JP2004030261A - 電子メールの発信通知システム及びそのサーバ並びに無線端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールの着信通知遅れによる情報伝達の遅延を防止する。
【解決手段】本発明の発信通知システムは、メール送信端末101とメール受信端末102とメールサーバ103とIMサーバ104とがネットワーク105で接続され、メール送信端末101がメール送信部111と、電子メール106を送信するごとにIMサーバ104へ対になる[メール送信済]情報107を送信するIM送信処理部112とを有し、IMサーバ104が[メール送信済]情報107を記録するバディリスト142と、[メール送信済]情報107の登録と配信を行うIM制御部141とを有し、メール受信端末102がメール受信部122と、所定のタイミングでIMサーバ104から[メール送信済]情報107を読み出すIM受信処理部121と、[メール送信済]情報107を表示する表示部123とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の発信通知システムは、メール送信端末101とメール受信端末102とメールサーバ103とIMサーバ104とがネットワーク105で接続され、メール送信端末101がメール送信部111と、電子メール106を送信するごとにIMサーバ104へ対になる[メール送信済]情報107を送信するIM送信処理部112とを有し、IMサーバ104が[メール送信済]情報107を記録するバディリスト142と、[メール送信済]情報107の登録と配信を行うIM制御部141とを有し、メール受信端末102がメール受信部122と、所定のタイミングでIMサーバ104から[メール送信済]情報107を読み出すIM受信処理部121と、[メール送信済]情報107を表示する表示部123とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの発信通知システム及びこれに用いるサーバと無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの無線端末を対象とした電子メールサービスは、メールサーバのメールボックスに電子メールが着信すると無線端末に通知する着信通知機能を有しており、電子メールの着信から間をおかずに利用者へ情報伝達することが可能である。この着信通知機能があるため、通常、無線端末の利用者は着信通知があったときのみメールサーバを呼び出してメールボックスに蓄積された電子メールを確認し、必要に応じてダウンロードするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、携帯電話機とインターネット間で電子メール交換が可能となったため、インターネットを介して携帯電話機に送られてくるスパムメール(迷惑メール)が増大し社会問題になっている。このようなスパムメールは、一斉にかつ大量に送信されることからメールサーバに大きな負荷をかけ、ネットワークとメールサーバに大きな影響を及ぼす。このため、スパムメールの増大によるメールサーバの負荷過大により着信通知の遅れや不達が日常的かつ不定期に発生しており、情報伝達の遅延による損失を被る可能性が高まっている。
本発明は、このような状況を鑑みなされたものであり、携帯電話機などの無線端末を対象とする電子メールサービスにおけるメールサーバの負荷過大などによる着信通知遅れによって生じる情報伝達の遅延による損失を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明にかかる電子メールの発信通知システムは、電子的ネットワークで接続される複数の端末装置が電子的ネットワークに接続された少なくとも1つのメールサーバを介して電子メールの送受信を行う電子メールシステムにおいて、電子的ネットワークと接続され、電子メール発信を通知する情報を記録するサーバコンピュータを有し、端末装置が電子メールをメールサーバへ送信する電子メール送信手段と、この電子メール送信手段が電子メールを送信するごとにサーバコンピュータへ電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を送信する発信通知送信手段と、メールサーバから電子メールを読み出す電子メール受信手段と、所定のタイミングでサーバコンピュータから電子メール発信を通知する情報を読み出す発信通知受信手段と、この発信通知受信手段が読み出した電子メール発信を通知する情報を表示する表示手段とを有することによって特徴づけられる。
【0005】
このように、メールサーバとは別のメール通知用のサーバコンピュータをインターネットなどの電子的ネットワーク上に設置し、端末装置に電子メールで利用されているより処理負荷の軽い、例えばインスタントメッセージサービスのようなプロトコルのメール通知用のサーバコンピュータとの通信手段を用意したので、メールサーバが負荷過大となって着信通知が遅れた場合でも、影響を受けずに送信されたメールの有無を知らせることが可能となる。これにより、メール受信者はメールサーバに電子メールが届いていることを認識できるので、メールサーバに着信メールの問い合わせを行うことで、電子メールの受信を随時行うことが可能になる。
【0006】
この電子メールの発信通知システムの一構成例は、サーバコンピュータと接続された課金サーバを有し、端末装置が電子メールの受信に先立ってこの電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を表示手段が表示したときに課金情報を生成しサーバコンピュータへ送信する課金情報送信手段をさらに有し、サーバコンピュータが端末装置から送信された課金情報を課金サーバへ登録する手段を有する。このように構成したので、電子メールの送信通知によって電子メールの着信がメールサーバによる着信通知のみの場合と比較して、早く受信者に伝わった場合、メール受信者に対して課金を行うことが可能となる。
【0007】
この場合、電子メールの発信通知システムは、端末装置が電子メールと電子メール発信を通知する情報の送信を同時期に行う。これによりメール通知用のサーバコンピュータに電子メール発信を通知する情報が遅滞なく記録されるので、電子メール送信通知の取得タイミングはメール受信者側の端末装置により決めることができる。よって、重要度に応じて送信通知を確認する回数を加減できるので、情報伝達の遅延による損失に見合った通信コストの適正化が可能となる。
【0008】
また、本発明にかかるサーバコンピュータは、複数の端末装置と電子的ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータであって、メール送信端末として動作する端末装置から送信される電子メール発信を通知する情報を受信する受信手段と、受信した電子メール発信を通知する情報を記録する記録手段と、メール受信端末として動作する端末装置の要求に応じて記録手段に記録された電子メール発信を通知する情報を配信する配信手段とを有することによって特徴づけられる。
【0009】
この場合、端末装置は無線端末であり、配信手段は無線端末からのポーリングによって記録手段に記録された電子メール発信を通知する情報を配信する。また、記録手段は端末装置の識別情報と当該端末装置利用者の電子メールアドレスを記録しており、配信手段は電子メール発信を通知する情報に配信先を示す電子メールアドレスが含まれている場合、この電子メールアドレスに対応した端末装置のみに電子メール発信を通知する情報を配信する。
【0010】
サーバコンピュータの一構成例は、さらに課金サーバと接続され、メール受信端末として動作する端末装置から送信された課金情報を課金サーバへ登録する手段を有する。また、別の構成例は、メール受信端末として動作する端末装置からのポーリング間隔により当該端末装置のネットワーク接続状態を検知し、メール送信端末として動作する端末装置に通知する手段を有する。さらに別の構成例は、記録手段に記録された端末装置の識別情報と当該端末装置利用者の電子メールアドレスとを追加又は削除する手段をさらに有する。
【0011】
また、本発明にかかる無線端末は、電子的ネットワークに接続された少なくとも1つのメールサーバを介して電子メールの送受信を行うとともに、電子的ネットワークと接続されたサーバコンピュータを介して電子メール発信を通知する情報の送受信を行う無線端末であって、電子メールをメールサーバへ送信する電子メール送信手段と、この電子メール送信手段が電子メールを送信するごとにサーバコンピュータへ電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を送信する発信通知送信手段と、メールサーバから電子メールを読み出す電子メール受信手段と、所定のタイミングでサーバコンピュータから電子メール発信を通知する情報を読み出す発信通知受信手段と、この発信通知受信手段が読み出した電子メール発信を通知する情報を表示する表示手段とを有することによって特徴づけられる。
【0012】
この場合、表示手段は、電子メール発信を通知する情報と対になる電子メールの有無により電子メール発信を通知する情報の表示・非表示を制御する。また、発信通知受信手段は、特定の時間にサーバコンピュータにポーリングを行い、電子メール発信を通知する情報を読み出す。この無線線端末の一構成例は、電子メールの受信に先立ってこの電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を表示手段が表示したときに課金情報を生成し、サーバコンピュータへ送信する課金情報送信手段をさらに有する。
【0013】
この無線端末の別の構成例は、電子メール送信手段がメール番号を生成して送信する電子メールに付与し、発信通知送信手段が電子メール送信手段が生成したメール番号を対となる電子メール発信を通知する情報に付与し、表示部が電子メールと電子メール発信を通知する情報のメール番号を比較し、同じメール番号の有無によって電子メール発信を通知する情報の表示・非表示を制御する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図を用いて発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムは、メール送信端末101、メール受信端末102、メールサーバ103、インスタントメッセージサーバ(以後、IMサーバと記す)104及びこれらを接続するネットワーク105で構成されている。ここで、メールサーバ103とネットワーク105は、従来の電子メールシステムと同じであるので説明を省略する。
【0015】
メール送信端末101は、メール送信部111とインスタントメッセージ送信処理部(以後、IM送信処理部と記す)112を有する。メール送信部111は、電子メール送信手段として作用し、メール送信端末101の利用者がメール送信端末101の図示しないメール作成部により作成した電子メールにユニークなメール番号を付与する機能と、メール番号を付与した電子メール106をメールサーバ103へ送信する機能と、電子メール106の宛先と電子メール106に付与したメール番号とを含む[メール送信済]情報107を生成する機能と、IM送信処理部112に[メール送信済]情報107のIMサーバ104への登録を依頼する機能とを有する。
【0016】
IM送信処理部112は、発信通知送信手段として作用し、メール送信部111から[メール送信済]情報107の登録依頼を受ける機能と、[メール送信済]情報107をメール送信端末101の利用者の状態情報としてIMサーバ104へ登録する機能とを有する。この場合、IM送信処理部112は電子メールで利用されているより処理負荷の軽い、インスタントメッセージサービスのようなプロトコルの通信手段を用いて[メール送信済]情報107をIMサーバ104へ送信する。
【0017】
メール受信端末102は、インスタントメッセージ受信処理部(以後、IM受信処理部と記す)121とメール受信部122と表示部123を有する。IM受信処理部121は、発信通知受信手段として作用し、IMサーバ104に対してあらかじめ設定した時刻にポーリングを行い後述するバディリストの状態情報を収集する機能と、ポーリングにより得た状態情報に自局宛の[メール送信済]情報107が含まれているときにメール受信部122へ通知する機能と、後述するバディリストから自局宛の[メール送信済]情報107を削除する機能とを有する。
【0018】
メール受信部122は、電子メール受信手段として作用し、メールサーバ103に蓄積されているメール受信者宛の電子メール106を受信する機能と、IM受信処理部121から[メール送信済]情報107の通知を受ける機能と、受信した電子メール106に付与されているメール番号とIM受信処理部121から通知された[メール送信済]情報107に付与されているメール番号とを比較し同じメール番号か否かを確認する機能と、メール番号の確認結果に基づいて[メール送信済]情報107の表示を制御する機能とを有する。
【0019】
表示部123は、表示手段として作用し、メール受信部122が受信した電子メール106を所定のアイコンで表示する機能と、メール受信部122の制御に基づいて[メール送信済]情報107を所定のアイコンで表示する機能とを有する。
【0020】
図1では、動作を分かりやすくするためにネットワーク105に接続する端末装置をメール送信端末101とメール受信端末102に分けて説明しているが、利用者が用いる端末装置はメール送信端末101の機能とメール受信端末102の機能を併せ持つ、例えば携帯電話機などの無線端末であり、電子メール送信時にメール送信端末101として動作し、電子メール待ち受け時にメール受信端末102として動作する。
【0021】
この場合、無線端末の記憶装置(メモリ)にメール送信部111、IM送信処理部112、IM受信処理部121、メール受信部122及び表示部123の各機能を実現する処理プログラムが格納されており、メール送信端末101とメール受信端末102は、これらの処理プログラムが無線端末の演算処理装置(マイクロプロセッサ)によって実行され、無線端末のハードウェアと協働することにより実現される。
【0022】
また、図1ではメール送信端末101とメール受信端末102とメールサーバ103とIMサーバ104を接続するネットワーク105を簡略化して1つのネットワークで示しているが、これらは必ずしも同じネットワークに接続されている必要はなく、例えばインターネットなどのデータ通信手段を介して相互接続可能であればよい。また、メール送信端末101とメール受信端末102が無線端末であれば、無線基地局を介してネットワークに接続されることは言うまでもない。
【0023】
IMサーバ104は、例えばワークステーションのようなコンピュータであり、インスタントメッセージ制御部(以後、IM制御部と記す)141とバディリスト142を有する。IM制御部141は、あらかじめ登録されている端末から通知されるインスタントメッセージサービス加入者(以後、IMサービス加入者と記す)の状態情報をバディリスト142に登録する機能と、あらかじめ登録されている端末からの要求に対してバディリスト142の状態情報を配信する機能と、状態情報を用いて利用者の状態を示す情報を受け渡す機能とを有する。このIM制御部141は、IMサーバ104を構成するコンピュータの記憶装置(図示せず)に格納された処理プログラムがこのコンピュータによって実行されることにより実現される。
【0024】
バディリスト142は、IMサービス加入者の現在の状況を示す情報である状態情報を登録するデータベースであり、IMサーバ104を構成するコンピュータの記憶装置(図示せず)に格納されている。図2は、実施の形態1におけるバディリスト142の構成を示す説明図である。図2に示すように、本実施の形態のバディリストは、端末IDと端末メールアドレスとバディリスト登録済端末メールアドレスとバディリスト登録状況とを登録するように構成されている。
【0025】
端末IDはIMサービス加入者の所有する端末の識別符号であり、図2においては「端末A」及び「端末B」と表示されている。端末メールアドレスは、IMサービス加入者が所有する端末のメールアドレスであり、図2においては「aaa@aaa.ne.jp」及び「bbb@bbb.ne.jp」と表示されている。バディリスト登録済端末メールアドレスは、IMサービス加入者のバディリスト登録状況(状態情報)の閲覧を許可された他のIMサービス加入者を当該IMサービス加入者の所有する端末のメールアドレスで指定するものである。すなわち、図2においては、端末Aの所有者の状態情報を閲覧可能なIMサービス加入者として「bbb@bbb.ne.jp」と「fff@fff.ne.jp」と「ggg@ggg.ne.jp」のメールアドレスを有する者が指定されており、端末Bの所有者の状態情報を閲覧可能なIMサービス加入者として「aaa@aaa.ne.jp」と「ccc@ccc.ne.jp」と「ggg@ggg.ne.jp」のメールアドレスを有する者が指定されている。
【0026】
バディリスト登録状況は、IMサービス加入者の現在の状況を示す状態情報であり、場所と気分とメール通知とからなる。場所はIMサービス加入者の現在地を示し、例えば「会社」、「移動中」、「自宅」などの場所情報が登録される。気分はIMサービス加入者の現在の気分を示し、例えば「元気」、「楽しい」、「疲れた」などの気分情報が登録される。メール通知はIMサービス加入者が端末から他のIMサービス加入者へ電子メールを送信したか否かを示し、電子メール送信の有無を示すコードと送信先のメールアドレスと送信した電子メールに付加されたメール番号とが登録される。図2においては、メール通知における「なし」と「有り」が電子メール送信の有無を示すコード、「aaa@aaa.ne.jp」が送信先のメールアドレス、「02−002」が送信した電子メールに付加されたメール番号である。
【0027】
ここで、端末IDと端末メールアドレスとバディリスト登録済端末メールアドレスはIMサービス加入時に登録するが、例えばWebページ上での加入者情報の変更手段や電子メールによる加入者情報の変更通知、あるいは電話やファクシミリや郵便による加入者情報の変更通知など、各種周知の方法による変更が可能である。また、状態情報の内、場所情報と気分情報はIMサービス加入者がメール送信端末101を操作してこれらの情報を入力した後、IMサーバ104へ送信することにより登録される。メール通知の情報は、IMサービス加入者がメール送信端末101を操作して電子メールを作成し送信する際に自動的に生成され、IMサーバ104へ送信されることにより登録される。
【0028】
次に、図1〜図3を参照して実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの動作を詳細に説明する。図3は、実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。図3において、メール送信端末、IMサーバ及びメール受信端末から延びる縦線はこれらの動作の流れを示し、縦線間の横線は情報の流れを示す。
【0029】
利用者がメール送信端末101の図示しないメール作成部により電子メールを作成し送信操作を行うと、メール送信部111が作成された電子メールをメールサーバ103へ送信する(ステップS01)。このとき、メール送信部111はユニークなメール番号を生成し当該電子メールのヘッダーに付加する。次に、メール送信部111はIM送信処理部112へ[メール送信済]情報107の通知を依頼する(ステップS02)。この場合、メール送信部111は宛先メールアドレスと電子メールに付加したメール番号とを有する[メール送信済]情報107を生成し、IM送信処理部112にIMサーバ104への通知を依頼する。
【0030】
[メール送信済]情報107の通知を依頼されたIM送信処理部112は、IMサーバ104へ[メール送信済]情報107の登録依頼を行う(ステップS03)。この場合、IM送信処理部112は[メール送信済]情報107に[メール送信済]情報107であることを示す識別子とIMサービスで用いる端末IDとを付加し、IMサーバ104のIPアドレスへ送信することにより登録を依頼する。
【0031】
これに対して、IMサーバ104はメール送信端末101から[メール送信済]情報107の登録を依頼されるとバディリスト142にメール送信端末101の[メール送信済]情報107を登録する(ステップS12)。この場合、メール送信端末101から送信される[メール送信済]情報107を受信すると、IM制御部141が識別子を読み取り[メール送信済]情報107と判定し、さらに端末IDを読み取ってバディリスト142の当該端末IDに対応する状態情報のメール通知を記録する領域に[メール送信済]情報107の有無を示すコードと宛先メールアドレスと電子メールに付加したメール番号とを記録する。
【0032】
一方、メール受信端末102は、IM受信処理部121がポーリングにより決められた時刻にIMサーバ104に対してIMサービス加入者の状態情報を照会する(ステップS21,S23)。この場合、IM受信処理部121は、少なくとも1日に2回以上ポーリングを行うようにポーリング実施時刻を定める。なお、実施時刻に代えて例えば4時間ごとのような時間間隔によりポーリングを行うようにしてもよい。
【0033】
これに対してIMサーバ104は、IM制御部141がバディリスト142の状態情報を読み出してメール受信端末102へ送信する(ステップS11,S13)。この場合、IMサーバ104は、IM制御部141がメール受信端末102から送信される状態情報送信要求を受信し、バディリスト142からメール受信端末102の端末IDに対応するバディリスト登録済端末メールアドレスを読み出した後、これに基づいて読み出した端末メールアドレスに対応するバディリスト登録状況(状態情報)を読み出してメール受信端末102へ送信する。
【0034】
メール受信端末102では、IM受信処理部121がIMサーバ104から送信されたバディリスト142の状態情報を受信し、自局宛電子メールの発信通知の有無を確認する(ステップS22,S24)。この場合、IM受信処理部121は、状態情報のメール通知に記録された[メール送信済]情報107の有無を示すコードを確認し、「なし」のときは処理を終了する。また、「有り」のときは宛先メールアドレスを確認し、自局宛でないときは処理を終了する。
【0035】
自局宛電子メールの発信通知があるときは、IM受信処理部121が[メール送信済]情報107をメール受信部122に通知する(ステップS25)。この場合、IM受信処理部121は、状態情報のメール通知に記録されたメール番号をメール受信部122に通知する。メール受信部122は、IM受信処理部121から通知されたメール番号と受信済の電子メールのメール番号とを比較し、発信通知された電子メールが受信されているか否かを確認する(ステップS26)。
【0036】
発信通知された電子メールが受信されていないときは、[メール送信済]情報107を表示部123に出力し、表示部123が[メール送信済]情報107を表示する(ステップS27)。一方、発信通知された電子メールが受信されているときは、[メール送信済]情報107を破棄し、[メール送信済]情報107を非表示とする(ステップS28)。ステップS27とステップS28のいずれにおいても、処理終了後にIM受信処理部121がIMサーバ104に受信した[メール送信済]情報の削除を依頼する。
【0037】
この場合、IM受信処理部121は削除依頼を示すコードとともに[メール送信済]情報107をIMサーバ104に送信する。IMサーバ104では、IM制御部141が[メール送信済]情報107の削除依頼を受信し、バディリスト142の該当する[メール送信済]情報107を削除する(ステップS14)。この場合、IM制御部141は送信された[メール送信済]情報107をキーにしてバディリスト142のメール通知を検索し合致するデータを消去する。
【0038】
次に、図4を参照してメール受信端末102が表示する[メール送信済]情報107の表示例について説明する。図4は、メール受信端末102のメール通知画面の表示例を示す説明図であり、図4(a)が電子メールが遅延している場合を示し、図4(b)が1つの電子メールが届いた場合を示す。この実施の形態にかかるメール受信端末102のメール通知画面400は、新着メール通知部401とメール送信通知部402を有する。
【0039】
図4(a)に示すように、電子メールが遅延している場合、メール送信通知部402にIM受信処理部121が受信した[メール送信済]情報107を示すメール送信通知アイコン405,406が表示される。このような状況において、メール受信部122が遅延していた電子メールの内の1つを受信すると、図4(b)に示すように、新着メール通知部401に新たに受信した新着電子メールを示すメールアイコン407を表示し、この新着電子メールに対応するメール送信通知アイコン406の表示を消去する。
【0040】
この実施の形態にかかる発信通知システムは、IMサーバ104がメール送信端末101から通知される[メール送信済]情報107をメール送信端末101の装置状態としてバディリストに登録し、メール受信端末102が定期的に行うポーリングによりこのバディリストの[メール送信済]情報107を読み出して表示するので、メール受信端末102の所有者がメール送信端末101から自局宛電子メールが送信されたか否かを知ることができる。よって、メール受信端末102の所有者はメールサーバ103にアクセスして送信されてきた電子メールを読み出すことができる。
【0041】
これにより、携帯電話機などの無線端末を対象とした電子メールサービスにおいて、メールサーバの負荷過大などによる電子メールの着信通知遅れが生じた場合であっても、電子メールを読み出すことが可能となるので、情報伝達の遅延による損失を防止することが可能になる。また、電子メールの発信が通知されるので、利用者にメール受信を促すことになりメールサーバ103に滞留する電子メールを減少させるため、メールサーバ103の負荷が減る。これにより、メールサーバ103の負荷過大などによる電子メールの配信遅延や不達の発生する可能性を減らす効果が得られる。
【0042】
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムは、メール送信端末501とメール受信端末502とメールサーバ503とIMサーバ504とこれらを接続するネットワーク505とIMサーバ504に接続された課金サーバ509とで構成されている。
【0043】
この実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムが図1に示す実施の形態1と異なる点は、IMサーバ504に課金サーバ509が接続され、所定条件を満たしたときにメール受信端末502からIMサーバ504を介して課金サーバ509へ課金情報510が送信され、課金サーバ509がメール受信者に課金することである。ここで、メール送信端末501とメールサーバ503とネットワーク505は、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0044】
メール受信端末502は、実施の形態1の機能に加えて、[メール送信済]情報507を表示後に[メール送信済]情報507と同じメール番号を有する電子メールを受信した場合に課金情報510をIMサーバ504へ送信する機能を有する。この機能は、無線端末の記憶装置(メモリ)に格納された当該機能を実現する処理プログラムが、無線端末の演算処理装置(マイクロプロセッサ)によって実行され、無線端末のハードウェアと協働することにより実現される。
【0045】
IMサーバ504は、実施の形態1の機能に加えて、メール受信端末502から送信された課金情報510を課金サーバ509へ登録する機能を有する。この機能は、IMサーバ504を構成するコンピュータの記憶装置(メモリ)に格納された当該機能を実現する処理プログラムが、演算処理装置(CPU)によって実行されることにより実現される。課金サーバ509は、例えばワークステーションのようなコンピュータであり、IMサーバ504により登録された課金情報510に基づいてメール受信者に課金する機能を有する。この課金機能は、課金サーバ509を構成するコンピュータの記憶装置(メモリ)に格納された当該機能を実現する処理プログラムが、演算処理装置(CPU)によって実行されることにより実現される。
【0046】
次に、図5と図6を参照して実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの動作を詳細に説明する。図6は、実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。図6において、メール送信端末、IMサーバ及びメール受信端末から延びる縦線はこれらの動作の流れを示し、縦線間の横線は情報の流れを示す。
【0047】
まず、メール送信端末501において、メール送信部511が電子メール506のヘッダーにメール番号を付加しメールサーバ103へ送信する(ステップS31)。次に、メール送信部511は[メール送信済]情報507を生成し、IM送信処理部512にIMサーバ504への通知を依頼する(ステップS32)。[メール送信済]情報507の通知を依頼されたIM送信処理部512は、IMサーバ504へ[メール送信済]情報507の登録依頼を行う(ステップS33)。これに対して、IMサーバ504はバディリスト542に[メール送信済]情報507を登録する(ステップS42)。
【0048】
一方、メール受信端末502は、IM受信処理部521がポーリングにより決められた時間にIMサーバ504に対してIMサービス加入者の状態情報を照会する(ステップS51,S53)。これに対してIMサーバ504は、IM制御部541がバディリスト542の状態情報を読み出してメール受信端末502へ送信する(ステップS51,S53)。メール受信端末502では、IM受信処理部521がIMサーバ504から送信されたバディリスト542の状態情報を受信し、自局宛電子メールの発信通知の有無を確認する(ステップS52,S54)。
【0049】
自局宛電子メールの発信通知があるときは、IM受信処理部521が[メール送信済]情報をメール受信部522に通知する(ステップS55)。メール受信部522は、IM受信処理部521から通知されたメール番号と受信済の電子メールのメール番号とを比較し、発信通知された電子メールが受信されているか否かを確認する(ステップS56)。発信通知された電子メールが受信されていないときは、[メール送信済]情報507を表示部523に通知し、表示部523が[メール送信済]情報507を表示する(ステップS57)。
【0050】
これにより未受信電子メールの存在を知った利用者がメール受信端末502を操作し、メールサーバ503に受信メールの問い合わせを行って不達となっている電子メールを取得し(ステップS58)、取得した不達メールについてIMサーバ504に課金を通知する(ステップS59)。この場合、メール受信部522は、受信した電子メールのメール番号と既に受信されていた[メール送信済]情報507とを比較し、メール番号が同じであれば不達電子メールと判定し、不達メールの受信をIM受信処理部521に通知する。また、当該[メール送信済]情報507の消去を表示部523に通知し、表示部523が[メール送信済]情報507の表示を消去する。
【0051】
IM受信処理部521は、不達メールの受信を通知されると、IMサーバ504に課金情報510の登録とともに受信した[メール送信済]情報507の削除を依頼する。ここで、課金情報510は、例えば不達メールの受信数などを通知する。IMサーバ504では、IM制御部541がメール受信端末502から送信された課金情報510と[メール送信済]情報507の削除依頼を受信し、バディリスト542の該当する[メール送信済]情報507を削除し(ステップS44)、課金サーバ509に課金情報510を登録する(ステップS45)。課金サーバ509は課金情報510に基づいて、例えば不達メール1通の通知につき1円をメール受信者に課金する。
【0052】
一方、ステップS56で、発信通知された電子メールが既に受信されているときは[メール送信済]情報507を破棄して[メール送信済]情報507を非表示とし(ステップS60)、処理終了後にIM受信処理部521がIMサーバ504に受信した[メール送信済]情報507の削除を依頼する。この場合、IM受信処理部521は削除依頼を示すコードとともに[メール送信済]情報507をIMサーバ504に送信する。IMサーバ504では、IM制御部141が[メール送信済]情報507の削除依頼を受信し、バディリスト542の該当する[メール送信済]情報507を削除する(ステップS44)。
【0053】
この実施の形態にかかる発信通知システムは、実施の形態1の機能に加え、メール受信端末502が電子メールを受信したときに、当該電子メールの[メール送信済]情報507を受信済であれば、IMサーバ504へ課金情報510を送信し、IMサーバ504が受信した課金情報510を課金サーバ509へ登録する機能を有する。これにより、メールサーバ503の負荷過大による着信通知遅延の影響を受けずにメール送信を通知可能な有料サービスを提供することができる。
【0054】
[実施の形態3]
図7は、実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムは、メール送信端末701とメール受信端末702とメールサーバ703とIMサーバ704とこれらを接続するネットワーク705とで構成されている。この実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムが図1に示す実施の形態1と異なる点は、実施の形態1の機能に加え、メール受信端末702がメール受信不能であった場合にメール送信端末701の利用者へ通知する機能を有することである。
【0055】
次に、図7と図8を参照して実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの動作を詳細に説明する。図8は、実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。図8において、メール送信端末、IMサーバ及びメール受信端末から延びる縦線はこれらの動作の流れを示し、縦線間の横線は情報の流れを示す。
【0056】
メール送信端末701において、メール送信部711が電子メール706のヘッダーにメール番号を付加しメールサーバ703へ送信する(ステップS71)。次に、メール送信部711は[メール送信済]情報を生成し、IM送信処理部712にIMサーバ704への通知を依頼する(ステップS72)。[メール送信済]情報の通知を依頼されたIM送信処理部712は、IMサーバ704へ[メール送信済]情報707の登録依頼を行う(ステップS73)。これに対して、IMサーバ704はバディリスト742に[メール送信済]情報707を登録し(ステップS81)、メール受信端末702からのポーリング待ち状態となる。
【0057】
IMサーバ704はIM制御部741がメール受信端末702からのポーリング待ち状態において、所定時間ごとのポーリングの有無を検出しており、メール受信端末702がIMサーバ704に接続不可の状態にありIMサーバ704に対するポーリングが行われない状態(ステップS91)においては、メール受信端末702がIMサーバ704に接続できないことを検知し(ステップS82)、バディリスト742にメール受信端末702が接続不可状態にあることを示す[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報を登録する(ステップS83)。この場合、[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報として、IM制御部741がバディリスト742のメール受信端末702の場所情報(図2のバディリスト登録状況の場所)に「圏外」を登録する。
【0058】
また、メール送信端末701はIMサーバ704への[メール送信済]情報707の登録依頼後、IM送信処理部712があらかじめ決められた時間ごとにIMサーバ704へポーリングを行い、バディリスト742の状態情報を照会する(ステップS74)。これに対し、IMサーバ704はIM制御部741がバディリスト742の状態情報をメール送信端末701へ送信する(ステップS84)。メール送信端末701では、IM送信処理部712が送信されたバディリスト742の状態情報を受信し表示部713に通知する。これにより、メール送信端末701が[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報を表示する。
【0059】
この場合、メール送信端末701は、表示画面に表示する電子メール送信先のメール受信端末702の状態情報として、場所を「圏外」と表示する。なお、メール送信端末701が受信する状態情報として自身の状態情報を含め、これを表示するようにしてもよい。この場合、メール受信端末702がメール通知を削除するまで自身の状態情報に[メール送信済]情報707が表示されるので、この表示の有無により、メール受信端末702が[メール送信済]情報を受信したか否かを判別することが可能である。
【0060】
この実施の形態にかかる発信通知システムは、実施の形態1の機能に加え、メール送信端末701が[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報を表示する機能を有する。これにより、メール送信端末701の利用者がメール受信端末702に[メール送信済]情報を通知できないことを知ることができるので、対応処置を行うことが可能となり、情報伝達の遅延による損失を低減することが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば電子メールの到達遅延を受信者が認識することが可能となるため、受信者による自発的なメール取得を促すことができ、電子メールの到達を速やかに行う必要がある利用者に対して、不定期に発生する電子メールの到達遅延による損失を減少させる効果が得られる。また、受信者が自発的なメール取得を行うことによりメール発信から受信までの時差が減少するので、メールサーバに滞留するメールが減ることになり、メールサーバの負荷が軽減され、大幅な到達遅延を緩和する効果が得られる。
【0062】
また、電子メールの送信通知によって電子メールの着信がメールサーバによる着信通知のみの場合と比較して、早く受信者に伝わった場合、メール受信者に対して課金を行うことが可能となるので、電子メールの到達遅延を免れたメール受信者から利用料金を徴収する電子メールの発信通知サービスを提供することができる。また、端末装置が電子メールと電子メール発信を通知する情報の送信を同時期に行うので、サーバコンピュータに電子メール発信を通知する情報が遅滞なく記録されるため、電子メール送信通知の取得タイミングをメール受信者側の端末装置により決めることができる。よって、重要度に応じて送信通知を確認する回数を加減できるので、情報伝達の遅延による損失に見合った通信コストの適正化が可能となる。
【0063】
また、サーバコンピュータによりメールサーバにかかわりなく電子メール発信通知を行うことができるので、メールサーバが負荷過大となってメール着信通知の遅延が生じても、影響を受けることなくメール受信者に電子メール発信通知を行うことができる。また、メール受信端末として動作する端末装置からのポーリング間隔により当該端末装置のネットワーク接続状態を検知し、メール送信端末として動作する端末装置に通知する手段を有するので、メール送信端末の利用者はメール受信端末に電子メール発信通知を送信できないことを知ることができるため対応処置を行うことが可能となり、情報伝達の遅延による損失を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるバディリストの構成を示す説明図である。
【図3】実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。
【図4】メール受信端末のメール通知画面の表示例を示す説明図である。
【図5】実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図6】実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。
【図7】実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図8】実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
101,501,701…メール送信端末、102,502、702…メール受信端末、103,503,703…メールサーバ、104,504,704…インスタントメッセージサーバ(IMサーバ)、105,505,705…ネットワーク、106,506,706…電子メール、107,507,707…[メール送信済]情報、108,508,709…状態情報、111,511,711…メール送信部、112,512,712…インスタントメッセージ送信処理部(IM送信処理部)、121,521,721…インスタントメッセージ受信処理部(IM受信処理部)、122,522,722…メール受信部、123,523,713,723…表示部、141,541,741…インスタントメッセージ制御部(IM制御部)、142,542,742…バディリスト、400…メール通知画面、401…新着メール通知部、402…メール送信通知部、405,406…メール送信通知アイコン、407…メールアイコン、509…課金サーバ、510…課金情報。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの発信通知システム及びこれに用いるサーバと無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの無線端末を対象とした電子メールサービスは、メールサーバのメールボックスに電子メールが着信すると無線端末に通知する着信通知機能を有しており、電子メールの着信から間をおかずに利用者へ情報伝達することが可能である。この着信通知機能があるため、通常、無線端末の利用者は着信通知があったときのみメールサーバを呼び出してメールボックスに蓄積された電子メールを確認し、必要に応じてダウンロードするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、携帯電話機とインターネット間で電子メール交換が可能となったため、インターネットを介して携帯電話機に送られてくるスパムメール(迷惑メール)が増大し社会問題になっている。このようなスパムメールは、一斉にかつ大量に送信されることからメールサーバに大きな負荷をかけ、ネットワークとメールサーバに大きな影響を及ぼす。このため、スパムメールの増大によるメールサーバの負荷過大により着信通知の遅れや不達が日常的かつ不定期に発生しており、情報伝達の遅延による損失を被る可能性が高まっている。
本発明は、このような状況を鑑みなされたものであり、携帯電話機などの無線端末を対象とする電子メールサービスにおけるメールサーバの負荷過大などによる着信通知遅れによって生じる情報伝達の遅延による損失を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明にかかる電子メールの発信通知システムは、電子的ネットワークで接続される複数の端末装置が電子的ネットワークに接続された少なくとも1つのメールサーバを介して電子メールの送受信を行う電子メールシステムにおいて、電子的ネットワークと接続され、電子メール発信を通知する情報を記録するサーバコンピュータを有し、端末装置が電子メールをメールサーバへ送信する電子メール送信手段と、この電子メール送信手段が電子メールを送信するごとにサーバコンピュータへ電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を送信する発信通知送信手段と、メールサーバから電子メールを読み出す電子メール受信手段と、所定のタイミングでサーバコンピュータから電子メール発信を通知する情報を読み出す発信通知受信手段と、この発信通知受信手段が読み出した電子メール発信を通知する情報を表示する表示手段とを有することによって特徴づけられる。
【0005】
このように、メールサーバとは別のメール通知用のサーバコンピュータをインターネットなどの電子的ネットワーク上に設置し、端末装置に電子メールで利用されているより処理負荷の軽い、例えばインスタントメッセージサービスのようなプロトコルのメール通知用のサーバコンピュータとの通信手段を用意したので、メールサーバが負荷過大となって着信通知が遅れた場合でも、影響を受けずに送信されたメールの有無を知らせることが可能となる。これにより、メール受信者はメールサーバに電子メールが届いていることを認識できるので、メールサーバに着信メールの問い合わせを行うことで、電子メールの受信を随時行うことが可能になる。
【0006】
この電子メールの発信通知システムの一構成例は、サーバコンピュータと接続された課金サーバを有し、端末装置が電子メールの受信に先立ってこの電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を表示手段が表示したときに課金情報を生成しサーバコンピュータへ送信する課金情報送信手段をさらに有し、サーバコンピュータが端末装置から送信された課金情報を課金サーバへ登録する手段を有する。このように構成したので、電子メールの送信通知によって電子メールの着信がメールサーバによる着信通知のみの場合と比較して、早く受信者に伝わった場合、メール受信者に対して課金を行うことが可能となる。
【0007】
この場合、電子メールの発信通知システムは、端末装置が電子メールと電子メール発信を通知する情報の送信を同時期に行う。これによりメール通知用のサーバコンピュータに電子メール発信を通知する情報が遅滞なく記録されるので、電子メール送信通知の取得タイミングはメール受信者側の端末装置により決めることができる。よって、重要度に応じて送信通知を確認する回数を加減できるので、情報伝達の遅延による損失に見合った通信コストの適正化が可能となる。
【0008】
また、本発明にかかるサーバコンピュータは、複数の端末装置と電子的ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータであって、メール送信端末として動作する端末装置から送信される電子メール発信を通知する情報を受信する受信手段と、受信した電子メール発信を通知する情報を記録する記録手段と、メール受信端末として動作する端末装置の要求に応じて記録手段に記録された電子メール発信を通知する情報を配信する配信手段とを有することによって特徴づけられる。
【0009】
この場合、端末装置は無線端末であり、配信手段は無線端末からのポーリングによって記録手段に記録された電子メール発信を通知する情報を配信する。また、記録手段は端末装置の識別情報と当該端末装置利用者の電子メールアドレスを記録しており、配信手段は電子メール発信を通知する情報に配信先を示す電子メールアドレスが含まれている場合、この電子メールアドレスに対応した端末装置のみに電子メール発信を通知する情報を配信する。
【0010】
サーバコンピュータの一構成例は、さらに課金サーバと接続され、メール受信端末として動作する端末装置から送信された課金情報を課金サーバへ登録する手段を有する。また、別の構成例は、メール受信端末として動作する端末装置からのポーリング間隔により当該端末装置のネットワーク接続状態を検知し、メール送信端末として動作する端末装置に通知する手段を有する。さらに別の構成例は、記録手段に記録された端末装置の識別情報と当該端末装置利用者の電子メールアドレスとを追加又は削除する手段をさらに有する。
【0011】
また、本発明にかかる無線端末は、電子的ネットワークに接続された少なくとも1つのメールサーバを介して電子メールの送受信を行うとともに、電子的ネットワークと接続されたサーバコンピュータを介して電子メール発信を通知する情報の送受信を行う無線端末であって、電子メールをメールサーバへ送信する電子メール送信手段と、この電子メール送信手段が電子メールを送信するごとにサーバコンピュータへ電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を送信する発信通知送信手段と、メールサーバから電子メールを読み出す電子メール受信手段と、所定のタイミングでサーバコンピュータから電子メール発信を通知する情報を読み出す発信通知受信手段と、この発信通知受信手段が読み出した電子メール発信を通知する情報を表示する表示手段とを有することによって特徴づけられる。
【0012】
この場合、表示手段は、電子メール発信を通知する情報と対になる電子メールの有無により電子メール発信を通知する情報の表示・非表示を制御する。また、発信通知受信手段は、特定の時間にサーバコンピュータにポーリングを行い、電子メール発信を通知する情報を読み出す。この無線線端末の一構成例は、電子メールの受信に先立ってこの電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を表示手段が表示したときに課金情報を生成し、サーバコンピュータへ送信する課金情報送信手段をさらに有する。
【0013】
この無線端末の別の構成例は、電子メール送信手段がメール番号を生成して送信する電子メールに付与し、発信通知送信手段が電子メール送信手段が生成したメール番号を対となる電子メール発信を通知する情報に付与し、表示部が電子メールと電子メール発信を通知する情報のメール番号を比較し、同じメール番号の有無によって電子メール発信を通知する情報の表示・非表示を制御する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図を用いて発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムは、メール送信端末101、メール受信端末102、メールサーバ103、インスタントメッセージサーバ(以後、IMサーバと記す)104及びこれらを接続するネットワーク105で構成されている。ここで、メールサーバ103とネットワーク105は、従来の電子メールシステムと同じであるので説明を省略する。
【0015】
メール送信端末101は、メール送信部111とインスタントメッセージ送信処理部(以後、IM送信処理部と記す)112を有する。メール送信部111は、電子メール送信手段として作用し、メール送信端末101の利用者がメール送信端末101の図示しないメール作成部により作成した電子メールにユニークなメール番号を付与する機能と、メール番号を付与した電子メール106をメールサーバ103へ送信する機能と、電子メール106の宛先と電子メール106に付与したメール番号とを含む[メール送信済]情報107を生成する機能と、IM送信処理部112に[メール送信済]情報107のIMサーバ104への登録を依頼する機能とを有する。
【0016】
IM送信処理部112は、発信通知送信手段として作用し、メール送信部111から[メール送信済]情報107の登録依頼を受ける機能と、[メール送信済]情報107をメール送信端末101の利用者の状態情報としてIMサーバ104へ登録する機能とを有する。この場合、IM送信処理部112は電子メールで利用されているより処理負荷の軽い、インスタントメッセージサービスのようなプロトコルの通信手段を用いて[メール送信済]情報107をIMサーバ104へ送信する。
【0017】
メール受信端末102は、インスタントメッセージ受信処理部(以後、IM受信処理部と記す)121とメール受信部122と表示部123を有する。IM受信処理部121は、発信通知受信手段として作用し、IMサーバ104に対してあらかじめ設定した時刻にポーリングを行い後述するバディリストの状態情報を収集する機能と、ポーリングにより得た状態情報に自局宛の[メール送信済]情報107が含まれているときにメール受信部122へ通知する機能と、後述するバディリストから自局宛の[メール送信済]情報107を削除する機能とを有する。
【0018】
メール受信部122は、電子メール受信手段として作用し、メールサーバ103に蓄積されているメール受信者宛の電子メール106を受信する機能と、IM受信処理部121から[メール送信済]情報107の通知を受ける機能と、受信した電子メール106に付与されているメール番号とIM受信処理部121から通知された[メール送信済]情報107に付与されているメール番号とを比較し同じメール番号か否かを確認する機能と、メール番号の確認結果に基づいて[メール送信済]情報107の表示を制御する機能とを有する。
【0019】
表示部123は、表示手段として作用し、メール受信部122が受信した電子メール106を所定のアイコンで表示する機能と、メール受信部122の制御に基づいて[メール送信済]情報107を所定のアイコンで表示する機能とを有する。
【0020】
図1では、動作を分かりやすくするためにネットワーク105に接続する端末装置をメール送信端末101とメール受信端末102に分けて説明しているが、利用者が用いる端末装置はメール送信端末101の機能とメール受信端末102の機能を併せ持つ、例えば携帯電話機などの無線端末であり、電子メール送信時にメール送信端末101として動作し、電子メール待ち受け時にメール受信端末102として動作する。
【0021】
この場合、無線端末の記憶装置(メモリ)にメール送信部111、IM送信処理部112、IM受信処理部121、メール受信部122及び表示部123の各機能を実現する処理プログラムが格納されており、メール送信端末101とメール受信端末102は、これらの処理プログラムが無線端末の演算処理装置(マイクロプロセッサ)によって実行され、無線端末のハードウェアと協働することにより実現される。
【0022】
また、図1ではメール送信端末101とメール受信端末102とメールサーバ103とIMサーバ104を接続するネットワーク105を簡略化して1つのネットワークで示しているが、これらは必ずしも同じネットワークに接続されている必要はなく、例えばインターネットなどのデータ通信手段を介して相互接続可能であればよい。また、メール送信端末101とメール受信端末102が無線端末であれば、無線基地局を介してネットワークに接続されることは言うまでもない。
【0023】
IMサーバ104は、例えばワークステーションのようなコンピュータであり、インスタントメッセージ制御部(以後、IM制御部と記す)141とバディリスト142を有する。IM制御部141は、あらかじめ登録されている端末から通知されるインスタントメッセージサービス加入者(以後、IMサービス加入者と記す)の状態情報をバディリスト142に登録する機能と、あらかじめ登録されている端末からの要求に対してバディリスト142の状態情報を配信する機能と、状態情報を用いて利用者の状態を示す情報を受け渡す機能とを有する。このIM制御部141は、IMサーバ104を構成するコンピュータの記憶装置(図示せず)に格納された処理プログラムがこのコンピュータによって実行されることにより実現される。
【0024】
バディリスト142は、IMサービス加入者の現在の状況を示す情報である状態情報を登録するデータベースであり、IMサーバ104を構成するコンピュータの記憶装置(図示せず)に格納されている。図2は、実施の形態1におけるバディリスト142の構成を示す説明図である。図2に示すように、本実施の形態のバディリストは、端末IDと端末メールアドレスとバディリスト登録済端末メールアドレスとバディリスト登録状況とを登録するように構成されている。
【0025】
端末IDはIMサービス加入者の所有する端末の識別符号であり、図2においては「端末A」及び「端末B」と表示されている。端末メールアドレスは、IMサービス加入者が所有する端末のメールアドレスであり、図2においては「aaa@aaa.ne.jp」及び「bbb@bbb.ne.jp」と表示されている。バディリスト登録済端末メールアドレスは、IMサービス加入者のバディリスト登録状況(状態情報)の閲覧を許可された他のIMサービス加入者を当該IMサービス加入者の所有する端末のメールアドレスで指定するものである。すなわち、図2においては、端末Aの所有者の状態情報を閲覧可能なIMサービス加入者として「bbb@bbb.ne.jp」と「fff@fff.ne.jp」と「ggg@ggg.ne.jp」のメールアドレスを有する者が指定されており、端末Bの所有者の状態情報を閲覧可能なIMサービス加入者として「aaa@aaa.ne.jp」と「ccc@ccc.ne.jp」と「ggg@ggg.ne.jp」のメールアドレスを有する者が指定されている。
【0026】
バディリスト登録状況は、IMサービス加入者の現在の状況を示す状態情報であり、場所と気分とメール通知とからなる。場所はIMサービス加入者の現在地を示し、例えば「会社」、「移動中」、「自宅」などの場所情報が登録される。気分はIMサービス加入者の現在の気分を示し、例えば「元気」、「楽しい」、「疲れた」などの気分情報が登録される。メール通知はIMサービス加入者が端末から他のIMサービス加入者へ電子メールを送信したか否かを示し、電子メール送信の有無を示すコードと送信先のメールアドレスと送信した電子メールに付加されたメール番号とが登録される。図2においては、メール通知における「なし」と「有り」が電子メール送信の有無を示すコード、「aaa@aaa.ne.jp」が送信先のメールアドレス、「02−002」が送信した電子メールに付加されたメール番号である。
【0027】
ここで、端末IDと端末メールアドレスとバディリスト登録済端末メールアドレスはIMサービス加入時に登録するが、例えばWebページ上での加入者情報の変更手段や電子メールによる加入者情報の変更通知、あるいは電話やファクシミリや郵便による加入者情報の変更通知など、各種周知の方法による変更が可能である。また、状態情報の内、場所情報と気分情報はIMサービス加入者がメール送信端末101を操作してこれらの情報を入力した後、IMサーバ104へ送信することにより登録される。メール通知の情報は、IMサービス加入者がメール送信端末101を操作して電子メールを作成し送信する際に自動的に生成され、IMサーバ104へ送信されることにより登録される。
【0028】
次に、図1〜図3を参照して実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの動作を詳細に説明する。図3は、実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。図3において、メール送信端末、IMサーバ及びメール受信端末から延びる縦線はこれらの動作の流れを示し、縦線間の横線は情報の流れを示す。
【0029】
利用者がメール送信端末101の図示しないメール作成部により電子メールを作成し送信操作を行うと、メール送信部111が作成された電子メールをメールサーバ103へ送信する(ステップS01)。このとき、メール送信部111はユニークなメール番号を生成し当該電子メールのヘッダーに付加する。次に、メール送信部111はIM送信処理部112へ[メール送信済]情報107の通知を依頼する(ステップS02)。この場合、メール送信部111は宛先メールアドレスと電子メールに付加したメール番号とを有する[メール送信済]情報107を生成し、IM送信処理部112にIMサーバ104への通知を依頼する。
【0030】
[メール送信済]情報107の通知を依頼されたIM送信処理部112は、IMサーバ104へ[メール送信済]情報107の登録依頼を行う(ステップS03)。この場合、IM送信処理部112は[メール送信済]情報107に[メール送信済]情報107であることを示す識別子とIMサービスで用いる端末IDとを付加し、IMサーバ104のIPアドレスへ送信することにより登録を依頼する。
【0031】
これに対して、IMサーバ104はメール送信端末101から[メール送信済]情報107の登録を依頼されるとバディリスト142にメール送信端末101の[メール送信済]情報107を登録する(ステップS12)。この場合、メール送信端末101から送信される[メール送信済]情報107を受信すると、IM制御部141が識別子を読み取り[メール送信済]情報107と判定し、さらに端末IDを読み取ってバディリスト142の当該端末IDに対応する状態情報のメール通知を記録する領域に[メール送信済]情報107の有無を示すコードと宛先メールアドレスと電子メールに付加したメール番号とを記録する。
【0032】
一方、メール受信端末102は、IM受信処理部121がポーリングにより決められた時刻にIMサーバ104に対してIMサービス加入者の状態情報を照会する(ステップS21,S23)。この場合、IM受信処理部121は、少なくとも1日に2回以上ポーリングを行うようにポーリング実施時刻を定める。なお、実施時刻に代えて例えば4時間ごとのような時間間隔によりポーリングを行うようにしてもよい。
【0033】
これに対してIMサーバ104は、IM制御部141がバディリスト142の状態情報を読み出してメール受信端末102へ送信する(ステップS11,S13)。この場合、IMサーバ104は、IM制御部141がメール受信端末102から送信される状態情報送信要求を受信し、バディリスト142からメール受信端末102の端末IDに対応するバディリスト登録済端末メールアドレスを読み出した後、これに基づいて読み出した端末メールアドレスに対応するバディリスト登録状況(状態情報)を読み出してメール受信端末102へ送信する。
【0034】
メール受信端末102では、IM受信処理部121がIMサーバ104から送信されたバディリスト142の状態情報を受信し、自局宛電子メールの発信通知の有無を確認する(ステップS22,S24)。この場合、IM受信処理部121は、状態情報のメール通知に記録された[メール送信済]情報107の有無を示すコードを確認し、「なし」のときは処理を終了する。また、「有り」のときは宛先メールアドレスを確認し、自局宛でないときは処理を終了する。
【0035】
自局宛電子メールの発信通知があるときは、IM受信処理部121が[メール送信済]情報107をメール受信部122に通知する(ステップS25)。この場合、IM受信処理部121は、状態情報のメール通知に記録されたメール番号をメール受信部122に通知する。メール受信部122は、IM受信処理部121から通知されたメール番号と受信済の電子メールのメール番号とを比較し、発信通知された電子メールが受信されているか否かを確認する(ステップS26)。
【0036】
発信通知された電子メールが受信されていないときは、[メール送信済]情報107を表示部123に出力し、表示部123が[メール送信済]情報107を表示する(ステップS27)。一方、発信通知された電子メールが受信されているときは、[メール送信済]情報107を破棄し、[メール送信済]情報107を非表示とする(ステップS28)。ステップS27とステップS28のいずれにおいても、処理終了後にIM受信処理部121がIMサーバ104に受信した[メール送信済]情報の削除を依頼する。
【0037】
この場合、IM受信処理部121は削除依頼を示すコードとともに[メール送信済]情報107をIMサーバ104に送信する。IMサーバ104では、IM制御部141が[メール送信済]情報107の削除依頼を受信し、バディリスト142の該当する[メール送信済]情報107を削除する(ステップS14)。この場合、IM制御部141は送信された[メール送信済]情報107をキーにしてバディリスト142のメール通知を検索し合致するデータを消去する。
【0038】
次に、図4を参照してメール受信端末102が表示する[メール送信済]情報107の表示例について説明する。図4は、メール受信端末102のメール通知画面の表示例を示す説明図であり、図4(a)が電子メールが遅延している場合を示し、図4(b)が1つの電子メールが届いた場合を示す。この実施の形態にかかるメール受信端末102のメール通知画面400は、新着メール通知部401とメール送信通知部402を有する。
【0039】
図4(a)に示すように、電子メールが遅延している場合、メール送信通知部402にIM受信処理部121が受信した[メール送信済]情報107を示すメール送信通知アイコン405,406が表示される。このような状況において、メール受信部122が遅延していた電子メールの内の1つを受信すると、図4(b)に示すように、新着メール通知部401に新たに受信した新着電子メールを示すメールアイコン407を表示し、この新着電子メールに対応するメール送信通知アイコン406の表示を消去する。
【0040】
この実施の形態にかかる発信通知システムは、IMサーバ104がメール送信端末101から通知される[メール送信済]情報107をメール送信端末101の装置状態としてバディリストに登録し、メール受信端末102が定期的に行うポーリングによりこのバディリストの[メール送信済]情報107を読み出して表示するので、メール受信端末102の所有者がメール送信端末101から自局宛電子メールが送信されたか否かを知ることができる。よって、メール受信端末102の所有者はメールサーバ103にアクセスして送信されてきた電子メールを読み出すことができる。
【0041】
これにより、携帯電話機などの無線端末を対象とした電子メールサービスにおいて、メールサーバの負荷過大などによる電子メールの着信通知遅れが生じた場合であっても、電子メールを読み出すことが可能となるので、情報伝達の遅延による損失を防止することが可能になる。また、電子メールの発信が通知されるので、利用者にメール受信を促すことになりメールサーバ103に滞留する電子メールを減少させるため、メールサーバ103の負荷が減る。これにより、メールサーバ103の負荷過大などによる電子メールの配信遅延や不達の発生する可能性を減らす効果が得られる。
【0042】
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムは、メール送信端末501とメール受信端末502とメールサーバ503とIMサーバ504とこれらを接続するネットワーク505とIMサーバ504に接続された課金サーバ509とで構成されている。
【0043】
この実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムが図1に示す実施の形態1と異なる点は、IMサーバ504に課金サーバ509が接続され、所定条件を満たしたときにメール受信端末502からIMサーバ504を介して課金サーバ509へ課金情報510が送信され、課金サーバ509がメール受信者に課金することである。ここで、メール送信端末501とメールサーバ503とネットワーク505は、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0044】
メール受信端末502は、実施の形態1の機能に加えて、[メール送信済]情報507を表示後に[メール送信済]情報507と同じメール番号を有する電子メールを受信した場合に課金情報510をIMサーバ504へ送信する機能を有する。この機能は、無線端末の記憶装置(メモリ)に格納された当該機能を実現する処理プログラムが、無線端末の演算処理装置(マイクロプロセッサ)によって実行され、無線端末のハードウェアと協働することにより実現される。
【0045】
IMサーバ504は、実施の形態1の機能に加えて、メール受信端末502から送信された課金情報510を課金サーバ509へ登録する機能を有する。この機能は、IMサーバ504を構成するコンピュータの記憶装置(メモリ)に格納された当該機能を実現する処理プログラムが、演算処理装置(CPU)によって実行されることにより実現される。課金サーバ509は、例えばワークステーションのようなコンピュータであり、IMサーバ504により登録された課金情報510に基づいてメール受信者に課金する機能を有する。この課金機能は、課金サーバ509を構成するコンピュータの記憶装置(メモリ)に格納された当該機能を実現する処理プログラムが、演算処理装置(CPU)によって実行されることにより実現される。
【0046】
次に、図5と図6を参照して実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの動作を詳細に説明する。図6は、実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。図6において、メール送信端末、IMサーバ及びメール受信端末から延びる縦線はこれらの動作の流れを示し、縦線間の横線は情報の流れを示す。
【0047】
まず、メール送信端末501において、メール送信部511が電子メール506のヘッダーにメール番号を付加しメールサーバ103へ送信する(ステップS31)。次に、メール送信部511は[メール送信済]情報507を生成し、IM送信処理部512にIMサーバ504への通知を依頼する(ステップS32)。[メール送信済]情報507の通知を依頼されたIM送信処理部512は、IMサーバ504へ[メール送信済]情報507の登録依頼を行う(ステップS33)。これに対して、IMサーバ504はバディリスト542に[メール送信済]情報507を登録する(ステップS42)。
【0048】
一方、メール受信端末502は、IM受信処理部521がポーリングにより決められた時間にIMサーバ504に対してIMサービス加入者の状態情報を照会する(ステップS51,S53)。これに対してIMサーバ504は、IM制御部541がバディリスト542の状態情報を読み出してメール受信端末502へ送信する(ステップS51,S53)。メール受信端末502では、IM受信処理部521がIMサーバ504から送信されたバディリスト542の状態情報を受信し、自局宛電子メールの発信通知の有無を確認する(ステップS52,S54)。
【0049】
自局宛電子メールの発信通知があるときは、IM受信処理部521が[メール送信済]情報をメール受信部522に通知する(ステップS55)。メール受信部522は、IM受信処理部521から通知されたメール番号と受信済の電子メールのメール番号とを比較し、発信通知された電子メールが受信されているか否かを確認する(ステップS56)。発信通知された電子メールが受信されていないときは、[メール送信済]情報507を表示部523に通知し、表示部523が[メール送信済]情報507を表示する(ステップS57)。
【0050】
これにより未受信電子メールの存在を知った利用者がメール受信端末502を操作し、メールサーバ503に受信メールの問い合わせを行って不達となっている電子メールを取得し(ステップS58)、取得した不達メールについてIMサーバ504に課金を通知する(ステップS59)。この場合、メール受信部522は、受信した電子メールのメール番号と既に受信されていた[メール送信済]情報507とを比較し、メール番号が同じであれば不達電子メールと判定し、不達メールの受信をIM受信処理部521に通知する。また、当該[メール送信済]情報507の消去を表示部523に通知し、表示部523が[メール送信済]情報507の表示を消去する。
【0051】
IM受信処理部521は、不達メールの受信を通知されると、IMサーバ504に課金情報510の登録とともに受信した[メール送信済]情報507の削除を依頼する。ここで、課金情報510は、例えば不達メールの受信数などを通知する。IMサーバ504では、IM制御部541がメール受信端末502から送信された課金情報510と[メール送信済]情報507の削除依頼を受信し、バディリスト542の該当する[メール送信済]情報507を削除し(ステップS44)、課金サーバ509に課金情報510を登録する(ステップS45)。課金サーバ509は課金情報510に基づいて、例えば不達メール1通の通知につき1円をメール受信者に課金する。
【0052】
一方、ステップS56で、発信通知された電子メールが既に受信されているときは[メール送信済]情報507を破棄して[メール送信済]情報507を非表示とし(ステップS60)、処理終了後にIM受信処理部521がIMサーバ504に受信した[メール送信済]情報507の削除を依頼する。この場合、IM受信処理部521は削除依頼を示すコードとともに[メール送信済]情報507をIMサーバ504に送信する。IMサーバ504では、IM制御部141が[メール送信済]情報507の削除依頼を受信し、バディリスト542の該当する[メール送信済]情報507を削除する(ステップS44)。
【0053】
この実施の形態にかかる発信通知システムは、実施の形態1の機能に加え、メール受信端末502が電子メールを受信したときに、当該電子メールの[メール送信済]情報507を受信済であれば、IMサーバ504へ課金情報510を送信し、IMサーバ504が受信した課金情報510を課金サーバ509へ登録する機能を有する。これにより、メールサーバ503の負荷過大による着信通知遅延の影響を受けずにメール送信を通知可能な有料サービスを提供することができる。
【0054】
[実施の形態3]
図7は、実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムは、メール送信端末701とメール受信端末702とメールサーバ703とIMサーバ704とこれらを接続するネットワーク705とで構成されている。この実施の形態にかかる電子メールの発信通知システムが図1に示す実施の形態1と異なる点は、実施の形態1の機能に加え、メール受信端末702がメール受信不能であった場合にメール送信端末701の利用者へ通知する機能を有することである。
【0055】
次に、図7と図8を参照して実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの動作を詳細に説明する。図8は、実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。図8において、メール送信端末、IMサーバ及びメール受信端末から延びる縦線はこれらの動作の流れを示し、縦線間の横線は情報の流れを示す。
【0056】
メール送信端末701において、メール送信部711が電子メール706のヘッダーにメール番号を付加しメールサーバ703へ送信する(ステップS71)。次に、メール送信部711は[メール送信済]情報を生成し、IM送信処理部712にIMサーバ704への通知を依頼する(ステップS72)。[メール送信済]情報の通知を依頼されたIM送信処理部712は、IMサーバ704へ[メール送信済]情報707の登録依頼を行う(ステップS73)。これに対して、IMサーバ704はバディリスト742に[メール送信済]情報707を登録し(ステップS81)、メール受信端末702からのポーリング待ち状態となる。
【0057】
IMサーバ704はIM制御部741がメール受信端末702からのポーリング待ち状態において、所定時間ごとのポーリングの有無を検出しており、メール受信端末702がIMサーバ704に接続不可の状態にありIMサーバ704に対するポーリングが行われない状態(ステップS91)においては、メール受信端末702がIMサーバ704に接続できないことを検知し(ステップS82)、バディリスト742にメール受信端末702が接続不可状態にあることを示す[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報を登録する(ステップS83)。この場合、[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報として、IM制御部741がバディリスト742のメール受信端末702の場所情報(図2のバディリスト登録状況の場所)に「圏外」を登録する。
【0058】
また、メール送信端末701はIMサーバ704への[メール送信済]情報707の登録依頼後、IM送信処理部712があらかじめ決められた時間ごとにIMサーバ704へポーリングを行い、バディリスト742の状態情報を照会する(ステップS74)。これに対し、IMサーバ704はIM制御部741がバディリスト742の状態情報をメール送信端末701へ送信する(ステップS84)。メール送信端末701では、IM送信処理部712が送信されたバディリスト742の状態情報を受信し表示部713に通知する。これにより、メール送信端末701が[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報を表示する。
【0059】
この場合、メール送信端末701は、表示画面に表示する電子メール送信先のメール受信端末702の状態情報として、場所を「圏外」と表示する。なお、メール送信端末701が受信する状態情報として自身の状態情報を含め、これを表示するようにしてもよい。この場合、メール受信端末702がメール通知を削除するまで自身の状態情報に[メール送信済]情報707が表示されるので、この表示の有無により、メール受信端末702が[メール送信済]情報を受信したか否かを判別することが可能である。
【0060】
この実施の形態にかかる発信通知システムは、実施の形態1の機能に加え、メール送信端末701が[メール受信端末がIMサーバに接続不可]情報を表示する機能を有する。これにより、メール送信端末701の利用者がメール受信端末702に[メール送信済]情報を通知できないことを知ることができるので、対応処置を行うことが可能となり、情報伝達の遅延による損失を低減することが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば電子メールの到達遅延を受信者が認識することが可能となるため、受信者による自発的なメール取得を促すことができ、電子メールの到達を速やかに行う必要がある利用者に対して、不定期に発生する電子メールの到達遅延による損失を減少させる効果が得られる。また、受信者が自発的なメール取得を行うことによりメール発信から受信までの時差が減少するので、メールサーバに滞留するメールが減ることになり、メールサーバの負荷が軽減され、大幅な到達遅延を緩和する効果が得られる。
【0062】
また、電子メールの送信通知によって電子メールの着信がメールサーバによる着信通知のみの場合と比較して、早く受信者に伝わった場合、メール受信者に対して課金を行うことが可能となるので、電子メールの到達遅延を免れたメール受信者から利用料金を徴収する電子メールの発信通知サービスを提供することができる。また、端末装置が電子メールと電子メール発信を通知する情報の送信を同時期に行うので、サーバコンピュータに電子メール発信を通知する情報が遅滞なく記録されるため、電子メール送信通知の取得タイミングをメール受信者側の端末装置により決めることができる。よって、重要度に応じて送信通知を確認する回数を加減できるので、情報伝達の遅延による損失に見合った通信コストの適正化が可能となる。
【0063】
また、サーバコンピュータによりメールサーバにかかわりなく電子メール発信通知を行うことができるので、メールサーバが負荷過大となってメール着信通知の遅延が生じても、影響を受けることなくメール受信者に電子メール発信通知を行うことができる。また、メール受信端末として動作する端末装置からのポーリング間隔により当該端末装置のネットワーク接続状態を検知し、メール送信端末として動作する端末装置に通知する手段を有するので、メール送信端末の利用者はメール受信端末に電子メール発信通知を送信できないことを知ることができるため対応処置を行うことが可能となり、情報伝達の遅延による損失を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるバディリストの構成を示す説明図である。
【図3】実施の形態1にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。
【図4】メール受信端末のメール通知画面の表示例を示す説明図である。
【図5】実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図6】実施の形態2にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。
【図7】実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図8】実施の形態3にかかる電子メールの発信通知システムの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
101,501,701…メール送信端末、102,502、702…メール受信端末、103,503,703…メールサーバ、104,504,704…インスタントメッセージサーバ(IMサーバ)、105,505,705…ネットワーク、106,506,706…電子メール、107,507,707…[メール送信済]情報、108,508,709…状態情報、111,511,711…メール送信部、112,512,712…インスタントメッセージ送信処理部(IM送信処理部)、121,521,721…インスタントメッセージ受信処理部(IM受信処理部)、122,522,722…メール受信部、123,523,713,723…表示部、141,541,741…インスタントメッセージ制御部(IM制御部)、142,542,742…バディリスト、400…メール通知画面、401…新着メール通知部、402…メール送信通知部、405,406…メール送信通知アイコン、407…メールアイコン、509…課金サーバ、510…課金情報。
Claims (14)
- 電子的ネットワークで接続される複数の端末装置が前記電子的ネットワークに接続された少なくとも1つのメールサーバを介して電子メールの送受信を行う電子メールシステムにおける電子メールの発信通知システムであって、
前記電子的ネットワークと接続され、電子メール発信を通知する情報を記録するサーバコンピュータを有し、
前記端末装置は、
電子メールを前記メールサーバへ送信する電子メール送信手段と、
この電子メール送信手段が前記電子メールを送信するごとに前記サーバコンピュータへ前記電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を送信する発信通知送信手段と、
前記メールサーバから前記電子メールを読み出す電子メール受信手段と、
所定のタイミングで前記サーバコンピュータから前記電子メール発信を通知する情報を読み出す発信通知受信手段と、
この発信通知受信手段が読み出した前記電子メール発信を通知する情報を表示する表示手段と
を有することを特徴とする電子メールの発信通知システム。 - 請求項1記載の電子メールの発信通知システムにおいて、
前記サーバコンピュータと接続された課金サーバを有し、
前記端末装置は、
前記電子メールの受信に先立ってこの電子メールと対になる前記電子メール発信を通知する情報を前記表示手段が表示したときに課金情報を生成し、前記サーバコンピュータへ送信する課金情報送信手段をさらに有し、
前記サーバコンピュータは、
前記端末装置から送信された前記課金情報を前記課金サーバへ登録する手段を有する
ことを特徴とする電子メールの発信通知システム。 - 請求項1又は請求項2記載の電子メールの発信通知システムにおいて、
前記端末装置は、前記電子メールと前記電子メール発信を通知する情報の送信を同時期に行うことを特徴とする電子メールの発信通知システム。 - 複数の端末装置と電子的ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータであって、
メール送信端末として動作する前記端末装置から送信される電子メール発信を通知する情報を受信する受信手段と、
受信した前記電子メール発信を通知する情報を記録する記録手段と、
メール受信端末として動作する前記端末装置の要求に応じて前記記録手段に記録された前記電子メール発信を通知する情報を配信する配信手段と
を有することを特徴とするサーバコンピュータ。 - 請求項4において、
前記端末装置は、無線端末であり、
前記配信手段は、前記無線端末からのポーリングによって前記記録手段に記録された前記電子メール発信を通知する情報を配信する
ことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 請求項4において、
前記記録手段は、前記端末装置の識別情報と当該端末装置利用者の電子メールアドレスを記録しており、
前記配信手段は、前記電子メール発信を通知する情報に配信先を示す前記電子メールアドレスが含まれている場合、この電子メールアドレスに対応した前記端末装置のみに前記電子メール発信を通知する情報を配信する
ことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 請求項4において、
さらに課金サーバと接続され、
メール受信端末として動作する前記端末装置から送信された課金情報を前記課金サーバへ登録する手段を有する
ことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 請求項4において、
メール受信端末として動作する前記端末装置からのポーリング間隔により当該端末装置のネットワーク接続状態を検知し、メール送信端末として動作する前記端末装置に通知する手段を有する
ことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 請求項6において、
前記記録手段に記録された前記端末装置の識別情報と当該端末装置利用者の電子メールアドレスとを追加又は削除する手段をさらに有する
ことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 電子的ネットワークに接続された少なくとも1つのメールサーバを介して電子メールの送受信を行うとともに、前記電子的ネットワークと接続されたサーバコンピュータを介して電子メール発信を通知する情報の送受信を行う無線端末であって、
前記電子メールを前記メールサーバへ送信する電子メール送信手段と、
この電子メール送信手段が前記電子メールを送信するごとに前記サーバコンピュータへ前記電子メールと対になる電子メール発信を通知する情報を送信する発信通知送信手段と、
前記メールサーバから前記電子メールを読み出す電子メール受信手段と、
所定のタイミングで前記サーバコンピュータから前記電子メール発信を通知する情報を読み出す発信通知受信手段と、
この発信通知受信手段が読み出した前記電子メール発信を通知する情報を表示する表示手段と
を有することを特徴とする無線端末。 - 請求項10において、
前記表示手段は、前記電子メール発信を通知する情報と対になる前記電子メールの有無により前記電子メール発信を通知する情報の表示・非表示を制御する
ことを特徴とする無線端末。 - 請求項10において、
前記発信通知受信手段は、特定の時間に前記サーバコンピュータにポーリングを行い、前記電子メール発信を通知する情報を読み出す
ことを特徴とする無線端末。 - 請求項10において、
前記無線端末は、前記電子メールの受信に先立ってこの電子メールと対になる前記電子メール発信を通知する情報を前記表示手段が表示したときに課金情報を生成し、前記サーバコンピュータへ送信する課金情報送信手段をさらに有する
ことを特徴とする無線端末。 - 請求項10において、
前記電子メール送信手段は、メール番号を生成して送信する電子メールに付与し、
前記発信通知送信手段は、前記電子メール送信手段が生成した前記メール番号を対となる前記電子メール発信を通知する情報に付与し、
前記表示部は、前記電子メールと前記電子メール発信を通知する情報の前記メール番号を比較し、同じメール番号の有無によって前記電子メール発信を通知する情報の表示・非表示を制御する
ことを特徴とする無線端末。
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