JP2004032725A - ネットワーク通信の試験装置 - Google Patents
ネットワーク通信の試験装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004032725A JP2004032725A JP2003134807A JP2003134807A JP2004032725A JP 2004032725 A JP2004032725 A JP 2004032725A JP 2003134807 A JP2003134807 A JP 2003134807A JP 2003134807 A JP2003134807 A JP 2003134807A JP 2004032725 A JP2004032725 A JP 2004032725A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- test
- port
- network
- communication
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000012360 testing method Methods 0.000 title claims abstract description 216
- 238000004891 communication Methods 0.000 title claims abstract description 96
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 24
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 abstract description 4
- RGNPBRKPHBKNKX-UHFFFAOYSA-N hexaflumuron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(F)F)=C(Cl)C=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F RGNPBRKPHBKNKX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 18
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 3
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 2
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 2
- 238000006424 Flood reaction Methods 0.000 description 1
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000002776 aggregation Effects 0.000 description 1
- 238000004220 aggregation Methods 0.000 description 1
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 125000004122 cyclic group Chemical group 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000003550 marker Substances 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L43/00—Arrangements for monitoring or testing data switching networks
- H04L43/50—Testing arrangements
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J3/00—Time-division multiplex systems
- H04J3/02—Details
- H04J3/14—Monitoring arrangements
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J3/00—Time-division multiplex systems
- H04J3/16—Time-division multiplex systems in which the time allocation to individual channels within a transmission cycle is variable, e.g. to accommodate varying complexity of signals, to vary number of channels transmitted
- H04J3/1605—Fixed allocated frame structures
- H04J3/1611—Synchronous digital hierarchy [SDH] or SONET
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J2203/00—Aspects of optical multiplex systems other than those covered by H04J14/05 and H04J14/07
- H04J2203/0001—Provisions for broadband connections in integrated services digital network using frames of the Optical Transport Network [OTN] or using synchronous transfer mode [STM], e.g. SONET, SDH
- H04J2203/0062—Testing
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L69/00—Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
- H04L69/30—Definitions, standards or architectural aspects of layered protocol stacks
- H04L69/32—Architecture of open systems interconnection [OSI] 7-layer type protocol stacks, e.g. the interfaces between the data link level and the physical level
- H04L69/322—Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions
- H04L69/323—Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions in the physical layer [OSI layer 1]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
Abstract
【課題】ネットワーク技術と関連して使用されるパケットネットワークの試験を円滑に実行する方法及び装置を提供する
【解決手段】個別のアドレスを備える通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、複数の通信ポートと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択する選択器と、を有している。
【選択図】図2
【解決手段】個別のアドレスを備える通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、複数の通信ポートと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択する選択器と、を有している。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SONET又はSDH(同期デジタル階層)ネットワークにおける伝送用にマージ(merge)されるイーサネットトリビュタリデータストリーム(Ethernet tributary data stream)などのネットワークにおける通信を試験する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信ネットワーク間を横断する、データ関連の(音声関連とは異なる)通信トラフィック量が世界的に拡大し続けている。増大するこの通信帯域幅に対する需要に応えるには、様々な方法が利用可能であるが、その1つとして、大量のデータを処理するべく特別に設計されたまったく新しいネットワークを構築する方法がある。しかしながら、この方法は、既に大規模なネットワークを導入済みであってそれらを継続稼動させて収益の極大化を図らなければならない事業者にとっては、経済的に優れたソリューションではない。又、別の方法として、新しいパケットデータネットワーク(例えば、インターネットプロトコル(IP)又はイーサネット、或いはこれらの組み合わせを使用するもの)を導入し、音声トラフィックの伝送に使用している既存の大容量SONET/SDHシステムを置換する方法がある。しかし、この場合には、音声トラフィック用のサービスを継続するべく、比較的大きな区域にパケットネットワークを導入してSONET/SDHネットワークの区域を置き換える必要があり、大規模な初期投資が必要となる。
【0003】
第3の選択肢は、既存のSONET/SDHネットワークを使用し、例えば、イーサネット技術を使用して実装したトリビュタリデータストリームによって集配信されるパケットデータから構成されるペイロードを搬送することである。この場合、必要な投資の規模は小さく、且つ導入済みの既存のネットワークから収益を継続して生み出せると共に(場合によっては、収益が拡大する)、SONET/SDHネットワークでトラフィックが搬送されている既存の顧客に対するサービスの継続性にも影響が及ばない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような複合システムの導入、試験、及び保守により、新たな問題が提起される。即ち、これまでSONET/SDH伝送ネットワークの導入や保守に従事してきた人々がスタッフとして担当することになるのだが、彼らは、イーサネットなどの非常に動作特性が異なるパケットネットワークに関する経験をほとんど、或いはまったく保有していないのである。
【0005】
従って、本発明の目的は、SONET/SDHなどのその他の種類のネットワーク技術と関連して使用されるパケットネットワークの試験を円滑に実行する方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、個別のアドレスを備える通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、複数の通信ポートと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するセレクタと、を有している。
【0007】
本発明の別の態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法が提供され、この方法は、複数の通信ポートを提供するステップと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存するステップと、試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポートと関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するステップと、を有している。
【0008】
本発明の更なる態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するレシーバと、受信した試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するソース識別器と、を有している。
【0009】
本発明の別の態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法が提供され、この方法は、ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するステップと、受信した試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するステップと、を有している。
【0010】
本発明の別の態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、複数の通信ポートと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、試験機の複数の試験モードを保存する記憶装置と、複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポート及び試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するセレクタと、を有している。
【0011】
本発明の更なる態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法が提供され、この方法は、複数の通信ポートを提供するステップと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、試験機の複数の試験モードを保存するステップと、複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポート及び試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するステップと、を有している。
【0012】
SONET又はSDH伝送システムにトリビュタリリンクを提供するイーサネット機器を試験する本発明による方法及び装置について、一例として以下の添付図面を参照して説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、SONET又はSDH技術を使用する伝送システム16を介して2つのイーサネットLAN12及び14間でデータフレームを伝送するデータ通信ネットワーク10の例を示している。それぞれのイーサネットLANは、1つ又は複数のハブ又はイーサネットスイッチにスター型に接続された複数のステーション、即ち、ノード(例えば、ワークステーション、ファイルサーバー、印刷サーバー、プリンタ、及びその他の装置)を有している。それぞれのLAN12及び14のハブの1つは、SONETやSDHアクセス、又は光アッドドロップマルチプレクサ(OADM)16やターミナルマルチプレクサ18などの集約機器にも接続されている。これらの機器は、トリビュタリ信号をネイティブフォーマット(この場合には、イーサネットフレーム)で受信し、複数ソースからのトリビュタリ信号を合成することによってSONET/SDHフレームを作成したり(ターミナルマルチプレクサ)、或いは、連続した既存のフレームのペイロードエンベロープの各セクションにトリビュタリ信号の各部分を挿入する(アッドドロップマルチプレクサ)。これらのマルチプレクサ16及び18は、直接又はデジタルクロスコネクト機器20を介してSONET/SDHリンクで相互接続されている。尚、SONET/SDHのフレーム構造とターミナルマルチプレクサ、アッドドロップマルチプレクサ、及びクロスコネクトなどの機器の動作の詳細については、当業者には周知であるため、本明細書では説明を省略する。
【0014】
この図1に示すネットワーク10などのシステムの導入と保守の際には、経路を構成するネットワーク機器(リンク、マルチプレクサ、クロスコネクトなど)が正しく動作していることを確認するため、ネットワーク内の選択した経路上で試験信号(イーサネットデータフレーム)を伝送することが多い。例えば、OADM16に接続された試験セット22を使用してネットワーク10内に試験フレームを送出し、ターミナルマルチプレクサ18に接続された別の試験セット24に送信することができる。しかしながら、イーサネットコンポーネントを含むシステムを試験するには、それぞれのイーサネットコンポーネントに1つ又は複数のポートアドレスを指定する必要があり、複雑な作業になる。イーサネットLAN上で意図する宛先にデータフレームをルーティングするアドレス指定法では、グローバルに一意の08:00:07:A9:B2:FCなどの12桁(6バイト)の16進ステーションアドレスをそれぞれのイーサネットインタフェース機器(プラグインカード又は構成回路)に割り当てる。従って、試験技術者がSONET/SDHネットワーク10を介してOADM16からターミナルマルチプレクサ18に対して試験データを送信しようとすれば、経路の両端に位置する試験セット22及び24にこのようないくつかのアドレスを指定する必要があったのである。アドレスがこのようなフォーマッドであるため、この作業は退屈なものになり、ミスが発生しがちである。又、試験セットとネットワーク間の接続について明確なアドレスの関連性が存在しておらず、ネットワーク内の特定の経路又は機器についても永久的なアドレスの関連性は存在していない。従って、イーサネットのインタフェースアドレスで表現された試験結果を解釈するのは、困難であると共に時間のかかる作業であり、この結果、ネットワーク障害の原因と場所を特定するための結果分析のプロセスがひどく複雑で時間のかかるものになっていた。
【0015】
試験セット22及び24の両方において所定のイーサネットステーションアドレスの組を永久的に保存し、それを選択的に使用することにより、それらの試験セットから送信されたイーサネットフレームの宛先アドレスを判定する。これらのステーションアドレスは、イーサネットの慣習に従って試験セットの製造者に割り当てられたアドレスから取得される。通常、このアドレスの組は、試験セットモデルが同一の場合は同一であり、モデルごとに異なる。それぞれの試験セットにおけるアドレスの特定の組み合わせの選択は、後述するように複数の所定の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードに従って試験セットによって調整される。更に、十分な動作の柔軟性を維持するべく、ユーザーは、すべてのイーサネットアドレスと関連パラメータを個別に構成し、所定の試験モードが適用できない状況に対応することができる。
【0016】
図2は、一例として、本発明を実装する試験セット22(及び24)の主な機能を示している。この図2を参照すれば、1組のイーサネットインタフェースポート26(光学又は電気的な10Mb/S、100Mb/s、1Gb/s、及び/又は10Gb/s)が、OADM16及びターミナルマルチプレクサ18などのネットワーク10のネットワーク要素に対する接続用に設けられている。尚、この図には4つのインタフェースポートが示されているが、必要に応じて更に多くのポートを設けることができる。それぞれのイーサネットインタフェースポートは、送信出力Tx(例えば、光ポートの場合にはレーザーを含む)と受信入力Rx(例えば、フォトダイオードレシーバを含む)を有している。そして、このイーサネットポート26は、メモリ30に保存されているソフトウェアプログラムの命令に従って試験セット22の動作を調整するプロセッサ28に接続されている。イーサネットポート26を介して送信される試験データは、例えば、擬似ランダム2値シーケンス(PRBS)生成器を使用して試験データ生成器32において生成され、適切なイーサネットMACヘッダ(後述する)及びチェックデータと共に組み立てられてイーサネットフレームが生成される。同様に、イーサネットポート26を介して受信したイーサネットフレーム内の試験データは、プロセッサ28によってフレームから抽出され、検証のために試験データ分析器34に供給される。そして、試験セットのユーザーの機能要件と実行した試験の結果が、プロセッサ28によって制御されるユーザーインタフェース(例えば、ディスプレイ及びキーボードなどの入力装置)36を介して伝達される。尚、この図2に示されている機能の配列は例示的なものに過ぎず、実際の実装においては細部が様々に変化する可能性がある。例えば、試験データ分析器34の機能の大部分又はすべてをメモリ30に保存されたソフトウェアアルゴリズムによって提供しプロセッサ28によって実行することができる。
【0017】
試験データ生成器32によって組み立てられたイーサネットフレームは、図3に示すフォーマットを有しており、通常のイーサネットフレームのフォーマットにほぼ準拠している。このようなフレームのそれぞれは、プレアンブル、フレーム開始デリミタ、宛先アドレス、ソースアドレス、及びフレーム長/タイプインジケータなどのメディアアクセスコントール(MAC)情報から始まっている。クライアントデータ(即ち、ペイロード)は、試験データ生成器32によって生成されたPRBS試験データから構成されており、この後に、それぞれが4バイトの3つのフィールドからなる試験セットデータ38が続いている。これらの3つのフィールドに格納されている内容は、(1)そのフレームが属し、そのフレームを送信したイーサネットポートの物理ポート番号(ステーションアドレスとは異なるもの)から形成される試験データストリームの識別子、(2)ストリーム内における当該フレームのシーケンス番号、(3)試験セットデータバイト38内の値用の巡回冗長検査(CRC)コード、である。そして、これに続き、イーサネットフレームの指定最小長を形成するべく、必要に応じてクライアントデータがパディングされた後に、32ビットのCRCコードから構成されるフレームチェックシーケンス(FCS)が続いている。
【0018】
試験セット22及び24は、ループバック(2ポート)、エンドツーエンド、ループバック(1ポート)、及びループスルーという所定の4つの主要試験モードを提供する。各試験セットは同一のイーサネットアドレスの組を保存しており、これらのアドレスは、試験セット内の様々なインタフェースポート26に選択的に割り当てると共に当該試験セット又は別の試験セットの様々なポート26から送信されるイーサネットフレーム内に選択的に含めることができる。これを説明するために、以下では、これらのアドレスをアドレスA、アドレスB、アドレスX、及びアドレスYとして識別することとする。
【0019】
多くの試験構成においては、試験対象のネットワークを介して遠隔地の試験ポイントに向かう試験データフレームを1つの(発信側)試験セットで生成して送信することになる。そして、第2の試験セットに受信されたそれらの試験データフレームは、即座に検証されるか、或いは、検証のためにループバックケーブル又は第2の試験セットによって発信側の試験セットに戻される。各試験セット22及び24は、発信側のセット(「試験セット1」)、或いは受信/ループバックセット(「試験セット2」)として構成可能であり、「試験セット1」の構成が選択された場合には、アドレスA及びBが試験セットのポート1及び2に関連付けられ、「試験セット2」の構成が選択されると、アドレスX及びYがそれらのポートに関連付けられる。所定のそれぞれの試験モード別に、各ポートから送信されるフレーム内に宛先アドレスとして格納されるアドレスの選択内容を次の表に示している。
【0020】
【表1】
【0021】
ループバック(2ポート)モード:図4に示すこのモードでは、1つの試験セット22のみが使用され、ループバックケーブル40によって遠隔地のネットワーク要素(例えば、ターミナルマルチプレクサ)18のイーサネットポート1及び2が接続されており、いずれかのポートで受信されたイーサネットフレームがもう一方のポートを介して即座に返されるようになっている。このループバックケーブル40は、同様に、ポート3とポート4、ポート5とポート6などのネットワーク要素18のその他のポートのペアも相互接続する。前出の表からわかるように、ループバック(2ポート)モードを選択した場合には、試験セット22は、そのポート1から宛先アドレスとしてアドレスBを格納するイーサネットフレームを送信し、同様に、ポート2から宛先アドレスとしてアドレスAを格納するフレームを送信する。更なるポートのペアも、同様の方法で相互にアドレス指定される(例えば、ポート3からのフレームは宛先としてポート4のアドレスを格納し、ポート4からのフレームは宛先としてポート3のアドレスを格納する)。このようなアドレス指定とループバックケーブル40により、試験セット22から送信された試験フレームは、試験結果の検証と蓄積のために試験セット22自身によって(別のポートではあるが)確実に受信される。
【0022】
この試験モードには、ネットワーク要素18での試験用に2つのイーサネットポートを提供すると共に、SONET/SDHネットワークにおいて2つの二重リンクを提供することが必要であることがわかる。場合によっては、関連する宛先アドレスを有するイーサネット受信ノードがネットワーク要素18に接続されていない場合にも、システムがネットワーク要素18への転送用に試験セット22からイーサネットフレームを受け付けることができるよう、仮想プライベートネットワーク(VPN)方式を使用することが必要になる。これらの要件は、前述のように、イーサネットシステムの固有の二重特性、プロトコルレイヤ2スイッチングの存在、自動ネゴシエーションの要件、及びイーサネットMACアドレスの使用の結果として特定のイーサネット実装において生じるものである。但し、試験エンドポイント間の特定の経路に割り当てられたネットワークリソースに含まれるSONET/SDH二重リンクが1つのみの場合などのいくつかの状況においては、これらの要件を遵守することが望ましくないか、或いは実現不可能である。このような状況に対応するために、ループバック(1ポート)及びループスルーを参照して後述するように、別の試験モードが提供されている。
【0023】
エンドツーエンドモード:このモードでは、図5に示すように、2つの試験セット22及び24が使用され、試験セット22は「試験セット1」として構成されており、試験セット24は「試験セット2」として構成されている。試験セット22は、ポート1から、宛先アドレスとして試験セット24のポート1のアドレスXを格納するイーサネットフレームを送信し、同様に、ポート2から、宛先アドレスとして試験セット24のポート2のアドレスYを格納するフレームを送信する。これを補う形態で、試験セット24のポート1及び2から送信されるフレームは、それぞれ試験セット22のポート1及び2のアドレスA及びBに対してアドレス指定されている。従って、これら2つの試験セットは、ネットワーク上でイーサネットフレームを交換し、それらをチェックしてネットワークが正しく動作していることを確認することができる。
【0024】
ループバック(1ポート)/ループスルーモード:これらの2つのモードは一緒に使用されるものであり、「試験セット1」として構成される試験セット(図6の試験セット22)はループバック(1ポート)モード、「試験セット2」として構成される試験セット(試験セット24)はループスルーモードになっている。試験セット22のポート1から送信されるイーサネットフレームの宛先アドレスは、エンドツーエンドモードと同一である(即ち、試験セット24のポート1のアドレスX)。しかしながら、試験セット24は、それ自体がイーサネットフレームを独立的に生成するようにはなっておらず。その代わりに、受信したフレームに格納されているソース及び宛先アドレスを交換(即ち、スワップ)し、それぞれのフレームのFCSを再計算及び更新した後に、同一ポートで再送するようになっている。従って、試験セット24が受信するフレームは、ソースアドレスとしてアドレスA、宛先アドレスとしてアドレスXを備えており、これらのフレームにソースアドレスとしてアドレスX、宛先アドレスとしてアドレスAを与えて再送するのであり、従って、試験セット22は、ポート1から送信したフレームをポート1で受信することになる。
【0025】
このループバック(1ポート)/ループスルーモードで構成された試験セットを使用すれば、使用しているイーサネットの実装(例えば、自動ネゴシエーションを有する)に関係なく、それぞれの試験セットの1つのポートのみを使用してSONET/SDHネットワークの単一の二重リンクにより、ループバック試験を実行することができる。又、必要に応じて、例えば、図6の点線によって示されているこれら試験セットのポート2間などの試験セット22及び24の別のポートを使用し、ネットワーク内の別の往復経路上で更なる試験フレームを送信することができる。
【0026】
前述のループスルーモードの実装において、試験セット24は受信したすべてのフレームを再送する。しかしながら、試験セット24へのネットワーク経路にイーサネットスイッチが存在しており、そのスイッチがリセットされたり、或いは、それが「学習」モードにあると(即ち、それが接続されているその他のイーサネットデバイスのアイデンティティを検出する)、問題が発生することになる。このような状況では、フレームのルーティング方法に関する正確な情報がスイッチに存在しないにも拘わらず、その意図する宛先を検出するべく、スイッチの各ポートで受信されたすべてのフレームがスイッチのその他の全ポートで送信されることになる(いわゆる、フラッディングである)。即ち、試験セット24のポートが、当該ポートを対象とするフレームのみを受信できるようにする適切なフィルタ処理が存在していない。従って、スイッチからフラッディングフレームを受信する試験セット24の各ポートは、これらすべてのフラッディングフレームのソース及び宛先アドレスをスワップしてスイッチに返すことになり、この結果、スイッチは、すべてのポート上のトラフィックを誤ったソースアドレスで見ることになって、スイッチの制御ソフトウェアが混乱し、スイッチの宛先アドレスとポートのテーブルを正常に処理できなくなる。
【0027】
この問題を回避するべく、ループスルーモードにおける動作に関し、試験セット24に対して、選択肢(1):前述のように、受信したすべてのフレームをアドレスをスワップして返す、選択肢(2):受信ポートに対してアドレス指定されているフレームのみをアドレスをスワップして返す、という2つの選択肢を付与することができる。そして、選択肢(2)の場合に、受信したポートアドレスと宛先アドレスが一致するフレームのみを返すように試験セット24を構成する。この結果、潜在的なフラッディング問題を回避することができる。即ち、スイッチがすべての出力ポートをフレームでフラッディングさせた場合にも、フレーム内のアドレスに一致するアドレスを有する試験セットのポートのみがフレームを返すようになり、スイッチはスイッチングテーブルの正常な処理を継続することができる。
【0028】
再び図3を参照すれば、前述のように、試験セット22及び24によって生成された各イーサネットフレームに含まれる試験セットデータ38には、当該フレームを送信したソースイーサネットポートの物理的なアイデンティティの識別子が含まれている。試験セット22及び24は、それぞれの受信イーサネットフレーム内でこの識別子を探し、検出された場合に抽出するようになっている。そして、この抽出した識別子を使用してユーザーインタフェース36における試験結果の表示(図2)を制御し、イーサネットアドレスのみの場合に可能なものよりも有意義なフレームソースの表示を提供するのである。試験機器によってイーサネットのソースアドレスを抽出して表示することは周知であるが、その情報を解釈するのは容易ではない。即ち、表示されたそれらのソースアドレスを利用するには、通常、ユーザーは、イーサネットアドレスを試験機器の個々の構成要素とそれらのイーサネットポートに関連付けるテーブルを参照する必要があり、それらのアドレスの長さとフォーマットのために、この作業は、困難であると共に時間がかかり、ミスが発生しがちである。
【0029】
これとは対照的に、試験セット22及び24の場合には、機器のアイデンティティの理解しやすい標識を抽出してインタフェース36に表示することができる。例えば、エンドツーエンドモードが使用されている場合には、試験セット22は「試験セット1」に設定されている。この場合、プロセッサ28は、イーサネットポート1及び2をそれぞれアドレスA及びBに構成し、これらのポートから送信されるフレームは、前述のように、宛先としてアドレスX及びYを備えるように作成され、ポート1及び2のアイデンティティが試験セットバイト38のデータストリーム識別子に含まれている。
【0030】
試験セット24がこれらのフレームを受信すると、データストリーム識別子(ポート番号)がプロセッサ28によって抽出され、フレーム内のソースアドレスと関連付けられる。この関連付けにより、試験セット24は、ユーザーインタフェース36上に「ファーエンドポート1」又は「ファーエンドポート2」としてフレームソース情報を適切に表示することができる。この「ファーエンド」指定は、ソースアドレスフィールドにおける所定のアドレスA及びBの存在から判定することが可能であり、これらのアドレスは主に試験セット22においてのみ使用されるものであるが、両方の試験セットに周知である。一方、試験セット24が生成したフレームのソース(ソースアドレスX及びYを有するもの)を参照する際には、同様に、「ニアエンドポート1」又は「ニアエンドポート2」として表示することができる。
【0031】
このデータストリーム識別子の存在により、例えば、ユーザーの特定要件に従ってイーサネット試験フレームのアドレス指定が変更された場合にも、フレームソース情報の理解しやすい標識を提供することができる。
【0032】
上述の例は、イーサネットトリビュタリストリームを使用する文脈において説明しているため、「データフレーム」や「ステーションアドレス」などの用語が使用されている。しかしながら、本発明は、その他の種類のパケットデータネットワークの文脈においても使用可能であり、従って、本明細書で使用した用語には、従来、別の用語(例えば、フレーム及びステーションアドレスの代わりにパケット及びネットワークアドレス)を使用しているそれらその他の種類のネットワークにおける類似の概念及び機能も包含されるものとして理解されたい。
【0033】
この発明は例として、次の実施形態を含む。
【0034】
(1)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、
前記通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、
前記試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するセレクタと、
を有することを特徴とする試験機。
【0035】
(2)前記試験機は、複数のユーザー選択可能な動作構成を備えており、前記所定アドレスの組は、ユーザーが選択した1つの動作構成の標識に従っても選択される(1)記載の試験機。
【0036】
(3)前記所定アドレスと通信ポートの関連付けは、次の表のとおりである(2)記載の試験機。
【0037】
【表2】
【0038】
(4)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法であって、
複数の通信ポートを提供するステップと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、
前記通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存するステップと、
前記試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するステップと、
を有する方法。
【0039】
(5)複数のユーザー選択可能な動作構成を提供するステップを含み、前記所定アドレスの組は、ユーザーが選択した1つの動作構成の標識に従っても選択される(4)記載の方法。
【0040】
(6)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するレシーバと、前記受信された試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと前記試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するソース識別器と、
を有する試験機。
【0041】
(7)前記試験データフレームが送信された前記通信ポートのアイデンティティは、該通信ポートの前記個別のアドレスに対する追加データを参照することによって判定される(6)記載の試験機。
【0042】
(8)複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成し、生成するそれぞれの試験データフレーム内に当該フレームが送信される通信ポートのアイデンティティの標識(そのポートのアドレスとは異なるもの)を含めるように動作可能な試験データ生成器と、
を含む(7)記載の試験機。
【0043】
(9)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法であって、
ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するステップと、前記受信された試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと、前記試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するステップと、
を有する方法。
【0044】
(10)前記試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティは、前記通信ポートの個別のアドレスに対する追加データを参照することによって判定される(9)記載の方法。
【0045】
(11)複数の通信ポートを提供するステップと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、
それぞれの試験データフレーム内に当該フレームが送信される通信ポートのアイデンティティの標識(そのポートのアドレスとは異なるもの)を含めるステップと、
を含む(10)記載の方法。
【0046】
(12)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、
前記試験機の複数の試験モードを保存する記憶装置と、
複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポート及び前記試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するセレクタと、
を有する試験機。
【0047】
(13)前記複数の試験モードは、
試験データフレームが前記試験機の第1通信ポートから前記ネットワークを介して該試験機の第2通信ポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記試験機の第1通信ポートから前記ネットワークに接続された第2の試験機の個別のポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記試験機の第1通信ポートから前記ネットワーク及び第2試験機を介して該試験機の該第1通信ポートに送信されるモードと、
の中の少なくとも2つを含む(12)記載の試験機。
【0048】
(14)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法であって、
複数の通信ポートを提供するステップと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、
前記試験機の複数の試験モードを保存するステップと、
前記試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートと前記試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するステップと、
を有する方法。
【0049】
(15)前記複数の試験モードは、
試験データフレームが第1試験機の第1通信ポートから前記ネットワークを介して該第1試験機の第2通信ポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記第1試験機の第1通信ポートから前記ネットワークに接続された第2試験機の個別のポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記第1試験機の第1通信ポートから前記ネットワーク及び前記第2試験機を介して該第1試験機の該第1通信ポートに送信されるモードと、
の中の少なくとも2つを含む(14)記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】イーサネットローカルエリアネットワーク(LAN)からのトリビュタリデータストリームを有するSONET/SDHネットワークの概略ブロックダイアグラムである。
【図2】図1に示すネットワークを試験する試験セットの概略ブロックダイアグラムである。
【図3】図2の試験セットによって生成されるイーサネットデータフレームのフォーマットを示している。
【図4】図1に示されるものなどのネットワークの試験における第1のモードである「2ポートループバック」モードを提供する図2の試験セットを示す概略図である。
【図5】試験における第2のモードである「エンドツーエンド」モードを提供する2つの図2の試験セットを示す概略図である。
【図6】試験における第3のモードである「1ポートループバック/ループスルー」モードを提供する2つの図2の試験セットを示す概略図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク
22、24 試験機
26 通信ポート
32 試験データ生成器
【発明の属する技術分野】
本発明は、SONET又はSDH(同期デジタル階層)ネットワークにおける伝送用にマージ(merge)されるイーサネットトリビュタリデータストリーム(Ethernet tributary data stream)などのネットワークにおける通信を試験する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信ネットワーク間を横断する、データ関連の(音声関連とは異なる)通信トラフィック量が世界的に拡大し続けている。増大するこの通信帯域幅に対する需要に応えるには、様々な方法が利用可能であるが、その1つとして、大量のデータを処理するべく特別に設計されたまったく新しいネットワークを構築する方法がある。しかしながら、この方法は、既に大規模なネットワークを導入済みであってそれらを継続稼動させて収益の極大化を図らなければならない事業者にとっては、経済的に優れたソリューションではない。又、別の方法として、新しいパケットデータネットワーク(例えば、インターネットプロトコル(IP)又はイーサネット、或いはこれらの組み合わせを使用するもの)を導入し、音声トラフィックの伝送に使用している既存の大容量SONET/SDHシステムを置換する方法がある。しかし、この場合には、音声トラフィック用のサービスを継続するべく、比較的大きな区域にパケットネットワークを導入してSONET/SDHネットワークの区域を置き換える必要があり、大規模な初期投資が必要となる。
【0003】
第3の選択肢は、既存のSONET/SDHネットワークを使用し、例えば、イーサネット技術を使用して実装したトリビュタリデータストリームによって集配信されるパケットデータから構成されるペイロードを搬送することである。この場合、必要な投資の規模は小さく、且つ導入済みの既存のネットワークから収益を継続して生み出せると共に(場合によっては、収益が拡大する)、SONET/SDHネットワークでトラフィックが搬送されている既存の顧客に対するサービスの継続性にも影響が及ばない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような複合システムの導入、試験、及び保守により、新たな問題が提起される。即ち、これまでSONET/SDH伝送ネットワークの導入や保守に従事してきた人々がスタッフとして担当することになるのだが、彼らは、イーサネットなどの非常に動作特性が異なるパケットネットワークに関する経験をほとんど、或いはまったく保有していないのである。
【0005】
従って、本発明の目的は、SONET/SDHなどのその他の種類のネットワーク技術と関連して使用されるパケットネットワークの試験を円滑に実行する方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、個別のアドレスを備える通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、複数の通信ポートと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するセレクタと、を有している。
【0007】
本発明の別の態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法が提供され、この方法は、複数の通信ポートを提供するステップと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存するステップと、試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポートと関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するステップと、を有している。
【0008】
本発明の更なる態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するレシーバと、受信した試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するソース識別器と、を有している。
【0009】
本発明の別の態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法が提供され、この方法は、ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するステップと、受信した試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するステップと、を有している。
【0010】
本発明の別の態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機が提供され、この試験機は、複数の通信ポートと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、試験機の複数の試験モードを保存する記憶装置と、複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポート及び試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するセレクタと、を有している。
【0011】
本発明の更なる態様によれば、個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法が提供され、この方法は、複数の通信ポートを提供するステップと、それらの通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、試験機の複数の試験モードを保存するステップと、複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って通信ポート及び試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するステップと、を有している。
【0012】
SONET又はSDH伝送システムにトリビュタリリンクを提供するイーサネット機器を試験する本発明による方法及び装置について、一例として以下の添付図面を参照して説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、SONET又はSDH技術を使用する伝送システム16を介して2つのイーサネットLAN12及び14間でデータフレームを伝送するデータ通信ネットワーク10の例を示している。それぞれのイーサネットLANは、1つ又は複数のハブ又はイーサネットスイッチにスター型に接続された複数のステーション、即ち、ノード(例えば、ワークステーション、ファイルサーバー、印刷サーバー、プリンタ、及びその他の装置)を有している。それぞれのLAN12及び14のハブの1つは、SONETやSDHアクセス、又は光アッドドロップマルチプレクサ(OADM)16やターミナルマルチプレクサ18などの集約機器にも接続されている。これらの機器は、トリビュタリ信号をネイティブフォーマット(この場合には、イーサネットフレーム)で受信し、複数ソースからのトリビュタリ信号を合成することによってSONET/SDHフレームを作成したり(ターミナルマルチプレクサ)、或いは、連続した既存のフレームのペイロードエンベロープの各セクションにトリビュタリ信号の各部分を挿入する(アッドドロップマルチプレクサ)。これらのマルチプレクサ16及び18は、直接又はデジタルクロスコネクト機器20を介してSONET/SDHリンクで相互接続されている。尚、SONET/SDHのフレーム構造とターミナルマルチプレクサ、アッドドロップマルチプレクサ、及びクロスコネクトなどの機器の動作の詳細については、当業者には周知であるため、本明細書では説明を省略する。
【0014】
この図1に示すネットワーク10などのシステムの導入と保守の際には、経路を構成するネットワーク機器(リンク、マルチプレクサ、クロスコネクトなど)が正しく動作していることを確認するため、ネットワーク内の選択した経路上で試験信号(イーサネットデータフレーム)を伝送することが多い。例えば、OADM16に接続された試験セット22を使用してネットワーク10内に試験フレームを送出し、ターミナルマルチプレクサ18に接続された別の試験セット24に送信することができる。しかしながら、イーサネットコンポーネントを含むシステムを試験するには、それぞれのイーサネットコンポーネントに1つ又は複数のポートアドレスを指定する必要があり、複雑な作業になる。イーサネットLAN上で意図する宛先にデータフレームをルーティングするアドレス指定法では、グローバルに一意の08:00:07:A9:B2:FCなどの12桁(6バイト)の16進ステーションアドレスをそれぞれのイーサネットインタフェース機器(プラグインカード又は構成回路)に割り当てる。従って、試験技術者がSONET/SDHネットワーク10を介してOADM16からターミナルマルチプレクサ18に対して試験データを送信しようとすれば、経路の両端に位置する試験セット22及び24にこのようないくつかのアドレスを指定する必要があったのである。アドレスがこのようなフォーマッドであるため、この作業は退屈なものになり、ミスが発生しがちである。又、試験セットとネットワーク間の接続について明確なアドレスの関連性が存在しておらず、ネットワーク内の特定の経路又は機器についても永久的なアドレスの関連性は存在していない。従って、イーサネットのインタフェースアドレスで表現された試験結果を解釈するのは、困難であると共に時間のかかる作業であり、この結果、ネットワーク障害の原因と場所を特定するための結果分析のプロセスがひどく複雑で時間のかかるものになっていた。
【0015】
試験セット22及び24の両方において所定のイーサネットステーションアドレスの組を永久的に保存し、それを選択的に使用することにより、それらの試験セットから送信されたイーサネットフレームの宛先アドレスを判定する。これらのステーションアドレスは、イーサネットの慣習に従って試験セットの製造者に割り当てられたアドレスから取得される。通常、このアドレスの組は、試験セットモデルが同一の場合は同一であり、モデルごとに異なる。それぞれの試験セットにおけるアドレスの特定の組み合わせの選択は、後述するように複数の所定の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードに従って試験セットによって調整される。更に、十分な動作の柔軟性を維持するべく、ユーザーは、すべてのイーサネットアドレスと関連パラメータを個別に構成し、所定の試験モードが適用できない状況に対応することができる。
【0016】
図2は、一例として、本発明を実装する試験セット22(及び24)の主な機能を示している。この図2を参照すれば、1組のイーサネットインタフェースポート26(光学又は電気的な10Mb/S、100Mb/s、1Gb/s、及び/又は10Gb/s)が、OADM16及びターミナルマルチプレクサ18などのネットワーク10のネットワーク要素に対する接続用に設けられている。尚、この図には4つのインタフェースポートが示されているが、必要に応じて更に多くのポートを設けることができる。それぞれのイーサネットインタフェースポートは、送信出力Tx(例えば、光ポートの場合にはレーザーを含む)と受信入力Rx(例えば、フォトダイオードレシーバを含む)を有している。そして、このイーサネットポート26は、メモリ30に保存されているソフトウェアプログラムの命令に従って試験セット22の動作を調整するプロセッサ28に接続されている。イーサネットポート26を介して送信される試験データは、例えば、擬似ランダム2値シーケンス(PRBS)生成器を使用して試験データ生成器32において生成され、適切なイーサネットMACヘッダ(後述する)及びチェックデータと共に組み立てられてイーサネットフレームが生成される。同様に、イーサネットポート26を介して受信したイーサネットフレーム内の試験データは、プロセッサ28によってフレームから抽出され、検証のために試験データ分析器34に供給される。そして、試験セットのユーザーの機能要件と実行した試験の結果が、プロセッサ28によって制御されるユーザーインタフェース(例えば、ディスプレイ及びキーボードなどの入力装置)36を介して伝達される。尚、この図2に示されている機能の配列は例示的なものに過ぎず、実際の実装においては細部が様々に変化する可能性がある。例えば、試験データ分析器34の機能の大部分又はすべてをメモリ30に保存されたソフトウェアアルゴリズムによって提供しプロセッサ28によって実行することができる。
【0017】
試験データ生成器32によって組み立てられたイーサネットフレームは、図3に示すフォーマットを有しており、通常のイーサネットフレームのフォーマットにほぼ準拠している。このようなフレームのそれぞれは、プレアンブル、フレーム開始デリミタ、宛先アドレス、ソースアドレス、及びフレーム長/タイプインジケータなどのメディアアクセスコントール(MAC)情報から始まっている。クライアントデータ(即ち、ペイロード)は、試験データ生成器32によって生成されたPRBS試験データから構成されており、この後に、それぞれが4バイトの3つのフィールドからなる試験セットデータ38が続いている。これらの3つのフィールドに格納されている内容は、(1)そのフレームが属し、そのフレームを送信したイーサネットポートの物理ポート番号(ステーションアドレスとは異なるもの)から形成される試験データストリームの識別子、(2)ストリーム内における当該フレームのシーケンス番号、(3)試験セットデータバイト38内の値用の巡回冗長検査(CRC)コード、である。そして、これに続き、イーサネットフレームの指定最小長を形成するべく、必要に応じてクライアントデータがパディングされた後に、32ビットのCRCコードから構成されるフレームチェックシーケンス(FCS)が続いている。
【0018】
試験セット22及び24は、ループバック(2ポート)、エンドツーエンド、ループバック(1ポート)、及びループスルーという所定の4つの主要試験モードを提供する。各試験セットは同一のイーサネットアドレスの組を保存しており、これらのアドレスは、試験セット内の様々なインタフェースポート26に選択的に割り当てると共に当該試験セット又は別の試験セットの様々なポート26から送信されるイーサネットフレーム内に選択的に含めることができる。これを説明するために、以下では、これらのアドレスをアドレスA、アドレスB、アドレスX、及びアドレスYとして識別することとする。
【0019】
多くの試験構成においては、試験対象のネットワークを介して遠隔地の試験ポイントに向かう試験データフレームを1つの(発信側)試験セットで生成して送信することになる。そして、第2の試験セットに受信されたそれらの試験データフレームは、即座に検証されるか、或いは、検証のためにループバックケーブル又は第2の試験セットによって発信側の試験セットに戻される。各試験セット22及び24は、発信側のセット(「試験セット1」)、或いは受信/ループバックセット(「試験セット2」)として構成可能であり、「試験セット1」の構成が選択された場合には、アドレスA及びBが試験セットのポート1及び2に関連付けられ、「試験セット2」の構成が選択されると、アドレスX及びYがそれらのポートに関連付けられる。所定のそれぞれの試験モード別に、各ポートから送信されるフレーム内に宛先アドレスとして格納されるアドレスの選択内容を次の表に示している。
【0020】
【表1】
【0021】
ループバック(2ポート)モード:図4に示すこのモードでは、1つの試験セット22のみが使用され、ループバックケーブル40によって遠隔地のネットワーク要素(例えば、ターミナルマルチプレクサ)18のイーサネットポート1及び2が接続されており、いずれかのポートで受信されたイーサネットフレームがもう一方のポートを介して即座に返されるようになっている。このループバックケーブル40は、同様に、ポート3とポート4、ポート5とポート6などのネットワーク要素18のその他のポートのペアも相互接続する。前出の表からわかるように、ループバック(2ポート)モードを選択した場合には、試験セット22は、そのポート1から宛先アドレスとしてアドレスBを格納するイーサネットフレームを送信し、同様に、ポート2から宛先アドレスとしてアドレスAを格納するフレームを送信する。更なるポートのペアも、同様の方法で相互にアドレス指定される(例えば、ポート3からのフレームは宛先としてポート4のアドレスを格納し、ポート4からのフレームは宛先としてポート3のアドレスを格納する)。このようなアドレス指定とループバックケーブル40により、試験セット22から送信された試験フレームは、試験結果の検証と蓄積のために試験セット22自身によって(別のポートではあるが)確実に受信される。
【0022】
この試験モードには、ネットワーク要素18での試験用に2つのイーサネットポートを提供すると共に、SONET/SDHネットワークにおいて2つの二重リンクを提供することが必要であることがわかる。場合によっては、関連する宛先アドレスを有するイーサネット受信ノードがネットワーク要素18に接続されていない場合にも、システムがネットワーク要素18への転送用に試験セット22からイーサネットフレームを受け付けることができるよう、仮想プライベートネットワーク(VPN)方式を使用することが必要になる。これらの要件は、前述のように、イーサネットシステムの固有の二重特性、プロトコルレイヤ2スイッチングの存在、自動ネゴシエーションの要件、及びイーサネットMACアドレスの使用の結果として特定のイーサネット実装において生じるものである。但し、試験エンドポイント間の特定の経路に割り当てられたネットワークリソースに含まれるSONET/SDH二重リンクが1つのみの場合などのいくつかの状況においては、これらの要件を遵守することが望ましくないか、或いは実現不可能である。このような状況に対応するために、ループバック(1ポート)及びループスルーを参照して後述するように、別の試験モードが提供されている。
【0023】
エンドツーエンドモード:このモードでは、図5に示すように、2つの試験セット22及び24が使用され、試験セット22は「試験セット1」として構成されており、試験セット24は「試験セット2」として構成されている。試験セット22は、ポート1から、宛先アドレスとして試験セット24のポート1のアドレスXを格納するイーサネットフレームを送信し、同様に、ポート2から、宛先アドレスとして試験セット24のポート2のアドレスYを格納するフレームを送信する。これを補う形態で、試験セット24のポート1及び2から送信されるフレームは、それぞれ試験セット22のポート1及び2のアドレスA及びBに対してアドレス指定されている。従って、これら2つの試験セットは、ネットワーク上でイーサネットフレームを交換し、それらをチェックしてネットワークが正しく動作していることを確認することができる。
【0024】
ループバック(1ポート)/ループスルーモード:これらの2つのモードは一緒に使用されるものであり、「試験セット1」として構成される試験セット(図6の試験セット22)はループバック(1ポート)モード、「試験セット2」として構成される試験セット(試験セット24)はループスルーモードになっている。試験セット22のポート1から送信されるイーサネットフレームの宛先アドレスは、エンドツーエンドモードと同一である(即ち、試験セット24のポート1のアドレスX)。しかしながら、試験セット24は、それ自体がイーサネットフレームを独立的に生成するようにはなっておらず。その代わりに、受信したフレームに格納されているソース及び宛先アドレスを交換(即ち、スワップ)し、それぞれのフレームのFCSを再計算及び更新した後に、同一ポートで再送するようになっている。従って、試験セット24が受信するフレームは、ソースアドレスとしてアドレスA、宛先アドレスとしてアドレスXを備えており、これらのフレームにソースアドレスとしてアドレスX、宛先アドレスとしてアドレスAを与えて再送するのであり、従って、試験セット22は、ポート1から送信したフレームをポート1で受信することになる。
【0025】
このループバック(1ポート)/ループスルーモードで構成された試験セットを使用すれば、使用しているイーサネットの実装(例えば、自動ネゴシエーションを有する)に関係なく、それぞれの試験セットの1つのポートのみを使用してSONET/SDHネットワークの単一の二重リンクにより、ループバック試験を実行することができる。又、必要に応じて、例えば、図6の点線によって示されているこれら試験セットのポート2間などの試験セット22及び24の別のポートを使用し、ネットワーク内の別の往復経路上で更なる試験フレームを送信することができる。
【0026】
前述のループスルーモードの実装において、試験セット24は受信したすべてのフレームを再送する。しかしながら、試験セット24へのネットワーク経路にイーサネットスイッチが存在しており、そのスイッチがリセットされたり、或いは、それが「学習」モードにあると(即ち、それが接続されているその他のイーサネットデバイスのアイデンティティを検出する)、問題が発生することになる。このような状況では、フレームのルーティング方法に関する正確な情報がスイッチに存在しないにも拘わらず、その意図する宛先を検出するべく、スイッチの各ポートで受信されたすべてのフレームがスイッチのその他の全ポートで送信されることになる(いわゆる、フラッディングである)。即ち、試験セット24のポートが、当該ポートを対象とするフレームのみを受信できるようにする適切なフィルタ処理が存在していない。従って、スイッチからフラッディングフレームを受信する試験セット24の各ポートは、これらすべてのフラッディングフレームのソース及び宛先アドレスをスワップしてスイッチに返すことになり、この結果、スイッチは、すべてのポート上のトラフィックを誤ったソースアドレスで見ることになって、スイッチの制御ソフトウェアが混乱し、スイッチの宛先アドレスとポートのテーブルを正常に処理できなくなる。
【0027】
この問題を回避するべく、ループスルーモードにおける動作に関し、試験セット24に対して、選択肢(1):前述のように、受信したすべてのフレームをアドレスをスワップして返す、選択肢(2):受信ポートに対してアドレス指定されているフレームのみをアドレスをスワップして返す、という2つの選択肢を付与することができる。そして、選択肢(2)の場合に、受信したポートアドレスと宛先アドレスが一致するフレームのみを返すように試験セット24を構成する。この結果、潜在的なフラッディング問題を回避することができる。即ち、スイッチがすべての出力ポートをフレームでフラッディングさせた場合にも、フレーム内のアドレスに一致するアドレスを有する試験セットのポートのみがフレームを返すようになり、スイッチはスイッチングテーブルの正常な処理を継続することができる。
【0028】
再び図3を参照すれば、前述のように、試験セット22及び24によって生成された各イーサネットフレームに含まれる試験セットデータ38には、当該フレームを送信したソースイーサネットポートの物理的なアイデンティティの識別子が含まれている。試験セット22及び24は、それぞれの受信イーサネットフレーム内でこの識別子を探し、検出された場合に抽出するようになっている。そして、この抽出した識別子を使用してユーザーインタフェース36における試験結果の表示(図2)を制御し、イーサネットアドレスのみの場合に可能なものよりも有意義なフレームソースの表示を提供するのである。試験機器によってイーサネットのソースアドレスを抽出して表示することは周知であるが、その情報を解釈するのは容易ではない。即ち、表示されたそれらのソースアドレスを利用するには、通常、ユーザーは、イーサネットアドレスを試験機器の個々の構成要素とそれらのイーサネットポートに関連付けるテーブルを参照する必要があり、それらのアドレスの長さとフォーマットのために、この作業は、困難であると共に時間がかかり、ミスが発生しがちである。
【0029】
これとは対照的に、試験セット22及び24の場合には、機器のアイデンティティの理解しやすい標識を抽出してインタフェース36に表示することができる。例えば、エンドツーエンドモードが使用されている場合には、試験セット22は「試験セット1」に設定されている。この場合、プロセッサ28は、イーサネットポート1及び2をそれぞれアドレスA及びBに構成し、これらのポートから送信されるフレームは、前述のように、宛先としてアドレスX及びYを備えるように作成され、ポート1及び2のアイデンティティが試験セットバイト38のデータストリーム識別子に含まれている。
【0030】
試験セット24がこれらのフレームを受信すると、データストリーム識別子(ポート番号)がプロセッサ28によって抽出され、フレーム内のソースアドレスと関連付けられる。この関連付けにより、試験セット24は、ユーザーインタフェース36上に「ファーエンドポート1」又は「ファーエンドポート2」としてフレームソース情報を適切に表示することができる。この「ファーエンド」指定は、ソースアドレスフィールドにおける所定のアドレスA及びBの存在から判定することが可能であり、これらのアドレスは主に試験セット22においてのみ使用されるものであるが、両方の試験セットに周知である。一方、試験セット24が生成したフレームのソース(ソースアドレスX及びYを有するもの)を参照する際には、同様に、「ニアエンドポート1」又は「ニアエンドポート2」として表示することができる。
【0031】
このデータストリーム識別子の存在により、例えば、ユーザーの特定要件に従ってイーサネット試験フレームのアドレス指定が変更された場合にも、フレームソース情報の理解しやすい標識を提供することができる。
【0032】
上述の例は、イーサネットトリビュタリストリームを使用する文脈において説明しているため、「データフレーム」や「ステーションアドレス」などの用語が使用されている。しかしながら、本発明は、その他の種類のパケットデータネットワークの文脈においても使用可能であり、従って、本明細書で使用した用語には、従来、別の用語(例えば、フレーム及びステーションアドレスの代わりにパケット及びネットワークアドレス)を使用しているそれらその他の種類のネットワークにおける類似の概念及び機能も包含されるものとして理解されたい。
【0033】
この発明は例として、次の実施形態を含む。
【0034】
(1)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、
前記通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、
前記試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するセレクタと、
を有することを特徴とする試験機。
【0035】
(2)前記試験機は、複数のユーザー選択可能な動作構成を備えており、前記所定アドレスの組は、ユーザーが選択した1つの動作構成の標識に従っても選択される(1)記載の試験機。
【0036】
(3)前記所定アドレスと通信ポートの関連付けは、次の表のとおりである(2)記載の試験機。
【0037】
【表2】
【0038】
(4)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法であって、
複数の通信ポートを提供するステップと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、
前記通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存するステップと、
前記試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するステップと、
を有する方法。
【0039】
(5)複数のユーザー選択可能な動作構成を提供するステップを含み、前記所定アドレスの組は、ユーザーが選択した1つの動作構成の標識に従っても選択される(4)記載の方法。
【0040】
(6)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するレシーバと、前記受信された試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと前記試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するソース識別器と、
を有する試験機。
【0041】
(7)前記試験データフレームが送信された前記通信ポートのアイデンティティは、該通信ポートの前記個別のアドレスに対する追加データを参照することによって判定される(6)記載の試験機。
【0042】
(8)複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成し、生成するそれぞれの試験データフレーム内に当該フレームが送信される通信ポートのアイデンティティの標識(そのポートのアドレスとは異なるもの)を含めるように動作可能な試験データ生成器と、
を含む(7)記載の試験機。
【0043】
(9)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法であって、
ネットワークを介して送信された試験データフレームを受信するステップと、前記受信された試験データフレームを送信した試験機のアイデンティティと、前記試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティを判定するステップと、
を有する方法。
【0044】
(10)前記試験データフレームが送信された通信ポートのアイデンティティは、前記通信ポートの個別のアドレスに対する追加データを参照することによって判定される(9)記載の方法。
【0045】
(11)複数の通信ポートを提供するステップと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、
それぞれの試験データフレーム内に当該フレームが送信される通信ポートのアイデンティティの標識(そのポートのアドレスとは異なるもの)を含めるステップと、
を含む(10)記載の方法。
【0046】
(12)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、
前記試験機の複数の試験モードを保存する記憶装置と、
複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポート及び前記試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するセレクタと、
を有する試験機。
【0047】
(13)前記複数の試験モードは、
試験データフレームが前記試験機の第1通信ポートから前記ネットワークを介して該試験機の第2通信ポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記試験機の第1通信ポートから前記ネットワークに接続された第2の試験機の個別のポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記試験機の第1通信ポートから前記ネットワーク及び第2試験機を介して該試験機の該第1通信ポートに送信されるモードと、
の中の少なくとも2つを含む(12)記載の試験機。
【0048】
(14)個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する方法であって、
複数の通信ポートを提供するステップと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成するステップと、
前記試験機の複数の試験モードを保存するステップと、
前記試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートと前記試験データ生成器の1つの個別の動作モードを選択するステップと、
を有する方法。
【0049】
(15)前記複数の試験モードは、
試験データフレームが第1試験機の第1通信ポートから前記ネットワークを介して該第1試験機の第2通信ポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記第1試験機の第1通信ポートから前記ネットワークに接続された第2試験機の個別のポートに送信されるモードと、
試験データフレームが前記第1試験機の第1通信ポートから前記ネットワーク及び前記第2試験機を介して該第1試験機の該第1通信ポートに送信されるモードと、
の中の少なくとも2つを含む(14)記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】イーサネットローカルエリアネットワーク(LAN)からのトリビュタリデータストリームを有するSONET/SDHネットワークの概略ブロックダイアグラムである。
【図2】図1に示すネットワークを試験する試験セットの概略ブロックダイアグラムである。
【図3】図2の試験セットによって生成されるイーサネットデータフレームのフォーマットを示している。
【図4】図1に示されるものなどのネットワークの試験における第1のモードである「2ポートループバック」モードを提供する図2の試験セットを示す概略図である。
【図5】試験における第2のモードである「エンドツーエンド」モードを提供する2つの図2の試験セットを示す概略図である。
【図6】試験における第3のモードである「1ポートループバック/ループスルー」モードを提供する2つの図2の試験セットを示す概略図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク
22、24 試験機
26 通信ポート
32 試験データ生成器
Claims (1)
- 個別のアドレスを備えた通信ポート間でデータフレームを搬送するネットワークにおける通信を試験する試験機であって、
複数の通信ポートと、
前記通信ポートを介して送信される試験データフレームを生成する試験データ生成器と、
前記通信ポートに関連付けられる所定アドレスの複数の組を保存する記憶装置と、
前記試験機の複数の試験モードの中からユーザーが選択した1つのモードの標識を受け取り、その標識に従って前記通信ポートに関連付ける前記所定アドレスの組の中の個別の1つを選択するセレクタと、
を有する試験機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP02253794A EP1367749A1 (en) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | Apparatus for testing communications in a network which carries data frames |
EP02254839A EP1367750A1 (en) | 2002-05-30 | 2002-07-10 | Testing network communications |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004032725A true JP2004032725A (ja) | 2004-01-29 |
JP2004032725A5 JP2004032725A5 (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=29421906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003134807A Withdrawn JP2004032725A (ja) | 2002-05-30 | 2003-05-13 | ネットワーク通信の試験装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20030223376A1 (ja) |
EP (1) | EP1367750A1 (ja) |
JP (1) | JP2004032725A (ja) |
CN (1) | CN1462132A (ja) |
Families Citing this family (71)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2400770B (en) * | 2003-04-17 | 2006-03-22 | Agilent Technologies Inc | Testing network communications |
DE60310728T2 (de) * | 2003-11-19 | 2007-10-11 | Sony Deutschland Gmbh | Kommunikationssubsystemgesteuerte Informationsverteilung |
US20050259589A1 (en) * | 2004-05-24 | 2005-11-24 | Metrobility Optical Systems Inc. | Logical services loopback |
US20050281392A1 (en) * | 2004-06-18 | 2005-12-22 | Covaro Networks, Inc. | System and method for connection performance analysis |
CN100388692C (zh) * | 2004-06-22 | 2008-05-14 | 中兴通讯股份有限公司 | 网络交换设备多网口切换装置 |
US7408883B2 (en) * | 2004-09-01 | 2008-08-05 | Nettest, Inc. | Apparatus and method for performing a loopback test in a communication system |
US7505418B1 (en) * | 2004-11-01 | 2009-03-17 | Empirix Inc. | Network loopback using a virtual address |
US7239969B2 (en) | 2004-11-09 | 2007-07-03 | Guide Technology, Inc. | System and method of generating test signals with injected data-dependent jitter (DDJ) |
WO2006063361A2 (en) | 2004-12-08 | 2006-06-15 | Guide Technology | Periodic jitter (pj) measurement methodology |
CN100421392C (zh) * | 2004-12-15 | 2008-09-24 | 华为技术有限公司 | 实现sdh逻辑测试的系统及其方法 |
CN100361460C (zh) * | 2005-03-14 | 2008-01-09 | 华为技术有限公司 | 一种通讯设备业务在线检测装置和方法 |
US20060271670A1 (en) * | 2005-05-31 | 2006-11-30 | Blomquist Scott A | System and method for partitioning network analysis |
CN100446480C (zh) * | 2005-08-05 | 2008-12-24 | 华为技术有限公司 | 对路由器进行测试的方法 |
US20070076632A1 (en) * | 2005-10-05 | 2007-04-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Network port for tracing a connection topology |
CN100517256C (zh) * | 2005-10-24 | 2009-07-22 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | Ieee1394接口功能测试装置及方法 |
CN100396024C (zh) * | 2005-11-03 | 2008-06-18 | 华为技术有限公司 | 一种交换网板的测试装置和测试方法 |
US8117301B2 (en) * | 2006-01-30 | 2012-02-14 | Juniper Networks, Inc. | Determining connectivity status for unnumbered interfaces of a target network device |
US7852778B1 (en) | 2006-01-30 | 2010-12-14 | Juniper Networks, Inc. | Verification of network paths using two or more connectivity protocols |
US7688754B2 (en) * | 2006-08-03 | 2010-03-30 | Acterna Llc | Triple play services tester |
US8004961B1 (en) * | 2006-09-28 | 2011-08-23 | National Semiconductor Corporation | Independently configurable port redirection in a multi-port ethernet physical layer |
CN100592691C (zh) * | 2007-01-10 | 2010-02-24 | 中国电信股份有限公司 | 网管接口信息模型一致性测试的自动对比方法及系统 |
US7940695B1 (en) | 2007-06-08 | 2011-05-10 | Juniper Networks, Inc. | Failure detection for tunneled label-switched paths |
US8255188B2 (en) * | 2007-11-07 | 2012-08-28 | Guidetech, Inc. | Fast low frequency jitter rejection methodology |
US8131927B2 (en) * | 2007-11-30 | 2012-03-06 | Hitachi, Ltd. | Fast accessible compressed thin provisioning volume |
US7843771B2 (en) * | 2007-12-14 | 2010-11-30 | Guide Technology, Inc. | High resolution time interpolator |
US7764621B1 (en) * | 2007-12-28 | 2010-07-27 | Ciena Corporation | Packet loopback methods and replacing a destination address with a source address |
US8218540B1 (en) | 2007-12-28 | 2012-07-10 | World Wide Packets, Inc. | Modifying a duplicated packet and forwarding encapsulated packets |
CN101299685B (zh) * | 2008-03-18 | 2010-12-15 | 华为技术有限公司 | 交换网测试方法和系统以及测试发起模块 |
US8149730B1 (en) | 2009-05-12 | 2012-04-03 | Juniper Networks, Inc. | Methods and apparatus related to packet generation and analysis |
US8174991B1 (en) * | 2009-06-29 | 2012-05-08 | Juniper Networks, Inc. | Methods and apparatus related to analysis of test packets |
EP2341661B1 (en) * | 2010-01-04 | 2012-03-21 | Alcatel Lucent | Neighbour discovery for ethernet private line on user network interfaces |
CN102244593B (zh) * | 2010-05-14 | 2015-10-28 | Jds尤尼弗思公司 | 在未编址网络设备处的网络通信 |
US8705395B2 (en) | 2010-06-15 | 2014-04-22 | Jds Uniphase Corporation | Method for time aware inline remote mirroring |
US8339973B1 (en) | 2010-09-07 | 2012-12-25 | Juniper Networks, Inc. | Multicast traceroute over MPLS/BGP IP multicast VPN |
US8780896B2 (en) | 2010-12-29 | 2014-07-15 | Juniper Networks, Inc. | Methods and apparatus for validation of equal cost multi path (ECMP) paths in a switch fabric system |
US8798077B2 (en) | 2010-12-29 | 2014-08-05 | Juniper Networks, Inc. | Methods and apparatus for standard protocol validation mechanisms deployed over a switch fabric system |
US8891385B2 (en) * | 2011-01-04 | 2014-11-18 | Alcatel Lucent | Validating ethernet virtual connection service |
US9065723B2 (en) * | 2011-04-04 | 2015-06-23 | Jds Uniphase Corporation | Unaddressed device communication from within an MPLS network |
US8861370B2 (en) * | 2011-09-21 | 2014-10-14 | Nxp B.V. | System and method for testing a communications network having a central bus guardian (CBG) to detect a faulty condition associated with the CBG |
US9160644B1 (en) * | 2011-11-09 | 2015-10-13 | Marvell Israel (M.I.S.L) Ltd. | Packet processor bandwidth verification methods and systems |
US9397895B2 (en) | 2011-12-13 | 2016-07-19 | Viavi Solutions Inc. | Method and system for collecting topology information |
US9253062B2 (en) * | 2011-12-23 | 2016-02-02 | Ixia | Byte by byte received data integrity check |
US9141506B2 (en) | 2012-02-15 | 2015-09-22 | Jds Uniphase Corporation | Method and system for network monitoring using signature packets |
US8902780B1 (en) | 2012-09-26 | 2014-12-02 | Juniper Networks, Inc. | Forwarding detection for point-to-multipoint label switched paths |
US9258234B1 (en) | 2012-12-28 | 2016-02-09 | Juniper Networks, Inc. | Dynamically adjusting liveliness detection intervals for periodic network communications |
US8953460B1 (en) | 2012-12-31 | 2015-02-10 | Juniper Networks, Inc. | Network liveliness detection using session-external communications |
US9655232B2 (en) | 2013-11-05 | 2017-05-16 | Cisco Technology, Inc. | Spanning tree protocol (STP) optimization techniques |
US9502111B2 (en) | 2013-11-05 | 2016-11-22 | Cisco Technology, Inc. | Weighted equal cost multipath routing |
US10778584B2 (en) | 2013-11-05 | 2020-09-15 | Cisco Technology, Inc. | System and method for multi-path load balancing in network fabrics |
US9888405B2 (en) * | 2013-11-05 | 2018-02-06 | Cisco Technology, Inc. | Networking apparatuses and packet statistic determination methods employing atomic counters |
WO2015069576A1 (en) | 2013-11-05 | 2015-05-14 | Cisco Technology, Inc. | Network fabric overlay |
US9674086B2 (en) | 2013-11-05 | 2017-06-06 | Cisco Technology, Inc. | Work conserving schedular based on ranking |
US9825857B2 (en) | 2013-11-05 | 2017-11-21 | Cisco Technology, Inc. | Method for increasing Layer-3 longest prefix match scale |
US9374294B1 (en) | 2013-11-05 | 2016-06-21 | Cisco Technology, Inc. | On-demand learning in overlay networks |
US9686180B2 (en) | 2013-11-05 | 2017-06-20 | Cisco Technology, Inc. | Managing routing information for tunnel endpoints in overlay networks |
US9769078B2 (en) | 2013-11-05 | 2017-09-19 | Cisco Technology, Inc. | Dynamic flowlet prioritization |
US10951522B2 (en) | 2013-11-05 | 2021-03-16 | Cisco Technology, Inc. | IP-based forwarding of bridged and routed IP packets and unicast ARP |
US9397946B1 (en) | 2013-11-05 | 2016-07-19 | Cisco Technology, Inc. | Forwarding to clusters of service nodes |
US9769017B1 (en) | 2014-09-26 | 2017-09-19 | Juniper Networks, Inc. | Impending control plane disruption indication using forwarding plane liveliness detection protocols |
US10313222B2 (en) * | 2015-07-13 | 2019-06-04 | International Business Machines Corporation | Diagnosis of a network adapter during network operation |
KR102262081B1 (ko) * | 2015-09-08 | 2021-06-07 | 현대자동차주식회사 | 통신 노드의 적합성 검사 장치 및 방법 |
US10374936B2 (en) | 2015-12-30 | 2019-08-06 | Juniper Networks, Inc. | Reducing false alarms when using network keep-alive messages |
US10116544B2 (en) | 2016-06-21 | 2018-10-30 | Juniper Networks, Inc. | Extended ping protocol for determining status for remote interfaces without requiring network reachability |
US10397085B1 (en) | 2016-06-30 | 2019-08-27 | Juniper Networks, Inc. | Offloading heartbeat responses message processing to a kernel of a network device |
FR3060792B1 (fr) * | 2016-12-19 | 2018-12-07 | Safran Electronics & Defense | Dispositif de chargement de donnees dans des unites informatiques de traitement depuis une source de donnees |
CN108199929A (zh) * | 2018-02-28 | 2018-06-22 | 上海市信息网络有限公司 | 测量仪、网络智能仪表系统及网络智能测试方法 |
CN110687363A (zh) * | 2018-07-04 | 2020-01-14 | 佛山市顺德区顺达电脑厂有限公司 | Sfp埠测试治具 |
US10715410B2 (en) * | 2018-07-18 | 2020-07-14 | Google Llc | Connectivity verification testing and topology discovery |
US11750441B1 (en) | 2018-09-07 | 2023-09-05 | Juniper Networks, Inc. | Propagating node failure errors to TCP sockets |
JP6969585B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2021-11-24 | オムロン株式会社 | マスタ装置、演算処理装置、プログラマブル・ロジック・コントローラ、ネットワーク、及び情報処理方法 |
CN115913961A (zh) * | 2021-08-02 | 2023-04-04 | 北京车和家信息技术有限公司 | 一种时间敏感网络验证方法、装置、设备和存储介质 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5060226A (en) * | 1990-07-05 | 1991-10-22 | Phoenix Microsystems, Inc. | Telecommunications network test system |
US6044400A (en) * | 1995-03-25 | 2000-03-28 | Lucent Technologies Inc. | Switch monitoring system having a data collection device using filters in parallel orientation and filter counter for counting combination of filtered events |
US5808920A (en) * | 1996-03-19 | 1998-09-15 | Digital Lightwave, Inc. | Communications line test apparatus with an improved graphical user interface |
US5805571A (en) * | 1996-03-19 | 1998-09-08 | Zwan; Bryan J. | Dynamic communication line analyzer apparatus and method |
US6308218B1 (en) * | 1997-09-17 | 2001-10-23 | Sony Corporation | Address look-up mechanism in a multi-port bridge for a local area network |
US6222848B1 (en) * | 1997-12-22 | 2001-04-24 | Nortel Networks Limited | Gigabit ethernet interface to synchronous optical network (SONET) ring |
EP1098491A3 (en) * | 1999-11-08 | 2002-12-18 | Agilent Technologies, Inc. (a Delaware corporation) | System and method for identifying related protocol data units |
JP3479248B2 (ja) * | 1999-12-17 | 2003-12-15 | 日本電気株式会社 | Atm伝送試験装置 |
US6816987B1 (en) * | 2000-03-25 | 2004-11-09 | Broadcom Corporation | Apparatus and method for built-in self-test of a data communications system |
EP1290826A2 (en) * | 2000-06-05 | 2003-03-12 | EXPO Protocol Inc. | Hand-held electronic tester for telecommunications networks |
US6996758B1 (en) * | 2001-11-16 | 2006-02-07 | Xilinx, Inc. | Apparatus for testing an interconnecting logic fabric |
-
2002
- 2002-07-10 EP EP02254839A patent/EP1367750A1/en not_active Withdrawn
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003134807A patent/JP2004032725A/ja not_active Withdrawn
- 2003-05-21 CN CN03123787A patent/CN1462132A/zh active Pending
- 2003-05-29 US US10/448,540 patent/US20030223376A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1462132A (zh) | 2003-12-17 |
EP1367750A1 (en) | 2003-12-03 |
US20030223376A1 (en) | 2003-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004032725A (ja) | ネットワーク通信の試験装置 | |
US7852771B2 (en) | Method and apparatus for implementing link-based source routing in generic framing protocol | |
US7043541B1 (en) | Method and system for providing operations, administration, and maintenance capabilities in packet over optics networks | |
US20040208129A1 (en) | Testing network communications | |
US6532088B1 (en) | System and method for packet level distributed routing in fiber optic rings | |
US7433362B2 (en) | System and method for SONET NSAP addressing | |
CN101548511B (zh) | 提供传统的流量工程使能服务和流量工程使能服务的系统 | |
KR102342286B1 (ko) | Dcn 메시지 처리 방법, 네트워크 디바이스, 및 네트워크 시스템 | |
JP5883509B2 (ja) | 時分割多重信号をスイッチングするためのネットワーク要素 | |
US7986619B2 (en) | Packet network system | |
JPH11261512A (ja) | パス情報構築方法 | |
US7099287B1 (en) | Node detection and ring configuration for physical star connected networks | |
CN107104832B (zh) | 跨洋复用段环网上自动发现跨节点业务拓扑的方法和设备 | |
JP7168286B2 (ja) | 通信方法および通信装置 | |
CN109787895B (zh) | 一种双归保护方法、接入节点、设备及通信网络 | |
US7006434B1 (en) | System for non-disruptive insertion and removal of nodes in an ATM sonet ring | |
US7181534B2 (en) | Address resolution protocol to map internet protocol addresses to a node transport identifier | |
US10972309B2 (en) | Method and device for automatically discovering cross-node service topology on transoceanic multiple section shared protection ring | |
KR20230017324A (ko) | Bier 멀티캐스트 트래픽 통계 수집 방법, 디바이스 및 시스템 | |
EP1730865B1 (en) | Automatic update of squelch tables for optical network applications | |
US7599373B1 (en) | Method and apparatus for automated provisioning for customer premises transport equipment | |
EP1367749A1 (en) | Apparatus for testing communications in a network which carries data frames | |
US7239613B1 (en) | Selective purging of routing data packets in a network | |
EP1921804B1 (en) | Method and system for transmitting connectivity fault management messages in ethernet, and a node device | |
US9166920B2 (en) | Using routing information and inter-layer relationships to determine utilization in a transport network |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060509 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060509 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070110 |