JP2004038121A - 地形データ処理方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】電算機にてに地形データ処理をすること。
【構成】等高線データを利用して落水線を自動的に発生させ、落水線から水平断面、垂直断面データを生成する。記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、中央演算装置は少なくとも、選択した等高線のデータ点と標高が低い等高線データの最寄りのデータ点とを結ぶ線分が、他の等高線を横切らないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は選択した等高線の隣に存在する。と判断する等高線位置関係判断手段を具備した地形データ処理装置。
【選択図】    図10

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、標高や勾配や斜面方位や斜面型などを指標として、コンピュータ上にて、地形分類を行うための地形データ処理方法及びその装置に関するものである。
本発明により取得される山地地域の地形分類図は、地すべり、岩屑なだれ、雪崩などの深刻な被害をもたらす現象を解析し、予測する上で、基礎資料となる。
具体的には、近年、地方自治体等が行っている、災害時に住民の避難活動を支援するハザードマップの作成に活用できる。
【0002】
【従来の技術】
地形分類図は、伝統的に、地形図(等高線図)をベースにして、写真判読などをはじめとする手作業で作成されてきた。このため、データを正確に解析するためには多大の労力を要し、膨大なコストがかかるという問題があった。また、人間による手作業のため、個人差や見落としなどが存在した。
この解決策として、日本全国をカバーする数値地図50mメッシュ(標高)などを用いて、地形特徴の把握、数値地形計測及び流域解析等をコンピュータ上で行う手法が開発されている。均一に配置された標高グリッドデータを使用し、同一の手法を用いて計算を行うことにより、客観的、かつ、広範囲の地形解析を、自動的に短時間に行うことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記標高グリッドデータは、コンピュータ処理に適していて処理速度を格段に向上できる反面、等高線データなどを基に作成されることが多く、グリッド化された時点でデータが等間隔に分断されてしまうことから、データや情報量が落ちる。したがって、谷線や尾根線のような斜面の境界を考慮した計算を行うことが難しい。
【0004】
しかし、標高グリッドデータの基データとして使われることが多い等高線データをそのまま使用することにより、等高線が持つ情報にしたがって忠実に斜面を分類することが可能であり、その際、使用する等高線で表現された谷や尾根を考慮した、手作業による分類を再現することができる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来手作業で実現していた専門家レベルの解析精度を維持しつつ、コンピュータ処理可能な新規の地形データ処理方法及びその装置を提供すること、及び、デジタル化した等高線データから落水線データを生成し、生成した落水線データを利用してコンピュータ処理可能な地形データ処理方法及びその装置を提供することにある。
これらの処理方法及びその装置により、地形分類図作業の一部工程が自動化され、作成作業の効率化が図られるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、先に生成された落水線データの到達点を次に生成する落水線データの起点とするデータ処理を繰り返すことにより、等高線データの全ての線分データの任意の点を起点とし、隣接する低位の等高線の全ての線分データの任意の点を到達点として、個々の落水線線分データを生成して、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、該地形データ処理方法は、等高線データの線分データの任意のデータ点を落水線生成の起点として選定するステップと、前記選択した等高線データに隣接する低位の等高線の線分データの任意のデータ点のうち、前記起点からの距離が短いものが優先的に選ばれた任意のデータ点を選択点として選定するステップと、前記選択点と前記起点の距離を演算し、最も距離が短い選択点を到達点の候補として、仮線分を選定し、前記起点と前記到達点の候補を結ぶ線分であり、かつ、前記仮線分と交差しない線分を選定し、該選定した線分の到達点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断するステップと、前記起点から隣接する低位の等高線であると判断された等高線データの各線分の任意の点に下ろされた線が前記仮線分と交差しないとき、前記等高線データの各線分の任意の点を落水線作成の到達点の候補とするステップと、全ての到達点の候補の中から起点に最も近い候補を到達点として決定するステップと、前記起点から前記到達点に向かって落水線線分データを生成するステップとを含み、前記決定した到達点を次に生成する落水線線分データの起点として、前記最初のステップを除くステップを順次繰り返し実行し、前記到達点の候補が全く存在せず落水線の終点に到達したと判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において任意のデータ点を選択して以後の各ステップを繰り返し実行し、前記選択した任意のデータ点が等高線データの最後のデータであると判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において、まだ始点とするために用いていない等高線データを選択して以後の各ステップを繰り返し実行することにより、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法とした。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を起点とし、隣接する低位の等高線データの最寄りのデータ点を到達点とする線分が、等高線の線分と交差しないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断する等高線隣接関係判断手段と、前記起点から前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点に下ろされた線分が等高線の他の線分データと交差しないこと及び前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点が起点に最も近いことを条件として、該任意の点を到達点として決定する到達点決定手段と、前記起点から前記到達点に向かって落水線データを生成する落水線データ生成手段と、前記到達点を次に生成する落水線線分データの起点とすることを決定する起点決定手段と、を具備する地形データ処理装置とした。
【0007】
また請求項3に係る発明は、先に生成された落水線データの到達点を次に生成する落水線データの起点とするデータ処理を繰り返すことにより、等高線データの全ての線分データの任意の点を起点とし、隣接する低位の等高線の全ての線分データの任意の点を到達点として、個々の落水線線分データを生成して、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、該地形データ処理方法は、等高線データの全データ点について、落水線生成処理を未実行である旨の属性を付与するステップと、当該データ点の属性が、後のステップにおいて付与されるものを含め、既に当該データ点を起点とする落水線データが存在することを示すとき、又は、既に当該データ点から落水線データを生成しようとして不可能であったことを示すときは、落水線データを新規に生成することなく、データ点が等高線データの終点でなければデータ点を繰上選択し、データ点が等高線データの終点であり、かつ、落水線線分データの始点として用いていない等高線データがあればその等高線データを選択し、当該データ点の属性が、当該データ点を起点とする落水線データが存在しないことを示すとき、当該データ点を落水線データの発生点である起点とするステップと、前記起点からの距離が短いものが優先的に選ばれた任意のデータ点を選択点として選定するステップと、前記選択点と前記起点の距離を演算し、最も距離が短い選択点を到達点の候補として、仮線分を選定し、前記起点と前記到達点の候補を結ぶ線分であり、かつ、前記仮線分と交差しない線分を選定し、該選定した線分の到達点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断するステップと、前記起点から隣接する低位の等高線であると判断された等高線データの各線分の任意の点に下ろされた線が前記仮線分と交差しないとき、前記等高線データの各線分の任意の点を落水線作成の到達点の候補とするステップと、全ての到達点の候補の中から起点に最も近い候補を到達点として決定するステップと、前記起点から前記到達点に向かって落水線線分データを生成するステップと、前記決定した到達点を次に生成する落水線線分データの起点とするステップとを含み、前記次の起点が等高線のデータ点でないとき、または、前記次の起点が等高線のデータ点であるが前記属性が未だ落水線生成処理を行っていないものであるとき、前記3番目のステップから直前のステップまでを順次繰り返し実行し、前記属性が既に当該データ点から落水線データの生成が未実行であることを示すとき、当該落水線の以降の落水線データの新規生成を停止し、前記到達点の候補が全く存在せず落水線の終点に到達したと判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において任意のデータ点を繰り上げて選択して以後の各ステップを繰り返し実行し、前記選択した任意のデータ点が等高線データの最後のデータであると判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において等高線データのライン番号を繰り上げて選択して以後の各ステップを繰り返し実行することにより、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法として、請求項1に係る発明に比し大幅に演算時間を短縮した。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、落水線データ生成処理を実行したか否か及び処理実行後落水線データを生成したか否かを判別する処理実行判別手段と、選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を起点とし、隣接する低位の等高線データの最寄りのデータ点を到達点とする線分が、等高線の線分と交差しないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断する等高線隣接関係判断手段と、前記起点から前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点に下ろされた線分が等高線の他の線分データと交差しないこと及び前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点が起点に最も近いことを条件として、該任意の点を到達点として決定する到達点決定手段と、前記起点から前記到達点に向かって落水線データを生成する落水線データ生成手段と、前記到達点を次に生成する落水線線分データの起点とすることを決定する起点決定手段と、を具備し、前記処理実行判別手段が落水線データ生成処理を実行していないと判別したときのみ、前記等高線隣接関係判断手段、前記到達点決定手段及び落水線データ生成手段により、落水線データを生成する、地形データ処理装置として、請求項2に係る発明に比し演算時間を大幅に短縮した。
【0009】
また、請求項5に係る発明は、任意の等高線において、谷型斜面から尾根型斜面、または、尾根型斜面から谷型斜面へと変わる点を演算し、記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、等高線データのデータ点において、そのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積を演算し、連続する二つのデータ点における外積が変化するとき、その二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と定めるものである地形データ処理方法とした。
【0010】
また、請求項6に係る発明は、中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、等高線データのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積を演算する外積演算手段と、該外積演算手段の各データ点における演算結果を比較し、演算結果の変化を認識する変化認識手段と、該変化認識手段が演算結果に変化があったことを認識したとき、変化をもたらした二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と決定する変曲点決定手段とを具備する地形データ処理装置とした。
【0011】
また、請求項7に係る発明は、任意の等高線において、谷型斜面から尾根型斜面、または、尾根型斜面から谷型斜面へと変わる点を演算し、記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、等高線データのデータ点において、そのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとが成す角度が所定値以下である場合、直線斜面であると判定し、該角度が所定値を超過する場合においては、前記両ベクターの外積を演算し、連続する二つのデータ点における外積が変化するとき、その二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と定めるものである地形データ処理方法とした。
【0012】
また、請求項8に係る発明は、中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、等高線データのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積を演算する外積演算手段と、前記両ベクターのなす角度を演算する角度演算手段と、該外積演算手段の各データ点における演算結果を比較し、演算結果の変化を認識する変化認識手段と、前記角度が所定値を超えることを条件として、該変化認識手段が演算結果に変化があったことを認識したとき、変化をもたらした二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と決定する変曲点決定手段とを具備する地形データ処理装置とした。
【0013】
また、請求項9に係る発明は、参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置し、左右どちら側が高いか、斜面が直線状か谷型か尾根型かによって斜面の水平断面形を分類し、該分類データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、該地形データ処理方法は、選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を最短距離線生成の参照点として選定するステップと、前記選択した等高線データに隣接する高位又は低位の等高線の線分データの任意のデータ点のうち、前記参照点から所定半径以内に存在する任意のデータ点を選択点として選定するステップと、前記選択点と前記起点の距離を演算し、最も距離が短い選択点を到達点の候補として、仮線分を選定し、前記起点と前記到達点の候補を結ぶ線分であり、かつ、前記仮線分と交差しない線分を選定し、該選定した線分を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する高位又は低位の等高線であると判断するステップと、前記参照点から隣接する高位又は低位の等高線であると判断された等高線データの各線分の任意の点に延ばされた線が前記仮線分と交差しないとき、前記等高線データの各線分の任意の点を落水線作成の先端点の候補とするステップと、全ての先端点の候補の中から参照点に最も近い候補を先端点として決定するステップと、前記参照点から前記先端点に向かって最短距離線を生成するステップと、前記参照点を始点とし、1つ前のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、前記先端点まを終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積及び前記参照点を始点とし、前記先端点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積の符号を演算し、前記両ベクターの外積が正であるとき、前記先端点は参照等高線データの右側に位置し、前記両ベクターの外積が負であるとき、前記先端点は参照等高線データの左側に位置すると判断するステップと、前記参照点の1つ前のデータ点から参照点までのベクターと前記参照点から1つ後のデータ点までのベクターとが成す角度が所定値以下である場合、等斉斜面であると判定し、該角度が所定値を超過する場合においては、前記先端点が参照等高線データの左右いずれの側に位置するか、前記参照点の1つ前のデータ点を始点とし、参照点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積の符号が正負いずれかによって、参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置し、左右どちら側が高いか、斜面が直線状か谷型か尾根型か、によって斜面の水平断面形を分類するステップとを含み、前記参照点が選択した等高線データの終点の1つ前に達するまで前記各ステップを繰り返し実行し、前記参照点が選択した等高線データの終点の1つ前に達したとき、次の等高線データを選択して前記各ステップを繰り返し実行することにより、等高線データの始点と終点を除く全データ点について斜面の水平断面形を分類し、該分類データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法とした。
【0014】
また、請求項10に係る発明は、中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を参照点とし、隣接する高位又は低位の等高線データの最寄りのデータ点を先端点とする線分が、他の等高線と交差しないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する高位又は低位の等高線であると判断する等高線隣接関係判断手段と、前記参照点から前記高位又は低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点に延ばされた線が他の等高線の線分データと交差しないこと及び前記高位又は低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点が参照点に最も近いことを条件として、該任意の点を先端点として決定する先端点決定手段と、前記参照点から前記先端点に向かって最短距離の線を生成する最短距離線生成手段と、前記参照点の1つ前のデータ点を始点とし、参照点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積の符号に基づき参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置するかを判別する等高線位置判定手段と、前記参照点の1つ前のデータ点を始点とし、参照点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターの外積の符号に基づき、斜面が直線状か谷型か尾根型かを判別する斜面の水平断面形判定手段とを具備し、参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置し、左右どちら側が高いか、斜面が直線状か谷型か尾根型かによって斜面の水平断面形を分類する、地形データ処理装置とした。
【0015】
また、請求項11に係る発明は、前記地形データ処理方法はさらに、記憶された落水線生成データを読み込み、読み込んだ落水線データの各線分について、勾配と斜面方位の演算を実行するステップと、該演算結果を前記落水線データ記憶領域に記憶するステップとを含み、落水線データの終点に達したとき、次の落水線データについて前記ステップを繰り返し実行し、全ての落水線データについて演算・記憶ステップを実行することを特徴とする請求項1又は請求項3に係る地形データ処理方法とした。
【0016】
また、請求項12に係る発明は、前記中央演算装置はさらに、勾配を演算する勾配演算手段と、落水線の斜面方位を演算する斜面方位演算手段と、該演算結果を前記落水線データを記憶する領域に書き出す書込手段と、を具備していることを特徴とする請求項2又は請求項4に係る地形データ処理装置とした。
【0017】
また、請求項13に係る発明は、前記地形データ処理方法はさらに、記憶された落水線データを読み込むステップと、該読み込んだ落水線データの線分について、連続する2つの落水線データの垂直断面上及び水平面上で成す角度を演算するステップと、該演算結果を前記落水線データ記憶領域に記憶するステップと、を含み、全ての落水線データについて、前記読込、演算、記憶の各ステップを実行することを特徴とする請求項1又は請求項3に係る地形データ処理方法とした。
【0018】
また、請求項14に係る発明は、前記中央演算装置はさらに、連続する2つの落水線データの垂直断面上で成す角度を演算する演算手段と、連続する2つの落水線データの水平面上で成す角度を演算する演算手段と、演算結果を前記落水線データを記憶する領域に書き出す書込手段と、を具備していることを特徴とする請求項2又は請求項4に係る地形データ処理装置とした。
【0019】
また、請求項15に係る発明は、前記地形データ処理方法はさらに、記憶された落水線生成データを読み込み、複数の落水線データの終点の標高が同一であって水平距離が所定値より小さい場合に、それらの落水線データの終点は同一であるとし、終点が同一である落水線データの総数が所定数を超過するとき、これらの落水線データに水系番号を順に与え、終点が同一である落水線データの総数が所定数に達しないときいかなる水系にも属しない旨の属性を与えるステップを含み、全ての落水線データを、いずれの水系番号の水系に属するか、又は、いずれの水系にも属しないかを分類することを特徴とする請求項1又は請求項3に係る地形データ処理方法とした。
【0020】
また、請求項16に係る発明は、前記中央演算装置はさらに、生成された落水線データのうち、同一の終点を持つ落水線データの総数が所定数を超過するとき、同一の終点を持つ落水線データに同一の水系番号を付与するとともに、同一の終点を持つ落水線データの総数が所定数に達しないとき、いかなる水系にも属しない旨の属性を与える水系識情報付与手段を具備していることを特徴とする請求項2又は請求項4に係る地形データ処理装置とした。
【実施例】
【データ構造】
本発明は、等高線データに基づいて落水線データを生成するものである。
そこで先ず、等高線データのデータ構造について説明する。
図2は、等高線データのイメージ図である。この図において、等高線の四角内の数字はライン番号を、同じく円内の数字はポイント番号を示している。
図2(B)は、データ構造を示すもので、ファイルは、x座標とy座標のデータを格納するxyファイルと、z座標のデータを格納するzファイルに分けられており、各ファイルには、前記ライン番号、ポイント番号、END記号が格納されている。
【0021】
【落水線データ生成処理(その1)】
落水線は等高線と直交しながら、最大傾斜方向へ下る線である。このため、落水線は決して尾根や谷を横切ることはない。したがって、落水線の作成は、地形特徴を得るために行う最初に行う最も基本的な処理である。
【0022】以下、請求項1乃至請求項2に係る発明の1実施例について詳細に説明する。
CPUは、記憶装置に記憶された解析対象地域における等高線データを読み込み、該等高線データのうち、ライン番号が最も小さいものを選択し、その等高線データの最初のデータ点から落水線データの作成を開始する。
【0023】以下、落水線データ生成プログラムのフローチャートを図11を参照して説明する。
CPUは、ステップ101において等高線データ全てを読み込み、次のステップ102で最初にライン番号がnである等高線データをM、Mのnn番目のデータ点をmnn、作成する落水線データの落水線番号をs、落水線番号sである落水線データをW、Wのss番目の点をwssとし、次のステップで任意の点aから落水線の線分を下方に向けて引くとき、aを起点mとする。
n,s,nnに1をデータセットしてm=mnnと定義したうえで、ssに1をデータセットする(ステップ104〜107)。
次いで、ステップ108〜109において、当該等高線データMより標高が1ランク低い等高線データがあり、かつ、Mより低い等高線データのデータ点が前記起点mの半径R以内にあるとき、標高が1ランク低い等高線データの全てのデータ点のうち、起点mから所定半径R以内に存在するデータ点を全て選択し、選択した全てのデータ点にフラグ1を立てる(ステップ110)。
ステップ108において、当該等高線データMより標高が1ランク低い等高線データがないとき、および、ステップ109において、Mより低い等高線データのデータ点が起点mの半径R以内にないときは、その起点は落水線データの終点であって、mから落水線の線分を下方へ引くことはできないから、落水線番り、次のデータ点を選択(nn=nn+1)(ステップ122)して、ステップ106に戻る。
上記の所定半径Rは、本実施例では、解析者が入力装置より設定可能とされている。
この所定半径Rは、解析対象地域に対して選定するものであり、等高線密度、得られたデータの精度等を考慮して選ぶ。山地地域を対象地域とする本実施例では、R=150mとした(1:25,000地形図上では6mmとなる)。Rの選択は、計算時間に影響するので重要である。
【0024】CPUは、選択されたデータ点と前記起点mの距離を演算(ステップ111)し、最も距離が短い選択点をデータ点tとし、該データ点tを含む等高線の等高線データをデータ線分Tとする(ステップ112)とともに、起点mから半径R以内に存在する全てのデータ点を含む等高線のデータ線分(同じ等高線データ上の連続する二つのデータ点をつなぐ線分)を選択する(ステップ113)。
次いで、選択されたこれらの等高線データの線分(以下「仮線分」という。)を用いて、標高が1ランク低い等高線データTが選択された等高線データMの隣りに存在するかどうかを調べる。
がMの隣りの等高線データのデータ点であれば、線分mtはどの仮線分とも交差することはない(図3、A)。
しかし、tがMの隣りの等高線データのデータ点でないならば、線分mtは上記したいずれかの仮線分と交差する(図3、B1〜5)。
よって、ステップ114において、線分mtが仮線分と交差すると判断されたときは、tを選択点の中から除去(ステップ116)し、他に選択点がある限り(ステップ117)ステップ112に戻ってtの次に起点mに近い点tを選んで、ステップ113、114に進んでこの処理を繰り返す。ステップ117において他に選択点がないときは、前述した手順でステップ106に戻る。
このとき、全ての選択点を用いても標高が1ランク低い等高線データを決定できない場合は、データ点mを落水線データの終点とする。
【0025】一方、線分mtが仮線分と交差しないと判断されたときは、等高線データTは等高線データMの隣りに存在するものとして、
T=Q、t=qとする(qはQのj番目のデータ点)。
このとき、k=j.kk=jとし、データ点qの前後のデータ点についても、仮線分と交差するか否か調べるために、
min=j−5(但し、j−5<0ならmin=1)とし、
max=j+5(但し、j+5>[Qのポイント番号の最大値]なら、max=[Qのポイント番号の最大値])とする(ステップ115)。
次いで、起点mと1ランク下の隣接する等高線データQのデータ点qの前後(この例では、前後5つずつ)のデータ点との線分(qj+5.... qj−5)は仮線分と交差するかについて調べ(ステップ123〜125,127〜129)、起点mと各データ点との線分が仮線分と交差しないものを落水線作成の先端点wの候補とする(ステップ126.130)。
さらに、起点mから、qk+1とqを通る直線とqkk−1とqkkを通る直線に垂線をおろして交点をp、pkkとし(ステップ134.140)、p、pkkは線分qk+1、qkk+1kkの上にあり、かつ、mp、mpkkの線分は仮線分と交差しないものについて、落水線作成の先端点wの候補とする(ステップ137.143)。
そして、すべての先端点wの候補の中から起点mに最も近い点を落水線作成の先端点wとして選び、mとwを結んで落水線を生成し、生成した落水線データは、落水線データファイルに記憶される(ステップ146.147)。
【0026】ここでさらに、1ランク下に隣接していた等高線データから落水線を生成するために、等高線データQをMに、データ点wをmに置換し(ステップ148)、ssを1インクリメントしてステップ108に戻り、ステップ109からステップ149までの処理を繰り返し、落水線の終点に到達するまで落水線を生成し続ける。
そして落水線の終点まで到達したら、再度ステップ150において、nnを1インクリメントして、次のデータ点から落水線の終点に到達するまで落水線データを生成する。
当該等高線データの最後のデータ点からの落水線データの生成が終了した(ステップ122)ら、nnを1インクリメントして、Mの最初のデータ点から落水線データを生成し、順次この処理を実行し、ライン番号が最大の等高線データに到達したとき落水線データの生成を終了する。
本実施例では、落水線データの発生源である起点を等高線線分データのデータ点としているが、これに限ることなく、等高線線分データの任意の点、例えば中間点であってもよいこと勿論である。
また、落水線データの先端点を選定するに際し、起点mから所定半径R以内に存在するデータ点としたが、mからの距離が短い順に所定数としてもよく、要するに、起点からの距離が短いものが優先的に選ばれた任意のデータ点を選択点として選定すればよい。
【0027】
【落水線データ生成(その2)】
本発明は、上記した請求項に1、2係る落水線データ生成(その1)のように落水線データを重複して生成することなく、落水線データの生成時間を短縮することを目的として創作されたものである。
このため本発明は、等高線データの全データ点に、fall_i[等高線データのライン番号][等高線データのポイント番号]=−1(既成の落水線が存在するときに、その落水線番号を入れる)と、fall_j[等高線データのライン番号][等高線データのポイント番号]=−1(その点から落水線を引けないときは−10,既成の落水線が存在するときは、その点での落水線のポイント番号を入れる)という属性を与える(ステップ203)点に特徴がある。
このことにより、既に落水線データを生成したか否か、又は、生成しようとして不可能であったか否かを判別できるようにする。
【0028】図12フローチャートを参照して、本実施例について説明する。
CPUは、ステップ201において等高線データ全てを読み込み、次のステップ202で最初にライン番号がnである等高線データをM、Mのnn番目のデータ点をmnn、作成する落水線データの落水線番号をs、落水線番号sである落水線データをW、Wのss番目の点をwssとする。
ステップ203では、等高線データの全データ点に上述の属性を与える。
次のステップ204で、任意の点aから落水線の線分を下方に向けて引くとき、aを起点mとする(ステップ201〜202)。
次いで、n,s,nnに順次1をデータセットしてm=mnnと定義したうえで、ss=1とデータセットする(ステップ205〜208)。
【0029】本実施例の特徴的な部分として、ステップ209において、落水線データのライン番号が正であるか否か、そした、ステップ210において、落水線データ生成手段生成しようとして不可能であったか否かを判断する。
このステップ209,210により、既に落水線データが生成されているか否かが判断される。
このとき、当該データ点mを起点とする落水線データが既に生成されていたら、新たに落水線データを生成することなく、ステップ211、213に移り、落水線データのポイント番号が1であるか否か、また、mがMの終点であるか否か判断し、終点でなければ、次のデータ点を選択(nn=nn+1)(ステップ214)してステップ207に戻る。mがMの終点であれば、Mがライン番号最大の等高線データか否か判断し、Mがライン番号最大の等高線データでなければ、次の等高線データを選択(n=n+1)(ステップ216)してステップ206に戻り、Mがライン番号最大の等高線データであれば、落水線データの生成処理を終了する。
【0030】前記ステップ210において、落水線データのポイント番号が−10であるか否かを判断する。この属性−10については後述するが、既に、mから落水線データを延長させようとして不可能であった、換言すれば、当該データ点は落水線の終点であると判断されるので、mを始点とする落水線線分データは発生させないで、次のステップ211に移る。
落水線データのポイント番号が−10でないときは、mを落水線データW(落水線番号s)の発生点とする。このとき、mはWのss番目の点(初期値ss=0)となる(ステップ208)。
【0031】次いで、ステップ217において、当該等高線データMより標高が1ランク低い等高線データはあるか否か判断し、なければ、当該落水線データの終点であると判断されるから、ステップ265において、落水線データのポイント番号として−10という属性を付与して、次のデータ点を選択(nn=nn+1)(ステップ214)してステップ207に戻る。
ステップ217以降、等高線QをMに、wをmに置き換えるステップ254までの処理は、前記第1の実施例と同一であるので、説明を省略する。
mが等高線データのデータ点でないとき、ステップ217に戻って次の落水線データの生成処理に入る。
一方、mが等高線データMのデータ点miiであるときは、落水線データのライン番号が−10か、また−1か否か判断し、−10であれば、mは終点(ステップ265)であり、−1であれば、ステップ217に戻り落水線データの生成処理に入る。
前記ステップ256において、fall_i[i][ii]が−1でないときは、miiを通る落水線データが既に存在する。そして、miiはfall_i[i][ii]番目の落水線データのfall_j[j][jj]番目の点である(ステップ258)。
このときは、この落水線データWに、当該データ点mから既に生成された落水線データのfall_j[j][jj]番目の点から終点までを接続する(ステップ285)。
次いでステップ259において、Wの始点からss番目の点([ss+1]番目の点がmである)について調べる。
ライン番号rの等高線データMのrr番目のデータ点mrrと一致する点については、等高線データ点に、fall_i[r][ss],fall_j[r][rr]=Wでのポイント番号、という属性を与える。
なお、ステップ248において、wの候補が全く存在しないときは、ステップ266の処理をした上で、ステップ5に戻る。
また、ステップ256において、落水線データのライン番号が−1であるときは、落水線データは存在しないのであるから、ポイント番号を1インクリメントして、ステップ211に戻る。
さらに、ステップ255において、落水線データのポイント番号が−10であるときは、既にmから落水線データを延長させようとして不可能であったので、mを落水線データWの終点として、前述のステップ259の処理をする。
ここでさらに、1ランク下に隣接していた等高線データから落水線を生成するために、等高線データQをMに、データ点wをmに置換し(ステップ252)、ステップ217に戻り、ステップ218からステップ253までの処理を繰り返し、落水線の終点に到達するまで落水線を生成し続ける。
そして落水線の終点まで到達したら、再度ステップ1において、nn=nn+1の処理をして、次のデータ点から終点に到達するまで落水線データを生成する。
当該等高線データの最後のデータ点からの落水線データの生成が終了したら、1ランク下の等高線データの最初のデータ点から落水線データを生成し、順次この処理を実行し、ライン番号が最大の等高線データに到達したとき落水線データの生成を終了する。
【水平断面形の分類】
斜面の水平断面形の分類を行うためには、任意の等高線が、標高の高い等高線と低い等高線のどちらに向かって曲がっているのかを知る必要がある。
このため先ず、等高線データMの左右どちらの側に、標高の低いあるいは高い隣の等高線データが存在するのかを判別しなければならない。
さらに、斜面の水平断面形は、等高線の形状によって分類されることから、曲線の変曲点が、水平断面形を分ける点になる。従来、変曲点を捜すためにデータ点を通る曲線を近似し、この曲線に沿って変曲点を求めていたが、これでは解析に要する時間が膨大になるため、本発明者らは、等高線生データを用いた、より簡単な解析手法を開発した。
したがって本発明は、任意の等高線がそれよりも1ランク低いあるいは高い等高線の左右どちらの側に位置するかについての位置関係を特定する手法と、前記変曲点間にある等高線の線分が直線状か、尾根型か、谷型かを判別する手法と、参照点mからhまでのベクターをβ’とし、等高線データx座標とy座標の値のみを用いて(Z=0とし)、外積γ×β’とβ’×αを計算する(図5)。
γ×β’<0、かつ、β’×α<0であるとき、点hは等高線データMの左側に位置し、図5のように、等高線データMの左側が高いことになる。
また、もし、γ×β’>0、かつ、β’×α>0であるとき、点hは等高線データMの右側に位置し、等高線データMの右側が高いことになる。
(γ×β’>0、かつ、β’×α<0)、あるいは、(γ×β’<0、かつ、β’×α>0)、あるいは、γ×β’=0あるいは、β’×α=0であるとき、点hは判断には適さない点であるので、チェック1と同様ステップ330へジャンプする。
等高線データMと隣の等高線データとのトポロジー的関係を確認するために、参照点(m=mj+1,mj+2,‥)を変えながら、上記チェック1と上記チェック2の処理を3回繰り返す。このとき、チェック回数は前記カウンタの値として記録される。
その後、前記3回のチェックの結果得られた等高線位置データJ[1]、J[2]、J[3]の値が、全て一致しているとき、これを等高線データのデータ領域に位置情報についての属性として書き出す。一致しないときは、データ点が等高線データの終点に到達するまでに一定数確保できる場合は、前記チェック1、2を最初からやり直す。
なおこの実施例では、データ点が等高線データの終点に到達するまでに一定数確保できない場合は、一致するデータを1、2番目のカウンタの等高線位置データJ[1]、J[2]とし、J[3]のデータを取り直す。また、次のデータ点が等高線データの終点である場合は、前記3回のチェックの結果得られた等高線位置データJ[1]、J[2]、J[3]の値のうち一致するものを、等高線データファイルに、属性として位置情報を書き出すこととしている。
なお、前記位置情報の内容は、等高線の右側が低いか、左側が高いとき、1、等高線の右側が高いか、左側が低いとき、2としている。
この実施例では、各等高線データの二番目のデータ点からチェックが開始され、参照点を変えながら、3回同じ位置関係が認められたとき、その位置関係を正として受け入れるようにしているが、チェック開始データ点、実施回数は特にこから構成されている。
そこで以下、請求項5乃至請求項8に係る発明の1実施例について詳細に説明する。
(1ランク低い等高線データとの位置関係…チェック1)
ステップ301において、等高線データを読み込み、等高線データM(ライン番号i)のj番目のデータ点をm、その前後をmj−1、mj+1とおく。このとき、カウンタの値、count=0とする。
次のステップ302で、参照等高線データMの参照点mにおいて、Mの隣に位置し、かつ、Mより標高が低い等高線データKを捜す。
先ず、等高線データKが1ランク低い等高線データMの左右どちらの側に位置するかを調べ、次いで、等高線データKが1ランク高い等高線データHの左右どちらの側に位置するかを調べる。以下、具体的に説明する。
ステップ304において、参照点mから等高線データKへの最短距離の線を引き、この線とKとの交点をkとする。もし、点kが存在しない場合は、Kの位置を判断できないため、次のデータ点mj+1を用いる(ステップ305)。
参照点mからmj+1、mj−1、kまでのベクターをそれぞれα、γ、βとし(図5)、等高線データのx座標とy座標の値のみを用いて(Z=0とし)、外積γ×βとβ×αを計算する(ステップ306)。γ×β>0、かつ、β×α>0であるとき、点kは等高線データMの右側に位置(ステップ307)し、図5のように、等高線データMの右側が低いことになる。また、もし、γ×β<0、かつ、β×α<0であるとき、点kは等高線データMの左側に位置し、等高線データMの左側が低いことになる(ステップ311)。(γ×β>0、かつ、β×α<0)、あるいは、(γ×β<0、かつ、β×α>0)、あるいは、γ×β=0あるいは、β×α=0であるとき、点kは判断には適さない点であるので、ステップ316へジャンプする。
(1ランク高い等高線データとの位置関係…チェック2)
Mの隣に位置し、かつ、Mより標高が高い等高線データ(等高線データをH、データ点をhとする)を使用することを除き、1ランク低い等高線データとの位置関係のチェックと同じ処理を行う。すなわち、ステップ316〜329において、等高線データHがMの左右どちらの側に位置するかを調べる。
れに限定されない。
【0032】
(水平断面形の判定)
ステップ361において、等高線データと、各等高線データの位置情報Jの値、すなわち、1か2を読み込む。
次のステップ362で、直線斜面を定義するγ°を入力する。この実施例ではγ°を5°としている。
次のステップ364で、等高線データMのデータ点mにおいて、データ点mからデータ点mj+1へ向かうベクターをαとおくとき、等高線データMの全てのデータ点において、αj−1とαの成す角θと、外積αj−1×αを計算する(図7参照。ステップ)。但し、Mの始点と終点では計算しない。
もし、点mj+1での外積の符号が、点mでの外積の符号と異なる場合は、点mとmj+1との中点を変曲点とし、等高線データMに新たなデータ点として加える。
次いで、元の等高線データMの全てのデータ点において、斜面の水平断面形を判定する。
等高線データMの両側に、等高線データHとKが存在するとき、等高線データH、M、Kの標高をそれぞれ、E、E、Eとする(E≧E≧E。ただし、E=E=Eである場合は除く。)。このとき、αj−1×α<0であれば、ラインmj−1j+1は等高線データMの左側に突き出る(図8A)。また、αj−1×α>0であれば、ラインmj−1j+1は等高線データMの右側に突き出る(図8B)。
もし、外積αj−1×α=0である場合は、mj−1j+1は直線であり、ベクターαj−1とαの角θは0°に等しい(0°≦q<180°)。
点mにおける斜面の水平断面形は、下記の要領で分類される。
ケース1.αj−1×α=0(=0°):直線斜面
ケース2.αj−1×α<0 かつ 等高線データH(K)が等高線データMの左(右)側に位置する:   集水(谷型)斜面(図8A)
ケース3.αj−1×α<0 かつ 等高線データH(K)が等高線データMの右(左)側に位置する:   発散(尾根型)斜面(図8A)
ケース4.αj−1×α>0 かつ 等高線データH(K)が等高線データMの左(右)側に位置する:   発散斜面(図8B)
ケース5.αj−1×α>0 かつ 等高線データH(K)が等高線データMの右(左)側に位置する:   集水斜面(図8B)
計算上、θ=0°となることはまれであるから、直線斜面を定義するqに対して、幅を持たせる必要がある。このため、本実施例では、qを±5°で計算している。
【勾配と斜面方位の計算】
図6のように、勾配と斜面方位を得るための単位は、落水線の線分wj+1あるいはwj−1である。勾配εは線分wj+1と水平面が成す角であり(図6A)、斜面方位ωは、北と線分wj+1が成す角である(図6B)。角εとωは、属性として、落水線の線分wj+1に付与される。
【斜面の垂直断面形の分類】
斜面の垂直断面形は連続する二つの落水線の線分wj−1とwj+1との勾配の変化によって、分類することが出来る(図6A)。角δ(0°<δ≦180°)は、落水線の線分wj−1とwj+1が水平面上で成す角である(図6B)。δ<90°である場合は、斜面の垂直断面形を計測するラインとしては不適当であるので、このラインは使用しない。点vj+1は点wとwj+1との中点であり、線分vj−1は斜面の垂直断面形の一単位である。角τ、δ、ε、εj−1は、属性として、ラインvj−1に付与される。斜面の垂直断面形は、三つの基本的な型−τ=180°(等斉斜面)、τ>180°(凹型斜面)、τ<180°(凸型斜面)−に分類することが出来る。しかし、実際は、厳密にτ=180°となる斜面はほとんど存在しないことから、等斉斜面を決めるτに対して、幅を持たせる必要がある。また、等高線の精度を考慮した場合、幅を持たせることは合理的である。角ε、εj−1を用いて、垂直断面形の曲率を計算し、この曲率によって、斜面の垂直断面形を分類することも可能である。
前提:標高が同じ二つの落水線データのデータ点の距離がd[m]以内(デフォルトは0.5[m])であるとき、二つの落水線データは合流するとする。
【落水線データ用いた水系分類の方法】
本発明の落水線作成手法は、隣り合う等高線、したがって標高の異なる等高線を直線でつなげることから、図に示すように、屈曲の激しい部分では、落水線は途切れる。
このような部分は、全体からみるとわずかな数なので、現在、途切れた部分については、手作業でつなぐのが最も実用的である。
そこで、作成された落水線の中で、途切れている部分があれば、その部分を手作業でつないで落水線データを補正し、当該補正した落水線データを解析対象とする。
【0033】水系については、本発明で、同一の終点に収束する落水線データは、同じ水系であると定義している。
実際には、標高が同一の2つの落水線の終点の平面距離がd[m]以内であるとき、この2つの落水線は同一の終点に収束する、というように処理している。この実施例では、デフォルトはd=0.0[m]としている。例えば、元データが1:25,000の等高線であり、図上0.1[mm]しか離れていない終点を同一としたいときは、d=2.5[m]となる。このdは、本発明では解析者が目的に応じて入力するようにしてある。
また、最低f本以上の落水線が同一の終点を持つとき、これらの落水線が水系を形成する、としている。このfは、本発明を使って解析する人が目的に応じて入力するようにしてある。
ステップ501において、上記補正済みの落水線データを読み込み、全ての落水線データに水系番号−1という属性を与える。
次のステップ502でkとsの初期値設定を行い、次のステップ503で、Wの終点をwとし、sより落水線番号が大きい落水線データの中から、終点の標高がwと同じであり、水平距離がd(使用者が決定)以内である落水線データを選ぶ。これらの落水線の総数が、f以上であるとき(ステップ504)、選ばれた落水線それぞれに水系番号kを与える(ステップ505)。また、総数がfより小さい場合は、選ばれた落水線それぞれに水系番号−10という属性を与える。(ステップ506)sは最大の落水線番号(ステップ507)
であれば終了、でなければ落水線番号に+1をする(ステップ508)であれば、終了。Wsの属性が−10(ステップ509)であればステップ507へジャンプする。それ以外の場合、ステップ510においてWsの属性>0の場合は同様にステップ507へジャンプする。満たさないものは、水系番号に+1を与えステップ503へジャンプする。
以上の処理にて、落水線は水系毎に分類される。
水系番号毎(例えば、1,2,3,…)に、落水線の色を変えることにより、落水線をベースにして、分類された水系を表示、印刷することができ、視覚的に理解し易い水系図を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜面の形状(Dikau(1990)を変更)の分類図である。L,直線;V,凸;C,凹。太線はこれらの形状を三つのグループに分ける。(1)ともに直線;(2)一方が直線で、他方が曲線;(3)ともに曲線
【図2】等高線データ構造と形式を示す。
【図3】点qjの決定と点qjを見つけるときのエラーの例を示す。(A)t1は選択点の中で最もmに近く、等高線データTは等高線データMの隣に位置し、仮線分mt1はどの等高線とも交差しない。t4とt5は選択点ではない。B1)仮線分mt1は等高線データMと交差する。このエラーは等高線データMが屈曲している部分で、しばしば発生する。
【図4】点wの候補を捜す手順を示す。
【図5】等高線データMとMの隣のH(あるいはK)の関係を表す。
【図6】勾配と斜面方位の計算と斜面の垂直断面形の分類を示す。
【図7】斜面の水平断面形を分類する点を示す。
【図8】連続するベクターの外積によって得られる斜面の水平断面形を示す。
【図9】斜面の水平断面形の一単位を示す。
【図10】水平断面形の出力例。太線は尾根型、細線は谷型を示す。
【図11】落水線線生成(その1)フローチャート
【図12】落水線線生成(その2)フローチャート
【図13】垂平断面形プログラムフローチャート
【図14】斜面の水平断面形の判定プログラムフローチャート
【図15】一単位ラインの属性解析プログラムフローチャート
【図16】垂直断面形のプログラムフローチャート
【図17】水系分類プログラムフローチャート

Claims (16)

  1. 先に生成された落水線データの到達点を次に生成する落水線データの起点とするデータ処理を繰り返すことにより、等高線データの全ての線分データの任意の点を起点とし、隣接する低位の等高線の全ての線分データの任意の点を到達点として、個々の落水線線分データを生成して、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、
    該地形データ処理方法は、
    等高線データの線分データの任意のデータ点を落水線生成の起点として選定するステップと、
    前記選択した等高線データに隣接する低位の等高線の線分データの任意のデータ点のうち、前記起点からの距離が短いものが優先的に選ばれた任意のデータ点を選択点として選定するステップと、
    前記選択点と前記起点の距離を演算し、最も距離が短い選択点を到達点の候補として、仮線分を選定し、前記起点と前記到達点の候補を結ぶ線分であり、かつ、前記仮線分と交差しない線分を選定し、該選定した線分の到達点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断するステップと、
    前記起点から隣接する低位の等高線であると判断された等高線データの各線分の任意の点に下ろされた線が前記仮線分と交差しないとき、前記等高線データの各線分の任意の点を落水線作成の到達点の候補とするステップと、
    全ての到達点の候補の中から起点に最も近い候補を到達点として決定するステップと、
    前記起点から前記到達点に向かって落水線線分データを生成するステップとを含み、
    前記決定した到達点を次に生成する落水線線分データの起点として、前記最初のステップを除くステップを順次繰り返し実行し、
    前記到達点の候補が全く存在せず落水線の終点に到達したと判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において任意のデータ点を選択して以後の各ステップを繰り返し実行し、
    前記選択した任意のデータ点が等高線データの最後のデータであると判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において、まだ始点とするために用いていない等高線データを選択して以後の各ステップを繰り返し実行することにより、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法。
  2. 中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、
    前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、
    前記中央演算装置は少なくとも、
    選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を起点とし、隣接する低位の等高線データの最寄りのデータ点を到達点とする線分が、等高線の線分と交差しないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断する等高線隣接関係判断手段と、
    前記起点から前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点に下ろされた線分が等高線の他の線分データと交差しないこと及び前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点が起点に最も近いことを条件として、該任意の点を到達点として決定する到達点決定手段と、
    前記起点から前記到達点に向かって落水線データを生成する落水線データ生成手段と、
    前記到達点を次に生成する落水線線分データの起点とすることを決定する起点決定手段と、
    を具備する地形データ処理装置。
  3. 先に生成された落水線データの到達点を次に生成する落水線データの起点とするデータ処理を繰り返すことにより、等高線データの全ての線分データの任意の点を起点とし、隣接する低位の等高線の全ての線分データの任意の点を到達点として、個々の落水線線分データを生成して、等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、
    該地形データ処理方法は、
    等高線データの全データ点について、落水線生成処理を未実行である旨の属性を付与するステップと、
    当該データ点の属性が、後のステップにおいて付与されるものを含め、既に当該データ点を起点とする落水線データが存在することを示すとき、又は、既に当該データ点から落水線データを生成しようとして不可能であったことを示すときは、落水線データを新規に生成することなく、データ点が等高線データの終点でなければデータ点を繰上選択し、データ点が等高線データの終点であり、かつ、落水線線分データの始点として用いていない等高線データがあればその等高線データを選択し、当該データ点の属性が、当該データ点を起点とする落水線データが存在しないことを示すとき、当該データ点を落水線データの発生点である起点とするステップと、
    前記起点からの距離が短いものが優先的に選ばれた任意のデータ点を選択点として選定するステップと、
    前記選択点と前記起点の距離を演算し、最も距離が短い選択点を到達点の候補として、仮線分を選定し、前記起点と前記到達点の候補を結ぶ線分であり、かつ、前記仮線分と交差しない線分を選定し、該選定した線分の到達点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断するステップと、
    前記起点から隣接する低位の等高線であると判断された等高線データの各線分の任意の点に下ろされた線が前記仮線分と交差しないとき、前記等高線データの各線分の任意の点を落水線作成の到達点の候補とするステップと、
    全ての到達点の候補の中から起点に最も近い候補を到達点として決定するステップと、
    前記起点から前記到達点に向かって落水線線分データを生成するステップと、
    前記決定した到達点を次に生成する落水線線分データの起点とするステップとを含み、
    前記次の起点が等高線のデータ点でないとき、または、前記次の起点が等高線のデータ点であるが前記属性が未だ落水線生成処理を行っていないものであるとき、前記3番目のステップから直前のステップまでを順次繰り返し実行し、
    前記属性が既に当該データ点から落水線データの生成が未実行であることを示すとき、当該落水線の以降の落水線データの新規生成を停止し、
    前記到達点の候補が全く存在せず落水線の終点に到達したと判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において任意のデータ点を繰り上げて選択して以後の各ステップを繰り返し実行し、
    前記選択した任意のデータ点が等高線データの最後のデータであると判断されたとき、前記最初のステップの次の段階において等高線データのライン番号を繰り上げて選択して以後の各ステップを繰り返し実行することにより、
    等高線から隣接する低位の等高線に対して最大傾斜で下る落水線を生成し、該生成データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法。
  4. 中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、
    前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、
    前記中央演算装置は少なくとも、
    落水線データ生成処理を実行したか否か及び処理実行後落水線データを生成したか否かを判別する処理実行判別手段と、
    選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を起点とし、隣接する低位の等高線データの最寄りのデータ点を到達点とする線分が、等高線の線分と交差しないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する低位の等高線であると判断する等高線隣接関係判断手段と、
    前記起点から前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点に下ろされた線分が等高線の他の線分データと交差しないこと及び前記低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点が起点に最も近いことを条件として、該任意の点を到達点として決定する到達点決定手段と、
    前記起点から前記到達点に向かって落水線データを生成する落水線データ生成手段と、
    前記到達点を次に生成する落水線線分データの起点とすることを決定する起点決定手段と、を具備し、
    前記処理実行判別手段が落水線データ生成処理を実行していないと判別したときのみ、前記等高線隣接関係判断手段、前記到達点決定手段及び落水線データ生成手段により、落水線データを生成する、
    地形データ処理装置。
  5. 任意の等高線において、谷型斜面から尾根型斜面、または、尾根型斜面から谷型斜面へと変わる点を演算し、記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、
    等高線データのデータ点において、そのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積を演算し、連続する二つのデータ点における外積が変化するとき、その二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と定めるものである地形データ処理方法。
  6. 中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、
    前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、
    等高線データのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積を演算する外積演算手段と、
    該外積演算手段の各データ点における演算結果を比較し、演算結果の変化を認識する変化認識手段と、
    該変化認識手段が演算結果に変化があったことを認識したとき、変化をもたらした二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と決定する変曲点決定手段とを具備する地形データ処理装置。
  7. 任意の等高線において、谷型斜面から尾根型斜面、または、尾根型斜面から谷型斜面へと変わる点を演算し、記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、
    等高線データのデータ点において、そのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとが成す角度が所定値以下である場合、直線斜面であると判定し、該角度が所定値を超過する場合においては、前記両ベクターの外積を演算し、連続する二つのデータ点における外積が変化するとき、その二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と定めるものである地形データ処理方法。
  8. 中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、
    前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データを記憶する領域を含み、前記中央演算装置は少なくとも、
    等高線データのデータ点である参照点を終点とし、一つ前のデータ点を始点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、参照点を始点とし、一つ後ろのデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積を演算する外積演算手段と、
    前記両ベクターのなす角度を演算する角度演算手段と、
    該外積演算手段の各データ点における演算結果を比較し、演算結果の変化を認識する変化認識手段と、
    前記角度が所定値を超えることを条件として、該変化認識手段が演算結果に変化があったことを認識したとき、変化をもたらした二つのデータ点を結ぶ任意の点を変曲点と決定する変曲点決定手段とを具備する地形データ処理装置。
  9. 参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置し、左右どちら側が高いか、斜面が直線状か谷型か尾根型かによって斜面の水平断面形を分類し、該分類データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法であって、
    該地形データ処理方法は、
    選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を最短距離線生成の参照点として選定するステップと、
    前記選択した等高線データに隣接する高位又は低位の等高線の線分データの任意のデータ点のうち、前記参照点から所定半径以内に存在する任意のデータ点を選択点として選定するステップと、
    前記選択点と前記起点の距離を演算し、最も距離が短い選択点を到達点の候補として、仮線分を選定し、前記起点と前記到達点の候補を結ぶ線分であり、かつ、前記仮線分と交差しない線分を選定し、該選定した線分を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する高位又は低位の等高線であると判断するステップと、
    前記参照点から隣接する高位又は低位の等高線であると判断された等高線データの各線分の任意の点に延ばされた線が前記仮線分と交差しないとき、前記等高線データの各線分の任意の点を落水線作成の先端点の候補とするステップと、
    全ての先端点の候補の中から参照点に最も近い候補を先端点として決定するステップと、
    前記参照点から前記先端点に向かって最短距離線を生成するステップと、
    前記参照点を始点とし、1つ前のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、前記先端点まを終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積及び前記参照点を始点とし、前記先端点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積の符号を演算し、前記両ベクターの外積が正であるとき、前記先端点は参照等高線データの右側に位置し、前記両ベクターの外積が負であるとき、前記先端点は参照等高線データの左側に位置すると判断するステップと、
    前記参照点の1つ前のデータ点から参照点までのベクターと前記参照点から1つ後のデータ点までのベクターとが成す角度が所定値以下である場合、等斉斜面であると判定し、該角度が所定値を超過する場合においては、前記先端点が参照等高線データの左右いずれの側に位置するか、前記参照点の1つ前のデータ点を始点とし、参照点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積の符号が正負いずれかによって、参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置し、左右どちら側が高いか、斜面が直線状か谷型か尾根型か、によって斜面の水平断面形を分類するステップとを含み、
    前記参照点が選択した等高線データの終点の1つ前に達するまで前記各ステップを繰り返し実行し、
    前記参照点が選択した等高線データの終点の1つ前に達したとき、次の等高線データを選択して前記各ステップを繰り返し実行することにより、等高線データの始点と終点を除く全データ点について斜面の水平断面形を分類し、該分類データを記憶、出力又は送信する地形データ処理方法。
  10. 中央演算装置と、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを少なくとも含む地形データ処理装置であって、
    前記記憶装置は、少なくともプログラムと等高線データと落水線データを記憶する領域を含み、
    前記中央演算装置は少なくとも、
    選択した等高線データの線分データの任意のデータ点を参照点とし、隣接する高位又は低位の等高線データの最寄りのデータ点を先端点とする線分が、他の等高線と交差しないことを条件として、前記最寄りのデータ点を含む等高線は前記選択した等高線に隣接する高位又は低位の等高線であると判断する等高線隣接関係判断手段と、
    前記参照点から前記高位又は低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点に延ばされた線が他の等高線の線分データと交差しないこと及び前記高位又は低位で隣接すると判断された等高線の各線分の任意の点が参照点に最も近いことを条件として、該任意の点を先端点として決定する先端点決定手段と、
    前記参照点から前記先端点に向かって最短距離の線を生成する最短距離線生成手段と、
    前記参照点の1つ前のデータ点を始点とし、参照点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターとの外積の符号に基づき参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置するかを判別する等高線位置判定手段と、
    前記参照点の1つ前のデータ点を始点とし、参照点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターと、前記参照点を始点とし、1つ後のデータ点を終点とするベクターと同じ向きを持ち、大きさが任意のベクターの外積の符号に基づき、斜面が直線状か谷型か尾根型かを判別する斜面の水平断面形判定手段とを具備し、
    参照等高線データに隣接する隣接等高線データが参照等高線データの左右どちら側に位置し、左右どちら側が高いか、斜面が直線状か谷型か尾根型かによって斜面の水平断面形を分類する、
    地形データ処理装置。
  11. 前記地形データ処理方法はさらに、
    記憶された落水線生成データを読み込み、読み込んだ落水線データの各線分について、勾配と斜面方位の演算を実行するステップと、
    該演算結果を前記落水線データ記憶領域に記憶するステップとを含み、
    落水線データの終点に達したとき、次の落水線データについて前記ステップを繰り返し実行し、
    全ての落水線データについて演算・記憶ステップを実行することを特徴とする請求項1又は請求項3に係る地形データ処理方法。
  12. 前記中央演算装置はさらに、勾配を演算する勾配演算手段と、落水線の斜面方位を演算する斜面方位演算手段と、該演算結果を前記落水線データを記憶する領域に書き出す書込手段と、
    を具備していることを特徴とする請求項2又は請求項4に係る地形データ処理装置。
  13. 前記地形データ処理方法はさらに、
    記憶された落水線データを読み込むステップと、
    該読み込んだ落水線データの線分について、連続する2つの落水線データの垂直断面上及び水平面上で成す角度を演算するステップと、
    該演算結果を前記落水線データ記憶領域に記憶するステップと、を含み、
    全ての落水線データについて、前記読込、演算、記憶の各ステップを実行することを特徴とする請求項1又は請求項3に係る地形データ処理方法。
  14. 前記中央演算装置はさらに、
    連続する2つの落水線データの垂直断面上で成す角度を演算する演算手段と、
    連続する2つの落水線データの水平面上で成す角度を演算する演算手段と、
    演算結果を前記落水線データを記憶する領域に書き出す書込手段と、
    を具備していることを特徴とする請求項2又は請求項4に係る地形データ処理装置。
  15. 前記地形データ処理方法はさらに、
    記憶された落水線生成データを読み込み、複数の落水線データの終点の標高が同一であって水平距離が所定値より小さい場合に、それらの落水線データの終点は同一であるとし、終点が同一である落水線データの総数が所定数を超過するとき、これらの落水線データに水系番号を順に与え、終点が同一である落水線データの総数が所定数に達しないときいかなる水系にも属しない旨の属性を与えるステップを含み、
    全ての落水線データを、いずれの水系番号の水系に属するか、又は、いずれの水系にも属しないかを分類することを特徴とする請求項1又は請求項3に係る地形データ処理方法。
  16. 前記中央演算装置はさらに、
    生成された落水線データのうち、同一の終点を持つ落水線データの総数が所定数を超過するとき、同一の終点を持つ落水線データに同一の水系番号を付与するとともに、同一の終点を持つ落水線データの総数が所定数に達しないとき、いかなる水系にも属しない旨の属性を与える水系識情報付与手段を具備していることを特徴とする請求項2又は請求項4に係る地形データ処理装置。
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