JP2004044807A - ポンピング防止式分配弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】閉じられた場合に、起こり得るキャビテーション及び/又は液体の浸み出し及び/又は供給を制御する分配弁を提供する。
【解決手段】分配弁10が、流体輸送ハウジング16と弁座40とダイアフラム/ポペット・アセンブリ30とアクチュエータハウジング18と調節手段とを備えている。流体輸送ハウジングには、弁座を含んでいる流体輸送チャンバ38が配置されている。アクチュエータハウジングは、アクチュエータ36が配置された、アクチュエータチャンバ54を含んでいる。ダイアフラム/ポペット・アセンブリは流体輸送チャンバに配置されている。アクチュエータはダイアフラム/ポペット・アセンブリを作動し、ポペットが第一流体輸送チャンバを通過する流体流れを停止させている。
【選択図】 図1
【解決手段】分配弁10が、流体輸送ハウジング16と弁座40とダイアフラム/ポペット・アセンブリ30とアクチュエータハウジング18と調節手段とを備えている。流体輸送ハウジングには、弁座を含んでいる流体輸送チャンバ38が配置されている。アクチュエータハウジングは、アクチュエータ36が配置された、アクチュエータチャンバ54を含んでいる。ダイアフラム/ポペット・アセンブリは流体輸送チャンバに配置されている。アクチュエータはダイアフラム/ポペット・アセンブリを作動し、ポペットが第一流体輸送チャンバを通過する流体流れを停止させている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流体を分配するために使用する流体処理弁に関するもので、より詳しくは、化学的に腐蝕性のある及び/又は化学的に純度の高い液体の正確な体積量を、液体あるいは製品に対し品質劣化あるいは有害な影響なしに、繰返し分配するようになっている流体処理弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体処理弁例えば流体分配弁は、弁内部が腐蝕性のある酸性あるいはアルカリ性液体にさらされる場合、又は弁を通過して流れる液体の純度が維持されなければならない場合に使用される。そのような用途例は半導体製造産業であって、そのような弁を介して供給される薬品処理は、超微細レベルで生じるかも知れない、かつ製品例えば半導体ウェーハに損傷をもたらすことで公知である汚染を回避するために化学的に高純度を維持しなければならない。
【0003】
処理段階において、正確な薬品処理量が製品に付着される必要もある。従ってそのような機能を達成するために使用される分配弁は、弁が閉じられた後で製品に対して余分な液体をたらすことなく、正確な処理液体体積を繰返し分配可能であることが重要である。製品へのそのような液体の乾燥部分の供給は製品に損傷をもたらすことが知られていて、従って望ましいものではない。しかしながら、産業界において以下のことが公知であって、この機能を達成するために使用される分配弁は、弁が閉じられあるいは遮断された後にいつも分配を終了するとは限らない。
【0004】
例えば、この容量の従来の分配弁は、弁が閉じられた後で、液体のキャビテーション及び/又は液体の小量が浸み出すことが知られている。余剰の液体体積は、弁から製品へ分配されて所望されない余剰液体供給をもたらすか、又は弁の出口ポートの中若しくは離れている供給装置例えばパイプあるいはノズルの中に保持されるかである。余剰液体が弁内に保持されている場合問題がある。というのは液体は離れた供給装置の先端近傍で乾燥するかも知れないからである。液体の乾燥部分は、弁から処理液体のある量が供給される次回の製品に分配されるかも知れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って分配弁は、弁が遮断あるいは閉じられた場合における、起こりうるキャビテーション及び/又は余剰液体の浸み出し及び/又は起こりうる余剰液体の供給を制御及び/又は排除するようになっていることが望まれる。そのような弁は、汚染物質を液体に導入するかも知れないような品質の劣化あるいは他の操作なしに、化学的に腐蝕性のある液体及び/又は純度の高い液体を操作可能にするべく作られていることが望まれる。さらにそのような分配弁は、液体リークパスの数を低減し、従って外部環境への薬品リークの可能性を低減するように作られていることが望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の原理にもとずいて作られたポンピング防止式分配弁は、少なくとも二つの異なる実施態様がある。
【0007】
第一実施態様において、分配弁は流体輸送ハウジングを備えていて、流体輸送ハウジングは、流体入口及び出口通路と、それらの間にはさまれた流体輸送チャンバを有している。流体輸送チャンバが弁座を含んでいる。
【0008】
アクチュエータハウジングが、流体輸送ハウジングに取りつけられ、かつアクチュエータチャンバを含んでいて、アクチュエータチャンバは流体輸送チャンバへ接触している。ダイアフラム/ポペット・アセンブリが、流体輸送チャンバ内に配置され、かつポペットを含んでおり、ポペットは、分配弁を通過する流体流れを制御するために、弁座に衝突するように弁座の下流に配置されている。ポペットは、意図的に弁座の下流に配置されていて、ポペットを弁座に対して位置決めするために必要な作動運動が、弁座下流の流体輸送ハウジングの部分における体積増加をもたらすようになっている。
【0009】
分配弁が閉じた際のこの体積増加は弁座下流の分配弁部分におけるわずかな吸引作用を提供するようになっていて、従って分配弁内に分配されないいずれの液体をも残すようにはなっていない。
【0010】
第二実施態様において、ポンピング防止式分配弁が、流体輸送ハウジングとアクチュエータハウジングとダイアフラム/ポペット・アセンブリと体積変更手段とアクチュエータ手段とを具備していて:
該流体輸送ハウジングは、該流体ハウジングの中へ延伸している流体入口通路と、該流体ハウジングから外へ延伸している流体出口通路と、該流体輸送ハウジング内に配設された、第一流体輸送チャンバ及び第二流体輸送チャンバとを有していて、該第二流体輸送チャンバは該第一流体輸送チャンバの下流にあって、該第一流体輸送チャンバは一体化した弁座を含んでおり;
該アクチュエータハウジングは、該流体輸送ハウジングに取りつけられていて、かつ該第一流体輸送チャンバに接触する第一アクチュエータチャンバと該第二流体輸送チャンバに接触する第二アクチュエータチャンバとを含んでいて;
該ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、該第一流体輸送チャンバ内に配置されており、かつポペットを備えており、該ポペットは、該流体輸送チャンバを通過する流体流れを停止するべく該弁座に衝突するように、該流体輸送チャンバにおける該弁座の下流に配置されたポペットを備えており;
該体積変化手段は、該第二流体輸送チャンバの液体体積を変化させるためのものであり、例えば第二流体輸送チャンバの体積を増加させるためのものであって、かつ該第二流体輸送チャンバ内に配置されており;
該アクチュエータ手段は、該第一及び該第二アクチュエータチャンバ各々の中に配置されており、対応する該ダイアフラム/ポペット・アセンブリと該体積変化手段とを作動するようになっている。
【0011】
本発明の分配弁“ポンピング防止式”弁と見なされる。というのは、ポペットの閉運動(第一実施態様の分配弁における)、及びポペットと体積制御手段との組合せ運動(第二実施態様の分配弁における)は、弁が閉じられた後に弁からのさらなるかつ不必要な液体体積の押出しあるいは“ポンピング”駆動を行なわないからである。むしろポペット及び/又は体積制御手段各々は、それぞれの弁における流体流路内を僅かに真空にしていて、分配されないいずれの液体をも弁の中へ保持あるいは引きもどすようになっている。この機能は望ましいものである。というのは不必要な余剰液体の分配あるいは乾燥された残留液体の分配による製品汚染の可能性が、排除及び/又は若しくは低減されるからである。
【0012】
以下の詳細な説明、前述の特許請求の範囲及び添付図面を検討することにより、本発明におけるさらなる特徴、実施態様及び利点がより完全に理解されるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明にもとずいて作られた分配弁は、弁ハウジングの中に配置された一体形ダイアフラム/ポペット・アセンブリを備えている。ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、ポペットを有するように構成されていて、そのポペットは、ハウジングを貫通して流体輸送チャンバの中に配置された弁座の下流側におけるシール位置に位置決めされている。このように構成されたダイアフラム/ポペット・アセンブリは、閉位置又は閉止位置へ位置決めされた後における弁からの液体の、予期せぬキャビテーション及び/又はしみ出しを、制御及び/又は排除するのに役立つようになっている。
【0014】
本発明の分配弁は、前述のダイアフラム/ポペット・アセンブリに加えて、ハウジングを貫通する第二流体輸送チャンバの中に配置された第二ダイアフラムをダイアフラム/ポペット・アセンブリの下流に含んでいてもよい。第二ダイアフラムは、ダイアフラム/ポペット・アセンブリと共に作動されていて、第二流体輸送チャンバの体積を増加し、従って弁が閉状態になった後における弁内においてダイアフラム/ポペット・アセンブリの下流のいずれの液体をも保持するようになっている。本発明の分配弁はフッ素樹脂材料で作られた浸漬部品を含んでいて、化学的に腐蝕性のある処理液体にさらせることによる予期せぬ劣化に耐えるようになっている。
【0015】
図1において、本発明にもとずいて提供された第一実施態様における分配弁10が弁胴12を備えていて、その弁胴12は、図1の下方から上方に見て、ベース14と、ベース14の頂部に配置された流体輸送ハウジング(FTH)16と、FTH16の頂部に配置されたアクチュエータハウジング18とを含んでいる。ねじ20又は適切なアタッチメント手段が、アクチュエータハウジング18とFTH16とをベース14に取りつけるために、アクチュエータハウジング18とFTH16とを貫通してベース14にねじ込まれている。
【0016】
FTH16が、その側壁面一つを貫通する流体入口ポート22と、その反対側壁面を貫通する流体出口ポート24とを含んでいる。空気作動あるいは空気式分配弁10の実施態様において、アクチュエータハウジング18が、空気入口ポート26と、分配弁の側壁面に延在している空気出口ポートあるいはベント28とを含んでいる。FTHは、分配弁におけるどのような流体のリーク発生をも監視するために、その側壁面を貫通して延在しているリーク検出ポート(図示されていない)を有するようになっていてもよい。
【0017】
図2及び3に示すようにかつ以下に詳述するように、ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30が、FTH16の中に配置されていて、その一方の端部に可動ダイアフラム32を、もう一方の端部に無孔のポペット34を含んでいる。ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、ダイアフラム/ポペット・アセンブリをFTH16の流体輸送チャンバ38の中において軸方向へ移動するべく作動するアクチュエータ ピストン・アセンブリ36に取りつけられている。ポペット34は、流体輸送チャンバ38の中に配置された弁座40の下流に配置されていて、かつ弁を通過する流体の移動を制御するために弁座と相互作用するようになっている。
【0018】
好適な実施態様において、分配弁は空気作動式ダイアフラム/ポペット・アセンブリを有するようになっている。分配弁の構造は、ダイアフラム/ポペット・アセンブリの作動手段例えば機械式、ソレノイド式、油圧式作動手段及び同様なものを収納するために、本発明における精神を変更することなく変更されてもよい。
【0019】
図2において、FTH16が流体入口通路42を含んでいて、その流体入口通路42は、流体入口ポート22から、FTHの側壁面部分を貫通して流体輸送チャンバ38の中へ延伸している。流体輸送チャンバ38は、FTHの開口端部44からFTHにおいて対向的に配向されたベースあるいは閉止端部46へ、FTHを流体入口ポートに直交的に貫通して延在している。流体輸送チャンバ38は、一般に円錐形状であって、開口端部44からベース46へ向かって小さくなってゆく直径を有している。しかしながら、この形状は特定な弁用途に依存して変更される。FTH16が流体出口通路48を含んでいて、その流体出口通路48は、流体出口ポート24から、FTHの入口ポートに対向している側壁面部分を貫通して流体輸送チャンバの中へ延伸している。弁座40は流体輸送チャンバの中において流体入口通路42と流体出口通路48との間に配置されている。弁座40は、流体輸送チャンバの小さくなった直径区画により円周状に形成されている。
【0020】
FTH16の開口端部44が、ほぼ平らなFTH表面52の周縁を囲んで円周状に配置された溝50を備えていて、その表面52は溝から流体輸送チャンバ38へ半径方向内向きに延在している。溝50が、リークタイトなシールを提供するためにダイアフラム/ポペット・アセンブリの相互的トングを収容するようになっている。以下に詳述する。
【0021】
FTH16はいずれのタイプの構造的に剛な材料で作られていてもよい。実施例において、分配弁は半導体製造の用途に使用される処理薬品を分配する目的のためのものであって、FTHが処理液体の汚染を回避するために非金属材料により作られていることが望ましい。そのような用途において、FTHは、ポリプロピレン等のような従来のプラスチック材料又は高分子材料から作られていてもよい。所望するならFTHは、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、フッ素エチレン−プロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシフルオロカーボン樹脂(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等を含む一群から選択されたフッ素重合体材料で作られていてもよい。好適な実施態様において、FTHはポリプロピレンで成形されていてもよい。ベース14は、処理液体により浸漬されないので、金属材料で作られてもよくて、半導体製造プロセスに適用するための好適な実施例においてはステンレス鋼で作られている。
【0022】
アクチュエータハウジング18はFTH16の開口端部44に取りつけられている。アクチュエータハウジングがピストンチャンバ54を含んでいて、そのピストンチャンバ54は、FTHの開口端部44に接している開口端部56から、対向側に配置された部分的に閉止された端部58へアクチュエータハウジングを軸方向に貫通して延在している。前述したようにアクチュエータハウジングは、空気作動式ポペットアセンブリの作動を提供するようになっている場合、空気入口ポート26(図1参照)と空気出口ポート28(図1参照)とを含んでいて、各ポートはアクチュエータハウジングの側壁面を貫通して延在している。さらにアクチュエータハウジングは、その側壁面を貫通して延在しているリーク検出ポート(図示されていない)を介してリーク検出に備えるべく形成されていてもよい。
【0023】
好適な実施態様におけるピストンチャンバ54は、半径方向において円形の断面区画であって、第一直径区画60と第二直径区画62との両方を含んでいて、その第一直径区画60はアクチュエータハウジングの開口端部56から軸方向に一定距離だけ延伸しており、かつその第二直径区画62は第一直径区画60からアクチュエータハウジングの部分的に閉止した端部58へ軸方向に延伸している。ピストンチャンバ54は非可動あるいは固定的に配置されたピストングランド64を収容するように作られている。アクチュエータハウジング18は前述したFTH用材料と同一種類のもので作られていてもよい。しかしながら、アクチュエータハウジングは、弁を通過する処理液体により浸漬されないので、金属材料で作られてもよい。実施態様において、アクチュエータハウジングはステンレス鋼で作られている。
【0024】
空気作動式ポペットアセンブリの適用が所望される場合、ピストンチャンバ内において空気加圧チャンバとするために、ピストングランド64が使用される。ピストングランド64は、中央開口部66を備えたドーナツ状の環状構造であって、その中央開口部66はその中にアクチュエータピストン・アセンブリ36を収容するために、ピストングランドを貫通して軸方向に延在している。グランド64が外壁面を有していて、その外壁面は、ピストンチャンバの第一直径区画60の中に配置するために、寸法化された直径となっている。ピストンチャンバにおける部分的に閉じた端部58へ向かうピストングランド64の軸方向変位は、第二直径区画62に対するグランドの相互作用により拘束されている。グランド64は、ピストンチャンバに取りつけられた場合、同じくFTH16に対し拘束されるように隣接するダイアフラム/ポペット・アセンブリの表面に接触するように軸方向に寸法化されている。ピストングランド64は前述のFTH用材料と同一種類のもので作られていてもよいが、好適な実施態様においてはポリプロピレンにより成形されている。
【0025】
ピストングランド64は、隣接するピストンチャンバ壁面とリークタイトシールを形成するために、ピストングランドの外表面を囲んでいる一つ以上の環状シールを含んでいる。好適な実施態様において、グランドが単一の環状シール68を含んでいて、その環状シール68は、グランドの外径を囲んで円周状に延在し、かつ溝の中に配置されている。ピストングランドは環状シール70も含んでいて、その環状シール70は中央開口部66の表面を囲んで溝の中に延在している。環状シール70は、空気作動式ピストンの運動を容易にするために、アクチュエータピストン・アセンブリ36に対し気密シールを形成している。ピストングランドと共に使用される環状シールは、好ましくは所望される弾力特性を有する材料で作られたOリングタイプシールである。耐薬品性も必要とされる場合、OリングシールはViton(登録商標)又は商業的に入手可能なフッ素重合体材料で作られてもよい。
【0026】
概略的に前述したように、アクチュエータピストン・アセンブリ36はピストンチャンバ54の中に軸方向に配置されている。アクチュエータピストン・アセンブリ36が、その軸方向端部の一方にノブ72を含んでいて、そのノブ72は部分的に閉じた端部48における開口部74を貫通する長さに延伸している。ノブがヘッド78を含んでいて、そのヘッド78は、アクチュエータハウジング18の最上面から外向きに突出していて、かつ開口部74より大きなサイズの直径となっている。ノブ72は、ヘッドからアクチュエータハウジングの中へ軸方向内向きに延伸しているシャフト78も含んでいる。シャフト78はそれに沿って配列された複数の軸方向付属溝80を有している。半径方向溝が、溝80の軸方向に隣接してシャフト周囲に配列されていて、ノブとアクチュエータハウジングとの間におけるリークタイトシールを提供する目的でOリングシール82を収容するようになっている。アクチュエータピストン・アセンブリは前述のFTH用材料と同一のもので作られていてもよい。しかしながら、アクチュエータピストンは、弁により分配される処理液体により浸漬されないので、金属材料で作られてもよい。実施例において、アクチュエータピストン・アセンブリはステンレス鋼で作られている。
【0027】
軸方向付属溝80が、回り止めアセンブリ84と協働するべくシャフトに沿って配列されていて、その回り止めアセンブリ84は、開口部74に直交的にアクチュエータハウジングの壁面を貫通する開口部に取りつけられている。回り止めアセンブリ84がボール86を含んでいて、そのボールは、シャフトの軸方向付属溝80の一つに追従するべく取りつけられ、かつねじ88とばね90を用いることによりそのような協働をうながされるようになっている。軸方向付属溝80各々は、アクチュエータ内において異なるシャフトストローク長さを提供する目的のために異なる長さで形成されていてもよい。
【0028】
そのように形成された回り止めアセンブリ84は、シャフトとアクチュエータピストン・アセンブリとの運動を、アクチュエータハウジング内でガイドしかつアクチュエータハウジング内に限定するために使用される。シャフトとアクチュエータピストンとのストローク長さは回り止めボール86と溝の対向端部との組合わせにより限定されている。異なる長さ例えばより長いものより短いものが必要とされる場合、ユーザは、回り止め機構がシャフトにおけるそれぞれより長いかあるいはより短いかのどちらかの異なる軸方向付属溝と協働するように、シャフトを回転することができる。
【0029】
ピストン91は、ピストンチャンバ54の中へ延伸しているアクチュエータピストン・アセンブリシャフト78の部分に取りつけられている。ピストン91は一般に二つの機能を実行している。ピストンの第一機能は、空気作動によるピストン内におけるピストン運動を可能にするために、ピストンチャンバにリークタイトシールを提供することである。ピストンの第二機能は、ポペットを弁シール40と相互作用させるためにダイアフラム/ポペット・アセンブリ30と接触することである。ピストン91は、それを貫通して配置された開口部92を備えていて、その開口部92はその中にピストンアセンブリシャフト78を収容するためのものである。ピストン90は、ピストンの第二直径区画92より僅かに小さなサイズの外径を有している第一直径区画94を含んでいる。ピストンの第一直径区画が溝の中に円周状に配置されたOリングシールを含んでいて、そのOリングシールは、ピストンチャンバとピストンとの間におけるリークタイトシールを提供している。ピストンは前述のFTH用材料と同一種類のもので作られてもよい。実施態様において、ピストンはポリフッ化ビニリデン(PVDF)で成形されている。
【0030】
ピストン91が第二直径区画96を含んでいて、その第二直径区画96は、第一直径区画94から軸方向にある距離だけ延伸していて、かつ第一直径区画より小さなサイズである。ピストン91がさらに第三直径区画98を含んでいて、その第三直径区画98は、第二直径区画96から軸方向にある距離だけ延伸していて、かつ第二直径区画より小さなサイズである。第三直径区画98はピストングランド開口部66の中に配置されている。ばね100が、ピストンチャンバ54の中に配置されていて、かつピストンの第二直径区画96を囲んで配置されている。ばねは、ばねの一方の端部における第一直径区画94と、ばねの他方の端部におけるピストングランドとの間に軸方向にはさまれている。このように構成されたばねは、ピストン91をピストングランドから引きはなすように作用する。
【0031】
アクチュエータピストン・アセンブリ36がピストン91を介してダイアフラム/ポペット・アセンブリ30に取りつけられている。詳しくは、好適な実施態様において、ピストン91がねじ山付きスタッド102を介してダイアフラム/ポペット・アセンブリ30に取りつけられていて、そのスタッド102は、ピストン91を貫通する開口部92の中に配置され、かつダイアフラム/ポペット・アセンブリ30における連通開口部104の中に配置されている。このように構成することにより、ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、ピストンチャンバ内におけるすべての往復運動時においてアクチュエータピストン・アセンブリに取りつけられたままでいる。ダイアフラム/ポペット・アセンブリとアクチュエータピストン・アセンブリとの間のねじ継手が説明され図示されてきたが、本発明の範囲内において、二つのアセンブリを取りつける他の方法が使用されてもよいことは理解されるべきである。
【0032】
図2及び3において、ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30が流体輸送チャンバ38の中に軸方向に配置されている。ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30が可動式ダイアフラム32を備えている一体形ピースアセンブリであって、その可動式ダイアフラム32は一体形ディスク状の取りつけ部材108と、一体形シャフト110との間にはさまれており、その取りつけ部材108はダイアフラムから半径方向外向きに延伸しており、その一体形シャフト110は、ダイアフラムの半径方向内向きに配置されかつダイアフラムから軸方向に離れる方向に突出している。ディスク状の取りつけ部材108は、その周縁に沿って配置されたトング112を含んでいて、そのトング112は取りつけ部材108から軸方向外向きに突出している。トング112は、FTH16の開口端部44に沿っている溝50の幅より僅かに大きな厚さのサイズとなっていて、トング112とFTH16とに合ったリークタイトな締めしろを提供している。
【0033】
ダイアフラム/ポペット・アセンブリがポペット34を含んでいて、そのポペット34は、シャフト110の終点端部に配置されており、かつFTH弁座40の下流の流体輸送チャンバの中に配置されている。シャフトに比較するとき、ポペットが、拡がったヘッド部分を有するように形成されていて、そのヘッド部分は、弁座40と相互作用するべく形成されている角度付きあるいはテーパ付き外表面を含んでいる。実施態様において、ポペットヘッドが弁シートのインターフェース面111を有していて、そのインターフェース面111は、外向きにテーパが付けられ、シャフトからポペットヘッド部分へ約45°の角度となっている。
【0034】
シャフト110が、中空内部キャビティ114を含んでいて、そのキャビティ114は、アセンブリのダイアフラム端部を貫通している開口部から、ポペット34に達する直前の閉止端部へ延伸している。キャビティ114はその中に、ダイアフラム/ポペット・アセンブリをアクチュエータピストン・アセンブリ36へ取りつけるためのスタッド102を収容するために寸法化され形成されている。キャビティ114は、シャフトを完全に貫通してはいなくて、従って弁を貫通する多数のリークパスを低減する目的のために無孔のポペットを提供している。
【0035】
ダイアフラム/ポペット・アセンブリは前述のFTH用材料と同一種類のもので作られてもよい。実施態様において、腐蝕性のある高純度の薬品を用いる半導体製造プロセスに使用するために、例えば米国デラウェア州、ウィルミントンのDuPon社から提供されるTeflon(登録商標)PTFEのような、フッ素重合体材料から成形されている。
【0036】
図2において、第一実施例の分配弁の運転は以下のとおりである。分配弁10は、流体入口ポート22と流体出口ポート24とを流体輸送装置の対応する継手部材118と120とに接続することにより、流体輸送装置に使用することができる。継手材料は弁を従来の流体輸送装置における、パイピング、チュービング等へ接続するために使用される。必要とされる供給圧力で供給される処理液体源は弁に導入され、かつ流体入口ポート22と流体入口通路42を介して流体輸送チャンバ38の中へ導入される。図2に示すように、分配弁が故障時閉状態となるように構成されていて、十分な空気作動圧力がピストン94と、アクチュエータハウジング18の部分的に閉じた端部58との間におけるピストンチャンバ54の中へ導入されない限り、ばね100は、ポペット34を弁座40に対して押しつけ、処理液体が流体出口通路48の中へ流入することを阻止するようになっている。
【0037】
ばね力を十分に上廻る空気作動圧力が、ピストンチャンバへ導入され、チャンバ内におけるアクチュエータピストン・アセンブリ36の軸方向移動がもたらされる。移動距離あるいはストローク長さは、シャフトの軸方向付属溝80の一つにおける回り止め機構84協働により制御される。ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30は、アクチュエータピストン・アセンブリ36によっても軸方向に移動され、ポペット34を弁座40からはずし、流体の流体輸送チャンバ38から流体出口通路40への流入と、流体の弁からの流出とをもたらしている。分配される液体体積は、アクチュエータストローク長さにより及び/又は作動圧力の弁に提供される時間により制御することができる。必要とされる液体体積が弁により分配されると、作動圧力は終了し、ばね力がポペットを弁座に対し移動し、従って流体輸送チャンバからの液体の流れが終了する。
【0038】
このように構成されているので、第一実施態様の分配弁は、後述するように、弁が閉状態となった後での処理液体の望ましくない浸透あるいはリークを、防止あるいは低減するようになっている。弁が開状態となった場合、下流に配置されたポペットヘットが流体出口通路の中へある量だけ突出し、従って通路内における同量の体積を排除している。ポペットが閉状態となる場合、流体出口通路に配置されるポペットの量は減少され、従って通路内における流体体積の同量の増加がもたらされる。シールと弁とにおけるポペットインタフェースが閉じられた後に、流体出口通路内における液体体積が増加するので、この液体体積の増加が通路における吸引作用をもたらしていて、その吸引作用は、分配されない液体のいずれをも流体出口通路の中に及び弁の中に保持するべく作用している。
【0039】
図4及び5は、本発明の原理により作られた第二実施態様の分配弁200を示していて、分配弁200が弁胴202を備えていて、その弁胴は、図4の下方から上方に見て弁胴202と、ベース204と、ベース204の頂部に配置された流体輸送ハウジング(FTH)206と、FTH206の頂部に配置されたアクチュエータハウジング208とを含んでいる。ねじ210又は適切なアタッチメント手段が、アクチュエータハウジング208とFTH206とをベース204に取りつけるために、アクチュエータハウジング208とFTH206とを貫通してベース204にねじ込まれている。
【0040】
FTH206が、その側壁面一つを貫通する流体入口ポート212と、その反対側壁面を貫通する流体出口ポート214とを含んでいる。空気作動あるいは空気式分配弁200の実施態様において、アクチュエータハウジング208が、空気入口ポート216と、分配弁の側壁面に延在している空気出口ポートあるいはベントとを含んでいる。FTHは、分配弁におけるいずれの流体のリーク発生を監視するために、その側壁面を貫通して延在しているリーク検出ポート(図示されていない)を有するようになっていてもよい。
【0041】
一般的に言えば、第二実施態様の分配弁200は、第一実施態様の分配弁と以下の点において異なっている。FTHとアクチュエータハウジングとの両方が、第一流体装置の下流に配置された第二流体輸送装置220を包含するべく構成されている。第一流体輸送装置218は、前述されかつ図1及び2に例示された第一実施態様の分配弁におけるものと同一である。
【0042】
流体入口ポート212から下流を見てみると、FTH206が流体入口通路222を備えていて、その流体入口通路222は、流体入口ポートと流体連通し、かつ第一流体輸送チャンバ224へ流入している。第一流体輸送チャンバは、前述の第一分配弁実施態様同様に構成されていて、その中に配置されたダイアフラム/ポペット・アセンブリ226を備えており、そのダイアフラム/ポペット・アセンブリ226は弁座230と相互作用するべく配置されたポペット228を有している。弁座230は流体入口ポート222と流体中間通路232との間にはさまれている。
【0043】
FTHが流体中間通路232の下流に流体輸送装置220を含んでいて、その流体輸送装置220は、流体中間通路232と流体連通している第二流体輸送チャンバ234を備えている。FTHが流体出口通路236を含んでいて、その流体通路236は、第二流体輸送チャンバ234の下流であり、かつ流体出口ポート214と流体連通している。第二流体輸送チャンバ234は、ほぼ円筒形状であり、かつFTH内において閉止ベース238から、対向側に配向された開口端部240へ軸方向に延伸している。第一流体輸送装置218とは異なり、第二流体輸送装置はFTHを通過する液体流れを遮断あるいは閉止する部材を含んでいない。FTH206は前述の第一実施態様の分配弁と同一の材料で作られていてもよい。
【0044】
アクチュエータハウジング208が前述したのと同様にFTHに取りつけられていて、第一及び第二流体輸送装置両者用の作動部材を収容するべく形成されている。アクチュエータハウジング208が第一アクチュエータあるいはピストンチャンバ242を備えていて、その第一アクチュエータチャンバ242は、ピストングランド244とアクチュエータピストン・アセンブリ246とばね248と回り止めアセンブリ250とを含んでおり、各々は第一実施態様の分配弁に対して前述しかつ図2に例示したものと同様である。アクチュエータハウジング208が、第一アクチュエータチャンバ242から独立で離間している第二アクチュエータチャンバ252をさらに備えている。第二アクチュエータチャンバ252が、FTHに隣接して配置された開口端部254と、軸方向に対向側の部分的に閉じた端部256とを備えている。アクチュエータハウジング208は前述の第一実施例の分配弁と同一種類の材料で作られている。
【0045】
図4において上向きに見てゆくと、まず第二流体輸送チャンバ234において、第二流体輸送装置220が、第二流体輸送チャンバの開口端部を横切って配置されたダイアフラム258を備えている。ダイアフラム258は、中央に配置された無孔ヘッド260と、ヘッドから半径方向外向きに離れて延伸する可動の薄肉区画260とを備えた一体構造形状である。ダイアフラムが、その半径方向最外周縁端部に沿ってフランジ262により区切られていて、そのフランジ262は溝の中に配置された軸方向に突出しているトング264を含んでおり、その溝は第二流体輸送チャンバ234の開口端部を囲んで円周状に配置されている。トングはFTHに合ったリークタイトの締めしろを提供するために溝の幅より僅かに大きい厚さで形成されている。ダイアフラム258は、前述した第一実施態様の分配弁におけるダイアフラム/ポペット・アセンブリと同一種類の材料で作られている。
【0046】
アクチュエータアセンブリ266は、アクチュエータハウジング208内に配置され、かつダイアフラム258に接触している。ダイアフラム258から上向きに見てゆくと、アクチュエータアセンブリがステム268を備えていて、そのステム268は、アクチュエータチャンバ252内において軸方向に配置され、かつステムの軸方向端部の一方においてカラー270を含んでおり、そのカラー270はダイアフラムに協働するべく形成されている。とくに、カラーが中央開口部272により区切られていて、その中央開口部272は、ダイアフラムヘッドの軸方向に延伸している後部突起を受け入れるためのサイズとなっている。ステム268が第一直径区画と第二直径区画とを備えていて、その第一直径区画はカラー270の外表面を形成しており、その第二直径区画は、ステムの対向端部に向かってカラーから軸方向に離れて延伸し、第一直径区画より大きい。ステムは前述したFTHと同一種類の材料で作られてもよくて、実施例においてはアルミニウムのような金属材料で作られている。
【0047】
環状部材形状のサポート274が、アクチュエータチャンバ252の中に配置されている。サポートは、ステムカラーが貫通して収容される中央開口部を有していて、かつ、ステムカラーと開口端部240に隣接したFTHの端部との間に半径方向に延在している。サポート274は、一方の側面におけるダイアフラムフランジ262と、他方の側面におけるスペーサ276との間に軸方向にはさまれている。サポートは、前述した第一実施態様の分配弁におけるピストングランド244と同一種類の材料で作られていてもよい。スペーサ276について以下に詳述する。
【0048】
ばね278が、ステム268の第二直径区画を囲んで配置されていて、かつばねの軸方向端部の一方におけるサポート274と、ばねの軸方向端部の他方における環状リング280との間に軸方向にはさまれている。環状リング280は、ステムの第二直径区画における溝の中に保持されていて、かつばね用の取りつけ面を提供するために十分な距離だけ半径方向外向きに突出している。ばねは、リングとサポートとの間に所望するばね力を発生するために寸法化され形成されている。このように形成され組立てられたサポート274は、ステムカラーのガイドと、ダイアフラムフランジの取りつけ面と、ばねの取りつけ面との役割を果している。実施態様において、ばねと保持リングとは各々ステンレス鋼のような金属材料で作られている。
【0049】
スペーサ276がほぼ円錐形状の環状部材であって、その環状部材は、アクチュエータチャンバ252内に同心に配置されていて、かつFTHとアクチュエータハウジングとの間に軸方向にはさまれている。スペーサ276が肩282を含んでいて、その肩282は、スペーサの軸方向端部の一方から半径方向外向きにある距離だけ突出し、かつ対向しているFTHとアクチュエータハウジングの開口端部との間にはさまれている。スペーサ276がネックを含んでいて、そのネックは、肩282から軸方向に離れて延在し、かつ肩より小さな直径であって、さらにアクチュエータチャンバ252を画成している側壁面内に同心状に取りつけられている。ネックは、アクチュエータハウジングの部分的に閉じた端部256に隣接して位置決めされている軸方向端部を含んでいる。このように形成されたスペーサは、アクチュエータチャンバ252の中へ取りつけられる場合、スペーサの軸方向端部の一方においてサポート274に対して、又スペーサの軸方向端部の他方において第二ダイアフラムの取り付け部分に対して、所望する軸方向の負荷力を作用するようになっている。以下に詳述する。スペーサはFTHを作るのに使用されたものと同一種類の材料で作られていてもよい。サポート又はスペーサがアクチュエータチャンバ内に配置される場合、どちらもアクチュエータアセンブリ266の部品とは考えられない。というのはどちらも各々がアクチュエータハウジング内において静止部材であるからである。
【0050】
アクチュエータアセンブリ266が第二ダイアフラム284をさらに備えていて、その第二ダイアフラム284は、アクチュエータチャンバ252の中においてステム268のカラー270に対向する軸方向端部に対して配置されている。第二ダイアフラム284が、中央に配置されたヘッド286と、ヘッドから半径方向外向きに延伸している薄肉壁面区画288と、薄肉壁面区画の外周縁を画成しているフランジ290とを含んでいる。フランジがトングを含んでいて、そのトングは、フランジから軸方向外向きに突出していて、かつ溝の中に配置されていて、その溝は、アクチュエータハウジングの部分的に閉じた端部256の直径を円周状に囲んで配置されている。トングは、溝に合ったリークタイトな締めしろを提供するために溝の幅より僅かに大きな厚さに寸法化されている。フランジ290はスペーサ276の軸方向端部と部分的に閉じた端部256との間にはさまれている。
【0051】
第二ダイアフラムは、アクチュエータチャンバ内におけるステム268の軸方向移動を可能にし、同時にアクチュエータチャンバにおけるどのような流体リークの可能性もがないように、アクチュエータハウジングの他の部分を密閉している。第二ダイアフラムはダイアフラム258を作るのに使用されたものと同一種類の材料で作られてもよい。
【0052】
アクチュエータアセンブリ266がシャフト292をさらに含んでいて、そのシャフト292は、第二ダイアフラム284の表面からステム268の反対側に軸方向に離なれる方向に向けて、アクチュエータハウジング208を貫通している開口部294を貫通して突出している。シャフト292が第一軸方向端部と第二軸方向端部とを含んでいて、その第一軸方向端部は第二ダイアフラムと接触しており、その第二軸方向端部は、アクチュエータハウジングから外向きに突出し、かつノブ296を含んでいる。シャフト292が一つ以上の軸方向付属溝298を含んでいて、その付属溝298は、シャフトに沿って配列され、回り止めの機構300に隣接して配置されており、その回り止め機構300は環状ハウジングの側壁区画の中に配置されている。シャフトはFTHを作るのに使用されたものと同一種類の材料で作られていてもよくて、所望するなら金属材料で作られていてもよい。
【0053】
回り止めアセンブリ300が、第二流体輸送装置内においてシャフト292のストロークと作動アセンブリ266とを制御する目的で、前述の第一流体輸送装置と同様に形成されている。シャフトがOリングシールも含んでいて、そのOリングシールは、シャフトと環状ハウジングとの間にリークタイトシールを提供し従って作動用空気圧力を環状ハウジングの中に閉じこめる目的で、シャフトを囲んで円周状に配置されている。Oリングシールは、前述した第一実施態様の分配弁におけるOリングシールと同一種類の材料で作られていてもよい。
【0054】
概略前述したように、環状ハウジング208は作動用加圧空気を受け入れるための空気入口ポート216を含んでいる。第一及び第二空気ポート302及び304は、環状ハウジング内に配置されていて、空気入口ポート216と空気流連通となっている。第一空気ポート302は、アクチュエータピストン・アセンブリ246を作動する目的で加圧空気をピストンチャンバ242の中へ導入していて、第二空気ポート304は作動用アセンブリ266を作動する目的で加圧空気を開口部298の中へ導入している。このように構成することにより、空気入口ポートを介してアクチュエータハウジングの中へ導入された空気は、第一及び第二流体輸送装置を各々作動している。
【0055】
第二流体輸送装置220は、第一流体輸送装置が閉状態となったあとにおける、FTH内に残っている液体の体積いずれをも、保持し及び/又は引きもどす機能において、第一流体輸送装置を補助するべく作用する。一般的に言えば、第一流体輸送装置におけるポペット228が弁座230に対しシールされたわずか後に、第二流体輸送装置は、第二流体輸送チャンバ234内におけるダイアフラム258を引きもどすことにより前述したことを行なっている。第一流体輸送装置が閉じられた後における、この時間を合せたダイアフラムの引きもどしが、第二流体輸送チャンバの体積を増加するようになっていて、従って、流体出口通路236と流体出口ポート214とに残っているいずれの液体をも、第二流体輸送チャンバ236の中へ保持及び/又は引きもどすべく作用する、僅かな吸引をもたらしている。
【0056】
第一流体輸送装置の閉止後における、ダイアフラム258の多段引きもどし(staged retraction)は、多数の異なる方法で達成されてもよい。一つの方法は、時間差のある作動信号例えば空気充填を第一及び第二作動チャンバへ提供することである。好適な実施態様において、第一及び第二作動チャンバは共通の空気入口ポートにより充填される。従って、そのような好適な実施態様において、多段引きもどしは、第一及び第二アクチュエータアセンブリに対し異なるストローク長さを用いることにより提供されている。好適な実施態様において、第二アクチュエータアセンブリは第一アクチュエータアセンブリのストロークより長いストロークを有していて;第一アクチュエータアセンブリが、ポペットを弁座に対して閉止位置に位置決めするために作動された後でも、第二アクチュエータアセンブリは、まだそのストロークを終了していなくて、依然として所望される体積増加をもたらすために第二流体輸送チャンバ内において移動するようになっている。
【0057】
前述したように、本発明の弁における流体の配置を弁座の下流で制御する能力は、弁が閉じられた後における余剰流体流出の可能性を排除及び/又は著しく低減している。従って所望されない汚染の可能性が排除あるいは著しく低減されている。
【0058】
本発明の第一及び第二実施態様の弁を作るために使用された重合体で作られた前述の部材は、選択する特定のタイプの材料とプロジェクト予算との両方にもとずいて、成形プロセスあるいは機械加工により成形されてもよい。
【0059】
従って本発明の原理にもとずき作られた分配弁は、前述の特許請求の範囲内において、ここに詳しく説明した以外の方法で実行されてもよいことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の原理により作られた分配弁の第一実施例の斜視図である。
【図2】図2は、図1における分配弁の断面図であって、通過流体の移動を制御するための閉状態のものである。
【図3】図3は、図1、2の弁から取り出したダイアフラム/ポペット・アセンブリの断面図である。
【図4】図4は、本発明の原理により作られた分配弁の第二実施例の斜視図である。
【図5】図5は、図4における分配弁の断面図であって、通過流体の移動を制御するための閉状態のものである。
【符号の説明】
10…分配弁
16…流体輸送ハウジング(FTH)
18…アクチュエータハウジング
30…ダイアフラム/ポペット・アセンブリ
36…アクチュエータ ピストン・アセンブリ
38…流体輸送チャンバ
40…弁座
54…ピストンチャンバ
【発明の属する技術分野】
本発明は流体を分配するために使用する流体処理弁に関するもので、より詳しくは、化学的に腐蝕性のある及び/又は化学的に純度の高い液体の正確な体積量を、液体あるいは製品に対し品質劣化あるいは有害な影響なしに、繰返し分配するようになっている流体処理弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体処理弁例えば流体分配弁は、弁内部が腐蝕性のある酸性あるいはアルカリ性液体にさらされる場合、又は弁を通過して流れる液体の純度が維持されなければならない場合に使用される。そのような用途例は半導体製造産業であって、そのような弁を介して供給される薬品処理は、超微細レベルで生じるかも知れない、かつ製品例えば半導体ウェーハに損傷をもたらすことで公知である汚染を回避するために化学的に高純度を維持しなければならない。
【0003】
処理段階において、正確な薬品処理量が製品に付着される必要もある。従ってそのような機能を達成するために使用される分配弁は、弁が閉じられた後で製品に対して余分な液体をたらすことなく、正確な処理液体体積を繰返し分配可能であることが重要である。製品へのそのような液体の乾燥部分の供給は製品に損傷をもたらすことが知られていて、従って望ましいものではない。しかしながら、産業界において以下のことが公知であって、この機能を達成するために使用される分配弁は、弁が閉じられあるいは遮断された後にいつも分配を終了するとは限らない。
【0004】
例えば、この容量の従来の分配弁は、弁が閉じられた後で、液体のキャビテーション及び/又は液体の小量が浸み出すことが知られている。余剰の液体体積は、弁から製品へ分配されて所望されない余剰液体供給をもたらすか、又は弁の出口ポートの中若しくは離れている供給装置例えばパイプあるいはノズルの中に保持されるかである。余剰液体が弁内に保持されている場合問題がある。というのは液体は離れた供給装置の先端近傍で乾燥するかも知れないからである。液体の乾燥部分は、弁から処理液体のある量が供給される次回の製品に分配されるかも知れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って分配弁は、弁が遮断あるいは閉じられた場合における、起こりうるキャビテーション及び/又は余剰液体の浸み出し及び/又は起こりうる余剰液体の供給を制御及び/又は排除するようになっていることが望まれる。そのような弁は、汚染物質を液体に導入するかも知れないような品質の劣化あるいは他の操作なしに、化学的に腐蝕性のある液体及び/又は純度の高い液体を操作可能にするべく作られていることが望まれる。さらにそのような分配弁は、液体リークパスの数を低減し、従って外部環境への薬品リークの可能性を低減するように作られていることが望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の原理にもとずいて作られたポンピング防止式分配弁は、少なくとも二つの異なる実施態様がある。
【0007】
第一実施態様において、分配弁は流体輸送ハウジングを備えていて、流体輸送ハウジングは、流体入口及び出口通路と、それらの間にはさまれた流体輸送チャンバを有している。流体輸送チャンバが弁座を含んでいる。
【0008】
アクチュエータハウジングが、流体輸送ハウジングに取りつけられ、かつアクチュエータチャンバを含んでいて、アクチュエータチャンバは流体輸送チャンバへ接触している。ダイアフラム/ポペット・アセンブリが、流体輸送チャンバ内に配置され、かつポペットを含んでおり、ポペットは、分配弁を通過する流体流れを制御するために、弁座に衝突するように弁座の下流に配置されている。ポペットは、意図的に弁座の下流に配置されていて、ポペットを弁座に対して位置決めするために必要な作動運動が、弁座下流の流体輸送ハウジングの部分における体積増加をもたらすようになっている。
【0009】
分配弁が閉じた際のこの体積増加は弁座下流の分配弁部分におけるわずかな吸引作用を提供するようになっていて、従って分配弁内に分配されないいずれの液体をも残すようにはなっていない。
【0010】
第二実施態様において、ポンピング防止式分配弁が、流体輸送ハウジングとアクチュエータハウジングとダイアフラム/ポペット・アセンブリと体積変更手段とアクチュエータ手段とを具備していて:
該流体輸送ハウジングは、該流体ハウジングの中へ延伸している流体入口通路と、該流体ハウジングから外へ延伸している流体出口通路と、該流体輸送ハウジング内に配設された、第一流体輸送チャンバ及び第二流体輸送チャンバとを有していて、該第二流体輸送チャンバは該第一流体輸送チャンバの下流にあって、該第一流体輸送チャンバは一体化した弁座を含んでおり;
該アクチュエータハウジングは、該流体輸送ハウジングに取りつけられていて、かつ該第一流体輸送チャンバに接触する第一アクチュエータチャンバと該第二流体輸送チャンバに接触する第二アクチュエータチャンバとを含んでいて;
該ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、該第一流体輸送チャンバ内に配置されており、かつポペットを備えており、該ポペットは、該流体輸送チャンバを通過する流体流れを停止するべく該弁座に衝突するように、該流体輸送チャンバにおける該弁座の下流に配置されたポペットを備えており;
該体積変化手段は、該第二流体輸送チャンバの液体体積を変化させるためのものであり、例えば第二流体輸送チャンバの体積を増加させるためのものであって、かつ該第二流体輸送チャンバ内に配置されており;
該アクチュエータ手段は、該第一及び該第二アクチュエータチャンバ各々の中に配置されており、対応する該ダイアフラム/ポペット・アセンブリと該体積変化手段とを作動するようになっている。
【0011】
本発明の分配弁“ポンピング防止式”弁と見なされる。というのは、ポペットの閉運動(第一実施態様の分配弁における)、及びポペットと体積制御手段との組合せ運動(第二実施態様の分配弁における)は、弁が閉じられた後に弁からのさらなるかつ不必要な液体体積の押出しあるいは“ポンピング”駆動を行なわないからである。むしろポペット及び/又は体積制御手段各々は、それぞれの弁における流体流路内を僅かに真空にしていて、分配されないいずれの液体をも弁の中へ保持あるいは引きもどすようになっている。この機能は望ましいものである。というのは不必要な余剰液体の分配あるいは乾燥された残留液体の分配による製品汚染の可能性が、排除及び/又は若しくは低減されるからである。
【0012】
以下の詳細な説明、前述の特許請求の範囲及び添付図面を検討することにより、本発明におけるさらなる特徴、実施態様及び利点がより完全に理解されるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明にもとずいて作られた分配弁は、弁ハウジングの中に配置された一体形ダイアフラム/ポペット・アセンブリを備えている。ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、ポペットを有するように構成されていて、そのポペットは、ハウジングを貫通して流体輸送チャンバの中に配置された弁座の下流側におけるシール位置に位置決めされている。このように構成されたダイアフラム/ポペット・アセンブリは、閉位置又は閉止位置へ位置決めされた後における弁からの液体の、予期せぬキャビテーション及び/又はしみ出しを、制御及び/又は排除するのに役立つようになっている。
【0014】
本発明の分配弁は、前述のダイアフラム/ポペット・アセンブリに加えて、ハウジングを貫通する第二流体輸送チャンバの中に配置された第二ダイアフラムをダイアフラム/ポペット・アセンブリの下流に含んでいてもよい。第二ダイアフラムは、ダイアフラム/ポペット・アセンブリと共に作動されていて、第二流体輸送チャンバの体積を増加し、従って弁が閉状態になった後における弁内においてダイアフラム/ポペット・アセンブリの下流のいずれの液体をも保持するようになっている。本発明の分配弁はフッ素樹脂材料で作られた浸漬部品を含んでいて、化学的に腐蝕性のある処理液体にさらせることによる予期せぬ劣化に耐えるようになっている。
【0015】
図1において、本発明にもとずいて提供された第一実施態様における分配弁10が弁胴12を備えていて、その弁胴12は、図1の下方から上方に見て、ベース14と、ベース14の頂部に配置された流体輸送ハウジング(FTH)16と、FTH16の頂部に配置されたアクチュエータハウジング18とを含んでいる。ねじ20又は適切なアタッチメント手段が、アクチュエータハウジング18とFTH16とをベース14に取りつけるために、アクチュエータハウジング18とFTH16とを貫通してベース14にねじ込まれている。
【0016】
FTH16が、その側壁面一つを貫通する流体入口ポート22と、その反対側壁面を貫通する流体出口ポート24とを含んでいる。空気作動あるいは空気式分配弁10の実施態様において、アクチュエータハウジング18が、空気入口ポート26と、分配弁の側壁面に延在している空気出口ポートあるいはベント28とを含んでいる。FTHは、分配弁におけるどのような流体のリーク発生をも監視するために、その側壁面を貫通して延在しているリーク検出ポート(図示されていない)を有するようになっていてもよい。
【0017】
図2及び3に示すようにかつ以下に詳述するように、ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30が、FTH16の中に配置されていて、その一方の端部に可動ダイアフラム32を、もう一方の端部に無孔のポペット34を含んでいる。ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、ダイアフラム/ポペット・アセンブリをFTH16の流体輸送チャンバ38の中において軸方向へ移動するべく作動するアクチュエータ ピストン・アセンブリ36に取りつけられている。ポペット34は、流体輸送チャンバ38の中に配置された弁座40の下流に配置されていて、かつ弁を通過する流体の移動を制御するために弁座と相互作用するようになっている。
【0018】
好適な実施態様において、分配弁は空気作動式ダイアフラム/ポペット・アセンブリを有するようになっている。分配弁の構造は、ダイアフラム/ポペット・アセンブリの作動手段例えば機械式、ソレノイド式、油圧式作動手段及び同様なものを収納するために、本発明における精神を変更することなく変更されてもよい。
【0019】
図2において、FTH16が流体入口通路42を含んでいて、その流体入口通路42は、流体入口ポート22から、FTHの側壁面部分を貫通して流体輸送チャンバ38の中へ延伸している。流体輸送チャンバ38は、FTHの開口端部44からFTHにおいて対向的に配向されたベースあるいは閉止端部46へ、FTHを流体入口ポートに直交的に貫通して延在している。流体輸送チャンバ38は、一般に円錐形状であって、開口端部44からベース46へ向かって小さくなってゆく直径を有している。しかしながら、この形状は特定な弁用途に依存して変更される。FTH16が流体出口通路48を含んでいて、その流体出口通路48は、流体出口ポート24から、FTHの入口ポートに対向している側壁面部分を貫通して流体輸送チャンバの中へ延伸している。弁座40は流体輸送チャンバの中において流体入口通路42と流体出口通路48との間に配置されている。弁座40は、流体輸送チャンバの小さくなった直径区画により円周状に形成されている。
【0020】
FTH16の開口端部44が、ほぼ平らなFTH表面52の周縁を囲んで円周状に配置された溝50を備えていて、その表面52は溝から流体輸送チャンバ38へ半径方向内向きに延在している。溝50が、リークタイトなシールを提供するためにダイアフラム/ポペット・アセンブリの相互的トングを収容するようになっている。以下に詳述する。
【0021】
FTH16はいずれのタイプの構造的に剛な材料で作られていてもよい。実施例において、分配弁は半導体製造の用途に使用される処理薬品を分配する目的のためのものであって、FTHが処理液体の汚染を回避するために非金属材料により作られていることが望ましい。そのような用途において、FTHは、ポリプロピレン等のような従来のプラスチック材料又は高分子材料から作られていてもよい。所望するならFTHは、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、フッ素エチレン−プロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシフルオロカーボン樹脂(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等を含む一群から選択されたフッ素重合体材料で作られていてもよい。好適な実施態様において、FTHはポリプロピレンで成形されていてもよい。ベース14は、処理液体により浸漬されないので、金属材料で作られてもよくて、半導体製造プロセスに適用するための好適な実施例においてはステンレス鋼で作られている。
【0022】
アクチュエータハウジング18はFTH16の開口端部44に取りつけられている。アクチュエータハウジングがピストンチャンバ54を含んでいて、そのピストンチャンバ54は、FTHの開口端部44に接している開口端部56から、対向側に配置された部分的に閉止された端部58へアクチュエータハウジングを軸方向に貫通して延在している。前述したようにアクチュエータハウジングは、空気作動式ポペットアセンブリの作動を提供するようになっている場合、空気入口ポート26(図1参照)と空気出口ポート28(図1参照)とを含んでいて、各ポートはアクチュエータハウジングの側壁面を貫通して延在している。さらにアクチュエータハウジングは、その側壁面を貫通して延在しているリーク検出ポート(図示されていない)を介してリーク検出に備えるべく形成されていてもよい。
【0023】
好適な実施態様におけるピストンチャンバ54は、半径方向において円形の断面区画であって、第一直径区画60と第二直径区画62との両方を含んでいて、その第一直径区画60はアクチュエータハウジングの開口端部56から軸方向に一定距離だけ延伸しており、かつその第二直径区画62は第一直径区画60からアクチュエータハウジングの部分的に閉止した端部58へ軸方向に延伸している。ピストンチャンバ54は非可動あるいは固定的に配置されたピストングランド64を収容するように作られている。アクチュエータハウジング18は前述したFTH用材料と同一種類のもので作られていてもよい。しかしながら、アクチュエータハウジングは、弁を通過する処理液体により浸漬されないので、金属材料で作られてもよい。実施態様において、アクチュエータハウジングはステンレス鋼で作られている。
【0024】
空気作動式ポペットアセンブリの適用が所望される場合、ピストンチャンバ内において空気加圧チャンバとするために、ピストングランド64が使用される。ピストングランド64は、中央開口部66を備えたドーナツ状の環状構造であって、その中央開口部66はその中にアクチュエータピストン・アセンブリ36を収容するために、ピストングランドを貫通して軸方向に延在している。グランド64が外壁面を有していて、その外壁面は、ピストンチャンバの第一直径区画60の中に配置するために、寸法化された直径となっている。ピストンチャンバにおける部分的に閉じた端部58へ向かうピストングランド64の軸方向変位は、第二直径区画62に対するグランドの相互作用により拘束されている。グランド64は、ピストンチャンバに取りつけられた場合、同じくFTH16に対し拘束されるように隣接するダイアフラム/ポペット・アセンブリの表面に接触するように軸方向に寸法化されている。ピストングランド64は前述のFTH用材料と同一種類のもので作られていてもよいが、好適な実施態様においてはポリプロピレンにより成形されている。
【0025】
ピストングランド64は、隣接するピストンチャンバ壁面とリークタイトシールを形成するために、ピストングランドの外表面を囲んでいる一つ以上の環状シールを含んでいる。好適な実施態様において、グランドが単一の環状シール68を含んでいて、その環状シール68は、グランドの外径を囲んで円周状に延在し、かつ溝の中に配置されている。ピストングランドは環状シール70も含んでいて、その環状シール70は中央開口部66の表面を囲んで溝の中に延在している。環状シール70は、空気作動式ピストンの運動を容易にするために、アクチュエータピストン・アセンブリ36に対し気密シールを形成している。ピストングランドと共に使用される環状シールは、好ましくは所望される弾力特性を有する材料で作られたOリングタイプシールである。耐薬品性も必要とされる場合、OリングシールはViton(登録商標)又は商業的に入手可能なフッ素重合体材料で作られてもよい。
【0026】
概略的に前述したように、アクチュエータピストン・アセンブリ36はピストンチャンバ54の中に軸方向に配置されている。アクチュエータピストン・アセンブリ36が、その軸方向端部の一方にノブ72を含んでいて、そのノブ72は部分的に閉じた端部48における開口部74を貫通する長さに延伸している。ノブがヘッド78を含んでいて、そのヘッド78は、アクチュエータハウジング18の最上面から外向きに突出していて、かつ開口部74より大きなサイズの直径となっている。ノブ72は、ヘッドからアクチュエータハウジングの中へ軸方向内向きに延伸しているシャフト78も含んでいる。シャフト78はそれに沿って配列された複数の軸方向付属溝80を有している。半径方向溝が、溝80の軸方向に隣接してシャフト周囲に配列されていて、ノブとアクチュエータハウジングとの間におけるリークタイトシールを提供する目的でOリングシール82を収容するようになっている。アクチュエータピストン・アセンブリは前述のFTH用材料と同一のもので作られていてもよい。しかしながら、アクチュエータピストンは、弁により分配される処理液体により浸漬されないので、金属材料で作られてもよい。実施例において、アクチュエータピストン・アセンブリはステンレス鋼で作られている。
【0027】
軸方向付属溝80が、回り止めアセンブリ84と協働するべくシャフトに沿って配列されていて、その回り止めアセンブリ84は、開口部74に直交的にアクチュエータハウジングの壁面を貫通する開口部に取りつけられている。回り止めアセンブリ84がボール86を含んでいて、そのボールは、シャフトの軸方向付属溝80の一つに追従するべく取りつけられ、かつねじ88とばね90を用いることによりそのような協働をうながされるようになっている。軸方向付属溝80各々は、アクチュエータ内において異なるシャフトストローク長さを提供する目的のために異なる長さで形成されていてもよい。
【0028】
そのように形成された回り止めアセンブリ84は、シャフトとアクチュエータピストン・アセンブリとの運動を、アクチュエータハウジング内でガイドしかつアクチュエータハウジング内に限定するために使用される。シャフトとアクチュエータピストンとのストローク長さは回り止めボール86と溝の対向端部との組合わせにより限定されている。異なる長さ例えばより長いものより短いものが必要とされる場合、ユーザは、回り止め機構がシャフトにおけるそれぞれより長いかあるいはより短いかのどちらかの異なる軸方向付属溝と協働するように、シャフトを回転することができる。
【0029】
ピストン91は、ピストンチャンバ54の中へ延伸しているアクチュエータピストン・アセンブリシャフト78の部分に取りつけられている。ピストン91は一般に二つの機能を実行している。ピストンの第一機能は、空気作動によるピストン内におけるピストン運動を可能にするために、ピストンチャンバにリークタイトシールを提供することである。ピストンの第二機能は、ポペットを弁シール40と相互作用させるためにダイアフラム/ポペット・アセンブリ30と接触することである。ピストン91は、それを貫通して配置された開口部92を備えていて、その開口部92はその中にピストンアセンブリシャフト78を収容するためのものである。ピストン90は、ピストンの第二直径区画92より僅かに小さなサイズの外径を有している第一直径区画94を含んでいる。ピストンの第一直径区画が溝の中に円周状に配置されたOリングシールを含んでいて、そのOリングシールは、ピストンチャンバとピストンとの間におけるリークタイトシールを提供している。ピストンは前述のFTH用材料と同一種類のもので作られてもよい。実施態様において、ピストンはポリフッ化ビニリデン(PVDF)で成形されている。
【0030】
ピストン91が第二直径区画96を含んでいて、その第二直径区画96は、第一直径区画94から軸方向にある距離だけ延伸していて、かつ第一直径区画より小さなサイズである。ピストン91がさらに第三直径区画98を含んでいて、その第三直径区画98は、第二直径区画96から軸方向にある距離だけ延伸していて、かつ第二直径区画より小さなサイズである。第三直径区画98はピストングランド開口部66の中に配置されている。ばね100が、ピストンチャンバ54の中に配置されていて、かつピストンの第二直径区画96を囲んで配置されている。ばねは、ばねの一方の端部における第一直径区画94と、ばねの他方の端部におけるピストングランドとの間に軸方向にはさまれている。このように構成されたばねは、ピストン91をピストングランドから引きはなすように作用する。
【0031】
アクチュエータピストン・アセンブリ36がピストン91を介してダイアフラム/ポペット・アセンブリ30に取りつけられている。詳しくは、好適な実施態様において、ピストン91がねじ山付きスタッド102を介してダイアフラム/ポペット・アセンブリ30に取りつけられていて、そのスタッド102は、ピストン91を貫通する開口部92の中に配置され、かつダイアフラム/ポペット・アセンブリ30における連通開口部104の中に配置されている。このように構成することにより、ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、ピストンチャンバ内におけるすべての往復運動時においてアクチュエータピストン・アセンブリに取りつけられたままでいる。ダイアフラム/ポペット・アセンブリとアクチュエータピストン・アセンブリとの間のねじ継手が説明され図示されてきたが、本発明の範囲内において、二つのアセンブリを取りつける他の方法が使用されてもよいことは理解されるべきである。
【0032】
図2及び3において、ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30が流体輸送チャンバ38の中に軸方向に配置されている。ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30が可動式ダイアフラム32を備えている一体形ピースアセンブリであって、その可動式ダイアフラム32は一体形ディスク状の取りつけ部材108と、一体形シャフト110との間にはさまれており、その取りつけ部材108はダイアフラムから半径方向外向きに延伸しており、その一体形シャフト110は、ダイアフラムの半径方向内向きに配置されかつダイアフラムから軸方向に離れる方向に突出している。ディスク状の取りつけ部材108は、その周縁に沿って配置されたトング112を含んでいて、そのトング112は取りつけ部材108から軸方向外向きに突出している。トング112は、FTH16の開口端部44に沿っている溝50の幅より僅かに大きな厚さのサイズとなっていて、トング112とFTH16とに合ったリークタイトな締めしろを提供している。
【0033】
ダイアフラム/ポペット・アセンブリがポペット34を含んでいて、そのポペット34は、シャフト110の終点端部に配置されており、かつFTH弁座40の下流の流体輸送チャンバの中に配置されている。シャフトに比較するとき、ポペットが、拡がったヘッド部分を有するように形成されていて、そのヘッド部分は、弁座40と相互作用するべく形成されている角度付きあるいはテーパ付き外表面を含んでいる。実施態様において、ポペットヘッドが弁シートのインターフェース面111を有していて、そのインターフェース面111は、外向きにテーパが付けられ、シャフトからポペットヘッド部分へ約45°の角度となっている。
【0034】
シャフト110が、中空内部キャビティ114を含んでいて、そのキャビティ114は、アセンブリのダイアフラム端部を貫通している開口部から、ポペット34に達する直前の閉止端部へ延伸している。キャビティ114はその中に、ダイアフラム/ポペット・アセンブリをアクチュエータピストン・アセンブリ36へ取りつけるためのスタッド102を収容するために寸法化され形成されている。キャビティ114は、シャフトを完全に貫通してはいなくて、従って弁を貫通する多数のリークパスを低減する目的のために無孔のポペットを提供している。
【0035】
ダイアフラム/ポペット・アセンブリは前述のFTH用材料と同一種類のもので作られてもよい。実施態様において、腐蝕性のある高純度の薬品を用いる半導体製造プロセスに使用するために、例えば米国デラウェア州、ウィルミントンのDuPon社から提供されるTeflon(登録商標)PTFEのような、フッ素重合体材料から成形されている。
【0036】
図2において、第一実施例の分配弁の運転は以下のとおりである。分配弁10は、流体入口ポート22と流体出口ポート24とを流体輸送装置の対応する継手部材118と120とに接続することにより、流体輸送装置に使用することができる。継手材料は弁を従来の流体輸送装置における、パイピング、チュービング等へ接続するために使用される。必要とされる供給圧力で供給される処理液体源は弁に導入され、かつ流体入口ポート22と流体入口通路42を介して流体輸送チャンバ38の中へ導入される。図2に示すように、分配弁が故障時閉状態となるように構成されていて、十分な空気作動圧力がピストン94と、アクチュエータハウジング18の部分的に閉じた端部58との間におけるピストンチャンバ54の中へ導入されない限り、ばね100は、ポペット34を弁座40に対して押しつけ、処理液体が流体出口通路48の中へ流入することを阻止するようになっている。
【0037】
ばね力を十分に上廻る空気作動圧力が、ピストンチャンバへ導入され、チャンバ内におけるアクチュエータピストン・アセンブリ36の軸方向移動がもたらされる。移動距離あるいはストローク長さは、シャフトの軸方向付属溝80の一つにおける回り止め機構84協働により制御される。ダイアフラム/ポペット・アセンブリ30は、アクチュエータピストン・アセンブリ36によっても軸方向に移動され、ポペット34を弁座40からはずし、流体の流体輸送チャンバ38から流体出口通路40への流入と、流体の弁からの流出とをもたらしている。分配される液体体積は、アクチュエータストローク長さにより及び/又は作動圧力の弁に提供される時間により制御することができる。必要とされる液体体積が弁により分配されると、作動圧力は終了し、ばね力がポペットを弁座に対し移動し、従って流体輸送チャンバからの液体の流れが終了する。
【0038】
このように構成されているので、第一実施態様の分配弁は、後述するように、弁が閉状態となった後での処理液体の望ましくない浸透あるいはリークを、防止あるいは低減するようになっている。弁が開状態となった場合、下流に配置されたポペットヘットが流体出口通路の中へある量だけ突出し、従って通路内における同量の体積を排除している。ポペットが閉状態となる場合、流体出口通路に配置されるポペットの量は減少され、従って通路内における流体体積の同量の増加がもたらされる。シールと弁とにおけるポペットインタフェースが閉じられた後に、流体出口通路内における液体体積が増加するので、この液体体積の増加が通路における吸引作用をもたらしていて、その吸引作用は、分配されない液体のいずれをも流体出口通路の中に及び弁の中に保持するべく作用している。
【0039】
図4及び5は、本発明の原理により作られた第二実施態様の分配弁200を示していて、分配弁200が弁胴202を備えていて、その弁胴は、図4の下方から上方に見て弁胴202と、ベース204と、ベース204の頂部に配置された流体輸送ハウジング(FTH)206と、FTH206の頂部に配置されたアクチュエータハウジング208とを含んでいる。ねじ210又は適切なアタッチメント手段が、アクチュエータハウジング208とFTH206とをベース204に取りつけるために、アクチュエータハウジング208とFTH206とを貫通してベース204にねじ込まれている。
【0040】
FTH206が、その側壁面一つを貫通する流体入口ポート212と、その反対側壁面を貫通する流体出口ポート214とを含んでいる。空気作動あるいは空気式分配弁200の実施態様において、アクチュエータハウジング208が、空気入口ポート216と、分配弁の側壁面に延在している空気出口ポートあるいはベントとを含んでいる。FTHは、分配弁におけるいずれの流体のリーク発生を監視するために、その側壁面を貫通して延在しているリーク検出ポート(図示されていない)を有するようになっていてもよい。
【0041】
一般的に言えば、第二実施態様の分配弁200は、第一実施態様の分配弁と以下の点において異なっている。FTHとアクチュエータハウジングとの両方が、第一流体装置の下流に配置された第二流体輸送装置220を包含するべく構成されている。第一流体輸送装置218は、前述されかつ図1及び2に例示された第一実施態様の分配弁におけるものと同一である。
【0042】
流体入口ポート212から下流を見てみると、FTH206が流体入口通路222を備えていて、その流体入口通路222は、流体入口ポートと流体連通し、かつ第一流体輸送チャンバ224へ流入している。第一流体輸送チャンバは、前述の第一分配弁実施態様同様に構成されていて、その中に配置されたダイアフラム/ポペット・アセンブリ226を備えており、そのダイアフラム/ポペット・アセンブリ226は弁座230と相互作用するべく配置されたポペット228を有している。弁座230は流体入口ポート222と流体中間通路232との間にはさまれている。
【0043】
FTHが流体中間通路232の下流に流体輸送装置220を含んでいて、その流体輸送装置220は、流体中間通路232と流体連通している第二流体輸送チャンバ234を備えている。FTHが流体出口通路236を含んでいて、その流体通路236は、第二流体輸送チャンバ234の下流であり、かつ流体出口ポート214と流体連通している。第二流体輸送チャンバ234は、ほぼ円筒形状であり、かつFTH内において閉止ベース238から、対向側に配向された開口端部240へ軸方向に延伸している。第一流体輸送装置218とは異なり、第二流体輸送装置はFTHを通過する液体流れを遮断あるいは閉止する部材を含んでいない。FTH206は前述の第一実施態様の分配弁と同一の材料で作られていてもよい。
【0044】
アクチュエータハウジング208が前述したのと同様にFTHに取りつけられていて、第一及び第二流体輸送装置両者用の作動部材を収容するべく形成されている。アクチュエータハウジング208が第一アクチュエータあるいはピストンチャンバ242を備えていて、その第一アクチュエータチャンバ242は、ピストングランド244とアクチュエータピストン・アセンブリ246とばね248と回り止めアセンブリ250とを含んでおり、各々は第一実施態様の分配弁に対して前述しかつ図2に例示したものと同様である。アクチュエータハウジング208が、第一アクチュエータチャンバ242から独立で離間している第二アクチュエータチャンバ252をさらに備えている。第二アクチュエータチャンバ252が、FTHに隣接して配置された開口端部254と、軸方向に対向側の部分的に閉じた端部256とを備えている。アクチュエータハウジング208は前述の第一実施例の分配弁と同一種類の材料で作られている。
【0045】
図4において上向きに見てゆくと、まず第二流体輸送チャンバ234において、第二流体輸送装置220が、第二流体輸送チャンバの開口端部を横切って配置されたダイアフラム258を備えている。ダイアフラム258は、中央に配置された無孔ヘッド260と、ヘッドから半径方向外向きに離れて延伸する可動の薄肉区画260とを備えた一体構造形状である。ダイアフラムが、その半径方向最外周縁端部に沿ってフランジ262により区切られていて、そのフランジ262は溝の中に配置された軸方向に突出しているトング264を含んでおり、その溝は第二流体輸送チャンバ234の開口端部を囲んで円周状に配置されている。トングはFTHに合ったリークタイトの締めしろを提供するために溝の幅より僅かに大きい厚さで形成されている。ダイアフラム258は、前述した第一実施態様の分配弁におけるダイアフラム/ポペット・アセンブリと同一種類の材料で作られている。
【0046】
アクチュエータアセンブリ266は、アクチュエータハウジング208内に配置され、かつダイアフラム258に接触している。ダイアフラム258から上向きに見てゆくと、アクチュエータアセンブリがステム268を備えていて、そのステム268は、アクチュエータチャンバ252内において軸方向に配置され、かつステムの軸方向端部の一方においてカラー270を含んでおり、そのカラー270はダイアフラムに協働するべく形成されている。とくに、カラーが中央開口部272により区切られていて、その中央開口部272は、ダイアフラムヘッドの軸方向に延伸している後部突起を受け入れるためのサイズとなっている。ステム268が第一直径区画と第二直径区画とを備えていて、その第一直径区画はカラー270の外表面を形成しており、その第二直径区画は、ステムの対向端部に向かってカラーから軸方向に離れて延伸し、第一直径区画より大きい。ステムは前述したFTHと同一種類の材料で作られてもよくて、実施例においてはアルミニウムのような金属材料で作られている。
【0047】
環状部材形状のサポート274が、アクチュエータチャンバ252の中に配置されている。サポートは、ステムカラーが貫通して収容される中央開口部を有していて、かつ、ステムカラーと開口端部240に隣接したFTHの端部との間に半径方向に延在している。サポート274は、一方の側面におけるダイアフラムフランジ262と、他方の側面におけるスペーサ276との間に軸方向にはさまれている。サポートは、前述した第一実施態様の分配弁におけるピストングランド244と同一種類の材料で作られていてもよい。スペーサ276について以下に詳述する。
【0048】
ばね278が、ステム268の第二直径区画を囲んで配置されていて、かつばねの軸方向端部の一方におけるサポート274と、ばねの軸方向端部の他方における環状リング280との間に軸方向にはさまれている。環状リング280は、ステムの第二直径区画における溝の中に保持されていて、かつばね用の取りつけ面を提供するために十分な距離だけ半径方向外向きに突出している。ばねは、リングとサポートとの間に所望するばね力を発生するために寸法化され形成されている。このように形成され組立てられたサポート274は、ステムカラーのガイドと、ダイアフラムフランジの取りつけ面と、ばねの取りつけ面との役割を果している。実施態様において、ばねと保持リングとは各々ステンレス鋼のような金属材料で作られている。
【0049】
スペーサ276がほぼ円錐形状の環状部材であって、その環状部材は、アクチュエータチャンバ252内に同心に配置されていて、かつFTHとアクチュエータハウジングとの間に軸方向にはさまれている。スペーサ276が肩282を含んでいて、その肩282は、スペーサの軸方向端部の一方から半径方向外向きにある距離だけ突出し、かつ対向しているFTHとアクチュエータハウジングの開口端部との間にはさまれている。スペーサ276がネックを含んでいて、そのネックは、肩282から軸方向に離れて延在し、かつ肩より小さな直径であって、さらにアクチュエータチャンバ252を画成している側壁面内に同心状に取りつけられている。ネックは、アクチュエータハウジングの部分的に閉じた端部256に隣接して位置決めされている軸方向端部を含んでいる。このように形成されたスペーサは、アクチュエータチャンバ252の中へ取りつけられる場合、スペーサの軸方向端部の一方においてサポート274に対して、又スペーサの軸方向端部の他方において第二ダイアフラムの取り付け部分に対して、所望する軸方向の負荷力を作用するようになっている。以下に詳述する。スペーサはFTHを作るのに使用されたものと同一種類の材料で作られていてもよい。サポート又はスペーサがアクチュエータチャンバ内に配置される場合、どちらもアクチュエータアセンブリ266の部品とは考えられない。というのはどちらも各々がアクチュエータハウジング内において静止部材であるからである。
【0050】
アクチュエータアセンブリ266が第二ダイアフラム284をさらに備えていて、その第二ダイアフラム284は、アクチュエータチャンバ252の中においてステム268のカラー270に対向する軸方向端部に対して配置されている。第二ダイアフラム284が、中央に配置されたヘッド286と、ヘッドから半径方向外向きに延伸している薄肉壁面区画288と、薄肉壁面区画の外周縁を画成しているフランジ290とを含んでいる。フランジがトングを含んでいて、そのトングは、フランジから軸方向外向きに突出していて、かつ溝の中に配置されていて、その溝は、アクチュエータハウジングの部分的に閉じた端部256の直径を円周状に囲んで配置されている。トングは、溝に合ったリークタイトな締めしろを提供するために溝の幅より僅かに大きな厚さに寸法化されている。フランジ290はスペーサ276の軸方向端部と部分的に閉じた端部256との間にはさまれている。
【0051】
第二ダイアフラムは、アクチュエータチャンバ内におけるステム268の軸方向移動を可能にし、同時にアクチュエータチャンバにおけるどのような流体リークの可能性もがないように、アクチュエータハウジングの他の部分を密閉している。第二ダイアフラムはダイアフラム258を作るのに使用されたものと同一種類の材料で作られてもよい。
【0052】
アクチュエータアセンブリ266がシャフト292をさらに含んでいて、そのシャフト292は、第二ダイアフラム284の表面からステム268の反対側に軸方向に離なれる方向に向けて、アクチュエータハウジング208を貫通している開口部294を貫通して突出している。シャフト292が第一軸方向端部と第二軸方向端部とを含んでいて、その第一軸方向端部は第二ダイアフラムと接触しており、その第二軸方向端部は、アクチュエータハウジングから外向きに突出し、かつノブ296を含んでいる。シャフト292が一つ以上の軸方向付属溝298を含んでいて、その付属溝298は、シャフトに沿って配列され、回り止めの機構300に隣接して配置されており、その回り止め機構300は環状ハウジングの側壁区画の中に配置されている。シャフトはFTHを作るのに使用されたものと同一種類の材料で作られていてもよくて、所望するなら金属材料で作られていてもよい。
【0053】
回り止めアセンブリ300が、第二流体輸送装置内においてシャフト292のストロークと作動アセンブリ266とを制御する目的で、前述の第一流体輸送装置と同様に形成されている。シャフトがOリングシールも含んでいて、そのOリングシールは、シャフトと環状ハウジングとの間にリークタイトシールを提供し従って作動用空気圧力を環状ハウジングの中に閉じこめる目的で、シャフトを囲んで円周状に配置されている。Oリングシールは、前述した第一実施態様の分配弁におけるOリングシールと同一種類の材料で作られていてもよい。
【0054】
概略前述したように、環状ハウジング208は作動用加圧空気を受け入れるための空気入口ポート216を含んでいる。第一及び第二空気ポート302及び304は、環状ハウジング内に配置されていて、空気入口ポート216と空気流連通となっている。第一空気ポート302は、アクチュエータピストン・アセンブリ246を作動する目的で加圧空気をピストンチャンバ242の中へ導入していて、第二空気ポート304は作動用アセンブリ266を作動する目的で加圧空気を開口部298の中へ導入している。このように構成することにより、空気入口ポートを介してアクチュエータハウジングの中へ導入された空気は、第一及び第二流体輸送装置を各々作動している。
【0055】
第二流体輸送装置220は、第一流体輸送装置が閉状態となったあとにおける、FTH内に残っている液体の体積いずれをも、保持し及び/又は引きもどす機能において、第一流体輸送装置を補助するべく作用する。一般的に言えば、第一流体輸送装置におけるポペット228が弁座230に対しシールされたわずか後に、第二流体輸送装置は、第二流体輸送チャンバ234内におけるダイアフラム258を引きもどすことにより前述したことを行なっている。第一流体輸送装置が閉じられた後における、この時間を合せたダイアフラムの引きもどしが、第二流体輸送チャンバの体積を増加するようになっていて、従って、流体出口通路236と流体出口ポート214とに残っているいずれの液体をも、第二流体輸送チャンバ236の中へ保持及び/又は引きもどすべく作用する、僅かな吸引をもたらしている。
【0056】
第一流体輸送装置の閉止後における、ダイアフラム258の多段引きもどし(staged retraction)は、多数の異なる方法で達成されてもよい。一つの方法は、時間差のある作動信号例えば空気充填を第一及び第二作動チャンバへ提供することである。好適な実施態様において、第一及び第二作動チャンバは共通の空気入口ポートにより充填される。従って、そのような好適な実施態様において、多段引きもどしは、第一及び第二アクチュエータアセンブリに対し異なるストローク長さを用いることにより提供されている。好適な実施態様において、第二アクチュエータアセンブリは第一アクチュエータアセンブリのストロークより長いストロークを有していて;第一アクチュエータアセンブリが、ポペットを弁座に対して閉止位置に位置決めするために作動された後でも、第二アクチュエータアセンブリは、まだそのストロークを終了していなくて、依然として所望される体積増加をもたらすために第二流体輸送チャンバ内において移動するようになっている。
【0057】
前述したように、本発明の弁における流体の配置を弁座の下流で制御する能力は、弁が閉じられた後における余剰流体流出の可能性を排除及び/又は著しく低減している。従って所望されない汚染の可能性が排除あるいは著しく低減されている。
【0058】
本発明の第一及び第二実施態様の弁を作るために使用された重合体で作られた前述の部材は、選択する特定のタイプの材料とプロジェクト予算との両方にもとずいて、成形プロセスあるいは機械加工により成形されてもよい。
【0059】
従って本発明の原理にもとずき作られた分配弁は、前述の特許請求の範囲内において、ここに詳しく説明した以外の方法で実行されてもよいことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の原理により作られた分配弁の第一実施例の斜視図である。
【図2】図2は、図1における分配弁の断面図であって、通過流体の移動を制御するための閉状態のものである。
【図3】図3は、図1、2の弁から取り出したダイアフラム/ポペット・アセンブリの断面図である。
【図4】図4は、本発明の原理により作られた分配弁の第二実施例の斜視図である。
【図5】図5は、図4における分配弁の断面図であって、通過流体の移動を制御するための閉状態のものである。
【符号の説明】
10…分配弁
16…流体輸送ハウジング(FTH)
18…アクチュエータハウジング
30…ダイアフラム/ポペット・アセンブリ
36…アクチュエータ ピストン・アセンブリ
38…流体輸送チャンバ
40…弁座
54…ピストンチャンバ
Claims (4)
- ポンピング防止式分配弁が、流体輸送ハウジングと弁座と一体型ダイアフラム/ポペット・アセンブリとアクチュエータハウジングと調節手段とを具備していて:
該流体輸送ハウジングは、該流体ハウジングの中へ延伸している流体入口通路と、該流体ハウジングから外へ延伸している流体出口通路と、該流体ハウジング内に配設され、かつ該流体入口通路及び該流体出口通路に流体連通している流体輸送チャンバと、を有していて;
該弁座は、該流体輸送チャンバと一体化していて、かつ該流体入口通路と該流体出口通路との間にはさまれており;
該一体型ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、該流体輸送チャンバ内に配設されていて、かつ自身の軸方向端部の一方側において無孔ポペットを、自身の軸方向端部のもう一方側においてフレキシブルダイアフラムを具備していて:
該無孔ポペットが、該流体輸送チャンバを通過する流体流れを停止するために、該弁座に衝突するように該流体輸送チャンバにおける該弁座の下流に配置されていて;
該フレキシブルダイアフラムが、該一体型ダイアフラム/ポペット・アセンブリから半径方向外向きに延伸していて;
該アクチュエータ・ハウジングは、該流体輸送ハウジングに取りつけられていて、かつ自身中に配置されたアクチュエータピストン・アセンブリを含んでおり、該アクチュエータピストン・アセンブリは、該流体輸送チャンバ内において該一体型ダイアフラム/ポペット・アセンブリを作動するために、該一体型ダイアフラム/ポペット・アセンブリに接触しており;
該調節手段は、該アクチュエータピストン・アセンブリのストローク長さを調節するためのものであり、かつ該アクチュエータハウジング内に配置されている;ポンピング防止式分配弁。 - ポンピング防止式分配弁が、流体輸送ハウジングとアクチュエータハウジングとダイアフラム/ポペット・アセンブリと体積変更手段とアクチュエータ手段とを具備していて:
該流体輸送ハウジングは、該流体ハウジングの中へ延伸している流体入口通路と、該流体ハウジングから外へ延伸している流体出口通路と、該流体輸送ハウジング内に配設された、第一流体輸送チャンバ及び第二流体輸送チャンバとを有していて、該第二流体輸送チャンバは該第一流体輸送チャンバの下流にあって、該第一流体輸送チャンバは一体化した弁座を含んでおり;
該アクチュエータハウジングは、該流体輸送ハウジングに取りつけられていて、かつ該第一流体輸送チャンバに接触する第一アクチュエータチャンバと該第二流体輸送チャンバに接触する第二アクチュエータチャンバとを含んでいて;
該ダイアフラム/ポペット・アセンブリは、該第一流体輸送チャンバ内に配置されており、かつポペットを備えており、該ポペットは、該流体輸送チャンバを通過する流体流れを停止するべく該弁座に衝突するように、該流体輸送チャンバにおける該弁座の下流に配置されたポペットを備えており;
該体積変更手段は、該第二流体輸送チャンバの液体体積を該ポペットの移動に応答して変化させるためのものであり、かつ該第二流体輸送チャンバ内に配置されていて;
該アクチュエータ手段は、該第一及び該第二アクチュエータチャンバ各々の中に配置されており、対応する該ダイアフラム/ポペット・アセンブリと該体積変更手段とを作動するようになっている;ポンピング防止式分配弁。 - 分配弁が、流体輸送ハウジングとアクチュエータハウジングと第一アクチュエータアセンブリと第二アクチュエータアセンブリと制御手段とを具備していて:
該流体輸送ハウジングは、該流体輸送ハウジングに入る流体入口通路と該流体輸送ハウジングから出る流体出口通路との間にはさまれた、第一及び第二流体輸送チャンバを有しており、該第二流体輸送チャンバが、該第一流体輸送チャンバの下流にあって、かつお互いに流体連通しており、該第一流体輸送チャンバが、該流体入口通路と該第二流体輸送チャンバとの間にはさまれた弁座を含んでおり;
該アクチュエータハウジングは、該流体輸送ハウジングへ接続されていて、かつ該第一及び該第二流体輸送チャンバそれぞれへ接続された第一及び第二アクチュエータチャンバを含んでいて;
該第一アクチュエータアセンブリは、該第一アクチュエータチャンバ内に配置され、かつポペットに接触しており、該ポペットが、該第一流体輸送チャンバ内において該弁座の下流に配置され、かつ該分配弁が閉状態となる場合該ポペットは該弁座にシール係合しており;
該第二アクチュエータアセンブリは、該第二アクチュエータチャンバ内に配置され、かつ可動ダイアフラムに接触していて、該可動ダイアフラムが、該流体輸送ハウジングとリークタイトシールを形成する外周縁に沿っているフランジを備え、かつ該第二流体輸送チャンバ内に配置されていて;
該制御手段は、それぞれの該アクチュエータチャンバ内における該第一及び該第二アクチュエータアセンブリの相対移動を制御するためのものであり、該ポペットが該弁座に対してシールされた後に該第二流体輸送チャンバ内における体積増加をもたらすようになっている;分配弁。 - 分配弁の中における液体の制御方法が:
該分配弁の中への、すなわち分配弁の第一流体輸送チャンバの中への液体供給を準備する段階と;
弁座を通過する流体の分配を始めるために該第一流体輸送チャンバ内において、該弁座の下流に配置されているポペットを作動する段階と;
該液体を、該分配弁内において該第一流体輸送チャンバの下流に配置された第二輸送チャンバに、すなわち自身の内部に配置されたダイアフラムを備えている第二輸送チャンバに導入する段階、及び該液体を該分配弁から分配する段階と;該第一流体輸送チャンバからの該液体の分配を終了するために、該弁座に対してシールするべく該ポペットを作動する段階と;
該第二流体輸送チャンバの体積を増加するために該ダイアフラムを作動する段階であって、従って該第一流体輸送チャンバから分配が終了された後に、該分配弁からまだ分配されていないいずれの液体をも保持している段階と;
を含んでいる、分配弁の中における液体の制御方法。
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