【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、臨床試験、ＤＮＡ分析、ＤＮＡの増幅などの試料検査に利用されるマイクロプレートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
マイクロプレートは臨床検査、ＤＮＡの分析や増幅等の試験や検査に広く利用されている容器である。
図６（ａ）、（ｂ）に従来のマイクロプレートを示す。ここで図６（ａ）は従来のマイクロプレートの側面図であり、図６（ｂ）は従来のマイクロプレートの平面図である。
マイクロプレート１は外形が略長方形状の基部３と、前記基部３に一体に取り付けられた円筒形のウエル２とを有している。また前記ウエル２は、基部３に対し行又は列方向にマトリックス状に多数配設された構成である。
【０００３】
さらに、前記ウエル２は、図６（ｂ）の破線で示すように、通常の試験管と同様に、一方が基部３に開口され他方が閉鎖された円筒形の凹部２ａを有する容器で、基部３に開口する部分に、基部３から突出して円形のリム４が形成されている。このようにウエル２内には、試験や検査をする場合に、試料を収納できる構成になっている。
【０００４】
また、前記リム４は、前記基部３の上面よりわずかに突出しているが、これは試験中に試料の蒸発及び各ウエル２間での試料の混合（クロスコンタミネーション）を防止するために利用する。具体的には、前記リム４にキャップを装着したり、一面に粘着性フィルムを貼り付けて試料の混合を防止するが、前記リム４を設けることで、キャップまたは粘着フィルムとの密着性を向上させることができる。
【０００５】
ここで、図６に示すようなマイクロプレート１は、隣接するウエル２の行および列方向の中心間距離は９ｍｍに標準化され、１枚のマイクロプレート１が有するウエル２の数は８行×１２列（９６個）、３行×８列（２４個）等が一般的である。
またウエル２の下端は図６（ａ）の側面図に示すように円錐状に細くなり先端が半球状に閉じた形状や、円筒状で先端が平坦に閉じた形状等が用途に応じて使用される。
さらにマイクロプレート１の基部３は図６に示す平板状の他、例えば特開昭５６−１１５９５３号公報に記載されているような平板の周縁部から下方に延びる側壁を有する形状（いわゆるスカート形状）のものがある。またマイクロプレート１は特開昭５６−１１５９５３号公報に記載されているように、透明な合成樹脂の一体成形で形成される。
【０００６】
ところで、マイクロプレート１を使用した試験は、一枚のマイクロプレート１には多数のウエル２が設けられており、同時に多数の試料を入れて試験や検査を行う。その際に、どのウエル２にどの試料を入れたかを特定できることが必要である。また、試験した結果をウエル２から取り出すのに、どのウエル２から取り出したものか特定する必要がある。
【０００７】
そこで、図６（ｂ）に示すように、従来のマイクロプレート２では、基部３の２挟辺に沿って、ウエル２の各行あるいは各列を指示する数字や英文字などの記号を形成し、この記号を頼りに何処のウエル２にどの試料を入れたか判別できるようにしていた。このような例は実公平５−１３３９９号公報にも記載されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のマイクロプレート１のように、端部に設けられた記号を頼りにウエル２を特定する場合、ウエル２の数が多くなると、同形状のものが多数配設されるので、目の錯覚等で、行あるいは列を見誤ってしまうという問題があった。
そして、ウエル２に対し、本来入れるべき試料と異なる試料を入れてしまったりウエル２から取り出す際にも同様に間違ってしまうおそれがあった。なお、医療、医薬の分野では、検査結果を誤ると、人命にかかわってくるので、作業者は常に細心の注意を払って作業しなければならないという問題があった。
【０００９】
本発明はこのような問題点を解決するためのものであり、マイクロプレートに多数のウエルが形成されるような場合でも、形成されたウエルの識別が容易なマイクロプレートを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために本発明の構成は、外形が略長方形状の基部と、前記基部から突出して設けられたリムならびに円筒形の凹部から成る多数のウエルとを有するマイクロプレートにおいて、前記リムの少なくとも一部は、前記基部と異なる色に着色されたことを特徴とするものである。
また他の構成として、請求項２に記載の発明は、ウエルがマトリックス状に配設され、そのうちリムを行又は列ごとに着色したものである。さらに、請求項３記載の発明では、着色するリムを複数行又は複数列ごとに選定したものである。このほか、請求項４に記載の発明では、リムの一部を着色したものである。
【００１１】
請求項５記載の発明は、外形が略長方形状で透明または半透明の基部と、前記基部の一方に突出して設けられたリムならびに前記基部の他方に突出して設けられた円筒形の凹部から成る多数のウエルとを有するマイクロプレートにおいて、前記基部には、前記基部の凹部が形成される面に、前記基部を透して見える着色層が形成されたものである。
さらに請求項６記載の発明では、前記着色層は、前記ウエルの凹部を囲むように形成され、かつ行又は列方向に複数のウエルにまたがって一連に形成されたことを特徴とするものである。このほか、請求項７に記載の発明では、前記着色層は、前記ウエルの凹部と凹部の間でかつ行又は列方向に延在して配設されたことを特徴とするものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明のマイクロプレートについて図１に示す。マイクロプレート１の基本的な構成は図４に示す従来のマイクロプレート１と同一であるから、同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
図１は、マイクロプレート１の平面図を示したもので、従来と同様、マイクロプレートの基部３には、行および列方向に多数のウエル２がマトリックス状に配設されている。なお、ウエル２の形状は図４に示す従来例と同様である。
【００１３】
また、マイクロプレート１は、熱可塑性の樹脂（例えばポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン等）を射出成形等で一体に成形されている。そしてその色は、半透明（白濁色の場合や、うすく着色された場合も含む）や透明が一般的である。これは、内容物の試料が確認できるほか、光等を照射して反応や成長を早める場合に適している。
これに対し、ウエル２は、基部３上面から突出して円形のリム４が形成され、一列おきに基部３と異なる色（一色）で着色されたリム４ａを有している。なお、リム４ａを着色する色は、どのような色でもよいが、基部３と同系色にならないほうがよい。但し、基部３が半透明等であれば、同系色であってもよい。要するに基部３に対し、リム４ａが目立つ色であればよい。
なお、列方向に限らず、行方向にのみリムに同様な着色を施してもよい。
【００１４】
ここで、リム４ａを着色する方法としては、射出成形等で、熱可塑性樹脂を２色成形することで実現できる。この場合、基部３並びにウエル２の他の部分と同じ材料を顔料等で異なる色に着色したもので成形してもよく、異なる材料であってもよい。同じ材料であれば、成形機の射出温度等をそろえることができるので、好都合である。
このほか、射出成形等の２色成形以外でも、あらかじめ基部３と同時に（同一材料、同一色）でリムを形成しておき、印刷等で、着色してもよい。この場合、印刷物が試料に溶け込まないものにするなど、配慮が必要である。
【００１５】
このような構成にすることで、一列ごとにウエル２の見分けが容易になり、周辺部に設けられた記号と組み合わせることで、ウエル２に間違って試料を入れたり、間違ったウエル２から試料を取り出すこともなくなる。そのため、作業者にも作業中の緊張を緩和することができ、精神的に安定した状態で作業を行うことができる。
【００１６】
次に、図２に本願発明の他の実施例を示す。
図１に示す実施例では、一列おきにリムを着色し、着色すべき行では全てのリムを着色した例であった。この例では、列方向を特定するには向いているが、行方向を特定しにくいという問題がある。
これに対し、図２に示す実施例では、行方向、列方向とも、着色されたリム４ａが一つおきに配置されている。このような配置にすると、行方向、列方向とも見やすさは同じ条件になり、行方向・列方向とも容易に確認することができる。
前実施例と同様、着色するリム４ａを一色としたので、着色数が少ないので、射出成形等でも容易に対応できる。
【００１７】
なお、前記２つの実施例では、着色するリム４ａを一色と、また、一行おきあるいは一列おきに着色した例を示したが、リム４ａを基部３と異なる二色以上で着色する場合には、全てのリムを着色し、着色する色を一行あるいは列ごとに変えていけばよい。この場合、射出成形等では、多色成形になればなるほど金型の数が必要で、型の交換作業も煩雑になるので、印刷等のほうが多色には向いている。
【００１８】
また、図１に示す実施例のように、行方向あるいは列方向のどちらか一方を主として判別するればよいような場合には、例えば着色するリム４ａは、判別すべき方向（行方向、列方向）の要所を着色すればよく、等間隔に数行または数列ごとに着色したり、両端と中央部など、見易さに応じて着色する場所を選定すればよい。
【００１９】
なお、これまでの実施例では、リムの着色は、一つのリム全てを着色していたが、例えば図３に示すように、リムの一部を着色しても同様な効果が得られる。
図３に示す例は、リムの上半分を着色したリム４ｂを使用している。また、リムの右半分、左半分を着色することで、同一色で４とおりの識別が可能である。
例えば、行又は列方向の目印として、リムの上半分（あるいは下半分）、右半分（左半分）を着色し、このようなリムを組み合わせれば、少ない色で着色のバリエーションを増やすことができる。
【００２０】
さらに、図４に本願発明の第４の実施例を示す。マイクロプレートの基本的な構成は前記各実施例と同じであるので、同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
マイクロプレート１の基部３は、透明又は半透明に形成され、基部３の一方の面にはリム４が突出して形成され他方の面にはウエル２の凹部２ａが突出して形成されている。そして基部３の他方の面には、ウエル２の凹部２ａの外周部を囲むように列方向（又は行方向）に延在してかつ一列（又は一行）おきに着色層５が形成されている。さらに着色層５は、リム４と対面するように略円形でかつ相互に連結された構成である。
【００２１】
このような構成であるから、マイクロプレート１をリム４側から見ると、基部３を透して着色層５を識別できるので、行方向のウエル２の識別が容易になる。また、着色層５を形成する際、射出成形で形成する場合には、ゲートは、基部３の他方の面（凹部２ａ側）に設ければよいので、ゲートをリム４上に形成する必要もなく、リム４に粘着シートを張る際に、ゲート痕によって粘着強度を低下させることもない。同様に、リムにキャップを装着する際に、確実に密着させることができる。
【００２２】
なお、着色層５の形成方法は、射出成形のほか、シール等あらかじめ着色したものを貼付したり、はけ塗り、スプレー等でも実現できる。
【００２３】
また、着色層５の形成位置の他の例としては、着色すべき行又は列のウエル２に対し一つおきあるいは複数個おきに着色するようにしてもよい。また、着色層の色を複数色使用する場合には、行又は列方向に異なる色を交互に配色してもよい。
【００２４】
次に、着色層を設けた他の例を示す。図５は本願発明の第５の実施例を示したもので、図４に示す前実施例と同様、基部３に対し、ウエル２の凹部２ａが形成された面に着色層を設けた例である。
なお、図４に示す実施例では、凹部２ａの周囲に着色層を形成していたが、本実施例の着色層５ａは、凹部２ａと凹部２ａの間すなわち、ウエル２とウエル２の間に、行方向に延在して帯状に形成されている。そして着色層５ａは、一行おきに形成されている。
【００２５】
以上のような構成であるから、着色層５ａによって、行方向のウエル２の特定が容易になるほか、射出成形で二色成形して着色層５ａを設ける場合でも、ゲートの位置をリム４に形成しないので、ゲート痕を気にすることなくゲート位置を決めることができる。
また、着色層５ａの形成方法は図４に示す実施例と同様、射出成形やシール、はけ塗り、スプレー等でもよい。なお、着色層は５ａを樹脂の成形品としてマイクロプレート１と別部材で形成し、ウエル２とウエル２の間に固定するようにしてもよい。固定の方法としては、接着、基部３と接着層に５ａに設けた凹部と凸部を嵌合させたり圧入させることで両者を結合する結合手段を設けれる等が考えられる。
このように、着色層５ａをマイクロプレート１と別部材で形成すると、特定の行又は列を示すのに使用でき、さらには、一枚のマイクロプレートの領域を分けて使用する際の目印にも応用することができる。
【００２６】
また、着色層５ａの形成位置の他の例としては、行方向に限らず列方向でもよいし、連続した着色層でなくても、ウエル２に対し一つおきあるいは複数個おきに着色してもよい。また、着色層の色を複数色使用する場合には、行又は列方向に異なる色を交互に配色してもよい。
【００２７】
【発明の効果】
以上のように、本願発明のマイクロプレートは、ウエルを構成するリムを基部と異なる色に着色したり、あるい透明又は半透明の基部を有する場合には、リムと対面する凹部側の基部に着色層を設けることで、ウエルの行方向、列方向の識別が容易になり、ウエル内に試料を入れる際あるいはウエルから試料を取り出す際に、間違いをなくすか大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のマイクロプレートの第１実施例を示すマイクロプレートの平面図である。
【図２】本発明のマイクロプレートの第２実施例を示すマイクロプレートの平面図である。
【図３】本発明のマイクロプレートの第３実施例を示すマイクロプレートの平面図である。
【図４】本発明のマイクロプレートの第４実施例を示すマイクロプレートの側面図（ａ）、ならびに平面図（ｂ）である。
【図５】本発明のマイクロプレートの第５実施例を示すマイクロプレートの側面図（ａ）、ならびに平面図（ｂ）である。
【図６】従来のマイクロプレートの形状を示す側面図（ａ）、および平面図（ｂ）である。
【符号の説明】
１ マイクロプレート
２ ウエル
２ａ 凹部
３ 基部
４ リム
４ａ、４ｂ 着色したリム
５ 着色層
５ａ 着色層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a microplate used for sample tests such as clinical tests, DNA analysis, and DNA amplification.
[0002]
[Prior art]
The microplate is a container widely used for clinical tests, tests and tests such as DNA analysis and amplification.
FIGS. 6A and 6B show a conventional microplate. Here, FIG. 6A is a side view of a conventional microplate, and FIG. 6B is a plan view of the conventional microplate.
The microplate 1 has a base 3 having a substantially rectangular outer shape, and a cylindrical well 2 integrally attached to the base 3. The wells 2 are arranged in a matrix in a row or column direction with respect to the base 3.
[0003]
Further, as shown by a broken line in FIG. 6 (b), the well 2 is a container having a cylindrical concave portion 2a, one of which is opened to the base 3 and the other is closed, similarly to a normal test tube. A circular rim 4 protruding from the base 3 is formed in a portion that opens to 3. As described above, the well 2 has a configuration in which a sample can be stored when a test or inspection is performed.
[0004]
The rim 4 slightly projects from the upper surface of the base 3, which is used to prevent evaporation of the sample and mixing of the sample between the wells 2 (cross contamination) during the test. . Specifically, a cap is attached to the rim 4 or an adhesive film is stuck on one side to prevent mixing of the sample. By providing the rim 4, the adhesion to the cap or the adhesive film is improved. Can be done.
[0005]
Here, in the microplate 1 as shown in FIG. 6, the distance between the centers of the adjacent wells 2 in the row and column directions is standardized to 9 mm, and the number of wells 2 in one microplate 1 is 8 rows × 12. Columns (96), 3 rows × 8 columns (24), etc. are common.
As shown in the side view of FIG. 6 (a), the lower end of the well 2 is conically narrowed and has a hemispherical closed end or a cylindrical shape with a flat closed end depending on the intended use. Is done.
Further, the base 3 of the microplate 1 has a shape (so-called skirt shape) having a side wall extending downward from the periphery of the flat plate as described in, for example, JP-A-56-15953, in addition to the flat plate shape shown in FIG. There are things. The microplate 1 is formed by integral molding of a transparent synthetic resin as described in JP-A-56-115953.
[0006]
By the way, in the test using the microplate 1, a large number of wells 2 are provided in one microplate 1, and a large number of samples are simultaneously put into the test or inspection. At that time, it is necessary to be able to specify which well 2 contains which sample. In addition, in order to take out the test result from the well 2, it is necessary to specify from which well 2 the test result was taken.
[0007]
Therefore, as shown in FIG. 6 (b), in the conventional microplate 2, symbols such as numbers and English letters indicating each row or each column of the well 2 are formed along two sandwiched sides of the base 3, By using this symbol, it was possible to determine which sample was put in which well 2. Such an example is also described in Japanese Utility Model Publication No. 5-13399.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the wells 2 are specified by relying on the symbols provided at the ends as in the conventional microplate 1, if the number of the wells 2 increases, a large number of wells having the same shape are arranged. For example, there is a problem that a row or a column is mistakenly viewed.
Then, when a sample different from the sample to be originally placed is put into the well 2 or when the sample is taken out from the well 2, there is a possibility that a mistake is similarly made. In the field of medicine and medicine, there is a problem that if a test result is erroneous, it is related to human life, so that the worker must always work with great care.
[0009]
The present invention is intended to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a microplate in which wells formed can be easily identified even when a large number of wells are formed in the microplate. I do.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the configuration of the present invention provides a microplate having a substantially rectangular base, a rim provided protruding from the base, and a large number of wells each including a cylindrical recess. At least a part of the rim is colored differently from the base.
According to another aspect of the present invention, the wells are arranged in a matrix, and the rim is colored for each row or column. Furthermore, in the invention described in claim 3, the rim to be colored is selected for each of a plurality of rows or a plurality of columns. In addition, in the invention described in claim 4, a part of the rim is colored.
[0011]
The invention according to claim 5 comprises a transparent or translucent base having a substantially rectangular outer shape, a rim protruding from one of the bases, and a cylindrical recess protruding from the other of the bases. In a microplate having a large number of wells, a colored layer visible through the base is formed on a surface of the base where a concave portion of the base is formed.
Further, in the invention according to claim 6, the coloring layer is formed so as to surround a concave portion of the well, and is formed in a series in a row or column direction over a plurality of wells. . In addition, the invention according to claim 7 is characterized in that the coloring layer is disposed between the concave portions of the well and extends in the row or column direction.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 shows the microplate of the present invention. Since the basic configuration of the microplate 1 is the same as that of the conventional microplate 1 shown in FIG. 4, the same portions are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
FIG. 1 is a plan view of a microplate 1, and a large number of wells 2 are arranged in a matrix in a row and column direction on a base 3 of the microplate, as in the related art. The shape of the well 2 is the same as the conventional example shown in FIG.
[0013]
Further, the microplate 1 is formed by integrally molding a thermoplastic resin (for example, polypropylene, polystyrene, polycarbonate, polyethylene, or the like) by injection molding or the like. The color is generally translucent (including the case of a cloudy color and the case of being slightly colored) or transparent. This is suitable when the sample of the contents can be confirmed and when the reaction or growth is accelerated by irradiation with light or the like.
On the other hand, the well 2 has a circular rim 4 protruding from the upper surface of the base 3, and has rims 4 a that are colored in a different color (one color) from the base 3 every other row. The color for coloring the rim 4a may be any color, but it is better not to be the same color as the base 3. However, if the base 3 is translucent or the like, the base 3 may have a similar color. In short, any color may be used as long as the rim 4a stands out from the base 3.
The rim may be colored similarly in the row direction, not only in the column direction.
[0014]
Here, a method for coloring the rim 4a can be realized by molding the thermoplastic resin in two colors by injection molding or the like. In this case, the same material as that of the base 3 and the other parts of the well 2 may be molded with a different color using a pigment or the like, or may be formed of a different material. If the same material is used, the injection temperature of the molding machine can be made uniform, which is convenient.
In addition, other than the two-color molding such as injection molding, the rim may be formed in advance (same material, same color) at the same time as the base 3 and colored by printing or the like. In this case, care must be taken, for example, to ensure that the printed matter does not dissolve in the sample.
[0015]
With such a configuration, the wells 2 can be easily identified for each row. By combining with the symbols provided in the peripheral portion, a sample is erroneously put into the well 2 or a sample is removed from the wrong well 2. It will not be taken out. Therefore, it is possible for the worker to relax the tension during the work, and to work in a mentally stable state.
[0016]
Next, FIG. 2 shows another embodiment of the present invention.
In the embodiment shown in FIG. 1, the rims are colored every other row, and all the rims are colored in the rows to be colored. In this example, it is suitable for specifying the column direction, but there is a problem that it is difficult to specify the row direction.
On the other hand, in the embodiment shown in FIG. 2, every other colored rim 4a is arranged in both the row direction and the column direction. With such an arrangement, the visibility is the same in both the row direction and the column direction, so that the user can easily confirm both the row direction and the column direction.
As in the previous embodiment, since the rim 4a to be colored is one color, the number of colors is small, so that injection molding or the like can be easily performed.
[0017]
In the above two embodiments, an example is shown in which the rim 4a to be colored is colored in one color and every other row or every other column. However, when the rim 4a is colored in two or more colors different from the base 3, All rims may be colored, and the color to be colored may be changed for each row or column. In this case, in the case of injection molding or the like, the number of molds is required as the number of multi-color moldings increases, and the work of exchanging the molds becomes complicated. Therefore, printing or the like is more suitable for multi-color molding.
[0018]
Also, as in the embodiment shown in FIG. 1, when it is sufficient to mainly determine either the row direction or the column direction, for example, the colored rim 4a is placed in the direction to be determined (row direction, column direction). It is only necessary to color the key points in the direction (i.e., the direction), for example, to color every several rows or several columns at equal intervals, or to select a coloring area such as both ends and the center according to the visibility.
[0019]
In the embodiments described above, the entire rim is colored in one rim. However, similar effects can be obtained by coloring a part of the rim as shown in FIG. 3, for example.
The example shown in FIG. 3 uses a rim 4b in which the upper half of the rim is colored. In addition, by coloring the right half and the left half of the rim, four types of identification can be performed with the same color.
For example, the upper half (or lower half) and the right half (left half) of the rim are colored as markers in the row or column direction, and if such rims are combined, the number of coloring variations can be increased with fewer colors. .
[0020]
FIG. 4 shows a fourth embodiment of the present invention. Since the basic configuration of the microplate is the same as in each of the above embodiments, the same portions are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
The base 3 of the microplate 1 is formed to be transparent or translucent. A rim 4 protrudes from one surface of the base 3 and a recess 2a of the well 2 protrudes from the other surface. A coloring layer 5 is formed on the other surface of the base 3 so as to extend in the column direction (or the row direction) and surround every other row (or every other row) so as to surround the outer peripheral portion of the recess 2 a of the well 2. . Further, the coloring layer 5 has a substantially circular shape and is connected to each other so as to face the rim 4.
[0021]
With such a configuration, when the microplate 1 is viewed from the rim 4 side, the colored layer 5 can be identified through the base 3, so that the wells 2 in the row direction can be easily identified. In addition, when the colored layer 5 is formed by injection molding, the gate may be provided on the other surface (the concave portion 2a side) of the base 3, so that the gate needs to be formed on the rim 4. In addition, when the adhesive sheet is put on the rim 4, the adhesive strength is not reduced by the gate marks. Similarly, when the cap is mounted on the rim, the rim can be securely brought into close contact.
[0022]
The method for forming the colored layer 5 can be realized by, in addition to injection molding, attaching a pre-colored material such as a seal, brushing, spraying, or the like.
[0023]
Further, as another example of the formation position of the colored layer 5, the wells 2 in rows or columns to be colored may be colored every other one or every two or more. When a plurality of colors of the colored layer are used, different colors may be alternately arranged in the row or column direction.
[0024]
Next, another example in which a colored layer is provided will be described. FIG. 5 shows a fifth embodiment of the present invention, similar to the previous embodiment shown in FIG. 4, in which a colored layer is provided on the surface of the base 2 where the recess 2a of the well 2 is formed. is there.
In the embodiment shown in FIG. 4, the colored layer is formed around the concave portion 2a. However, the colored layer 5a of this embodiment is provided between the concave portion 2a and the concave portion 2a, that is, between the well 2 and the well 2. Are formed in a band shape extending in the row direction. The coloring layers 5a are formed every other row.
[0025]
With the above configuration, the colored layer 5a facilitates the specification of the wells 2 in the row direction, and even when the colored layer 5a is formed by two-color injection molding, the position of the gate is located on the rim 4. Since it is not formed, the gate position can be determined without worrying about the gate mark.
The method of forming the colored layer 5a may be injection molding, sealing, brushing, spraying, or the like, as in the embodiment shown in FIG. The colored layer 5a may be formed as a resin molded product by a separate member from the microplate 1 and fixed between the wells 2. As a fixing method, it is conceivable to provide a bonding means for connecting the concave portion and the convex portion provided on the base portion 3 and the adhesive layer to the adhesive layer by fitting or press-fitting them.
When the coloring layer 5a is formed as a separate member from the microplate 1 as described above, the coloring layer 5a can be used to indicate a specific row or column, and can also be used as a mark when using a single microplate region separately. Can be applied.
[0026]
Further, as another example of the formation position of the coloring layer 5a, the coloring may be performed not only in the row direction but also in the column direction. Is also good. When a plurality of colors of the colored layer are used, different colors may be alternately arranged in the row or column direction.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, the microplate of the present invention has a rim that constitutes a well colored in a different color from the base, or a transparent or translucent base, when the base is on the concave side facing the rim. By providing the coloring layer, the row direction and the column direction of the wells can be easily identified, and errors can be eliminated or greatly reduced when a sample is put into a well or when a sample is taken out from a well.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a microplate showing a first embodiment of the microplate of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a microplate showing a second embodiment of the microplate of the present invention.
FIG. 3 is a plan view of a microplate showing a third embodiment of the microplate of the present invention.
FIG. 4 is a side view (a) and a plan view (b) of a microplate showing a fourth embodiment of the microplate of the present invention.
FIG. 5 is a side view (a) and a plan view (b) of a microplate showing a fifth embodiment of the microplate of the present invention.
6A and 6B are a side view and a plan view showing a shape of a conventional microplate.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 microplate 2 well 2a recess 3 base 4 rim 4a, 4b colored rim 5 colored layer 5a colored layer
