【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メインバイザとサブバイザとをセパレート状態で支承した車両用ダブルバイザに係り、特に、車体パネルへの取付作業性並びに外観見栄えを高めた車両用ダブルバイザに関する。
【０００２】
【従来の技術】
通常、フロント側乗員の斜め上方に車両用サンバイザが設けられており、フロントウインドウガラス越し、あるいはサイドウインドウガラス越しに直射日光や夜間対向車のライト等を遮蔽することで、走行中の有効視界を確保するようにしている。ところで、最近では、遮光範囲を広げるために、メインバイザとサブバイザとをそれぞれ独立して操作できるような車両用ダブルバイザが提案されている。
【０００３】
従来の車両用ダブルバイザ１の概略構成について図１５を基に説明する。この車両用ダブルバイザ１は、メインバイザ２とサブバイザ３とを備えており、図１５は、メインバイザ２及びサブバイザ３をそれぞれ下方に回動操作した状態を乗員側からみた正面図であり、サブバイザ３は、メインバイザ２の背面側に位置している。
【０００４】
上記メインバイザ２は、シャフト２ａに回動可能に支承され、このシャフト２ａは、ブラケット４内に挿通支持され、ブラケット４は、車体パネルにビス等により固定されている。また、メインバイザ２のシャフト２ａの反対側には、補助ノブ２ｂが設けられ、この補助ノブ２ｂは、これも車体側に取り付けられたホルダ５に取り外し可能に係着され、メインバイザ２が天井面に格納されている状態、あるいは下方向に回動操作して、フロントウインドウ側を遮蔽する時は、ホルダ５に補助ノブ２ｂが係着されており、メインバイザ２は、シャフト２ａと補助ノブ２ｂの２点で支持されている。一方、サブバイザ３は、幅方向の中央部においてシャフト３ａが車体側に取り付けられているブラケット６に回動可能に支承されている。
【０００５】
図１６は、車両用ダブルバイザ１におけるメインバイザ２及びサブバイザ３の格納状態を示している。図示するように、天井７面にサブバイザ３が格納され、その下方側にメインバイザ２が格納されている。
【０００６】
そして、車両用ダブルバイザ１の展開操作について説明する。まず、図１７（ａ）に示すように、メインバイザ２を格納状態からシャフト２ａの軸廻りにメインバイザ２を下方向に展開操作することでフロントウインドウと略平行位置の展開姿勢でメインバイザ２を位置決めする。そして、この状態でメインバイザ２によりフロントウインドウ側から侵入する直射日光や夜間対向車のライト等を遮蔽することができる。
【０００７】
更に、メインバイザ２とサブバイザ３の双方を使用するには、フロントウインドウ側に位置決めしたメインバイザ２をシャフト２ａをブラケット４廻りに左右方向に回動操作することにより、メインバイザ２をサイドウインドウと略平行位置まで展開操作した後、図１７（ｂ）に示すように、天井７面に格納されているサブバイザ３のシャフト３ａをホルダ５内で回動操作することで、サブバイザ３をフロントウインドウ面と略平行となる展開位置で位置決めする。従って、サイドウインドウに対してはメインバイザ２で遮蔽するとともに、フロントウインドウについてはサブバイザ３で遮蔽することができる。
【０００８】
図１８は、天井７側から室内側をみた平面図であり、メインバイザ２のブラケット４、ホルダ５及びサブバイザ３におけるブラケット６の取付構造が示されている。すなわち、メインバイザ２のシャフト２ａを支持するブラケット４は、天井７に対して固定点８ａ，８ｂで固定されており、補助ノブ２ｂを係着するホルダ５についても、車体固定点８ｃでビス止め固定されている。同様に、サブバイザ３を回動可能に支持するブラケット６は、車体固定点８ｄで天井７にビス止め固定されている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の車両用ダブルバイザ１は、メインバイザ２を支持するメインバイザ用ブラケット４及びホルダ５を天井７側に取り付けるメインバイザ２の取付作業と、サブバイザ３を支持するサブバイザ用ブラケット６を天井７側に取り付けるサブバイザ３の取付作業をそれぞれ別個に行なわなければならず、天井７への取付作業が２回作業となり、作業性の低下を招くという不具合が指摘されている。
【００１０】
また、メインバイザ２及びサブバイザ３は、それぞれメインバイザ用ブラケット４、メインバイザ用ホルダ５、サブバイザ用ブラケット６の３部品が天井７面にそれぞれ取り付けられ、取付部分に違和感を与え、天井７の外観意匠性を損なう傾向にあり、室内美観上、シンプルな外観が望まれていた。
【００１１】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、メインバイザとサブバイザとを独立して操作可能とした車両用ダブルバイザにおいて、天井への取付作業性を高めることができるとともに、天井面への取付部分におけるシンプルな外観が得られ、良好な外観性能が得られる車両用ダブルバイザを提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この出願の請求項１に記載の発明は、天井面に格納された状態から、下方向に回動操作して、フロントウインドウを遮蔽でき、更に、サイドウインドウ側に旋回可能に支持されたメインバイザと、前記メインバイザがサイドウインドウ側に展開された時、天井面に格納された状態からフロントウインドウを遮蔽するように下方向に展開操作可能に支持されたサブバイザを備えた車両用ダブルバイザにおいて、前記メインバイザのシャフト及び補助ノブを支持するメインバイザ用ブラケット及びメインバイザ用ホルダ、並びにサブバイザのシャフトを支承するサブバイザ用ブラケットが共有取付プレートに一体形成され、この共有取付プレートを天井面に取り付けることにより、メインバイザ及びサブバイザを一括して取り付けることを可能にしたことを特徴とする。
【００１３】
ここで、メインバイザ並びにサブバイザは、所望の遮光面積を有する適宜厚みのプレート体からなり、例えば、ポリプロピレン（以下、ＰＰという）発泡ビーズ成形体やＰＰ樹脂の射出成形による保形性を有するバイザコアの外表面をクロス、不織布、合成樹脂シート等のシート状カバー材、所望ならばウレタンフォーム等の薄肉パット層を裏打ちしたカバー材からなるサンバイザ表皮により被包された構成である。
【００１４】
また、メインバイザは、シャフトにより回動可能に支承され、メインバイザのシャフト反対側には補助ノブが設けられている。そして、メインバイザは格納状態からフロントウインドウと略平行位置に位置決めするには、シャフト廻りにメインバイザを下方向に展開操作すれば良い。この操作時では、メインバイザはシャフトと補助ノブの２点支持構造である。更に、このメインバイザをサイドウインドウ側に展開するには、補助ノブをホルダから外してシャフトをメインバイザ用ブラケット内でシャフト自体をブラケット廻りに回動操作することにより、サイドウインドウ側に展開できる。
【００１５】
一方、サブバイザ用ブラケットに支承されるサブバイザは、サブバイザに設けたシャフトをサブバイザ用ブラケットの軸受部で回動可能に支承するという構造を採用すれば良く、サブバイザのシャフトは、サブバイザの側縁から突起状に設けても、また、サブバイザの内部にシャフトがインサートされ、一部を開口等により外部に露出して、この露出部分をブラケットに支承するようにしても良い。
【００１６】
更に、共有取付プレートは、メインバイザ用ブラケット、メインバイザ用ホルダ、及びサブバイザ用ブラケットが一体形成されており、所望ならば剛性を高めるために内面に格子状の補強リブ等を一体化しても良い。
【００１７】
そして、請求項１に記載の発明によれば、共有取付プレートにメインバイザ及びサブバイザをそれぞれ組み付けた後、共有取付プレートを天井に対して取付固定すれば、ダブルバイザの取り付けが完了するため、従来２回必要とした取付作業が、共有取付プレートを使用することにより１回の取付作業で済むため、取付作業を簡素化できる。
【００１８】
更に、共有取付プレートにメインバイザ用ブラケット、メインバイザ用ホルダ、及びサブバイザ用ブラケットを一体形成したため、天井面に複数の取付部材が点在することがなく、シンプルな外観を付与できる。
【００１９】
この出願の請求項２に記載の発明は、前記メインバイザ並びにサブバイザを支持する共有取付プレートは、共有取付プレートの長辺側一方縁部に設けたフックを天井側に係止した状態で共有取付プレートの反対側縁部をビス止め、あるいはクリップ止めにより固定したことを特徴とする。
【００２０】
そして、請求項２に記載の発明によれば、共有取付プレートの長辺側の一方縁部の左右に設けたフックを車体（天井）側に係止した状態で他方縁部をビス止め、あるいはクリップ止めすれば良いため、フックを利用して天井面に仮止めした状態でビス止め固定、あるいはクリップ止めができるため、ビス、あるいはクリップ等の備品点数を半減できるとともに、共有取付プレートを仮止めできることから、作業を円滑に行なうことができる。
【００２１】
この出願の請求項３に記載の発明は、前記サブバイザの一方縁部に設けられるシャフトは、サブバイザの長手方向ほぼ全長に沿って設けられ、共有取付プレートに一体化されたサブバイザ用ブラケット内でサブバイザのシャフトが軸方向に沿って摺動自在に支承されることにより、サブバイザの遮光範囲を変更できるようにしたことを特徴とする。
【００２２】
ここで、共有取付プレートにおけるサブバイザ用ブラケットにサブバイザを左右方向に沿ってスライド可能に支承するためには、サブバイザの長手側一方縁部に長手側のほぼ全長に亘りシャフトを露出させて、このシャフトの長手方向に沿って摺動可能にブラケットに挿通させれば良い。
【００２３】
そして、請求項３に記載の発明によれば、メインバイザをシャフトの軸廻りに下方向に回動操作した後、ブラケット廻りにシャフトを回動操作して、メインバイザによりサイドウインドウ側を遮蔽できる状態にした後、サブバイザをサブバイザ用ブラケットの軸受部でシャフトを回動操作して、サブバイザをフロントウインドウと略平行位置に位置決めする。この時、サブバイザは、サブバイザ用ブラケット内でシャフトが軸方向に摺動可能であるため、左右方向にサブバイザをスライド移動でき、サブバイザの遮光位置を適宜変更することができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用ダブルバイザの好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図１乃至図７は本発明に係る車両用ダブルバイザの第１実施形態を示すもので、図１はメインバイザ及びサブバイザを展開操作した状態を乗員側からみた正面図、図２は同展開状態を示す平面図、図３は同車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図、図４は同車両用ダブルバイザの天井側への格納状態を示す説明図、図５は同車両用ダブルバイザの使用形態を示す説明図、図６，図７はメインバイザとサブバイザの配置を前後逆転させた変形例を示す平面図並びに正面図である。
【００２５】
また、図８乃至図１０は本発明に係る車両用ダブルバイザの第２実施形態を示すもので、図８はメインバイザ及びサブバイザをフロントウインドウとほぼ平行に展開操作した状態を示す乗員側からみた正面図、図９は同展開状態を示す平面図、図１０は同車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。
【００２６】
次いで、図１１，図１２は本発明に係る車両用ダブルバイザの第３実施形態を示すもので、図１１は同ダブルバイザにおける共有取付プレートの平面図、図１２は同ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。更に、図１３，図１４は本発明に係る車両用ダブルバイザの第３実施形態の更に変形例を示すもので、図１３は車両用ダブルバイザの平面図、図１４は同車両用ダブルバイザにおける共有取付プレートを示す斜視図である。
【００２７】
まず、図１乃至図７に基づいて本発明に係る車両用ダブルバイザの第１実施形態について説明する。本発明に係る車両用ダブルバイザ１０は、図１乃至図３に示すように、メインバイザ２０とサブバイザ３０と、上記メインバイザ２０、サブバイザ３０を独立して回動操作可能に両者を支持する共有取付プレート４０とから大略構成されている。
【００２８】
そして、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０は、天井側に取り付ける共有取付プレート４０にメインバイザ２０及びサブバイザ３０を支持する支持部を一体化したことが特徴であり、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の具体的な構成は従来と同様であるため、ここでは簡単に説明する。
【００２９】
メインバイザ２０は、ＰＰ発泡ビーズ成形体等からなるバイザコアの外表面をポリエステル繊維等の不織布表皮により被包して構成されており、バイザコア内部にインサートされている軸受部分（図示せず）にシャフト２１が回動自在に挿通され、また、これも図示しないが、軸受部分に板バネ等のバネ材が装着されていることにより、メインバイザ２０をシャフト２１廻りに回動操作する際の回動トルク力が得られる構成になっている。そして、このシャフト２１は、共有取付プレート４０のメインバイザ用ブラケット４１内に回動自在に挿通されている。
【００３０】
更に、メインバイザ２０のシャフト２１取付部の反対側には、補助ノブ２２が設けられており、この補助ノブ２２は、共有取付プレート４０のメインバイザ用ブラケット４１の反対他端にホルダ４２が下方向に向けて突設形成され、このホルダ４２の係着溝４２ａに係脱自在に補助ノブ２２が嵌着される。
【００３１】
同様に、サブバイザ３０もＰＰ発泡ビーズ成形体等からなるバイザコアの外表面を不織布表皮により被包して構成され、このサブバイザ３０内部にインサートされているシャフト３１の幅方向略中央部が外部に露出しており、共有取付プレート４０に一体形成されているサブバイザ用ブラケット４３の軸受部４３ａ内に上記シャフト３１の露出部分が回動可能に軸受されている。
【００３２】
そして、メインバイザ２０及びサブバイザ３０をそれぞれ回動可能に支持するメインバイザ用ブラケット４１、メインバイザ用ホルダ４２及びサブバイザ用ブラケット４３を一体化した共有取付プレート４０は、図３に示すように、ＰＰ樹脂の射出成形体から構成され、変形を防止するために、強固な剛性を確保できるように内面に格子状の補強リブ４４が一体に設けられているとともに、この共有取付プレート４０の周縁部には、天井側に取り付けるための取付孔４５ａ〜４５ｅが開設されている。
【００３３】
従って、本実施形態における車両用ダブルバイザ１０は、メインバイザ２０のシャフト２１をメインバイザ用ブラケット４１内に挿通するとともに、補助ノブ２２をホルダ４２の係着溝４２ａに係着させて、共有取付プレート４０にメインバイザ２０を取り付ける一方、サブバイザ３０のシャフト３１をサブバイザ用ブラケット４３の軸受部４３ａに嵌め込むことにより、共有取付プレート４０にサブバイザ３０を組み付けることで、組付作業を完了させることができる。
【００３４】
このように、共有取付プレート４０にメインバイザ２０、サブバイザ３０を取り付けた後、共有取付プレート４０の各取付孔４５ａ〜４５ｅを天井側の取付孔に位置決めした後、各取付孔４５ａ〜４５ｅをビス止め固定することにより、１回の取付作業で本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の天井への取り付けを完了させることができる。
【００３５】
また、本実施形態における車両用ダブルバイザ１０は、単一部材である共有取付プレート４０を天井に取り付けるだけで済むため、取付備品が点在することがなく、シンプルな外観を付与でき、天井フロント側の外観見栄えを高めることができる。
【００３６】
以上説明した車両用ダブルバイザ１０における格納状態を図４、また、同車両用ダブルバイザ１０の使用形態を図５を基に説明する。図４に示すように、天井５０面に格納する時は、展開順序を考慮して、天井５０面にまず、サブバイザ３０が格納され、このサブバイザ３０を覆うようにその下方側にメインバイザ２０が位置するように格納される。
【００３７】
次に、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の使用形態について、図５（ａ），図５（ｂ）に基づいて説明する。まず、図５（ａ）に示すように、天井５０面に格納されているメインバイザ２０について、Ａ矢印で示すように、シャフト２１の軸廻りにメインバイザ２０を下方向に展開操作して、フロントウインドウ５１と略平行となるように位置決めする。この状態でフロントウインドウ５１側から侵入する直射日光や夜間対向車のライト等を遮蔽することができる。
【００３８】
更に、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の双方を使用するには、図５（ａ）中Ｂ矢印で示すように、メインバイザ２０をサイドウインドウ５２側にメインバイザ２０をメインバイザ用ブラケット４１廻りに回動操作することで、メインバイザ２０をサイドウインドウ５２と略平行となるように位置決めする。その後、天井５０面に格納されているサブバイザ３０のシャフト３１をサブバイザ用ブラケット４３の軸受部４３ａ内で回動操作して、図５（ｂ）中Ｃ矢印で示すように、サブバイザ３０をフロントウインドウ５１と略平行となるように位置決めすれば良い。従って、フロントウインドウ５１に対してはサブバイザ３０で遮蔽するとともに、サイドウインドウ５２に対しては、メインバイザ２０で遮蔽することで、２方向の遮蔽が可能となる。
【００３９】
加えて、メインバイザ２０及びサブバイザ３０の回動操作時に加わる応力は、共有取付プレート４０全体で受けるため、従来のように小型の各部品に応力が集中することがなく、剛性に優れた共有取付プレート４０全体で荷重を受けるため、ガタツキ等の不良が生じることがない。
【００４０】
図６，図７は、上述した車両用ダブルバイザ１０の変形例であり、図６は天井５０面にメインバイザ２０、サブバイザ３０を格納した状態を示し、図７はメインバイザ２０及びサブバイザ３０を下方向に展開操作した状態を示している。
【００４１】
そして、この変形例では、共有取付プレート４０の手前側にサブバイザ用ブラケット４３が設けられ、奥側にメインバイザ用ブラケット４１が設けられている。すなわち、図１乃至図５に示す車両用ダブルバイザ１０におけるメインバイザ２０とサブバイザ３０との前後位置（車両の進行方向を前後方向とする）を変更したもので、図７に示すように、メインバイザ２０及びサブバイザ３０をフロントウインドウ５１面と略平行位置に展開した時、サブバイザ３０がメインバイザ２０よりも手前側に位置することになる。従って、メインバイザ２０及びサブバイザ３０を格納状態にした時、サブバイザ３０がメインバイザ２０により完全に隠れるため、良好な外観見栄えが得られるという有利さがある。
【００４２】
次いで、図８乃至図１０は、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の第２実施形態を示すもので、図８はフロントウインドウ５１側にメインバイザ２０及びサブバイザ３０をそれぞれ展開した状態、すなわち、メインバイザ２０の背面側にサブバイザ３０が位置する状態を乗員側からみた正面図であり、図９は図８中Ｐ２矢視図であり、図１０は同ダブルバイザ１０の分解斜視図である。
【００４３】
すなわち、この第２実施形態においては、サブバイザ３０が図８中矢印方向で示すように、左右方向にスライド支持される機構が付加されている。尚、その他の構成については、第１実施形態と同一構成であるため、同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【００４４】
この第２実施形態においては、共有取付プレート４０のメインバイザ用ブラケット４１及びメインバイザ用ホルダ４２によりメインバイザ２０のシャフト２１及び補助ノブ２２を支持する構成は第１実施形態と同一であるが、サブバイザ３０の支持構造が異なる。
【００４５】
すなわち、この第２実施形態におけるサブバイザ３０は、共有取付プレート４０に設けられているサブバイザ用ブラケット４３の軸受部４３ａに軸受されるシャフト３１は、サブバイザ３０の長手方向ほぼ全長に沿って、図１０中ｄで示す部分がサブバイザ用ブラケット４３の軸受部４３ａ内をスライドすることで、サブバイザ３０は左右方向にスライド可能に支持されている。
【００４６】
従って、サブバイザ３０を左右方向に沿ってスライド操作することで、フロントウインドウ５１を遮蔽する遮光範囲を変更でき、使い勝手に優れるという有利さがある。加えて、サブバイザ３０は、スライド可能であるため、幅方向に沿って短寸に設定することもでき、そうした場合、サブバイザ３０を覆うメインバイザ２０の外形寸法もコンパクト化できる。
【００４７】
次に、図１１乃至図１４は、本発明に係る車両用ダブルバイザ１０の第３実施形態を示すもので、図１１，図１２に示すように、この第３実施形態においては、共有取付プレート４０は天井５０に対してより円滑に取り付けるように構成されている。
【００４８】
すなわち、共有取付プレート４０の長辺側の裏面両側に爪方向が外側に向くようにフック４６が一体に形成され、他方縁部には、ビス用の取付孔４５ｆ，４５ｇが開設されている。
【００４９】
従って、メインバイザ２０及びサブバイザ３０を予め組み付けた共有取付プレート４０を天井に取り付けるには、フック４６を天井側の係止部に係着した状態で仮止めしておき、２箇所の取付孔４５ｆ，４５ｇにビス締めを行なえば、簡単に共有取付プレート４０を天井側に固定することができ、上述した第１，第２実施形態に比べ、フック４６により共有取付プレート４０を仮止めできるため、片手作業が可能となり、取付作業性を向上させるばかりか、取付用ビス等の備品点数も削減することができる。
【００５０】
同様に、図１３，図１４に示すように、共有取付プレート４０の一方縁部に設けたフック４６を天井側の係止部に係止した状態で他方側にビス止めに替えてクリップ止めを採用する場合には、クリップ片４７を共有取付プレート４０の裏面に一体形成しておけば良い。
【００５１】
従って、この変形例によれば、メインバイザ２０及びサブバイザ３０を予め組み付けた共有取付プレート４０をフック４６を利用して天井側に係止した状態で他方側を天井パネルのクリップ孔にクリップ片４７をワンタッチで圧入固定すれば良いため、共有取付プレート４０の取付作業をより簡素化することができる。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る車両用ダブルバイザは、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【００５３】
（１）請求項１に記載の車両用ダブルバイザは、メインバイザとサブバイザの支持部を一体化した共有取付プレートを天井側に取り付けるという構成であり、メインバイザ及びサブバイザを共有取付プレートに組み付けた後、共有取付プレートを１回の取付作業で天井側に取り付けることができるため、従来のダブルバイザで必要とした２回作業を１回作業に削減することができ、取付作業性を高めることができるという効果を有する。
【００５４】
更に、共有取付プレートにメインバイザ及びサブバイザの支持部を設けたため、従来のようにメインバイザとサブバイザの取付部分が天井の複数部分に点在することがなく、ダブルバイザの天井取付部分におけるシンプルな外観を付与できるとともに、メインバイザ及びサブバイザの操作に加わる荷重を共有取付プレート全体で受けるため、ガタツキ等がなく、円滑な回動操作性が期待できるという効果を有する。
【００５５】
（２）請求項２に記載の車両用ダブルバイザは、共有取付プレートの長手側一方縁部を天井側にフックを介して仮止めしておき、他方縁部をビス止め、あるいはクリップ止めするという構成であるため、共有取付プレートを天井側に仮止めした状態でビス止め、クリップ止めを行なえば、片手作業が可能となり、取付作業性を更に高めることができるとともに、ビスやクリップ等の取付備品点数を削減することができるという効果を有する。
【００５６】
（３）請求項３に記載の車両用ダブルバイザは、共有取付プレートに設けたサブバイザ用ブラケットに対して、サブバイザをスライド可能に支承するという構成であるため、メインバイザをサイドウインドウ側に位置決めした後、サブバイザをフロントウインドウ側に位置決めし、更に、左右側の適切箇所にサブバイザをスライド操作して位置決めするというものであるから、遮光範囲をより適切に選択でき、使い勝手を高めることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両用ダブルバイザの第１実施形態を示すもので、メインバイザとサブバイザをフロントウインドウ側に展開した状態を示す乗員側からみた正面図である。
【図２】図１中Ｐ１矢視図である。
【図３】図１に示す車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。
【図４】図１に示す車両用ダブルバイザを天井面に格納した状態を示す説明図である。
【図５】図１に示す車両用ダブルバイザの使用形態を示す説明図である。
【図６】図１に示す車両用ダブルバイザにおけるメインバイザとサブバイザの配置を前後に変更した変形例を示す格納時の説明図である。
【図７】図６に示す車両用ダブルバイザのメインバイザとサブバイザを下方向に展開した状態を示す正面図である。
【図８】本発明に係る車両用ダブルバイザの第２実施形態を示すもので、メインバイザ及びサブバイザをフロントウインドウ側に展開した状態を示す乗員側からみた正面図である。
【図９】図８中Ｐ２矢視図である。
【図１０】図８に示す車両用ダブルバイザの構成を示す分解斜視図である。
【図１１】本発明に係る車両用ダブルバイザの第３実施形態を示す平面図である。
【図１２】図１１に示す車両用ダブルバイザに使用する共有取付プレートを裏面側からみた斜視図である。
【図１３】図１１に示す車両用ダブルバイザにおける変形例の平面図である。
【図１４】図１３に示す車両用ダブルバイザに使用する共有取付プレートを裏面側からみた斜視図である。
【図１５】従来の車両用ダブルバイザの概略構成を示す正面図である。
【図１６】従来の車両用ダブルバイザにおけるメインバイザ及びサブバイザを天井面に格納した状態を示す説明図である。
【図１７】従来の車両用ダブルバイザの使用形態を示す説明図である。
【図１８】従来の車両用ダブルバイザの平面図である。
【符号の説明】
１０ 車両用ダブルバイザ
２０ メインバイザ
２１ シャフト
２２ 補助ノブ
３０ サブバイザ
３１ シャフト
４０ 共有取付プレート
４１ メインバイザ用ブラケット
４２ メインバイザ用ホルダ
４３ サブバイザ用ブラケット
４４ 補強リブ
４５ａ〜４５ｇ 取付孔
４６ フック
４７ クリップ片
５０ 天井
５１ フロントウインドウ
５２ サイドウインドウ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a double visor for a vehicle in which a main visor and a sub visor are supported in a separate state, and more particularly to a double visor for a vehicle having improved workability in attaching to a vehicle body panel and appearance.
[0002]
[Prior art]
Normally, a vehicle sun visor is provided diagonally above the front occupant, and by blocking the direct sunlight and the lights of oncoming vehicles at night through the windshield or side window glass, the effective visibility during traveling is reduced. We are trying to secure. By the way, recently, a double visor for a vehicle has been proposed in which a main visor and a sub visor can be operated independently of each other in order to extend a light shielding range.
[0003]
A schematic configuration of a conventional vehicle double visor 1 will be described with reference to FIG. The vehicle double visor 1 includes a main visor 2 and a sub visor 3. FIG. 15 is a front view of the state in which the main visor 2 and the sub visor 3 are pivoted downward from the occupant side. Are located on the back side of the main visor 2.
[0004]
The main visor 2 is rotatably supported by a shaft 2a. The shaft 2a is inserted into and supported by a bracket 4, and the bracket 4 is fixed to a vehicle body panel by screws or the like. An auxiliary knob 2b is provided on the opposite side of the shaft 2a of the main visor 2, and the auxiliary knob 2b is removably attached to a holder 5 also attached to the vehicle body, and the main visor 2 is mounted on the ceiling. The auxiliary knob 2b is engaged with the holder 5 when the front window side is shielded by being rotated in the state stored in the plane or downward, and the main visor 2 includes the shaft 2a and the auxiliary knob. 2b. On the other hand, the sub visor 3 is rotatably supported at a central portion in the width direction by a bracket 6 on which the shaft 3a is mounted on the vehicle body side.
[0005]
FIG. 16 shows a storage state of the main visor 2 and the sub visor 3 in the vehicle double visor 1. As shown, the sub visor 3 is stored on the ceiling 7 surface, and the main visor 2 is stored below the sub visor 3.
[0006]
The deployment operation of the vehicle double visor 1 will be described. First, as shown in FIG. 17 (a), the main visor 2 is deployed downward from the retracted state around the axis of the shaft 2a, so that the main visor 2 is deployed in a deployment position substantially parallel to the front window. Position. Then, in this state, the main visor 2 can shield direct sunlight or lights of an oncoming vehicle at night from entering from the front window side.
[0007]
Furthermore, in order to use both the main visor 2 and the sub visor 3, the main visor 2 positioned on the front window side is rotated left and right around the bracket 4 by the shaft 2a, so that the main visor 2 is connected to the side window. After the unfolding operation is performed to the substantially parallel position, the shaft 3a of the sub visor 3 stored in the ceiling 7 is rotated in the holder 5 as shown in FIG. Is positioned at a development position that is substantially parallel to Therefore, the side window can be shielded by the main visor 2 and the front window can be shielded by the sub visor 3.
[0008]
FIG. 18 is a plan view of the indoor side from the ceiling 7 side, and shows a mounting structure of the bracket 4 of the main visor 2, the holder 5, and the bracket 6 of the sub visor 3. That is, the bracket 4 supporting the shaft 2a of the main visor 2 is fixed to the ceiling 7 at the fixing points 8a and 8b, and the holder 5 for engaging the auxiliary knob 2b is also screwed at the vehicle body fixing point 8c. Fixed. Similarly, the bracket 6 that rotatably supports the sub visor 3 is fixed to the ceiling 7 with screws at the vehicle body fixing point 8d.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the conventional vehicle double visor 1 includes the main visor bracket 4 for supporting the main visor 2 and the main visor 2 for mounting the holder 5 on the ceiling 7 side, and the sub visor bracket 6 for supporting the sub visor 3. It has been pointed out that the work of attaching the sub visor 3 to be attached to the ceiling 7 must be performed separately, and the work of attaching the sub visor 3 to the ceiling 7 is performed twice, resulting in a decrease in workability.
[0010]
In addition, the main visor 2 and the sub visor 3 have the main visor bracket 4, the main visor holder 5, and the sub visor bracket 6, respectively, attached to the ceiling 7 surface. There is a tendency for the design to be impaired, and a simple appearance has been desired in terms of indoor aesthetics.
[0011]
The present invention has been made in view of such circumstances, and in a double visor for a vehicle, in which a main visor and a sub visor can be operated independently, it is possible to enhance the workability of mounting on a ceiling, and to improve a ceiling surface. It is an object of the present invention to provide a vehicular double visor in which a simple external appearance is obtained at a mounting portion of the vehicle and good external appearance performance is obtained.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 of the present application is capable of turning down the front window from the state of being stored in the ceiling surface to cover the front window, and furthermore, to the side window side. A pivotable main visor, and a sub visor supported so as to be able to expand downward so as to shield the front window from a state stored in the ceiling when the main visor is expanded to the side window side. In the vehicle double visor provided, a main visor bracket and a main visor holder for supporting the main visor shaft and the auxiliary knob, and a sub visor bracket for supporting the sub visor shaft are integrally formed on a common mounting plate. By attaching the plate to the ceiling, the main visor and sub visor can be combined Characterized in that made it possible to attach Te.
[0013]
Here, the main visor and the sub visor are formed of a plate body having an appropriate thickness having a desired light-shielding area. For example, a polypropylene (hereinafter, referred to as PP) foamed bead molded article or a visor core having a shape retaining property by injection molding of a PP resin is used. The outer surface is covered with a sun visor skin made of a sheet-like cover material such as a cloth, a nonwoven fabric, a synthetic resin sheet, or a cover material lined with a thin pad layer such as urethane foam if desired.
[0014]
The main visor is rotatably supported by a shaft, and an auxiliary knob is provided on the opposite side of the main visor from the shaft. Then, in order to position the main visor from the retracted state to a position substantially parallel to the front window, the main visor may be deployed downward around the shaft. In this operation, the main visor has a two-point support structure of the shaft and the auxiliary knob. Further, in order to deploy the main visor to the side window side, the auxiliary knob can be removed from the holder and the shaft itself can be rotated around the bracket in the bracket for the main visor, whereby the main visor can be deployed to the side window side.
[0015]
On the other hand, the sub visor supported by the sub visor bracket may adopt a structure in which the shaft provided on the sub visor is rotatably supported by the bearing portion of the sub visor bracket, and the sub visor shaft projects from the side edge of the sub visor. Alternatively, the shaft may be inserted into the sub visor, a part of the shaft may be exposed to the outside through an opening or the like, and the exposed portion may be supported by the bracket.
[0016]
Further, the common mounting plate has a main visor bracket, a main visor holder, and a sub visor bracket formed integrally with each other, and if desired, a grid-like reinforcing rib or the like may be integrated on the inner surface to increase rigidity. .
[0017]
According to the first aspect of the present invention, after assembling the main visor and the sub visor to the common mounting plate and then mounting and fixing the common mounting plate to the ceiling, the mounting of the double visor is completed. The use of the common mounting plate suffices for the mounting work required once, so that the mounting work can be simplified.
[0018]
Further, since the bracket for the main visor, the holder for the main visor, and the bracket for the sub visor are integrally formed on the common mounting plate, a plurality of mounting members are not scattered on the ceiling surface, and a simple appearance can be provided.
[0019]
According to a second aspect of the present invention, the common mounting plate supporting the main visor and the sub visor is mounted on the common mounting plate in a state where a hook provided on one long side edge of the common mounting plate is locked on the ceiling side. The opposite edge of the plate is fixed by screws or clips.
[0020]
According to the second aspect of the present invention, the hooks provided on the left and right sides of one of the long sides of the common mounting plate are fixed to the vehicle body (ceiling) side, and the other edge is screwed, or Because it only needs to be clipped, it can be screwed and fixed with the hook temporarily attached to the ceiling surface using a hook, or it can be clipped, so the number of fixtures such as screws or clips can be halved and the shared mounting plate is temporarily fixed Since it is possible, the work can be performed smoothly.
[0021]
According to a third aspect of the present invention, the shaft provided at one edge of the sub-visor is provided along substantially the entire length in the longitudinal direction of the sub-visor, and the sub-visor is provided within the sub-visor bracket integrated with the shared mounting plate. The light-shielding range of the sub-visor can be changed by supporting the shaft slidably along the axial direction.
[0022]
Here, in order to support the sub visor slidably along the left and right direction on the bracket for the sub visor in the shared mounting plate, the shaft is exposed over substantially the entire length of the longitudinal side at one edge on the longitudinal side of the sub visor. May be inserted through the bracket so as to be slidable along the longitudinal direction of the bracket.
[0023]
According to the third aspect of the invention, after the main visor is rotated downward around the axis of the shaft, the shaft is rotated around the bracket, and the side window side can be shielded by the main visor. After the state, the sub visor is rotated by the bearing portion of the bracket for the sub visor, and the sub visor is positioned at a position substantially parallel to the front window. At this time, since the shaft of the sub visor can slide in the axial direction in the bracket for the sub visor, the sub visor can be slid in the left and right direction, and the light shielding position of the sub visor can be appropriately changed.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a vehicle double visor according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1 to 7 show a first embodiment of a vehicle double visor according to the present invention. FIG. 1 is a front view of a state where a main visor and a sub visor are deployed and viewed from an occupant side, and FIG. FIG. 3 is an exploded perspective view showing a configuration of the double visor for the vehicle, FIG. 4 is an explanatory view showing a storage state of the double visor for the vehicle on the ceiling side, and FIG. 5 shows a usage form of the double visor for the vehicle. FIGS. 6 and 7 are a plan view and a front view showing a modification in which the arrangement of the main visor and the sub visor is reversed.
[0025]
8 to 10 show a second embodiment of the vehicular double visor according to the present invention. FIG. 8 is a front view showing the state where the main visor and the sub visor are deployed substantially in parallel with the front window as viewed from the occupant side. FIG. 9 and FIG. 9 are plan views showing the developed state, and FIG. 10 is an exploded perspective view showing the configuration of the double visor for the vehicle.
[0026]
11 and 12 show a third embodiment of the vehicle double visor according to the present invention. FIG. 11 is a plan view of a shared mounting plate in the double visor, and FIG. 12 is an exploded perspective view showing a configuration of the double visor. It is. 13 and 14 show further modifications of the third embodiment of the vehicle double visor according to the present invention. FIG. 13 is a plan view of the vehicle double visor, and FIG. 14 is a shared mounting plate in the vehicle double visor. FIG.
[0027]
First, a first embodiment of a vehicle double visor according to the present invention will be described with reference to FIGS. As shown in FIGS. 1 to 3, a double visor 10 for a vehicle according to the present invention has a main visor 20 and a sub visor 30, and a shared mounting for supporting the main visor 20 and the sub visor 30 independently so as to be able to rotate. It is roughly constituted by a plate 40.
[0028]
The double visor 10 for a vehicle according to the present invention is characterized in that a support portion for supporting the main visor 20 and the sub visor 30 is integrated with a shared mounting plate 40 mounted on the ceiling side. Since the basic configuration is the same as the conventional one, a brief description will be given here.
[0029]
The main visor 20 is formed by enclosing an outer surface of a visor core made of a PP foam bead molded article or the like with a non-woven fabric skin such as polyester fiber, and a shaft (not shown) is inserted into a bearing portion (not shown) inserted inside the visor core. 21 is rotatably inserted, and although not shown, a spring member such as a leaf spring is attached to a bearing portion, so that the main visor 20 can be turned around the shaft 21. The torque force is obtained. The shaft 21 is rotatably inserted into the main visor bracket 41 of the common mounting plate 40.
[0030]
Further, an auxiliary knob 22 is provided on the opposite side of the shaft 21 mounting portion of the main visor 20. The auxiliary knob 22 is provided with a holder 42 at the other end of the common mounting plate 40 opposite to the main visor bracket 41. The auxiliary knob 22 is formed so as to protrude in the direction, and is detachably engaged with the engagement groove 42 a of the holder 42.
[0031]
Similarly, the sub visor 30 is also formed by enclosing the outer surface of a visor core made of a PP foam bead molded product or the like with a nonwoven fabric skin, and a substantially central portion in the width direction of the shaft 31 inserted inside the sub visor 30 is exposed to the outside. The exposed portion of the shaft 31 is rotatably supported in a bearing portion 43a of a sub visor bracket 43 integrally formed with the shared mounting plate 40.
[0032]
As shown in FIG. 3, the common mounting plate 40 in which the main visor bracket 41 for supporting the main visor 20 and the sub visor 30 so as to be rotatable, the main visor holder 42 and the sub visor bracket 43 are integrated, as shown in FIG. In order to prevent deformation, a reinforcing rib 44 in the form of a lattice is integrally provided on the inner surface so as to secure a strong rigidity. Are provided with mounting holes 45a to 45e for mounting on the ceiling side.
[0033]
Therefore, the vehicle double visor 10 according to the present embodiment inserts the shaft 21 of the main visor 20 into the bracket 41 for the main visor and engages the auxiliary knob 22 with the engagement groove 42 a of the holder 42, thereby forming the shared mounting plate. By attaching the main visor 20 to the sub visor 30 and fitting the shaft 31 of the sub visor 30 to the bearing portion 43a of the sub visor bracket 43, the sub visor 30 is assembled to the shared mounting plate 40, whereby the assembly work can be completed. .
[0034]
After the main visor 20 and the sub visor 30 are mounted on the common mounting plate 40, the mounting holes 45a to 45e of the common mounting plate 40 are positioned at the ceiling mounting holes, and the mounting holes 45a to 45e are screwed. By fixing and fixing, the installation of the double visor 10 for a vehicle according to the present invention on the ceiling can be completed by one installation work.
[0035]
Further, since the vehicle double visor 10 in the present embodiment only needs to attach the shared mounting plate 40, which is a single member, to the ceiling, there is no mounting fixtures scattered, a simple appearance can be provided, and the ceiling front side can be provided. Appearance can be enhanced.
[0036]
The storage state of the vehicle double visor 10 described above will be described with reference to FIG. 4, and the usage mode of the vehicle double visor 10 will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 4, when storing on the ceiling 50, the sub visor 30 is first stored on the ceiling 50 in consideration of the deployment order, and the main visor 20 is provided below the sub visor 30 so as to cover the sub visor 30. Stored to be located.
[0037]
Next, a usage mode of the vehicle double visor 10 according to the present invention will be described with reference to FIGS. 5 (a) and 5 (b). First, as shown in FIG. 5A, the main visor 20 stored on the ceiling 50 is expanded downward around the axis of the shaft 21 as indicated by an arrow A, Positioning is performed so as to be substantially parallel to the front window 51. In this state, it is possible to shield direct sunlight or lights of an oncoming vehicle at night from entering from the front window 51 side.
[0038]
Further, in order to use both the main visor 20 and the sub visor 30, the main visor 20 is turned to the side window 52 side and the main visor 20 is turned around the main visor bracket 41 as shown by the arrow B in FIG. By moving the main visor 20, the main visor 20 is positioned so as to be substantially parallel to the side window 52. After that, the shaft 31 of the sub visor 30 stored on the ceiling 50 is rotated in the bearing 43a of the sub visor bracket 43, and the sub visor 30 is moved to the front window as shown by the arrow C in FIG. What is necessary is just to position so that it may become substantially parallel with 51. Therefore, the front window 51 is shielded by the sub visor 30, and the side window 52 is shielded by the main visor 20, so that two-way shielding is possible.
[0039]
In addition, since the stress applied during the rotation operation of the main visor 20 and the sub visor 30 is received by the entire common mounting plate 40, the stress does not concentrate on each small component as in the related art, and the common mounting plate having excellent rigidity is provided. Since the load is applied to the entire plate 40, there is no occurrence of a failure such as rattling.
[0040]
6 and 7 show a modified example of the above-described vehicle double visor 10. FIG. 6 shows a state where the main visor 20 and the sub visor 30 are stored on the ceiling 50, and FIG. This shows a state in which the unfolding operation is performed in the direction.
[0041]
In this modification, the bracket 43 for the sub visor is provided on the near side of the common mounting plate 40, and the bracket 41 for the main visor is provided on the back side. That is, the front / rear position of the main visor 20 and the sub visor 30 in the vehicle double visor 10 shown in FIGS. 1 to 5 (the traveling direction of the vehicle is the front / rear direction) is changed, and as shown in FIG. When the sub visor 20 and the sub visor 30 are deployed substantially parallel to the front window 51, the sub visor 30 is located closer to the front than the main visor 20. Therefore, when the main visor 20 and the sub visor 30 are stored, the sub visor 30 is completely hidden by the main visor 20, so that there is an advantage that a good external appearance can be obtained.
[0042]
8 to 10 show a second embodiment of the vehicular double visor 10 according to the present invention. FIG. 8 shows a state where the main visor 20 and the sub visor 30 are respectively deployed on the front window 51 side, that is, the main visor 20 is opened. FIG. 9 is a front view of the state in which the sub visor 30 is located on the back side of the visor 20 as viewed from the occupant side. FIG. 9 is a view taken along the arrow P2 in FIG. 8, and FIG. 10 is an exploded perspective view of the double visor 10.
[0043]
That is, in the second embodiment, as shown by the arrow direction in FIG. 8, a mechanism for slidably supporting the sub visor 30 in the left-right direction is added. Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the same portions are denoted by the same reference numerals, and overlapping description will be omitted.
[0044]
In the second embodiment, the configuration in which the shaft 21 and the auxiliary knob 22 of the main visor 20 are supported by the main visor bracket 41 and the main visor holder 42 of the shared mounting plate 40 is the same as the first embodiment. The support structure of the sub visor 30 is different.
[0045]
That is, in the sub visor 30 in the second embodiment, the shaft 31 that is supported by the bearing portion 43a of the sub visor bracket 43 provided on the shared mounting plate 40 is substantially along the entire length of the sub visor 30 in FIG. The portion indicated by the middle d slides in the bearing portion 43a of the subvisor bracket 43, so that the subvisor 30 is slidably supported in the left-right direction.
[0046]
Therefore, the sliding operation of the sub visor 30 in the left-right direction can change the light-shielding range for shielding the front window 51, which is advantageous in that it is easy to use. In addition, since the sub visor 30 is slidable, it can be set to be short along the width direction. In such a case, the outer dimensions of the main visor 20 that covers the sub visor 30 can be made compact.
[0047]
Next, FIGS. 11 to 14 show a third embodiment of the vehicular double visor 10 according to the present invention. As shown in FIGS. 11 and 12, in this third embodiment, the shared mounting plate 40 is used. Is configured to be more smoothly attached to the ceiling 50.
[0048]
That is, the hook 46 is integrally formed on both sides of the long side of the long side of the common mounting plate 40 so that the claw direction is directed outward, and mounting holes 45f and 45g for screws are opened at the other edge.
[0049]
Therefore, in order to mount the common mounting plate 40 in which the main visor 20 and the sub visor 30 are pre-assembled to the ceiling, the hook 46 is temporarily fixed in a state of being engaged with the locking portion on the ceiling side, and the two mounting holes 45f are provided. , 45g, the common mounting plate 40 can be easily fixed to the ceiling side, and the common mounting plate 40 can be temporarily fixed by the hook 46 as compared with the above-described first and second embodiments. One-handed work becomes possible, and not only the mounting workability is improved, but also the number of fixtures such as mounting screws can be reduced.
[0050]
Similarly, as shown in FIGS. 13 and 14, the hook 46 provided on one edge of the common mounting plate 40 is locked to the locking portion on the ceiling side, and the other side is replaced with a screw, and the clip is stopped. When employed, the clip piece 47 may be integrally formed on the back surface of the common mounting plate 40.
[0051]
Therefore, according to this modification, the common mounting plate 40 in which the main visor 20 and the sub visor 30 are pre-assembled is locked to the ceiling using the hooks 46, and the other side is inserted into the clip holes 47 of the ceiling panel. Can be press-fitted and fixed with one touch, so that the work of mounting the common mounting plate 40 can be further simplified.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, the vehicle double visor according to the present invention has the following special effects.
[0053]
(1) The double visor for a vehicle according to the first aspect is configured such that a common mounting plate in which a support portion of a main visor and a sub visor is integrated is mounted on a ceiling side, and after the main visor and the sub visor are mounted on the common mounting plate. Since the common mounting plate can be mounted on the ceiling side by one mounting operation, the two operations required by the conventional double visor can be reduced to one operation, and the mounting workability can be improved. Has an effect.
[0054]
Furthermore, since the common visor and the sub visor support portions are provided on the common mounting plate, the mounting portions of the main visor and the sub visor are not scattered in a plurality of portions of the ceiling as in the conventional case, and the simple appearance of the double visor ceiling mounting portion. And the load applied to the operation of the main visor and the sub visor is received by the entire common mounting plate, so that there is no rattling or the like, and smooth turning operability can be expected.
[0055]
(2) The double visor for a vehicle according to the second aspect of the present invention is configured such that one longitudinal edge of the common mounting plate is temporarily fixed to the ceiling via a hook, and the other edge is screwed or clipped. Therefore, if screwing and clipping are performed with the common mounting plate temporarily fixed to the ceiling side, one-hand work can be performed, mounting workability can be further improved, and the number of mounting fixtures such as screws and clips Has the effect of being able to reduce.
[0056]
(3) The double visor for a vehicle according to the third aspect has a configuration in which the sub visor is slidably supported on the sub visor bracket provided on the common mounting plate, so that the main visor is positioned on the side window side. Since the sub-visor is positioned on the front window side, and further, the sub-visor is slid and positioned at an appropriate position on the left and right sides, the light-shielding range can be selected more appropriately, and the effect that the usability can be improved. Have.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a vehicle double visor according to a first embodiment of the present invention, showing a state in which a main visor and a sub visor are deployed on a front window side, as viewed from an occupant.
FIG. 2 is a view on arrow P1 in FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing the configuration of the vehicle double visor shown in FIG.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a state in which the vehicular double visor shown in FIG. 1 is stored on a ceiling surface.
FIG. 5 is an explanatory view showing a use form of the vehicle double visor shown in FIG. 1;
FIG. 6 is an explanatory view at the time of storage showing a modified example in which the arrangement of the main visor and the sub visor in the double visor for a vehicle shown in FIG. 1 is changed back and forth.
7 is a front view showing a state in which a main visor and a sub visor of the vehicle double visor shown in FIG. 6 are expanded downward.
FIG. 8 is a front view of a vehicle double visor according to a second embodiment of the present invention, showing a state where a main visor and a sub visor are deployed on a front window side, as viewed from an occupant.
FIG. 9 is a view on arrow P2 in FIG. 8;
FIG. 10 is an exploded perspective view showing the configuration of the vehicle double visor shown in FIG.
FIG. 11 is a plan view showing a third embodiment of the vehicular double visor according to the present invention.
FIG. 12 is a perspective view of a shared mounting plate used in the vehicle double visor shown in FIG. 11, as viewed from the back surface side.
FIG. 13 is a plan view of a modification of the vehicle double visor shown in FIG.
14 is a perspective view of a shared mounting plate used in the double visor for a vehicle shown in FIG. 13, as viewed from the back side.
FIG. 15 is a front view showing a schematic configuration of a conventional vehicle double visor.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a state in which a main visor and a sub visor in a conventional vehicle double visor are stored on a ceiling surface.
FIG. 17 is an explanatory view showing a usage form of a conventional vehicle double visor.
FIG. 18 is a plan view of a conventional vehicle double visor.
[Explanation of symbols]
10 Double visor for vehicles
20 Main visor
21 shaft
22 Auxiliary knob
30 Subvisor
31 shaft
40 Common mounting plate
41 Main visor bracket
42 Main visor holder
43 Bracket for sub visor
44 Reinforcement rib
45a-45g mounting hole
46 hook
47 clip pieces
50 ceiling
51 Front window
52 Side window
