JP2004041164A - 直播体 - Google Patents
直播体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004041164A JP2004041164A JP2002237198A JP2002237198A JP2004041164A JP 2004041164 A JP2004041164 A JP 2004041164A JP 2002237198 A JP2002237198 A JP 2002237198A JP 2002237198 A JP2002237198 A JP 2002237198A JP 2004041164 A JP2004041164 A JP 2004041164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sowing
- direct
- directly sowing
- seeds
- rice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Abstract
【課題】催芽した水稲種子を発芽根付きし易い状態で、機械播種できる直播体を提供すること。
【解決手段】所要形状(球体が好適)の水溶性容器(半球状容器1)に、催芽状態の種籾5を4粒、初期育苗肥料4を添加した黒ぼく3に植え付けした直播要素を封入する。
このほか、前記直播要素に薬剤(立枯れ防止剤6等)を添加して劣化した土壌に対応する。
【選択図】 図1
【解決手段】所要形状(球体が好適)の水溶性容器(半球状容器1)に、催芽状態の種籾5を4粒、初期育苗肥料4を添加した黒ぼく3に植え付けした直播要素を封入する。
このほか、前記直播要素に薬剤(立枯れ防止剤6等)を添加して劣化した土壌に対応する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来の稲作方法における苗植えコストを大幅に削減できる、機械播種に使用される直播体に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械播種できるものとして、催芽した水稲種子を、ゼオライトをその原料とするバインダに圧入せしめ、球状粒に成形する技術は、特許第3246480号として提案されているが、このような球状粒に使用されるバインダは、水に溶け難いことと、継続して使用することによって堆積する問題がある。
すなわち、水に溶け難いバインダに圧入された催芽種子は発芽し難く、活着も遅れがちであり、また、該バインダとしてのゼオライトは土壌の改質や苗立後の耐倒伏性の強化には有効であるが、催芽種子への肥効成分には欠けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は催芽した水稲種子を発芽根付きし易い状態で、機械播種できる直播体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決する第1発明の直播体は、催芽した水稲種子所要粒と、初期育苗肥料が添加され、該種子が植え付けられる培養土とからなる直播要素を、水溶性の容器に封入して成る。
また、第2発明の直播体は、第1発明の直播体において、直播要素に薬剤を添加して成る。
【0005】
【発明の実施の形態】
水溶性の容器とは、形状としては、機械播きを考慮すれば球形が好ましく、円柱形やその他の形状なども選択され、材質としては、糯米を糊状にして焼き固めたものや、耳たぶ程度の柔らかさに搗いた餅を焼きあげたもの、或は、糯米の粉をこねて薄く延ばし、焼き固めたもなかの皮などが好ましく、培養土は黒ぼくが好ましく、このほか、籾殻の粉末や、わら、草の粉末などを堆肥状にしたもの、或は、籾殻の燻炭などが選択される。
【0006】
【実施例】
本発明の直播体aを実施例により説明すると、図1に示すように、内径30mmで厚さ2mmの球状の水溶性容器となる二ツ割の半球状容器1の内部空間2に、直播要素として、それぞれ培養土としては、所定の水分基準で所要水分を含水した黒ぼく3を86重量%、初期育苗肥料4を14重量%として詰め、その中に精選消毒された籾を水温10乃至20度の水に5日乃至7日間漬けて、鳩胸状態に催芽若しくは芽出しした水稲種子である種籾5を両者合計で4粒入れ、上周縁に接着糊を塗り付け、両者を合体させて球状の直播体aを形成する。ここに、前記した水溶性容器とは、糯米を蒸してとろとろにしたものを焼き型に入れて半球状容器1に焼き上げたものや、耳たぶ程度の柔らかさに搗いた餅を焼き型に入れて半球状容器1に焼き上げたもの、或は、糯米の粉をこねて薄く延ばし、円く切って焼き型に入れて半球状容器1に焼き上げたものなどであり、黒ぼく3はメッシュ5mmの篩を通過させたペーハー5乃至5.5に処理されたものである。
また、劣化した土壌に直播する直播体bは、黒ぼく3と初期育苗肥料4のほかに、立枯れ防止剤(薬剤)6を添加したもので提供され、この場合の直播要素は、前記の種籾5が4粒、黒ぼく3が87重量%、初期育苗肥料4が9重量%、立枯れ防止剤6が4重量%の好適な配合として選択される。なお、前記薬剤としては、土壌中和剤や病害虫の予防剤なども適宜に選択される。
【0007】
このようにして成る直播体aは、耕起し代かきされた水田に、直播機械(図外)のホッパーから図3に示すように、排土溝7に順次に供給され、後続する覆土手段で覆土8が被せられる。このように、覆土された直播体aは、略1時間で水溶性容器(半球状容器1)が泥土に融合し、黒ぼく3の中の種籾5は、いわばゆりかごの中で育まれるようなもので、直接水田に種籾を播き付けるのと異なり、好適な環境の中で育苗されるから、根付きも良好となるのである。
したがって、従来の田植方式に見られるように、種籾を育苗箱の中で育て、成長した苗を田植機の苗載せ台に移し、移送した苗を掻き取り爪で水田に移植するのと異なり、育苗が水田の中での直播体a若しくは直播体bにおいてなされるから、苗植えコストが特段に削減されることになる。
その上、投入される黒ぼくは殆ど育苗に費されて、ゼオライトのように蓄積することがないから、長期に繰り返し直播されても、田面の保守には殆ど労力を要しないのである。
このほか、播き付けが極めて簡易となる上、苗移植のように、爪で掻き取られたり、移植直後から外界の圃場環境に曝されることがなく、欠株や活着不良などが解消することとなる。なお、直播体a、bを温度管理することにより、種籾5の発芽をコントロールして直播きのタイミングを調整することも可能となる。
【0008】
【発明の効果】
以上のように本発明の直播体によれば、水稲種子にとって最適環境の中で、天地の向きなく機械播種できるから、播種が極めて簡易となる上、苗植えコストが大幅に削減でき、しかも、苗移植のように、爪で掻き取られたり、移植直後から外界の圃場環境に曝されることがなく、欠株や活着不良などが解消する効果がある。
なお、直播体を温度管理することにより、水溶性容器内の発芽をコントロールして機械播種のタイミングを調整することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる直播体aを二ツ割展開し、黒ぼく3の一部を除去した状態の斜視図である。
【図2】同上直播体bの二ツ割展開状態の縦断面図である。
【図3】直播状態の説明図である。
【符号の説明】
1 半球状容器
2 内部空間
3 黒ぼく
4 初期育苗肥料
5 種籾
6 立枯れ防止剤
7 排土溝
8 覆土
a 直播体
b 直播体
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来の稲作方法における苗植えコストを大幅に削減できる、機械播種に使用される直播体に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械播種できるものとして、催芽した水稲種子を、ゼオライトをその原料とするバインダに圧入せしめ、球状粒に成形する技術は、特許第3246480号として提案されているが、このような球状粒に使用されるバインダは、水に溶け難いことと、継続して使用することによって堆積する問題がある。
すなわち、水に溶け難いバインダに圧入された催芽種子は発芽し難く、活着も遅れがちであり、また、該バインダとしてのゼオライトは土壌の改質や苗立後の耐倒伏性の強化には有効であるが、催芽種子への肥効成分には欠けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は催芽した水稲種子を発芽根付きし易い状態で、機械播種できる直播体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決する第1発明の直播体は、催芽した水稲種子所要粒と、初期育苗肥料が添加され、該種子が植え付けられる培養土とからなる直播要素を、水溶性の容器に封入して成る。
また、第2発明の直播体は、第1発明の直播体において、直播要素に薬剤を添加して成る。
【0005】
【発明の実施の形態】
水溶性の容器とは、形状としては、機械播きを考慮すれば球形が好ましく、円柱形やその他の形状なども選択され、材質としては、糯米を糊状にして焼き固めたものや、耳たぶ程度の柔らかさに搗いた餅を焼きあげたもの、或は、糯米の粉をこねて薄く延ばし、焼き固めたもなかの皮などが好ましく、培養土は黒ぼくが好ましく、このほか、籾殻の粉末や、わら、草の粉末などを堆肥状にしたもの、或は、籾殻の燻炭などが選択される。
【0006】
【実施例】
本発明の直播体aを実施例により説明すると、図1に示すように、内径30mmで厚さ2mmの球状の水溶性容器となる二ツ割の半球状容器1の内部空間2に、直播要素として、それぞれ培養土としては、所定の水分基準で所要水分を含水した黒ぼく3を86重量%、初期育苗肥料4を14重量%として詰め、その中に精選消毒された籾を水温10乃至20度の水に5日乃至7日間漬けて、鳩胸状態に催芽若しくは芽出しした水稲種子である種籾5を両者合計で4粒入れ、上周縁に接着糊を塗り付け、両者を合体させて球状の直播体aを形成する。ここに、前記した水溶性容器とは、糯米を蒸してとろとろにしたものを焼き型に入れて半球状容器1に焼き上げたものや、耳たぶ程度の柔らかさに搗いた餅を焼き型に入れて半球状容器1に焼き上げたもの、或は、糯米の粉をこねて薄く延ばし、円く切って焼き型に入れて半球状容器1に焼き上げたものなどであり、黒ぼく3はメッシュ5mmの篩を通過させたペーハー5乃至5.5に処理されたものである。
また、劣化した土壌に直播する直播体bは、黒ぼく3と初期育苗肥料4のほかに、立枯れ防止剤(薬剤)6を添加したもので提供され、この場合の直播要素は、前記の種籾5が4粒、黒ぼく3が87重量%、初期育苗肥料4が9重量%、立枯れ防止剤6が4重量%の好適な配合として選択される。なお、前記薬剤としては、土壌中和剤や病害虫の予防剤なども適宜に選択される。
【0007】
このようにして成る直播体aは、耕起し代かきされた水田に、直播機械(図外)のホッパーから図3に示すように、排土溝7に順次に供給され、後続する覆土手段で覆土8が被せられる。このように、覆土された直播体aは、略1時間で水溶性容器(半球状容器1)が泥土に融合し、黒ぼく3の中の種籾5は、いわばゆりかごの中で育まれるようなもので、直接水田に種籾を播き付けるのと異なり、好適な環境の中で育苗されるから、根付きも良好となるのである。
したがって、従来の田植方式に見られるように、種籾を育苗箱の中で育て、成長した苗を田植機の苗載せ台に移し、移送した苗を掻き取り爪で水田に移植するのと異なり、育苗が水田の中での直播体a若しくは直播体bにおいてなされるから、苗植えコストが特段に削減されることになる。
その上、投入される黒ぼくは殆ど育苗に費されて、ゼオライトのように蓄積することがないから、長期に繰り返し直播されても、田面の保守には殆ど労力を要しないのである。
このほか、播き付けが極めて簡易となる上、苗移植のように、爪で掻き取られたり、移植直後から外界の圃場環境に曝されることがなく、欠株や活着不良などが解消することとなる。なお、直播体a、bを温度管理することにより、種籾5の発芽をコントロールして直播きのタイミングを調整することも可能となる。
【0008】
【発明の効果】
以上のように本発明の直播体によれば、水稲種子にとって最適環境の中で、天地の向きなく機械播種できるから、播種が極めて簡易となる上、苗植えコストが大幅に削減でき、しかも、苗移植のように、爪で掻き取られたり、移植直後から外界の圃場環境に曝されることがなく、欠株や活着不良などが解消する効果がある。
なお、直播体を温度管理することにより、水溶性容器内の発芽をコントロールして機械播種のタイミングを調整することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる直播体aを二ツ割展開し、黒ぼく3の一部を除去した状態の斜視図である。
【図2】同上直播体bの二ツ割展開状態の縦断面図である。
【図3】直播状態の説明図である。
【符号の説明】
1 半球状容器
2 内部空間
3 黒ぼく
4 初期育苗肥料
5 種籾
6 立枯れ防止剤
7 排土溝
8 覆土
a 直播体
b 直播体
Claims (2)
- 催芽した水稲種子所要粒と、初期育苗肥料が添加され、該種子が植え付けられる培養土とからなる直播要素を、水溶性の容器に封入して成る直播体。
- 前記の直播要素に薬剤を添加して成る請求項1記載の直播体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002237198A JP2004041164A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 直播体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002237198A JP2004041164A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 直播体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004041164A true JP2004041164A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31712116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002237198A Pending JP2004041164A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 直播体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004041164A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106034880A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-10-26 | 郎溪县飞鲤镇杨静粮食种植家庭农场 | 一种抗倒伏水稻直播种植方法 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002237198A patent/JP2004041164A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106034880A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-10-26 | 郎溪县飞鲤镇杨静粮食种植家庭农场 | 一种抗倒伏水稻直播种植方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103782739A (zh) | 一种马铃薯的种植方法 | |
CN107151192A (zh) | 一种高产芥蓝的栽培方法 | |
CN108029467A (zh) | 波棱瓜缓释育苗块及其制备方法 | |
CN107494091B (zh) | 一种稻麦两熟区培育机插水稻超长秧龄壮秧的育秧方法 | |
CN100531563C (zh) | 水稻抛植苗原床泥质露天育秧法 | |
CN104126392B (zh) | 一种桔梗的扦插育苗方法 | |
CN106233968A (zh) | 一种薏仁种植方法 | |
WO2002058466A3 (en) | Method of increasing crop yield | |
JP2004173619A (ja) | レンゲ耕起栽培によるコメ作の乾式直播不耕起栽培方法 | |
JP2007289095A (ja) | 水田雑草の生育抑制方法及び稲の栽培方法 | |
RU2681468C1 (ru) | Способ возделывания гибридов кукурузы на зеленый корм и силос в условиях выщелоченного чернозема Западного Предкавказья | |
CN108353746B (zh) | 一种水稻与洋葱同一机械旱田一体化轮作方法 | |
CN109452105A (zh) | 一种冬季早熟麦种的种植方法 | |
CN110178665A (zh) | 一种麦茬夏播谷子高产高效栽培方法 | |
CN110959483A (zh) | 一种桃优香占的科学种植方法 | |
CN115316198A (zh) | 一种狼尾草人工种植方法 | |
JP2004041164A (ja) | 直播体 | |
CN107743843A (zh) | 一种有效提高万寿菊中叶黄素含量的种植技术 | |
CN106665094A (zh) | 秋马铃薯育苗移栽种植技术 | |
CN106034484A (zh) | 一种水稻直播种植方法 | |
CN105638222A (zh) | 一种花生高产早熟的种植方法 | |
CN110972840A (zh) | 一种塑料大棚栗香南瓜栽培方法 | |
CN109197464A (zh) | 一种可提高玛咖品质和产量的栽培方法 | |
CN110268929B (zh) | 一种秋稻田鲜食玉米免耕打穴种植方法 | |
CN114009289B (zh) | 直播水稻增效减排保护性耕作种植方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050711 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060815 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070227 |