JP2004038401A - 半導体回路デバイス、管理システム、及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを管理する管理システムを低いコストで提供する。
【解決手段】通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスであって、外部の被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力部と、入力部から入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP制御部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスであって、外部の被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力部と、入力部から入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP制御部とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体回路デバイス、管理システム、及び管理方法に関する。特に本発明は、通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスに、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信機能を有するワークステーション等を接続して、当該被管理対象デバイスを管理する方法(プロキシエージェント)が知られている。この場合、ワークステーションは、通信ネットワークを介して、ネットワーク管理ステーションからSNMPメッセージを受け取り、当該メッセージに従って被管理対象デバイスを管理する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワークステーションは大型で高価であり、また、消費電力が大きい。そのため、従来、プロキシエージェントが使用できる環境が限定されるという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる半導体回路デバイス、管理システム、及び管理方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスであって、外部の被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力部と、入力部から入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP制御部とを備える。また、SNMP制御部は、被管理対象デバイスを制御するコマンドを通信ネットワークから受信するために用いるMIBオブジェクトを管理し、SNMP制御部が、被管理対象デバイスに対するコマンドを含むSNMPメッセージを通信ネットワークから受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定されるコマンドを被管理対象デバイスに与えるコマンド出力部を更に備えてよい。
【0006】
SNMP制御部が、被管理対象デバイスに対して外部入力信号を出力させるコマンドの送付を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、コマンド出力部は、コマンドを被管理対象デバイスに与え、MIB格納部は、当該コマンドに対応して出力される外部入力信号を入力データとして格納し、SNMP制御部は、SNMPに基づくメッセージを用いて、当該入力データを通信ネットワークへ送信してよい。また、MIB格納部は、入力データを、被管理対象デバイスの種類に依存しない入力データMIBオブジェクトに対応付けて格納し、コマンドを、被管理対象デバイスの種類に依存しないコマンドMIBオブジェクトに対応付けて格納し、SNMP制御部は、入力データMIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信し、コマンド出力部は、コマンドMIBオブジェクトに対応付けられたコマンドを、被管理対象デバイスに与えてよい。
【0007】
また、外部入力信号はアナログ信号であって、アナログ信号をデジタル信号に変換することにより、MIB格納部が格納する入力データを生成するAD変換部を更に備えてよい。MIB格納部は、外部入力信号の値の平均を算出する時間間隔をMIBオブジェクトに対応付けて格納する平均時間間隔格納部を有し、平均時間間隔格納部に設定された時間間隔における外部入力信号の値の平均値を算出することにより、入力データを生成する平均値生成部を更に備えてよい。SNMP制御部は、通信ネットワークから平均時間間隔格納部の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定される時間間隔を平均時間間隔格納部に設定してよい。
【0008】
また、MIB格納部は、外部入力信号の値を入力する周期をMIBオブジェクトに対応付けて格納する入力周期格納部を有し、入力周期格納部に設定された周期毎に、入力部から入力された外部入力信号を入力データとしてMIB格納部に格納させるデータ格納制御部を更に備えてよい。SNMP制御部は、通信ネットワークから入力周期格納部の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定される周期を入力周期格納部に設定してよい。
【0009】
また、MIB格納部は、入力データを通信ネットワークに送信する条件をMIBオブジェクトに対応付けて格納する送信条件格納部を有し、SNMP制御部は、入力データが送信条件格納部に設定された条件を満たす場合に、SNMPに基づくトラップメッセージを用いて、入力データを通信ネットワークへ送信してよい。送信条件格納部は、当該条件として、入力データの閾値を格納し、SNMP制御部は、入力データの値が閾値を越える場合に、入力データを通信ネットワークへ送信してよい。
【0010】
また、予め定められた暗号鍵を格納する暗号鍵格納部と、予め定められたサーバのIPアドレスを格納するIPアドレス格納部と、当該半導体回路デバイスの起動後に、暗号鍵の送信を要求する暗号鍵要求メッセージを、IPアドレス格納部が格納するIPアドレスを用いてサーバへ送信して、当該サーバから新たな暗号鍵を取得する暗号鍵取得部とを更に備え、SNMP制御部は、新たな暗号鍵によって暗号化されたメッセージを用いて入力データを通信ネットワークへ送信してよい。また、被管理対象デバイスは、外部の環境を検出するセンサであって、入力部は、外部の環境を示す値を外部入力信号として入力し、MIB格納部は、入力部から入力された外部入力信号を、入力データとして格納し、SNMP制御部は、入力データをSNMPに基づくメッセージを用いて通信ネットワークへ送信してよい。センサは、温度センサ、湿度センサ、煙センサ、又は水センサであって、入力部は、当該センサに対応する温度を示す値、湿度を示す値、煙の有無を示す値、又は水量を示す値を外部入力信号として入力し、MIB格納部は、入力部から入力された外部入力信号を、入力データとして格納し、SNMP制御部は、入力データをSNMPに基づくメッセージを用いて通信ネットワークへ送信してよい。
【0011】
また、本発明の第2の形態によると、外部の環境を検出する管理システムであって、外部の環境を検出するセンサと、センサと、通信ネットワークとに接続される半導体回路デバイスとを備え、半導体回路デバイスは、センサから、外部の環境を示す値を外部入力信号として入力する入力部と、入力部から入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP制御部とを有する。
【0012】
本発明の第3の形態によると、外部の被管理対象デバイスの管理方法であって、通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスに、被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力段階と、入力段階において半導体回路デバイスに入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納段階と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP送信段階とを備える。
【0013】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る管理システム10の一例を示す。本実施形態において、管理システム10は、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイス(Managed Object)の一例であるセンサ20を、SNMP(Simple Network Management Protocol)により管理する。
【0016】
管理システム10は、通信ネットワーク40により互いに接続された、複数の管理装置50−1、2と、被管理対象システム70とを備える。被管理対象システム70は、センサ20及びエージェントデバイス30を有する。
【0017】
センサ20は、エージェントデバイス30の外部に設けられ、被管理対象システム70の外部の環境を検出して、当該外部の環境を示す値を外部入力信号としてエージェントデバイス30に供給する。センサ20は、例えば、温度センサ、湿度センサ、煙センサ、又は水センサであって、センサ20に対応する温度を示す値、湿度を示す値、煙の有無を示す値、又は水量を示す値を外部入力信号として出力してよい。
【0018】
ここで、本実施形態において、センサ20は、アナログ信号である外部入力信号をエージェントデバイス30に供給する。別の実施例において、センサ20は、デジタル信号である外部入力信号を出力してもよい。例えば、温度センサであるセンサ20は、温度を示すアナログ信号又はデジタル信号を、エージェントデバイス30への外部入力信号として出力してよい。
【0019】
エージェントデバイス30は、SNMPにおけるプロキシエージェントの機能を有し、センサ20と取り外し可能に接続される。エージェントデバイス30は、AD変換器32、センサ制御デバイス34、及び初期値格納部36を含む。
【0020】
AD変換器32は、アナログ伝送線路22を介してセンサ20から受け取る外部入力信号をデジタル信号にAD変換する。ここで、AD変換器32は、例えばSPI(Serial Peripheral Interface)等によりセンサ制御デバイス34と接続され、センサ制御デバイス34から受け取る設定パラメータに従ってAD変換を行う。そして、センサ制御デバイス34は、AD変換器32がデジタル信号に変換した外部入力信号を入力データとして受け取り、外部入力信号が示す環境データを、SNMPに基づくメッセージを用いて通信ネットワーク40に送信する。
【0021】
ここで、センサ制御デバイス34は、被管理対象システム70の外部と接続可能なシリアルインターフェイスを有する。センサ制御デバイス34は、当該シリアルインターフェイスを介して、例えば管理装置50−1と接続されてもよく、センサ20と接続されてもよい。
【0022】
また、センサ制御デバイス34は、デジタル伝送線路24を介してセンサ20にコマンドを供給することによりセンサ20を制御する。更には、センサ制御デバイス34は、デジタル伝送線路24を介して、例えばセンサ20の状態を示すステータス信号を受け取ってもよく、デジタル信号である外部入力信号を受け取ってもよい。コマンド出力部306は、制御信号をセンサ20に与えてよい。
【0023】
また、センサ制御デバイス34は、センサ20又はデジタル伝送線路24から動作電力を受け取ってもよい。デジタル伝送線路24は、例えば、RS−232C、SPI等のシリアルインターフェイス、又は複数のビットを有するDIOインターフェイスであってよい。
【0024】
初期値格納部36は、例えば管理装置50−1のIPアドレス等の、センサ制御デバイス34に初期設定すべき情報を格納する。初期値格納部36は、例えば、EEPROM又はフラッシュメモリであってよい。センサ制御デバイス34は、起動時に初期値格納部36にアクセスし、初期設定すべき情報を取得する。
【0025】
尚、別の実施例において、エージェントデバイス30は、センサ制御デバイス34に接続されたCPUを更に含んでもよい。当該CPUは、例えば、SNMPに基づく処理の一部を行ってよい。
【0026】
複数の管理装置50−1、2は、SNMPにおけるネットワーク管理ステーション(マネージャ)の機能を有し、SNMPに基づくメッセージを被管理対象システム70に対して送受信することにより、被管理対象システム70を管理する。管理装置50−1は、SNMP管理部52、閲覧データ格納部54、通知部56、及び連絡先データベース58を有する。
【0027】
SNMP管理部52は、SNMPに基づくメッセージを用いて、環境データをセンサ制御デバイス34から取得する。すなわち、SNMP管理部52は、被管理対象システム70に対する定期的なポーリング、又は被管理対象システム70から受け取るトラップメッセージにより環境データを取得する。
【0028】
連絡先データベース58は、センサ制御デバイス34に対応付けて、センサ制御デバイス34の使用者の連絡先を示す連絡先情報を格納する。本実施形態において、連絡先データベース58は、連絡先情報として、移動体端末の一例である携帯電話60への連絡先を格納する。別の実施例において、連絡先データベース58は、連絡先情報として、例えばセンサ制御デバイス34の使用者の電子メールアドレスやFAX番号を格納してもよい。
【0029】
通知部56は、環境データが予め定められた条件を満たす場合に、センサ制御デバイス34の使用者に対して、環境データが予め定められた条件を満たすことを示す通知を行う。通知部56は、例えば、ポーリングに応じて取得した環境データの値が予め設定された閾値を越えた場合や、トラップメッセージにより環境データを取得した場合に、当該通知を行ってよい。通知を行う場合、通知部56は、連絡先データベース58から携帯電話60への連絡先を取得して通知を行う。この場合、通知部56は、予め定められた複数回の通知を行ってよい。また、通知部56は、携帯電話60に、音声又は文字メッセージ等により通知を行ってよい。
【0030】
閲覧データ格納部54は、センサ制御デバイス34の使用者へ通知部56が通知を行った場合に、携帯電話60から閲覧可能に環境データを格納する。閲覧データ格納部54は、例えば、携帯電話60が有するウェブブラウザ機能によりアクセス可能なホームページに、環境データを格納してよい。
【0031】
また、別の実施例において、閲覧データ格納部54は、管理装置50−1の外部のサーバに環境データを含むデータを送付することにより、当該外部のサーバ上に設けられた、携帯電話60から閲覧可能なホームページに環境データを格納してもよい。
【0032】
管理装置50−2は、管理装置50−1と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。被管理対象システム70は、例えば管理装置50−1と通信不可能な場合に、管理装置50−2と通信する。
【0033】
本実施形態において、管理装置50−1は、センサ20を、SNMPに基づく通信機能を有するエージェントデバイス30を介して制御及び監視する。そのため、本実施形態によれば、IPネットワーク接続機能を有さないセンサをSNMPにより管理して、外部の環境を検出する管理システムを提供することができる。また、これにより、インターネットの標準プロトコルにより、センサを遠隔管理、監視し、計測するシステムを提供することができる。更には、本実施形態によれば、センサ20に対する管理及び監視を統合化して行うシステム及びソリューションを提供することができる。
【0034】
以上において、通信ネットワーク40は、例えばインターネットや他の公衆回線網等の広域ネットワークであってもよく、また、ローカルネットワーク等であってもよい。センサ20は、例えば、ネットワーク化されていないスタンドアローン機器、又はノンコンピュータ機器であってよい。また、センサ制御デバイス34は、センサ以外の各種被制御デバイスを制御してもよい。SNMPは、SNMPに基づき定義されたプロトコル、あるいは、SNMPに基づき将来定義されるプロトコルであってもよい。
【0035】
図2は、本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の構成の一例を示す。センサ制御デバイス34は、一の半導体チップ上に形成された半導体回路デバイスであり、入力部102、環境データ取得部104、MIB格納部108、SNMP制御部106、及び暗号処理部110を含む。
【0036】
入力部102は、AD変換器32から外部入力信号を入力する。環境データ取得部104は、入力部102から入力された外部入力信号を示す入力データを、環境データとしてMIB格納部108に供給する。また、環境データ取得部104は、センサ20を制御するコマンドを、センサ20に与える。
【0037】
MIB格納部108は、環境データを、SNMPにおけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納する。尚、MIBは、MIBに基づき定義されたデータ構造、又は将来MIBに基づき定義されるデータ構造であってもよい。
【0038】
SNMP制御部106は、MIB格納部108から環境データを受け取り、SNMPに基づくメッセージを用いて、通信ネットワーク40へ送信する。この場合、SNMP制御部106は、例えば、管理装置50−1(図1参照)の要求(ポーリング)に応じて環境データを送信してもよく、環境データが予め定められた条件を満たす場合に、トラップメッセージにより環境データを送信してもよい。更には、SNMP制御部106は、暗号処理部110から取得した暗号鍵により、環境データを暗号化して送信してよい。
【0039】
また、SNMP制御部106は、センサ20を制御するコマンドを通信ネットワーク40から受信するために用いるMIBオブジェクトを管理する。この場合、MIB格納部108は、当該コマンドをMIBオブジェクトに対応付けて格納する。そして、環境データ取得部104は、MIB格納部108から当該コマンドを受け取ってセンサ20に与える。
【0040】
尚、SNMP制御部106は、シリアルインターフェイスを介して、例えば管理装置50−1と接続されてもよい。この場合、SNMP制御部106は、シリアルインターフェイスを介してコマンドを受け取ってよい。
【0041】
本実施形態において、半導体チップ上に形成された半導体回路デバイスであるセンサ制御デバイス34は、センサ20を制御するコマンドを出力する機能と、センサ20から受け取る外部入力信号を示すSNMPメッセージを生成する機能とを有する。本実施形態によれば、小型で低消費電力、かつ高速なエージェントデバイス30を低いコストで提供することができる。尚、センサ制御デバイス34は、例えば、当該コマンド出力機能及びSNMP制御部メッセージ生成機能を有するASICであってよい。
【0042】
また、別の実施例において、センサ制御デバイス34は、複数の半導体チップに分割して形成されてもよい。この場合、当該複数の半導体チップは、MCP(Multi Chip Module)として、一のパッケージに封入してもよい。この場合も、エージェントデバイス30を低いコストで提供することができる。
【0043】
ここで、本実施形態において、センサ制御デバイス34は、外部のAD変換器32によりデジタル信号に変換された外部入力信号を受け取る。別の実施例においては、センサ制御デバイス34が、AD変換器32を含んでもよい。この場合、入力部102は、アナログ信号の外部入力信号をセンサ20から受け取り、AD変換器32は、当該アナログ信号をデジタル信号に変換して環境データを生成し、環境データ取得部104を介してMIB格納部108に供給する。この場合、エージェントデバイス30を更に低いコストで提供することができる。
【0044】
図3は、環境データ取得部104及びMIB格納部108の詳細な構成の一例を示す。環境データ取得部104は、平均値生成部302、データ格納制御部304、及びコマンド出力部306を有する。
【0045】
平均値生成部302は、入力部102から外部入力信号を受け取り、外部入力信号の平均値を算出することにより環境データを生成する。この場合、平均値生成部302は、平均時間間隔格納部204に設定された時間間隔における平均値を算出する。
【0046】
ここで、平均値生成部302は、環境データの生成をハードウェア処理により行ってよい。この場合、平均値生成部302は、例えば1m秒毎等の高いサンプリングレートで外部入力信号を受け取り、平均値を算出してよい。また、平均時間間隔格納部204は、平均値を算出する時間間隔をサンプリングの回数により指定してもよい。
【0047】
データ格納制御部304は、入力周期格納部206に設定された周期毎に、環境データを環境データ格納部202に格納させる。また、コマンド出力部306は、コマンド格納部208からコマンドを受け取って、センサ20に与える。
【0048】
MIB格納部108は、環境データ格納部202、平均時間間隔格納部204、入力周期格納部206、コマンド格納部208、送信条件格納部210、送信回数格納部212、及びIPアドレス格納部214を有する。環境データ格納部202は環境データを、平均時間間隔格納部204は外部入力信号の値の平均を算出する時間間隔を、入力周期格納部206は外部入力信号の値を入力する周期を、コマンド格納部208はセンサ20に与えるべきコマンドを、送信条件格納部210はSNMP制御部106に環境データを送信させる条件を、送信回数格納部212はトラップメッセージの繰り返し回数を、IPアドレス格納部214は複数の管理装置50−1、2(図1参照)のIPアドレスを、それぞれMIBオブジェクトに関連づけて格納する。
【0049】
ここで、MIB格納部108は、格納すべき情報をSNMP制御部106から受け取る。SNMP制御部106は、センサ制御デバイス34(図1参照)の起動時に、MIB格納部108が格納すべき初期値を初期値格納部36(図1参照)から受け取って、MIB格納部108に供給する。
【0050】
そして、初期値格納部36の起動後に、通信ネットワーク40からMIB格納部108の更新を示すSNMPメッセージを受け取った場合、SNMP制御部106は、当該メッセージに従ってMIB格納部108が格納する情報を更新する。例えば、平均時間間隔格納部204の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合、SNMP制御部106は、当該SNMPメッセージにより指定される時間間隔を平均時間間隔格納部204に設定する。また、入力周期格納部206の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合、当該SNMPメッセージにより指定される周期を入力周期格納部206に設定する。センサ20に対するコマンドを含むSNMPメッセージを通信ネットワーク40から受信した場合、当該SNMPメッセージにより指定されるコマンドをコマンド格納部208に設定する。
【0051】
また、センサ制御デバイス34は、管理装置50−1及び/又は管理装置50−2のIPアドレスを、外部のサーバ等からの要求に基づき変更してもよい。この場合、センサ制御デバイス34を管理すべき管理装置を、通信ネットワーク40を介して変更することができる。
【0052】
本実施形態において、MIB格納部108は、センサ20に与えるコマンド、及びセンサ20から受け取る外部入力信号に基づく環境データを、MIBオブジェクトに対応付けて格納する。これにより、管理装置50−1は、予め定められたデータ構造を有するMIBオブジェクトを介してセンサ20を管理する。そのため、本実施形態によれば、センサ20の種類によらず、適切にセンサ20を管理することができる。
【0053】
図4は、MIB格納部108(図3参照)が格納するMIBの構成の一例を示す。本実施形態において、MIB格納部108は、enterprisesサブツリー(.1.3.6.1.4.1)以下に定義された、例えばセンサ制御デバイス34(図1参照)の製造元である○○○会社のサブツリーが含む、センサ制御デバイスのサブツリーを格納する。管理装置50−1(図1参照)は、SNMPメッセージを用いて、○○○会社サブツリー以下のMIBオブジェクトの値を設定する。
【0054】
尚、本実施形態において、MIB格納部108は、例えば構成管理、障害管理、性能管理、セキュリティ管理、課金管理等に用いる標準的なMIBサブツリー(図示せず)を更に格納する。管理装置50−1は、SNMPメッセージを用いて、これらの標準的なMIBサブツリー以下のMIBオブジェクトの値を設定する。
【0055】
センサ制御デバイスサブツリーは、AD変換器32(図1参照)を管理するために用いるAD変換器サブツリーと、センサ20(図1参照)からデジタル信号を受け取るのに用いるデジタル入力サブツリーと、センサ20にデジタル信号を送るのに用いるデジタル出力サブツリーと、管理装置50−1、2(図1参照)にトラップメッセージを送るのに用いるトラップサブツリーと、設定オブジェクトとを含む。
【0056】
AD変換器サブツリーは、それぞれがAD変換器32の一のアナログ入力端子に対応するチャネル0〜3サブツリーと、初期化サブツリーとを有する。尚、本実施形態において、AD変換器32は、チャネル0〜3に対応する4つのアナログ入力端子を有する。センサ20は、AD変換器32の一又は複数のアナログ入力端子に外部入力信号を供給してよい。
【0057】
チャネル0サブツリーは、説明、アクティブフラグ、トラップフラグ、トラップモード、トラップ閾値、入力周期、平均時間間隔、遅延時間、書込ビット数、書き込みパラメータ、読出しビット数、及びMIB割当てのそれぞれを示すMIBオブジェクトと、データサブツリーとを含む。
【0058】
説明オブジェクトは、AD変換器32のチャネル0の名称又はチャネル0の機能を識別する情報を示す。アクティブフラグオブジェクトは、チャネル0が動作しているか否かを示す。トラップフラグオブジェクトは、SNMP制御部106(図2参照)にトラップメッセージを送信させるか否かを設定する。
【0059】
トラップモードオブジェクトは、トラップメッセージを繰り返し送信する回数を示す。トラップ閾値オブジェクトは、環境データの閾値を示す。ここで、SNMP制御部106は、環境データの値が当該閾値を越える場合に、トラップメッセージを用いて、環境データを通信ネットワーク40へ送信する。SNMP制御部106は、環境データが当該閾値より高い値、又は低い値に変化した場合にトラップメッセージを送信してよい。
【0060】
また、トラップ閾値オブジェクトは、閾値として上限閾値と下限閾値とを示してもよい。この場合、SNMP制御部106は、環境データが上限閾値より高い値、又は下限閾値より低い値に変化した場合にトラップメッセージを送信してよい。
【0061】
入力周期オブジェクトは、環境データ格納部202に新たな環境データを格納させる周期を示す。平均時間間隔オブジェクトは、AD変換器32の出力を平均する時間間隔を示す。遅延時間オブジェクトは、AD変換器32に対するコマンドの出力に対応して、AD変換器32がデータを出力するまでの遅延時間を示す。書込ビット数オブジェクトは、AD変換器32に与えるコマンド又は設定パラメータのビット長を示す。書き込みパラメータオブジェクトは、AD変換器32に与えるコマンド又は設定パラメータを示す。読出しビット数オブジェクトは、AD変換器32から受け取るデジタルデータのビット長を示す。
【0062】
MIB割当てオブジェクトは、物理チャネルであるチャネル0の論理チャネルへの割り当てを示す。ここで、管理装置50−1(図1参照)は、論理チャネルを指定してセンサ制御デバイス34にアクセスし、センサ制御デバイス34は、当該論理チャネルに対応する、AD変換器32の物理チャネルにアクセスする。
【0063】
データサブツリーは、データ1〜10の10個のMIBオブジェクトを含む。データ1〜10オブジェクトは、それぞれAD変換器32から受け取る環境データを示す。尚、チャネル1〜3サブツリーは、それぞれチャネル0サブツリーと同一又は同様の構成を有するため説明を省略する。
【0064】
初期化サブツリーは、AD変換器32を初期化するコマンド又は設定パラメータを示す初期化データオブジェクトを含む。初期化データオブジェクトは、例えば、AD変換器32に設定すべきゲイン又はオフセット等を示す。
【0065】
デジタル入力サブツリーは、説明、トラップマスク、及びデジタル入力データのそれぞれを示すMIBオブジェクトを含む。説明オブジェクトは、センサ制御デバイス34がデジタル伝送線路24(図1参照)を介してセンサ20から受け取るデジタル信号を表す名称、又はデジタル信号の種類を識別する情報を示す。トラップマスクオブジェクトは、当該デジタル信号のうち、トラップ信号を送信する条件の検出に用いるビットを選択するのに用いる。デジタル入力データオブジェクトは、センサ20から受け取ったデジタル信号の値を示す。
【0066】
デジタル出力ツリーは、説明及びデジタル出力データのそれぞれを示すMIBオブジェクトを含む。説明オブジェクトは、センサ制御デバイス34がデジタル伝送線路24を介してセンサ20に与えるデジタル信号であるコマンド若しくはデータを表す名称、又はデジタル伝送線路24を介した通信の形式を識別する情報を示す。デジタル出力データオブジェクトは、デジタル伝送線路24を介してセンサ20に与えるデジタル信号を書き込むために用いる。
【0067】
トラップサブツリーは、トラップマネージャ1,2のそれぞれを示すMIBオブジェクトを含む。トラップマネージャ1オブジェクトは、管理装置50−1のIPアドレスを示す。トラップマネージャ2オブジェクトは、管理装置50−2のIPアドレスを示す。
【0068】
設定オブジェクトは、初期値格納部36(図1参照)の記憶内容の更新値を示すMIBオブジェクトである。管理装置50−1は、設定オブジェクトに値を設定してセンサ制御デバイス34を再起動することにより、初期値格納部36の記憶内容を更新する。
【0069】
以上において、センサ20又はAD変換器32から受け取る入力データを示すMIBオブジェクト以外のMIBオブジェクトは、管理装置50−1等によって書き換え可能であってよい。これにより、センサ制御デバイス34の使用者は、センサ20、AD変換器32、センサ制御デバイス34、及び初期値格納部36の設定等を、通信ネットワーク40を介して行うことができる。
【0070】
本実施形態において、環境データ格納部202(図3参照)は、データ1〜10オブジェクトの値を格納する。平均時間間隔格納部204(図3参照)は、平均時間間隔オブジェクトの値を格納する。入力周期格納部206(図3参照)は、入力周期オブジェクトの値を格納する。コマンド格納部208(図3参照)は、デジタル出力データオブジェクトの値を格納する。送信条件格納部210(図3参照)は、トラップフラグオブジェクト及びトラップ閾値オブジェクトの値を格納する。送信回数格納部212(図3参照)は、トラップモードオブジェクトの値を格納する。IPアドレス格納部214(図3参照)は、トラップマネージャ1,2オブジェクトの値を格納する。
【0071】
これにより、MIB格納部108は、環境データを、センサ20の種類に依存しないデータ1〜10オブジェクト(入力データMIBオブジェクト)に対応付けて格納し、センサ20に与えるコマンドを、センサ20の種類に依存しないデジタル出力データオブジェクト(コマンドMIBオブジェクト)に対応付けて格納する。そして、SNMP制御部106は、データ1〜10オブジェクトに対応付けられた環境データを通信ネットワーク40へ送信する。また、コマンド出力部306は、デジタル出力データオブジェクトに対応付けられたコマンドを、センサ20に与える。本実施形態によれば、エージェントデバイス30は、センサ20の種類によらない汎用的な構造のMIBを用いて、各種のセンサ20をSNMPにより管理することができる。また、これにより、異なる種類の被管理対象デバイスを、例えば同一のハードウェア処理により管理することができる。
【0072】
図5は、暗号処理部110の構成の一例を示す。暗号処理部110は、暗号鍵取得部402及び暗号鍵格納部404を含む。暗号鍵取得部402は、センサ制御デバイス34の起動時に、SNMP制御部106を介して初期値格納部36(図1参照)から暗号鍵を取得して、暗号鍵格納部404に格納させる。
【0073】
また、暗号鍵取得部402は、センサ制御デバイス34の起動後に、暗号鍵の送信を要求する暗号鍵要求メッセージを、管理装置50−1へ送信し、管理装置50−1から新たな暗号鍵を取得する。この場合、暗号鍵取得部402は、管理装置50−1のIPアドレスをIPアドレス格納部214(図3参照)から取得する。
【0074】
そして、暗号鍵格納部404は、格納する暗号鍵を新たな暗号鍵に更新し、SNMP制御部106は、新たな暗号鍵によって暗号化されたSNMPメッセージを用いて環境データを通信ネットワーク40へ送信する。本実施形態によれば、センサ制御デバイス34が起動する度に新たな暗号鍵を取得することにより、管理装置50−1は、被管理対象システム70と、秘匿性の高い通信を行うことができる。
【0075】
図6は、本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の動作の一例を示すフローチャートである。最初に、センサ制御デバイス34は、初期値格納部36が格納するデータを取得して、MIB格納部108が格納するMIB、及び暗号鍵格納部404が格納する暗号鍵の初期値を設定する(S102)。そして、管理装置50−1から、MIB又は暗号鍵を設定させるSNMPメッセージを受信した場合(S104)、受信したSNMPメッセージに従って、MIB、及び/又は暗号鍵を更新する(S106)。
【0076】
そして、管理装置50−1から環境データの要求が有る場合(S108)、AD変換器32から取得した環境データをMIBオブジェクトに対応付けて環境データ格納部202に格納する(S110)。そして、SNMPメッセージを用いて管理装置50−1に送信し(S112)、次の環境データの要求を待つ(S108)。一方、S104において、MIB又は暗号鍵を更新させるSNMPメッセージを受信しない場合、センサ制御デバイス34は、S108に進んで環境データの要求を待つ。
【0077】
ここで、S108における環境データの要求は、例えば、センサ20に対して外部入力信号を出力させるコマンド送付を指示するSNMPメッセージである。この場合、コマンド出力部306は、当該コマンドをセンサ20に与え、センサ20は、コマンドに対応して外部入力信号を出力する。
【0078】
S108において、環境データの要求がない場合、SNMP制御部106は、管理装置50−1と通信可能か否かを確認する(S114)。SNMP制御部106は、例えば、予め設定された確認周期毎に、管理装置50−1に対してping等のメッセージを送信することにより、管理装置50−1に対して通信可能なことを確認してよい。
【0079】
そして、管理装置50−1と通信可能であり、かつ、トラップフラグオブジェクトの値がトラップメッセージの送信を行う設定の場合(S116)、AD変換器32から環境データを取得して環境データ格納部202に格納する(S118)。
【0080】
そして、環境データが送信条件格納部210が格納する閾値オブジェクトの示す閾値より大きい場合(S120)、SNMP制御部106はトラップメッセージを管理装置50−1に送信し(S122)、S108に戻って環境データの要求を待つ。
【0081】
ここで、S120において、SNMP制御部106は、環境データが閾値より小さい場合にトラップメッセージを送信してもよい。また、S122において、SNMP制御部106は、トラップモードオブジェクトが示す送信回数で指定される数のトラップメッセージを管理装置50−1へ送信する。
【0082】
また、S114において、SNMP制御部106が管理装置50−1と通信不可能な場合、センサ制御デバイス34は、管理装置50−2に管理装置50−1と通信不可能であることを示すトラップメッセージを送信する。この場合、管理装置50−2の通知部56は、センサ制御デバイス34の使用者の連絡先を連絡先データベース58から取得して、使用者に、管理装置50−1と通信不可能であることを通知する。
【0083】
本実施形態によれば、センサ制御デバイス34は、管理装置50−1からの環境データの要求に応じて、又は、管理装置50−1が予め設定したMIBオブジェクトの値に応じた動作により、環境データを管理装置50−1へ送信する。本実施形態によれば、管理装置50−1は、センサ制御デバイス34を適切に管理して環境データを取得することができる。
【0084】
図7は、本実施形態に係る管理装置50−1の動作の一例を示すフローチャートである。管理装置50−1は、最初に、センサ制御デバイス34が格納するMIB及び/又は暗号鍵を設定させるSNMPメッセージを送信する(S202)。そして、センサ制御デバイス34の使用者が環境データを要求する場合(S204)、SNMP管理部52はセンサ制御デバイス34に対して環境データを要求し(S206)、センサ制御デバイス34からの応答があった場合(S208)には、受け取った環境データと予め設定された閾値とを比較する(S210)。そして、環境データが閾値より大きい場合、通知部56はコマンド格納部208からセンサ制御デバイス34の使用者の連絡先情報を取得し、使用者の携帯電話60に、環境データが閾値より大きいことを通知する(S212)。そして、閲覧データ格納部54は環境データを携帯電話60から閲覧可能に格納する(S214)。尚、別の実施例においては、環境データが閾値より小さい場合に使用者に通知してもよい。
【0085】
ここで、S204において、ユーザが環境データを要求しない場合、管理装置50−1はセンサ制御デバイス34が送信するトラップメッセージを待ち(S216)、環境データを示すトラップメッセージを受信した場合は、S212に進んで使用者に通知を行う。また、S216においてトラップメッセージを受信しない場合は、センサ制御デバイス34と通信可能か否かを確認し(S218)、通信不可能な場合は、S212に進んで、センサ制御デバイス34と通信不可能であることを使用者に通知する。S218において、管理装置50−1は、センサ制御デバイス34に対して、例えばping等のメッセージを送信することにより、通信可能なことを確認してよい。
【0086】
尚、S208においてセンサ制御デバイス34からの応答が無い場合も、S212に進んで、センサ制御デバイス34と通信不可能であることを使用者に通知する。これにより、SNMP管理部52は、予め設定された応答要求周期毎に、センサ制御デバイス34に対して応答を要求して、センサ制御デバイス34の状態を確認する。尚、通知部56は、予め設定された回数の環境データの要求(ポーリング)に対してセンサ制御デバイス34の応答がない場合、使用者へ通知してもよい。
【0087】
ここで、S210で環境データが閾値より小さい場合や、S218で制御デバイス34と通信可能であることが確認された場合は、次にS204に戻って、使用者が環境データを要求するか否かを再度確認する。また、S204において、SNMP管理部52は、予め設定された取得周期毎に環境データを要求して、センサ制御デバイス34から環境データを取得してもよい。
【0088】
本実施形態によれば、管理装置50−1は、センサ制御デバイス34を適切に管理し、環境データが予め定められた条件を満たした場合、又はセンサ制御デバイス34との通信が正常に行えない場合に、使用者に通知することができる。
【0089】
図8は、本実施形態に係る管理装置50−1の一例であるパーソナルコンピュータ本体110のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るパーソナルコンピュータ本体110は、ホストコントローラ1082により相互に接続されるCPU1000、RAM1020、グラフィックコントローラ1075、及び表示装置1080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1084によりホストコントローラ1082に接続される通信インターフェイス1030、ハードディスクドライブ1040、及びCD−ROMドライブ1060を有する入出力部と、入出力コントローラ1084に接続されるROM1010、フレキシブルディスクドライブ1050、及び入出力チップ1070を有するレガシー入出力部とを備える。
【0090】
ホストコントローラ1082は、RAM1020と、高い転送レートでRAM1020をアクセスするCPU1000及びグラフィックコントローラ1075とを接続する。CPU1000は、ROM1010及びRAM1020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。CPU1000は、SNMP管理部52及び通知部56(図1参照)として動作してよい。グラフィックコントローラ1075は、CPU1000等がRAM1020内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置1080上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ1075は、CPU1000等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
【0091】
入出力コントローラ1084は、ホストコントローラ1082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1030、ハードディスクドライブ1040、及びCD−ROMドライブ1060を接続する。通信インターフェイス1030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1040は、パーソナルコンピュータ本体110が使用するプログラム及びデータを格納する。ハードディスクドライブ1040は、閲覧データ格納部54及び連絡先データベース58(図1参照)として動作してよい。CD−ROMドライブ1060は、CD−ROM1095からプログラム又はデータを読み取り、RAM1020を介して入出力チップ1070に提供する。
【0092】
また、入出力コントローラ1084には、ROM1010と、フレキシブルディスクドライブ1050や入出力チップ1070等の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1010は、パーソナルコンピュータ本体110の起動時にCPU1000が実行するブートプログラムや、パーソナルコンピュータ本体110のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ1050は、フレキシブルディスク1090からプログラム又はデータを読み取り、RAM1020を介して入出力チップ1070に提供する。入出力チップ1070は、フレキシブルディスク1090や、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0093】
ここで、本実施形態において、RAM1020に格納されるプログラムは、SNMP管理部モジュールと、通知モジュールと、閲覧データ格納モジュールと、連絡先データモジュールとを備える。これらのモジュールは、パーソナルコンピュータ本体110を、SNMP管理部52、通知部56、閲覧データ格納部54、及び連絡先データベース58として動作させる。
【0094】
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1090、CD−ROM1095の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。
【0095】
以上に示した通り、本実施形態によれば、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを、SNMPにより管理する管理システムを低いコストで提供することができる。また、これにより、所望の環境で使用できるプロキシエージェントを提供することができる。
【0096】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0097】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを管理する管理システムを低いコストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る管理システム10の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の構成の一例を示す図である。
【図3】環境データ取得部104及びMIB格納部108の詳細な構成の一例を示す図である。
【図4】MIB格納部108が格納するMIBの構成の一例を示す図である。
【図5】暗号処理部110の構成の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る管理装置50−1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータ本体110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・管理システム、20・・・センサ、22・・・アナログ伝送線路、24・・・デジタル伝送線路、30・・・エージェントデバイス、32・・・AD変換器、34・・・センサ制御デバイス、36・・・初期値格納部、40・・・通信ネットワーク、50−1、2・・・管理装置、52・・・SNMP管理部、54・・・閲覧データ格納部、56・・・通知部、58・・・連絡先データベース、60・・・携帯電話、70・・・被管理対象システム、102・・・入力部、104・・・環境データ取得部、106・・・SNMP制御部、108・・・MIB格納部、110・・・暗号処理部、202・・・環境データ格納部、204・・・平均時間間隔格納部、206・・・入力周期格納部、208・・・コマンド格納部、210・・・送信条件格納部、212・・・送信回数格納部、214・・・IPアドレス格納部、302・・・平均値生成部、304・・・データ格納制御部、306・・・コマンド出力部、402・・・暗号鍵取得部、404・・・暗号鍵格納部、1000・・・CPU、1010・・・ROM、1020・・・RAM、1030・・・通信インターフェイス、1040・・・ハードディスクドライブ、1050・・・フレキシブルディスクドライブ、1060・・・CD−ROMドライブ、1070・・・入出力チップ、1075・・・グラフィックコントローラ、1080・・・表示装置、1082・・・ホストコントローラ、1084・・・入出力コントローラ、1090・・・フレキシブルディスク、1095・・・CD−ROM、1100・・・同期制御部、1110・・・受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体回路デバイス、管理システム、及び管理方法に関する。特に本発明は、通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスに、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信機能を有するワークステーション等を接続して、当該被管理対象デバイスを管理する方法(プロキシエージェント)が知られている。この場合、ワークステーションは、通信ネットワークを介して、ネットワーク管理ステーションからSNMPメッセージを受け取り、当該メッセージに従って被管理対象デバイスを管理する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワークステーションは大型で高価であり、また、消費電力が大きい。そのため、従来、プロキシエージェントが使用できる環境が限定されるという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる半導体回路デバイス、管理システム、及び管理方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスであって、外部の被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力部と、入力部から入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP制御部とを備える。また、SNMP制御部は、被管理対象デバイスを制御するコマンドを通信ネットワークから受信するために用いるMIBオブジェクトを管理し、SNMP制御部が、被管理対象デバイスに対するコマンドを含むSNMPメッセージを通信ネットワークから受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定されるコマンドを被管理対象デバイスに与えるコマンド出力部を更に備えてよい。
【0006】
SNMP制御部が、被管理対象デバイスに対して外部入力信号を出力させるコマンドの送付を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、コマンド出力部は、コマンドを被管理対象デバイスに与え、MIB格納部は、当該コマンドに対応して出力される外部入力信号を入力データとして格納し、SNMP制御部は、SNMPに基づくメッセージを用いて、当該入力データを通信ネットワークへ送信してよい。また、MIB格納部は、入力データを、被管理対象デバイスの種類に依存しない入力データMIBオブジェクトに対応付けて格納し、コマンドを、被管理対象デバイスの種類に依存しないコマンドMIBオブジェクトに対応付けて格納し、SNMP制御部は、入力データMIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信し、コマンド出力部は、コマンドMIBオブジェクトに対応付けられたコマンドを、被管理対象デバイスに与えてよい。
【0007】
また、外部入力信号はアナログ信号であって、アナログ信号をデジタル信号に変換することにより、MIB格納部が格納する入力データを生成するAD変換部を更に備えてよい。MIB格納部は、外部入力信号の値の平均を算出する時間間隔をMIBオブジェクトに対応付けて格納する平均時間間隔格納部を有し、平均時間間隔格納部に設定された時間間隔における外部入力信号の値の平均値を算出することにより、入力データを生成する平均値生成部を更に備えてよい。SNMP制御部は、通信ネットワークから平均時間間隔格納部の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定される時間間隔を平均時間間隔格納部に設定してよい。
【0008】
また、MIB格納部は、外部入力信号の値を入力する周期をMIBオブジェクトに対応付けて格納する入力周期格納部を有し、入力周期格納部に設定された周期毎に、入力部から入力された外部入力信号を入力データとしてMIB格納部に格納させるデータ格納制御部を更に備えてよい。SNMP制御部は、通信ネットワークから入力周期格納部の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定される周期を入力周期格納部に設定してよい。
【0009】
また、MIB格納部は、入力データを通信ネットワークに送信する条件をMIBオブジェクトに対応付けて格納する送信条件格納部を有し、SNMP制御部は、入力データが送信条件格納部に設定された条件を満たす場合に、SNMPに基づくトラップメッセージを用いて、入力データを通信ネットワークへ送信してよい。送信条件格納部は、当該条件として、入力データの閾値を格納し、SNMP制御部は、入力データの値が閾値を越える場合に、入力データを通信ネットワークへ送信してよい。
【0010】
また、予め定められた暗号鍵を格納する暗号鍵格納部と、予め定められたサーバのIPアドレスを格納するIPアドレス格納部と、当該半導体回路デバイスの起動後に、暗号鍵の送信を要求する暗号鍵要求メッセージを、IPアドレス格納部が格納するIPアドレスを用いてサーバへ送信して、当該サーバから新たな暗号鍵を取得する暗号鍵取得部とを更に備え、SNMP制御部は、新たな暗号鍵によって暗号化されたメッセージを用いて入力データを通信ネットワークへ送信してよい。また、被管理対象デバイスは、外部の環境を検出するセンサであって、入力部は、外部の環境を示す値を外部入力信号として入力し、MIB格納部は、入力部から入力された外部入力信号を、入力データとして格納し、SNMP制御部は、入力データをSNMPに基づくメッセージを用いて通信ネットワークへ送信してよい。センサは、温度センサ、湿度センサ、煙センサ、又は水センサであって、入力部は、当該センサに対応する温度を示す値、湿度を示す値、煙の有無を示す値、又は水量を示す値を外部入力信号として入力し、MIB格納部は、入力部から入力された外部入力信号を、入力データとして格納し、SNMP制御部は、入力データをSNMPに基づくメッセージを用いて通信ネットワークへ送信してよい。
【0011】
また、本発明の第2の形態によると、外部の環境を検出する管理システムであって、外部の環境を検出するセンサと、センサと、通信ネットワークとに接続される半導体回路デバイスとを備え、半導体回路デバイスは、センサから、外部の環境を示す値を外部入力信号として入力する入力部と、入力部から入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP制御部とを有する。
【0012】
本発明の第3の形態によると、外部の被管理対象デバイスの管理方法であって、通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスに、被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力段階と、入力段階において半導体回路デバイスに入力された外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納段階と、SNMPに基づくメッセージを用いて、MIBオブジェクトに対応付けられた入力データを通信ネットワークへ送信するSNMP送信段階とを備える。
【0013】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る管理システム10の一例を示す。本実施形態において、管理システム10は、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイス(Managed Object)の一例であるセンサ20を、SNMP(Simple Network Management Protocol)により管理する。
【0016】
管理システム10は、通信ネットワーク40により互いに接続された、複数の管理装置50−1、2と、被管理対象システム70とを備える。被管理対象システム70は、センサ20及びエージェントデバイス30を有する。
【0017】
センサ20は、エージェントデバイス30の外部に設けられ、被管理対象システム70の外部の環境を検出して、当該外部の環境を示す値を外部入力信号としてエージェントデバイス30に供給する。センサ20は、例えば、温度センサ、湿度センサ、煙センサ、又は水センサであって、センサ20に対応する温度を示す値、湿度を示す値、煙の有無を示す値、又は水量を示す値を外部入力信号として出力してよい。
【0018】
ここで、本実施形態において、センサ20は、アナログ信号である外部入力信号をエージェントデバイス30に供給する。別の実施例において、センサ20は、デジタル信号である外部入力信号を出力してもよい。例えば、温度センサであるセンサ20は、温度を示すアナログ信号又はデジタル信号を、エージェントデバイス30への外部入力信号として出力してよい。
【0019】
エージェントデバイス30は、SNMPにおけるプロキシエージェントの機能を有し、センサ20と取り外し可能に接続される。エージェントデバイス30は、AD変換器32、センサ制御デバイス34、及び初期値格納部36を含む。
【0020】
AD変換器32は、アナログ伝送線路22を介してセンサ20から受け取る外部入力信号をデジタル信号にAD変換する。ここで、AD変換器32は、例えばSPI(Serial Peripheral Interface)等によりセンサ制御デバイス34と接続され、センサ制御デバイス34から受け取る設定パラメータに従ってAD変換を行う。そして、センサ制御デバイス34は、AD変換器32がデジタル信号に変換した外部入力信号を入力データとして受け取り、外部入力信号が示す環境データを、SNMPに基づくメッセージを用いて通信ネットワーク40に送信する。
【0021】
ここで、センサ制御デバイス34は、被管理対象システム70の外部と接続可能なシリアルインターフェイスを有する。センサ制御デバイス34は、当該シリアルインターフェイスを介して、例えば管理装置50−1と接続されてもよく、センサ20と接続されてもよい。
【0022】
また、センサ制御デバイス34は、デジタル伝送線路24を介してセンサ20にコマンドを供給することによりセンサ20を制御する。更には、センサ制御デバイス34は、デジタル伝送線路24を介して、例えばセンサ20の状態を示すステータス信号を受け取ってもよく、デジタル信号である外部入力信号を受け取ってもよい。コマンド出力部306は、制御信号をセンサ20に与えてよい。
【0023】
また、センサ制御デバイス34は、センサ20又はデジタル伝送線路24から動作電力を受け取ってもよい。デジタル伝送線路24は、例えば、RS−232C、SPI等のシリアルインターフェイス、又は複数のビットを有するDIOインターフェイスであってよい。
【0024】
初期値格納部36は、例えば管理装置50−1のIPアドレス等の、センサ制御デバイス34に初期設定すべき情報を格納する。初期値格納部36は、例えば、EEPROM又はフラッシュメモリであってよい。センサ制御デバイス34は、起動時に初期値格納部36にアクセスし、初期設定すべき情報を取得する。
【0025】
尚、別の実施例において、エージェントデバイス30は、センサ制御デバイス34に接続されたCPUを更に含んでもよい。当該CPUは、例えば、SNMPに基づく処理の一部を行ってよい。
【0026】
複数の管理装置50−1、2は、SNMPにおけるネットワーク管理ステーション(マネージャ)の機能を有し、SNMPに基づくメッセージを被管理対象システム70に対して送受信することにより、被管理対象システム70を管理する。管理装置50−1は、SNMP管理部52、閲覧データ格納部54、通知部56、及び連絡先データベース58を有する。
【0027】
SNMP管理部52は、SNMPに基づくメッセージを用いて、環境データをセンサ制御デバイス34から取得する。すなわち、SNMP管理部52は、被管理対象システム70に対する定期的なポーリング、又は被管理対象システム70から受け取るトラップメッセージにより環境データを取得する。
【0028】
連絡先データベース58は、センサ制御デバイス34に対応付けて、センサ制御デバイス34の使用者の連絡先を示す連絡先情報を格納する。本実施形態において、連絡先データベース58は、連絡先情報として、移動体端末の一例である携帯電話60への連絡先を格納する。別の実施例において、連絡先データベース58は、連絡先情報として、例えばセンサ制御デバイス34の使用者の電子メールアドレスやFAX番号を格納してもよい。
【0029】
通知部56は、環境データが予め定められた条件を満たす場合に、センサ制御デバイス34の使用者に対して、環境データが予め定められた条件を満たすことを示す通知を行う。通知部56は、例えば、ポーリングに応じて取得した環境データの値が予め設定された閾値を越えた場合や、トラップメッセージにより環境データを取得した場合に、当該通知を行ってよい。通知を行う場合、通知部56は、連絡先データベース58から携帯電話60への連絡先を取得して通知を行う。この場合、通知部56は、予め定められた複数回の通知を行ってよい。また、通知部56は、携帯電話60に、音声又は文字メッセージ等により通知を行ってよい。
【0030】
閲覧データ格納部54は、センサ制御デバイス34の使用者へ通知部56が通知を行った場合に、携帯電話60から閲覧可能に環境データを格納する。閲覧データ格納部54は、例えば、携帯電話60が有するウェブブラウザ機能によりアクセス可能なホームページに、環境データを格納してよい。
【0031】
また、別の実施例において、閲覧データ格納部54は、管理装置50−1の外部のサーバに環境データを含むデータを送付することにより、当該外部のサーバ上に設けられた、携帯電話60から閲覧可能なホームページに環境データを格納してもよい。
【0032】
管理装置50−2は、管理装置50−1と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。被管理対象システム70は、例えば管理装置50−1と通信不可能な場合に、管理装置50−2と通信する。
【0033】
本実施形態において、管理装置50−1は、センサ20を、SNMPに基づく通信機能を有するエージェントデバイス30を介して制御及び監視する。そのため、本実施形態によれば、IPネットワーク接続機能を有さないセンサをSNMPにより管理して、外部の環境を検出する管理システムを提供することができる。また、これにより、インターネットの標準プロトコルにより、センサを遠隔管理、監視し、計測するシステムを提供することができる。更には、本実施形態によれば、センサ20に対する管理及び監視を統合化して行うシステム及びソリューションを提供することができる。
【0034】
以上において、通信ネットワーク40は、例えばインターネットや他の公衆回線網等の広域ネットワークであってもよく、また、ローカルネットワーク等であってもよい。センサ20は、例えば、ネットワーク化されていないスタンドアローン機器、又はノンコンピュータ機器であってよい。また、センサ制御デバイス34は、センサ以外の各種被制御デバイスを制御してもよい。SNMPは、SNMPに基づき定義されたプロトコル、あるいは、SNMPに基づき将来定義されるプロトコルであってもよい。
【0035】
図2は、本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の構成の一例を示す。センサ制御デバイス34は、一の半導体チップ上に形成された半導体回路デバイスであり、入力部102、環境データ取得部104、MIB格納部108、SNMP制御部106、及び暗号処理部110を含む。
【0036】
入力部102は、AD変換器32から外部入力信号を入力する。環境データ取得部104は、入力部102から入力された外部入力信号を示す入力データを、環境データとしてMIB格納部108に供給する。また、環境データ取得部104は、センサ20を制御するコマンドを、センサ20に与える。
【0037】
MIB格納部108は、環境データを、SNMPにおけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納する。尚、MIBは、MIBに基づき定義されたデータ構造、又は将来MIBに基づき定義されるデータ構造であってもよい。
【0038】
SNMP制御部106は、MIB格納部108から環境データを受け取り、SNMPに基づくメッセージを用いて、通信ネットワーク40へ送信する。この場合、SNMP制御部106は、例えば、管理装置50−1(図1参照)の要求(ポーリング)に応じて環境データを送信してもよく、環境データが予め定められた条件を満たす場合に、トラップメッセージにより環境データを送信してもよい。更には、SNMP制御部106は、暗号処理部110から取得した暗号鍵により、環境データを暗号化して送信してよい。
【0039】
また、SNMP制御部106は、センサ20を制御するコマンドを通信ネットワーク40から受信するために用いるMIBオブジェクトを管理する。この場合、MIB格納部108は、当該コマンドをMIBオブジェクトに対応付けて格納する。そして、環境データ取得部104は、MIB格納部108から当該コマンドを受け取ってセンサ20に与える。
【0040】
尚、SNMP制御部106は、シリアルインターフェイスを介して、例えば管理装置50−1と接続されてもよい。この場合、SNMP制御部106は、シリアルインターフェイスを介してコマンドを受け取ってよい。
【0041】
本実施形態において、半導体チップ上に形成された半導体回路デバイスであるセンサ制御デバイス34は、センサ20を制御するコマンドを出力する機能と、センサ20から受け取る外部入力信号を示すSNMPメッセージを生成する機能とを有する。本実施形態によれば、小型で低消費電力、かつ高速なエージェントデバイス30を低いコストで提供することができる。尚、センサ制御デバイス34は、例えば、当該コマンド出力機能及びSNMP制御部メッセージ生成機能を有するASICであってよい。
【0042】
また、別の実施例において、センサ制御デバイス34は、複数の半導体チップに分割して形成されてもよい。この場合、当該複数の半導体チップは、MCP(Multi Chip Module)として、一のパッケージに封入してもよい。この場合も、エージェントデバイス30を低いコストで提供することができる。
【0043】
ここで、本実施形態において、センサ制御デバイス34は、外部のAD変換器32によりデジタル信号に変換された外部入力信号を受け取る。別の実施例においては、センサ制御デバイス34が、AD変換器32を含んでもよい。この場合、入力部102は、アナログ信号の外部入力信号をセンサ20から受け取り、AD変換器32は、当該アナログ信号をデジタル信号に変換して環境データを生成し、環境データ取得部104を介してMIB格納部108に供給する。この場合、エージェントデバイス30を更に低いコストで提供することができる。
【0044】
図3は、環境データ取得部104及びMIB格納部108の詳細な構成の一例を示す。環境データ取得部104は、平均値生成部302、データ格納制御部304、及びコマンド出力部306を有する。
【0045】
平均値生成部302は、入力部102から外部入力信号を受け取り、外部入力信号の平均値を算出することにより環境データを生成する。この場合、平均値生成部302は、平均時間間隔格納部204に設定された時間間隔における平均値を算出する。
【0046】
ここで、平均値生成部302は、環境データの生成をハードウェア処理により行ってよい。この場合、平均値生成部302は、例えば1m秒毎等の高いサンプリングレートで外部入力信号を受け取り、平均値を算出してよい。また、平均時間間隔格納部204は、平均値を算出する時間間隔をサンプリングの回数により指定してもよい。
【0047】
データ格納制御部304は、入力周期格納部206に設定された周期毎に、環境データを環境データ格納部202に格納させる。また、コマンド出力部306は、コマンド格納部208からコマンドを受け取って、センサ20に与える。
【0048】
MIB格納部108は、環境データ格納部202、平均時間間隔格納部204、入力周期格納部206、コマンド格納部208、送信条件格納部210、送信回数格納部212、及びIPアドレス格納部214を有する。環境データ格納部202は環境データを、平均時間間隔格納部204は外部入力信号の値の平均を算出する時間間隔を、入力周期格納部206は外部入力信号の値を入力する周期を、コマンド格納部208はセンサ20に与えるべきコマンドを、送信条件格納部210はSNMP制御部106に環境データを送信させる条件を、送信回数格納部212はトラップメッセージの繰り返し回数を、IPアドレス格納部214は複数の管理装置50−1、2(図1参照)のIPアドレスを、それぞれMIBオブジェクトに関連づけて格納する。
【0049】
ここで、MIB格納部108は、格納すべき情報をSNMP制御部106から受け取る。SNMP制御部106は、センサ制御デバイス34(図1参照)の起動時に、MIB格納部108が格納すべき初期値を初期値格納部36(図1参照)から受け取って、MIB格納部108に供給する。
【0050】
そして、初期値格納部36の起動後に、通信ネットワーク40からMIB格納部108の更新を示すSNMPメッセージを受け取った場合、SNMP制御部106は、当該メッセージに従ってMIB格納部108が格納する情報を更新する。例えば、平均時間間隔格納部204の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合、SNMP制御部106は、当該SNMPメッセージにより指定される時間間隔を平均時間間隔格納部204に設定する。また、入力周期格納部206の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合、当該SNMPメッセージにより指定される周期を入力周期格納部206に設定する。センサ20に対するコマンドを含むSNMPメッセージを通信ネットワーク40から受信した場合、当該SNMPメッセージにより指定されるコマンドをコマンド格納部208に設定する。
【0051】
また、センサ制御デバイス34は、管理装置50−1及び/又は管理装置50−2のIPアドレスを、外部のサーバ等からの要求に基づき変更してもよい。この場合、センサ制御デバイス34を管理すべき管理装置を、通信ネットワーク40を介して変更することができる。
【0052】
本実施形態において、MIB格納部108は、センサ20に与えるコマンド、及びセンサ20から受け取る外部入力信号に基づく環境データを、MIBオブジェクトに対応付けて格納する。これにより、管理装置50−1は、予め定められたデータ構造を有するMIBオブジェクトを介してセンサ20を管理する。そのため、本実施形態によれば、センサ20の種類によらず、適切にセンサ20を管理することができる。
【0053】
図4は、MIB格納部108(図3参照)が格納するMIBの構成の一例を示す。本実施形態において、MIB格納部108は、enterprisesサブツリー(.1.3.6.1.4.1)以下に定義された、例えばセンサ制御デバイス34(図1参照)の製造元である○○○会社のサブツリーが含む、センサ制御デバイスのサブツリーを格納する。管理装置50−1(図1参照)は、SNMPメッセージを用いて、○○○会社サブツリー以下のMIBオブジェクトの値を設定する。
【0054】
尚、本実施形態において、MIB格納部108は、例えば構成管理、障害管理、性能管理、セキュリティ管理、課金管理等に用いる標準的なMIBサブツリー(図示せず)を更に格納する。管理装置50−1は、SNMPメッセージを用いて、これらの標準的なMIBサブツリー以下のMIBオブジェクトの値を設定する。
【0055】
センサ制御デバイスサブツリーは、AD変換器32(図1参照)を管理するために用いるAD変換器サブツリーと、センサ20(図1参照)からデジタル信号を受け取るのに用いるデジタル入力サブツリーと、センサ20にデジタル信号を送るのに用いるデジタル出力サブツリーと、管理装置50−1、2(図1参照)にトラップメッセージを送るのに用いるトラップサブツリーと、設定オブジェクトとを含む。
【0056】
AD変換器サブツリーは、それぞれがAD変換器32の一のアナログ入力端子に対応するチャネル0〜3サブツリーと、初期化サブツリーとを有する。尚、本実施形態において、AD変換器32は、チャネル0〜3に対応する4つのアナログ入力端子を有する。センサ20は、AD変換器32の一又は複数のアナログ入力端子に外部入力信号を供給してよい。
【0057】
チャネル0サブツリーは、説明、アクティブフラグ、トラップフラグ、トラップモード、トラップ閾値、入力周期、平均時間間隔、遅延時間、書込ビット数、書き込みパラメータ、読出しビット数、及びMIB割当てのそれぞれを示すMIBオブジェクトと、データサブツリーとを含む。
【0058】
説明オブジェクトは、AD変換器32のチャネル0の名称又はチャネル0の機能を識別する情報を示す。アクティブフラグオブジェクトは、チャネル0が動作しているか否かを示す。トラップフラグオブジェクトは、SNMP制御部106(図2参照)にトラップメッセージを送信させるか否かを設定する。
【0059】
トラップモードオブジェクトは、トラップメッセージを繰り返し送信する回数を示す。トラップ閾値オブジェクトは、環境データの閾値を示す。ここで、SNMP制御部106は、環境データの値が当該閾値を越える場合に、トラップメッセージを用いて、環境データを通信ネットワーク40へ送信する。SNMP制御部106は、環境データが当該閾値より高い値、又は低い値に変化した場合にトラップメッセージを送信してよい。
【0060】
また、トラップ閾値オブジェクトは、閾値として上限閾値と下限閾値とを示してもよい。この場合、SNMP制御部106は、環境データが上限閾値より高い値、又は下限閾値より低い値に変化した場合にトラップメッセージを送信してよい。
【0061】
入力周期オブジェクトは、環境データ格納部202に新たな環境データを格納させる周期を示す。平均時間間隔オブジェクトは、AD変換器32の出力を平均する時間間隔を示す。遅延時間オブジェクトは、AD変換器32に対するコマンドの出力に対応して、AD変換器32がデータを出力するまでの遅延時間を示す。書込ビット数オブジェクトは、AD変換器32に与えるコマンド又は設定パラメータのビット長を示す。書き込みパラメータオブジェクトは、AD変換器32に与えるコマンド又は設定パラメータを示す。読出しビット数オブジェクトは、AD変換器32から受け取るデジタルデータのビット長を示す。
【0062】
MIB割当てオブジェクトは、物理チャネルであるチャネル0の論理チャネルへの割り当てを示す。ここで、管理装置50−1(図1参照)は、論理チャネルを指定してセンサ制御デバイス34にアクセスし、センサ制御デバイス34は、当該論理チャネルに対応する、AD変換器32の物理チャネルにアクセスする。
【0063】
データサブツリーは、データ1〜10の10個のMIBオブジェクトを含む。データ1〜10オブジェクトは、それぞれAD変換器32から受け取る環境データを示す。尚、チャネル1〜3サブツリーは、それぞれチャネル0サブツリーと同一又は同様の構成を有するため説明を省略する。
【0064】
初期化サブツリーは、AD変換器32を初期化するコマンド又は設定パラメータを示す初期化データオブジェクトを含む。初期化データオブジェクトは、例えば、AD変換器32に設定すべきゲイン又はオフセット等を示す。
【0065】
デジタル入力サブツリーは、説明、トラップマスク、及びデジタル入力データのそれぞれを示すMIBオブジェクトを含む。説明オブジェクトは、センサ制御デバイス34がデジタル伝送線路24(図1参照)を介してセンサ20から受け取るデジタル信号を表す名称、又はデジタル信号の種類を識別する情報を示す。トラップマスクオブジェクトは、当該デジタル信号のうち、トラップ信号を送信する条件の検出に用いるビットを選択するのに用いる。デジタル入力データオブジェクトは、センサ20から受け取ったデジタル信号の値を示す。
【0066】
デジタル出力ツリーは、説明及びデジタル出力データのそれぞれを示すMIBオブジェクトを含む。説明オブジェクトは、センサ制御デバイス34がデジタル伝送線路24を介してセンサ20に与えるデジタル信号であるコマンド若しくはデータを表す名称、又はデジタル伝送線路24を介した通信の形式を識別する情報を示す。デジタル出力データオブジェクトは、デジタル伝送線路24を介してセンサ20に与えるデジタル信号を書き込むために用いる。
【0067】
トラップサブツリーは、トラップマネージャ1,2のそれぞれを示すMIBオブジェクトを含む。トラップマネージャ1オブジェクトは、管理装置50−1のIPアドレスを示す。トラップマネージャ2オブジェクトは、管理装置50−2のIPアドレスを示す。
【0068】
設定オブジェクトは、初期値格納部36(図1参照)の記憶内容の更新値を示すMIBオブジェクトである。管理装置50−1は、設定オブジェクトに値を設定してセンサ制御デバイス34を再起動することにより、初期値格納部36の記憶内容を更新する。
【0069】
以上において、センサ20又はAD変換器32から受け取る入力データを示すMIBオブジェクト以外のMIBオブジェクトは、管理装置50−1等によって書き換え可能であってよい。これにより、センサ制御デバイス34の使用者は、センサ20、AD変換器32、センサ制御デバイス34、及び初期値格納部36の設定等を、通信ネットワーク40を介して行うことができる。
【0070】
本実施形態において、環境データ格納部202(図3参照)は、データ1〜10オブジェクトの値を格納する。平均時間間隔格納部204(図3参照)は、平均時間間隔オブジェクトの値を格納する。入力周期格納部206(図3参照)は、入力周期オブジェクトの値を格納する。コマンド格納部208(図3参照)は、デジタル出力データオブジェクトの値を格納する。送信条件格納部210(図3参照)は、トラップフラグオブジェクト及びトラップ閾値オブジェクトの値を格納する。送信回数格納部212(図3参照)は、トラップモードオブジェクトの値を格納する。IPアドレス格納部214(図3参照)は、トラップマネージャ1,2オブジェクトの値を格納する。
【0071】
これにより、MIB格納部108は、環境データを、センサ20の種類に依存しないデータ1〜10オブジェクト(入力データMIBオブジェクト)に対応付けて格納し、センサ20に与えるコマンドを、センサ20の種類に依存しないデジタル出力データオブジェクト(コマンドMIBオブジェクト)に対応付けて格納する。そして、SNMP制御部106は、データ1〜10オブジェクトに対応付けられた環境データを通信ネットワーク40へ送信する。また、コマンド出力部306は、デジタル出力データオブジェクトに対応付けられたコマンドを、センサ20に与える。本実施形態によれば、エージェントデバイス30は、センサ20の種類によらない汎用的な構造のMIBを用いて、各種のセンサ20をSNMPにより管理することができる。また、これにより、異なる種類の被管理対象デバイスを、例えば同一のハードウェア処理により管理することができる。
【0072】
図5は、暗号処理部110の構成の一例を示す。暗号処理部110は、暗号鍵取得部402及び暗号鍵格納部404を含む。暗号鍵取得部402は、センサ制御デバイス34の起動時に、SNMP制御部106を介して初期値格納部36(図1参照)から暗号鍵を取得して、暗号鍵格納部404に格納させる。
【0073】
また、暗号鍵取得部402は、センサ制御デバイス34の起動後に、暗号鍵の送信を要求する暗号鍵要求メッセージを、管理装置50−1へ送信し、管理装置50−1から新たな暗号鍵を取得する。この場合、暗号鍵取得部402は、管理装置50−1のIPアドレスをIPアドレス格納部214(図3参照)から取得する。
【0074】
そして、暗号鍵格納部404は、格納する暗号鍵を新たな暗号鍵に更新し、SNMP制御部106は、新たな暗号鍵によって暗号化されたSNMPメッセージを用いて環境データを通信ネットワーク40へ送信する。本実施形態によれば、センサ制御デバイス34が起動する度に新たな暗号鍵を取得することにより、管理装置50−1は、被管理対象システム70と、秘匿性の高い通信を行うことができる。
【0075】
図6は、本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の動作の一例を示すフローチャートである。最初に、センサ制御デバイス34は、初期値格納部36が格納するデータを取得して、MIB格納部108が格納するMIB、及び暗号鍵格納部404が格納する暗号鍵の初期値を設定する(S102)。そして、管理装置50−1から、MIB又は暗号鍵を設定させるSNMPメッセージを受信した場合(S104)、受信したSNMPメッセージに従って、MIB、及び/又は暗号鍵を更新する(S106)。
【0076】
そして、管理装置50−1から環境データの要求が有る場合(S108)、AD変換器32から取得した環境データをMIBオブジェクトに対応付けて環境データ格納部202に格納する(S110)。そして、SNMPメッセージを用いて管理装置50−1に送信し(S112)、次の環境データの要求を待つ(S108)。一方、S104において、MIB又は暗号鍵を更新させるSNMPメッセージを受信しない場合、センサ制御デバイス34は、S108に進んで環境データの要求を待つ。
【0077】
ここで、S108における環境データの要求は、例えば、センサ20に対して外部入力信号を出力させるコマンド送付を指示するSNMPメッセージである。この場合、コマンド出力部306は、当該コマンドをセンサ20に与え、センサ20は、コマンドに対応して外部入力信号を出力する。
【0078】
S108において、環境データの要求がない場合、SNMP制御部106は、管理装置50−1と通信可能か否かを確認する(S114)。SNMP制御部106は、例えば、予め設定された確認周期毎に、管理装置50−1に対してping等のメッセージを送信することにより、管理装置50−1に対して通信可能なことを確認してよい。
【0079】
そして、管理装置50−1と通信可能であり、かつ、トラップフラグオブジェクトの値がトラップメッセージの送信を行う設定の場合(S116)、AD変換器32から環境データを取得して環境データ格納部202に格納する(S118)。
【0080】
そして、環境データが送信条件格納部210が格納する閾値オブジェクトの示す閾値より大きい場合(S120)、SNMP制御部106はトラップメッセージを管理装置50−1に送信し(S122)、S108に戻って環境データの要求を待つ。
【0081】
ここで、S120において、SNMP制御部106は、環境データが閾値より小さい場合にトラップメッセージを送信してもよい。また、S122において、SNMP制御部106は、トラップモードオブジェクトが示す送信回数で指定される数のトラップメッセージを管理装置50−1へ送信する。
【0082】
また、S114において、SNMP制御部106が管理装置50−1と通信不可能な場合、センサ制御デバイス34は、管理装置50−2に管理装置50−1と通信不可能であることを示すトラップメッセージを送信する。この場合、管理装置50−2の通知部56は、センサ制御デバイス34の使用者の連絡先を連絡先データベース58から取得して、使用者に、管理装置50−1と通信不可能であることを通知する。
【0083】
本実施形態によれば、センサ制御デバイス34は、管理装置50−1からの環境データの要求に応じて、又は、管理装置50−1が予め設定したMIBオブジェクトの値に応じた動作により、環境データを管理装置50−1へ送信する。本実施形態によれば、管理装置50−1は、センサ制御デバイス34を適切に管理して環境データを取得することができる。
【0084】
図7は、本実施形態に係る管理装置50−1の動作の一例を示すフローチャートである。管理装置50−1は、最初に、センサ制御デバイス34が格納するMIB及び/又は暗号鍵を設定させるSNMPメッセージを送信する(S202)。そして、センサ制御デバイス34の使用者が環境データを要求する場合(S204)、SNMP管理部52はセンサ制御デバイス34に対して環境データを要求し(S206)、センサ制御デバイス34からの応答があった場合(S208)には、受け取った環境データと予め設定された閾値とを比較する(S210)。そして、環境データが閾値より大きい場合、通知部56はコマンド格納部208からセンサ制御デバイス34の使用者の連絡先情報を取得し、使用者の携帯電話60に、環境データが閾値より大きいことを通知する(S212)。そして、閲覧データ格納部54は環境データを携帯電話60から閲覧可能に格納する(S214)。尚、別の実施例においては、環境データが閾値より小さい場合に使用者に通知してもよい。
【0085】
ここで、S204において、ユーザが環境データを要求しない場合、管理装置50−1はセンサ制御デバイス34が送信するトラップメッセージを待ち(S216)、環境データを示すトラップメッセージを受信した場合は、S212に進んで使用者に通知を行う。また、S216においてトラップメッセージを受信しない場合は、センサ制御デバイス34と通信可能か否かを確認し(S218)、通信不可能な場合は、S212に進んで、センサ制御デバイス34と通信不可能であることを使用者に通知する。S218において、管理装置50−1は、センサ制御デバイス34に対して、例えばping等のメッセージを送信することにより、通信可能なことを確認してよい。
【0086】
尚、S208においてセンサ制御デバイス34からの応答が無い場合も、S212に進んで、センサ制御デバイス34と通信不可能であることを使用者に通知する。これにより、SNMP管理部52は、予め設定された応答要求周期毎に、センサ制御デバイス34に対して応答を要求して、センサ制御デバイス34の状態を確認する。尚、通知部56は、予め設定された回数の環境データの要求(ポーリング)に対してセンサ制御デバイス34の応答がない場合、使用者へ通知してもよい。
【0087】
ここで、S210で環境データが閾値より小さい場合や、S218で制御デバイス34と通信可能であることが確認された場合は、次にS204に戻って、使用者が環境データを要求するか否かを再度確認する。また、S204において、SNMP管理部52は、予め設定された取得周期毎に環境データを要求して、センサ制御デバイス34から環境データを取得してもよい。
【0088】
本実施形態によれば、管理装置50−1は、センサ制御デバイス34を適切に管理し、環境データが予め定められた条件を満たした場合、又はセンサ制御デバイス34との通信が正常に行えない場合に、使用者に通知することができる。
【0089】
図8は、本実施形態に係る管理装置50−1の一例であるパーソナルコンピュータ本体110のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るパーソナルコンピュータ本体110は、ホストコントローラ1082により相互に接続されるCPU1000、RAM1020、グラフィックコントローラ1075、及び表示装置1080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1084によりホストコントローラ1082に接続される通信インターフェイス1030、ハードディスクドライブ1040、及びCD−ROMドライブ1060を有する入出力部と、入出力コントローラ1084に接続されるROM1010、フレキシブルディスクドライブ1050、及び入出力チップ1070を有するレガシー入出力部とを備える。
【0090】
ホストコントローラ1082は、RAM1020と、高い転送レートでRAM1020をアクセスするCPU1000及びグラフィックコントローラ1075とを接続する。CPU1000は、ROM1010及びRAM1020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。CPU1000は、SNMP管理部52及び通知部56(図1参照)として動作してよい。グラフィックコントローラ1075は、CPU1000等がRAM1020内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置1080上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ1075は、CPU1000等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
【0091】
入出力コントローラ1084は、ホストコントローラ1082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1030、ハードディスクドライブ1040、及びCD−ROMドライブ1060を接続する。通信インターフェイス1030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1040は、パーソナルコンピュータ本体110が使用するプログラム及びデータを格納する。ハードディスクドライブ1040は、閲覧データ格納部54及び連絡先データベース58(図1参照)として動作してよい。CD−ROMドライブ1060は、CD−ROM1095からプログラム又はデータを読み取り、RAM1020を介して入出力チップ1070に提供する。
【0092】
また、入出力コントローラ1084には、ROM1010と、フレキシブルディスクドライブ1050や入出力チップ1070等の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1010は、パーソナルコンピュータ本体110の起動時にCPU1000が実行するブートプログラムや、パーソナルコンピュータ本体110のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ1050は、フレキシブルディスク1090からプログラム又はデータを読み取り、RAM1020を介して入出力チップ1070に提供する。入出力チップ1070は、フレキシブルディスク1090や、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0093】
ここで、本実施形態において、RAM1020に格納されるプログラムは、SNMP管理部モジュールと、通知モジュールと、閲覧データ格納モジュールと、連絡先データモジュールとを備える。これらのモジュールは、パーソナルコンピュータ本体110を、SNMP管理部52、通知部56、閲覧データ格納部54、及び連絡先データベース58として動作させる。
【0094】
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1090、CD−ROM1095の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。
【0095】
以上に示した通り、本実施形態によれば、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを、SNMPにより管理する管理システムを低いコストで提供することができる。また、これにより、所望の環境で使用できるプロキシエージェントを提供することができる。
【0096】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0097】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを管理する管理システムを低いコストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る管理システム10の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の構成の一例を示す図である。
【図3】環境データ取得部104及びMIB格納部108の詳細な構成の一例を示す図である。
【図4】MIB格納部108が格納するMIBの構成の一例を示す図である。
【図5】暗号処理部110の構成の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係るセンサ制御デバイス34の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る管理装置50−1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータ本体110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・管理システム、20・・・センサ、22・・・アナログ伝送線路、24・・・デジタル伝送線路、30・・・エージェントデバイス、32・・・AD変換器、34・・・センサ制御デバイス、36・・・初期値格納部、40・・・通信ネットワーク、50−1、2・・・管理装置、52・・・SNMP管理部、54・・・閲覧データ格納部、56・・・通知部、58・・・連絡先データベース、60・・・携帯電話、70・・・被管理対象システム、102・・・入力部、104・・・環境データ取得部、106・・・SNMP制御部、108・・・MIB格納部、110・・・暗号処理部、202・・・環境データ格納部、204・・・平均時間間隔格納部、206・・・入力周期格納部、208・・・コマンド格納部、210・・・送信条件格納部、212・・・送信回数格納部、214・・・IPアドレス格納部、302・・・平均値生成部、304・・・データ格納制御部、306・・・コマンド出力部、402・・・暗号鍵取得部、404・・・暗号鍵格納部、1000・・・CPU、1010・・・ROM、1020・・・RAM、1030・・・通信インターフェイス、1040・・・ハードディスクドライブ、1050・・・フレキシブルディスクドライブ、1060・・・CD−ROMドライブ、1070・・・入出力チップ、1075・・・グラフィックコントローラ、1080・・・表示装置、1082・・・ホストコントローラ、1084・・・入出力コントローラ、1090・・・フレキシブルディスク、1095・・・CD−ROM、1100・・・同期制御部、1110・・・受信部
Claims (16)
- 通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスであって、
外部の被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、
SNMPに基づくメッセージを用いて、前記MIBオブジェクトに対応付けられた前記入力データを前記通信ネットワークへ送信するSNMP制御部と
を備える半導体回路デバイス。 - 前記SNMP制御部は、前記被管理対象デバイスを制御するコマンドを前記通信ネットワークから受信するために用いるMIBオブジェクトを管理し、
前記SNMP制御部が、前記被管理対象デバイスに対する前記コマンドを含むSNMPメッセージを前記通信ネットワークから受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定されるコマンドを前記被管理対象デバイスに与えるコマンド出力部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体回路デバイス。 - 前記SNMP制御部が、前記被管理対象デバイスに対して前記外部入力信号を出力させるコマンドの送付を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、
前記コマンド出力部は、前記コマンドを前記被管理対象デバイスに与え、
前記MIB格納部は、前記コマンドに対応して出力される前記外部入力信号を前記入力データとして格納し、
前記SNMP制御部は、SNMPに基づくメッセージを用いて、前記入力データを前記通信ネットワークへ送信することを特徴とする請求項2に記載の半導体回路デバイス。 - 前記MIB格納部は、前記入力データを、前記被管理対象デバイスの種類に依存しない入力データMIBオブジェクトに対応付けて格納し、
前記コマンドを、前記被管理対象デバイスの種類に依存しないコマンドMIBオブジェクトに対応付けて格納し、
前記SNMP制御部は、前記入力データMIBオブジェクトに対応付けられた前記入力データを前記通信ネットワークへ送信し、
前記コマンド出力部は、前記コマンドMIBオブジェクトに対応付けられた前記コマンドを、前記被管理対象デバイスに与えることを特徴とする請求項2に記載の半導体回路デバイス。 - 前記外部入力信号はアナログ信号であって、
前記アナログ信号をデジタル信号に変換することにより、前記MIB格納部が格納する前記入力データを生成するAD変換部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体回路デバイス。 - 前記MIB格納部は、前記外部入力信号の値の平均を算出する時間間隔をMIBオブジェクトに対応付けて格納する平均時間間隔格納部を有し、
前記平均時間間隔格納部に設定された前記時間間隔における前記外部入力信号の値の平均値を算出することにより、前記入力データを生成する平均値生成部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の半導体回路デバイス。 - 前記SNMP制御部は、前記通信ネットワークから前記平均時間間隔格納部の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定される前記時間間隔を前記平均時間間隔格納部に設定することを特徴とする請求項6に記載の半導体回路デバイス。
- 前記MIB格納部は、前記外部入力信号の値を入力する周期をMIBオブジェクトに対応付けて格納する入力周期格納部を有し、
前記入力周期格納部に設定された周期毎に、前記入力部から入力された前記外部入力信号を前記入力データとして前記MIB格納部に格納させるデータ格納制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体回路デバイス。 - 前記SNMP制御部は、前記通信ネットワークから前記入力周期格納部の設定を指示するSNMPメッセージを受信した場合に、当該SNMPメッセージにより指定される前記周期を前記入力周期格納部に設定することを特徴とする請求項8に記載の半導体回路デバイス。
- 前記MIB格納部は、前記入力データを前記通信ネットワークに送信する条件をMIBオブジェクトに対応付けて格納する送信条件格納部を有し、
前記SNMP制御部は、前記入力データが前記送信条件格納部に設定された条件を満たす場合に、SNMPに基づくトラップメッセージを用いて、前記入力データを前記通信ネットワークへ送信することを特徴とする請求項1に記載の半導体回路デバイス。 - 前記送信条件格納部は、前記条件として、前記入力データの閾値を格納し、
前記SNMP制御部は、前記入力データの値が前記閾値を越える場合に、前記入力データを前記通信ネットワークへ送信することを特徴とする請求項10に記載の半導体回路デバイス。 - 予め定められた暗号鍵を格納する暗号鍵格納部と、
予め定められたサーバのIPアドレスを格納するIPアドレス格納部と、
当該半導体回路デバイスの起動後に、暗号鍵の送信を要求する暗号鍵要求メッセージを、前記IPアドレス格納部が格納する前記IPアドレスを用いて前記サーバへ送信して、前記サーバから新たな暗号鍵を取得する暗号鍵取得部と
を更に備え、
前記SNMP制御部は、前記新たな暗号鍵によって暗号化されたメッセージを用いて前記入力データを前記通信ネットワークへ送信することを特徴とする請求項1に記載の半導体回路デバイス。 - 前記被管理対象デバイスは、外部の環境を検出するセンサであって、
前記入力部は、前記外部の環境を示す値を前記外部入力信号として入力し、
前記MIB格納部は、前記入力部から入力された前記外部入力信号を、前記入力データとして格納し、
前記SNMP制御部は、前記入力データをSNMPに基づくメッセージを用いて前記通信ネットワークへ送信することを特徴とする請求項1に記載の半導体回路デバイス。 - 前記センサは、温度センサ、湿度センサ、煙センサ、又は水センサであって、
前記入力部は、前記センサに対応する温度を示す値、湿度を示す値、煙の有無を示す値、又は水量を示す値を前記外部入力信号として入力し、
前記MIB格納部は、前記入力部から入力された前記外部入力信号を、前記入力データとして格納し、
前記SNMP制御部は、前記入力データをSNMPに基づくメッセージを用いて前記通信ネットワークへ送信することを特徴とする請求項13に記載の半導体回路デバイス。 - 外部の環境を検出する管理システムであって、
外部の環境を検出するセンサと、
前記センサと、通信ネットワークとに接続される半導体回路デバイスと
を備え、
前記半導体回路デバイスは、
前記センサから、前記外部の環境を示す値を外部入力信号として入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納部と、
SNMPに基づくメッセージを用いて、前記MIBオブジェクトに対応付けられた前記入力データを前記通信ネットワークへ送信するSNMP制御部と
を有する管理システム。 - 外部の被管理対象デバイスの管理方法であって、
前記通信ネットワークに接続される半導体回路デバイスに、前記被管理対象デバイスから外部入力信号を入力する入力段階と、
前記入力段階において前記半導体回路デバイスに入力された前記外部入力信号を示す入力データを、SNMP(Simple Network Management Protocol)におけるMIB(Management Information Base)オブジェクトに対応付けて格納するMIB格納段階と、
SNMPに基づくメッセージを用いて、前記MIBオブジェクトに対応付けられた前記入力データを前記通信ネットワークへ送信するSNMP送信段階と
を備える管理方法。
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JP2013127723A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Nec Corp | ハードウェア管理装置、情報処理装置、ハードウェア管理方法、および、コンピュータ・プログラム |
JP2014518478A (ja) * | 2011-06-15 | 2014-07-28 | ザ・ボーイング・カンパニー | 再構成可能なネットワーク対応型プラグアンドプレイ多機能処理及びセンシングノード |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192549A patent/JP2004038401A/ja active Pending
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