JP2004037572A - Method for forming image by using silver halide color photographic sensitive material and silver halide color photographic sensitive material - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いた画像形成方法およびハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、詳しくは迅速処理に適したハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いた画像形成方法およびハロゲン化銀写真カラー感光材料に関し、特に迅速処理した場合に安定な性能が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いた画像形成方法およびハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー印画紙を用いたカラープリント分野においてもデジタル化の浸透は目覚しく、例えばレーザー走査露光によるデジタル露光方式は、従来から行われている処理済のカラーネガフィルムからカラープリンターで直接焼付けを行うアナログ露光方式に比べ、飛躍的な普及率の伸びを示している。このようなデジタル露光方式は、画像処理を行うことで高画質が得られる特徴があり、カラー印画紙を用いたカラープリントの品質向上に果たす役割は極めて大きい。また、デジタルカメラの急速な普及に伴って、これらの電子記録媒体から簡易に高画質なカラープリントが得られることも重要な要素であり、これらが更に飛躍的な普及をもたらすと考えられる。
【0003】
一方、カラープリント方式としては、インクジェット方式、昇華型方式、カラーゼログラフィー等の技術がそれぞれ進歩し、写真画質を謳うなど、カラープリント方式として認知されつつある。これらの中でカラー印画紙を用いたデジタル露光方式の特徴は、高画質、高生産性、そして画像の高堅牢性にあり、これらの特徴を更に伸ばし、より高品質の写真をより簡単にしかもより安価に提供することが望まれている。特に、店頭でデジタルカメラの記録媒体を受け取り、数分程度の短時間内に高画質プリントを仕上げその場で返却、つまりカラープリントのワンストップサービスができるようになれば、カラー印画紙を用いたカラープリントの優位性は益々高まる。また、カラー印画紙の迅速処理性を高めれば、より小型安価でありながら生産性の高いプリント機器が使用でき、カラープリントのワンストップサービスが益々普及することが期待できる。これらの点から、とりわけカラー印画紙の迅速処理性高めることが重要である。
【0004】
カラー印画紙を用いたカラープリントのワンストップサービスを可能にするには、露光時間の短縮、露光してから処理開始するまでのいわゆる潜像時間の短縮、処理から乾燥までの時間の短縮等の様々な観点からの検討が必要であり、従来からもそれぞれの観点で提案されてきた。これらの中で、1枚のプリントの露光に要する時間は他に比べて非常に短く、店頭で使用する通常のプリンター能力の場合、殆んど問題にならない。潜像時間は、プリンターで極力短くする設計が行なわれている。また、処理から乾燥までの時間を短くすることも行なわれており、処理液組成や処理温度、処理液の攪拌条件や感光材料のしごき、乾燥方法の工夫等によって、迅速処理を行なう提案がなされている。
【0005】
我々は、上記の目的でカラー印画紙を9秒以内の短い潜像時間で、かつ発色現像を28秒以内の短時間で行う検討を行った。しかし、得られるプリントは色味が安定せず、同じプリントを繰返し焼いても、プリントごとに色味が異なってしまうことが分かった。また、このような色味の不安定性は、レーザー走査露光を行なった場合に顕著であることが分かった。我々はこの問題を解決するために様々な検討を行い、カラー印画紙に用いるハロゲン化銀乳剤に、特定の金属錯体を含有させることで解決できることを見出した。
【0006】
カラー印画紙に用いられるハロゲン化銀乳剤は、迅速処理性の要請から、塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤が用いられている。この塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤に様々な金属錯体を含有させることが開示されている。塩化銀乳剤の高照度不軌を改良し、高照度でも硬調な階調を得るためにIr錯体をドープすることが知られている。例えば特公平7−34103号には臭化銀含有率の高い局在相を設けて、そこにIr錯体をドープすることで、潜像増感の問題は解決することが開示されている。米国特許第4,933,272号には、NOあるいはNSをリガンドに含む金属錯体を含有させることで、低照度不軌が低減できることが開示されている。米国特許第5,360,712号、同第5,457,021号および同第5,462,849号には、特定の有機配位子をリガンドに含む金属錯体を含有させることで、相反則不軌が低減できることが開示されている。米国特許第5,372,926号、同第5,255,630号、同第5,255,451号、同第5,597,686号、同第5,480,771号、同第5,474,888号、同第5,500,335号、同第5,783,373号および同第5,783,378号には、Ir錯体やNOをリガンドに含む金属錯体等の組合せで高塩化銀乳剤の相反則特性等の性能が改良できることが開示されている。特開2000−250156号、同2001−92066号および同2002−31866号には、Ir錯体とRh錯体等の併用で露光後の潜像安定性に優れた乳剤技術が開示されている。
【0007】
特開昭58−95736号、同58−108533号、同60−222844合号、同60−222845号、同62−253143号、同62−253144号、同62−253166号、同62−254139号、同63−46440号、同63−46441号、同63−89840号、米国特許第4,820,624号、同第4,865,962号、同第5,399,475号、同第5,284,743号等には、塩化銀含有率の高い乳剤に様々な形態で臭化銀含有率の高い相を局在含有させることで高感度が得られることが開示されている。
【0008】
米国特許第5,726,005号および同第5,736,310号には、高塩化銀乳剤の亜表面に濃度極大を有するIを含有した乳剤によって、高感度で高照度不軌の少ない乳剤が得られることが開示されている。欧州特許EP0,928,988A号の実施例には、粒子形成の93%時点でIバンドを形成した粒子に特定の化合物を含有させることで、相反則不軌、露光時の温度依存性や圧力性に優れた乳剤が得られることが開示されている。
【0009】
しかしながら、これらの公知技術には9秒以下の短い潜像時間で、かつ発色現像を28秒以内の短時間で行なった場合の、写真特性の不安定性の改良については論じられていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、前記問題点を克服することにより、超迅速処理を行なった場合にも常に安定した写真性能が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料および画像形成方法を提供することである。また、特にカラープリントに適したハロゲン化銀カラー写真感光材料および画像形成方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討した結果、前記課題は以下の手段で解決できることを見出した。
(1)支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光した後発色現像する画像形成方法であって、
該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含み、
かつ該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることを特徴とする画像形成方法。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0012】
(2)支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光した後発色現像する画像形成方法であって、
該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含み、
かつ該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、かつ該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることを特徴とする画像形成方法。
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0013】
(3)支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光した後発色現像する画像形成方法であって、
該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種および下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含み、
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、かつ該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることを特徴とする画像形成方法。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0014】
(4)像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることにより画像を形成する迅速処理用ハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有し、
かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0015】
(5)像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることにより画像を形成する迅速処理用ハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有し、
かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0016】
(6)像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることにより画像を形成する迅速処理用ハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有し、
かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種および下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0017】
(7)前記一般式(I)で表される金属錯体が、下記一般式(IA)で表される金属錯体であることを特徴とする(4)または(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(IA)
[IrXIA nLIA (6−n)]m
(一般式(IA)中、XIAはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIAはXIAとは異なる任意の無機配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0018】
(8)前記一般式(I)で表される金属錯体が、下記一般式(IB)で表される金属錯体であることを特徴とする(4)または(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(IB)
[IrXIB nLIB (6−n)]m
(一般式(IB)中、XIBはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIBは鎖式または環式の炭化水素を母体構造とするか、またはその母体構造の一部の炭素または水素原子が他の原子または原子団に置き換えられた配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0019】
(9)前記一般式(I)で表される金属錯体が、下記一般式(IC)で表される金属錯体であることを特徴とする(4)または(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(IC)
[IrXIC nLIC (6−n)]m
(一般式(IC)中、XICはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LICは5員環配位子で、環骨格中に少なくとも1つの窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を含有する配位子を表し、該環骨格中の炭素原子上に任意の置換基を持ってよい。nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0020】
(10)前記一般式(I)で表される金属錯体が、下記一般式(ID)で表される金属錯体であることを特徴とする(4)または(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(ID)
[IrXID nLID (6−n)]m
(一般式(ID)中、XIDはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIDは5員環配位子で、環骨格中に少なくとも2つの窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を含有する配位子を表し、該環骨格中の炭素原子上に任意の置換基を持ってよい。nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0021】
(11)前記一般式(II)で表される金属錯体が、下記一般式(IIA)で表される金属錯体であることを特徴とする(5)または(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(IIA)
[MIIAXIIA nLIIA (6−n)]m
(一般式(IIA)中、MIIAはRe、Ru、OsまたはRhを表し、XIIAはハロゲンイオンを表し、LIIAはMIIAがRe、RuまたはOsの場合、NOまたはNSを表し、MIIAがRhの場合、H2O、OHまたはOを表す。nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
【0022】
(12)前記(6)において、一般式(I)で表される金属錯体が前記一般式(IA)で表される金属錯体であり、かつ一般式(II)で表される金属錯体が前記一般式(IIA)で表される金属錯体であることを特徴とする(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0023】
(13)前記(6)において、一般式(I)で表される金属錯体が前記一般式(IB)で表される金属錯体であり、かつ一般式(II)で表される金属錯体が前記一般式(IIA)で表される金属錯体であることを特徴とする(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0024】
(14)前記(6)において、一般式(I)で表される金属錯体が前記一般式(IC)で表される金属錯体であり、かつ一般式(II)で表される金属錯体が前記一般式(IIA)で表される金属錯体であることを特徴とする(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0025】
(15)前記(6)において、一般式(I)で表される金属錯体が前記一般式(ID)で表される金属錯体であり、かつ一般式(II)で表される金属錯体が前記一般式(IIA)で表される金属錯体であることを特徴とする(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0026】
(16)前記写真構成層中の総塗設銀量が0.2g/m2以上0.5g/m2以下であることを特徴とする(4)から(15)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0027】
(17)前記写真構成層中の総塗設ゼラチン量が3g/m2以上6g/m2以下であることを特徴とする(4)から(16)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0028】
(18)前記イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤が球相当径0.6μm以下のハロゲン化銀乳剤であることを特徴とする(4)から(17)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0029】
(19)前記ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀乳剤が、更に0.1〜7モル%の臭化銀を含有し、かつハロゲン化銀乳剤粒子中における周囲よりも臭化銀の濃度が高い臭化銀含有相を形成していることを特徴とする(4)から(18)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0030】
(20)該ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀乳剤が0.02〜1モル%の沃化銀を含有し、周囲よりも沃化銀の濃度が高い沃化銀含有相を形成していることを特徴とする(4)から(19)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0031】
(21)(4)から(20)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料をレーザー走査露光で像様露光することを特徴とする画像形成方法。
【0032】
(22)(4)から(20)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料を、発光波長420nm〜460nmの青色半導体レーザーを用いた走査露光で像様露光することを特徴とする画像形成方法。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明は、後述するハロゲン化銀カラー写真感光材料を使用し、像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれる、画像形成方法もしくはこのような迅速処理に適用できるハロゲン化銀カラー写真感光材料である。本発明は、後述するハロゲン化銀カラー写真感光材料を、上記のように潜像時間が短く、かつ迅速処理を行った場合において、常に安定した写真性能が得られるものである。
【0034】
以下、本発明に適用されるハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、単に「感光材料」ということがある)の説明と共に、画像形成方法も説明する。
【0035】
感光材料は、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に、後述する一般式(I)で表される金属錯体または/および一般式(II)で表される金属錯体を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含有する。
【0036】
前記イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はイエロー発色層として、前記マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はマゼンタ発色層として、及び前記シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はシアン発色層として機能する。前記イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層に各々含有されるハロゲン化銀乳剤は、相互に異なる波長領域の光(例えば、青色領域、緑色領域及び赤色領域の光)に対して、感光性を有しているのが好ましい。
【0037】
また、感光材料には、前記イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層以外にも、所望により後述する親水性コロイド層として、アンチハレーション層、中間層及び着色層を有していてもよい。
【0038】
以下、一般式(I)または(II)で表される金属錯体について説明する。まず最初に、一般式(I)で表される金属錯体について説明する。
【0039】
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
上記において、擬ハロゲン(ハロゲノイド)イオンとは、ハロゲンイオンに似た性質を有するイオンのことであり、例えば、シアン化物イオン(CN−)、チオシアン酸イオン(SCN−)、セレノシアン酸イオン(SeCN−)、テルロシアン酸イオン(TeCN−)、アジドジチオ炭酸イオン(SCSN3 −)、シアン酸イオン(OCN−)、雷酸イオン(ONC−)、アジ化物イオン(N3 −)等が挙げられる。
【0040】
XIとして好ましくはフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、シアン化物イオン、イソシアン酸イオン、チオシアン酸イオン、水酸化物イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、または、アジ化物イオンであり、中でも塩化物イオン、および臭化物イオンであることが特に好ましい。LIには特に制限はなく、無機化合物であっても有機化合物であってもよく、電荷を持っていても無電荷であってもよいが、無電荷の無機化合物または有機化合物であることが好ましい。
【0041】
一般式(I)で表される金属錯体の中でも、下記一般式(IA)または(IB)で表される金属錯体が好ましく、このうち一般式(IB)で表される金属錯体が更に好ましい。
【0042】
一般式(IA)
[IrXIA nLIA (6−n)]m
一般式(IA)中、XIAはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIAはXIAとは異なる任意の無機配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
XIAは一般式(I)のXIと同義であり、好ましい範囲も同じである。
LIAとして好ましくは水、OCN、アンモニア、ホスフィン、またはカルボニルであり、特に水であることが好ましい。
【0043】
一般式(IB)
[IrXIB nLIB (6−n)]m
一般式(IB)中、XIBはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIBは鎖式または環式の炭化水素を母体構造とするか、またはその母体構造の一部の炭素または水素原子が他の原子または原子団に置き換えられた配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
XIBは一般式(I)のXIと同義であり、好ましい範囲も同じである。
LIBは鎖式または環式の炭化水素を母体構造とするか、またはその母体構造の一部の炭素または水素原子が他の原子または原子団に置き換えられた配位子を表すが、シアン化物イオンは含めない。
LIBは複素環化合物が好ましい。より好ましくは5員環化合物を配位子とする錯体であり、5員環化合物の中でも少なくとも1の窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を5員環骨格の中に含有する化合物であることがさらに好ましい。
【0044】
一般式(IB)で表される金属錯体の中でも、下記一般式(IC)で表される金属錯体が更に好ましい。
【0045】
一般式(IC)
[IrXIC nLIC (6−n)]m
XICはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LICは5員環配位子で、環骨格中に少なくとも1つの窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を含有する配位子を表し、該環骨格中の炭素原子上に任意の置換基を持ってよい。nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
XICは一般式(I)のXIと同義であり、好ましい範囲も同じである。
LIC中の環骨格中の炭素原子上の置換基としては、n−プロピル基より小さな体積を持つ置換基であることが好ましい。置換基としてはアルキル基(好ましくはメチル、エチル)、アルコキシ基(好ましくはメトキシ、エトキシ)、シアノ基、イソシアノ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ホルミル基、チオホルミル基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、ヒドラジノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ヒドロキシアミノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が好ましい。
【0046】
一般式(IC)の金属錯体の中でも、下記一般式(ID)で表される金属錯体が更に好ましい。
【0047】
一般式(ID)
[IrXID nLID (6−n)]m
一般式(ID)中、XIDはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIDは5員環配位子で、環骨格中に少なくとも2つの窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を含有する配位子を表し、該環骨格中の炭素原子上に任意の置換基を持ってよい。nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
XIDは一般式(I)のXIと同義であり、好ましい範囲も同じである。
LIDとして好ましくはチアジアゾールを骨格とする化合物であり、化合物中の炭素原子には水素以外の置換基が結合することが好ましい。置換基として好ましくはハロゲン原子(好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルコキシ基(好ましくはメトキシ、エトキシ)、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル)、アシル基(好ましくはアセチル、クロロホルミル)、メルカプト基、アルキルチオ基(好ましくはメチルチオ)、チオホルミル基、チオカルボキシ基、ジチオカルボキシ基、スルフィノ基、スルホ基、スルファモイル基、アルキルアミノ基(好ましくはメチルアミノ)、シアノ基、イソシアノ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ヒドロキシアミノ基、ヒドロキシイミノ基、カルバモイル基、ニトロソ基、ニトロ基、ヒドラジノ基、ヒドラゾノ基またはアジド基であり、より好ましくは、ハロゲン原子、クロロホルミル基、スルフィノ基、スルホ基、スルファモイル基、イソシアノ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ヒドロキシイミノ基、ニトロソ基、ニトロ基、または、アジド基である。中でも塩素原子、臭素原子、クロロホルミル基、イソシアノ基、イソシアノ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基が特に好ましい。
【0048】
一般式(I)〜(ID)中、nとして好ましくは4又は5であり、mとして好ましくは4−、3−、2−、1−、0、または1+であり、さらに好ましくは2−、または1−である。
【0049】
以下に一般式(I)で表される金属錯体の好ましい具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0050】
[IrCl5(H2O)]2−
[IrCl4(H2O)2]−
[IrCl5(H2O)] −
[IrCl4(H2O)2]0
[IrCl5(OH)]3−
[IrCl4(OH)2]2−
[IrCl5(OH)] 2−
[IrCl4(OH)2]2−
[IrCl5(O)]4−
[IrCl4(O)2]5−
[IrCl5(O)]3−
[IrCl4(O)2]4−
[IrBr5(H2O)]2−
[IrBr4(H2O)2]−
[IrBr5(H2O)] −
[IrBr4(H2O)2]0
[IrBr5(OH)]3−
[IrBr4(OH)2]2−
[IrBr5(OH)] 2−
[IrBr4(OH)2]2−
[IrBr5(O)]4−
[IrBr4(O)2]5−
[IrBr5(O)]3−
[IrBr4(O)2]4−
[IrCl5(OCN)]3−
[IrBr5(OCN)]3−
[IrCl5(thiazole)]2−
[IrCl4(thiazole)2]−
[IrCl3(thiazole)3]0
[IrBr5(thiazole)]2−
[IrBr4(thiazole)2]−
[IrBr3(thiazole)3]0
[IrCl5(5−methylthiazole)]2−
[IrCl4(5−methylthiazole)2]−
[IrBr5(5−methylthiazole)]2−
[IrBr4(5−methylthiazole)2]−
[IrCl5(5−chlorothiadizole)]2−
[IrCl4(5−chlorothiadizole)2]−
[IrBr5(5−chlorothiadizole)]2−
[IrBr4(5−chlorothiadizole)2]−
[IrCl5(2−chloro−5−fluorothiadiazole)]2−
[IrCl4(2−chloro−5−fluorothiadiazole)2]−
[IrBr5(2−chloro−5−fluorothiadiazole)]2−
[IrBr4(2−chloro−5−fluorothiadiazole)2]−
[IrCl5(2−Bromo−5−chlorothiadiazole)]2−
[IrCl4(2−Bromo−5−chlorothiadiazole)2]−
[IrBr5(2−Bromo−5−chlorothiadiazole)]2−
[IrBr4(2−Bromo−5−chlorothiadiazole)2]−
【0051】
次に、下記一般式(II)で表される金属錯体について説明する。
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
XIIはフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、またはヨウ化物イオンであり、中でも塩化物イオン、および臭化物イオンであることが特に好ましい。LIIは無機化合物であっても有機化合物であってもよく、電荷を持っていても無電荷であってもよいが、無電荷の無機化合物であることが好ましい。LIIとして好ましくはH20、NOまたはNSである。
【0052】
一般式(II)で表される金属錯体の中でも、下記一般式(IIA)で表される金属錯体が好ましい。
【0053】
一般式(IIA)
[MIIAXIIA nLIIA (6−n)]m
一般式(IIA)中、MIIAはRe、Ru、OsまたはRhを表し、XIIAはハロゲンイオンを表し、LIIAはMIIAがRe、RuまたはOsの場合、NOまたはNSを表し、MIIAがRhの場合、H2O、OHまたはOを表す。nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。
XIIAは一般式(II)のXIIと同義であり、好ましい範囲も同じである。
【0054】
以下、一般式(II)で表される金属錯体の好ましい具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0055】
[ReCl6]2−
[ReCl5 (NO) ]2−
[RuCl6]2−
[RuCl6]3−
[RuCl5 (NO) ]2−
[RuCl5 (NS) ]2−
[RuBr5 (NS) ]2−
[OsCl6]4−
[OsCl5 (NO) ]2−
[OsBr5 (NS) ]2−
[RhCl6]3−
[RhCl5(H2O)]2−
[RhCl4(H2O)2]−
[RhBr6]3−
[RhBr5(H2O)]2−
[RhBr4(H2O)2]−
[PdCl6]2−
[PtCl6]2−
【0056】
以上に挙げた金属錯体は陰イオンであり、陽イオンと塩を形成した時にはその対陽イオンとして水に溶解しやすいものが好ましい。具体的には、ナトリウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオンおよびリチウムイオン等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルキルアンモニウムイオンが好ましい。これらの金属錯体は、水の他に水と混合し得る適当な有機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類等)との混合溶媒に溶かして使うことができる。一般式(I)で表される金属錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10−10モルから1×10−3モル添加することが好ましく、1×10−8モルから1×10−5モル添加することが最も好ましい。一般式(II)で表される金属錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10−11モルから1×10−6モル添加することが好ましく、1×10−9モルから1×10−7モル添加することが最も好ましい。
【0057】
上記の金属錯体は、ハロゲン化銀粒子形成時に反応溶液中に直接添加するか、ハロゲン化銀粒子を形成するためのハロゲン化物水溶液中、あるいはそれ以外の溶液中に添加し、粒子形成反応溶液に添加することにより、ハロゲン化銀粒子内に組み込むのが好ましい。また、あらかじめ金属錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成してハロゲン化銀粒子に組み込むことも好ましい。さらにこれらの方法を組み合わせてハロゲン化銀粒子内へ含有させることもできる。
【0058】
これらの金属錯体をハロゲン化銀粒子に組み込む場合、粒子内部に均一に存在させることも行われるが、特開平4−208936号、特開平2−125245号、特開平3−188437号各公報に開示されている様に、粒子表面層のみに存在させることも好ましく、粒子内部のみに錯体を存在させ粒子表面には錯体を含有しない層を付加することも好ましい。また、米国特許第5,252,451号および同第5,256,530号明細書に開示されているように、錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成して粒子表面相を改質することも好ましい。さらに、これらの方法を組み合わせて用いることもでき、複数種の錯体を1つのハロゲン化銀粒子内に組み込んでもよい。
【0059】
次にハロゲン化銀乳剤について説明する。
ハロゲン化銀乳剤は、特定のハロゲン化銀粒子を含む。粒子形状は特に制限はないが、実質的に{100}面を持つ立方体、14面体の結晶粒子(これらは粒子頂点が丸みを帯び、さらに高次の面を有していてもよい)、8面体の結晶粒子、主表面が{100}面または{111}面からなるアスペクト比3以上の平板状粒子からなることが好ましい。アスペクト比とは、投影面積に相当する円の直径を粒子の厚さで割った値である。
【0060】
ハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率は90モル%以上である必要があり、迅速処理性の観点からは、塩化銀含有率は93モル%以上が好ましく、95モル%以上が更に好ましい。臭化銀含有率は硬調で潜像安定性に優れることから0.1〜7モル%であることが好ましく、0.5〜5モル%であることが更に好ましい。沃化銀含有率は高照度露光で高感度かつ硬調であることから0.02〜1モル%であることが好ましく、0.05〜0.50モル%が更に好ましく、0.07〜0.40モル%が最も好ましい。本発明の特定のハロゲン化銀粒子は、沃臭塩化銀粒子が好ましく、上記のハロゲン組成の沃臭塩化銀粒子が更に好ましい。
【0061】
ハロゲン化銀乳剤における特定のハロゲン化銀粒子は、臭化銀含有相および/または沃化銀含有相を有することが好ましい。ここで、臭化銀あるいは沃化銀含有相とは周囲よりも臭化銀あるいは沃化銀の濃度が高い部位を意味する。臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相とその周囲とのハロゲン組成は連続的に変化してもよく、また急峻に変化してもよい。このような臭化銀あるいは沃化銀含有相は、粒子内のある部分で濃度がほぼ一定の幅をもった層を形成してもよく、広がりをもたない極大点であってもよい。臭化銀含有相の局所的臭化銀含有率は、5モル%以上であることが好ましく、10〜80モル%であることが更に好ましく、15〜50モル%であることが最も好ましい。沃化銀含有相の局所的沃化銀含有率は、0.3モル%以上であることが好ましく、0.5〜8モル%であることが更に好ましく、1〜5モル%であることが最も好ましい。また、このような臭化銀あるいは沃化銀含有相は、それぞれ粒子内に層状に複数個あってもよく、それぞれの臭化銀あるいは沃化銀含有率が異なってよいが、それぞれ最低1個の含有相を有する必要がある。
【0062】
ハロゲン化銀乳剤の臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、それぞれ粒子を取り囲むように層状にあることが重要である。粒子を取り囲むように層状に形成された臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、それぞれの相の中で粒子の周回方向に均一な濃度分布を有することがひとつの好ましい態様である。しかし、粒子を取り囲むように層状にある臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相の中は、臭化銀あるいは沃化銀濃度の極大点または極小点が粒子の周回方向に存在し、濃度分布を有していてもよい。例えば、粒子表面近傍に粒子を取り囲むように層状に臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を有する場合、粒子コーナーまたはエッジの臭化銀あるいは沃化銀濃度は、主表面と異なる濃度になる場合がある。また、粒子を取り囲むように層状にある臭化銀含有相と沃化銀含有相とは別に、粒子の表面の特定部に完全に孤立して存在し、粒子を取り囲んでいない臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相があってもよい。
【0063】
ハロゲン化銀乳剤が臭化銀含有相を含有する場合、その臭化銀含有相は粒子の内部に臭化銀濃度極大を有するように層状に形成されていることが好ましい。また、本発明のハロゲン化銀乳剤が沃化銀含有相を含有する場合、その沃化銀含有相は粒子の表面に沃化銀濃度極大を有するように層状に形成されていることが好ましい。このような臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、より少ない臭化銀あるいは沃化銀含有量で局所濃度を上げる意味から、粒子体積の3%以上30%以下の銀量で構成されていることが好ましく、3%以上15%以下の銀量で構成されていることが更に好ましい。
【0064】
ハロゲン化銀乳剤は、臭化銀含有相および沃化銀含有相を両方含むことが好ましい。その場合、臭化銀含有相と沃化銀含有相は粒子の同一個所にあっても、異なる場所にあってもよいが、異なる場所にあるほうが粒子形成の制御を容易にする点で好ましい。また、臭化銀含有相に沃化銀を含有していてもよく、逆に沃化銀含有相に臭化銀を含有していてもよい。一般に、高塩化銀粒子形成中に添加する沃化物は臭化物よりも粒子表面にしみだしやすいために沃化銀含有相は粒子表面の近傍に形成されやすい。従って、臭化銀含有相と沃化銀含有相が粒子内の異なる場所にある場合、臭化銀含有相は沃化銀含有相より内側に形成することが好ましい。このような場合、粒子表面近傍の沃化銀含有相よりも更に外側に、別の臭化銀含有相を設けてもよい。
【0065】
高感度化や硬調化などの本発明の効果を発現させるために必要な臭化銀含有量あるいは沃化銀含有量は、臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を粒子内部に形成するほど増加してしまい、必要以上に塩化銀含有量を落として迅速処理性を損なってしまう恐れがある。従って、写真作用を制御するこれらの機能を粒子内の表面近くに集約するために、臭化銀含有相と沃化銀含有相は隣接していることが好ましい。これらの点から、臭化銀含有相は内側から測って粒子体積の50%から100%の位置のいずれかに形成し、沃化銀含有相は粒子体積の85%から100%の位置のいずれかに形成することが好ましい。また、臭化銀含有相は粒子体積の70%から95%の位置のいずれかに形成し、沃化銀含有相は粒子体積の90%から100%の位置のいずれかに形成することが更に好ましい。
【0066】
ハロゲン化銀乳剤に臭化銀あるいは沃化銀を含有させるための臭化物あるいは沃化物イオンの導入は、臭化物塩あるいは沃化物塩の溶液を単独で添加させるか、或いは銀塩溶液と高塩化物塩溶液の添加と併せて臭化物塩あるいは沃化物塩溶液を添加してもよい。後者の場合は、臭化物塩あるいは沃化物塩溶液と高塩化物塩溶液を別々に、または臭化物塩あるいは沃化物塩と高塩化物塩の混合溶液として添加してもよい。臭化物塩あるいは沃化物塩は、アルカリもしくはアルカリ土類臭化物塩あるいは沃化物塩のような溶解性塩の形で添加する。或いは米国特許第5,389,508号明細書に記載される有機分子から臭化物イオンあるいは沃化物イオンを開裂させることで導入することもできる。また別の臭化物あるいは沃化物イオン源として、微小臭化銀粒子あるいは微小沃化銀粒子を用いることもできる。
【0067】
臭化物塩あるいは沃化物塩溶液の添加は、粒子形成の一時期に集中して行ってもよく、またある一定期間かけて行ってもよい。高塩化物乳剤への沃化物イオンの導入位置は、高感度で低被りな乳剤を得る上で制限される。沃化物イオンの導入は、乳剤粒子のより内部に行うほど感度の増加が小さい。故に沃化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から、最も好ましくは85%より外側から行うのがよい。また沃化物塩溶液の添加は、好ましくは粒子体積の98%より内側で、最も好ましくは96%より内側で終了するのがよい。沃化物塩溶液の添加は、粒子表面から少し内側で終了することで、より高感度で低被りな乳剤を得ることができる。
一方、臭化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から行うのがよい。
【0068】
粒子内の深さ方向への臭化物あるいは沃化物イオン濃度の分布は、エッチング/TOF−SIMS(Time of Flight − Secondary Ion Mass Spectrometry)法により、例えばPhi Evans社製TRIFTII型TOF−SIMSを用いて測定できる。TOF−SIMS法については、具体的には日本表面科学会編「表面分析技術選書二次イオン質量分析法」丸善株式会社(1999年発行)に記載されている。エッチング/TOF−SIMS法で乳剤粒子を解析すると、沃化物塩溶液の添加を粒子の内側で終了しても、粒子表面に向けて沃化物イオンがしみ出していることが分析できる。本発明の乳剤は、エッチング/TOF−SIMS法による分析で、沃化物イオンは粒子表面で濃度極大を有し、内側に向けて沃化物イオン濃度が減衰していることが好ましく、臭化物イオンは粒子内部で濃度極大を有することが好ましい。臭化銀の局所濃度は、臭化銀含有量がある程度高ければX線回折法でも測定することができる。
【0069】
本明細書において球相当径は、個々の粒子の体積と等しい体積を有する球の直径で表される。ハロゲン化銀乳剤は粒子サイズ分布が単分散な粒子からなることが好ましい。ハロゲン化銀乳剤における全ハロゲン化銀粒子の球相当径の変動系数は20%以下であることが好ましく、15%以下であることがより好ましく、10%以下であることが更に好ましい。球相当径の変動係数とは、個々の粒子の球相当径の標準偏差の、球相当径の平均に対する百分率で表される。このとき、広いラチチュードを得る目的で上記の単分散乳剤を同一層にブレンドして使用することや、重層塗布することも好ましく行われる。
【0070】
ハロゲン化銀乳剤において、イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤の球相当径は、0.6μm以下(好ましくは0.6μm〜0.15μm)であることが好ましく、0.5μm以下(好ましくは0.5μm〜0.15μm)であることが更に好ましく、0.4μm以下(好ましくは0.4μm〜0.20μm)であることが最も好ましい。マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層およびシアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤の球相当径は、0.5μm以下(好ましくは0.5μm〜0.1μm)であることが好ましく、0.4μm以下(好ましくは0.4μm〜0.1μm)であることが更に好ましく、0.3μm以下(好ましくは0.3μm〜0.1μm)であることが最も好ましい。本明細書において球相当径は、個々の粒子の体積と等しい体積を有する球の直径で表される。球相当径0.6μmの粒子は辺長約0.48μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.5μmの粒子は辺長約0.40μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.4μmの粒子は辺長約0.32μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.3μmの粒子は辺長約0.24μmの立方体粒子に相当する。本発明のハロゲン化銀乳剤には、本発明で定義されるハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子(即ち、特定のハロゲン化銀粒子)以外のハロゲン化銀粒子を含んでよい。しかしながら、本発明で定義されるハロゲン化銀乳剤は、全粒子の全投影面積の50%以上が本発明で定義されるハロゲン化銀粒子であることが必要で、80%以上であることが好ましく、90%以上であることが更に好ましい。
【0071】
ハロゲン化銀乳剤における特定のハロゲン化銀粒子には、一般式(I)および/または一般式(II)で表されるイリジウム錯体以外にも、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIのみからなるイリジウム錯体を更に含有することができる。この場合、6配位錯体中にCl、BrまたはIが混在していてもよい。Cl、BrまたはIをリガンドとして有するイリジウム錯体は、臭化銀含有相に含まれることが、高照度露光で硬調な階調を得るために特に好ましい。これらのイリジウム金属錯体は、一般式(I)で表されるイリジウム金属錯体と併用することが好ましい。
【0072】
以下に、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるイリジウム錯体の具体例を挙げるが、これらに限定されない。
[IrCl6]2−
[IrCl6]3−
[IrBr6]2−
[IrBr6]3−
[IrI6]3−
【0073】
ハロゲン化銀乳剤には、以上に述べた金属錯体以外にも他の金属イオンをハロゲン化銀粒子の内部及び/または表面にドープするがことができる。用いる金属イオンとしては遷移金属イオンが好ましく、なかでも、鉄、ルテニウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛であることが好ましい。さらにこれらの金属イオンは配位子を伴い6配位八面体型錯体として用いることがより好ましい。無機化合物を配位子として用いる場合には、シアン化物イオン、ハロゲン化物イオン、チオシアン、水酸化物イオン、過酸化物イオン、アジ化物イオン、亜硝酸イオン、水、アンモニア、ニトロシルイオン、または、チオニトロシルイオンを用いることが好ましく、上記の鉄、ルテニウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛のいずれの金属イオンに配位させて用いることも好ましく、複数種の配位子を1つの錯体分子中に用いることも好ましい。また、配位子として有機化合物を用いることも出来、好ましい有機化合物としては主鎖の炭素数が5以下の鎖状化合物および/または5員環あるいは6員環の複素環化合物を挙げることが出来る。さらに好ましい有機化合物は分子内に窒素原子、リン原子、酸素原子、または、硫黄原子を金属への配位原子として有する化合物であり、特に好ましくはフラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンであり、さらにこれらの化合物を基本骨格としそれらに置換基を導入した化合物もまた好ましい。
【0074】
金属イオンと配位子の組み合わせとして好ましくは、鉄イオン及びルテニウムイオンとシアン化物イオンの組み合わせである。本発明においては、以上に述べた金属錯体とこれらの化合物を併用することが好ましい。これらの化合物においてシアン化物イオンは、中心金属である鉄またはルテニウムへの配位数のうち過半数を占めることが好ましく、残りの配位部位はチオシアン、アンモニア、水、ニトロシルイオン、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ピラジン、または、4,4’−ビピリジンで占められることが好ましい。最も好ましくは中心金属の6つの配位部位が全てシアン化物イオンで占められ、ヘキサシアノ鉄錯体またはヘキサシアノルテニウム錯体を形成することである。これらシアン化物イオンを配位子とする錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10−8モルから1×10−2モル添加することが好ましく、1×10−6モルから5×10−4モル添加することが最も好ましい。
【0075】
ハロゲン化銀乳剤は、当業界に知られる金増感を施したものであることが好ましい。金増感を施すことにより、乳剤を高感度化でき、レーザー光等によって走査露光したときの写真性能の変動を小さくすることができるからである。金増感を施すには、種々の無機金化合物や無機配位子を有する金(I)錯体及び有機配位子を有する金(I)化合物を利用することができる。無機金化合物としては、例えば塩化金酸もしくはその塩、無機配位子を有する金(I)錯体としては、例えばジチオシアン酸金(I)カリウム等のジチオシアン酸金化合物やジチオ硫酸金(I)3ナトリウム等のジチオ硫酸金化合物等の化合物を用いることができる。
【0076】
有機配位子(有機化合物)を有する金(I)化合物としては、特開平4−267249号に記載のビス金(I)メソイオン複素環類、例えばビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレート、特開平11−218870号に記載の有機メルカプト金(I)錯体、例えばカリウム ビス(1−[3−(2−スルホナートベンズアミド)フェニル]−5−メルカプトテトラゾールカリウム塩)オーレート(I)5水和物、特開平4−268550号に記載の窒素化合物アニオンが配位した金(I)化合物、例えば、ビス(1−メチルヒダントイナート)金(I)ナトリウム塩四水和物、を用いることができる。これらの有機配位子を有する金(I)化合物は、あらかじめ合成して単離したものを使用する他に、有機配位子とAu化合物(例えば塩化金酸やその塩)とを混合することにより、発生させて単離することなく、乳剤に添加することができる。更には、乳剤に有機配位子とAu化合物(例えば塩化金酸やその塩)とを別々に添加し、乳剤中で有機配位子を有する金(I)化合物を発生させてもよい。
また、米国特許第3,503,749号に記載されている金(I)チオレート化合物、特開平8−69074号、特開平8−69075号、特開平9−269554号に記載の金化合物、米国特許第5,620,841号、同第5,912,112号、同第5,620,841号、同第5,939,245号、同第5,912,111号に記載の化合物も用いることができる。
これらの化合物の添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり5×10−7〜5×10−3モル、好ましくは5×10−6〜5×10−4モルである。
【0077】
また、コロイド状硫化金を用いることも可能であり、その製造方法はリサーチ・ディスクロージャー(Reserch Disclosure,37154)、ソリッド ステート イオニクス(Solid State Ionics )第79巻、60〜66頁、1995年刊、Compt.Rend.Hebt.Seances Acad.Sci.Sect.B第263巻、1328頁、1966年刊等に記載されている。上記Reserch Disclosureには、コロイド状硫化金の製造の際、チオシアナートイオンを用いる方法が記載されているが、代わりにメチオニンやチオジエタノールなどのチオエーテル化合物を用いることができる。
【0078】
コロイド状硫化金としてさまざまなサイズのものを利用でき、平均粒径50nm以下のものを用いることが好ましく、平均粒径10nm以下がより好ましく、平均粒径3nm以下が更に好ましい。この粒径はTEM写真から測定できる。また、コロイド状硫化金の組成は、Au2S1でもよく、Au2S1〜Au2S2の様な硫黄過剰な組成のものであってもよく、硫黄過剰な組成が好ましい。Au2S1.1〜Au2S1.8が更に好ましい。
【0079】
このコロイド状硫化金の組成分析は、例えば、硫化金粒子を取り出して金の含有量と硫黄の含有量をそれぞれICPやヨードメトリーなどの分析法を利用して求めることができる。液相に溶解している金イオン、イオウイオン(硫化水素やその塩を含む)が硫化金コロイド中に存在すると硫化金コロイド粒子の組成分析に影響する為、限外ろ過などにより硫化金粒子を分離した上で分析は行われる。硫化金コロイドの添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり金原子として5×10−7〜5×10−3モル、好ましくは5×10−6〜5×10−4モルである。
【0080】
金増感と併せてカルコゲン増感も同一の分子で行うことが可能であり、AuCh− を放出可能な分子を用いることができる。ここでAuはAu(I)を表し、Chは、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を表す。AuCh−を放出可能な分子とは、例えば、AuCh−Lで表される金化合物が挙げられる。ここで、LはAuChと結合して分子を構成する原子団を表す。また、Auに対して、Ch−Lとともに更にもう一つ以上の配位子が配位してもよい。また、AuCh−Lで表される金化合物は銀イオン共存下、溶媒中で反応させるとChがSの場合、AgAuSを、ChがSeの場合、AgAuSeを、ChがTeの場合、AgAuTeを生成させやすい特徴を有しているものである。このような化合物として、Lがアシル基であるものが挙げられるが、その他に、下記に示す一般式(AuCh1)、(AuCh 2)、(AuCh 3)で表される化合物が挙げられる。
【0081】
一般式(AuCh 1)
R1−X−M−ChAu
ここで、AuはAu(I)を表し、Chは硫黄原子、セレン原子、またはテルル原子を表し、Mは置換または無置換のメチレン基を表し、Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子、またはNR2を表し、R1は、Xと結合して分子を構成する原子団(例えば、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基などの有機基)を表す。ここで、R2は、水素原子または置換基(例えば、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基などの有機基)を表す。またR1とMが互いに結合して環を形成してもよい。
【0082】
一般式(AuCh 1)で表される化合物において、Chが硫黄原子またはセレン原子であるものが好ましく、Xは酸素原子または硫黄原子が好ましく、R1はアルキル基、アリール基が好ましい。より具体的な化合物の例としては、チオ糖のAu(I)塩(α金チオグルコース等の金チオグルコース、金パーアセチルチオグルコース、金チオマンノース、金チオガラクトース、金チオアラビノース等)、セレノ糖のAu(I)塩(金パーアセチルセレノグルコース、金パーアセチルセレノマンノース等)、テルロ糖のAu(I)塩、等である。ここでチオ糖、セレノ糖、テルロ糖とは、糖のアノマー位水酸基がそれぞれSH基、SeH基、TeH基に置き換わった化合物を表す。
【0083】
一般式(AuCh 2)
W1W2C=CR3ChAu
ここで、AuはAu(I)を表し、Chは硫黄原子、セレン原子またはテルル原子を表し、R3及びW2は、置換基(例えば、水素原子、ハロゲン原子、及び、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基などの有機基)を表し、W1はハメットの置換基定数σp値が正の値である電子吸引性基を表す。R3とW1、R3とW2 、W1とW2は互いに結合して環を形成してもよい。
【0084】
一般式(AuCh 2)で表される化合物において、Chが硫黄原子またはセレン原子であるものが好ましく、R3は、水素原子またはアルキル基が好ましく、W1及びW2はハメットの置換基定数σp値が0.2以上である電子吸引性基が好ましい。より具体的な化合物の例としては、(NC)2C=CHSAu、(CH3OCO)2C=CHSAu、CH3CO(CH3OCO)C=CHSAuなどが挙げられる。
【0085】
一般式(AuCh 3)
W3−E−ChAu
ここで、AuはAu(I)を表し、Chは硫黄原子、セレン原子またはテルル原子を表し、Eは置換もしくは無置換のエチレン基を表し、W3はハメットの置換基定数σp値が正の値である電子吸引性基を表す。
【0086】
一般式(AuCh 3)で表される化合物において、Chが硫黄原子またはセレン原子であるものが好ましく、Eはハメットの置換基定数σp値が正の値である電子吸引性基を有するエチレン基であることが好ましく、W3はハメットの置換基定数σp値が0.2以上である電子吸引性基が好ましい。これらの化合物の添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり5×10−7〜5×10−3モル、好ましくは3×10−6〜3×10−4モルである。
【0087】
ハロゲン化銀乳剤においては、上記の金増感を更に他の増感法、例えば硫黄増感、セレン増感、テルル増感、還元増感あるいは金化合物以外を用いた貴金属増感等と組み合わせてもよい。特に、硫黄増感、セレン増感と組み合わせることが好ましい。
【0088】
ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することができる。これらの化合物の具体例は、特開昭62−215272号公報の第39頁〜第72頁に記載のものが好ましく用いられる。更にEP0447647号に記載された5−アリールアミノ−1,2,3,4−チアトリアゾール化合物(該アリール残基には少なくとも一つの電子吸引性基を持つ)も好ましく用いられる。
【0089】
ハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀乳剤の保存性を高めるため、特開平11−109576号公報に記載のヒドロキサム酸誘導体、特開平11−327094号公報に記載のカルボニル基に隣接して、両端がアミノ基若しくはヒドロキシル基が置換した二重結合を有す環状ケトン類(特に一般式(S1)で表されるもので、段落番号0036〜0071は本願の明細書に取り込むことができる。)、特開平11−143011号公報に記載のスルホ置換のカテコールやハイドロキノン類(例えば、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸、3,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,3−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3,4,5−トリヒドロキシベンゼンスルホン酸及びこれらの塩など)、米国特許第5,556,741号明細書の一般式(A)で表されるヒドロキシルアミン類(米国特許第5,556,741号明細書の第4欄の第56行〜第11欄の第22行の記載は本願においても好ましく適用され、本願の明細書の一部として取り込まれる)、特開平11−102045号公報の一般式(I)〜(III)で表される水溶性還元剤は、本発明においても好ましく使用される。
【0090】
ハロゲン化銀乳剤には、所望の光波長域に感光性を示す、いわゆる分光感度を付与する目的で、分光増感色素を含有させることができる。青、緑、赤領域の分光増感に用いられる分光増感色素としては、例えば、F.M.Harmer著 Heterocyclic compounds−Cyanine dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New York,London] 社刊1964年)に記載されているものを挙げることができる。具体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用いられる。また、特に塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤粒子の赤感光性分光増感色素としては特開平3−123340号公報に記載された分光増感色素が安定性、吸着の強さ、露光の温度依存性等の観点から非常に好ましい。
【0091】
これらの分光増感色素の添加量は場合に応じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モル当り、0.5×10−6モル〜1.0×10−2モルの範囲が好ましい。更に好ましくは、1.0×10−6モル〜5.0×10−3モルの範囲である。
【0092】
以下、感光材料に適用される好適な形態について説明する。
感光材料には、従来公知の写真用素材や添加剤を使用できる。
例えば、写真用支持体としては、透過型支持体や反射型支持体を用いることができる。透過型支持体としては、セルロースナイトレートフィルムやポリエチレンテレフタレートなどの透明フィルム、更には、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)とエチレングリコール(EG)とのポリエステルやNDCAとテレフタル酸とEGとのポリエステル等に磁性層などの情報記録層を設けたものが好ましく用いられる。反射型支持体としては、特に複数のポリエチレン層やポリエステル層でラミネートされ、このような耐水性樹脂層(ラミネート層)の少なくとも一層に酸化チタン等の白色顔料を含有する反射支持体が好ましい。
【0093】
本発明においてさらに好ましい反射支持体としては、ハロゲン化銀乳剤層を設ける側の紙基体上に微小空孔を有するポリオレフィン層を有しているものが挙げられる。ポリオレフィン層は多層から成っていてもよく、その場合、好ましくはハロゲン化銀乳剤層側のゼラチン層に隣接するポリオレフィン層は微小空孔を有さず(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、紙基体上に近い側に微小空孔を有するポリオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチレン)から成るものがより好ましい。紙基体及び写真構成層の間に位置するこれら多層若しくは一層のポリオレフィン層の密度は0.40〜1.0g/mlであることが好ましく、0.50〜0.70g/mlがより好ましい。また、紙基体及び写真構成層の間に位置するこれら多層若しくは一層のポリオレフィン層の厚さは10〜100μmが好ましく、15〜70μmがさらに好ましい。また、ポリオレフィン層と紙基体の厚さの比は0.05〜0.2が好ましく、0.1〜0.15がさらに好ましい。
【0094】
また、上記紙基体の写真構成層とは逆側(裏面)にポリオレフィン層を設けることも、反射支持体の剛性を高める点から好ましく、この場合、裏面のポリオレフィン層は表面が艶消しされたポリエチレン又はポリプロピレンが好ましく、ポリプロピレンがより好ましい。裏面のポリオレフィン層は5〜50μmが好ましく、10〜30μmがより好ましく、さらに密度が0.7〜1.1g/mlであることが好ましい。本発明における反射支持体において、紙基体上に設けるポリオレフィン層に関する好ましい態様については、特開平10−333277号公報、同10−333278号公報、同11−52513号公報、同11−65024号公報、EP0880065号明細書、及びEP0880066号明細書に記載されている例が挙げられる。
【0095】
更に前記の耐水性樹脂層中には蛍光増白剤を含有するのが好ましい。また、前記蛍光増白剤を分散含有する親水性コロイド層を、別途形成してもよい。前記蛍光増白剤として、好ましくは、ベンゾオキサゾール系、クマリン系、ピラゾリン系を用いることができ、更に好ましくは、ベンゾオキサゾリルナフタレン系及びベンゾオキサゾリルスチルベン系の蛍光増白剤である。使用量は、特に限定されていないが、好ましくは1〜100mg/m2である。耐水性樹脂に混合する場合の混合比は、好ましくは樹脂に対して0.0005〜3質量%であり、更に好ましくは0.001〜0.5質量%である。
【0096】
反射型支持体としては、透過型支持体、又は上記のような反射型支持体上に、白色顔料を含有する親水性コロイド層を塗設したものでもよい。また、反射型支持体は、鏡面反射性又は第2種拡散反射性の金属表面をもつ支持体であってもよい。
【0097】
また、感光材料に用いられる支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支持体又は白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側又は裏面に塗設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0098】
感光材料には、画像のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0,337,490A2号明細書の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12質量%以上(より好ましくは14質量%以上)含有させるのが好ましい。
【0099】
感光材料には、イラジエーションやハレーションを防止したり、セーフライト安全性等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0337490A2号明細書の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール染料、シアニン染料)を添加することが好ましい。さらに、欧州特許EP0819977号明細書に記載の染料も本発明に好ましく添加される。これらの水溶性染料の中には使用量を増やすと色分離やセーフライト安全性を悪化するものもある。色分離を悪化させないで使用できる染料としては、特開平5−127324号公報、同5−127325号公報、同5−216185号公報に記載された水溶性染料が好ましい。
【0100】
感光材料には、水溶性染料の代わり、あるいは水溶性染料と併用しての処理で脱色可能な着色層が用いられる。用いられる処理で脱色可能な着色層は、乳剤層に直かに接してもよく、ゼラチンやハイドロキノンなどの処理混色防止剤を含む中間層を介して接するように配置されていてもよい。この着色層は、着色された色と同種の原色に発色する乳剤層の下層(支持体側)に設置されることが好ましい。各原色毎に対応する着色層を全て個々に設置することも、このうちに一部のみを任意に選んで設置することも可能である。また複数の原色域に対応する着色を行った着色層を設置することも可能である。着色層の光学反射濃度は、露光に使用する波長域(通常のプリンター露光においては400nm〜700nmの可視光領域、走査露光の場合には使用する走査露光光源の波長)において最も光学濃度の高い波長における光学濃度値が0.2以上3.0以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.5以上2.5以下、特に0.8以上2.0以下が好ましい。
【0101】
着色層を形成するためには、従来公知の方法が適用できる。例えば、特開平2−282244号公報の3頁右上欄から8頁に記載された染料や、特開平3−7931号公報の3頁右上欄から11頁左下欄に記載された染料のように固体微粒子分散体の状態で親水性コロイド層に含有させる方法、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法、色素をハロゲン化銀等の微粒子に吸着させて層中に固定する方法、特開平1−239544号公報に記載されているようなコロイド銀を使用する方法などである。色素の微粉末を固体状で分散する方法としては、例えば、少なくともpH6以下では実質的に水不溶性であるが、少なくともpH8以上では実質的に水溶性である微粉末染料を含有させる方法が特開平2−308244号公報の第4〜13頁に記載されている。また、例えば、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法としては、特開平2−84637号公報の第18〜26頁に記載されている。光吸収剤としてのコロイド銀の調製法については米国特許第2,688,601号明細書、同3,459,563号明細書に示されている。これらの方法のなかで微粉末染料を含有させる方法、コロイド銀を使用する方法などが好ましい。
【0102】
感光材料は、カラーネガフィルム、カラーポジフィルム、カラー反転フィルム、カラー反転印画紙、カラー印画紙等に用いられるが、中でもカラー印画紙として用いるのが好ましい。カラー印画紙は、イエロー発色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン発色性ハロゲン化銀乳剤層をそれぞれ少なくとも1層ずつ有してなることが好ましく、一般には、これらのハロゲン化銀乳剤層は支持体から近い順にイエロー発色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層、シアン発色性ハロゲン化銀乳剤層である。
【0103】
しかしながら、これとは異なった層構成を取っても構わない。
イエローカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層は支持体上のいずれの位置に配置されても構わないが、該イエローカプラー含有層にハロゲン化銀平板粒子を含有する場合は、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層又はシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層よりも支持体から離れた位置に塗設されていることが好ましい。また、発色現像促進、脱銀促進、増感色素による残色の低減の観点からは、イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層より、支持体から最も離れた位置に塗設されていることが好ましい。更に、Blix退色の低減の観点からは、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層の中央の層が好ましく、光退色の低減の観点からはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は最下層が好ましい。また、イエロー、マゼンタ及びシアンのそれぞれの発色性層は2層又は3層からなってもよい。例えば、特開平4−75055号公報、同9−114035号公報、同10−246940号公報、米国特許第5,576,159号明細書等に記載のように、ハロゲン化銀乳剤を含有しないカプラー層をハロゲン化銀乳剤層に隣接して設け、発色層とすることも好ましい。
【0104】
本発明において適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)及び写真構成層(層配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−215272号公報、特開平2−33144号公報、欧州特許EP0,355,660A2号明細書に記載されているもの、特に欧州特許EP0,355,660A2号明細書に記載されているものが好ましく用いられる。更には、特開平5−34889号公報、同4−359249号公報、同4−313753号公報、同4−270344号公報、同5−66527号公報、同4−34548号公報、同4−145433号公報、同2−854号公報、同1−158431号公報、同2−90145号公報、同3−194539号公報、同2−93641号公報、欧州特許公開第0520457A2号明細書等に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料やその処理方法も好ましい。
【0105】
特に、本発明においては、前記の反射型支持体やハロゲン化銀乳剤、更にはハロゲン化銀粒子中にドープされる異種金属イオン種、ハロゲン化銀乳剤の保存安定剤又はカブリ防止剤、化学増感法(増感剤)、分光増感法(分光増感剤)、シアン、マゼンタ、イエローカプラー及びその乳化分散法、色像保存性改良剤(ステイン防止剤や褪色防止剤)、染料(着色層)、ゼラチン種、感光材料の層構成や感光材料の被膜pHなどについては、下記表1に示す特許の各箇所に記載のものが特に好ましく適用できる。
【0106】
【表1】
【0107】
本発明において用いられるシアン、マゼンタ及びイエローカプラーとしては、その他、特開昭62−215272号公報の第91頁右上欄4行目〜121頁左上欄6行目、特開平2−33144号公報の第3頁右上欄14行目〜18頁左上欄末行目と第30頁右上欄6行目〜35頁右下欄11行目やEP0355,660A2号明細書の第4頁15行目〜27行目、5頁30行目〜28頁末行目、45頁29行目〜31行目、47頁23行目〜63頁50行目に記載のカプラーも有用である。
また、本発明はWO98/33760号の一般式(II)及び(III)、特開平10−221825号公報の一般式(D)で表される化合物を添加してもよく、好ましい。
【0108】
本発明に使用可能なシアン色素形成カプラー(単に、「シアンカプラー」という場合がある)としては、ピロロトリアゾール系カプラーが好ましく用いられ、特開平5−313324号公報の一般式(I)又は(II)で表されるカプラー及び特開平6−347960号公報の一般式(I)で表されるカプラー並びにこれらの特許に記載されている例示カプラーが特に好ましい。また、フェノール系、ナフトール系のシアンカプラーも好ましく、例えば、特開平10−333297号公報に記載の一般式(ADF)で表されるシアンカプラーが好ましい。上記以外のシアンカプラーとしては、欧州特許EP0488248号明細書及びEP0491197A1号明細書に記載のピロロアゾール型シアンカプラー、米国特許第5,888,716号に記載の2,5−ジアシルアミノフェノールカプラー、米国特許第4,873,183号明細書、同第4,916,051号明細書に記載の6位に電子吸引性基、水素結合基を有するピラゾロアゾール型シアンカプラー、特に、特開平8−171185号公報、同8−311360号公報、同8−339060号公報に記載の6位にカルバモイル基を有するピラゾロアゾール型シアンカプラーも好ましい。
【0109】
また、特開平2−33144号公報に記載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーの他に、欧州特許EP0333185A2号明細書に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(中でも具体例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラー(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64−32260号公報に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー(中でも具体例として列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ましい)、欧州特許EP0456226A1号明細書に記載のピロロピラゾール型シアンカプラー、欧州特許EP0484909号明細書に記載のピロロイミダゾール型シアンカプラーを使用することもできる。
【0110】
なお、これらのシアンカプラーのうち、特開平11−282138号公報に記載の一般式(I)で表されるピロロアゾール系シアンカプラーが特に好ましく、該特許の段落番号0012〜0059の記載は例示シアンカプラー(1)〜(47)を含め、本願にそのまま適用され、本願の明細書の一部として好ましく取り込まれる。
【0111】
本発明に用いられるマゼンタ色素形成カプラー(単に、「マゼンタカプラー」という場合がある)としては、前記の表の公知文献に記載されたような5−ピラゾロン系マゼンタカプラーやピラゾロアゾール系マゼンタカプラーが用いられるが、中でも色相や画像安定性、発色性等の点で特開昭61−65245号公報に記載されたような2級又は3級アルキル基がピラゾロトリアゾール環の2、3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカプラー、特開昭61−65246号公報に記載されたような分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号公報に記載されたようなアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持つピラゾロアゾールカプラーや欧州特許第226,849A号明細書や同第294,785A号明細書に記載されたような6位にアルコキシ基やアリールオキシ基をもつピラゾロアゾールカプラーの使用が好ましい。特に、マゼンタカプラーとしては特開平8−122984号公報に記載の一般式(M−I)で表されるピラゾロアゾールカプラーが好ましく、該特許の段落番号0009〜0026はそのまま本願に適用され、本願の明細書の一部として取り込まれる。これに加えて、欧州特許第854384号明細書、同第884640号明細書に記載の3位と6位の両方に立体障害基を有するピラゾロアゾールカプラーも好ましく用いられる。
【0112】
また、イエロー色素形成カプラー(単に、「イエローカプラー」という場合がある)としては、前記表中に記載の化合物の他に、欧州特許EP0447969A1号明細書に記載のアシル基に3〜5員の環状構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラー、欧州特許EP0482552A1号明細書に記載の環状構造を有するマロンジアニリド型イエローカプラー、欧州公開特許第953870A1号明細書、同第953871A1号明細書、同第953872A1号明細書、同第953873A1号明細書、同第953874A1号明細書、同第953875A1号明細書等に記載のピロール−2又は3−イル若しくはインドール−2又は3−イルカルボニル酢酸アニリド系カプラー、米国特許第5,118,599号明細書に記載されたジオキサン構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーが好ましく用いられる。その中でも、アシル基が1−アルキルシクロプロパン−1−カルボニル基であるアシルアセトアミド型イエローカプラー、アニリドの一方がインドリン環を構成するマロンジアニリド型イエローカプラーの使用が特に好ましい。これらのカプラーは、単独あるいは併用することができる。
【0113】
本発明に使用するカプラーは、前出表中記載の高沸点有機溶媒の存在下で(又は不存在下で)ローダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第4,203,716号明細書)に含浸させて、又は水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性コロイド水溶液に乳化分散させることが好ましい。好ましく用いることのできる水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーは、米国特許第4,857,449号明細書の第7欄〜15欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第12頁〜30頁に記載の単独重合体又は共重合体が挙げられる。より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリルアミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使用が色像安定性等の上で好ましい。
【0114】
感光材料には、公知の混色防止剤を用いることができるが、その中でも以下に挙げる特許に記載のものが好ましい。
例えば、特開平5−333501号公報に記載の高分子量のレドックス化合物、WO98/33760号明細書、米国特許第4,923,787号明細書等に記載のフェニドンやヒドラジン系化合物、特開平5−249637号公報、特開平10−282615号公報及び独国特許第19629142A1号明細書等に記載のホワイトカプラーを用いることができる。また、特に現像液のpHを上げ、現像の迅速化を行う場合には独国特許第19618786A1号明細書、欧州特許第839623A1号明細書、欧州特許第842975A1号明細書、独国特許19806846A1号明細書及び仏国特許第2760460A1号明細書等に記載のレドックス化合物を用いることも好ましい。
【0115】
感光材料には、紫外線吸収剤としてモル吸光係数の高いトリアジン骨核を有する化合物を用いることが好ましく、例えば、以下の特許に記載の化合物を用いることができる。これらは、感光性層又は/及び非感光性に好ましく添加される。例えば、特開昭46−3335号公報、同55−152776号公報、特開平5−197074号公報、同5−232630号公報、同5−307232号公報、同6−211813号公報、同8−53427号公報、同8−234364号公報、同8−239368号公報、同9−31067号公報、同10−115898号公報、同10−147577号公報、同10−182621号公報、独国特許第19739797A号明細書、欧州特許第711804A号明細書及び特表平8−501291号公報等に記載されている化合物を使用できる。
【0116】
感光材料に用いることのできる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単独であるいはゼラチンとともに用いることができる。好ましいゼラチンとしては、鉄、銅、亜鉛、マンガン等の不純物として含有される重金属は、好ましくは5ppm以下、更に好ましくは3ppm以下である。また、感光材料中に含まれるカルシウム量は、好ましくは20mg/m2以下、更に好ましくは10mg/m2以下、最も好ましくは5mg/m2以下である。
【0117】
感光材料には、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号公報に記載のような防菌・防黴剤を添加するのが好ましい。さらに、感光材料の被膜pHは4.0〜7.0が好ましく、より好ましくは4.0〜6.5である。
【0118】
感光材料における写真構成層中の総塗設ゼラチン量は3g/m2以上6g/m2以下であることが好ましく、3g/m2以上5g/m2以下であることが更に好ましい。また、超迅速処理した場合でも、現像進行性、及び定着漂白性、残色を満足するために、写真構成層全体の膜厚が3μm〜7.5μmであることが好ましく、更に3μm〜6.5μmであることが好ましい。乾燥膜厚の評価方法は、乾燥膜剥離前後の膜厚の変化、あるいは断面の光学顕微鏡や電子顕微鏡での観察により測定することができる。本発明において、現像進行性と乾燥速度を上げることを両立するために、膨潤膜厚が8μm〜19μmであることが好ましく、更に9μm〜18μmであることが好ましい。膨潤膜厚の測定としては、35℃の水溶液中に乾燥した感光材料を浸し、膨潤して十分平衡に達した状態で打点方法にて測定することができる。感光材料における写真構成中の総塗設銀量は、0.2g/m2〜0.5g/m2であることが好ましく、0.2g/m2〜0.45g/m2であることが更に好ましく、0.2g/m2〜0.40g/m2であることが最も好ましい。
【0119】
感光材料には、塗布安定性向上、静電気発生防止、帯電量調節等の点から界面活性剤を感光材料に添加することができる。界面活性剤としてはアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ベタイン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤があり、例えば特開平5−333492号公報に記載のものが挙げられる。本発明に用いる界面活性剤としては、フッ素原子含有の界面活性剤が好ましい。特に、フッ素原子含有界面活性剤を好ましく用いることができる。これらのフッ素原子含有界面活性剤は単独で用いても、従来公知の他の界面活性剤と併用しても構わないが、好ましくは従来公知の他の界面活性剤との併用である。これらの界面活性剤の感光材料への添加量は特に限定されるものではないが、一般的には、1×10−5〜1g/m2、好ましくは1×10−4〜1×10−1g/m2、更に好ましくは1×10−3〜1×10−2g/m2である。
【0120】
以下、上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いた画像形成方法について説明する。
感光材料は、画像情報に応じて光を照射される露光工程と、前記光照射された感光材料を現像する現像工程とにより、画像を形成することができる。
【0121】
感光材料は、通常のネガプリンターを用いたプリントシステムに使用される以外に、陰極線(CRT)を用いた走査露光方式にも適している。陰極線管露光装置は、レーザーを用いた装置に比べて、簡便でかつコンパクトであり、低コストになる。また、光軸や色の調整も容易である。画像露光に用いる陰極線管には、必要に応じてスペクトル領域に発光を示す各種発光体が用いられる。例えば赤色発光体、緑色発光体、青色発光体のいずれか1種、あるいは2種以上が混合されて用いられる。スペクトル領域は、上記の赤、緑、青に限定されず、黄色、橙色、紫色或いは赤外領域に発光する蛍光体も用いられる。特に、これらの発光体を混合して白色に発光する陰極線管がしばしば用いられる。
【0122】
感光材料が異なる分光感度分布を有する複数の感光性層を持ち、陰極性管も複数のスペクトル領域の発光を示す蛍光体を有する場合には、複数の色を一度に露光、即ち陰極線管に複数の色の画像信号を入力して管面から発光させてもよい。各色ごとの画像信号を順次入力して各色の発光を順次行わせ、その色以外の色をカットするフィルムを通して露光する方法(面順次露光)を採ってもよく、一般には、面順次露光の方が、高解像度の陰極線管を用いることができるため、高画質化のためには好ましい。
【0123】
感光材料は、ガスレーザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザーあるいは半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発光光源(SHG)等の単色高密度光を用いたデジタル走査露光方式が好ましく使用される。システムをコンパクトで、安価なものにするために半導体レーザー、半導体レーザーあるいは固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発生光源(SHG)を使用することが好ましい。特にコンパクトで、安価、更に寿命が長く安定性が高い装置を設計するためには半導体レーザーの使用が好ましく、露光光源の少なくとも一つは半導体レーザーを使用することが好ましい。
【0124】
このような走査露光光源を使用する場合、感光材料の分光感度極大波長は、使用する走査露光用光源の波長により任意に設定することができる。半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーあるいは半導体レーザーと非線形光学結晶を組合わせて得られるSHG光源では、レーザーの発振波長を半分にできるので、青色光、緑色光が得られる。従って、感光材料の分光感度極大は通常の青、緑、赤の3つの波長領域に持たせることが可能である。このような走査露光における露光時間は、画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを露光する時間として定義すると、好ましい露光時間としては10−4秒以下、更に好ましくは10−6秒以下である。
【0125】
感光材料は、発光波長420nm〜460nmの青色レーザーのコヒーレント光により像様露光することが好ましい。青色レーザーの中でも、青色半導体レーザーを用いることが特に好ましい。
レーザー光源として具体的には、波長430〜450nmの青色半導体レーザー(2001年3月 第48回応用物理学関係連合講演会で日亜化学(株)発表)、半導体レーザー(発振波長 約940nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した約470nmの青色レーザー、半導体レーザー(発振波長 約1060nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した約530nmの緑色レーザー、波長約685nmの赤色半導体レーザー(日立タイプNo.HL6738MG)、波長約650nmの赤色半導体レーザー(日立タイプNo.HL6501MG)などが好ましく用いられる。
【0126】
感光材料は、以下の公知資料に記載の露光、現像システムと組み合わせることで好ましく用いることができる。前記現像システムとしては、特開平10−333253号公報に記載の自動プリント並びに現像システム、特開2000−10206号公報に記載の感光材料搬送装置、特開平11−215312号公報に記載の画像読取装置を含む記録システム、特開平11−88619号公報並びに特開平10−202950号公報に記載のカラー画像記録方式からなる露光システム、特開平10−210206号公報に記載の遠隔診断方式を含むデジタルフォトプリントシステム、及び特願平10−159187号公報に記載の画像記録装置を含むフォトプリントシステムが挙げられる。
【0127】
感光材料に適用できる好ましい走査露光方式については、前記の表に掲示した特許に詳しく記載されている。
【0128】
感光材料をプリンター露光する際、米国特許第4,880,726号明細書に記載のバンドストップフィルターを用いることが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
本発明においては、欧州特許EP0789270A1明細書や同EP0789480A1号明細書に記載のように、画像情報を付与する前に、予め、黄色のマイクロドットパターンを前露光し、複写規制を施しても構わない。
【0129】
感光材料の現像処理には、特開平2−207250号公報の第26頁右下欄1行目〜34頁右上欄9行目、及び特開平4−97355号公報の第5頁左上欄17行目〜18頁右下欄20行目に記載の処理素材や処理方法が好ましく適用できる。また、この現像液に使用する保恒剤としては、前記の表に掲示した特許に記載の化合物が好ましく用いられる。
【0130】
本発明では、上記感光材料を使用し、露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内に行われる。
ここで、露光から発色現像の開始までの時間は9秒以内であるが、好ましくは9秒以下0.1秒以上の範囲内、より好ましくは9秒以下1秒以上の範囲内、更に好ましくは9秒以下2秒以上の範囲内である。
【0131】
また、発色現像時間は28秒以下(好ましくは28秒以下6秒以上)が好ましく、より好ましくは25秒以下6秒以上、更に好ましくは20秒以下6秒以上である。発色現像後は、漂白定着(または漂白、定着)後、水洗又は安定化工程、乾燥工程を行うのが好ましい。ここで、漂白定着時間は好ましくは30秒以下(好ましくは30秒以下6秒以上)が好ましく、より好ましくは25秒以下6秒以上、更に好ましくは20秒以下6秒以上である。また、水洗又は安定化時間は、好ましくは60秒以下(好ましくは60秒以下6秒以上)、更に好ましくは40秒以下6秒以上である。
【0132】
なお、発色現像時間とは、感光材料が発色現像液中に入ってから次の処理工程の漂白定着液に入るまでの時間をいう。例えば、自動現像機などで処理される場合には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ次の処理工程の漂白定着浴に向けて空気中を搬送されている時間(いわゆる空中時間)との両者の合計を発色現像時間という。同様に、漂白定着時間とは、感光材料が漂白定着液中に入ってから次の水洗又は安定浴に入るまでの時間をいう。また、水洗又は安定化時間とは、感光材料が水洗又は安定化液中に入ってから乾燥工程に向けて液中にある時間(いわゆる液中時間)をいう。
【0133】
感光材料を露光後、現像する方法としては、従来のアルカリ剤と現像主薬を含む現像液で現像する方法、現像主薬を感光材料に内蔵し、現像主薬を含まないアルカリ液などのアクチベーター液で現像する方法などの湿式方式のほか、処理液を用いない熱現像方式などが知られている。しかしながら、本発明においては、従来のアルカリ剤と現像薬(特にp−フェニレンジアミン系カラー現像主薬)を含む発色現像液で現像する方法に適用されるものである。また、特開平8−297354号公報、同9−152695号公報に記載された過酸化水素を含むアクチベーター液を用いた画像形成方法にも適用されない。本発明は、インフラが整った既存の現像処理方式において、効果を発現するものである。
【0134】
【実施例】
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0135】
[実施例1]
(乳剤B−1の調製)
石灰処理ゼラチン3%水溶液1000mlをpH5.5、pCl1.7に調整し、硝酸銀を2.12モル含む水溶液と塩化ナトリウムを2.2モル含む水溶液を激しく攪拌しながら50℃で同時に添加混合した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて臭化カリウムを、出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり3モル%になるように添加した。同じく硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRu量が3×10−5モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrCl6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5.3×10−8モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で沃化カリウム水溶液を、出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりI量が0.3モル%になるように添加した。40℃で脱塩処理を施した後、石灰処理ゼラチン168gを加え、pH5.5、pCl1.8に調整した。得られた粒子は球相当径0.51μm、変動係数9%の立方体塩臭沃化銀乳剤であった。
この乳剤を40℃で溶解し、チオスルフォン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10−5モル添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤としてビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレートを用い60℃にて最適になるように熟成した。40℃に降温後、増感色素Aをハロゲン化銀1モルあたり2.7×10−4モル、増感色素Bをハロゲン化銀1モルあたり1.4×10−4モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2.7×10−4モル、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2.7×10−4モル、臭化カリウムをハロゲン化銀1モルあたり2.7×10−3モル添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤B−1とした。
【0136】
【化1】
【0137】
(乳剤B−2の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて添加するK4[Ru(CN)6]水溶液に代えて、K4[Fe(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりFe量が3×10−5モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−2とした。
【0138】
(乳剤B−3の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて添加するK4[Ru(CN)6]水溶液に代えて、K4[Fe(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりFe量が3×10−5モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3.6×10−8モルになる量に変更し、同じく硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が4.0×10−8モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−3とした。
【0139】
(乳剤B−4の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3.6×10−8モルになる量に変更し、更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1.6×10−6モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−4とした。
【0140】
(乳剤B−5の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1.2×10−8モルになる量に変更し、更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(5−methylthiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1.0×10−6モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−5とした。
【0141】
(乳剤B−6の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が8.0×10−9モルになる量に変更し、更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(5−methylthiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が8.0×10−6モルになる量およびK2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1.1×10−6モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−6とした。
【0142】
(乳剤B−7の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1.0×10−8モルになる量に変更し、同じく硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて、K2[Ir(2−chloro−5−fluorothiadiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が7.2×10−7モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−7とした。
【0143】
(乳剤B−8の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が5.3×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3.6×10−8モルになる量に変更したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−8とした。
【0144】
(乳剤B−9の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、Cs2[Os(NO)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりOs量が4.1×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3.6×10−8モルになる量に変更したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−9とした。
【0145】
(乳剤B−10の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が4.1×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が8.0×10−9モルになる量に変更し、更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(5−methylthiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が8.0×10−7モルになる量およびK2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が7.0×10−7モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−10とした。
【0146】
(乳剤B−11の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が5.3×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて添加するK4[Ru(CN)6]水溶液に代えて、K4[Fe(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりFe量が3×10−5モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3.6×10−8モルになる量に変更したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−11とした。
【0147】
(乳剤B−12の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が5.3×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて添加するK4[Ru(CN)6]水溶液に代えて、K4[Fe(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりFe量が3×10−5モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が2.0×10−8モルになる量に変更し、同じく硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3.0×10−8モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−12とした。
【0148】
(乳剤B−13の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、Cs2[Os(NO)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりOs量が4.1×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が8.0×10−9モルになる量に変更し、更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(5−methylthiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が7.2×10−7モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−13とした。
【0149】
(乳剤B−14の調製)
乳剤B−1とは、硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が5.3×10−9モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて添加するK4[Ru(CN)6]水溶液に代えて、K4[Fe(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりFe量が3×10−5モルになる量を添加し、硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて添加するK2[IrCl6]水溶液の量を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が6.0×10−9モルになる量に変更し、同じく硝酸銀の添加が82%の時点から88%の時点にかけて、K2[Ir(2−chloro−5−fluorothiadiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5.2×10−7モルになる量を添加し、更に硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1.0×10−6モルになる量を添加したことのみ異なる乳剤を調製し、これを乳剤B−14とした。
【0150】
(乳剤G−1の調製)
石灰処理ゼラチン3%水溶液1000mlをpH5.5、pCl1.7に調整し、硝酸銀を2.12モル含む水溶液と塩化ナトリウムを2.2モル含む水溶液を激しく攪拌しながら40℃で同時に添加混合した。硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が5.8×10−9モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウムを出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり4.3モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRu量が3.0×10−5モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が83%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrCl6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5.0×10−8モルになる量を添加した。更に硝酸銀の添加が90%終了した時点で、沃化カリウム水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりI量が0.15モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から95%の時点にかけて、K2[Ir(5−methylthiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5.0×10−7モルになる量を添加した。更に、硝酸銀の添加が95%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5.0×10−7モルになる量を添加した。40℃で脱塩処理を施した後、石灰処理ゼラチン168gを加え、pH5.5、pCl1.8に調整した。得られた粒子は球相当径0.35・香A変動係数9%の立方体塩臭沃化銀乳剤であった。
この乳剤を40℃で溶解し、チオスルフォン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10−5モル添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤として金チオグルコースを用い60℃にて最適になるように熟成した。40℃に降温後、増感色素Cをハロゲン化銀1モルあたり6×10−4モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2×10−4モル、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり8×10−4モル、臭化カリウムをハロゲン化銀1モルあたり7×10−3モル添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤G−1とした。
【0151】
【化2】
【0152】
(乳剤R−1の調製)
石灰処理ゼラチン3%水溶液1000mlをpH5.5、pCl1.7に調整し、硝酸銀を2.12モル含む水溶液と塩化ナトリウムを2.2モル含む水溶液を激しく攪拌しながら40℃で同時に添加混合した。硝酸銀の添加が60%の時点から80%の時点にかけて、K3[RhBr6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRh量が5.8×10−9モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウムを出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり4.3モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRu量が3×10−5モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が83%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrCl6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5×10−9モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で、沃化カリウム水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりI量が0.1モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から95%の時点にかけて、K2[Ir(5−methylthiazole)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5×10−7モルになる量を添加した。更に、硝酸銀の添加が95%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5×10−7モルになる量を添加した。40℃で脱塩処理を施した後、石灰処理ゼラチン168gを加え、pH5.5、pCl1.8に調整した。得られた粒子は球相当径0.35μm、変動係数9%の立方体塩臭沃化銀乳剤であった。
この乳剤を40℃で溶解し、チオスルフォン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10−5モル添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤としてビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレートを用い60℃にて最適になるように熟成した。40℃に降温後、増感色素Hをハロゲン化銀1モルあたり2×10−4モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2×10−4モル、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり8×10−4モル、化合物Iをハロゲン化銀1モルあたり1×10−3モル、臭化カリウムをハロゲン化銀1モルあたり7×10−3モル添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤R−1とした。
【0153】
【化3】
【0154】
【化4】
【0155】
(試料)
紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆してなる支持体の表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに第一層〜第七層の写真構成層を順次塗設して、以下に示す層構成のハロゲン化銀カラー写真感光材料の試料を作製した。各写真構成層用の塗布液は、以下のようにして調製した。
【0156】
−第一層用塗布液調製−
イエローカプラー(ExY)57g、色像安定剤(Cpd−1)7g、色像安定剤(Cpd−2)4g、色像安定剤(Cpd−3)7g、色像安定剤(Cpd−8)2gを溶媒(Solv−1)21g及び酢酸エチル80mlに溶解し、この液を4gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む23.5質量%ゼラチン水溶液220g中に高速攪拌乳化機(ディゾルバー)で乳化分散し、水を加えて900gの乳化分散物Aを調製した。
一方、前記乳化分散物Aと乳剤B−1を混合溶解し、後記組成となるように第一層塗布液を調製した。乳剤塗布量は、銀量換算塗布量を示す。
【0157】
−第二層〜第七層用塗布液調製−
第二層〜第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩(H−1)、(H−2)、(H−3)を用いた。また、各層にAb−1、Ab−2、Ab−3、及びAb−4をそれぞれ全量が15.0mg/m2、60.0mg/m2、5.0mg/m2及び10.0mg/m2となるように添加した。
【0158】
【化5】
【0159】
【化6】
【0160】
また、緑感性乳剤層および赤感性乳剤層に対し、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを、それぞれハロゲン化銀1モル当り1.0×10−3モルおよび5.9×10−4モル添加した。さらに、第二層、第四層および第六層にも1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを、それぞれ0.2mg/m2、0.2mg/m2および0.6mg/m2となるように添加した。
赤感性乳剤層にメタクリル酸とアクリル酸ブチルの共重合体ラテックス(質量比1:1、平均分子量200000〜400000)を0.05g/m2添加した。また、第二層、第四層および第六層にカテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウムをそれぞれ6mg/m2、6mg/m2、18mg/m2となるように添加した。また、イラジエーション防止のために、以下の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0161】
【化7】
【0162】
(層構成)
以下に、各層の構成を示す。数字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量を表す。
支持体
ポリエチレン樹脂ラミネート紙
[第一層側のポリエチレン樹脂に白色顔料(TiO2;含有率16質量%、ZnO;含有率4質量%)と蛍光増白剤(4,4’−ビス(5−メチルベンゾオキサゾリル)スチルベン。含有率0.03質量%)、青味染料(群青)を含む]
第一層(青感性乳剤層)
乳剤B−1 0.19
ゼラチン 1.00
イエローカプラー(ExY) 0.46
色像安定剤(Cpd−1) 0.06
色像安定剤(Cpd−2) 0.03
色像安定剤(Cpd−3) 0.06
色像安定剤(Cpd−8) 0.02
溶媒(Solv−1) 0.17
【0163】
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.50
混色防止剤(Cpd−4) 0.05
色像安定剤(Cpd−5) 0.01
色像安定剤(Cpd−6) 0.06
色像安定剤(Cpd−7) 0.01
溶媒(Solv−1) 0.03
溶媒(Solv−2) 0.11
【0164】
第三層(緑感性乳剤層)
乳剤G−1 0.12
ゼラチン 1.36
マゼンタカプラー(ExM) 0.15
紫外線吸収剤(UV−A) 0.14
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
色像安定剤(Cpd−4) 0.002
色像安定剤(Cpd−6) 0.09
色像安定剤(Cpd−8) 0.02
色像安定剤(Cpd−9) 0.03
色像安定剤(Cpd−10) 0.01
色像安定剤(Cpd−11) 0.0001
溶媒(Solv−3) 0.11
溶媒(Solv−4) 0.22
溶媒(Solv−5) 0.20
【0165】
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.36
混色防止層(Cpd−4) 0.03
色像安定剤(Cpd−5) 0.006
色像安定剤(Cpd−6) 0.05
色像安定剤(Cpd−7) 0.004
溶媒(Solv−1) 0.02
溶媒(Solv−2) 0.08
【0166】
第五層(赤感性乳剤層)
乳剤R−1 0.10
ゼラチン 1.11
シアンカプラー(ExC−2) 0.13
シアンカプラー(ExC−3) 0.03
色像安定剤(Cpd−1) 0.05
色像安定剤(Cpd−6) 0.06
色像安定剤(Cpd−7) 0.02
色像安定剤(Cpd−9) 0.04
色像安定剤(Cpd−10) 0.01
色像安定剤(Cpd−14) 0.01
色像安定剤(Cpd−15) 0.12
色像安定剤(Cpd−16) 0.03
色像安定剤(Cpd−17) 0.09
色像安定剤(Cpd−18) 0.07
溶媒(Solv−5) 0.15
溶媒(Solv−8) 0.05
【0167】
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.46
紫外線吸収剤(UV−B) 0.45
化合物(S1−4) 0.0015
溶媒(Solv−7) 0.25
第七層(保護層)
ゼラチン 1.00
ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体
(変性度17%) 0.04
流動パラフィン 0.02
界面活性剤(Cpd−13) 0.01
【0168】
【化8】
【0169】
【化9】
【0170】
【化10】
【0171】
【化11】
【0172】
【化12】
【0173】
【化13】
【0174】
【化14】
【0175】
【化15】
【0176】
【化16】
【0177】
【化17】
【0178】
以上のようにして得られた試料を、試料101とした。試料101とは青感性乳剤層の乳剤をそれぞれ表2のように替えた試料も同様に作製し試料102から114とした。
【0179】
【表2】
【0180】
これらの試料の写真特性を調べるために以下のような実験を行った。
各塗布試料を10℃30%RHの雰囲気下に置き、高照度露光用感光計(山下電装(株)製HIE型)を用いて、グレー発色のセンシトメトリー用の10−6秒高照度階調露光を与えた。露光した試料は、露光してから3秒後、9秒後、あるいは30秒後に以下に示す発色現像処理を行なった。
【0181】
以下に処理工程を示す。
[処理]
下記処理工程にて使用した発色現像補充液の容量が発色現像タンク容量の0.5倍となるまで試料110を用いて連続処理を行った。
【0182】
【0183】
各処理液の組成は以下の通りである。
【0184】
【0185】
【0186】
【化18】
【0187】
同様に露光した試料について、露光してから3秒後、9秒後あるいは30秒後に、上記に示した発色現像処理において発色現像時間を30秒に変更したことのみ異なる発色現像処理を行なった。更に、各塗布試料を30℃30%RHの雰囲気下に置き、同様の実験を繰り返した。
【0188】
処理後の各試料のイエロー発色濃度を測定し、10−6秒高照度露光の特性曲線を得た。10℃30%RH雰囲気下、露光3秒後に16秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、露光9秒後に16秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃、3″→9″、16″)とした。10℃30%RH雰囲気下、露光9秒後に16秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、露光30秒後に16秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃、9″→30″、16″)とした。
10℃30%RH雰囲気下、露光3秒後に30秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、露光9秒後に30秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃、3″→9″、30″)とした。10℃30%RH雰囲気下、露光9秒後に30秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、露光30秒後に30秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃、9″→30″、30″)とした。
【0189】
10℃30%RH雰囲気下露光3秒後に16秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、30℃30%RH雰囲気下露光3秒後に16秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃→30℃、3″、16″)とした。10℃30%RH雰囲気下露光30秒後に16秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、30℃30%RH雰囲気下露光30秒後に16秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃→30℃、30″、16″)とした。
10℃30%RH雰囲気下露光3秒後に30秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、30℃30%RH雰囲気下露光3秒後に30秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃→30℃、3″、30″)とした。10℃30%RH雰囲気下露光30秒後に30秒の発色現像を行なった場合に発色濃度0.7を与える露光量において、30℃30%RH雰囲気下露光30秒後に30秒の発色現像を行なった場合の0.7からの濃度変化をΔD(10℃→30℃、30″、30″)とした。
【0190】
これらの評価の結果を表3および表4に示した。各ΔDの値が小さいほどプリント濃度が安定で好ましい。
【0191】
【表3】
【0192】
【表4】
【0193】
表3および表4の結果から明らかなように、試料101〜103を短時間潜像かつ短時間発色現像の条件で処理した場合には、潜像時間の変化や露光環境温度の変化で写真濃度の変化が大きくなり安定なプリント濃度が得られないが(比較例)、試料104〜114を短時間潜像かつ短時間発色現像の条件で処理した場合には、潜像時間の変化や露光環境温度の変化で写真濃度の変化は大きくならず、安定なプリント濃度が得られることがわかる(本発明)。
【0194】
[実施例2]
これらの試料のレーザー走査露光における安定性を調べるために以下のような実験を行った。
レーザー光源としては、波長約440nmの青色半導体レーザー(2001年3月 第48回応用物理学関係連合講演会で日亜化学発表)、半導体レーザー(発振波長 約1060nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した約530nmの緑色レーザーおよび波長約650nmの赤色半導体レーザー(日立タイプNo.HL6501MG)を用いた。3色のそれぞれのレーザー光はポリゴンミラーにより走査方向に対して垂直方向に移動し、試料上に、順次走査露光できるようにした。半導体レーザーの温度による光量変動は、ペルチェ素子を利用して温度が一定に保たれることで抑えられている。実効的なビーム径は、80μmで、走査ピッチは42.3μm(600dpi)であり、1画素あたりの平均露光時間は、1.7×10−7秒であった。この露光方式により10℃30%RHの環境下で、A4サイズの試料にイエロー、マゼンタ、シアンの発色濃度がおおよそ0.7になるようなグレー発色の均一露光を与えた。
【0195】
露光した各試料に対し、実施例1と同様の発色現像処理を行なった。均一露光したA4試料の先端部は露光後約3秒で発色現像が開始され、後端部は露光後約9秒で発色現像が開始されている。発色現像時間は16秒とした。
【0196】
処理後の各試料の先端部と後端部のイエロー発色濃度を測定し、差ΔDYを読み取った。差ΔDYが正の場合は、先端から後端にかけて濃度が増加していることを示す。結果を表5に示した。
【0197】
【表5】
【0198】
表5の結果から明らかなように、試料104〜114にレーザー走査露光し、短時間潜像時間で迅速処理を行なった場合でも、プリント先端部と後端部の色味変化が少なく、安定な品質が得られることがわかる。
【0199】
[実施例3]
試料101とは、写真構成層を下記のように変えて薄層化した試料を作製した。
第一層(青感性乳剤層)
乳剤B−1 0.14
ゼラチン 0.75
イエローカプラー(ExY−2) 0.34
色像安定剤(Cpd−1) 0.04
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
色像安定剤(Cpd−3) 0.04
色像安定剤(Cpd−8) 0.01
溶媒(Solv−1) 0.13
【0200】
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.60
混色防止剤(Cpd−19) 0.09
色像安定剤(Cpd−5) 0.007
色像安定剤(Cpd−7) 0.007
紫外線吸収剤(UV−C) 0.05
溶媒(Solv−5) 0.11
【0201】
第三層(緑感性乳剤層)
乳剤G−1 0.12
ゼラチン 0.73
マゼンタカプラー(ExM) 0.15
紫外線吸収剤(UV−A) 0.05
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
色像安定剤(Cpd−7) 0.008
色像安定剤(Cpd−8) 0.07
色像安定剤(Cpd−9) 0.03
色像安定剤(Cpd−10) 0.009
色像安定剤(Cpd−11) 0.0001
溶媒(Solv−3) 0.06
溶媒(Solv−4) 0.11
溶媒(Solv−5) 0.06
【0202】
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.48
混色防止層(Cpd−4) 0.07
色像安定剤(Cpd−5) 0.006
色像安定剤(Cpd−7) 0.006
紫外線吸収剤(UV−C) 0.04
溶媒(Solv−5) 0.09
【0203】
第五層(赤感性乳剤層)
乳剤R−1 0.10
ゼラチン 0.59
シアンカプラー(ExC−2) 0.13
シアンカプラー(ExC−3) 0.03
色像安定剤(Cpd−7) 0.01
色像安定剤(Cpd−9) 0.04
色像安定剤(Cpd−15) 0.19
色像安定剤(Cpd−18) 0.04
紫外線吸収剤(UV−7) 0.02
溶媒(Solv−5) 0.09
【0204】
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.32
紫外線吸収剤(UV−C) 0.42
溶媒(Solv−7) 0.08
第七層(保護層)
ゼラチン 0.70
ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体
(変性度17%) 0.04
流動パラフィン 0.01
界面活性剤(Cpd−13) 0.01
ポリジメチルシロキサン 0.01
二酸化珪素 0.003
【0205】
【化19】
【0206】
以上のようにして得られた試料を、試料201とした。試料201とは青感性乳剤層の乳剤をそれぞれ表6のように替えた試料も同様に作製し試料202から214とした。これらの試料に実施例2と同じレーザー走査露光および処理を行い、ΔDYを読み取った。結果を表6に示す。
【0207】
【表6】
【0208】
表6の結果から明らかなように、試料204〜214にレーザー走査露光し、短時間潜像時間で迅速処理を行なった場合には、プリント先端部と後端部の色味変化が少なく、安定な品質が得られることがわかる。
【0209】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、超迅速処理を行なった場合にも常に安定した写真性能が得られる画像形成方法、及びこれに適用されるハロゲン化銀カラー写真感光材料、特にカラープリントに適したハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming method using a silver halide color photographic light-sensitive material and a silver halide color photographic light-sensitive material, and more particularly, to an image forming method and a halogenation using a silver halide color photographic light-sensitive material suitable for rapid processing. The present invention relates to a silver photographic color photographic material, and more particularly, to an image forming method and a silver halide color photographic photographic material using a silver halide color photographic material capable of obtaining stable performance when processed rapidly.
[0002]
[Prior art]
In recent years, there has been a remarkable spread of digitization in the field of color printing using color photographic paper. For example, the digital exposure method using laser scanning exposure is an analog that directly prints with a color printer from a processed color negative film. Compared to the exposure method, it shows a dramatic increase in the penetration rate. Such a digital exposure method is characterized in that high image quality can be obtained by performing image processing, and plays an extremely important role in improving the quality of color prints using color photographic paper. In addition, with the rapid spread of digital cameras, it is also an important factor that simple and high-quality color prints can be obtained from these electronic recording media, and it is thought that these will lead to further dramatic spread.
[0003]
On the other hand, as a color printing method, technologies such as an ink jet method, a sublimation type method, and color xerography have advanced, and are being recognized as a color printing method, for example, to improve photographic image quality. Among these, the characteristics of the digital exposure method using color photographic paper are high image quality, high productivity, and high image robustness. These features can be further extended to make higher quality photographs easier. It is desired to provide it at a lower cost. In particular, if you receive a digital camera recording medium at a store, finish a high-quality print within a short time of about a few minutes and return it on the spot, that is, if you can provide a one-stop service for color printing, color printing using color photographic paper The advantage of printing is increasing. In addition, if the rapid processing of color photographic paper is improved, it is possible to use a printing device that is smaller and cheaper but has high productivity, and that one-stop services for color printing can be expected to become increasingly popular. In view of these points, it is particularly important to improve the rapid processability of color photographic paper.
[0004]
To enable one-stop service for color printing using color photographic paper, various methods such as shortening the exposure time, shortening the so-called latent image time from exposure to processing start, shortening the time from processing to drying, etc. Consideration from various viewpoints is necessary, and it has been proposed from each viewpoint. Among these, the time required for exposure of one print is very short compared to the other, and it is hardly a problem in the case of a normal printer capability used at a store. The latent image time is designed to be as short as possible with a printer. In addition, the time from processing to drying has been shortened, and proposals have been made for rapid processing based on the processing solution composition, processing temperature, stirring conditions of the processing solution, ironing of the photosensitive material, devising the drying method, and the like. ing.
[0005]
For the above-mentioned purpose, we have examined color printing paper with a short latent image time of 9 seconds or less and color development in a short time of 28 seconds or less. However, it has been found that the color of the obtained print is not stable, and even if the same print is repeatedly baked, the color varies from print to print. Further, it has been found that such instability of color is remarkable when laser scanning exposure is performed. We have made various studies to solve this problem, and have found that it can be solved by including a specific metal complex in the silver halide emulsion used for color photographic paper.
[0006]
As a silver halide emulsion used for color photographic paper, a silver halide emulsion having a high silver chloride content is used because of a demand for rapid processability. It is disclosed that a silver halide emulsion having a high silver chloride content contains various metal complexes. It is known to dope Ir complexes in order to improve the high illuminance failure of silver chloride emulsions and to obtain a high gradation even at high illuminance. For example, Japanese Patent Publication No. 7-34103 discloses that a problem of latent image sensitization can be solved by providing a localized phase having a high silver bromide content and doping it with an Ir complex. US Pat. No. 4,933,272 discloses that low illuminance failure can be reduced by containing a metal complex containing NO or NS as a ligand. US Pat. Nos. 5,360,712, 5,457,021, and 5,462,849 disclose a reciprocity law by including a metal complex containing a specific organic ligand as a ligand. It is disclosed that failure can be reduced. U.S. Patent Nos. 5,372,926, 5,255,630, 5,255,451, 5,597,686, 5,480,771, No. 474,888, No. 5,500,335, No. 5,783,373 and No. 5,783,378 are highly salified with combinations of Ir complexes and metal complexes containing NO as a ligand. It is disclosed that performance such as reciprocity characteristics of silver emulsion can be improved. JP-A Nos. 2000-250156, 2001-92066, and 2002-31866 disclose emulsion techniques that have excellent latent image stability after exposure using a combination of an Ir complex and an Rh complex.
[0007]
JP-A-58-95736, 58-108533, 60-222844, 60-222845, 62-253143, 62-253144, 62-253166, 62-254139 63-46440, 63-46441, 63-89840, U.S. Pat.Nos. 4,820,624, 4,865,962, 5,399,475, 5 , 284, 743 and the like disclose that high sensitivity can be obtained by locally incorporating a phase having a high silver bromide content in various forms in an emulsion having a high silver chloride content.
[0008]
In US Pat. Nos. 5,726,005 and 5,736,310, emulsions containing I having a maximum concentration on the subsurface of high silver chloride emulsions provide emulsions with high sensitivity and low illuminance failure. It is disclosed that it can be obtained. In the examples of European Patent EP 0,928,988A, a specific compound is contained in a particle that formed an I band at 93% of the particle formation, thereby causing reciprocity failure, temperature dependence and pressure characteristics during exposure. It is disclosed that an excellent emulsion can be obtained.
[0009]
However, these known techniques do not discuss improvement in instability of photographic characteristics when the latent image time is 9 seconds or less and color development is performed in a short time of 28 seconds or less.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is to provide a silver halide color photographic light-sensitive material and an image forming method capable of always obtaining stable photographic performance even when ultra-rapid processing is performed by overcoming the above-mentioned problems. That is. Another object of the present invention is to provide a silver halide color photographic light-sensitive material particularly suitable for color printing and an image forming method.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that the above problems can be solved by the following means.
(1) A yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on the support An image forming method in which color development is performed after imagewise exposure of a silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic composition layer comprising one layer,
A silver halide emulsion having a silver chloride content of 90 mol% or more containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (I) in at least one of the silver halide emulsion layers;
An image forming method comprising: starting color development within 9 seconds after imagewise exposing the silver halide color photographic material, and performing the color development within 28 seconds.
Formula (I)
[IrXI nLI (6-n)]m
(In the general formula (I), XIRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIIs XIRepresents an arbitrary ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0012]
(2) At least each of a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on the support An image forming method in which color development is performed after imagewise exposure of a silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic composition layer comprising one layer,
Including at least one silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (II) and having a silver chloride content of 90 mol% or more in at least one of the silver halide emulsion layers,
An image forming method comprising: starting color development within 9 seconds after imagewise exposing the silver halide color photographic material, and performing the color development within 28 seconds.
Formula (II)
[MXII nLII (6-n)]m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, and XIIRepresents a halogen ion, LIIIs XIIRepresents an arbitrary ligand different from, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0013]
(3) At least each of a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on the support An image forming method in which color development is performed after imagewise exposure of a silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic composition layer comprising one layer,
At least one selected from a metal complex represented by the following general formula (I) and at least one selected from a metal complex represented by the following general formula (II) in at least one layer of the silver halide emulsion layer: A silver halide emulsion having a silver chloride content of 90 mol% or more,
An image forming method, wherein color development is started within 9 seconds after imagewise exposure of the silver halide color photographic light-sensitive material, and the color development is performed within 28 seconds.
Formula (I)
[IrXI nLI (6-n)]m
(In the general formula (I), XIRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIIs XIRepresents an arbitrary ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
Formula (II)
[MXII nLII (6-n)]m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, and XIIRepresents a halogen ion, LIIIs XIIRepresents an arbitrary ligand different from, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0014]
(4) A silver halide color photographic light-sensitive material for rapid processing, in which color development is started within 9 seconds after imagewise exposure, and the color development is performed within 28 seconds to form an image. ,
The silver halide color photographic light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and a non-photosensitive material on a support. Having a photographic composition layer comprising at least one each of the hydrophilic colloid layers,
And at least one of the silver halide emulsion layers contains a silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (I) and having a silver chloride content of 90 mol% or more. A silver halide color photographic light-sensitive material characterized by the above.
Formula (I)
[IrXI nLI (6-n)]m
(In the general formula (I), XIRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIIs XIRepresents an arbitrary ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0015]
(5) A silver halide color photographic light-sensitive material for rapid processing, wherein color development is started within 9 seconds after imagewise exposure, and the color development is carried out within 28 seconds to form an image. ,
The silver halide color photographic light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and a non-photosensitive material on a support. Having a photographic composition layer comprising at least one each of the hydrophilic colloid layers,
And at least one of the silver halide emulsion layers contains a silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (II) and having a silver chloride content of 90 mol% or more. A silver halide color photographic light-sensitive material characterized by the above.
Formula (II)
[MXII nLII (6-n)]m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, and XIIRepresents a halogen ion, LIIIs XIIRepresents an arbitrary ligand different from, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0016]
(6) A silver halide color photographic light-sensitive material for rapid processing, wherein color development is started within 9 seconds after imagewise exposure, and the color development is carried out within 28 seconds to form an image. ,
The silver halide color photographic light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and a non-photosensitive material on a support. Having a photographic composition layer comprising at least one each of the hydrophilic colloid layers,
And at least one selected from a metal complex represented by the following general formula (I) and at least one selected from a metal complex represented by the following general formula (II) in at least one of the silver halide emulsion layers: A silver halide color photographic light-sensitive material containing a silver halide emulsion containing 90 mol% or more of silver chloride.
Formula (I)
[IrXI nLI (6-n)]m
(In the general formula (I), XIRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIIs XIRepresents an arbitrary ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
Formula (II)
[MXII nLII (6-n)]m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, and XIIRepresents a halogen ion, LIIIs XIIRepresents an arbitrary ligand different from, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0017]
(7) The silver halide color described in (4) or (6), wherein the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the following general formula (IA) Photosensitive material.
Formula (IA)
[IrXIA nLIA (6-n)]m
(In the general formula (IA), XIARepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIAIs XIARepresents an arbitrary inorganic ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0018]
(8) The silver halide color as described in (4) or (6), wherein the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the following general formula (IB) Photosensitive material.
Formula (IB)
[IrXIB nLIB (6-n)]m
(In the general formula (IB), XIBRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIBRepresents a ligand in which a chain or cyclic hydrocarbon is a base structure, or a carbon or hydrogen atom in a part of the base structure is replaced with another atom or atomic group, and n is 3, 4 Or 5 and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0019]
(9) The silver halide color as described in (4) or (6), wherein the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the following general formula (IC) Photosensitive material.
General formula (IC)
[IrXIC nLIC (6-n)]m
(In the general formula (IC), XICRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LICIs a 5-membered ring ligand and represents a ligand containing at least one nitrogen atom and at least one sulfur atom in the ring skeleton, and may have an arbitrary substituent on a carbon atom in the ring skeleton . n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0020]
(10) The silver halide color as described in (4) or (6), wherein the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the following general formula (ID) Photosensitive material.
General formula (ID)
[IrXID nLID (6-n)]m
(In general formula (ID), XIDRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIDIs a 5-membered ring ligand and represents a ligand containing at least two nitrogen atoms and at least one sulfur atom in the ring skeleton, and may have an arbitrary substituent on a carbon atom in the ring skeleton . n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0021]
(11) The silver halide color as described in (5) or (6), wherein the metal complex represented by the general formula (II) is a metal complex represented by the following general formula (IIA) Photosensitive material.
Formula (IIA)
[MIIAXIIA nLIIA (6-n)]m
(In the general formula (IIA), MIIARepresents Re, Ru, Os or Rh, and XIIARepresents a halogen ion, LIIAIs MIIAIs Re, Ru or Os, it represents NO or NS;IIAH is Rh2O, OH or O is represented. n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+. )
[0022]
(12) In the above (6), the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the general formula (IA), and the metal complex represented by the general formula (II) The silver halide color photographic light-sensitive material as described in (6), which is a metal complex represented by the general formula (IIA).
[0023]
(13) In the above (6), the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the general formula (IB), and the metal complex represented by the general formula (II) The silver halide color photographic light-sensitive material as described in (6), which is a metal complex represented by the general formula (IIA).
[0024]
(14) In the above (6), the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the general formula (IC), and the metal complex represented by the general formula (II) The silver halide color photographic light-sensitive material as described in (6), which is a metal complex represented by the general formula (IIA).
[0025]
(15) In the above (6), the metal complex represented by the general formula (I) is a metal complex represented by the general formula (ID), and the metal complex represented by the general formula (II) is The silver halide color photographic light-sensitive material as described in (6), which is a metal complex represented by the general formula (IIA).
[0026]
(16) The total coated silver amount in the photographic composition layer is 0.2 g / m.20.5 g / m2The silver halide color photographic light-sensitive material as described in any one of (4) to (15), which is:
[0027]
(17) The total coated gelatin amount in the photographic composition layer is 3 g / m.26 g / m or more2The silver halide color photographic light-sensitive material as described in any one of (4) to (16), wherein:
[0028]
(18) Any one of (4) to (17), wherein the silver halide emulsion in the yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer is a silver halide emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.6 μm or less. The silver halide color photographic light-sensitive material as described in the above item.
[0029]
(19) The silver halide emulsion in the silver halide emulsion layer further contains 0.1 to 7 mol% of silver bromide, and the silver bromide concentration is higher than the surroundings in the silver halide emulsion grains. The silver halide color photographic light-sensitive material as described in any one of (4) to (18), wherein a high silver bromide-containing phase is formed.
[0030]
(20) The silver halide emulsion in the silver halide emulsion layer contains 0.02 to 1 mol% of silver iodide and forms a silver iodide-containing phase having a higher silver iodide concentration than the surroundings. The silver halide color photographic light-sensitive material as described in any one of (4) to (19), wherein:
[0031]
(21) An image forming method, wherein the silver halide color photographic light-sensitive material according to any one of (4) to (20) is imagewise exposed by laser scanning exposure.
[0032]
(22) The silver halide color photographic light-sensitive material according to any one of (4) to (20) is imagewise exposed by scanning exposure using a blue semiconductor laser having an emission wavelength of 420 nm to 460 nm. Image forming method.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below.
The present invention uses a silver halide color photographic light-sensitive material described later, starts color development within 9 seconds after imagewise exposure, and the color development is carried out within 28 seconds. It is a silver halide color photographic light-sensitive material applicable to such rapid processing. In the present invention, when a silver halide color photographic light-sensitive material described later is subjected to a rapid processing as described above with a short latent image time, a stable photographic performance can always be obtained.
[0034]
Hereinafter, an image forming method will be described together with a description of a silver halide color photographic light-sensitive material (hereinafter sometimes simply referred to as “photosensitive material”) applied to the present invention.
[0035]
The light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on a support. A silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic constituent layer comprising at least one layer, and in at least one of the silver halide emulsion layers, a metal complex represented by the following general formula (I) or / And a silver halide emulsion containing a metal complex represented by the general formula (II) and having a silver chloride content of 90 mol% or more.
[0036]
The silver halide emulsion layer containing the yellow dye-forming coupler is a yellow coloring layer, the silver halide emulsion layer containing the magenta dye-forming coupler is a magenta coloring layer, and the silver halide containing the cyan dye-forming coupler. The emulsion layer functions as a cyan coloring layer. The silver halide emulsions contained in the yellow coloring layer, the magenta coloring layer and the cyan coloring layer, respectively, are sensitive to light in different wavelength regions (for example, light in the blue region, green region and red region). It is preferable to have.
[0037]
In addition to the yellow coloring layer, magenta coloring layer, and cyan coloring layer, the photosensitive material may have an antihalation layer, an intermediate layer, and a colored layer as a hydrophilic colloid layer to be described later if desired.
[0038]
Hereinafter, the metal complex represented by the general formula (I) or (II) will be described. First, the metal complex represented by the general formula (I) will be described.
[0039]
Formula (I)
[IrXI nLI (6-n)]m
In general formula (I), XIRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIIs XIRepresents an arbitrary ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
In the above, the pseudohalogen (halogenoid) ion is an ion having properties similar to a halogen ion. For example, a cyanide ion (CN)−), Thiocyanate ion (SCN)−), Selenocyanate ion (SeCN)−), Tellurocyanate ion (TeCN)−), Azidodithiocarbonate ion (SCSN)3 −), Cyanate ion (OCN)−), Thunderate ion (ONC)−), Azide ion (N3 −) And the like.
[0040]
XIPreferred are fluoride ion, chloride ion, bromide ion, iodide ion, cyanide ion, isocyanate ion, thiocyanate ion, hydroxide ion, nitrate ion, nitrite ion, or azide ion, Of these, chloride ions and bromide ions are particularly preferable. LIThere is no particular limitation, and it may be an inorganic compound or an organic compound, and may be charged or uncharged, but is preferably an uncharged inorganic compound or organic compound.
[0041]
Among the metal complexes represented by the general formula (I), a metal complex represented by the following general formula (IA) or (IB) is preferable, and among these, a metal complex represented by the general formula (IB) is more preferable.
[0042]
Formula (IA)
[IrXIA nLIA (6-n)]m
In general formula (IA), XIARepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIAIs XIARepresents an arbitrary inorganic ligand different from n, n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
XIAIs X in the general formula (I)IThe preferred range is also the same.
LIAPreferred is water, OCN, ammonia, phosphine, or carbonyl, with water being particularly preferred.
[0043]
Formula (IB)
[IrXIB nLIB (6-n)]m
In general formula (IB), XIBRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIBRepresents a ligand in which a chain or cyclic hydrocarbon is a parent structure, or a carbon or hydrogen atom in a part of the parent structure is replaced with another atom or atomic group, and n is 3, 4 Or 5 and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
XIBIs X in the general formula (I)IThe preferred range is also the same.
LIBRepresents a ligand in which a chain or cyclic hydrocarbon is a parent structure, or a carbon or hydrogen atom in a part of the parent structure is replaced with another atom or atomic group, and a cyanide ion is exclude.
LIBIs preferably a heterocyclic compound. More preferably, it is a complex having a 5-membered ring compound as a ligand, and among the 5-membered ring compounds, it is further a compound containing at least one nitrogen atom and at least one sulfur atom in a 5-membered ring skeleton. preferable.
[0044]
Among the metal complexes represented by the general formula (IB), the metal complex represented by the following general formula (IC) is more preferable.
[0045]
General formula (IC)
[IrXIC nLIC (6-n)]m
XICRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LICIs a 5-membered ring ligand and represents a ligand containing at least one nitrogen atom and at least one sulfur atom in the ring skeleton, and may have an arbitrary substituent on a carbon atom in the ring skeleton . n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
XICIs X in the general formula (I)IThe preferred range is also the same.
LICThe substituent on the carbon atom in the inner ring skeleton is preferably a substituent having a smaller volume than the n-propyl group. Examples of the substituent include an alkyl group (preferably methyl, ethyl), an alkoxy group (preferably methoxy, ethoxy), a cyano group, an isocyano group, a cyanato group, an isocyanato group, a thiocyanato group, an isothiocyanato group, a formyl group, a thioformyl group, and a hydroxy group. And a mercapto group, an amino group, a hydrazino group, an azide group, a nitro group, a nitroso group, a hydroxyamino group, a carboxyl group, a carbamoyl group, a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, and an iodine atom.
[0046]
Among the metal complexes of the general formula (IC), a metal complex represented by the following general formula (ID) is more preferable.
[0047]
General formula (ID)
[IrXID nLID (6-n)]m
X in the general formula (ID)IDRepresents a halogen ion or a pseudo-halogen ion, and LIDIs a 5-membered ring ligand and represents a ligand containing at least two nitrogen atoms and at least one sulfur atom in the ring skeleton, and may have an arbitrary substituent on a carbon atom in the ring skeleton . n represents 3, 4 or 5, and m represents 5-, 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
XIDIs X in the general formula (I)IThe preferred range is also the same.
LIDAs a compound having thiadiazole as a skeleton, a substituent other than hydrogen is preferably bonded to a carbon atom in the compound. The substituent is preferably a halogen atom (preferably a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, an iodine atom), an alkoxy group (preferably methoxy, ethoxy), a carboxyl group, an alkoxycarbonyl group (preferably methoxycarbonyl), an acyl group (preferably Is acetyl, chloroformyl), mercapto group, alkylthio group (preferably methylthio), thioformyl group, thiocarboxy group, dithiocarboxy group, sulfino group, sulfo group, sulfamoyl group, alkylamino group (preferably methylamino), cyano group , Isocyanato group, isocyanato group, isocyanato group, thiocyanato group, isothiocyanato group, hydroxyamino group, hydroxyimino group, carbamoyl group, nitroso group, nitro group, hydrazino group, hydrazono group or azide group, More preferably, a halogen atom, a chloroformyl group, a sulfino group, a sulfo group, a sulfamoyl group, an isocyano group, a cyanato group, an isocyanato group, a thiocyanato group, an isothiocyanato group, a hydroxyimino group, a nitroso group, a nitro group, or an azido group is there. Of these, a chlorine atom, a bromine atom, a chloroformyl group, an isocyano group, an isocyano group, a cyanato group, an isocyanato group, a thiocyanato group, and an isothiocyanato group are particularly preferable.
[0048]
In general formulas (I) to (ID), n is preferably 4 or 5, m is preferably 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+, and more preferably 2-, Or 1-.
[0049]
Although the preferable specific example of a metal complex represented with general formula (I) below is given, this invention is not limited to these.
[0050]
[IrCl5(H2O)]2-
[IrCl4(H2O)2]−
[IrCl5(H2O)]−
[IrCl4(H2O)2]0
[IrCl5(OH)]3-
[IrCl4(OH)2]2-
[IrCl5(OH)]2-
[IrCl4(OH)2]2-
[IrCl5(O)]4-
[IrCl4(O)2]5-
[IrCl5(O)]3-
[IrCl4(O)2]4-
[IrBr5(H2O)]2-
[IrBr4(H2O)2]−
[IrBr5(H2O)]−
[IrBr4(H2O)2]0
[IrBr5(OH)]3-
[IrBr4(OH)2]2-
[IrBr5(OH)]2-
[IrBr4(OH)2]2-
[IrBr5(O)]4-
[IrBr4(O)2]5-
[IrBr5(O)]3-
[IrBr4(O)2]4-
[IrCl5(OCN)]3-
[IrBr5(OCN)]3-
[IrCl5(Thiazole)]2-
[IrCl4(Thiazole)2]−
[IrCl3(Thiazole)3]0
[IrBr5(Thiazole)]2-
[IrBr4(Thiazole)2]−
[IrBr3(Thiazole)3]0
[IrCl5(5-methylthiazole)]2-
[IrCl4(5-methylthiazole)2]−
[IrBr5(5-methylthiazole)]2-
[IrBr4(5-methylthiazole)2]−
[IrCl5(5-chlorothiazole)]2-
[IrCl4(5-chlorothiazole)2]−
[IrBr5(5-chlorothiazole)]2-
[IrBr4(5-chlorothiazole)2]−
[IrCl5(2-chloro-5-fluorothiadiazole)]2-
[IrCl4(2-chloro-5-fluorothiadiazole)2]−
[IrBr5(2-chloro-5-fluorothiadiazole)]2-
[IrBr4(2-chloro-5-fluorothiadiazole)2]−
[IrCl5(2-Bromo-5-chlorothiazole)]2-
[IrCl4(2-Bromo-5-chlorothiadiazole)2]−
[IrBr5(2-Bromo-5-chlorothiazole)]2-
[IrBr4(2-Bromo-5-chlorothiadiazole)2]−
[0051]
Next, the metal complex represented by the following general formula (II) will be described.
Formula (II)
[MXII nLII (6-n)]m
In general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd, or Pt, and XIIRepresents a halogen ion, LIIIs XIIRepresents an arbitrary ligand different from, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
XIIIs a fluoride ion, a chloride ion, a bromide ion, or an iodide ion, and among them, a chloride ion and a bromide ion are particularly preferable. LIIMay be an inorganic compound or an organic compound, and may be charged or uncharged, but is preferably an uncharged inorganic compound. LIIPreferably H20, NO or NS.
[0052]
Among the metal complexes represented by the general formula (II), metal complexes represented by the following general formula (IIA) are preferable.
[0053]
Formula (IIA)
[MIIAXIIA nLIIA (6-n)]m
In general formula (IIA), MIIARepresents Re, Ru, Os or Rh, and XIIARepresents a halogen ion, LIIAIs MIIAIs Re, Ru or Os, it represents NO or NS;IIAH is Rh2O, OH or O is represented. n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
XIIAIs X in the general formula (II)IIThe preferred range is also the same.
[0054]
Hereinafter, although the preferable specific example of a metal complex represented by general formula (II) is given, this invention is not limited to these.
[0055]
[ReCl6]2-
[ReCl5(NO)]2-
[RuCl6]2-
[RuCl6]3-
[RuCl5(NO)]2-
[RuCl5(NS)]2-
[RuBr5(NS)]2-
[OsCl6]4-
[OsCl5(NO)]2-
[OsBr5(NS)]2-
[RhCl6]3-
[RhCl5(H2O)]2-
[RhCl4(H2O)2]−
[RhBr6]3-
[RhBr5(H2O)]2-
[RhBr4(H2O)2]−
[PdCl6]2-
[PtCl6]2-
[0056]
The metal complex mentioned above is an anion, and when a salt is formed with a cation, the metal complex that is easily dissolved in water as the counter cation is preferable. Specifically, alkali metal ions such as sodium ion, potassium ion, rubidium ion, cesium ion and lithium ion, ammonium ion and alkylammonium ion are preferable. In addition to water, these metal complexes should be dissolved in a mixed solvent with an appropriate organic solvent (for example, alcohols, ethers, glycols, ketones, esters, amides, etc.) that can be mixed with water. Can do. The metal complex represented by the general formula (I) is 1 × 10 5 per mol of silver during grain formation.-10From mole to 1 × 10-3Mole addition is preferred, 1 × 10-8From mole to 1 × 10-5Most preferably, it is added in a molar amount. The metal complex represented by the general formula (II) is 1 × 10 5 per mol of silver during grain formation.-11From mole to 1 × 10-6Mole addition is preferred, 1 × 10-9From mole to 1 × 10-7Most preferably, it is added in a molar amount.
[0057]
The above metal complex is added directly to the reaction solution at the time of silver halide grain formation, added to an aqueous halide solution for forming silver halide grains, or other solution, and added to the grain formation reaction solution. It is preferable to incorporate it into the silver halide grains by adding them. It is also preferable to physically ripen the fine particles in which the metal complex has been previously incorporated in the grains and to incorporate them in the silver halide grains. Further, these methods can be combined and contained in the silver halide grains.
[0058]
When these metal complexes are incorporated into silver halide grains, they can be uniformly present inside the grains, but disclosed in JP-A-4-208936, JP-A-2-125245, and JP-A-3-188437. As described above, it is also preferable to exist only in the particle surface layer, and it is also preferable to add a layer containing the complex only inside the particle and not containing the complex on the particle surface. Further, as disclosed in US Pat. Nos. 5,252,451 and 5,256,530, physical ripening is performed with fine particles in which the complex is incorporated in the particles to modify the particle surface phase. It is also preferable. Further, these methods can be used in combination, and a plurality of types of complexes may be incorporated in one silver halide grain.
[0059]
Next, the silver halide emulsion will be described.
The silver halide emulsion contains specific silver halide grains. The particle shape is not particularly limited, but is substantially a cubic or tetradecahedral crystal particle having {100} faces (they may have rounded particle vertices and may have higher-order faces), 8 It is preferable that the crystal grain of a plane body and the main surface consist of a tabular grain having an aspect ratio of 3 or more and comprising a {100} plane or {111} plane. The aspect ratio is a value obtained by dividing the diameter of a circle corresponding to the projected area by the thickness of the particle.
[0060]
The silver chloride content of the silver halide emulsion needs to be 90 mol% or more. From the viewpoint of rapid processability, the silver chloride content is preferably 93 mol% or more, more preferably 95 mol% or more. The silver bromide content is preferably 0.1 to 7 mol%, more preferably 0.5 to 5 mol%, since it is a high contrast and has excellent latent image stability. The silver iodide content is preferably 0.02-1 mol%, more preferably 0.05-0.50 mol%, and more preferably 0.07-0. 40 mol% is most preferred. The specific silver halide grains of the present invention are preferably silver iodobromochloride grains, more preferably silver iodobromochloride grains having the above halogen composition.
[0061]
The specific silver halide grains in the silver halide emulsion preferably have a silver bromide-containing phase and / or a silver iodide-containing phase. Here, the silver bromide or silver iodide-containing phase means a portion where the concentration of silver bromide or silver iodide is higher than the surroundings. The halogen composition of the silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase and its surroundings may change continuously or may change sharply. Such a silver bromide or silver iodide-containing phase may form a layer having a substantially constant width at a certain portion in the grain, or may be a maximum point having no spread. The local silver bromide content of the silver bromide-containing phase is preferably 5 mol% or more, more preferably 10 to 80 mol%, and most preferably 15 to 50 mol%. The local silver iodide content of the silver iodide-containing phase is preferably 0.3 mol% or more, more preferably 0.5 to 8 mol%, and more preferably 1 to 5 mol%. Most preferred. Further, a plurality of such silver bromide or silver iodide-containing phases may be formed in layers in each grain, and the silver bromide or silver iodide content may be different, but at least one of each. It is necessary to have a contained phase of
[0062]
It is important that the silver bromide-containing phase or the silver iodide-containing phase of the silver halide emulsion is layered so as to surround each grain. In one preferred embodiment, the silver bromide-containing phase or the silver iodide-containing phase formed in layers so as to surround the grains has a uniform concentration distribution in the circumferential direction of the grains in each phase. However, in the silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase that are layered so as to surround the grain, the maximum or minimum point of the silver bromide or silver iodide concentration exists in the circumferential direction of the grain, and the concentration distribution You may have. For example, when a silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase is formed in a layer so as to surround the grain in the vicinity of the grain surface, the silver bromide or silver iodide concentration at the grain corner or edge is different from the main surface. There is a case. In addition to the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase that are layered so as to surround the grain, the silver bromide-containing phase that is completely isolated in a specific part of the surface of the grain and does not surround the grain Alternatively, there may be a silver iodide containing phase.
[0063]
When the silver halide emulsion contains a silver bromide-containing phase, the silver bromide-containing phase is preferably formed in a layered manner so as to have a silver bromide concentration maximum inside the grain. Further, when the silver halide emulsion of the present invention contains a silver iodide-containing phase, the silver iodide-containing phase is preferably formed in a layered manner so as to have a silver iodide concentration maximum on the surface of the grain. Such a silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase is composed of a silver amount of 3% to 30% of the grain volume in order to increase the local concentration with a smaller silver bromide or silver iodide content. It is preferable that the silver content is 3% or more and 15% or less.
[0064]
The silver halide emulsion preferably contains both a silver bromide-containing phase and a silver iodide-containing phase. In this case, the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase may be at the same place or different places in the grain, but it is preferable that the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase are in different places from the viewpoint of facilitating control of grain formation. Further, the silver bromide-containing phase may contain silver iodide, and conversely, the silver iodide-containing phase may contain silver bromide. In general, iodide added during the formation of high silver chloride grains tends to ooze out on the grain surface than bromide, so the silver iodide-containing phase tends to be formed near the grain surface. Therefore, when the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase are at different locations in the grain, the silver bromide-containing phase is preferably formed inside the silver iodide-containing phase. In such a case, another silver bromide-containing phase may be provided further outside the silver iodide-containing phase near the grain surface.
[0065]
The silver bromide content or silver iodide content necessary for exhibiting the effects of the present invention such as high sensitivity and high contrast is such that the silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase is formed inside the grain. There is a risk that the amount of silver chloride may be reduced more than necessary, and the rapid processability may be impaired. Therefore, in order to concentrate these functions for controlling the photographic action near the surface in the grain, the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase are preferably adjacent to each other. From these points, the silver bromide-containing phase is formed at any of the positions of 50% to 100% of the grain volume as measured from the inside, and the silver iodide-containing phase is any of the positions at 85% to 100% of the grain volume. It is preferable to form it. Further, the silver bromide-containing phase is formed at any position from 70% to 95% of the grain volume, and the silver iodide-containing phase is further formed at any position from 90% to 100% of the grain volume. preferable.
[0066]
In order to incorporate silver bromide or silver iodide into a silver halide emulsion, bromide or iodide ions can be introduced by adding a bromide salt or an iodide salt solution alone, or by adding a silver salt solution and a high chloride salt. Along with the addition of the solution, a bromide salt or iodide salt solution may be added. In the latter case, bromide salt or iodide salt solution and high chloride salt solution may be added separately or as a mixed solution of bromide salt or iodide salt and high chloride salt. The bromide salt or iodide salt is added in the form of a soluble salt such as an alkali or alkaline earth bromide salt or iodide salt. Alternatively, it can be introduced by cleaving bromide ions or iodide ions from organic molecules described in US Pat. No. 5,389,508. As another bromide or iodide ion source, fine silver bromide grains or fine silver iodide grains can also be used.
[0067]
The addition of the bromide salt or iodide salt solution may be concentrated at one time of grain formation or may be performed over a certain period. The position of introduction of iodide ions into the high chloride emulsion is limited in obtaining an emulsion with high sensitivity and low covering. Iodide ions are introduced more into the emulsion grains and the increase in sensitivity is smaller. Therefore, the iodide salt solution is preferably added outside 50% of the grain volume, more preferably outside 70%, and most preferably outside 85%. Further, the addition of the iodide salt solution is preferably completed within 98% of the grain volume, and most preferably within 96%. The addition of the iodide salt solution is completed slightly inside from the grain surface, so that an emulsion with higher sensitivity and lower covering can be obtained.
On the other hand, the addition of the bromide salt solution is preferably performed outside 50% of the particle volume, more preferably outside 70%.
[0068]
Distribution of bromide or iodide ion concentration in the depth direction in the grain is measured by etching / TOF-SIMS (Time of Flight-Secondary Ion Mass Spectrometry) method, for example, using TRIFT II type TOF-SIMS manufactured by Phi Evans. it can. The TOF-SIMS method is specifically described in “Surface Analysis Technology Selection Secondary Ion Mass Spectrometry” Maruzen Co., Ltd. (1999), edited by the Surface Science Society of Japan. When the emulsion grains are analyzed by the etching / TOF-SIMS method, it is possible to analyze that iodide ions ooze out toward the grain surface even when the addition of the iodide salt solution is finished inside the grains. The emulsion of the present invention is analyzed by etching / TOF-SIMS method, and it is preferable that iodide ions have a maximum concentration on the grain surface, and the iodide ion concentration is attenuated toward the inside. It is preferable to have a concentration maximum inside. The local concentration of silver bromide can also be measured by X-ray diffraction if the silver bromide content is somewhat high.
[0069]
In this specification, the equivalent sphere diameter is represented by the diameter of a sphere having a volume equal to the volume of each particle. The silver halide emulsion is preferably composed of grains having a monodispersed grain size distribution. The variation system number of the sphere equivalent diameter of all silver halide grains in the silver halide emulsion is preferably 20% or less, more preferably 15% or less, and still more preferably 10% or less. The variation coefficient of the equivalent sphere diameter is expressed as a percentage of the standard deviation of the equivalent sphere diameter of each particle with respect to the average equivalent sphere diameter. At this time, for the purpose of obtaining a wide latitude, it is preferable to use the above monodispersed emulsion by blending it in the same layer or to carry out multilayer coating.
[0070]
In the silver halide emulsion, the sphere equivalent diameter of the silver halide emulsion of the yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer is preferably 0.6 μm or less (preferably 0.6 μm to 0.15 μm). More preferably, it is 5 μm or less (preferably 0.5 μm to 0.15 μm), and most preferably 0.4 μm or less (preferably 0.4 μm to 0.20 μm). The sphere equivalent diameter of the silver halide emulsion layers containing the magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer should be 0.5 μm or less (preferably 0.5 μm to 0.1 μm). Is preferably 0.4 μm or less (preferably 0.4 μm to 0.1 μm), and most preferably 0.3 μm or less (preferably 0.3 μm to 0.1 μm). In this specification, the equivalent sphere diameter is represented by the diameter of a sphere having a volume equal to the volume of each particle. Particles with a sphere equivalent diameter of 0.6 μm correspond to cubic particles with a side length of about 0.48 μm, particles with a sphere equivalent diameter of 0.5 μm correspond to cubic particles with a side length of about 0.40 μm, and a sphere equivalent diameter of 0.4 μm. These particles correspond to cubic particles having a side length of about 0.32 μm, and particles having a sphere equivalent diameter of 0.3 μm correspond to cubic particles having a side length of about 0.24 μm. The silver halide emulsion of the present invention may contain silver halide grains other than the silver halide grains (that is, specific silver halide grains) contained in the silver halide emulsion defined in the present invention. However, the silver halide emulsion defined in the present invention requires that 50% or more of the total projected area of all grains be silver halide grains as defined in the present invention, and preferably 80% or more. More preferably, it is 90% or more.
[0071]
In addition to the iridium complex represented by the general formula (I) and / or the general formula (II), the specific silver halide grains in the silver halide emulsion include all six ligands from Cl, Br or I alone. The iridium complex may be further contained. In this case, Cl, Br, or I may be mixed in the hexacoordinate complex. It is particularly preferable that the iridium complex having Cl, Br or I as a ligand is contained in the silver bromide-containing phase in order to obtain a high gradation at high illumination exposure. These iridium metal complexes are preferably used in combination with the iridium metal complex represented by the general formula (I).
[0072]
Specific examples of iridium complexes in which all six ligands are Cl, Br, or I are given below, but are not limited thereto.
[IrCl6]2-
[IrCl6]3-
[IrBr6]2-
[IrBr6]3-
[IrI6]3-
[0073]
In addition to the metal complexes described above, the silver halide emulsion can be doped with other metal ions inside and / or on the surface of the silver halide grains. As a metal ion to be used, a transition metal ion is preferable, and iron, ruthenium, osmium, lead, cadmium, or zinc is particularly preferable. Further, these metal ions are more preferably used as a hexacoordinate octahedral complex with a ligand. When an inorganic compound is used as a ligand, cyanide ion, halide ion, thiocyan, hydroxide ion, peroxide ion, azide ion, nitrite ion, water, ammonia, nitrosyl ion, or thiol It is preferable to use a nitrosyl ion, and it is also preferable to use it in coordination with any of the above metal ions of iron, ruthenium, osmium, lead, cadmium, or zinc, and a plurality of kinds of ligands are contained in one complex molecule. It is also preferable to use it. An organic compound can also be used as the ligand, and preferred organic compounds include a chain compound having 5 or less carbon atoms in the main chain and / or a 5-membered or 6-membered heterocyclic compound. . More preferable organic compounds are compounds having a nitrogen atom, a phosphorus atom, an oxygen atom or a sulfur atom in the molecule as a coordination atom to the metal, particularly preferably furan, thiophene, oxazole, isoxazole, thiazole, isothiazole. , Imidazole, pyrazole, triazole, furazane, pyran, pyridine, pyridazine, pyrimidine, and pyrazine, and compounds in which these compounds are used as a basic skeleton and substituents are introduced into them are also preferable.
[0074]
A combination of metal ions and ligands is preferably a combination of iron ions, ruthenium ions and cyanide ions. In the present invention, it is preferable to use the above-described metal complex and these compounds in combination. In these compounds, the cyanide ion preferably accounts for a majority of the coordination number to iron or ruthenium as the central metal, and the remaining coordination sites are thiocyanate, ammonia, water, nitrosyl ion, dimethyl sulfoxide, pyridine, It is preferably occupied by pyrazine or 4,4′-bipyridine. Most preferably, all six coordination sites of the central metal are occupied by cyanide ions to form a hexacyanoiron complex or a hexacyanoruthenium complex. These complexes with cyanide ions as ligands are 1 × 10 5 per mole of silver during grain formation.-8From mole to 1 × 10-2Mole addition is preferred, 1 × 10-6From mole to 5 × 10-4Most preferably, it is added in a molar amount.
[0075]
The silver halide emulsion is preferably subjected to gold sensitization known in the art. This is because gold sensitization can increase the sensitivity of the emulsion, and can reduce variations in photographic performance when scanning exposure is performed with laser light or the like. For gold sensitization, various inorganic gold compounds, gold (I) complexes having inorganic ligands, and gold (I) compounds having organic ligands can be used. Examples of the inorganic gold compound include chloroauric acid or a salt thereof, and a gold (I) complex having an inorganic ligand, for example, a gold dithiocyanate such as gold (I) potassium dithiocyanate or gold (I) 3 dithiosulfate. Compounds such as gold dithiosulfate compounds such as sodium can be used.
[0076]
Examples of the gold (I) compound having an organic ligand (organic compound) include bisgold (I) mesoionic heterocycles described in JP-A-4-267249, such as bis (1,4,5-trimethyl-1, 2,4-triazolium-3-thiolate) orate (I) tetrafluoroborate, organomercaptogold (I) complexes described in JP-A-11-218870, for example, potassium bis (1- [3- (2-sulfonatenatebenzamide) ) Phenyl] -5-mercaptotetrazole potassium salt) orate (I) pentahydrate, gold (I) compound coordinated with nitrogen compound anion described in JP-A-4-268550, for example, bis (1-methylhydan Toinert) gold (I) sodium salt tetrahydrate can be used. The gold (I) compound having these organic ligands may be synthesized in advance and isolated, or may be mixed with an organic ligand and an Au compound (for example, chloroauric acid or a salt thereof). Can be added to the emulsion without generation and isolation. Furthermore, an organic ligand and an Au compound (for example, chloroauric acid or a salt thereof) may be added separately to the emulsion to generate a gold (I) compound having an organic ligand in the emulsion.
Further, gold (I) thiolate compounds described in US Pat. No. 3,503,749, gold compounds described in JP-A-8-69074, JP-A-8-69075, and JP-A-9-269554, The compounds described in Patent Nos. 5,620,841, 5,912,112, 5,620,841, 5,939,245, and 5,912,111 are also used. be able to.
The amount of these compounds added may vary widely depending on the case, but is 5 × 10 5 per mole of silver halide.-7~ 5x10-3Mole, preferably 5 × 10-6~ 5x10-4Is a mole.
[0077]
Colloidal gold sulfide can also be used. The manufacturing method thereof is Research Disclosure (Research Disclosure, 37154), Solid State Ionics, Vol. 79, 60-66, 1995, Compt. Rend. Hebt. Seans Acad. Sci. Sect. B 263, 1328, 1966, etc. The Research Disclosure describes a method using thiocyanate ions in the production of colloidal gold sulfide, but a thioether compound such as methionine or thiodiethanol can be used instead.
[0078]
Various sizes of colloidal gold sulfide can be used, those having an average particle diameter of 50 nm or less are preferred, average particle diameters of 10 nm or less are more preferred, and average particle diameters of 3 nm or less are even more preferred. This particle size can be measured from a TEM photograph. The composition of colloidal gold sulfide is Au2S1However, Au2S1~ Au2S2Such a composition with excess sulfur may be used, and a composition with excess sulfur is preferred. Au2S1.1~ Au2S1.8Is more preferable.
[0079]
The composition analysis of the colloidal gold sulfide can be obtained, for example, by taking out gold sulfide particles and determining the gold content and sulfur content by using an analysis method such as ICP or iodometry, respectively. If gold ions and sulfur ions (including hydrogen sulfide and its salts) dissolved in the liquid phase are present in the gold sulfide colloid, the composition analysis of the gold sulfide colloid particles will be affected. The analysis is performed after separation. The amount of colloidal gold sulfide can vary widely depending on the case, but 5 × 10 5 gold atoms per mole of silver halide.-7~ 5x10-3Mole, preferably 5 × 10-6~ 5x10-4Is a mole.
[0080]
In addition to gold sensitization, chalcogen sensitization can be performed with the same molecule.−Can be used. Here, Au represents Au (I), and Ch represents a sulfur atom, a selenium atom, or a tellurium atom. AuCh−Examples of the molecule capable of releasing a include a gold compound represented by AuCh-L. Here, L represents an atomic group constituting a molecule by binding to AuCh. Further, one or more ligands may be coordinated with Au together with Ch-L. In addition, when the gold compound represented by AuCh-L is reacted in a solvent in the presence of silver ions, AgAuS is produced when Ch is S, AgAuSe is produced when Ch is Se, and AgAuTe is produced when Ch is Te. It has the characteristic which is easy to make it. Examples of such a compound include those in which L is an acyl group, and other examples include compounds represented by the following general formulas (AuCh1), (AuCh2), and (AuCh3).
[0081]
General formula (AuCh 1)
R1-X-M-ChAu
Here, Au represents Au (I), Ch represents a sulfur atom, selenium atom, or tellurium atom, M represents a substituted or unsubstituted methylene group, X represents an oxygen atom, sulfur atom, selenium atom, or NR2Represents R1Represents an atomic group (for example, an organic group such as an alkyl group, an aryl group, and a heterocyclic group) that forms a molecule by binding to X. Where R2Represents a hydrogen atom or a substituent (for example, an organic group such as an alkyl group, an aryl group, and a heterocyclic group). Also R1And M may be bonded to each other to form a ring.
[0082]
In the compound represented by the general formula (AuCh 1), Ch is preferably a sulfur atom or a selenium atom, X is preferably an oxygen atom or a sulfur atom, and R1Is preferably an alkyl group or an aryl group. Examples of more specific compounds include Au (I) salts of thiosugars (gold thioglucose such as α-gold thioglucose, gold peracetylthioglucose, gold thiomannose, gold thiogalactose, and gold thioarabinose), seleno Au (I) salts of sugars (gold peracetylselenoglucose, gold peracetylselenomannose, etc.), Au (I) salts of tellurosugar, and the like. Here, thio sugar, seleno sugar, and telluro sugar represent compounds in which the anomeric hydroxyl group of the sugar is replaced with an SH group, a SeH group, or a TeH group, respectively.
[0083]
General formula (AuCh 2)
W1W2C = CR3ChAu
Here, Au represents Au (I), Ch represents a sulfur atom, selenium atom or tellurium atom, R3And W2Represents a substituent (for example, a hydrogen atom, a halogen atom, and an organic group such as an alkyl group, an aryl group, a heterocyclic group), and W1Is Hammett's substituent constant σpAn electron-withdrawing group having a positive value is represented. R3And W1, R3And W2W1And W2May combine with each other to form a ring.
[0084]
In the compound represented by the general formula (AuCh 2), one in which Ch is a sulfur atom or a selenium atom is preferred, and R3Is preferably a hydrogen atom or an alkyl group, and W1And W2Is Hammett's substituent constant σpAn electron withdrawing group having a value of 0.2 or more is preferred. Examples of more specific compounds include (NC)2C = CHSAu, (CH3OCO)2C = CHSAu, CH3CO (CH3OCO) C = CHSAu and the like.
[0085]
General formula (AuCh 3)
W3-E-ChAu
Here, Au represents Au (I), Ch represents a sulfur atom, selenium atom or tellurium atom, E represents a substituted or unsubstituted ethylene group, W3Is Hammett's substituent constant σpAn electron-withdrawing group having a positive value is represented.
[0086]
In the compound represented by the general formula (AuCh 3), it is preferable that Ch is a sulfur atom or a selenium atom, and E is a Hammett's substituent constant σ.pIt is preferably an ethylene group having an electron-withdrawing group having a positive value, and W3Is Hammett's substituent constant σpAn electron withdrawing group having a value of 0.2 or more is preferred. The amount of these compounds added may vary widely depending on the case, but is 5 × 10 5 per mole of silver halide.-7~ 5x10-3Moles, preferably 3 × 10-6~ 3x10-4Is a mole.
[0087]
In silver halide emulsions, the above gold sensitization is further combined with other sensitization methods such as sulfur sensitization, selenium sensitization, tellurium sensitization, reduction sensitization or noble metal sensitization using other than gold compounds. Also good. It is particularly preferable to combine with sulfur sensitization and selenium sensitization.
[0088]
Various compounds or precursors thereof can be added to the silver halide emulsion for the purpose of preventing fogging during the production process, storage or photographic processing of the light-sensitive material, or stabilizing the photographic performance. Specific examples of these compounds are preferably those described on pages 39 to 72 of JP-A-62-215272. Further, 5-arylamino-1,2,3,4-thiatriazole compounds described in EP 0447647 (the aryl residue has at least one electron-withdrawing group) are also preferably used.
[0089]
In order to improve the storage stability of the silver halide emulsion, the silver halide emulsion is adjacent to the hydroxamic acid derivative described in JP-A No. 11-109576 and the carbonyl group described in JP-A No. 11-327094. Are cyclic ketones having a double bond substituted with an amino group or a hydroxyl group (in particular, those represented by the general formula (S1), and paragraph numbers 0036 to 0071 can be incorporated in the present specification). Sulfo-substituted catechol and hydroquinones described in JP-A-11-143011 (for example, 4,5-dihydroxy-1,3-benzenedisulfonic acid, 2,5-dihydroxy-1,4-benzenedisulfonic acid, 3, 4-dihydroxybenzenesulfonic acid, 2,3-dihydroxybenzenesulfonic acid, 2,5-dihydroxybenzenesulfonic acid Acid, 3,4,5-trihydroxybenzenesulfonic acid and salts thereof), hydroxylamines represented by the general formula (A) in US Pat. No. 5,556,741 (US Pat. No. 556,741 column 4, line 56 to column 11, line 22 is preferably applied to the present application and is incorporated as part of the present specification), Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-102045. The water-soluble reducing agents represented by the general formulas (I) to (III) in the publication are also preferably used in the present invention.
[0090]
The silver halide emulsion may contain a spectral sensitizing dye for the purpose of imparting so-called spectral sensitivity that exhibits photosensitivity in a desired light wavelength range. Examples of spectral sensitizing dyes used for spectral sensitization in the blue, green, and red regions include F.I. M.M. Examples include those described in Harmer's Heterocyclic compounds-Cyanine dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New York, London], 1964). As specific examples of compounds and spectral sensitization, those described in JP-A-62-215272, page 22, right upper column to page 38 are preferably used. Further, as a red-sensitive spectral sensitizing dye of silver halide emulsion grains having a particularly high silver chloride content, the spectral sensitizing dye described in JP-A-3-123340 is stable, adsorbed, and exposed. This is very preferable from the viewpoint of temperature dependency.
[0091]
The addition amount of these spectral sensitizing dyes varies widely depending on the case, and is 0.5 × 10 5 per mol of silver halide.-6Mol ~ 1.0 × 10-2A molar range is preferred. More preferably, 1.0 × 10-6Mol ~ 5.0 × 10-3The range of moles.
[0092]
Hereinafter, preferred embodiments applied to the photosensitive material will be described.
Conventionally known photographic materials and additives can be used for the photosensitive material.
For example, as the photographic support, a transmissive support or a reflective support can be used. As the transmissive support, transparent films such as cellulose nitrate film and polyethylene terephthalate, and polyester of 2,6-naphthalenedicarboxylic acid (NDCA) and ethylene glycol (EG), NDCA, terephthalic acid and EG are used. A polyester provided with an information recording layer such as a magnetic layer is preferably used. As the reflective support, a reflective support that is laminated with a plurality of polyethylene layers or polyester layers and contains a white pigment such as titanium oxide in at least one layer of such a water-resistant resin layer (laminate layer) is preferable.
[0093]
In the present invention, more preferred reflective supports include those having a polyolefin layer having fine pores on the paper substrate on the side on which the silver halide emulsion layer is provided. The polyolefin layer may consist of multiple layers, in which case the polyolefin layer adjacent to the gelatin layer on the silver halide emulsion layer side preferably has no micropores (eg, polypropylene, polyethylene) and is on a paper substrate. More preferred is a polyolefin (for example, polypropylene or polyethylene) having micropores on the near side. The density of the multi-layer or single-layer polyolefin layer located between the paper substrate and the photographic constituent layer is preferably 0.40 to 1.0 g / ml, more preferably 0.50 to 0.70 g / ml. The thickness of the multilayer or single layer of polyolefin positioned between the paper substrate and the photographic composition layer is preferably 10 to 100 μm, and more preferably 15 to 70 μm. Further, the ratio of the thickness of the polyolefin layer to the paper substrate is preferably 0.05 to 0.2, more preferably 0.1 to 0.15.
[0094]
In addition, it is also preferable to provide a polyolefin layer on the opposite side (back surface) to the photographic constituent layer of the paper substrate from the viewpoint of increasing the rigidity of the reflective support. In this case, the back surface polyolefin layer has a matte polyethylene surface. Alternatively, polypropylene is preferable, and polypropylene is more preferable. The polyolefin layer on the back surface is preferably 5 to 50 μm, more preferably 10 to 30 μm, and further preferably the density is 0.7 to 1.1 g / ml. In the reflective support in the present invention, preferred embodiments relating to the polyolefin layer provided on the paper substrate are disclosed in JP-A-10-333277, JP-A-10-333278, JP-A-11-52513, and JP-A-11-65024. Examples are described in EP0880065 and EP0880066.
[0095]
Furthermore, it is preferable to contain a fluorescent brightening agent in the water-resistant resin layer. Further, a hydrophilic colloid layer containing the fluorescent brightening agent in a dispersed manner may be separately formed. As the optical brightener, benzoxazole-based, coumarin-based, and pyrazoline-based compounds can be preferably used, and benzoxazolylnaphthalene-based and benzoxazolyl stilbene-based fluorescent whitening agents are more preferable. The amount used is not particularly limited, but preferably 1 to 100 mg / m.2It is. The mixing ratio in the case of mixing with a water resistant resin is preferably 0.0005 to 3% by mass, more preferably 0.001 to 0.5% by mass with respect to the resin.
[0096]
The reflective support may be a transmissive support or a reflective colloid coated with a hydrophilic colloid layer containing a white pigment. Further, the reflective support may be a support having a specular or second-type diffuse reflective metal surface.
[0097]
Further, as the support used for the photosensitive material, a white polyester support or a support provided with a layer containing a white pigment on a support having a silver halide emulsion layer may be used for display. . In order to further improve the sharpness, an antihalation layer is preferably coated on the silver halide emulsion layer coating side or the back surface of the support. In particular, the transmission density of the support is preferably set in the range of 0.35 to 0.8 so that the display can be viewed with either reflected light or transmitted light.
[0098]
In the light-sensitive material, for the purpose of improving the sharpness of an image, a hydrophilic colloid layer is coated with a dye (in particular, an oxonol-based dye) described in pages 27 to 76 of European Patent EP0,337,490A2. Dyes) such that the optical reflection density at 680 nm of the photosensitive material is 0.70 or more, or in the water-resistant resin layer of the support with 2- to 4-valent alcohols (for example, trimethylolethane). It is preferable to contain 12% by mass or more (more preferably 14% by mass or more) of the surface-treated titanium oxide.
[0099]
The photosensitive material can be decolorized by processing as described in pages 27 to 76 of EP 0337490A2 in the hydrophilic colloid layer for the purpose of preventing irradiation and halation, and improving safetylight safety. It is preferable to add various dyes (especially oxonol dyes and cyanine dyes). Furthermore, the dyes described in European Patent EP0819977 are also preferably added to the present invention. Some of these water-soluble dyes degrade color separation and safelight safety when the amount used is increased. As a dye that can be used without deteriorating color separation, water-soluble dyes described in JP-A Nos. 5-127324, 5-127325, and 5-216185 are preferable.
[0100]
For the light-sensitive material, a colored layer that can be decolored by processing in combination with a water-soluble dye or in combination with a water-soluble dye is used. The colored layer that can be decolored by the treatment used may be in direct contact with the emulsion layer, or may be disposed so as to be in contact with an intermediate layer containing a treatment color mixing inhibitor such as gelatin or hydroquinone. This colored layer is preferably placed under the emulsion layer (support side) that develops the same primary color as the colored color. It is possible to install all the colored layers corresponding to each primary color individually, or to select and install only some of them. It is also possible to install a colored layer that has been colored corresponding to a plurality of primary color gamuts. The optical reflection density of the colored layer is the wavelength having the highest optical density in the wavelength range used for exposure (visible light range of 400 nm to 700 nm for normal printer exposure, wavelength of the scanning exposure light source used for scanning exposure). The optical density value at is preferably 0.2 or more and 3.0 or less. More preferably, it is 0.5 or more and 2.5 or less, and particularly preferably 0.8 or more and 2.0 or less.
[0101]
In order to form the colored layer, a conventionally known method can be applied. For example, the dyes described in JP-A-2-282244, page 3 from the upper right column to page 8, and the dyes described in JP-A-3-7931, page 3 from upper right column to page 11, lower left column are solid. A method of incorporating a hydrophilic colloid layer in the form of a fine particle dispersion, a method of mordanting an anionic dye into a cationic polymer, a method of adsorbing a dye to fine particles such as silver halide and fixing it in the layer, JP-A-1-239544 For example, a method using colloidal silver as described in Japanese Patent Publication. As a method of dispersing a fine powder of a pigment in a solid state, for example, a method of containing a fine powder dye which is substantially water-insoluble at least at pH 6 or less but substantially water-soluble at least at pH 8 or more is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei. No. 2-308244, pages 4 to 13. Further, for example, a method for mordanting an anionic dye into a cationic polymer is described on pages 18 to 26 of JP-A-2-84737. US Pat. Nos. 2,688,601 and 3,459,563 show preparation methods for colloidal silver as a light absorber. Among these methods, a method of containing a fine powder dye and a method of using colloidal silver are preferable.
[0102]
The photosensitive material is used for a color negative film, a color positive film, a color reversal film, a color reversal photographic paper, a color photographic paper, etc., among which it is preferably used as a color photographic paper. The color photographic paper preferably has at least one yellow color-forming silver halide emulsion layer, magenta color-forming silver halide emulsion layer, and cyan color-forming silver halide emulsion layer. The silver halide emulsion layer is a yellow color forming silver halide emulsion layer, a magenta color forming silver halide emulsion layer, and a cyan color forming silver halide emulsion layer in order from the support.
[0103]
However, a different layer structure may be used.
The silver halide emulsion layer containing a yellow coupler may be disposed at any position on the support. However, when the yellow coupler-containing layer contains silver halide tabular grains, a magenta coupler-containing silver halide is contained. It is preferably coated at a position farther from the support than at least one emulsion layer or cyan coupler-containing silver halide emulsion layer. Further, from the viewpoints of accelerating color development, accelerating desilvering, and reducing residual color by sensitizing dye, the yellow coupler-containing silver halide emulsion layer is coated at a position farthest from the support than other silver halide emulsion layers. It is preferable to be provided. Further, from the viewpoint of reducing Blix fading, the cyan coupler-containing silver halide emulsion layer is preferably the center layer of other silver halide emulsion layers, and from the viewpoint of reducing photobleaching, cyan coupler-containing silver halide emulsion layers. Is preferably the lowermost layer. Each of the color developing layers of yellow, magenta and cyan may be composed of two layers or three layers. For example, couplers containing no silver halide emulsion as described in JP-A-4-75055, JP-A-9-1114035, JP-A-10-246940, US Pat. No. 5,576,159, etc. It is also preferable to provide a layer adjacent to the silver halide emulsion layer to form a color developing layer.
[0104]
As silver halide emulsions and other materials (additives, etc.) and photographic composition layers (layer arrangement, etc.) applied in the present invention, and processing methods and processing additives applied to process this photosensitive material, Disclosed in JP-A-62-215272, JP-A-2-33144, European Patent EP0,355,660A2, and particularly described in European Patent EP0,355,660A2. Are preferably used. Furthermore, JP-A-5-34889, JP-A-4-359249, JP-A-4-313733, JP-A-4-270344, JP-A-5-66527, JP-A-4-34548, JP-A-4-145433. No. 2-854, No. 1-158431, No. 2-90145, No. 3-194539, No. 2-93641, EP-A-0520457A2, and the like. A silver halide color photographic light-sensitive material and a processing method thereof are also preferable.
[0105]
In particular, in the present invention, the reflection type support and silver halide emulsion described above, further different metal ion species doped in the silver halide grains, storage stabilizer or antifoggant for silver halide emulsion, chemical enhancement, Sensitization method (sensitizer), spectral sensitization method (spectral sensitizer), cyan, magenta, yellow coupler and its emulsifying dispersion method, color image preservability improving agent (stain inhibitor and anti-fading agent), dye (coloring) As for the layer), gelatin type, layer structure of the photosensitive material, and coating pH of the photosensitive material, those described in each part of the patent shown in Table 1 below are particularly preferably applied.
[0106]
[Table 1]
[0107]
Other examples of cyan, magenta and yellow couplers used in the present invention include those described in JP-A-62-215272, page 91, upper right column, line 4 to page 121, upper left column, line 6; JP-A-2-33144. Page 3, upper right column, line 14 to page 18, upper left column, last line, page 30, upper right column, line 6 to page 35, lower right column, line 11 and page 0, line 15 to 27 of EP0355,660A2. Couplers described in the 5th line, 5th page, 30th line to 28th page, 45th page, 29th line to 31st line, 47th page, 23rd line to 63rd page, 50th line are also useful.
In the present invention, compounds represented by general formulas (II) and (III) of WO 98/33760 and general formula (D) of JP-A-10-221825 may be preferably added.
[0108]
As a cyan dye-forming coupler that can be used in the present invention (sometimes simply referred to as “cyan coupler”), a pyrrolotriazole-based coupler is preferably used, and the general formula (I) or (II) described in JP-A-5-313324 is used. ), Couplers represented by general formula (I) of JP-A-6-347960, and exemplified couplers described in these patents are particularly preferred. Phenol-based and naphthol-based cyan couplers are also preferable. For example, cyan couplers represented by the general formula (ADF) described in JP-A-10-333297 are preferable. Other cyan couplers include pyrroloazole-type cyan couplers described in European Patents EP0488248 and EP0491197A1, 2,5-diacylaminophenol couplers described in US Pat. No. 5,888,716, US Pyrazoloazole-type cyan couplers having an electron-withdrawing group and a hydrogen-bonding group at the 6-position described in Japanese Patent Nos. 4,873,183 and 4,916,051 are disclosed. Pyrazoloazole type cyan couplers having a carbamoyl group at the 6-position described in JP-A Nos. 171185, 8-31360, and 8-339060 are also preferable.
[0109]
Further, in addition to the diphenylimidazole cyan coupler described in JP-A-2-33144, a 3-hydroxypyridine cyan coupler described in European Patent EP 0333185A2 (among others of the coupler (42) listed as a specific example). A 4-equivalent coupler having a chlorine leaving group to give 2 equivalents, couplers (6) and (9) are particularly preferred) and cyclic active methylene-based cyan couplers described in JP-A 64-32260 (among others) Examples of couplers 3, 8, and 34 listed as specific examples are particularly preferred), pyrrolopyrazole cyan couplers described in EP 0456226A1, and pyrroloimidazole cyan couplers described in EP 0484909 are used. You can also.
[0110]
Of these cyan couplers, pyrroloazole cyan couplers represented by the general formula (I) described in JP-A No. 11-282138 are particularly preferred. The couplers (1) to (47) are applied to the present application as they are, and are preferably incorporated as part of the specification of the present application.
[0111]
Examples of the magenta dye-forming coupler used in the present invention (sometimes simply referred to as “magenta coupler”) include 5-pyrazolone-based magenta couplers and pyrazoloazole-based magenta couplers described in the publicly known literatures in the above table. Among them, a secondary or tertiary alkyl group as described in JP-A-61-65245 is the 2, 3, or 6 position of the pyrazolotriazole ring among them in terms of hue, image stability, color developability, etc. A pyrazolotriazole coupler directly connected to a pyrazoloazole coupler containing a sulfonamide group in the molecule as described in JP-A-61-65246, as described in JP-A-61-147254 Pyrazoloazole couplers having an alkoxyphenylsulfonamide ballast group, European Patent No. 226,849A, Use of pyrazoloazole couplers having a 6-position alkoxy or aryloxy group as described in the 294,785A Pat are preferred. In particular, the magenta coupler is preferably a pyrazoloazole coupler represented by the general formula (M-I) described in JP-A-8-122984. Paragraph Nos. 0009 to 0026 of the patent are directly applied to the present application. As part of the specification. In addition to this, pyrazoloazole couplers having sterically hindered groups at both the 3-position and the 6-position described in EP 854384 and EP 844640 are also preferably used.
[0112]
Further, as yellow dye-forming couplers (sometimes simply referred to as “yellow couplers”), in addition to the compounds described in the above table, a 3- to 5-membered cyclic group is added to the acyl group described in European Patent EP 0447969A1. An acylacetamide type yellow coupler having a structure, a malondianilide type yellow coupler having a cyclic structure described in European Patent EP 0 482 552 A1, European Patent Publication Nos. 935870A1, 953871A1, and 957,72A1 Pyrrole-2 or 3-yl or indole-2 or 3-ylcarbonylacetic acid anilide type couplers described in U.S. Pat. Nos. 5,953,873, 953874, 1,953875A1, etc. Described in the specification of 5,118,599 Acylacetamide yellow couplers having a a dioxane structure is preferably used. Among them, the use of an acylacetamide type yellow coupler in which the acyl group is a 1-alkylcyclopropane-1-carbonyl group and a malondianilide type yellow coupler in which one of the anilides constitutes an indoline ring is particularly preferred. These couplers can be used alone or in combination.
[0113]
The coupler used in the present invention is impregnated into a loadable latex polymer (eg, US Pat. No. 4,203,716) in the presence (or absence) of the high boiling organic solvent described in the above table. Alternatively, it is preferably dissolved together with a water-insoluble and organic solvent-soluble polymer and emulsified and dispersed in a hydrophilic colloid aqueous solution. Water-insoluble and organic solvent-soluble polymers that can be preferably used are described in U.S. Pat. No. 4,857,449, columns 7 to 15, and International Publication WO 88/00723, pages 12 to 30. The described homopolymers or copolymers are mentioned. More preferably, use of a methacrylate or acrylamide polymer, particularly an acrylamide polymer is preferred in view of color image stability.
[0114]
As the light-sensitive material, known color mixing inhibitors can be used. Among them, those described in the following patents are preferable.
For example, high molecular weight redox compounds described in JP-A-5-333501, phenidone and hydrazine compounds described in WO98 / 33760, US Pat. No. 4,923,787, etc. White couplers described in Japanese Patent No. 249637, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-282615, German Patent No. 19629142A1, and the like can be used. In particular, in the case of increasing the pH of the developer to speed up development, German Patent No. 19618786A1, European Patent No. 839623A1, European Patent No. 842975A1, German Patent No. 180686846A1 And redox compounds described in French Patent No. 2760460A1 are also preferable.
[0115]
In the light-sensitive material, it is preferable to use a compound having a triazine skeleton with a high molar extinction coefficient as an ultraviolet absorber. For example, compounds described in the following patents can be used. These are preferably added to the photosensitive layer and / or non-photosensitive. For example, JP-A-46-3335, JP-A-55-15276, JP-A-5-197074, JP-A-5-232630, JP-A-5-307232, JP-A-6-218131, and 8- No. 53427, No. 8-234364, No. 8-239368, No. 9-31067, No. 10-115898, No. 10-147777, No. 10-182621, German Patent No. The compounds described in the specification of 19739797A, European Patent No. 711804A and JP-A-8-501291 can be used.
[0116]
Gelatin is advantageously used as the binder or protective colloid that can be used in the light-sensitive material, but other hydrophilic colloids can be used alone or in combination with gelatin. As a preferable gelatin, the heavy metal contained as impurities such as iron, copper, zinc and manganese is preferably 5 ppm or less, more preferably 3 ppm or less. The amount of calcium contained in the photosensitive material is preferably 20 mg / m.2Or less, more preferably 10 mg / m2Or less, most preferably 5 mg / m2It is as follows.
[0117]
An antibacterial / antifungal agent as described in JP-A-63-271247 is added to the photosensitive material in order to prevent various wrinkles and bacteria that propagate in the hydrophilic colloid layer and degrade the image. Is preferred. Further, the film pH of the photosensitive material is preferably 4.0 to 7.0, more preferably 4.0 to 6.5.
[0118]
The total amount of gelatin coated in the photographic composition layer in the photosensitive material is 3 g / m.26 g / m or more2Preferably, it is 3g / m or less.25 g / m or more2More preferably, it is as follows. Further, even in the case of ultra-rapid processing, in order to satisfy development progress, fixing bleachability and residual color, the film thickness of the entire photographic constituent layer is preferably 3 μm to 7.5 μm, and more preferably 3 μm to 6. It is preferably 5 μm. The dry film thickness can be measured by measuring the change in film thickness before and after peeling the dry film, or by observing the cross section with an optical microscope or an electron microscope. In the present invention, the swelling film thickness is preferably 8 μm to 19 μm, and more preferably 9 μm to 18 μm, in order to achieve both development progress and increase in the drying speed. The swollen film thickness can be measured by the dot method in a state where the dried photosensitive material is immersed in an aqueous solution at 35 ° C. and swelled to reach a sufficient equilibrium. The total amount of silver applied in the photographic composition of the photosensitive material is 0.2 g / m.2~ 0.5g / m2Is preferably 0.2 g / m2~ 0.45g / m2More preferably, 0.2 g / m2~ 0.40g / m2Most preferably.
[0119]
In the photosensitive material, a surfactant can be added to the photosensitive material from the viewpoints of improving the coating stability, preventing the generation of static electricity, and adjusting the charge amount. Examples of the surfactant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, a betaine surfactant, and a nonionic surfactant, and examples thereof include those described in JP-A-5-333492. The surfactant used in the present invention is preferably a fluorine atom-containing surfactant. In particular, a fluorine atom-containing surfactant can be preferably used. These fluorine atom-containing surfactants may be used alone or in combination with other conventionally known surfactants, but are preferably used in combination with other conventionally known surfactants. The amount of these surfactants added to the light-sensitive material is not particularly limited, but generally 1 × 10 10-5~ 1g / m2, Preferably 1 × 10-4~ 1x10-1g / m2More preferably 1 × 10-3~ 1x10-2g / m2It is.
[0120]
Hereinafter, an image forming method using the silver halide color photographic light-sensitive material will be described.
The photosensitive material can form an image by an exposure process in which light is irradiated according to image information and a developing process in which the photosensitive material irradiated with light is developed.
[0121]
The photosensitive material is suitable for a scanning exposure method using a cathode ray (CRT) in addition to being used in a printing system using a normal negative printer. The cathode ray tube exposure apparatus is simpler and more compact and less expensive than an apparatus using a laser. Also, the adjustment of the optical axis and color is easy. As the cathode ray tube used for image exposure, various light emitters that emit light in the spectral region are used as necessary. For example, any one of red light emitters, green light emitters, and blue light emitters, or a mixture of two or more thereof may be used. The spectral region is not limited to the above red, green, and blue, and a phosphor that emits light in the yellow, orange, purple, or infrared region is also used. In particular, a cathode ray tube that emits white light by mixing these light emitters is often used.
[0122]
When the photosensitive material has a plurality of photosensitive layers having different spectral sensitivity distributions, and the cathode tube also has a phosphor exhibiting light emission in a plurality of spectral regions, a plurality of colors are exposed at the same time, that is, a plurality of colors are applied to the cathode ray tube. It is also possible to emit light from the tube surface by inputting a color image signal. A method of sequentially inputting image signals for each color to cause each color to emit light sequentially and exposing through a film that cuts the colors other than that color (surface sequential exposure) may be adopted. However, since a high-resolution cathode ray tube can be used, it is preferable for improving image quality.
[0123]
Photosensitive materials are monochromatic high-density light such as gas lasers, light-emitting diodes, semiconductor lasers, semiconductor lasers, or second harmonic light-emitting light sources (SHG) that combine nonlinear optical crystals with solid-state lasers that use semiconductor lasers as excitation light sources. The digital scanning exposure method used is preferably used. In order to make the system compact and inexpensive, it is preferable to use a second harmonic generation light source (SHG) that combines a semiconductor laser, a semiconductor laser, or a solid-state laser and a nonlinear optical crystal. In particular, in order to design a compact, inexpensive, long-life and high-stability device, it is preferable to use a semiconductor laser, and at least one of the exposure light sources is preferably a semiconductor laser.
[0124]
When such a scanning exposure light source is used, the spectral sensitivity maximum wavelength of the photosensitive material can be arbitrarily set according to the wavelength of the scanning exposure light source to be used. In an SHG light source obtained by combining a solid-state laser using a semiconductor laser as an excitation light source or a semiconductor laser and a nonlinear optical crystal, the oscillation wavelength of the laser can be halved, so that blue light and green light can be obtained. Therefore, the spectral sensitivity maximum of the photosensitive material can be given to the usual three wavelength regions of blue, green and red. When the exposure time in such scanning exposure is defined as the time for exposing the pixel size when the pixel density is 400 dpi, the preferred exposure time is 10-4Seconds or less, more preferably 10-6Less than a second.
[0125]
The photosensitive material is preferably imagewise exposed with coherent light of a blue laser having an emission wavelength of 420 nm to 460 nm. Among blue lasers, it is particularly preferable to use a blue semiconductor laser.
Specifically, as a laser light source, a blue semiconductor laser having a wavelength of 430 to 450 nm (announced by Nichia Chemical Co., Ltd. at the 48th Applied Physics Related Conference in March 2001), a semiconductor laser (oscillation wavelength of about 940 nm) LiNbO having waveguide-like inversion domain structure3LiNbO having an inverted domain structure in the form of a waveguide of about 470 nm blue laser and semiconductor laser (oscillation wavelength: about 1060 nm) extracted by wavelength conversion with SHG crystal3Preferably, a green laser with a wavelength of about 530 nm, a red semiconductor laser with a wavelength of about 685 nm (Hitachi type No. HL6738MG), a red semiconductor laser with a wavelength of about 650 nm (Hitachi type No. HL6501MG), etc., which are taken out by SHG crystal of .
[0126]
The photosensitive material can be preferably used in combination with the exposure and development systems described in the following known documents. Examples of the developing system include an automatic printing and developing system described in JP-A-10-333253, a photosensitive material conveying apparatus described in JP-A-2000-10206, and an image reading apparatus described in JP-A-11-215312. , An exposure system comprising a color image recording system described in JP-A-11-88619 and JP-A-10-202950, and a digital photo print including a remote diagnosis system described in JP-A-10-210206 And a photo print system including an image recording apparatus described in Japanese Patent Application No. 10-159187.
[0127]
The preferred scanning exposure method applicable to the photosensitive material is described in detail in the patents listed in the above table.
[0128]
When the photosensitive material is subjected to printer exposure, it is preferable to use a band stop filter described in US Pat. No. 4,880,726. This removes light color mixing and remarkably improves color reproducibility.
In the present invention, as described in European Patents EP0789270A1 and EP0789480A1, the yellow microdot pattern may be pre-exposed in advance and copy restrictions may be applied before image information is added. .
[0129]
In the development processing of the photosensitive material, JP-A-2-207250, page 26, lower right column, line 1 to page 34, upper right column, line 9 and JP-A-4-97355, page 5, upper left column, line 17 The processing materials and processing methods described in the 20th page, lower right column, line 20 are preferably applicable. Further, as the preservative used in the developer, compounds described in the patents listed in the above table are preferably used.
[0130]
In the present invention, the above light-sensitive material is used, and color development is started within 9 seconds after exposure, and the color development is performed within 28 seconds.
Here, the time from exposure to the start of color development is 9 seconds or less, preferably 9 seconds or less and 0.1 seconds or more, more preferably 9 seconds or less and 1 second or more, and still more preferably. Within 9 seconds or less and 2 seconds or more.
[0131]
The color development time is preferably 28 seconds or less (preferably 28 seconds or less and 6 seconds or more), more preferably 25 seconds or less and 6 seconds or more, and further preferably 20 seconds or less and 6 seconds or more. After color development, it is preferable to carry out a water washing or stabilization process and a drying process after bleach-fixing (or bleaching and fixing). Here, the bleach-fixing time is preferably 30 seconds or less (preferably 30 seconds or less and 6 seconds or more), more preferably 25 seconds or less and 6 seconds or more, and further preferably 20 seconds or less and 6 seconds or more. Further, the washing time or the stabilization time is preferably 60 seconds or less (preferably 60 seconds or less and 6 seconds or more), more preferably 40 seconds or less and 6 seconds or more.
[0132]
The color development time is the time from when the photosensitive material enters the color developer until it enters the bleach-fixing solution in the next processing step. For example, when processed by an automatic developing machine, the time during which the photosensitive material is immersed in the color developer (so-called submerged time) and the photosensitive material leaves the color developer and is bleach-fixed in the next processing step. The total of both the time during which air is conveyed toward the bath (so-called air time) is called color development time. Similarly, the bleach-fixing time refers to the time from when the photosensitive material enters the bleach-fixing solution until the next washing or stabilizing bath. The water washing or stabilization time refers to the time (so-called liquid time) that the photosensitive material is in the liquid for the drying process after entering the water washing or stabilizing liquid.
[0133]
As a method for developing the photosensitive material after exposure, the conventional developing method using a developer containing an alkaline agent and a developing agent, or an activator solution such as an alkaline solution containing the developing agent in the photosensitive material and not containing the developing agent. In addition to a wet method such as a developing method, a thermal development method that does not use a processing solution is known. However, the present invention is applied to a conventional method of developing with a color developer containing an alkali agent and a developer (particularly a p-phenylenediamine color developing agent). Further, the present invention is not applied to the image forming method using an activator solution containing hydrogen peroxide described in JP-A-8-297354 and 9-152695. The present invention exhibits an effect in an existing development processing system with a well-equipped infrastructure.
[0134]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0135]
[Example 1]
(Preparation of emulsion B-1)
1000 ml of 3% aqueous solution of lime-processed gelatin was adjusted to pH 5.5 and pCl 1.7, and an aqueous solution containing 2.12 mol of silver nitrate and an aqueous solution containing 2.2 mol of sodium chloride were simultaneously added and mixed at 50 ° C. with vigorous stirring. From 80% to 90% addition of silver nitrate, potassium bromide was added to 3 mol% per mole of finished silver halide. Similarly, when the addition of silver nitrate is 80% to 90%, K4[Ru (CN)6] The amount of Ru per mol of finished silver halide is 3 × 10-5Molar amounts were added. From the time when the addition of silver nitrate was 82% to the time of 88%,2[IrCl6The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5.3 × 10-8Molar amounts were added. When 90% of the addition of silver nitrate was completed, an aqueous potassium iodide solution was added so that the amount of I was 0.3 mol% per mol of the finished silver halide. After desalting at 40 ° C., 168 g of lime-processed gelatin was added to adjust the pH to 5.5 and pCl1.8. The obtained grain was a cubic silver chlorobromoiodide emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.51 μm and a coefficient of variation of 9%.
The emulsion was dissolved at 40 ° C. and sodium thiosulfonate was added at 2 × 10 5 per mole of silver halide.-5Mole added, sodium thiosulfate pentahydrate as sulfur sensitizer and bis (1,4,5-trimethyl-1,2,4-triazolium-3-thiolate) aurate (I) tetrafluoro as gold sensitizer Borate was used for aging at 60 ° C. After the temperature was lowered to 40 ° C., sensitizing dye A was 2.7 × 10 6 per mole of silver halide.-4Mol, sensitizing dye B 1.4 × 10 6 per mol of silver halide-4Mol, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole 2.7 × 10 5 per mole of silver halide-4Mol, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, 2.7 × 10 5 per mole of silver halide-4Mol, potassium bromide 2.7 × 10 6 per mole of silver halide-3Mole was added. The emulsion thus obtained was designated as Emulsion B-1.
[0136]
[Chemical 1]
[0137]
(Preparation of emulsion B-2)
Emulsion B-1 is K added when silver nitrate is added from 80% to 90%.4[Ru (CN)6] K instead of aqueous solution4[Fe (CN)6The amount of Fe per mol of the finished silver halide is 3 × 10-5An emulsion differing only in the addition of a molar amount was prepared as Emulsion B-2.
[0138]
(Preparation of emulsion B-3)
Emulsion B-1 is K added when silver nitrate is added from 80% to 90%.4[Ru (CN)6] K instead of aqueous solution4[Fe (CN)6The amount of Fe per mol of the finished silver halide is 3 × 10-5M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 3.6 × 10 5 Ir per mol of the finished silver halide.-8The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 82% to 88%,2[IrBr6The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 4.0 × 10-8An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-3.
[0139]
(Preparation of emulsion B-4)
Emulsion B-1 is K added when silver nitrate is added from 82% to 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 3.6 × 10 5 Ir per mol of the finished silver halide.-8The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (H2O) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 1.6 × 10-6An emulsion differing only in the addition of a molar amount was prepared as Emulsion B-4.
[0140]
(Preparation of emulsion B-5)
Emulsion B-1 is K added when silver nitrate is added from 82% to 88%.2[IrCl6The amount of aqueous solution is 1.2 × 10 Ir per mol of the finished silver halide.-8The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (5-methylthiazole) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 1.0 × 10-6An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-5.
[0141]
(Preparation of emulsion B-6)
Emulsion B-1 is K added when silver nitrate is added from 82% to 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 8.0 × 10 Ir based on the amount of the finished silver halide.-9The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (5-methylthiazole) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 8.0 × 10-6Molar amount and K2[Ir (H2O) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 1.1 × 10-6An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-6.
[0142]
(Preparation of emulsion B-7)
Emulsion B-1 is K added when silver nitrate is added from 82% to 88%.2[IrCl6The amount of aqueous solution is 1.0 × 10 5 Ir based on 1 mol of the finished silver halide.-8The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 82% to 88%,2[Ir (2-chloro-5-fluorothiazole) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 7.2 × 10-7An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and this was designated as emulsion B-7.
[0143]
(Preparation of emulsion B-8)
Emulsion B-1 means that from the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of the finished silver halide is 5.3 × 10-9M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 3.6 × 10 5 Ir per mol of the finished silver halide.-8An emulsion differing only in the amount changed to a molar amount was prepared, and this was designated as emulsion B-8.
[0144]
(Preparation of emulsion B-9)
Emulsion B-1 refers to Cs from the 60% to 80% addition of silver nitrate.2[Os (NO) Cl5The amount of Os per mol of the finished silver halide is 4.1 × 10-9M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 3.6 × 10 5 Ir per mol of the finished silver halide.-8An emulsion differing only in the amount changed to a molar amount was prepared, and this was designated as emulsion B-9.
[0145]
(Preparation of emulsion B-10)
Emulsion B-1 means that from the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of the finished silver halide is 4.1 × 10-9M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of aqueous solution is 8.0 × 10 Ir based on the mole of the finished silver halide.-9The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (5-methylthiazole) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 8.0 × 10-7Molar amount and K2[Ir (H2O) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 7.0 × 10-7An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-10.
[0146]
(Preparation of emulsion B-11)
Emulsion B-1 means that from the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of the finished silver halide is 5.3 × 10-9Add an amount to make a mole, and add from the point of 80% to 90% of the addition of silver nitrate4[Ru (CN)6] K instead of aqueous solution4[Fe (CN)6The amount of Fe per mol of the finished silver halide is 3 × 10-5M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 3.6 × 10 5 Ir per mol of the finished silver halide.-8An emulsion differing only in the amount changed to a molar amount was prepared, and this was designated as emulsion B-11.
[0147]
(Preparation of emulsion B-12)
Emulsion B-1 means that from the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of the finished silver halide is 5.3 × 10-9Add an amount to make a mole, and add from the point of 80% to 90% of the addition of silver nitrate4[Ru (CN)6] K instead of aqueous solution4[Fe (CN)6The amount of Fe per mol of the finished silver halide is 3 × 10-5M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 2.0 × 10 Ir based on 1 mol of the finished silver halide.-8The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 82% to 88%,2[IrBr6The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 3.0 × 10-8An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-12.
[0148]
(Preparation of emulsion B-13)
Emulsion B-1 refers to Cs from the 60% to 80% addition of silver nitrate.2[Os (NO) Cl5The amount of Os per mol of the finished silver halide is 4.1 × 10-9M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of aqueous solution is 8.0 × 10 Ir based on the mole of the finished silver halide.-9The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 92% to 98%, K2[Ir (5-methylthiazole) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 7.2 × 10-7An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-13.
[0149]
(Preparation of emulsion B-14)
Emulsion B-1 means that from the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of the finished silver halide is 5.3 × 10-9Add an amount to make a mole, and add from the point of 80% to 90% of the addition of silver nitrate4[Ru (CN)6] K instead of aqueous solution4[Fe (CN)6The amount of Fe per mol of the finished silver halide is 3 × 10-5M is added in a molar amount and added from the point when the addition of silver nitrate is 82% to the point when 88%.2[IrCl6The amount of the aqueous solution is 6.0 × 10 Ir based on 1 mol of the finished silver halide.-9The amount was changed to a molar amount, and from the time when the addition of silver nitrate was 82% to 88%,2[Ir (2-chloro-5-fluorothiazole) Cl5The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5.2 × 10-7Molar amounts are added, and silver nitrate is added from 92% to 98%.2[Ir (H2O) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 1.0 × 10-6An emulsion was prepared which differed only in the addition of a molar amount, and was designated as emulsion B-14.
[0150]
(Preparation of emulsion G-1)
1000 ml of 3% aqueous solution of lime-processed gelatin was adjusted to pH 5.5 and pCl 1.7, and an aqueous solution containing 2.12 mol of silver nitrate and an aqueous solution containing 2.2 mol of sodium chloride were simultaneously added and mixed at 40 ° C. with vigorous stirring. From the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of finished silver halide is 5.8 × 10-9Molar amounts were added. From 80% to 100% addition of silver nitrate, potassium bromide was added in vigorous mixing in an amount of 4.3 mol% per mole of finished silver halide. From the point of 80% to 90% addition of silver nitrate,4[Ru (CN)6] The amount of Ru per mol of the finished silver halide is 3.0 × 10-5Molar amounts were added. From the point of 83% to 88% addition of silver nitrate,2[IrCl6The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5.0 × 10-8Molar amounts were added. Further, when 90% of the addition of silver nitrate was completed, an aqueous potassium iodide solution was added while vigorously mixing in an amount such that the amount of I was 0.15 mol% per mol of the finished silver halide. From 92% to 95% addition of silver nitrate, K2[Ir (5-methylthiazole) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5.0 × 10-7Molar amounts were added. Furthermore, from the time when the addition of silver nitrate is 95% to 98%, K2[Ir (H2O) Cl5The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5.0 × 10-7Molar amounts were added. After desalting at 40 ° C., 168 g of lime-processed gelatin was added to adjust the pH to 5.5 and pCl1.8. The obtained grains were cubic silver chlorobromoiodide emulsions having a sphere equivalent diameter of 0.35 and an incense A variation coefficient of 9%.
The emulsion was dissolved at 40 ° C. and sodium thiosulfonate was added at 2 × 10 5 per mole of silver halide.-5Mole was added, and aging was performed at 60 ° C. optimally using sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer and gold thioglucose as a gold sensitizer. After cooling to 40 ° C., sensitizing dye C was added at 6 × 10 6 per mole of silver halide.-4Mol, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 2 × 10 5 per mole of silver halide-4Mole, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, 8 × 10 8 per mole of silver halide-4Moles of potassium bromide, 7 x 10 per mole of silver halide-3Mole was added. The emulsion thus obtained was designated as Emulsion G-1.
[0151]
[Chemical 2]
[0152]
(Preparation of emulsion R-1)
1000 ml of 3% aqueous solution of lime-processed gelatin was adjusted to pH 5.5 and pCl 1.7, and an aqueous solution containing 2.12 mol of silver nitrate and an aqueous solution containing 2.2 mol of sodium chloride were simultaneously added and mixed at 40 ° C. with vigorous stirring. From the point of 60% to 80% addition of silver nitrate,3[RhBr6The amount of Rh per mol of finished silver halide is 5.8 × 10-9Molar amounts were added. From 80% to 100% addition of silver nitrate, potassium bromide was added in vigorous mixing in an amount of 4.3 mol% per mole of finished silver halide. From the point of 80% to 90% addition of silver nitrate,4[Ru (CN)6] The amount of Ru per mol of finished silver halide is 3 × 10-5Molar amounts were added. From the point of 83% to 88% addition of silver nitrate,2[IrCl6The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5 × 10-9Molar amounts were added. When 90% of the addition of silver nitrate was completed, an aqueous potassium iodide solution was added while vigorously mixing in an amount such that the amount of I was 0.1 mol% per mol of the finished silver halide. From 92% to 95% addition of silver nitrate, K2[Ir (5-methylthiazole) Cl5The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5 × 10-7Molar amounts were added. Furthermore, from the time when the addition of silver nitrate is 95% to 98%, K2[Ir (H2O) Cl5The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5 × 10-7Molar amounts were added. After desalting at 40 ° C., 168 g of lime-processed gelatin was added to adjust the pH to 5.5 and pCl1.8. The obtained grains were cubic silver chlorobromoiodide emulsions having an equivalent sphere diameter of 0.35 μm and a coefficient of variation of 9%.
The emulsion was dissolved at 40 ° C. and sodium thiosulfonate was added at 2 × 10 5 per mole of silver halide.-5Mole added, sodium thiosulfate pentahydrate as sulfur sensitizer and bis (1,4,5-trimethyl-1,2,4-triazolium-3-thiolate) aurate (I) tetrafluoro as gold sensitizer Borate was used for aging at 60 ° C. After cooling to 40 ° C., sensitizing dye H was added at 2 × 10 2 per mole of silver halide-4Mol, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 2 × 10 5 per mole of silver halide-4Mole, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, 8 × 10 8 per mole of silver halide-4Moles of Compound I 1 × 10 5 per mole of silver halide-3Moles of potassium bromide, 7 x 10 per mole of silver halide-3Mole was added. The emulsion thus obtained was designated as Emulsion R-1.
[0153]
[Chemical 3]
[0154]
[Formula 4]
[0155]
(sample)
After the corona discharge treatment is applied to the surface of the support formed by coating both sides of the paper with polyethylene resin, a gelatin subbing layer containing sodium dodecylbenzenesulfonate is provided, and the photographic composition of the first to seventh layers The layers were sequentially coated to prepare a sample of a silver halide color photographic light-sensitive material having the following layer structure. The coating solution for each photographic constituent layer was prepared as follows.
[0156]
-Preparation of coating solution for first layer-
57 g of yellow coupler (ExY), 7 g of color image stabilizer (Cpd-1), 4 g of color image stabilizer (Cpd-2), 7 g of color image stabilizer (Cpd-3), 2 g of color image stabilizer (Cpd-8) Is dissolved in 21 g of a solvent (Solv-1) and 80 ml of ethyl acetate, and this liquid is emulsified and dispersed in 220 g of a 23.5% by weight gelatin aqueous solution containing 4 g of sodium dodecylbenzenesulfonate with a high-speed stirring emulsifier (dissolver). 900 g of emulsified dispersion A was prepared by adding water.
On the other hand, the emulsified dispersion A and the emulsion B-1 were mixed and dissolved, and a first layer coating solution was prepared so as to have the composition described later. The emulsion coating amount indicates the silver coating amount.
[0157]
-Preparation of coating solution for second to seventh layers-
The coating solutions for the second to seventh layers were prepared in the same manner as the first layer coating solution. As the gelatin hardener for each layer, 1-oxy-3,5-dichloro-s-triazine sodium salt (H-1), (H-2), (H-3) was used. Moreover, the total amount of Ab-1, Ab-2, Ab-3, and Ab-4 is 15.0 mg / m in each layer.260.0 mg / m25.0 mg / m2And 10.0 mg / m2It added so that it might become.
[0158]
[Chemical formula 5]
[0159]
[Chemical 6]
[0160]
Further, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole was added to the green-sensitive emulsion layer and the red-sensitive emulsion layer in an amount of 1.0 × 10 6 per mole of silver halide.-3Moles and 5.9 × 10-4Mole was added. Furthermore, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole was added to the second layer, the fourth layer, and the sixth layer, respectively, at 0.2 mg / m 2.20.2 mg / m2And 0.6 mg / m2It added so that it might become.
Copolymer latex of methacrylic acid and butyl acrylate (mass ratio 1: 1, average molecular weight 200000-400000) is 0.05 g / m on the red sensitive emulsion layer.2Added. Further, disodium catechol-3,5-disulfonate was added to the second layer, the fourth layer, and the sixth layer, respectively, at 6 mg / m.26 mg / m218 mg / m2It added so that it might become. In order to prevent irradiation, the following dyes were added (the amount in parentheses represents the coating amount).
[0161]
[Chemical 7]
[0162]
(Layer structure)
The structure of each layer is shown below. Numbers are application amount (g / m2). The silver halide emulsion represents a coating amount in terms of silver.
Support
Polyethylene resin laminated paper
[White pigment (TiO 2 on the first layer side polyethylene resin)2Content 16% by mass, ZnO; content 4% by mass) and optical brightener (4,4′-bis (5-methylbenzoxazolyl) stilbene, content 0.03% by mass), bluish dye (Including ultramarine)]
First layer (blue sensitive emulsion layer)
Emulsion B-1 0.19
Gelatin 1.00
Yellow coupler (ExY) 0.46
Color image stabilizer (Cpd-1) 0.06
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-3) 0.06
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.02
Solvent (Solv-1) 0.17
[0163]
Second layer (color mixing prevention layer)
Gelatin 0.50
Color mixing inhibitor (Cpd-4) 0.05
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.06
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.01
Solvent (Solv-1) 0.03
Solvent (Solv-2) 0.11
[0164]
Third layer (green sensitive emulsion layer)
Emulsion G-1 0.10.12
Gelatin 2015 1.36
Magenta coupler (ExM) 0.15
Ultraviolet absorber (UV-A) 0.14
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-4) 0.002
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-10) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-11), 0.0001
Solvent (Solv-3) 0.11
Solvent (Solv-4) 0.22
Solvent (Solv-5) 0.20
[0165]
Fourth layer (color mixing prevention layer)
Gelatin gelatin 0.36
Color mixing prevention layer (Cpd-4) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.006
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.05
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.004
Solvent (Solv-1) 0.02
Solvent (Solv-2) 0.08
[0166]
5th layer (red-sensitive emulsion layer)
Emulsion R-1 0.10 0.10
Gelatin 2015 1.11
Cyan coupler (ExC-2) 0.13
Cyan coupler (ExC-3) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-1) 0.05
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.06
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-10) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-14) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-15) 0.12
Color image stabilizer (Cpd-16) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-17) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-18) 0.07
Solvent (Solv-5) 0.15
Solvent (Solv-8) 0.05
[0167]
Sixth layer (UV absorbing layer)
Gelatin 4.00.46
Ultraviolet absorber (UV-B) 0.45
Compound (S1-4): 0.0015
Solvent (Solv-7) 0.25 0.25
Seventh layer (protective layer)
Gelatin 1.00
Acrylic-modified copolymer of polyvinyl alcohol
(Denatured 17%) 0.00.04
Liquid paraffin 0.02
Surfactant (Cpd-13) 0.01
[0168]
[Chemical 8]
[0169]
[Chemical 9]
[0170]
Embedded image
[0171]
Embedded image
[0172]
Embedded image
[0173]
Embedded image
[0174]
Embedded image
[0175]
Embedded image
[0176]
Embedded image
[0177]
Embedded image
[0178]
The sample obtained as described above was designated as Sample 101. Samples 101 to 114 were prepared in the same manner as samples 101 except that the blue-sensitive emulsion layer emulsions were changed as shown in Table 2.
[0179]
[Table 2]
[0180]
In order to examine the photographic characteristics of these samples, the following experiment was conducted.
Each coated sample was placed in an atmosphere of 10 ° C. and 30% RH, and 10 for gray color sensitometry using a high intensity exposure photometer (HIE type manufactured by Yamashita Denso Co., Ltd.).-6Second high intensity gradation exposure was given. The exposed sample was subjected to the following color development processing 3 seconds, 9 seconds, or 30 seconds after exposure.
[0181]
The processing steps are shown below.
[processing]
The sample 110 was continuously processed until the volume of the color developer replenisher used in the following processing steps was 0.5 times the volume of the color developer tank.
[0182]
[0183]
The composition of each treatment liquid is as follows.
[0184]
[0185]
[0186]
Embedded image
[0187]
Similarly exposed samples were subjected to a color development process 3 seconds, 9 seconds or 30 seconds after exposure, except that the color development time was changed to 30 seconds in the color development process described above. Further, each coated sample was placed in an atmosphere of 30 ° C. and 30% RH, and the same experiment was repeated.
[0188]
The yellow color density of each sample after treatment was measured, and 10-6A characteristic curve of second high illumination exposure was obtained. Under an atmosphere of 10 ° C. and 30% RH, an exposure amount giving a color density of 0.7 when the color development is performed for 16 seconds after the exposure for 3 seconds, and 0.7 when the color development for 16 seconds is performed after the exposure of 9 seconds. The change in density from A was ΔD (10 ° C., 3 ″ → 9 ″, 16 ″). When color development was performed for 16 seconds after exposure for 9 seconds in an atmosphere of 10 ° C. and 30% RH, a color density of 0.7 was obtained. In the exposure amount to be given, the density change from 0.7 when color development for 16 seconds was performed after 30 seconds of exposure was defined as ΔD (10 ° C., 9 ″ → 30 ″, 16 ″).
Under an atmosphere of 10 ° C. and 30% RH, an exposure amount giving a color density of 0.7 when 3 seconds of color development is carried out after 3 seconds of exposure is 0.7 when color development of 30 seconds is carried out after 9 seconds of exposure. The change in density from the image was ΔD (10 ° C., 3 ″ → 9 ″, 30 ″). When color development was performed for 30 seconds after exposure for 9 seconds in an atmosphere of 10 ° C. and 30% RH, a color density of 0.7 was obtained. At the exposure amount to be given, the density change from 0.7 in the case of color development for 30 seconds after 30 seconds of exposure was defined as ΔD (10 ° C., 9 ″ → 30 ″, 30 ″).
[0189]
At an exposure amount giving a color density of 0.7 when 3 seconds exposure is performed after 3 seconds exposure at 10 ° C. and 30% RH atmosphere, color development is performed after 16 seconds exposure at 30 ° C. and 30% RH atmosphere after 16 seconds. The change in density from 0.7 was ΔD (10 ° C. → 30 ° C., 3 ″, 16 ″). Color development is performed for 16 seconds after 30 seconds exposure at 30 ° C. and 30% RH at an exposure amount giving a color density of 0.7 when color development is performed for 16 seconds after 30 seconds exposure at 10 ° C. and 30% RH. In this case, the change in density from 0.7 was ΔD (10 ° C. → 30 ° C., 30 ″, 16 ″).
At an exposure amount giving a color density of 0.7 when 3 seconds of color development is performed after 3 seconds of exposure at 10 ° C. and 30% RH atmosphere, color development of 30 seconds is performed after 3 seconds of exposure at 30 ° C. and 30% RH atmosphere. In this case, the change in density from 0.7 was ΔD (10 ° C. → 30 ° C., 3 ″, 30 ″). Color development of 30 seconds after 30 seconds of exposure at 30 ° C. and 30% RH is performed at an exposure amount giving a color density of 0.7 when 30 seconds of color development is performed after 30 seconds of exposure at 10 ° C. and 30% RH. In this case, the change in density from 0.7 was ΔD (10 ° C. → 30 ° C., 30 ″, 30 ″).
[0190]
The results of these evaluations are shown in Tables 3 and 4. The smaller the value of each ΔD, the more stable and preferable print density.
[0191]
[Table 3]
[0192]
[Table 4]
[0193]
As is apparent from the results of Tables 3 and 4, when samples 101 to 103 were processed under the conditions of a short-time latent image and short-time color development, the photographic density was changed due to a change in the latent image time and a change in exposure environment temperature. However, when the samples 104 to 114 are processed under the conditions of a short-time latent image and short-time color development, the change of the latent image time and the exposure environment are not obtained. It can be seen that the change in temperature does not increase the change in photographic density, and a stable print density can be obtained (the present invention).
[0194]
[Example 2]
In order to investigate the stability of these samples in laser scanning exposure, the following experiment was conducted.
As a laser light source, a blue semiconductor laser with a wavelength of about 440 nm (announced by Nichia Chemical at the 48th Applied Physics-related Conference in March 2001), a semiconductor laser (oscillation wavelength of about 1060 nm) with a waveguide-like inversion domain structure LiNbO with3A green laser with a wavelength of about 530 nm and a red semiconductor laser with a wavelength of about 650 nm (Hitachi type No. HL6501MG) taken out by converting the wavelength with an SHG crystal. The laser beams of the three colors are moved in the direction perpendicular to the scanning direction by a polygon mirror so that the sample can be sequentially scanned and exposed. The light quantity fluctuation due to the temperature of the semiconductor laser is suppressed by keeping the temperature constant using a Peltier element. The effective beam diameter is 80 μm, the scanning pitch is 42.3 μm (600 dpi), and the average exposure time per pixel is 1.7 × 10.-7Second. By this exposure method, under the environment of 10 ° C. and 30% RH, a gray-colored uniform exposure was given to the A4 size sample so that the color density of yellow, magenta, and cyan was approximately 0.7.
[0195]
Each exposed sample was subjected to the same color development processing as in Example 1. Color development is started about 3 seconds after the exposure of the uniformly exposed A4 sample, and color development is started about 9 seconds after the exposure. The color development time was 16 seconds.
[0196]
The yellow color density of the front and rear ends of each sample after processing is measured, and the difference ΔDYI read. Difference ΔDYA positive value indicates that the concentration increases from the front end to the rear end. The results are shown in Table 5.
[0197]
[Table 5]
[0198]
As is clear from the results in Table 5, even when the samples 104 to 114 are subjected to laser scanning exposure and subjected to rapid processing with a short latent image time, there is little change in color at the leading edge and trailing edge of the print, and stable. It turns out that quality is obtained.
[0199]
[Example 3]
Sample 101 was prepared by changing the photographic composition layer as described below to make it thinner.
First layer (blue sensitive emulsion layer)
Emulsion B-1 0.14 0.1
Gelatin 0.75 0.75
Yellow coupler (ExY-2) 0.34
Color image stabilizer (Cpd-1) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-3) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.01
Solvent (Solv-1) 0.13
[0200]
Second layer (color mixing prevention layer)
Gelatin gelatin 0.60
Color mixing inhibitor (Cpd-19) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.007
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.007
Ultraviolet absorber (UV-C) 0.05
Solvent (Solv-5) 0.11
[0201]
Third layer (green sensitive emulsion layer)
Emulsion G-1 0.10.12
Gelatin 0.73 0.7
Magenta coupler (ExM) 0.15
Ultraviolet absorber (UV-A) 0.05
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.008
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.07
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-10) 0.009
Color image stabilizer (Cpd-11), 0.0001
Solvent (Solv-3) 0.06
Solvent (Solv-4) 0.11
Solvent (Solv-5) 0.06
[0202]
Fourth layer (color mixing prevention layer)
Gelatin gelatin 0.48
Color mixing prevention layer (Cpd-4) 0.07
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.006
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.006
Ultraviolet absorber (UV-C) 0.04
Solvent (Solv-5) 0.09
[0203]
5th layer (red-sensitive emulsion layer)
Emulsion R-1 0.10 0.10
Gelatin 0.59
Cyan coupler (ExC-2) 0.13
Cyan coupler (ExC-3) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-15) 0.19
Color image stabilizer (Cpd-18) 0.04
UV absorber (UV-7) 0.02
Solvent (Solv-5) 0.09
[0204]
Sixth layer (UV absorbing layer)
Gelatin gelatin 0.32
Ultraviolet absorber (UV-C) 0.42
Solvent (Solv-7) 0.08
Seventh layer (protective layer)
Gelatin gelatin 0.70
Acrylic-modified copolymer of polyvinyl alcohol
(Denatured 17%) 0.00.04
Liquid paraffin 0.01
Surfactant (Cpd-13) 0.01
Polydimethylsiloxane 0.01 0.01
Silicon dioxide, 0.003, silicon dioxide
[0205]
Embedded image
[0206]
The sample obtained as described above was designated as Sample 201. Samples 201 were prepared in the same manner as samples 201 except that the emulsion of the blue-sensitive emulsion layer was changed as shown in Table 6. These samples were subjected to the same laser scanning exposure and processing as in Example 2, and ΔDYI read. The results are shown in Table 6.
[0207]
[Table 6]
[0208]
As is apparent from the results in Table 6, when samples 204 to 214 were exposed to laser scanning and subjected to rapid processing with a short latent image time, there was little change in the color of the print leading edge and trailing edge, and the stability It can be seen that a good quality can be obtained.
[0209]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an image forming method capable of always obtaining stable photographic performance even when ultra-rapid processing is performed, and a silver halide color photographic light-sensitive material applied thereto, particularly a halogen suitable for color printing. A silver halide color photographic light-sensitive material can be provided.
Claims (9)
該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に、下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含み、
かつ該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることを特徴とする画像形成方法。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)At least one layer each containing a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on the support. An image forming method for color development after imagewise exposing a silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic composition layer comprising:
At least one of the silver halide emulsion layers contains a silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (I) and having a silver chloride content of 90 mol% or more. ,
An image forming method comprising: starting color development within 9 seconds after imagewise exposing the silver halide color photographic material, and performing the color development within 28 seconds.
Formula (I)
[IrX I n L I (6 -n)] m
(In the general formula (I), X I represents a halogen ion or pseudohalogen ion, L I represents an arbitrary ligand different from X I , n represents 3, 4 or 5, and m represents 5- , 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.)
該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含み、
かつ該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることを特徴とする画像形成方法。
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)At least one layer each containing a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on the support. An image forming method for color development after imagewise exposing a silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic composition layer comprising:
Including at least one silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (II) and having a silver chloride content of 90 mol% or more in at least one of the silver halide emulsion layers,
An image forming method comprising: starting color development within 9 seconds after imagewise exposing the silver halide color photographic material, and performing the color development within 28 seconds.
Formula (II)
[MX II n L II (6-n) ] m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, X II represents a halogen ion, and L II is an arbitrary element different from X II. Represents a ligand, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に、下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種および下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含み、
かつ該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光してから9秒以内に発色現像を開始し、該発色現像が28秒以内の時間で行なわれることを特徴とする画像形成方法。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)At least one layer each containing a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, and a non-photosensitive hydrophilic colloid layer on the support. An image forming method for color development after imagewise exposing a silver halide color photographic light-sensitive material having a photographic composition layer comprising:
In at least one of the silver halide emulsion layers, at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (I) and at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (II): Containing a silver halide emulsion having a silver chloride content of 90 mol% or more,
An image forming method comprising: starting color development within 9 seconds after imagewise exposing the silver halide color photographic material, and performing the color development within 28 seconds.
Formula (I)
[IrX I n L I (6 -n)] m
(In the general formula (I), X I represents a halogen ion or pseudohalogen ion, L I represents an arbitrary ligand different from X I , n represents 3, 4 or 5, and m represents 5- , 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.)
Formula (II)
[MX II n L II (6-n) ] m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, X II represents a halogen ion, and L II is an arbitrary element different from X II. Represents a ligand, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有し、
かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)A silver halide color photographic light-sensitive material for rapid processing which starts color development within 9 seconds after imagewise exposure and forms an image by performing the color development within a time of 28 seconds,
The silver halide color photographic light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and a non-photosensitive material on a support. Having a photographic composition layer comprising at least one each of the hydrophilic colloid layers,
And at least one of the silver halide emulsion layers contains a silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (I) and having a silver chloride content of 90 mol% or more. A silver halide color photographic light-sensitive material characterized by the above.
Formula (I)
[IrX I n L I (6 -n)] m
(In the general formula (I), X I represents a halogen ion or pseudohalogen ion, L I represents an arbitrary ligand different from X I , n represents 3, 4 or 5, and m represents 5- , 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.)
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有し、
かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)A silver halide color photographic light-sensitive material for rapid processing which starts color development within 9 seconds after imagewise exposure and forms an image by performing the color development within a time of 28 seconds,
The silver halide color photographic light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and a non-photosensitive material on a support. Having a photographic composition layer comprising at least one each of the hydrophilic colloid layers,
And at least one of the silver halide emulsion layers contains a silver halide emulsion containing at least one selected from metal complexes represented by the following general formula (II) and having a silver chloride content of 90 mol% or more. A silver halide color photographic light-sensitive material characterized by the above.
Formula (II)
[MX II n L II (6-n) ] m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, X II represents a halogen ion, and L II is an arbitrary element different from X II. Represents a ligand, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、支持体上にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつ含んでなる写真構成層を有し、
かつ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種および下記一般式(II)で表される金属錯体から選ばれる少なくとも1種を含有した塩化銀含有率が90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(I)
[IrXI nLI (6−n)]m
(一般式(I)中、XIはハロゲンイオンまたは擬ハロゲンイオンを表し、LIはXIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4または5を表し、mは5−、4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)
一般式(II)
[MXII nLII (6−n)]m
(一般式(II)中、MはCr、Mo、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、PdまたはPtを表し、XIIはハロゲンイオンを表し、LIIはXIIとは異なる任意の配位子を表し、nは3、4、5または6を表し、mは4−、3−、2−、1−、0、または1+を表す。)A silver halide color photographic light-sensitive material for rapid processing which starts color development within 9 seconds after imagewise exposure and forms an image by performing the color development within a time of 28 seconds,
The silver halide color photographic light-sensitive material comprises a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer and a non-photosensitive material on a support. Having a photographic composition layer comprising at least one each of the hydrophilic colloid layers,
And at least one selected from a metal complex represented by the following general formula (I) and at least one selected from a metal complex represented by the following general formula (II) in at least one of the silver halide emulsion layers: A silver halide color photographic light-sensitive material containing a silver halide emulsion containing 90 mol% or more of silver chloride.
Formula (I)
[IrX I n L I (6 -n)] m
(In the general formula (I), X I represents a halogen ion or pseudohalogen ion, L I represents an arbitrary ligand different from X I , n represents 3, 4 or 5, and m represents 5- , 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.)
Formula (II)
[MX II n L II (6-n) ] m
(In the general formula (II), M represents Cr, Mo, Re, Fe, Ru, Os, Co, Rh, Pd or Pt, X II represents a halogen ion, and L II is an arbitrary element different from X II. Represents a ligand, n represents 3, 4, 5 or 6, and m represents 4-, 3-, 2-, 1-, 0, or 1+.
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