JP2004039450A - カード用コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のカード用コネクタ装置のハウジング4は、コネクタ本体部2に変位可能に支持され、第1端子部材6は、底壁5aを貫通形成した複数の第1開口部4b内にそれぞれ配設され、プリント基板(図示せず)には、第1端子部材6が弾接可能な固定端子部を形成し、
第1端子部材6をプリント基板から離間させた状態で、コネクタ本体部2をプリント基板にリフロー半田等で固着し、その後ハウジング4をプリント基板側に回動させて変位させることにより、第1端子部材6がプリント基板側の固定端子部に弾接するようにした。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカード用コネクタ装置に係わり、特にパーソナルコンピュータ等の記憶媒体に用いられるICカードや、デジタルカメラ等の電子機器に使用されるメモリースティック等に書き込み、または読み出し可能なカード用コネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以後PCと称する)等の情報機器の増設記録装置として、内部にIC(集積回路)を埋設したICカードに、種々の情報の書き込み、あるいは読み出しを行うためにカード用コネクタ装置が一般的に用いられている。 このような従来のカード用コネクタ装置に用いられているICカードは、内部のICに接続された接触部を前端部側に整列形成した種類、あるいは接触部を一方の面に前後2列に整列形成した種類等がある。
【0003】
そして、一方の面に接触部を前後2列に整列形成した種類のICカードを使う場合は、前後2列の接触部にそれぞれ接触させるための複数の端子部材をカード用コネクタ装置のハウジング側に配設していた。
そして、ハウジングに配設した複数の端子部材は、一方側にICカード側の接触部に接触させるための接点部を形成し、他端部側に端子部を形成し、前記端子部材の一部がハウジングにインサート成形等で埋設されて、端子部が外部に引き出し形成されている。そして、端子部が情報機器側のプリント基板にリフロー半田等で実装されて、従来のカード用コネクタ装置がプリント基板に取り付けられていた。
【0004】
また、従来のカード用コネクタ装置は、ハウジング内部のカード装着部に装着したICカードを検出するための検出スイッチが配設されており、この検出スイッチに接続されたスイッチ端子がハウジング外部に引き出されて、端子部材をプリント基板にリフロー半田して実装するときに、同時に情報機器側のプリント基板に実装していた。
このような従来のカード用コネクタ装置は、ハウジングの外部に引き出された端子部材の端子部、及び検出スイッチのスイッチ端子を情報機器側のプリント基板にリフロー半田等で1回の半田付け工程で同時に取り付けることができたので半田付けの作業性が良かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような従来のカード用コネクタ装置は、樹脂材料からなるハウジングにインサート成形等で一体化した複数の端子部材、及びスイッチ端子等をリフロー半田等による一回の半田付け工程でプリント基板に実装していた。
そのために、半田付け時に高温になった複数の端子部材の熱がハウジングに伝達されて、ハウジングに反り等の変形が発生するおそれがあった。
このような、半田付け時にハウジングが反ると、端子部材とプリント基板との間に隙間が発生して半田付け不良になるおそれがあった。
特に近年では、融点温度が従来の半田より高い、鉛フリー半田の使用率が高くなり、リフロー半田時の加熱温度が270℃程度に設定されることがあり、更に過酷な条件になっている。
【0006】
また、複数の端子部材が、ハウジング外部に引き出されていたので、情報機器側のプリント基板の面積が大きくなり、従来のカード用コネクタ装置を用いた情報機器が大型になる問題があった。
本発明は前述したような問題点に鑑みてなされたもので、実装時における半田付け不良をなくすることができるカード用コネクタ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のカード用コネクタ装置は、一方の面に複数の接触部を形成した第1カード部材を装着可能な第1カード装着部を底壁上に形成したハウジングと、このハウジングを支持可能なコネクタ本体部と、前記第1カード装着部に装着した前記第1カード部材の前記接触部に弾接可能な複数の第1端子部材と、前記ハウジングを支持した状態の前記コネクタ本体部を固着可能なプリント基板とを備え、前記ハウジングは、前記コネクタ本体部に変位可能に支持され、前記第1端子部材は、前記底壁を貫通形成した複数の第1開口部内にそれぞれ配設され、前記プリント基板には、前記第1端子部材が弾接可能な固定端子部を形成し、
前記第1端子部材を前記プリント基板から離間させた状態で、前記コネクタ本体部を前記プリント基板に固着し、その後前記ハウジングを前記プリント基板側に変位させることにより、前記第1端子部材が前記プリント基板側の前記固定端子部に弾接するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するための第2の解決手段として、前記コネクタ本体部は、前記ハウジングを支持可能なハウジング支持部を形成し、前記ハウジングは、前記第1カード装着部に挿入する前記第1カード部材をガイド可能な側壁を有し、この側壁の外面には、前記ハウジングを前記コネクタ本体部に回動自在に支持可能な回動支持部と、前記ハウジングを前記ハウジング支持部に係止可能な係止部材とを形成したことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するための第3の解決手段として、前記係止部材は、前記ハウジングの前端部寄りの前記側壁の前記外面に形成し、前記回動支持部は、前記前端部と反対側の後端部寄りに形成したことを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するための第4の解決手段として、前記係止部材は、板バネからなり、一端部側を前記側壁に埋設すると共に他端部側を前記側壁から情報に向けて突出させ、この突出部分を撓み変形させて前記ハウジング支持部に係止させたことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するための第5の解決手段として、前記第1端子部材は、前記底壁に埋設した基部と、この基部から延長形成して前記第1開口部内に露出させた片持ち梁状の第1、第2腕部とを有し、前記第1腕部の先端部側に前記第1カード部材の前記接触部に弾接可能なカード接点部と、前記第2腕部の先端部側に前記プリント基板の前記固定端子部に弾接可能な可動接点部とを、互いに離れる方向に湾曲形成したことを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するための第6の解決手段として、前記第1端子部材の前記第1、第2腕部は、前記第1カード部材を前記第カード装着部に挿入するときの挿入方向と平行に形成したことを特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するための第7の解決手段として、前記底壁を貫通形成して第2開口部を設け、この第2開口部内に弾性形可能なスイッチ端子を配設し、前記プリント基板には、前記スイッチ端子が弾接可能な固定接点部を形成し、前記スイッチ端子と前記固定接点部とで前記カード装着部に装着した前記第1カード部材を検出可能なカード検出スイッチを構成し、このカード検出スイッチは、前記第1カード部材を前記第1カード装着部に挿入すると、前記スイッチ端子が、前記第1カード部材の一方の面に押圧されて前記プリント基板の前記固定接点部に弾接するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、上記課題を解決するための第8の解決手段として、前記スイッチ端子は、前記底壁に埋設した基部と、この基部から延長形成して前記第2開口部内に露出させた片持ち梁状のスイッチ端子用第1、第2腕部とを有し、前記プリント基板の前記固定接点部は、互いに絶縁されて一対形成され、この一対の前記固定接点部に前記スイッチ端子用第1、第2腕部が弾接すると、前記カード検出スイッチのスイッチ回路が切り換わるようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するための第9の解決手段として、前記スイッチ端子用第1、第2腕部は、前記第1カード部材を前記第1カード装着部に挿入するときの挿入方向と平行に形成したことを特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するための第10の解決手段として、前記スイッチ端子用第1腕部は、先端部側を互いに離れる方向に分割して、前記カード部材の一方の面が弾接可能なカード弾接部と、前記一対の固定接点部の一方側に弾接可能な可動接点部とを形成し、前記スイッチ端子用第2腕部は、先端部側に前記一対の固定接点部の他方側に弾接する弾接部を形成したことを特徴とする。
【0017】
また、上記課題を解決するための第11の解決手段として、前記コネクタ本体部には、前記第1カード部材より面積の大きな第2カード部材を装着可能な第2カード装着部を形成し、この第2カード装着部には、前記第2カード部材の接触部に弾接可能な複数の第2端子部材を並設したことを特徴とする。
【0018】
また、上記課題を解決するための第12の解決手段として、前記ハウジングは、前記コネクタ本体部に前記係止部材で係止する前は、前記回動支持部を支点として回動可能であると共に、コネクタ本体部に対して着脱可能になっていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のカード用コネクタ装置を図1〜図16に基づいて説明する。図1は本発明のカード用コネクタ装置の上面図であり、図2は図1の側面図であり、図3は図1の正面図であり、図4は図3におけるハウジングの回動を説明する正面図であり、図5は本発明に係わるコネクタ本体部の上面図であり、図6は本発明に係わるハウジングの図面であり、図7は図5に示すコネクタ本体部にハウジングを係止した状態の上面図であり、図8は本発明に係わる第1端子部材の斜視図であり、図9は本発明に係わる第1端子部材を示す図面であり、図10は本発明に係わるスイッチ端子の斜視図であり、図11は本発明に係わるスイッチ端子っを示す図面であり、図12は第1端子部材のその他の実施の形態を説明する図面であり、図13は本発明に係わる第1カードの図面であり、図14は本発明に係わる第2カードの図面であり、図15、16は本発明に係わるハウジングの動作を説明する要部断面図である。
【0020】
まず、本発明の1実施の形態のカード用コネクタ装置1は、図5に示すような、樹脂材料等の絶縁材で形成され、外形が略コ字状のコネクタ本体部2が配設されている。このコネクタ本体部2は、表面側が凹み形成されて平坦状の底面2aと、この底面2aの図示左側に形成した左側壁2bと、この左側壁2bと対向する側に形成した右側壁2cと、図示上方の後端壁2dとで3方が囲まれている。そして。底面2aの中央部が略コ字状に切り欠きされて、ハウジング支持部3が形成されている。
【0021】
前記コ字状に形成されたハウジング支持部3は、互いに対向する側面部3a、3aと、奥側に後面部3bとが形成されて、図示下方の前端部側が開放されている。また、互いに対向する側面部3a、3aの奥面部3b近傍には、底面2aを四角形状に切り欠いた切り欠き部3c、3cが、互いに対向する位置に所定深さで切り欠き形成されている。
前記切り欠き部3c、3cの外側の底面2aには、後述するハウジング4を回動可能に支持する略半円形状の支持部3d、3dが彫り込み形成されている。
【0022】
このようなハウジング支持部3には、図6に示すような、外形が略矩形状のハウジング4が回動自在に支持可能になっていると共に、ハウジング4を係止して動きを規制するようになっている。
前記ハウジング4は、樹脂材料等の絶縁材料で形成され、図6Aに示す下方の前端部4a側が開放されて、後述する第1カード部材14を装着可能な第1カード装着部5が形成されている。
【0023】
この第1カード装着部5は、図6Cに示すように、下部には平坦状の底壁5aが形成され、この底壁5aの図示左右には、後述する第1カード部材14をガイド可能な、互いに対向する側壁5b、5bが形成され、この側壁5b、5bの上部には側壁5b、5bの奥行き方向に沿って上部壁5c、5cが形成されて、第1カード装着部5の左右にコ字状のガイド溝5dが形成されており、このガイド溝5dに後述する第1カード部材14が装着可能になっている。
また、第1カード装着部5は、図6Aに示す上方の奥側に奥壁5eが形成されて、挿入される第1カード部材14の前側部14aが当接可能になっている。
【0024】
また、ハウジング4は、第1カード装着部5に後述する第1カード部材14を挿入する側である前端部4a寄りの側壁5b、5bの外面に、それぞれ舌片状の係止部材5f、5fが突出形成されている。
前記係止部材5f、5fは、舌片状の板バネからなり、一端部側を側壁5bの下部にインサート成型等で埋設すると共に、他端部側を側壁5bから上方に向けて突出形成している。
そして、係止部材5fは、側壁5bから外側に突出する部分を上方に撓み変形させて形成されている。
【0025】
前記係止部材5fは、図6Cに示すように、他端部側である上端部側が側壁5bから離れる方向に斜めになって、側壁5b側に弾性変形可能になっている。
また、ハウジング4は、奥壁5e近傍の左右の側壁5b、5bから外側に向かって、一対の回動支持部5g、5gが突出形成されている。
この回動支持部5gは、円柱状に形成され、コネクタ本体部2の半円状の支持部3dに支持されて回動可能になっている。
【0026】
また、図6Aに示すように、回動支持部5g、5gに隣接する上方側には、抜け止め部5h、5hが突出形成されている。
そして、ハウジング4を、コネクタ本体部2の底面2aに対して略直立させた状態で、抜け止め部5hを切り欠き部3cに嵌合させると、回動支持部5gが支持部3dに嵌合し、ハウジング4が回動支持部5gを支点として、ハウジング支持部3に回動自在に支持可能になっている。
このようにハウジング支持部3に支持されて回動自在のハウジング4は、図15に示すように、抜け止め部5hが切り欠き部3c上部の底面を構成する壁部材に当接することにより、ハウジング支持部3から抜け止めされている。
【0027】
また、ハウジング4の前端部4a寄りには、底壁5aを貫通する複数の第1開口部4bが手前側と奥側の前後2列に整列形成されている。この第1開口部4bは、後述する第1カード部材14の接触部12cの数に対応して、例えば6個形成されている。
また、第1カード装着部5の奥側には、奥壁5eに接して底壁5aを貫通する第2開口部4cが1個形成されている。
【0028】
前記複数の第1開口部4b内には、第1端子部材6がそれぞれ配設されている。この第1端子部材6は、弾性を有する金属板からなり、図8、9に示すように、一端部側に形成した階段状の基部6aと、この基部6aから一方側に延長形成した片持ち梁状の第1、第2腕部6b、6cとからなり、この第1、第2腕部6b、6cは、先端部側が互いに離れる方向に湾曲形成されている。
即ち、第1腕部6bの先端部側には、後述する第1カード部材14の接触部12cに接触可能なカード接点部6dが上方側に湾曲形成され、第2腕部6cの先端部側には、プリント基板(図示せず)の固定端子部(図示せず)に弾接可能な可動接点部6eが下方側に湾曲形成されている。
【0029】
このような第1開口部4b内に配設された第1端子部材6は、図15の要部断面図に示すように、基部6aがインサート成形等により底壁5aに埋設され、この基部6aから延長形成されて第1開口部4b内に露出させた片持ち梁状の第1、第2腕部6b、6cが配設されている。
そして、第1、第2腕部6b、6cは、後述するカード部材である第1カード部材14を第1カード装着部5に挿入する時の挿入方向と平行に配設されている。
また、互いに離れる方向に湾曲形成されたカード接点部6dと可動接点部6eとは、カード接点部6dが第1開口部4bから上方に飛び出し、可動接点部6eが第1開口部4bから下方に飛び出した状態になっている。
【0030】
また、第2開口部4c内には、弾性を有する金属板からなるスイッチ端子7が配設されている。このスイッチ端子7は、図10、11に示すように、左側に形成した基部7aと、この基部7aから一方側である図示右方向に延長形成してスイッチ端子用第1、第2腕部7b、7cが設けられている。
前記スイッチ端子用第1腕部7bは、基部7a側に対して先端部側が幅広に形成されており、この幅広部分を3つ股状に分割して形成され、中央部のカード弾接部7dが上方側に湾曲形成されており、このカード弾接部7dを下方に押圧すことにより、スイッチ端子用第1腕部7bが下方に弾性変形するようになっている。
【0031】
また、中央部のカード弾接部7dの両隣には、プリント基板の表面に形成した一対の固定接点部(図示せず)の一方側に弾接可能な可動接点部7e、7eが一対形成されている。そして、カード弾接部7dと可動接点部7e、7eとは、互いに離れる方向に湾曲形成されている。
また、スイッチ端子用第2腕部7cは、プリント基板に形成した一対の固定接点部の他方側に弾接する弾接部7fが下方側に湾曲形成されている。前記弾接部7fは、延長形成された第2腕部7cが途中から下方側に折り曲げて、可動接点部7eより下方に位置している。
【0032】
このようなスイッチ端子7は、図15の要部断面図に示すように、基部7aが底壁5aにインサート成形等で埋設され、基部7aから延長形成して第2開口部4c内に露出させた片持ち梁状の一対のスイッチ端子用腕部7b、7cが配設され、この一対のスイッチ端子用腕部7b、7cは、後述する第1カード部材14を第1カード装着部5に挿入する時の挿入方向と平行に配設されている。
また、スイッチ端子7は、図15に示すように、第2開口部4c内に延出する片持ち梁状のスイッチ端子用第1腕部7bのカード弾接部7dが、第2開口部4cから上方に飛び出しており、可動接点部7e、7eは、第2開口部4c内に位置して第2開口部4c内に沈んだ状態になっている。
そして、カード弾接部7dを下方に押圧すると、スイッチ端子用第1腕部7bが下方に弾性変形して、一対の可動接点部7e、7eが第2開口部4cから下方に出っ張るようになっている。
【0033】
また、コネクタ本体部2は、図5に示すように、表面側の底面2aを所定量へこませて、後端壁2dと、互いに対向する左側壁2bと右側壁2cとに囲まれた部分の底面2a上に、第2カード装着部8が形成されている。
この第2カード装着部8は、ハウジング2の表面側を所定量凹ませて形成されて前方側が開放されており、この前方側の開放部分から後述する第2カード13が挿入されて装着可能になっている。
【0034】
また、後端壁2dには、複数の第2端子部材9が埋設形成され、この第2端子部材9の一端部側が、第2カード装着部8の内方に向けて露出して片持ち梁状に延出形成されている。そして、片持ち梁状の先端部が上方側に湾曲形成されて接点部9aが形成されている。
この接点部9aは、先端部が底面2aに当接しており、湾曲形成された接点部9aに上方から押圧荷重が加わると、接点部9aが延びる方向に弾性変形可能となっている。
【0035】
また、第2端子部材9は、他端部側が後端壁2dから外方に突出して、図2に示すような端子部9bが、L字状に折り曲げ形成されている。この端子部9bが情報機器側のプリント基板(図示せず)にリフロー半田等で実装可能になっている。
また、右側壁2c寄りの底面2a上には、第2カード装着部8に挿入される後述する第2カード15と共に後端壁2d方向にスライド移動可能なスライド部材10と、このスライド部材10を手前側の前端部側に弾性付勢可能なコイルバネ11とが配設されている。前記スライド部材10は、略45度の角度で傾斜する傾斜面10aが形成されている。
また、図5に示すコネクタ本体部2の左側壁2b、右側壁2cの下方側には、金属板からなる半田付け部16がインサート成型等により形成されている。
そして、半田付け部16及び第2端子部材9の端子部9bを情報機器側のプリント基板(図示せず)にリフロー半田等することにより、本発明のカード用コネクタ装置1が実装可能になっている。
【0036】
また、本発明のカード用コネクタ装置1は、ハウジング支持部3にハウジング4を回動自在に支持した状態のコネクタ本体部2の上部に、金属板からなるカバー12が配設されて、コネクタ本体部2の上部がカバー12で覆われている。
このカバー12は、図1に示すように、2個の矩形状の開口部12a、12aと、第2カード装着部8に装着した第2カード13の上面に当接可能な舌片部12b、12cとが形成されている。
このようなカバー12は、図1に示すように、左右側端部を下方側に折り曲げて折り曲げ部12dを形成し、この折り曲げ部12dがコネクタ本体部2の左右の側壁2b、2cにスナップ係合させて取り付けられている。
【0037】
また、コネクタ本体部2は、図2、3に示すように、裏面側から下方に向けて突出する位置決め突起13が形成されている。この位置決め突起13は、プリント基板(図示せず)側の位置決め穴に嵌合可能になっており、本発明のカード用コネクタ装置1を情報機器側のプリント基板に実装するときに位置決めして仮止め可能になっている。
また、第1カード装着部5には、内部にIC(集積回路)を埋設した、記録媒体として一般的に使用されている公知の第1カード部材14が装着可能になっている。
【0038】
この第1カード部材14は、図13に示すように、前側部14aの一方のコーナ部14bが面取り状に斜めにカットされて、前側部14a側が非対称形状になって、第1カード装着部5への第1カード部材14の逆挿入を防止するようになっている。
また、第1カード部材14の一方の面である図示上面には、内部のIC(図示せず)に導通する複数の接触部14cが露出して2列に整列形成されている。
また、第2カード装着部8には、第1カード部材14より表面積の大きな第2カード部材15が装着可能になっている。
【0039】
前記第2カード部材15は、図14に示すように、前側部15a寄りの一方の面である下面側に、内部のIC(図示せず)に導通する複数の接触部15bが露出して1列に整列形成されている。
また、前側部15aの一方のコーナ部15cが斜めに面取り状にカットされて、前側部15aが非対称形状となっている。
そのために、第2カード15を第2カード装着部8に挿入すると、コーナ部15cが、スライド部材10の傾斜面10aに当接して、第2カード装着部8に装着する第2カード15の逆挿入を防止するようになっている。
【0040】
このような構成の本発明のカード用コネクタ装置1の組立は、図5に示すような、スライド部材10とコイルバネ11とを取り付けた状態のコネクタ本体部2のハウジング支持部3に、ハウジング4を位置させる。
前記ハウジング4は、コネクタ本体部2の底面2aに対して略直立させることにより、抜け止め部5hが切り欠き部3cに嵌合して挿通すると共に、円柱状の回動支持部5gが半円状の支持部3dに位置して嵌合する。
【0041】
この状態で、ハウジング4を反時計回り方向に回動させると、回動支持部5gを支点としてハウジング4が回動し、左右の側壁5b、5bから外側に突出する係止部材5f、5fが、図4に示すように、ハウジング支持部3の側面部3a、3aに当接して、ハウジング4の反時計回り方向への回動がストップする。
この時のハウジング4は、図15に示すように、奥壁5eに対して前端部4a側が持ち上がった傾斜状になってコネクタ本体部2に支持される。
【0042】
このコネクタ本体部2に傾斜状に支持されたハウジング4は、回動支持部5g、および抜け止め部5hによって、コネクタ本体部2のハウジング支持部3から抜け止めされて、回動支持部5gを支点として回動自在になっている。
また、図15に示す傾斜状のハウジング4を、底面2aに対して直立させる方向の時計回り方向に回動させると、ハウジング4はコネクタ本体部2から着脱できるようになっている。
次に、ハウジング4を傾斜状に支持したコネクタ本体部2の上方からカバー12をかぶせてスナップ係合させるとにより、本発明のカード用コネクタ装置1の第1次組立が終了する。
【0043】
次に、本発明のカード用コネクタ装置1を情報機器等のプリント基板(図示せず)にリフロー半田等で実装する第2次組立について説明する。
まず、コネクタ本体部2の裏面側の2本の位置決め突起13を、プリント基板の位置決め穴(図示せず)に嵌合させて、カード用コネクタ装置1をプリント基板に仮止めする。
すると、コネクタ本体部2の後端壁2dから後方に突出する複数の第2端子部材9の端子部9bが、プリント基板側に形成している複数の端子パターン(図示せず)に当接、または近接する。
また、一対の半田付け部16がプリント基板側の半田ランドに当接、または近接する。
【0044】
この時のハウジング4は、前端部4a側が上方に持ち上がった傾斜状になっているので、ハウジング4の背面から下方に出っ張った第1端子部材6の可動接点部6eは、プリント基板から離間した状態になっている。
この状態で、コネクタ本体部2の複数の第2端子部材9及び半田付け部16をプリント基板にリフロー半田等で半田付けすることにより、本発明のカード用コネクタ装置1がプリント基板に実装される。
このプリント基板にコネクタ本体部2を実装時は、ハウジング4が斜めになっているので、複数の第1端子部材6がプリント基板から離間している。
【0045】
前記カード用コネクタ装置1を実装したプリント基板が常温まで冷却されると、係止部材5fの弾性力に抗して、傾斜状のハウジング4の前端部4a側を下方に押圧する。
すると、係止部材5fがハウジング支持部3の側面部3aに押されて側壁5bの外面に密着するように弾性変形して、係止部材5fがハウジング支持部3の側面部3aを通過して、ハウジング4が水平状態になる。
このようにハウジング4が水平状態になると、図3に示すように、係止部材5fは、自身の弾性力で初期状態に復帰して、先端部が側面部3aを構成する壁部の下面に当接して、ハウジング4の動きが規制されて、ハウジング4ががコネクタ本体部2に係止される。
【0046】
前記ハウジング4が水平状態となってコネクタ本体部2に係止されると、第1端子部材6の可動接点部6eがプリント基板側の固定端子に弾接して、ハウジング4は、上方に回動しょうとする力が働くが、係止部材5fによって、動きが規制されている。
この時のスイッチ端子7の第2腕部7cに形成した弾接部7fは、プリント基板の他方の固定接点部に弾接している。
そして、プリント基板に実装した本発明のカード用コネクタ装置1のハウジング4の第1カード装着部5に、第1カード部材14を挿入して装着すると、第1カード部材14の接触部14cに第1端子部材6のカード接点部6dが弾接して、プリント基板側の固定端子と第1カード部材14の接触部14cとが第1端子部材6を介して電気的に導通される。
【0047】
同時に、第1カード装着部5に挿入した第1カード部材14の前端部14a側の一方の面が、カード検出検出スイッチを構成するスイッチ端子7のカード弾接部7dを下方に押圧して、一対の可動接点部7eがプリント基板の一方側の固定接点部に弾接する。
この時、第2腕部7cの弾接部7fは、プリント基板の他方の固定接点部に弾接状態にあるので、カード検出スイッチの回路が切り換わって、第1カード装着部5の第1カード部材14が装着されたことを検出できる。
この第1カード部材14の装着を検出することにより、第1カード部材14内部のICに情報の書き込み、あるいは読み出しを行うことができるようになる。
また、コネクタ本体部2の第2カード装着部8に、第2カード15を挿入して装着すると、第2カード15の接触部15bに第2端子部材9の接点部9aが弾接して、第2カード15内部のICに情報の書き込み、あるいは読み出しを行うことができるようになる。
【0048】
このような本発明のカード用コネクタ装置1のハウジング4は、プリント基板にリフロー半田等による実装時において、奥壁5eに対して前端部4a側が持ち上がった傾斜状になっているので、複数の第1端子部材6がプリント基板から浮いている。そのために、実装時にハウジングが高温になるのを遅くすることができ、ハウジング4の熱変形による半田付け不良を防止できる。
また、プリント基板に実装後、傾斜状のハウジング4を下方に回動させてコネクタ本体部2に係止することにより、複数の第1端子部材6をプリント基板の固定端子部に弾接させて導通させることができる。
そのために、複数の第1端子部材6をプリント基板に半田付けしなくても良く、半田付け工程を簡略化できる。
【0049】
また、本発明の実施の形態では、第1端子部材6を基部6aから一対の第1、第2腕部6b、6cを延出形成したもので説明したが、第1端子部材6の変形例として、図12に示すように、第1端子部材26は、十字状の基部26aと、この基部26aから一方側に延びる腕部26bとからなり、この腕部26bを略Z字状に折り曲げて、上方側にぢあ1カード部材14の一方の面が弾接可能なカード接点部26cと、下方側にプリント基板の固定端子部に弾接可能な可動接点部26dとを形成したものでも良い。
【0050】
即ち、カード部材である第1カード部材14を第1カード装着部5に装着すると、第1端子部材26は、第1カード部材14の接触部14cに押圧されて腕部26bが下方に弾性変形して、可動接点部26dがプリント基板の固定端子部に弾接するようにしたものでも良い。
また、スイッチ端子7も、図示は省略するが、図12に示すような変形例の第1端子部材26と同じように、腕部を略Z字状に折り曲げて、カード弾接部と可動接点部とを形成したものでも良い。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカード用コネクタ装置は、第1端子部材をプリント基板から離間させた状態で、コネクタ本体部をプリント基板に固着し、その後ハウジングをプリント基板側に変位させることにより、第1端子部材がプリント基板側の固定端子部に弾接するようにしたので、ハウジングに発生する熱変形による端子半田付け不良の発生を小さくすることができ、第1端子部材とプリント基板との接触を高品質に行うことができる。
また、従来のようなプリント基板にハウジングを実装するための端子部材をハウジング外部に引き出さなくても良いので、全体形状を小型にできると共に、端子部材とプリント基板との半田付け作業をなくすることができる。
【0052】
また、ハウジングは、第1カード装着部に挿入する第1カード部材をガイド可能な側壁を有し、この側壁の外面には、ハウジングをコネクタ本体部に回動自在に支持可能な回動支持部と、ハウジングをハウジング支持部に係止可能な係止部材とを形成したので、実装時はハウジングを斜めにして、端子部材をプリント基板から浮かせることができ、ハウジングの熱変形を防止できる。
また、プリント基板に実装後は、ハウジングを回動させて係止部材でハウジングの動きを規制することができ、組立作業性が良い。
【0053】
また、係止部材は、ハウジングの前端部寄りの側壁の外面に形成し、回動支持部は、前端部と反対側の後端部寄りに形成したので、回動支持部を支点としてハウジングの前端部側を回動させることができると共に、係止部材でハウジングを確実にコネクタ本体部に係止することができる。
【0054】
また、係止部材は、一端部側を側壁に埋設すると共に他端部側を側壁から上方に向けて突出させ、この突出する部分を撓み変形させてハウジング支持部に係止させることにより、係止部材を弾性変形させて、容易にハウジングをコネクタ本体部に係止できる、組立性の良いカード用コネクタ装置を提供できる。
【0055】
また、第1端子部材は、第1腕部の先端部側にカード接点部と、第2腕部の先端部側に可動接点部とを、互いに離れる方向に湾曲形成したので、第1カード部材の複数の接触部とプリント基板の固定端子部とを第1端子部材を介して確実に接触させて導通させることができる。
そのために、高性能のカード用コネクタ装置を提供できる。
【0056】
また、第1端子部材の第1、第2腕部は、第1カード部材を第1カード装着部に挿入するときの挿入方向と平行方向に配設したので、第1カード部材を第1カード装着部に挿入時に、第1腕部を確実に上下方向に弾性変形させることができ、腕部先端に形成したカード接点部を第1カード部材の接触部に確実に接触させることができる。
【0057】
また、カード検出スイッチは、第1カード部材を第1カード装着部に挿入すると、スイッチ端子が、第1カード部材の一方の面に押圧されてプリント基板の固定接点部に弾接するようにしたので、カード検出スイッチによって第1カード装着部に装着した第1カード部材を確実に検出することができる。
【0058】
また、プリント基板に形成した一対の固定接点部に第1、第2腕部が弾接すると、カード検出スイッチのスイッチ回路が切り換わるので、第1カード装着部に装着した第1カード部材を確実に検出することができる。
【0059】
また、スイッチ端子用第1、第2腕部は、第1カード部材を第1カード装着部に挿入するときの挿入方向と平行に配設したので、第1カード部材を第1カード装着部に挿入時に、スイッチ端子用第1腕部に形成したカード弾接部を第1カード部材で確実に押圧して第1腕部を下方に弾性変形させることができる。
そのために、カード弾接部の両隣に形成した可動接点部をプリント基板の固定接点部に確実に弾接させて、装着された第1カード部材を確実に検出することができる。
【0060】
また、スイッチ端子用第1腕部は、先端部側を互いに離れる方向に分割して、カード弾接部と、固定接点部の一方側に弾接可能な可動接点部とを形成し、スイッチ端子用第2腕部は、先端部側に固定接点部の他方側に弾接する弾接部を形成したので、装着された第1カード部材を確実に検出することができるカード検出スイッチを備えたカード用コネクタ装置を提供できる。
【0061】
また、コネクタ本体部には、第1カード部材より面積の大きな第2カード部材を装着可能な第2カード装着部を形成し、この第2カード装着部には、第2カード部材の接触部に弾接可能な複数の第2端子部材を並設したので、大きさの異なる2種類のカード部材を装着することが可能なカード用コネクタ装置を提供できる。
【0062】
また、ハウジングは、コネクタ本体部に係止部材で係止する前は、回動支持部を支点として回動可能であると共に、コネクタ本体部に対して着脱可能になっているので、係止部材で係止する前のハウジングの交換が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード用コネクタ装置の上面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図3におけるハウジングの回動を説明する正面図である。
【図5】本発明に係わるコネクタ本体部の上面図である。
【図6】本発明に係わるハウジングの図面である。
【図7】図5に示すコネクタ本体部にハウジングを係止した状態の上面図である。
【図8】本発明に係わる第1端子部材の斜視図である。
【図9】本発明に係わる第1端子部材を示す図面である。
【図10】本発明に係わるスイッチ端子の斜視図である。
【図11】本発明に係わるスイッチ端子を示す図面である。
【図12】本発明に係わる第1端子部材のその他の実施の形態を説明する図面である。
【図13】本発明に係わる第1カードの図面である。
【図14】本発明に係わる第2カードの図面である。
【図15】本発明に係わるハウジングの動作を説明する要部断面図である。
【図16】本発明に係わるハウジングの動作を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 本発明のカード用コネクタ装置
2 コネクタ本体部
3 ハウジング支持部
4 ハウジング
4a 前端部
4b 第1開口部
4c 第2開口部
5 第1カード装着部
5f 係止部材
5g 回動支持部
5h 抜け止め部
6 第1端子部材
7 スイッチ端子
8 第2カード装着部
9 第2端子部材
13 位置決め突起
14 第1カード部材
15 第2カード部材
16 半田付け部
Claims (12)
- 一方の面に複数の接触部を形成した第1カード部材を装着可能な第1カード装着部を底壁上に形成したハウジングと、このハウジングを支持可能なコネクタ本体部と、前記第1カード装着部に装着した前記第1カード部材の前記接触部に弾接可能な複数の第1端子部材と、前記ハウジングを支持した状態の前記コネクタ本体部を固着可能なプリント基板とを備え、前記ハウジングは、前記コネクタ本体部に変位可能に支持され、前記第1端子部材は、前記底壁を貫通形成した複数の第1開口部内にそれぞれ配設され、前記プリント基板には、前記第1端子部材が弾接可能な固定端子部を形成し、
前記第1端子部材を前記プリント基板から離間させた状態で、前記コネクタ本体部を前記プリント基板に固着し、その後前記ハウジングを前記プリント基板側に変位させることにより、前記第1端子部材が前記プリント基板側の前記固定端子部に弾接するようにしたことを特徴とするカード用コネクタ装置。 - 前記コネクタ本体部は、前記ハウジングを支持可能なハウジング支持部を形成し、前記ハウジングは、前記第1カード装着部に挿入する前記第1カード部材をガイド可能な側壁を有し、この側壁の外面には、前記ハウジングを前記コネクタ本体部に回動自在に支持可能な回動支持部と、前記ハウジングを前記ハウジング支持部に係止可能な係止部材とを形成したことを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ装置。
- 前記係止部材は、前記ハウジングの前端部寄りの前記側壁の前記外面に形成し、前記回動支持部は、前記前端部と反対側の後端部寄りに形成したことを特徴とする請求項2記載のカード用コネクタ装置。
- 前記係止部材は、板バネからなり、一端部側を前記側壁に埋設すると共に他端部側を前記側壁から情報に向けて突出させ、この突出部分を撓み変形させて前記ハウジング支持部に係止させたことを特徴とする請求項2、または3記載のカード用コネクタ装置。
- 前記第1端子部材は、前記底壁に埋設した基部と、この基部から延長形成して前記第1開口部内に露出させた片持ち梁状の第1、第2腕部とを有し、前記第1腕部の先端部側に前記第1カード部材の前記接触部に弾接可能なカード接点部と、前記第2腕部の先端部側に前記プリント基板の前記固定端子部に弾接可能な可動接点部とを、互いに離れる方向に湾曲形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカード用コネクタ装置。
- 前記第1端子部材の前記第1、第2腕部は、前記第1カード部材を前記第カード装着部に挿入するときの挿入方向と平行に形成したことを特徴とする請求項5記載のカード用コネクタ装置。
- 前記底壁を貫通形成して第2開口部を設け、この第2開口部内に弾性形可能なスイッチ端子を配設し、前記プリント基板には、前記スイッチ端子が弾接可能な固定接点部を形成し、前記スイッチ端子と前記固定接点部とで前記カード装着部に装着した前記第1カード部材を検出可能なカード検出スイッチを構成し、このカード検出スイッチは、前記第1カード部材を前記第1カード装着部に挿入すると、前記スイッチ端子が、前記第1カード部材の一方の面に押圧されて前記プリント基板の前記固定接点部に弾接するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のカード用コネクタ装置。
- 前記スイッチ端子は、前記底壁に埋設した基部と、この基部から延長形成して前記第2開口部内に露出させた片持ち梁状のスイッチ端子用第1、第2腕部とを有し、前記プリント基板の前記固定接点部は、互いに絶縁されて一対形成され、この一対の前記固定接点部に前記スイッチ端子用第1、第2腕部が弾接すると、前記カード検出スイッチのスイッチ回路が切り換わるようにしたことを特徴とする請求項7記載のカード用コネクタ装置。
- 前記スイッチ端子用第1、第2腕部は、前記第1カード部材を前記第1カード装着部に挿入するときの挿入方向と平行に形成したことを特徴とする請求項7または8項記載のカード用コネクタ装置。
- 前記スイッチ端子用第1腕部は、先端部側を互いに離れる方向に分割して、前記カード部材の一方の面が弾接可能なカード弾接部と、前記一対の固定接点部の一方側に弾接可能な可動接点部とを形成し、前記スイッチ端子用第2腕部は、先端部側に前記一対の固定接点部の他方側に弾接する弾接部を形成したことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のカード用コネクタ装置。
- 前記コネクタ本体部には、前記第1カード部材より面積の大きな第2カード部材を装着可能な第2カード装着部を形成し、この第2カード装着部には、前記第2カード部材の接触部に弾接可能な複数の第2端子部材を並設したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のカード用コネクタ装置。
- 前記ハウジングは、前記コネクタ本体部に前記係止部材で係止する前は、前記回動支持部を支点として回動可能であると共に、コネクタ本体部に対して着脱可能になっていることを特徴とする請求項3乃至11のいずれかに記載のカード用コネクタ装置。
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