JP2004033253A

JP2004033253A - Liquid aromatic and deodorant

Info

Publication number: JP2004033253A
Application number: JP2002190340A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Iida; 飯田　康雄; Makoto Ozeki; 大関　真; Takezo Tanaka; 田中　丈三; Shiro Nakano; 中野　史郎
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 2002-06-28
Filing date: 2002-06-28
Publication date: 2004-02-05
Anticipated expiration: 2022-06-28
Also published as: JP3750741B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a liquid aromatic and deodorant excellent in the sustainability of aroma with a little change in the balance of perfume components from the initial stage to latter stage of the use. <P>SOLUTION: A water-soluble organic solvent and water-insoluble organic solvent whose boiling point is higher than that of the water-soluble organic solvent make separate layers, and the perfume components are distributed in each layer. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バランスのよい香気持続性を有する液体芳香・消臭剤に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、液体芳香・消臭剤として、香料を水や有機溶媒等の溶剤に溶解した芳香液を容器に充填し、液中に設置した吸い上げ芯を介して、パルプ等からなる広い面積の揮散体に芳香液を吸い上げ、揮散させるものが使用されている。しかし、従来のこの種の液体芳香・消臭剤は、溶解した香料成分のうち揮発し易い成分が先に揮散し、次第に香料成分のバランスが変化していくため、使用の初期と後期とで、香りの質や強さが変化していた。また水に香料を可溶化するために界面活性剤を配合することが行なわれていたが、この界面活性剤による芯や揮散体の目詰まりも香りの変化に影響していた。
【０００３】
この問題を解決するため、芳香液を２層以上の多層にし、各層に含まれる香料成分が異なるようにしたものが提案されている。しかし、これらの提案のうち、特開平１−２０１２６１号公報においては、比重の異なる溶媒が１層ずつ順に揮散していくものであり、多層液に香料成分を分けて分配したものではなく、香料成分のバランス保持の点でも充分ではない。また、特開平８−２８０７８４号公報においては、容器内を半透膜で２層に仕切ったものであり、装置が複雑になる。さらに、特開２００１−１２０６５２号公報においては、使用時に振とうする必要があり、一時的な揮散の促進を目的としたもので長期間の効果はない。その他、特開平６−５４８９２号公報や、特開２００１−１３７３２４号公報等があるが、ポプリ用付け香液や、加熱発香用の芳香剤組成物であり、吸い上げ形態とは異なるものである。
【０００４】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、使用の初期と後期とで香料成分のバランス変化が少なく、香気の持続性に優れた液体芳香・消臭剤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とを互いに分離した層とし、これらの分離層にそれぞれ香料を分配して、上記各層を同時に揮散させることにより、使用の初期と後期とで、香料成分のバランス変化が少なく、香気の持続性に優れた液体芳香・消臭剤が得られることを知見した。
【０００６】
すなわち、液体芳香・消臭剤に用いられる調合香料は多数の成分からなるが、大別して、テルペン類、脂肪族類等の炭化水素成分と、アルコール、アルデヒド、ケトン等の含酸素成分とに分けられ、一般的に炭化水素成分の方が低沸点で揮発しやすいため、使用過程で先に揮散し、次第に香料成分のバランスが変化する。一方、高沸点溶剤に香料を溶解すると香料の揮発が抑制され、低沸点溶剤に溶解すると揮発が促進されることが知られており、それぞれ保留剤、キャリアーとして用いられている。
【０００７】
そこで、含酸素成分を溶解しやすい水溶性有機溶剤と、炭化水素成分を溶解しやすい非水溶性有機溶剤とを、使用時に両溶剤が層分離した状態で併用し、非水溶性有機溶剤には水溶性有機溶剤より高い沸点のものを用いることにより、両層を同時に揮散させた際に、非水溶性有機溶剤層に多く分配されている炭化水素成分の揮発を抑制し、また水溶性有機溶剤層に多く分配されている含酸素成分の揮発を促進し、使用過程での香料成分のバランスを保持することができることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【０００８】
従って、本発明は、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とが分離した層を形成し、これら各層に香料成分が分配されてなることを特徴とする液体芳香・消臭剤を提供する。
【０００９】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。本発明の液体芳香・消臭剤は、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤が分離した層を形成し、各層の溶剤に香料成分が分配されたものであり、各層を同時に揮散させるものである。なお、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤とは、いずれが上層を形成してもよいが、通常は、非水溶性有機溶剤層が上層を、水溶性有機溶剤層が下層を形成する。
【００１０】
ここで、水溶性有機溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、メチルメトキシブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプレングリコール等を拳げることができ、これらは単独で又は２種以上を適宜組み合わせて用いられる。なお、これらの水溶性有機溶剤は、必要により水を混合して使用することができる。非水溶性有機溶剤としては、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、シリコーン及び石油系有機溶剤等を挙げることができ、これらの有機溶剤は、単独で使用しても、あるいは任意に混合して使用してもよい。
【００１１】
本発明の液体芳香・消臭剤においては、非水溶性有機溶剤が水溶性有機溶剤より高い沸点の組み合わせとしなければならず、かつ両者が層分離した状態で用いる。このような組み合わせとしては、例えば、
（１）エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール系溶剤と、イソパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化水素系溶剤との組み合わせ、
（２）イソパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化水素系溶剤と、この炭化水素系溶剤と相溶するエタノール、プロパノール、メチルメトキシブタノール等の溶剤とを混合し、更に水を加えて両者を分離させた組み合わせ、
等が挙げられる。特に、香料の可溶化に適した（２）の組み合わせが最も好ましい。この場合、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤及び水との混合比（質量比）は、水溶性有機溶剤：非水溶性有機溶剤：水＝１０〜７０：１０〜７０：１〜５０であるのが好ましい。
【００１２】
香料組成物は、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤とに分配される香料成分を含んでいればよいが、分離各層への香料成分の分配と揮散制御の点から、一般的に沸点の低いテルペン類等の炭化水素成分と、それよりも沸点の高いアルコール、アルデヒド、ケトン等の含酸素成分をバランスよく含むことが好ましく、さらには植物精油を含むことが好ましい。ここで、テルペン類の香料としては、α−リモネン、α−ピネン、β−ピネン、ｐ−シメン等が挙げられ、特にα−リモネン、α−ピネンが好ましい。アルコール系の香料としては、リナロール、α−テルピネロール、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール等が挙げられ、特にリナロール、β−フェニルエチルアルコールが好ましい。アルデヒド系の香料としては、アルデヒドＣ−９、アルデヒドＣ−１０、アルデヒドＣ−１１等の脂肪族アルデヒドが挙げられ、特にアルデヒドＣ−９が好ましい。ケトン系の香料としては、メチルノニルケトン、ローズフェノン、ヌートカトン等が挙げられ、特にメチルノニルケトン、ヌートカトンが好ましい。精油成分としては、オレンジオイルスイート、エレミオイル、ライムオイル、ラバンジンオイル、ゼラニウムオイル、レモンオイル、ラベンダーオイル等が挙げられ、特にオレンジオイルスウイート、ライムオイル、ラバンジンオイル、ゼラニウムオイルが好ましい。配合比としては、炭化水素成分を１０〜６０質量％、含酸素成分を５〜５０質量％、精油成分を１〜５０質量％とするのが好ましく、特に、ａ．沸点１８０℃以下の炭化水素成分１０〜６０質量％、より好ましくは３０〜５０質量％、ｂ．沸点１９０℃以上の含酸素成分５〜５０質量％、より好ましくは２５〜４０質量％、ｃ．植物天然精油１〜５０質量％、より好ましくは３〜２０質量％を含有する香料組成物が好ましい。
【００１３】
本発明の液体芳香・消臭剤には、本発明の目的を損なわない範囲でその他の任意成分を含んでいてもよい。任意成分としては、酸化防止剤、色素、防腐剤、消臭成分、防カビ成分、防虫成分等が挙げられる。
【００１４】
本発明の液体芳香・消臭剤は、例えば、上記有機溶剤、香料組成物、その他の任意成分を撹拌混合し、水を添加することにより得ることができる。これにより、上記香料組成物中の香料成分が適宜水溶性有機溶剤、非水溶性有機溶剤に分配されると共に、静置することにより、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤との層に分離する。なお、上記ａ〜ｃ成分の組み合わせでは、ａ．成分の多くは非水溶性有機溶剤層に分配され、ｂ．成分の多くは水溶性有機溶剤層に分配される。ｃ．成分はその含有成分により相違するが、例えば水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤の両層に分配される。
【００１５】
本発明の液体芳香・消臭剤は、液を充填する開口部を有する容器本体と、各層から同時に液を吸い上げる芯と、吸い上げた液を拡散し揮散させる揮散体を備えた容器に入れ、芳香・消臭剤として用いることができる。
【００１６】
以下、図面を参照してこの容器の好ましい実施形態を説明すると、図１は本発明の一実施例に係る液体芳香・消臭剤を容器本体１に収容した状態図を示す。容器本体１は上部に開口部を有する。容器本体１の材料は、有機溶剤や香料による影響を考慮し、ガラス、ＰＥＴ等を用いたものが好ましい。各層の液を吸い上げる芯２は、容器本体１内に収容され、液体芳香・消臭剤の各層に接している。芯２は、フェルト芯、パルプ芯、細管等、主に毛管現象を利用した既知のものが広く利用できる。この場合、内部連通空隙を有する乃至は芯表面から中心部まで細溝が成形されているキャピラリーチューブを用いると、１本の芯で各層を同時に吸い上げられるため、簡易な構成になり、最適である。また、分離各層ごとに、例えば２層ならば、２本の芯を用いて各層をそれぞれ吸い上げてもよい。容器本体１の開口部に、有底円筒状の上端外周縁にリング状フランジ部が一体に突設された揮散体ホルダー４が密接嵌挿され、フランジ部が開口部の上端面に当接することにより容器本体１に保持される。このホルダー４内には、揮散体３が嵌挿されており、上記ホルダー４の底面中央部に形成された貫通孔に芯２が挿入していることにより、この揮散体３の下端部には芯２が接触している。揮散体３は、円柱状等の形状とすることができ、フェルト芯、パルプ紙等の液体が浸透可能な既知のものが広く利用できる。揮散体３は、芯２と接触して各層同時に吸い上げた液を浸透して外表面より揮散させることができる。
【００１７】
製造後、使用までの（流通時等の）揮発や液漏れを防ぐため、揮散体３にキャップ５を被せておき、使用時に取り外して使用する。使用時は、揮散体３を露出した状態で使用してもよいし、スリット状等の開口部をもつカバー６をつけて使用してもよい。カバー６は、図２に示すように容器１の開口部外周面にネジ部７を設けることにより、螺合して使用することができる。
【００１８】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【００１９】
［実施例１〜６，比較例１〜３］
表１に記載の組成（質量％）の成分を混合撹拌し（香料処方は表２〜６に示す）、ガラス瓶に充填、静置して、ポリアセタール（ジュラコン）製キャピラリーチューブ（米島フェルト製）を吸い上げ芯に、ポリプロピレン製１６φフェルト芯を揮散体に用いた容器内で、芳香・消臭剤を調製した。室温で揮散させたところ、実施例１〜６は２層の液が共に減少していった。初期と経時（１，２ヶ月）での香気性能、香料成分を以下の方法で試験した結果を表７，８に示す。
【００２０】
［試験方法］
▲１▼香気性能
香り評価ボックスに実施例、比較例で得られた芳香・消臭剤をセットして、香気の質・強さについて、熟練専門パネル８名により、下記評価基準で官能評価を行った。結果は平均値で示した。

▲２▼香料成分
ＧＣ（ガスクロマトグラフィー）で香料を定量し、成分比（質量％）を算出した。
【００２１】
【表１】

（＊１）アイソパーＧ：エクソン化学製（沸点１５９〜１７６℃）
（＊２）アイソパーＭ：エクソン化学製（沸点２２２〜２５５℃）
（＊３）エタノール（沸点７８℃）
（＊４）ソルフィット：クラレ製（沸点１７４℃）
【００２２】
【表２】

【００２３】
【表３】

【００２４】
【表４】

【００２５】
【表５】

【００２６】
【表６】

【００２７】
【表７】

【００２８】
【表８】

【００２９】
表７から明らかな通り、分離液層それぞれに香料成分を分配させ各液層を同時に揮散させる実施例１〜６の方が、比較例１〜３に比べて持続性に優れていることが分かった。また、炭化水素成分を１０〜６０質量％、含酸素成分を５〜５０質量％、精油成分を１〜５０質量％含む香料Ａ〜Ｃを用いた実施例１〜４の方が、香料Ｄ，Ｅを用いた実施例５，６に比べて更に持続性に優れていることが分かった。
【００３０】
表８から明らかな通り、分離液層それぞれに香料成分を分配させ各液層を同時に揮散させる実施例１の方が、比較例１に比べて、香料成分の比率が持続していることが分かった。
【００３１】
【発明の効果】
本発明によれば、バランスのよい香気持続性を有する液体芳香・消臭剤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る液体芳香・消臭剤を容器にいれた状態を示す斜視図である。
【図２】本発明に係る液体芳香・消臭剤をいれた容器の開口部の断面図である。
【符号の説明】
１　容器本体
２　芯
３　揮散体[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid fragrance / deodorant having a well-balanced fragrance persistence.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
Conventionally, as a liquid fragrance / deodorant, a fragrance dissolved in a solvent such as water or an organic solvent is filled into a container, and a large area made of pulp or the like is volatilized through a wick placed in the liquid. What absorbs the aromatic liquid into the body and volatilizes it is used. However, in this type of conventional liquid aroma and deodorant, components that are easily volatilized out of the dissolved perfume components volatilize first, and the balance of the perfume components gradually changes. The quality and intensity of the scent was changing. In addition, a surfactant has been added to solubilize the fragrance in water. However, clogging of the core or the volatile substance by the surfactant also affected the change in fragrance.
[0003]
In order to solve this problem, there has been proposed a method in which the fragrance liquid is made into two or more layers, and the fragrance component contained in each layer is different. However, among these proposals, in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 1-201261, solvents having different specific gravities are volatilized in order one layer at a time. It is not enough to keep the balance of the components. In JP-A-8-280784, the inside of the container is divided into two layers by a semi-permeable membrane, which complicates the apparatus. Further, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-120652, it is necessary to shake when used, and it is intended to promote temporary volatilization and has no long-term effect. In addition, there are JP-A-6-54892, JP-A-2001-137324, and the like. However, it is a perfume for potpourri or an aromatic composition for heating and flavoring, which is different from the suction form. .
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and it is an object of the present invention to provide a liquid fragrance / deodorant which has a small balance change of a fragrance component between an early stage and a late stage of use, and has excellent fragrance persistence.
[0005]
Means for Solving the Problems and Embodiments of the Invention
The present inventor has conducted extensive studies to achieve the above object, and as a result, a water-soluble organic solvent and a non-water-soluble organic solvent having a boiling point higher than that of the water-soluble organic solvent were separated from each other. By distributing the fragrance and volatilizing each of the above layers at the same time, it is found that a change in the balance of the fragrance component is small between the early and late stages of use, and a liquid fragrance / deodorant excellent in fragrance persistence can be obtained. did.
[0006]
That is, the compounded fragrance used for the liquid fragrance / deodorant consists of a number of components, which are roughly divided into hydrocarbon components such as terpenes and aliphatics and oxygen-containing components such as alcohols, aldehydes and ketones. In general, hydrocarbon components are more likely to volatilize at a lower boiling point, so they are volatilized first in the use process, and the balance of the fragrance components gradually changes. On the other hand, it is known that when a perfume is dissolved in a high-boiling solvent, volatilization of the perfume is suppressed, and when the perfume is dissolved in a low-boiling solvent, volatilization is promoted, and they are used as a retention agent and a carrier, respectively.
[0007]
Therefore, a water-soluble organic solvent that easily dissolves the oxygen-containing component and a water-insoluble organic solvent that easily dissolves the hydrocarbon component are used together in a state where both solvents are layer-separated during use. By using one with a higher boiling point than the water-soluble organic solvent, when both layers are volatilized at the same time, the volatilization of hydrocarbon components that are largely distributed to the water-insoluble organic solvent layer is suppressed, and the water-soluble organic solvent is also used. The present inventors have found that it is possible to promote the volatilization of the oxygen-containing component distributed in a large amount in the layer and to maintain the balance of the fragrance component in the use process, and have accomplished the present invention.
[0008]
Therefore, the present invention is characterized in that a water-soluble organic solvent and a non-water-soluble organic solvent having a higher boiling point than the water-soluble organic solvent form a separated layer, and a fragrance component is distributed to each of these layers. Provide liquid fragrance and deodorant.
[0009]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail. The liquid fragrance / deodorant of the present invention forms a layer in which a water-soluble organic solvent and a water-insoluble organic solvent having a boiling point higher than that of the water-soluble organic solvent are separated, and a fragrance component is distributed to the solvent in each layer. And each layer is volatilized simultaneously. In addition, any of the water-soluble organic solvent and the water-insoluble organic solvent may form the upper layer, but usually, the water-insoluble organic solvent layer forms the upper layer, and the water-soluble organic solvent layer forms the lower layer.
[0010]
Here, as the water-soluble organic solvent, methanol, ethanol, propanol, methylmethoxybutanol, ethylene glycol, propylene glycol, butylene glycol, isoprene glycol and the like can be used, and these may be used alone or in combination of two or more. Used in combination. In addition, these water-soluble organic solvents can be used by mixing water as necessary. Examples of the water-insoluble organic solvent include isoparaffin, normal paraffin, silicone, petroleum-based organic solvents, and the like, and these organic solvents may be used alone, or may be arbitrarily mixed and used. .
[0011]
In the liquid fragrance / deodorant of the present invention, the water-insoluble organic solvent must have a higher boiling point than the water-soluble organic solvent, and both are used in a state where they are separated into layers. As such a combination, for example,
(1) a combination of a glycol-based solvent such as ethylene glycol or propylene glycol with a hydrocarbon-based solvent such as isoparaffin or normal paraffin;
(2) A combination obtained by mixing a hydrocarbon solvent such as isoparaffin and normal paraffin with a solvent compatible with the hydrocarbon solvent such as ethanol, propanol and methylmethoxybutanol, and further adding water to separate them. ,
And the like. In particular, the combination (2) suitable for solubilizing the fragrance is most preferable. In this case, the mixing ratio (mass ratio) of the water-soluble organic solvent, the water-insoluble organic solvent, and water is as follows: water-soluble organic solvent: water-insoluble organic solvent: water = 10-70: 10-70: 1-50. Preferably it is.
[0012]
The fragrance composition may contain a fragrance component which is distributed between a water-soluble organic solvent and a water-insoluble organic solvent, but from the viewpoint of distribution and volatilization control of the fragrance component to each separated layer, generally the boiling point It is preferable to contain a hydrocarbon component such as a low terpene and oxygen-containing components such as alcohols, aldehydes and ketones having a higher boiling point in a well-balanced manner, and it is more preferable to include a plant essential oil. Here, examples of the fragrance of the terpenes include α-limonene, α-pinene, β-pinene, p-cymene and the like, and α-limonene and α-pinene are particularly preferable. Examples of the alcohol-based fragrance include linalool, α-terpineol, β-phenylethyl alcohol, geraniol, and the like. Linalool and β-phenylethyl alcohol are particularly preferable. Examples of the aldehyde-based flavor include aliphatic aldehydes such as aldehyde C-9, aldehyde C-10, and aldehyde C-11, and aldehyde C-9 is particularly preferred. Examples of the ketone-based fragrance include methyl nonyl ketone, rosephenone, and nootkatone, and particularly preferable are methylnonylketone and nootkatone. Examples of essential oil components include orange oil sweet, elemi oil, lime oil, lavandin oil, geranium oil, lemon oil, lavender oil, and the like, and particularly preferred are orange oil sweet, lime oil, lavandin oil, and geranium oil. As the compounding ratio, the hydrocarbon component is preferably 10 to 60% by mass, the oxygen-containing component is preferably 5 to 50% by mass, and the essential oil component is preferably 1 to 50% by mass. 10 to 60% by mass, more preferably 30 to 50% by mass, of a hydrocarbon component having a boiling point of 180 ° C. or lower, b. 5 to 50% by mass, more preferably 25 to 40% by mass, of an oxygen-containing component having a boiling point of 190 ° C or higher, c. A fragrance composition containing 1 to 50% by mass, more preferably 3 to 20% by mass of a plant natural essential oil is preferred.
[0013]
The liquid fragrance / deodorant of the present invention may contain other optional components as long as the object of the present invention is not impaired. Optional components include antioxidants, dyes, preservatives, deodorant components, fungicide components, insect repellent components, and the like.
[0014]
The liquid fragrance / deodorant of the present invention can be obtained, for example, by stirring and mixing the organic solvent, the fragrance composition, and other optional components, and adding water. Thereby, the fragrance component in the fragrance composition is appropriately distributed to the water-soluble organic solvent and the non-water-soluble organic solvent, and is separated into a layer of the water-soluble organic solvent and the non-water-soluble organic solvent by being allowed to stand. I do. In the combination of the above components a to c, a. Many of the components are distributed in a water-insoluble organic solvent layer, b. Many of the components are distributed in the water-soluble organic solvent layer. c. The components differ depending on the components, but are distributed, for example, in both layers of a water-soluble organic solvent and a water-insoluble organic solvent.
[0015]
The liquid fragrance / deodorant of the present invention is placed in a container having a container body having an opening for filling the liquid, a core for simultaneously sucking the liquid from each layer, and a volatilizer for diffusing and volatilizing the sucked liquid. -Can be used as a deodorant.
[0016]
Hereinafter, a preferred embodiment of this container will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a state in which a liquid fragrance / deodorant according to one embodiment of the present invention is accommodated in a container main body 1. The container body 1 has an opening at the top. The material of the container body 1 is preferably made of glass, PET, or the like in consideration of the influence of the organic solvent and the fragrance. The core 2 for sucking up the liquid of each layer is contained in the container body 1 and is in contact with each layer of the liquid fragrance / deodorant. As the core 2, known ones mainly utilizing a capillary phenomenon, such as a felt core, a pulp core, and a thin tube, can be widely used. In this case, if a capillary tube having an internal communication gap or a narrow groove formed from the core surface to the center is used, each layer can be simultaneously sucked up by one core, so that a simple configuration is obtained, which is optimal. . In addition, for each separated layer, for example, in the case of two layers, each layer may be sucked up using two cores. A volatilizer holder 4 in which a ring-shaped flange is integrally provided at the outer peripheral edge of the bottomed cylindrical shape is closely fitted into the opening of the container body 1, and the flange contacts the upper end surface of the opening. Is held by the container body 1. The volatilizer 3 is inserted into the holder 4, and the core 2 is inserted into a through hole formed at the center of the bottom surface of the holder 4, so that the lower end of the volatilizer 3 Core 2 is in contact. The volatile body 3 can be formed in a columnar shape or the like, and a known material such as a felt core or pulp paper that can penetrate a liquid can be widely used. The volatilizer 3 can permeate the liquid sucked up simultaneously in each layer in contact with the core 2 and volatilize from the outer surface.
[0017]
After the production, in order to prevent volatilization and liquid leakage before use (during distribution, etc.), the volatilizer 3 is covered with a cap 5 and removed and used at the time of use. At the time of use, it may be used in a state where the volatile body 3 is exposed, or may be used with a cover 6 having a slit-shaped opening or the like. The cover 6 can be screwed and used by providing the screw portion 7 on the outer peripheral surface of the opening of the container 1 as shown in FIG.
[0018]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
[0019]
[Examples 1 to 6, Comparative Examples 1 to 3]
The components of the composition (% by mass) described in Table 1 were mixed and stirred (perfume formulations are shown in Tables 2 to 6), filled in a glass bottle and allowed to stand, and a polyacetal (Duracon) capillary tube (Yonejima Felt) was prepared. A fragrance / deodorant was prepared in a container using a polypropylene wick felt core as a volatilizer as a wick. As a result of volatilization at room temperature, in Examples 1 to 6, both layers of the liquid decreased. Tables 7 and 8 show the results of testing the fragrance performance and fragrance components at the initial stage and over time (one and two months) by the following methods.
[0020]
[Test method]
{Circle around (1)} The fragrance and deodorant obtained in the examples and comparative examples are set in the fragrance performance fragrance evaluation box. went. The results were shown as average values.

{Circle around (2)} The fragrance was quantified by the fragrance component GC (gas chromatography), and the component ratio (% by mass) was calculated.
[0021]
[Table 1]

(* 1) Isopar G: Exxon Chemical (boiling point: 159 to 176 ° C)
(* 2) Isopar M: Exxon Chemical (boiling point: 222-255 ° C)
(* 3) Ethanol (boiling point 78 ° C)
(* 4) Solfit: Kuraray (boiling point: 174 ° C)
[0022]
[Table 2]

[0023]
[Table 3]

[0024]
[Table 4]

[0025]
[Table 5]

[0026]
[Table 6]

[0027]
[Table 7]

[0028]
[Table 8]

[0029]
As is clear from Table 7, Examples 1 to 6 in which the fragrance component is distributed to each of the separated liquid layers and each liquid layer is simultaneously volatilized are superior to Comparative Examples 1 to 3. Was. Examples 1 to 4 using fragrances A to C each containing 10 to 60% by mass of a hydrocarbon component, 5 to 50% by mass of an oxygen-containing component, and 1 to 50% by mass of an essential oil component, It was found that the durability was even better than in Examples 5 and 6 using E.
[0030]
As is evident from Table 8, the ratio of the fragrance component is longer in Example 1 in which the fragrance component is distributed to each of the separated liquid layers and each liquid layer is volatilized at the same time as compared with Comparative Example 1. Was.
[0031]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a liquid fragrance / deodorant having well-balanced fragrance persistence.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a state where a liquid fragrance / deodorant according to the present invention is placed in a container.
FIG. 2 is a sectional view of an opening of a container containing a liquid fragrance / deodorant according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Container body 2 Core 3 Volatilizer

Claims

A liquid fragrance / deodorant comprising a layer in which a water-soluble organic solvent and a non-water-soluble organic solvent having a boiling point higher than the water-soluble organic solvent are separated, and a fragrance component is distributed to each of these layers. .

A fragrance composition for distributing a fragrance component to each of the above-mentioned layers comprises: a. 10 to 60% by mass of a hydrocarbon component having a boiling point of 180 ° C. or lower, b. 5 to 50% by mass of oxygen-containing components having a boiling point of 190 ° C or higher, c. The fragrance / deodorant according to claim 1, which is a fragrance composition containing 1 to 50% by mass of a plant natural essential oil.