JP2004036306A - トリガー機構 - Google Patents

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Naoki Kato
加藤 直樹
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

【目的】電気制御用等の常用電源が不要であり、トリガー作動後にトリガー部品の交換を要することなく再セット可能なトリガー機構を提供する。
【解決手段】基礎面1と構造物2との間に設置された免震部材の揺動を抑制するトリガー機構である。基礎面もしくは構造物のいずれか一方に、ロッド部材7を往復動させる作動装置6が設置されている。基礎面もしくは構造物のいずれか他方にはロッド部材7を挿脱自在に嵌入させる係止部8が設けられている。
また、外界に設置された風力計10により一定以上の風力が感知されたとき設定信号を出力するコントローラ11と、作動装置6に電力を供給するバッテリ9と、作動装置6とバッテリ9との間の電気回路に設けられ、コントローラ11からの設定信号を受信したとき電気回路を開閉するスイッチ12とが設けられている。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に戸建て住宅等の比較的軽量な構造物と基礎面との間に配設された免震部材の近傍に設置されて、中小地震や強風によって構造物が揺動するのを抑止するトリガー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
地盤、床面等の基礎部と建物等の構造物との間に設けられる免震構造は、同構造物の剛性に比べて遙かに低い水平剛性を有する免震部材を設けることで構成されている。特に軽量構造物の免震システムとしては、すべり始めてからの剛性がほぼゼロのすべり支承(転がり支承を含む)と、積層ゴム又は防振ゴムからなり、すべり支承を原点復帰させる機能を有する復元ゴムとを組み合わせて設置した免震システムがある。
【0003】
すべり支承には、すべり材の一面に、ゴム状弾性体と金属板を交互に積層した積層ゴムを直列に配してなる弾性すべり支承と、すべり材のみ又は薄いゴム状弾性体を直列に配してなる剛すべり支承がある。いずれのすべり支承も、地盤等の基礎部と戸建て住宅等の軽量構造物とに、互いに摺動可能に設けられたすべり板及びすべり材を備えている。特殊な用途でない戸建て住宅等の軽量構造物には、積層ゴム部のない剛すべり支承の方が経済的にも適している。
【0004】
すべり支承は、通常時にはすべり材が戸建て住宅等の軽量構造物の荷重を支え、地震時にはすべり材がすべり板上を摺動し、動摩擦係数により発生した水平力(鉛直荷重×動摩擦係数)により地震エネルギーを熱エネルギーとして吸収する。地震時に水平移動した同軽量構造物は復元ゴムによってほぼ原点(通常時の構造物位置)に復帰される。
【0005】
すべり材は静止摩擦係数を超えた水平力が加わるとすべり板上を摺動する。すべり始めてからのすべり支承の剛性は、ほぼゼロになるため、復元ゴムの剛性を任意に設定することで免震層の長周期化が可能となる。
【0006】
なお、すべり材としては古くから四フッ化エチレン樹脂(PTFE)が用いられているが、近年、PTFEよりも高強度で摩耗性に優れ、経済的なナイロン等のポリアミド系樹脂が用いられるようになった。すべり板はステンレス鋼板やフッ素樹脂等がコーティングされたステンレス鋼板が用いられている。
【0007】
軽量構造物の免震部材としてすべり支承体を使用する場合は、構造物が強風時に動かないように、すべり支承体の降伏荷重を中小地震や強風等の荷重より大きくする必要がある。このためには構造物の重量を大きくしてすべり支承体の降伏荷重を大にする方法があるが、この方法は構造物を重量化するコストがかかる。
またすべり支承体の2部材間の摩擦係数を大にしてすべり支承体の降伏荷重を大にする方法もあるが、この方法は部材間の摩擦係数が大になることにより大地震時の免震効果を低減させるという問題点がある。
従って、一般的には一定以下の外力に対して免震作用を阻止するトリガー機構を設置することが考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術におけるこの種のトリガー機構としては、例えば特開平9―221935号公報に示されるように、建物上に風速計を設置して設定値以上の風速が計測されたとき、風力計からの信号を受け、家庭用電源で作動する電磁弁によりダンパ装置をロックするものがあるが、これは強風時(台風時、暴風時)に起こり勝ちな停電時に作動しないという事態が生じる可能性がある。
また、免震部材を設置した構造物の住人が、強風時に構造物から基礎面へロッド部材(鋼製等の剛性丸棒)を嵌入する方法があるが、住人がロッド部材を嵌入し忘れて構造物の揺動抑止効果を発揮することができないというおそれがある。
【0009】
そこで、例えば特開平11―247923号公報に示されるように、地盤と建物との間に設置された免震部材の近傍に、円柱状の弾塑性体(鉛柱)を鉛直に配置すると共に、その弾塑性体の両端部をそれぞれ地盤と建物に固定した構造のものが案出された。これは、弾塑性体が水平方向の振動エネルギが所定値未満では弾性変形し、所定値以上では塑性破断することを利用しており、上記の欠点を補うものであるが、一度トリガー機構が作動すると、例えば破断した弾塑性体(鉛柱)を交換する必要がある。つまり、トリガー部品を再使用することができない。また、2000年6月の建築基準法改正により対象とする風力が大きくなり、鉛柱からなる丸棒を太くする必要があり、装置全体が重く大きくなるため、施工およびメンテナンスに有効でないという難点がある。
【0010】
本発明は、上記の課題を解消するためになされたもので、電気制御やロッド部材動作用等の常用電源が不要であり、トリガー作動後にトリガー部品の交換を要することなく再セット可能なトリガー機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の目的を達成するため、次の構成を採用する。
【0012】
〈構成1〉
基礎面と構造物との間に設置された免震部材の揺動を抑制するトリガー機構であって、上記基礎面もしくは上記構造物のいずれか一方に配設され、ロッド部材を往復動させる作動装置と、上記基礎面もしくは上記構造物のいずれか他方に設けられて上記ロッド部材を挿脱自在に嵌入させる係止部と、上記作動装置に電力を供給するバッテリと、外界に設置された風力計により一定以上の風力が感知されたとき設定信号を出力するコントローラと、上記作動装置と上記バッテリとの間の電気回路に設けられ、上記コントローラからの設定信号を受信したとき、上記電気回路を開閉するスイッチとを備えたことを特徴とするトリガー機構。
【0013】
〈構成2〉
構成1に記載のトリガー機構において、上記作動装置として電動シリンダが使用され、上記電動シリンダのピストンが上記ロッド部材に連結されていることを特徴とするトリガー機構。
【0014】
〈構成3〉
構成1に記載のトリガー機構において、上記作動装置として上記ロッド部材を吸着できる電磁石が使用されていることを特徴とするトリガー機構。
【0015】
〈構成4〉
構成3記載のトリガー機構において、上記電磁石は上記ロッド部材を常時吸着し、上記スイッチが作動したとき上記ロッド部材を上記電磁石から離間させるものであることを特徴とするトリガー機構。
【0016】
〈構成5〉
構成1に記載のトリガー機構において、上記作動装置として電動シリンダが使用され、上記電動シリンダの先端にくさび形状をなす可動子を配設し、上記可動子の傾斜面に直交しかつ摺動して往復移動するロッド部材を配設したことを特徴とするトリガー機構。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例を用いて説明する。なお、以下に述べる各実施例の図面には共通する部分に同一符号を付している。
図1は本発明の実施の一形態による免震部材及びそのトリガー機構全体の概念図を示している。同図において、基礎面1と建物2との間に、免震部材3、復元ゴム4及びその近傍にトリガー機構5がそれぞれ設置されている。
免震部材3は、基礎面1上に配置されたすべり板3aと、すべり板3a上を摺動する摺動部材3bと、建物2の底部に固定されて摺動部材3bを保持する保持体3cとからなる周知のすべり支承であるが、転がり支承でもよい。
【0018】
復元ゴム4は、ゴム板と金属板とを交互に積層してなる周知の積層ゴム体であり、すべり支承3のすべり板3aと摺動部材3bの水平移動後の相対位置を復元させる役割を有している。
【0019】
トリガー機構5は、基礎面1に固設された作動装置6、この作動装置6に連結されたロッド部材7、建物2の底部に設けられてロッド部材7を挿脱自在に嵌入させる凹部からなる係止部8、作動装置6に電力を供給して駆動させるバッテリ9、建物2の屋根上に設置された風力計10、この風力計10により一定以上の風力が感知されたとき設定信号を出力するコントローラ11、作動装置6とバッテリ9との間の電気回路に設けられ、コントローラ11からの設定信号を受信したとき開閉動作するスイッチ12をそれぞれ備えている。
【0020】
バッテリ9は、充電器13を介して家庭用電源に接続され、あるいは建物2の屋根上に設置された風力発電機14およびソーラ発電機15の一方あるいは両方に接続されている。
符号16は風力発電機14およびソーラ発電機15を制御するコントローラを示している。
【0021】
上記構成において、コントローラ11は、例えば風力計10が風速20m/秒以上を計測したときスイッチ12をONし、それ以外はスイッチ12をOFFすることが予め設定され、必要に応じてその設定信号を出力する。また、コントローラ11では設定信号を自動出力だけではなく、マニュアル出力操作も行うことができるようにすることが好ましい。
【0022】
このようにすることにより、風力計10が設定値以上の風力を感知したとき、コントローラ11から設定信号が出力されスイッチ12をONさせる。そして、作動装置6が駆動しロッド部材7を係止部8内に移動するという一連の動作が行われ、建物2が基礎面1にロックされる。
【0023】
また、風力計10が設定値以上の状態から設定値未満の風力になったことを感知したとき、コントローラ11から設定信号を出力してスイッチ12がOFFすることにより作動装置6のピストンが逆方向に移動してロッド部材7を係止部8内から離間させ、建物2と基礎面1とのロックが解除される。
【0024】
作動装置6を駆動するバッテリ9の充電は、家庭用電源で可能であり、仮に停電により家庭用電源が使用できなくても1〜2日の作動装置6の作動が可能である。しかしながら、非常用の設備であることを考慮すると、風力発電機14、ソーラ発電機15から充電器13を充電する完全分離型が望ましい。また非常用設備のため、風力計10を複数個設けることが望ましい。
【0025】
なお、例えば平面形状がほぼ四辺形の軽量構造物を、8体の剛すべり支承の左右対称に4体ずつ配置すると共に4体の復元ゴムを四辺の各中央部に1体ずつ配置して支承した場合、トリガー機構5の作動装置6、ロッド部材7および係止部8を、1箇所以上の任意の場所に設置してもよいが、風力による建物2の揺動が常に並進するとは限らないので、対向する2辺に2箇所ずつ、計4箇所に設置することが望ましい。
【0026】
また、総重量が392kN(40tonf)程度の戸建住宅の場合、ロッド部材7の直径は30乃至50mm程度でよく、長さを200mmとしてもロッド部材71本の重量は1乃至2kg程度で非常に軽量かつコンパクトなトリガー機構5とすることが可能である。
【0027】
図2は、作動装置6として電動シリンダ6Aを使用した実施例を示している。図2において、基礎面1に突出部20が設けられ、この突出部20の上面中央部に取付け孔21が設けられている。そして、取付け孔21に対向する建物2の底部に、凹部22が設けられている。取付け孔21の内部に、電動シリンダ6Aが設置され、さらに電動シリンダ6Aのピストン23に連結されたロッド部材7が配置されている。凹部22はロッド部材7を挿脱自在に嵌入する係止部8である。
符号24は、電動シリンダ6Aとバッテリ9等とを電気的につなぐ配線を示している。
【0028】
上記実施例では、通常時は建物2とロッド部材7上端面との間には数mmから数十mmの隙間があるが、強風時にはバッテリ9との通電により電動シリンダ6Aが作動し、ロッド部材7を上昇させ建物2の底部に設けた係止部8に嵌入されて建物2が基礎面1にロックされる。風がおさまれば、バッテリ9からの通電が解除されるので、ロッド部材7が元の位置に復帰され、地震時の免震効果を発揮する状態となる。
【0029】
ロッド部材7としては鋼製の丸棒が好ましく、また係止部8との嵌合の際、スムーズな挿入ができるように、外周面にフッ素樹脂等によりコーティングが施されている。
また、非常時の設備につき、風力計のコントローラ11からのマニュアル操作による定期的なトリガー機構5の作動チェックを行うことが望ましい。
【0030】
図3は、作動装置6として電動シリンダ6Aを使用した実施例を示している。図2との違いは、電動シリンダ6Aを建物2側に、係止部8を基礎面1側にそれぞれ配設したことである。
図2と図3の動作原理は同様であるので、その重複説明を省略するが、基礎面1および建物2の構造等により適宜使い分けられる。
【0031】
図4は、作動装置6として電磁石6Bを使用した実施例を示している。
図4において、突出部20の取付け孔21の内部に、ロッド部材7が配置され、凹部22の奥部には電磁石6Bが設置されている。
凹部22の開口部はロッド部材7を挿脱自在に嵌入する係止部8である。電磁石6Bにはバッテリ9等とを電気的につなぐ配線24が接続されている。
この実施例は、通常時には建物2とロッド部材7上端面との間には数mmから数十mmの隙間がある。強風時にはバッテリ9からの通電により電磁石6Bが駆動し、ロッド部材7を吸着して建物2の底部に設けた係止部8に嵌入させ、建物2が基礎面1にロックされる。風がおさまれば、バッテリ9からの通電が解除されるので、ロッド部材7が電磁石6Bから離間して元の位置に復帰され、地震時の免震効果を発揮する状態となる。
【0032】
ロッド部材7は、鋼製の丸棒が好ましく、また係止部8との嵌合の際、スムーズな挿入を行うことができるように、外周面にフッ素樹脂等によりコーティングが施されていることが望ましい。またロッド部材7の復帰をスムーズに行うために、ロッド部材7の下端部をテーパ形状とすることが望ましい。また、非常時の設備につき風力計のコントローラ11からのマニュアル操作による定期的なトリガー機構5の作動チェックを行うことが望ましい。
【0033】
図5は、作動装置6として電磁石6Bを使用した実施例を示しているが、図4との違いはロッド部材7の上部を電磁石6Bのコアと兼用したことである。すなわち、ロッド部材7の上部は電磁石6Bの中心孔内にばね25を介して挿入されている。
この実施例においては、常時が通電状態で電磁石6Bがロッド部材7を吸引した状態であって基礎面1と建物2が非ロック状態であり、非通電状態になったときロッド部材7が下降して凹部22に嵌入しロック状態となる。
【0034】
図6は、作動装置6として電磁石6Bを使用した実施例を示している。
図6において、基礎面1に突出部20が設けられ、突出部20に対向する建物2の底部に凹部22が設けられている。突出部20に、電磁石6Bおよび電磁石6Bにばね25を介して連結されたロッド部材7が設置されている。凹部22はロッド部材7を挿脱自在にロックする係止部8である。ばね25はクッション効果を奏するものである。
【0035】
この実施例では、電磁石6Bが常時吸着タイプであり、強風時に通電OFFとされて電磁石6Bの磁力から開放されたロッド部材7が上昇して建物2と基礎面1とをロック状態とする。
但し、風がおさまった後に、ロッド部材7を電磁石6Bに再セットする。
図4乃至6に示した実施例は、基本原理が同様であり、電磁石の構造や構造物、基礎面の構造により適宜使い分けることができる。
【0036】
図7は、作動装置6として電動シリンダ6Aを使用し、ロッド部材7が電動シリンダ6Aのピストンに直結していないトリガー機構5の実施例を示している。図7において、風荷重による建物2の水平変形に耐え得る平板状のベース30とこの上に置かれた鋼管31とが溶接で固定され、これらが鉄筋等を有するコンクリートの躯体20に埋設されている。
【0037】
鋼管31内に電動シリンダ6Aが設置され、さらに電動シリンダ6Aの上方に、円筒状のホルダ33が嵌入されている。ホルダ33の内径はロッド部材7の外径とほぼ同じで、その外径は鋼管31の内径とほぼ同じである。ホルダ33にロッド部材7が挿脱自在に挿入されている。凹部22の奥部にはゴム板等のクッション材34が配設されている。
【0038】
ホルダ33の少なくとも内周面とロッド部材7の外周面には摺動時の摩擦抵抗を低減するために、フッ素系または二硫化モリブデン系のコーティングが施されている。建物2の底部に、ロッド部材7を受け入れる鋼製凹部22が設けられているが、この凹部22は水平変形時の荷重に耐え得るように鉄筋等を有するコンクリート躯体内に設けられた構造とされている。
【0039】
建物2の構造により凹部22の内径をロッド部材7の外径より2〜20mm程度大きくし、凹部22とロッド部材7の軸心がほぼ一致するようにされる。
通常時および地震時は、図7に示されるように電動シリンダ6Aが作動しないのでロッド部材7は静止状態を保っている。強風時には電動シリンダ6Aが作動してロッド部材7が上昇し凹部22に嵌入されて建物2と基礎面1とはロック状態となる。風がおさまれば、ロッド部材7が下降して通常時の状態に戻る。
【0040】
図8は電動シリンダ6Aとロッド部材7が直結され、かつ電動シリンダ6Aを建物2の底部側に配設した実施例を示している。
この実施例ではロッド部材7が自重で下降しないように、ロッド部材7を電動シリンダ6Aのピストンに固定している。凹部22の奥部にはゴム板等のクッション材34が配設されている。
【0041】
図9は電動シリンダ6Aとロッド部材7が直結されてなく、かつ電動シリンダ6Aを建物2の底部側に設置した例を示している。
この実施例ではロッド部材7が自重で下降しないように、コイルスプリングでロッド部材7を固定している。
【0042】
図7乃至9に示した実施例の基本構成は、電動シリンダ6Aとロッド部材7の動作方向を同軸上にし、電動シリンダ6Aの駆動によりロッド部材7を上下に移動するものである。
ロッド部材7は、横断面が円形であることがよく、上下移動を円滑にするため、上下端部をテーパ形状とされている。またロッド部材7は、やや大きめの内径を有する凹部22に嵌合される。凹部22の奥部にはロッド部材7の衝突を緩和するゴムシートあるいはコイルスプリング等のクッション材34が配設されることが望ましい。
【0043】
図10は電動シリンダ6Aを横置きにした場合のトリガー機構5の要部を示している。この実施例では電動シリンダ6Aのピストンの先端にくさび形状をなす可動子40が連結され、可動子40の傾斜面と、直交するロッド部材7の下端面とが摺動するものである。
この可動子40の水平移動により、直交するロッド部材7が上下移動する構造とされている。この実施例は電動シリンダ6Aを横置きにしなければならない場合に好適する。
【0044】
【発明の効果】
以上、本発明のトリガー機構によれば、電気制御やロッド部材動作用等の常用電源が不要であり、またトリガー作動後にトリガー部品の交換を要することなく再セット可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトリガー機構の実施の形態を示す概念図である。
【図2】同トリガー機構で使用される作動装置の説明図である。
【図3】本発明に係るトリガー機構の第2の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明に係るトリガー機構の第3の実施例を示す説明図である。
【図5】本発明に係るトリガー機構の第4の実施例を示す説明図である。
【図6】本発明に係るトリガー機構の第5の実施例を示す説明図である。
【図7】本発明に係るトリガー機構の第6の実施例を示す説明図である。
【図8】本発明に係るトリガー機構の第7の実施例を示す説明図である。
【図9】本発明に係るトリガー機構の第8の実施例を示す説明図である。
【図10】本発明に係るトリガー機構の第9の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基礎面
2 建物
3 免震部材
4 復元ゴム
5 トリガー機構
6 作動装置
6A 電動シリンダ
6B 電磁石
7 ロッド部材
8 係止部
9 バッテリ
10 風力計
11 コントローラ
12 スイッチ
13 充電器
14 風力発電機
15 ソーラ発電機
20 突出部
21 取付け孔

Claims (5)

  1. 基礎面と構造物との間に設置された免震部材の揺動を抑制するトリガー機構であって、
    前記基礎面もしくは前記構造物のいずれか一方に配設され、ロッド部材を往復動させる作動装置と、
    前記基礎面もしくは前記構造物のいずれか他方に設けられて前記ロッド部材を挿脱自在に嵌入させる係止部と、
    前記作動装置に電力を供給するバッテリと、
    外界に設置された風力計により一定以上の風力が感知されたとき設定信号を出力するコントローラと、
    前記作動装置と前記バッテリとの間の電気回路に設けられ、前記コントローラからの設定信号を受信したとき、前記電気回路を開閉するスイッチと
    を備えたことを特徴とするトリガー機構。
  2. 請求項1記載のトリガー機構において、
    前記作動装置として電動シリンダが使用され、前記電動シリンダのピストンが前記ロッド部材に連結されていることを特徴とするトリガー機構。
  3. 請求項1記載のトリガー機構において、
    前記作動装置として前記ロッド部材を吸着できる電磁石が使用されていることを特徴とするトリガー機構。
  4. 請求項3記載のトリガー機構において、
    前記電磁石は前記ロッド部材を常時吸着し、前記スイッチが作動したとき前記ロッド部材を前記電磁石から離間させるものであることを特徴とするトリガー機構。
  5. 請求項1記載のトリガー機構において、
    前記作動装置として電動シリンダが使用され、前記電動シリンダの先端にくさび形状をなす可動子を配設し、前記可動子の傾斜面に直交しかつ摺動して往復移動するロッド部材を配設したことを特徴とするトリガー機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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