JP2004031978A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータを使用しないステージを備えた露光装置を提供する。
【解決手段】 本露光装置は、露光されるべきウエハ76を搭載して移動可能にするためのステージ85を備える。ステージの駆動機構として流体圧駆動によるアクチュエータを有し、露光光源としては極端紫外光を使用する。特に、露光装置は真空チャンバ70内に構成され、真空チャンバ内に導入された極端紫外光は、1つ以上の凹面鏡73、75、凸面鏡74による反射光学系を経由して縮小されてワークに照射される。
【選択図】   図10

Description

 本発明は露光装置に関し、特に、高精度の位置決め機能を持つX−Yステージを備えた露光装置に関する。
 露光装置は、光露光装置、電子ビーム露光装置、イオンビーム露光装置、X線露光装置(シンクロトロン軌道放射光を利用したものも含む)等、様々な種類のものが提供されている。
 これらのうちの電子ビーム露光装置について、図11を参照して簡単に説明する。図11において、電子銃であるフィラメント101から出た電子は、収束レンズ102により適度な電子ビーム照射量が得られるように収束される。収束された電子ビームは、絞り機構103により不要部分が除去される。絞り機構103を出た電子は、高速性を要求されるビームのオン、オフを駆動する静電偏向のブランキングプレート104を通過し、静電(あるいは電磁)偏向系105により偏向される。広がった分布は、対物レンズ106により絞られ、半導体ウエハのようなワーク107に到達する。ワーク107は、X−Yステージ108におけるステージに搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
 なお、上記の説明はマスクを使用しない場合であるが、電子ビームをウエハに直接描画せずに、予め描画しない部分を隠した1枚のマスクを使用して、1回、あるいは複数枚のマスクで複数回電子ビームを照射し、1つのパターン、あるいは1枚のウエハ露光を完成させても良い。
 X−Yステージ108は、ステージをX軸方向に駆動するためのX軸用のアクチュエータと、Y軸方向に駆動するためのY軸用のアクチュエータとを備えている。各アクチュエータは、真空チャンバ110による高真空下で使用され、また電子ビーム軌道を制御するための磁場あるいは電場に影響を与えないように、使用される材料は、非磁性材料に限定される。このため、アルミナセラミクス、ベリリウム銅などの非磁性材料を使用したステージをころ軸受で案内し、摩擦駆動するという構成が一般的である。
 摩擦駆動によるアクチュエータは、図12に示されるように、予圧Pをかけた従動輪(図示せず)と駆動輪61とでスライダ62を挟み、摩擦により駆動輪61の回転運動をスライダ62の直線運動に変換する構造である。駆動輪61は、サーボモータ63で駆動される。スライダ62には、テーブル64が案内面上をころ軸受案内によりスライド可能に組合わされる。テーブル64の移動量は変位センサ65で検出され、コントローラ66に送られる。コントローラ66は、検出された移動量を受けてテーブル64が所定の目標位置に位置決めされるようにサーボモータ63を制御する。
 図12に示すアクチュエータは、一軸分の構成であり、これをX軸用のアクチュエータとすると、別にY軸用のアクチュエータが必要となる。Y軸用のアクチュエータもX軸用のアクチュエータと同じ構成であるが、X軸用のアクチュエータとテーブル64とを一体的にY軸方向に移動させることになる。
 上記のアクチュエータの特徴は、ボールねじ駆動機構と比較して高速駆動が可能な点にあるが、摩擦力で駆動されるため推力が小さいことが問題点としてあげられる。更に、駆動輪61とスライダ62との間の摩擦係数が不明であるため、すべりを嫌って低速で用いられることが多く、電子ビーム露光装置に用いた場合のスループットは、半導体ウエハ数枚/hr程度となっている。より大きな摩擦力を得るためには、大きな予圧Pが必要となり、アクチュエータの材料摩耗、発塵、寿命低下など信頼性の点で問題となる。
 また、ころ軸受案内は接触式案内であり、案内面ところの加工精度により案内精度が決まり、案内剛性は比較的大きいものの、接触面への塵埃の混入に弱いという問題がある。加えて、駆動輪61の回転にはサーボモータ63を使用するが、サーボモータ63は磁性を有するので、真空チャンバ外に設置する必要があり、電子ビームの磁場に影響しない真空チャンバ外からスライダ62によりテーブル64を駆動するという構成を採用せざるを得ない。これは、X軸用、Y軸用の両アクチュエータに共通の課題である。その結果、アクチュエータの占有面積増加、駆動軸が長くなることによる剛性の低下に起因する運動性能の劣化などが新たな問題として生じる。
特開平10−199468号公報
 そこで、本発明の課題は、モータを使用しないステージを備えた露光装置を提供することにある。
 本発明の他の課題は、高精度の位置決めの可能なステージを備えた露光装置を提供することにある。
 本発明の第1の態様による露光装置は、露光されるべきワークを搭載するためのステージを備えた露光装置において、前記ステージの駆動機構として流体圧駆動によるアクチュエータを有し、露光光源を極端紫外光としたことを特徴とする。
 本発明の第2の態様による露光装置は、露光されるべきワークを搭載するためのステージを互いに直交するX軸、Y軸方向に駆動可能としたX−Yステージを備えた露光装置において、前記X−Yステージの駆動機構として流体圧駆動によるアクチュエータを有し、露光光源を極端紫外光としたことを特徴とする。
 上記第1、第2の態様のいずれにおいても、本露光装置は真空チャンバ内に構成され、該真空チャンバ内に導入された極端紫外光は、1つ以上の凹面鏡、凸面鏡による反射光学系を経由して縮小されてワークに照射される。
 第2の態様による露光装置においては、前記X−Yステージは、X軸方向に延びるX軸用のガイド軸とこれに沿って移動可能なX軸用のスライダとを含むX軸用のアクチュエータと、Y軸方向に延びるY軸用のガイド軸とこれに沿って移動可能なY軸用のスライダとを含むY軸用のアクチュエータとを備え、各アクチュエータは、ガイド軸の周囲とスライダとの間に圧力室を形成すると共に、該圧力室を軸方向に関して2つのシリンダ室に区画する隔壁をスライダ、ガイド軸の一方に設け、2つに区画されたシリンダ室にそれぞれ、ガイド軸内に設けられた供給/排出通路を通して圧縮流体を出入り可能にすることにより構成され、一方のガイド軸を他方のガイド軸のスライダに連結することにより、該一方のガイド軸のスライダに装着した前記ステージをX軸方向、Y軸方向に移動可能としている。
 第2の態様による露光装置においてはまた、各アクチュエータにおけるシリンダ室の両側であってガイド軸とスライダとの間にはそれぞれ軸受及びシリンダ室からの漏れ流体を排出するための排出部を設け、ガイド軸内にはその端部から前記排出部に至る排出通路を設ける。
 第2の態様による露光装置においては更に、各ガイド軸の両端部にそれぞれ圧縮流体を供給/排出するための接続部を設け、該接続部に接続した配管にはサーボ弁を設ける。
 第2の態様による露光装置においては更に、各アクチュエータは、ガイド軸とスライダとの組み合わせを2組、互いに平行になるような関係で有する。
 第2の態様による露光装置においては更に、前記軸受として静圧空気軸受を用い、各ガイド軸内にはその端部から前記静圧空気軸受に至る給気通路を設ける。
 第2の態様による露光装置においては更に、各アクチュエータは更に、2つの前記サーボ弁を制御するための制御系を備え、該制御系は、前記スライダの位置を検出するための位置検出器と、該位置検出器からの位置検出信号に対してサンプリングを行ってあらかじめ定められた演算を行い、前記2つのサーボ弁に指令値を出力する演算装置とを含み、該演算装置は、1サンプリング周期前の指令値と1サンプリング周期前のスライダ位置とを用いて現在のスライダの推定位置、推定速度、推定加速度を算出する第1のステップと、スライダ目標位置、算出されたスライダの推定位置、算出された推定速度、算出された推定加速度より前記2つのサーボ弁に対する指令値を算出する第2のステップと、1サンプリング周期前の指令値、1サンプリング周期前の算出された推定速度、1サンプリング周期前の算出された推定加速度、算出された現在の推定加速度から定常位置偏差に対する補正値を算出する第3のステップと、前記第2のステップで算出された指令値を前記第3のステップで算出された補正値で補正して前記2つのサーボ弁に与える第4のステップとを実行する。
 第2の態様による露光装置においては更に、前記サーボ弁として、3位置3ポート直動型サーボ弁を備える。
 第2の態様による露光装置においては更に、前記スライダ目標値が与えられてからサーボ弁に対する指令値が出力されるまでの制御系は、あらかじめ定められた伝達関数Gc (s)で規定され、前記演算装置は更に、前記スライダ目標値に前記伝達関数の逆モデルGc (s)-1を乗算するステップを実行することにより定常速度偏差を低減できるようにしている。
 X−Yステージを備えた本発明による露光装置は、スライダがガイド軸に対して非接触で案内される構造であるので、これらの間の摩擦に起因する問題点、すなわち材料摩耗、発塵、寿命低下等の問題点を解消することができる。また、圧縮空気供給源、真空排気用のポンプを除く要素を真空チャンバ内に配置することができ、真空チャンバ内での占有面積を小さくすることができる。
 また、ステージの駆動系としてサーボモータやリニアモータを使用しないために、発熱の問題が生じない。
 これは真空チャンバ内の真空度とも関連し、発熱は部品からのアウトガスを発生する。特に、リニアモータ等はコイル線材を樹脂封入しているため、発熱するとアウトガスを発生し、真空度の著しい低下を引き起こす。したがって、発熱しないことが真空度の安定にも寄与している。
 更に、複動形の気体圧アクチュエータにおいて2台の3位置3ポート直動型サーボ弁を用いてスライダの位置制御を行う場合、2台のサーボ弁で中立点が異なるとスライダ位置に定常位置偏差を生じる。これに対し、本発明では演算装置によりサーボ弁の中立点の機差等に起因する定常位置偏差を推定し、これを補償しているので定常位置偏差が大幅に減少し、スライダを高精度で位置決め制御できる。
 図2を参照して、本発明の露光装置に使用されるX−Yステージの駆動原理について説明する。このX−Yステージは、露光装置においてワークを搭載して互いに直交するX軸方向、Y軸方向に駆動可能とするX−Yステージとして利用される。
 本発明に使用されるX−Yステージは、後で説明されるように、X軸方向駆動用のアクチュエータ(以下、Xアクチュエータと呼ぶ)とY軸方向駆動用のアクチュエータ(以下、Yアクチュエータと呼ぶ)とを備えるが、アクチュエータとしての駆動原理は同じであるので、ここでは、Xアクチュエータについて説明する。
 図2において、Xアクチュエータ10は、両端部を支持体により固定されてX軸方向に延びるXガイド軸11と、これに沿って移動可能なXスライダ12とを含む。Xスライダ12は、Xガイド軸11の周囲を囲むことができるような筒状体であり、Xガイド軸11の外周との間に空間ができるようにされている。この空間は、圧力室として使用されるものであり、この圧力室を軸方向に関して2つのシリンダ室16a、16bに区画する隔壁13をXスライダ12の内壁に固定している。隔壁13もXスライダ12と共にXガイド軸11に沿ってスライド可能である。Xスライダ12の両端部にはそれぞれ、静圧空気軸受14を設け、これらの静圧空気軸受14には軸受給気系15を接続している。静圧空気軸受は良く知られているので、詳細な構造については説明を省略する。Xスライダ12の両端部にはまた、2つに区画されたシリンダ室16a、16bにそれぞれ、圧縮空気を出入り可能にするためのシリンダ給気系17a、17bを接続している。シリンダ給気系17a、17bはそれぞれ、サーボ弁18a、18bを備え、これらのサーボ弁18a、18bは圧縮空気供給源に接続されている。
 このような構成により、静圧空気軸受14に圧縮空気を供給すると、Xスライダ12はXガイド軸11に対してわずかに浮上する。ここで、例えばサーボ弁18aを圧縮空気供給側、サーボ弁18bを大気開放側にすると、隔壁13はピストンとして作用してXスライダ12は、図2中、右方向に移動する。このようにして、サーボ弁18a、18bの開度を制御することにより、Xスライダ12をXガイド軸11に対して任意の位置に移動させることができる。
 位置制御系については、図12で説明したのと同様の方式を採用することができる。すなわち、図12で説明したコントローラがXスライダ12の変位量に応じてサーボ弁18a、18bの開度を制御するようにすれば良い。しかし、本発明による露光装置は、図12で説明したものとは異なる位置制御系を有しており、これについては後述する。
 次に、図3を参照して、上記の駆動原理を利用したXアクチュエータ10の一例について説明する。この例では、Xガイド軸11として断面四角形状の軸体を用い、Xスライダ12もXガイド軸11を挿通可能な断面四角形状の内部空間を持つ断面四角形状にされている。特に、Xスライダ12の内壁とXガイド軸11の外周面との間の隙間はわずかである。また、Xガイド軸11の中央部に近い領域において圧力室を形成することができるように、ここではXガイド軸11を細くしている。Xスライダ12の内壁には、圧力室を2つのシリンダ室16a、16bに区画するために、Xガイド軸11に沿ってスライド可能な隔壁13を固定している。
 以下では、2つに区画されたシリンダ室16a、16bのうち、シリンダ室16a側の構造について説明する。シリンダ室16b側もまったく同じ構造である。
 シリンダ室16aに圧縮空気を出入り可能にするために、Xガイド軸11内の中心にその端部から中央部に向けて空気通路11−1を設けている。この空気通路11−1は、シリンダ室16aに近い部分で複数に分岐されてシリンダ室16aに連通しており、シリンダ室16a内の圧力分布が均一になるようにしている。Xガイド軸11の端部における空気通路11−1には空気配管が接続され、更に、図2で説明したサーボ弁が備えられる。Xスライダ12の最大ストロークは、シリンダ室16a、16bの軸方向寸法により決まる。
 図4をも参照して、シリンダ室16aに近いXガイド軸11の周囲にはまた、静圧空気軸受14が設けられ、静圧空気軸受14の両側に排気部19−1、19−2が設けられる。静圧空気軸受14は、Xガイド軸11の断面形状が矩形状であるので、その4つの面に設けられる。排気部19−1、19−2は、シリンダ室16aからの漏れ空気、静圧空気軸受14からの空気を排気するためのものであり、排気を容易にするためにXガイド軸11の周囲に溝を形成し、この溝を通して排気を行うようにしている。Xガイド軸11には更に、その軸方向に関して静圧空気軸受14よりも外側の位置に真空排気部19−3が設けられる。真空排気部19−3を備えるのは、真空チャンバ内での使用を考慮してのことであり、この真空排気部19−3も排気を容易にするために、Xガイド軸11の周囲に溝を形成し、この溝を通して真空排気を行うようにしている。
 静圧空気軸受14に圧縮空気を供給するために、Xガイド軸11内にその端部から静圧空気軸受14に至る複数の空気通路11−2を設けている。Xガイド軸11内にはまた、その端部から排気部19−1、19−2の溝に至る複数の排気通路11−3を設けている。Xガイド軸11内には更に、その端部から真空排気部19−3の溝に至る排気通路11−4を設けている。この排気通路11−4は、真空排気部19−3の溝に、Xガイド軸11の4つの面毎に穴を設け、それぞれの穴に連通するようにされるのが望ましい。
 なお、図4では、便宜上、Xガイド軸11に設けられた複数種類の通路をすべて実線で示しているが、これらの通路は、Xガイド軸11内の周方向に関して異なった位置に設けられることは言うまでもない。
 Xガイド軸11の端部における複数の空気通路11−2には空気配管が接続され、更に圧縮空気供給源が備えられる。同様に、Xガイド軸11の端部における複数の排気通路11−3には空気配管が接続され、更に排気用のポンプが備えられる。Xガイド軸11の端部における排気通路11−4には空気配管が接続され、更に真空排気用のポンプが備えられる。
 なお、Xガイド軸11の両端部は、図3に示されるように、真空チャンバ1の側壁において支持されるように側壁を貫通している。したがって、Xガイド軸11の両端部における空気配管の接続は、真空チャンバ1の外で行われる。
 以上、Xアクチュエータ10について説明したが、Yアクチュエータについてもまったく同じ構造である。
 次に、図1を参照して、上記のXアクチュエータ10、Yアクチュエータを使用したX−Yステージの一例について説明する。この例では、Xアクチュエータ10は、Xガイド軸11とXスライダ12との組合わせを2組、互いに平行になるような関係で有し、Yアクチュエータ20も、Yガイド軸21とYスライダ22との組合わせを2組、互いに平行になるような関係で有する。特に、2組のYガイド軸21の両端を、2組のXスライダ12に連結している。その結果、2組のYガイド軸21は、2組のXスライダ12と共にX軸方向に移動可能となる。更に、2組のYスライダ22の間に、ステージ30が設けられている。このようにして、Xスライダ12のX軸方向の移動と、Yスライダ22のY軸方向の移動とを合成することにより、ステージ30をX軸方向、Y軸方向の両方向に移動させることができる。このようなX−Yステージの場合、図3で説明したように、Xガイド軸11の両端部が真空チャンバの側壁に固定される。
 なお、X−Yステージにおける各構成要素の材料は、磁場の影響を無くすためにアルミナセラミクスやベリリウム銅などの非磁性材料を使用するのが好ましいが、これに限らない。
 図5は、Xアクチュエータの別の例を示す。この例では、Xガイド軸11´は軸方向に関して同じ断面形状を有する。一方、Xスライダ12´を、Xガイド軸11´が挿通される2つの部材12−1、12−2と、これらの2つの部材12−1、12−2をカバーしつつ連結している筒状体12−3とで構成することにより、Xガイド軸11´の中央部の周囲に圧力室を形成している。更に、隔壁13´を圧力室内においてXガイド軸11´に固定することにより、圧力室を2つのシリンダ室16a、16bに区画している。2つの部材12−1、12−2は、筒状体12−3と共に、Xガイド軸11´に沿って移動可能であり、圧力室を形成している筒状体12−3の内壁は隔壁13´の外周上をスライド可能である。シリンダ室16a、16bに圧縮空気を出入り可能にするための構造、静圧空気軸受14、排気部19−1、19−2、真空排気部19−3及びその回りの構造は、前記の例と同じで良い。
 このXアクチュエータは、例えばシリンダ室16aに圧縮空気が導入されると、Xスライダ12´が図5中、左方に移動する点で図3の例と異なるが、動作原理はまったく同じである。
 図6を参照して、Xアクチュエータの制御系について説明する。図6において、図2、図3と同じ部分については同一番号を付している。空気圧源40からレギュレータ41Aで適当な圧力に調節された空気が静圧空気軸受14に供給される。この静圧空気軸受14の空気によりXスライダ12がXガイド軸11から浮上し、Xガイド軸11と非接触で移動が可能となる。したがって、移動に際しての摺動抵抗をもたない。また、リニアスケール等による位置センサ45によりXスライダ12の位置を検出しその位置情報を電気信号により出力する。位置センサ45により出力された信号は演算装置50に入力される。
 演算装置50では入力された位置情報をもとに制御演算を行い、サーボアンプ42A、サーボアンプ42Bにスプール位置指令信号(電気信号)を出力する。この際、サーボアンプ42A、サーボアンプ42Bへの指令値は、絶対値が同じで符号を反転させた値を用いる。
 サーボアンプ42A、サーボアンプ42Bは、この指令値に従いサーボ弁18a、サーボ弁18bのスプール位置をそれそれ制御する。なお、サーボ弁18a、サーボ弁18bは、3位置3ポート直動型サーボ弁が好ましい。
 サーボ弁18a、サーボ弁18bはレギュレータ41Bにより適当な圧力に調節された圧縮空気が供給されており、サーボ弁18a、サーボ弁18b内のスプール位置により通過する流量が変動する。サーボ弁18a、サーボ弁18bを通過した空気はXスライダ12内に設けられた2つのシリンダ室16a、シリンダ室16bに供給される。シリンダ室16a、シリンダ室16bの差圧がXスライダ12の内壁に取り付けられた隔壁13に作用し、Xスライダ12を移動させる。
 図4をも参照して、Xガイド軸11の端部における空気通路11−1には空気配管が接続され、更にサーボ弁を介して空気圧源40が接続される。Xガイド軸11の端部における複数の空気通路11−2には空気配管が接続され、更にレギュレータを介して空気圧源40が接続される。同様に、Xガイド軸11の端部における複数の排気通路11−3には空気配管が接続され、更に排気用のポンプが接続される。Xガイド軸11の端部における排気通路11−4には空気配管が接続され、更に真空引き用のポンプが接続される。
 前に述べたように、本アクチュエータは真空チャンバ内に設けられるので、Xガイド軸11の両端部は、真空チャンバの側壁において支持されるように側壁を貫通する。したがって、Xガイド軸11の両端部における空気配管の接続は、真空チャンバの外で行われる。
 図7に演算装置50で行われる制御演算のブロック線図を示す。図7のプラント(スライダ系)PのノミナルモデルPn を次のように表わす。
  Pn (s)=Kn ・ωn 2 /s(s2 +ωn 2 )   (1)
n 、ωn はプラントの特性から決まる定数、sは微分器でありその乗数は微分の階数を表わす。図7のKs はサーボ弁の特性から決まる定数である。
 以下に演算装置50の動作を説明する。以下で、添え字k=0,1,・・・は、位置センサ45の検出信号に対して行われるサンプリングの各サンプリング周期のその変数のサンプル値を表わす。
 (1)空気圧源40からの空気をレギュレータ41Aで適当な圧力に調節し静圧空気軸受14に供給する。この静圧空気軸受14の空気によりXスライダ12をXガイド軸11から浮上させ、Xスライダ12がXガイド軸14と非接触で移動可能な状態にする。
 (2)位置センサ45によりXスライダ12の位置を検出しその位置情報を電気信号により出力する。位置センサ45により出力された信号は演算装置50に入力される。
 (3)演算装置50は位置センサ45からの検出信号に対してサンプリングを行い、以下で述べるような演算を行う。指令値u(k−1)と(2)で検出したスライダ位置x(k−1)からカルマンフィルタ51による演算を行い、次式からスライダの推定位置xep(k)、推定速度xev(k)、推定加速度xea(k)を得る。なお、kは現在のサンプル値、(k−1)は1サンプリング周期前のサンプル値を表わす。また、eを付す場合には、推定値を表すものとする。
ep(k)=ΔT[xev(k−1)+l1 {x(k−1)−xep(k−1)}]        +xep(k−1)
ev(k)=ΔT[xea(k−1)+l2 {x(k−1)−xep(k−1)}]        +xev(k−1)
ea(k)=ΔT[axev(k−1)+bu(k−1)+l3 {x(k−1)         −xep(k−1)}]+xea(k−1)
但し、a=−ωn 2 、b=Ks n ωn 2 、ΔTはサンプリング周期である。
 (4)スライダ目標位置Xref (k)と算出されたスライダ位置推定値xep(k)、算出された速度推定値xev(k)、算出された加速度推定値xea(k)の各フィードバック値より指令値u(k)を計算する。
 u(k)=Kp {xref (k)−xep(k)}−Kv ev(k)
  −Ka ea(k)
但し、Kp は比例ゲイン、Kv は速度ゲイン、Ka は加速度ゲインである。
 (5)1サンプリング周期前の指令値u(k−1)、スライダ推定速度xev(k−1)、推定加速度xea(k−1)と算出された現在の推定加速度xea(k)から次式のようにサーボ弁中立点の機差の補正値de (k)を計算する。
 de (k)=ue ´(k)−u´(k)
但し、ue ´(k)、u´(k)はそれぞれ、以下の数1、数2で与えられる。
Figure 2004031978
Figure 2004031978
 Tf は図7中の外乱オブザーバ52において次式で表わされるフィルタの時定数である。
 F(s)=1/(Tf s+1)
 (6)(4)で計算した指令値u(k)と(5)で計算したde (k)によりサーボアンプ42A、42Bへの指令値u(k)−de (k)を計算し、これをサーボアンプ42A、サーボアンプ42Bに電気信号として出力する。この際、サーボアンプ42A、サーボアンプ42Bへの指令値は、絶対値が同じで符号を反転させた値を用いる。
 (7)サーボアンプ42A、サーボアンプ42Bは、指令値u(k)−de (k)に従い、サーボ弁18a、サーボ弁18bのスプール位置をそれぞれ制御する。サーボ弁18a、サーボ弁18bはレギュレータ41Bにより適当な圧力に調節された圧縮空気が供給されており、サーボ弁18a、サーボ弁18b内のスプール位置により通過する流量が変動する。
 (8)サーボ弁18a、サーボ弁18bを通過した空気はXスライダ12内に設けられた2つのシリンダ室16a、シリンダ室16bに供給される。シリンダ室16a、シリンダ室16bの差圧がXスライダ12に取り付けられた隔壁13に作用しXスライダ12を移動させる。
 (9)上記の(2)から(8)を繰り返し、Xスライダ12を目標位置Xref に制御する。
 なお、u(0)、xep(0)、xev(0)、xea(0)、de (0)の初期値はすべて零とする。
 上記のように、Xスライダ12の位置、速度、加速度を推定するために、本形態ではカルマンフィルタ51を適用している。また、2台のサーボ弁を使用した空気圧位置制御系では、各サーボ弁の中立点の違いが外乱となり定常位置偏差が生じる。この外乱を外乱オブザーバ52で推定し、打ち消すことで、これらの定常位置偏差を補償している。そして、外乱オブザーバ52を適用することにより、フィルタF(s)の帯域での外乱やプラントのパラメータ変動に対するロバスト性を補償できる。
 いずれにしても、カルマンフィルタ、外乱オブザーバを用いることにより、対象とする空気圧サーボ系の特性を(1)式のノミナルモデルに近付けることができる。
 上記のような制御によれば、カルマンフィルタ51、外乱オブザーバ52によりXスライダ12の停止位置精度が改善される。このような制御は、スライダをステップ状に動かし、停止位置精度だけを問題にする場合には十分である。しかし、スライダの等速移動時のように目標値が連続的に変化する場合には定常速度偏差が生じるため、スライダの駆動中の精度を問題にする場合には、上記の制御では不十分である。
 そこで、定常速度偏差を改善するための手法を以下に説明する。
 外乱オブザーバ52によって外乱(サーボ弁中立点機差等)が補正され、カルマンフィルタ51によって位置、速度、加速度が正確に推定されると、図7のブロック線図は図8のように書き替えられる。図8では、実際のサーボ弁の特性から決まる定数Ks (サーボ弁ゲイン)は、演算装置50内で想定しているサーボ弁ゲインKsnと等しいものとし、プラント(スライダ系)の特性P(s)もノミナルモデルPn (s)と等しいものとしている。
 この場合、目標値xref から制御量xまでの閉ループ伝達関数は、
  Gc (s)=x/xref
       =A3 /(s3 +A1 2 +A2 s+A3
となる。但し、
  A1 =Ksnn ωn 2 a
  A2 =(1+Ksnn v )ωn 2
  A3 =Ksnn ωn 2 p
である。
 定常速度偏差を低減するためには、図9に示すように、図7のブロック線図における目標値xref の入力部に上記の閉ループ伝達関数の逆モデルGc (s)-1を挿入すれば良い。このような逆モデルを挿入することによって、全体の伝達関数は理想的な1となり、定常速度偏差が改善される。
 なお、目標値xref に逆モデルGc (s)-1を乗算したものは次式で計算できる。
  xref c (s)-1=xref (s3 +A1 2 +A2 s+A3 )/A3
        =(jref +A1 ref +A2 ref +A3 ref )/A3
但し、vref は目標値xref を1階微分した目標速度であり、aref は目標値xref を2階微分した目標加速度であり、jref は目標値xref を3階微分した目標ジャークである。
 したがって、離散化した指令値u(k)は、以下の数3で計算される。
Figure 2004031978
 以上のような位置制御系を採用することにより、数nmの精度で位置決めを行うことができる。
 なお、本発明で使用されるアクチュエータは、固定部とこれに対して静圧軸受を介してスライド可能に設けられたスライダとの間に2つの圧力室が形成され、これら2つの圧力室に供給される圧縮空気の流量をそれぞれ3位置3ポート直動型サーボ弁により制御することにより、2つの圧力室の差圧でスライダを非接触で駆動するように構成された空気圧アクチュエータ、更には空気圧に限らず気体圧アクチュエータ全般に適用可能である。
 図10を参照して、本発明による露光装置について説明する。本露光装置では、紫外光の中でも特に、極端紫外光を光源として用いる。極端紫外光というのは、10〜14nmの波長を持つ光であり、最近、EUVL(Extreme Ultra Violet Lithography)技術の分野で注目されている。EUVLでは線幅45nm以下での露光が可能である。
 極端紫外光を光源とする場合、10〜14nmの波長の光を、光学レンズを用いた縮小露光ではなく、反射光学系による縮小露光を用いる。図10において、本露光装置は、まずビームラインを構成する装置(図示せず)から極端紫外光60を取り出し、反射光学系を内蔵した真空チャンバ70内へ導入する。真空チャンバ70内では、まず平板ミラー71で照射角度を調節してマスク72に露光を照射する。次に、マスク72からの反射光を非球面の凹面鏡73、凸面鏡74、凹面鏡75を経由して反射させつつ縮小させ、ウエハ76に照射する。
 凹面鏡73、75、凸面鏡74のサイズは、直径100〜300mm程度である。マスク72、ウエハ76はそれぞれ、前述した構成を持つマスクステージ80、ウエハステージ85上に載置される。勿論、マスクステージ80、ウエハステージ85の少なくとも一方が前述した構成を持つ一軸ステージあるいはX−Yステージであれば良い。
 ところで、前述したように、露光は真空中で行う必要があり、発熱や発塵で真空度が低下しては困るので、これまでのリニアモータ、リニアガイド等による電気駆動系、ボールネジ等の摩擦駆動系は真空チャンバ70内へ組込めない。また、凹面鏡、凸面鏡による反射光学系により反射を繰り返すため、真空チャンバ70内の温度変化、つまり凹面鏡、凸面鏡の温度変化は1度以下に抑制しなければ、それらの歪みにつながる。したがって、電気駆動系、摩擦駆動系による発熱、発塵の無い上記構成によるステージは本露光装置に最適である。
 上記の説明では、空気圧で駆動するX−Yステージについて説明したが、圧縮空気のみならず、窒素ガス等の他の気体を使用しても良い。
 本発明による露光装置は、線幅45nm以下の露光装置に適している。
XアクチュエータとYアクチュエータとを組合わせて構成された、本発明に使用されるX−Yステージを示した斜視図である。 本発明に使用されるアクチュエータの動作原理を説明するための図である。 本発明に使用されるX−Yステージを構成するためのXアクチュエータの構造を示した部分断面図である。 図3における静圧空気軸受、排気部、及び真空排気部とそれらを空気配管と接続するためにXガイド軸に設けられる通路を拡大して示した断面図である。 Xアクチュエータの他の例を示した断面図である。 本発明に使用されるXアクチュエータ及びその制御系の構成を示した図である。 図6に示された演算装置で行われる定常位置偏差低減のための制御演算のブロック線図を示した図である。 図7のブロック線図を簡略化した図である。 図6に示された演算装置で行われる定常速度偏差低減のための制御演算のブロック線図を示した図である。 本発明による露光装置における真空チャンバ内の構成例を示した図である。 従来の電子ビーム露光装置の概略構成を示した図である。 従来の摩擦駆動によるアクチュエータの一例を示した図である。
符号の説明
  1、70  真空チャンバ
  10  Xアクチュエータ
  11  Xガイド軸
  12  Xスライダ
  13  隔壁
  14  静圧空気軸受
  16a、16b  シリンダ室
  18a、18b  サーボ弁
  19−1、19−2  排気部
  19−3  真空排気部
  20  Yアクチュエータ
  21  Yスライダ
  30  ステージ
  41A、41B  レギュレータ
  42A、42B  サーボアンプ
  45  位置センサ
  50  演算装置
  60  極端紫外光
  71  平板ミラー
  72  マスク
  73、75  凹面鏡
  74  凸面鏡
  76  ウエハ
  80  マスクステージ
  85  ウエハステージ

Claims (12)

  1.  露光されるべきワークを搭載するためのステージを備えた露光装置において、
     前記ステージの駆動機構として流体圧駆動によるアクチュエータを有し、露光光源を極端紫外光としたことを特徴とする露光装置。
  2.  請求項1記載の露光装置において、本露光装置は真空チャンバ内に構成され、該真空チャンバ内に導入された極端紫外光は、1つ以上の凹面鏡、凸面鏡による反射光学系を経由して縮小されてワークに照射されることを特徴とする露光装置。
  3.  露光されるべきワークを搭載するためのステージを互いに直交するX軸、Y軸方向に駆動可能としたX−Yステージを備えた露光装置において、
     前記X−Yステージの駆動機構として流体圧駆動によるアクチュエータを有し、露光光源を極端紫外光としたことを特徴とする露光装置。
  4.  請求項3記載の露光装置において、本露光装置は真空チャンバ内に構成され、該真空チャンバ内に導入された極端紫外光は、1つ以上の凹面鏡、凸面鏡による反射光学系を経由して縮小されてワークに照射されることを特徴とする露光装置。
  5.  請求項3あるいは4記載の露光装置において、
     前記X−Yステージは、X軸方向に延びるX軸用のガイド軸とこれに沿って移動可能なX軸用のスライダとを含むX軸用のアクチュエータと、Y軸方向に延びるY軸用のガイド軸とこれに沿って移動可能なY軸用のスライダとを含むY軸用のアクチュエータとを備え、
     各アクチュエータは、ガイド軸の周囲とスライダとの間に圧力室を形成すると共に、該圧力室を軸方向に関して2つのシリンダ室に区画する隔壁をスライダ、ガイド軸の一方に設け、2つに区画されたシリンダ室にそれぞれ、ガイド軸内に設けられた供給/排出通路を通して圧縮流体を出入り可能にすることにより構成され、
     一方のガイド軸を他方のガイド軸のスライダに連結することにより、該一方のガイド軸のスライダに装着した前記ステージをX軸方向、Y軸方向に移動可能としたことを特徴とする露光装置。
  6.  請求項5記載の露光装置において、各アクチュエータにおけるシリンダ室の両側であってガイド軸とスライダとの間にはそれぞれ軸受及びシリンダ室からの漏れ流体を排出するための排出部を設け、ガイド軸内にはその端部から前記排出部に至る排出通路を設けたことを特徴とする露光装置。
  7.  請求項5あるいは6記載の露光装置において、各ガイド軸の両端部にそれぞれ圧縮流体を供給/排出するための接続部を設け、該接続部に接続した配管にはサーボ弁を設けたことを特徴とする露光装置。
  8.  請求項5〜7のいずれかに記載の露光装置において、各アクチュエータは、ガイド軸とスライダとの組み合わせを2組、互いに平行になるような関係で有することを特徴とする露光装置。
  9.  請求項6記載の露光装置において、前記軸受として静圧空気軸受を用い、各ガイド軸内にはその端部から前記静圧空気軸受に至る給気通路を設けたことを特徴とする露光装置。
  10.  請求項7記載の露光装置において、各アクチュエータは更に、2つの前記サーボ弁を制御するための制御系を備え、該制御系は、
     前記スライダの位置を検出するための位置検出器と、該位置検出器からの位置検出信号に対してサンプリングを行ってあらかじめ定められた演算を行い、前記2つのサーボ弁に指令値を出力する演算装置とを含み、
     該演算装置は、
     1サンプリング周期前の指令値と1サンプリング周期前のスライダ位置とを用いて現在のスライダの推定位置、推定速度、推定加速度を算出する第1のステップと、
     スライダ目標位置、算出されたスライダの推定位置、算出された推定速度、算出された推定加速度より前記2つのサーボ弁に対する指令値を算出する第2のステップと、
     1サンプリング周期前の指令値、1サンプリング周期前の算出された推定速度、1サンプリング周期前の算出された推定加速度、算出された現在の推定加速度から定常位置偏差に対する補正値を算出する第3のステップと、
     前記第2のステップで算出された指令値を前記第3のステップで算出された補正値で補正して前記2つのサーボ弁に与える第4のステップとを実行することを特徴とする露光装置。
  11.  請求項10記載の露光装置において、前記サーボ弁として、3位置3ポート直動型サーボ弁を備えることを特徴とする露光装置。
  12.  請求項10あるいは11記載の露光装置において、前記スライダ目標値が与えられてからサーボ弁に対する指令値が出力されるまでの制御系は、あらかじめ定められた伝達関数Gc (s)で規定され、前記演算装置は更に、前記スライダ目標値に前記伝達関数の逆モデルGc (s)-1を乗算するステップを実行することにより定常速度偏差を低減できるようにしたことを特徴とする露光装置。
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