JP2004032754A - アンテナコイル - Google Patents
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Abstract
【課題を解決する手段】フェライトコア2の巻枠部3に第1のコイル5と第2のコイル6をそれぞれの巻軸が直交するように巻線するとともに、第1のコイル5と第2のコイル6の巻軸に対して直交する巻軸を持つように、第1のコイル5と第2のコイル6の外周部に第3のコイル12を巻回した。
【選択図】図7
Description
【発明の属する利用分野】
本発明は、例えば,自動車のドアの施錠および開錠を無線操作により開閉するためのキーレスエントリーシステムや防犯装置の受信機などに用いる小型のアンテナコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のキーレスエントリーシステムや防犯装置の受信機などに用いているアンテナコイルは、棒状のフェライトコアの長軸に沿って巻線を施したバーアンテナコイルが多用されていた。
【0003】
即ち、上述のような構造のバーアンテナコイルは、フェライトコアの長軸と平行な方向から入射する電波に対して受信感度は最大になり、フェライトコアの長軸方向と垂直な方向から入射する電波に対しては受信感度が最小となる指向性を有しており、該バーアンテナコイルの設置方向によっては極端に受信感度が低下する。このため、該バーアンテナコイルは、単独で用いることは少なく、通常は複数のバーアンテナコイルを受信装置の回路基板のX軸およびY軸に沿わせて配置することによってアンテナコイル全体としての受信感度を向上させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように複数のバーアンテナコイルを受信装置の回路基板のX軸およびY軸に沿わせて配置すると、前記回路基板におけるアンテナコイル部分の占有面積が大きくなるため、アンテナコイルを設置する機器自体を大きくしなければならないので機器の小型化に逆行する。また、個々のバーアンテナコイルが互いに干渉して期待する受信感度が得られない場合もある。
【0005】
本発明は上記のような従来のアンテナコイルが備えている問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、小型軽量化を図ることのできるアンテナコイルを提供することである。また、他の目的は、干渉が少なく良好な受信感度を得ることのできるアンテナコイルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るアンテナコイルは、偏平な略直方体状をなしている基部に対し、前記基部のX軸方向が軸となるように第1のコイルを巻回すると共に、前記基部のY軸方向が軸となるように第2のコイルを巻回して構成した第1のアンテナコイル部と、中央に形成された凹部へ前記第1のアンテナコイル部を収容し、前記X軸と前記Y軸に直交するZ軸方向が軸となるように第3のコイルが巻回された溝部を有する巻枠とを具備しており、前記巻枠には、前記第1、第2及び第3のコイルの巻き始めと巻き終わり端を接続する端子板が設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明する。図1は本発明のアンテナコイルの第1の実施態様を示す斜視図、図2は前記アンテナコイルの平面図、図3は前記アンテナコイルに用いるフェライトコアの形状の一例を示す斜視図、図4は本発明のアンテナコイルの第2の実施熊様を示す斜視図、図5は図4の平面図、図6は図4、図5に用いたフェライトコアの形状を示す斜視図、図7は本発明のアンテナコイルの第3の実施態様を示す斜視図、図8は図7の実施態様の分解斜視図である。なお、各図において、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明におけるX軸、Y軸、Z軸はそれぞれ直交座標系の軸である。
【0008】
図1乃至図3において、1は小型のアンテナコイルを示し、角型板状の巻線部3と前記巻線部3の四隅から突出して形成され、巻線のストッパーと電極の取り付け部とを兼ねた突出部4a、4b、4c、4dとを一体に形成したフェライトコア2と、巻軸がフェライトコア2のX軸と平行になるように巻線部3の対向する二辺に巻線した第1のコイル5および巻軸が該フェライトコア2のY軸と平行になるように巻線部3の他の対向する二辺に巻線した第2のコイル6とで構成されている。換言すれば、第1のコイル5の巻軸と第2のコイル6の巻軸は水平面上で直交していることになる。また、第1のコイル5及び第2のコイル6の各巻き始め端及び各巻き終わり端は、それぞれフェライトコア2の突出部4a、4b、4c、4dに取り付けられる金属端子板または半田によって形成された電極部7を介して電子機器の図示しない回路基板に接続されるようにしてある。
【0009】
図4、図5に示す第2の実施態様は、フェライトコア2の形状を十文字状に形成した場合の例を示し、巻線部3のX軸方向に延びる部位3−1には第1のコイル5が巻線され、その巻き始め端および巻き終り端は、それぞれ突出部4e、4gに形成された電極部7に接続されている。また、巻線部3のY軸方向に延びる部位3−2には、第2のコイル6が巻線され、その巻き始め端および巻き終り端は、それぞれ突出部4f、4hに形成された電極部7に接続されている。
【0010】
図7、図8は前記2つの実施態様とは異なる第3の実施態様を示し、8は絶縁性の樹脂等で形成した巻枠で、中央部には孔または凹部9が形成してあり、壁部10の上下の四周には平行に張り出した鍔部11aと11bが形成されている。12は巻枠8の壁部10の外周に、巻軸がΖ軸と平行になるように巻線された第3のコイルである。そして、巻枠8の孔または凹部9の中には、図1で示す実施態様と同様な第1アンテナコイル部13が水平に配置されている。即ち、第1アンテナコイル部13は、角型板状の巻線部と巻線のストッパーとなる突出部4a、4b、4c、4dとを一体に形成したフェライトコア2と、巻軸がX軸と平行になるようにフェライトコア2の巻線部の対向する二辺に巻線した第1のコイル5と、巻軸がY軸と平行になるように前記巻線部の他の対向する二辺に巻線した第2のコイル6とで構成されている。また、第1アンテナコイル部13の第1のコイル5および第2のコイル6の各巻き始め端及び巻き終り端と、第2アンテナコイルを形成する第3のコイル12の巻き始め端及び巻き終り端は、それぞれ巻枠8の鍔部11a、11bの対向する辺に配設した電極7に接続されている。したがって、第2アンテナコイル部を形成する第3のコイル12は巻枠8の壁部10を介して第1アンテナコイル部13を取り囲むように配置され、かつ、巻き軸が前記第1のコイル5と第2のコイル6に対して直交するように配置されたことになる。
【0011】
図1、図2で示す第1の実施形態および図4、図5で示す第2の実施形態において、第1のコイル5と第2のコイル6のそれぞれに誘起される電界強度がほぼ等しくなるように各コイルの巻線数を調整してあり、また、第1のコイル5と第2のコイル6がそれぞれ独立した同調回路を形成し、各同調回路が高周波増幅回路に接続されて該高周波増幅回路が各同調回路の出力信号の強い方を選択的に増幅する場合、アンテナコイル1のX軸方向から入射する電波に対しては第1のコイル5に誘起される電界強度または磁界強度が強くなるため、第1のコイル5側同調回路の同調信号が高周波増幅回路で増幅される。また、アンテナコイル1のY軸方向から入射する電波に対してはコイル6に誘起される電界強度または磁界強度が強くなるため、第2のコイル6側の同調回路の同調信号が高周波増幅回路で増幅されることになる。このように、図1、図2および図4、図5で示す2つの実施形態では、アンテナコイル1のX軸とY軸が形成する面と水平な方向の電波に対して受信感度を良好にすることができる。
【0012】
また、図7、図8で示す第3の実施形態においては、前記と同様に、第1アンテナコイル部13を形成する第1のコイル5と第2のコイル6および第2アンテナコイル部を形成する第3のコイル12のそれぞれに誘起される電界強度あるいは磁界強度がほぼ等しくなるように、各コイルの巻線数を調整してあり、また、第1のコイル5、第2のコイル6、第3のコイル12がそれぞれ独立した同調回路を形成し、各同調回路が高周波増幅回路に接続されて該高周波増幅回路が各同調回路の出力信号の強い方を選択的に増幅する場合、該高周波増幅回路は、X軸方向から入射する電波に対しては第1のコイル5が形成する同調回路の出力信号を選択的に増幅し、Y軸方向から入射する電波に対しては第2のコイル6が形成する同調回路の出力信号を選択的に増幅し、また、Ζ軸方向から入射する電波に対しては第3のコイル12が形成する同調回路の出力信号を選択的に増幅する。斯して本実施形態では、アンテナコイル1はX軸とY軸が形成する面と水平な方向に加えて前記水平面に対して直交するΖ軸方向から入射する電波に対しても受信感度を良好にする。
【0013】
図9乃至図11に第4の実施形態に係るアンテナコイルを示す。このアンテナコイルにおいては、偏平な柱状をなしている基部20に、第1のコイル5、第2のコイル6、第3のコイル12を巻回した構成となっている。第1のコイル5は基部のX軸方向が軸となるように巻回され、第2のコイル6は基部のY軸方向が軸となるように巻回され、第3のコイル12は基部のZ軸方向が軸となるように巻回されている。基部20はフェライトにより構成されている。
【0014】
基部20は偏平な略直方体状をなし、直方体をなす基部20の8角に耳状部材21が設けられている。上記耳状部材21の平面形状は、4分の1の円による扇状に形成されている。基部20の表面には、基部20を偏平な状態に設置したときのX軸方向に最も深い第2の溝部22が形成され、この第2の溝部22に第2のコイル6が巻回される。耳状部材21の第2の側部21bは第2の溝部22の側壁となる向きに配置されている。
【0015】
基部20の表面には、基部20を偏平な状態に設置したときのY軸方向に第1の溝部23が形成され、この第1の溝部23に第1のコイル5が巻回される。耳状部材21の第1の側部21aは第1の溝部23の側壁となる向きに配置されている。平面部が相互に対向するように配置された2つの耳状部材21の基部は、第3の溝部24となっており、耳状部材21の平面により挟まれた部分21cが、第3のコイル12が巻回される第3の溝部24の側壁となる向き配置されている。
【0016】
以上のように構成されている基部20に対して、第2のコイル6が巻回され、次にその上であって直交する方向に第1のコイル5が巻回され、第3のコイル12が周面に沿うように巻回される。この状態のアンテナコイルは、図11に示されるように樹脂製のケース30にセットされる。
【0017】
ケース30は、偏平な概ね四角柱を偏平に置いて、例えば上面から円盤状の穴部を穿設した形状を有する。上記穴部は図10に示すアンテナコイルを設置可能な大きさである。また、偏平な四角柱における対向する側面の2対において、側面中央部が切り欠かれている。偏平な四角柱における四隅には、ケース30の裏面にて板状に設けられた端子31a〜31dの一端側が突出されるように埋設されており、他端側はケース30の側面に貼着されている。
【0018】
第1のコイル5、第2のコイル6及び第3のコイル12が巻回された基部20を上記ケース30の穴部に配置した状態(図11では、コイルが巻回されていないが、実際には巻回されている)において、露出している4つの耳状部材21には樹脂製の蓋32が貼着される。蓋32は平面形状が耳状部材21とほぼ同一であって、偏平板状の端子33が設けられている。
【0019】
所定の1個の端子33に対して、第1のコイル5、第2のコイル6及び第3のコイル12における末端部のいずれか1をそれぞれ絡げて巻き付け、残りの3個の端子33に対してそれぞれ、第1のコイル5の残りの末端部、第2のコイル6の残りの末端部及び第3のコイル12における残りの末端部を1対1に対応付けて絡げて巻き付け、コイルの末端と各端子32及び対応する端子31a〜31dの突出部を半田付けして電気的な接続を得る。図11におけるケース30の目視できない裏面が回路基板に半田付け実装され、目視できる面が上面とされる。
【0020】
図12、図13には、本発明に係る第3、第4の実施形態に係るアンテナコイルを用いて構成した受信回路の構成例が示されている。以降の説明において、サフィックス(添字)の「S」をコイルの巻始め側末端、サフィックスの「F」をコイルの巻終り側末端とする。まず、図12の構成例について説明を行う。第2のコイル6の巻終り側末端XF と第1のコイル5の巻始め側末端YS と第3のコイル12の巻始め側末端ZS とを共通端子COMに接続し、第2のコイル6の巻始め側末端XS と第1のコイル5の巻終り側末端YF と第3のコイル12の巻終り側末端ZF のそれぞれを個別の端子に接続する。共通端子COMは接地されている。
【0021】
アンプ41a〜41cが設けられ、アンプ41a〜41cの入力端の一方が接地されている。アンプ41aにおける非接地側入力端が第2のコイル6の巻始め側末端XS と接続される。アンプ41bにおける非接地側入力端が第1のコイル5の巻終り側末端YF と接続されている。アンプ41cにおける非接地側入力端が第3のコイル12の巻終り側末端ZF と接続される。
【0022】
アンプ41a〜41cの各接地側入力端と各非接地側入力端との間にそれぞれコンデンサCが接続されている。アンプ41a〜41cの各出力端は、無線装置等の受信選択手段42に接続されている。受信選択手段42は、アンプ41a〜41cの各出力端から出力される信号の内の最も大きな信号を選択する。
【0023】
第4の実施形態においても、各コイルの巻線数を調整してあり、また、第1のコイル5、第2のコイル6、第3のコイル12がそれぞれ独立した同調回路を形成し、各同調回路が高周波増幅回路(アンプ41a〜41c)に接続されて該高周波増幅回路が各同調回路の出力信号の強い方を増幅し選択的する。上記高周波増幅回路は、X軸方向から入射する電波に対しては第1のコイル5が形成する同調回路の出力信号を増幅選択し、Y軸方向から入射する電波に対しては第2のコイル6が形成する同調回路の出力信号を増幅選択し、また、Ζ軸方向から入射する電波に対しては第3のコイル12が形成する同調回路の出力信号を増幅選択する。斯して、この第4の実施形態においても、アンテナコイルはX軸、Y軸、Ζ軸方向から入射する電波に対しても受信感度を良好にすることができる。
【0024】
次に、図13の構成例について説明を行う。図12に構成例において、コンデンサCがアンプ41a〜41cの各接地側入力端と各非接地側入力端との間にそれぞれ接続されているのであるが、図13の構成例では、コンデンサCが第2のコイル6に並列に接続され、コンデンサCが第1のコイル5に並列に接続され、コンデンサCが第3のコイル12に並列に接続されている。
【0025】
アンプ41a〜41cの一方の各入力端が共通接続されて接地されており、第2のコイル6の巻終り側末端XF と第1のコイル5の巻始め側末端YS と第3のコイル12の巻始め側末端ZS とが共通端子COMに接続され、これが上記アンプ41a〜41cの共通接続端子に接続される。この構成によっても、図12の構成と同様にアンテナコイルはX軸、Y軸、Ζ軸方向から入射する電波に対して選択的に受信感度を良好にすることができる。
【0026】
上記図12、図13において示したように、アンテナコイル側において各コイルの末端を共通端子COMに接続する。この場合、上記図12、図13における例では、第2のコイル6の巻終り側末端XF と第1のコイル5の巻始め側末端YS と第3のコイル12の巻始め側末端ZS とを共通端子COMに接続した。共通端子に接続し得る末端としては、第2のコイル6においては末端XF 末端XS 、第1のコイル5においては末端YF と末端YS 、第3のコイル12においては末端ZF と末端ZS がある。図12、図13に示したように、末端XF と末端YS と末端ZS を選択した例についてサフィックをもってFSSと表記すると、いずれの末端を3つ組み合わせるかの組合は、23 =8通りである。
【0027】
上記の8通りについてサフィックスをもって記述すると、SSS、FFF、FFS、FSF、FSS、SFF、SFS、SSFである。この8通りの内のいずれが好適な受信感度特性となるかの試験を周波数特性を測定することにより行ったところ、図12、図13に示したように、末端XF と末端YS と末端ZS を選択した例であるFSSが最も好適であった。
【0028】
つまり、左側にX軸方向から入射する電波に対する周波数特性を示し、中央にY軸方向から入射する電波に対する周波数特性を示し、右側にΖ軸方向から入射する電波に対する周波数特性を示すと、FSSの場合には図14に示すように、グラフのピーク部分である共振周波数におけるインピーダンス値が最も高く安定しており、また、いずれの軸方向に対してもほぼ同様な周波数特性を有し受信感度が良好となることがわかる。なお、各チャートにおいて、縦軸はインピーダンスであり、1目盛りが50KΩであり、横軸は周波数であり、横軸の中心が134.2KHz、横軸の幅が30KHzである。なお、各コイルの巻数は400ターン、基部2の直径は9ミリメートル、最も薄い部分の厚みは0.9ミリメートル、耳状部材21を含む最も厚い部分の厚みは2.8ミリメートル、コンデンサCの容量は200pFとした。
【0029】
上記に対して、例えば、FFSの場合には図15に示すように、X軸方向とY軸方向とZ軸方向に対して共振周波数及びインピーダンス値のばらつきがあり、しかも、X軸方向とZ軸方向に対しては、他のコイルと干渉することによって生じるピーク部分の潰れなどの不適切な特性がみられる。FSSを除く、FFS以外の共通接続の例でもFFSとほぼ同様であり、3軸方向に揃った特性が得難いことや不適切な周波数特性がみられた。
【0030】
以上の説明では、基部20に対して耳状部材21を設けた例を示したが、基本的には図16に示されるボビン50を用いることができる。つまり、このボビン50は、偏平な柱状をなしている基部51と、基部51のX軸方向が軸となるように第1のコイルを巻回するために設けられた第1の溝52と、基部51のZ軸方向が軸となるように第3のコイルを巻回するために設けられた第2の溝53とを有する。基部51のY軸方向に向かって長尺状に延びる4本の棒状部材54が、基部51の4辺に沿って設けられている。この棒状部材54を横切るように第2のコイルが巻回される。つまり巻軸方向がY軸となるように第2のコイルが巻回される。この図16においては、第1、第2及び第3のコイルは図示していないものである。係る構成のアンテナコイルによっても第4の実施形態に係るアンテナコイルと同様の効果を得ることができる。更に、上記各実施態様におけるフェライトコア2は、例えば樹脂製のコアに変更しても良く、また、基部20、51についても材質はフェライトに限らず樹脂等を用いることが可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るアンテナコイルによれば、1つのコアや基部のX軸Y軸方向に、或いはX軸Y軸及びZ軸方向に、コイルを巻回しているので、複数のバーアンテナコイルを集合してアンテナコイルとする場合と比べて小型にできるとともに、直交する3方向から入射する電波に対する受信感度が良好もものを選択できるため、アンテナコイルの設置位置に拘らず受信感度を好適にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナコイルの第1の実施態様を示す斜視図。
【図2】本発明のアンテナコイルの第1の実施態様の平面図。
【図3】本発明の第1の実施態様に係るアンテナコイルに用いるフェライトコアの形状の一例を示す斜視図。
【図4】本発明のアンテナコイルの第2の実施態様を示す斜視図。
【図5】本発明のアンテナコイルの第2の実施態様の平面図。
【図6】本発明のアンテナコイルの第2の実施態様に用いるフェライトコアの形状の一例を示す斜視図。
【図7】本発明のアンテナコイルの第3の実施態様の斜視図。
【図8】本発明のアンテナコイルの第3の実施態様の斜視図。
【図9】第4の実施形態に係るアンテナコイルの基部を示す斜視図。
【図10】第4の実施形態に係るアンテナコイルにおけるコイルが巻回された基部を示す斜視図。
【図11】第4の実施形態に係るアンテナコイルにおけるコイルが巻回された基部がケースにセットされた状態を示す斜視図。
【図12】第4の実施形態に係るアンテナコイルを用いて構成した受信回路の構成図。
【図13】第4の実施形態に係るアンテナコイルを用いて構成した受信回路の構成図。
【図14】第4の実施形態に係るアンテナコイルにおいて、各コイルにおける所定の1つの末端を共通接続したときに、最も良好となる接続を行ったときの周波数特性を示す図。
【図15】第4の実施形態に係るアンテナコイルにおいて、各コイルにおける所定の1つの末端を共通接続したときに、最も良好となる接続以外の接続を行ったときの周波数特性を示す図。
【図16】第5の実施形態に係るアンテナコイルの基部を示す斜視図。
【符号の説明】
1 アンテナコイル
2 フェライトコア
3 巻線部
4a〜4h 突出部
5 第1のコイル
6 第2のコイル
7 電極部
8 巻枠
9 孔(または凹部)
10 壁部
11a、11b 鍔部
12 第3のコイル
13 第1アンテナコイル部
20 基部
21 耳状部材
22 第2の溝部
23 第1の溝部
24 第3の溝部
30 ケース
31a〜31d 端子
32 蓋
33 端子
41a〜41c アンプ
42 受信手段
50 ボビン
51 基部
52 第1の溝部
53 第2の溝部
54 棒状部材
Claims (1)
- 偏平な略直方体状をなしている基部に対し、前記基部のX軸方向が軸となるように第1のコイルを巻回すると共に、前記基部のY軸方向が軸となるように第2のコイルを巻回して構成した第1のアンテナコイル部と、
中央に形成された凹部へ前記第1のアンテナコイル部を収容し、前記X軸と前記Y軸に直交するZ軸方向が軸となるように第3のコイルが巻回された溝部を有する巻枠とを具備しており、
前記巻枠には、前記第1、第2及び第3のコイルの巻き始めと巻き終わり端を接続する端子板が設けられていることを特徴とするアンテナコイル。
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