【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状フィルムからなるエンドレスベルトの端部に設けられる蛇行防止部材の取付け方法及び、蛇行防止部材が設けられたベルトに関し、詳しくは、蛇行防止部材が設けられたベルトが、電子写真方式を用いた画像形成装置に用いられるベルトであるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンドレスベルトは、例えば、電子写真装置等の部品である感光体ベルト、中間転写ベルト、転写ベルト、紙搬送ベルト、定着ベルト等として使用されている。
【0003】
エンドレスベルトを中間転写ベルトとして用いた画像形成装置の一例の概略図を図1に示す。
【0004】
図1は電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンター)である。中間転写ベルト20には中抵抗の樹脂フィルムを使用している。
【0005】
1は第1の画像担持体として繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0006】
感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段3(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナによる走査露光系等)による画像露光を受けることにより目的とするカラー画像の第1の色成分像(例えばイエローの色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0007】
次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器41)により第1色であるイエロートナーYにより現像される。この時第2〜第4の現像器(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43、ブラック色現像器44)の各現像器は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。
【0008】
中間転写ベルト20は時計方向に感光ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0009】
感光ドラム1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベルト20とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ62から中間転写ベルト20に印加される1次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写ベルト20の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
【0010】
中間転写ベルト20に対応する第1色のイエロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリーニング装置13により清掃される。
【0011】
以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間転写体20上に重ね合わせて転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0012】
63は2次転写ローラで、2次転写対向ローラ64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト20の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0013】
感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイアスはトナーとは逆極性(+)で、バイアス電源29から印加される。その印加電圧は、例えば+100V〜+2kVの範囲である。
【0014】
感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2次転写ローラ63は中間転写ベルト20から離間することも可能である。
【0015】
中間転写ベルト20上に転写された合成カラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの転写は、2次転写ローラ63が中間転写ベルト20に当接されると共に、給紙ローラ11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト20と2次転写ローラ63との当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送され、2次転写バイアスが電源28から2次転写ローラ63に印加される。この2次転写バイアスにより中間転写ベルト20から第2の画像担持体である転写材Pへ合成カラートナー画像が転写(2次転写)される。トナー画像の転写を受けた転写材Pは定着器15へ導入され加熱定着される。
【0016】
転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベルト20にはクリーニング用帯電部材7が当接され、感光ドラム1とは逆極性のバイアスを印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残留しているトナー(転写残トナー)に感光ドラム1と逆極性の電荷が付与される。26はバイアス電源である。
【0017】
前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニップ部およびその近傍において感光ドラム1に静電的に転写されることにより、中間転写ベルトがクリーニングされる。
【0018】
前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ドラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着せしめ、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像形成装置を有したカラー電子写真装置、例えば特開昭63−301960号公報中で述べられたごとくの画像形成装置と比較すると、第2の画像担持体である転写材になんら加工、制御(例えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率をもたせる等)を必要とせずに中間転写ベルトから画像を転写することができるため、封筒、ハガキ、ラベル紙等、薄い紙(40g/m2紙)から厚い紙(200g/m2紙)まで、幅の広狭、長さの長短、あるいは厚さの厚薄によらず、第2の画像担持体を多種多様に選択することができるという利点を有している。
【0019】
このような利点のため、すでに市場においてはエンドレスベルトを中間転写ベルトとして用いたカラー複写機、カラープリンター等が稼働し始めている。
【0020】
次に、エンドレスベルトを転写ベルトとして用いた画像形成装置の一例の概略図を図2に示す。
【0021】
図2に示された画像形成装置は、色分解像重ね合せ転写方式を用いたカラー画像形成装置の一つの型式として、複数の感光体に夫々異なる色のトナー像を形成し、この各感光体に順次接触して搬送される1枚の転写材に位置を合わせて、各感光体上のトナー像を転写し、フルカラー画像を得るようにしたものである。
【0022】
図2に示された画像形成装置は、装置本体320内の上部に電子写真プロセス手段として4つの画像形成部I、II、III、IVを並設しており、各画像形成部I〜IVは、像担持体としての感光ドラム301Y、301M、301C、301BK、一次帯電器としての一次帯電ローラ302Y、302M、302C、302BK、露光部303Y、303M、303C、303BK、現像器304Y、304M、304C、304BK及びクリーナ305Y、305M、305C、305BKを含んで構成されている。尚、現像器304Y、304M、304C、304BKにはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナーが収容されている。
【0023】
又、上記画像形成部I〜IVの下方には転写装置310が設けられており、該転写装置は310、駆動ローラ311と従動ローラ312及びテンションローラ313の間に張設された無端状の転写ベルト314と、各画像形成部I〜IVの感光ドラム301Y、301M、301C、301BKにそれぞれ対向して配置された転写帯電器315を含んで構成されている。
【0024】
他方、装置本体320内の底部には、記録媒体として複数枚の記録紙Pを積層収容して成るカセット306が設置されており、該カセット306内の記録紙Pは給紙ローラ307によって1枚ずつ送り出され、搬送ガイド308を経てレジストローラ309まで搬送される。
【0025】
そして、装置本体320内の上記記録紙Pの搬送方向下流側には分離帯電器316及び定着器317が配設されており、装置本体320の外には排紙トレイ318が取付けられている。
【0026】
そして、各画像形成部I〜IVにおいては、感光ドラム301Y、301M、301C、301BKが図示矢印方向に所定の速度で回転駆動され、これらは一次帯電ローラ302Y、302M、302C、302BKによってそれぞれ一様に帯電処理される。このように帯電処理された各感光ドラム301Y、301M、301C、301BKに対して画像情報に応じた露光が露光部303Y、303M、303C、303BKによってなされると、各感光ドラム301Y、301M、301C、301BKには静電潜像が形成され、各静電潜像は各現像器304Y、304M、304C、304BKによって現像されてイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像としてそれぞれ顕像化される。
【0027】
一方、前述のようにカセット306から搬送ガイド308を経てレジストローラ309まで搬送された記録紙Pは、レジストローラ309によってタイミングを合わされて転写装置310に送り出され、該転写装置310の転写ベルト314に吸着されてこれと共に移動して各画像形成部I〜IVを通過し、その過程で該記録紙Pには転写帯電器315の作用によってイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像が重ねて転写される。
【0028】
そして、上述のように各カラートナー像の転写を受けた記録紙Pは、分離帯電器316によって除電されて転写ベルト314から分離された後、定着器317に搬送されてカラートナー像の加熱定着を受け、最後に装置本体320から排出されて排紙トレイ318上に積載される。
【0029】
前記転写ベルトによるカラー画像形成装置は、転写紙を各記録装置に順次搬送しながら各色画像を重畳転写するため、1行程でカラー画像が形成されるので、画像出力時間が速いという利点がある。
【0030】
このような利点のため、すでに市場においてはエンドレスベルトを転写ベルトとして用いたカラー複写機、カラープリンター等が移動し始めている。
【0031】
次に、エンドレスベルトを感光体ベルトとして用いたカラー画像形成装置の一例の概略図を図3に示す。
【0032】
感光体をベルト形状とし、2本のローラに張架した以外は、図1の装置と変わらない。60は感光体ベルト、71及び72はローラである。
【0033】
電子写真装置の中核となる感光体として、エンドレスベルト状電子写真感光体を用いる場合、フレキシビリティに優れ、電子写真装置内における帯電、露光、現像、転写、クリーニングなどの感光体周辺ユニットが作像に適した配置になるように感光体形状を比較的任意に設定できる利点がある。
【0034】
また、ループ長を大きく取れることにより、長寿命化が図れるというメリットもある。
【0035】
また更に、ループ長を大きくとることにより、比較的大きな平面部を形成できるため、フラッシュ全面露光を可能とし、装置の高速化にも充分に対応できる。
【0036】
このような利点のため、すでに市場においてはエンドレスベルトを感光体ベルトとして用いたカラー複写機、カラープリンター等が稼動し始めている。
【0037】
これら中間転写ベルト、転写ベルト、感光体ベルト等として用いられているエンドレスベルトは、一般に図1、図2及び図3に示すように、2本以上のローラにより支持され、任意の張力を与えられながら回転駆動されている。ところが、支持するローラの真直度、真円度等あるいは各々のローラの軸線の平行度等あるいはエンドレスベルトそのものの真円度等に僅かな誤差やばらつきがあるため、エンドレスベルトが回転駆動中に左右に蛇行することは不可避である。このように、エンドレスベルトをフルカラー電子写真装置等の中間転写ベルトや転写ベルトあるいは感光体ベルトに用いた場合、ベルトが左右に蛇行することにより、ベルト上あるいは、ベルト上で搬送される紙上での色重ね時に、各色の作像位置がずれるため、色ズレを生じてしまう。
【0038】
そこで、このような蛇行を防止すべくエンドレスベルトの内周面に蛇行防止部材を全周にわたって設けることがこれまでに種々提案されている。すなわち、この蛇行防止部材の断面形状に嵌合するような溝を外周面に全周にわたって設けたローラを用い、蛇行防止部材を内周面に全周にわたって設けたエンドレスベルトを、このローラの溝に蛇行防止部材を嵌合させつつ回転させることによって、また、ベルトの両端部に設けられた蛇行防止部材の内側同士の距離とほぼ同じ長さのローラを用い、このローラに該ベルトを軸架し、ベルト両端の蛇行防止部材とローラとを嵌合させつつ回転させることによって、また、ベルトの蛇行防止部材が嵌合する段差部を軸方向端部に設けたローラを用いることによって、エンドレスベルトを蛇行させることなくスムーズに走行させることができる。これにより色ズレのない良好な画像の形成が可能となる。
【0039】
通常、この蛇行防止部材は、断面長方形状の紐状のゴム等からなっており、この紐状のものをベルト内周面に全周にわたって貼着し、蛇行防止部材の一端と他端とをつなぎ合わせた構造をとっている。
【0040】
この蛇行防止部材の円筒状フィルムへの取付け方法として、以下のような方法が挙げられる。
【0041】
例えば特開昭59−230950号公報のようにホットメルト接着剤をそのまま蛇行防止部材として用いたり、実公平7−45092号公報のように常温硬化性のシリコーンゴムを塗布してそれをそのまま蛇行防止部材として用いたりする方法があるが、このような方法では、蛇行防止部材の形状寸法精度を一定に製造することが困難であり、蛇行防止部材の真直度が悪く、ベルトの安定走行に支障をきたし、コストも嵩むことからあまり好ましい方法とはいえない。
【0042】
その他の方法としては、例えば、特開昭62−50873号公報のごとく、両面粘着テープにて蛇行防止部材を取付ける方法が開示されている。両面粘着テープは、ハンドリングが容易であり、位置決めしやすく、自動化に向いているという長所がある。結果として寸法精度よく蛇行防止部材を貼着することが可能となる。しかし、実際に電子写真装置等にエンドレスベルトを取付けて、回転駆動させると、寄りが発生した際に蛇行防止部材の接着力が寄り力に十分に耐えられず、ずれが発生したり、剥離してしまったりして好ましくなかった。このように、両面粘着テープによって蛇行防止部材を取付ける方法では、長期使用によって接着強度の低下が生じやすい性質があり、問題となっていた。
【0043】
他方、蛇行防止部材を接着剤にて接着する方法があるが、接着剤自体のハンドリングが煩雑であり、自動化が難しいという欠点があった。また、接着剤が完全に硬化するまでの間、蛇行防止部材と円筒状フィルムとを何らかの方法で保持しておかないと、接着剤の持つ流動性から次第に取付け位置が変化してしまうという問題があり、蛇行防止部材がずれないように固定、支持しておく必要があるため、生産性を向上させることができなかった。また、接着剤のはみ出しのコントロールが困難であり、ベルトの走行性に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0044】
両面粘着テープ、接着剤の両者の欠点を補うという思想から、特開平11−338175号公報があるが、蛇行防止部材の断面形状を凹状としなければならない。電子写真装置は年々低価格化が進み、それに用いられる機能部材の低価格化の要求が高まりつつある。このような背景から、上述のような複雑な形状に加工するのには、高コスト化を招くため、実用的ではなかった。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した問題を解決し、円筒状フィルムに蛇行防止部材を精度よく取付けることができ、エンドレスベルトの蛇行を防止するとともに、長期の使用においても安定して走行する、耐久性を向上させた蛇行防止部材の取付け方法により、長寿命を実現するエンドレスベルトを生産性よく提供する事にある。また、このベルトを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明によれば、円筒状フィルムからなり、かつその端部に蛇行防止部材を有するエンドレスベルトにおいて、前記蛇行防止部材は両面粘着テープにより前記円筒状フィルムに貼着した後、さらに蛇行防止部材の少なくとも側端面と円筒状フィルムとに跨って接着剤を塗布することにより得られるエンドレスベルトにより本発明の目的が達成される。
【0047】
【発明の実施の形態】
次に、課題を解決するための手段を更に詳述することにする。
【0048】
本発明では、従来から用いられている断面長方形状の蛇行防止部材を用いることによって、安価にしかも精度よく蛇行防止部材を取付け可能な、しかも長期使用に対しても耐久性のあるエンドレスベルトを得ることができる。
【0049】
従来から円筒状フィルムへの蛇行防止部材の取付けに用いられてきた両面粘着テープあるいは接着剤の両者の持つ欠点を補い合う目的で、本発明にいたった。すなわち、まず両面粘着テープにて蛇行防止部材を円筒状フィルムに固定し、固定された蛇行防止部材と円筒状フィルムとに対し、接着剤を塗布する。接着剤を塗布しても、予め両面粘着テープにて蛇行防止部材が円筒状フィルムに固定されていることにより、接着剤の欠点であった流動性による取付け位置の変化がない。また、両面粘着テープだけの粘着力(接着力)だけでは、電子写真装置の中で駆動回転に対し、十分な耐久性が得られなかったが、接着剤を塗布することにより、耐久性が向上し、寿命を延ばすことが可能となることを見出した。
【0050】
まず、円筒状フィルムに蛇行防止部材を両面粘着テープによって取付ける場合、予め両面粘着テープが設けられた蛇行防止部材を円筒状フィルムに貼着してもよいし、円筒状フィルムに両面粘着テープを貼着した後、蛇行防止部材を貼着してもよい。
【0051】
通常は、作業の簡便性、貼着精度の問題から、予めそのある一面に両面粘着テープが設けられた蛇行防止部材を用いるのが一般的であり、好ましい。
【0052】
蛇行防止部材を取付ける位置は、ベルトの端部が一般的であるが、ベルト中央部及びその近辺に設けてもかまわない。
【0053】
また、蛇行防止部材を取付ける面は、ベルト裏面が一般的であるが、ベルト表面に設けてもかまわない。
【0054】
さらに、ベルト片端部のみに設けてもかまわないし、両端部に設けてもかまわない。
【0055】
通常、蛇行防止部材はベルト全周にわたって貼着するが、蛇行防止部材の継目には、隙間が開いていてもよい。また、蛇行防止部材を断続的に貼着してもよい。
【0056】
次に、接着剤の塗布について述べる。
【0057】
接着剤塗布の際、図4のように蛇行防止部材の側端面と円筒状フィルムとに跨って接着剤を塗布する。この際、蛇行防止部材の側端面と円筒状フィルムとに跨って塗布するが、図5のように蛇行防止部材の上面に延長して塗布してもよい。
【0058】
また、接着剤の塗布は、蛇行防止部材の一方の側端面に塗布するのが好ましい。その理由として、蛇行防止部材の両側端面に接着剤を塗布した場合には、ベルトを張架しているローラの端部と硬化した接着剤とが干渉してしまい、蛇行を助長したり、蛇行防止部材がローラに乗り上げてしまったりする恐れがあるため、好ましくない。よって、接着剤の塗布は、蛇行防止部材のローラの側端部と対向する側とは反対側の側面に塗布するのが好ましい。もちろん、蛇行防止部材の両側端に塗布してもかまわない。
【0059】
このように塗布することで、蛇行防止部材のずれを確実に防止でき、ベルトの耐久性を向上させることができる。
【0060】
接着剤を塗布する方法としては、例えば、図6のようにディスペンサーによって塗布する。接着剤をディスペンサーから吐出しつつ、ディスペンサーを移動させるか、または、蛇行防止部材が取付けられた円筒状フィルムを移動させるかにより塗布する。接着剤の塗布は、このようにディスペンサーによる塗布が好ましいが、これ以外の方法でも差し支えない。
【0061】
接着剤は、円筒状フィルムの全周に対し、断続的に点付けしてもよいし、ベルト全周にわたって連続的に塗布してもよい。通常は、ベルト全周にわたって連続的に塗布する。
【0062】
本発明における蛇行防止部材の材質としては、ある程度の可撓性を有するものが挙げられる。硬すぎるものでは、エンドレスベルトを実際に使用する際、エンドレスベルトを張架しているローラにエンドレスベルトが巻き付いたときに、エンドレスベルトの曲げに蛇行防止部材が追随せずに、エンドレスベルトの走行に支障をきたし、好ましくない。逆に、軟らかすぎては、エンドレスベルトに寄り力が発生した際に、蛇行防止部材が容易にローラに乗り上げてしまい、蛇行防止の効果が薄れて好ましくない。
【0063】
一般に、蛇行防止部材は合成ゴムによって形成される。合成ゴムの種類としては、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等が例示できるが、これらに限定されるものではない。
【0064】
また、その断面形状はエンドレスベルトの蛇行を防止できるような断面形状であればどのような形状でもよく、正方形、長方形、台形、半円形、三角形等様々な形状が挙げられるが、これらに限定されるものでなく、蛇行を防止できる形状であれば、任意の断面形状を選択することができる。一般に加工の容易さ、コスト等の理由から断面形状は正方形又は長方形のものが使用される。
【0065】
本発明における蛇行防止部材の製法としては、まず、材料となる合成ゴムを所定の厚さのシート状に成型し、その後、そのシートの全面に両面粘着テープを貼り付け、両面粘着テープが設けられたゴムシートを所望の断面形状となるように短冊状に切断、加工する。それから、必要に応じて、エンドレスベルトの内周長又は外周長に合致するような長さに切断する。このようにして、所望の断面形状を有するエンドレスベルトの蛇行防止部材が得られる。
【0066】
また、別の蛇行防止部材の製法として、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム等を、予め所望の断面形状が得られるように設計されたダイを有する押出成形機より押し出し、連続的に蛇行防止部材を成型し、そのある一面に両面粘着テープを設けたものを用いても差し支えない。
【0067】
蛇行防止部材は、具体的には、幅1〜10mm、厚さ0.3〜5mm程度の寸法のものが好ましいが、この範囲に限定されるものではない。上記の値は具体例を示したにすぎず、この範囲に限定されるものではない。
【0068】
蛇行防止部材の幅が狭すぎたり、厚さが小さすぎたりする場合には、十分な蛇行防止効果が得られない。逆に蛇行防止部材の幅が広すぎては、ベルトとして機能する部分の面積が狭くなってしまう上に、それを組み込んで使用する装置の大型化を招いてしまう。また、蛇行防止部材の厚みが大きい場合には、エンドレスベルト内周長と蛇行防止部材の内周長との差が大きくなってしまい、エンドレスベルトを実際に使用する際、エンドレスベルトを張架しているローラにエンドレスベルトが巻き付いたときに、エンドレスベルトの曲げに対し、蛇行防止部材が追随せずに、ベルトの走行に支障をきたし、好ましくない。
【0069】
本発明における両面粘着テープとは、常温で短時間、わずかな圧力を加えただけで接着できるものを示し、両面感圧性粘着テープ、両面テープ等と同義語として定義され、これらを包含する。
【0070】
本発明にて使用する両面粘着テープの種類としては、基材を有するものも、基材を有しないものも含まれる。
【0071】
両面粘着テープの支持体(基体)としては、以下に示すものが例として挙げられる。紙(クラフト紙、和紙、クレープ紙等)、レーヨン(スフ)、綿、アセテート、ガラス、ポリエステル、ビニロンなどの単独または混紡などの織布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの割布、レーヨン、ポリプロピレン、芳香族ポリアミド、ポリエステル、ガラスなどの不織布類、セロハン、アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ四ふっ化エチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのフィルム、ゴムシート(ポリウレタン、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、ポリクロロプレンゴムなどの単独または混合物のシート)、発泡体(ポリウレタン、ポリエチレン、ブチルゴム、ポリクロロプレンゴム、アクリルゴムなどの発泡体)、金属箔(アルミニウム、ニッケル、銅、鉛、ステンレスなどの箔)、複合体(ガラス、ナイロン、レーヨン、ポリエステルなどのフィラメントとフィルムの貼り合わせ)粘着剤としては、ゴム系(ウレタンゴム、天然ゴム系、スチレン−ブタジエンゴム系、イソブチレンゴム系、イソブレンゴム系、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等)、アクリル系、シリコーン系等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、更に、上記の材料やその他の材料を2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0072】
この中から、円筒状フィルムや蛇行防止部材の材質によって適宜選択すればよい。
【0073】
これらの中では、基材のあるもので、アクリル系粘着剤を使用した両面粘着テープが、接着強度に優れており、好ましい。
【0074】
さらに、本発明における接着剤としては、エポキシ系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の熱硬化性接着剤、ホットメルト型接着剤(ウレタン系、酢酸ビニル系、PVA系等)、合成ゴム系接着剤(クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、SBR系、熱可塑性エラストマー系、ポリサルファイド系、ブチルゴム系、シリコーンゴム系等)、湿気硬化形接着剤(ポリウレタン系、シアノアクリレート系、シリコーンRTV系等)、溶剤乾燥型接着剤、架橋型接着剤、2成分反応硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤、UV硬化型接着剤、EB硬化型接着剤等が挙げられ、これらを2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0075】
また、硬化後、接着剤の弾性率の著しく高いものは、ベルト走行中に、割れやカケなどを引き起こし好ましくなく、硬化後の接着剤に柔軟性があり、ベルトの屈曲に対し、追随する程度の弾性を持つものが好ましい。
【0076】
本発明において、蛇行防止部材が貼着される円筒状フィルムとは、可撓性を有する円筒状部材のことを指し、ベルト形状のものであればフィルム状のものや、メッシュ状のもの等、特に何ら限定されるものではない。本発明の円筒状フィルムは、継目のないベルトや、フィルム状のものを環状に接合し、エンドレス状とした継目のあるベルトをも含む。
【0077】
フィルム状のものを環状に接合してエンドレスベルトとする場合には、フィルムを環状に接合してから蛇行防止部材を設けるのが好ましい。あるいは、予め蛇行防止部材をフィルムに設けておき、それを接合することによってエンドレスベルトとしてもよい。この場合、接着剤は、環状に接合する前に塗布しておいてもよいし、環状に接合後に塗布してもかまわない。
【0078】
また、本発明においてシートとフィルムは同義語として定義され、膜厚等による識別は行なわないものとする。
【0079】
本発明における円筒状フィルムの材質としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、金属(アルミニウム、ニッケル、SUS、銅、鉛等)及びゴム等、種々の材料からなるものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。成型のし易さ、コスト等の面から、熱可塑性樹脂からなるエンドレスベルトが好ましい。具体的には、ポリエチレン(高密度、中密度、低密度、直鎖状低密度等)、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリイミド、液晶性ポリマー、ポリサルホン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイト、ポリビスアミドトリアゾール、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、脂肪族ポリケトン、ポリメチルペンテン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、メタクリル樹脂、その他各種共重合体などから選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
【0080】
また、これらの樹脂に導電性を付与する目的で各種導電剤を添加しても良い。例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック、酸化チタン、チタン酸カリウム、酸化錫、リチウム塩、ナトリウム塩、四級アンモニウム塩、ポリエーテルエステルアミド等を挙げることができる。
【0081】
更に、任意の添加剤を添加しても何ら差し支えない。具体的には、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等の充填剤、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン等の難燃剤、酸化防止剤(フェノール系、硫黄系等)等を挙げることができる。もちろん、添加剤は上記物質に限定されるものではなく、その他任意の添加剤を使用することができる。
【0082】
上記樹脂に、所望により上記添加剤を添加する方法として、予備混合を行った後、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロール、ニーダー等の公知の混練機を用いて混練する方法が挙げられる。通常は、押出機等で各成分を各々に混練してペレット状のコンパウンドにした後成型加工するが、特殊な場合は各成分を直接成形機に供給し、成形機で本組成物を混練しながら成形することもできる。
【0083】
また、この様なエンドレスベルトの製造方法は、遠心成形法、連続溶融押出成形法(Tダイ法等)、射出成形法あるいはブロー成形法、インフレーションフィルム成形法等公知の方法を採用することができる。望ましい製造方法はインフレーションフィルム成形法である。
【0084】
この様にして成型されたエンドレスベルトあるいはフィルムは、延伸等の操作を行っても良い。
【0085】
エンドレスベルトあるいはフィルムの厚みは、50以上1000μm以下が好ましく、100μm以上700μm以下が更に好ましい。50μm未満になるとベルトが伸び易くなり、また、1000μmを越えると柔軟な変形が困難になるため、小径ロールによる均一な速度の駆動ができず、装置の大型化の問題が生ずる。
【0086】
なお、本発明のエンドレスベルトあるいはフィルムは単層からなるものでもよいし、複数の層により構成されるものでもよい。複数の層からなるエンドレスベルトあるいはフィルムを得る場合、予め複数の層で形成した熱可塑性樹脂部材を多層ダイスからの押出しによって得てもよいし、単層の熱可塑性樹脂部材から単層の円筒状フィルムあるいはフィルムを得て、その後、該単層エンドレスベルトあるいはフィルムの表面あるいは裏面に新たな層を設ける(例えば塗料等のスプレー、ディッピング等)ことによって複数の層からなるエンドレスベルトあるいはフィルムとしてもよい。
【0087】
とくに、本発明において、エンドレスベルトを感光体ベルトとして使用する場合には、必要に応じて、支持体であるベルトあるいはフィルムの上に導電層を設ける。導電層として、金属(銅、ニッケル、亜鉛、アルミニウム等)の薄膜を形成する、導電性の薄膜(ITO、ポリピロール等)を形成する、導電性のコーティングを施す、金属箔(銅、ニッケル、亜鉛、アルミニウム等)を樹脂にラミネートする等して設ける。金属の薄膜や導電性の薄膜を形成する方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、イオンプレーティング法、イオンクラスタービーム法等が挙げられる。この中でも、アルミの真空蒸着が好ましい。
【0088】
これらの導電層は、低抵抗化した樹脂基体上、絶縁性樹脂基体上のどちらに設けてもよい。
【0089】
レーザービームプリンター(LBP)など、画像入力がレーザー光等の単一波長を持った光の場合は散乱による干渉縞防止、または基盤の傷を被覆することを目的とした導電層を設けてもよい。これはカーボンブラック、金属粒子、金属酸化物粒子などの導電性粉体をバインダー樹脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は好ましくは5〜40μm、より好ましくは10〜30μmが適当である。
【0090】
導電層と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機能をもつバリヤー層を設ける。バリヤー層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン、ゼラチン、などによって形成できる。バリヤー層の膜厚は、好ましくは0.05〜5μm、より好ましくは0.3〜1μmが適当である。
【0091】
バリヤー層の上には電荷発生層が形成される。本発明における電荷発生層は、スーダンレッド、ダイアンブルー、ジエナスグリーンBなどのアゾ顔料、アルゴールイエロー、ピレンキノン、インダンスレンブリリアントバイオレットRRPなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ベリレン顔料、インジゴ、チオインジゴ等のインジゴ顔料、インドファーストオレンジトナーなどのビスベンゾイミダゾール顔料、銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニン、アルミクロル−フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料、キナクリドン顔料や特願昭57−165263号に記載のアズレン化合物から選ばれた電荷発生性物質を、ポリエステル、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリアクリル酸エステル類、セルロースエステルなどの結着剤樹脂に分散して形成される。その厚さは0.01〜1μ、好ましくは0.05〜0.5μ程度である。
【0092】
また、その上に電荷輸送層を設ける。電荷輸送層は主鎖又は側鎖にアントラセン、ピレン、フェナントレン、コロネンなどの多環芳香族化合物又はインドール、カルバゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアジアゾール、トリアゾールなどの含窒素環式化合物を有する化合物、ヒドラゾン化合物等の正孔輸送性物質を成膜性のある樹脂に溶解させて形成される。これは電荷輸送性物質が一般的に低分子量で、それ自身では成膜性に乏しいためである。そのような樹脂としては、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステル類、ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリサルホン、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−メタクリル酸メチルコポリマー等が挙げられる。
【0093】
電荷輸送層の厚さは5〜20μである。又、前述の電荷発生層を電荷輸送層の上に積層した構造の感光層とすることができる。
【0094】
本発明における電子写真感光体ベルトは、感光層が電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型であっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した積層型(機能分離型)でもよい。
【0095】
本発明において適用されるこれらの各層の塗布方法としては、公知の方法が挙げられ、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ロールコータコーティング法、グラビアコーティング法等が挙げられる。
【0096】
これまで、説明してきたエンドレスベルトに対し、端部の割れやカケを防止して、耐久性を向上させるために、ベルト端部にテープ状の補強部材を設けてもよい。
【0097】
(実施例)
以下、実施例をもって本発明を詳細に説明する。
【0098】
(実施例1)
ポリふっ化ビニリデン樹脂85質量部に、ポリエーテルエステルアミド樹脂(平均分子量約30,000)15質量部を2軸押出混練機を用いて190〜210℃で混練造粒し、コンパウンド(成形用原料)を得た。得られたコンパウンドを、図7に示される1軸押出し機100のホッパー120へ投入し、190〜210℃に加熱することにより溶融体とした。該溶融体は直径200mm、ダイギャップ800μmの環状ダイスに導かれ、該環状ダイスからチューブ状に押出されると同時に、空気導入路150より供給される圧縮空気によってチューブ160を膨張させた。膨張したチューブは、安定板170を通過した後、挟持部材としてのピンチロール180(ロールのニップ幅=600mm)を経て、折り径335mmで引き取られながら、長さ300mmになるようにカッター190で、チューブ160の軸方向と直角方向に断続的に切断することで、ピンチロールに起因する折り目を有する円筒体を得た。得られた円筒体は、非常に平滑な表面を有するものであった。
【0099】
次に、この円筒体を加熱することにより、折り目の消去を行った。その後、幅を260mmに切り揃えて、ベルトを得た。なお、このベルトの周長は672mm、肉厚は100μmであった。
【0100】
蛇行防止部材として、幅4mm、厚さ1mmの長方形状のウレタンフォーム(密度0.48)を用い、両面粘着テープとして基材がなく、アクリル系の粘着剤だけのもの(厚さ60μm)を用いて、得られた円筒状フィルムの両端に貼着した。
【0101】
接着剤として、シアノアクリレート系接着剤を用い、蛇行防止部材が貼着された円筒状フィルムの、蛇行防止部材の外側端面と円筒状フィルムの端縁部とに跨って、上記接着剤を塗布した。
【0102】
得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は非常に優れており、取付け精度のよいものであった。
【0103】
接着剤が完全に硬化した後、このベルトを、中間転写ベルトとして、図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。5万枚を印刷しても、蛇行防止部材のずれ等は認められず、十分な耐久性を有していた。
【0104】
(実施例2)
実施例1と同様に円筒状フィルムを得た。
【0105】
蛇行防止部材として、実施例1と同様のものを用い、両面粘着テープとして不織布を基材とし、アクリル系の粘着剤を使用したもの(総厚150μm)を用いて、得られた円筒状フィルムの両端に貼着した。
【0106】
接着剤として、シアノアクリレート系接着剤を用い、蛇行防止部材が貼着された円筒状フィルムの、蛇行防止部材の外側端面と円筒状フィルムの端縁部とに跨って、上記接着剤を塗布した。
【0107】
得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は非常に優れており、取付け精度のよいものであった。
【0108】
接着剤が完全に硬化した後、このベルトを、中間転写ベルトとして、図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。5万枚を印刷しても、蛇行防止部材のずれ等は認められず、十分な耐久性を有していた。
【0109】
(実施例3)
実施例1と同様の配合、同様の成形方法で、円筒状フィルムを得た。但し、得られた円筒状フィルムの周長は786mm、幅は290mm、肉厚は100μmであった。
【0110】
蛇行防止部材として、幅4mm、厚さ1mmの長方形状のウレタンゴム(硬度60°(JIS A))を用い、両面粘着テープとしてPETフィルム(厚さ25μm)を基材とし、アクリル系の粘着剤を使用したもの(総厚さ100μm)を用いて、得られた円筒状フィルムの両端に貼着した。
【0111】
接着剤として、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤(塗布温度120℃)を用い、蛇行防止部材が貼着された円筒状フィルムの、蛇行防止部材の外側端面と円筒状フィルムの端縁部とに跨って、上記接着剤を塗布した。
【0112】
得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は非常に優れており、取付け精度のよいものであった。
【0113】
接着剤が完全に硬化した後、このベルトを、転写ベルトとして、図2に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。5万枚を印刷しても、蛇行防止部材のずれ等は認められず、十分な耐久性を有していた。
【0114】
(実施例4)
実施例1と同様の配合、同様の成形方法で、円筒状フィルムを得た。但し、得られた円筒状フィルムの周長は400mm、幅は270mm、肉厚は100μmであった。
【0115】
このベルトに導電性のコーティングを施し、更にその上にバリヤー層(厚さ1μm)、電荷発生層(厚さ0.3μm)、電荷輸送層(厚さ20μm)を順に設けた。
【0116】
蛇行防止部材として、実施例3と同様のものを用い、両面粘着テープとして不織布を基材とし、アクリル系の粘着剤を使用したもの(総厚さ145μm)を用いて、得られた円筒状フィルムの両端に貼着した。
【0117】
接着剤として、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤(塗布温度120℃)を用い、蛇行防止部材が貼着された円筒状フィルムの、蛇行防止部材の外側端面と円筒状フィルムの端縁部とに跨って、上記接着剤を塗布した。
【0118】
得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は非常に優れており、取付け精度のよいものであった。
【0119】
接着剤が完全に硬化した後、このベルトを、感光体ベルトとして、図3に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。5万枚を印刷しても、蛇行防止部材のずれ等は認められず、十分な耐久性を有していた。
【0120】
(実施例5)
2軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ100μm)の片面にアルミ蒸着されたものを基材として、その上にバリヤー層(厚さ1μm)、電荷発生層(厚さ0.3μm)、電荷輸送層(厚さ20μm)を順に設けた。これを縦270mm、横402mmに裁断して、長手方向に環状に丸めて、両端部を超音波溶着により接合した。このようにして円筒状フィルムを得た。
【0121】
蛇行防止部材として、実施例1と同様のものを用い、両面粘着テープとして不織布を基材とし、アクリル系の粘着剤を使用したもの(総厚さ145μm)を用いて、得られた円筒状フィルムの両端に貼着した。
【0122】
接着剤として、シアノアクリレート系接着剤を用い、蛇行防止部材が貼着された円筒状フィルムの、蛇行防止部材の外側端面と円筒状フィルムの端縁部とに跨って、上記接着剤を塗布した。
【0123】
得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は非常に優れており、取付け精度のよいものであった。
【0124】
接着剤が完全に硬化した後、このベルトを、感光体ベルトとして、図3に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。5万枚を印刷しても、蛇行防止部材のずれ等は認められず、十分な耐久性を有していた。
【0125】
(比較例1)
実施例1と同様に円筒状フィルムを得た。
【0126】
蛇行防止部材として、実施例3と同様のものを用い、両面粘着テープとして基材がなく、アクリル系の粘着剤だけのもの(厚さ60μm)を用いて、得られた円筒状フィルムの両端に貼着した。
【0127】
得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は非常に優れており、取付け精度のよいものであった。
【0128】
このベルトを、中間転写ベルトとして、図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像の連続プリントを行った。2万枚を印刷したあたりから、部分的に色ずれが大きくなり、許容範囲を超えた。このベルトを電子写真装置から取り外してみたところ、蛇行防止部材に部分的にずれが生じており、耐久性のないものだった。
【0129】
(比較例2)
実施例3と同様にして、円筒状フィルムを得た。
【0130】
蛇行防止部材として、実施例1と同様のものを用い、接着剤として、エポキシ系を用いて、この一面に上記接着剤を塗布し、円筒状フィルムの両端に貼り付けた。得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は悪く、接着剤のはみ出しも多く、外観上にも問題があるものだった。
【0131】
一応、このベルトを、転写ベルトとして、図2に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像の連続プリントを行った。初期から大きく色ずれし、使用に耐えないものであった。
【0132】
(比較例3)
実施例5と同様にして、円筒状フィルムを得た。
【0133】
蛇行防止部材として、実施例3と同様のものを用い、接着剤として、アクリル系接着剤を用いて、この一面に上記接着剤を塗布し、円筒状フィルムの両端に貼り付けた。得られたベルトの蛇行防止部材の真直度は悪く、接着剤のはみ出しも多く、外観上にも問題があるものだった。
【0134】
一応、このベルトを、感光体ベルトとして、図3に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、フルカラー画像の連続プリントを行った。初期から大きく色ずれし、使用に耐えないものであった。
【0135】
以上の実施例では、本発明により得られたベルトを中間転写ベルトや転写ベルトあるいは感光体ベルトとしてフルカラー電子写真装置に装着して画像評価を行った場合について説明してきたが、本発明により得られるベルトの用途は、これらに限定されるものではなく、搬送、帯電、現像、定着等の各ベルトに使用しても何ら差し支えない。
【0136】
さらに、感光体上で、4色の画像を順次現像させ、転写材に一括転写させる多重現像方式に用いられる感光体ベルト、転写ドラムに転写材を巻きつけ、各色毎転写を行なう転写ドラム方式に用いられる感光体ベルト、中間転写体上に各色毎1次転写を行い、転写材に一括して2次転写を行なう方式に用いられる感光体ベルト、感光体周りをタンデムに配置させ、転写材を転写ベルトで吸着搬送させて、順次各色を転写させる方式に用いられる感光体ベルト、転写ベルト等にも使用できる。
【0137】
また、組み合わせとして、ベルト状の感光体とベルト状の中間転写体を組み合わせたフルカラー電子写真装置などにも、本発明の感光体ベルト、中間転写ベルトは好適に用いることができる。
【0138】
また、複数の感光体を有する電子写真装置用の中間転写ベルトや感光体ベルトとしても用いることができる。
【0139】
また、本発明の感光体ベルトは、フルカラー電子写真装置に限らず、モノクロの電子写真装置にも使用できる。
【0140】
【発明の効果】
本発明におけるエンドレスベルトは、従来のものに比して蛇行防止部材のずれや、蛇行防止部材の剥離がおさえられ、耐久性が向上するので、寿命が著しく増加するという格別顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置の該略図である。
【図2】複数の感光体と、転写搬送ベルトとを有するカラー画像形成装置の該略図である。
【図3】感光体ベルトを用いたカラー画像形成装置の該略図である。
【図4】本発明の接着剤の塗布状態を表す断面図である。
【図5】本発明の接着剤の塗布状態を表す断面図である。
【図6】本発明の接着剤の塗布方法を表す斜視図である。
【図7】本発明における円筒状フィルムの成形装置の該略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 1次帯電器
3 像露光
5 中間転写ベルト
6 1次転写ローラ
7 2次転写ローラ
8 2次転写対向ローラ
9 転写残トナー帯電部材
10 転写材ガイド
11 給紙ローラ
12 転写搬送ベルト
13 感光体のクリーニング装置
15 定着器
30 バイアス電源
31 バイアス電源
41 イエロー色現像装置
42 マゼンタ色現像装置
43 シアン色現像装置
44 ブラック色現像装置
50 ベルト状転写部材
60 感光体ベルト
70 ローラ
71 ローラ
80 円筒状フィルム
81 蛇行防止部材
82 両面粘着テープ
83 接着剤
84 ディスペンサー
100 1軸押出し機
110 1軸押出し機
120 ホッパー
130 ホッパー
150 空気導入路
160 チューブ
170 安定板
180 ピンチロール
190 カッター
200 1軸押出し機
220 ホッパー
240 スパイラルダイ
250 冷却用内部マンドレル
260 チューブ
280 引き取りロール
301Y、301M、301C、301BK 感光ドラム
302Y、302M、302C、302BK 一次帯電ローラ
303Y、303M、303C、303BK 露光部
304Y、304M、304C、304BK 現像器
305Y、305M、305C、305BK クリーナ
306 給紙カセット
307 給紙ローラ
308 搬送ガイド
309 レジストローラ
310 転写装置
311 駆動ローラ
312 従動ローラ
313 テンションローラ
314 転写ベルト
315 転写帯電器
316 分離帯電器
317 定着器
318 排紙トレイ
320 画像形成装置本体
P 転写材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of attaching a meandering prevention member provided at an end of an endless belt made of a cylindrical film, and a belt provided with a meandering prevention member. The present invention relates to a belt that is used in an image forming apparatus using a method.
[0002]
[Prior art]
The endless belt is used, for example, as a photoreceptor belt, an intermediate transfer belt, a transfer belt, a paper transport belt, a fixing belt, etc., which are components of an electrophotographic apparatus or the like.
[0003]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating an example of an image forming apparatus using an endless belt as an intermediate transfer belt.
[0004]
FIG. 1 shows a color image forming apparatus (copier or laser beam printer) using an electrophotographic process. The intermediate transfer belt 20 uses a medium resistance resin film.
[0005]
Reference numeral 1 denotes a rotating drum type electrophotographic photosensitive member (hereinafter, referred to as a photosensitive drum) repeatedly used as a first image carrier, and is rotationally driven at a predetermined peripheral speed (process speed) in a clockwise direction indicated by an arrow. .
[0006]
In the course of rotation, the photosensitive drum 1 is uniformly charged to a predetermined polarity and potential by a primary charger 2, and then the image exposure means 3 (not shown, a color separation / imaging exposure optical system for a color original image, an image A first color component image (for example, yellow) of a target color image is subjected to image exposure by a scanning exposure system using a laser scanner that outputs a laser beam modulated in accordance with a time-series electric digital pixel signal of information. (A color component image) is formed.
[0007]
Next, the electrostatic latent image is developed by the first developing device (yellow color developing device 41) with the yellow toner Y as the first color. At this time, the developing units of the second to fourth developing units (magenta developing unit 42, cyan developing unit 43, black developing unit 44) are turned off and do not act on the photosensitive drum 1, The first color yellow toner image is not affected by the second to fourth developing units.
[0008]
The intermediate transfer belt 20 is rotated clockwise at the same peripheral speed as the photosensitive drum 1.
[0009]
The first color yellow toner image formed and carried on the photosensitive drum 1 is applied from the primary transfer roller 62 to the intermediate transfer belt 20 while passing through the nip between the photosensitive drum 1 and the intermediate transfer belt 20. The intermediate transfer (primary transfer) is sequentially performed on the outer peripheral surface of the intermediate transfer belt 20 by the electric field formed by the primary transfer bias.
[0010]
After the transfer of the first color yellow toner image corresponding to the intermediate transfer belt 20, the surface of the photosensitive drum 1 is cleaned by the cleaning device 13.
[0011]
Hereinafter, similarly, the magenta toner image of the second color, the cyan toner image of the third color, and the black toner image of the fourth color are sequentially transferred onto the intermediate transfer body 20 in a superimposed manner, and the composite color corresponding to the target color image is transferred. A toner image is formed.
[0012]
Numeral 63 denotes a secondary transfer roller, which is supported in parallel with the secondary transfer opposing roller 64 and is disposed on the lower surface of the intermediate transfer belt 20 so as to be separated therefrom.
[0013]
A primary transfer bias for sequentially superimposing transfer of the first to fourth color toner images from the photosensitive drum 1 to the intermediate transfer belt 20 has a polarity (+) opposite to that of the toner and is applied from a bias power supply 29. The applied voltage is in a range of, for example, +100 V to +2 kV.
[0014]
In the primary transfer process of the toner images of the first to third colors from the photosensitive drum 1 to the intermediate transfer belt 20, the secondary transfer roller 63 can be separated from the intermediate transfer belt 20.
[0015]
The transfer of the composite color toner image transferred onto the intermediate transfer belt 20 onto a transfer material P, which is a second image bearing member, is performed while the secondary transfer roller 63 is in contact with the intermediate transfer belt 20 and the paper feed roller 11, the transfer material P is fed at a predetermined timing to the contact nip between the intermediate transfer belt 20 and the secondary transfer roller 63 through the transfer material guide 10, and the secondary transfer bias is supplied from the power supply 28 to the secondary transfer roller. 63 is applied. With this secondary transfer bias, a composite color toner image is transferred (secondary transfer) from the intermediate transfer belt 20 to the transfer material P as the second image carrier. The transfer material P to which the toner image has been transferred is introduced into the fixing device 15 and is fixed by heating.
[0016]
After the image transfer to the transfer material P is completed, the cleaning charging member 7 is brought into contact with the intermediate transfer belt 20, and a bias having a polarity opposite to that of the photosensitive drum 1 is applied, so that the intermediate transfer belt 20 is Toner remaining on the transfer belt 20 (transfer residual toner) is given a charge having a polarity opposite to that of the photosensitive drum 1. 26 is a bias power supply.
[0017]
The transfer residual toner is electrostatically transferred to the photosensitive drum 1 in a nip portion with the photosensitive drum 1 and in the vicinity thereof, thereby cleaning the intermediate transfer belt.
[0018]
In a color electrophotographic apparatus having an image forming apparatus using the above-described intermediate transfer belt, a second image carrier is stuck or adsorbed on a transfer drum, which is a conventional technique, and the first image carrier is moved therefrom. Compared with a color electrophotographic apparatus having an image forming apparatus for transferring an image, for example, an image forming apparatus as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-301960, the transfer material as the second image carrier has Since the image can be transferred from the intermediate transfer belt without the need for processing and control (for example, gripping by a gripper, adsorbing, giving a curvature, etc.), thin paper (40 g / m2, such as envelopes, postcards, label paper, etc.) can be transferred. 2 Paper) to thick paper (200g / m 2 This has the advantage that the second image carrier can be variously selected regardless of the width, width, length, or thickness of the second image carrier.
[0019]
Due to such advantages, a color copying machine, a color printer, and the like using an endless belt as an intermediate transfer belt have already started operating in the market.
[0020]
Next, FIG. 2 shows a schematic view of an example of an image forming apparatus using an endless belt as a transfer belt.
[0021]
The image forming apparatus shown in FIG. 2 is a type of a color image forming apparatus using a color separation image superimposing transfer system, and forms toner images of different colors on a plurality of photoconductors, respectively. The toner images on the respective photoconductors are transferred by adjusting the position to one transfer material conveyed while being sequentially contacted to obtain a full-color image.
[0022]
The image forming apparatus shown in FIG. 2 has four image forming units I, II, III, and IV as electrophotographic process means arranged side by side in the upper part of the apparatus main body 320. , Photosensitive drums 301Y, 301M, 301C, 301BK as image carriers, primary charging rollers 302Y, 302M, 302C, 302BK as primary chargers, exposure units 303Y, 303M, 303C, 303BK, developing units 304Y, 304M, 304C, 304BK and cleaners 305Y, 305M, 305C, 305BK. The developing units 304Y, 304M, 304C, and 304BK contain yellow (Y), magenta (M), cyan (C), and black (BK) toners, respectively.
[0023]
A transfer device 310 is provided below the image forming units I to IV. The transfer device 310 is an endless transfer device stretched between a drive roller 311, a driven roller 312, and a tension roller 313. The image forming apparatus includes a belt 314 and transfer chargers 315 disposed to face the photosensitive drums 301Y, 301M, 301C, and 301BK of the image forming units I to IV, respectively.
[0024]
On the other hand, at the bottom of the apparatus main body 320, a cassette 306 having a plurality of recording papers P stacked and accommodated as recording media is installed. The sheet is sent out to the registration roller 309 via the transfer guide 308.
[0025]
A separation charger 316 and a fixing device 317 are provided in the apparatus main body 320 on the downstream side in the transport direction of the recording paper P, and a paper discharge tray 318 is mounted outside the apparatus main body 320.
[0026]
In each of the image forming units I to IV, the photosensitive drums 301Y, 301M, 301C, and 301BK are rotationally driven at a predetermined speed in the direction of the arrow shown in the figure, and are uniformly driven by the primary charging rollers 302Y, 302M, 302C, and 302BK. Is charged. When each of the photosensitive drums 301Y, 301M, 301C, and 301BK thus charged is exposed by the exposure units 303Y, 303M, 303C, and 303BK according to the image information, each of the photosensitive drums 301Y, 301M, 301C, and An electrostatic latent image is formed on 301BK, and each electrostatic latent image is developed by each of the developing units 304Y, 304M, 304C, and 304BK, and is developed as a yellow toner image, a magenta toner image, a cyan toner image, and a black toner image, respectively. Be converted to
[0027]
On the other hand, the recording paper P conveyed from the cassette 306 to the registration roller 309 via the conveyance guide 308 as described above is sent out to the transfer device 310 at a timing adjusted by the registration roller 309, and is transferred to the transfer belt 314 of the transfer device 310. The recording paper P is attracted and moves along with it to pass through the image forming sections I to IV. In the process, the yellow toner image, the magenta toner image, the cyan toner image, and the black toner image are applied to the recording paper P by the operation of the transfer charger 315. Are transferred in a superimposed manner.
[0028]
The recording paper P to which each color toner image has been transferred as described above is discharged by the separation charger 316 and separated from the transfer belt 314, and then conveyed to the fixing device 317 to heat and fix the color toner image. Then, the sheet is finally discharged from the apparatus main body 320 and stacked on the sheet discharge tray 318.
[0029]
Since the color image forming apparatus using the transfer belt superimposes and transfers each color image while sequentially transferring the transfer paper to each recording device, a color image is formed in one process, and therefore, there is an advantage that the image output time is short.
[0030]
Due to such advantages, color copying machines and color printers using endless belts as transfer belts have already begun to move in the market.
[0031]
Next, FIG. 3 shows a schematic view of an example of a color image forming apparatus using an endless belt as a photoreceptor belt.
[0032]
1 is the same as the apparatus shown in FIG. 1 except that the photosensitive member is formed in a belt shape and stretched over two rollers. Reference numeral 60 denotes a photosensitive belt, and reference numerals 71 and 72 denote rollers.
[0033]
When an endless belt-type electrophotographic photoconductor is used as the core photoconductor of the electrophotographic apparatus, it has excellent flexibility, and the peripheral units of the photoconductor such as charging, exposure, development, transfer, and cleaning in the electrophotographic apparatus form images. There is an advantage that the shape of the photoconductor can be set relatively arbitrarily so that the arrangement is suitable for the above.
[0034]
In addition, there is a merit that a longer life can be achieved by increasing the loop length.
[0035]
Furthermore, since a relatively large plane portion can be formed by increasing the loop length, the entire surface of the flash can be exposed, and it is possible to sufficiently cope with an increase in the speed of the apparatus.
[0036]
Due to such advantages, color copiers, color printers and the like using endless belts as photoreceptor belts have already started operating in the market.
[0037]
Endless belts used as intermediate transfer belts, transfer belts, photoreceptor belts and the like are generally supported by two or more rollers and given an arbitrary tension as shown in FIGS. 1, 2 and 3. While being driven to rotate. However, there is a slight error or variation in the straightness, roundness, etc. of the supporting rollers, the parallelism of the axis of each roller, or the roundness of the endless belt itself. Meandering inevitably. As described above, when the endless belt is used for an intermediate transfer belt, a transfer belt, or a photoreceptor belt of a full-color electrophotographic apparatus or the like, the belt meanders to the left or right, so that the belt is conveyed on the belt or on paper conveyed on the belt. At the time of color superimposition, the image forming position of each color is shifted, so that a color shift occurs.
[0038]
In order to prevent such meandering, various proposals have been made to provide a meandering prevention member on the inner peripheral surface of the endless belt over the entire circumference. That is, an endless belt provided with a meandering prevention member over the entire circumference on the inner circumferential surface using a roller provided with a groove on the outer circumference thereof so as to fit into the cross-sectional shape of the meandering prevention member is used as a groove of the roller. By rotating the meandering prevention member while fitting the same, a roller having a length substantially equal to the distance between the insides of the meandering prevention members provided at both ends of the belt is used, and the belt is supported on the roller. The endless belt is formed by rotating the meandering preventing members at both ends of the belt and the roller while fitting them together, and by using a roller provided with a step portion at the axial end where the meandering preventing member of the belt fits. Can be run smoothly without meandering. As a result, it is possible to form a good image without color shift.
[0039]
Usually, the meandering preventing member is made of rubber or the like having a string shape with a rectangular cross section, and the string-like member is stuck on the inner peripheral surface of the belt over the entire circumference, and one end and the other end of the meandering preventing member are attached. It has a stitched structure.
[0040]
As a method of attaching the meandering prevention member to the cylindrical film, the following method can be used.
[0041]
For example, as disclosed in JP-A-59-230950, a hot-melt adhesive is used as a meandering preventing member, or as described in Japanese Utility Model Publication No. 7-45092, a room-temperature-curable silicone rubber is applied to prevent it from meandering. However, in such a method, it is difficult to manufacture the meandering prevention member with constant shape and dimensional accuracy, and the straightness of the meandering prevention member is poor, which hinders stable running of the belt. However, it is not a very preferable method because the cost increases.
[0042]
As another method, a method of attaching a meandering preventing member with a double-sided adhesive tape is disclosed, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 62-50873. The double-sided adhesive tape has advantages in that it is easy to handle, easy to position, and suitable for automation. As a result, the meandering prevention member can be stuck with high dimensional accuracy. However, if the endless belt is actually attached to an electrophotographic apparatus and driven to rotate, when the deviation occurs, the adhesive force of the meandering prevention member cannot sufficiently withstand the deviation force, causing a deviation or peeling. It was not good As described above, the method of attaching the meandering preventing member using the double-sided pressure-sensitive adhesive tape has a problem that the adhesive strength is apt to be reduced due to long-term use.
[0043]
On the other hand, there is a method of bonding the meandering prevention member with an adhesive, but there is a disadvantage that handling of the adhesive itself is complicated and automation is difficult. Also, unless the meandering prevention member and the cylindrical film are held in some way until the adhesive is completely cured, the mounting position gradually changes due to the fluidity of the adhesive. In addition, since it is necessary to fix and support the meandering preventing member so as not to shift, the productivity cannot be improved. Further, there is a problem that it is difficult to control the protrusion of the adhesive, which adversely affects the running property of the belt.
[0044]
Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-338175 discloses the idea of compensating for the drawbacks of both the double-sided pressure-sensitive adhesive tape and the adhesive, but the meandering prevention member must be concave. The cost of electrophotographic apparatuses has been reduced year by year, and the demand for cost reduction of functional members used therein has been increasing. From such a background, processing into a complicated shape as described above is not practical because it causes an increase in cost.
[0045]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, to accurately attach a meandering preventing member to a cylindrical film, to prevent meandering of an endless belt, and to run stably even in long-term use, and to achieve durability. An object of the present invention is to provide an endless belt having a long service life with high productivity by using a meandering prevention member mounting method with improved resistance. Another object of the present invention is to provide an image forming apparatus using the belt.
[0046]
[Means for Solving the Problems]
That is, according to the present invention, in an endless belt made of a cylindrical film and having a meandering preventing member at an end thereof, the meandering preventing member is further prevented from meandering after being attached to the cylindrical film with a double-sided adhesive tape. The object of the present invention is achieved by an endless belt obtained by applying an adhesive over at least a side end surface of a member and a cylindrical film.
[0047]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, means for solving the problem will be described in more detail.
[0048]
In the present invention, by using a meandering preventing member having a rectangular cross section which has been conventionally used, an endless belt which can be attached at low cost and with high accuracy and which is durable even for long-term use is obtained. be able to.
[0049]
The present invention has been made for the purpose of compensating for the drawbacks of both of the double-sided pressure-sensitive adhesive tape and the adhesive which have conventionally been used for attaching the meandering preventing member to the cylindrical film. That is, first, the meandering preventing member is fixed to the cylindrical film with the double-sided adhesive tape, and an adhesive is applied to the fixed meandering preventing member and the cylindrical film. Even when the adhesive is applied, since the meandering preventing member is fixed to the cylindrical film with the double-sided adhesive tape in advance, there is no change in the mounting position due to fluidity, which is a defect of the adhesive. In addition, the adhesive strength (adhesive strength) of the double-sided adhesive tape alone did not provide sufficient durability against driving rotation in an electrophotographic apparatus, but the durability was improved by applying an adhesive. And found that the service life can be extended.
[0050]
First, when attaching a meandering prevention member to a cylindrical film with a double-sided adhesive tape, a meandering prevention member provided with a double-sided adhesive tape in advance may be attached to the cylindrical film, or a double-sided adhesive tape may be attached to the cylindrical film. After the attachment, a meandering prevention member may be attached.
[0051]
Usually, from the viewpoint of the simplicity of work and the problem of sticking accuracy, it is common and preferable to use a meandering prevention member in which a double-sided adhesive tape is provided on one surface in advance.
[0052]
The position at which the meandering prevention member is mounted is generally at the end of the belt, but may be provided at the center of the belt and in the vicinity thereof.
[0053]
The surface on which the meandering prevention member is mounted is generally the back surface of the belt, but may be provided on the front surface of the belt.
[0054]
Further, it may be provided only at one end of the belt or at both ends.
[0055]
Usually, the meandering prevention member is adhered over the entire circumference of the belt, but a gap may be opened at the seam of the meandering prevention member. Moreover, the meandering prevention member may be stuck intermittently.
[0056]
Next, the application of the adhesive will be described.
[0057]
At the time of applying the adhesive, the adhesive is applied across the side end surface of the meandering preventing member and the cylindrical film as shown in FIG. At this time, the coating is performed over the side end surface of the meandering preventing member and the cylindrical film, but may be extended and applied on the upper surface of the meandering preventing member as shown in FIG.
[0058]
The adhesive is preferably applied to one side end surface of the meandering preventing member. The reason is that if adhesive is applied to both end surfaces of the meandering preventing member, the end of the roller on which the belt is stretched interferes with the hardened adhesive, which promotes meandering or meandering. This is not preferable because the prevention member may run on the roller. Therefore, it is preferable to apply the adhesive to the side surface of the meandering prevention member opposite to the side facing the side end of the roller. Of course, it may be applied to both ends of the meandering prevention member.
[0059]
By applying in this manner, the deviation of the meandering preventing member can be reliably prevented, and the durability of the belt can be improved.
[0060]
As a method of applying the adhesive, for example, the adhesive is applied by a dispenser as shown in FIG. The adhesive is applied by moving the dispenser while discharging the adhesive from the dispenser, or by moving a cylindrical film to which the meandering prevention member is attached. The application of the adhesive is preferably performed by a dispenser as described above, but other methods may be used.
[0061]
The adhesive may be applied intermittently to the entire circumference of the cylindrical film, or may be applied continuously over the entire circumference of the belt. Usually, it is applied continuously over the entire circumference of the belt.
[0062]
As the material of the meandering preventing member in the present invention, a material having a certain degree of flexibility can be mentioned. If the endless belt is too hard, when the endless belt is wound around the roller on which the endless belt is stretched, the endless belt travels without the meandering prevention member following the endless belt bending. And it is not preferable. Conversely, if it is too soft, the meandering prevention member easily rides on the rollers when a biasing force is generated on the endless belt, and the effect of preventing meandering is undesirably weak.
[0063]
Generally, the meandering prevention member is formed of synthetic rubber. Examples of the type of synthetic rubber include, but are not limited to, ethylene propylene rubber, chloroprene rubber, urethane rubber, fluorine rubber, and silicone rubber.
[0064]
The cross-sectional shape may be any shape as long as it can prevent meandering of the endless belt, and includes various shapes such as a square, a rectangle, a trapezoid, a semicircle, and a triangle, but is not limited thereto. However, any cross-sectional shape can be selected as long as it can prevent meandering. Generally, a square or rectangular cross section is used for reasons such as ease of processing and cost.
[0065]
As a method of manufacturing the meandering prevention member in the present invention, first, a synthetic rubber as a material is molded into a sheet having a predetermined thickness, and then a double-sided adhesive tape is attached to the entire surface of the sheet, and the double-sided adhesive tape is provided. The obtained rubber sheet is cut and processed into a strip shape so as to have a desired cross-sectional shape. Then, if necessary, the endless belt is cut to a length that matches the inner or outer peripheral length. Thus, a meandering preventing member for an endless belt having a desired cross-sectional shape is obtained.
[0066]
Further, as another manufacturing method of the meandering preventing member, thermoplastic resin, thermoplastic elastomer, rubber, etc. are extruded from an extruder having a die designed in advance to obtain a desired cross-sectional shape, and the meandering is continuously prevented. A member formed by molding and having a double-sided adhesive tape provided on one surface thereof may be used.
[0067]
Specifically, the meandering prevention member preferably has a size of about 1 to 10 mm in width and about 0.3 to 5 mm in thickness, but is not limited to this range. The above values are only specific examples, and are not limited to this range.
[0068]
If the width of the meandering preventing member is too small or the thickness is too small, a sufficient meandering preventing effect cannot be obtained. On the other hand, if the width of the meandering preventing member is too wide, the area of the portion functioning as the belt is reduced, and the size of a device incorporating the belt is increased. Also, when the thickness of the meandering prevention member is large, the difference between the inner peripheral length of the endless belt and the inner circumference of the meandering prevention member becomes large, and when the endless belt is actually used, the endless belt is stretched. When the endless belt is wound around the roller, the meandering prevention member does not follow the bending of the endless belt, which hinders the running of the belt, which is not preferable.
[0069]
The double-sided pressure-sensitive adhesive tape in the present invention refers to a tape that can be adhered at room temperature for a short period of time by applying a slight pressure, and is defined as a synonym of a double-sided pressure-sensitive pressure-sensitive adhesive tape, a double-sided tape, and includes these.
[0070]
The type of the double-sided pressure-sensitive adhesive tape used in the present invention includes those having a substrate and those having no substrate.
[0071]
Examples of the support (substrate) of the double-sided pressure-sensitive adhesive tape include the following. Woven fabric such as paper (kraft paper, Japanese paper, crepe paper, etc.), rayon (sufu), cotton, acetate, glass, polyester, vinylon, etc. alone or blended; splitting cloth such as polyethylene and polypropylene; rayon, polypropylene Non-woven fabrics such as polyamide, polyester, and glass, cellophane, acetate, polyvinyl chloride, polyethylene, polypropylene, polyester, polytetrafluoroethylene, polycarbonate, polyamide, polyimide, polyetherimide, and other films, rubber sheets (polyurethane, natural rubber , Butadiene rubber, butyl rubber, polychloroprene rubber, etc., alone or as a mixture), foam (polyurethane, polyethylene, butyl rubber, polychloroprene rubber, acrylic rubber, etc., foam), metal foil ( Luminium, nickel, copper, lead, stainless steel and other foils), composites (laminate of glass, nylon, rayon, polyester and other filaments and films), adhesives include rubber-based (urethane rubber, natural rubber-based, styrene- Butadiene rubber-based, isobutylene rubber-based, isobrene rubber-based, styrene-isoprene block copolymer, styrene-butadiene block copolymer, etc.), acrylic-based, silicone-based, etc., but are not limited thereto. The above materials and other materials may be used in combination of two or more.
[0072]
Any of these may be selected as appropriate depending on the material of the cylindrical film and the meandering preventing member.
[0073]
Among these, a double-sided pressure-sensitive adhesive tape having a substrate and using an acrylic pressure-sensitive adhesive is preferable because of its excellent adhesive strength.
[0074]
Further, as the adhesive in the present invention, thermosetting adhesives such as epoxy-based, polyurethane-based, and polyester-based adhesives, hot-melt-type adhesives (urethane-based, vinyl acetate-based, PVA-based, and the like), and synthetic rubber-based adhesives ( Chloroprene rubber type, nitrile rubber type, SBR type, thermoplastic elastomer type, polysulfide type, butyl rubber type, silicone rubber type, etc., moisture curing type adhesive (polyurethane type, cyanoacrylate type, silicone RTV type, etc.), solvent drying type Adhesives, cross-linkable adhesives, two-component reaction-curable adhesives, ultraviolet-curable adhesives, UV-curable adhesives, EB-curable adhesives, and the like may be used, and these may be used in combination of two or more. .
[0075]
Further, after curing, the adhesive having a remarkably high elasticity modulus is not preferable because it causes cracks and chips during running of the belt, and the cured adhesive has flexibility and follows the bending of the belt. Those having the following elasticity are preferred.
[0076]
In the present invention, the cylindrical film to which the meandering prevention member is attached refers to a cylindrical member having flexibility, and a belt-shaped film-shaped or mesh-shaped one. There is no particular limitation. The cylindrical film of the present invention includes a seamless belt and an endless seam belt formed by joining film-shaped ones in a ring shape.
[0077]
When a film-like member is joined annularly to form an endless belt, it is preferable that the film is joined annularly before the meandering preventing member is provided. Alternatively, a meandering prevention member may be provided in advance on the film, and the film may be joined to form an endless belt. In this case, the adhesive may be applied before joining annularly, or may be applied after joining annularly.
[0078]
Further, in the present invention, a sheet and a film are defined as synonyms, and identification by a film thickness or the like is not performed.
[0079]
Examples of the material of the cylindrical film in the present invention include those made of various materials such as thermosetting resin, thermoplastic resin, metal (aluminum, nickel, SUS, copper, lead, etc.) and rubber. It is not limited to these. An endless belt made of a thermoplastic resin is preferable from the viewpoint of ease of molding, cost, and the like. Specifically, polyethylene (high density, medium density, low density, linear low density, etc.), polypropylene, polystyrene, ethylene-vinyl alcohol copolymer (EVOH), polycarbonate, polyamide, polyacetal, polyarylate, polyphenylene ether , Modified polyphenylene ether, polyimide, liquid crystal polymer, polysulfone, polyether sulfone, polyphenylene sulfite, polybisamide triazole, polyetherimide, polyamideimide, polyetheretherketone, aliphatic polyketone, polymethylpentene, polybutyleneterephthalate, Polyethylene terephthalate, polyethylene naphthalate, polyvinyl fluoride, polyvinylidene fluoride, chlorotrifluoroethylene, hexafluoropropylene, par Le Oro vinyl ether copolymer, it is possible to use a methacrylic resin, one kind or two kinds or more selected from such various other copolymers.
[0080]
Various conductive agents may be added for the purpose of imparting conductivity to these resins. For example, carbon black such as acetylene black, furnace black and channel black, titanium oxide, potassium titanate, tin oxide, lithium salt, sodium salt, quaternary ammonium salt, polyetheresteramide and the like can be mentioned.
[0081]
Further, any additives may be added. Specific examples include fillers such as talc, mica, and calcium carbonate; flame retardants such as magnesium hydroxide and antimony trioxide; and antioxidants (phenol-based, sulfur-based, and the like). Of course, the additives are not limited to the above substances, and any other additives can be used.
[0082]
As a method of adding the above-mentioned additives to the above-mentioned resin if desired, a method of performing pre-mixing, followed by kneading using a known kneading machine such as a single-screw extruder, a twin-screw extruder, a Banbury mixer, a roll, and a kneader. No. Normally, each component is kneaded with an extruder or the like to form a pellet-shaped compound and then molded.However, in special cases, each component is directly supplied to the molding machine and the composition is kneaded with the molding machine. It can also be formed while molding.
[0083]
In addition, as a method for producing such an endless belt, a known method such as a centrifugal molding method, a continuous melt extrusion molding method (such as a T-die method), an injection molding method or a blow molding method, and an inflation film molding method can be employed. . A desirable manufacturing method is a blown film forming method.
[0084]
The endless belt or film thus formed may be subjected to an operation such as stretching.
[0085]
The thickness of the endless belt or the film is preferably from 50 to 1000 μm, more preferably from 100 to 700 μm. When the thickness is less than 50 μm, the belt is easily stretched, and when the thickness exceeds 1000 μm, it becomes difficult to flexibly deform the belt.
[0086]
The endless belt or film of the present invention may be composed of a single layer or a plurality of layers. When obtaining an endless belt or a film composed of a plurality of layers, a thermoplastic resin member previously formed of a plurality of layers may be obtained by extrusion from a multilayer die, or a single-layer cylindrical resin member may be obtained from a single-layer thermoplastic resin member. After obtaining a film or a film, a single layer endless belt or a new layer may be provided on the front surface or the back surface of the film (for example, spraying or dipping paint, etc.) to form an endless belt or a film having a plurality of layers. .
[0087]
In particular, in the present invention, when an endless belt is used as a photosensitive belt, a conductive layer is provided on a belt or a film as a support, if necessary. As a conductive layer, a metal (copper, nickel, zinc, aluminum, etc.) thin film is formed, a conductive thin film (ITO, polypyrrole, etc.) is formed, a conductive coating is applied, and a metal foil (copper, nickel, zinc) is formed. , Aluminum, etc.) on a resin. Examples of a method for forming a metal thin film or a conductive thin film include a vacuum evaporation method, a sputtering method, a plasma CVD method, an ion plating method, and an ion cluster beam method. Among them, vacuum deposition of aluminum is preferable.
[0088]
These conductive layers may be provided on either the low resistance resin substrate or the insulating resin substrate.
[0089]
When the image input is light having a single wavelength, such as laser light, such as a laser beam printer (LBP), a conductive layer may be provided for the purpose of preventing interference fringes due to scattering, or covering a scratch on the substrate. . This can be formed by dispersing conductive powder such as carbon black, metal particles, and metal oxide particles in a binder resin. The thickness of the conductive layer is preferably 5 to 40 μm, more preferably 10 to 30 μm.
[0090]
A barrier layer having a barrier function and an adhesive function is provided between the conductive layer and the photosensitive layer. The barrier layer can be formed of casein, polyvinyl alcohol, nitrocellulose, ethylene-acrylic acid copolymer, polyamide (nylon 6, nylon 66, nylon 610, copolymer nylon, alkoxymethylated nylon, etc.), polyurethane, gelatin, and the like. The thickness of the barrier layer is preferably 0.05 to 5 μm, and more preferably 0.3 to 1 μm.
[0091]
A charge generation layer is formed on the barrier layer. The charge generation layer in the present invention includes azo pigments such as Sudan Red, Diane Blue, and Genus Green B, quinone pigments such as Argol yellow, pyrenequinone, indanthrene brilliant violet RRP, quinocyanine pigments, berylen pigments, indigo, and thioindigo. Charge generation selected from indigo pigments, bisbenzimidazole pigments such as Indian First Orange Toner, phthalocyanine pigments such as copper phthalocyanine, titanyl phthalocyanine, aluminum chloro-phthalocyanine, quinacridone pigments and azulene compounds described in Japanese Patent Application No. 57-165263. Substances such as polyester, polystyrene, polyvinyl butyral, polyvinylpyrrolidone, methylcellulose, polyacrylates, cellulose esters, etc. It is formed by dispersing in. Its thickness is about 0.01 to 1 μ, preferably about 0.05 to 0.5 μ.
[0092]
Further, a charge transport layer is provided thereon. The charge transport layer has a polycyclic aromatic compound such as anthracene, pyrene, phenanthrene, coronene or indole, carbazole, oxazole, isoxazole, thiazole, imidazole, pyrazole, oxadiazole, pyrazoline, thiadiazole, triazole, etc. Is formed by dissolving a hole transporting substance such as a compound having a nitrogen-containing cyclic compound or a hydrazone compound in a resin having a film-forming property. This is because the charge-transporting substance generally has a low molecular weight, and itself has poor film-forming properties. Examples of such resins include polycarbonate, polymethacrylates, polyarylate, polystyrene, polyester, polysulfone, styrene-acrylonitrile copolymer, styrene-methyl methacrylate copolymer, and the like.
[0093]
The thickness of the charge transport layer is 5 to 20 μm. Further, a photosensitive layer having a structure in which the above-described charge generation layer is laminated on the charge transport layer can be used.
[0094]
The electrophotographic photoreceptor belt according to the invention may be a single layer type in which the photosensitive layer contains a charge transporting material and a charge generating material in the same layer, or a laminated type (functional separation) in which the charge transporting layer and the charge generating layer are separated. Type).
[0095]
As a method of applying each of these layers applied in the present invention, a known method can be mentioned, and examples thereof include a dip coating method, a spray coating method, a roll coater coating method, and a gravure coating method.
[0096]
The endless belt described above may be provided with a tape-like reinforcing member at the end of the belt in order to prevent the end of the endless belt from cracking or chipping and to improve durability.
[0097]
(Example)
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples.
[0098]
(Example 1)
To 85 parts by mass of polyvinylidene fluoride resin, 15 parts by mass of a polyetheresteramide resin (average molecular weight: about 30,000) are kneaded and granulated at 190 to 210 ° C. using a twin-screw extruder, and the compound (raw material for molding) is produced. ) Got. The obtained compound was put into a hopper 120 of a single screw extruder 100 shown in FIG. 7 and heated to 190 to 210 ° C. to obtain a melt. The melt was guided to an annular die having a diameter of 200 mm and a die gap of 800 μm, extruded from the annular die into a tube shape, and at the same time, the tube 160 was expanded by compressed air supplied from the air introduction passage 150. After passing through the stabilizer 170, the inflated tube passes through a pinch roll 180 (nip width of the roll = 600 mm) as a holding member, and is taken up at a folding diameter of 335 mm. By cutting the tube 160 intermittently in the direction perpendicular to the axial direction, a cylindrical body having a fold caused by the pinch roll was obtained. The resulting cylinder had a very smooth surface.
[0099]
Next, the folds were erased by heating the cylindrical body. Thereafter, the width was cut to 260 mm to obtain a belt. The belt had a circumference of 672 mm and a thickness of 100 μm.
[0100]
As a meandering preventing member, a rectangular urethane foam (density 0.48) having a width of 4 mm and a thickness of 1 mm is used, and a double-sided pressure-sensitive adhesive tape having no base material and only an acrylic pressure-sensitive adhesive (thickness: 60 μm) is used. Then, it was adhered to both ends of the obtained cylindrical film.
[0101]
As an adhesive, a cyanoacrylate-based adhesive was used, and the adhesive was applied over the outer end surface of the meandering prevention member and the edge of the cylindrical film of the cylindrical film to which the meandering prevention member was attached. .
[0102]
The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was very excellent, and the belt had good mounting accuracy.
[0103]
After the adhesive was completely cured, this belt was mounted on the full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 1 as an intermediate transfer belt, and 50,000 full-color images were continuously printed. Even when 50,000 sheets were printed, no deviation of the meandering prevention member was recognized, and sufficient durability was obtained.
[0104]
(Example 2)
A cylindrical film was obtained in the same manner as in Example 1.
[0105]
As the meandering prevention member, the same cylindrical film as in Example 1 was used. The double-sided pressure-sensitive adhesive tape was made of a non-woven fabric as a base material and an acrylic pressure-sensitive adhesive (total thickness 150 μm). Affixed to both ends.
[0106]
As an adhesive, a cyanoacrylate-based adhesive was used, and the adhesive was applied over the outer end surface of the meandering prevention member and the edge of the cylindrical film of the cylindrical film to which the meandering prevention member was attached. .
[0107]
The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was very excellent, and the belt had good mounting accuracy.
[0108]
After the adhesive was completely cured, this belt was mounted on the full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 1 as an intermediate transfer belt, and 50,000 full-color images were continuously printed. Even when 50,000 sheets were printed, no deviation of the meandering prevention member was recognized, and sufficient durability was obtained.
[0109]
(Example 3)
A cylindrical film was obtained by the same composition and the same molding method as in Example 1. However, the peripheral length of the obtained cylindrical film was 786 mm, the width was 290 mm, and the wall thickness was 100 μm.
[0110]
A 4 mm wide, 1 mm thick rectangular urethane rubber (hardness: 60 ° (JIS A)) is used as a meandering prevention member, and a PET film (thickness: 25 μm) is used as a double-sided adhesive tape, and an acrylic adhesive (A total thickness of 100 μm) was attached to both ends of the obtained cylindrical film.
[0111]
As an adhesive, a moisture-curable urethane hot melt adhesive (application temperature: 120 ° C.) is used, and the outer end surface of the meandering prevention member and the edge of the cylindrical film are attached to the cylindrical film to which the meandering prevention member is attached. The above-mentioned adhesive was applied across the.
[0112]
The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was very excellent, and the belt had good mounting accuracy.
[0113]
After the adhesive was completely cured, the belt was mounted on a full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 2 as a transfer belt, and 50,000 full-color images were continuously printed. Even when 50,000 sheets were printed, no deviation of the meandering prevention member was recognized, and sufficient durability was obtained.
[0114]
(Example 4)
A cylindrical film was obtained by the same composition and the same molding method as in Example 1. However, the peripheral length of the obtained cylindrical film was 400 mm, the width was 270 mm, and the wall thickness was 100 μm.
[0115]
A conductive coating was applied to the belt, and a barrier layer (thickness: 1 μm), a charge generation layer (thickness: 0.3 μm), and a charge transport layer (thickness: 20 μm) were further provided thereon.
[0116]
A cylindrical film obtained using the same material as in Example 3 as a meandering prevention member, using a double-sided pressure-sensitive adhesive tape with a non-woven fabric as a base material and an acrylic pressure-sensitive adhesive (total thickness: 145 μm) On both ends.
[0117]
As an adhesive, a moisture-curable urethane hot melt adhesive (application temperature: 120 ° C.) is used, and the outer end surface of the meandering prevention member and the edge of the cylindrical film are attached to the cylindrical film to which the meandering prevention member is attached. The above-mentioned adhesive was applied across the.
[0118]
The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was very excellent, and the belt had good mounting accuracy.
[0119]
After the adhesive was completely cured, this belt was mounted on a full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 3 as a photoreceptor belt, and continuous printing of 50,000 full-color images was performed. Even when 50,000 sheets were printed, no deviation of the meandering prevention member was recognized, and sufficient durability was obtained.
[0120]
(Example 5)
A biaxially stretched polyethylene terephthalate film (thickness: 100 μm) with aluminum deposited on one side as a base material, a barrier layer (thickness: 1 μm), a charge generation layer (thickness: 0.3 μm), charge transport Layers (thickness 20 μm) were provided in order. This was cut into a length of 270 mm and a width of 402 mm, rolled into a ring in the longitudinal direction, and joined at both ends by ultrasonic welding. Thus, a cylindrical film was obtained.
[0121]
A cylindrical film obtained by using the same as in Example 1 as a meandering preventing member, using a nonwoven fabric as a double-sided adhesive tape, and using an acrylic adhesive (total thickness: 145 μm) On both ends.
[0122]
As an adhesive, a cyanoacrylate-based adhesive was used, and the adhesive was applied over the outer end surface of the meandering prevention member and the edge of the cylindrical film of the cylindrical film to which the meandering prevention member was attached. .
[0123]
The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was very excellent, and the belt had good mounting accuracy.
[0124]
After the adhesive was completely cured, this belt was mounted on a full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 3 as a photoreceptor belt, and continuous printing of 50,000 full-color images was performed. Even when 50,000 sheets were printed, no deviation of the meandering prevention member was recognized, and sufficient durability was obtained.
[0125]
(Comparative Example 1)
A cylindrical film was obtained in the same manner as in Example 1.
[0126]
As a meandering prevention member, the same thing as in Example 3 was used, and a double-sided pressure-sensitive adhesive tape having no base material and only an acrylic pressure-sensitive adhesive (thickness: 60 μm) was used. Affixed.
[0127]
The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was very excellent, and the belt had good mounting accuracy.
[0128]
This belt was attached to the full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 1 as an intermediate transfer belt, and continuous printing of full-color images was performed. After about 20,000 sheets were printed, the color misregistration partially increased, exceeding the allowable range. When the belt was removed from the electrophotographic apparatus, it was found that the meandering preventing member was partially displaced and had no durability.
[0129]
(Comparative Example 2)
A cylindrical film was obtained in the same manner as in Example 3.
[0130]
As the meandering preventing member, the same adhesive as in Example 1 was used, and the adhesive was applied to one surface of the cylindrical film using an epoxy-based adhesive, and attached to both ends of the cylindrical film. The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was poor, a large amount of adhesive was protruded, and there was a problem in appearance.
[0131]
First, this belt was mounted on a full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 2 as a transfer belt, and continuous printing of full-color images was performed. The color was significantly shifted from the initial stage and was unusable.
[0132]
(Comparative Example 3)
A cylindrical film was obtained in the same manner as in Example 5.
[0133]
As the meandering preventing member, the same one as in Example 3 was used, and the adhesive was applied to one surface of the cylindrical film using an acrylic adhesive, and attached to both ends of the cylindrical film. The straightness of the meandering preventing member of the obtained belt was poor, a large amount of adhesive was protruded, and there was a problem in appearance.
[0134]
First, this belt was mounted on a full-color electrophotographic apparatus shown in FIG. 3 as a photoreceptor belt, and continuous printing of full-color images was performed. The color was significantly shifted from the initial stage and was unusable.
[0135]
In the above embodiments, the case where the belt obtained by the present invention is mounted on a full-color electrophotographic apparatus as an intermediate transfer belt, a transfer belt, or a photoreceptor belt and image evaluation is performed has been described. The use of the belt is not limited to these, and it may be used for each belt such as conveyance, charging, development, and fixing.
[0136]
Furthermore, a photoreceptor belt used in a multiplex development system in which images of four colors are sequentially developed on a photoreceptor and are collectively transferred to a transfer material, a transfer material is wound around a transfer drum, and a transfer drum system which performs transfer for each color. The primary transfer for each color is performed on the photoreceptor belt and the intermediate transfer member, and the photoreceptor belt and the periphery of the photoreceptor used in the method of performing the secondary transfer collectively on the transfer material are arranged in tandem. It can also be used for a photoreceptor belt, a transfer belt, and the like, which are used in a system in which each color is sequentially transferred by being suction-conveyed by a transfer belt.
[0137]
Further, as a combination, the photoreceptor belt and the intermediate transfer belt of the present invention can be suitably used in a full-color electrophotographic apparatus in which a belt-shaped photoreceptor and a belt-shaped intermediate transfer body are combined.
[0138]
It can also be used as an intermediate transfer belt or a photoreceptor belt for an electrophotographic apparatus having a plurality of photoreceptors.
[0139]
Further, the photoreceptor belt of the present invention can be used not only in a full-color electrophotographic apparatus but also in a monochrome electrophotographic apparatus.
[0140]
【The invention's effect】
The endless belt according to the present invention has a remarkable effect that the life of the endless belt is significantly increased because the deviation of the meandering prevention member and the peeling of the meandering prevention member are suppressed and the durability is improved as compared with the conventional belt. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a color image forming apparatus using an intermediate transfer belt.
FIG. 2 is a schematic view of a color image forming apparatus having a plurality of photoconductors and a transfer conveyance belt.
FIG. 3 is a schematic view of a color image forming apparatus using a photosensitive belt.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating an applied state of the adhesive of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating an applied state of the adhesive of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view illustrating a method of applying an adhesive according to the present invention.
FIG. 7 is a schematic view of a cylindrical film forming apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Photosensitive drum
2 Primary charger
3 Image exposure
5 Intermediate transfer belt
6 Primary transfer roller
7 Secondary transfer roller
8 Secondary transfer facing roller
9 Transfer residual toner charging member
10 Transfer material guide
11 Paper feed roller
12 Transfer conveyor belt
13 Photoconductor cleaning device
15 Fixing device
30 bias power supply
31 bias power supply
41 Yellow developing device
42 Magenta color developing device
43 Cyan developing device
44 Black developing device
50 Belt transfer member
60 Photoconductor belt
70 rollers
71 rollers
80 Cylindrical film
81 Meandering prevention member
82 Double-sided adhesive tape
83 adhesive
84 Dispenser
100 single screw extruder
110 single screw extruder
120 hopper
130 Hopper
150 Air introduction path
160 tubes
170 Stabilizer
180 pinch roll
190 cutter
200 single screw extruder
220 Hopper
240 spiral die
250 Internal mandrel for cooling
260 tubes
280 Collection Roll
301Y, 301M, 301C, 301BK photosensitive drum
302Y, 302M, 302C, 302BK Primary charging roller
303Y, 303M, 303C, 303BK Exposure unit
304Y, 304M, 304C, 304BK Developer
305Y, 305M, 305C, 305BK cleaner
306 Paper cassette
307 Paper feed roller
308 Transport Guide
309 Registration roller
310 transfer device
311 Drive roller
312 driven roller
313 tension roller
314 Transfer belt
315 Transfer charger
316 Separate charger
317 Fixing unit
318 Output tray
320 Image Forming Apparatus Main Body
P transfer material