JP2004038419A - バックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラム - Google Patents

バックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のサーバーのバックアップをリモート操作で一括管理し、バックアップ自動実行をすることができるバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムを提供する。
【解決手段】処理者装置2aからの要求に応じて、バックアップ管理サーバー10は、ネットワーク20上のサーバー1a、1b、・・・に関する情報をバックアップ実行一覧表として提示する。この提示されたバックアップ実行一覧表において、バックアップ実行時間の設定などが行われ、この設定に基づいてバックアップ管理サーバー10がバックアップを実行すると、バックアップ実行結果が処理者に通知される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムに関し、特に、ネットワークを介して複数のサーバーのバックアップを一元管理することができるバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ネットワークの普及に伴い、ネットワーク上のサーバー(情報処理装置)のプログラムやデータを種々のトラブルによる破壊や紛失などに備えて、磁気テープや磁気ディスクなどの補助記憶装置にあらかじめ定期的に保存すること(バックアップ)が行われている。
このバックアップは、各サーバー本体のコンソール上において、ユーザや管理者がバックアップコマンドを直接入力することにより、実行されるようになっている。バックアップの処理結果は、各サーバーにおいてユーザや管理者がサーバーに直接ログインし、ログファイルを参照することにより確認することができる。
また、バックアップは、サーバー本体を使用しているユーザがいない深夜などの時刻に行いたい場合が多い。このような場合には、OS(OperatingSystem)のコマンドであり、所定時刻にシェルスクリプトを実行するAtコマンドを用いることで、指定した時刻にバックアップを実行することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにバックアップを実行させたり、バックアップの処理結果を参照したりするには、ユーザがサーバーごとに直接コマンドを入力する必要がある。従って、複数のサーバーがある場合、各サーバーにバックアップの起動設定やAtコマンドの設定を行う必要があった。さらに、バックアップの実行スクリプトは、サーバーに依存することが多いので、サーバー毎に別個のスクリプトを作成する必要が生じることもある。
このため、複数のサーバーのバックアップ設定やバックアップの処理結果を一括管理可能なバックアップ管理装置が要望されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数のサーバーのバックアップをリモート操作で一括管理し、バックアップ自動実行をすることができるバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のバックアップ管理装置は、複数の情報処理装置に接続され、通信回線を介して接続された情報処理端末からの要求に応じて前記情報処理装置のバックアップ設定を管理するバックアップ管理装置であって、前記情報処理端末からの要求に応じて、前記複数の情報処理装置に関する情報を前記情報処理端末に提示する情報提示手段と、前記情報提示手段による情報の提示に基づいて、前記情報処理端末で設定された所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付けるバックアップ設定受付手段と、前記バックアップ設定受付手段で受け付けたバックアップ設定に応じて、前記所定の情報処理装置のバックアップを実行するバックアップ実行手段と、前記バックアップ実行手段によって実行されたバックアップ実行結果を通知する結果通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0005】
このように、通信回線を介して接続されたリモート通信可能な他の情報処理装置からバックアップ設定を受け付けて実行するので、処理者は、情報処理装置のWebブラウザ上から複数のサーバーのバックアップをリモート実行・管理することができる。
また、バックアップ実行結果であるが結果通知手段によって通知されるので、処理者自身がバックアップ実行結果の問い合わせとしてアクセスする手間を省略することができる。さらに、バックアップ実行結果をさらに詳細に参照したい場合、バックアップ管理装置によって提示される実行一覧表にアクセスすることにより、ログファイルを参照することもできる。
【0006】
また、本発明のバックアップ管理装置は、情報提示手段が前記複数の情報処理装置のバックアップ実行所要時間、実行結果、実行設定状況などを一覧表として提示することを特徴とする。
このように情報提示手段によって、複数の情報処理装置の情報が統括管理された実行一覧表として提示され、この実行一覧表上で複数の情報処理装置のバックアップ設定を一挙に行えるので、処理者による複数の情報処理装置のバックアップオペレーション工数を削減することができる。
【0007】
また、本発明のバックアップ管理装置は、前記バックアップ実行手段によってバックアップを実行する時間の指定を前記他の情報処理装置に対して促す時間指定手段をさらに備え、前記バックアップ設定受付手段は、前記時間指定手段で指定されたバックアップ実行時間も前記バックアップ設定として受け付けることを特徴とする。
このように、実行一覧表において設定されたバックアップ実行の時間指定を受け付けることができるので、入力された開始時刻(何時間後にバックアップを実施するかを指定した時刻)に応じた非定常なバックアップを実行することができる。
【0008】
また、本発明のバックアップ管理装置は、前記バックアップ設定受付手段が前記所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付けた際に、当該情報処理装置に対するバックアップ設定をすでに受け付けているかどうかに応じて、バックアップ設定の受け付け可否を判断する設定判断手段をさらに備えたことを特徴とする。
このように、他の情報処理装置からのバックアップ設定がすでにあるかどうかを判断し、すでに設定されている場合には、実行ロックとして該当する情報処理装置のバックアップを実行せず、その旨を処理者に対して通知するので、バックアップ設定の重複処理による実行ミスを防止することができる。
【0009】
本発明のバックアップ管理方法では、複数の情報処理装置に接続され、通信回線を介して接続された情報処理端末からの要求に応じて前記情報処理装置のバックアップ設定を管理するバックアップ管理方法であって、前記情報処理端末からの要求に応じて、前記複数の情報処理装置に関する情報を前記情報処理端末に提示する第1のステップと、第1のステップによる提示に基づいて、前記情報処理端末において設定された所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付ける第2のステップと、前記第2のステップで受け付けたバックアップ設定に応じて、前記所定の情報処理装置のバックアップを実行する第3のステップと、前記第3のステップで実行されたバックアップ実行結果を通知する第4のステップと、からなることを特徴とする。
【0010】
本発明のバックアップ管理プログラムでは、複数の情報処理装置に接続され、通信回線を介して接続された情報処理端末からの要求に応じて前記情報処理装置のバックアップ設定を管理するようにコンピュータを、前記情報処理端末からの要求に応じて、前記複数の情報処理装置に関する情報を前記情報処理端末に提示する情報提示機能、前記情報提示機能による提示に基づいて、前記情報処理端末において設定された所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付けるバックアップ設定受付機能、前記バックアップ設定受付機能で受け付けたバックアップ設定に応じて、前記所定の情報処理装置のバックアップを実行するバックアップ実行機能、前記バックアップ実行機能によって実行されたバックアップ実行結果を通知する結果通知機能、として機能させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムの好適な実施形態について図1ないし図7を参照して説明する。
図1は、本発明に係るバックアップシステムを説明するための概念図である。図1に示すように、バックアップシステムは、本発明のバックアップ管理装置として機能するバックアップ管理サーバー10と、ネットワーク20を介して接続されているバックアップ管理サーバー10に対してバックアップの実行命令を行うユーザ(以下、処理者という)の情報処理装置(以下、処理者端末という)2a、2b、2c、・・・と、バックアップ管理サーバー10を介して、処理者端末2a、2b、2c、・・・からの処理要求に応じてバックアップ処理に関するデータの送受信を行うサーバー1a、1b、・・・とを備えている。
【0012】
本実施の形態において、バックアップ管理サーバー10と、サーバー1a、1b、・・・と、処理者端末2a、2b、2c、・・・とは、ネットワーク20であるインターネットを介してデータを送受信するようになっている。本実施形態では一例として、ネットワーク20をインターネットとして説明するがこれに限られるものではなく、キャプテンシステム、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)など、バックアップ管理サーバー10と処理者端末2a、2b、2c、・・・との間での各種データの送受信や、バックアップ管理サーバー10とサーバー1a、1b、・・・との間での各種データの送受信が可能なネットワークであればよい。このネットワーク20は、該ネットワーク20よりも小さなネットワークやサブネットワークを含んでいても、含んでいなくてもよい。さらに、このネットワーク20は、バックアップ管理サーバー10と、サーバー1a、1b、・・・と、処理者端末2a、2b、2c、・・・とが、有線、無線、および両方により接続されるネットワークでもよく、専用回線のみによるネットワーク、専用回線を一部に含む交換回線によるネットワーク、専用回線を含まない公衆回線によるネットワークのいずれでもよいとする。加えて、ケーブルテレビ網、衛星回線、光ファイバ網などにより構築されるネットワークでもよいとする。
【0013】
処理者端末2a、2b、2c、・・・には、HTML(Hypertext Markup Language)形式のファイルをディスプレイ、液晶画面などの画像表示手段に表示するブラウザがあらかじめインストールされている。HTML形式のファイルは、タグ(予約語の一種)などを用いて、文書の構造、画像などのある場所、リンク先などを記述したファイルである。このHTML形式のファイルは、例えば、バックアップ設定画面などの各画面を定義することができる。
処理者端末2a、2b、2c、・・・は、ブラウザを用いることにより、バックアップ管理サーバー10が送信してきたHTML形式のデータを表示するようになっている。
処理者は、処理者端末2a、2b、2c、・・・のディスプレイ、液晶画面などの画像表示手段に表示された画面に基づき、ID(識別)番号などのデータを入力するなどして、処理者端末2a、2b、2c、・・・からバックアップ管理サーバー10にアクセスしてログインすることにより、バックアップ管理サーバー10が提供するバックアップ自動実行に関する様々なサービスを受けることができる。
【0014】
以下、本実施形態では、一例として処理者端末2aからのバックアップ処理要求に応じて、バックアップ管理サーバー10が各サーバー1a、1b、・・・のバックアップ自動実行を行う場合について説明する。
まず、バックアップ管理サーバー10の構成および機能について説明する。
図2は、処理者装置2aからの要求に応じて、ネットワーク20上のサーバー1a、1b、・・・のバックアップを自動実行するバックアップ管理サーバー10の概略構成を示した図である。このバックアップ管理サーバー10は、例えばワークステーションなどの高速で高度な情報処理機能を備えたコンピュータによって構成されている。
【0015】
バックアップ管理サーバー10は、図2に示すように、制御部123を備えており、データバスなどのバスラインを介して、記憶装置15、補助記憶装置16、通信部17、入力部18、表示部19、図示しないその他の機器が接続されている。
制御部123は、マルチタスク機能をサポートしたオペレーティングシステムと組み合わされ、処理者端末2a、2b、2c、・・・からのアクセスに同時に個別に対応できるようになっている。
【0016】
バックアップ管理サーバー10の、CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているプログラムやRAM(Random Access Memory)13にロードされたプログラムなどに従って、各種の処理、計算、条件判断、ディスプレイなどの各種デバイスの制御などを行う。
ROM12は、処理者端末2aを機能させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶された読み取り専用メモリである。
RAM13は、CPU11が各種の処理を行う上で必要なプログラムやデータを記憶するメモリであり、CPU11は記憶内容を変更することができる。
【0017】
制御部123は、記憶装置15、補助記憶装置16、通信部17、入力部18、ディスプレイ19などの各種デバイスと、伝送媒体であるバスラインを介して、データや制御信号などの送受信を行う。
また、制御部123は、処理者端末2aから送信される各種データに関する処理要求を受信するデータ処理要求受信手段、受信した各種データの処理要求に応じて、各種データを送信するデータ送信処理を行うのデータ送信手段として機能する。
【0018】
また、制御部123は、記憶装置15のバックアップ汎用スクリプト151の各機能に基づいて、処理者端末2aからの要求に応じてサーバー1a、1b、・・・に関する情報を提示する情報提示手段、この情報提示手段として提示した情報に基づいて、処理者端末2aで設定されたサーバー1a、1b、・・・に対するバックアップ設定を受け付けるバックアップ設定受付手段、バックアップ設定受付手段として受け付けたバックアップ設定に応じて、サーバー1a、1b、・・・のバックアップを実行するバックアップ実行手段、バックアップ実行手段として実行したバックアップ実行の結果を通知する結果通知手段、としてバックアップ管理サーバー10を機能させる。
【0019】
記憶装置15は、高速にアクセスできると共に大容量の記憶装置であるハードディスクが主として使用されており、ここにはバックアップ汎用スクリプト151、プログラム部152、ログファイル153、データベース部154が記憶されている。
バックアップ汎用スクリプト151は、図3に示すようにメール機能1511、認証機能1512、ロック機能1513を備えている。バックアップ汎用スクリプト151は、バックアップ管理サーバー10がバックアップ取得、ログ出力、ログ判断、メール送信などの各処理提供を行うことができるように記述されたイベント駆動型のプログラムである。
また、CGI150は、各サーバー1a、1b、・・・のバックアップ汎用スクリプトに対してバックアップ実行をリモートでコマンド命令するようになっている。このように、CGI150は、各サーバー1a、1b、・・・にあらかじめ格納してあるバックアップ汎用スクリプトへの起動命令を行うことができ、サーバーに依存しない形のスクリプトとなっている。
【0020】
バックアップ管理サーバー10は、バックアップ汎用スクリプト151が備えている各機能1511〜1513によって、正当な処理者かどうかの認証情報の入力を促す認証手段、重複処理でないかどうかのロック判断(設定判断手段)、ログ出力手段、ログ判断手段、バックアップを実行する時間の指定を促す時間指定手段、指定された時間にサーバー1a、1b、・・・のバックアップを行うバックアップ実行手段、バックアップ実行処理の結果メールやロック実行メールを送信する結果通知手段として機能するようになっている。
【0021】
プログラム部152には、例えば、OSや、外部からの不正アクセスを防止するプログラム、またはバックアップ管理サーバー10の管理者がメンテナンスに使用するプログラムなどのその他のプログラムが記憶されている。
また、プログラム部152は、バックアップ機能を提供するためのWebサーバーとしてバックアップ管理サーバー10を機能させる。
ログファイル153は、受信した処理要求に応じてバックアップ管理サーバー10が実行したバックアップの処理結果である更新後の情報、操作内容などのファイルである。
【0022】
データベース部154には、バックアップ管理サーバー10が行ったトランザクションの記録や、処理者端末2aから送信されてきたデータ、制御部123のCPU11がCGI150に従ってバックアップ管理サーバー10を各機能として制御した結果、処理者端末2aまたはサーバー1a、1b、・・・に送信されるデータなどが格納されている。
例えば、データベース部154には、処理者端末2aと送受信されるデータとして、登録処理者データ(各処理者のメールアドレス、個人情報など)、認証データ(各処理者ごとのID(識別)番号、パスワードなど)、その他の各種データが格納されている。なお、データベース部154内は、各データの一時的な作業を行うテンポラリデータベース有しており、所定の処理後にテンポラリデータベースから各データを妥当なデータベースに格納し直すようになっている。データベース部154は、各ユーザである個人がバックアップを起動する処理者として登録するために入力したデータも保持している。
【0023】
補助記憶装置16は、一般に記憶装置15よりもアクセス速度が遅く、バックアップ管理サーバー10に対して着脱自在な光磁気ディスク、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク装置、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)装置などであり、バックアップ管理サーバー10、サーバー1a、1b、・・・などのプログラムやデータのバックアップとして使用される。
通信部17は、バックアップ管理サーバー10をネットワーク20に接続するデバイスである。バックアップ管理サーバー10を公衆回線に接続する場合にはモデムなどで構成される。
【0024】
入力部18は、キーボードやマウスなどの入力手段で構成されている。キーボードは、文字、数字などの情報を入力するデバイスである。マウスは、ポインティングデバイスであり、表示部19上に表示されたアイコンやボタンなどをクリックすることにより、データの入力を行うことができる。
表示部19は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどで構成された画像表示手段である。表示部19は、各サーバー1a、1b、・・・のバックアップ状況、ログファイルなどの各種画面や、処理者端末2aからの受信した情報などを表示する。
【0025】
次に、本実施形態のバックアップシステムの動作について説明する。
図3は、バックアップシステムの概略構成を示したブロック図である。図4は、処理者がバックアップ処理を設定する場合のバックアップ管理サーバー10と処理者端末2aの動作を示したフローチャートである。なお、処理者端末2aの処理者は、あらかじめバックアップ処理を行うことができる登録者として、バックアップ管理サーバー10に登録されているものとして説明する。また、以下において、「バックアップ管理サーバー10は、〜する」、「処理者端末2aは、〜する」などの記載は、バックアップ管理サーバー10の制御部123、または、処理者端末2aの制御部が所定のプログラムにしたがって動作することを意味しているものとする。
また、各サーバー1a、1b、・・・には、あらかじめバックアップ管理サーバー10のCGI150からの命令に応じて装置への処理を行うバックアップ処理部(図3中のバックアップ汎用スクリプト)が備えられているものとして説明する。
【0026】
まず、処理者が処理者端末2aにおいてWebブラウザを立ち上げ、バックアップ管理サーバー10へ接続要求を選択すると、処理者端末2aの制御部は、ネットワーク20を介してバックアップ管理サーバー10へ接続要求データを送信する(ステップS10)。
バックアップ管理サーバー10は、処理者端末2aから接続要求データを受信すると、起動設定選択画面データを処理者端末2aに送信する(ステップS100)。
【0027】
処理者端末2aの制御部は、起動設定選択画面データを受信すると、画像表示手段に図3に示すような起動設定画面31を表示させる。この起動設定画面31には、バックアップ管理サーバー10用と、このバックアップ管理サーバー10がバックアップ管理するサーバー1a、1b、・・・のそれぞれの「起動」ボタンと「結果表示リンク」ボタンが表示されている。ここで、処理者によって、いずれかの「起動」ボタンが選択されると、図示は省略するが登録者としての認証情報(ID番号、パスワードなど)入力画面が処理者端末2aに表示される。処理者端末2aの処理者があらかじめ取得している認証情報を入力後、送信ボタンを選択すると、処理者端末2aの制御部は、バックアップ設定画面取得要求および認証情報をバックアップ管理サーバー10に送信する(ステップS20)。
【0028】
バックアップ管理サーバー10は、処理者端末2aからバックアップ設定画面取得要求および処理者の認証情報を受信すると、受信した認証情報がデータベース部154の登録者データに格納されているかどうかの確認を行う。処理者端末2aからの認証情報が登録者データに一致すると判断されると、バックアップ管理サーバー10の制御部123は、CGI150を起動して処理者端末2aにバックアップ設定画面データを送信する(ステップS200)。
処理者端末2aの制御部は、バックアップ設定画面データを受信すると、画像表示手段に図5に示すようなバックアップ実行一覧表50の画面を表示させる。このバックアップ実行一覧表50には、バックアップ管理サーバー10が一括管理して、バックアップ自動実行する各サーバー1a、1b、・・・のバックアップ実行一覧が表示されている。
この処理者端末2aに表示されたバックアップ実行一覧表50において、処理者は、バックアップ管理サーバー10が管理する複数のサーバー1a、1b、・・・のバックアップ設定を行うことができる。
【0029】
このバックアップ実行一覧表50には、サーバー1dのようにバックアップ管理サーバー10によってバックアップ管理を行うことができないサーバーも表示される。バックアップ管理サーバー10によるバックアップ自動実行が行えないサーバーであるかどうかは、手動実行欄53を参照することにより判断することができるようになっている。例えば、図5では、サーバー1dがバックアップ自動実行の設定を行えないサーバーとして表示されているが、これは手動実行欄53に時間設定プルダウンメニューおよび「Start」ボタンが表示されていないことで判断することができる。なお、このサーバー1dのバックアップ自動実行の設定はできないが、結果確認欄54の「見る」を選択することにより、ログの参照をすることはできる。
登録確認欄55には、サーバーに対してバックアップ自動実行が設定されているかどうかが表示される。登録確認欄55に丸印(○)が付いている場合、バックアップ自動実行が登録されていることになる。また、所要時間欄56には、各サーバー1a、1b、・・・のバックアップ実行を開始してから終了するまでに要する時間が表示される。
【0030】
図5のバックアップ実行一覧表において、処理者がバックアップ手順欄51の「見る」を選択すると、処理者端末2aの画像表示手段にバックアップに関する説明が表示される。また、使用メディア欄52には、各サーバー1a、1b、・・・が補助記憶装置として使用するテープなどの種類が記載されている。
ここで例えば、処理者がサーバー1bの手動実行欄53において、時間設定プルダウンメニューの「8」を選択して「Start」ボタンをクリックすると(時間指定)、8時間後にサーバー1bのバックアップを行う旨のバックアップ設定情報が処理者端末2aからバックアップ管理サーバー10へ送信される(ステップ30)。なお、手動実行欄53の時間設定プルダウンメニューで「0」を選択すると、バックアップ自動実行が即時に行われることになる。この時間指定機能により、バックアップ管理サーバー10は、非定常のバックアップオペレーションにも対応することができる。
【0031】
バックアップ管理サーバー10の制御部123は、処理者端末2aからバックアップ設定情報を受信すると、CGI150を起動し、指定された時間(ここでは一例として8時間後とする)に、サーバー1bのバックアップ処理を行うように指定する。すなわち、バックアップ管理サーバー10の制御部123は、バックアップ管理サーバー10のCGI150を介して、バックアップ対象のサーバー1bが有するバックアップ汎用スクリプトを8時間後(指定された時間)に起動させるように制御する(ステップS300)。
【0032】
ここで、サーバー1bは、ロック機能1513に従って、サーバー1bにロック制御用ファイルが作成されているかどうかの確認を行う。ロック機能1513とは、バックアップ汎用スクリプト151に付加されており、1つのサーバーに対するバックアップ設定の重複処理を防止するものであり、バックアップ設定がすでに行われているかどうかの判断を行う設定判断手段として機能する。
ロック制御用ファイルは、各サーバー1a、1b、・・・がバックアップ設定を受け取った際に、バックアップ汎用スクリプトによって作成されるファイルである。すなわち、バックアップ設定を行う予定のサーバーに、このロック制御用ファイルがある場合、すでにバックアップ設定が行われているということになる。なお、ロック制御用ファイルは、各サーバーのバックアップ処理が終了後、削除されるようになっている。
【0033】
サーバー1bにロック制御用ファイルがない場合、サーバー1bのバックアップ汎用スクリプト151は、所定時間経過後、バックアップを実行する(ステップS301)。
なお、サーバー1bにロック制御用ファイルがある場合、すでにサーバー1bのバックアップ設定がされていることによるエラーとなり、その旨がロック機能1513によってCGI150を介して処理者端末2aに送信され、処理者に通知される。すなわち、サーバー1bへのバックアップ設定の重複処理を防止し、ロックをかけたことになる。
【0034】
サーバー1bのバックアップ汎用スクリプト151は、サーバー1bのバックアップ処理結果のログファイルを取得すると、このログファイルの内容を判断する。そして、このログファイルの内容、すなわちバックアップの成功または失敗に応じて、バックアップ汎用スクリプト151内のメール機能1511に従って、制御部123に対してバックアップ処理結果の送信指示を行う(ステップS302)。制御部123は、バックアップ処理結果メールを処理者端末2aに送信する(ステップS400)。
【0035】
このメール機能1511によって送信されるバックアップ処理結果メールの送信先は、各サーバーのバックアップ処理を設定した処理者に送信されるようになっており、基本的にはデータベース部154に格納されている登録処理者データのメールアドレスとなっている。
なお、本実施形態では、データベース部154に格納されているメールアドレスは、処理者端末2aのメールアドレスであるものとして説明するが、これに限られず、バックアップ処理結果メールの送信先を処理者端末2aとは別のメールアドレスとしてもよい。
【0036】
処理者端末2aは、バックアップ管理サーバー10からバックアップ処理結果メールを受信すると、画像表示手段に図6に示すようなバックアップ処理結果画面を表示させる(ステップS40)。
このバックアップ処理結果画面には、ログがうまくいったか否かの結果が記載されるようになっている。バックアップ処理が無事に終了した場合、処理者端末2aの画像表示手段には、図6(a)に示すようなバックアップ処理結果メールが表示される。また、バックアップ処理が失敗で終了した場合、バックアップ失敗個所が記載された図6(b)に示すようなバックアップ処理結果メールが表示される。
【0037】
また、処理者がバックアップ処理結果をさらに詳しく確認したい場合、バックアップ実行一覧表31の結果確認欄54の「見る」を選択すると、処理者端末2aは、バックアップ管理サーバー10に対してバックアップログファイルの取得要求を送信する。
バックアップログファイルの取得要求を受信すると、バックアップ管理サーバー10の制御部123は、CGI150を介してログファイル153から該当するバックアップログファイルを抽出し、処理者端末2aに送信する。
バックアップログファイルを受信すると、処理者端末2aの画像表示手段には、図7に示すようなバックアップログファイル画面が表示される。このバックアップログファイル画面を参照することにより、処理者は、どこで失敗したのかをより詳しく認識することができる。
【0038】
以上、本発明のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムの一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、バックアップ管理サーバー10と、サーバー1a、1b、・・・とは、ネットワーク20を介して接続されているものとして説明したが、これに限られるものではなく、ネットワーク20とは別のネットワークを介して接続されるようにしてもよい。
また、図1では、処理者端末2a、2b、2c、・・・は、直接ネットワーク20のインターネットに接続されているが、プロバイダと呼ばれるインターネット接続仲介業者を介してネットワーク20に接続する場合もある。
【0039】
また、本実施形態では、一例として処理者端末2aは、PC(パーソナルコンピュータ)端末であるものとして説明するが、これに限られるものではなく、図1の処理者端末2b、2c、・・・として示すように、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Paersonal Handy−phone System)、通信機能を持ったワープロなどの情報処理端末であり、バックアップ管理サーバー10と送受信するデータ表示が可能なものであればよいとする。
【0040】
また、バックアップ管理サーバー10は、ネットワーク20を介して接続されている他のサーバー1a、1b、・・・のバックアップを管理するものとして説明したが、処理者端末2a、2b、2c、・・・からの処理要求に応じて、バックアップ管理サーバー10自体のバックアップ管理も行うものとする。
また、バックアップ処理を許可されてはいるが登録されていない処理者の場合、最初にバックアップ管理サーバー10にアクセスした際に、所定の処理者個人情報を入力することでバックアップ管理サーバー10が統合するネットワークにおけるバックアップ処理の設定を行うことができるものとする。
【0041】
以上のように、本実施の形態のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムによると、通信回線を介して接続されたリモート通信可能な処理者端末2a、2b、2c、・・・からバックアップ設定を受け付け、この設定に基づいてバックアップを実行するので、処理者は、処理者端末のWebブラウザ上から複数のサーバーのバックアップをリモート実行・管理することができる。
【0042】
また、本実施の形態のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムによると、複数のサーバー1a、1b、・・・の情報を統括管理して、複数の情報処理装置のバックアップ実行所要時間、実行結果、実行設定状況などを実行一覧表として提示するので、処理者は、この実行一覧表を利用することで複数のサーバーのバックアップ設定を一挙に行うことができ、複数のサーバーのバックアップオペレーション工数を削減することができる。
【0043】
本実施の形態のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムによると、バックアップ実行結果であるログファイルがメール送信されるので、処理者自身がバックアップ実行結果の問い合わせとしてバックアップ管理サーバー10にアクセスする手間を省略することができる。また、利用者は、バックアップ実行結果をさらに詳細に参照したい場合、バックアップ管理サーバー10によって提示される実行一覧表にアクセスすることにより、ログファイルを参照することもできる。
【0044】
本実施の形態のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムによると、処理者端末2a、2b、・・・からのバックアップ設定を受け付ける際に認証情報の入力を促し、処理者が登録されているかどうかを確認するセキュリティ機能を備えるので、登録処理者以外の者がバックアップ実行を設定できないようにすることができる。
本実施の形態のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムによると、実行一覧表においてバックアップ実行の時間指定ができるので、入力された開始時刻(何時間後にバックアップを実施するかを指定した時刻)に応じた非定常なバックアップを実行することができる。
【0045】
本実施の形態のバックアップ管理装置、バックアップ管理方法およびバックアップ管理プログラムによると、処理者端末2a、2b、・・・から受信したサーバー1a、1b、・・・に対するバックアップがすでに設定されているかどうかを判断し、すでに設定されている場合には、実行ロックとして該当するサーバーのバックアップを実行せず、その旨を処理者に対して通知するので、バックアップ設定の重複処理による実行ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバックアップシステムを説明するための概念図である。
【図2】バックアップ管理サーバーの概略構成を示した図である。
【図3】バックアップシステムの概略構成を示したブロック図である。
【図4】処理者がバックアップ処理を設定する場合のバックアップ管理サーバーと処理者端末の動作を示したフローチャートである。
【図5】バックアップ実行一覧表の画面を示した図である。
【図6】バックアップ処理結果メールを示した図である。
【図7】バックアップログファイル画面を示した図である。
【符号の説明】
1a、1b・・・サーバー、2a、2b、2c・・・処理者端末、10・・・バックアップ管理サーバー、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、15・・・記憶装置、16・・・補助記憶装置、17・・・通信部、18・・・入力部、19・・・表示部、20・・・ネットワーク、150・・・CGI、151・・・汎用バックアップスクリプト、152・・・プログラム部、153・・・ログファイル、154・・・データベース部

Claims (6)

  1. 複数の情報処理装置に接続され、通信回線を介して接続された情報処理端末からの要求に応じて前記情報処理装置のバックアップ設定を管理するバックアップ管理装置であって、
    前記情報処理端末からの要求に応じて、前記複数の情報処理装置に関する情報を前記情報処理端末に提示する情報提示手段と、
    前記情報提示手段による情報の提示に基づいて、前記情報処理端末で設定された所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付けるバックアップ設定受付手段と、
    前記バックアップ設定受付手段で受け付けたバックアップ設定に応じて、前記所定の情報処理装置のバックアップを実行するバックアップ実行手段と、
    前記バックアップ実行手段によって実行されたバックアップ実行結果を通知する結果通知手段と、
    を備えたことを特徴とするバックアップ管理装置。
  2. 情報提示手段は、前記複数の情報処理装置のバックアップ実行所要時間、実行結果、実行設定状況などを一覧表として提示することを特徴とする請求項1記載のバックアップ管理装置。
  3. 前記バックアップ実行手段によるバックアップ実行時間の指定を前記他の情報処理装置に対して促す時間指定手段をさらに備え、
    前記バックアップ設定受付手段は、前記時間指定手段で指定されたバックアップ実行時間も前記バックアップ設定として受け付けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックアップ管理装置。
  4. 前記バックアップ設定受付手段が前記所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付けた際に、当該情報処理装置に対するバックアップ設定をすでに受け付けているかどうかに応じて、バックアップ設定の受け付け可否を判断する設定判断手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のうちいずれか1に記載のバックアップ管理装置。
  5. 複数の情報処理装置に接続され、通信回線を介して接続された情報処理端末からの要求に応じて前記情報処理装置のバックアップ設定を管理するバックアップ管理方法であって、
    前記情報処理端末からの要求に応じて、前記複数の情報処理装置に関する情報を前記情報処理端末に提示する第1のステップと、
    第1のステップによる提示に基づいて、前記情報処理端末において設定された所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付ける第2のステップと、
    前記第2のステップで受け付けたバックアップ設定に応じて、前記所定の情報処理装置のバックアップを実行する第3のステップと、
    前記第3のステップで実行されたバックアップ実行結果を通知する第4のステップと、
    からなることを特徴とするバックアップ管理方法。
  6. 複数の情報処理装置に接続され、通信回線を介して接続された情報処理端末からの要求に応じて前記情報処理装置のバックアップ設定を管理するようにコンピュータを、
    前記情報処理端末からの要求に応じて、前記複数の情報処理装置に関する情報を前記情報処理端末に提示する情報提示機能、
    前記情報提示機能による提示に基づいて、前記情報処理端末において設定された所定の情報処理装置に対するバックアップ設定を受け付けるバックアップ設定受付機能、
    前記バックアップ設定受付機能で受け付けたバックアップ設定に応じて、前記所定の情報処理装置のバックアップを実行するバックアップ実行機能、
    前記バックアップ実行機能によって実行されたバックアップ実行結果を通知する結果通知機能、
    として機能させることを特徴とするバックアップ管理プログラム。
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