JP2004035395A - ガラス溶融物を清澄するための装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス溶融物が先行技術に係る清澄部より比較的短い清澄部で気泡が無くなるように流速プロフィールが調整されるタイプのガス溶融物を清澄するための装置を提供すること。
【解決手段】ガラス溶融物を清澄するための装置は、ガラス溶融物から上昇する気泡を除去するために、水平に延びる清澄部を有する清澄ユニットを有する。該清澄部は開放流路流を備えた装置の清澄部とは対照的に短くできるように、本発明に係る清澄部が形成されて、ガラス溶融物流速が、同じ装入量に対する開放流路流の対応する流速と比較してその底部近くで、その実質的な長手方向部分にわたり高く、またガラス溶融物の表面近くで低くなる。この清澄部は、該清澄部を流れるガラス溶融物に接触し気泡を逃がすことができる少なくとも1つの開口を有する耐火カバーで少なくとも一部が覆われていることが有利である。さらに、この清澄部にはガラス溶融物の望ましい改良された流速プロフィールを得るための形状をした組み込み部品を設けることができる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも水平に延びた清澄部を有し、該清澄部を通って流れるガラス溶融物から上昇する気泡を除去するようにした清澄ユニットからなる、ガラス溶融物を清澄するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かなりの量の気体が出発原料の混合物の化学反応の結果としてガラス溶融物で製造される。概略推定値によれば、約1kgのガラスが1.2kgの出発混合物から製造され、すなわち、溶融時に、1/5の混合物重量が気体の形態で解放される。その他の気体は物理的に該混合物と共に運ばれるか燃焼熱源により導入されガラス溶融物に入る。
殆どの気体は勿論ガラスの最初の溶融時に出てゆくが、かなりの部分が溶融物に捕捉される。捕捉された気体の一部がガラス溶融物に溶ける。他の部分は局在する気体介在物、所謂気泡としてガラス溶融物に残存する。この気泡の内圧が溶融気体の平衡圧より高いか、あるいは低い場合に、その気体はそれぞれ成長するか、あるいは収縮する。気泡はその理由から大きさが異なる。
ガラスの気泡はガラス溶融物から作られたガラス又はガラスセラミック本体の特性を損なうため、ガラス溶融物を清澄するか純化しなければならない。
【0003】
用語「ガラスの清澄」は、主溶融プロセスに続く所謂清澄領域での溶融物処理工程を意味する。
種々の方法が清澄方法として考案されている。
気泡とガラス溶融物との間の密度差によるその浮力のため気泡が溶融物に生じ、その後、大気中に出る傾向がある。しかし、このプロセスは他からの影響受けないとかなりの時間がかかり、これにより必要な長い処理時間のために非常に高価な製造プロセスとなる。従って、ガラス溶融物の粘度を下げ、それにより気泡の上昇速度を上げるために、清澄ゾーンで高温にすることが公知である。勿論、この温度をさらに上昇させることは、製造プロセスにさらにかなりのコスト負担となる。さらに、高温でガラス溶融物から種々の成分を蒸発させる危険があり、不具合となる。これによって望ましくない不都合な結果を種々招くことがある。気泡径を大きくすると、気泡の上昇速度を増大させる可能性がある。しかし、清澄時の通常の温度上昇はそれ自体目立った気泡径の増大にはつながらない。温度依存酸化状態を有する酸化物を用いたガラスの化学的清澄方法が、ガラス溶融物を清澄させる定評のある最適の方法である。特に、清澄剤Sb酸化物、As酸化物及びSn酸化物がこの後者方法で使用されている。化学的清澄方法はガラス溶融物に気体を解放するが、これが搬送プロセス中に気泡となる。気泡に達する気体量が望ましい気泡成長をもたらす。
【0004】
また、ガラスの化学組成を大きく乱さず、あるいは損壊しない状態にする所謂、物理的清澄方法が公知である。ガラス溶融物の物理的清澄は、物理的方法で気泡の溶融物の表面への上昇を「強制する」ことに基づいている。そこで該気泡が破れ、その気体内容物を解放するか、溶融物に溶かす。
非常に多数の先行技術文献に記載されている所謂低圧清澄は広く使用されている物理的清澄プロセスである。このプロセスは例えばEP0908417に記載されている。
低圧清澄では、溶融物中に存在する気泡が成長する。気泡清澄はボイル−マリオット(Boyle−Marriotte)の法則、「P・V=一定」による。すなわち、圧力が下がれば、容積が増加し、とりわけ気泡中に存在する気体の分圧が溶融物中の気体の分圧以下に低下される。従って、気体が溶融物から気泡内に流れる。この効果のために気泡が成長し、溶融物の表面により迅速に上り、そこで破れるか、そこで「掬い取られる」。また、溶融気体から新しい気泡を同時的に、所謂核で生成する傾向(壁、ミニバブル)も考慮する必要がある。この後者のプロセスは、一般的に適切な方法で抑制できるフォームをもたらす。
【0005】
気泡がガラス溶融物の表面に上る速度を上げるために、気泡の成長を加速するこの方法に加えて、EP0940210A1に記載されたような適切な清澄バンクで、及び/又は以下に述べる清澄ユニットの水平清澄部で、清澄されるガラス溶融物の流れガイドが非常に重要であると考えられる。
ガラス溶融物の流れは、気泡の上昇が同様に改良されるようにできる限り調整される。公知清澄ユニットでは、ガラス溶融物の表面まで気体が上昇することは、ガラス溶融物又は清澄容器の高さではなく、清澄ユニットの底部とガラス溶融物の表面との間のガラス溶融物の高さが低いことで改善される。
公知清澄ユニットの清澄部、すなわち、低圧清澄ユニットの清澄バンク及び水平清澄部には本質的に開放された流路流がある。このタイプの流れは清澄部の横方向壁と底部にガラス溶融物が付着しているのが特徴である。清澄部の側壁と底部から開始して、清澄ユニットの中心及びガラス溶融物の表面に移動するにつれ、流速が増大する。
【0006】
図5A及び5Bは清澄ユニットの開放流路又は導管の公知流れ又は流速プロフィールを示している。図5Aはこの開放流路の長手方向断面図であり、一方、及び図5Bは該開放流路の上面図である。一般に、幾つかの付随対流も生じる。通常の小さなガラス浴高さと良好な断熱性では、対流が処理量に対して小さく、従って無視することができる。
しかし、この公知流速プロフィールは、清澄ユニットに比較的大きな構造的容積が必要とされるため、ガラス溶融物から気泡を除去するには不具合がある。その理由は、気泡の上昇のために底部近くのガラス溶融物の一部が、清澄ユニットでのかなり短い流れ距離に既に気泡が無いからである。しかし、底部近くのガラス溶融物の一部が清澄ユニットの出口に比較的ゆっくりと流れる。それはまた、その上を流れるガラス溶融物の一部から気泡を供給される。清澄ユニットの大きさ又は寸法、すなわち、清澄部の長さは表面近くのガラス溶融物一部の流速で決定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ガラス溶融物が先行技術に係る清澄部より比較的短い清澄部で気泡が無くなるように流速プロフィールが調整される上記タイプのガス溶融物を清澄するための装置を提供することにある。これは、臨界直径以上の直径のガラス気泡全てが本発明による装置で除去されることを意味している。この臨界直径より小さな直径の気泡はガラス溶融物中に存在する。臨界直径以上の気泡がガラス溶融物中になければ、ガラス溶融物は気泡が無いことになる。
以下さらに明らかになるこの発明の目的、その他は、清澄部に流れるガラス溶融物から上昇する気泡を除去する、少なくとも1つの水平に延びる清澄部を有する清澄ユニットからなるガラス溶融物を清澄する装置で達成される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ガラス溶融物の底部近くのガラス溶融物流速が、等しい装入量の開放流路流の底部近くのガラス溶融物流速に比較して清澄部の実質的な長手方向部分で高くなるように、及び/又は、ガラス溶融物表面近くのガラス溶融物流速が、等しい装入量の開放流路流のガラス溶融物の表面近くのガラス溶融物流速に比較して低くなるように、清澄部が形成される。
この清澄装置の好ましい実施形態では、水平に延びる清澄部に対して延びる水平面上に分布したガラス溶融物流速が、等しい装入量の開放流路流の場合より変化が小さくなるように、該水平に延びる清澄部が形成されている場合に、該清澄装置は特に有利である。
開放流路流の流速プロフィールと比較して清澄ユニットのガラス溶融物の流速プロフィールを変えることで、長手方向の短い清澄部に沿ってガラス気泡の分離が改善される。これは、小さな構造物容積がこの清澄ユニットに可能であることを意味している。これは開放流路流を備えた現行の実施形態に比較して実質的に有利である。
【0009】
他の利点は既存の清澄ユニットにおいて、後からの又は付加的な設計変更で、効率の増大、例えば高装入量が可能である。
一方で、気泡が上昇したことで気泡が無くなったガラス溶融物の部分が清澄ユニットの出口に可能な最大流速で到達し、他方で、それと対照的にまだ気泡が無くなっていない部分がその出口にできるだけ少ない流速で流れることで、最適流速プロフィールが本発明に係る清澄ユニットで達成される。
ガラス溶融物の領域の表面近くに浸漬され、従って流速に影響を与える清澄部用組み込みユニットが公知である。これらの公知組み込みユニットの全てが一般に局部的にのみ流れに影響するものである。対照的に、本発明の場合には、流れが清澄部の実質的な長手方向部分に沿って影響される。そのようにしてのみ、図5A及び図5Bに示した先行技術の流速プロフィールを本発明の目差す意味に変えることができる。
【0010】
EP0908417A2は上昇する気泡を阻止するために溶融物浴にバリヤーが浸漬されている水平清澄バンクを示している。これらのバリヤーはフォーム(発泡)バリヤーとして作用し、ガラス溶融物の流れ方向に対して横方向に延びている。これらバリヤーは流れ状態を局部的に変えるが、そのバリヤーはここに開示された発明に相当するものではない。
さらに、USP5,433,765A、及びJP06321547Aのジャパ抄は、ガラス浴表面から底部近くまで達する組み込みユニットとしての攪拌器を備えた、ガラス溶融物が流れ込む清澄ユニットを開示している。該攪拌器が作動していなければ、その攪拌器は流れを局部的にのみ、つまりガラス溶融物流路の実質的な長手方向部分に沿って影響を与えない。攪拌器が実質的に底部まで達するため、ガラス浴表面近くでは流速が比較的小さい。
本発明が対象とする流速プロフィールはこの種の攪拌器を使用して得ることはできない。
作動時には、該攪拌器はガラス溶融物を十分混合/均質化する。これは、該清澄ユニット内の気泡がガラス溶融物と十分に混合されることも意味している。対照的に、本発明の場合の請求された組み込みユニットの目的は気泡をガラス溶融物から分離することにある。
【0011】
AT230033はガラス流に影響を与えるための抵抗体を有するガラス溶融浴を備えた一つのユニットを開示している。ダム体とも呼ばれる抵抗体が主流れ方向に実質的に垂直のダムのように配置されている。このように、抵抗体はユニットの流れ方向の流速プロフィールに局部的にのみ、つまり、流れ方向の縦方向又は長手方向部分に沿ってではなく影響を与える。これは気泡をガラスから分離するための別の有効な分離作用を得るには不十分である。
DE2743289A1は2基の攪拌器部と、前方炉床又は沈降タンク(セットラー)に複数の板を備えた干渉組み込み部品とを備えたガラス溶融物の均質化装置を開示している。該板の下端部は前方炉床又は沈降タンクの底部に接触しており、該前方炉床又は沈降タンクの隣接横壁と協働するシア面を構成している。従って、この組み込み部品の目的は底部からガラス浴表面までの全高にわたってガラス溶融物にあるシアを与えることにある。放物線状流速プロフィールが板間に延びている水平面で得られる。板間の、該板に平行な垂直面では、ガラス浴高さに放物線的依存する流速プロフィールが、該ユニットの底部(境界状態)から0m/秒から増大する。最大流速はガラス浴表面で達するか、あるいはその板とガラス浴高さの間隔の比率によりすでにその浴表面下で達している。そのため、最大流速は上部域では変わらない。本発明に係る底部近くの場合より、ガラス浴表面近傍で小さな流速の流速プロフィールを調節する組み込みユニットの配置は上記DE2743289に記載されていない。攪拌器に関する限り、同じことがUSP5,433,765Aに開示された組み込み部品に当てはまる。
【0012】
特許請求の範囲で請求された清澄装置の好ましい実施形態では、少なくとも1つの水平に延びる清澄部は、耐火性カバーを備えた水平に延びる流れダクトである。このカバーは該水平に延びる流れダクトの少なくとも一部上に延びており、それによりガラス溶融物の表面が水平に延びる流れダクトの実質的に長手方向部分にわたり該カバーに接触している。この実施形態では、このカバーには、ガラス溶融物が水平に延びている流れダクト内にあれば、該ガラス溶融物の自由面が気泡を逃がすようになっている少なくとも1つの開口が設けられている。
他の実施形態ではあるいはさらに、少なくとも1つの組み込み部品が少なくとも1つの水平に延びている清澄部の流れダクトに設けられている。この組み込み部品はガラス溶融物内に少なくとも一部が浸漬されるように形成され、ガラス溶融物のその表面近くの上部に配置することができる。その組み込み部品はガラス溶融物の主流方向に水平にあるいは小さな角度であるいは垂直にあるいは垂直方向に対してわずかに傾斜して延びることができる。該組み込み部品は流れダクトにしっかりと又は柔軟に取り付けることができる。
【0013】
本発明に係る清澄装置の好ましい実施形態では、少なくとも1つの組み込み部品が、互いにストリップで連結されて流れダクト内に配置された複数の平行バー又はロッドからなっている。また、該少なくとも1つの組み込み部品は、ガラス溶融物流れ方向に延びる互いに平行に配置された複数の抵抗体(流体)で形成されている。しかし、これらの組み込み部品が本発明の利点を与えるために清澄部の実質的に縦方向又は長手方向部分に延びる必要があることは上記のように重要である。
本発明の目的、特徴及び利点は添付図面を参照にして以下の好ましい実施形態の説明により、より詳細に例示されるであろう。
【0014】
【発明の実施形態】
図1は、ガラス溶融物を清澄するための改良された機能を有する本発明に係る清澄ユニットの水平に延びる清澄部で清澄されるガラス溶融物の流速プロフィールを示している。密度差のためにガラス溶融物から気泡が上昇する、気泡をガラス溶融物から除去するためのこの種の清澄装置は、多くの異なった形態が公知である。この種の清澄装置は1例として、USP1,598,308に記載されている。この装置はここではこれ以上詳細に説明しない。
開放流路での流速プロフィールと比較して、図1Aに示したように、流速が清澄流路の底部近くの清澄部の実質的に長手方向部分で増大され、ガラス溶融物の上面近くで減少している。それにより、気泡が上昇したため比較的気泡が無い底部近くのガラス溶融物の部分は、清澄部の出口までかなり高速で走行している(図5A及び図5Bに示した先行技術の場合に比べて)。また、上層では気泡が完全にまだ無くなっていないガラス溶融物の部分が出口までかなり速度を下げて流れ、清澄時間を多くとることができる。
【0015】
また、図1Bに示したように、流れダクトを通る水平面に、すなわち流れダクトの流れ方向に対して横方向に、流速が一様であるか、又は、変動が小さい(図5A及び図5Bに示した先行技術の場合に比べて)。この種の流れは、先行技術清澄装置と比較してガラス溶融物からの気泡の除去が改善される。
図1A及び図1Bに示した流速プロフィールは本発明に係る請求された清澄装置の実施形態では代表的なものにすぎず、以下の図2ないし図4に示された構成のみを、個々に、又は、互いに組み合わせて達成されるわけではない。
図2は、矢印の方向に清澄されるガラス溶融物を入れる上昇シャフトと清澄されたガラス溶融物をガイドする下降シャフトとを有する公知の耐火材料(耐火石、白金など)製の清澄部を形成する水平流れダクト1を示している。
【0016】
開放流路流の流速プロフィールを変えるため、流れダクトは適切な材料、例えば耐火石、白金などの、清澄流路の実質的に長手方向部分に沿って延びるカバー4を有している。このカバーは、ガラス溶融物の上面がこのカバーに接触するように流れ流路上に亘って配置されている。このカバーは少なくとも1つの開口5を有しており、この開口5ではガラス溶融物の表面が露出されている。開口5はカバーまで上昇する気泡の全てが露出面に到達できるように形成されている。気体室6は自由面上に配置されている。気泡はこの気体室に逃げる。そこから該気体はこのユニットの外部の周囲大気に達する。
カバー4がガラス溶融物に直接接触しているため、ガラス溶融物は接触ゾーンでゆっくり流れて、流速プロフィール7は、図5Aに示した先行技術流速プロフィールと比較して、流れ特性が補償されあるいはバランスが保たれている。露出ガラス浴面を備えた実施形態と比較してカバー4を有するこの実施形態の別の利点は、ガラス溶融物から蒸発する成分の質量がカバーで低下されることである。
【0017】
他の実施形態では、少なくとも1つの組み込み部品がガラス溶融物表面近くのガラス溶融物領域に設けられている。この組み込み部品は、図1A及び図1Bに示した流速プロフィールが得られるように、流速プロフィールを変えることができる。この少なくとも1つの組み込み部品は、白金、モリブデン、耐火セラミック材料などの適切な材料製である。
一般に、この他の実施形態は、以下のようにする必要がある。すなわち、
−組み込み部品は清澄部の実質的な長手方向部分に沿ってガラス流に影響を与える。
−組み込み部品はガラス溶融物に一部があるいは完全に浸漬されており、且つ
−ガラス溶融物の上面に実質的に配置されており、そして
−好ましくは主流れ方向に平行にあるいはわずかな角度で配置されている。
組み込み部品は、
−垂直方向にあるいは該垂直方向に対してわずかな角度で好ましくのびており、
−清澄ユニット内での取り付けが任意の全ての適当なやり方で、すなわち底部に、及び/又はカバーに及び/又は1つ又は2つ以上の側壁に、そして必要なら互いに幾つかの組み込み部品の連結によって行うことができ、そして
−該組み込み部品は清澄ユニットと例えばチェーンリンクでしっかり又は柔軟に接続される必要がある。
【0018】
この組み込み部品は、ガラス溶融物で浮き、従ってガラス溶融物で一部が浸漬される物体とすることもできる。
さらに、流速プロフィールの望ましい変化が行われるように、組み込み部品、横壁及び底部間の距離や、複数組み込み部品間の距離の選択が考慮される。
組み込み部品はその機能のために必要な形状寸法を備えたできるだけ小さな構造体積を有する必要がある。また該組み込み部品は十分に薄くする必要がある。清澄ユニット内のガラス溶融物の使用容積は組み込み部品によってはできるだけ縮小されない必要がある。又組み込み部品は、該組み込み部品を使わずに開放流路を使用する容積より非常に小さくするものであってはならない。
【0019】
図3A及び図3B、並びに図4A及び図4Bは、流れダクト内に組み込み部分を備えた二つの典型的な実施例についての長手方向断面図(図3A、図4A)及び横断面図(図3B、図4B)を示している。
図3A及び図3Bは、幾つかの−ここでは5つの−ロッド形態の組み込み部品11a、11bが流れ方向に実質的に平行に配置されている、底部8、側壁9及びカバー又はルーフ10を備えた清澄ユニットを示している。2つの外側組み込み部品11aは底部8にその端部で取り付けられている。他方のあるいは内側組み込み部品11bは、横に延びるストリップ12によって互いにまた該外側組み込み部品に取り付けられている。従って、ガラス溶融物の上部域の流れが表面近くのこの領域内の組み込み部品11a、11bで摩擦によって遅くなる。その点で、多数の組み込み部品で、また清澄ユニットの幅で流速プロフィールが補償され、あるいはバランスが保たれている。従って、図5A及び図5Bに係る先行技術の開放流路用の元の流速プロフィールが図1A及び図1Bに係る流速プロフィールに変えられる。
【0020】
図4A及び図4Bは本発明に係る清澄ユニットの別の可能な実施形態を示している。この実施形態では、ここでは幾つかの−ここでは3つの−小さな抵抗(流体)13が流れ方向に沿って延びるように配置されている。これらの抵抗体13はルーフ又はカバー10から吊り下げられており、一部がガラス溶融物中に浸漬されており、それによりこの抵抗体13はガラス溶融物の表面領域の流れを遅くしている。これは、抵抗体13がガラス溶融物の表面近くの流れ領域又はゾーンで組み込み部品として提供されている。
図3A、図3Bおよび図4A、図4Bに設けられた組み込み部品の代わりに、本発明に係る組み込み部品は任意の形状寸法の形態をとることが可能であり、特に該組み込み部品は湾曲面やスロット又は穿孔などの開口を備えた表面を有することができる。
特に組み込み部分は低圧清澄ユニット及びバンクで使用されるのみならず、ガラス溶融容器及び清澄容器においても使用することができる。
清澄部などについての用語「実質的な長手方向部分」は、ガラス溶融物が清澄部を介して流れる方向に延びている清澄部のかなりの部分を意味している。用語「清澄部の実質的な長手方向部分」は全体の清澄部からなる実施形態、又は、清澄部の主要部からなる別の実施形態を含んでいる。「清澄部の主要部分」は清澄部の1/2より大であることを意味している。
【0021】
本発明は、ガラス溶融物を清澄する装置で具体化されたように例示され説明されたが、本発明の趣旨からなんら逸脱することなく、種々の改良や変形を行うことができるため、図示された詳細に限定することを意図してはいない。
他の解析を必要としないで、前記内容は十分に本発明の要旨を示しているため、他人は、先行技術の観点からこの発明の一般的あるいは特定の態様の本質的な特徴をかなり構成している機能を省略せずに種々の用途にこの発明を容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A及びBは気泡除去のために本発明により改良される、ガラス溶融物の流速プロフィールのそれぞれ長手方向断面図及び上面図である。
【図2】清澄部の実質的に長手方向部分上にあり、ガラス溶融物の表面に接触しており、気泡の放出用の開口を有するカバーを設けた清澄部として作用する長手方向断面図である。
【図3】A及びBは、それぞれ、清澄部として作用する露出ガラス溶融物表面を備えた流れダクトの長手方向断面図及び図3Aの断面ラインA−Aに沿った横断面図であり、該流れダクトには露出ガラス溶融物又は浴面近くで流れ方向に実質的に平行に配置されている複数のロッド形態の流れ均一化用の組み込み部品が備えられており、該ロッドは互いにストリップで連結され、全体の組み込み部品は外ロッド部品で清澄ユニットの底部に取り付けられている。
【図4】A及びBは、それぞれ、清澄部として作用する露出ガラス溶融物表面を備えた流れダクトの長手方向断面図及び図4Aの断面ラインA−Aに沿った横断面図であり、該流れダクトには、流れ方向に平行に延びて配置され、一部がガラス溶融物に浸漬され、該清澄ユニットのカバーに取り付けられている複数の板形態の流れ均一化用組み込み部品が備えられている。
【図5】A及びBは、先行技術に係る清澄装置の流れダクト、すなわち開放流路流でのガラス溶融物の流速プロフィールのそれぞれ長手方向断面図及び上面図である。
【符号の説明】
1・・・流れダクト
2・・・上昇シャフト
3・・・下降シャフト
4・・・カバー
5・・・開口
6・・・気体室
7・・・流速プロフィール
8・・・底部
9・・・側壁
10・・・ルーフ
11a,11b・・・組み込み部品
13・・・抵抗体(流体)

Claims (12)

  1. ガラス溶融物を清澄するための装置であって、ガラス溶融物から上昇する気泡を除去するために、少なくとも1つの水平に延びる清澄部を有する清澄ユニットからなる装置において、前記少なくとも1つの水平に延びる清澄部は、該ガラス溶融物の底部近くのガラス溶融物流速が、等しい装入量の開放流路流の前記底部近くの対応ガラス溶融物流速と比較して該少なくとも1つの水平に延びる清澄部の実質的な長手方向部分にわたり高くなるように、及び/又はガラス溶融物の表面近傍のガラス溶融物流速が、等しい装入量の開放流路流のガラス溶融物の表面近傍の対応ガラス溶融物の流速と比較して低くなるように、形成されあるいは構成されていることを特徴とするガラス溶融物を清澄するための装置。
  2. 前記少なくとも1つの水平に延びる清澄部は、前記少なくとも1つの水平に延びる清澄部に対して延びる水平面上に分布したガラス溶融物流速が、等しい装入量の開放流路流の場合の前記水平面に分布された対応ガラス溶融物流速より変化が小さくなるように、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記少なくとも1つの水平に延びる清澄部は水平に延びる流れダクトであり、さらに、前記流れダクトのカバー(4)を備え、前記カバーは耐火材料からなり、そして前記カバーは、ガラス溶融物の表面が前記実質的な長手方向部分にわたり前記カバー(4)と接触するように前記流れダクトの少なくとも一部に延び、前記カバーには前記ガラス溶融物が水平に延びる流れダクトに存在する場合に前記ガラス溶融物の自由面が前記ガラス溶融物の前記気泡の放出のために露出されるように少なくとも1つの開口が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記少なくとも1つの水平に延びる清澄部は水平に延びる流れダクトであり、前記水平に延びる流れダクトに少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)は、前記ガラス溶融物が前記水平に延びる流れダクトにある場合に、前記ガラス溶融物に少なくとも一部が浸漬されるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)は、前記ガラス溶融物が前記水平に延びる流れダクトにある場合に、前記ガラス溶融物上部で前記ガラス溶融物の前記表面近くにあるように前記水平に延びる流れダクトに配置されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  7. 前記少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)は、前記流れダクトを介する該ガラス溶融物の主流れ方向に平行又はわずかな角度をもった方向に延びていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  8. 前記少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)は、垂直にあるいは垂直方向にわずかに傾斜して延びていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  9. 前記少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)は、前記流れダクトにしっかりと取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  10. 前記少なくとも1つの組み込み部品(11a、11b;13)は柔軟性を持たせて前記流れダクトに取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  11. 前記少なくとも1つの組み込み部品は、前記流れダクトに配置された複数の平行バー又はロッド(11a、11b)と、前記バー又はロッドを連結するストリップ(12)とからなることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  12. 前記少なくとも1つの組み込み部品は互いに平行に配置された複数の抵抗体(13)からなり、前記抵抗体はガラス溶融物流の方向に延びており、所定の断面を有することを特徴とする請求項5に記載の装置。
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