JP2004041311A

JP2004041311A - Disposable diaper

Info

Publication number: JP2004041311A
Application number: JP2002200048A
Authority: JP
Inventors: Tomohiro Otani; 大谷　委宏
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2002-07-09
Filing date: 2002-07-09
Publication date: 2004-02-12
Anticipated expiration: 2022-07-09
Also published as: JP3616077B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a disposable diaper which can surely prevent the side spillage of discharge liquids by arranging an absorption layer excellent in the diffusibility along the length of the liquids and easily bendable and highly fittable along the crotch part. <P>SOLUTION: In the disposable diaper 10, an absorption layer 31 comprising a cotton-like pulp formed in a layer is arranged between a liquid-permeable surface sheet 11 and a liquid impermeable rear sheet 21 and a front body 3 and a rear body 5 are provided longitudinally along the length of the absorption layer 31. Grooves 32a and 32b along the length of the absorption layer are formed on the surface 31a and the rear 31b of the absorption layer 31. It is preferable that the groove 32a on the surface 31a and the groove 32b on the rear 31b are formed alternately across the width of the absorption layer 31. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は使い捨ておむつに関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１２に、従来から市場に提供されているテープ式の使い捨ておむつ１００を示す。ここで、図１２（ａ）は当該使い捨ておむつ１００の展開状態における平面図、図１２（ｂ）は、図１２（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図であり、図中、接着される部分を×印で示している。
【０００３】
図１２（ｂ）に示すように、この使い捨ておむつ１００は、おむつの外形をなす外形シート２３の表面側に、不透液性の裏面シート２１、保液性の吸収層３１、および透液性の表面シート１１をこの順番で重ね合わせて構成される。そして、最近では、尿等の排泄液の横漏れ防止のために、吸収層３１の左右両側縁部に沿って立体ギャザー４３を設けたものが主流となっている。
【０００４】
この使い捨ておむつ１００の展開状態における平面外形は、図１２（ａ）のように略砂時計形状を呈し、その長手方向の中央部に位置する括れた部分が、着用者の股間部にあてがわれる股下部７となっている。その股下部７から長手方向の前方には、着用者の腹部にあてがわれる前身頃３が、また後方には背部にあてがわれる後身頃５が延在している。そして、この前身頃３と後身頃５との幅方向の両端部がファスニングテープ等によって接合されて、左右一対の脚周り開口部と胴周り開口部とが形成されるようになっている。
【０００５】
図１３（ａ）および（ｂ）に、着用状態における、胴周りでの横断面図および着用者１中心の縦断面図をそれぞれ示す。尚、図の錯綜を避けるため、裏面シート２１は描いていない。この着用状態の使い捨ておむつ１００は、前記前身頃３から股下部７を介して後身頃５までに亘って存在する可撓性の吸収層３１が、着用者の肌１ａに沿って柔軟に曲げ変形して密着することにより、肌１ａとの間の隙間を極力小さくして尿等の排泄液の横漏れ２ａを防ぐ一方で、前記立体ギャザー４３が吸収層３１上にて起立して肌１ａに当接して、もって前記横漏れ２ａを二重で防ぐようになっている。尚、同図中、横漏れする尿の流れ２ａを破線矢印にて示す。また、図が見難くなるため、本来接触しているべき吸収層３１の表面を着用者１の肌１ａとは離して描いている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に成人にあっては、経年に伴う股間部や股間そけい部の肉のそげ落ち等によって、これらの部分の形状の個人差は拡大し、その形状の相違の程度は、前記可撓性の吸収層３１の曲げ変形能を超えている。このため、人によっては、肌１ａとの間に隙間が生じてしまい、横漏れ２ａを起こしてしまう場合がある。
【０００７】
また、図１２（ａ）に示すように、通常、排尿はおむつの股下部７に向けて集中的になされる。このため、吸収層３１の股下部７に位置する部分となる長手方向の中央部３１ｃによって、この尿の大半を即座に吸収するか、若しくは中央部３１ｃから素早くその長手方向の前後の部分に拡散してこの部分で吸収するかしないと、即座に吸収されずにいる尿は中央部３１ｃの表面に滞留し、その滞留中に立体ギャザー４３を越えておむつの外へと横漏れしてしまう。しかし、普通は中央部３１ｃだけでは吸収容量不足であって全てを吸収し切れないとともに、綿状パルプの吸収層の長手方向への拡散性は悪く、この前後の部分を用いて即座に吸収することもできない。そして、特に、このような滞留は、一回当たりの排尿量および排尿速度の個人差の大きい成人によく起こり得て、以上のことから横漏れ防止は、高齢化が進む中で重要な課題となっている。
【０００８】
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、排泄液の長手方向への拡散性に優れ、股間部に沿って曲がり易くフィット性に富む吸収層を備えることにより横漏れを確実に防止可能な使い捨ておむつを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項１に示す発明は、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に、綿状パルプが層状に成形されてなる吸収層を備え、該吸収層の長手方向の前後側に前身頃および後身頃が設けられている使い捨ておむつにおいて、前記吸収層の表面および裏面には、前記長手方向に沿う溝が形成されていることを特徴とする。
【００１０】
上記発明によれば、主に吸収層の長手方向の中央部にて排泄される尿等の排泄液を、前記溝によって、長手方向の前後に即座に誘導可能となる。そして、前後に誘導された排泄液は、そこから幅方向に拡散して吸収されるため、中央部だけでなくその長手方向の前後の部分でも排泄液を即座に吸収させることが可能となる。つまり、排泄液を中央部から広範囲に素早く拡散させて、もって広範囲の部分で即座に吸収することができる。従って、中央部での滞留量を低減できて、横漏れをより確実に防止可能となる。
【００１１】
また、前記溝は、吸収層の表面だけでなく裏面にも形成されている。よって、長手方向の中央部にて厚み方向に浸透して吸収されずに裏面に達した排泄液は、この裏面に形成された溝を伝って即座に長手方向の前後に誘導されて、この前後の部分で吸収される。よって、排泄液の長手方向への拡散性が更に良好になり、中央部での滞留量を低減できて、もって横漏れをより確実に防止可能となる。
【００１２】
更には、前記吸収層は、前記表面だけでなく裏面に形成された溝に沿っても折れ曲がることができる。よって、溝が表面にのみに形成されている場合に比べて、吸収層の曲げ変形の方向性は小さくなっており、つまり凹状にも凸状にも変形することができて、もってこれがあてがわれる着用者の股間部のラインに沿って凹状にも凸状にも自在かつ柔軟に変形することができる。従って、個人差の大きい大人の股間部形状に対しても、その股間部毎のラインに倣って屈曲してフィットし、着用者の肌との間に隙間を形成し難く、もって横漏れを確実に防止可能となる。
【００１３】
請求項２に示す発明は、請求項１に記載の使い捨ておむつにおいて、前記表面の溝と裏面の溝とは、前記吸収層の幅方向に交互に形成されていることを特徴とする。
上記発明によれば、表面の溝と裏面の溝とは、幅方向に交互に形成され、つまり表裏面の溝が、互いに幅方向の同位置に形成されることはない。よって、溝を形成した部分の吸収層厚みが極端な過薄になるのを防ぐことができて、もって吸収層の極端な強度低下を抑えてその分断を防ぎつつ、良好な曲げ変形能を備えることができる。
【００１４】
請求項３に示す発明は、請求項１又は２のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記表裏面のうちの一方の面には、前記溝が、幅方向の中央部に少なくとも一本形成され、他方の面には、前記溝が、幅方向の両端部に少なくとも一本ずつ形成されていることを特徴とする。
上記発明によれば、幅方向の中央部に少なくとも１本形成された溝によって、この中央部にて屈曲することができる。また、前記両端部に少なくとも１本ずつ形成された溝によってこれら端部でも屈曲することができる。したがって、幅方向の各位置に形成されたこれら三本の溝によって、吸収層は幅方向に柔軟に屈曲し、もって着用者の股間部のラインに沿ってフィットすることができる。
【００１５】
請求項４に示す発明は、請求項３に記載の使い捨ておむつにおいて、前記一方の面が裏面であり、他方の面が表面であることを特徴とする。
上記発明によれば、吸収層の表面には、前記溝が、幅方向の両端部に一本ずつ形成されている。このため、この溝は、吸収層表面に滞留する排泄液が、吸収層から幅方向へ流れ出すのを食い止める側溝としても機能する。よって、吸収層の両端部からの排泄液の流出を阻止し、横漏れを更に確実に防ぐことができる。
【００１６】
また、排泄液の大半は、長手方向の中央部の中でも、特にその幅方向の中央部の表面にて排泄される。このため、特にこの幅方向の中央部の裏面には、吸収されずに厚み方向に浸透してきた大量の排泄液が到達する。しかしながら、この裏面には、幅方向の中央部に溝が形成されているので、この裏面に達した排泄液を、前記溝によって前後に素早く誘導することができる。よって、排泄液の長手方向への拡散性は更に良好となり、中央部での滞留量を更に低減できる。
【００１７】
請求項５に示す発明は、請求項１乃至４のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記吸収層は、表面側の層と裏面側の層とからなる二層構造であることを特徴とする。
上記発明によれば、片面にのみ溝が形成された吸収層を、表面用および裏面用に個別に一つずつ成形し、これら吸収層を互いに重ね合わせれば、容易に表裏の両面に溝を備えた吸収層を製造することができる。よって、この吸収層の製造方法は、両面に溝が形成された吸収層を一体成形する方法に限られず、もってその製造方法の多様化が図れる。
【００１８】
請求項６に示す発明は、請求項５に記載の使い捨ておむつにおいて、前記各層に形成された溝は、該溝が形成された層のみをその厚み方向に貫通する貫通溝であることを特徴とする。
上記発明によれば、前記溝は貫通溝であるため、一方の層に形成された貫通溝には、他方の層が隣接している。よって、一方の層の貫通溝内に溜まった排泄液を、他方の層に浸透させ易くなり、吸収層に吸収された排泄液の拡散性が向上する。
【００１９】
請求項７に示す発明は、請求項５又は６のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記表面側の層と裏面側の層との間には、互いの接触を阻止するための透液性シートが介装されていることを特徴とする。
上記発明によれば、表面側の層の貫通溝内に流れ込んだ排泄液は、これら一対の層の境界に配された前記透液性シートを伝って平面的に拡散されて、裏側の層の全面に亘って誘導される。よって前記拡散性が更に向上する。
【００２０】
請求項８に示す発明は、請求項１乃至７のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記溝幅が５〜３０ｍｍであることを特徴とする。
上記発明によれば、溝幅を５ｍｍ以上にしているので、吸収層の曲げ変形能を大きくできるとともに、溝による排泄液の拡散性にも優れる。また、溝幅を３０ｍｍ以下にしているので、吸収層の綿状パルプの総量が極端に少なくなることはなく、もって所定の可能吸収容量を維持可能となる。
【００２１】
請求項９に示す発明は、請求項１乃至８のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記幅方向に隣り合う溝同士の間隔は、前記長手方向の中央部から端部へ向かうに従って広がっていることを特徴とする。
上記発明によれば、前記長手方向の中央部における幅方向の中央部にて大半が排泄される排泄液は、前記溝によって長手方向の前後へと誘導される。この時、前記溝同士の間隔は、長手方向の中央部から端部へ向かうに従って広くなっているので、幅方向の中央部にて排泄された排泄液を、長手方向の端部へと誘導しながら同時に幅方向へも誘導し、もって短時間で広い範囲に拡散させることができる。よって、中央部での滞留量を更に低減できて、もって横漏れをより確実に防止可能となる。
【００２２】
請求項１０に示す発明は、請求項１乃至９のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記吸収層は、全体が一つの透液性シートに包まれて一体となっていることを特徴とする。
上記発明によれば、もろく崩れやすい綿状パルプからなる成形後の吸収層を、前記透液性シートによって保形できるため、吸収層を取り扱い易くなる。また、吸収層を一部材として取り扱うことができるので、使い捨ておむつに組み上げる際の組立工数を少なくすることができる。
【００２３】
請求項１１に示す発明は、請求項１乃至１０のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、前記綿状パルプには、高分子吸収性ポリマーが添加されていることを特徴とする。
上記発明によれば、前記高分子吸収性ポリマーによって、吸収層の可能吸収容量を更に大きくすることができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態についてテープ式の使い捨ておむつ、すなわち着用時にファスニングテープで前身頃と後身頃とを接合する形式の使い捨ておむつを例に詳細に説明する。尚、本発明は、前身頃と後身頃とを予め接合してなるパンツ式使い捨ておむつに対しても全く同様に適用することができる。
【００２５】
図１（ａ）は本発明に係る第１実施形態の使い捨ておむつの展開状態における平面図であり、図１（ｂ）は図１（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図である。　　図１に示すように、この使い捨ておむつ１０は、透液性の表面シート１１と、この表面シート１１との間に吸収体３０を介装する不透液性の裏面シート２１と、この裏面シート２１の裏側全面を覆いつつ吸収体３０よりも側方へ延出する部分（おむつ１０両側部）において後記立体ギャザーシート４１と共にサイドフラップ５１を構成する外形シート２３と、表面シート１１上における吸収体３０の両側縁部分に起立する立体ギャザー４３を長手方向に亘って形成する立体ギャザーシート４１とから主に構成される。
【００２６】
前記吸収体３０は、セルロース繊維材料等の綿状パルプを層状に成形した略平面視砂時計状の吸収層３１を主材とし、この吸収層３１の全体を透水性シート３３としてのクレープ紙によって包んで構成される。詳細には、この吸収層３１の表裏面および四つの側面は、前記クレープ紙３３によって春巻き状にくるまれて被覆されている。尚、前記吸収層３１の厚みは、５．０〜４０．０ｍｍが望ましく、また前記綿状パルプには、吸収層３１の可能吸収容量を大きくすべく、高分子吸収性ポリマーを添加するのが望ましい。吸収層３１厚みとして上記範囲が好ましい理由は、前記厚みが５．０ｍｍ未満であると吸収能力が低下する一方、４０．０ｍｍを超えると、製品梱包時に大きくなりすぎ、また装着時の違和感が大きくなるからである。
【００２７】
この吸収体３０の裏面側には裏面シート２１が配されていて、この吸収体３０の裏面全面を覆って貼着されるとともに、裏面から表面側に回り込んだ裏面シート２１の縁部が、前記吸収体３０の各側面に貼着され、もって裏面シート２１と吸収体３０とは接着一体化されている。この貼着は、ホットメルト接着剤によってなされる。尚、以降の説明で出てくる接着に関する記載は、基本的にホットメルト接着剤によってなされ、その都度説明はしない。
【００２８】
この裏面シート２１は、おむつの裏面側における防漏性を高めるためのものであり、その素材としてはポリエチレンプラスチックフィルムなどが好適である。尚、好ましくは、前記ポリエチレンフィルムに、液体分子を透過させない程度の多数の微孔を設け、蒸れ防止とするのが良い。
また、必要に応じて、この吸収体３０の表面には、尿の表面拡散を促すべく、その全面を覆って不織布製拡散シート（不図示）を敷くのが良い。
【００２９】
この吸収体３０の表面は、その全面に亘って前記透液性の表面シート１１によって覆われている。そして、吸収体３０より側方へ若干延出する表面シート１１の部分１１ａは、吸収体３０の裏面側に配される後記外形シート２３に貼り合わされ、もって両シート１１，２３間に吸収体３０が保持されている。この表面シート１１は親水性の不織布や織布等であり、その構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の単繊維、若しくはこれらのうちの２成分以上からなる複合繊維にて構成される。
【００３０】
前記外形シート２３は、前記吸収体３０と類似形状の平面視砂時計形状を呈しているが、この吸収体３０よりも平面的には大きいものであり、吸収体３０から大きく側方へ延出する部分は、後述する立体ギャザーシート４１とでサイドフラップ５１を構成するようになっている。そして、この外形シート２３の長手方向の中央に、互いの括れ部を一致させつつ前記吸収体３０が配されて、前述した吸収体３０表面を覆う表面シート１１の延出部分１１ａと貼着される。この外形シート２３は、通気性および撥水性を共に備えた単層の不織布シート、若しくは通気性を有する不織布に撥水性を備えた不織布を貼り合わせた複層の不織布シート等を用いることができる。尚、この外形シート２３には、必要に応じて糸状ゴムや帯状ゴム等の弾性伸縮部材を適宜幅方向および長手方向に配置することにより、または外形シート２３自体を弾性伸縮性素材にて構成することにより、外形シート２３に弾性伸縮性を付与しても良い。
【００３１】
前記立体ギャザーシート４１は撥水性のシート基材からなり、表面シート１１を介しつつ前記吸収体３０の側縁部分を覆って吸収体３０の長手方向に亘って配される。そして、吸収体３０の側縁に沿って表面シート１１または外形シート２３に貼着されて立体ギャザー４３の基端４５を形成する。この立体ギャザー４３の先端側部分４７は、表面シート１１を介して吸収体３０の側縁部分上で起立する一方、基端側部分４９は吸収体３０上の表面シート１１面に接離可能に重なっている。また前記基端４５から側方へは、外形シート２３と同形状に延出し、この延出部分４２は外形シート２３に貼り合わされてサイドフラップ５１を構成する。このサイドフラップ５１は、着用者の腹部にあてがう前身頃３および背部にあてがう後身頃５については幅広に形成される一方、股間部にあてがう股下部７については幅狭に形成され、もって、使い捨ておむつ１０の外形は平面視砂時計状になっている。
【００３２】
また、この立体ギャザーシート４１は、立体ギャザー４３の先端４７ａにて折り返された２枚重ねの状態で使用され、この先端の折り返し部４７ａには、この長手方向に沿って少なくとも１本の糸状ゴム５３ａが介装されている。この糸状ゴム５３ａは、伸長状態で前記折り返し部４７ａに接着固定されていて、この折り返し部４７ａを長手方向に収縮するようになっている。そして、この収縮力によって前記立体ギャザー４３の先端側部分４７は起立する。
【００３３】
このような立体ギャザーシート４１は、撥水性の不織布や織布等をシート基材とし、これらの構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の単繊維、またはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等のうちの２成分からなる複合繊維を用いることができる。
【００３４】
また、前記サイドフラップ５１の側縁に沿って、複数本の糸状ゴム５３ｂが伸長状態にて前記二枚重ねのシート４１間に介装固定されており、その収縮力によって脚周りギャザーを形成している。この糸状ゴム５３ａ，５３ｂとしては、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材が適用される。尚、この糸状ゴム５３ｂは必須構成ではなく、脚周りギャザーはなくても良い。
【００３５】
前記後身頃５のサイドフラップ５１の両側端部５１ａには、このサイドフラップ５１を前身頃３のサイドフラップ５１と接合して、当該おむつ１０を着用者に装着させるためのファスニングテープ５５がそれぞれ設けられている。
【００３６】
以上の構成からなる使い捨ておむつ１０を着用者に装着した状態を、図２の着用者中心の縦断面図に示す。前述したように、前身頃３から股下部７を介して後身頃５までに亘って存在する可撓性の吸収層３１が、着用者１の肌１ａに沿って柔軟に曲げ変形して密着することにより、横漏れ２ａを防ぐ一方で、この吸収体３０の両側縁部に沿って起立する立体ギャザー４３の先端側部分４７が着用者１の肌１ａに当接して堰となり、二重で横漏れ２ａを防止するようになっている。但し、前記図１３に示した従来例とは異なり、本発明にあっては吸収層３１に形成された後記溝３２ａ，３２ｂによって、吸収層３１の曲げ変形能が著しく改善されている。尚、図２にあっては、図が見難くなるため、本来接触しているべき吸収層３１の表面を着用者１の肌１ａとは離して描いている。
【００３７】
以上説明してきた構成は、通常の使い捨ておむつと概ね同じであり、以下にて説明する内容が本発明の特徴的事項である。
図３（ａ）は、本第１実施形態の展開状態における使い捨ておむつを一部破断して示す平面図であり、図３（ｂ）は図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図である。
【００３８】
図３に示すように、前述した吸収体３０の吸収層３１の表面３１ａおよび裏面３１ｂには、その長手方向に沿う幾つかの直線溝３２ａ，３２ｂが、互いの幅方向の間隔を長手方向に亘って一定に保って形成されている。詳細には、裏面３１ｂについては幅方向の中央部に矩形断面の直線溝３２ｂが一本形成され、表面３１ａには、幅方向の各端部に同じく矩形断面の直線溝３２ａが一本ずつ形成されている。
【００３９】
この３２ａ，３２ｂ溝は、着用者の排泄時に、吸収層３１の長手方向の中央部３１ｃにおいて大半が排泄される排泄液を、吸収層３１の長手方向の前後に即座に誘導し拡散するためのものであり（図中の一点鎖線矢印を参照）、これによって吸収層３１の広範囲に亘って排泄液を素早く吸収可能にしている。そして、表面シート１１上の排泄液の滞留量を低減し、もって立体ギャザー４３を乗り越えておむつ１０の外へと漏れ出す排泄液の横漏れを防止することができる。
【００４０】
尚、この溝３２ａ，３２ｂは、表面３１ａだけでなく裏面３１ｂにも形成されている。よって、長手方向の中央部３１ｃにて吸収層３１を厚み方向に浸透して吸収されずに裏面３１ｂに達した排泄液は、この裏面３１ｂに形成された溝３２ｂを伝って即座に長手方向の前後に誘導されて、この前後の部分で直ちに吸収される。従って、排泄液の長手方向への拡散性が更に良好になり、中央部３１ｃでの滞留量を低減できて、もって横漏れをより確実に防止可能となる。
【００４１】
また、図２に示すように、前記吸収層３１は、前記表面３１ａだけでなく裏面３１ｂにも形成された溝３２ｂに沿っても折れ曲がることができる。よって、溝が表面３１ａにのみに形成されている場合に比べて、吸収層３１の曲げ変形の方向性が小さくなる。つまり、表面３１ａのみに溝が形成された場合には、表面３１ａが凹状になるように曲がり易くなるとともに凸状には曲がり難くなるが、本発明では、前記表面３１ａだけでなく裏面３１ｂにも溝３２ｂを形成しているので、吸収層３１の曲げ変形の方向性は小さくて、凹状にも凸状にも柔軟に曲がることができる。よって、吸収層３１は、これがあてがわれる着用者の股間部のラインに沿って凹状にも凸状にも自在かつ柔軟に変形し、個人差の大きい大人の股間部形状に対しても、各股間部のラインに倣って屈曲してフィットし、もって横漏れをより確実に防止可能となる。
【００４２】
ところで、図３に示すように、この溝３２ａ，３２ｂは、表面３１ａと裏面３１ｂとで、幅方向について交互に形成されており、本実施形態では、前述したように、裏面３１ｂについては幅方向の中央部にのみ一本が形成されている一方、表面３１ａには、幅方向の各端部に一本ずつ形成されている。
【００４３】
この交互に形成している理由は、表裏面３１ａ，３１ｂの溝を、互いに幅方向の同位置に形成すると、その溝を形成した部分の吸収層３１厚みが極端な過薄となって、吸収層３１が強度不足となり分断する虞があるからである。
【００４４】
また、表面３１ａの幅方向の各端部に溝３２ａ，３２ａを一本ずつ形成している理由は、この位置に形成すれば、これらの溝３２ａ，３２ａは、排泄後に表面３１ａに滞留する排泄液が吸収層３１から幅方向へ流出するのを食い止める側溝としても機能するからである。一方、裏面３１ｂの中央部に溝３２ｂを形成している理由は、長手方向の中央部３１ｃの中でも、特に幅方向の中央部には大量の排泄液が浸透して裏面に到達するからである。すなわち、前述したように大半の排泄は長手方向の中央部３１ｃにおいてなされるが、その中でも幅方向の中央部において集中してなされる。このため、特に当該幅方向の中央部の裏面３１ｂには、吸収層３１を厚み方向に浸透して大量の排泄液が到達するのである。しかしながら、本実施形態のように、裏面３１ｂの溝３２ｂを幅方向の中央部に形成しておけば、幅方向の中央部において厚み方向に浸透して裏面３１ｂに達した排泄液は、この溝３２ｂを伝って長手方向の前後方向に即座に誘導され、その結果、この前後の部分で即座に吸収することができる。
【００４５】
このような溝３２ａ，３２ｂは、長手方向に亘って一定幅に形成されている。ここで、この溝幅は、５〜３０ｍｍのうちの所定値に設定されているのが望ましい。そして、この溝幅を５ｍｍ以上にすれば、吸収層３１の曲げ変形能を大きくできてフィット性に優れるとともに、この溝３２ａ，３２ｂが単位時間当たりに流せる最大流量も多くなって排泄液の拡散性にも優れる。また、溝幅を３０ｍｍ以下にすれば、吸収層３１の綿状パルプ量が極端に少なくなってしまうことはなく、もって所定の可能吸収容量を維持可能となる。
【００４６】
また、この溝３２ａ，３２ｂの深さは、吸収層３１厚みの３０〜５０％に設定するのが好ましい。この理由は、前記厚みを５０％以上にすると、溝を形成した部分が強度不足になる虞がある一方で、３０％以下にすると、単位時間当たりに流せる排泄液の最大流量が少なくなって、排泄液の長手方向の拡散性が小さくなるからである。
【００４７】
尚、上記第１実施形態にあっては、前記溝３２ａ，３２ｂを、裏面３１ｂの幅方向の中央部に一本、表面３１ａの幅方向の各端部に一本ずつの計３本形成したが、表裏面３１ａ，３１ｂにおいて幅方向の交互に形成されていれば、その本数と幅方向の形成位置は上記に限るものではない。
【００４８】
例えば、図４にその第１変形例のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図を示すが、図示のように、前記第１実施形態とは幅方向の溝配置を表裏逆にしても良い。すなわち、溝３２ａ，３２ｂを、表面３１ａの幅方向の中央部に一本、裏面３１ｂの幅方向の各端部に一本ずつ形成しても良い。そして、この構成によれば、表面３１ａの幅方向の中央部に位置する溝３２ａによって、長手方向の中央部３１ｃにおける幅方向の中央部に排泄された排泄液を、即座に長手方向の前後へと誘導可能となる。
【００４９】
また、図５に第２変形例のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図を示すが、図示のように、溝本数を増やしても良い。すなわち、図示のように、表面３１ａには、幅方向の中央部および各端部に溝３２ａを形成するとともに、裏面３１ｂには、幅方向における、前記表面３１ａの３本の溝３２ａ，３２ａ，３２ａの中間に位置させて形成しても良い。尚、この構成によれば、溝の本数が多いため、吸収体３０の曲げ変形能が更に良好になるとともに曲げ変形の方向性も更に小さくなって、個人差の大きい大人の股間部に対しても各股間部のラインに倣って屈曲してフィットし、更に確実に横漏れを防止可能となる。
【００５０】
尚、以上説明してきた第１実施形態およびその変形例の使い捨ておむつは、いずれも、前記吸収層３１を包み込んで保形する透液性シートたるクレープ紙３３を備えているが、これに限るものではなく、図６のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図で示すように、このクレープ紙３３を省略しても良い。
【００５１】
図７は、本発明に係る第２実施形態を示すＢ−Ｂ線矢視の縦断面図である。　　前記第１実施形態は、吸収体３０の吸収層３１を単層で構成していたところ、本第２実施形態は、吸収層３１を二層で構成している点で相違する。すなわち、本第２実施形態に係る吸収層３１は、図示のように別々の独立した吸収層３４，３５を、上下に重ね合わせて構成される。そして、これらが重ね合わされた状態にて、前記クレープ紙３３に包まれて一体化され、もって一つの吸収体３０となっている。
【００５２】
この図中の上側たる表面側の吸収層３４は、その幅方向の各端部に溝３４ａが形成されている一方、図中の下側たる裏面側の吸収層３５には、その中央部に溝３５ｂが形成されている。そして、これら溝３４ａ，３５ｂは、各溝３４ａ（３５ｂ）が形成された吸収層３４（３５）のみを厚み方向に亘って貫通する貫通溝３４ａ（３５ｂ）となっている。そして、この貫通溝の構成によれば、表面側の吸収層３４に形成された貫通溝３４ａには、裏面側の吸収層３５が隣接している一方で、逆に裏面側の吸収層３５に形成された貫通溝３５ｂには、表面側の吸収層３４が隣接している。よって、表面側の吸収層３４の貫通溝３４ａ内に溜まった排泄液を裏面側の吸収層３５へと、また裏面側の吸収層３５の貫通溝３５ｂ内に溜まった排泄液を表面側の吸収層３４へと相互に浸透させ易くなり、もって各吸収層３４，３５に吸収された排泄液の拡散速度を向上させることができる。
【００５３】
ここで、前記吸収層を二層構成にするとともに前記溝３４ａ，３５ｂを貫通溝にした理由を説明する。通常、吸収層３１は、図８に示す積繊機２００によって綿状パルプを砂時計形状に成形して製造される。この積繊機２００は、ベルトコンベア２１０と、この上方でこのベルトコンベア２１０と同期回転する回転ドラム２２０とから構成される。この回転ドラム２２０の外周面は、複数の砂時計形状の凹部２２２を有し、この外周面に臨んで配置された綿状パルプ投入装置２２４によって前記凹部２２２に投入された綿状パルプを、前記ベルトコンベア２１０上に前記外周面を当接させながら移載することにより、ベルトコンベア２１０上に吸収層３１を成型するようになっている。そして、成型された吸収層３１はベルトコンベア２１０によって次工程に搬送される。
【００５４】
ここで、吸収層３１の表面３１ａ側の溝３２ａであれば、図８に示すように前記凹部２２２内に溝形成用凸部２２３を設けることで溝３２ａを形成可能である。しかしながら、裏面３１ｂ側については、前記凹部２２２のような成形型枠が無いため、裏面側３１ｂの溝３２ｂを形成することができない。また、成形後にベルトコンベア２１０にて搬送される吸収層３１に対しては、ベルトコンベア２１０が邪魔となるため、下方から不図示の溝刻設用ロッドを、適宜タイミングで昇降する等して裏面３１ｂ側に溝３２ｂを形成することもできない。更には、この綿状パルプの吸収層３１はもろく崩れやすいため上下をひっくり返して裏面３１ｂ側を上方に向けてから、上方から溝刻設用ロッドによって溝を形成することもできない。
【００５５】
これに対して、本第２実施形態のように、吸収層を二層構成にするとともに溝を貫通溝にすれば、以下のようにして、両面に溝を有する吸収層を簡単に製造可能となる。すなわち、図９に示すように、表面側の吸収層３４を成形する積繊機２００ａの下に、裏面側の吸収層３５を成形するための積繊機２００ｂを別々に設置する。尚、表面側の積繊機２００ａの回転ドラム２２０ａの凹部２２２ａ内には、吸収層３４の幅方向の各端部に貫通溝３４ａを形成するための二つの凸部２２３ａが形成されている一方、裏面側の積繊機２００ｂの回転ドラム２２０ｂの凹部２２２ｂ内には、吸収層３５の幅方向の中央部に貫通溝３５ｂを形成するための凸部２２３ｂが形成されている。そして、これら積繊機２００ａ，２００ｂによって各吸収層３４，３５を別々に成形し、次いでこれら積繊機２００ａ，２００ｂの二つのベルトコンベア２１０ａ，２１０ｂのタイミングを合わせながら、裏面側の吸収層３５の上に、表面側の吸収層３４を落下させることによって、両者を重ね合わせれば、上記両面に溝をする吸収層となる。
【００５６】
尚、上述した第２実施形態については、表面側の吸収層３４と裏面側の吸収層３５とを直接じかに接触させて上下に重ね合わせたが、図１０のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図で示すように、この両者の間に透水性シート３６を介装して、互いの接触を阻止するようにしても良い。そしてこの構成によれば、表面側の吸収層３４の貫通溝３４ａ内に流れ込んだ排泄液は、前記透液性シート３６を伝って平面的に拡散されて、裏側の吸収層３５の全面に亘って誘導され、もって拡散速度が向上する。尚、この透水性シート３６としてはクレープ紙等を用いることができる。
【００５７】
図１１は、本発明に係る第３実施形態の展開状態における使い捨ておむつ１０を一部破断して示す平面図である。前記第１実施形態では、溝３２ａ，３２ｂを直線溝に形成するとともに、幅方向に隣り合う溝同士の間隔を長手方向に亘って一定にしていたところ、本第３実施形態では、前記幅方向に隣り合う溝３２ａ，３２ｂ同士の間隔を、前記長手方向の中央部３１ｃから端部へ向かうに従って広げている点で相違する。すなわち、本第３実施形態にあっては、裏面３１ｂの幅方向の中央部には直線溝３２ｂが形成される一方で、表面３１ａの幅方向の各端部に形成される二本の溝３２ａは、その平面視において、前記裏面３１ｂの直線溝３２ｂに関する線対称の円弧に形成され、その長手方向の中央部３１ｃにおいて最も接近している。
【００５８】
そして、この構成によれば、前記長手方向の中央部３１ｃにおける幅方向の中央部にて大半が排泄される排泄液は、前記溝３２ａ，３２ｂに誘導されて長手方向の前後へと移動していく。この時、前記溝３２ａ，３２ｂ同士の間隔は、長手方向の中央部３１ｃから端部へ向かうに従って広くなっているので、幅方向の中央部にて排泄された排泄液を、長手方向の端部へと誘導しながら同時に幅方向へも誘導し、もって短時間で広い範囲に拡散させることができる。
【００５９】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
本実施形態においては、吸収体３０の形状を、概ね平面視砂時計状に形成したが、これに限るものではなく、平面視矩形状であっても良い。
本第１実施形態においては、溝３２ａ，３２ｂの断面形状を矩形にしたが、これに限るものではなく、半円形や半楕円形等でも良い。
【００６０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、排泄液の長手方向への拡散性に優れ、股間部に沿って曲がり易くフィット性に富む吸収層を備えることにより横漏れを確実に防止可能な使い捨ておむつを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１（ａ）は本発明に係る第１実施形態の使い捨ておむつの展開状態における平面図であり、図１（ｂ）は図１（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図である。
【図２】図２（ａ）は、第１実施形態の使い捨ておむつの着用状態における着用者中心の縦断面図である。
【図３】図３（ａ）は、第１実施形態の展開状態における使い捨ておむつを一部破断して示す平面図であり、図３（ｂ）は図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図である。
【図４】第１実施形態の第１変形例を、図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視にて示す縦断面図である。
【図５】第１実施形態の第２変形例を、図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視にて示す縦断面図である。
【図６】第１実施形態の変形例を、図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視にて示す縦断面図である。
【図７】本発明に係る第２実施形態の使い捨ておむつを、図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視にて示す縦断面図である。
【図８】吸収層の裏面に溝を形成するのが困難なことを説明するための積繊機の斜視図である。
【図９】第２実施形態にかかる二層構成の吸収層であれば、容易に両面に溝を形成可能であることを説明するための積繊機の斜視図である。
【図１０】第２実施形態の変形例を、図３（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視にて示す縦断面図である。
【図１１】本発明に係る第３実施形態の展開状態における使い捨ておむつを一部破断して示す平面図である。
【図１２】図１２（ａ）は従来の使い捨ておむつの展開状態における平面図であり、図１２（ｂ）は、図１２（ａ）中のＢ−Ｂ線矢視の縦断面図である。
【図１３】図１３（ａ）は、着用状態の使い捨ておむつの胴周りでの横断面図であり、図１３（ｂ）は着用者中心の縦断面図である。
【符号の説明】
１　着用者
１０　使い捨ておむつ
１１　表面シート
２１　裏面シート
２３　外形シート
３０　吸収体
３１　吸収層
３１ａ　表面
３１ｂ　裏面
３２ａ，３２ｂ　溝
４１　立体ギャザーシート
４２　立体ギャザーシートの延出部分
４３　立体ギャザー
４５　基端
４７　先端側部分
４９　基端側部分
５１　サイドフラップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a disposable diaper.
[0002]
[Prior art]
FIG. 12 shows a tape-type disposable diaper 100 conventionally provided on the market. Here, Fig. 12 (a) is a plan view of the disposable diaper 100 in a developed state, and Fig. 12 (b) is a longitudinal sectional view taken along line BB in Fig. 12 (a). The part to be bonded is indicated by a cross.
[0003]
As shown in FIG. 12 (b), this disposable diaper 100 includes a liquid-impermeable back sheet 21, a liquid-retaining absorbent layer 31, and a liquid-permeable material on the surface side of the external sheet 23 that forms the external shape of the diaper. The top sheets 11 are superposed in this order. And recently, in order to prevent side leakage of excretion fluid such as urine, a structure in which three-dimensional gathers 43 are provided along the left and right side edges of the absorption layer 31 has become mainstream.
[0004]
The flat outer shape of the disposable diaper 100 in the unfolded state has a substantially hourglass shape as shown in FIG. 12 (a), and the constricted portion located at the center in the longitudinal direction is applied to the crotch portion of the wearer. It is part 7. A front body 3 applied to the wearer's abdomen and a rear body 5 applied to the back extend from the crotch part 7 in the longitudinal direction. Then, both end portions in the width direction of the front body 3 and the back body 5 are joined together by a fastening tape or the like, so that a pair of left and right leg openings and a waist opening are formed.
[0005]
FIGS. 13A and 13B show a cross-sectional view around the trunk and a vertical cross-sectional view at the center of the wearer 1 in the wearing state, respectively. In addition, in order to avoid the complication of a figure, the back surface sheet 21 is not drawn. In the worn disposable diaper 100, the flexible absorbent layer 31 existing from the front body 3 to the back body 5 through the crotch 7 is flexibly deformed along the skin 1a of the wearer. By adhering to each other, the gap between the skin 1a is made as small as possible to prevent the side leakage 2a of excretory fluids such as urine, while the three-dimensional gather 43 stands on the absorption layer 31 to the skin 1a. In contact with each other, the side leakage 2a is prevented in a double manner. In the figure, the sideways leaking urine flow 2a is indicated by a dashed arrow. Moreover, since it becomes difficult to see the figure, the surface of the absorbent layer 31 that should be in contact with the skin is drawn away from the skin 1 a of the wearer 1.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, especially in adults, individual differences in the shape of these portions are increased due to the aging of the meat in the crotch portion and the crotch lining portion with age, and the degree of the difference in the shape depends on the flexibility. The bending deformability of the absorbent layer 31 is better. For this reason, depending on the person, a gap may be formed between the skin 1a and the side leakage 2a may occur.
[0007]
In addition, as shown in FIG. 12A, urination is normally concentrated toward the crotch part 7 of the diaper. For this reason, most of the urine is immediately absorbed by the central portion 31c in the longitudinal direction, which is a portion located in the crotch portion 7 of the absorption layer 31, or is quickly diffused from the central portion 31c to the front and rear portions in the longitudinal direction. If this portion is not absorbed or not, urine that is not immediately absorbed stays on the surface of the central portion 31c, and leaks to the outside of the diaper beyond the three-dimensional gather 43 during the stay. However, the absorption capacity is usually insufficient in the central portion 31c alone and cannot be absorbed completely, and the diffusibility in the longitudinal direction of the absorbent layer of the cotton-like pulp is poor, and it is absorbed immediately using the front and rear portions. I can't do that either. In particular, such retention can often occur in adults with large individual differences in urination volume and urination rate, and thus the prevention of side leakage is an important issue as aging progresses. It has become.
[0008]
The present invention has been made in view of such conventional problems, and is excellent in diffusibility of excretory fluid in the longitudinal direction, and is easily bent along the crotch portion to ensure a side leak by providing an absorbent layer having a good fit. An object is to provide a disposable disposable diaper.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the invention shown in claim 1 comprises an absorbent layer formed by laminating a cotton-like pulp between a liquid-permeable top sheet and a liquid-impervious back sheet, In the disposable diaper in which a front body and a back body are provided on the front and back sides in the longitudinal direction of the absorbent layer, grooves along the longitudinal direction are formed on the front and back surfaces of the absorbent layer.
[0010]
According to the said invention, excretion liquids, such as urine excreted mainly in the center part of the longitudinal direction of an absorption layer, can be immediately induced | guided | derived now before and after a longitudinal direction by the said groove | channel. And since the excretory fluid induced | guided | derived before and after is spread | diffused and absorbed in the width direction from there, it becomes possible to absorb excretion fluid instantly not only in the center part but also in the front and back parts in the longitudinal direction. That is, the excretory fluid can be quickly diffused over a wide area from the central portion, and can be immediately absorbed in the wide area. Therefore, the staying amount in the central portion can be reduced, and side leakage can be prevented more reliably.
[0011]
The groove is formed not only on the front surface of the absorption layer but also on the back surface. Therefore, the excretory fluid that has penetrated in the thickness direction at the central portion in the longitudinal direction and has not been absorbed and reaches the back surface is immediately guided through the groove formed on the back surface, and is immediately guided back and forth in the longitudinal direction. Absorbed in the part. Therefore, the diffusibility of the excretory fluid in the longitudinal direction is further improved, the amount of staying in the central portion can be reduced, and side leakage can be prevented more reliably.
[0012]
Furthermore, the absorption layer can be bent not only along the front surface but also along a groove formed on the back surface. Therefore, compared to the case where the groove is formed only on the surface, the direction of bending deformation of the absorbent layer is small, that is, it can be deformed into a concave shape or a convex shape, and this is applied. It can be freely and flexibly deformed in a concave or convex shape along the line of the wearer's crotch. Therefore, even for an adult crotch shape with great individual differences, it can be bent and fit along the line of each crotch, making it difficult to form a gap with the wearer's skin, thus ensuring side leakage Can be prevented.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, in the disposable diaper according to the first aspect, the groove on the front surface and the groove on the back surface are alternately formed in the width direction of the absorbent layer.
According to the above invention, the front surface groove and the back surface groove are alternately formed in the width direction, that is, the front and back surface grooves are not formed at the same position in the width direction. Therefore, it is possible to prevent the thickness of the absorbent layer where the groove is formed from becoming extremely excessively thin, thereby suppressing an extreme decrease in the strength of the absorbent layer and preventing its fragmentation, and providing a good bending deformability. be able to.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the disposable diaper according to the first or second aspect, at least one groove is formed in a central portion in the width direction on one surface of the front and back surfaces. In the other surface, at least one groove is formed at both ends in the width direction.
According to the said invention, it can be bent in this center part by the groove | channel formed in at least 1 center part of the width direction. In addition, these end portions can be bent by grooves formed at least one at each of the both end portions. Therefore, the absorbent layer can be flexibly bent in the width direction by these three grooves formed at each position in the width direction, and can be fitted along the line of the crotch portion of the wearer.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the disposable diaper according to the third aspect, the one surface is a back surface and the other surface is a surface.
According to the above invention, the groove is formed on the surface of the absorption layer one by one at both ends in the width direction. For this reason, this groove | channel functions also as a side groove | channel which stops the excretion liquid which retains on the absorption layer surface from flowing out from the absorption layer to the width direction. Therefore, outflow of excretion fluid from both ends of the absorption layer can be prevented, and side leakage can be further reliably prevented.
[0016]
Further, most of the excretory fluid is excreted on the surface of the central portion in the width direction, particularly in the central portion in the longitudinal direction. For this reason, in particular, a large amount of excretory fluid that has penetrated in the thickness direction without being absorbed reaches the back surface of the central portion in the width direction. However, since a groove is formed in the center in the width direction on the back surface, the excretory fluid that has reached the back surface can be quickly guided back and forth by the groove. Therefore, the diffusibility of the excretory fluid in the longitudinal direction is further improved, and the staying amount in the central portion can be further reduced.
[0017]
According to a fifth aspect of the present invention, in the disposable diaper according to any one of the first to fourth aspects, the absorption layer has a two-layer structure including a front side layer and a back side layer. .
According to the above invention, if the absorbent layer having grooves formed only on one side is individually molded for the front and back surfaces, and the absorbent layers are overlapped with each other, the grooves are easily provided on both the front and back surfaces. An absorbent layer can be produced. Therefore, the manufacturing method of this absorption layer is not limited to the method of integrally forming the absorption layer having grooves formed on both sides, and the manufacturing method can be diversified.
[0018]
The invention shown in claim 6 is the disposable diaper according to claim 5, wherein the groove formed in each layer is a through groove that penetrates only the layer in which the groove is formed in the thickness direction. To do.
According to the invention, since the groove is a through groove, the other layer is adjacent to the through groove formed in one layer. Therefore, the excretory fluid accumulated in the through groove of one layer can easily penetrate into the other layer, and the diffusibility of the excreted fluid absorbed in the absorption layer is improved.
[0019]
The invention shown in claim 7 is the disposable diaper according to any one of claims 5 and 6, wherein the liquid permeability for preventing mutual contact between the front side layer and the back side layer. A sheet is interposed.
According to the above invention, the excretory fluid that has flowed into the through groove of the surface layer is spread in a plane along the liquid-permeable sheet disposed at the boundary between the pair of layers, and the back layer Guided over the entire surface. Therefore, the diffusibility is further improved.
[0020]
The invention shown in claim 8 is the disposable diaper according to any one of claims 1 to 7, wherein the groove width is 5 to 30 mm.
According to the above invention, since the groove width is 5 mm or more, the bending deformability of the absorbent layer can be increased, and the excretory fluid diffusibility by the groove is also excellent. Further, since the groove width is 30 mm or less, the total amount of the cotton-like pulp in the absorbent layer is not extremely reduced, and a predetermined possible absorption capacity can be maintained.
[0021]
The invention shown in claim 9 is the disposable diaper according to any one of claims 1 to 8, wherein an interval between the grooves adjacent to each other in the width direction is widened from a center portion to an end portion in the longitudinal direction. It is characterized by that.
According to the said invention, the excretion liquid with which most excretion is carried out in the center part of the width direction in the center part of the said longitudinal direction is guide | induced to the front and back of a longitudinal direction by the said groove | channel. At this time, since the interval between the grooves becomes wider from the central part in the longitudinal direction to the end part, the excretion fluid excreted in the central part in the width direction is guided to the end part in the longitudinal direction. However, it can be guided in the width direction at the same time, and can be diffused over a wide range in a short time. Therefore, the amount of staying in the central portion can be further reduced, so that side leakage can be more reliably prevented.
[0022]
The invention shown in claim 10 is the disposable diaper according to any one of claims 1 to 9, wherein the absorbent layer is entirely wrapped in one liquid-permeable sheet and integrated. .
According to the said invention, since the absorption layer after shaping | molding which consists of the fluffy pulp which is fragile easily can be shape-retained with the said liquid-permeable sheet, it becomes easy to handle an absorption layer. Moreover, since an absorption layer can be handled as one member, the assembly man-hour at the time of assembling into a disposable diaper can be decreased.
[0023]
The invention shown in claim 11 is the disposable diaper according to any one of claims 1 to 10, wherein a polymer-absorbing polymer is added to the cotton-like pulp.
According to the said invention, the possible absorption capacity | capacitance of an absorption layer can further be enlarged with the said polymer absorptive polymer.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail by taking a tape-type disposable diaper, that is, a disposable diaper of a type in which a front body and a back body are joined with a fastening tape when worn. The present invention can be applied to a pants-type disposable diaper in which the front body and the back body are joined in advance.
[0025]
Fig.1 (a) is a top view in the expansion | deployment state of the disposable diaper of 1st Embodiment based on this invention, FIG.1 (b) is a longitudinal cross-sectional view of the BB line arrow in Fig.1 (a). is there. As shown in FIG. 1, the disposable diaper 10 includes a liquid-permeable top sheet 11, a liquid-impervious back sheet 21 having an absorbent body 30 interposed between the top sheet 11 and the back sheet. An outer sheet 23 that forms a side flap 51 together with a three-dimensional gather sheet 41, which will be described later, at a portion (both sides of the diaper 10) that extends to the side of the absorber 30 while covering the entire back side of the absorber 21, and an absorber on the top sheet 11 The three-dimensional gathers sheet 41 is mainly composed of a three-dimensional gather sheet 43 that is formed over the longitudinal direction.
[0026]
The absorbent body 30 is mainly composed of an absorbent layer 31 having a substantially planar hourglass shape in which a cotton-like pulp such as a cellulose fiber material is formed in layers, and the entire absorbent layer 31 is wrapped with crepe paper as a water-permeable sheet 33. Consists of. Specifically, the front and back surfaces and the four side surfaces of the absorbent layer 31 are wrapped and covered with the crepe paper 33 in a spring roll shape. In addition, as for the thickness of the said absorption layer 31, 5.0-40.0 mm is desirable, and in order to enlarge the possible absorption capacity | capacitance of the absorption layer 31, it is preferable to add a polymeric absorbent polymer to the said cotton-like pulp. desirable. The reason why the above range is preferable as the thickness of the absorbent layer 31 is that when the thickness is less than 5.0 mm, the absorption capacity is lowered. Because it becomes.
[0027]
The back sheet 21 is disposed on the back surface side of the absorber 30, and is attached to cover the entire back surface of the absorber 30, and the edge of the back sheet 21 that wraps around from the back surface to the front surface side, The back sheet 21 and the absorbent body 30 are bonded and integrated to each side surface of the absorbent body 30. This sticking is performed by a hot melt adhesive. In addition, the description regarding the adhesion | attachment which comes out in the following description is made | formed by a hot-melt-adhesive fundamentally, and it does not explain each time.
[0028]
This back sheet 21 is for improving the leak-proof property on the back side of the diaper, and a polyethylene plastic film or the like is suitable as the material. Preferably, the polyethylene film is provided with a large number of micropores that do not allow liquid molecules to permeate to prevent moisture.
Further, if necessary, the surface of the absorbent body 30 may be covered with a non-woven fabric diffusion sheet (not shown) so as to cover the entire surface so as to promote the surface diffusion of urine.
[0029]
The surface of the absorber 30 is covered with the liquid-permeable surface sheet 11 over the entire surface. Then, the portion 11 a of the topsheet 11 that slightly extends sideways from the absorber 30 is bonded to a postscript outer shape sheet 23 disposed on the back surface side of the absorber 30, so that the absorber 30 is interposed between both sheets 11 and 23. Is held. The surface sheet 11 is a hydrophilic nonwoven fabric, woven fabric, or the like, and its constituent fibers are composed of single fibers such as polypropylene, polyethylene, polyester, nylon, or composite fibers composed of two or more of these. .
[0030]
The outer sheet 23 has an hourglass shape similar to that of the absorber 30 in plan view, but is larger in plan than the absorber 30 and extends largely laterally from the absorber 30. The portion constitutes a side flap 51 with a three-dimensional gather sheet 41 described later. And the said absorber 30 is distribute | arranged in the center of the longitudinal direction of this external sheet 23, making a mutual constriction part correspond, and it sticks with the extension part 11a of the surface sheet 11 which covers the absorber 30 surface mentioned above. The As the outer shape sheet 23, a single layer nonwoven fabric sheet having both air permeability and water repellency, or a multilayer nonwoven fabric sheet in which a nonwoven fabric having water repellency is bonded to a nonwoven fabric having air permeability can be used. In this outer shape sheet 23, elastic elastic members such as thread rubber and belt rubber are appropriately arranged in the width direction and the longitudinal direction as needed, or the outer shape sheet 23 itself is made of an elastic elastic material. Accordingly, the elastic sheet 23 may be given elastic elasticity.
[0031]
The three-dimensional gather sheet 41 is made of a water-repellent sheet base material, and covers the side edge portion of the absorbent body 30 with the top sheet 11 interposed therebetween, and is disposed along the longitudinal direction of the absorbent body 30. And it sticks to the surface sheet 11 or the external sheet 23 along the side edge of the absorber 30, and forms the base end 45 of the solid gathers 43. FIG. The front end portion 47 of the three-dimensional gather 43 stands on the side edge portion of the absorbent body 30 via the top sheet 11, while the proximal end portion 49 can come into contact with and separate from the top sheet 11 surface on the absorbent body 30. overlapping. The base end 45 extends laterally in the same shape as the outer sheet 23, and the extended portion 42 is bonded to the outer sheet 23 to form a side flap 51. The side flap 51 is formed wide for the front body 3 applied to the wearer's abdomen and the back body 5 applied to the back, while the crotch lower part 7 applied to the crotch is formed narrow so that it is a disposable diaper. 10 has an hourglass shape in plan view.
[0032]
The three-dimensional gather sheet 41 is used in a state where two sheets are folded at the tip 47a of the three-dimensional gather 43, and at least one thread-like rubber along the longitudinal direction is provided at the folded-up portion 47a of the tip. 53a is interposed. The thread rubber 53a is bonded and fixed to the folded portion 47a in an expanded state, and the folded portion 47a is contracted in the longitudinal direction. And the front end side part 47 of the said three-dimensional gather 43 stands by this contraction force.
[0033]
Such a three-dimensional gather sheet 41 uses a water-repellent nonwoven fabric or woven fabric as a sheet base material, and these constituent fibers are single fibers such as polypropylene, polyethylene, polyester, nylon, or polypropylene, polyethylene, polyester, nylon, etc. The composite fiber which consists of two components of these can be used.
[0034]
Further, along the side edge of the side flap 51, a plurality of thread-like rubbers 53b are interposed and fixed between the two stacked sheets 41 in an extended state, and the leg gathers are formed by the contraction force. . As the thread rubbers 53a and 53b, materials such as styrene rubber, olefin rubber, urethane rubber, ester rubber, polyurethane, polyethylene, polystyrene, styrene butadiene, silicon, and polyester are applied. Note that the thread-like rubber 53b is not an essential component, and there is no need to gather around the legs.
[0035]
Fastening tapes 55 for joining the side flaps 51 to the side flaps 51 of the front body 3 and causing the wearer to wear the diapers 10 are provided on both side ends 51a of the side flaps 51 of the rear body 5, respectively. It has been.
[0036]
A state in which the disposable diaper 10 having the above configuration is attached to the wearer is shown in the longitudinal sectional view of the center of the wearer in FIG. As described above, the flexible absorbent layer 31 existing from the front body 3 to the back body 5 through the crotch 7 is flexibly deformed and adhered along the skin 1a of the wearer 1. Thus, while preventing the side leakage 2a, the tip side portion 47 of the three-dimensional gather 43 standing along the side edges of the absorber 30 abuts against the skin 1a of the wearer 1 to form a weir, and double The leak 2a is prevented. However, unlike the conventional example shown in FIG. 13, in the present invention, the bending deformability of the absorbent layer 31 is remarkably improved by the grooves 32 a and 32 b formed in the absorbent layer 31. In FIG. 2, the surface of the absorbent layer 31 that should be in contact with the wearer 1 is drawn away from the skin 1 a of the wearer 1 because the drawing is difficult to see.
[0037]
The configuration described above is substantially the same as that of a normal disposable diaper, and the contents described below are characteristic features of the present invention.
Fig.3 (a) is a top view which shows a partially broken disposable diaper in the expansion | deployment state of this 1st Embodiment, FIG.3 (b) is a BB line arrow view in Fig.3 (a). It is a longitudinal cross-sectional view.
[0038]
As shown in FIG. 3, several straight grooves 32 a and 32 b along the longitudinal direction are formed on the front surface 31 a and the back surface 31 b of the absorption layer 31 of the absorber 30 described above, and the interval in the width direction is set in the longitudinal direction. It is formed so as to be kept constant. Specifically, with respect to the back surface 31b, one linear groove 32b having a rectangular cross section is formed at the center in the width direction, and one straight groove 32a having the same rectangular cross section is formed at each end in the width direction on the front surface 31a. Has been.
[0039]
The 32a and 32b grooves are used for immediately guiding and diffusing excretion liquid, most of which is excreted in the central portion 31c in the longitudinal direction of the absorbent layer 31, before and after the longitudinal direction of the absorbent layer 31 when the wearer excretes. (Refer to the alternate long and short dash line arrow in the figure), which makes it possible to quickly absorb the excretory fluid over a wide range of the absorption layer 31. And the retention amount of the excretion liquid on the surface sheet 11 can be reduced, and thus the lateral leakage of the excretion liquid leaking out of the diaper 10 over the three-dimensional gather 43 can be prevented.
[0040]
The grooves 32a and 32b are formed not only on the front surface 31a but also on the back surface 31b. Therefore, the excretory fluid that has penetrated the absorbing layer 31 in the longitudinal direction at the central portion 31c in the longitudinal direction and has not been absorbed and reaches the back surface 31b is immediately transmitted through the groove 32b formed in the back surface 31b. It is guided back and forth and is immediately absorbed at the front and back. Therefore, the diffusibility of the excretory liquid in the longitudinal direction is further improved, the amount of stay in the central portion 31c can be reduced, and thus side leakage can be prevented more reliably.
[0041]
In addition, as shown in FIG. 2, the absorbing layer 31 can be bent not only along the groove 31b formed on the back surface 31b but also on the back surface 31b. Therefore, the directionality of the bending deformation of the absorption layer 31 is smaller than when the groove is formed only on the surface 31a. That is, when the groove is formed only on the front surface 31a, the front surface 31a is easily bent so as to be concave and is difficult to be bent. However, in the present invention, not only on the front surface 31a but also on the back surface 31b. Since the groove 32b is formed, the direction of bending deformation of the absorption layer 31 is small, and it can be bent flexibly in a concave shape or a convex shape. Therefore, the absorbent layer 31 is freely and flexibly deformed in a concave or convex shape along the line of the wearer's crotch portion to which the absorbent layer 31 is applied. It bends and fits along the crotch line, so that side leakage can be more reliably prevented.
[0042]
As shown in FIG. 3, the grooves 32a and 32b are alternately formed in the width direction on the front surface 31a and the back surface 31b. In the present embodiment, as described above, the width of the back surface 31b is determined in the width direction. One is formed only at the center of the surface, while one is formed at each end in the width direction on the surface 31a.
[0043]
The reason why these are alternately formed is that when the grooves of the front and back surfaces 31a and 31b are formed at the same position in the width direction, the thickness of the absorption layer 31 in the portion where the grooves are formed becomes extremely thin, and absorption is performed. This is because the layer 31 is insufficient in strength and may be divided.
[0044]
Moreover, the reason why the grooves 32a and 32a are formed one by one at each end in the width direction of the surface 31a is that if the grooves 32a and 32a are formed in this position, the grooves 32a and 32a are excreted on the surface 31a after excretion. This is because the liquid also functions as a side groove that prevents the liquid from flowing out from the absorption layer 31 in the width direction. On the other hand, the reason why the groove 32b is formed in the central portion of the back surface 31b is that a large amount of excretory liquid penetrates into the central portion in the width direction and reaches the back surface, particularly in the central portion 31c in the longitudinal direction. . That is, as described above, most of the excretion is performed in the central portion 31c in the longitudinal direction, but among these, it is concentrated in the central portion in the width direction. For this reason, in particular, a large amount of excretory fluid reaches the back surface 31b of the central portion in the width direction through the absorption layer 31 in the thickness direction. However, if the groove 32b of the back surface 31b is formed in the center portion in the width direction as in the present embodiment, the excretory fluid that has penetrated in the thickness direction in the center portion in the width direction and has reached the back surface 31b is the groove. 32b is immediately guided in the longitudinal direction in the longitudinal direction, and as a result, it can be absorbed immediately in the front and back portions.
[0045]
Such grooves 32a and 32b are formed with a constant width over the longitudinal direction. Here, the groove width is desirably set to a predetermined value of 5 to 30 mm. If the groove width is 5 mm or more, the bending deformability of the absorption layer 31 can be increased and the fitting property is excellent, and the maximum flow rate that the grooves 32a and 32b can flow per unit time increases and diffusion of excretory fluid. Also excellent in properties. Moreover, if the groove width is 30 mm or less, the amount of cotton-like pulp in the absorbent layer 31 will not be extremely reduced, and a predetermined possible absorption capacity can be maintained.
[0046]
In addition, the depth of the grooves 32a and 32b is preferably set to 30 to 50% of the thickness of the absorption layer 31. The reason for this is that if the thickness is 50% or more, the portion where the groove is formed may be insufficient in strength, whereas if it is 30% or less, the maximum flow rate of excretory fluid that can flow per unit time decreases, This is because the diffusibility of the excretory fluid in the longitudinal direction is reduced.
[0047]
In the first embodiment, a total of three grooves 32a and 32b are formed, one at the center in the width direction of the back surface 31b and one at each end in the width direction of the front surface 31a. However, as long as the front and back surfaces 31a and 31b are alternately formed in the width direction, the number and the formation position in the width direction are not limited to the above.
[0048]
For example, FIG. 4 shows a vertical cross-sectional view of the first modification taken along line BB, but as shown in the drawing, the groove arrangement in the width direction may be reversed from the first embodiment. That is, the grooves 32a and 32b may be formed one at the center in the width direction of the front surface 31a and one at each end in the width direction of the back surface 31b. And according to this structure, the excretion liquid excreted by the center part of the width direction in the center part 31c of a longitudinal direction is immediately back and forth in the longitudinal direction by the groove | channel 32a located in the center part of the width direction of the surface 31a. And can be guided.
[0049]
Moreover, although the longitudinal cross-sectional view of the BB line arrow of a 2nd modification is shown in FIG. 5, you may increase the number of grooves like illustration. That is, as shown in the figure, the front surface 31a is formed with grooves 32a at the center and each end in the width direction, and the back surface 31b is formed with three grooves 32a, 32a, 32a of the surface 31a in the width direction. It may be formed in the middle of 32a. According to this configuration, since the number of grooves is large, the bending deformability of the absorbent body 30 is further improved and the direction of bending deformation is further reduced. Also, it can be bent to fit along the crotch line to prevent side leakage more reliably.
[0050]
The disposable diaper according to the first embodiment and the modification thereof described above includes the crepe paper 33 that is a liquid-permeable sheet that encloses and retains the absorbent layer 31, but is not limited thereto. Instead, the crepe paper 33 may be omitted as shown in a longitudinal sectional view taken along line B-B in FIG.
[0051]
FIG. 7: is a longitudinal cross-sectional view of the BB line arrow which shows 2nd Embodiment based on this invention. The first embodiment is different from the second embodiment in that the absorption layer 31 is composed of two layers when the absorption layer 31 of the absorber 30 is composed of a single layer. That is, the absorption layer 31 according to the second embodiment is configured by stacking separate independent absorption layers 34 and 35 on the top and bottom as illustrated. And in the state which these were piled up, it was wrapped and integrated with the said crepe paper 33, and it has become one absorber 30.
[0052]
The upper surface side absorption layer 34 in this figure has grooves 34a formed at each end in the width direction, while the lower surface side absorption layer 35 in the figure has an absorption layer 35 at its center. A groove 35b is formed. And these groove | channels 34a and 35b become the penetration groove | channel 34a (35b) which penetrates only the absorption layer 34 (35) in which each groove | channel 34a (35b) was formed over the thickness direction. And according to the structure of this through-groove, while the back-side absorption layer 35 is adjacent to the through-groove 34a formed in the front-side absorption layer 34, conversely to the back-side absorption layer 35, A surface-side absorption layer 34 is adjacent to the formed through groove 35b. Therefore, the excretion liquid accumulated in the through groove 34a of the absorption layer 34 on the front surface side is absorbed into the absorption layer 35 on the back surface side, and the excretion liquid accumulated in the penetration groove 35b of the absorption layer 35 on the back surface side is absorbed on the surface side. It becomes easy to permeate into the layer 34, so that the diffusion rate of the excretory fluid absorbed in each of the absorption layers 34 and 35 can be improved.
[0053]
Here, the reason why the absorption layer has a two-layer structure and the grooves 34a and 35b are formed as through grooves will be described. Usually, the absorption layer 31 is manufactured by molding cotton-like pulp into an hourglass shape by the fiber-splitting machine 200 shown in FIG. The fiber stacking machine 200 includes a belt conveyor 210 and a rotating drum 220 that rotates in synchronization with the belt conveyor 210 above the belt conveyor 210. The outer peripheral surface of the rotating drum 220 has a plurality of hourglass-shaped concave portions 222, and the cotton pulp put into the concave portions 222 by the cotton-like pulp feeding device 224 arranged facing the outer peripheral surface is used as the belt. The absorbent layer 31 is formed on the belt conveyor 210 by transferring the outer peripheral surface to the conveyor 210 while abutting it. Then, the molded absorbent layer 31 is conveyed to the next process by the belt conveyor 210.
[0054]
Here, if it is the groove | channel 32a by the surface 31a side of the absorption layer 31, the groove | channel 32a can be formed by providing the groove | channel formation convex part 223 in the said recessed part 222, as shown in FIG. However, since there is no molding frame like the concave portion 222 on the back surface 31b side, the groove 32b on the back surface side 31b cannot be formed. Moreover, since the belt conveyor 210 becomes obstructive with respect to the absorption layer 31 conveyed by the belt conveyor 210 after shaping | molding, the back surface of a groove | channel engraving rod not shown from the bottom is raised / lowered suitably at timing etc. The groove 32b cannot be formed on the 31b side. Further, since the absorbent layer 31 of the cotton-like pulp is fragile and easily collapses, the groove cannot be formed from above by the groove engraving rod after the upper and lower sides are turned over and the back surface 31b side is directed upward.
[0055]
On the other hand, if the absorption layer has a two-layer structure and the groove is a through groove as in the second embodiment, an absorption layer having grooves on both sides can be easily manufactured as follows. Become. That is, as shown in FIG. 9, a fiber spreader 200 b for forming the back-side absorbent layer 35 is separately installed below the fiber spreader 200 a for forming the front-side absorbent layer 34. Meanwhile, in the concave portion 222a of the rotary drum 220a of the front side fiber stacker 200a, two convex portions 223a for forming the through grooves 34a are formed at the respective end portions in the width direction of the absorbent layer 34, A convex portion 223b for forming a through groove 35b is formed in the central portion in the width direction of the absorbent layer 35 in the concave portion 222b of the rotary drum 220b of the back side fiber stacker 200b. Then, the absorbent layers 34 and 35 are separately formed by the fiber stackers 200a and 200b, and then the upper side of the absorbent layer 35 on the back surface side while adjusting the timing of the two belt conveyors 210a and 210b of the fiber spreaders 200a and 200b. If the two are superposed by dropping the absorption layer 34 on the surface side, an absorption layer having grooves on both sides is obtained.
[0056]
In addition, about 2nd Embodiment mentioned above, although the absorption layer 34 of the surface side and the absorption layer 35 of the back surface side were directly contacted, it overlapped up and down, but the longitudinal cross-section of the BB arrow of FIG. As shown in the figure, a water-permeable sheet 36 may be interposed between the two to prevent mutual contact. According to this configuration, the excretory fluid that has flowed into the through groove 34a of the absorption layer 34 on the front surface side is diffused in a plane through the liquid-permeable sheet 36, and covers the entire surface of the absorption layer 35 on the back side. The diffusion rate is improved. As the water permeable sheet 36, crepe paper or the like can be used.
[0057]
FIG. 11: is a top view which shows partially the disposable diaper 10 in the expansion | deployment state of 3rd Embodiment based on this invention. In the first embodiment, the grooves 32a and 32b are formed as straight grooves, and the interval between adjacent grooves in the width direction is constant over the longitudinal direction. In the third embodiment, the width direction Are different in that the distance between the adjacent grooves 32a and 32b is increased from the longitudinal central portion 31c toward the end portion. That is, in the third embodiment, the linear groove 32b is formed at the center in the width direction of the back surface 31b, while the two grooves 32a formed at each end in the width direction of the front surface 31a. Is formed in a line-symmetrical arc with respect to the linear groove 32b of the back surface 31b in the plan view, and is closest to the central portion 31c in the longitudinal direction.
[0058]
And according to this structure, the excretion liquid in which the majority is excreted in the central portion in the width direction of the central portion 31c in the longitudinal direction is guided to the grooves 32a and 32b and moves back and forth in the longitudinal direction. Go. At this time, since the interval between the grooves 32a and 32b becomes wider from the central portion 31c in the longitudinal direction toward the end portion, the excretion fluid excreted in the central portion in the width direction is transferred to the end portion in the longitudinal direction. At the same time, it can be guided in the width direction and diffused in a wide range in a short time.
[0059]
As mentioned above, although embodiment which concerns on this invention was described, this invention is not limited to this embodiment, The deformation | transformation as shown below is possible in the range which does not deviate from the summary.
In the present embodiment, the shape of the absorber 30 is formed in a substantially hourglass shape in plan view, but is not limited to this, and may be rectangular in plan view.
In the first embodiment, the cross-sectional shapes of the grooves 32a and 32b are rectangular. However, the present invention is not limited to this, and may be a semicircular shape, a semielliptical shape, or the like.
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a disposable that is excellent in diffusibility of excretory fluid in the longitudinal direction and that can easily bend along the crotch portion and has a good fit can prevent side leakage reliably. Can provide diapers.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a plan view of a disposable diaper according to a first embodiment of the present invention in an unfolded state, and FIG. 1 (b) is a view taken along line BB in FIG. 1 (a). It is a longitudinal cross-sectional view.
FIG. 2 (a) is a longitudinal sectional view of the center of the wearer in the wearing state of the disposable diaper of the first embodiment.
FIG. 3 (a) is a plan view partially showing the disposable diaper in the unfolded state of the first embodiment, and FIG. 3 (b) is a BB line in FIG. 3 (a). It is a longitudinal cross-sectional view of an arrow.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing a first modification of the first embodiment, as viewed in the direction of arrows BB in FIG.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing a second modification of the first embodiment, as viewed in the direction of arrows BB in FIG.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view showing a modification of the first embodiment as viewed in the direction of arrows BB in FIG.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing the disposable diaper according to the second embodiment of the present invention as viewed in the direction of arrows BB in FIG. 3 (a).
FIG. 8 is a perspective view of a fiber stacker for explaining that it is difficult to form a groove on the back surface of the absorbent layer.
FIG. 9 is a perspective view of a fiber stacker for explaining that a groove can be easily formed on both surfaces of an absorbent layer having a two-layer structure according to a second embodiment.
FIG. 10 is a longitudinal cross-sectional view showing a modification of the second embodiment as viewed in the direction of arrows BB in FIG. 3 (a).
FIG. 11 is a plan view partially showing a disposable diaper in a developed state according to a third embodiment of the present invention.
12 (a) is a plan view of the conventional disposable diaper in an unfolded state, and FIG. 12 (b) is a longitudinal sectional view taken along line BB in FIG. 12 (a).
FIG. 13 (a) is a transverse sectional view around the trunk of a disposable diaper in a worn state, and FIG. 13 (b) is a longitudinal sectional view of the center of the wearer.
[Explanation of symbols]
1 Wearer
10 disposable diapers
11 Surface sheet
21 Back sheet
23 Outline sheet
30 Absorber
31 Absorbent layer
31a surface
31b reverse side
32a, 32b groove
41 3D gather sheet
42 Extension part of 3D gathering sheet
43 Solid gather
45 base
47 Tip side
49 Proximal part
51 side flaps

Claims

Between the liquid-permeable top sheet and the liquid-impervious back sheet, an absorbent layer formed by forming a cotton-like pulp into a layer is provided, and a front body and a back body are provided on the front and back sides in the longitudinal direction of the absorbent layer. In the disposable diaper provided,
The disposable diaper characterized by the groove | channel along the said longitudinal direction being formed in the surface and the back surface of the said absorption layer.

The disposable diaper according to claim 1, wherein the groove on the front surface and the groove on the back surface are alternately formed in the width direction of the absorption layer.

At least one groove is formed in the center in the width direction on one surface of the front and back surfaces, and at least one groove is formed on both ends in the width direction on the other surface. The disposable diaper according to claim 1, wherein the disposable diaper is provided.

The disposable diaper according to claim 3, wherein the one surface is a back surface and the other surface is a surface.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 4, wherein the absorption layer has a two-layer structure including a front side layer and a back side layer.

The disposable diaper according to claim 5, wherein the groove formed in each layer is a through groove that penetrates only the layer in which the groove is formed in the thickness direction thereof.

The liquid permeable sheet for preventing mutual contact is interposed between the layer on the front surface side and the layer on the back surface side, according to any one of claims 5 and 6. Disposable diapers.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 7, wherein the groove width is 5 to 30 mm.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 8, wherein an interval between the grooves adjacent to each other in the width direction is widened from a center portion in the longitudinal direction toward an end portion.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 9, wherein the absorbent layer is integrally wrapped in a single liquid-permeable sheet.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 10, wherein a polymer-absorbing polymer is added to the cotton-like pulp.