JP2004038326A - Production plan creating system - Google Patents

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JP2004038326A
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村山 彰二
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To efficiently and accurately create a production plan, when executing the production plan from a plurality of information processing terminals to create the production plan. <P>SOLUTION: The plurality of information processing terminals are accessably connected to a production plan creating part, each information processing terminal logs in the production planning as a name of a chief operator or an operator in charge. The chief operator can compile the production plans of all the processes and simulate them while another operator in charge executes the production planning. The operator in charge can compile the production plan of a preset process when the chief operator does not execute the production planning and simultaneously compile the production plan in different processes. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄鋼製品等の複数の製造工程を構成する複数の生産設備で逐次製品を生産する場合の生産計画を作成する生産計画作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば鉄鋼製品等に代表される、月間数万品にも及ぶ大量生産を行う業種では、鋼種のような製品種類や寸法といった1品ずつ異なる需要家の製品オーダーに対応し、納期までに生産を完了するために、仕掛品と新規製造品とを併せ、月次単位等の大まかな生産計画をコンピュータを援用して作成している。
【0003】
従来の生産計画作成装置としては、例えば特開平10−268909号公報に記載されたものが知られている。
この従来例には、各工程毎にスケジュール調整を行うことを認める一のオペレータを定めた対応関係を記憶した記憶部120を設け、オペレータがスケジュールを調整するときに、対応関係にしたがって調整を行うことが認められた分の各工程のスケジュールを記憶部160に記憶すると共に、オペレータが対応関係で定められた各工程のスケジュールについてのみ調整できるように制御する調整処理手段を設け、さらに、記憶部160に更新して記憶された各工程のスケジュールについて、時間整合処理手段で工程間の時間的な整合性がとられるように修正を行い、修正後の各工程のスケジュールを記憶部70に更新して記憶するようにしたスケジューリングシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスケジューリングシステムにあっては、各工程毎にスケジュール調整を行うことを認める一のオペレータを定めて、この対応関係を記憶しておき、オペレータが対応関係に従って調整を行うことが認められた分の各工程のスケジュールについてのみ調整することが可能とされている。これによれば、各工程毎に定められたオペレータが並列的にスケジュール調整を行うため、工程間の時間的な整合性がとれない場合がある、という問題がある。
【0005】
すなわち、個々のオペレータが個別にサイクルカレンダーの編集や山積みを含む全てのスケジュール調整を行った場合に、それらのサイクルカレンダーの編集によって上流側又は下流側工程のサイクルチャンスが失われたり、新たな仕掛品の山積みによって下流側工程の生産計画に影響が出たりする場合が生ずるため、各オペレータによるスケジュール調整結果をオペレータ全員で検証する必要があり、生産計画の作成作業が煩雑になるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来例の問題点を解決すべくなされたものであり、オペレータ毎に利用可能な生産計画の作成機能に制限を設けることにより、全体の生産計画を短時間で容易に作成することができる生産計画作成システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る生産計画作成システムは、複数の製造工程を構成する複数の生産設備で逐次製品を生産する場合の生産計画を作成する生産計画作成システムにおいて、前記各生産設備における前記製品の製造タイミングを設定したサイクルカレンダーの作成及び編集を行うサイクルカレンダー管理手段と、該サイクルカレンダー管理手段で作成したサイクルカレンダーに基づいて前記製品の製造所要時間の山積みを行う山積み手段と、該山積み手段の山積み結果に基づいて製造能力超過工程の山崩しを行う山崩し手段とを少なくとも有して生産計画を作成する生産計画作成部と、該生産計画作成部にアクセスして前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段を利用して生産計画を作成する複数の情報処理端末とを備え、前記生産計画作成部は、前記複数の情報処理端末から入力された固有の識別情報に基づいて前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段の内の利用可能な手段を設定するように構成されていることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2に係る生産計画作成システムは、請求項1に係る発明において、前記山崩し手段が、山崩し結果を前後の工程に反映させる伝播処理機能を含んで構成されていること特徴としている。
さらに、請求項3に係る生産計画作成システムは、請求項1又は2に係る発目において、前記生産計画作成部が、前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段の他、当該サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段と等価な機能を有して生産計画に反映されないシミュレーションを行うシミュレーション手段を備えていることを特徴としている。
【0009】
さらにまた、請求項4に係る生産計画作成システムは、前記生産計画作成部が、製造オーダー及びサイクルカレンダーに含まれる各設備毎のサイクルチャンスの各々についてそれらを扱うことのできる担当オペレータを設定し、設定された担当オペレータのみが製造オーダー及びサイクルチャンスの編集を可能に構成されていることを特徴としている。
【0010】
なおさらに、請求項5に係る生産計画作成システムは、請求項1乃至4の何れかの発明において、前記生産計画作成部が、前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段及びシミュレーション手段を編集可能な総括オペレータが行う総括オペレータモードと、山崩し手段を設備毎に編集可能な担当オペレータモードとを設定可能に構成されていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項6に係る生産計画作成システムは、請求項5に係る発明において、前記生産計画作成部が、前記総括オペレータモード及び担当オペレータモードの何れか一方が実行されているときに他方のモードの実行が禁止されるように構成されていることを特徴としいてる。
さらに、請求項7に係る生産計画作成システムは、請求項5又は6に係る発明において、前記生産計画作成部が、前記担当オペレータモードが実行されているときに、異なる設備の担当オペレータモードの実行を許容するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の概略構成を示す構成図であって、ホストコンピュータ1と例えばエンジニアリングワークステーションで構成されるサーバー2とが接続され、サーバー2に製鉄所の各生産工程毎に配設された例えばパーソナルコンピュータで構成される複数例えば4台の情報処理端末3A〜3Dがローカルエリアネットワーク4を介して接続されている。
【0013】
ホストコンピュータ1には、系列別のオーダーデータを管理する系列別オーダーデータベースDBが設けられ、この系列別オーダーデータベースDBで受注する製品オーダーを、製鉄所で扱う厚板オーダー、熱間圧延(熱延)オーダー、冷間圧延(冷延)オーダー、電磁鋼オーダー、大形鋼オーダー、中形鋼オーダー、鋼片オーダー、線棒鋼オーダー等の生産している製品種別に分類して各オーダーファイルF1〜F8に格納し、これらオーダーファイルに格納された各系列別オーダーの中から現在の仕掛オーダー及びこれから新たに製造する予定オーダーを抽出し、抽出した系列別オーダーデータがサーバー2に伝送される。
【0014】
ここで、系列別オーダーデータベースDBには、図2に示すように、需要オーダー名、納期、材質のような製品種類を表す製品名、寸法、数量、顧客名を登録した需要オーダーデータを格納する需要オーダー登録ファイル11と、需要オーダー名と製造オーダー名との関連付けを表す製造オーダー関連付けデータを格納する製造オーダー関連付けファイル12と、需要オーダー登録ファイル11を製造オーダー関連付けデータで変換すると共に、仕掛在庫情報の単位に分割して製造オーダー名、工程順名、製品名、寸法、数量を登録した製造オーダーデータを格納する製造オーダーデータ登録ファイル13と、製造オーダー名、工程名、工程前仕掛状態、数量、工程後仕掛状態、数量等を登録した仕掛在庫情報を格納する仕掛在庫情報ファイル14とを有する。
【0015】
なお、この仕掛在庫情報をもつことにより、現在、需要オーダーに充当可能な仕掛品が必要数量あるものは新たに製造しないようにする。すなわち、仕掛品の数量と需要オーダーの数量から必要な製造数量を決定することができるようになる。
サーバー2には、ホストコンピュータ1から伝送される現在の仕掛オーダー及び生産予定オーダーに基づいて生産計画を作成する生産計画管理システム2Aが設けられている。
【0016】
そして、生産計画管理システム2Aに設けたデータ演算処理部20aで、規格テーブル20b、工程テーブル20c及びサイクルカレンダーファイル20dを参照して、各製品の通過する複数の製造工程の各製造能力に応じた生産計画を作成する生産計画作成処理を行い、生産計画情報を生産計画ファイル20eに格納すると共に、生産計画情報をディスプレイ20fに表示する。
【0017】
サイクルカレンダーファイル20dには、各製造工程毎に1つ又は複数の種類の製品を製造可能なサイクルの製造チャンス(以下、サイクルチャンスと称す)の割付け時間を製品(サイクル)種類毎に規定するタイムバケット(以下、単にバケットと称す)を配置できるサイクルカレンダーが格納されている。このサイクルカレンダーは、図3に示すように、例えば冷間圧延を行う設備であるタンデムコールドミルTCMでのぶりきの圧延(製造)が第i−1日の夕方18時から第i日の夕方18時までの間可能であるとしたときに、これに応じたぶりきのサイクルCY1を設定し、似通った種類のぶりき原板について第i日の朝方6時から第i+1日の朝方6時までの間で製造が可能であるものとしたときに、これに応じたぶりき原板のサイクルCY2を設定する。
【0018】
これらサイクルCY1及びCY2は、似通った品種のサイクルであるため合成して、同じサイクル内で製品を製造可能でるものとする。ここで、サイクルとは、属性の共通したいくつも連続した一群の製品の構成単位のことをいう。月間数万品にも及ぶ大量生産を行う、例えば鉄鋼業のような業種では、同じ品種あるいは材質等の属性の共通した製品を何本も連続して製造し、一群のその属性の製品の製造が終了すると、次は別の属性の製品群の製造を行うというような製造形態をとることが殆どだからである。このことは僅かな例外を除き基本的にどの工程のどの設備にも共通している。
【0019】
このように、製品種類等の属性が全く同じでなくても、ある程度似通っていれば、同一のサイクルチャンスで製造できるようにサイクル構成条件を緩和した製造形態を指向するのが近年の趨勢であるため、ここで説明する実施の形態もそれに沿っている。ちなみに、先に述べたサイクルチャンスとは、言い換えれば、今対象としている工程、設備にてどういう時間帯で、対象サイクル中の製品を製造するか、というその時間帯のことをさし、これをあらゆるサイクル、そして、複数の工程間のリードタイムや、工程、設備での製造所要時間も考慮して全製品が納期に間に合うように各サイクルチャンスを時間帯割り付けし、全体的に成り立たせるように計画を立てるのがこの生産計画作成システムである。
【0020】
ところで本発明では、設定された各サイクルCY1及びCY2を一旦合成したサイクルを、さらに日付けの境界位置で分割した1日単位のバケットBKiで構成することができ、この1日単位のバケットBKiをさらにサイクルCY1及びCY2の重複状態が変化する位置即ち第i日の朝方6時及び第i日の夕方18時を境界として分割した可変長バケットVBKi1、VBKi2及びVBKi3の集合で構成することもできる。
【0021】
このように1日単位のバケットBKiを重複状態が変化する位置で分割した可変長バケットVBKi1〜VBKi3で構成することにより、可変長バケットVBKi1ではぶりきのみ冷間圧延可能なぶりき用サイクルチャンスとなり、可変長バケットVBKi2ではぶりき及びぶりき原板の双方を冷間圧延可能なぶりき兼ぶりき原板用サイクルチャンスとなり、可変長バケットVBKi3ではぶりき原板のみを冷間圧延可能なぶりき原板用サイクルチャンスとなる。
【0022】
そして、形成された各可変長バケットVBKi1〜VBKi3に対して、実際に冷間圧延を予定しているぶりき製品A,B,Cの製造時間帯及びぶりき原板製品D,E,Fの製造時間帯を割り付けると、図3に示すように、可変長バケットVBKi1にはぶりきBの冷間圧延が、可変長バケットVBKi2にはぶりきC及びぶりき原板Dの冷間圧延が、可変長バケットVBKi3にはぶりき原板Eの冷間圧延が夫々割り付けられる。
【0023】
このように、各可変長バケットVBKi1〜VBKi3に対して冷間圧延の割付けを行うことにより、各可変長バケットVBKi1〜VBKi3の充填率Fi1〜Fi3は、各可変長バケットVBKi1〜VBKi3の時間帯の長さを夫々TSi1〜TSi3とすると下記(1)〜(3)式で表すことができる。
Fi1=TB/TSi1×100(%)      …………(1)
Fi2=(TC+TD)/TSi2×100(%) …………(2)
Fi3=TE/TSi3×100(%)      …………(3)
ここに、TB、TC、TD、TEはそれぞれ製品B、C、D、Eの冷間圧延に要する時間(hr)である。
【0024】
また、1日単位のバケットBKiの充填率Fi0は、下記(4)式で表すことができる。
Fi0=(TB+TC+TD+TE)/24 …………(4)
そして、これら1日単位のバケットBKiの充填率Fi0及び可変長バケットVBKi1〜VBKi3の充填率Fi1〜Fi3に基づいて設備の製造能力(以下、設備能力と称す))をオーバーしないかの検証を正確に行うことができる。
【0025】
すなわち、各バケットBKi、VBKi1〜VBKi3の充填率Fi0、Fi1〜Fi3のどれか1つでも100%を超えているときには設備能力を超過する時間帯が生ずることを意味し、充填率が100%であるときにはフル稼働状態を表し、充填率が100%未満であるときにはまだ設備能力に余裕があることを意味する。
【0026】
このようにして各可変長バケットに各工程の各設備毎の各種製品種類のサイクルチャンスを順次適宜割り付けることにより、図4に示すサイクルカレンダーが作成される。この図4において、各可変長バケットには、それがどういう製品種類に該当するサイクルのものかを示すサイクル種別名が付記されるようにするのがよいが、サイクル種別名が重なる部分では表示を省略してもよい。
【0027】
ここで、サイクルカレンダーは、1日単位のバケットBKを構成する可変長バケットVBKが連続する場合には2段に分けて表示されるようにするのが好ましく合成したサイクルが存在する場合にもこれらを別な段に分けて並列に表示できるようにするのが好ましい。そして、後述する山積み処理で可変長バケットVBKの対象サイクルに製造オーダーを割り付けると、各可変長バケット単位で充填率が演算され、この充填率が100%を超えている場合には可変長バケットをべた塗り表示し、100%以下であるときには充填率に応じてハッチング表示するのが充填率100%(設備にとっては稼働率100%)を超えている製造能力超過工程を容易に把握して後述する山崩し処理を行うことができるため好ましい。
【0028】
また、各情報処理端末3A〜3Dでは、ログイン名とパスワードとを入力してサーバー2にログインし、生産計画管理システム24のデータ演算処理部20aにアクセスして、図5に示す生産計画作成処理を実行する。
この生産計画作成処理は、図5に示すように、先ず、ステップS0で、ログイン名及びパスワードを入力するログイン画面をディスプレイ3bに表示し、ログイン名及びパスワードを入力すると、ステップS1に移行して、ログイン名が総括オペレータ用であるか否かを判定し、予め設定された総括オペレータ用のログイン名であるときにはステップS2に移行して、図示しない処理メニューで生産計画を作成する実行モードが選択されているか否かを判定し、実行モードではなく参照モードが選択されているときにはステップS3に移行して、サイクルカレンダーファイル20dに格納されているサイクルカレンダーや生産計画ファイル20eに格納されている生産計画情報をディスプレイ3bに表示してから後述するステップS11に移行し、実行モードが選択されているときにはステップS4に移行する。
【0029】
このステップS4では、他の情報処理端末で担当オペレータがログインして生産計画処理を実行中であるか否かを判定し、担当オペレータがログインしていないとき又はログインしても生産計画処理を実行していないときには、総括オペレータモードであると判断してステップS5に移行し、図示しない処理メニュー画面で山積み処理が選択されているか否かを判定し、山積み処理が選択されているときにはステップS6に移行する。
【0030】
このステップS6では、ホストコンピュータ1の系列別オーダーデータベースDBから厚板オーダー、熱間圧延(熱延)オーダー、冷間圧延(冷延)オーダー、電磁鋼オーダー、大形鋼オーダー、中形鋼オーダー、鋼片オーダー、線棒鋼オーダー等に分類して各オーダーファイルF1〜F8に格納されている製品の仕掛中オーダー及び新規オーダーを読込む。ここで、製造オーダーには、前述の通り図2に示すように、製品名、寸法、数量及び納期が設定され、納期は物流例えば需要家まで船で輸送する場合であれば、輸送にかかる日数を逆算して船にて出荷のタイミング等を考慮して設定されることが好ましい。
【0031】
次いで、ステップS7に移行して、各製造オーダーの製品名と寸法をもとに規格テーブル20bを参照して得られる規格と、さらにその規格をもとに工程テーブル20cを参照して通過工程を決定する。ここで、工程テーブルは、図6に示すように、規格、数量、工程順、原料名、数量を登録した部品データ定義ファイル21と、部品名(原料)と部品タイプ(購入品)とを登録する部品一覧定義ファイル22と、工程順、工程名、設備名(該当する工程の具体的通過設備名)、所要時間を登録した製造工程順一覧ファイル23と、設備と設置場所との関係を登録した設備一覧定義ファイル24と、工程順、工程名、設備名、所要時間(本来通過する予定の設備を通過するのに要する所要時間に対する時間比)を登録した代替設備設定定義ファイル25と、工程順、工程名、製品の種類を表すサイクル名を登録したサイクル工程順設定定義ファイル26と、サイクル名に該当する製品の種類とそれが通過できる設備との対応関係を登録するサイクル設備設定定義ファイル27とを備えている。
【0032】
そして、各製造オーダー毎に、製造工程順一覧ファイル23を参照して通過工程すなわち通過する製造工程と、それらを通過する通過順序を求める(図6の23中、例えば工程順がAAAAで示されるものについては、→CC→HM→PIC →CM→CAL の順で各工程を通過する。BF→CC_4 →HM→5PIC→CM_1 →CAL _2 という通過順序で各具体的な設備を通過する。)。
【0033】
なお、代替設備設定定義ファイル25を持つことにより、特定の工程に生産が集中した時、他の代替設備への振替が可能か否かの判定を行うことができる。
また、サイクル名に該当する製品の種類とそれが通過できる設備名(例えば形鋼、メッキCOAT等)との対応関係を登録したサイクル設備設定定義ファイル27を持つことにより、山積み山崩し法により各設備ひいては各工程毎に製造所要時間を累計して生産計画を作成する際、製造工程順一覧ファイル23に登録されている所要時間とを合わせ参照することで、各設備ひいては各工程毎の生産能力の上限を超えるか否かが判定できるようになるため、精度の良い生産計画作成が可能となる。
【0034】
因みに、サイクルとは、多くの場合、例えば何日かに1回というように周期的に同じ製品種類のサイクルの製造チャンスが設けられることからこの名がある。
ここで再び図5に戻るが、次いで、ステップS8に移行して、各製造オーダー毎に通過工程をもとに工程テーブル20cを参照して予め各工程での製造所要時間と、別途同工程テーブル20c内に固定的に設定される、図示しない工程間の最短製品搬送所要時間を読出すと共に、サイクルカレンダーファイル20dからサイクルカレンダーにおける該当する製品種類のサイクルチャンスをいくつか読出し、そのうち何れかの製造チャンスで製造することを前提に、例えば、その製造オーダーのその工程での可能最早の製造開始時刻等の基準時刻を算出し、この基準時刻に基づいて各製造オーダー毎に最短リードタイムを納期から遡って通過工程順とは逆順に累計して、各通過工程を通過するタイミングを図7に示すように線で結んだサイクル設定ラインを求める。ここに、リードタイムとは、各製品の各工程での製造所要時間や、工程間の搬送所要時間、あるいはそれらの合計、累計の所要時間を総称した呼称である。
【0035】
次いで、ステップS9に移行して、後述する図8に示すように、ステップS8で求めたサイクル設定ラインに基づいて各工程毎に例えば一日単位で、通過予定の各製造オーダーの製造所要時間を累計する山積み処理を行う(その一日の中には、複数の製品種類のサイクルが別個に連続して予定されている場合もある)。本発明において、この山積み処理では、工程テーブル20cを参照して各製造オーダー毎に通過工程をもとに予め各工程間の最短製品搬送所要時間、熱間圧延完了後、所定温度までの冷却時間等の製品を搬送するために物理的に必要最低限の所要時間を表す最短リードタイム、例えば熱間圧延完了後、所定時間内に酸洗を開始する必要がある製品種類等について、これ以上時間がかかるとその所定時間をオーバーしてしまい、保温などで一時的にしのぐ設備もない場合の、最長リードタイムを読出し、これらのリードタイム配置に応じてサイクルチャンスを探索するのである。
【0036】
次いで、ステップS10に移行して、山積み結果を生産計画ファイル20eに格納してからステップS11に移行し、終了キー又は終了ボタンが選択されたか否かを判定して、生産計画作成処理を終了するか否かを判定し、終了キー又は終了ボタンが選択されていないときには前記ステップS1に戻り、終了キー又は終了ボタンが選択されているときには生産計画作成処理を終了する。
【0037】
また、前記ステップS5の判定結果が山積み処理が選択されていないときには、ステップS12に移行して、図示しない処理メニュー画面で山崩し処理が選択されているか否かを判定し、山崩し処理が選択されているときにはステップS13に移行して、生産計画ファイル20eから山積み結果を読出し、前述した山積み処理で求めた工程毎の稼働率で100%を超えた製造能力超過工程が存在するか否か(前述の1日単位の場合でいえば、製造所要時間の合計が24時間を超える工程が存在するか否か)を判定し、製造能力超過工程が存在しないときには、後述するステップS16に移行し、製造能力超過工程が存在する場合には、ステップS14に移行する。
【0038】
このステップS14では、後述する図10に示すように、製造能力超過工程について山崩しと呼ばれる調整処理が自動で行われる。この山崩しとは、製造能力超過をもたらしている製造オーダーについて同一工程の他の代替設備を使用するかその工程での製造タイミングを1つ早いとか1つ遅い等の同じ製品種類の別のサイクルチャンスに移す、という調整により製造能力超過工程の稼働率が100%以下になるよう平準化を行って補正した生産計画を作成することである。
【0039】
次いで、ステップS15に移行して、山崩し後の各製造オーダー毎の補正後の生産計画を反映して再び各工程ごとに製造所要時間を累計する山積み処理を行ってから前記ステップS13に戻る。
また、ステップS13の判定結果が、製造能力超過工程が無くなったときには、ステップS16に移行して、山崩し結果を生産計画ファイル20eに格納してから前記ステップS11に移行する。
【0040】
また、前記ステップS12の判定結果が、山崩し処理が選択されていないものであるときには、ステップS17に移行して、図示しない処理メニュー画面でサイクルカレンダー編集処理が選択されているか否かを判定し、サイクルカレンダー編集処理が選択されているときには、ステップS18に移行して、後述する図15に示すサイクルカレンダー編集処理を実行してから前記ステップS11に移行する。
【0041】
さらに、ステップS17の判定結果がサイクルカレンダー編集処理が選択されていないときにはステップS19に移行して、図示しない処理メニュー画面でシミュレーション処理が選択されているか否かを判定し、シミュレーション処理が選択されているときにはステップS20に移行して、生産計画ファイル20eに格納されている生産計画情報を読出し、この生産計画情報に基づいて生産計画のシミュレーション処理を行う。このシミュレーション処理は、生産計画情報に基づいて、新たな製造オーダーの山積み処理、山崩し処理、サイクルカレンダー編集処理等を行って、生産計画をシミュレートし、そのシミュレート結果を保存することができるが、シミュレート結果を生産計画ファイル20eに格納されている生産計画情報に反映することは禁止されている。
【0042】
一方、前記ステップS1の判定結果が、ログイン名が総括オペレータ用ではないときにはステップS22に移行し、ログイン名が予め設定された担当オペレータ用ログイン名であるときにはステップS23に移行し、図示しない処理メニュー画面で実行モードが選択されているか否かを判定し、実行モードが選択されていないときには参照モードが選択されているものと判断してステップS24に移行して、生産計画ファイル20eから生産計画情報を読出して、ディスプレイ3bに表示してから前記ステップS11に移行し、実行モードが選択されているときにはステップS25に移行する。
【0043】
このステップS25では、他の情報処理装置で総括オペレータがログインして生産計画処理を実行中であるか否かを判定し、総括オペレータがログイン中ではないとき又はログイン中であっても生産計画処理を実行中ではないときには担当オペレータモードであると判断してステップS26に移行する。
このステップS26では、山崩し処理又はサイクルカレンダー編集処理の何れが選択されているかを判定し、山崩し処理が選択されているときにはステップS27に移行して担当オペレータ毎に設定された工程に対して図10に示す製造オーダーの山崩し処理を実行する。担当オペレータ毎に異なる設備の山崩しを行うことができるため、生産計画の作成を効率良く短時間で行うことができる。
【0044】
次いで、ステップS27aに移行して、山崩し結果を上流側工程及び下流側工程に伝播させる図11に示す伝播処理を実行してから前記ステップS11に移行する。
また、前記ステップS26の判定結果がサイクルカレンダー編集処理が選択されているときにはステップS27bに移行して、後述する図14及び図15のサイクルカレンダー編集処理(サイクルチャンスのリアルタイム調整処理)を行ってから前記ステップS11に移行する。
【0045】
再び図5に戻り、さらに、前記ステップS25の判定結果が総括オペレータがログインして生産計画処理を実行中であるときにはステップS28に移行して、総括オペレータが使用中で実行モードを設定することができない実行モード不可ガイダンス情報をディスプレイ3bに表示してから前記ステップS11に移行する。
【0046】
さらにまた、前記ステップS22の判定結果がログイン名が担当オペレータ用ではないときには、ステップS29に移行して、生産計画用ログイン名ではない旨のガイダンス情報をディスプレイ3bに表示してから生産計画処理を終了する。
この図5の処理において、ステップS5〜S10の処理が山積み手段に対応し、ステップS12〜S15の処理が山崩し手段に対応し、ステップS17及びS18の処理がサイクルカレンダー編集手段に対応し、ステップS19及びS20の処理がシミュレーション手段に対応している。
【0047】
ここで、先述の図5のステップS8における各工程の通過タイミングを決める基準時刻の算出処理についていま少し詳しく説明すると、次に述べるようになる。ここで、基準時刻とは以下に述べる最早開始可能時刻や最遅開始可能時刻を総称した呼称である。図7に示すように横軸に時間をとり、縦軸に連続鋳造工程CC、熱間圧延工程HOT、酸洗工程PIC、冷間圧延工程COLD、連続焼鈍工程CAL、メッキ工程COAT等、納期までの各種工程をとったチャートに示すように、先ず、計算開始時刻t1で初期工程である連続鋳造工程CCに作業開始点P10を設定すると、この作業開始点P10から下流側の工程である熱間圧延工程HOT〜メッキ工程等に対して、予め設定された最短リードタイムで各工程毎の最早開始可能時刻を順次設定する。この各工程毎の最早開始可能時刻を表す作業開始点P10〜P15をつなぐことにより、図7で破線図示のラインL1を表すことができる。
【0048】
そして、この最早開始可能時刻に対して通過工程中にある設備のサイクルチャンスの制約を考慮した時刻を制約考慮最早開始可能時刻として設定する。すなわち、図7に示すように、冷間圧延工程COLDとして長方形で表されるサイクルチャンスC31が最早開始可能時刻を表す作業開始点P13より遅い時刻に設定されているものとすると、このサイクルチャンスC31の制約から最早開始可能時刻の作業開始点P13をサイクルチャンスC31内の開始点P23に変更することになり、これに応じて下流側の最早開始可能時刻を表す作業開始点P14及びP15も制約考慮最早開始可能時刻を表す作業開始点P24及びP25にシフトされる。通過しようとする製造オーダーに対し、最早開始可能時刻に該当する製品種類のサイクルチャンスがなければ、そのサイクルチャンスがあるまで、その製造オーダーがその工程を通過するのは遅れざるを得ないからである。この制約考慮最早開始可能時刻を表す作業開始点P23〜P25をつなぐことにより、図7で一点鎖線図示のラインL2を表すことができる。なお、このようにサイクルチャンスの制約を考慮した可能最短なリードタイムのことを標準リードタイムという。
【0049】
また、納期から遡って、上流側の各工程に対して予め設定された最短リードタイムで各工程毎の最遅開始可能時刻を順次設定する。この各工程毎の最遅開始可能時刻を表す作業開始点P30〜P35をつなぐことにより、図7で細い実線図示のラインL3を表すことができる。
この最遅開始可能時刻に対して通過工程中にある設備のサイクルチャンスの制約を考慮した時刻を制約考慮最遅開始可能時刻として設定する。すなわち、図7に示すように冷間圧延工程COLDで長方形で表されるサイクルチャンスC32が最遅開始可能時刻を表す作業開始点P33より早い時刻に設定されているものとすると、このサイクルチャンスC32の制約から最遅開始可能時刻の作業開始点P33をサイクルチャンスC32内の作業開始点P43に変更することになり、これに応じて上流側の最遅開始可能時刻を表す作業開始点P32、P31、P30も制約考慮最遅開始可能時刻を表す作業開始点P42、P41、P40にシフトされる。この制約考慮最遅開始可能時刻を表す作業開始点P40〜P45をつなぐことにより、図7で太い実線図示のラインL4を表すことができる。
【0050】
したがって、図7において、各設備において、制約考慮最早開始可能時刻を表すラインL2と制約考慮最遅開始可能時刻を表すラインL4間に製造タイミングを割り付けることにより、納期に間に合うようになる。この割付けが不可能な製造オーダーは適正配置不能材ということになり、便宜上最遅開始可能時刻を割り付ける。
【0051】
そして、制約考慮最早開始可能時刻は後述する山崩し時の割付け制約条件、伝播処理と関連してロック処理が行われている場合の制約考慮最早開始可能時刻の更新に使用し、制約考慮最遅開始可能時刻は後述する山崩し時の最遅制約条件等として使用する。
また、図5におけるステップS9の山積み処理は、暫定的に設備能力は無限と仮定して、納期から遡って、後述のように最短リードタイムLTMS、最長リードタイムLTML及び標準リードタイムLTSTを考慮してサイクルチャンスを探索し、上流側工程における製造オーダーの製造タイミング、代表して製造開始時刻を順次割り付け、これを各製造オーダー毎に繰り返して、前述した図3の1日単位のバケットBKiに割り付けられた製造オーダーの製造所要時間を累計する処理であって、納期から遡って適正リードタイムで生産した場合にバケット充填率、言い換えればどの設備がどれだけの稼働率になるかを計算する。その計算の結果に応じ、バケット表示を先述のようにべた塗りまたはハッチングなどで適宜調整することが望ましい。あるいはさらに、製造能力をオーバーする設備については、それを生じている製品種類に対応した色にてべた塗りするとさらに分かりやすくなるため望ましい。
【0052】
このステップS9での山積み処理の具体的なフローを、以下に具体的に示す。図8に示すように、先ず、ステップS31で、適正配置不能材であるか否かを判定する。この判定は、図5のステップS8の基準時刻算出処理で最早開始可能時刻に対してサイクルチャンスの制約を与えた制約考慮最早開始可能時刻が算出されているか否かを判定することにより行い、制約考慮最早開始可能時刻が算出されていないときには適正配置不能材であると判断してステップS32に移行し、各工程の最遅開始可能時刻を便宜上製造開始時刻として割り付けてから後述するステップS44に移行し、制約考慮最早開始可能時刻が算出されているときには適正配置不能材ではないものと判断してステップS33に移行する。
【0053】
このステップS33では、納期を現在工程としてまず設定し、次いでステップS34に移行して、現在工程から1つ上流側の工程までの最長リードタイムLTML、最短リードタイムLTMSを工程テーブル20cから読込み、標準リードタイムLTSTとしては、先に説明したサイクルチャンス制約を考慮して求めた結果を流用する形で読込み、次いでステップS35に移行して、LTML>LTST>LTMSとなる第1のリードタイム配置を満足するか否かを判定し、この第1のリードタイム配置を満足するときにはステップS36に移行して、1つ上流側の工程について、標準リードタイムLTSTを起点に過去方向即ち最長リードタイム方向に、各製造オーダー毎に同じ製品種類のサイクルチャンスを探索し、探索したサイクルチャンスに製造タイミングを割り付け、次いでステップS37に移行して、全ての製造工程について割付けを完了したか否かを判定し、割付けが完了したときには山積み処理を終了し、割付けが完了していないときにはステップS38に移行してその1つ上流側の工程を現在工程として設定し直してから前記ステップS34に戻る。この一連の処理を最初の工程まで遡るまで繰り返す。
【0054】
ところで、先述のステップS35の判定結果が、LTML>LTST>LTMSの第1のリードタイム配置を満足しないときには、ステップS39に移行して、LTST>LTML>LTMSとなる第2のリードタイム配置を満足するか否かを判定し、この第2のリードタイム配置を満足するときにはステップS40に移行して、最長リードタイムLTMLを起点に最短リードタイムLTMS方向に1つ上流側の工程について、各製造オーダー毎に同じ製品種類のサイクルチャンスを探索し、最短リードタイムLTMSまでに同じ製品種類のサイクルチャンスが存在するか否かを判定し、同じ製品種類のサイクルチャンスが存在する場合にはステップS41に移行して、該当するサイクルチャンスに製造タイミングをを割り付けてから前記ステップS37に移行する。
【0055】
さらに、ステップS40の判定結果が、最短リードタイムLTMSまでにサイクルチャンスが存在しない場合であるときには、ステップS42に移行して、最長リードタイムLTMLを起点に過去方向に1つ上流側の工程について、各製造オーダー毎に同じ製品種類のサイクルチャンスを探索し、探索したサイクルチャンスに製造タイミングを割り付けてから前記ステップS37に移行する。
【0056】
さらにまた、前記ステップS39の判定結果がLTST>LTML>LTMSとなる第2のリードタイム配置を満足しない場合にはステップS43に移行して、最短リードタイムLTMSを起点に過去方向に1つ上流側の工程について、各製造オーダー毎に同じ製品種類のサイクルチャンスを探索し、探索した同じ製品種類のサイクルチャンスに製造タイミングを割り付けてから前記ステップS37に移行する。
【0057】
以上説明した一連の製造タイミングの割付けをさらにもう1つ上流側の工程についても行う処理を繰り返し、全ての製造工程に割付けを完了すると、さらにステップS44に移行して全製造オーダーについて、割付けが完了したか否かを判定し、未割付けの製造オーダーがある場合には前記ステップS31に戻ってそれらの処理を繰り返し、全ての製造オーダーについて割付けが完了したときには山積み処理を終了する。
【0058】
この図8の処理が山積み手段に対応している。
製造タイミングについては、具体的には、製造開始時刻、製造中間時刻、製造終了時刻の何れを用いてもよいが、以下、製造開始時刻を用いる場合を例として代表させる。本発明は必ずしもこれにかぎらなくてもよい。なお、ここまでの説明はまだ山積みした段階であり、場合によっては最長リードタイムをオーバーしている場合もあって、一見奇異に感ぜられるが、後述の山崩しとサイクルチャンスのリアルタイム調整により適正化される。これについては後述する。
【0059】
山積みした現段階では、各製造オーダーの順は各製品種類毎にホストコンピュータに納期の早い順に整理した順と同じでよい。また、各リードタイム配置に応じて1つ上流側工程の同じ製品種類の過去方向に探索するか、未来方向に探索するかは極力最短リードタイムを確保でき、最長リードタイム以下にリードタイムを抑える方向を指向してのことであり、万一駄目でも、後述の山崩しによる移動が少なくて済むことに基づいている。
【0060】
この山積み処理は、納期から遡ってサイクルチャンスの制約を考慮しながら各製造オーダーの各工程における製造開始時刻を割り付けていく標準リードタイムを設定していくことで、各製造オーダーを各工程の該当するサイクルチャンスに割り付けていくことで行う。具体的には、図9で太い実線図示のラインL5で示すように、納期から遡ってサイクルチャンスの制約を考慮し、且つ最長リードタイム及び標準リードタイムを用い、下流側工程から上流側工程に向かって割り付けるようにすることである。ここで、◎印が各設備における製造開始時刻となる基準時刻を表している。そして、例えば冷間圧延COLD工程の設備である第3タンデムコードミル3TCMの各製造オーダーの製造所要時間が1日単位で積み上げられることにより、図9に示すように第N日での第3タンデムコールドミル3TCMの稼働率が100%を超過すると、山崩しを行うことになる。
【0061】
ここで、山崩しの説明に移る。山崩しとは稼働率100%超過を生じている製造オーダーと同じ製品種類の別のサイクルチャンスにその製造タイミングを移すことであるが、後述のサイクルチャンスのリアルタイム調整(サイクルカレンダー調整ともいう)を行わないという前提に立てば、納期から遡ってサイクルチャンスを考慮した標準リードタイムで設定される制約考慮最遅開始可能時刻による細い実線図示のラインL4の通るサイクルチャンスC32内とその前のサイクルチャンスC31内の期間が山崩しによる調整可能範囲A1となる。
【0062】
また、サイクルチャンスのリアルタイム調整を行うという前提に立てば、サイクルチャンスC31より過去側におけるサイクル設定ラインL5の水平線上でサイクルチャンスC31を拡張するか、又はサイクルチャンスC31より未来側でかつ次のサイクルチャンスC32の終端すなわち制約考慮最遅開始可能時刻までの間でサイクルチャンスを拡張すること等が可能になり、サイクルカレンダー調整を含めた山崩しによる調整可能範囲A2はサイクルカレンダー調整を行わない場合の山崩し調整可能範囲A1に比較して長くすることができるのである。
【0063】
サイクルチャンスのリアルタイム調整(サイクルカレンダー調整)とは、人為操作、例えば図1中で示した情報処理端末3に接続のマウス3dで、図4に示したサイクルカレンダー中の該当する製品種類のサイクルのタイムバケットの表示端をドラッグすることで拡縮したり、表示端以外をドラッグすることで移動したり、又は例えば同じ情報処理端末3に接続のキーボード3cからのキー操作により、新たに所望の時間帯に該当する製品種類のサイクルのタイムバケットを生じさせたりすることで行う。それら調整後のサイクルカレンダーは随時サイクルカレンダーファイル20dに記憶更新可能に構成され、生産計画作成システム、同管理システムに反映される。
【0064】
この山崩し処理を行う場合に、制約考慮最早開始可能時刻及び制約考慮最遅開始可能時刻を満足しても、最長リードタイムLTMLを満足できなくなる場合には該当する製品種類の製造オーダーの山崩しを行うことなく、他の製品種類の製造オーダーの山崩しを行うか、サイクルカレンダー調整により最短リードタイムLTMS及び最長リードタイムLTMLを満足するようにサイクルチャンスを移動するか、サイクルチャンスの拡縮を行うか、新たなサイクルチャンスを作成した上で山崩しを行う。
【0065】
この山崩し処理の具体例を図10を参照しつつ説明する。
この山崩し処理では、先ず、ステップS51で、山積み処理で作成された1日単位のバケットの内設備能力を超過して山崩し対象となる1日単位のバケットが存在するか否かを判定し、山崩し対象となる1日単位のバケットが存在しない場合には、そのまま山崩し処理を終了し、山崩し対象となる1日単位のバケットが存在する場合にはステップS52に移行する。
【0066】
このステップS52では、山崩し対象となる1日単位のバケットをもつ設備がボトルネック設備であるか否かを判定し、ボトルネック設備であるときには、ステップS53に移行して、能力優先割付け処理を選択してからステップS55に移行し、ボトルネック設備以外の設備であるときにはステップS54に移行して、納期優先割付け処理を選択してからステップS55に移行する。ボトルネック設備であるか否かは、何日も平均した稼働率が最も高い製造工程を構成する設備であるか否かで判定する。
【0067】
ここで、能力優先割付け処理とは、どんどん前倒しで製造し、ボトルネック設備をフル稼働させ、設備が休止している時間帯を極力なくすことを目的に、山崩しを行おうとしているボトルネック設備における製造オーダーに対して、山崩しを行う前処理として暫定的に制約考慮最早開始可能時刻の再割付けを実施し、しかるのち山崩しを実行することである。
【0068】
納期優先割付け処理とは、ボトルネック設備以外の設備について前述した山積み処理の結果、製造能力超過状態となっている1日単位のバケットが存在する場合に、製造能力超過状態の1日単位のバケットに製造タイミングを割り付けられた製造オーダーを所定の優先順位で山崩しして他の1日単位のバケットに移動させることであり、製造能力超過状態が解消されたときは山崩し処理を終了する。
【0069】
ステップS55では、能力優先割付け処理が選択されているか否かを判定し、能力優先割付け処理が選択されている場合にはステップS56に移行して、まずは各仕掛中製造オーダーについて制約考慮再早開始可能時刻の再割付けを実施し、次いでステップS57に移行して、1日単位のバケットに製造タイミングを割り付けられた製造オーダーの優先順位を算出する。この優先順位の算出は、各仕掛中製造オーダーについて、現在バケット中に割り付けられている製造開始時刻と制約考慮最遅開始可能時刻との時間間隔を算出し、算出した時間間隔が短いほどここでいう優先順位が高く設定される。
【0070】
ここで、仕掛中製造オーダーとは、現在すでにその工程での製造タイミングを待っている製造オーダーのことをさし、これを優先的に製造することにより、リードタイムが長鈍化することを防止し、在庫量の削減に寄与する。
次いで、ステップS58に移行して、山崩し対象となる各仕掛中製造オーダーについて第1先送り処理又は第2先送り処理による山崩しを実施してから後述するステップS61に移行する。
【0071】
ここで、第1先送り処理とは、納期に間に合う限度において優先順位が低い製造オーダーの製造開始時刻を未来側の該当する製品種類のサイクルチャンスに移動することであり、制約条件としては移動先の設備の製造能力上の負荷は考慮しないが移動先のサイクルチャンスは考慮する。また、当該山崩し対象設備の属する工程と前後工程との間のリードタイムに先述の最短リードタイムや最長リードタイムの制約がある場合は、その条件を満足するサイクルチャンスを探索する。
【0072】
また、第2先送り処理とは、納期に間に合わせないことを許容してでも、優先順位が低い製造オーダーの製造開始時刻を未来側の該当する製品種類のサイクルチャンスに移動することであり、制約条件としては、移動先の設備の製造能力上の負荷は考慮しないが移動先のサイクルチャンスは考慮する。また、当該山崩し対象設備の属する工程と前後工程との間のリードタイムに先述の最短リードタイムや最長リードタイムの制約がある場合は、その条件を満足するサイクルチャンスを探索する。
【0073】
納期に間に合わないことを許容するのは奇異に感ぜられるかもしれないが、例えば特定の需要家に納入する所謂紐付きオーダー品の納期は絶対であるが、市中販売品や2級転売品のように納期といっても仮に設定されているだけのようなものは多少の融通性があるため、これら品種に応じて先述の優先順位を予め決めておくことで上記のような処理ができるようになる。
【0074】
また、前記ステップS55の判定結果が能力優先割付け処理ではなく納期優先割付け処理が選択されているときにはステップS59に移行して山積み処理結果の1日単位のバケットについて、前記ステップS57と同様に、1日単位のバケットを構成する製造オーダーの優先順位を算出する。
次いで、ステップS60に移行して、各製造オーダーについて前倒し処理、代替振替処理、第1先送り処理及び第2先送り処理の何れか1つ以上の処理による山崩しを行ってから後述するステップS61に移行する。
【0075】
ここで、前倒し処理とは、優先順位が高い製造オーダーから順に前側(過去側)に移動することであり、制約条件としては、移動先の設備の製造能力上の負荷は考慮しないが移動先のサイクルチャンスは考慮し、山崩し対象となる製造オーダーを仮に移動後の上流側工程との間で最短リードタイムLTMSを確保でき、且つ下流側工程との間で、リードタイムを最長リードタイムLTML以内に抑えるという制約条件を満足するような該当する製品種類のサイクルチャンスを探索する。すなわち、仮に移動後の製造開始時刻TSTが下記(5)式及び(6)式に示すように上流側工程の制約考慮最早開始可能時刻TPCE に上流側工程との間での最短リードタイムLTMSを加算した値以上、下流側工程の制約考慮最早開始可能時刻TPCL から下流側工程との間での最長リードタイムLTMLを差し引いた値以下となるように設定する。
【0076】
ST≦TPCE +LTMS   …………(5)
ST≦TPCL −LTML    …………(6)
但し、自工程の制約考慮最早開始可能時刻と制約考慮最遅開始可能時刻との間に納まるようにする。
また、代替振替処理とは、優先順位が低い製造オーダーを前述した図6の代替設備一覧定義ファイル25で指定された代替設備へ優先順位込が低い製造オーダーから順に振替を実施することであるが、制約条件として、移動先の設備の製造能力上の負荷を考慮し(当該製造オーダーが割り付くことにより製造能力超過となるサイクルチャンスへの割付けは不可とする。)、仮に代替設備に振替後の上流側工程との最短リードタイムを確保するために仮に振替後の製造開始時刻を上流側工程の制約考慮最早開始可能時刻TPCE に上流側工程との最短リードタイムLTMSを足し合わせた時刻以降、仮に代替設備に振替後の下流側工程とのリードタイムを最長リードタイム以内に抑えるために下流側工程の制約考慮最遅開始可能時刻TPCL から下流側工程との間での最長リードタイムLTMLを差し引いた時刻以前とする。
【0077】
ステップS61では能力優先割付け処理が選択されているか否かを判定し、能力優先割付け処理が選択されているときにはステップS62に移行して、未仕掛製造オーダーについて制約考慮再早開始可能時刻での再割付けを実施し、次いでステップS63に移行して、1日単位のバケットに製造タイミングを割り付けられた仕掛中製造オーダーを除く未仕掛製造オーダーについて優先順位を算出する。この優先順位の算出は、各未仕掛製造オーダーについて、現在割り付けられている製造開始可能時刻と制約考慮最遅開始可能時刻との時間間隔を算出し、算出した時間間隔が短いほど優先順位が高く設定される。
【0078】
次いで、ステップS64に移行して、未仕掛製造オーダーについて代替振替処理、第1先送り処理及び第2先送り処理の1つ以上の処理による山崩しを行ってから前記ステップS51に戻る。
また、前記ステップS62の判定結果が納期優先割付け処理が選択されている場合には、ステップS65に移行して、山積み処理結果の1日単位のバケットについて、前記ステップS60と同様に、1日単位のバケットに製造タイミングを割り付けられた仕掛中製造オーダーを除く未仕掛製造オーダーの優先順位を算出する。
【0079】
次いで、ステップS66に移行して、未仕掛製造オーダーについて前倒し処理、代替振替処理、第1先送り処理及び第2先送り処理の1つ以上の処理による山崩しを行ってから前記ステップS51に戻る。
この図10の一連の処理が本発明の山崩し手段に対応している。
ところで、このように、山崩し処理によってある製造工程における製造開始時刻を変更した場合には、この製造開始時刻の変更を上流側工程及び下流側工程に伝播させて、割付け位置の適正化を図る伝播処理が行われる。
【0080】
この伝播処理は、図11に示すように、先ず、ステップS71で、上流側伝播処理終了フラグFUを処理未終了を表す“0”にリセットすると共に、下流側伝播処理終了フラグFDを下流側伝播処理未終了を表す“0”にリセットし、次いでステップS72に移行して、今問題としている現在工程に対し、上流側と下流側の工程のうち、伝播処理上必要な側との間の最短リードタイムLTMS及び最長リードタイムLTMLを工程テーブル20cから読込んでからステップS73に移行する。
【0081】
今問題としている現在工程、あるいはその上流側、下流側の工程のサイクルチャンスのリアルタイム調整の話を仮に抜きにして考えれば、ある工程におけるある製品の製造開始時刻を前倒しすれば、上流側工程との間で、後に遅らせれば下流側工程との間で最短リードタイムLTMS以上のリードタイムを確保できるかが問題となり、同様に、前倒しすれば、下流側工程との間で後に遅らせれば上流側工程との間で、最長リードタイムLTML以下にリードタイムを抑えることができるかが問題となるからである。
【0082】
このステップS73では、上流側伝播処理終了フラグFUが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには上流側への伝播処理行うことなく後述するステップS81にジャンプし、上流側伝播処理終了フラグFUが“0”にリセットされているときにはステップS74に移行する。
【0083】
このステップS74では、山崩しが行われた工程での製造開始時刻から遡って、それより1つ上流側の工程での今現時点での製造開始時刻までの所要時間(サイクルチャンス制約を考慮していることになるので標準リードタイム相当)をTPU としたときに、LTML>TPU >LTMS及びTPU >LTMS>LTMLの何れかでなる時間的な関係(それぞれ第4のリードタイム配置、第5のリードタイム配置と以降称す)を満足するか否かを判定し、この第4のリードタイム配置又は第5のリードタイム配置を満足するときにはそのまま上流側への伝播処理を行うことなくステップS75に移行して、上流側伝播処理終了フラグFUを“1”にセットしてから後述するステップS81にジャンプし、第4のリードタイム配置又は第5のリードタイム配置を満足しない場合にはステップS76に移行する。
【0084】
このステップS76では、TPU >LTML>LTMSの第6のリードタイム配置を満足するか否かを判定し、この第6のリードタイム配置を満足する場合にはステップS77に移行して、伝播処理を行う上流側工程について、最長リードタイムLTMLを起点に最短リードタイム方向に探索して最短リードタイムLTMSまでに該当する製品種類のサイクルチャンスが存在するか否かを判定し、該当する製品種類のサイクルチャンスが存在する場合には、ステップS78に移行して、その該当する製品種類のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付けてから後述するステップ81に移行し、該当する製品種類のサイクルチャンスが存在しない場合には、ステップS79に移行する。
【0085】
ここで、該当する製品種類のサイクルチャンスは、先述のぶりきとぶりき原板の例のように、似通った製品種類のサイクルを構成したサイクルであってもよいことはもちろんである。
ステップS79では、伝播処理を行う上流側工程について、最長リードタイムLTMLを起点に未来側に探索して最初の該当する製品種類のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付け、その結果、最短リードタイムを満足できなくなる場合は、山積みのときと同様、適正配置不能材ということになり、便宜上最遅開始可能時刻を割り付けてから後述するステップS81に移行する。
【0086】
また、前記ステップS76の判定結果が、TPU >LTML>LTMSの第6のリードタイム配置を満足しないときにはステップS80に移行して、伝播処理を行う上流側工程の該当する製品種類のサイクルチャンスを、最短リードタイムLTMSを起点に過去側に探索して、最初の該当する製品種類のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付け、その結果、最長リードタイムを満足できなくなる場合は、適正配置不能材として、便宜上最遅開始可能時刻を割り付けてからステップS81に移行する。
【0087】
ステップS81では、下流側伝播処理終了フラグFDが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS89にジャンプし、下流側伝播処理終了フラグFDが“0”にリセットされているときにはステップS82に移行する。
このステップS82では、山崩しが行われた工程での製造開始時刻から時間の流れにしたがって、それより1つ下流側の工程での今現時点での製造開始時刻までの所要時間(サイクルチャンス制約を考慮していることになるので標準リードタイムに相当)をTPD としたときに、LTML>TPD >LTMS及びTPD >LTMS>LTMLの何れかでなる時間的な関係(第4のリードタイム配置、第5のリードタイム配置と以降称す)を満足するか否かを判定し、この第4のリードタイム配置又は第5のリードタイム配置を満足するときにはそのまま下流側への伝播処理を行うことなくステップS83に移行して、下流側伝播処理終了フラグFDを“1”にセットしてから後述するステップS89にジャンプし、第4のリードタイム配置又は第5のリードタイム配置を満足しない場合にはステップS84に移行する。
【0088】
このステップS84では、TPD >LTML>LTMSの第6のリードタイム配置を満足するか否かを判定し、この第6のリードタイム配置を満足する場合にはステップS85に移行して、伝播処理を行う下流側工程について、最長リードタイムLTMLを起点に最短リードタイム方向に探索して最短リードタイムLTMSまでに該当する製品種類のサイクルチャンスが存在するか否かを判定し、該当する製品種類のサイクルチャンスが存在する場合には、ステップS86に移行して、その該当する製品種類のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付けてから後述するステップ89に移行し、該当する製品種類のサイクルチャンスが存在しない場合には、ステップS87に移行する。
【0089】
ここで、該当する製品種類のサイクルチャンスは、先述のぶりきとぶりき原板の例のように、似通った製品種類のサイクルを合成したサイクルであってもよいことはもちろんである。
ステップS87では、伝播処理を行う下流側工程について、最長リードタイムLTMLを起点に過去側に探索し、該当する製品種類のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付け、その結果、最短リードタイムを満足できなくなる場合は、山積みのときと同様、適正配置不能材ということになり、便宜上最遅開始可能時刻を割り付けてから後述するステップS89に移行する。
【0090】
また、前記ステップS84の判定結果がTPD >LTML>LTMSの第6のリードタイム配置を満足しないときにはステップS88に移行して、伝播処理を行う下流側工程の該当する製品種類のサイクルチャンスを最短リードタイムLTMSを起点に未来側に探索して、該当する製品種類のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付け、その結果、最長リードタイムを満足できなくなる場合は、適正配置不能材として便宜上最遅開始可能時刻を割り付けてからステップS89に移行する。
【0091】
ステップS89では、上流側全工程への伝播処理が終了したか否かを判定し、上流側全工程への伝播処理が終了していないときにはステップS90に移行して、上流側工程として現在の工程より1つ上流側の工程を選定してからステップS92に移行し、現在の上流側工程が最上流工程であって上流側全工程への伝播処理が終了したときにはステップS91に移行して、上流側伝播処理終了フラグFUを“1”にセットしてからステップS92に移行する。
【0092】
ステップS92では、下流側全工程への伝播処理が終了したか否かを判定し、下流側全工程への伝播処理が終了していないときにはステップS93に移行して、下流側工程として現在の工程より1つ下流側の工程を選定してからステップS95に移行し、現在の下流側工程が最下流工程であって下流側全工程への伝播処理が終了したときにはステップS94に移行して、下流側伝播処理終了フラグFDを“1”にセットしてからステップS95に移行する。
【0093】
ステップS95では、全ての工程について伝播処理が終了したか否かを上流側伝播処理終了フラグFU及び下流側伝播処理終了フラグFDが共に“1”にセットされているか否かによって判定し、終了の処理工程が存在する場合には前記ステップS72に戻って、該当する処理工程について上流側及び下流側を交互に上記ステップS72〜ステップS94と同様の伝播処理を実行し、全ての伝播処理が終了したときにはステップS96に移行する。
【0094】
このステップS96では、これらステップS71〜ステップS94の一連の動作を全ての山崩し対象となった製造オーダーについて伝播処理が終了したか否かを判定し、伝播処理を未終了の製造オーダーが存在する場合には前記ステップS71に戻り、全ての製造オーダーについて伝播処理を終了したときには伝播処理を終了する。
【0095】
以上説明した一連の図11の処理が伝播処理手段に対応している。
このようにして、山積み山崩しそして再度の山積みにより設備の稼働率が100%以下に納まるように調整が行われるが、自動で山崩しを行った結果、納期オーバーになる問題が生じたり、あるいは実害まではないものの、一つ前の工程での製造タイミングとの間隔が空き過ぎて、その間の仕掛日数が長くなり過ぎてしまったりする場合があるため、これをどうにかしたい、という要望が生じる場合がある。よって、前述の調整の行われた結果について各工程の担当オペレータが検証し、さらに工程の微調整を行った方がよいと判断した場合には、総括オペレータが情報処理端末3A〜3Dのいずれかを使用して総括オペレータ名でログインすることにより、図14に示すサイクルチャンスのリアルタイム調整を行う。
【0096】
このリアルタイム調整は、情報処理端末3のディスプレイ3b上に図9に示すようなサイクルカレンダーを表示し、マウス3dでサイクルカレンダー上のサイクルチャンス表示を調整するよう操作することで行う。サイクルチャンス表示の調整には例えばサイクルチャンス表示の拡縮、複写、移動、削除、該当製品種類の変更などがあり、本発明に掛かるシステム中、実際にそれらの調整の結果が生産計画に反映される仕組みになっている。
【0097】
先ず、図14中のステップS101で、前述した図4に示すサイクルカレンダーをディスプレイ3bに表示し、表示されたサイクルカレンダー中のある製品種類のサイクル(例えば冷間圧延工程における薄物サイクル)のある工程(例えばタンデムコールドミルによる冷間圧延、あるいは連続焼鈍炉による焼鈍、あるいは酸洗等)での製造時間帯を表すサイクルチャンスを編集するサイクルカレンダー編集処理を実行してからステップS102に移行する。
【0098】
このステップS102では、ステップS101でのサイクルカレンダー編集処理を終了して、編集処理が確定されたか否かを判定する。この判定は、例えばキーボード3cの所定設定キー(例えばエンターキー)が押下されたか否かを判定することにより行い、所定設定キーが押下されておらず、編集処理が確定されていないときには前記ステップS101に戻り、所定設定キーが押下されて編集処理が確定された場合には、ステップS103に移行する。
【0099】
このステップS103では、確定された編集処理について事前チェックを行ってこれが適正であるか否かを判定する。この事前チェック適正判定処理は、サイクルチャンスの変更によって前後の工程で同じ製品種類のサイクルチャンスが存在しない状態となる適正配置不能状態であるか否かを判定する。例えば一連の工程の中で、先に述べた伝播処理やあるいは生産全体にとって、設備の製造能力上のボトルネック(生産のボトルネック)となるなどの事情により、そこを通過するある製造オーダーの製造開始時刻を固定するように設定するロック処理が前後の工程で既に行われていたような場合に、今これから調整しようとする工程のサイクルチャンスを例えば移動したとすると、時間的な順序関係が逆になってしまってその製造オーダーのその前(上流側)あるいは後(下流側)の工程でのサイクルチャンスの製造開始時刻としてロックしたタイミング(ロック位置)を遵守できなくなってしまうか否かを判定し、適正配置不能状態であるとき及びロック位置を遵守できないときには、ステップS104に移行して、適正配置不能状態又はロック位置遵守不能を表すガイダンス情報をディスプレイ3bに表示してから前記ステップS101に戻り、適正配置不能状態又はロック位置遵守不能ではない状態即ちサイクルチャンスが適宜連続している場合には、ステップS105に移行する。適正配置不能状態又はロック位置遵守不能を表すガイダンス情報がディスプレイ3bに表示された場合、担当オペレータはそれらが表示されなくなるまで繰り返しあちこちのサイクルチャンス表示を調整することができる。このため、一旦行ったサイクルチャンスのリアルタイム調整により適正配置不能状態やロック位置遵守不能が生じても、いちいちもとに戻す必要はなくなり、格段に操作性がよくなる。
【0100】
このステップS105では、ステップS101で確定されたサイクルカレンダー編集処理実行後の変更されたサイクルチャンスを生産計画ファイル20eにオーバーライトして格納してからステップS106に移行する。
このステップS106では、変更されたサイクルカレンダーに基づいて適正配置不能材が存在するか否かを判定し、適正配置不能材が存在する場合には、ステップS107に移行して、該当する適正配置不能材についてそれが製造されるサイクルチャンスを担当オペレータが調整して、適正配置に配置し直してからステップS108に移行し、適正配置不能材が存在しない場合には直接ステップS108に移行する。
【0101】
ステップS108では、編集処理後のサイクルカレンダーに基づいて前述した図7に示す基準時刻の算出処理を行い、次いでステップS109に移行して、サイクルチャンスのリアルタイム調整をある工程に対して行おうとしたときに、その下流側の工程のサイクルチャンスは移動させないという制約のもとで山積みを行う同位置山積み処理を実行してからサイクルチャンスのリアルタイム調整を終了する。
【0102】
ここで、上述のサイクルチャンスのリアルタイム調整に対応するステップS101のサイクルカレンダー編集処理について図15を参照していま少し詳しく説明する。図15において、先ず、ステップS111で、サイクルカレンダーファイル20dからサイクルカレンダーを読込んでこれをディスプレイ3bに表示し、次いでステップS112に移行して、マウス3dで左クリックしたか否かを判定し、左クリックしたときにはステップS113に移行して、現在のポインタ位置のサイクルチャンスが調整対象として選択されたものと判断して、該当サイクルチャンスが選択されたことを表す例えば所定色で表示してから前記ステップS112に戻り、マウス3dが左クリックされていないときにはステップS114に移行する。
【0103】
このステップS114では、サイクルチャンスが選択されているか否かを判定し、これが選択されているときには、ステップS115に移行して、選択されたサイクルチャンスに対する調整権限があるか否かを判定する。この判定は、該当するサイクルチャンスに対して予め調整権限が設定された担当オペレータ又は総括オペレータでなる権限者名とログインした担当オペレータ又は総括オペレータ名とが一致するか否かを判定することにより行い、両者が不一致であるときにはステップS116に移行して、調整権限がない旨のガイダンス情報及び調整権限を有する担当オペレータ又は総括オペレータ名をディスプレイ3bに表示してから図14のステップS102に移行し、権限者名とログインした担当オペレータ名又は総括オペレータ名とが一致する場合にはステップS117に移行する。
【0104】
このステップS117では、マウス3dがドラッグされているか否かを判定し、ドラッグされているときにはステップS118に移行する。
このステップS118では、マウス3dのドラッグ状態に応じてその選択位置がサイクルチャンス表示の始終端部であればステップS119に移行して、その表示を拡縮して表示し、同部以外であれば、ステップS120に移行して、選択されたサイクルチャンスを逐次移動して表示し、次いでステップS121に移行してドラッグ終了か否かを判定し、ドラッグが終了していないときには前記ステップS118に戻り、ドラッグが終了したときにはステップS122に移行する。
【0105】
このステップS122では、サイクルチャンスの移動であるか否かを判定し、移動であるときにはステップS123に移行し、ドラッグ終了位置にサイクルチャンスを移動してから編集処理を終了して図14のステップS102に移行し、移動ではないときには複写と判定してステップS124に移行し、ドラッグ終了位置に選択されたサイクルチャンスと同じ大きさのサイクルチャンスを複写して表示するとともに編集処理を終了して図14のステップS102に移行する。ステップS122で移動であるか否かは、別途のキーボード3cからの入力による複写キーの押下があったか否かで判定する。複写キーが押下されていなければ移動と判定し、押下されていれば複写と判定する。
【0106】
また、前記ステップS114の判定結果としてサイクルチャンスが選択されていない場合には、ステップS125に移行して、マウス3dが右クリックされたか否かを判定し、右クリックされたときにはステップS126に移行して、新たなサイクルチャンスを作成する新規作成処理を行ってから編集処理を終了して図14のステップS102に移行し、マウス3dが右クリックされていないときにはそのままステップS102に移行する。
【0107】
さらに、前記ステップS117の判定結果が、マウス3dがドラッグ状態ではないときには、ステップS127に移行して、選択されたサイクルチャンスを削除する削除キーが選択されているか否かを判定し、削除キーが選択されているときにはステップS128に移行して、選択されたサイクルチャンスを削除してから編集処理を終了して図14のステップS102に移行し、削除キーが選択されていないときには編集処理を終了して直接図14のステップS102に移行する。ところてこれら拡縮、移動、複写、削除などの操作は、ステップS102にて設定が行われるまで、複数のサイクルチャンス表示を選択対象に指定することで、複数のサイクルチャンスに対して同時に行うことができる。例えばそれが同一の製造オーダーを製造する異なる工程の設備である場合でも、異なる製造オーダーを製造する同一の工程の設備である場合でもである。
【0108】
なお、適正配置不能材が生じた場合は、その旨を、その製品種類に対応した色や表示の仕方など何らかの形で情報処理端末3A〜3Dのディスプレイ3b上に表示するのが非常に有効である。この表示をもとに、担当オペレータの人為操作によるサイクルチャンスのリアルタイム調整が行いやすくなるからである。どのような製品種類の製造オーダーが適正配置不能材になっているかを見て、しかるべく該当する製品種類のサイクルチャンスを適宜拡縮、移動、新たに生成させることで対応する、という具合である。
【0109】
以降、上記実施形態に基づいて、より詳細に本発明に係る生産計画作成システムの動作を説明する。
図1中のホストコンピュータ1には、受注した製品オーダーが入力されていると共に、仕掛製品オーダーの仕掛状況が入力されており、さらに、受注可能な製品オーダーの入力が可能となっている。
【0110】
通常業務では、新たに受注した製品オーダーに基づいて実際の生産計画を作成する場合と、受注可能な製品オーダーを選定して生産余力変動を吸収する拡販受注支援を行う場合との2種類が考えられる。
新たに受注した製品オーダーに基づいて生産計画を作成する場合には、ホストコンピュータ1に新たに受注した製品オーダーを入力する。この製品オーダーは需要オーダー名、納期、製品名、寸法、数量、顧客名を入力する。新たに受注した製品オーダーについては仕掛状態ではないので、仕掛在庫情報ファイルは作成されないが、以前に受注した製品オーダーについては現在の仕掛状況が仕掛在庫情報ファイル14に登録される。
【0111】
すなわち、図2に示すように、以前に数量が50000kg及び150000kgの2つの需要オーダー名S145−XXXXX−XX 及びS145−YYYYY−YY の製品オーダーを受注しているものとすると、これらの製品名がAAAA及びBBBBであり、図6に示すように製品名AAAAについては高炉(BF)から出銑した溶銑を製鋼工場で精錬した溶鋼から連続鋳造機(CC)で連続鋳造してスラブを形成し、このスラブを熱間圧延(HM)した後酸洗(PIC) し、冷間圧延(CM)し、さらに連続焼鈍(CAL) してから製品として出荷するものとし、製品名BBBBについても高炉から出銑し精錬した溶鋼を連続鋳造機(CC)で連続鋳造してスラブを形成し、このスラブを熱間圧延(HM)した後に酸洗(PIC) し、冷間圧延(CM)し、さらにメッキ(COAT)してから製品として出荷するものとする。
【0112】
なお、製鉄所で扱う製品としては、上記製品に限定されるものではなく、連続鋳造によって形成したスラブを厚板圧延を行ってから製品として出荷するもの、スラブを熱間圧延してそのまま製品として出荷するもの、冷間圧延した後連続焼鈍してから電気メッキし、さらに別のコーティング処理を施してから製品として出荷するもの、電気メッキに代え溶融メッキ等の他のメッキを行って出荷するもの、他のメーカーからの購入品を加工して製品として出荷する場合等の多岐にわたる製品形態がある。
【0113】
再び図に戻るが、この両需要オーダーともに新たなオーダーではなく、仕掛在庫情報の単位に、一方の需要オーダーについては20000kg及び30000kgの製造オーダーS145−XXXXX−XX −AA  及びS145−XXXXX−XX −BBに2分割され、他方の需要オーダーについては30000kgづつの製造オーダーS145−YYYYY−YY −AA〜S145−YYYYY−YY −EEに5分割され、これらの夫々について製造オーダーが生成され、製造オーダーデータ登録ファイル13が形成される。
【0114】
そして、製造オーダーS145−XXXXX−XX −AAについては熱間圧延HMの工程前仕掛状態であり、製造オーダーS145−XXXXX−XX −BBについては熱間圧延HMの工程後仕掛状態であり、製造オーダーS145−YYYYY−YY −AAについては冷間圧延CMの工程前仕掛状態であり、これらが仕掛在庫情報ファイル14に格納される。
この状態で、他の担当オペレータが情報処理端末3A〜3Dのいずれかを操作して、担当オペレータ名でログインしていないか又は担当オペレータ名でログインしていても生産計画処理を実行していない場合に、総括オペレータが情報処理端末3A〜3Dのいずれかを操作して、総括オペレータ名でログインし、図5に示す生産計画処理を実行すると、先ずステップS1で、ログイン名が総括オペレータ名であるので、ステップS2に移行する。ここで、生産計画を作成するために実行モードを選択すると、ステップS4に移行し、他の担当オペレータがログインして生産計画処理中ではないので、ステップS5に移行する。ここで、先ず山積み処理を選択すると、ステップS6に移行して、ホストコンピュータ1に格納されている新規受注製品オーダー情報及び仕掛在庫情報を読込んでからステップS6に移行して、規格テーブル及び工程テーブルを参照して、製造オーダー毎の通過工程を決定する。
【0115】
図6の例では、品種を表す工程順AAAAについては前述したように高炉(BF)から出銑した溶銑を製鋼工場で精錬して得た溶鋼から連続鋳造機(CC)で連続鋳造してスラブを形成し、このスラブを熱間圧延(HM)した後酸洗(PIC) し、冷間圧延(CM)し、さらに連続焼鈍(CAL) してから製品として出荷するものとし、製品名BBBBについても高炉から出銑し精錬して得た溶鋼を連続鋳造機(CC)で連続鋳造してスラブを形成し、このスラブを熱間圧延(HM)した後酸洗(PIC)し、冷間圧延(CM)し、さらにメッキ処理(COAT)してから製品として出荷する工程が決定される。
【0116】
一方、現時点で作成され、生産計画ファイル20eに格納されているサイクルカレンダーを、ディスプレイ3b上に表示した場合、図4に示すように、第3タンデムコールドミル3TCM及び第3連続焼鈍炉3CALについて、夫々日単位で製品種類毎に方形枠で表されるサイクルチャンスが設定されているものとする。これらサイクルチャンスのうち割付け超過しているサイクルチャンスについては黒べた塗りで表示され、割付けが超過することなく割り付けられているサイクルチャンスについてはハッチングで表示される。この図4のサイクルカレンダー表示において、異なる製品種類のサイクルの時間帯の一部又は全部が重なって設定されているサイクルチャンス(1つの設備で異なる種類の製品を交互に製造するなどする合成サイクルの場合を含む)については2列又は3列にわたって表示されている。
【0117】
再び図5に戻るが、次いで、製造オーダー毎に各工程のサイクルチャンスを考慮して図7に示すように最短リードタイムLTMSに基づいて最早開始可能時刻、制約考慮最早開始可能時刻、最遅開始可能時刻及び制約考慮最遅開始可能時刻を設定したサイクル設定ラインを求める(ステップS8)。
このとき、各製品名AAAA及びBBBBについては、仕掛位置での最早開始可能時刻を起点に通過工程の制約考慮最早開始可能時刻を算出することが可能な適正配置可能材であるものとする。
【0118】
次いで、納期から遡って、各工程毎に最長リードタイムLTML、最短リードタイムLTMS及び標準リードタイムLTSTを考慮した上で、該当サイクルチャンスで製造すべき製品を決め、製造所要時間を累計して積み上げ、各製品の製造開始時刻を図4のサイクルカレンダーで設定された可変長バケットに対応するサイクルチャンス中の該当する時間帯に製造順に割り付ける山積み処理を実行する(ステップS9)。
【0119】
この山積み処理では、前述したように製造オーダーAAAA及びBBBBは共に適正配置不能材ではないので、図8に示すように、ステップS31からステップS33に移行して、納期を現在工程として設定する。
このとき、例えば製造オーダーAAAAについて説明すると、図12に示すように、納期の1つ上流側工程となる連続焼鈍CALでのサイクルチャンスCY1が最長リードタイムLTML>標準リードタイムLTST>最短リードタイムLTMSとなる第1のリードタイム配置を満足するように設定されているものとすると、図8中のステップS35からステップS36に移行して、標準リードタイムLTSTから最長リードタイム方向のサイクルチャンスCY1に●印で示すように製造開始時刻TP1 を割り付ける。
【0120】
次いで、ステップS37に移行して、まだ全ての工程に製造開始時刻割付けが完了していないので、ステップS38に移行して、連続焼鈍CALの1つ上流側工程である冷間圧延COLDを現在工程に設定してからステップS34に戻り、この冷間圧延COLDでも同様にLTML>LTST>LTMSとなる第1のリードタイム配置を満足するので、図2中のサイクルチャンスCY2に●印で示すように製造開始時刻TP2 を割り付ける。
【0121】
このようにして順次上流側工程の熱間圧延HOT、連続鋳造CCのサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付け、全ての製造オーダーの全ての工程について製造開始時刻の割付けが完了すると山積み処理を終了する。
ところで、上記山積み処理において、上流側の工程との間で、図13に示すように、前述した第1のリードタイム配置を満足できず、標準リードタイムLTST>最長リードタイムLTML>最短リードタイムLTMSとなる第2のリードタイム配置を満足する場合には、図8中のステップS35からステップS39を経てステップS40に移行し、最長リードタイムLTMLを起点にして最短リードタイムLTMS側にサイクルチャンスを探索し、図13で実線図示のように最長リードタイムLTMLから最短リードタイムLTMS側にサイクルチャンスCY3が存在する場合には、図8中のステップS41に移行して、一番近いサイクルチャンスCY3に製造開始時刻TP3 を割り付ける。一方、第2のリードタイム配置を満足する状態で、最短リードタイムLTMS方向に実線図示のサイクルチャンスCY3が存在しない場合には、図8中のステップS40からステップS42に移行して、最長リードタイムLTMLから標準リードタイムLTST方向即ち過去方向にサイクルチャンスを探索する。この場合、製造オーダーAAAA及びBBBBが共に適正配置可能材であることにより、最早開始可能時刻より最遅開始可能時刻側に該当する製品種類のサイクルチャンスが存在し、制約考慮最早開始可能時刻が存在することから、図13で一点鎖線図示のように最長リードタイムLTMLから制約考慮最早開始可能時刻までの間のサイクルチャンスCY4に○印の製造開始時刻TP4 を割り付ける。
【0122】
さらに、第2のリードタイム配置を満足しない場合即ち最長リードタイムLTML>最短リードタイムLTMS>標準リードタイムLTSTである場合、標準リードタイムLTST>最短リードタイムLTMS>最長リードタイムLTMLである場合、最短リードタイムLTMS>最長リードタイムLTMD>標準リードタイムLTSTである場合及び最短リードタイムLTMS>標準リードタイムLTST>最長リードタイムLTMLである場合には、図8中のステップS39からステップS43に移行して、最短リードタイムから過去側に該当する製品種類のサイクルチャンスを探索して、最初のサイクルチャンスに製造開始時刻を割り付ける。最短リードタイムLTMSより最長リードタイムLTMLの方が短い、実際上は奇異な場合も含め、システム上の漏れを防止するデフォルト的な手当てをこのように施しておくことにより、最短リードタイムLTMSや最長リードタイムLTMLとして万一間違った値が入力されたとしても、対応するロジックがなくなってシステムが動かなくなることを防止している。
【0123】
このように、山積み処理においては、必須条件である最短リードタイムLTMSを満足させた上で、標準リードタイムLTST<最長リードタイムLTMLとなる場合には最長リードタイムLTMLを満足するように最長リードタイムLTMLから最短リードタイムLTMS側に該当する製品種類のサイクルチャンスとその中への割付け位置を探索し、割付け位置が存在しない場合には最長リードタイムLTMLから最短リードタイムLTMSとは反対方向即ち最長リードタイムLTMLを満足しない側に該当する製品種類のサイクルチャンスとその中への割付け位置を探索する。
【0124】
この山積み処理では、最長リードタイムLTMLを考慮して該当する製品種類のサイクルチャンスに対する割付け位置を決定するので、例えば熱間圧延完了後、所要時間内に酸洗を開始する必要がある品種などについて、これ以上時間がかかるとその所定時間をオーバーしてしまい、その必要性を満足できなくなり、保温などで一時的にしのぐ設備もないような場合に最長リードタイムLTMLを設定することにより、安定した品質を確保することができると共に、製造中のトラブルを防止でき、省エネルギー化も図れる生産計画を作成することができる。
【0125】
このように、各製造オーダー毎の製造開始時刻を該当する製品種類のサイクルチャンスを構成する可変長バケットに製造順に割り付けを行うと、各可変長バケット毎に充填率fi1〜finが算出されると共に、1日単位のバケット毎に充填率fi0が算出される。
そして、算出された可変長バケットの充填率fi1〜finが図4に示すように充填率が100%を超えた場合はサイクルカレンダーの各バケット表示がべた塗りで表示され、充填率が100%以下の場合は充填率に応じたハッチング表示で表される。充填率が100%未満の所定値以上のときはハッチング表示の幅を太く表示し、同所定値未満のときは細く表示するなどしてもよい。
【0126】
一方、1日単位のバケットについて各製造オーダー毎の製造所要時間を各工程毎に累計して、24hrで割った各工程毎の充填率fi0を稼動率として算出する。この各工程毎の稼動率は、横軸に時間をとり、縦軸に稼動率をとった特性線図で表すと、図16に示すようになる。
この図16では、第3タンデムコールドミル3TCMでは、13日及び15日に稼動率100%即ち設備の製造能力を超えており、第3連続焼鈍炉3CALでは、12日、14日及び16日に設備の製造能力を超えている。あらゆる工程の中で、何日も平均した稼働率が最も高い製造工程をボトルネック工程ということにすれば、今ここでは仮に、第3タンデムコールドみる3TCMがボトルネック工程となっている場合を想定する。一方、仕掛在庫量については、図17に示すように、第3タンデムコールドミル3TCMでは、12日及び14日の仕掛在庫量が多く、第3連続焼鈍炉3CALでは、13日の仕掛在庫量が多くなっている。
【0127】
ところで、上記に説明したボトルネック工程にも関連するが、図5の生産計画処理に再び戻り、ステップS5からステップS12に移行して、次に、図10に示す山崩し処理が行われる。山崩し処理とは、能力超過を生じている工程について、その超過している分を、該当する製品種類の他のサイクルチャンスにその製造タイミングを移すことをいうが、ここでの山崩し処理ではそれに加え、ボトルネック設備(例えば第3タンデムコールドミル3TCM)の属する工程については能力優先割付け処理を行い、ボトルネック設備の属する工程ではない工程に属する設備(例えば第3連続焼鈍炉3CAL)では納期優先割付け処理を行う。
【0128】
先ず、ボトルネック設備ではない設備について山崩しを行う場合について説明する。
この場合に、図10の処理において、ステップS52からステップS54に移行して、納期優先割付け処理が選択されるため、ステップS55からステップS59に移行して、各仕掛中製造オーダーについての山積み結果から優先順位を算出する。この優先順位の算出は、前述したように、各仕掛中製造オーダーについて、現在割り付けられている製造開始時刻と制約考慮最遅開始可能時刻との時間間隔を算出し、算出した時間間隔が短いほど優先順位が高く設定される。
【0129】
次いで、ステップS60に移行して、各仕掛中製造オーダーについて前倒し処理、代替振替処理、第1及び第2先送り処理のうちの1つ上の山崩し処理が行われる。
今、ある製造工程で、制約考慮最遅開始可能時刻TPCL が第N日に設定され、全製造オーダーとも制約考慮最早開始可能時刻TPCE の制約が発生せず、この第N日より遡る第N−1日、第N−2日、第N−3日及び第N−4日におけるある設備の各1日単位のバケットの充填率が図18(a)に示すように第N−1日及びN−3日で100%を超えると共に、各1日単位のバケットにおいて最下段が最も優先順位が高く、この最下段から上段側に行くに従いアルファベット順に優先順位が低くなっているものとする。ここで、同バケット内の製造オーダー中、山崩しして同じ製品種類の別なサイクルチャンスへその製造タイミングを移動すべき製造オーダーの優先順位の設定方法としては、該当設備(工程)での制約考慮最遅開始可能時刻TPCL から現在割り付けられているバケット上位置における製造開始時刻を減算した値が小さい製造オーダーほど高い優先順位が設定される。さらに、第N−1日に製造を計画していた製造オーダーLが同じ製品種類の別なサイクルチャンスへその製造タイミングを移動すべき優先順位の最も高い製造オーダーになっているものとする。
【0130】
まず、前倒し処理によって、第N−1日から過去側即ち第N−2日、第N−3日方向に山崩しを行うことにより、充填率100%を超えている第N−1日の製造オーダーLの製造タイミングを前倒しするが、第N−2日には同じ製品種類のサイクルチャンスが存在しなかったとすると、図18(b)に示すように、同じ製品種類のサイクルチャンスが存在すること、制約考慮最早開始可能時刻よりも遅いこと、上流側工程との間で最短リードタイムを確保できること、下流側工程との間でリードタイムが最長リードタイム以内に納まること、等の各種条件を満足できる範囲内において第N−3日に製造オーダーLを割り付ける。これにより、第N−1日における1日単位のバケットの充填率が100%未満となるため、この第N−1日の山崩しを終了し、次に第N−2日の山崩しを行うが、この第N−2日における1日単位のバケットは充填率100%超過状態ではないので、図18(c)に示すように山崩しを行わず、次に充填率100%超過状態である第N−3日の1日単位のバケットについて山崩しを行う。
【0131】
この第N−3日の1日単位のバケットにおいては、図18(c)に示すように、最下段の製造オーダーDが最も優先順位が高いので、この製造オーダーDを図18(d)に示すように、前日の第N−4日にその製造タイミングを前倒しして割り付け、この状態でもまだ第N−3日の1日単位のバケットが充填率100%超過状態であるので、次に優先順位の高い製造オーダーEも図18(e)に示すように、前日の第N−4日にその製造タイミングを前倒しして割り付け、これによって第N−3日における1日単位のバケットの充填率100%超過状態が解消されるので、第N−3日の山崩しを終了する。この図18(e)において第N−4日における1日単位のバケットが充填率100%超過状態となっているが、制約考慮最早開始可能時刻や最長リードタイム等の制約によってその超過を生じている製造オーダーの製造タイミングを前倒しできないため前倒し処理を終了する。
【0132】
このように、前倒し処理の結果、充填率100%超過状態が残ってしまった場合には、図19に示すように、第1先送り処理を行う。この第1先送り処理では、第N−4日から未来方向即ち第N−3日、第N−2日及び第N−1日の順に山崩しを行う。このとき、第N−2日のみ製造オーダーL及びHに該当する製品種類のサイクルチャンスがないものとし、第N−1日終了時点が制約考慮最遅開始可能時刻であるものとする。
【0133】
第N−4日では図19(a)に示すように、最上段の製造オーダーEが最も優先順位が低いので、この製造オーダーEを同じ製品種類のサイクルチャンスが存在すること、制約考慮最遅開始可能時刻よりも早いこと、上流側工程との間で最短リードタイムを確保できること、下流側工程との間でリードタイムが最長リードタイム以下に納まるように図19(b)に示すように次の第N−3日に先送りする。この状態でも第N−4日の1日単位のバケットが依然充填率100%超過状態であるので、図19(b)で最上段となる優先順位の低い製造オーダーDについて図19(c)に示すように次の第N−3日に先送りする。
【0134】
このように、先送り処理した結果、第N−3日の1日単位のバケットの充填率が100%超過状態となるので、この第N−3日の1日単位のバケット中の優先順位の最も低い製造オーダーLについて、図19(d)に示すように、同じ製品種類のサイクルチャンスのない第N−2日を飛び越して、第N−1日にその製造タイミングを先送りする。
【0135】
この先送り処理によっても、第N−3日における1日単位のバケットが依然充填率100%超過状態であるので、この1日単位のバケットにおける最も優先順位が低い製造オーダーHについて図19(e)に示すように、第N−1日にその製造タイミングを先送りする。
このようにして、第N−1日の1日単位のバケットにおいて、充填率100%超過状態となるが、この第N−1日終了時点が制約考慮最遅開始可能時刻であるので、この第N−1日終了時点よりも製造タイミングを先送りすることができないため、第1先送り処理を終了する。
【0136】
次いで、もしも次に述べる第2先送り処理の対象となる製造オーダーの属性が納期遅れを許容するものであれば、第2先送り処理を行う。この第2先送り処理では、図19(e)に示す第1先送り処理の結果を出発点とする図20(a)に示すように、充填率100%超過状態にある第N−1日の1日単位のバケットにおいて最も優先順位が低い製造オーダーOについて第20図(b)に示すように第N日にその製造タイミングを先送りする。この状態でも、第N−1日の1日単位のバケットが依然充填率100%超過状態であるので、図20(b)で最も優先順位の低い製造オーダーNについて図20(c)に示すように第N日にその製造タイミングを先送りすることにより、第N−1日の山崩しを終了する。
【0137】
この第2先送り処理では、もしも未来側に同じ製品種類のサイクルチャンスがないか、上流側工程との間で最短リードタイムを確保できない、あるいは下流側工程との間でリードタイムが最長リードタイム以下に納まらないか納期遅れを許容できる製造オーダーがない場合には、充填率100%超過状態を生じている製造オーダーを適正配置不能材として表示し、以降は人為操作により処理するようにする。それには、先述のサイクルチャンスのリアルタイム調整(サイクルカレンダー調整)を行うのが極めて有効である。
【0138】
一方、前倒し処理に代えて代替振替処理を行う場合は、図21(a)に示すように、第N−3日の1日単位のバケットが充填率100%超過状態にあるものとしたときに、この第N−3日の1日単位のバケット内の優先順位が最も低い製造オーダーHを代替設備での製造に切換える。このとき、製造オーダーHについて代替振替処理への切換えが決定した時点で、製造オーダーHについての代替設備における制約考慮最早開始可能時刻TPCE と制約考慮最遅開始可能時刻TPCL とが算出され、この制約考慮最早開始可能時刻TPCE が第N−4日開始時点であり、制約考慮最遅開始可能時刻TPCL が第N−1日終了時点であるものとすると、代替設備における第N−4日の1日単位のバケットから第N−1日方向に順に1日単位のバケットに対して製造オーダーHの製造開始時刻の割付けを行い、製造オーダーHの製造開始時刻を割り付けても充填率が100%を超過しない1日単位のバケットを探索する。図21(c)では、第N−4日の1日単位のバケットでは製造オーダーHを割り付けることにより、充填率100%を超過することになるため、割付け不可能と判断し、同様に第N−3日の1日単位のバケットも製造オーダーHの割り付けによって充填率100%超過状態となるため、割付け不可能と判断し、結局次の第N−2日の1日単位のバケットでは製造オーダーHを割り付けても充填率が100%を超過しないので、図21(d)に示すように、第N−2日の1日単位のバケットに製造オーダーHについてその製造タイミング(製造開始時刻)を割り付ける。
【0139】
この製造オーダーHの代替振替処理が終了したのち、図21(b)に示すように、次に設備の製造能力超過状態となっている第N−1日の1日単位のバケットについて優先順位の最も低い製造オーダーOについて上記と同様の代替振替処理を行って代替振替による山崩しを完了する。
このように、仕掛中製造オーダーについての山崩しが完了すると、この仕掛中製造オーダーの製造開始時刻をロックした状態で、未仕掛製造オーダーについて山崩しを行う。この場合も、ボトルネック設備以外の設備の山崩しにおいて、図10におけるステップS54で納期優先割付け処理が選択されていることにより、上述した仕掛中製造オーダーの山崩しと同様に、前倒し処理、第1先送り処理、第2先送り処理及び代替振替処理のうちの1つ以上の山崩し処理が行われる。
【0140】
一方、山崩し対象となる設備がボトルネック設備である場合には、図10の処理において、ステップS52からステップS53に移行して能力優先割付け処理が選択され、これに応じてステップS55からステップS56に移行して、該当する1日単位のバケットについて先述した山積み処理による山積み結果が破棄されて、これに代えて仕掛中製造オーダーについて制約考慮最早開始可能時刻での再割付けを行う。このとき、標準リードタイム、最短リードタイム及び最長リードタイムを考慮した山積み結果が例えば図22(a)に示すように第N日の1日単位のバケットのみが充填率100%超過状態にあるものとするとき、制約考慮再早開始可能時刻での再割付けを行うと、図22(b)に示すように、製造タイミングが第N−1日及び第N日に集中し、図22(a)における充填率が100%に満たない第N−1日の存在がまずは解消され、ボトルネック設備をフル稼働させ、どんどん前倒して製造し、設備が休止している時間帯を極力なくす目的に叶うことになる。
【0141】
次に、図22(b)の制約考慮再早開始可能時刻での再割付け状態を出発点として、図10でいうステップS57に移行して、第N−1日及び第N日における優先順位が算出され、これらについて優先順位の一番低い製造オーダーJについて第1先送り処理が行われ、次いで優先順位が順に高くなる製造オーダーI、製造オーダーG、製造オーダーF及び製造オーダーDの順で先送り処理が行われ、仕掛中製造オーダーの山崩しが終了すると未仕掛製造オーダーの山崩しが行われて、第N−1日〜第N+2日について充填率が可及的に前詰めで100%となるように能力優先の山崩しが行われる。
【0142】
このように山崩し処理を行うことにより、ある製造工程での1日単位のバケットの充填率100%超過状態を解消して、設備の製造能力上の負荷の平準化を行うことができるものであるが、この山崩し処理によって製造開始時刻が変更された場合に、変更された製造オーダーについて上流及び下流側の工程の製造開始時刻を変更する伝播処理が行われる。
【0143】
この伝播処理では、例えば図23に示すように、ある製造オーダーについて、ある工程Cで、第1先送り処理が行われ、山崩し処理前の◎で表される製造開始時刻TPC が先送りされて●で示す製造開始時刻TPC ′に変更された場合について説明する。
この工程Cの上流側工程Bでは、山崩し処理前の製造開始時刻TPB が工程Cの先送りされた製造開始時刻TPC ′から工程Cの上流側工程Bに対する最長リードタイムLTCMLを差し引いた時刻よりも前となっており、リードタイムを最長リードタイムLTCML以下に抑えることができず、前述した第4のリードタイム配置を満足することができないので、前述した図11の処理において、ステップS74からステップS76を経てステップS77に移行し、最長リードタイムから最短リードタイム方向即ち未来側に工程Bにおける同じ製品種類のサイクルチャンスが存在するか否かを判定し、この場合は、工程Cで先送りされた製造開始時刻TPC ′から最長リードタイムLTCMLを差し引いた時刻が同じ製品種類のサイクルチャンスCYB に含まれているため、この時刻を工程Bの製造開始時刻TPB ′としてサイクルチャンスCYB に該当するバケットに割り付ける。
【0144】
次いで、工程Cの下流側工程Dについても伝播処理を行い、工程Dの山崩し処理前の製造開始時刻TPD が、工程Cの先送りされた計画開始時刻TPC ′に工程Dの最短リードタイムLTDMSを加算した時刻より前側(過去側)であり、最短リードタイムLTDMSを満足できず、前述した第6のリードタイム配置を満足しないので、前述した図11の処理において、ステップS84からステップS88に移行して、最短リードタイムLTDMSから未来側に工程Dにおける同じ製品種類のサイクルチャンスを探索し、工程Cで先送りされた製造開始時刻TPC ′に最短リードタイムLTDMSを加算した時刻が同じ製品種類のサイクルチャンスCYD に含まれているので、この時刻を工程Dにおける製造開始時刻TPD ′としてサイクルチャンスCYD に該当するバケットに割り付ける。
【0145】
次いで、ステップS89に移行して、上流側工程の伝播処理が終了していないため、ステップS90に移行し、上流側工程として現在設定されている上流側工程Bより1つ上流側の工程Aを設定してからステップS92に移行し、下流工程への伝播処理も終了していないため、ステップS93に移行して、下流側工程として現在設定されている下流側工程Dより1つ下流側の工程Eを設定してからステップS95に移行し、全ての伝播処理が終了したか否かを判定し、全ての伝播処理が終了したわけではないためステップS72に戻る。
【0146】
このため、上流側工程Aでは、山崩し処理前の製造開始時刻TPA が、前述した伝播処理で変更された工程Bの製造開始時刻TPB ′から工程Bの上流側工程Aに対する最長リードタイムLTBMLを差し引いた時刻より未来側にあり、第4のリードタイム配置を満足するので、ステップS74からステップS75に移行して、上流側伝播処理終了フラグFUを“1”にセットしてから上流側工程Aへの伝播処理を終了してステップS81に移行する。
【0147】
下流側工程Eでは、前述した工程Dと同様に、上流側工程Dに対する最短リードタイムLTEMSを満足することができないので、ステップS82、S84を経てステップS88に移行して、最短リードタイムLTEMSから未来側に工程Eにおける同じ製品種類のサイクルチャンスを探索し、工程Dで先送りされた製造開始時刻TPD ′に工程Eの上流側工程Dに対する最短リードタイムLTEMSを加算した時刻が同じ製品種類のサイクルチャンスCYE に含まれているので、この時刻を工程Eの製造開始時刻TPE ′としてサイクルチャンスCYE に該当するバケットに割り付ける。
【0148】
この段階では、上流側伝播処理終了フラグFUが“1”にセットされているが、下流側伝播処理終了フラグFDはまだ“0”にリセットされた状態のままであるため、以降は下流側工程についてのみ順次伝播処理を実行し、下流側伝播処理終了フラグFDが“1”にセットされた段階で、ある製造オーダーについて全ての工程への伝播処理を終了したものと判断し、残りの山崩し対象製造オーダーについて上記伝播処理を繰り返して、全ての山崩し対象製造オーダーについて伝播処理を完了したときに図11の伝播処理を終了する。
【0149】
そして、このようにして、山崩し処理によってある工程iで製造開始時刻TPi が変更されたときには、それに伴う伝播処理によって最長リードタイム以下に抑えつつ最短リードタイムを確保できるようにその工程iの製造開始時刻の割り付けを行うと共に、伝播処理によって工程i以外の工程における製造開始時刻が移動した製造オーダーについては、工程i以外の工程におけるその後の山崩しに一定の制限を加えるのである。
【0150】
つまり、山崩し処理及び伝播処理によってそのなる製造オーダーの全工程における製造開始時刻の割付けが完了すると、別の製造オーダーや他の工程の山崩しに起因する伝播処理により、折角完了した製造開始時刻の割付けが攪乱されてしまう。これを防止するために、まず、山崩し対象となった工程におけるそのある製造オーダーの製造開始時刻の割付け結果のロック処理を行う。
【0151】
このロック処理には、設備単位でのロックを行う設備ロック処理、設備内のサイクルチャンス単位でロックを可能とするサイクルロック処理及び製造オーダー単位でのロックを可能とする製造オーダーロック処理があって情報処理端末3からの入力により、人為操作で適宜選択可能である。
そして次に、図24に示すように、例えば冷間圧延COLD工程を構成する設備である第3タンデムコールドミル3TCMで山崩しを行った結果、サイクルチャンスCY1での製造開始時刻TPCMをロックする設備ロック処理を行うと、この冷間圧延COLD工程を構成する設備である第3タンデムコールドミル3TCMでは、制約考慮最早開始可能時刻TPCE と制約考慮最遅開始可能時刻TPCL とを変更して一致させる処理が行われ、冷間圧延COLD工程よりも上流側の工程については製造開始時刻TPCMから最短リードタイムで遡ることにより、図24で細線図示のラインL7で示す制約考慮最遅開始可能時刻TPCL が更新して設定され、下流側の工程については製造開始時刻TPCMから最短リードタイムで時間の流れに従う図24で二点鎖線図示のラインL8で示す制約考慮最早開始可能時刻TPPCE が更新して設定される。
【0152】
したがって、第3タンデムコールドミル3TCMでは、そのある製造オーダーの製造開始時刻の割付け位置の変更は不可能となり、代替振替による他設備からの振替も不可能となり、さらにサイクルチャンスCY1の変更も不可能となる。一方、第3タンデムコールドミル3TCMの上流側工程では、一点鎖線図示のラインL2で示す制約考慮最早開始可能時刻TPCE と細線図示のラインL7で示す更新後の制約考慮最遅開始可能時刻TPCL との間でのみそのある製造オーダーの製造開始時刻の割付けが可能となり、また一方、下流側工程では、二点鎖線図示のラインL8で示す更新後の制約考慮最早開始可能時刻TPCE と細線図示のラインL3で示す制約考慮最遅開始可能時刻TPCL との間でのみそのある製造オーダーの製造開始時刻の割付けが可能となる。
【0153】
このように、上記実施形態においては、山積み、山崩し及び伝播処理で最長リードタイムLTML以下に納まるようにある製造オーダーの同じ製品種類のサイクルチャンスへの製造開始時刻の割付けを行うようにしているため、例えば熱間圧延完了後、所定時間内に酸洗を開始する必要がある品種について、これ以上時間がかかるとその所定時間をオーバーしてしまい、その必要性を満足できなくなり、しかも保温などで一時的にしのぐ設備もないような場合であっても、リードタイムを最長リードタイムLTML以下に抑え、製造中のトラブルを防止しつつ安定した品質を確保でき、省エネルギー化も図れる最適な生産計画を作成することができる。
【0154】
また、山崩し処理を行う際に、ボトルネック設備であるか否かによって能力優先割付け処理を行うか納期優先割付け処理を行うかを選択し、さらに仕掛中製造オーダーを優先的に山崩してから未仕掛製造オーダーの山崩しを行い、これに応じて山崩し方法を選択するようにしているので、山崩し対象設備に対応した最適な山崩しを行うことができる。
【0155】
このようにして、総括オペレータが仕掛品及び新たな製造オーダーについて大まかな生産計画を作成し、その結果を生産計画ファイル20eに格納することにより、各生産工程の担当オペレータが自己の管理可能な工程での生産計画の見直しを行うことができる。
この担当オペレータによる生産計画の見直しは、予め担当オペレータ毎に操作可能な工程が互いに重複しないように設定されているため、各担当オペレータが個別に情報処理端末3A〜3Dに担当オペレータ名でログインしてから図5の生産計画処理を実行することにより、個々の担当オペレータのハンドリング可能な工程の生産計画を練り直すことができる。
【0156】
この場合の生産計画の練り直しとしては、山崩し処理とサイクルカレンダー編集処理とがある。
今、図25に示すように、製鉄所での製造工程が、製鋼工程、熱間圧延(熱延)工程、熱延仕上(熱仕)工程、第1冷間圧延(1冷)工程、第2冷間圧延(2冷)工程、ステンレス(SUS)工程に分けられており、総括オペレータは図25の「総括」欄で○印で表されている各工程について山積み処理、山崩し処理、伝播処理、サイクルカレンダー編集処理が可能に設定されている。
【0157】
これに対して、第1冷間圧延工程の担当オペレータは図25の「一冷」欄で○印で表されている箇所、すなわち自己の担当する第1冷間圧延工程については山崩し処理、伝播処理及びサイクルカレンダー編集処理を行うことができるが、他の製鋼工程、熱間圧延工程、第2冷間圧延工程、ステンレス工程についてはそれらの処理を行うことは不可能とされ、たの工程で唯一●印で表される熱延仕上工程における酸洗(1PK)のみがサイクルカレンダーの編集はできないが山崩し可能に設定されている。
【0158】
また、第2冷間圧延工程の担当オペレータは図25の「二冷」欄で○印で表されている箇所、すなわち自己の担当する第2冷間圧延工程については5PK〜3CGL及びBAFの処理については山崩し処理、伝播処理及びサイクルカレンダー編集処理を行うことができるが、他の製鋼工程、熱間圧延工程、第1冷間圧延工程、ステンレス工程についてはそれらの処理を行うことは不可能とされ、たの工程で唯一●印で表される熱延仕上工程の酸洗(1PK) については山崩しのみ行うことが可能に設定されている。
【0159】
さらに、ステンレス工程の担当オペレータは、図25「SUS」欄で○印で表されいる箇所、すなわちステンレス工程のSCM、CAP、第2冷間圧延工程のCBL〜2CGR、及び第1冷間圧延工程のBAFについては山崩し処理、伝播処理及びサイクルカレンダー編集処理を行うことが可能に設定され、●印で表される第2冷間圧延工程の第3タンデムコールドミル3TCM及び第3連続焼鈍設備3CALについては山崩し処理、伝播処理を行うことが可能に設定され、他の工程についてはそれらの処理を行うことは不可能とされている。
【0160】
なお、図25で、「サイルク制約」欄に○印が付された工程については、サイクルカレンダーを編集することにより、サイルクチャンスを調整することができる。また、図25で、空白箇所は月間生産計画の対象外設備である。
一方、製造オーダーに対しても、第1冷間圧延工程を通る製造オーダーについては第1冷間圧延工程の担当オペレータが編集可能に設定され、第2冷間圧延工程を通る製造オーダーについては第2冷間圧延工程の担当オペレータが編集可能に設定され、ステンレス工程を通る製造オーダーについてはステンレス工程の担当オペレータが編集可能に設定される、というように、製造オーダー毎に担当オペレータが予め設定され、同一の製造オーダーについては総括オペレータ又は一人の担当オペレータのみが生産計画の編集を行うことができるように設定される。しかしながら、第2冷間圧延工程におけるBAFのように第2冷間圧延工程の担当オペレータとステンレス工程の担当オペレータとがともにサイクルカレンダーの編集を行える場合には、サイクルカレンダーのバケット単位に生産計画の編集が可能な担当オペレータが設定されており、このバケットに設定された担当オペレータとこのバケットに割り付けられた製造オーダーの担当オペレータが一致している場合にサイクルカレンダーの編集が可能となるように設定される仕組みとなっている。
【0161】
したがって、今、サイクルカレンダーの1日単位のバケットが図26(a)に示すように、第2冷間圧延工程での薄物に対するバケットBK1に続いてステンレス工程でのSUS409に対するバケットBK2が設定され、これに続いて第2冷間圧延工程での準厚物に対するバケットBK3が設定されている状態で、第2冷間圧延工程での担当オペレータがサーバ2に担当オペレータ名でログインし、図5の生産計画処理を実行モードで実行する場合に、総括オペレータが生産計画処理を行っていないときには、図5の処理において、ステップS1からステップS22、S23及びS25を経てステップS26に移行し、例えばサイクルカレンダー編集処理を選択した場合には、ステップS27bに移行して、図14及び図15のサイクルカレンダー編集処理を実行することになる。このとき、自己の担当しているバケットBK1及びBK3については自己が編集権限を有するので、バケットの移動、複写、拡縮を自由に行うことができるが、バケットBK2の開始点を遅らせてバケットBK1の開始点を遅らせることによりバケットBK1を拡張したい場合には、バケットBK2を選択したときに、このバケットBK2に設定された権限者名とログインした担当オペレータ名とが異なるので、図15の処理でステップS115からステップS116に移行して、調整権限がない旨のガイダンス情報及び調整権限のある総括オペレータ名及びステンレス工程の担当オペレータ名がディスプレイ3bに表示される。
【0162】
このため、第2冷間圧延工程の担当オペレータは、総括オペレータ又はステンレス工程の担当オペレータに対して、口頭又は電話、電子メール等の伝達手段で、バケットBK2の開始時刻を遅らせる方向に収縮調整してもらうように依頼し、依頼した担当オペレータが了解したときには、例えば情報処理端末4Dを操作して生産計画処理に担当オペレータ名でログインしてから実行モードを選択して、ステップS27bのサイクルカレンダー編集処理を行うことにより、バケットBK2の開始時刻位置即ち始端部をマウス3dでドラッグして終端側に移動させることにより、サイクルチャンス表示を収縮させる。これによって、バケットBK2の始端が図26(b)に示すように右側に収縮し、バケットBK1との間に空白部が生じることになる。このため、その後、第2冷間圧延工程の担当オペレータがバケットBK1の終了時刻位置即ち終端部をマウス3dでドラッグしてバケットBK2の始端位置まで移動させることにより、図26(c)に示すようにバケットBK1を拡張してサイクルチャンスの時間帯を増加させることができる。
【0163】
次に、サイクルカレンダー編集処理を具体的に説明する。例えば、総括オペレータが山崩しを行って生産計画ファイル20eに格納されている生産計画を読出し、各製造オーダー毎のサイクル設定ラインから各工程毎に製造所要時間を累計し、各工程毎の1日単位の稼働率を算出し、この各工程毎の稼働率を、横軸に時間をとり、縦軸に稼働率をとった図で表したときに、図16に示すようになったものとする。
【0164】
この図16では、第3タンデムコールドミル3TCMでは、13日及び15日に稼働率100%すなわち設備能力を超えており、第3連続焼鈍炉3CALでは、12日、14日及び16日に設備能力を超えている。一方、仕掛在庫量については、図17に示すように、第3タンデムコールドミル3TCMでは、12日及び14日の仕掛在庫量が多く、第3連続焼鈍炉3CALでは、13日の仕掛在庫量が多くなっている。
【0165】
この設備能力の超過状態が、例えば、サイクルカレンダーにおける第3タンデムコールドミル3TCMにおける高張力鋼に対するサイクルチャンスが存在せず、この高張力鋼が適正配置不能材となっていることによる場合には、図27に示すように、納期から上流側工程に向かって最短リードタイムを累計したときに、第3タンデムコールドミル3TCMでのサイクルチャンスの制約により、第3タンデムコールドミル3TCMのサイクルチャンスの実際に存在する位置から下流側工程に向かって最短所要時間で一点鎖線図示のサイクル設定ラインが設定されており、高張力鋼の製造オーダーがそのサイクルチャンスに集中し、各製造オーダーの各工程における製造タイミングを線で結んだものが密集して一部重なってしまっていることを意味する。このようにして各設備について製造所要時間を累計していくと、図16に示すように第3タンデムコールドミル3TCMで13日に設備能力を超過することになるのである。
【0166】
このようにある製品種類の製造オーダー群のある設備での製造タイミングが、あるサイクルチャンスに集中する場合には、単純に自動で山崩し処理することだけでは工程調整不可能な場合があるので、担当オペレータがサイクルチャンスのリアルタイム調整すなわちサイクルカレンダーを編集して微調整することになる。
【0167】
このとき、担当オペレータは図16の稼働率及び図17の仕掛在庫量に基づいてサイクルチャンスを調整する。すなわち、図16の稼働率検証図では、第3タンデムコールドミル3TCM及び第3連続焼鈍炉3CALでは共に6日及び7日の製造予定が殆どなく、仕掛在庫量の増加傾向も図17に示すように、第3タンデムコールドミル3TCMでは8日位から増加傾向となり、第3連続焼鈍炉3CALでは10日位から増加傾向となるため、担当オペレータは第3タンデムコールドミル3TCMでは空いている6日、7日に元々サイクルチャンスがなかった高張力鋼のサイクルチャンスを設定することで対応可能であると判断することができ、同様に第3連続焼鈍炉3CALについても12日、13日のサイクルチャンスを削除し、6〜8日並びに10日及び11日にサイクルチャンスを移動することが可能であると判断することができる。
【0168】
このサイクルカレンダー調整を行うには、サーバー2の生産計画管理システム2Aにアクセス可能な各工程毎に配設された情報処理端末3で図14に示すサイクルチャンスのリアルタイム調整処理を実行する。
このサイクルチャンスのリアルタイム調整処理では、先ず、図4に示す調整前のサイクルカレンダーをディスプレイ3bに表示する。表示されたサイクルカレンダー上でサイクルチャンス表示を調整する。ここでは、図28に示すように、第3タンデムコールドミル3TCMにおける5日の後半側、6日の前半側及び7日の後半側に高張力鋼に対する新たなサイクルチャンスHT1、HT2及びHT3を形成すると共に、図4に示す9日の製品Dのサイクルチャンスの非割付け部、10日後半部の製品Hのサイクルチャンスの非割付け部、11日後半部の製品K及びLにおけるサイクルチャンスの非割付け部、12日の製品N及びOにおけるサイクルチャンスの非割付け部、14日の製品Tにおけるサイクルチャンスの非割付け部、同じく15日の製品Vにおけるサイクルチャンスの非割付け部を削除する。
【0169】
また、第3連続焼鈍炉3CALでは、以下、図4と図28の対比で説明するが、12日及び13日の409系及び430系のサイクルチャンスの割付け部を削除し、これに代えて5日の後半部にそのサイクルチャンスを設定すると共に、16日のBBと呼ばれる製品種類のサイクルチャンスを高張力鋼を含むサイクルチャンスに変更し且つ時間帯も短くする。
【0170】
このようなサイクルチャンスの調整は、新規にサイクルチャンスを作成する場合には、その近傍に該当する製品種類のサイクルチャンスが存在する場合には、そのサイクルチャンス表示をマウスで左クリックすることにより、このサイクルチャンスを選択し、そのままマウスをドラッグして所望時刻位置に移動させてから複写を選択することにより、サイクルチャンスを複写することができる。そして、複写したサイクルチャンスの開始時刻又は終了時刻を変更するには、複写したサイクルチャンスの開始時刻又は終了時刻をマウスで左クリックし、この状態でマウスを目標時刻までドラッグしてサイクルチャンス表示を拡縮することにより、開始あるいは終了時刻変更を行うことができる。このとき、並列表示されているサイクルチャンスについてはその夫々について選択処理を行うことにより、同時に選択して、拡縮、複写、移動、削除、該当製品種別の変更等の編集処理を行うことができ、同様に前後に関連しているサイクルチャンスについてもその夫々について選択処理を行うことにより、同時に選択して、拡縮、複写、移動、削除、該当製品種別の変更等の編集処理を行うことができる。
【0171】
また、サイクルチャンスを選択した状態でマウスをドラッグすることなく例えば削除キーを押下するとサイクルチャンス表示を削除することができる。さらに、サイクルチャンスを選択することなく、マウス3dを右クリックすることにより、所定サイズのサイクルチャンスの新規作成を行うことができ、この場合には、サイクル種別をキーボード3cから入力して設定すると共に、開始時刻及び終了時刻を設定する。
【0172】
そして、ディスプレイ3bに表示されたサイクルカレンダーのサイクルチャンス表示の調整が完了してキーボード3cの例えばエンターキーが押下されるまで、上記サイクルカレンダー編集処理が繰り返され、エンターキーが押下されると、ステップS102からステップS103に移行して、事前チェック処理を行って、これが適正であるか否かを判定する。このとき、サイクルチャンスの新規作成や複写を行っただけの場合には新たなサイクルチャンスが増えることになるので問題がないが、サイクルチャンスの開始時刻や終了時刻の変更、サイクルチャンスの移動や削除を行った場合には、変更されたサイクルチャンスを使用してサイクル設定ラインが形成されることにより、使用可能なサイクルチャンスが消滅して、納期を超えてしまう適正配置不能材が発生したり、サイクル設定ライン中に位置変更が禁止されているロック設備が存在する場合には、ロック位置を変更する必要性が生じたりすることがあり、これらの場合が生じたときには、サイクルカレンダーの編集処理が不適性であると判断して、適正配置不能材の発生又はロック位置遵守不能が発生する旨のガイダンス情報をディスプレイ3bに表示してから前記ステップS101に戻って、再度サイクルカレンダーの編集処理を行う。
【0173】
一方、事前チェック処理で適正配置不能材の発生又はロック位置の変更が発生しない場合には、サイクルカレンダーの編集処理が適正に行われたものと判断してステップS105に移行して、サイクルカレンダーファイル20dに格納されているサイクルカレンダーを上書きして、サイクルカレンダーの編集結果をサイクルカレンダーに反映する。
【0174】
このように、サイクルカレンダーの編集結果がサイクルカレンダーに反映されると、今までのサイクルカレンダーで適正配置不能となっている適正配置不能材が存在するか否かを判定し、適正配置不能材が存在しない場合にはそのまま基準時刻の算出処理に移行し、適正配置不能材が存在する場合には、担当オペレータが再度サイクルチャンスの微調整を行うか、あるいは新たに編集されたサイクルチャンスにて適正配置不能材の製造が可能であるか否かを人間系で判断し、製造が可能である場合には適正配置不能材を適正配置材として手入力し直すことで救済してから基準時刻算出処理に移行する。
【0175】
この基準時刻算出処理では、前述した図7に示すように、製造開始時刻から工程順に従って最短リードタイムでむすぶ最早開始可能時刻を設定し、これらをむすぶラインL1と、通過予定設備中にあるサイクルチャンスの制約を考慮した制約考慮最早開始可能時刻を設定し、これらをむすぶラインL2と、納期から遡って最短リードタイムでむすぶ最遅開始可能時刻を設定し、これらをむすぶラインL3及び納期から遡ってサイクルチャンスの制約を満足しながらむすぶ制約考慮最早開始可能時刻を設定し、これらをむすぶラインL4とを設定する。
【0176】
次いで、納期から遡ってサイクルチャンスを考慮して標準リードタイムで各工程での製造開始時刻を割り付ける。このとき、前述した図9に示すように、ある工程でのサイクルチャンスをリアルタイム調整した場合に、その前後の工程についてはサイクルチャンス変更前の山積み位置と同一位置を確保することができるときには、極力同一山積み位置とするように製造開始時刻の割付けを行う同位置山積み処理を行う。すなわち、図9で、一点鎖線図示のようにサイクルチャンスC31の開始時刻を過去側に広げた場合には、その工程に対して下流側の工程に、リードタイム的に該当サイクルチャンスを失わない限度において最短リードタイムで開始時刻を割り付け、該下流側の工程についてはサイクルチャンス変更前の開始時刻を維持できる場合即ち山崩し対象となっていない場合には、開示時刻をサイクルチャンス変更前の開始時刻に維持する。
【0177】
このような同位置山積み処理を行うことにより、サイクルチャンスを調整した設備より上流側の工程については開始時刻の見直しが必要となるが、サイクルチャンスを調整した工程より下流側の工程については開始時刻を見直す必要がなくなり、山崩し処理を簡略化することができる。
上述したサイクルカレンダーの編集処理を行うことにより、図29に示すように、設備能力については、第3タンデムコールドミル3TCMの13日の設備能力超過が解消されて、この分が5〜7日に振り替えられて設備能力超過分も少なくなる。同様に、第3連続焼鈍炉3CALについても14日の設備能力超過が解消されて、この分が5〜11日に振り替えられる。しかも、仕掛在庫量も図30に示すように、第3タンデムコールドミル3TCMの12日の過大な仕掛在庫量が減少され、第3連続焼鈍炉3CALでの仕掛在庫量も13日の大きな仕掛在庫量が減少されて平準化されている(まだ設備能力が超過している日があるが、さらに調整することで解消する。)。
【0178】
このようにして、サイクルカレンダーの編集を行うことにより、設備稼働率の超過を抑制すると共に、仕掛在庫量を平準化することができる最適なサイクルチャンスを設定することができ、最適な生産計画を作成することができる。
しかも、サイクルカレンダーを編集する場合に、編集結果によって適正配置不能やロック位置遵守不能が発生する場合には、ガイダンスの表示によりサイクルカレンダーの編集結果が元のサイクルカレンダーに反映されてしまう問題が回避されるので、サイクルカレンダーの編集結果によって新たに生産計画を練り直す必要が生じてしまう問題を確実に防止して、正確な生産計画を短時間で容易に作成することができる。
【0179】
このように、予め設定された担当オペレータが生産計画処理を実行モードで実行している場合に、全ての工程について編集権限を有する総括オペレータが自己の情報処理装置3A又は他の使用可能な情報処理端末から生産計画処理に総括オペレータ名でログインし、図5の生産計画処理で実行モードを選択したときには、既に他の担当オペレータが生産計画処理中であるので、ステップS4からステップS21に移行して、担当オペレータが使用中で実行モードが不可能である旨のガイダンス情報がディスプレイ3bに表示される。
【0180】
このため、総括オペレータは生産計画ファイル20eに格納されている生産計画の編集処理が不可能であることを認識することになるが、総括オペレータが想定している生産計画の編集を行った結果を早急に知りたいときには、シミュレーション処理を選択する。このようにシミュレーション処理を選択すると、生産計画ファイル20eに格納されている現在の生産計画を読出し、この生産計画に基づいて山積み処理、山崩し処理及びサイクルカレンダー編集処理を行い、その結果をディスプレイ3bに表示するシミュレーション処理を行うことができる。このシミュレーション処理では、シミュレーション結果が生産計画ファイル20eに格納されている現在の生産計画には反映されることがなく、現在担当オペレータが実行している生産計画の編集処理に影響を与えることは全くないが、シミュレーション結果を保存することは可能となっている。したがって、何れかの担当オペレータが生産計画の編集処理を行っている際でも、総括オペレータはシミュレーション処理によって生産計画の編集を行った場合の結果に相当するシミュレーション結果を得ることができる。このシミュレーション結果を生産計画ファイル20eに格納されている生産計画に反映したい場合には、各担当オペレータによる生産計画の編集処理が終了した時点で総括オペレータ名でログインし、図5の生産計画処理で実行モードとして山積み処理、山崩し処理、サイクルカレンダー編集処理を実行し、その結果を生産計画ファイル20eに格納する。
【0181】
また、総括オペレータ及び各担当オペレータは、図5の生産計画処理を行っていても、実行モードではなく参照モードを選択する場合には、他の担当オペレータ及び総括オペレータが実行モードで実行していてもディスプレイ3dに生産計画ファイル20eに格納されている生産計画を表示して参照することができる。
なお、上記実施形態においては、本発明を鉄鋼製品に対して生産計画を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、鉄鋼製品以外の他の様々な分野の製品の生産計画に適用することができる。
【0182】
また、上記実施形態においては、サイクルカレンダーに可変長バケットのバケット充填率を色表示で行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、直接バケット充填率を数値表示するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、総括オペレータや担当オペレータは同一の編集権限を有する複数人で構成するようにしてもよく、この場合には同一の編集権限を有する総括オペレータや担当オペレータ同士が同時に生産計画の編集処理を行うことを確実に阻止し、同一の編集権限を有する者の何れか1人のみが生産計画の編集処理を行うことができるようにすればよい。
【0183】
さらにまた、上記実施形態においては、山積み処理、山崩し処理、伝播処理で最長リードタイムを考慮して製造開始時刻の割付けを行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、従来と同様に納期から標準リードタイムで遡って製造開始時刻の割付けを行うようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、作業モードで設定された工程における山崩し処理、伝播処理及びサイクルカレンダー編集処理のみを実行する権限が与えられている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、サイクルカレンダー編集処理の操作権限を外したり、他の工程の特定のサイクルチャンスの編集権限を不可能にしたり、実行可能な権限を任意に設定することができる。
【0184】
また、上記実施形態においては、生産計画処理を実行する際に、ログイン画面を表示し、ログイン名及びパスワードを入力するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、情報処理装置の起動時に入力するサーバ2に対するログイン名から総括オペレータであるか担当オペレータであるかを判断するようにしてもよく、あるいはICカードや磁気カード等のカードリーダを情報処理端末3A〜3Dに接続して識別情報を入力したり、近距離無線通信インタフェースを使用して識別情報を携帯電話機等の携帯型情報端末から無線で入力するようにしてもよい。
【0185】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、生産計画作成部とこれにアクセス可能な情報処理端末とを備え、生産計画作成部で情報処理端末から入力された個別の識別情報に基づいてサイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段の内の利用可能な手段を設定するように構成されているので、情報処理端末の担当オペレータごとに利用可能な手段を制限することができ、同一製品の生産計画について複数の担当オペレータが同時にアクセスすることを防止して、生産計画を正確に作成することができる。
【0186】
また、請求項2に係る発明によれば、山崩し手段は、山崩し結果を前後の工程に反映させる伝播処理を含んで構成されているので、ある工程の山崩し結果を前後の工程に確実に伝播させて正確な生産計画を作成することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、生産計画作成部は、サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段の他、サイルクカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段と等価な生産計画に反映されないシミュレーションを行うしミューション手段を備えているので、他の担当オペレータが生産計画を実行している最中に、シミュレーション手段を利用して生産計画をシミュレーションすることができる。
【0187】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、生産計画作成部は、製造オーダーとサイクルカレンダーに含まれる各設備毎のサイクルチャンスとの各々についてそれらを扱うことのできる担当オペレータを設定し、設定された担当オペレータのみが製造オーダー及びサイクルチャンスの編集を可能に構成されているので、製造オーダーやサイクルチャンスが不用意に変更されることを防止して、生産計画が崩れることを確実に防止することができる。
【0188】
なおさらに、請求項5に係る発明によれば、総括オペレータモードでサイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段及びシミュレーション手段を編集可能とし、担当オペレータモードで少なくとも山崩し手段を設備毎に編集可能に設定することができるので、担当オペレータモードでは異なる設備に対して同時に編集処理を行うことが可能となり、生産計画の作成を効率良く短時間で行うことができる。
【0189】
また、請求項6に係る発明によれば、総括オペレータモードと担当オペレータモードの何れか一方が設定されているときに他方のモードの実行が禁止されるので、同一部位における生産計画の編集が競合することを確実に防止することができる。
さらに、請求項7に係る発明によれば、担当オペレータモードが設定されているときに、異なる設備の担当オペレータモードの実行を許容するので、異なる設備で複数の担当オペレータモードを同時に実行して生産計画の作成を効率良く短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】ホストコンピュータでのファイル構成を示す説明図である。
【図3】サイクルカレンダーにおける可変長バケット形成手順を示す説明図である。
【図4】サイクルカレンダーを示す説明図である。
【図5】情報処理端末で実行する生産計画処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】生産計画処理に使用する規格テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】基準時刻設定処理の説明に供する図である。
【図8】山積み処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】山積み処理の説明に供する図である。
【図10】山崩し処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】伝播処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】山積み処理における割付け状態の説明図である。
【図13】山積み処理における他の割付け状態の説明図である。
【図14】サイクルチャンスのリアルタイム調整処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】サイクルカレンダー編集処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】山崩し前の1日単位の稼働率を示す説明図である。
【図17】山崩し前の1日単位の仕掛在庫量を示す説明図である。
【図18】山崩し処理における前倒し処理の説明図である。
【図19】山崩し処理における第1先送り処理の説明図である。
【図20】山崩し処理における第2先送り処理の説明図である。
【図21】山崩し処理における代替振替処理の説明図である。
【図22】能力優先割付け処理における山積み状態と制約考慮最早開始可能時刻に基づく再割付け状態とを表す説明図である。
【図23】伝播処理の説明に供する図である。
【図24】ロック処理の説明に供する図である。
【図25】総括オペレータ及び担当オペレータの編集可能処理を示す図である。
【図26】サイクルチャンス調整の説明に供する図である。
【図27】適正配置不能材の山積み処理の説明に供する図である。
【図28】編集後のサイクルカレンダーの表示状態を示す図である。
【図29】サイクルカレンダー編集後の1日単位の稼働率を示す説明図である。
【図30】サイクルカレンダー編集後の1日単位の仕掛在庫量を示す説明図である。
【符号の説明】
1  ホストコンピュータ
2  サーバー
2A  生産計画管理システム
3A〜3D  情報処理端末
3a 情報処理端末本体
3b ディスプレイ
3c キーボード
3d マウス
4  ローカルエリアネットワーク
11  需要オーダー登録ファイル
12  製造オーダー関連付けファイル
13  製造オーダーデータ登録ファイル
14  仕掛在庫情報ファイル
20a  データ演算処理部
20b  規格テーブル
20c  工程テーブル
20d  サイクルカレンダーファイル
20e 生産計画ファイル
20f  ディスプレイ
21  部品データ定義ファイル
22  部品一覧定義ファイル
23  製造工程順一覧ファイル
24  設備一覧定義ファイル
25  代替設備設定定義ファイル
26  サイクル工程順設定定義ファイル
27  サイクル設備設定定義ファイル
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a production plan creation system for creating a production plan in a case where products are sequentially produced by a plurality of production facilities constituting a plurality of production processes of a steel product or the like.
[0002]
[Prior art]
For example, in industries that produce tens of thousands of products per month, such as steel products, the company responds to customer orders that differ from one product to another, such as product types and dimensions, such as steel grades. In order to complete the process, a rough production plan, such as a monthly unit, is created using a computer together with the work-in-progress and the newly manufactured product.
[0003]
2. Description of the Related Art As a conventional production plan creation device, for example, a device described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-268909 is known.
In this conventional example, a storage unit 120 that stores a correspondence relationship that defines one operator who is permitted to perform schedule adjustment for each process is provided, and when the operator adjusts the schedule, adjustment is performed according to the correspondence relationship. Adjustment processing means for storing the schedules of the respective processes in the storage unit 160 to the extent that it is recognized that the process has been performed, so that the operator can adjust only the schedules of the respective processes defined in the correspondence relationship; The schedule of each process updated and stored in 160 is corrected by the time alignment processing means so as to ensure temporal consistency between the processes, and the schedule of each corrected process is updated in the storage unit 70. There is disclosed a scheduling system that stores the information.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional scheduling system, one operator who is permitted to perform schedule adjustment for each process is determined, and this correspondence is stored, and it is recognized that the operator performs adjustment according to the correspondence. It is possible to adjust only the schedule of each process for the given amount. According to this, there is a problem in that the operator defined for each process adjusts the schedule in parallel, so that temporal consistency between the processes may not be obtained.
[0005]
In other words, when each operator individually adjusts all schedules including cycle calendar editing and stacking, the cycle calendar editing may cause loss of cycle chances in the upstream or downstream processes, or new work in progress. Since a pile of goods may affect the production plan of the downstream process, it is necessary to verify the schedule adjustment results of each operator by all operators, and there is a problem that the production plan creation work becomes complicated. .
[0006]
Accordingly, the present invention has been made to solve the problems of the conventional example described above, and the entire production plan can be easily and quickly reduced by providing a restriction on a production plan creation function that can be used for each operator. It is intended to provide a production plan creation system that can create a production plan.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a production plan creation system according to claim 1 is a production plan creation system that creates a production plan in a case where products are sequentially produced by a plurality of production facilities constituting a plurality of manufacturing processes. A cycle calendar management means for creating and editing a cycle calendar in which the production timing of the product is set in each production facility; and a pile for accumulating a time required for production of the product based on the cycle calendar created by the cycle calendar management means. Means for producing a production plan having at least a landslide means for performing a landscaping of a manufacturing capacity excess process based on the piled result of the pile means, and accessing the production plan creator. A plurality of pieces of information for creating a production plan using the cycle calendar management means, the pile means, and the collapse means. A processing terminal, the production plan creation unit, based on the unique identification information input from the plurality of information processing terminals, the cycle calendar management means, pile means, available means out of the collapse means It is configured to be set.
[0008]
The production plan creation system according to claim 2 is characterized in that, in the invention according to claim 1, the landslide means includes a propagation processing function of reflecting a landslide result in preceding and succeeding processes. I have.
Further, in the production plan creation system according to claim 3, in the invention according to claim 1 or 2, the production plan creation unit is configured to execute the cycle calendar management in addition to the cycle calendar management means, the pile means, and the mountain collapse means. It is characterized by comprising a simulation means having a function equivalent to the means, the pile means, and the collapse means and performing a simulation which is not reflected in the production plan.
[0009]
Still further, in the production plan creation system according to claim 4, the production plan creation unit sets an operator in charge that can handle each of the production opportunities and the cycle chances for each equipment included in the cycle calendar, It is characterized in that only the assigned operator can edit the production order and the cycle chance.
[0010]
Still further, in the production plan creation system according to claim 5, in the invention according to any one of claims 1 to 4, the production plan creation unit edits the cycle calendar management unit, the stacking unit, the pile breaking unit, and the simulation unit. The present invention is characterized in that a general operator mode that can be set by a possible general operator and a responsible operator mode that can edit a hill-sloping means for each equipment can be set.
[0011]
The production plan creation system according to claim 6 is the invention according to claim 5, wherein the production plan creation unit executes the other mode when one of the general operator mode and the assigned operator mode is being executed. Is configured to be prohibited.
Further, in the production plan creation system according to claim 7, in the invention according to claim 5 or 6, the production plan creation unit executes the assigned operator mode of a different facility when the assigned operator mode is executed. Is configured to be allowed.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a configuration diagram showing a schematic configuration of the present invention, in which a host computer 1 and a server 2 composed of, for example, an engineering workstation are connected, and the server 2 is provided for each production process of a steel mill. For example, a plurality of, for example, four information processing terminals 3 </ b> A to 3 </ b> D constituted by personal computers are connected via the local area network 4.
[0013]
The host computer 1 is provided with a series-based order database DB that manages series-based order data. A product order received in the series-based order database DB can be processed by a steel mill at a thick plate order, hot rolling (hot rolling). ) Orders, cold rolling (cold rolling) orders, electromagnetic steel orders, large steel orders, medium steel orders, billet orders, wire rod orders, etc. The current work-in-progress order and the order to be newly manufactured are extracted from the order-by-sequence orders stored in the order file and stored in the order file, and the extracted order-by-sequence order data is transmitted to the server 2.
[0014]
Here, as shown in FIG. 2, the order database DB stores demand order data in which product names, dimensions, quantities, and customer names representing product types such as demand order names, delivery dates, and materials are registered. A demand order registration file 11, a production order association file 12 for storing production order association data representing an association between a demand order name and a production order name, and a conversion of the demand order registration file 11 by the production order association data, as well as a work in process inventory A production order data registration file 13 that stores production order data in which production order names, process order names, product names, dimensions, and quantities are registered by being divided into information units, a production order name, a process name, a pre-process in-process state, In-process inventory information file that stores in-process inventory information with registered quantities, post-process in-process status, quantities, etc. And a 14.
[0015]
By having this work-in-progress stock information, it is prevented that a work-in-progress that can be currently applied to a demand order with a required quantity is newly manufactured. That is, the required production quantity can be determined from the quantity of the work in process and the quantity of the demand order.
The server 2 is provided with a production plan management system 2A that creates a production plan based on the current work-in-progress order and the planned production order transmitted from the host computer 1.
[0016]
Then, the data processing unit 20a provided in the production plan management system 2A refers to the standard table 20b, the process table 20c, and the cycle calendar file 20d, and according to each manufacturing capability of a plurality of manufacturing processes that each product passes. A production plan creation process for creating a production plan is performed, the production plan information is stored in the production plan file 20e, and the production plan information is displayed on the display 20f.
[0017]
In the cycle calendar file 20d, a time that defines an allocation time of a manufacturing chance of a cycle (hereinafter, referred to as a cycle chance) capable of manufacturing one or a plurality of types of products for each manufacturing process is defined for each type of product (cycle). A cycle calendar in which buckets (hereinafter simply referred to as buckets) can be arranged is stored. As shown in FIG. 3, the cycle calendar includes, for example, the rolling (manufacturing) of tinplate in a tandem cold mill TCM, which is a facility for performing cold rolling, from 18:00 on the (i-1) th day to the evening on the ith day. When it is assumed that it is possible until 18:00, a tinplate cycle CY1 is set according to this, and for tinplates of similar types, from 6:00 in the morning on the i-th day to 6:00 in the morning on the i + 1st day When it is assumed that the production is possible between the above, the cycle CY2 of the tinplate is set according to this.
[0018]
Since these cycles CY1 and CY2 are cycles of similar types, it is assumed that they can be combined and a product can be manufactured in the same cycle. Here, a cycle refers to a structural unit of a group of products that are continuous and have a common attribute. In an industry such as the steel industry, which produces tens of thousands of products per month, for example, in the steel industry, it manufactures several products with the same attributes, such as the same kind or material, in succession, and manufactures a group of products with that attribute. This is because, after the completion of the above, in most cases, a manufacturing mode is adopted in which a product group having another attribute is manufactured. This is basically common to every facility in every process with a few exceptions.
[0019]
As described above, even if the attributes such as product types are not exactly the same, if they are similar to some extent, it is a recent trend to adopt a manufacturing mode in which the cycle configuration conditions are relaxed so that the products can be manufactured with the same cycle chance. Therefore, the embodiment described here is in line with it. By the way, the above-mentioned cycle opportunity is, in other words, the time zone in which the product in the target cycle is manufactured in the target process or equipment at what time zone. In consideration of the lead time between multiple processes and multiple processes, as well as the time required for manufacturing in processes and equipment, each cycle opportunity is assigned a time zone so that all products can be delivered in time, so that it can be realized overall. It is this production planning system that makes plans.
[0020]
By the way, in the present invention, a cycle in which the set cycles CY1 and CY2 are once synthesized can be constituted by a bucket BKi of a day unit further divided at a boundary position of a date. Further, it may be constituted by a set of variable-length buckets VBKi1, VBKi2 and VBKi3 divided at the position where the overlapping state of the cycles CY1 and CY2 changes, that is, at 6:00 in the morning on the i-th day and at 18:00 in the evening on the i-th day.
[0021]
By configuring the variable-length buckets VBKi1 to VBKi3 obtained by dividing the bucket BKi for each day at a position where the overlapping state changes in this manner, the variable-length bucket VBKi1 provides a cycle opportunity for tinting in which only tinting can be cold-rolled, The variable-length bucket VBKi2 provides a cycle opportunity for a tinplate and tinplate that can be cold-rolled for both tinplate and tinplate. The variable-length bucket VBKi3 provides a tinplate cycle that allows only the tinplate to be cold-rolled. Opportunity.
[0022]
Then, for each of the formed variable-length buckets VBKi1 to VBKi3, the production time zone of tinplate products A, B, and C, which are actually scheduled to be cold-rolled, and the production of tinplate original plate products D, E, and F When the time zones are allocated, as shown in FIG. 3, the variable length bucket VBKi1 is subjected to the cold rolling of Tinplate B, and the variable length bucket VBKi2 is subjected to the cold rolling of Tinplate C and Tinplate D. Cold rolling of the tinplate E is assigned to each of the buckets VBKi3.
[0023]
In this way, by performing the cold rolling allocation to each of the variable-length buckets VBKi1 to VBKi3, the filling rate Fi1 to Fi3 of each of the variable-length buckets VBKi1 to VBKi3 is changed in the time zone of each of the variable-length buckets VBKi1 to VBKi3. If the lengths are TSi1 to TSi3, respectively, they can be represented by the following equations (1) to (3).
Fi1 = TB / TSi1 × 100 (%) (1)
Fi2 = (TC + TD) / TSi2 × 100 (%) (2)
Fi3 = TE / TSi3 × 100 (%) (3)
Here, TB, TC, TD, and TE are the times (hr) required for the cold rolling of the products B, C, D, and E, respectively.
[0024]
The filling rate Fi0 of the bucket BKi per day can be represented by the following equation (4).
Fi0 = (TB + TC + TD + TE) / 24 (4)
Then, based on the filling rate Fi0 of the bucket BKi and the filling rates Fi1 to Fi3 of the variable-length buckets VBKi1 to VBKi3 on a daily basis, it is accurately verified whether or not the production capacity of the facility (hereinafter, referred to as facility capacity) does not exceed. Can be done.
[0025]
That is, when any one of the filling rates Fi0, Fi1 to Fi3 of the buckets BKi, VBKi1 to VBKi3 exceeds 100%, it means that a time zone in which the facility capacity is exceeded occurs. In some cases, this indicates a full operation state, and when the filling rate is less than 100%, it means that there is still room for equipment capacity.
[0026]
In this way, the cycle calendar shown in FIG. 4 is created by sequentially allocating the cycle chances of various product types for each facility in each process to each variable length bucket. In FIG. 4, it is preferable that each variable-length bucket be accompanied by a cycle type name indicating the type of the product corresponding to the cycle. It may be omitted.
[0027]
Here, it is preferable that the cycle calendar is displayed in two stages when variable-length buckets VBK constituting the bucket BK in one-day units are continuous. Are preferably divided into different stages and displayed in parallel. Then, when a production order is assigned to a target cycle of the variable-length bucket VBK in a stacking process described later, a filling rate is calculated for each variable-length bucket, and if the filling rate exceeds 100%, the variable-length bucket is changed. Solid display is performed, and when it is less than 100%, hatching display is performed according to the filling rate. The process of exceeding the production capacity exceeding the filling rate of 100% (operating rate of 100% for equipment) is easily grasped and described later. This is preferable because a landslide treatment can be performed.
[0028]
Further, in each of the information processing terminals 3A to 3D, a login name and a password are input to log in to the server 2, and the data operation processing unit 20a of the production plan management system 24 is accessed to perform the production plan creation processing shown in FIG. Execute
In this production plan creation process, as shown in FIG. 5, first, in step S0, a login screen for inputting a login name and password is displayed on the display 3b, and when the login name and password are input, the process proceeds to step S1. It is determined whether or not the login name is for the general operator. If the login name is a preset general operator login name, the process proceeds to step S2, and the execution mode for creating a production plan is selected by a processing menu (not shown). If the reference mode is selected instead of the execution mode, the process proceeds to step S3, and the cycle calendar stored in the cycle calendar file 20d or the production calendar stored in the production plan file 20e is determined. After the plan information is displayed on the display 3b, the process proceeds to step S11 described later. And, it proceeds to step S4 when the execution mode is selected.
[0029]
In this step S4, it is determined whether or not the operator in charge logs in the other information processing terminal and the production planning process is being executed. When the operator in charge is not logged in or logs in, the production planning process is executed. If not, it is determined that the operation mode is the general operator mode, and the process proceeds to step S5, where it is determined whether or not the stacking process is selected on a process menu screen (not shown). If the stacking process is selected, the process proceeds to step S6. Transition.
[0030]
In this step S6, the order of the thick plate, the order of the hot rolling (hot rolling), the order of the cold rolling (cold rolling), the order of the electromagnetic steel, the order of the large steel, and the order of the medium steel are obtained from the order database DB for each series of the host computer 1. , The in-process order and the new order of the products stored in the order files F1 to F8 are categorized into billet orders, wire bar orders and the like. As shown in FIG. 2, the product name, dimensions, quantity, and delivery date are set in the production order as described above. The delivery date is the number of days required for transportation, for example, in the case of shipping to a customer by ship. Is preferably calculated in consideration of the shipping timing and the like by ship.
[0031]
Next, the process proceeds to step S7, where the standard obtained by referring to the standard table 20b based on the product name and dimensions of each production order, and the passing process with reference to the process table 20c based on the standard, are executed. decide. Here, as shown in FIG. 6, the process table registers a component data definition file 21 in which specifications, quantities, process orders, material names, and quantities are registered, and a component name (raw materials) and a component type (purchased products). A part list definition file 22, a process order, a process name, a facility name (specific passing facility name of the corresponding process), a manufacturing process order list file 23 in which a required time is registered, and a relationship between the facility and the installation location are registered. An equipment list definition file 25 in which the order of the process, the process name, the equipment name, and the required time (time ratio to the required time required to pass the equipment that is supposed to pass) are registered; A cycle process order setting definition file 26 in which the order, the process name, and the cycle name indicating the product type are registered, and a process for registering the correspondence between the product type corresponding to the cycle name and the equipment through which the product can pass. And a Le facilities set definition file 27.
[0032]
Then, for each manufacturing order, a passing step, that is, a manufacturing step to pass, and a passing order to pass through the manufacturing steps are obtained with reference to the manufacturing step order list file 23 (for example, in FIG. 6, the step order is indicated by AAAA). Each of the components passes through each process in the order of → CC → HM → PIC → CM → CAL. BF → CC_4 → HM → 5PIC → CM_1 → CAL_2.
[0033]
By having the alternative equipment setting definition file 25, it is possible to determine whether or not transfer to another alternative equipment is possible when production is concentrated on a specific process.
Further, by having a cycle equipment setting definition file 27 in which the correspondence between the type of the product corresponding to the cycle name and the equipment name (for example, shaped steel, plated COAT, etc.) through which the product can pass, is registered by the pile collapse method. When creating a production plan by accumulating the required manufacturing time for each facility and each process, by referring to the required time registered in the manufacturing process order list file 23, the production capacity for each facility and each process is determined. It is possible to determine whether or not the upper limit is exceeded, so that a production plan with high accuracy can be created.
[0034]
By the way, a cycle is often named, for example, once every few days, because a cycle of a cycle of the same product type is periodically provided.
Here, returning to FIG. 5 again, the process proceeds to step S8, and the production time required in each process is previously determined by referring to the process table 20c based on the passing process for each production order, and separately from the same process table. In addition to reading out the shortest product transfer time between processes (not shown) fixedly set in 20c, some cycle chances of the corresponding product type in the cycle calendar are read out from the cycle calendar file 20d, and any one of them is manufactured. On the premise of manufacturing with a chance, for example, calculate a reference time such as the earliest possible manufacturing start time in the process of the manufacturing order, and based on this reference time, the shortest lead time for each manufacturing order from the delivery date A cycle in which the timing of passing through each passing step is accumulated by going back and counting in reverse order to the passing step order, as shown in FIG. Seek a constant line. Here, the lead time is a general term for the time required for manufacturing each product in each process, the time required for transporting between processes, or the total or cumulative time required.
[0035]
Next, the process proceeds to step S9, and as shown in FIG. 8, which will be described later, based on the cycle setting line obtained in step S8, for each process, for example, on a daily basis, the production time required for each production order to be passed is calculated. A stacking process is performed (a cycle of a plurality of product types may be separately and continuously scheduled during the day). In the present invention, in the stacking process, referring to the process table 20c, the shortest product transfer time between each process and the cooling time to the predetermined temperature after the completion of hot rolling based on the passing process for each production order. The shortest lead time that represents the minimum physical time required to transport products such as, for example, after completion of hot rolling, the product type that needs to start pickling within a predetermined time, etc. In such a case, the predetermined time is exceeded, and when there is no facility that can temporarily exceed the heat retention or the like, the longest lead time is read, and a cycle chance is searched according to the arrangement of these lead times.
[0036]
Next, the process proceeds to step S10, where the stacking result is stored in the production plan file 20e, and then the process proceeds to step S11, where it is determined whether the end key or the end button is selected, and the production plan creation process ends. It is determined whether or not the end key or the end button is selected, and the process returns to the step S1. If the end key or the end button is selected, the production plan creation processing is ended.
[0037]
If the result of the determination in step S5 is that the pile-up process has not been selected, the process proceeds to step S12, where it is determined whether or not the mountain-cut process has been selected on a process menu screen (not shown). If so, the process proceeds to step S13 to read the piled-up result from the production plan file 20e, and to determine whether there is a production capacity excess process exceeding 100% in the operation rate for each process obtained in the above-mentioned piled-up process ( In the case of the aforementioned one-day unit, it is determined whether or not there is a process in which the total required manufacturing time exceeds 24 hours), and if there is no manufacturing capacity excess process, the process proceeds to step S16 to be described later. If there is a manufacturing capacity excess process, the process proceeds to step S14.
[0038]
In this step S14, as shown in FIG. 10 to be described later, an adjustment process called a mountain crush is automatically performed for the manufacturing capacity excess process. This landslide refers to another cycle of the same product type, such as using another alternative equipment of the same process for the production order causing the excess of the production capacity or making the production timing in the process one earlier or one later. This is to create a production plan corrected by leveling so that the operation rate of the production capacity excess process becomes 100% or less by adjusting to shift to a chance.
[0039]
Next, the process proceeds to step S15, where a pile-up process for accumulating the required production time for each process is performed again by reflecting the corrected production plan for each production order after the landslide, and then the process returns to step S13.
If the result of the determination in step S13 is that there is no production capacity excess process, the process proceeds to step S16, where the landslide result is stored in the production plan file 20e, and then the process proceeds to step S11.
[0040]
If the result of the determination in the step S12 is that the landslide process has not been selected, the process proceeds to the step S17 to determine whether or not the cycle calendar editing process has been selected on a process menu screen (not shown). If the cycle calendar editing process has been selected, the process proceeds to step S18, and after executing the cycle calendar editing process shown in FIG. 15 described later, the process proceeds to step S11.
[0041]
Further, if the result of the determination in step S17 is that the cycle calendar editing process has not been selected, the process proceeds to step S19, where it is determined whether or not the simulation process has been selected on a process menu screen (not shown). If there is, the process proceeds to step S20, where the production plan information stored in the production plan file 20e is read out, and a production plan simulation process is performed based on the production plan information. In this simulation processing, based on the production plan information, a new production order is piled up, crushed, a cycle calendar is edited, etc. to simulate the production plan, and the simulation result can be stored. However, it is prohibited to reflect the simulation result in the production plan information stored in the production plan file 20e.
[0042]
On the other hand, when the result of the determination in step S1 is that the login name is not for the general operator, the process proceeds to step S22, and when the login name is a preset operator login name, the process proceeds to step S23. It is determined whether or not the execution mode has been selected on the screen. If the execution mode has not been selected, it is determined that the reference mode has been selected, and the process proceeds to step S24, where the production plan information is obtained from the production plan file 20e. Is read out and displayed on the display 3b, and then the flow shifts to the step S11. When the execution mode is selected, the flow shifts to the step S25.
[0043]
In this step S25, it is determined whether or not the general operator logs in the other information processing apparatus and the production planning process is being executed. If the general operator is not logged in or is logged in, the production planning process is performed. Is not being executed, it is determined that the mode is the assigned operator mode, and the routine goes to Step S26.
In this step S26, it is determined whether the landslide process or the cycle calendar editing process is selected. The landslide process of the production order shown in FIG. 10 is executed. Since different facilities can be collapsed for each operator in charge, production planning can be efficiently performed in a short time.
[0044]
Next, the process proceeds to step S27a, where the propagation process shown in FIG. 11 for propagating the landslide result to the upstream process and the downstream process is executed, and then the process proceeds to step S11.
If the result of the determination in step S26 indicates that the cycle calendar editing process has been selected, the process proceeds to step S27b, and after performing the cycle calendar editing process (real-time adjustment of cycle chance) in FIGS. 14 and 15 described later, The process moves to step S11.
[0045]
Returning to FIG. 5 again, if the result of the determination in step S25 is that the general operator has logged in and the production planning process is being executed, the process proceeds to step S28, where the general operator is in use and sets the execution mode. The execution mode impossible guidance information that cannot be performed is displayed on the display 3b, and then the process proceeds to step S11.
[0046]
Furthermore, when the result of the determination in step S22 is that the login name is not for the operator in charge, the process proceeds to step S29, where guidance information indicating that the login name is not a production planning login name is displayed on the display 3b, and then the production planning process is performed. finish.
In the processing of FIG. 5, the processing of steps S5 to S10 corresponds to a pile-up means, the processing of steps S12 to S15 corresponds to a mountain-falling means, the processing of steps S17 and S18 corresponds to a cycle calendar editing means, The processing of S19 and S20 corresponds to the simulation means.
[0047]
Here, the calculation process of the reference time for determining the passage timing of each step in the above-described step S8 in FIG. 5 will be described in more detail as follows. Here, the reference time is a general term for the earliest possible start time and the latest possible start time described below. As shown in FIG. 7, the horizontal axis indicates time, and the vertical axis indicates continuous casting process CC, hot rolling process HOT, pickling process PIC, cold rolling process COLD, continuous annealing process CAL, plating process COAT, etc., until delivery date. As shown in the chart of the various steps, first, when the operation start point P10 is set in the continuous casting step CC which is the initial step at the calculation start time t1, the hot start which is the downstream step from the operation start point P10 is performed. For the rolling step HOT to the plating step and the like, the earliest possible start time for each step is sequentially set with a preset shortest lead time. By connecting the work start points P10 to P15 indicating the earliest possible start time for each step, a line L1 indicated by a broken line in FIG. 7 can be represented.
[0048]
Then, with respect to the earliest possible start time, a time in which the constraint of the cycle chance of the equipment in the passage process is taken into consideration is set as the constraint taking consideration of the earliest possible start time. That is, as shown in FIG. 7, assuming that the cycle chance C31 represented by a rectangle as the cold rolling process COLD is set to a time later than the work start point P13 representing the earliest possible start time, the cycle chance C31 is set. Therefore, the work start point P13 of the earliest possible start time is changed to the start point P23 in the cycle chance C31. Accordingly, the work start points P14 and P15 representing the earliest start possible time on the downstream side are also considered in the constraints. The work is shifted to work start points P24 and P25 representing the earliest possible start time. If there is no cycle chance for the product type corresponding to the earliest possible start time for the production order to be passed, the production order must pass through the process until there is a cycle opportunity. is there. By connecting the work start points P23 to P25 indicating the earliest possible start time in consideration of the constraint, a line L2 indicated by a chain line in FIG. 7 can be represented. The shortest possible lead time in consideration of the cycle chance constraint is called a standard lead time.
[0049]
Further, retroactively from the delivery date, the latest possible start time for each process is sequentially set with the shortest lead time preset for each process on the upstream side. By connecting the work start points P30 to P35 indicating the latest start possible time for each process, a thin solid line L3 shown in FIG. 7 can be represented.
With respect to the latest start possible time, a time in which the constraint of the cycle chance of the equipment in the passing process is taken into consideration is set as the constraint considering latest possible start time. That is, as shown in FIG. 7, if the cycle chance C32 represented by a rectangle in the cold rolling process COLD is set to a time earlier than the work start point P33 representing the latest possible start time, the cycle chance C32 Is changed from the work start point P33 of the latest start possible time to the work start point P43 in the cycle chance C32, and accordingly, the work start points P32 and P31 representing the latest start possible time on the upstream side. , P30 are also shifted to the work start points P42, P41, P40 representing the latest possible start times for the constraint. By connecting the work start points P40 to P45 indicating the latest start time at which the constraint is considered, a thick solid line L4 in FIG. 7 can be represented.
[0050]
Therefore, in FIG. 7, in each facility, the production timing is allocated between the line L2 representing the earliest possible start time of constraint consideration and the line L4 representing the latest start possible time of constraint consideration, so that the delivery date can be met. A production order that cannot be assigned is a material that cannot be properly arranged, and the latest start possible time is assigned for convenience.
[0051]
The constraint considering earliest possible start time is used to update the constraint considering earliest possible start time when the lock process is performed in connection with the allocation constraint condition at the time of the hill-down, which will be described later, and the constraint considering latest start time. The start possible time is used as a later-described constraint condition at the time of a landslide, which will be described later.
In the stacking process in step S9 in FIG. 5, assuming that the facility capacity is provisionally infinite and going back from the delivery date, the shortest lead time LT will be described later. MS , Longest lead time LT ML And standard lead time LT ST In consideration of the above, a cycle chance is searched for, the production timing of the production order in the upstream side process, typically, the production start time is sequentially allocated, and this is repeated for each production order, and the above-described daily bucket of FIG. This is the process of accumulating the required production time of a production order assigned to BKi, and calculating the bucket filling rate, in other words, which equipment will be used and how much operation rate when production is performed with an appropriate lead time from the delivery date. I do. According to the result of the calculation, it is desirable to appropriately adjust the bucket display by solid painting or hatching as described above. Alternatively, for equipment that exceeds the production capacity, it is desirable to apply a solid color in a color corresponding to the type of product in which it is produced, because it becomes easier to understand.
[0052]
A specific flow of the pile processing in step S9 will be specifically described below. As shown in FIG. 8, first, in step S31, it is determined whether or not the material is a material that cannot be properly arranged. This determination is performed by determining whether or not a constraint-considered earliest startable time, which is a constraint on a cycle chance with respect to the earliest startable time, has been calculated in the reference time calculation process of step S8 in FIG. When the earliest possible start time has not been calculated, it is determined that the material is a material that cannot be properly arranged, and the process proceeds to step S32. If the earliest possible start time is calculated, it is determined that the material is not a material that cannot be properly arranged, and the process proceeds to step S33.
[0053]
In this step S33, the delivery date is first set as the current process, and then the process proceeds to step S34, where the longest lead time LT from the current process to the one upstream process is set. ML , Shortest lead time LT MS Is read from the process table 20c, and the standard lead time LT ST As a result, the result obtained in consideration of the cycle chance constraint described above is read in a form diverted, and then the process proceeds to step S35, where LT ML > LT ST > LT MS It is determined whether or not the first lead time arrangement is satisfied. When the first lead time arrangement is satisfied, the process shifts to step S36 to determine the standard lead time LT for one upstream process. ST From the starting point, in the past direction, that is, in the longest lead time direction, a cycle chance of the same product type is searched for each manufacturing order, a manufacturing timing is assigned to the searched cycle chance, and then the process proceeds to step S37, and all the manufacturing processes are performed. It is determined whether or not the allocation has been completed. When the allocation has been completed, the stacking process is terminated. Then, the process returns to the step S34. This series of processing is repeated until it goes back to the first step.
[0054]
By the way, if the result of the determination in step S35 is LT ML > LT ST > LT MS If the first lead time arrangement is not satisfied, the flow shifts to step S39, where LT ST > LT ML > LT MS It is determined whether or not the second lead time arrangement is satisfied. If the second lead time arrangement is satisfied, the process shifts to step S40 to determine the longest lead time LT. ML The shortest lead time LT starting from MS Search for cycle chances of the same product type for each production order for the process one upstream in the direction, and find the shortest lead time LT MS It is determined whether there is a cycle chance of the same product type by then. If there is a cycle chance of the same product type, the process proceeds to step S41, and the manufacturing timing is allocated to the corresponding cycle chance. Move to step S37.
[0055]
Further, the result of the determination in step S40 is that the shortest lead time LT MS If there is no cycle chance before, the process proceeds to step S42, where the longest lead time LT ML , A cycle chance of the same product type is searched for each production order for one upstream process in the past direction, and a manufacturing timing is assigned to the searched cycle chance, and then the process proceeds to step S37.
[0056]
Furthermore, the result of the determination in step S39 is LT ST > LT ML > LT MS If the second lead time arrangement is not satisfied, the process proceeds to step S43, where the shortest lead time LT MS , The cycle chance of the same product type is searched for each production order for one process upstream in the past direction, the production timing is assigned to the searched cycle chance of the same product type, and the process proceeds to step S37. .
[0057]
The above-described process of allocating a series of manufacturing timings is also repeated for another process on the upstream side. When the allocation is completed for all the manufacturing processes, the process further proceeds to step S44 to complete the allocation for all the manufacturing orders. It is determined whether or not there is a production order that has not been allocated. When there is a production order that has not been allocated, the process returns to step S31 and the processing is repeated. When the allocation has been completed for all the production orders, the stacking processing ends.
[0058]
The processing in FIG. 8 corresponds to the stacking means.
As the production timing, any of a production start time, a production intermediate time, and a production end time may be used. However, a case where the production start time is used will be described below as an example. The present invention is not necessarily limited to this. The explanation up to this point is still a pile of piles, and in some cases the longest lead time may be exceeded, it seems strange at first glance, but it is appropriate by real-time adjustment of mountain collapse and cycle chance described later Be converted to This will be described later.
[0059]
At this stage of the pile, the order of each production order may be the same as the order arranged in the host computer for each product type in ascending order of delivery date. Also, whether to search in the past or the future for the same product type in one upstream process according to each lead time arrangement can secure the shortest lead time as much as possible and suppress the lead time to less than the longest lead time. This means that the vehicle is oriented in the direction, and even if it is no good, it is based on the fact that the movement by the landslide described later can be reduced.
[0060]
In this stacking process, by setting the standard lead time for allocating the production start time in each process of each production order while considering the constraints of cycle chances retroactively from the delivery date, each production order is assigned to each process It is done by allocating to the cycle chance to do. Specifically, as shown by the thick solid line L5 in FIG. 9, the cycle time is considered retroactively from the delivery date, and the longest lead time and the standard lead time are used. It is to allocate toward. Here, ◎ indicates a reference time which is a manufacturing start time in each facility. Then, for example, the production time of each production order of the third tandem code mill 3TCM, which is a facility of the cold rolling COLD process, is piled up on a daily basis, so that the third tandem on the Nth day as shown in FIG. If the operation rate of the cold mill 3TCM exceeds 100%, a mountain collapse will be performed.
[0061]
Here, we will move on to the explanation of the landslide. The landslide is to shift the production timing to another cycle opportunity of the same product type as that of the production order that causes the operation rate to exceed 100%. Real-time adjustment of the cycle opportunity (also referred to as cycle calendar adjustment) described later. Assuming that this is not performed, the cycle chance C32 passing through the line L4 shown by a thin solid line and the previous cycle chance based on the constraint-constrained latest start possible time set by the standard lead time considering the cycle chance retroactively from the delivery date The period within C31 is the adjustable range A1 due to the landslide.
[0062]
Further, assuming that the cycle chance is adjusted in real time, the cycle chance C31 is extended on the horizontal line of the cycle setting line L5 on the past side of the cycle chance C31, or on the future side of the cycle chance C31 and the next cycle. It is possible to extend the cycle chance until the end of the chance C32, that is, until the latest start time at which the constraint is considered, and the adjustable range A2 due to the landslide including the cycle calendar adjustment is the case where the cycle calendar adjustment is not performed. It can be made longer than the landslide adjustable range A1.
[0063]
The real-time adjustment (cycle calendar adjustment) of the cycle chance is performed by a manual operation, for example, by using the mouse 3d connected to the information processing terminal 3 shown in FIG. 1 to execute the cycle of the corresponding product type in the cycle calendar shown in FIG. A desired time zone is newly created by dragging the display end of the time bucket to enlarge or reduce, moving by dragging other than the display end, or by operating a key from a keyboard 3c connected to the same information processing terminal 3, for example. For example, a time bucket of a cycle of a product type corresponding to the above is generated. The cycle calendar after these adjustments can be stored and updated in the cycle calendar file 20d at any time, and is reflected in the production plan creation system and the management system.
[0064]
When performing the landslide process, the longest lead time LT is satisfied even if the constraint-considered earliest startable time and the constraint-considered latest startable time are satisfied. ML If it is no longer possible to satisfy the conditions, the production order of the corresponding product type is not collapsed, but the production order of another product type is collapsed or the shortest lead time LT is adjusted by adjusting the cycle calendar. MS And the longest lead time LT ML Move the cycle chance so as to satisfy the conditions, expand or reduce the cycle chance, or create a new cycle chance and perform the mountain collapse.
[0065]
A specific example of the landslide processing will be described with reference to FIG.
In this landslide process, first, in step S51, it is determined whether or not there is a daily bucket to be landslide that exceeds the facility capacity of the daily buckets created in the pile process. If there is no one-day-unit bucket to be subjected to landslide, the landslide-processing is terminated as it is, and if there is a one-day-unit bucket to be landslide, the process proceeds to step S52.
[0066]
In this step S52, it is determined whether or not the facility having the bucket on a daily basis to be a landslide is a bottleneck facility. If the facility is a bottleneck facility, the process shifts to step S53 to perform the capacity priority allocation process. After the selection, the process proceeds to step S55. If the device is other than the bottleneck facility, the process proceeds to step S54, and the delivery date priority allocation process is selected, and then the process proceeds to step S55. Whether or not the equipment is a bottleneck equipment is determined based on whether or not the equipment constitutes the manufacturing process with the highest operation rate averaged over many days.
[0067]
Here, the capacity priority allocation process is a bottleneck facility that is going to go downhill with the aim of making the bottleneck facility operate at full speed and minimizing the time when the facility is idle as much as possible Is to temporarily reassign the constraint-considered earliest possible start time as a pre-process for performing the landslide on the manufacturing order in, and then execute the landslide.
[0068]
Delivery date priority assignment processing means that if there is a daily bucket that is in a production capacity excess state as a result of the pile processing described above for equipment other than bottleneck equipment, a daily production bucket in an excess production capacity state The production order to which the production timing is assigned is moved down to another one-day bucket in a predetermined priority order, and when the excess production capacity state is resolved, the mountain crushing process is ended.
[0069]
In step S55, it is determined whether or not the capability priority allocation process is selected. If the capability priority allocation process is selected, the process shifts to step S56, and first, the constraint consideration re-start of each in-process production order is started again. The possible time is re-allocated, and then the process proceeds to step S57 to calculate the priority of the production order in which the production timing is allocated to the buckets on a daily basis. This priority is calculated by calculating the time interval between the manufacturing start time currently assigned in the bucket and the constraint-considered latest possible start time for each in-flight manufacturing order. Priority is set higher.
[0070]
Here, the in-progress production order is a production order that is currently waiting for the production timing in the process, and by giving priority to this production order, it is possible to prevent the lead time from slowing down. , Contributing to reduction of inventory.
Next, the process proceeds to step S58 to execute a mountain crush by the first advance process or the second advance process for each in-process production order to be crushed, and then proceeds to step S61 described later.
[0071]
Here, the first postponing process is to move the production start time of a production order having a low priority in the limit in time for the delivery date to the cycle chance of the corresponding product type on the future side. The load on the production capacity of the equipment is not considered, but the cycle chance at the destination is considered. If there is a constraint on the shortest lead time or the longest lead time in the lead time between the process to which the landslide target equipment belongs and the preceding and following processes, a cycle chance that satisfies the condition is searched for.
[0072]
In addition, the second postponing process is to move the production start time of a low-priority production order to the cycle chance of the corresponding product type on the future side even if the delivery date is not allowed to be in time. The condition does not consider the load on the production capacity of the equipment at the destination, but does consider the cycle chance at the destination. If there is a constraint on the shortest lead time or the longest lead time in the lead time between the process to which the landslide target equipment belongs and the preceding and following processes, a cycle chance that satisfies the condition is searched for.
[0073]
It may seem strange to allow the delivery date to be missed. For example, the delivery date of a so-called tied order product delivered to a specific customer is absolute, In this way, the delivery date is only temporarily set, so that there is some flexibility, so that the above-described processing can be performed by previously determining the priorities according to these types. become.
[0074]
If the result of the determination in step S55 is that the delivery date priority allocation process is selected instead of the capability priority allocation process, the flow shifts to step S59, and the same applies to the day-by-day bucket of the pile processing result as in step S57. Calculate the order of priority of the production orders that make up the daily bucket.
Next, the process proceeds to step S60, in which a mountain crush is performed for each production order by one or more of the forward process, the substitute transfer process, the first advance process, and the second advance process, and then proceeds to step S61 described below. I do.
[0075]
Here, the forward processing is to move to the front side (past side) in order from the production order having the highest priority. As a constraint, the load on the production capacity of the facility at the destination is not considered, but the Considering the cycle chance, the shortest lead time LT is assumed between the upstream process after temporarily moving the production order targeted for the landslide. MS And the lead time is set to the longest lead time LT with the downstream process. ML Search for a cycle chance of the corresponding product type that satisfies the constraint condition of keeping within. That is, the production start time T after the movement ST Is the earliest possible start time T taking into account the constraints of the upstream process as shown in the following equations (5) and (6). PCE The shortest lead time LT between the upstream process MS Is greater than or equal to the value obtained by adding PCL Longest lead time LT between the process and the downstream process ML Is set to be less than or equal to the value obtained by subtracting.
[0076]
T ST ≤T PCE + LT MS ............ (5)
T ST ≤T PCL -LT ML ............ (6)
However, the time is set between the earliest possible start time for constraint consideration and the latest possible start time for constraint consideration of the own process.
Further, the substitute transfer processing is to perform the transfer of the production orders having the lower priority order to the substitution equipment designated by the alternative equipment list definition file 25 of FIG. 6 in order from the production order having the lower priority order. Considering, as a constraint, the load on the production capacity of the equipment at the transfer destination (it is not possible to allocate to a cycle chance where the production capacity is exceeded due to the allocation of the production order). In order to secure the shortest lead time with the upstream process, the production start time after the transfer is temporarily changed to the earliest possible start time T in consideration of the constraint of the upstream process. PCE The shortest lead time LT with the upstream process MS After the sum of the time, the delay start time T considering the constraints of the downstream process in order to keep the lead time with the downstream process after the transfer to the substitute facility within the longest lead time PCL Longest lead time LT between the process and the downstream process ML Before the time after subtracting.
[0077]
In step S61, it is determined whether or not the capability priority allocation process is selected. If the capability priority allocation process is selected, the process shifts to step S62 to re-start the unprocessed production order at the constraint-aware early start possible time. The allocation is performed, and the process then proceeds to step S63 to calculate the priority order of the unprocessed production orders excluding the in-process production order in which the production timing is allocated to the buckets on a daily basis. This priority is calculated by calculating the time interval between the currently allocated production start possible time and the constraint-considered latest start possible time for each unprocessed production order, and the shorter the calculated time interval, the higher the priority. Is set.
[0078]
Next, the process proceeds to step S64, where the unfinished production order is subjected to at least one of the alternative transfer process, the first advance process, and the second advance process, and then the process returns to step S51.
If the result of the determination in step S62 is that delivery date priority allocation processing has been selected, the process proceeds to step S65, where the daily processing buckets of the stacking processing result are processed on a daily basis in the same manner as in step S60. Of in-process production orders excluding the in-process production order in which the production timings are assigned to the buckets.
[0079]
Next, the process proceeds to step S66, where the unfinished manufacturing order is subjected to one or more of the forward processing, the substitute transfer processing, the first advance processing, and the second advance processing, and the process returns to step S51.
This series of processing in FIG. 10 corresponds to the mountain crushing means of the present invention.
By the way, when the manufacturing start time in a certain manufacturing process is changed by the landslide process, the change in the manufacturing start time is propagated to the upstream process and the downstream process, and the allocation position is optimized. Propagation processing is performed.
[0080]
In this propagation process, as shown in FIG. 11, first, in step S71, the upstream-side propagation process end flag FU is reset to “0” indicating that the process is not completed, and the downstream-side propagation process end flag FD is set to the downstream side propagation flag. The process is reset to “0” indicating that the process has not been completed, and then the process proceeds to step S72, where the shortest time between the upstream process and the downstream process, which is necessary for the propagation process, is compared with the current process in question. Lead time LT MS And the longest lead time LT ML Is read from the process table 20c, and then the process proceeds to step S73.
[0081]
Considering the real-time adjustment of the cycle chance of the current process, or the upstream and downstream processes, which is the current problem, suppose that the process start time of a certain product in a certain process is advanced, , And if it is delayed later, the shortest lead time LT with the downstream process MS The problem is whether the above lead time can be ensured. Similarly, if the lead time is set forward, the longest lead time LT can be set between the downstream step and the upstream step if delayed. ML This is because whether or not the lead time can be suppressed is a problem.
[0082]
In this step S73, it is determined whether or not the upstream-side propagation processing end flag FU is set to "1". If this flag is set to "1", the upstream-side propagation processing end step FU1 is performed without performing the upstream-side propagation processing. When the upstream-side propagation processing end flag FU has been reset to "0", the flow shifts to step S74.
[0083]
In this step S74, the time required from the manufacturing start time in the process in which the landslide was performed to the manufacturing start time at the present time in the process one step upstream from the manufacturing start time (in consideration of the cycle chance constraint). TP U And when ML > TP U > LT MS And TP U > LT MS > LT ML It is determined whether or not a temporal relationship (hereinafter referred to as a fourth lead time arrangement and a fifth lead time arrangement, respectively) is satisfied, and the fourth lead time arrangement or the fifth lead time arrangement is satisfied. If the time allocation is satisfied, the flow directly proceeds to step S75 without performing the upstream propagation processing, sets the upstream propagation processing end flag FU to “1”, and jumps to step S81 to be described later. If the lead time arrangement or the fifth lead time arrangement is not satisfied, the flow shifts to step S76.
[0084]
In this step S76, TP U > LT ML > LT MS It is determined whether or not the sixth lead time arrangement is satisfied. If the sixth lead time arrangement is satisfied, the process shifts to step S77 to determine the longest lead time LT ML Searching in the direction of the shortest lead time starting from the shortest lead time LT MS It is determined whether or not there is a cycle chance of the corresponding product type. If there is a cycle chance of the corresponding product type, the process shifts to step S78 to manufacture the product at the cycle chance of the corresponding product type. After allocating the start time, the process proceeds to step 81 described later. If there is no cycle chance of the corresponding product type, the process proceeds to step S79.
[0085]
Here, it goes without saying that the cycle chance of the corresponding product type may be a cycle that constitutes a cycle of a similar product type as in the case of the tinplate and tinplate.
In step S79, the longest lead time LT ML If the production start time is assigned to the cycle chance of the first applicable product type starting from the starting point and the shortest lead time can not be satisfied, as in the case of piles, it is a material that can not be properly placed Then, for the sake of convenience, the latest start possible time is allocated, and then the process proceeds to step S81 described later.
[0086]
Also, the result of the determination in step S76 is TP U > LT ML > LT MS If the sixth lead time arrangement is not satisfied, the flow shifts to step S80 to determine the cycle chance of the corresponding product type in the upstream process for performing the propagation processing by the shortest lead time LT. MS Starting from the starting point, the production start time is assigned to the cycle chance of the first applicable product type, and as a result, if the longest lead time cannot be satisfied, the material can not be properly placed and the latest start can be started for convenience. After allocating the time, the process proceeds to step S81.
[0087]
In step S81, it is determined whether or not the downstream-side propagation processing end flag FD is set to "1". If the downstream-side propagation processing end flag FD is set to "1", the process jumps to step S89 described later, and the downstream-side propagation processing end flag is set. If the FD has been reset to "0", the flow shifts to step S82.
In this step S82, according to the flow of time from the manufacturing start time in the process in which the landslide was performed, the required time up to the present manufacturing start time in the process one step downstream from the manufacturing start time (cycle chance constraint is set). TP is equivalent to the standard lead time) D And when ML > TP D > LT MS And TP D > LT MS > LT ML It is determined whether or not the temporal relationship (hereinafter, referred to as a fourth lead time arrangement or a fifth lead time arrangement) is satisfied in any one of the fourth lead time arrangement and the fifth lead time arrangement. When the arrangement is satisfied, the process proceeds to step S83 without performing the downstream propagation process, sets the downstream propagation process end flag FD to “1”, and then jumps to step S89 to be described later. If the lead time arrangement or the fifth lead time arrangement is not satisfied, the flow shifts to step S84.
[0088]
In this step S84, TP D > LT ML > LT MS It is determined whether or not the sixth lead time arrangement is satisfied. If the sixth lead time arrangement is satisfied, the flow shifts to step S85 to determine the longest lead time LT ML Searching in the direction of the shortest lead time starting from the shortest lead time LT MS It is determined whether or not there is a cycle chance of the corresponding product type. If there is a cycle chance of the corresponding product type, the process shifts to step S86 to manufacture at the cycle chance of the corresponding product type. After allocating the start time, the process proceeds to step 89 described later. If there is no cycle chance of the corresponding product type, the process proceeds to step S87.
[0089]
Here, the cycle chance of the corresponding product type may be a cycle obtained by combining cycles of similar product types as in the above-described example of the tinplate and tinplate.
In step S87, the longest lead time LT ML Starting from the starting point, searching for the start time is assigned to the cycle chance of the corresponding product type, and as a result, if the shortest lead time can not be satisfied, it is considered that the material can not be properly arranged as in the case of piled up Then, for the sake of convenience, the latest possible start time is allocated, and then the process proceeds to step S89 described later.
[0090]
In addition, the determination result of step S84 is TP D > LT ML > LT MS If the sixth lead time arrangement is not satisfied, the flow shifts to step S88 to determine the cycle chance of the corresponding product type in the downstream process for performing the propagation processing by the shortest lead time LT. MS From the starting point to the future side, and assign the manufacturing start time to the cycle chance of the corresponding product type. If the longest lead time cannot be satisfied as a result, the latest start possible time is assigned for convenience as a material that cannot be properly placed. Then, the process proceeds to step S89.
[0091]
In step S89, it is determined whether or not the propagation process to all the upstream processes has been completed. If the propagation process to all the upstream processes has not been completed, the process proceeds to step S90, and the current process is performed as the upstream process. The process proceeds to step S92 after selecting one more upstream process, and proceeds to step S91 when the current upstream process is the most upstream process and the propagation process to all upstream processes is completed. After the side propagation processing end flag FU is set to "1", the flow shifts to step S92.
[0092]
In step S92, it is determined whether or not the propagation process to all downstream processes has been completed. If the propagation process to all downstream processes has not been completed, the process proceeds to step S93, and the current process is performed as the downstream process. After selecting one process on the downstream side, the process proceeds to step S95. When the current downstream process is the most downstream process and the propagation process to all downstream processes is completed, the process proceeds to step S94, and the process proceeds to step S94. After the side propagation processing end flag FD is set to "1", the flow shifts to step S95.
[0093]
In step S95, it is determined whether or not the propagation processing has been completed for all the processes by determining whether or not both the upstream propagation processing end flag FU and the downstream propagation processing end flag FD are set to “1”. If there is a processing step, the flow returns to step S72, and the same propagation processing as in steps S72 to S94 is alternately performed on the corresponding processing step on the upstream side and the downstream side, and all the propagation processing ends. Sometimes, the process proceeds to step S96.
[0094]
In this step S96, it is determined whether or not the series of operations in steps S71 to S94 has completed the propagation processing for all the production orders subjected to the landslide, and there is a production order for which the propagation processing has not been completed. In this case, the process returns to step S71, and when the propagation process is completed for all the production orders, the propagation process is completed.
[0095]
A series of processes described above in FIG. 11 correspond to the propagation processing means.
In this way, the piles are collapsed and the piles are again piled up to adjust the operation rate of the equipment to 100% or less. However, as a result of the automatic collapses, there is a problem that the delivery date is exceeded, or Although there is no actual harm, there is a case where there is a case where the interval between the manufacturing timing in the previous process is too long and the number of work days during that time is too long, so it is necessary to manage this There is. Therefore, the operator in charge of each process verifies the result of the above-described adjustment, and if it is determined that fine adjustment of the process is better, the general operator may select one of the information processing terminals 3A to 3D. , The real time adjustment of the cycle chance shown in FIG. 14 is performed.
[0096]
This real-time adjustment is performed by displaying a cycle calendar as shown in FIG. 9 on the display 3b of the information processing terminal 3 and operating the mouse 3d to adjust the cycle chance display on the cycle calendar. The adjustment of the cycle chance display includes, for example, enlargement / reduction, copying, moving, and deletion of the cycle chance display, and change of the product type. In the system according to the present invention, the results of those adjustments are actually reflected in the production plan. It works.
[0097]
First, in step S101 in FIG. 14, the above-described cycle calendar shown in FIG. 4 is displayed on the display 3b, and a certain process type cycle (for example, a thin cycle in a cold rolling process) in the displayed cycle calendar is displayed. The process proceeds to step S102 after executing a cycle calendar editing process for editing a cycle chance representing a production time zone in (for example, cold rolling by a tandem cold mill, annealing in a continuous annealing furnace, or pickling).
[0098]
In step S102, the cycle calendar editing process in step S101 ends, and it is determined whether the editing process has been determined. This determination is made, for example, by determining whether or not a predetermined setting key (for example, an enter key) of the keyboard 3c has been pressed. If the predetermined setting key has not been pressed and the editing process has not been determined, the aforementioned step S101 is performed. When the predetermined setting key is pressed and the editing process is determined, the process proceeds to step S103.
[0099]
In this step S103, a pre-check is performed on the determined editing process to determine whether or not this is appropriate. This pre-check appropriateness determination processing determines whether or not the proper placement is impossible in which the cycle chance of the same product type does not exist in the preceding and following processes due to the change of the cycle chance. For example, in a series of processes, the above-described propagation processing or the production of a production order passing therethrough due to circumstances such as a bottleneck in the production capacity of the equipment (production bottleneck) for the entire production. If the lock process for setting the start time to be fixed has already been performed in the preceding and following processes, and if the cycle chance of the process to be adjusted is moved, for example, the temporal order relationship is reversed. To determine whether it becomes impossible to comply with the locked timing (lock position) as the production start time of the cycle chance in the process before (upstream side) or after (downstream side) the production order. However, when the state is the improper placement state and when the lock position cannot be observed, the process proceeds to step S104, and After the guidance information indicating that the lock position cannot be observed is displayed on the display 3b, the process returns to the step S101. If the proper arrangement cannot be performed or the lock position cannot be observed, that is, if the cycle chances are continued as appropriate, step S105 is performed. Move to When the guidance information indicating the improper arrangement state or the lock position obstruction is displayed on the display 3b, the operator in charge can repeatedly adjust the cycle chance display until the display is stopped. Therefore, even if an improper arrangement state or lock position obstruction occurs due to the once-performed real-time adjustment of the cycle chance, it is not necessary to return to the original state, and the operability is significantly improved.
[0100]
In step S105, the changed cycle chance after the execution of the cycle calendar editing process determined in step S101 is overwritten and stored in the production plan file 20e, and then the process proceeds to step S106.
In this step S106, it is determined based on the changed cycle calendar whether or not there is a material that cannot be properly placed. If there is a material that cannot be placed properly, the process proceeds to step S107, and the appropriate placement is disabled. The operator in charge adjusts the cycle chance of manufacturing the material, and re-arranges the material in a proper arrangement. Then, the process proceeds to step S108. If there is no material that cannot be properly arranged, the process directly proceeds to step S108.
[0101]
In step S108, the above-described reference time calculation process shown in FIG. 7 is performed based on the cycle calendar after the editing process, and then the process proceeds to step S109 to perform real-time adjustment of cycle chance for a certain process. Then, the same-position stacking process for stacking under the constraint that the cycle chance of the downstream process is not moved is executed, and then the real-time adjustment of the cycle chance is ended.
[0102]
Here, the cycle calendar editing process in step S101 corresponding to the above-described real-time adjustment of the cycle chance will be described in more detail with reference to FIG. In FIG. 15, first, in step S111, the cycle calendar is read from the cycle calendar file 20d and displayed on the display 3b. Then, the process proceeds to step S112 to determine whether or not the left click is performed with the mouse 3d. When clicked, the process proceeds to step S113, where it is determined that the cycle chance at the current pointer position has been selected as an adjustment target, and the cycle chance is displayed in a predetermined color, for example, indicating that the cycle chance has been selected. Returning to S112, if the mouse 3d has not been left-clicked, the flow shifts to step S114.
[0103]
In this step S114, it is determined whether or not a cycle chance has been selected, and if it has been selected, the process proceeds to step S115, where it is determined whether or not the authority to adjust the selected cycle chance exists. This determination is made by determining whether or not the name of the responsible operator or general operator who has been set in advance for the corresponding cycle chance and the name of the logged-in operator or general operator matches. If the two do not match, the process proceeds to step S116 to display guidance information indicating that there is no adjustment authority and the name of the responsible operator or general operator having the adjustment authority on the display 3b, and then proceeds to step S102 in FIG. If the name of the authorized person matches the name of the operator in charge or the name of the general operator, the process proceeds to step S117.
[0104]
In this step S117, it is determined whether or not the mouse 3d is being dragged. When the mouse 3d is being dragged, the flow shifts to step S118.
In step S118, if the selected position is the start and end of the cycle chance display in accordance with the drag state of the mouse 3d, the process proceeds to step S119, and the display is enlarged and reduced. The process proceeds to step S120 to sequentially move and display the selected cycle chance, and then proceeds to step S121 to determine whether or not dragging has been completed. Is completed, the process proceeds to step S122.
[0105]
In this step S122, it is determined whether or not it is a movement of the cycle chance. If the movement is a movement, the process proceeds to step S123. When the movement is not the movement, it is determined to be a copy, and the flow shifts to step S124 to copy and display the cycle chance having the same size as the selected cycle chance at the drag end position, and to end the editing process. The process moves to step S102. In step S122, it is determined whether or not the movement is performed based on whether or not the copy key is pressed by an input from the separate keyboard 3c. If the copy key has not been depressed, it is determined to be moving, and if it has been depressed, it is determined to be copying.
[0106]
If the cycle chance has not been selected as a result of the determination in step S114, the flow shifts to step S125 to determine whether or not the mouse 3d has been right-clicked. If the mouse 3d has been right-clicked, the flow shifts to step S126. Then, after performing a new creation process for creating a new cycle chance, the editing process ends, and the process proceeds to step S102 in FIG. 14. If the mouse 3d is not right-clicked, the process directly proceeds to step S102.
[0107]
Further, when the result of the determination in step S117 is that the mouse 3d is not in the drag state, the flow shifts to step S127 to determine whether or not a delete key for deleting the selected cycle chance is selected. If the delete key is selected, the process proceeds to step S128, the selected cycle chance is deleted, the editing process is terminated, and the process proceeds to step S102 in FIG. 14. If the delete key is not selected, the editing process is terminated. Then, the process directly proceeds to step S102 in FIG. However, these operations such as enlargement / reduction, movement, copying, and deletion can be performed simultaneously for a plurality of cycle opportunities by designating a plurality of cycle chance displays as selection targets until the setting is performed in step S102. it can. For example, it may be the case where the equipment is of different processes for manufacturing the same manufacturing order, or the case where it is the equipment of the same process for manufacturing different manufacturing orders.
[0108]
When a material that cannot be properly arranged is generated, it is very effective to display the fact on the display 3b of the information processing terminals 3A to 3D in some form such as a color corresponding to the product type or a display method. is there. This is because based on this display, it becomes easy to perform real-time adjustment of the cycle chance by the manual operation of the operator in charge. It is possible to see what kind of product order production order has become a material that cannot be properly placed, and respond accordingly by appropriately expanding, reducing, moving or newly generating a cycle chance of the relevant product type.
[0109]
Hereinafter, the operation of the production plan creation system according to the present invention will be described in more detail based on the above embodiment.
In the host computer 1 in FIG. 1, the received product order is input, and the status of the in-process product order is input, and further, the order of the product order that can be received can be input.
[0110]
In normal operations, there are two types of cases: one is to create an actual production plan based on a newly received product order, and the other is to select a product order that can be ordered and provide sales support to absorb fluctuations in production capacity. Can be
When a production plan is created based on a newly received product order, the newly received product order is input to the host computer 1. For this product order, enter the demand order name, delivery date, product name, dimensions, quantity, and customer name. Since a newly received product order is not in a work-in-progress state, a work-in-progress stock information file is not created, but the current work-in-progress status of a previously received product order is registered in the work-in-process stock information file 14.
[0111]
That is, as shown in FIG. 2, assuming that the product orders of two demand order names S145-XXXXXX-XX and S145-YYYYY-YY with the quantities of 50,000 kg and 150,000 kg have been received previously, as shown in FIG. AAAAA and BBBB, and as shown in FIG. 6, for a product name AAAAA, hot metal spouted from a blast furnace (BF) is continuously cast from molten steel refined in a steelmaking plant by a continuous casting machine (CC) to form a slab. The slab is hot-rolled (HM), pickled (PIC), cold-rolled (CM), and continuously annealed (CAL) before being shipped as a product. The product name BBBB is also taken out of the blast furnace. The slab is formed by continuously casting molten steel that has been refined with pig iron using a continuous casting machine (CC), and the slab is hot-rolled (HM) and then pickled (PIC). Then, it is cold rolled (CM) and further plated (COAT) before being shipped as a product.
[0112]
In addition, the products handled at steelworks are not limited to the above products, but those obtained by performing slabs formed by continuous casting and then rolling them out as products, and hot rolling the slabs as products as they are Products to be shipped, products that are cold-rolled, continuously annealed, electroplated, and then subjected to another coating treatment before being shipped as products, and products that are subjected to other plating such as hot-dip plating instead of electroplating. There are a wide variety of product forms, such as processing purchased products from other manufacturers and shipping them as products.
[0113]
Referring back to the drawing, the two demand orders are not new orders, but the production orders S145-XXXX-XX-AA and S145-XXXX-XX of 20,000 kg and 30,000 kg for one demand order are not new orders. BB is divided into two, and the other demand order is divided into five 30,000 kg production orders S145-YYYYY-YY-AA to S145-YYYYY-YY-EE, and production orders are generated for each of these. A registration file 13 is formed.
[0114]
The production order S145-XXXXXX-XX-AA is in-process before hot rolling HM, and the production order S145-XXXXXX-XX-BB is in-process after hot rolling HM. S145-YYYYY-YY-AA is the in-process in-process state of the cold rolling CM, and these are stored in the in-process inventory information file 14.
In this state, another operator in charge operates any of the information processing terminals 3A to 3D and is not logged in with the name of the responsible operator, or does not execute the production planning process even if logged in with the name of the responsible operator. In this case, when the general operator operates any of the information processing terminals 3A to 3D to log in with the general operator name and execute the production planning process shown in FIG. 5, first, in step S1, the login name is changed to the general operator name. Since there is, the process proceeds to step S2. Here, when the execution mode is selected to create the production plan, the process proceeds to step S4, and since another operator in charge is not logged in and the production plan is not being processed, the process proceeds to step S5. Here, first, when the stacking process is selected, the process proceeds to step S6, where the new ordered product order information and the in-process stock information stored in the host computer 1 are read, and then the process proceeds to step S6, where the standard table and the process table are processed. , The passing process for each production order is determined.
[0115]
In the example of FIG. 6, the process order AAAA representing the product type is continuously cast by a continuous casting machine (CC) from molten steel obtained by refining hot metal from a blast furnace (BF) in a steelmaking plant as described above. After hot rolling (HM), pickling (PIC), cold rolling (CM), and continuous annealing (CAL), the slab is shipped as a product, and then shipped as a product. The molten steel obtained by tapping and refining from a blast furnace is continuously cast by a continuous casting machine (CC) to form a slab, the slab is hot-rolled (HM), then pickled (PIC), and cold-rolled. (CM) and a plating process (COAT), and then a process of shipping as a product is determined.
[0116]
On the other hand, when the cycle calendar created at this time and stored in the production plan file 20e is displayed on the display 3b, as shown in FIG. 4, for the third tandem cold mill 3TCM and the third continuous annealing furnace 3CAL, It is assumed that a cycle chance represented by a rectangular frame is set for each product type for each day. Of these cycle chances, the cycle chances that have been over-assigned are displayed in solid black, and those that have been assigned without exceeding the assignments are indicated by hatching. In the cycle calendar display of FIG. 4, a cycle opportunity in which part or all of the time zones of cycles of different product types are set so as to overlap (a synthesis cycle in which different types of products are alternately manufactured in one facility, etc.). ) Are displayed over two or three columns.
[0117]
Returning to FIG. 5 again, the shortest lead time LT as shown in FIG. MS , A cycle setting line in which the earliest start possible time, the constraint start earliest start time, the latest start possible time, and the constraint start latest start possible time are set (step S8).
At this time, each of the product names AAAA and BBBB is assumed to be a properly arrangable material capable of calculating the earliest possible start time in consideration of the restriction of the passing process from the earliest possible start time at the in-process position.
[0118]
Next, retroactively from the delivery date, the longest lead time LT for each process ML , Shortest lead time LT MS And standard lead time LT ST In consideration of the above, the products to be manufactured at the corresponding cycle chance are determined, the manufacturing time is accumulated and accumulated, and the manufacturing start time of each product is set to the cycle chance corresponding to the variable length bucket set by the cycle calendar of FIG. A stacking process for allocating in the manufacturing time to the corresponding time zone is executed (step S9).
[0119]
In the stacking process, as described above, since the production orders AAAA and BBBB are not materials that cannot be properly arranged, the process proceeds from step S31 to step S33 as shown in FIG. 8, and the delivery date is set as the current process.
At this time, for example, the manufacturing order AAAA will be described. As shown in FIG. 12, the cycle chance CY1 in the continuous annealing CAL which is one upstream process of the delivery date is the longest lead time LT. ML > Standard lead time LT ST > Shortest lead time LT MS Assuming that the first lead time arrangement is set so as to satisfy the following condition, the process proceeds from step S35 to step S36 in FIG. ST From the cycle chance CY1 in the direction of the longest lead time to the production start time TP 1 Assign
[0120]
Next, the process proceeds to step S37, and since the production start time assignment has not been completed for all the processes yet, the process proceeds to step S38 to perform the cold rolling COLD, which is one upstream process of the continuous annealing CAL, in the current process. And then returns to step S34, and in this cold rolling COLD, LT ML > LT ST > LT MS Since the first lead time arrangement satisfies the following condition, the cycle start time TP shown in FIG. 2 Assign
[0121]
In this way, the production start time is sequentially assigned to the cycle chances of the hot rolling HOT and the continuous casting CC in the upstream process, and when the assignment of the production start time is completed for all the processes of all the production orders, the stacking process ends.
By the way, in the stacking process, as shown in FIG. 13, the first lead time arrangement described above cannot be satisfied between the upstream side process and the standard lead time LT. ST > Longest lead time LT ML > Shortest lead time LT MS If the second lead time arrangement is satisfied, the process proceeds from step S35 to step S40 through step S39 in FIG. ML The shortest lead time LT starting from MS Side, a cycle chance is searched for, and as shown by a solid line in FIG. ML To the shortest lead time LT MS If the cycle chance CY3 exists on the side, the process proceeds to step S41 in FIG. 8, and the production start time TP is set to the nearest cycle chance CY3. 3 Assign On the other hand, when the second lead time arrangement is satisfied, the shortest lead time LT MS If the cycle chance CY3 shown by the solid line in the direction does not exist, the process proceeds from step S40 to step S42 in FIG. ML To standard lead time LT ST Search for a cycle chance in the direction, that is, in the past direction. In this case, since both the production orders AAAAA and BBBB are materials that can be appropriately arranged, there is a cycle chance of the product type corresponding to the latest start possible time side from the earliest start possible time, and the constraint consideration earliest possible start time exists. Therefore, as shown in the dashed line in FIG. ML From the start to the earliest possible start time considering the constraint, the production start time TP marked with a circle in the cycle chance CY4 4 Assign
[0122]
Further, when the second lead time arrangement is not satisfied, that is, the longest lead time LT ML > Shortest lead time LT MS > Standard lead time LT ST , The standard lead time LT ST > Shortest lead time LT MS > Longest lead time LT ML , The shortest lead time LT MS > Longest lead time LT MD > Standard lead time LT ST And the shortest lead time LT MS > Standard lead time LT ST > Longest lead time LT ML In the case of, the process proceeds from step S39 in FIG. 8 to step S43 to search for the cycle chance of the product type corresponding to the past from the shortest lead time, and allocate the manufacturing start time to the first cycle chance. Shortest lead time LT MS Longest lead time LT ML The shortest lead time LT can be achieved by applying default treatments to prevent leakage on the system in this way, even in cases where the actual lead time is shorter. MS And the longest lead time LT ML Even if an incorrect value is input, the system will not stop operating due to the loss of the corresponding logic.
[0123]
Thus, in the pile processing, the shortest lead time LT, which is an essential condition, MS And the standard lead time LT ST <Longest lead time LT ML Is the longest lead time LT ML To satisfy the longest lead time LT ML To the shortest lead time LT MS Search for the cycle chance of the product type corresponding to the side and the allocation position in it, and if there is no allocation position, the longest lead time LT ML To the shortest lead time LT MS In the opposite direction, ie, the longest lead time LT ML Search for the cycle chance of the product type corresponding to the side that does not satisfy the above and the allocation position in it.
[0124]
In this pile processing, the longest lead time LT ML Position is determined in consideration of the cycle chance of the corresponding product type.For example, after completion of hot rolling, it is necessary to start pickling within the required time. The longest lead time LT when the time is over and the necessity cannot be satisfied and there is no facility that can temporarily surpass heat insulation etc. ML By setting, a stable quality can be ensured, a trouble during manufacturing can be prevented, and a production plan that can achieve energy saving can be created.
[0125]
As described above, when the production start time of each production order is allocated to the variable length buckets constituting the cycle chance of the corresponding product type in the order of production, the filling rates fi1 to fin are calculated for each variable length bucket, and The filling rate fi0 is calculated for each bucket on a daily basis.
If the calculated filling ratios fi1 to fin of the variable-length buckets exceed 100% as shown in FIG. 4, each bucket display on the cycle calendar is displayed in solid color, and the filling ratio is 100% or less. Is represented by hatching according to the filling rate. When the filling ratio is equal to or more than a predetermined value less than 100%, the width of the hatched display may be displayed thick, and when the filling ratio is less than the predetermined value, the width may be displayed thin.
[0126]
On the other hand, the required manufacturing time for each manufacturing order for each bucket per day is accumulated for each process, and the filling rate fi0 for each process divided by 24 hours is calculated as the operating rate. The operating rate for each process is shown in a characteristic diagram in which the horizontal axis represents time and the vertical axis represents operating rate, as shown in FIG.
In FIG. 16, in the third tandem cold mill 3TCM, the operation rate exceeds 100%, that is, the production capacity of the equipment, on the 13th and 15th, and in the third continuous annealing furnace 3CAL, on the 12th, 14th, and 16th. The production capacity of the equipment has been exceeded. In all processes, if the manufacturing process that has the highest utilization rate for many days is the bottleneck process, it is assumed here that the 3TCM in the third tandem cold is the bottleneck process. I do. On the other hand, as shown in FIG. 17, the third tandem cold mill 3TCM has a large in-process inventory on the 12th and 14th days, and the third continuous annealing furnace 3CAL has an in-process inventory on the 13th. More.
[0127]
By the way, although related to the bottleneck process described above, the process returns to the production planning process in FIG. 5 again, shifts from step S5 to step S12, and then performs the hill-climbing process shown in FIG. The landslide process refers to the process of shifting the production timing of the process that has exceeded the capacity to another cycle opportunity of the applicable product type for the excess process. In addition, for the process to which the bottleneck facility (for example, the third tandem cold mill 3TCM) belongs, the capability priority assignment processing is performed, and for the facility (for example, the third continuous annealing furnace 3CAL) belonging to the process that does not belong to the bottleneck facility, the delivery date Perform priority assignment processing.
[0128]
First, a case where a mountain landslide is performed for equipment that is not a bottleneck equipment will be described.
In this case, in the process of FIG. 10, the process proceeds from step S52 to step S54, and the delivery date priority allocation process is selected. Therefore, the process proceeds from step S55 to step S59, and the process proceeds from step S59 to the stacking result for each in-process production order. Calculate the priority. As described above, this priority order is calculated for each in-process production order by calculating the time interval between the currently allocated manufacturing start time and the constraint-considered latest startable time. The priority is set higher.
[0129]
Next, the process proceeds to step S60, in which the in-process production order is moved forward, the alternative transfer process, and the landslide process on one of the first and second advance processes is performed.
Now, in a certain manufacturing process, the latest time T at which constraints can be considered is considered. PCL Is set on the Nth day, and the earliest possible start time T for all production orders is PCE Does not occur, and the filling rate of the bucket of each day of a certain facility on the N-1 day, the N-2 day, the N-3 day and the N-4 day which goes back from the N day is As shown in FIG. 18 (a), over 100% on the (N-1) th and (N-3) th days, the lowest priority is the highest in the bucket for each day, and goes from the lowest to the upper. , The priorities are lower in alphabetical order. Here, during the production order in the bucket, as a method of setting the priority order of the production order to shift its production timing to another cycle opportunity of the same product type during a mountain collapse, there is a restriction on a corresponding facility (process). Considerable latest start time T PCL The higher the production order, the smaller the value obtained by subtracting the production start time at the currently allocated position on the bucket from, the higher the priority is set. Further, it is assumed that the production order L whose production is planned on the (N-1) th day is the production order with the highest priority to shift its production timing to another cycle opportunity of the same product type.
[0130]
First, by carrying out the landslide in the direction from the (N-1) th day to the past side, that is, the (N-2) th day, and the (N-3) th day direction by the forward moving process, the production on the (N-1) th day in which the filling rate exceeds 100% is performed. Assuming that the production timing of order L is advanced, but there is no cycle chance of the same product type on the N-2th day, the cycle chance of the same product type exists as shown in FIG. Satisfies various conditions, such as being later than the earliest possible start time considering constraints, ensuring the shortest lead time with the upstream process, and ensuring that the lead time with the downstream process is within the longest lead time. The production order L is allocated to the N-3rd day as far as possible. As a result, the filling rate of the bucket per day on the (N-1) th day becomes less than 100%. Therefore, the landslide on the (N-1) th day is completed, and then the landslide on the (N-2) th day is performed. However, since the buckets on a daily basis on the N-2 day are not in a state where the filling rate is over 100%, as shown in FIG. 18C, the landslide is not performed, and then the filling rate is over 100%. The landslide is performed on the buckets of the day N-3 on a daily basis.
[0131]
As shown in FIG. 18 (c), in the bucket on a daily basis of the N-3rd day, the lowermost production order D has the highest priority, so this production order D is shown in FIG. 18 (d). As shown in the figure, the production timing is assigned earlier on the N-4th day of the previous day, and even in this state, the buckets on a daily basis of the N-3th day still have a filling rate of 100%, so the next priority is given. As shown in FIG. 18 (e), the manufacturing order E having a higher rank is assigned with the manufacturing timing advanced on the N-4th day of the previous day, thereby obtaining the filling rate of the bucket on a daily basis on the N-3rd day. Since the 100% excess state is resolved, the landslide on the N-3th day is ended. In FIG. 18 (e), the bucket for each day on the N-4th day is in a state of exceeding the filling rate by 100%, but the excess occurs due to constraints such as the earliest possible start time and the longest lead time. Since the production timing of the production order cannot be advanced, the advance processing ends.
[0132]
As described above, when the state where the filling rate exceeds 100% remains as a result of the forward moving process, the first advance process is performed as shown in FIG. In the first advance processing, the landslide is performed in the future direction from the N-4th day, that is, in the Nth day, the N-2th day, and the N-1st day. At this time, it is assumed that there is no cycle chance of the product type corresponding to the production orders L and H only on the (N-2) th day, and the end point of the (N-1) th day is the latest possible start time in consideration of the constraint.
[0133]
On the N-4th day, as shown in FIG. 19 (a), the uppermost production order E has the lowest priority, so that the production order E has the same cycle chance of the same product type, As shown in FIG. 19 (b), the start time is earlier than the possible start time, the shortest lead time can be secured with the upstream process, and the lead time between the downstream process is shorter than the longest lead time. Postponed to the N-3 day. Even in this state, the daily buckets on the N-4th day are still in the state of exceeding the filling rate by 100%. Therefore, FIG. 19C shows the production order D having the lowest priority, which is the uppermost row in FIG. 19B. Postpone the next N-3 days as shown.
[0134]
As described above, as a result of the postponement processing, the filling rate of the bucket on a day basis of the N-3 day is over 100%, so that the priority of the bucket on a day basis of the N-3 day is the highest. For the low production order L, as shown in FIG. 19D, the production timing is postponed to the (N-1) th day, skipping the (N-2) th day of the same product type having no cycle chance.
[0135]
Even in this postponing process, since the buckets of the day unit on the N-3rd day are still in the state of exceeding the filling rate of 100%, the production order H having the lowest priority in the buckets of the day unit is shown in FIG. As shown in the figure, the production timing is postponed on the (N-1) th day.
In this way, the filling rate of the bucket in the day unit of the (N−1) th day is over 100%. However, since the end point of the (N−1) th day is the latest start possible time in consideration of the constraint, Since the production timing cannot be postponed from the end point of the N-1 day, the first postponement process ends.
[0136]
Next, if the attribute of the production order to be subjected to the second advance processing described below allows a delivery delay, the second advance processing is performed. In this second advance processing, as shown in FIG. 20A starting from the result of the first advance processing shown in FIG. As shown in FIG. 20 (b), the production timing of the production order O having the lowest priority in the bucket for each day is postponed to the Nth day. Even in this state, since the buckets in the day unit of the (N-1) th day still exceed the filling rate of 100%, the production order N with the lowest priority in FIG. Then, the manufacturing timing is postponed on the Nth day, thereby completing the landslide on the (N-1) th day.
[0137]
In the second advance processing, if there is no cycle chance of the same product type on the future side, the shortest lead time cannot be secured with the upstream process, or the lead time with the downstream process is less than the longest lead time If there is no production order that cannot be accommodated in the delivery order or the delivery date can be tolerable, the production order in which the filling rate exceeds 100% is displayed as a material that cannot be properly arranged, and thereafter, it is processed manually. For that purpose, it is extremely effective to perform the above-described real-time adjustment of cycle chances (cycle calendar adjustment).
[0138]
On the other hand, when performing the alternative transfer process instead of the forward process, as shown in FIG. 21 (a), when it is assumed that the day-by-day bucket on the (N-3) th day is in a state where the filling rate exceeds 100%. Then, the production order H having the lowest priority in the day-by-day bucket of the N-3rd day is switched to the production by the substitute facility. At this time, when the switch to the substitute transfer process is determined for the production order H, the earliest possible start time T for the constraint on the production facility H in the alternative equipment is considered. PCE And the latest possible start time T PCL Is calculated, and this constraint-considered earliest possible start time T PCE Is the start time on the N-4th day, and PCL Is the end of the (N-1) th day, the production order H is manufactured for the buckets of the 1st day in order from the bucket of the (N-4) th day in the substitute facility in the direction of the (N-1) th day. A start time is allocated, and a bucket in a unit of one day in which the filling rate does not exceed 100% even when the manufacturing start time of the manufacturing order H is allocated is searched. In FIG. 21C, since the filling rate exceeds 100% by allocating the production order H to the bucket on a daily basis on the N-4th day, it is determined that the allocation cannot be performed. Since the filling rate of the buckets of the day unit of the third day is also over 100% due to the allocation of the manufacturing order H, it is determined that the allocation cannot be performed. Since the filling rate does not exceed 100% even if H is allocated, as shown in FIG. 21D, the production timing (production start time) of the production order H is set in the bucket of the N-2th day by day. Assign.
[0139]
After the completion of the substitute transfer process for the manufacturing order H, as shown in FIG. 21B, the priority order of the buckets on a daily basis on the (N-1) th day where the production capacity of the facility is in excess is next determined. The same substitute transfer processing as described above is performed for the lowest production order O, and the landslide by the substitute transfer is completed.
As described above, when the landslide for the in-process production order is completed, the landslide for the unprocessed production order is performed with the production start time of the in-process production order locked. Also in this case, in the landslide of equipment other than the bottleneck equipment, the delivery date priority allocation processing is selected in step S54 in FIG. At least one of the first advance processing, the second advance processing, and the alternative transfer processing is performed.
[0140]
On the other hand, when the equipment targeted for the landslide is a bottleneck equipment, in the processing of FIG. 10, the processing shifts from step S52 to step S53, and the capacity priority allocation processing is selected, and accordingly, the processing from step S55 to step S56 is performed. The stacking result of the stacking process described above is discarded for the corresponding one-day bucket, and instead, the in-process production order is reassigned at the earliest possible start time considering the constraint. At this time, a stacking result in consideration of the standard lead time, the shortest lead time, and the longest lead time indicates that only the buckets on a daily basis of the Nth day are in a state where the filling rate exceeds 100% as shown in FIG. Then, if the reallocation is performed at the constraint-considered re-early start possible time, as shown in FIG. 22B, the manufacturing timing is concentrated on the (N−1) th and Nth days, and FIG. First, the existence of the N-1th day, where the filling rate is less than 100%, will be resolved, and the bottleneck facility will be fully operated, manufactured more and more quickly, and will serve the purpose of minimizing the time during which the facility is out of service. become.
[0141]
Next, starting from the re-allocation state at the constraint-considered re-early start possible time in FIG. 22B as a starting point, the process proceeds to step S57 in FIG. 10 and the priority order on the (N-1) th day and the (N) th day is changed. The first advance processing is performed for the production order J having the lowest priority order, and then the advance processing is performed in the order of the production order I, the production order G, the production order F, and the production order D in the order of higher priority. Is performed, and when the landslide of the in-process production order is completed, the landslide of the unprocessed production order is performed, and the filling rate becomes 100% as much as possible from the (N−1) th day to the (N + 2) th day. In this way, a landslide that prioritizes abilities is performed.
[0142]
By performing the landslide treatment in this way, it is possible to eliminate a state where the filling rate of the bucket per day exceeds 100% in a certain manufacturing process, and to level the load on the manufacturing capacity of the equipment. However, when the manufacturing start time is changed by the mountain landslide processing, propagation processing for changing the manufacturing start time of the upstream and downstream processes is performed on the changed manufacturing order.
[0143]
In this propagation process, for example, as shown in FIG. 23, the first advance process is performed in a certain process C for a certain manufacturing order, and the manufacturing start time TP represented by ◎ before the landslide process is performed. C Is postponed and the production start time TP indicated by ● C 'Will be described.
In the upstream process B of the process C, the production start time TP before the landslide process is performed. B Is the postponed manufacturing start time TP of the process C C 'To the longest lead time LTC for the process B on the upstream side of the process C ML Is earlier than the time after subtracting, and the lead time is changed to the longest lead time LTC. ML Since the above-described fourth lead time arrangement cannot be satisfied, the process proceeds from step S74 to step S77 through step S76 in the above-described processing of FIG. It is determined whether there is a cycle chance of the same product type in the process B in the lead time direction, that is, in the future, and in this case, the production start time TP advanced in the process C is determined. C 'To the longest lead time LTC ML Cycle chance CY of the same product type after subtracting B , This time is referred to as the manufacturing start time TP of the process B. B 'As cycle chance CY B Is assigned to the bucket corresponding to.
[0144]
Next, the propagation process is also performed for the downstream process D of the process C, and the manufacturing start time TP before the landslide process of the process D is performed. D Is the postponed planned start time TP of the process C C 'Is the shortest lead time LTD of process D MS Is earlier (past side) than the time at which is added, and the shortest lead time LTD MS Is not satisfied, and the above-described sixth lead time arrangement is not satisfied. In the processing of FIG. 11 described above, the process shifts from step S84 to step S88, and the shortest lead time LTD MS From the future to the cycle chance of the same product type in the process D, and the manufacturing start time TP postponed in the process C C 'Is the shortest lead time LTD MS Cycle chance CY of the same product type D Therefore, this time is referred to as the manufacturing start time TP in the process D. D 'As cycle chance CY D Is assigned to the bucket corresponding to.
[0145]
Next, the process proceeds to step S89, in which the propagation process of the upstream process is not completed, so that the process proceeds to step S90, where the process A, which is one upstream from the currently set upstream process B as the upstream process, is performed. After the setting, the process proceeds to step S92, and the propagation process to the downstream process has not been completed. Therefore, the process proceeds to step S93, and the process one downstream from the currently set downstream process D as the downstream process is performed. After setting E, the process proceeds to step S95, in which it is determined whether all the propagation processes have been completed. Since not all the propagation processes have been completed, the process returns to step S72.
[0146]
Therefore, in the upstream process A, the manufacturing start time TP before the landslide process is performed. A Is the manufacturing start time TP of the process B changed in the above-described propagation process. B ′ To the longest lead time LTB for process A on the upstream side of process B ML Is located on the future side from the time obtained by subtracting, and satisfies the fourth lead time arrangement. Therefore, the flow shifts from step S74 to step S75 to set the upstream propagation process end flag FU to “1” and then execute the upstream process. The process of propagating to A ends, and the process moves to step S81.
[0147]
In the downstream process E, the shortest lead time LTE for the upstream process D is similar to the process D described above. MS Cannot be satisfied, the process proceeds to step S88 via steps S82 and S84, and the shortest lead time LTE MS To search for a cycle chance of the same product type in the process E from the future to the manufacturing start time TP postponed in the process D D 'Is the shortest lead time LTE for the upstream process D of the process E MS Cycle chance CY of the same product type E Therefore, this time is referred to as the manufacturing start time TP of the process E. E 'As cycle chance CY E Is assigned to the bucket corresponding to.
[0148]
At this stage, the upstream-side propagation processing end flag FU is set to “1”, but the downstream-side propagation processing end flag FD is still reset to “0”. Are sequentially performed only when the downstream-side propagation process end flag FD is set to “1”, it is determined that the propagation process has been completed for all the processes for a certain manufacturing order, and the remaining mountain landslides are determined. The above-described propagation processing is repeated for the target production order, and when the propagation processing has been completed for all the landslide target production orders, the propagation processing of FIG. 11 ends.
[0149]
Then, in this way, the manufacturing start time TP i Is changed, the production start time of the process i is allocated so that the shortest lead time can be secured while keeping the lead time below the longest by the propagation process accompanying the process, and the production process in the process other than the process i is started by the propagation process. For the production order whose time has moved, a certain restriction is imposed on the subsequent landslides in the processes other than the process i.
[0150]
In other words, when the allocation of the manufacturing start time in all the steps of the manufacturing order is completed by the landslide processing and the propagation processing, the manufacturing start time at which the angle is completed by the propagation processing caused by the landslide of another manufacturing order or another process Is disturbed. In order to prevent this, first, the process of locking the allocation result of the manufacturing start time of the certain manufacturing order in the process targeted for the landslide is performed.
[0151]
This lock processing includes equipment lock processing for locking in equipment units, cycle lock processing for enabling lock in cycle chance units in equipment, and production order lock processing for enabling lock in production order units. An input from the information processing terminal 3 can be appropriately selected by an artificial operation.
Then, as shown in FIG. 24, as a result of the landslide performed by, for example, a third tandem cold mill 3TCM which is a facility constituting the cold rolling COLD process, the production start time TP at the cycle chance CY1 CM Is performed, the third tandem cold mill 3TCM, which is a facility constituting the cold rolling COLD step, is the earliest possible start time T for the constraint. PCE And the latest possible start time T PCL Is performed by changing the manufacturing start time TP for the process upstream of the cold rolling COLD process. CM 24, the constraint-considered latest start possible time T indicated by a line L7 shown by a thin line in FIG. PCL Is updated and set, and the production start time TP is set for the downstream process. CM 24, which follows the flow of time with the shortest lead time. PCE Is updated and set.
[0152]
Therefore, in the third tandem cold mill 3TCM, it is not possible to change the allocation position of the manufacturing start time of a certain manufacturing order, it is not possible to transfer from another facility by alternative transfer, and it is also impossible to change the cycle chance CY1. It becomes. On the other hand, in the upstream process of the third tandem cold mill 3TCM, the earliest possible start time T for the constraint consideration indicated by the line L2 shown by the dashed line is shown. PCE And the latest start time T considering the updated constraint shown by the line L7 shown by the thin line. PCL , The production start time of a certain production order can be allocated only. On the other hand, in the downstream side process, the earliest possible start time T considering the updated constraint shown by the line L8 shown by the two-dot chain line is considered. PCE And the constraint-considered latest start possible time T indicated by the line L3 shown by the thin line. PCL And the production start time of a certain production order can be assigned only to.
[0153]
As described above, in the above embodiment, the longest lead time LT ML Since the production start time is assigned to the cycle chance of the same product type of a production order as shown below, for example, after completion of hot rolling, it is necessary to start pickling within a predetermined time If it takes more time, the specified time will be exceeded, and the necessity will not be satisfied.In addition, even if there is no facility to temporarily surpass heat insulation etc., the lead time will be the longest lead time. LT ML It is possible to create an optimal production plan that can secure stable quality while preventing troubles during manufacturing and save energy.
[0154]
In addition, when performing landslide processing, select whether to perform capacity priority allocation processing or delivery date priority allocation processing depending on whether or not it is a bottleneck facility, and further preferentially landslide in-process production orders, Since the landslide of the unfinished manufacturing order is performed and the landslide method is selected in accordance with the landslide, the optimum landslide corresponding to the facility targeted for the landslide can be performed.
[0155]
In this way, the general operator creates a rough production plan for the work-in-progress and the new production order, and stores the result in the production plan file 20e. Can review the production plan.
The review of the production plan by the responsible operator is set in advance so that the operable processes for each responsible operator do not overlap with each other. Therefore, each responsible operator individually logs in to the information processing terminals 3A to 3D with the name of the responsible operator. By executing the production planning process shown in FIG. 5 after that, the production plan of the process that can be handled by each operator in charge can be refined.
[0156]
In this case, the production plan is reworked, for example, there is a landslide process and a cycle calendar editing process.
Now, as shown in FIG. 25, the manufacturing process at the steel mill includes a steelmaking process, a hot rolling (hot rolling) process, a hot rolling finishing (hot finishing) process, a first cold rolling (1 cold) process, The process is divided into two cold rolling (two cold) processes and a stainless steel (SUS) process, and the general operator carries out a pile process, a landslide process, and a propagation process for each process indicated by a circle in the “general” column of FIG. Processing and cycle calendar editing processing are enabled.
[0157]
On the other hand, the operator in charge of the first cold rolling process performs the landslide process for the portion indicated by a circle in the “one cold” column of FIG. Propagation processing and cycle calendar editing processing can be performed, but it is not possible to perform such processing for other steelmaking steps, hot rolling steps, second cold rolling steps, and stainless steel steps. Only the pickling (1 PK) in the hot-rolling finishing process represented by the symbol ● is set so that the cycle calendar cannot be edited, but can be crushed.
[0158]
Further, the operator in charge of the second cold rolling process is a part indicated by a circle in the “two cold” column of FIG. 25, that is, the processing of 5PK to 3CGL and BAF for the second cold rolling process in charge of himself. Can perform landslide processing, propagation processing, and cycle calendar editing processing, but cannot perform such processing for other steelmaking processes, hot rolling processes, first cold rolling processes, and stainless steel processes. The pickling (1 PK) in the hot rolling finishing process, which is the only process indicated by ●, is set so that only landslides can be performed.
[0159]
Further, the operator in charge of the stainless steel process is a part indicated by a circle in the “SUS” column of FIG. 25, that is, SCM and CAP of the stainless steel process, CBL to 2CGR of the second cold rolling process, and the first cold rolling process. BAF is set to be able to perform landslide processing, propagation processing, and cycle calendar editing processing. The third tandem cold mill 3TCM and the third continuous annealing equipment 3CAL of the second cold rolling process represented by the mark ● Is set to be able to perform a landslide process and a propagation process, and it is not possible to perform those processes for other processes.
[0160]
In FIG. 25, for the steps marked with a circle in the “Silk constraint” column, the cycle calendar can be adjusted by editing the cycle calendar. In FIG. 25, blank areas are facilities that are not covered by the monthly production plan.
On the other hand, for the production order, the operator in charge of the first cold rolling step is set to be editable for the production order passing through the first cold rolling step, and the production order passing the second cold rolling step is set to be editable. (2) The operator in charge of the cold rolling process is set to be editable, and the operator in charge of the stainless steel process is set to be editable for the production order passing through the stainless steel process. For the same production order, it is set so that only the general operator or one operator in charge can edit the production plan. However, when both the operator in charge of the second cold rolling process and the operator in charge of the stainless steel process can edit the cycle calendar, as in the case of the BAF in the second cold rolling process, the production plan is determined in bucket units of the cycle calendar. An operator in charge that can be edited is set, and the cycle calendar can be edited if the operator assigned to this bucket and the operator of the production order assigned to this bucket match. It is a mechanism that is done.
[0161]
Therefore, as shown in FIG. 26A, a bucket BK2 for SUS409 in the stainless steel process is set next to a bucket BK1 for the thin material in the second cold rolling process, as shown in FIG. Subsequently, in a state where the bucket BK3 for the quasi-thick material in the second cold rolling step is set, the operator in charge of the second cold rolling step logs in to the server 2 with the name of the responsible operator in FIG. When the production planning process is executed in the execution mode and the general operator is not performing the production planning process, the process proceeds from step S1 to step S26 through steps S22, S23 and S25 in the process of FIG. If the editing process has been selected, the process proceeds to step S27b, where the cycle It will execute the Nda editing process. At this time, since the user himself / herself has the editing authority for the buckets BK1 and BK3, he can freely move, copy, and enlarge / reduce the bucket. However, the start point of the bucket BK2 is delayed so that the bucket BK1 is deleted. If it is desired to extend the bucket BK1 by delaying the starting point, when the bucket BK2 is selected, the name of the authorized person set in the bucket BK2 and the name of the operator in charge who logged in are different. The process proceeds from step S115 to step S116, in which guidance information indicating that there is no adjustment authority, the name of the general operator having the adjustment authority, and the name of the operator in charge of the stainless steel process are displayed on the display 3b.
[0162]
For this reason, the operator in charge of the second cold rolling process adjusts the shrinkage of the bucket BK2 in the direction of delaying the start time of the bucket BK2 to the general operator or the operator in charge of the stainless steel process by means of verbal or telephone or e-mail. When the requesting operator is informed and the requesting operator understands, for example, the information processing terminal 4D is used to log in to the production planning process with the name of the operator in charge, and then the execution mode is selected, and the cycle calendar editing in step S27b is performed. By performing the processing, the start time position of the bucket BK2, that is, the start end is dragged with the mouse 3d and moved to the end, thereby reducing the cycle chance display. As a result, the starting end of the bucket BK2 contracts to the right as shown in FIG. 26B, and a blank portion is created between the bucket BK1 and the bucket BK1. Therefore, after that, the operator in charge of the second cold rolling step drags the end time position of the bucket BK1, ie, the end portion, with the mouse 3d to move to the start end position of the bucket BK2, as shown in FIG. 26 (c). , The time period of the cycle chance can be increased.
[0163]
Next, the cycle calendar editing process will be specifically described. For example, the general operator reads the production plan stored in the production plan file 20e by performing a mountain slide, accumulates the required production time for each process from the cycle setting line for each production order, and stores the daily production time for each process. When the operation rate of each unit is calculated, and the operation rate of each process is represented by a diagram in which time is plotted on the horizontal axis and the operation rate is plotted on the vertical axis, the results are as shown in FIG. .
[0164]
In FIG. 16, in the third tandem cold mill 3TCM, the operating rate exceeded 100%, that is, the facility capacity on the 13th and 15th days, and the facility capacity was exceeded on the 12th, 14th and 16th days in the third continuous annealing furnace 3CAL. Is over. On the other hand, as shown in FIG. 17, the third tandem cold mill 3TCM has a large in-process inventory on the 12th and 14th days, and the third continuous annealing furnace 3CAL has an in-process inventory on the 13th. More.
[0165]
If the excess capacity of the equipment is due to, for example, no cycle chance for high-tensile steel in the third tandem cold mill 3TCM in the cycle calendar and this high-tensile steel is a material that cannot be properly arranged, As shown in FIG. 27, when the shortest lead time is accumulated from the delivery date to the upstream process, the cycle chance of the third tandem cold mill 3TCM is actually reduced due to the limitation of the cycle chance in the third tandem cold mill 3TCM. The cycle setting line shown by the dashed line is set in the shortest time from the existing position to the downstream process, and the production order of high-tensile steel concentrates on the cycle chance, and the production timing in each process of each production order That the parts that are connected by lines are dense and partially overlapped. To. As shown in FIG. 16, when the required manufacturing time is accumulated for each facility, the facility capacity exceeds the capacity of the third tandem cold mill 3TCM on the 13th.
[0166]
If the production timing at a certain facility with a production order group of a certain product type is concentrated on a certain cycle opportunity, it may not be possible to adjust the process simply by automatically performing the landslide process. The operator in charge adjusts the cycle chance in real time, that is, edits the cycle calendar to make fine adjustments.
[0167]
At this time, the operator in charge adjusts the cycle chance based on the operation rate in FIG. 16 and the in-process stock amount in FIG. That is, in the operation rate verification chart of FIG. 16, there is almost no production schedule on the third tandem cold mill 3TCM and the third continuous annealing furnace 3CAL on the 6th and 7th days, and the tendency of increase of the in-process inventory is also shown in FIG. In addition, since the third tandem cold mill 3TCM has an increasing tendency from about 8 days, and the third continuous annealing furnace 3CAL has an increasing tendency from about 10 days, the operator in charge of the third tandem cold mill 3TCM is vacant on the 6th. It can be determined that this is possible by setting the cycle chance of the high-tensile steel that originally had no cycle chance on the 7th. Similarly, the cycle opportunity on the 12th and 13th days of the third continuous annealing furnace 3CAL can be determined. It can be determined that it is possible to delete and move the cycle chance on the 6th to 8th and the 10th and 11th days.
[0168]
In order to perform the cycle calendar adjustment, the information processing terminal 3 provided for each process accessible to the production plan management system 2A of the server 2 executes a cycle chance real-time adjustment process shown in FIG.
In the real-time adjustment process of the cycle chance, first, the cycle calendar before adjustment shown in FIG. 4 is displayed on the display 3b. Adjust the cycle chance display on the displayed cycle calendar. Here, as shown in FIG. 28, new cycle chances HT1, HT2, and HT3 for high-tensile steel are formed in the third half of the third tandem cold mill 3TCM on the second half of the fifth day, the first half of the sixth day, and the second half of the seventh day. In addition, the non-allocated portion of the cycle chance of the product D on the ninth day shown in FIG. The cycle chance unallocated part of the product N and O on the 12th, the cycle chance unallocated part of the product T on the 14th, and the cycle chance unallocated part of the product V on the 15th are deleted.
[0169]
Further, in the third continuous annealing furnace 3CAL, a description will be given below by comparing FIG. 4 with FIG. 28, but the allocation of the cycle chances of the 409 system and the 430 system on the 12th and 13th is deleted, and The cycle chance is set in the latter half of the day, and the cycle chance of a product type called BB on the 16th is changed to a cycle chance including high-tensile steel and the time zone is shortened.
[0170]
Such adjustment of the cycle chance is performed by left-clicking the cycle opportunity display with a mouse when a new cycle opportunity is created, and when a cycle opportunity of a corresponding product type exists in the vicinity thereof, The cycle chance can be copied by selecting the cycle chance, dragging the mouse to the desired time position, and selecting copy. To change the start time or end time of the copied cycle chance, left-click the start time or end time of the copied cycle chance with the mouse, and drag the mouse to the target time in this state to display the cycle chance display. By scaling, the start or end time can be changed. At this time, by performing selection processing for each of the cycle chances displayed in parallel, it is possible to simultaneously select and perform editing processing such as enlargement / reduction, copying, moving, deleting, and changing the corresponding product type. Similarly, by performing selection processing for each of the cycle chances related before and after, it is possible to simultaneously select and perform editing processing such as enlargement / reduction, copying, movement, deletion, and change of the corresponding product type.
[0171]
Further, if the delete key is pressed without dragging the mouse with the cycle chance selected, the cycle chance display can be deleted. Furthermore, by right-clicking the mouse 3d without selecting a cycle chance, a new cycle chance of a predetermined size can be created. In this case, the cycle type is set by inputting from the keyboard 3c. , Start time and end time.
[0172]
The cycle calendar editing process is repeated until the adjustment of the cycle chance display of the cycle calendar displayed on the display 3b is completed and the enter key of the keyboard 3c is pressed, for example. The process proceeds from step S102 to step S103, where a pre-check process is performed to determine whether or not this is appropriate. At this time, if a new cycle chance is just created or copied, there will be no problem because the number of new cycle opportunities will increase, but the start time and end time of the cycle chance will be changed, and the cycle chance will be moved or deleted. In the case of performing, the cycle setting line is formed using the changed cycle chance, the available cycle chance disappears, and a material that cannot be properly arranged that exceeds the delivery date occurs, If there is a lock facility whose position change is prohibited in the cycle setting line, it may be necessary to change the lock position.When these cases occur, the cycle calendar editing process is Judgment is inappropriate, and guidance information to the effect that material that cannot be properly placed or that the lock position cannot be observed will be displayed. Back from displayed on Lee 3b in step S101, performs the editing process again cycle calendar.
[0173]
On the other hand, if the occurrence of the unplaceable material or the change of the lock position does not occur in the pre-check process, it is determined that the editing process of the cycle calendar has been properly performed, and the process proceeds to step S105, where the cycle calendar file is deleted. The cycle calendar stored in 20d is overwritten, and the edited result of the cycle calendar is reflected on the cycle calendar.
[0174]
In this way, when the editing result of the cycle calendar is reflected in the cycle calendar, it is determined whether or not there is a properly unplaceable material that is not properly placed in the cycle calendar so far, and the inappropriately unplaceable material is determined. If not, the process directly proceeds to the reference time calculation process. If there is a material that cannot be properly arranged, the operator in charge finely adjusts the cycle chance again, or adjusts the cycle chance with the newly edited cycle chance. It is judged by a human system whether or not it is possible to manufacture unplaceable materials, and if manufacturing is possible, it is rescued by manually re-inputting the unplaceable materials as the appropriate placed materials, and then the reference time calculation process Move to
[0175]
In the reference time calculation process, as shown in FIG. 7 described above, the earliest possible start time is set with the shortest lead time from the manufacturing start time according to the process order, and these are set to the line L1 and the cycle in the facility to be passed. The earliest possible start time is set in consideration of the constraint of chance, and a line L2 connecting them is set, and a latest start possible time is set with the shortest lead time from the delivery date, and these are set back from the line L3 and the delivery date. In this manner, the earliest possible start time is set while considering the cycle chance while satisfying the cycle chance constraint, and a line L4 connecting these is set.
[0176]
Next, retroactively from the delivery date, the production start time in each process is assigned with the standard lead time in consideration of the cycle chance. At this time, as shown in FIG. 9 described above, when the cycle chance in a certain process is adjusted in real time, and before and after the process, it is possible to secure the same position as the pile position before the change of the cycle chance. The same stacking process is performed to allocate the manufacturing start times so as to be at the same stacking position. That is, in FIG. 9, when the start time of the cycle chance C31 is extended to the past side as shown by the one-dot chain line, the process on the downstream side with respect to the process is limited to the time that the cycle chance is not lost in the lead time. In the case where the start time is allocated with the shortest lead time, and the start time before the cycle chance change can be maintained for the downstream process, that is, when the start time before the cycle chance change is not set, the disclosure time is set to the start time before the cycle chance change. To maintain.
[0177]
By performing such a stacking process at the same position, it is necessary to review the start time of the process upstream of the facility where the cycle chance has been adjusted, but the start time of the process downstream of the process where the cycle chance has been adjusted is required. This eliminates the need to review and can simplify the landslide process.
By performing the above-described cycle calendar editing processing, as shown in FIG. 29, regarding the equipment capacity, the excess of the equipment capacity on the 13th of the third tandem cold mill 3TCM on the 13th is resolved, and this is reduced to 5-7 days. Transfers will reduce the excess of equipment capacity. Similarly, for the third continuous annealing furnace 3CAL, the excess of the facility capacity on the 14th is resolved, and the excess is transferred to the 5th to 11th. Moreover, as shown in FIG. 30, the in-process inventory amount of the third tandem cold mill 3TCM on the 12th is reduced, and the in-process inventory amount of the third continuous annealing furnace 3CAL is also the in-process inventory on the 13th. The amount has been reduced and leveled (there are days when the capacity is still in excess, but further adjustments will eliminate it).
[0178]
In this way, by editing the cycle calendar, it is possible to suppress the excess of the capacity utilization rate and to set the optimal cycle chance that can equalize the work-in-process inventory, and to optimize the production plan. Can be created.
In addition, when editing the cycle calendar, if the editing result results in improper placement or lock position observance, the display of guidance prevents the editing result of the cycle calendar from being reflected in the original cycle calendar Therefore, it is possible to reliably prevent a problem that a new production plan needs to be reworked depending on the editing result of the cycle calendar, and to easily create an accurate production plan in a short time.
[0179]
As described above, when the preset operator is executing the production planning process in the execution mode, the general operator having the editing authority for all the processes can execute the information processing device 3A or other available information processing. When logging in to the production planning process from the terminal with the name of the general operator and selecting the execution mode in the production planning process of FIG. 5, since another operator in charge is already in the production planning process, the process proceeds from step S4 to step S21. The guidance information indicating that the operator in use is in use and the execution mode is not possible is displayed on the display 3b.
[0180]
For this reason, the general operator recognizes that the editing process of the production plan stored in the production plan file 20e is impossible. However, the general operator edits the production plan assumed by the general operator. If you want to know immediately, select the simulation process. When the simulation process is selected in this way, the current production plan stored in the production plan file 20e is read out, a pile-up process, a mountain-strip process, and a cycle calendar editing process are performed based on the production plan, and the results are displayed on the display 3b. Can be performed. In this simulation process, the simulation result is not reflected in the current production plan stored in the production plan file 20e, and does not affect the editing process of the production plan currently executed by the operator in charge. No, but it is possible to save the simulation results. Therefore, even when one of the responsible operators is editing the production plan, the general operator can obtain a simulation result corresponding to the result of editing the production plan by the simulation processing. When it is desired to reflect this simulation result in the production plan stored in the production plan file 20e, when the editing process of the production plan by each responsible operator is completed, the user logs in with the name of the general operator, and in the production planning process of FIG. As the execution mode, a pile-up process, a mountain-strip process, and a cycle calendar editing process are executed, and the results are stored in the production plan file 20e.
[0181]
Further, even when the general operator and each operator in charge perform the production planning process of FIG. 5, when selecting the reference mode instead of the execution mode, the other operator in charge and the general operator are executing in the execution mode. Also, the production plan stored in the production plan file 20e can be displayed on the display 3d for reference.
In the above-described embodiment, the case where the present invention is performed on a production plan for a steel product has been described. However, the present invention is not limited to this. Can be applied to production planning.
[0182]
Further, in the above-described embodiment, a case has been described in which the bucket filling rate of the variable length bucket is displayed in color on the cycle calendar, but the present invention is not limited to this, and the bucket filling rate may be directly displayed as a numerical value. Good.
Further, in the above embodiment, the general operator and the responsible operator may be composed of a plurality of persons having the same editing authority, and in this case, the general operators and the responsible operators having the same editing authority may be simultaneously produced. It suffices to surely prevent the editing of the production plan from being performed so that only one person having the same editing authority can edit the production plan.
[0183]
Furthermore, in the above-described embodiment, the case where the manufacturing start time is allocated in consideration of the longest lead time in the pile processing, the landslide processing, and the propagation processing is described. Similarly, the production start time may be assigned retroactively from the delivery date by the standard lead time.
Furthermore, in the above-described embodiment, the case where the authority to execute only the landslide process, the propagation process, and the cycle calendar editing process in the process set in the work mode has been described, but is not limited thereto. Instead, it is possible to remove the operation authority of the cycle calendar editing process, disable the editing authority of a specific cycle chance of another process, or arbitrarily set the executable authority.
[0184]
Further, in the above embodiment, the case where the login screen is displayed and the login name and the password are input when executing the production planning process has been described. However, the present invention is not limited to this. Whether the operator is the general operator or the operator in charge may be determined based on the login name for the server 2 that is input when the apparatus is started, or a card reader such as an IC card or a magnetic card is connected to the information processing terminals 3A to 3D. And inputting the identification information wirelessly from a portable information terminal such as a mobile phone using a short-range wireless communication interface.
[0185]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the production plan creation unit includes the information processing terminal capable of accessing the production plan creation unit. Since it is configured to set the available means of the cycle calendar management means, the pile means, and the landslide means based on, it is possible to limit the means available for each operator in charge of the information processing terminal, It is possible to prevent a plurality of operators from accessing the production plan of the same product at the same time, and to create the production plan accurately.
[0186]
According to the second aspect of the present invention, since the landslide means includes a propagation process for reflecting the landslide result in the preceding and succeeding steps, the landslide result of a certain step can be reliably transmitted to the preceding and following steps. To create an accurate production plan.
Further, according to the third aspect of the invention, the production plan creation unit is configured to perform, in addition to the cycle calendar management means, the pile means, and the collapse means, a production plan equivalent to the sialk calendar management means, the pile means, and the collapse means. Since the simulation which is not reflected is performed and the simulation means is provided, the production plan can be simulated using the simulation means while another operator in charge is executing the production plan.
[0187]
Still further, according to the invention according to claim 4, the production plan creation unit sets an operator in charge who can handle each of the production order and the cycle chance for each equipment included in the cycle calendar, and sets the same. Since only the assigned operator can edit the production order and the cycle chance, it is possible to prevent the production order and the cycle chance from being changed carelessly and to prevent the production plan from being broken. be able to.
[0188]
Still further, according to the invention according to claim 5, the cycle calendar management means, the pile means, the landslide means and the simulation means can be edited in the general operator mode, and at least the landslide means can be edited for each equipment in the assigned operator mode. Therefore, in the assigned operator mode, it is possible to perform editing processing on different facilities at the same time, and it is possible to efficiently create a production plan in a short time.
[0189]
According to the sixth aspect of the present invention, when one of the general operator mode and the assigned operator mode is set, execution of the other mode is prohibited. Can be reliably prevented.
Furthermore, according to the invention according to claim 7, when the assigned operator mode is set, the execution of the assigned operator mode of different equipment is permitted, so that the plurality of assigned operator modes are simultaneously executed on different equipment to produce the same. A plan can be efficiently created in a short time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a file configuration in a host computer.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a variable length bucket forming procedure in a cycle calendar.
FIG. 4 is an explanatory view showing a cycle calendar.
FIG. 5 is a flowchart illustrating an example of a production planning process executed by the information processing terminal.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing an example of a standard table used for a production planning process.
FIG. 7 is a diagram provided for explanation of a reference time setting process.
FIG. 8 is a flowchart illustrating an example of a stacking process.
FIG. 9 is a diagram provided for explanation of a stacking process.
FIG. 10 is a flowchart illustrating an example of a mountain crushing process.
FIG. 11 is a flowchart illustrating an example of a propagation process.
FIG. 12 is an explanatory diagram of an allocation state in a stacking process.
FIG. 13 is an explanatory diagram of another allocation state in the stacking process.
FIG. 14 is a flowchart illustrating an example of a real-time adjustment process of a cycle chance.
FIG. 15 is a flowchart illustrating an example of a cycle calendar editing process.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing an operation rate in units of one day before a landslide.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a work-in-process stock amount per day before a mountain collapse.
FIG. 18 is an explanatory diagram of a forward moving process in the mountain crushing process.
FIG. 19 is an explanatory diagram of a first advance process in a mountain-eroding process.
FIG. 20 is an explanatory diagram of a second advance process in the mountain-eroding process.
FIG. 21 is an explanatory diagram of an alternative transfer process in the mountain landslide process.
FIG. 22 is an explanatory diagram showing a pile-up state and a re-allocation state based on the earliest possible start time of constraint consideration in the capability priority allocation processing.
FIG. 23 is a diagram provided for explanation of a propagation process.
FIG. 24 is a diagram provided for explanation of a lock process.
FIG. 25 is a diagram showing an editable process of a general operator and a responsible operator.
FIG. 26 is a diagram provided for explanation of cycle chance adjustment.
FIG. 27 is a diagram provided for explanation of a stacking process of materials that cannot be arranged properly.
FIG. 28 is a diagram showing a display state of a cycle calendar after editing.
FIG. 29 is an explanatory diagram showing an operation rate on a daily basis after the cycle calendar is edited.
FIG. 30 is an explanatory diagram showing the in-process stock amount per day after the cycle calendar is edited.
[Explanation of symbols]
1 Host computer
2 Server
2A Production plan management system
3A-3D information processing terminal
3a Information processing terminal body
3b display
3c keyboard
3d mouse
4 Local area network
11 Demand order registration file
12 Production order association file
13 Production order data registration file
14 In-process inventory information file
20a Data operation processing unit
20b standard table
20c Process table
20d cycle calendar file
20e Production plan file
20f display
21 Parts data definition file
22 Parts list definition file
23 Manufacturing process order list file
24 Equipment list definition file
25 Alternative equipment setting definition file
26 Cycle process order setting definition file
27 Cycle equipment setting definition file

Claims (7)

複数の製造工程を構成する複数の生産設備で逐次製品を生産する場合の生産計画を作成する生産計画作成システムにおいて、前記各生産設備における前記製品の製造タイミングを設定したサイクルカレンダーの作成及び編集を行うサイクルカレンダー管理手段と、該サイクルカレンダー管理手段で作成したサイクルカレンダーに基づいて前記製品の製造所要時間の山積みを行う山積み手段と、該山積み手段の山積み結果に基づいて製造能力超過工程の山崩しを行う山崩し手段とを少なくとも有して生産計画を作成する生産計画作成部と、該生産計画作成部にアクセスして前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段を利用して生産計画を作成する複数の情報処理端末とを備え、前記生産計画作成部は、前記複数の情報処理端末から入力された固有の識別情報に基づいて前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段の内の利用可能な手段を設定するように構成されていることを特徴とする生産計画作成システム。In a production plan creation system for creating a production plan in the case of sequentially producing a product in a plurality of production facilities constituting a plurality of production processes, a cycle calendar in which the production timing of the product is set in each production facility is created and edited. Cycle calendar management means for performing, stacking means for stacking the required production time of the product based on the cycle calendar created by the cycle calendar management means, and collapse of the manufacturing capacity excess process based on the stacking result of the stacking means A production plan creating unit for creating a production plan having at least a landslide means, and accessing the production plan creation unit to use the cycle calendar management means, the pile means, and the landslide means to create a production plan. A plurality of information processing terminals to be created, and wherein the production plan creation unit includes the plurality of information processing terminals. Et entered unique identification information said cycle calendar management means based on, pile unit, mountain breaking production planning system, characterized in that it is configured to set the available means of the unit. 前記山崩し手段は、山崩し結果を前後の工程に反映させる伝播処理機能を含んで構成されていること特徴とする請求項1記載の生産計画作成システム。2. The production plan creation system according to claim 1, wherein said landslide means includes a propagation processing function for reflecting a landslide result in preceding and succeeding processes. 前記生産計画作成部は、前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段の他、当該サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段と等価な機能を有して生産計画に反映されないシミュレーションを行うシミュレーション手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の生産計画作成システム。The production plan creation unit performs a simulation that is not reflected in the production plan by having functions equivalent to the cycle calendar management means, the pile means, and the collapse means, in addition to the cycle calendar management means, the pile means, and the collapse means. 3. The production plan creation system according to claim 1, further comprising a simulation unit. 前記生産計画作成部は、製造オーダー及びサイクルカレンダーに含まれる各設備毎のサイクルチャンスの各々についてそれらを扱うことのできる担当オペレータを設定し、設定された担当オペレータのみが製造オーダー及びサイクルチャンスの編集を可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の生産計画作成システム。The production plan creation unit sets an operator in charge that can handle each of the production order and the cycle chance for each equipment included in the cycle calendar, and only the set operator in charge edits the production order and the cycle opportunity. The production plan creation system according to any one of claims 1 to 3, wherein the production plan creation system is configured to be capable of: 前記生産計画作成部は、前記サイクルカレンダー管理手段、山積み手段、山崩し手段及びシミュレーション手段を編集可能な総括オペレータが行う総括オペレータモードと、山崩し手段を設備毎に編集可能な担当オペレータモードとを設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の生産計画作成システム。The production plan creation section includes a general operator mode in which a general operator capable of editing the cycle calendar management means, the pile means, the mountain crushing means, and the simulation means, and an operator mode in which the mountain crushing means can be edited for each equipment. The production plan creation system according to any one of claims 1 to 4, wherein the production plan creation system is configured to be settable. 前記生産計画作成部は、前記総括オペレータモード及び担当オペレータモードの何れか一方が実行されているときに他方のモードの実行が禁止されるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の生産計画作成システム。The said production plan preparation part is comprised so that execution of the other mode may be prohibited when any one of the general operator mode and the responsible operator mode is performed. Production planning system. 前記生産計画作成部は、前記担当オペレータモードが設定されているときに、異なる設備の担当オペレータモードの実行を許容するように構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の生産計画作成システム。7. The production according to claim 5, wherein the production plan creation unit is configured to allow execution of the assigned operator mode of a different facility when the assigned operator mode is set. 8. Planning system.
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