JP2004040471A - デジタルカメラおよびインデックス表示付き記録メディア - Google Patents
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Abstract
【課題】記録メディアのインデックス表示を自動的に書き換えることが可能なデジタルカメラおよびインデックス表示付き記録メディアを提供すること。
【解決手段】デジタルカメラ1は、撮影によって得た画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報を着脱自在な記録メディア15に記録する。インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性の電子ペーパー26が、記録メディア15に一体に形成されている。また、デジタルカメラ1には、電子ペーパー26にインデックス情報の記録および消去を行なう電子ペーパー書込部27が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】デジタルカメラ1は、撮影によって得た画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報を着脱自在な記録メディア15に記録する。インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性の電子ペーパー26が、記録メディア15に一体に形成されている。また、デジタルカメラ1には、電子ペーパー26にインデックス情報の記録および消去を行なう電子ペーパー書込部27が設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラおよびインデックス表示付き記録メディアに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラでは、撮影によって得られた画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像を含むインデックス情報が、デジタルカメラに着脱自在に保持されるカード型の半導体記録メディア等に記録される。記録メディアに記録された内容は記録メディア単体では分からないため、タイトル等を記入したインデックス表示用シール等のラベルを記録メディア本体やその収納ケースに貼り付けて、その記録メディアに記録された内容が分かるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、記録メディア自体が一般的に小さいために該記録メディアに貼り付けられるラベルも非常に小さく、そのようなラベルに記録メディアの内容を詳細に表示することは困難である。また、記録メディアに貼り付けられたラベルにタイトル等の情報を記入し忘れると、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、等の読み出し装置により一旦読み出して確認しない限り、当該記録メディアに記録された内容は分からない。
【0004】
即ち、記録メディアに記録された内容を確認するには、該記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要がある。
【0005】
一般に、記録メディアは、新規データの記録および記録されたデータの消去というように、繰り返し使用可能なものであるため、それに伴って記録内容も変化する。しかしながら、記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルは、記録メディアの記録内容の変化に自動的に対応するものではなく、繰り返して使用する度に手作業でラベルの書き換えや貼り替えを行わなければならないものであり、不便である。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、記録メディアのインデックス表示を自動的に書き換えることが可能なデジタルカメラおよびインデックス表示付き記録メディアを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、本発明のデジタルカメラは、請求項1に記載したように、撮影によって得られた画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報を着脱自在な記録メディアに記録するデジタルカメラであって、
前記インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段と、
前記インデックス情報表示手段に前記インデックス情報の記録および消去を行なうインデックス情報書込手段と、
を備え、
前記インデックス情報表示手段が前記記録メディアに一体に形成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段が、デジタルカメラに着脱自在に取付けられる記録メディアに一体に形成されており、また、デジタルカメラのインデックス情報書込手段によりインデックス情報表示手段へのインデックス情報の記録および消去が行なわれるので、デジタルカメラ用の記録メディアに設けられるような小さいインデックス情報表示手段に記録メディアの記録内容を詳細に表示することが可能である。例えば、インデックス情報表示手段に記録し且つ表示させるインデックス情報を記録メディアに記録されている画像の撮影日、撮影者、撮影に使用した(即ち、記録メディアへの記録に使用された)デジタルカメラの機種名、等といった撮影データや、記録メディアに記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像とすることができる。インデックス情報表示手段のインデックス情報の表示はインデックス情報書込手段により自動的に書き換え可能であるため、記録メディアの記録内容の変更の都度、従来技術のように手作業で記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルの書き換えや貼り替えを行なわなくて済み、大変便利である。また、記録メディアに記録された内容を確認するために、記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要性を低く出来る。
【0009】
また、本発明のデジタルカメラは、請求項2に記載したように、前記インデックス情報表示手段に記録される前記インデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段を更に備え、
選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時に前記インデックス情報表示手段に記録することを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、インデックス情報表示手段に記録されるインデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段をデジタルカメラが更に備えており、選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時にインデックス情報表示手段に記録するので、インデックス情報表示手段に表示するインデックス情報を撮影データ又はサムネイル画像のいずれか一方から選択することができ、インデックス情報の内容を必要に応じて設定することができる。尚、インデックス情報表示手段に表示するサムネイル画像は、1枚目に撮影したサムネイル画像又は最後に撮影したサムネイル画像のいずれか一方を選択してもよい。
【0011】
また、本発明のデジタルカメラは、請求項3に記載したように、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーであることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーなので、電子ペーパーに記録(表示)されたインデックス情報は、電子ペーパーが不揮発性であるため、記録メディアをデジタルカメラから取り外しても消えることはなく閲覧可能であり、デジタルカメラの電源スイッチをOFFにしているときでも閲覧することができる。
【0013】
また、前述した目的を達成するため、本発明の記録メディアは、請求項4に記載したように、デジタルカメラに着脱自在に取付けられ、撮影によって得られた画像データと共に撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報が前記デジタルカメラにより記録される記録メディアであって、
前記インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段を一体に備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段が、デジタルカメラに着脱自在に取付けられる記録メディアに一体に形成されているので、記録メディアの記録内容の変更の都度、従来技術のように手作業で記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルの書き換えや貼り替えを行なわなくて済み、大変便利である。また、記録メディアに記録された内容を確認するために、記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要性を低く出来る。また、小さなインデックス情報表示手段に記録メディアの記録内容を詳細に表示することが可能である。例えば、インデックス情報表示手段に記録し且つ表示させるインデックス情報を記録メディアに記録されている画像の撮影日、撮影者、撮影に使用した(即ち、記録メディアへの記録に使用された)デジタルカメラの機種名、等といった撮影データや、記録メディアに記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像とすることができる。
【0015】
また、本発明の記録メディアは、請求項5に記載したように、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーであることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーなので、電子ペーパーに記録(表示)されたインデックス情報は、電子ペーパーが不揮発性であるため、記録メディアをデジタルカメラから取り外しても消えることはなく閲覧可能であり、デジタルカメラの電源スイッチをOFFにしているときでも閲覧することができる。
【0017】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の外観構成の一例を示す斜視図、図2は本発明のデジタルカメラ1のシステム構成を示すブロック図、そして図3は図2の画像処理LSI22の回路構成を示すブロック図である。尚、各図において共通する構成要素には同一符号を付して明確化を図る。
【0019】
まず、本発明のデジタルカメラ1の全体構成について説明する。図1に示されるように、デジタルカメラ1は、カメラ本体11と、該カメラ本体11の内部に設けられたCCD(即ち、Charge−Coupled Device)21(図2参照)に被写体画像を結像する撮影レンズ12と、撮影を実行するシャッタボタン13と、スロット14と、該スロット14に着脱自在に挿入され且つカメラ本体11に保持される半導体記録メディア等の記録メディア15と、電源スイッチ(不図示)、を備えている。また、デジタルカメラ1は、図1には示されていないが、再生画像や設定情報を表示する液晶モニタおよび光学ファインダの少なくとも一方、各種設定ボタン、等を有している。
【0020】
図2に示されるように、デジタルカメラ1は、更に、その信号処理システム構成として、画像処理LSI(即ち、Large Scale Intergration)22と、システム全体の動作制御を行なうための処理プログラムや初期値を格納するROM(即ち、Read Only Memory)23と、撮影した画像のバッファメモリであるSDRAM(即ち、SynchronousDynamic Random Access Memory)24と、前述の液晶モニタ25と、前述の記録メディア15に一体に形成され且つインデックス情報を表示可能な電子ペーパー(インデックス情報表示手段)26と、該電子ペーパー26にインデックス情報を書き込むための電子ペーパー書込部(インデックス情報書込手段)27と、を備えており、これらの構成要素をカメラ本体11に内蔵している。
【0021】
図3に示されるように、画像処理LSI22は、例えばシャッタボタン13や各種設定ボタン(不図示)の操作に応じてROM23の処理プログラムに従った動作を行ない、デジタルカメラ1のシステム全体を制御するCPU(即ち、Central Processing Unit)31と、ROM23やSDRAM24のアクセス制御を行なうメモリコントローラ32と、A/D(即ち、アナログ−デジタル)変換器33と、D/A(即ち、デジタル−アナログ)変換器34と、撮影した映像信号の圧縮および伸張を行なうJPEG符号/復号器35と、記録メディア15や電子ペーパー書込部27の動作を制御するメディア制御回路36と、画像信号処理回路37と、クロックパルス発生器38と、エンコーダ39と、を備えている。また、これら各回路は図3に矢印で示されるように共通データバス40を介して互いに所要の情報を送受信可能なように接続されている。そして、CPU31は共通データバス40を介してシステム全体を制御する制御手段として働く。
【0022】
以上のように構成されたデジタルカメラ1の基本的な動作について説明する。
【0023】
撮影レンズ12を介して入射した被写体画像は、CCD21上に結像してRGB3色の映像信号に光電変換される。この映像信号は、画像処理LSI22のA/D変換器33でディジタル信号に変換され、これにより生成されたディジタル画像信号は撮影に関する情報を含む撮影データと共に一旦SDRAM24に保存される。画像信号処理回路37は、SDRAM24上の画像信号について色分離、ホワイトバランス調整、等の信号処理を行ない、次いでJPEG符号/復号器35によりJPEG方式の符号化を行なう。このように符号化された画像データからは情報量を縮減したサムネイル画像が生成され、このサムネイル画像データおよび撮影データを含むインデックス情報が、符号化された画像データと共に記録メディア15に記録される。
【0024】
また、前述の撮影データおよびサムネイル画像データは、後述する操作に基づいて、いずれか一方が選択されて、インデックス情報として図2の電子ペーパー書込部27に送信され、記録メディア15と一体形成された電子ペーパー26に書き込まれる。よって、記録メディア15には電子ペーパー26に表示するインデックス情報を記憶する記憶領域が設けられている。尚、電子ペーパー26は、記録されたインデックス情報を無電力で維持し且つ該インデックス情報を表示する不揮発性の情報表示手段である。
【0025】
ここで、記録メディア15の記録内容に基づくインデックス情報を書き換え可能に記録し且つ表示する電子ペーパー26、および該電子ペーパー26へのインデックス情報の記録および消去を行なう電子ペーパー書込部27について説明する。
【0026】
図4(A)および図4(B)は、電子ペーパー26が一体に形成された記録メディア15の構成例を示す図であり、図4(A)は記録メディア15の平面図、そして図4(B)は記録メディア15の側面図である。具体的には、記録メディア15の筐体の一方の面にインデックスエリアが形成されており、ここに電子ペーパー26が接着されている。記録メディア15は、スロット14(図1参照)に挿入され、カメラ本体11に内蔵された電子ペーパー書込部27の記録ヘッドによって電子ペーパー26上にインデックス情報が書き込まれる。
【0027】
図5は電子ペーパー書込部27の構成を模式的に示す図である。電子ペーパー書込部27は、図5に示されるように、記録ヘッド41を電子ペーパー26の記録面に対して平行に移動させてスキャン記録(例えば、発色)やスキャン消去(例えば、消色)を行なう。記録ヘッド41の例としては、サーマルヘッド、電界ヘッド、磁気ヘッド、等が挙げられる。尚、図6に、記録ヘッド41の一例としてサーマルヘッドを示す。
【0028】
図6のサーマルヘッドでは、入力信号端子41aに入力される記録信号に応じてヘッド41bが電子ペーパー26に対してスキャン記録を行なう。ヘッド41bには発熱素子(不図示)が高密度に配列されており、各発熱素子にはそれぞれ駆動回路(不図示)が直結され、該駆動回路により入力信号端子41aにメディア制御回路36からのインデックス情報の記録信号に基づく駆動パルスを印加することにより、電子ペーパー26に書き込みが行なわれる。
【0029】
尚、本発明のデジタルカメラ1に採用可能な電子ペーパー書込部27の記録ヘッド41は、前述のサーマルヘッドや、電界ヘッド、磁気ヘッド、等に限定されるものではなく、電子ペーパー26の種類に応じて適宜選定される。サーマルヘッドを用いた熱記録方式の電子ペーパーの例としては、透明白濁型リライタブルマーキング方式の電子ペーパー、ロイコ染料を用いた発消色型リライタブルマーキング方式の電子ペーパー、等が挙げられる。
【0030】
透明白濁型リライタブルマーキング方式の電子ペーパーは高分子薄膜の中に脂肪酸の微粒子を分散したもので、110℃以上に加熱すると脂肪酸の溶融により樹脂が膨張する。その後、冷却すると脂肪酸は過冷却状態になり液体のまま存在し、膨張した樹脂が固化する。その後、脂肪酸が固化収縮して多結晶の微粒子となり樹脂と微粒子間に空隙が生まれる。この空隙により光が散乱されて白色に見える。次に、80℃から110℃の消去温度範囲に加熱すると脂肪酸は一部溶融し、樹脂は熱膨張して空隙を埋める。この状態で冷却すると透明状態となり画像の消去が行われる。
【0031】
一方、発消色型リライタブルマーキング方式の電子ペーパーは無色のロイコ型染料と長鎖アルキル基を有する顕消色剤との可逆的な発色および消色反応を利用している。サーマルヘッドにより加熱されるとロイコ染料と顕消色剤が反応して発色し、そのまま急冷すると発色状態が保持される。また、加熱後、ゆっくり冷却すると顕消色剤の長鎖アルキル基の自己凝集作用により相分離が起こり、ロイコ染料と顕消色剤が物理的に分離されて消色する。
【0032】
電子ペーパー26に記録(表示)されたインデックス情報は、記録メディア15をカメラ本体11のスロット14から外へ引き出して閲覧可能であり、電子ペーパー26が不揮発性であるためインデックス表示が消えることはなく、デジタルカメラ1の電源スイッチ(不図示)をOFFにしているときでも閲覧することができる。尚、インデックス情報表示手段としてデジタルカメラ1で使用される電子ペーパー26の他の例については以下のようなものが挙げられる。
【0033】
例えば、図7は電気泳動式の電子ペーパーで、透明なマイクロカプセル51内にブルーなどの着色液体52と、白色微粒子53を入れて、電圧を印加することにより白色微粒子を電気泳動させて白、青等をスイッチング表示するものである。具体的には白色粒子には酸化チタンを用いたマイクロカプセル51をITO電極付きのフィルム上にシリコン樹脂をバインダとして塗布し、イオンフロー方式により表面に負電荷パターンを与えると、白色粒子はマイクロカプセルの下部に移動して表面がブルー表示となり、逆に正電荷を与えると、白色粒子はマイクロカプセルの上部へ移動して表面が白色表示となる。なお、着色液体52を青、赤、緑、黒で構成し、1画素を青、赤、緑、黒のカプセルで構成してカラー表示を行なうことも可能である。
【0034】
図8はツイストボール式の電子ペーパーであり、半球毎に白、黒に塗り分けられた球形微粒子60の向きを電界により制御して白、黒表示を行なうものである。粒子表面の白側61が負、黒側62が正のシートの表面に負電荷パターンを与えると粒子が回転して黒半球が上を向き黒表示となり、シートの表面に正電荷を与えると白半球が上を向くので白表示となる。また、同様に、ボールを青、赤、緑、黒で構成してカラー表示を行なうことも可能である。
【0035】
図9はゲストホスト型液晶に電圧を加えて色素の吸収を変化させる方式の電子ペーパーであり、ITO透明電極に液晶71、2色性染料72と樹脂の混合物を塗布して、イオンフロー記録により画像を書込むと染料が配向して白色の記録が行われる。また、60°C以上で加熱すると元の灰色に戻り画像の消去が可能である。あるいは、始めにコロナ帯電により白色状態にして置いて、サーマルヘッドによる熱書込みにより画像形成を行なう。この場合も、2色染料を青、赤、緑、黒により構成すればカラー表示が可能である。
【0036】
また、コレステリック液晶と有機感光体複合膜により構成される電子ペーパーは、コレステリック液晶が無電界でプレーナ配向となり液晶の螺旋ピツチに応じた色光を選択反射し、弱い電界ではフォーカルコニック配合となって光を透過してその状態を保持し、更に強い電界を印加するとプレーナ配向に戻る、性質を利用して表示、非表示を制御するものであり、媒体への書込みには有機光導電膜を積層して液晶層への分圧を制御している。この場合も、RGB層を重ねることによりカラー表示が可能である。その他、図10に示すような、ITO電極80を付けた2枚のガラス板の間に、色トナー82と白色粒子81を挟み込んで電圧を印加して表示する電子ペーパー等がある。
【0037】
上記電子ペーパーの例の他にも種々の方式による電子ペーパーがあるが、本発明のデジタルカメラ1に採用可能な電子ペーパー26はデジタルカメラ1の仕様に応じて適宜選択される。
【0038】
尚、電子ペーパー26へインデックス情報を書き込むインデックス情報書込手段の一例として、デジタルカメラ1に内蔵される形態の電子ペーパー書込部27を説明したが、例えばカメラ本体11とは別筐体にしたプリンタをインデックス情報書込手段として設けてもよい。この場合、プリンタは信号線(即ち、電線)または無線装置を介してデジタルカメラ1からインデックス情報を受信して、記録メディアに一体に形成された電子ペーパーにインデックス情報の書き込みおよび消去を行なえばよい。
【0039】
次に、図11〜図13に示されるフローチャートを参照してデジタルカメラ1の動作シーケンス例を説明する。先ず、図11のフローチャートに基づいて、書き込み、表示すべきインデックス情報の設定動作手順について説明する。
【0040】
ステップS101では、デジタルカメラ1内部に備えたセンサ(不図示)によってスロット14に電子ペーパー26付き記録メディア15が挿入されているか否かを判断する。電子ペーパー26付き記録メディア15がスロット14に挿入されていることがステップS101において検出されれば、ステップS103に進んで所定のフラグを「1」にし、ステップS104以下の処理に進む。一方、ステップS101において電子ペーパー26付き記録メディア15がスロット14に挿入されていないことが検出されると、ステップS102に進んで所定のフラグを「0」にする。
【0041】
ステップS104では、デジタルカメラ1において設定されている電子ペーパー26へ書き込むためのインデックス情報を確認する。これらのインデックス情報は、デフォルト又は前に設定されたインデックス情報が記憶されている場合もある。次いで、ステップS105において、これらのインデックス情報に追加入力を行なうか、又は変更を行なうかを判断する。そして、入力又は変更を行なう場合にステップS106に進む。
【0042】
ステップS106では、電子ペーパー26に書き込んで表示するインデックス情報をサムネイル画像にするか、又はテキスト形式の撮影データにするかの選択が行なわれる。即ち、デジタルカメラ1は、電子ペーパー26に記録されるインデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段を備えている。サムネイル画像を選択した場合は、ステップS107に進み、撮影した1枚目のサムネイル画像を表示するのか、最後に撮影した画像を表示するのかを選択する。そして、選択に応じてステップS108又はステップS109に進み、撮影スタンバイ又は再生スタンバイの状態に移行する。
【0043】
一方、電子ペーパー26に表示するインデックス情報として、テキスト形式の撮影データを選択した場合は、ステップS110において、液晶モニタ25の画面に表示される標準的な撮影データのメニューの中からインデックス情報を追加して表示するデータを選択する。このとき、液晶モニタ25上に表示されない特殊な撮影データを入力したい場合は、デジタルカメラ1の所定の設定ボタンを操作して入力を行なう。このようにして入力が完了すると、撮影スタンバイ若しくは再生スタンバイの状態に移行する。
【0044】
次に、撮影モードおよび再生モードにおける電子ペーパー26へのインデックス情報の書き込み動作について、図12と図13のフローチャートに基づいて説明する。
【0045】
図12に示される撮影モードにおいては、図11に示した撮影スタンバイの状態から、まずステップS111で、シャッタ13が半押しされたか否かを判断する。そして、半押しされたと認識された場合、ステップS112以下の処理に進む。
【0046】
ステップS112では、図2および図3に示した画像処理LSI22の制御のもとに、自動露出(AE)および自動フォーカス制御(AF)と、電子ペーパー書き込みスタンバイの動作を行なう。
【0047】
続いて、ステップS113では、シャッタが全押しされて撮影が実行されたか否かを判断し、「Yes」であれば設定した撮影条件で撮影が完了したと判断し、ステップS114以下の処理に進む。一方、ステップS113の処理結果が「No」の場合はステップS112の処理に戻る。
【0048】
ステップS114では、CCD21によって光電変換された映像信号をA/D変換器33によりA/D変換した後、画像処理LSI22の画像信号処理回路36で色分離や解像度変換等の信号処理を行なう。そして、JPEG符号/復号器35によりJPEG方式の符号化を行ってオリジナル圧縮データとサムネイル圧縮データを生成し、メモリ制御回路32の制御に従ってこれをSDRAM24に記録する。
【0049】
ステップS115では、オリジナル圧縮データとサムネイル圧縮データをSDRAM25から読み出し、先に記憶されていた撮影日付や解像度などの撮影データと共に記録メディア15に記録する。
【0050】
続いて、ステップS116において、図11に基づいて説明した電子ペーパー26の有無を表すフラグを確認する。そして、フラグが「1」であれば、記録メディア15に一体化された電子ペーパー26がデジタルカメラ1に装着状態であると判断し、ステップS117へ進んで、図11で設定した通りのインデックス情報、例えば撮影1枚目のサムネイル画像、又は撮影データを電子ペーパー26に書き込む。その後、撮影スタンバイの状態に移行する。一方、ステップS116においてフラグが「0」である場合も撮影スタンバイの状態に移行する。このように、電子ペーパー26には所望のインデックス情報が自動的に書き込まれる。
【0051】
尚、図14には、インデックス情報書き込み後の電子ペーパー26のインデックス表示例が示されている。図14(A)は撮影データのインデックス表示例を示しており、このインデックス表示例における電子ペーパー26上には、記録メディア15に記録されている画像の撮影日、撮影者、および撮影に使用された(即ち、記録メディア15への記録に使用された)デジタルカメラの機種名といった3つの記録メディア記録内容情報が表示されている。その他、撮影データのインデックス表示の例としては、タイトル、撮影場所、被写体名、等も挙げられる。尚、電子ペーパー26に記録し且つ表示させるインデックス情報は、少なくとも記録メディア15の記録内容を判定するためのヒントとなる情報であれば1つでもよい。一方、図14(B)はサムネイル画像のインデックス表示例を示しており、このインデックス表示例における電子ペーパー26上には、記録メディア15に記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像が表示されている。電子ペーパー26に記録し且つ表示させるインデックス情報をサムネイル画像とすれば記録メディア15の記録画像の内容はより明確化される。
【0052】
次に、再生モードにおけるインデックス情報の電子ペーパー26への書き込み動作について、図13のフローチャートに基づいて説明する。この動作例では、電子ペーパー26へ書き込むインデックス情報は、撮影済みの撮影データ又はサムネイル画像の中から選択することができる。
【0053】
図11に示した再生スタンバイの状態から、まず、ステップS121において、記録メディア15に記録された撮影済みのオリジナル画像又はサムネイル画像をデジタルカメラ1で再生し、液晶モニタ25に表示する。
【0054】
次いで、ステップS122で液晶モニタ25を見ながらキースキャンを行ない、インデックス情報として電子ペーパー26に書き込むのに適当な撮影済み画像をサーチしていく。最終画像までサーチしても書き込むべき適当な画像が見つからない場合は、電子ペーパー26へインデックス情報を書き込むことを中止して通常メニューに戻る。一方、インデックス情報として書き込むのに適当な撮影済み画像が見つかった場合は、ステップS123において、電子ペーパーの有無フラグを調べる。その結果、フラグが「0」の場合は、電子ペーパーが準備されていないことを示しているので、以降の動作を中止して通常メニューに戻る。
【0055】
また、フラグが「1」の場合は、続いてステップS124において、電子ペーパー26に選択したインデックス情報を書き込むかどうかを確認する。そして、「Yes」の場合は、次のステップS125において、電子ペーパー26へのインデックス情報の書き込みを実行する。その後、書き込みが完了すると通常メニューに戻る。このように、電子ペーパー26には所望のインデックス情報が自動的に書き込まれる。
【0056】
以上のように本実施形態では、記録メディア15に一体に形成された電子ペーパー26に、記録メディア15の記録内容を示すインデックス情報を書き込み、表示することができる。
【0057】
また、電子ペーパー26に書き込み、表示するインデックス情報は、記録メディア15に記録された撮影データ、又はサムネイル画像のいずれかを選択することができる。
【0058】
更に、インデックス情報は、デジタルカメラの撮影時、又は撮影済みの画像の再生時に電子ペーパー26に書き込み、表示することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段が、デジタルカメラに着脱自在に取付けられる記録メディアに一体に形成されており、また、デジタルカメラのインデックス情報書込手段によりインデックス情報表示手段へのインデックス情報の記録および消去が行なわれるので、デジタルカメラ用の記録メディアに設けられるような小さいインデックス情報表示手段に記録メディアの記録内容を詳細に表示することが可能である。例えば、インデックス情報表示手段に記録し且つ表示させるインデックス情報を記録メディアに記録されている画像の撮影日、撮影者、撮影に使用した(即ち、記録メディアへの記録に使用された)デジタルカメラの機種名、等といった撮影データや、記録メディアに記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像とすることができる。インデックス情報表示手段のインデックス情報の表示はインデックス情報書込手段により自動的に書き換え可能であるため、記録メディアの記録内容の変更の都度、従来技術のように手作業で記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルの書き換えや貼り替えを行なわなくて済み、大変便利である。また、記録メディアに記録された内容を確認するために、記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要性を低く出来る。
【0060】
また、本発明によれば、インデックス情報表示手段に記録されるインデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段をデジタルカメラが更に備えており、選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時にインデックス情報表示手段に記録するので、インデックス情報表示手段に表示するインデックス情報を撮影データ又はサムネイル画像のいずれか一方から選択することができ、インデックス情報の内容を必要に応じて設定することができる。尚、インデックス情報表示手段に表示するサムネイル画像は、1枚目に撮影したサムネイル画像又は最後に撮影したサムネイル画像のいずれか一方を選択してもよい。
【0061】
また、本発明によれば、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーなので、電子ペーパーに記録(表示)されたインデックス情報は、電子ペーパーが不揮発性であるため、記録メディアをデジタルカメラから取り外しても消えることはなく閲覧可能であり、デジタルカメラの電源スイッチをOFFにしているときでも閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のデジタルカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像処理LSIの回路構成を示すブロック図である。
【図4】電子ペーパーが一体に形成された記録メディアの構成例を示す図であり、(A)は記録メディアの平面図、そして(B)は記録メディアの側面図である。
【図5】電子ペーパー書込部の構成を模式的に示す図である。
【図6】電子ペーパー書込部の記録ヘッドの一例を示す図である。
【図7】電気泳動方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図8】ツイストボール方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図9】液晶/2色染料混入方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図10】トナーディスプレイ方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図11】インデックス情報の設定手順を示すフローチャートである。
【図12】撮影モードにおける電子ペーパーへのインデックス情報書き込み動作を示すフローチャートである。
【図13】再生モードにおける電子ペーパーへのインデックス情報書き込み動作を示すフローチャートである。
【図14】電子ペーパーのインデックス情報の表示例を示す図であり、(A)は撮影データのインデックス表示例であり、(B)はサムネイル画像のインデックス表示例である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
15 記録メディア
26 電子ペーパー(インデックス情報表示手段)
27 電子ペーパー書込部(インデックス情報書込手段)
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラおよびインデックス表示付き記録メディアに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラでは、撮影によって得られた画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像を含むインデックス情報が、デジタルカメラに着脱自在に保持されるカード型の半導体記録メディア等に記録される。記録メディアに記録された内容は記録メディア単体では分からないため、タイトル等を記入したインデックス表示用シール等のラベルを記録メディア本体やその収納ケースに貼り付けて、その記録メディアに記録された内容が分かるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、記録メディア自体が一般的に小さいために該記録メディアに貼り付けられるラベルも非常に小さく、そのようなラベルに記録メディアの内容を詳細に表示することは困難である。また、記録メディアに貼り付けられたラベルにタイトル等の情報を記入し忘れると、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、等の読み出し装置により一旦読み出して確認しない限り、当該記録メディアに記録された内容は分からない。
【0004】
即ち、記録メディアに記録された内容を確認するには、該記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要がある。
【0005】
一般に、記録メディアは、新規データの記録および記録されたデータの消去というように、繰り返し使用可能なものであるため、それに伴って記録内容も変化する。しかしながら、記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルは、記録メディアの記録内容の変化に自動的に対応するものではなく、繰り返して使用する度に手作業でラベルの書き換えや貼り替えを行わなければならないものであり、不便である。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、記録メディアのインデックス表示を自動的に書き換えることが可能なデジタルカメラおよびインデックス表示付き記録メディアを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、本発明のデジタルカメラは、請求項1に記載したように、撮影によって得られた画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報を着脱自在な記録メディアに記録するデジタルカメラであって、
前記インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段と、
前記インデックス情報表示手段に前記インデックス情報の記録および消去を行なうインデックス情報書込手段と、
を備え、
前記インデックス情報表示手段が前記記録メディアに一体に形成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段が、デジタルカメラに着脱自在に取付けられる記録メディアに一体に形成されており、また、デジタルカメラのインデックス情報書込手段によりインデックス情報表示手段へのインデックス情報の記録および消去が行なわれるので、デジタルカメラ用の記録メディアに設けられるような小さいインデックス情報表示手段に記録メディアの記録内容を詳細に表示することが可能である。例えば、インデックス情報表示手段に記録し且つ表示させるインデックス情報を記録メディアに記録されている画像の撮影日、撮影者、撮影に使用した(即ち、記録メディアへの記録に使用された)デジタルカメラの機種名、等といった撮影データや、記録メディアに記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像とすることができる。インデックス情報表示手段のインデックス情報の表示はインデックス情報書込手段により自動的に書き換え可能であるため、記録メディアの記録内容の変更の都度、従来技術のように手作業で記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルの書き換えや貼り替えを行なわなくて済み、大変便利である。また、記録メディアに記録された内容を確認するために、記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要性を低く出来る。
【0009】
また、本発明のデジタルカメラは、請求項2に記載したように、前記インデックス情報表示手段に記録される前記インデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段を更に備え、
選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時に前記インデックス情報表示手段に記録することを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、インデックス情報表示手段に記録されるインデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段をデジタルカメラが更に備えており、選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時にインデックス情報表示手段に記録するので、インデックス情報表示手段に表示するインデックス情報を撮影データ又はサムネイル画像のいずれか一方から選択することができ、インデックス情報の内容を必要に応じて設定することができる。尚、インデックス情報表示手段に表示するサムネイル画像は、1枚目に撮影したサムネイル画像又は最後に撮影したサムネイル画像のいずれか一方を選択してもよい。
【0011】
また、本発明のデジタルカメラは、請求項3に記載したように、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーであることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーなので、電子ペーパーに記録(表示)されたインデックス情報は、電子ペーパーが不揮発性であるため、記録メディアをデジタルカメラから取り外しても消えることはなく閲覧可能であり、デジタルカメラの電源スイッチをOFFにしているときでも閲覧することができる。
【0013】
また、前述した目的を達成するため、本発明の記録メディアは、請求項4に記載したように、デジタルカメラに着脱自在に取付けられ、撮影によって得られた画像データと共に撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報が前記デジタルカメラにより記録される記録メディアであって、
前記インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段を一体に備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段が、デジタルカメラに着脱自在に取付けられる記録メディアに一体に形成されているので、記録メディアの記録内容の変更の都度、従来技術のように手作業で記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルの書き換えや貼り替えを行なわなくて済み、大変便利である。また、記録メディアに記録された内容を確認するために、記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要性を低く出来る。また、小さなインデックス情報表示手段に記録メディアの記録内容を詳細に表示することが可能である。例えば、インデックス情報表示手段に記録し且つ表示させるインデックス情報を記録メディアに記録されている画像の撮影日、撮影者、撮影に使用した(即ち、記録メディアへの記録に使用された)デジタルカメラの機種名、等といった撮影データや、記録メディアに記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像とすることができる。
【0015】
また、本発明の記録メディアは、請求項5に記載したように、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーであることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーなので、電子ペーパーに記録(表示)されたインデックス情報は、電子ペーパーが不揮発性であるため、記録メディアをデジタルカメラから取り外しても消えることはなく閲覧可能であり、デジタルカメラの電源スイッチをOFFにしているときでも閲覧することができる。
【0017】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の外観構成の一例を示す斜視図、図2は本発明のデジタルカメラ1のシステム構成を示すブロック図、そして図3は図2の画像処理LSI22の回路構成を示すブロック図である。尚、各図において共通する構成要素には同一符号を付して明確化を図る。
【0019】
まず、本発明のデジタルカメラ1の全体構成について説明する。図1に示されるように、デジタルカメラ1は、カメラ本体11と、該カメラ本体11の内部に設けられたCCD(即ち、Charge−Coupled Device)21(図2参照)に被写体画像を結像する撮影レンズ12と、撮影を実行するシャッタボタン13と、スロット14と、該スロット14に着脱自在に挿入され且つカメラ本体11に保持される半導体記録メディア等の記録メディア15と、電源スイッチ(不図示)、を備えている。また、デジタルカメラ1は、図1には示されていないが、再生画像や設定情報を表示する液晶モニタおよび光学ファインダの少なくとも一方、各種設定ボタン、等を有している。
【0020】
図2に示されるように、デジタルカメラ1は、更に、その信号処理システム構成として、画像処理LSI(即ち、Large Scale Intergration)22と、システム全体の動作制御を行なうための処理プログラムや初期値を格納するROM(即ち、Read Only Memory)23と、撮影した画像のバッファメモリであるSDRAM(即ち、SynchronousDynamic Random Access Memory)24と、前述の液晶モニタ25と、前述の記録メディア15に一体に形成され且つインデックス情報を表示可能な電子ペーパー(インデックス情報表示手段)26と、該電子ペーパー26にインデックス情報を書き込むための電子ペーパー書込部(インデックス情報書込手段)27と、を備えており、これらの構成要素をカメラ本体11に内蔵している。
【0021】
図3に示されるように、画像処理LSI22は、例えばシャッタボタン13や各種設定ボタン(不図示)の操作に応じてROM23の処理プログラムに従った動作を行ない、デジタルカメラ1のシステム全体を制御するCPU(即ち、Central Processing Unit)31と、ROM23やSDRAM24のアクセス制御を行なうメモリコントローラ32と、A/D(即ち、アナログ−デジタル)変換器33と、D/A(即ち、デジタル−アナログ)変換器34と、撮影した映像信号の圧縮および伸張を行なうJPEG符号/復号器35と、記録メディア15や電子ペーパー書込部27の動作を制御するメディア制御回路36と、画像信号処理回路37と、クロックパルス発生器38と、エンコーダ39と、を備えている。また、これら各回路は図3に矢印で示されるように共通データバス40を介して互いに所要の情報を送受信可能なように接続されている。そして、CPU31は共通データバス40を介してシステム全体を制御する制御手段として働く。
【0022】
以上のように構成されたデジタルカメラ1の基本的な動作について説明する。
【0023】
撮影レンズ12を介して入射した被写体画像は、CCD21上に結像してRGB3色の映像信号に光電変換される。この映像信号は、画像処理LSI22のA/D変換器33でディジタル信号に変換され、これにより生成されたディジタル画像信号は撮影に関する情報を含む撮影データと共に一旦SDRAM24に保存される。画像信号処理回路37は、SDRAM24上の画像信号について色分離、ホワイトバランス調整、等の信号処理を行ない、次いでJPEG符号/復号器35によりJPEG方式の符号化を行なう。このように符号化された画像データからは情報量を縮減したサムネイル画像が生成され、このサムネイル画像データおよび撮影データを含むインデックス情報が、符号化された画像データと共に記録メディア15に記録される。
【0024】
また、前述の撮影データおよびサムネイル画像データは、後述する操作に基づいて、いずれか一方が選択されて、インデックス情報として図2の電子ペーパー書込部27に送信され、記録メディア15と一体形成された電子ペーパー26に書き込まれる。よって、記録メディア15には電子ペーパー26に表示するインデックス情報を記憶する記憶領域が設けられている。尚、電子ペーパー26は、記録されたインデックス情報を無電力で維持し且つ該インデックス情報を表示する不揮発性の情報表示手段である。
【0025】
ここで、記録メディア15の記録内容に基づくインデックス情報を書き換え可能に記録し且つ表示する電子ペーパー26、および該電子ペーパー26へのインデックス情報の記録および消去を行なう電子ペーパー書込部27について説明する。
【0026】
図4(A)および図4(B)は、電子ペーパー26が一体に形成された記録メディア15の構成例を示す図であり、図4(A)は記録メディア15の平面図、そして図4(B)は記録メディア15の側面図である。具体的には、記録メディア15の筐体の一方の面にインデックスエリアが形成されており、ここに電子ペーパー26が接着されている。記録メディア15は、スロット14(図1参照)に挿入され、カメラ本体11に内蔵された電子ペーパー書込部27の記録ヘッドによって電子ペーパー26上にインデックス情報が書き込まれる。
【0027】
図5は電子ペーパー書込部27の構成を模式的に示す図である。電子ペーパー書込部27は、図5に示されるように、記録ヘッド41を電子ペーパー26の記録面に対して平行に移動させてスキャン記録(例えば、発色)やスキャン消去(例えば、消色)を行なう。記録ヘッド41の例としては、サーマルヘッド、電界ヘッド、磁気ヘッド、等が挙げられる。尚、図6に、記録ヘッド41の一例としてサーマルヘッドを示す。
【0028】
図6のサーマルヘッドでは、入力信号端子41aに入力される記録信号に応じてヘッド41bが電子ペーパー26に対してスキャン記録を行なう。ヘッド41bには発熱素子(不図示)が高密度に配列されており、各発熱素子にはそれぞれ駆動回路(不図示)が直結され、該駆動回路により入力信号端子41aにメディア制御回路36からのインデックス情報の記録信号に基づく駆動パルスを印加することにより、電子ペーパー26に書き込みが行なわれる。
【0029】
尚、本発明のデジタルカメラ1に採用可能な電子ペーパー書込部27の記録ヘッド41は、前述のサーマルヘッドや、電界ヘッド、磁気ヘッド、等に限定されるものではなく、電子ペーパー26の種類に応じて適宜選定される。サーマルヘッドを用いた熱記録方式の電子ペーパーの例としては、透明白濁型リライタブルマーキング方式の電子ペーパー、ロイコ染料を用いた発消色型リライタブルマーキング方式の電子ペーパー、等が挙げられる。
【0030】
透明白濁型リライタブルマーキング方式の電子ペーパーは高分子薄膜の中に脂肪酸の微粒子を分散したもので、110℃以上に加熱すると脂肪酸の溶融により樹脂が膨張する。その後、冷却すると脂肪酸は過冷却状態になり液体のまま存在し、膨張した樹脂が固化する。その後、脂肪酸が固化収縮して多結晶の微粒子となり樹脂と微粒子間に空隙が生まれる。この空隙により光が散乱されて白色に見える。次に、80℃から110℃の消去温度範囲に加熱すると脂肪酸は一部溶融し、樹脂は熱膨張して空隙を埋める。この状態で冷却すると透明状態となり画像の消去が行われる。
【0031】
一方、発消色型リライタブルマーキング方式の電子ペーパーは無色のロイコ型染料と長鎖アルキル基を有する顕消色剤との可逆的な発色および消色反応を利用している。サーマルヘッドにより加熱されるとロイコ染料と顕消色剤が反応して発色し、そのまま急冷すると発色状態が保持される。また、加熱後、ゆっくり冷却すると顕消色剤の長鎖アルキル基の自己凝集作用により相分離が起こり、ロイコ染料と顕消色剤が物理的に分離されて消色する。
【0032】
電子ペーパー26に記録(表示)されたインデックス情報は、記録メディア15をカメラ本体11のスロット14から外へ引き出して閲覧可能であり、電子ペーパー26が不揮発性であるためインデックス表示が消えることはなく、デジタルカメラ1の電源スイッチ(不図示)をOFFにしているときでも閲覧することができる。尚、インデックス情報表示手段としてデジタルカメラ1で使用される電子ペーパー26の他の例については以下のようなものが挙げられる。
【0033】
例えば、図7は電気泳動式の電子ペーパーで、透明なマイクロカプセル51内にブルーなどの着色液体52と、白色微粒子53を入れて、電圧を印加することにより白色微粒子を電気泳動させて白、青等をスイッチング表示するものである。具体的には白色粒子には酸化チタンを用いたマイクロカプセル51をITO電極付きのフィルム上にシリコン樹脂をバインダとして塗布し、イオンフロー方式により表面に負電荷パターンを与えると、白色粒子はマイクロカプセルの下部に移動して表面がブルー表示となり、逆に正電荷を与えると、白色粒子はマイクロカプセルの上部へ移動して表面が白色表示となる。なお、着色液体52を青、赤、緑、黒で構成し、1画素を青、赤、緑、黒のカプセルで構成してカラー表示を行なうことも可能である。
【0034】
図8はツイストボール式の電子ペーパーであり、半球毎に白、黒に塗り分けられた球形微粒子60の向きを電界により制御して白、黒表示を行なうものである。粒子表面の白側61が負、黒側62が正のシートの表面に負電荷パターンを与えると粒子が回転して黒半球が上を向き黒表示となり、シートの表面に正電荷を与えると白半球が上を向くので白表示となる。また、同様に、ボールを青、赤、緑、黒で構成してカラー表示を行なうことも可能である。
【0035】
図9はゲストホスト型液晶に電圧を加えて色素の吸収を変化させる方式の電子ペーパーであり、ITO透明電極に液晶71、2色性染料72と樹脂の混合物を塗布して、イオンフロー記録により画像を書込むと染料が配向して白色の記録が行われる。また、60°C以上で加熱すると元の灰色に戻り画像の消去が可能である。あるいは、始めにコロナ帯電により白色状態にして置いて、サーマルヘッドによる熱書込みにより画像形成を行なう。この場合も、2色染料を青、赤、緑、黒により構成すればカラー表示が可能である。
【0036】
また、コレステリック液晶と有機感光体複合膜により構成される電子ペーパーは、コレステリック液晶が無電界でプレーナ配向となり液晶の螺旋ピツチに応じた色光を選択反射し、弱い電界ではフォーカルコニック配合となって光を透過してその状態を保持し、更に強い電界を印加するとプレーナ配向に戻る、性質を利用して表示、非表示を制御するものであり、媒体への書込みには有機光導電膜を積層して液晶層への分圧を制御している。この場合も、RGB層を重ねることによりカラー表示が可能である。その他、図10に示すような、ITO電極80を付けた2枚のガラス板の間に、色トナー82と白色粒子81を挟み込んで電圧を印加して表示する電子ペーパー等がある。
【0037】
上記電子ペーパーの例の他にも種々の方式による電子ペーパーがあるが、本発明のデジタルカメラ1に採用可能な電子ペーパー26はデジタルカメラ1の仕様に応じて適宜選択される。
【0038】
尚、電子ペーパー26へインデックス情報を書き込むインデックス情報書込手段の一例として、デジタルカメラ1に内蔵される形態の電子ペーパー書込部27を説明したが、例えばカメラ本体11とは別筐体にしたプリンタをインデックス情報書込手段として設けてもよい。この場合、プリンタは信号線(即ち、電線)または無線装置を介してデジタルカメラ1からインデックス情報を受信して、記録メディアに一体に形成された電子ペーパーにインデックス情報の書き込みおよび消去を行なえばよい。
【0039】
次に、図11〜図13に示されるフローチャートを参照してデジタルカメラ1の動作シーケンス例を説明する。先ず、図11のフローチャートに基づいて、書き込み、表示すべきインデックス情報の設定動作手順について説明する。
【0040】
ステップS101では、デジタルカメラ1内部に備えたセンサ(不図示)によってスロット14に電子ペーパー26付き記録メディア15が挿入されているか否かを判断する。電子ペーパー26付き記録メディア15がスロット14に挿入されていることがステップS101において検出されれば、ステップS103に進んで所定のフラグを「1」にし、ステップS104以下の処理に進む。一方、ステップS101において電子ペーパー26付き記録メディア15がスロット14に挿入されていないことが検出されると、ステップS102に進んで所定のフラグを「0」にする。
【0041】
ステップS104では、デジタルカメラ1において設定されている電子ペーパー26へ書き込むためのインデックス情報を確認する。これらのインデックス情報は、デフォルト又は前に設定されたインデックス情報が記憶されている場合もある。次いで、ステップS105において、これらのインデックス情報に追加入力を行なうか、又は変更を行なうかを判断する。そして、入力又は変更を行なう場合にステップS106に進む。
【0042】
ステップS106では、電子ペーパー26に書き込んで表示するインデックス情報をサムネイル画像にするか、又はテキスト形式の撮影データにするかの選択が行なわれる。即ち、デジタルカメラ1は、電子ペーパー26に記録されるインデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段を備えている。サムネイル画像を選択した場合は、ステップS107に進み、撮影した1枚目のサムネイル画像を表示するのか、最後に撮影した画像を表示するのかを選択する。そして、選択に応じてステップS108又はステップS109に進み、撮影スタンバイ又は再生スタンバイの状態に移行する。
【0043】
一方、電子ペーパー26に表示するインデックス情報として、テキスト形式の撮影データを選択した場合は、ステップS110において、液晶モニタ25の画面に表示される標準的な撮影データのメニューの中からインデックス情報を追加して表示するデータを選択する。このとき、液晶モニタ25上に表示されない特殊な撮影データを入力したい場合は、デジタルカメラ1の所定の設定ボタンを操作して入力を行なう。このようにして入力が完了すると、撮影スタンバイ若しくは再生スタンバイの状態に移行する。
【0044】
次に、撮影モードおよび再生モードにおける電子ペーパー26へのインデックス情報の書き込み動作について、図12と図13のフローチャートに基づいて説明する。
【0045】
図12に示される撮影モードにおいては、図11に示した撮影スタンバイの状態から、まずステップS111で、シャッタ13が半押しされたか否かを判断する。そして、半押しされたと認識された場合、ステップS112以下の処理に進む。
【0046】
ステップS112では、図2および図3に示した画像処理LSI22の制御のもとに、自動露出(AE)および自動フォーカス制御(AF)と、電子ペーパー書き込みスタンバイの動作を行なう。
【0047】
続いて、ステップS113では、シャッタが全押しされて撮影が実行されたか否かを判断し、「Yes」であれば設定した撮影条件で撮影が完了したと判断し、ステップS114以下の処理に進む。一方、ステップS113の処理結果が「No」の場合はステップS112の処理に戻る。
【0048】
ステップS114では、CCD21によって光電変換された映像信号をA/D変換器33によりA/D変換した後、画像処理LSI22の画像信号処理回路36で色分離や解像度変換等の信号処理を行なう。そして、JPEG符号/復号器35によりJPEG方式の符号化を行ってオリジナル圧縮データとサムネイル圧縮データを生成し、メモリ制御回路32の制御に従ってこれをSDRAM24に記録する。
【0049】
ステップS115では、オリジナル圧縮データとサムネイル圧縮データをSDRAM25から読み出し、先に記憶されていた撮影日付や解像度などの撮影データと共に記録メディア15に記録する。
【0050】
続いて、ステップS116において、図11に基づいて説明した電子ペーパー26の有無を表すフラグを確認する。そして、フラグが「1」であれば、記録メディア15に一体化された電子ペーパー26がデジタルカメラ1に装着状態であると判断し、ステップS117へ進んで、図11で設定した通りのインデックス情報、例えば撮影1枚目のサムネイル画像、又は撮影データを電子ペーパー26に書き込む。その後、撮影スタンバイの状態に移行する。一方、ステップS116においてフラグが「0」である場合も撮影スタンバイの状態に移行する。このように、電子ペーパー26には所望のインデックス情報が自動的に書き込まれる。
【0051】
尚、図14には、インデックス情報書き込み後の電子ペーパー26のインデックス表示例が示されている。図14(A)は撮影データのインデックス表示例を示しており、このインデックス表示例における電子ペーパー26上には、記録メディア15に記録されている画像の撮影日、撮影者、および撮影に使用された(即ち、記録メディア15への記録に使用された)デジタルカメラの機種名といった3つの記録メディア記録内容情報が表示されている。その他、撮影データのインデックス表示の例としては、タイトル、撮影場所、被写体名、等も挙げられる。尚、電子ペーパー26に記録し且つ表示させるインデックス情報は、少なくとも記録メディア15の記録内容を判定するためのヒントとなる情報であれば1つでもよい。一方、図14(B)はサムネイル画像のインデックス表示例を示しており、このインデックス表示例における電子ペーパー26上には、記録メディア15に記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像が表示されている。電子ペーパー26に記録し且つ表示させるインデックス情報をサムネイル画像とすれば記録メディア15の記録画像の内容はより明確化される。
【0052】
次に、再生モードにおけるインデックス情報の電子ペーパー26への書き込み動作について、図13のフローチャートに基づいて説明する。この動作例では、電子ペーパー26へ書き込むインデックス情報は、撮影済みの撮影データ又はサムネイル画像の中から選択することができる。
【0053】
図11に示した再生スタンバイの状態から、まず、ステップS121において、記録メディア15に記録された撮影済みのオリジナル画像又はサムネイル画像をデジタルカメラ1で再生し、液晶モニタ25に表示する。
【0054】
次いで、ステップS122で液晶モニタ25を見ながらキースキャンを行ない、インデックス情報として電子ペーパー26に書き込むのに適当な撮影済み画像をサーチしていく。最終画像までサーチしても書き込むべき適当な画像が見つからない場合は、電子ペーパー26へインデックス情報を書き込むことを中止して通常メニューに戻る。一方、インデックス情報として書き込むのに適当な撮影済み画像が見つかった場合は、ステップS123において、電子ペーパーの有無フラグを調べる。その結果、フラグが「0」の場合は、電子ペーパーが準備されていないことを示しているので、以降の動作を中止して通常メニューに戻る。
【0055】
また、フラグが「1」の場合は、続いてステップS124において、電子ペーパー26に選択したインデックス情報を書き込むかどうかを確認する。そして、「Yes」の場合は、次のステップS125において、電子ペーパー26へのインデックス情報の書き込みを実行する。その後、書き込みが完了すると通常メニューに戻る。このように、電子ペーパー26には所望のインデックス情報が自動的に書き込まれる。
【0056】
以上のように本実施形態では、記録メディア15に一体に形成された電子ペーパー26に、記録メディア15の記録内容を示すインデックス情報を書き込み、表示することができる。
【0057】
また、電子ペーパー26に書き込み、表示するインデックス情報は、記録メディア15に記録された撮影データ、又はサムネイル画像のいずれかを選択することができる。
【0058】
更に、インデックス情報は、デジタルカメラの撮影時、又は撮影済みの画像の再生時に電子ペーパー26に書き込み、表示することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段が、デジタルカメラに着脱自在に取付けられる記録メディアに一体に形成されており、また、デジタルカメラのインデックス情報書込手段によりインデックス情報表示手段へのインデックス情報の記録および消去が行なわれるので、デジタルカメラ用の記録メディアに設けられるような小さいインデックス情報表示手段に記録メディアの記録内容を詳細に表示することが可能である。例えば、インデックス情報表示手段に記録し且つ表示させるインデックス情報を記録メディアに記録されている画像の撮影日、撮影者、撮影に使用した(即ち、記録メディアへの記録に使用された)デジタルカメラの機種名、等といった撮影データや、記録メディアに記録されている画像から選択された代表画像のサムネイル画像とすることができる。インデックス情報表示手段のインデックス情報の表示はインデックス情報書込手段により自動的に書き換え可能であるため、記録メディアの記録内容の変更の都度、従来技術のように手作業で記録メディア本体や収納ケースに貼り付けられるラベルの書き換えや貼り替えを行なわなくて済み、大変便利である。また、記録メディアに記録された内容を確認するために、記録メディアに記録された画像やインデックス情報等を例えば、デジタルカメラに設けられた液晶モニタ等の表示装置に表示させたり、パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示させたりする必要性を低く出来る。
【0060】
また、本発明によれば、インデックス情報表示手段に記録されるインデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段をデジタルカメラが更に備えており、選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時にインデックス情報表示手段に記録するので、インデックス情報表示手段に表示するインデックス情報を撮影データ又はサムネイル画像のいずれか一方から選択することができ、インデックス情報の内容を必要に応じて設定することができる。尚、インデックス情報表示手段に表示するサムネイル画像は、1枚目に撮影したサムネイル画像又は最後に撮影したサムネイル画像のいずれか一方を選択してもよい。
【0061】
また、本発明によれば、前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーなので、電子ペーパーに記録(表示)されたインデックス情報は、電子ペーパーが不揮発性であるため、記録メディアをデジタルカメラから取り外しても消えることはなく閲覧可能であり、デジタルカメラの電源スイッチをOFFにしているときでも閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のデジタルカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像処理LSIの回路構成を示すブロック図である。
【図4】電子ペーパーが一体に形成された記録メディアの構成例を示す図であり、(A)は記録メディアの平面図、そして(B)は記録メディアの側面図である。
【図5】電子ペーパー書込部の構成を模式的に示す図である。
【図6】電子ペーパー書込部の記録ヘッドの一例を示す図である。
【図7】電気泳動方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図8】ツイストボール方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図9】液晶/2色染料混入方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図10】トナーディスプレイ方式の電子ペーパーを説明するための図である。
【図11】インデックス情報の設定手順を示すフローチャートである。
【図12】撮影モードにおける電子ペーパーへのインデックス情報書き込み動作を示すフローチャートである。
【図13】再生モードにおける電子ペーパーへのインデックス情報書き込み動作を示すフローチャートである。
【図14】電子ペーパーのインデックス情報の表示例を示す図であり、(A)は撮影データのインデックス表示例であり、(B)はサムネイル画像のインデックス表示例である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
15 記録メディア
26 電子ペーパー(インデックス情報表示手段)
27 電子ペーパー書込部(インデックス情報書込手段)
Claims (5)
- 撮影によって得られた画像データと共に、撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報を着脱自在な記録メディアに記録するデジタルカメラであって、
前記インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段と、
前記インデックス情報表示手段に前記インデックス情報の記録および消去を行なうインデックス情報書込手段と、
を備え、
前記インデックス情報表示手段が前記記録メディアに一体に形成されていることを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記インデックス情報表示手段に記録される前記インデックス情報の選択を許容するインデックス情報選択手段を更に備え、
選択されたインデックス情報を画像の撮影時又は撮影した画像の再生時に前記インデックス情報表示手段に記録することを特徴とする請求項1に記載したデジタルカメラ。 - 前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載したデジタルカメラ。
- デジタルカメラに着脱自在に取付けられ、撮影によって得られた画像データと共に撮影データおよびサムネイル画像データを含むインデックス情報が前記デジタルカメラにより記録される記録メディアであって、
前記インデックス情報を書き換え可能に記録し、記録された該インデックス情報を無電力で維持し且つ表示する不揮発性のインデックス情報表示手段を一体に備えていることを特徴とする記録メディア。 - 前記インデックス情報表示手段が電子ペーパーであることを特徴とする請求項4に記載した記録メディア。
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