JP2004035749A

JP2004035749A - Method for gasifying waste plastic

Info

Publication number: JP2004035749A
Application number: JP2002195628A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Kotsuru; 小水流　広行; Takafumi Kawamura; 河村　隆文; Hitoshi Sanpei; 三瓶　均; Kiyoshi Uenoyama; 上野山　清; Toshifumi Motochi; 元内　利文; Katsushi Kosuge; 小菅　克志; Toshiya Higuchi; 樋口　俊也; Wataru Shiromizu; 白水　渡; Kentaro Morita; 森田　健太郎
Original assignee: Nippon Steel Corp; Daicel Chemical Industries Ltd
Current assignee: Daicel Corp; Nippon Steel Corp
Priority date: 2002-07-04
Filing date: 2002-07-04
Publication date: 2004-02-05
Anticipated expiration: 2022-07-04
Also published as: JP3980426B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To decrease the amount of oxygen used by carrying out gasification of waste plastic particles at a low temperature. <P>SOLUTION: A method for gasifying a waste plastic comprises partially oxidizing plastic particles containing chlorine with oxygen and steam. In the gasification method, a partial oxidation temperature is ≥1,100 °C and a gas retention time in a gasification furnace is ≥2 sec and generated gas is thermally recovered. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩素を含有する廃プラスチックをガス化する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、資源リサイクルの要望から廃プラスチックのリサイクル利用が進んできているが、未だ廃棄あるいは単純燃焼処理されているものが多いというのが現状である。廃プラスチックの利用方法としては高炉の羽口に吹き込み、鉄鉱石の還元剤として活用する方法やコークス炉に添加して処理する方法等が最近実施されているが、塩化ビニル樹脂等の含塩素プラスチックからは塩素ガスが発生し、機器・配管を腐食させることがあるため、事前に除去する必要がある。塩素分を除去せずに燃料ガスを製造する方法としては、特開平１１−２１６４４５号公報において、廃プラスチックのガス化方法が示されている。この公報においては、気流層のガス化炉の後段にガス冷却装置が設置され、ガス中に含まれる固体分を回収した後、廃プラスチックに含まれる塩素分を塩酸として回収するプロセスが示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平１１−２１６４４５号公報で提示した方法では、ガス化炉の温度を１３００℃以上に上げる必要があり、その温度未満ではガス化が完全には行われないというという問題があった。１３００℃未満でガス化が完全に行われない場合には、廃プラスチック由来の炭化水素成分がガス中に残り、冷却過程でダイオキシンが再合成される可能性があり問題となる。
【０００４】
そこで、本発明は上記問題点を解消し安定した廃プラスチックのガス化炉操業方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明の廃プラスチックのガス化装置および方法は、以下の特徴を有する。
【０００６】
（１）　塩素を含む廃プラスチックをガス化する方法において、部分酸化温度を１１００℃以上として、さらにガス化炉内ガス滞留時間を２秒以上とすることを特徴とする廃プラスチックのガス化方法。
【０００７】
（２）　前記（１）に記載の方法において、発生したガスからの熱回収を行うことを特徴とする廃プラスチックのガス化方法。
【０００８】
【発明の実施の形態】
塩素を含有する廃プラスチックを高温で燃焼あるいはガス化した場合、廃プラスチックに含まれる炭素、水素、塩素等が分離され、ＣＯ、ＣＯ_２、Ｈ_２、Ｈ_２Ｏ、ＨＣｌなどが生成する。廃プラスチックのガス化は、廃プラスチックに含まれる炭素、水素等と反応する酸素量が、当量未満の場合に起こり、部分酸化反応と称する。
【０００９】
一般にゴミ焼却炉などでは、焼却炉出口の排ガスは８００〜９００℃の高温にあり、大量の飛灰（ダスト）とともに、ダイオキシン再合成の原因となる芳香族塩素化合物からなるダイオキシン前駆物質や塩素、塩酸などの酸性物質を含んでいる。
【００１０】
このようなガスを冷却する過程で、ダイオキシンが再合成される。この反応は複雑多岐であるが、現在のところ、以下の２反応が主体であるといわれている。
【００１１】
ｉ）　２５０〜４００℃の温度域で、不完全燃焼により残留した直鎖状炭化水素から大量の飛灰もしくは飛灰中に含まれるＣｕＣｌ_２のような金属塩化物を触媒として、その表面で塩素化反応が生じ、クロロフェノールやクロロベンゼンなどのダイオキシン前駆体が生成しダイオキシンが合成される。本反応は、高速（数秒〜数十秒）で起こるといわれており、本機構による再合成を防止するためには、析出サイト、塩素化触媒の除去とともに、高温排ガスを急速冷却して、上記生成温度領域を短時間で通過させることが肝要となる。
【００１２】
ｉｉ）　２５０〜３５０℃の温度域で、未燃カーボン、空気、水分、無機塩素などが共存した場合に、未燃カーボン粒子表面を析出サイトとして固気あるいは固固反応を介してダイオキシンが生成される。この反応は、化学構造的に関連の薄い物質から合成されるという意味で、デノボ合成（ｄｅ　ｎｏｖｏ　ｒｅａｃｔｉｏｎ）と呼ばれている。この場合も、飛灰表面に析出したＣｕＣｌ_２のような金属塩化物は、合成反応促進触媒として作用する。本反応は、ｉ）に比較して合成速度は桁違いに遅いが、飛灰などの粒子状物質が反応促進サイトとして作用することから、未燃カーボンが付着した飛灰が、比較的低温の上記析出温度範囲に滞留する時間が、ｉ）に比べ長時間にわたるものと想定されることから、排ガス処理工程における再合成ダイオキシンの主体を占めるともいわれている。
【００１３】
従って、従来焼却炉からの排ガスは、２００℃程度まで急速に冷却する必要があったため、熱回収されることなく無駄に捨てられている。そこで、廃プラスチックをガス化する場合、ガス化炉でダイオキシンの前駆体となる炭化水素分を分解除去することで、ガス化ガスを急速に冷却しなくても、ダイオキシンの再合成を防ぐことが可能となる。また、通常ガス化ガス中には酸素ガスが存在しないため、デノボ合成反応は起こらない。このため、廃プラスチックのガス化の際に、炭化水素分を分解除去できる条件で操業すれば、上記問題は起こらないものの、温度条件としては高くする必要があり、ガス化温度が高くなるにつれて、ガス化に必要な酸素量が増加し、その結果生成ガス中の二酸化炭素量が増加し、生成ガスの熱量が低下する。従って、ガス化反応条件として、炭化水素分を分解除去でき、さらにより低い温度条件で生成ガス中の二酸化炭素量を低減できる条件が望まれていた。
【００１４】
本発明者らは、炭化水素分をより低い温度で、ダイオキシンの生成に問題にならない程度に分解するためには、ガス化炉内の滞留時間を長くする必要があることに着目し、具体的にはガス化炉温度は１１００℃以上で、ガス化炉内でのガス滞留時間を２秒以上とすれば、ガス化炉から発生するガス中の炭化水素分を完全に分解できることを見い出した。本願発明の方法では生成ガスを急冷する必要がないため、顕熱を回収することが可能となり、さらに二酸化炭素量の低減により高い熱量のガスを得ることを可能とするものである。
【００１５】
１１００℃未満ではプラスチック粒子から発生する炭化水素成分を完全に分解することはできず、１１００℃の温度では滞留時間２秒以上の条件が必要である。また、ガス化炉での滞留時間が２秒以上の場合、ガス化炉温度の上限は特に規定するものではないが、１３００℃以上になると滞留時間の効果が小さくなることや、熱量的にも不利になる傾向にあるため、１３００℃未満が好ましい。また、滞留時間については、２秒以上であれば特に規定するものではない。
【００１６】
例えば、ガス化炉の温度を１１００℃に低下させるためには、ガス化炉に投入される酸素、空気などの量を減らせば良く、そうすることで生成ガス中の二酸化炭素を減らすことが可能となり、生成ガスの熱量を増加させることが可能となる。つまり、ガス化炉の温度を低下させることは高価な酸素の使用量を減少させ、さらに発熱量を増加させることで、経済的に貢献できる。
【００１７】
ここでガス化炉内のガス滞留時間とは、ガス化炉出口でのガス流量およびガス化炉容積、ガス化炉温度、ガス化炉内圧力より算出されるもので、ガス化炉容積を実ガス流量で割った数値である。従って、ガス化炉内のガス滞留時間を２秒以上とするためには、これらの条件を適宜設定すれば良い。
【００１８】
また、ガス化生成ガスからの熱回収方法としては、化学プラント等で通常用いられている熱交換器等を用いることができるが、特に規定するものではない。
【００１９】
次に、本発明方法について図面を用いて説明する。図１は、本発明方法を実施する装置の一例である。廃プラスチック６はガス化バーナー５からガス化炉１に投入される。通常、廃プラスチックは粒子状のものを扱う。ガス化バーナー５の先端で酸素（または空気）、水蒸気７と混合され、ガス化反応を起こす。ガス化炉１の温度はガス化炉１内に設置された熱電対１２により測定される。廃プラスチック粒子６に含まれる灰分は、ガス化炉１内で溶融し溶融スラグ１１は、ガス化炉１の下部に設けられたスラグタップ１０よりガス化炉１から排出され水槽４で急冷される。生成ガス化ガス８は生成ガス出口２から出た後に熱回収器３に送られ、生成ガス化ガス８中の顕熱が回収され、熱回収後の生成ガス９は熱回収器３より排出される。熱回収器出側温度は水分の凝縮を防ぐため１００℃以上が望ましい。
【００２０】
本願発明での廃プラスチックとは一般廃棄物、産業廃棄物として発生するプラスチックの総称である。また、工業分析による揮発分を７０質量％以上含んだプラスチック樹脂を指す。
また、塩素を含む廃プラスチックの含塩素量については、少くとも含まれていることを意味し、特に規定するものではない。
【００２１】
【実施例】
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
【００２２】
実施例
本発明による実施例を、廃プラスチックを５ｔｏｎ／ｄで処理した場合について説明する。廃プラスチックは、炭素７２質量％、水素１０質量％、酸素９．７質量％、塩素２．５質量％および灰分５質量％を含む組成のものを相当直径６ｍｍ以下に粉砕して、窒素ガス１００Ｎｍ^３／ｈで搬送して、図１に示すように、ガスバーナー５よりガス化炉１に供給した。ガス化炉１の温度は、１２００℃、ガス化炉内圧力は０．１ＭＰａＧ、酸素供給量は１８０Ｎｍ^３／ｈ、ガス化炉投入水蒸気量は６０ｋｇ／ｈで操業を行った。結果として、発生ガス組成は、ＣＯ：３０容量％、ＣＯ２：８．７容量％、水素２５容量％、水蒸気２１．５容量％、窒素１５容量％、塩化水素０．５容量％となった。ガス化炉出口２での発生ガス量は６７５Ｎｍ^３／ｈで、ガス化炉の体積１．３ｍ^３から計算されるガス化炉内ガス滞留時間は２．６ｓｅｃである。このときの生成ガス発熱量は、８．２ＭＪ／Ｎｍ^３−ｄｒｙとなり、高い熱量の生成ガスを得ることができた。このガスから、熱回収器３で熱回収を行い、約２００℃までボイラーでガスを冷却し顕熱を回収した。この時の発生ガス中メタン濃度は０．０１容量％、発生ガス中ダイオキシン類の濃度は０．００２ｎｇ−ＴＥＱ／ｍ^３以下と十分に少ないものであった。
【００２３】
【発明の効果】
本発明の廃プラスチックのガス化方法によって、より低温でのガス化操業が可能となり、より高い熱量のガスを得ることが可能である。また、ガス化に使用する酸素の使用量を減らすことができ、ガス化炉から発生したガスからの熱回収を行うことができるようになり効率の高い操業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明例の廃プラスチックガス化装置概略図。
【符号の説明】
１　ガス化炉、
２　生成ガス出口、
３　熱回収器、
４　水槽、
５　ガス化バーナー、
６　廃プラスチック、
７　酸素（または空気）、水蒸気、
８　生成ガス化ガス、
９　熱回収後の生成ガス、
１０　スラグタップ、
１１　溶融スラグ、
１２　熱電対。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for gasifying waste plastics containing chlorine.
[0002]
[Prior art]
In recent years, recycling of waste plastic has been promoted due to a demand for resource recycling, but at present, there are still many that have been disposed of or simply burnt. Recently, waste plastic has been blown into the tuyere of a blast furnace and used as a reducing agent for iron ore, or added to a coke oven for treatment. Must be removed in advance because chlorine gas is generated from it and may corrode equipment and piping. As a method for producing a fuel gas without removing chlorine, Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-216445 discloses a method for gasifying waste plastic. This publication discloses a process in which a gas cooling device is installed at a stage subsequent to a gasification furnace for an airflow layer, and after recovering solid content contained in gas, recovering chlorine content contained in waste plastic as hydrochloric acid. I have.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-216445, it is necessary to raise the temperature of the gasification furnace to 1300 ° C. or higher, and there is a problem that the gasification is not completely performed below the temperature. If the gasification is not completely performed at a temperature lower than 1300 ° C., hydrocarbon components derived from waste plastic remain in the gas, and there is a possibility that dioxin may be resynthesized in the cooling process, which poses a problem.
[0004]
Accordingly, an object of the present invention is to solve the above-mentioned problems and to provide a stable waste plastic gasifier operating method.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The waste plastic gasifier and method of the present invention that has solved the above-mentioned problems have the following features.
[0006]
(1) A method for gasifying waste plastic containing chlorine, wherein the partial oxidation temperature is 1100 ° C. or higher and the gas residence time in the gasification furnace is 2 seconds or longer.
[0007]
(2) The method for gasifying waste plastic according to the method according to (1), wherein heat is recovered from the generated gas.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
When a waste plastic containing chlorine is burned or gasified at a high temperature, carbon, hydrogen, chlorine and the like contained in the waste plastic are separated, and CO, CO ₂ , H ₂ , H ₂ O, HCl and the like are generated. Gasification of waste plastics occurs when the amount of oxygen that reacts with carbon, hydrogen, etc. contained in the waste plastics is less than an equivalent, and is referred to as a partial oxidation reaction.
[0009]
In general, in waste incinerators and the like, the exhaust gas at the outlet of the incinerator is at a high temperature of 800 to 900 ° C., and together with a large amount of fly ash (dust), dioxin precursor and chlorine, which are aromatic chlorine compounds that cause dioxin resynthesis, Contains acidic substances such as hydrochloric acid.
[0010]
In the process of cooling such a gas, dioxin is resynthesized. This reaction is complex and diverse, but at present it is said that the following two reactions are mainly involved.
[0011]
i) In a temperature range of 250 to 400 ° C., a large amount of fly ash or a metal chloride such as CuCl ₂ contained in the fly ash is used as a catalyst from linear hydrocarbons remaining after incomplete combustion, and chlorine is applied on the surface thereof. A dioxin precursor such as chlorophenol or chlorobenzene is generated to synthesize dioxin. This reaction is said to take place at a high speed (several seconds to several tens of seconds). To prevent resynthesis by this mechanism, the high temperature exhaust gas is rapidly cooled by removing the precipitation site and the chlorination catalyst, and It is important to pass through the generation temperature range in a short time.
[0012]
ii) When unburned carbon, air, moisture, inorganic chlorine, and the like coexist in the temperature range of 250 to 350 ° C., dioxin is generated via solid-gas or solid-solid reaction with unburned carbon particle surfaces as deposition sites. You. This reaction is called de novo synthesis in the sense that it is synthesized from substances that are chemically structurally related. Also in this case, the metal chloride such as CuCl ₂ deposited on the fly ash surface acts as a synthesis reaction promoting catalyst. In this reaction, the synthesis rate is orders of magnitude slower than in i), but since particulate matter such as fly ash acts as a reaction accelerating site, the fly ash with unburned carbon is relatively low in temperature. Since it is assumed that the residence time in the above-mentioned precipitation temperature range is longer than in the case of i), it is said that the main component of the resynthesized dioxin in the exhaust gas treatment step.
[0013]
Therefore, the exhaust gas from the incinerator has conventionally been required to be rapidly cooled to about 200 ° C., and thus is wastefully discarded without heat recovery. Therefore, when gasifying waste plastics, it is possible to prevent the resynthesis of dioxin without rapidly cooling the gasified gas by decomposing and removing the hydrocarbons that are the precursors of dioxin in the gasifier. It becomes possible. Further, since no oxygen gas is usually present in the gasification gas, no de novo synthesis reaction occurs. For this reason, at the time of gasification of waste plastics, if operating under conditions that can decompose and remove hydrocarbon components, the above problem does not occur, but it is necessary to increase the temperature conditions, and as the gasification temperature increases, The amount of oxygen required for gasification increases, and as a result, the amount of carbon dioxide in the product gas increases, and the calorific value of the product gas decreases. Therefore, as the gasification reaction conditions, there have been demands for conditions capable of decomposing and removing hydrocarbon components and reducing the amount of carbon dioxide in the product gas at lower temperature conditions.
[0014]
The present inventors have focused on the fact that in order to decompose hydrocarbon components at lower temperatures to such an extent that dioxin generation does not become a problem, it is necessary to increase the residence time in the gasification furnace, and specifically, It has been found that if the gasification furnace temperature is 1100 ° C. or higher and the gas residence time in the gasification furnace is 2 seconds or longer, the hydrocarbons in the gas generated from the gasification furnace can be completely decomposed. In the method of the present invention, it is not necessary to rapidly cool the produced gas, so that it is possible to recover sensible heat and to obtain a gas having a high calorific value by reducing the amount of carbon dioxide.
[0015]
If the temperature is lower than 1100 ° C., the hydrocarbon component generated from the plastic particles cannot be completely decomposed. At a temperature of 1100 ° C., a residence time of 2 seconds or more is required. Further, when the residence time in the gasifier is 2 seconds or longer, the upper limit of the gasifier temperature is not particularly specified, but when the residence time is 1300 ° C or higher, the effect of the residence time is reduced, and the calorific value is also reduced. Since it tends to be disadvantageous, the temperature is preferably lower than 1300 ° C. Further, the residence time is not particularly limited as long as it is 2 seconds or more.
[0016]
For example, in order to lower the temperature of the gasifier to 1100 ° C, it is only necessary to reduce the amount of oxygen, air, etc. supplied to the gasifier, thereby reducing the carbon dioxide in the product gas. Thus, the calorific value of the generated gas can be increased. In other words, lowering the temperature of the gasification furnace can reduce the amount of expensive oxygen used, and further increase the heat generation, thereby making an economic contribution.
[0017]
Here, the gas residence time in the gasifier is calculated from the gas flow rate at the gasifier outlet, the gasifier volume, the gasifier temperature, and the gasifier pressure. It is a numerical value divided by the gas flow rate. Therefore, in order to set the gas residence time in the gasification furnace to 2 seconds or more, these conditions may be appropriately set.
[0018]
As a method for recovering heat from the gasification product gas, a heat exchanger or the like generally used in a chemical plant or the like can be used, but is not particularly limited.
[0019]
Next, the method of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows an example of an apparatus for implementing the method of the present invention. The waste plastic 6 is supplied from the gasification burner 5 to the gasification furnace 1. Normally, waste plastics are in the form of particles. At the tip of the gasification burner 5, oxygen (or air) and water vapor 7 are mixed to cause a gasification reaction. The temperature of the gasifier 1 is measured by a thermocouple 12 installed in the gasifier 1. The ash contained in the waste plastic particles 6 is melted in the gasification furnace 1, and the molten slag 11 is discharged from the gasification furnace 1 through a slag tap 10 provided at the lower part of the gasification furnace 1 and rapidly cooled in the water tank 4. . The generated gasification gas 8 is sent to the heat recovery unit 3 after exiting from the generation gas outlet 2, and the sensible heat in the generation gasification gas 8 is recovered. The generated gas 9 after heat recovery is discharged from the heat recovery unit 3. You. The outlet temperature of the heat recovery unit is desirably 100 ° C. or higher to prevent condensation of moisture.
[0020]
Waste plastic in the present invention is a general term for plastics generated as general waste and industrial waste. Further, it refers to a plastic resin containing 70% by mass or more of volatile matter by industrial analysis.
Further, the chlorine content of the waste plastic containing chlorine means that it is contained at least, and is not particularly specified.
[0021]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0022]
Example An example according to the present invention will be described for the case where waste plastic is treated at 5 ton / d. Waste plastic having a composition containing 72% by mass of carbon, 10% by mass of hydrogen, 9.7% by mass of oxygen, 2.5% by mass of chlorine and 5% by mass of ash is pulverized to an equivalent diameter of 6 mm or less, and nitrogen gas 100Nm ^It was conveyed at ³ / h, and was supplied to the gasification furnace 1 from the gas burner 5 as shown in FIG. The gasification furnace 1 was operated at a temperature of 1200 ° C., a gasification furnace internal pressure of 0.1 MPaG, an oxygen supply amount of 180 Nm ³ / h, and a gasification furnace input steam amount of 60 kg / h. As a result, the composition of the generated gas was 30% by volume of CO, 8.7% by volume of CO2, 25% by volume of hydrogen, 21.5% by volume of steam, 15% by volume of nitrogen, and 0.5% by volume of hydrogen chloride. The amount of gas generated at the gasification furnace outlet 2 is 675 Nm ³ / h, and the gas residence time in the gasification furnace calculated from the gasification furnace volume of 1.3 m ³ is 2.6 sec. The calorific value of the generated gas at this time was 8.2 MJ / Nm ³ -dry, and a generated gas having a high calorific value could be obtained. From this gas, heat was recovered by the heat recovery unit 3 and the gas was cooled to about 200 ° C. by a boiler to recover sensible heat. At this time, the concentration of methane in the generated gas was 0.01% by volume, and the concentration of dioxins in the generated gas was 0.002 ng-TEQ / m ³ or less, which was sufficiently low.
[0023]
【The invention's effect】
The gasification method of waste plastic according to the present invention enables a gasification operation at a lower temperature, and it is possible to obtain a gas having a higher calorific value. Further, the amount of oxygen used for gasification can be reduced, and heat can be recovered from gas generated from the gasification furnace, so that highly efficient operation is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a waste plastic gasifier of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 gasifier,
2 Product gas outlet,
3 heat recovery unit,
4 aquarium,
5 gasification burners,
6 Waste plastic,
7 oxygen (or air), water vapor,
8 generated gasification gas,
9 generated gas after heat recovery,
10 slug taps,
11 molten slag,
12 Thermocouple.

Claims

A method for gasifying waste plastics containing chlorine, wherein the partial oxidation temperature is set to 1100 ° C. or higher, and the gas residence time in the gasification furnace is set to 2 seconds or longer.

2. The method according to claim 1, wherein heat is recovered from the generated gas.