JP2004031274A - 感温スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】感温駆動部材の動作温度よりも高い温度で動作する感温スイッチを提供する。
【解決手段】第1の導体4と、第2の導体5と、発熱体6の熱を一方から他方へ伝える熱伝達部材2と、この熱伝達部材2により伝えられた発熱体6の熱に応じて第1の導体4と第2の導体5を接離するように駆動する感温駆動部材3とを有する感温スイッチにおいて、前記熱伝達部材2は、所定の形状で周囲の媒質と接して熱を放散する放熱部2baを有することを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度を検知して動作する感温スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
感温スイッチは、発熱体の温度を検知し、その温度に応じてスイッチをオンまたはオフにするものである。この感温スイッチには、感温磁性体と永久磁石を組み合わせた感温アクチュエータを感温駆動部材とするものや、形状記憶合金を感温駆動部材とするものなどがある。
【0003】
感温磁性体と永久磁石を組み合わせた感温アクチュエータを感温駆動部材とするものは、一般に複雑な構造となるものの、小型化が可能で感温精度や応答性に優れている。また、形状記憶合金を感温駆動部材とするものは、簡単な構造で小型化が可能であり、特開昭57−147839や、特開昭61−175422には、その構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、感温磁性体と永久磁石を組み合わせた感温アクチュエータを感温駆動部材とする感温スイッチにあっては、その動作温度は、感温磁性体の材料特性により定まる。そのため、このものは、動作温度を高くするなどの設計変更を行うときには、感温磁性体の調合比率の変更を行う必要がある。
【0005】
また、形状記憶合金を感温駆動部材にする感温スイッチにあっては、その動作温度は、形状記憶合金の動作温度により定まり、一般に150℃程度である。したがって、特開昭57−147839に開示された、発熱体から直接的に形状記憶合金に熱を加える構成では、形状記憶合金の動作温度よりも高い温度(例えば300℃程度)で動作するようにすることは困難である。
【0006】
また、特開昭61−175422に開示された構成は、発熱体と形状記憶合金の間に熱抵抗部材を設けるので、所定の時間、発熱体と形状記憶合金の間に温度差を生じさせて、時間遅れスイッチを構成することができる。しかしながら、このものは、その温度差を一定に保つものではなく、形状記憶合金の動作温度よりも高い温度でスイッチ動作をするものではなかった。
【0007】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、感温駆動部材の動作温度よりも高い温度で動作する感温スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、第1の導体と、第2の導体と、発熱体の熱を一方から他方へ伝える熱伝達部材と、この熱伝達部材により伝えられた発熱体の熱に応じて第1の導体と第2の導体を接離するように駆動する感温駆動部材とを有する感温スイッチにおいて、前記熱伝達部材は、所定の形状で周囲の媒質と接して熱を放散する放熱部を有することを特徴としている。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の感温スイッチにおいて、前記所定の形状は、感温スイッチが動作する温度の発熱体が接触したときに、前記感温駆動部材が自己の動作する温度となるように定めることを特徴としている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の感温スイッチにおいて、前記所定の形状は、断面を櫛状とすることを特徴としている。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3記載の感温スイッチにおいて、前記感温駆動部材は、形状記憶合金で形成することを特徴している。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至3記載の感温スイッチにおいて、前記感温駆動部材は、感温磁性体を有して形成することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。この感温スイッチはケース1と、熱伝達部材2と、感温駆動部材3と、第1の導体4と、第2の導体5により構成されている。
【0014】
ケース1は、上部ケース1aと、接続ケース1bと、下部ケース1cをねじ止め(図示せず)することにより、中空部1dを有する直方体状に形成されている。上部ケース1aは、耐熱樹脂で直方体状に形成され、その下面に、対向する二辺間で同一直線上に略平行に、他の対向する二辺と一辺を共有する第1の導体4を嵌合する2つの長方形の溝が設けられている。
【0015】
接続ケース1bは、耐熱樹脂で直方体状に形成され、その中央部分に中空部1dを形成する第2の導体5よりも各辺がわずかに大きい長方形の貫通孔を有している。このとき、接続ケース1bの辺とこの貫通孔の辺の間隔は、上部ケース1aの下面に設けられた第1の導体4を嵌合する溝の上部ケース1aと一辺を共有しない辺の長さよりも短くなっている。また、この貫通孔の内面の下部ケース1c側には、上面を同じ高さにして直方体状に突出する導体止め1eがそれぞれ設けられている。
【0016】
下部ケース1cは、耐熱樹脂で中空部1dを形成する凹部を有する直方体状に形成され、その底面の中央部には熱伝達部材2の被加熱部2aを圧入して固定する長方形の貫通孔が設けられている。また、下部ケース1cの側面には、中空部1dとケース1の外部とを連通する通気口1fを有している。
【0017】
第1の導体4は、銅材で長方形の板状に形成され、上部ケース1aの2つの溝部にそれぞれ嵌合して設けられる。これらのものは、上部ケース1aに設けられた溝部よりも一辺が長く、溝部に嵌合するとケース1外部に一端が露出する。
【0018】
第2の導体5は、銅材で長方形の板状に形成され、接続ケース1bの内面をガイドとして第1の導体4に対して接離する方向に動作できるように設けられている。このものは、その動作方向から見て、第1の導体4と重なる部分の上面に略半球上の接点5aを有している。
【0019】
熱伝達部材2は、被加熱部2aと、熱伝達部2bと、接続部2cとをそれぞれねじ止め(図示せず)することにより形成される。被加熱部2aは、銅材で直方体状に形成され、熱伝達部2bと接続し、下部ケース1cに設けられた貫通孔に圧入し、固定される。そして、このものは、発熱体6と接触することにより加熱される。
【0020】
熱伝達部2bは、銅材で直方体状に形成され、被加熱部2aと接続部2cとに隙間なく接続している。この熱伝達部2bは、接続部2c側の端部を切削して断面を櫛状にした放熱部2baを有している。この放熱部2baは、断面を櫛状に形成することにより、中空部1dの空気に接する面積を大きくすることにより、単位時間あたりの放熱量を増加させている。接続部2cは、銅で長方形の板状に形成され、感温駆動部3を付設し、発熱体6の熱が感温駆動部材3に伝導するようにしている。
【0021】
こうすることにより、被加熱部2aは、発熱体6により加熱されると、その熱を熱伝達部2bに伝導し、熱伝達部2bは、発熱体6の熱を接続部2cに伝導する。しかし、この熱の伝達経路に放熱部2baを有しているので、熱が中空部1dに放散され、熱伝達部材2の温度分布は、接続部2cに近づくにつれて温度が低くなる。よって、接続部2cの温度は、被加熱部2aの温度よりも低く保たれる。
【0022】
この放熱部2baの形状は、被加熱部2aに感温スイッチを動作させる温度の発熱体6が接触したときに、接続部2cの温度が感温駆動部材3の動作温度となるように、コンピュータシミュレーションを行うことにより、周囲の媒質と接触する面積や、発熱体6からの距離、材質の熱伝導率などのパラメータを設定する。
【0023】
感温駆動部材3は、長方形の薄板状の形状記憶合金を用い、低温のときに断面が上に凸の曲線状になるよう形状を記憶させたのちに、下に凸の曲線状になるよう形成され、接続部2cに付設される。このものは、第2の導体5を支持し、弾性力により、その接点部5aと第1の導体4を接点圧を有して接触させる。そして、このものは、接続部2cに伝導した発熱体6の熱により加熱され、記憶した形状に復元する動作温度になると、断面が上に凸の曲線状に変形する。
【0024】
次に、第1の実施形態の動作について説明する。この感温スイッチは、発熱体6の温度が感温スイッチの動作温度よりも低く、被加熱部2aと同じ温度であるとき、発熱体6と熱伝達部材2との間に熱の出入りは生じない。そのため、感温駆動部材3はその動作温度よりも低い温度で保たれるので、第2の導体5は第1の導体4と接触した状態で支持され、第1の導体4の両端は導通する。
【0025】
一方、発熱体6の温度が感温スイッチの動作温度よりも高くなると、発熱体6から熱伝達部材2を介して感温駆動部材3に熱が伝導する。このとき、熱の伝達経路に放熱部2baが存在するので、中空部1dに熱が放散され、感温駆動部材3の温度は、被加熱部2aよりも低く保たれる。この放熱部2baは、被加熱部2aの温度が感温スイッチの動作温度のときに、接続部2cの温度が感温駆動部材3の動作温度となるように形状が定められているので、発熱体6の温度が感温スイッチの動作温度よりも高くなると、接続部2cは感温駆動部材3の動作温度よりも高くなる。すると、感温駆動部材3は、図2のように断面が上に凸の曲線状に変形し、第2の導体5は重力により第1の導体4から離れて、導体止め1eに当接するまで下方に移動し、第1の導体4の両端間は導通しなくなる。こののち、発熱体6の温度を低くしても感温駆動部材3は元の形状には戻らないので自己復帰しない。
【0026】
このように、第1の実施形態においては、発熱体6と形状記憶合金で形成された感温駆動部材3の間に放熱部2baを有する熱伝達部材2を設けたので、形状記憶合金の動作温度よりも高い温度で動作する感温スイッチを構成することができる。
【0027】
なお、第1の実施形態の感温スイッチは、発熱体6により動作温度よりも高くなったときに第1の導体4と第2の導体5が離れて導通しなくなる構成となっているが、第2の導体5と感温駆動部材3の位置関係を変更することによりその逆の動作をする構成にすることもできる。
【0028】
また、第1の実施形態の感温スイッチは、形状記憶合金が1つの形状のみを記憶する自己復帰しない構成を示したが、形状記憶合金に高温のときと低温のときの2種類の形状を記憶させることにより、自己復帰する構成にすることもできる。
【0029】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図3及び図4に基づいて説明する。このものは、第1の実施形態と、導体止め1eを取り除いたことと、感温駆動部材3の構成とが異なり、その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0030】
感温駆動部材3は、感温磁性体3aと、永久磁石3bと、磁性体3cによって形成されている。感温磁性体3aは、感温磁性材料で長方形の板状に形成され、接続部2cに付設されている。このものは、熱伝達部材2により接続部2cに伝達された発熱体6の熱により加熱される。感温磁性材料は、鉄、ニッケル、コバルトを調合して作成され、電磁軟鉄などの一般の強磁性体と比較して、磁性を失う温度であるキュリー温度を低く設定したものである。感温磁性材料のキュリー温度は、鉄の調合比率を変化することにより設定することができ、電磁軟鉄のキュリー温度が900℃程度であるのに対し、感温磁性材料では例えば200℃程度に設定することができる。また、磁性体3cは、長方形の板状に形成された電磁軟鉄であり、上部ケース1aの下面中央に設けられた溝に嵌合されている。
【0031】
永久磁石3bは、長方形の板状に形成された希土類磁石であり、第2の導体5に付設され、第2の導体5とともに接続ケース1bをガイドにして移動する。このものは、感温磁性体3aが所定の磁性よりも大きな磁性を有しているときには感温磁性体3aに吸着して第2の導体5が第1の導体4から離れた状態で保持し、感温磁性体3aが所定の磁性よりも大きな磁性を有していないときには磁性体3cに吸着し、第2の導体5が第1の導体4に接触した状態で保持する。ここで、所定の磁性とは、永久磁石3bが感温磁性体3aに接している状態で、永久磁石3bと磁性体3cとの間に働く吸引力と、永久磁石3bと感温磁性体3aとの間に働く吸引力とが等しくなる磁性のことを示している。この実施形態における感温駆動部材3の動作温度は、感温磁性体3aがこの磁性となる温度のことを示す。
【0032】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。この感温スイッチは、発熱体6の温度が感温スイッチの動作温度よりも低く、被加熱部2aと同じ温度であるとき、発熱体6と熱伝達部材2が熱平衡状態となっている。そのため、感温駆動部材3はその動作温度よりも低い温度で保たれるので、第2の導体5は第1の導体4から離れた状態で保持され、第1の導体4の両端は導通していない。
【0033】
一方、発熱体6の温度が感温スイッチの動作温度よりも高くなると、発熱体6から熱伝達部材2を介して感温駆動部材3に熱が伝導する。このとき、熱の伝達経路に放熱部2baが存在するので、中空部1dに熱が放散され、感温駆動部材3の温度は、被加熱部2aよりも低く保たれる。この放熱部2baは、被加熱部2aの温度が感温スイッチの動作温度のときに、接続部2cの温度が感温駆動部材3の動作温度となるように形状が定められているので、発熱体6の温度が感温スイッチの動作温度よりも高くなると、接続部2cは感温駆動部材3の動作温度よりも高くなる。すると、感温駆動部材3の感温磁性体3aは、上述の所定の磁性を有しなくなるので、永久磁石3bは感温磁性体3aから離れ、磁性体3cに吸着する。よって、第2の導体5は、第1の導体4に接触し、第1の導体4の両端は導通する。こののち、発熱体6の温度を低くして、永久磁石3bと磁性体3cとの間の吸引力が永久磁石3bと感温磁性体3aとの間の吸着力に自重を加えたものよりも小さくなれば、永久磁石3bは磁性体3cを離れ、感温磁性体3aに吸着するので、第1の導体4の両端間は導通しないようになる。
【0034】
このように、第2の実施形態においては、発熱体6と、感温磁性体3aと永久磁石3bと磁性体3cで形成された感温駆動部材3との間に放熱部2baを有する熱伝達部材2を設けたので、感温磁性材料を変更することなく感温磁性体3aの動作温度よりも高い温度で動作する感温スイッチを構成することができる。
【0035】
なお、第2の実施形態の感温スイッチは、発熱体6が動作温度よりも高くなったときに第1の導体4と第2の導体5が離れて第1の導体4の両端間が導通するようになっているが、第2の導体4と感温駆動部材3の位置関係を変更することによりその逆の動作をする構成にすることもできる。
【0036】
なお、放熱部2baの形状は、断面が接続部2cの方向に櫛状のものを示したが、図5のように接続部2cに略直交して伸びるものであってもよく、それぞれの櫛の歯形状の部分は一枚の板状のものであっても、複数のピン状のものを任意の間隔で並べたものであってもよい。さらに、熱伝達部2bの形状は、直方体状に限るものではなく、円柱状でも錐状であってもよい。これら各部の形状は、空間の許す限り、任意に設定することができる。
【0037】
また、第1の導体4が2つに分かれており、第2の導体5が移動することにより第1の導体4間の導通を制御するものを示したが、第1の導体4と第2の導体5をそれぞれ1つ有し、第1の導体4と第2の導体5の間の導通を制御するようにしてもよい。
【0038】
また、熱伝達部材2は、被加熱部2aと、熱伝達部2bと、接続部2cとに分けて構成したが、それぞれを含むように一体で形成してもよい。
【0039】
また、発熱体6と、熱伝達部材2、感温駆動部3の各部は隙間なく接する例を示したが、周囲の媒質を介して熱の授受が行われるものであってもよい。
【0040】
また、放熱部2baの周囲の媒質は、空気のものを示したが、それに限るものではなく、ヘリウムなど熱伝導率の高い気体や、他の気体であってもよく、油などの液体としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、第1の導体と、第2の導体と、発熱体の熱を一方から他方へ伝える熱伝達部材と、この熱伝達部材により伝えられた発熱体の熱に応じて第1の導体と第2の導体を接離するように駆動する感温駆動部材とを有する感温スイッチにおいて、前記熱伝達部材は、所定の形状で周囲の媒質と接して熱を放散する放熱部を有するので、感温駆動部材は発熱体よりも低い温度で保たれるようになり、感温駆動部材の動作温度よりも高い温度で動作する感温スイッチを構成することができる。
【0042】
請求項2に係る発明によれば、請求項1記載の感温スイッチにおいて、前記所定の形状は、感温スイッチが動作する温度の発熱体が接触したときに、前記感温駆動部材が自己の動作する温度となるように定めるので、請求項1記載の効果に加え、製造現場において温度調整をする必要の少ない感温スイッチを構成することができる。
【0043】
請求項3に係る発明によれば、請求項2記載の感温スイッチにおいて、前記所定の形状は、断面を櫛状とするので、請求項2記載の効果に加え、周囲の媒質へ放散される熱を多くすることができる。
【0044】
請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至3記載の感温スイッチにおいて、前記感温駆動部材は、形状記憶合金で形成するので、請求項1乃至3記載の効果に加え、形状記憶合金の動作温度よりも高い温度で動作する形状記憶合金を用いた感温スイッチを構成することができる。
【0045】
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至3記載の感温スイッチにおいて、前記感温駆動部材は、感温磁性体を有して形成するので、請求項1乃至3記載の効果に加え、感温磁性材料を変更することなく感温磁性体の動作温度よりも高い温度で動作する感温スイッチを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のオン時の断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態のオフ時の断面図である。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態のオフ時の断面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態のオン時の断面図である。
【図5】本発明に係る実施の形態の熱伝達部材の断面図である。
【符号の説明】
1   ケース
1a  上部ケース
1b  接続ケース
1c  下部ケース
2   熱伝達部材
2a  被加熱部
2b  熱伝達部
2ba 放熱部
2c  接続部
3   感温駆動部材
3a  感温磁性体
3b  永久磁石
3c  磁性体
4   第1の導体
5   第2の導体
6   発熱体

Claims (5)

  1. 第1の導体と、第2の導体と、発熱体の熱を一方から他方へ伝える熱伝達部材と、この熱伝達部材により伝えられた発熱体の熱に応じて第1の導体と第2の導体を接離するように駆動する感温駆動部材とを有する感温スイッチにおいて、前記熱伝達部材は、所定の形状で周囲の媒質と接して熱を放散する放熱部を有することを特徴とする感温スイッチ。
  2. 前記所定の形状は、感温スイッチが動作する温度の発熱体が接触したときに、前記感温駆動部材が自己の動作する温度となるように定めることを特徴とする請求項1記載の感温スイッチ。
  3. 前記所定の形状は、断面を櫛状とすることを特徴とする請求項2記載の感温スイッチ。
  4. 前記感温駆動部材は、形状記憶合金で形成することを特徴とする請求項1乃至3記載の感温スイッチ。
  5. 前記感温駆動部材は、感温磁性体を有して形成することを特徴とする請求項1乃至3記載の感温スイッチ。
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