【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メインバイザとサブバイザとをセパレート状態で支承した車両用ダブルバイザに係り、特に、車体パネルへの取付作業性並びに外観見栄えを高めた車両用ダブルバイザに関する。
【０００２】
【従来の技術】
通常、走行中の有効視界を確保するために、フロント側乗員の斜め上方にフロントウインドウガラス越し、あるいはサイドウインドウガラス越しに直射日光や夜間対向車のライトを遮蔽するための車両用サンバイザが設けられている。
【０００３】
ところで、最近では、遮光範囲を広げるために、メインバイザとサブバイザとをそれぞれ独立して操作できるような車両用ダブルバイザが提案されている。
【０００４】
図２１に基づいて、従来の車両用ダブルバイザ１の概略構成について説明する。
【０００５】
車両用ダブルバイザ１は、メインバイザ２とサブバイザ３とを備えており、図２１は、メインバイザ２及びサブバイザ３をそれぞれフロントウインドウ側に下方に回動操作した状態を乗員側からみた正面図であり、サブバイザ３は、メインバイザ２の背面側に位置している。
【０００６】
上記メインバイザ２は、シャフト２ａに回動可能に支承され、このシャフト２ａは、ブラケット４内に挿通支持され、ブラケット４は、車体パネルにビス等により固定されている。
【０００７】
また、メインバイザ２のシャフト２ａの反対側には、補助ノブ２ｂが設けられ、この補助ノブ２ｂは、これも車体側に取り付けられたホルダ５に取り外し可能に係着され、メインバイザ２が天井面に格納されている状態、あるいは下方向に回動操作して、フロントウインドウ側を遮蔽する時は、ホルダ５に補助ノブ２ｂが係着されており、メインバイザ２は、シャフト２ａと補助ノブ２ｂの２点で支持されている。一方、サブバイザ３は、幅方向の中央部においてシャフト３ａが車体側に取り付けられているブラケット６に回動可能に支承されている。
【０００８】
図２２は、車両用ダブルバイザ１におけるメインバイザ２及びサブバイザ３の格納状態を示している。次いで、図２３において、メインバイザ２及びサブバイザ３の展開操作について説明する。まず、格納状態時には、図２２に示すように、天井７面にサブバイザ３が格納され、その下方側にメインバイザ２が格納されている。
【０００９】
そして、車両用ダブルバイザ１の操作にあたっては、図２３（ａ）に示すように、メインバイザ２の格納状態からシャフト２ａの軸廻りにメインバイザ２を下方向に展開操作することでフロントウインドウと略平行位置の展開姿勢で位置決めでき、メインバイザ２によりフロントウインドウ側から侵入する直射日光や夜間対向車のライト等を遮蔽することができる。
【００１０】
更に、メインバイザ２とサブバイザ３の双方を使用するには、図２３（ｂ）に示すように、フロントウインドウ側に位置決めしたメインバイザ２のシャフト２ａをブラケット４廻りに左右方向に回動操作することにより、メインバイザ２をサイドウインドウと略平行位置まで展開操作した後、天井７面に格納されているサブバイザ３のシャフト３ａをホルダ５内で回動操作することで、サブバイザ３をフロントウインドウ面と略平行となる展開位置で位置決めする。従って、サイドウインドウに対してはメインバイザ２で遮蔽するとともに、フロントウインドウについてはサブバイザ３で遮蔽することができる。
【００１１】
図２４は、天井７側から車両用ダブルバイザ１をみた平面図であり、メインバイザ２のブラケット４、ホルダ５及びサブバイザ３におけるブラケット６の取付構造が示されている。すなわち、メインバイザ２のシャフト２ａを支持するブラケット４は、天井７に対して固定点８ａ，８ｂで車体パネルに固定されており、補助ノブ２ｂを係着するホルダ５についても、車体固定点８ｃでビス止め固定されている。同様に、サブバイザ３を回動可能に支持するブラケット６についても、車体固定点８ｄでビス止め固定されている。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の車両用ダブルバイザ１は、メインバイザ２を支持するメインバイザ用ブラケット４及びホルダ５を天井７側に取り付けるメインバイザ２の取付作業と、サブバイザ３を支持するサブバイザ用ブラケット６を天井７側に取り付けるサブバイザ３の取付作業をそれぞれ別個に行なわなければならず、車体パネルへのダブルバイザ１の取付作業が２回作業となり、作業性の低下を招くという不具合が指摘されている。
【００１３】
また、メインバイザ２及びサブバイザ３は、それぞれメインバイザ用ブラケット４、メインバイザ用ホルダ５、サブバイザ用ブラケット６の３部品により支持されており、これら部品４，５，６が天井７にそれぞれ個別に取り付けられるため、取付部分に違和感を与え、天井部分の外観意匠性を損なう傾向にあることから、室内美観的にシンプルな外観が望まれていた。
【００１４】
更に、サブバイザ３は、ほぼ中央部をサブバイザ用ブラケット６で回動自在に支持されるため、サブバイザ３の側縁部分を掴んで上下方向に回動操作する際の操作性が必ずしも満足のいくものではなく、サブバイザ３の操作性の改善も望まれていた。
【００１５】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、メインバイザとサブバイザとを独立して操作可能に設けた車両用ダブルバイザにおいて、車体パネルへの取付作業性を高めることができるとともに、シンプルで良好な外観性能が得られ、しかもサブバイザの操作性を改良して使い勝手を高めた車両用ダブルバイザを提供することを目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この出願の請求項１に記載の発明は、天井面に格納された状態から、下方向に回動操作して、フロントウインドウを遮蔽でき、更に、サイドウインドウ側に展開してサイドウインドウを遮蔽できるメインバイザと、天井面に格納された状態から、前記メインバイザがサイドウインドウ側に展開された状態で、フロントウインドウを遮蔽するように下方向に展開操作可能に支持されたサブバイザを備えた車両用ダブルバイザにおいて、前記メインバイザのシャフトとサブバイザのシャフトの一方端を回動自在に支承するブラケットと、メインバイザの補助ノブと、サブバイザのシャフトの他方端を支持するホルダとを具備することを特徴とする。
【００１７】
ここで、メインバイザ並びにサブバイザは、所望の遮光面積を有する適宜厚みのプレート体からなり、保形性を有するバイザコアの外表面をサンバイザ表皮により被包して構成され、バイザコアとしては、例えば、ポリプロピレン（以下ＰＰという）ビーズ発泡成形体やＰＰ樹脂の射出成形体により構成されている。また、サンバイザ表皮としては、クロス、不織布、所望ならばウレタンフォーム等の薄肉パット層を裏打ちしたカバー材が使用される。
【００１８】
また、メインバイザ及びサブバイザの支持構造としては、メインバイザはシャフトにより回動可能に支承され、かつメインバイザのシャフト反対他端には補助ノブが設けられている。一方、サブバイザは、長辺側の一方縁部に配設されるシャフトがサブバイザの幅よりもそれぞれ両側に突出しており、このシャフトの両端が支持される。
【００１９】
更に、メインバイザ及びサブバイザは、それぞれ長手方向両端部においてブラケットとホルダにより支持される。すなわち、ブラケットにメインバイザのシャフトとサブバイザのシャフトの一方端が回動可能に支持されるとともに、ホルダにはメインバイザの補助ノブとサブバイザのシャフトの他方端が支持される。
【００２０】
そして、請求項１に記載の発明によれば、メインバイザ及びサブバイザの両側端部をそれぞれブラケットとホルダにより支持するという構造であるため、従来のようにメインバイザとサブバイザとを車体側に個別に取り付けるのではなく、ブラケット及びホルダを介してメインバイザとサブバイザとを一括して取り付けることができるため、車体側に１回の取付作業で取り付けが完了し、取付作業を簡素化できる。
【００２１】
更に、従来のサブバイザに比べ、サブバイザは長辺側に配設されるシャフトの両端をそれぞれブラケットとホルダにより支持される２点支持構造であるため、サブバイザの側縁部を掴んでも操作がし易く、使い勝手が良い。
【００２２】
この出願の請求項２に記載の発明は、前記メインバイザ及びサブバイザを支持するブラケット及びホルダが共有取付プレートに一体成形されていることを特徴とする。
【００２３】
ここで、共有取付プレートは、ブラケットとホルダが一体成形されており、合成樹脂の射出成形体から構成され、所望ならば剛性を高めるために内面に格子状の補強リブ等を一体化しても良い。
【００２４】
そして、請求項２に記載の発明によれば、車体パネルへの取付作業をより簡素化できる。また、共有取付プレートにブラケット並びにホルダを一体成形したため、天井面に複数の取付部材が点在することがなく、シンプルな外観を付与できるともに、メインバイザ及びサブバイザ操作時にかかる荷重を大型の共有取付プレートで受けるため、円滑な操作が期待できる。
【００２５】
この出願の請求項３に記載の発明は、前記共有取付プレートの長辺側一方縁部に設けたフックを天井側に係止した状態で共有取付プレートの反対側縁部をビス止め、あるいはクリップ止めにより固定したことを特徴とする。
【００２６】
そして、請求項３に記載の発明によれば、共有取付プレートの長辺側の一方縁部の左右に設けたフックを車体パネルの係止孔に係止した状態で他方縁部をビス止め、あるいはクリップ止めすれば良い。従って、フックを利用して車体パネルに仮止めした状態でビス止め固定、あるいはクリップ止めができるため、ビス、あるいはクリップ等の備品点数を半減できるとともに、作業的にも共有取付プレートを仮止めでき、作業を円滑に行なうことができる。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用ダブルバイザの好適な実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【００２８】
図１乃至図１１は本発明に係る車両用ダブルバイザの第１実施形態を示すもので、図１はメインバイザ及びサブバイザを展開操作した状態を示す乗員側からみた正面図、図２は図１で示す車両用ダブルバイザの平面図、図３は同車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図、図４は同車両用ダブルバイザにおけるホルダを示す側面図、図５は同車両用ダブルバイザの天井側への格納状態を示す説明図、図６，図７は同車両用ダブルバイザの使用形態を示す説明図である。
【００２９】
更に、図８乃至図１１はメインバイザとサブバイザの配置を前後に逆転させた変形例であり、図８は全体構成を示す分解斜視図、図９はホルダを示す側面図、図１０は格納状態を示す説明図、図１１はメインバイザ及びサブバイザを展開操作した状態を示す乗員側からみた正面図である。
【００３０】
また、図１２乃至図１５は本発明に係る車両用ダブルバイザの第２実施形態を示すもので、図１２はメインバイザ及びサブバイザをフロントウインドウとほぼ平行に展開操作した状態を示す乗員側からみた正面図、図１３は図１２に示す車両用ダブルバイザの平面図、図１４は同車両用ダブルバイザに使用する共有取付プレートを示す斜視図、図１５は同車両用ダブルバイザに使用するホルダを示す側面図である。
【００３１】
次いで、図１６乃至図２０は本発明に係る車両用ダブルバイザの第３実施形態を示すもので、図１６はメインバイザ及びサブバイザをフロントウインドウとほぼ平行に展開操作した状態を示す乗員側からみた正面図、図１７は図１６に示す車両用ダブルバイザの平面図、図１８は同車両用ダブルバイザのホルダを示す側面図、図１９は同車両用ダブルバイザに使用する共有取付プレートの斜視図、図２０は本発明に係る車両用ダブルバイザの第３実施形態の変形例を示す共有取付プレートの斜視図である。
【００３２】
まず、図１乃至図１１に基づいて、本発明に係る車両用ダブルバイザの第１実施形態について説明する。この第１実施形態において、車両用ダブルバイザ１０は、図１，図２に示すように、メインバイザ２０とサブバイザ３０と、上記メインバイザ２０、サブバイザ３０を共有して支持するブラケット４０及びホルダ５０とから大略構成されている。
【００３３】
すなわち、図３に示すように、メインバイザ２０は、ＰＰビーズ発泡成形体からなるバイザコアの外表面をポリエステル繊維等の不織布表皮により被包して構成されており、バイザコア内部にインサートされている軸受部分（図示せず）にシャフト２１が回動自在に挿通され、また、これも図示しないが、軸受部分に板バネ等のバネ材が装着されていることにより、メインバイザ２０をシャフト２１廻りに回動操作する際の回動トルク力が得られる。また、メインバイザ２０のシャフト２１取付部の反対側には、補助ノブ２２が設けられており、メインバイザ２０はシャフト２１と補助ノブ２２の２点で支持される。
【００３４】
一方、サブバイザ３０もメインバイザ２０の構成とほぼ同一であり、ＰＰビーズ発泡成形体からなるバイザコアの外表面をポリエステル繊維等の不織布表皮により被包して構成されており、バイザコア内部にインサートされている軸受部分（図示せず）にシャフト３１が回動自在に挿通され、このシャフト３１は、サブバイザ３０の両側からそれぞれ外方に突出するようにサブバイザ３０の幅寸法よりも長寸に設定されている。また、サブバイザ３０においても、回動時のトルク力を確保するために、図示しない軸受部分に板バネ等のバネ部材が装着されている。
【００３５】
次に、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の支持構造について説明する。
【００３６】
ブラケット４０は、ＰＰ樹脂の射出成形体から構成され、プレート本体４０ａの裏面側にメインバイザ２０のシャフト２１を軸受する軸受部４１が設けられ、この軸受部４１には、軸受孔４１ａが車体パネルの取付面に対して面直方向に開設されており、メインバイザ２０のシャフト２１を軸受する軸受部４１に対してブラケット４０の中心部を基にプレート本体４０ａの対称位置の表面側には、軸受孔４１ａと直交する方向に開設され、サブバイザ３０のシャフト３１の一方端３１ａを軸受する軸受孔４２ａを有する軸受部４２が設けられている。また、このブラケット４０を車体パネルに取り付けるために、プレート本体４０ａの長手方向両端に近い箇所にそれぞれ取付孔４３が設けられている。
【００３７】
次に、ホルダ５０は、ＰＰ樹脂の射出成形体からなり、図４に示すように、車体パネルに取り付けた際、乗員と対向する正面側５０ａにメインバイザ２０の補助ノブ２２を係着するメインバイザ係着溝５１が設けられ、かつ背面側５０ｂには、サブバイザ３０のシャフト３１の他方端３１ｂを支持するサブバイザ係着溝５２が設けられている。また、ホルダ５０の車体パネル側の取付面５０ｃには、ロケートピン５３、取付用ボス５４が突設形成され、取付用ボス５４に図示しないビスを介してホルダ５０が車体パネルに締結固定される。
【００３８】
従って、図３に示すように、メインバイザ２０のシャフト２１をブラケット４０の軸受孔４１ａ内に挿通させるとともに、サブバイザ３０のシャフト３１の一方端３１ａをブラケット４０の軸受孔４２ａに挿通支持させることで、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の長手方向一方端をブラケット４０により一括して支持することができる。更に、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の長手方向他方端は、ホルダ５０の各係着溝５１，５２にそれぞれメインバイザ２０の補助ノブ２２及びサブバイザ３０におけるシャフト３１の他方端３１ｂを係着することで、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の長手方向他方端をホルダ５０により一括して支持するという構成である。
【００３９】
このように、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の第１実施形態は、ブラケット４０とホルダ５０によりメインバイザ２０とサブバイザ３０とを共通支持するという構成であり、これらメインバイザ２０及びサブバイザ３０に一体化されているブラケット４０及びホルダ５０を車体側に取り付ければ良いため、車両用ダブルバイザ１０の車体パネルへの取付作業は、従来のようにそれぞれメインバイザとサブバイザとを個別に取り付けるのではなく、１回の取付作業で済むため、取付作業性を高めることができる。
【００４０】
更に、この第１実施形態においては、サブバイザ３０は、長辺側の一方縁部に配設したシャフト３１の両端３１ａ，３１ｂをそれぞれブラケット４０、ホルダ５０により支持するという構成であるため、サブバイザ３０の側縁を掴んでも操作力を忠実に伝達でき、サブバイザ３０の上下回動操作が円滑に行なえ、操作性の向上にも役立つ。
【００４１】
以上説明した車両用ダブルバイザ１０を天井６０面に格納した図５に示す格納状態から同車両用ダブルバイザ１０の使用形態について説明する。図５に示すように、天井６０面に格納する時は、展開順序を考慮して、天井６０面にまず、サブバイザ３０が格納され、このサブバイザ３０を覆うようにその下方側にメインバイザ２０が位置するように格納される。
【００４２】
次に、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の使用形態について、図６，図７に基づいて説明する。まず、図６に示すように、天井６０面に格納されているメインバイザ２０について、シャフト２１の軸廻りにメインバイザ２０を下方向に展開操作して、図６中Ａ矢印で示すように、フロントウインドウ６１と略平行となるように位置決めする。この状態でフロントウインドウ６１側から侵入する直射日光や夜間対向車のライト等を遮蔽することができる。
【００４３】
更に、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の双方を使用するには、図６中Ｂ矢印で示すように、メインバイザ２０をサイドウインドウ６２側にメインバイザ２０のシャフト２１をブラケット４０廻りに回動操作することで、メインバイザ２０をサイドウインドウ６２と略平行となるように位置決めする。その後、図７に示すように、天井６０面に格納されているサブバイザ３０のシャフト３１を回動操作して、図７中Ｃ矢印で示すように、サブバイザ３０をフロントウインドウ６１と略平行となるように位置決めすることで、フロントウインドウ６１に対してはサブバイザ３０で遮蔽するとともに、サイドウインドウ６２に対しては、メインバイザ２０で遮蔽することができ、２方向の遮蔽が可能となる。
【００４４】
次いで、図８乃至図１１は、上述した車両用ダブルバイザ１０の変形例であり、図８は変形例の全体構成を示し、図９はホルダ５０の変形例を示す。また、図１０は天井６０面にメインバイザ２０及びサブバイザ３０を格納した状態を示し、図１１はメインバイザ２０及びサブバイザ３０を下方向に展開操作した状態を示している。
【００４５】
そして、この変形例では、ブラケット４０の手前側にサブバイザ３０のシャフト３１ａを軸受する軸受部４２が設けられ、奥側にメインバイザ２０のシャフト２１を軸受する軸受部４１が設けられている。また、ホルダ５０についても、図８，図９に示すように、正面側５０ａにサブバイザ３０のシャフト３１ｂを支持するサブバイザ係着溝５２が設けられているとともに、背面側５０ｂにメインバイザ２０の補助ノブ２２を係着するメインバイザ係着溝５１が設けられている。
【００４６】
すなわち、図１乃至図７に示す車両用ダブルバイザ１０におけるメインバイザ２０とサブバイザ３０との前後位置（車両の進行方向を前後方向とする）を変更したもので、図１１に示すように、メインバイザ２０及びサブバイザ３０をフロントウインドウ６１面と略平行位置に展開した時、サブバイザ３０がメインバイザ２０よりも手前側に位置することになる。従って、メインバイザ２０及びサブバイザ３０を格納状態にした時、図１０に示すように、サブバイザ３０がメインバイザ２０により完全に隠れるため、良好な外観見栄えが得られるという有利さがある。
【００４７】
更に、図１２乃至図１５は、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の第２実施形態を示すもので、この第２実施形態においては、第１実施形態で示すブラケット４０及びホルダ５０を共有取付プレート７０に一体成形することで、車体側への取付作業性を更に向上させ、かつ外観見栄えを高め、耐久性をも向上させたことが特徴である。
【００４８】
すなわち、メインバイザ２０及びサブバイザ３０を支持するブラケット４０及びホルダ５０の構成は第１実施形態と同一であるため、同一番号を付し、その説明は省略する。
【００４９】
そして、ブラケット４０及びホルダ５０を一体化した共有取付プレート７０は、ＰＰ樹脂の射出成形体から構成され、図１４に示すように、変形を防止するために、強固な剛性を確保できるように内面に格子状の補強リブ７１が一体に設けられているとともに、この共有取付プレート７０の周縁部には、車体パネルに対する取付孔７２ａ〜７２ｄが開設されている。
【００５０】
このように、図１２，図１３に示すように、共有取付プレート７０と一体化したブラケット４０及びホルダ５０にそれぞれメインバイザ２０、サブバイザ３０の両側部分を取り付けたメインバイザ２０及びサブバイザ３０を予めアッセンブリした状態で共有取付プレート７０の各取付孔７２ａ〜７２ｄを車体パネルの取付孔に位置決めした後、ビス止め固定することにより、１回の取付作業で車両用ダブルバイザ１０を車体パネルに取り付けることができる。その際、第１実施形態では、ブラケット４０及びホルダ５０をそれぞれ適切位置に位置決めさせる必要があったが、この第２実施形態では、ブラケット４０とホルダ５０とを共有取付プレート７０により一体化しているため、共有取付プレート７０を位置決めするだけで足り、取付作業の改善を図ることができる。
【００５１】
更に、共有取付プレート７０を天井６０面に取り付けるだけで済むため、取付備品が点在することがなく、シンプルな外観を付与でき、天井６０フロント側の外観見栄えを高めることができるとともに、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の回動操作時に加わる応力を共有取付プレート７０全体で受けることができ、応力が局部的に集中することがないため、長期に亘り確実な取付強度を維持できる。
【００５２】
次に、図１６乃至図２０は、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の第３実施形態を示すもので、この第３実施形態においては、共有取付プレート７０は車体パネルに対してより円滑に取り付けられるように構成されている。
【００５３】
すなわち、共有取付プレート７０の長辺側の裏面両側に爪方向が外側に向くようにフック７３が一体に形成され、他方縁部には、ビス用の取付孔７２ｅ，７２ｆが開設されている。
【００５４】
従って、メインバイザ２０及びサブバイザ３０をブラケット４０、ホルダ５０に予め組み付けた共有取付プレート７０を車体パネルに取り付けるには、フック７３を車体パネルの係止部に係着した状態で仮止めしておき、２箇所の取付孔７２ｅ，７２ｆにビス締めを行なえば、簡単に共有取付プレート７０を車体パネル側に固定することができ、上述した実施形態に比べ、フック７３により共有取付プレート７０を仮止めできるため、片手作業が可能となり、かつ取付用ビス等の備品点数も削減することができる。
【００５５】
同様に、図２０に示すように、共有取付プレート７０の一方縁部に設けたフック７３を車体パネルの係止部に係止した状態で他方側にビス止めに替えてクリップ止めを採用する場合には、クリップ片７４ａ，７４ｂを共有取付プレート７０の裏面に一体成形しておけば良い。
【００５６】
従って、この変形例によれば、メインバイザ２０及びサブバイザ３０を予め組み込んだ共有取付プレート７０をフック７３を利用して車体パネルに係止した状態で他方側を車体パネルのクリップ孔にクリップ片７４ａ，７４ｂをワンタッチで圧入固定すれば良いため、共有取付プレート７０の取付作業をより簡素化することができる。
【００５７】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る車両用ダブルバイザは、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【００５８】
（１）請求項１に記載の車両用ダブルバイザは、メインバイザのシャフトとサブバイザのシャフトの一方端を回動自在に支持するブラケットと、メインバイザの補助ノブとサブバイザのシャフトの他方端を支持するホルダとによりメインバイザ及びサブバイザを支持するという構成であり、ブラケット及びホルダによりメインバイザ及びサブバイザが一体に組み込まれているため、車体パネル側に１回の取付作業で取り付けることができ、従来のダブルバイザで必要とした２回作業を１回作業に削減することができ、取付作業性を高めることができるという効果を有する。
【００５９】
更に、サブバイザは、シャフトの両端をそれぞれブラケットとホルダで支持する２点支持構造であるため、サブバイザの側縁部分を掴んでも円滑な回動操作が行なえ、操作性を高めることができるという効果を有する。
【００６０】
（２）請求項２に記載の車両用ダブルバイザは、メインバイザとサブバイザとを一括してその両側部を支持するブラケットとホルダとを共有取付プレートに一体化するという構造であるため、メインバイザ及びサブバイザを共有取付プレートに組み込んだ後、共有取付プレートを１回の取付作業で車体パネル側に取り付けることができ、特に、車体パネルへの位置決め作業が簡素化でき、車体パネルへの取付作業性をより向上させることができるという効果を有する。
【００６１】
更に、共有取付プレートにメインバイザ及びサブバイザの支持部を一体成形したため、従来のようにメインバイザとサブバイザの取付部分が天井の複数部分に点在することがなく、天井面にシンプルな外観を付与でき、外観意匠性に優れるとともに、メインバイザ及びサブバイザの操作に加わる荷重を共有取付プレート全体で受けるため、ガタツキ等がなく、円滑な操作性が期待できるという効果を有する。
【００６２】
（３）請求項３に記載の車両用ダブルバイザは、共有取付プレートの長手側一方縁部を車体パネル側にフックを介して仮止めしておき、他方縁部をビス止め、あるいはクリップ止めするという構成であるため、共有取付プレートを車体パネルに仮止めした状態でビス止め、クリップ止めを行なえば、片手作業が可能となり、取付作業性を更に高めることができるとともに、ビスやクリップ等の取付備品点数を削減することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両用ダブルバイザの第１実施形態を示すもので、メインバイザとサブバイザをフロントウインドウ側に展開した状態を示す乗員側からみた正面図である。
【図２】図１中Ｐ１矢視図である。
【図３】図１に示す車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。
【図４】図１に示す車両用ダブルバイザにおけるホルダを示す側面図である。
【図５】図１に示す車両用ダブルバイザを天井面に格納した状態を示す説明図である。
【図６】図１に示す車両用ダブルバイザにおけるメインバイザの使用形態を示す説明図である。
【図７】図１に示す車両用ダブルバイザにおける両バイザの使用形態を示す説明図である。
【図８】図１に示す車両用ダブルバイザにおけるメインバイザとサブバイザの配置を前後に逆転させた変形例を示す分解斜視図である。
【図９】図８に示す車両用ダブルバイザのホルダを示す側面図である。
【図１０】図８に示す車両用ダブルバイザにおけるメインバイザ及びサブバイザの格納状態を示す説明図である。
【図１１】図８に示す車両用ダブルバイザにおけるメインバイザ及びサブバイザを下方向に展開した状態を示す正面図である。
【図１２】本発明に係る車両用ダブルバイザの第２実施形態を示すもので、メインバイザ及びサブバイザをフロントウインドウ側に展開した状態を示す乗員側からみた正面図である。
【図１３】図１２中Ｐ２矢視図である。
【図１４】図１２に示す車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。
【図１５】図１２に示す車両用ダブルバイザにおけるホルダを示す側面図である。
【図１６】本発明に係る車両用ダブルバイザの第３実施形態を示すもので、メインバイザとサブバイザをフロントウインドウ側に展開した状態を示す乗員側からみた正面図である。
【図１７】図１６中Ｐ３矢視図である。
【図１８】図１６に示す車両用ダブルバイザにおけるホルダを示す側面図である。
【図１９】図１６に示す車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。
【図２０】図１６に示す車両用ダブルバイザにおける共有取付プレートの変形例を示す斜視図である。
【図２１】従来の車両用ダブルバイザの概略構成を示す正面図である。
【図２２】従来の車両用ダブルバイザにおけるメインバイザ及びサブバイザを天井面に格納した状態を示す説明図である。
【図２３】従来の車両用ダブルバイザの使用形態を示す説明図である。
【図２４】従来の車両用ダブルバイザの平面図である。
【符号の説明】
１０ 車両用ダブルバイザ
２０ メインバイザ
２１ シャフト
２２ 補助ノブ
３０ サブバイザ
３１ シャフト
３１ａ 一方端
３１ｂ 他方端
４０ ブラケット
４０ａ プレート本体
４１ 軸受部
４１ａ 軸受孔（メインバイザのシャフト用）
４２ 軸受部
４２ａ 軸受孔（サブバイザのシャフト用）
４３ 取付孔
５０ ホルダ
５１ メインバイザ係着溝
５２ サブバイザ係着溝
５３ ロケートピン
５４ 取付用ボス
６０ 天井
６１ フロントウインドウ
６２ サイドウインドウ
７０ 共有取付プレート
７１ 補強リブ
７２ａ〜７２ｆ 取付孔
７３ フック
７４ａ，７４ｂ クリップ片[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a double visor for a vehicle in which a main visor and a sub visor are supported in a separate state, and more particularly to a double visor for a vehicle having improved workability in attaching to a vehicle body panel and appearance.
[0002]
[Prior art]
Normally, a vehicle sun visor is provided diagonally above the front occupant or through a side window glass to shield direct sunlight and lights of an oncoming vehicle at night in order to secure an effective field of view during traveling. ing.
[0003]
By the way, recently, a double visor for a vehicle has been proposed in which a main visor and a sub visor can be operated independently of each other in order to extend a light shielding range.
[0004]
A schematic configuration of a conventional vehicle double visor 1 will be described with reference to FIG.
[0005]
The vehicle double visor 1 includes a main visor 2 and a sub visor 3, and FIG. 21 is a front view of the state in which the main visor 2 and the sub visor 3 are respectively turned downward to the front window side as viewed from the occupant side. The sub visor 3 is located on the back side of the main visor 2.
[0006]
The main visor 2 is rotatably supported by a shaft 2a. The shaft 2a is inserted into and supported by a bracket 4, and the bracket 4 is fixed to a vehicle body panel by screws or the like.
[0007]
An auxiliary knob 2b is provided on the opposite side of the shaft 2a of the main visor 2, and the auxiliary knob 2b is removably attached to a holder 5 also attached to the vehicle body, and the main visor 2 is mounted on the ceiling. The auxiliary knob 2b is engaged with the holder 5 when the front window side is shielded by being rotated in the state stored in the plane or downward, and the main visor 2 includes the shaft 2a and the auxiliary knob. 2b. On the other hand, the sub visor 3 is rotatably supported at a central portion in the width direction by a bracket 6 on which the shaft 3a is mounted on the vehicle body side.
[0008]
FIG. 22 shows the storage state of the main visor 2 and the sub visor 3 in the vehicle double visor 1. Next, the deployment operation of the main visor 2 and the sub visor 3 will be described with reference to FIG. First, in the storage state, as shown in FIG. 22, the sub visor 3 is stored on the ceiling 7 surface, and the main visor 2 is stored below the sub visor 3.
[0009]
When operating the double visor 1 for a vehicle, as shown in FIG. 23A, the main visor 2 is expanded downward around the axis of the shaft 2a from the stored state of the main visor 2 so as to be substantially the same as the front window. Positioning can be performed in the unfolded posture in the parallel position, and the main visor 2 can shield direct sunlight and lights of an oncoming vehicle at night from entering from the front window side.
[0010]
Further, in order to use both the main visor 2 and the sub visor 3, the shaft 2a of the main visor 2 positioned on the front window side is rotated left and right around the bracket 4 as shown in FIG. Thus, after the main visor 2 is deployed to a position substantially parallel to the side window, the shaft 3a of the sub visor 3 stored in the ceiling 7 is rotated in the holder 5 to move the sub visor 3 to the front window surface. Positioning is performed at a development position that is substantially parallel to. Therefore, the side window can be shielded by the main visor 2 and the front window can be shielded by the sub visor 3.
[0011]
FIG. 24 is a plan view of the vehicle double visor 1 viewed from the ceiling 7 side, and shows a mounting structure of the bracket 4 of the main visor 2, the holder 5, and the bracket 6 of the sub visor 3. That is, the bracket 4 supporting the shaft 2a of the main visor 2 is fixed to the vehicle body panel at the fixing points 8a and 8b with respect to the ceiling 7, and the holder 5 for engaging the auxiliary knob 2b is also fixed to the vehicle body fixing point 8c. Is fixed with screws. Similarly, the bracket 6 that rotatably supports the sub visor 3 is also fixed by screws at the vehicle body fixing point 8d.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the conventional vehicle double visor 1 includes the main visor bracket 4 for supporting the main visor 2 and the main visor 2 for mounting the holder 5 on the ceiling 7 side, and the sub visor bracket 6 for supporting the sub visor 3. It has been pointed out that the work of attaching the sub visor 3 to be attached to the ceiling 7 side must be performed separately, and the work of attaching the double visor 1 to the vehicle body panel has to be performed twice, resulting in a decrease in workability.
[0013]
Further, the main visor 2 and the sub visor 3 are supported by three parts of a main visor bracket 4, a main visor holder 5, and a sub visor bracket 6, respectively. These parts 4, 5, and 6 are individually mounted on the ceiling 7 respectively. Since it can be attached, it gives a sense of incongruity to the attachment part and tends to impair the appearance design of the ceiling part.
[0014]
Further, since the sub visor 3 is rotatably supported at a substantially central portion thereof by the sub visor bracket 6, the operability when gripping the side edge portion of the sub visor 3 and vertically rotating the sub visor 3 is not always satisfactory. Instead, improvement of the operability of the subvisor 3 has been desired.
[0015]
The present invention has been made in view of such circumstances, and in a vehicle double visor in which a main visor and a sub visor are provided so as to be independently operable, it is possible to improve the workability of mounting on a vehicle body panel and simplify the operation. It is an object of the present invention to provide a double visor for a vehicle which can obtain good external appearance performance and improve the operability of the sub visor to enhance the usability.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 of the present application is capable of turning down the front window from the state of being stored in the ceiling surface to cover the front window, and furthermore, to the side window side. A main visor that can be unfolded to cover the side window, and from the state stored on the ceiling surface, the main visor is deployed to the side window side, and is supported so that it can be unfolded downward so as to cover the front window. A double visor for a vehicle provided with a sub visor, a bracket for rotatably supporting one end of the main visor shaft and one end of the sub visor shaft, an auxiliary knob of the main visor, and a holder for supporting the other end of the sub visor shaft. And characterized in that:
[0017]
Here, the main visor and the sub visor are formed of a plate body having an appropriate thickness having a desired light-shielding area, and configured by enclosing the outer surface of a visor core having shape retention with a sun visor skin, and the visor core is, for example, polypropylene. It is composed of a bead foam molding (hereinafter referred to as PP) or an injection molding of PP resin. Further, as the sun visor skin, a cover material lined with a thin pad layer such as cloth, non-woven fabric, and, if desired, urethane foam is used.
[0018]
As a support structure for the main visor and the sub visor, the main visor is rotatably supported by a shaft, and an auxiliary knob is provided at the other end of the main visor opposite to the shaft. On the other hand, in the sub visor, a shaft disposed at one edge on the long side protrudes from both sides of the width of the sub visor, and both ends of the shaft are supported.
[0019]
Further, the main visor and the sub visor are respectively supported at both ends in the longitudinal direction by a bracket and a holder. That is, one end of the main visor shaft and the sub visor shaft is rotatably supported by the bracket, and the auxiliary knob of the main visor and the other end of the sub visor shaft are supported by the holder.
[0020]
According to the first aspect of the present invention, since both ends of the main visor and the sub visor are supported by the bracket and the holder, respectively, the main visor and the sub visor are separately provided on the vehicle body side as in the related art. Since the main visor and the sub visor can be collectively mounted via the bracket and the holder instead of mounting, the mounting operation can be completed on the vehicle body by one mounting operation, and the mounting operation can be simplified.
[0021]
Further, compared to the conventional sub visor, the sub visor has a two-point support structure in which both ends of the shaft disposed on the long side are supported by the bracket and the holder, respectively, so that the sub visor can be easily operated even by gripping the side edge of the sub visor. , Easy to use.
[0022]
The invention described in claim 2 of this application is characterized in that a bracket and a holder for supporting the main visor and the sub visor are integrally formed on a common mounting plate.
[0023]
Here, the bracket and the holder are integrally formed of the common mounting plate, and are formed of an injection molded body of synthetic resin. If desired, lattice-like reinforcing ribs or the like may be integrated on the inner surface to increase rigidity. .
[0024]
According to the second aspect of the present invention, the work of attaching to the vehicle body panel can be further simplified. In addition, since the bracket and holder are integrally formed on the common mounting plate, there are no multiple mounting members scattered on the ceiling surface and a simple appearance can be provided, and the load applied during operation of the main visor and sub visor is large. Smooth operation can be expected because it is received on the plate.
[0025]
According to a third aspect of the present invention, the opposite side edge of the common mounting plate is screwed or clipped while the hook provided on one long side of the common mounting plate is locked to the ceiling side. It is characterized by being fixed by a stop.
[0026]
According to the third aspect of the present invention, the other edge is screwed with the hooks provided on the left and right sides of the one edge on the long side of the common mounting plate locked in the locking holes of the vehicle body panel, Or just clip it. Therefore, it is possible to fix the screws or clips with the hooks temporarily fixed to the vehicle body panel, so that the number of fixtures such as screws or clips can be reduced by half, and the common mounting plate can be temporarily fixed work-wise. Work can be performed smoothly.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a vehicle double visor according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0028]
FIGS. 1 to 11 show a first embodiment of a vehicle double visor according to the present invention. FIG. 1 is a front view showing a state where a main visor and a sub visor are deployed and viewed from an occupant side, and FIG. FIG. 3 is an exploded perspective view showing the structure of the vehicle double visor, FIG. 4 is a side view showing a holder of the vehicle double visor, and FIG. 5 is a storage of the vehicle double visor on the ceiling side. FIGS. 6 and 7 are explanatory views showing the state, and FIGS. 6 and 7 are explanatory views showing a usage form of the vehicle double visor.
[0029]
8 to 11 show modified examples in which the arrangement of the main visor and the sub visor is reversed back and forth. FIG. 8 is an exploded perspective view showing the overall configuration, FIG. 9 is a side view showing the holder, and FIG. FIG. 11 is a front view showing the state where the main visor and the sub visor are deployed and viewed from the occupant side.
[0030]
FIGS. 12 to 15 show a second embodiment of the vehicle double visor according to the present invention. FIG. 12 is a front view from the occupant side showing a state in which the main visor and the sub visor are deployed substantially in parallel with the front window. FIG. 13 is a plan view of the vehicle double visor shown in FIG. 12, FIG. 14 is a perspective view showing a shared mounting plate used for the vehicle double visor, and FIG. 15 is a side view showing a holder used for the vehicle double visor. is there.
[0031]
16 to 20 show a third embodiment of the vehicular double visor according to the present invention, and FIG. 16 is a front view from the occupant side showing a state where the main visor and the sub visor are deployed substantially in parallel with the front window. FIG. 17 is a plan view of the vehicle double visor shown in FIG. 16, FIG. 18 is a side view showing a holder of the vehicle double visor, FIG. 19 is a perspective view of a shared mounting plate used in the vehicle double visor, and FIG. It is a perspective view of a common attachment plate which shows a modification of a 3rd embodiment of a double visor for vehicles concerning the present invention.
[0032]
First, a first embodiment of a vehicle double visor according to the present invention will be described with reference to FIGS. In the first embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, the vehicle double visor 10 includes a main visor 20 and a sub visor 30, a bracket 40 and a holder 50 that share and support the main visor 20 and the sub visor 30. Approximately.
[0033]
That is, as shown in FIG. 3, the main visor 20 is formed by enclosing an outer surface of a visor core made of a foamed PP bead with a non-woven fabric skin such as polyester fiber, and a bearing inserted inside the visor core. A shaft (not shown) is rotatably inserted into a portion (not shown). Also, although not shown, the main visor 20 is rotated around the shaft 21 by mounting a spring material such as a leaf spring on a bearing portion. A turning torque force at the time of turning operation is obtained. On the opposite side of the main visor 20 from the shaft 21 mounting portion, an auxiliary knob 22 is provided, and the main visor 20 is supported at two points of the shaft 21 and the auxiliary knob 22.
[0034]
On the other hand, the sub visor 30 has substantially the same configuration as that of the main visor 20. The sub visor 30 is formed by enclosing the outer surface of a visor core made of a PP bead molded article with a nonwoven fabric skin such as polyester fiber, and is inserted into the visor core. A shaft 31 is rotatably inserted into a bearing portion (not shown) of the sub visor 30. The shaft 31 is set to be longer than the width of the sub visor 30 so as to protrude outward from both sides of the sub visor 30. I have. Also in the sub visor 30, a spring member such as a leaf spring is mounted on a bearing (not shown) in order to secure a torque force at the time of rotation.
[0035]
Next, the support structure of the main visor 20 and the sub visor 30 will be described.
[0036]
The bracket 40 is formed of an injection molded body of PP resin, and a bearing 41 for bearing the shaft 21 of the main visor 20 is provided on the back side of the plate body 40a. The bearing 41 has a bearing hole 41a formed therein. It is opened in a direction perpendicular to the mounting surface of the main visor 20, and on the surface side of the symmetrical position of the plate body 40a with respect to the bearing portion 41 for bearing the shaft 21 of the main visor 20, based on the center of the bracket 40, A bearing portion 42 is provided in a direction orthogonal to the bearing hole 41 a and has a bearing hole 42 a for bearing one end 31 a of the shaft 31 of the sub visor 30. In order to attach the bracket 40 to the vehicle body panel, attachment holes 43 are provided at positions near both ends in the longitudinal direction of the plate body 40a.
[0037]
Next, the holder 50 is made of an injection-molded body of PP resin, and as shown in FIG. 4, when attached to the vehicle body panel, the main knob for engaging the auxiliary knob 22 of the main visor 20 with the front side 50a facing the occupant. A visor engaging groove 51 is provided, and a sub visor engaging groove 52 for supporting the other end 31b of the shaft 31 of the sub visor 30 is provided on the rear side 50b. A locating pin 53 and a mounting boss 54 are formed on the mounting surface 50c of the holder 50 on the vehicle body panel side, and the holder 50 is fastened and fixed to the vehicle body panel via screws (not shown) on the mounting boss 54.
[0038]
Therefore, as shown in FIG. 3, the shaft 21 of the main visor 20 is inserted into the bearing hole 41 a of the bracket 40, and the one end 31 a of the shaft 31 of the sub visor 30 is inserted and supported in the bearing hole 42 a of the bracket 40. One end in the longitudinal direction of the main visor 20 and the sub visor 30 can be collectively supported by the bracket 40. Further, the other ends in the longitudinal direction of the main visor 20 and the sub visor 30 are engaged with the auxiliary knobs 22 of the main visor 20 and the other end 31b of the shaft 31 of the sub visor 30 in the engagement grooves 51 and 52 of the holder 50, respectively. The other end in the longitudinal direction of the main visor 20 and the sub visor 30 is collectively supported by the holder 50.
[0039]
As described above, the first embodiment of the vehicle double visor 10 according to the present invention has a configuration in which the main visor 20 and the sub visor 30 are commonly supported by the bracket 40 and the holder 50, and is integrated with the main visor 20 and the sub visor 30. Since the bracket 40 and the holder 50 can be attached to the vehicle body side, the work of attaching the vehicle double visor 10 to the vehicle body panel is not performed by separately attaching the main visor and the sub visor individually as in the related art. Since only one mounting operation is required, the mounting workability can be improved.
[0040]
Further, in the first embodiment, the sub visor 30 is configured to support the both ends 31a and 31b of the shaft 31 provided at one edge on the long side by the bracket 40 and the holder 50, respectively. The operation force can be faithfully transmitted even if the side edge of the sub visor 30 is grasped, and the sub visor 30 can be smoothly turned up and down, which is useful for improving the operability.
[0041]
A usage state of the vehicle double visor 10 will be described from the storage state shown in FIG. 5 in which the vehicle double visor 10 described above is stored on the ceiling 60 surface. As shown in FIG. 5, when storing on the ceiling 60 surface, the sub visor 30 is first stored on the ceiling 60 surface in consideration of the deployment order, and the main visor 20 is provided below the sub visor 30 so as to cover the sub visor 30. Stored to be located.
[0042]
Next, a usage mode of the vehicle double visor 10 according to the present invention will be described with reference to FIGS. First, as shown in FIG. 6, with respect to the main visor 20 stored on the ceiling 60, the main visor 20 is deployed downward around the axis of the shaft 21, and as shown by an arrow A in FIG. Positioning is performed so as to be substantially parallel to the front window 61. In this state, it is possible to block direct sunlight or lights of an oncoming vehicle at night from entering from the front window 61 side.
[0043]
Further, in order to use both the main visor 20 and the sub visor 30, the main visor 20 is turned to the side window 62 side and the shaft 21 of the main visor 20 is rotated around the bracket 40 as shown by an arrow B in FIG. Thus, the main visor 20 is positioned so as to be substantially parallel to the side window 62. Thereafter, as shown in FIG. 7, the shaft 31 of the sub visor 30 stored on the ceiling 60 is rotated to make the sub visor 30 substantially parallel to the front window 61 as shown by the arrow C in FIG. With such positioning, the front window 61 can be shielded by the sub visor 30 and the side window 62 can be shielded by the main visor 20, and two-way shielding is possible.
[0044]
8 to 11 show modifications of the above-described double visor 10 for a vehicle. FIG. 8 shows the entire configuration of the modification, and FIG. 9 shows a modification of the holder 50. FIG. 10 shows a state in which the main visor 20 and the sub visor 30 are stored on the ceiling 60, and FIG. 11 shows a state in which the main visor 20 and the sub visor 30 are unfolded downward.
[0045]
In this modified example, a bearing portion 42 for bearing the shaft 31 a of the sub visor 30 is provided on the front side of the bracket 40, and a bearing portion 41 for bearing the shaft 21 of the main visor 20 is provided on the back side. Also, as shown in FIGS. 8 and 9, the holder 50 has a sub visor engaging groove 52 for supporting the shaft 31b of the sub visor 30 on the front side 50a, and the auxiliary visor groove 52 for supporting the main visor 20 on the rear side 50b. A main visor engaging groove 51 for engaging the knob 22 is provided.
[0046]
That is, the front / rear position of the main visor 20 and the sub visor 30 in the vehicle double visor 10 shown in FIGS. 1 to 7 (the traveling direction of the vehicle is the forward / backward direction) is changed, and as shown in FIG. When the sub visor 20 and the sub visor 30 are deployed at a position substantially parallel to the front window 61, the sub visor 30 is located closer to the front than the main visor 20. Therefore, when the main visor 20 and the sub visor 30 are stored, as shown in FIG. 10, the sub visor 30 is completely hidden by the main visor 20, so that there is an advantage that a good external appearance can be obtained.
[0047]
12 to 15 show a second embodiment of the vehicle double visor 10 according to the present invention. In this second embodiment, the bracket 40 and the holder 50 shown in the first embodiment are shared by a common mounting plate. It is characterized in that by being integrally molded with 70, the workability of attachment to the vehicle body side is further improved, the appearance is improved, and the durability is also improved.
[0048]
That is, since the configurations of the bracket 40 and the holder 50 that support the main visor 20 and the sub visor 30 are the same as those of the first embodiment, the same numbers are given and the description thereof is omitted.
[0049]
The common mounting plate 70 in which the bracket 40 and the holder 50 are integrated is made of an injection-molded body of PP resin. As shown in FIG. 14, the inner surface is formed so as to secure strong rigidity in order to prevent deformation. In addition, a grid-like reinforcing rib 71 is provided integrally, and mounting holes 72 a to 72 d for a vehicle body panel are opened in a peripheral portion of the common mounting plate 70.
[0050]
In this manner, as shown in FIGS. 12 and 13, the main visor 20 and the sub visor 30 in which both sides of the main visor 20 and the sub visor 30 are respectively attached to the bracket 40 and the holder 50 integrated with the common mounting plate 70 are assembled in advance. In this state, the mounting holes 72a to 72d of the common mounting plate 70 are positioned in the mounting holes of the vehicle body panel, and then fixed by screws, whereby the vehicle double visor 10 can be mounted on the vehicle body panel in one mounting operation. . At that time, in the first embodiment, it was necessary to position the bracket 40 and the holder 50 at appropriate positions, respectively. However, in the second embodiment, the bracket 40 and the holder 50 are integrated by the shared mounting plate 70. Therefore, it is sufficient to simply position the common mounting plate 70, and the mounting operation can be improved.
[0051]
Furthermore, since the common mounting plate 70 only needs to be mounted on the ceiling 60 surface, mounting equipment is not scattered, a simple appearance can be provided, and the appearance of the front side of the ceiling 60 can be enhanced, and the main visor can be improved. The stress applied during the rotation operation of the sub-visor 20 and the sub-visor 30 can be received by the entire common mounting plate 70, and the stress does not concentrate locally, so that the reliable mounting strength can be maintained for a long period of time.
[0052]
16 to 20 show a third embodiment of the vehicular double visor 10 according to the present invention. In this third embodiment, the common mounting plate 70 is mounted more smoothly on the vehicle body panel. It is configured to be.
[0053]
That is, hooks 73 are integrally formed on both sides of the long side of the long side of the common mounting plate 70 so that the claws face outward, and mounting holes 72e and 72f for screws are formed at the other edge.
[0054]
Therefore, in order to mount the common mounting plate 70 in which the main visor 20 and the sub visor 30 are pre-assembled to the bracket 40 and the holder 50 to the vehicle body panel, the hook 73 is temporarily fixed in a state of being engaged with the locking portion of the vehicle body panel. By screwing the two mounting holes 72e and 72f, the common mounting plate 70 can be easily fixed to the vehicle body panel side, and the common mounting plate 70 is temporarily fixed by the hook 73 as compared with the above-described embodiment. Therefore, one-handed work can be performed, and the number of fixtures such as mounting screws can be reduced.
[0055]
Similarly, as shown in FIG. 20, when the hook 73 provided on one edge of the common mounting plate 70 is locked to the locking portion of the vehicle body panel, and the other side is replaced with a screw, and clipping is adopted. In this case, the clip pieces 74a and 74b may be integrally formed on the back surface of the common mounting plate 70.
[0056]
Therefore, according to this modification, the common mounting plate 70 in which the main visor 20 and the sub visor 30 are pre-installed is locked to the vehicle body panel using the hook 73, and the other side is inserted into the clip hole 74a of the vehicle body panel. , 74b may be press-fitted and fixed with one touch, so that the work of mounting the common mounting plate 70 can be further simplified.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, the vehicle double visor according to the present invention has the following special effects.
[0058]
(1) A double visor for a vehicle according to the first aspect of the invention supports a bracket for rotatably supporting one end of a shaft of a main visor and a shaft of a sub visor, and an auxiliary knob of the main visor and the other end of a shaft of the sub visor. The main visor and the sub visor are supported by the holder, and the main visor and the sub visor are integrated by the bracket and the holder. Thus, it is possible to reduce the required two operations to one operation, thereby improving the mounting workability.
[0059]
Further, since the sub visor has a two-point support structure in which both ends of the shaft are supported by the bracket and the holder, a smooth turning operation can be performed even if the side edge portion of the sub visor is grasped, thereby improving the operability. Have.
[0060]
(2) The vehicle double visor according to claim 2 has a structure in which the bracket and the holder for supporting the both sides of the main visor and the sub visor are integrated into a common mounting plate. After the sub visor is assembled into the common mounting plate, the common mounting plate can be mounted on the vehicle body panel side in one mounting operation. This has the effect of being able to further improve.
[0061]
Furthermore, since the support parts of the main visor and the sub visor are integrally molded on the common mounting plate, the mounting part of the main visor and the sub visor is not scattered in multiple parts of the ceiling unlike the conventional case, giving a simple appearance to the ceiling surface In addition, the external appearance is excellent, and the load applied to the operation of the main visor and the sub visor is received by the entire common mounting plate, so that there is no backlash or the like and smooth operability can be expected.
[0062]
(3) In the vehicle double visor according to the third aspect, one longitudinal edge of the common mounting plate is temporarily fixed to the vehicle body panel side via a hook, and the other edge is screwed or clipped. With this structure, if the common mounting plate is temporarily fixed to the vehicle body panel and screwed and clipped, one-handed work becomes possible, and mounting workability can be further improved, and mounting equipment such as screws and clips This has the effect that the number of points can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a vehicle double visor according to a first embodiment of the present invention, showing a state in which a main visor and a sub visor are deployed on a front window side, as viewed from an occupant.
FIG. 2 is a view on arrow P1 in FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing the configuration of the vehicle double visor shown in FIG.
FIG. 4 is a side view showing a holder in the vehicle double visor shown in FIG. 1;
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a state in which the vehicular double visor shown in FIG. 1 is stored on a ceiling surface.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a use form of a main visor in the vehicle double visor shown in FIG. 1;
FIG. 7 is an explanatory view showing a usage form of both visors in the vehicle double visor shown in FIG. 1;
FIG. 8 is an exploded perspective view showing a modification in which the arrangement of the main visor and the sub visor in the vehicle double visor shown in FIG.
FIG. 9 is a side view showing a holder of the vehicle double visor shown in FIG. 8;
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a storage state of a main visor and a sub visor in the vehicle double visor shown in FIG. 8;
11 is a front view showing a state in which a main visor and a sub visor of the vehicle double visor shown in FIG. 8 are expanded downward.
FIG. 12 is a front view of the vehicle double visor according to the second embodiment of the present invention, showing a state where a main visor and a sub visor are deployed on a front window side, as viewed from an occupant side.
FIG. 13 is a view on arrow P2 in FIG. 12;
FIG. 14 is an exploded perspective view showing the configuration of the vehicle double visor shown in FIG.
15 is a side view showing a holder in the vehicle double visor shown in FIG.
FIG. 16 is a front view of the vehicle double visor according to the third embodiment of the present invention, showing a state where a main visor and a sub visor are deployed on a front window side, as viewed from an occupant.
FIG. 17 is a view on arrow P3 in FIG. 16;
FIG. 18 is a side view showing a holder in the vehicle double visor shown in FIG.
19 is an exploded perspective view showing the configuration of the vehicle double visor shown in FIG.
20 is a perspective view showing a modified example of the shared mounting plate in the vehicle double visor shown in FIG.
FIG. 21 is a front view showing a schematic configuration of a conventional vehicle double visor.
FIG. 22 is an explanatory diagram showing a state in which a main visor and a sub visor in a conventional double visor for a vehicle are stored on a ceiling surface.
FIG. 23 is an explanatory view showing a usage form of a conventional vehicle double visor.
FIG. 24 is a plan view of a conventional vehicle double visor.
[Explanation of symbols]
10 Double visor for vehicles
20 Main visor
21 shaft
22 Auxiliary knob
30 Subvisor
31 shaft
31a One end
31b the other end
40 bracket
40a Plate body
41 Bearing
41a Bearing hole (for shaft of main visor)
42 Bearing
42a Bearing hole (for shaft of sub visor)
43 Mounting hole
50 holder
51 Main visor engaging groove
52 Sub-visor engaging groove
53 Locate pin
54 Mounting boss
60 ceiling
61 Front window
62 Side window
70 Shared mounting plate
71 Reinforcement rib
72a-72f mounting hole
73 hook
74a, 74b clip piece
