JP2004030225A - 白煙検出方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白煙の認識精度を高める。
【解決手段】白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像入力輝度変換部13で輝度強調し、輝度強調した画像を色成分分解部14でR,B,B成分に分解すると共に、色相処理をし、これらの処理結果の交差を取ることにより、白煙部分を抽出し、更に差分抽出部21により動体処理を施して白煙以外のものを排除する。
【選択図】 図2
【解決手段】白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像入力輝度変換部13で輝度強調し、輝度強調した画像を色成分分解部14でR,B,B成分に分解すると共に、色相処理をし、これらの処理結果の交差を取ることにより、白煙部分を抽出し、更に差分抽出部21により動体処理を施して白煙以外のものを排除する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白煙を検出する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
冷却塔からの排気は高温多湿であるため、外気温度が低い冬場では白煙となる。この白煙自体害のないものであるが、環境問題上では視公害の対象となる。従って、白煙に対し防止、低減などの策を講ずる上で、白煙を監視又は検出することが必要である。
【0003】
従来、白煙は専ら人が監視し、白煙を見つけると警報等を発生させるようにしていた。煙の監視、検出を人が行うには物理的に、また精度の点でも限界があり、自動的に検出し、処理する方法が望まれている。
【0004】
例えば、白煙ではないが、特開2001−256475号公報には黒鉛検知システムが開示されている。これは、煙突周辺の速度ベクトルを抽出して、煙の存在領域を決定し、その領域内の輝度の比較により煙の形状を特定するもので、黒鉛の認識ということで、対象は輝度の低いものである。しかし、白煙は、天候によって、背景に比べて白くなったり、やや暗い色になったりと変化があるため、単純に暗い輝度で判定することは難しく、この技術をそのまま白煙に適用することはできない。
【0005】
また、特開2000−76157号公報には煙状物体検出装置が開示されている。これは、時間をずらした二つの画像から輝度差を演算して得られた画像をに二値化し、二値化画像から分離した領域数が一定値を超えたとき、煙状物体が発生したと判断するものである。しかし、この発明でも上記特開2001−256475号公報と同様の問題点があげられる。
【0006】
更に、特開平6−44373号公報には図形抽出方法が開示されている。これは、入力系から得られた赤(R)、緑(G)、青(B)成分から各成分を分離し、この分離結果を閾値処理により2値データに正規化し、この2値データを一連のビット列としたデータを作成し、この作成したデータに基づいて背景画像を除去し、これによって図形を抽出するものである。しかし、この発明では、RGBのみの手法では、白煙などの判別が困難なものには対応できず、更に条件を加える必要がある。
【0007】
本発明は、上述のように従来の技術では、白煙の検出に十分に対応できなかったことに鑑み、精度よく白煙を検出できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する第1の発明に係る白煙検出方法は、白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像をR,G,B成分に分解する一方、分解した色成分画像から色相画像を得、色成分画像と色相画像との交差を取ることにより白煙を認識することを特徴とする。
この方法では、R,G,B画像に色相画像を交差させることにより、R,G,B画像では判別できない色の違いを認識することができる。
【0009】
上記目的を達成する第2の発明に係る白煙検出方法は、上記第1の発明において、更に、動体抽出処理を施すことを特徴とする。動体抽出は、今回撮影した画像と所定時間前に撮影した画像との交差を取ることにより求められる。白煙と他のもの、例えば雲とは動きの速さが異なるので、白煙の認識ができる。
【0010】
上記目的を達成する第3の発明に係る白煙検出方法は、第1又は第2の発明において、撮影したカラー画像を輝度強調処理し、輝度強調処理した画像をR,G,B成分に分解し、分解した色成分を色相処理して白煙を検出することを特徴とする。輝度強調は、白煙と判断される所定の範囲の輝度を変換することによりなされる。例えば、全体を256階調で表されていたものを、白煙とされる一定の範囲の階調を256階調であらわすことにより、白煙との明るさの違いは一層明瞭となる。
【0011】
上記目的を達成する第4の発明に係る白煙検出装置は、白煙を含む領域を撮影する撮影手段と、撮影した画像から白煙を認識する白煙認識手段とからなり、当該白煙認識手段は、前記撮影手段で撮影した画像を入力する画像入力部と、入力した画像をR,G,B成分に分解する色成分分解部と、R,G,B成分から色相画像を得る色相画像生成部と、前記色成分分解部から得られる画像と前記色相画像生成部とから得られる画像を交差させる交差部と、交差部で抽出された画像を白煙と認識して表示する画像表示部とからなることを特徴とする。
この発明によれば、白煙認識手段により、撮影された画像から、色成分分解画像、色相画像が得られ、これらの交差領域を取ることにより、白煙の認識がなされ、画面に表示される。
【0012】
上記目的を達成する第5の発明に係る白煙検出装置は、第4の発明において、前記白煙認識手段は、画像を保存する画像保存部と、撮影した画像と前記画像保存部に保存されている画像との差分を抽出することにより白煙を認識する動体抽出部を有することを特徴とする。
この発明では、白煙と他のもの、例えば雲とは動きの速さが異なるので、所定時間前の画像と今回撮影した画像との交差を取ることにより白煙が認識される。
【0013】
上記目的を達成する第6の発明に係る白煙検出装置は、上記第4又は第5の発明において、前記白煙認識手段は、撮影した画像を輝度強調する輝度変換部を有することを特徴とする。輝度強調は、白煙とされる所定の範囲の階調を変更することによりなされる。
【0014】
上記目的を達成する第7の発明に係る白煙検出装置は、上記第4乃至第6のいずれかの発明において、前記白煙認識手段は、白煙の実際の寸法を算出する実寸法演算部を有することを特徴とする。実寸法の表示は、ピクセル数や実際の寸法としてあらわすことができる。
【0015】
上記目的を達成する第8の発明に係る白煙検出装置は、上記第4乃至7のいずれか発明に係る白煙検出装置により検出された白煙が所定の大きさ以上の場合には、警報を発する、白煙防止装置を作動させる、のいずれか一方又は両方を行なうことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る白煙検出方法及び装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1には、冷却塔1から発生する白煙2を検出する白煙検出装置の最も簡単な例を示す。図に示すように、その装置構成は、撮影手段であるカラービデオカメラ3と、ビデオカメラ3からのカラー画像を処理する白煙認識手段である白煙認識装置4とからなる。白煙認識装置4は、認識結果のデータを制御装置5に送るようになっている。制御装置5は、冷却塔1に備わっている白煙防止装置6を制御できるようになっている。一方、白煙認識装置4は、認識結果を警報器7に送るようにもなっている。
【0017】
図2には、白煙認識装置4における演算装置をブロック図で示す。
ビデオカメラ3により撮影されたカラー静止画像は、画像入力部11に入力される。次に、画像は代表値演算部12に送られ、ここで、代表値が求められる。代表値は、白煙と判断される領域における輝度の平均値、あるいは白煙と判断される領域における特定箇所の輝度として求められる。例えば、冷却塔1の直上を中心に選択した領域(選択領域)の輝度の平均として求められる。求められた代表値は入力輝度変換部13に送られる。
【0018】
入力輝度変換部13では、画像の輝度が変換される。輝度の変換は、図3に示す通常の入出力輝度、つまり256階調の入力に対し256階調の出力(1対1)をするのに対し、図4に示すように、代表値(白煙平均輝度)を中心とした一定の範囲(a−b)の輝度を強調、例えば、入力「1」に対し出力を「5」とすることにより行われる。入力輝度に対する出力輝度の変換するための設定量(勾配)は「5」に限らず適宜設定される。
【0019】
図5はビデオカメラ3による入力画像をイメージ的に示したものであり、この画像の輝度を輝度強調した画像をイメージ的に表したものを図6に示す。これらの図からわかるように、入力画像では目的対象物である白煙31と背景32の色差が鮮明でないのに対し、輝度強調したものは、目的対象物である白煙31よりも暗い色は一層暗く、明るい色は一層明るく表されるので、白煙31が際立って表れる。図5、6において、33は画面上に表された冷却塔、34、35は同じく画面上に表された周辺の建物、36、37は輝度が異なる雲であり、38は白煙31と重なり、かつ白煙31と同程度の輝度の雲である。
【0020】
輝度強調された画像は、色成分分解部14に送られる。色成分分解部14では、輝度強調された画像がRGB成分に分解される。各色成分に分解した画像を図7、8、9に示す。図7はR画像、図8はG画像、図9はB画像である。背景32が青空とすると青成分の強度が強いことになるのでB画像での空は高輝度にて表示される。白に近い白煙31は各色での成分が強いことになるので、各色画像ともに高輝度で表示される。この例では、白煙31が微妙に赤成分に偏っているものとする。よって、B画像から判断するのは困難である。しかし、青空である背景色において赤成分は少ないので低輝度で表示される。従って、R画像では白煙と背景との輝度差がより明確となり、処理する上で認識率が向上する。
分解されたRGBの各成分はそれぞれR画像処理部15、G画像処理部16、B画像処理部17に送られ、2値化処理がなされる。
【0021】
色成分分解部14からのR画像、G画像、B画像は色相画像生成部18にも送られる。ここで、RGBの各輝度の割合から色相が求められる。色相画像を図10に示す。各色成分に分解することで色相を算出することが可能となる。色相は色の違いを数値で表すものであり、赤成分が強いと低い数値、青成分が強いと高い数値となって表れる。緑成分、又は白や黒といった各色成分が均等であるものはそれらの中間の値を取る。その結果、R画像では判別が難しかった色の違いを明確にすることで、より高い認識率が得られる。例えば、曇天などにおいては、たとえRGB成分に分解したとしても、白煙であることの認識は難しい。しかし、色相を加味することにより、図10に示すように白煙31の部分と他の部分との色の構成が明らかに異なることから、白煙の認識が可能となる。
色相画像は色相画像処理部19に送られ、ここで2値化処理がなされる。
【0022】
R画像処理部15、G画像処理部16、B画像処理部17、色相画像処理部19からの2値化処理画像は各処理領域交差部20に送られる。ここで、交差部を取ることにより白煙が認識される。つまり、各画像で白煙と認識された部分を重ね合わせることにより、白煙が認識される。色相を使うことにより、RGBが像だけでは白煙かどうか判別できなかったものまで判別できるようになる。その結果を、各色成分による交差領域として図11に示す。しかし、この図に示すように、白煙31と輝度が同程度の雲37、38は依然として画面に残る。
【0023】
各処理領域交差部20では、次に、図11に示した画像から、最初に代表値を算出するために白煙を選択した、その選択領域の中心を任意ピクセルとして、これを含む領域のみを選択する。つまり、任意ピクセルを含む領域から離れている雲37等は除外されるのである。白煙31と輝度が同等で白煙31と重なっている雲38は依然として残る。その画像を図12に示す。
【0024】
この画像は動体抽出部である差分抽出部21に送られると共に、前画像保存部22に送られて保存される。差分抽出部21では、この今回の画像(図13に示す後画像31)と、前画像保存部28に保存されている、Δt時間前の処理画像(図14に示す前画像41)との差分抽出がなされる。つまり、前画像41と後画像31との差分画像を求めることにより、白煙認識の精度が向上するのである。白煙と例えば雲とでは、白煙は刻々と動いているのに対し雲の動きはゆっくりであるので、たとえ輝度では区別できなくても、両者の違いは識別できる。
【0025】
図15には、図13に示した後画像31と図14に示した前画像41とを重ねた画像を時系列画像の差分として示す。この図に示すように、変化の大きい部分(白煙31の部分)は面積が大きく、変化の小さい部分(雲38)は面積が小さく表される。そこで、続くノイズ処理部21により、収縮膨張処理により面積の小さい領域及びノイズを除去する。図16にノイズ処理した後の画像42を示す。
なお、差分抽出は、最初の処理においては前画像が保存されていないので、差分抽出はできず、この処理はスキップされる。
【0026】
次に、寸法矩形生成部24において、ノイズ処理を終了して抽出された図16に示す画像42に対し、図17に示すように最小領域の矩形43を生成する。そして、この寸法矩形43を各処理領域交差部20で得られた画像(図11)との交差領域を求め、それを白煙と認識する。
【0027】
この後、求められた白煙の画像は、画像出力表示部26にて画面に表示される。図18には、最終的に得られたその白煙画像44を示す。オペレータ等はこの画像を見て白煙の状況を監視することができる。また、領域交差部25で得られた白煙画像は実寸法演算部27送られ、白煙の実寸法が演算される。白煙の実寸法は、ピクセルの数で表したり、図18に示すように画面上に縦横の実寸法h,wを明示することにより表したりすることができる。なお、カラービデオカメラ3を90°向きを変えて二台配置しておくことにより、立体的な形状(例えば、風にたなびく白煙)、大きさを把握することができる。
【0028】
白煙の大きさが所定の寸法以上であれば、警報器7を鳴らす。また、冷却塔1が白煙防止装置6を備えており、白煙防止装置6を作動することが可能であれば、制御装置5を介して白煙防止装置6が作動される。白煙防止装置6としては、例えば、白煙防止時には、充填体の一部を湿乾式充填体に切り換えることにより、そこから排出されるドライ/ウェットエアと湿式充填体部からのウェットエアとを混合させることにより白煙を防止するものなどがあげられる。
【0029】
上記の実施例は、白煙を検出し、精度を向上させるためのすべての構成を備えたものであり、背景の状況など、例えば雲一点ない青空などである場合には、輝度強調しなくても白煙の検出はできる。つまり、入力輝度変換部13を省略した演算装置として実現することもできる。また、動体処理に関する部分、つまり差分抽出部21、前画像保存部22を省略した演算装置として実現することもできる。更に、白煙と雲等との動きの違いから動体処理のみにより白煙を認識することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
第1の発明に係る白煙検出方法によれば、白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像をR,G,B成分に分解する一方、分解した色成分画像から色相画像を得、色成分画像と色相画像との交差を取るようにしたので、R,G,B画像では判別できない色の違いを認識することができ、白煙の認識精度が向上する。
【0031】
第2の発明に係る白煙検出方法によれば、第1の発明において、更に、動体抽出処理を施すようにしたので、白煙と他のもの、例えば雲とが動きの速さの違いにより識別されるので、白煙の認識の精度が向上する。
【0032】
第3の発明に係る白煙検出方法によれば、第1又は第2の発明において、撮影したカラー画像を輝度強調処理し、輝度強調処理した画像をR,G,B成分に分解し、分解した色成分を色相処理して白煙を検出するようにしたので、白煙とその他の部分との明るさの違いは一層明瞭となり、白煙の認識精度が向上する。
【0033】
第4の発明に係る白煙検出装置によれば、白煙を含む領域を撮影する撮影手段と、撮影した画像から白煙を認識する白煙認識手段とからなり、当該白煙認識手段が、前記撮影手段で撮影した画像を入力する画像入力部と、入力した画像をR,G,B成分に分解する色成分分解部と、入力した画像に色相処理を施す色相画像処理部と、前記色成分分解部から得られる画像と前記色相画像処理部とから得られる画像を交差させる交差部と、交差部で抽出された画像を白煙と認識して表示する画像表示部とからなり、白煙認識手段により、色成分分解画像、色相画像を得、これらの交差領域を取ることにより、白煙を認識するようにしたので、白煙の認識精度が向上する共に、オペレータによる白煙の認識がより容易となる。
【0034】
第5の発明に係る白煙検出装置によれば、第4の発明において、前記白煙認識手段が、画像を保存する画像保存部と、撮影し画像と前記画像保存部に保存されている画像との差分を抽出することにより白煙を認識する動体抽出部を有するものとしたので、白煙と他のもの、例えば雲等との違いが動きの速さの違いで識別されるので、白煙の認識精度が向上する。
【0035】
第6の発明に係る白煙検出装置よれば、第4又は第5の発明において、白煙認識手段が、撮影した画像を輝度強調する輝度変換部を有するものとしたので、白煙をより鮮明に認識することができる。
【0036】
第7の発明に係る白煙検出装置によれば、第4乃至第6のいずれかの発明において、白煙認識手段は、白煙の実際の寸法を算出する実寸法演算部を有するものとしたので、白煙の大きさを実寸法として把握することができ、その後の処理が的確に行い得るようになる。
【0037】
第8の発明に係る白煙検出装置によれば、第4乃至7のいずれか発明に係る白煙検出装置により検出された白煙が所定の大きさ以上の場合には、警報を発する、白煙防止装置を作動させる、のいずれか一方又は両方を行なうようにしたので、白煙の発生に対する対処が迅速に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る白煙検出装置の一実施形態の概略図である。
【図2】本発明に係る白煙検出装置の一実施形態のブロック図である。
【図3】通常の入力輝度に対する出力輝度を示す線図である。
【図4】入力輝度を輝度強調した場合の線図である。
【図5】ビデオカメラによる入力画像を示すイメージ図である。
【図6】図5に示した画像を輝度強調した後のイメージ図である。
【図7】色分解したR画像のイメージ図である。
【図8】色分解したG画像のイメージ図である。
【図9】色分解したB画像のイメージ図である。
【図10】色相処理した画像のイメージ図である。
【図11】色成分による交差領域を取ったイメージ図である。
【図12】任意ピクセルを含む領域を示すイメージ図である。
【図13】今回撮影された画像(後画像)のイメージ図である。
【図14】前回撮影された画像(前画像)のイメージ図である。
【図15】時系列画像の差分を示すイメージ図である。
【図16】ノイズ処理した画像のイメージ図である。
【図17】寸法矩形を組み込んだイメージ図である。
【図18】表示画面にされた画像のイメージ図である。
【符号の説明】
1 冷却塔
2 白煙
3 ビデオカメラ
4 自動認識装置
5 制御装置
6 白煙防止装置
7 警報器
13 入力輝度変換部
14 色成分分解部
18 色相画像生成部
21 差分抽出部
22 前画像保存部
26 画像出力表示部
31 白煙
【発明の属する技術分野】
本発明は、白煙を検出する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
冷却塔からの排気は高温多湿であるため、外気温度が低い冬場では白煙となる。この白煙自体害のないものであるが、環境問題上では視公害の対象となる。従って、白煙に対し防止、低減などの策を講ずる上で、白煙を監視又は検出することが必要である。
【0003】
従来、白煙は専ら人が監視し、白煙を見つけると警報等を発生させるようにしていた。煙の監視、検出を人が行うには物理的に、また精度の点でも限界があり、自動的に検出し、処理する方法が望まれている。
【0004】
例えば、白煙ではないが、特開2001−256475号公報には黒鉛検知システムが開示されている。これは、煙突周辺の速度ベクトルを抽出して、煙の存在領域を決定し、その領域内の輝度の比較により煙の形状を特定するもので、黒鉛の認識ということで、対象は輝度の低いものである。しかし、白煙は、天候によって、背景に比べて白くなったり、やや暗い色になったりと変化があるため、単純に暗い輝度で判定することは難しく、この技術をそのまま白煙に適用することはできない。
【0005】
また、特開2000−76157号公報には煙状物体検出装置が開示されている。これは、時間をずらした二つの画像から輝度差を演算して得られた画像をに二値化し、二値化画像から分離した領域数が一定値を超えたとき、煙状物体が発生したと判断するものである。しかし、この発明でも上記特開2001−256475号公報と同様の問題点があげられる。
【0006】
更に、特開平6−44373号公報には図形抽出方法が開示されている。これは、入力系から得られた赤(R)、緑(G)、青(B)成分から各成分を分離し、この分離結果を閾値処理により2値データに正規化し、この2値データを一連のビット列としたデータを作成し、この作成したデータに基づいて背景画像を除去し、これによって図形を抽出するものである。しかし、この発明では、RGBのみの手法では、白煙などの判別が困難なものには対応できず、更に条件を加える必要がある。
【0007】
本発明は、上述のように従来の技術では、白煙の検出に十分に対応できなかったことに鑑み、精度よく白煙を検出できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する第1の発明に係る白煙検出方法は、白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像をR,G,B成分に分解する一方、分解した色成分画像から色相画像を得、色成分画像と色相画像との交差を取ることにより白煙を認識することを特徴とする。
この方法では、R,G,B画像に色相画像を交差させることにより、R,G,B画像では判別できない色の違いを認識することができる。
【0009】
上記目的を達成する第2の発明に係る白煙検出方法は、上記第1の発明において、更に、動体抽出処理を施すことを特徴とする。動体抽出は、今回撮影した画像と所定時間前に撮影した画像との交差を取ることにより求められる。白煙と他のもの、例えば雲とは動きの速さが異なるので、白煙の認識ができる。
【0010】
上記目的を達成する第3の発明に係る白煙検出方法は、第1又は第2の発明において、撮影したカラー画像を輝度強調処理し、輝度強調処理した画像をR,G,B成分に分解し、分解した色成分を色相処理して白煙を検出することを特徴とする。輝度強調は、白煙と判断される所定の範囲の輝度を変換することによりなされる。例えば、全体を256階調で表されていたものを、白煙とされる一定の範囲の階調を256階調であらわすことにより、白煙との明るさの違いは一層明瞭となる。
【0011】
上記目的を達成する第4の発明に係る白煙検出装置は、白煙を含む領域を撮影する撮影手段と、撮影した画像から白煙を認識する白煙認識手段とからなり、当該白煙認識手段は、前記撮影手段で撮影した画像を入力する画像入力部と、入力した画像をR,G,B成分に分解する色成分分解部と、R,G,B成分から色相画像を得る色相画像生成部と、前記色成分分解部から得られる画像と前記色相画像生成部とから得られる画像を交差させる交差部と、交差部で抽出された画像を白煙と認識して表示する画像表示部とからなることを特徴とする。
この発明によれば、白煙認識手段により、撮影された画像から、色成分分解画像、色相画像が得られ、これらの交差領域を取ることにより、白煙の認識がなされ、画面に表示される。
【0012】
上記目的を達成する第5の発明に係る白煙検出装置は、第4の発明において、前記白煙認識手段は、画像を保存する画像保存部と、撮影した画像と前記画像保存部に保存されている画像との差分を抽出することにより白煙を認識する動体抽出部を有することを特徴とする。
この発明では、白煙と他のもの、例えば雲とは動きの速さが異なるので、所定時間前の画像と今回撮影した画像との交差を取ることにより白煙が認識される。
【0013】
上記目的を達成する第6の発明に係る白煙検出装置は、上記第4又は第5の発明において、前記白煙認識手段は、撮影した画像を輝度強調する輝度変換部を有することを特徴とする。輝度強調は、白煙とされる所定の範囲の階調を変更することによりなされる。
【0014】
上記目的を達成する第7の発明に係る白煙検出装置は、上記第4乃至第6のいずれかの発明において、前記白煙認識手段は、白煙の実際の寸法を算出する実寸法演算部を有することを特徴とする。実寸法の表示は、ピクセル数や実際の寸法としてあらわすことができる。
【0015】
上記目的を達成する第8の発明に係る白煙検出装置は、上記第4乃至7のいずれか発明に係る白煙検出装置により検出された白煙が所定の大きさ以上の場合には、警報を発する、白煙防止装置を作動させる、のいずれか一方又は両方を行なうことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る白煙検出方法及び装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1には、冷却塔1から発生する白煙2を検出する白煙検出装置の最も簡単な例を示す。図に示すように、その装置構成は、撮影手段であるカラービデオカメラ3と、ビデオカメラ3からのカラー画像を処理する白煙認識手段である白煙認識装置4とからなる。白煙認識装置4は、認識結果のデータを制御装置5に送るようになっている。制御装置5は、冷却塔1に備わっている白煙防止装置6を制御できるようになっている。一方、白煙認識装置4は、認識結果を警報器7に送るようにもなっている。
【0017】
図2には、白煙認識装置4における演算装置をブロック図で示す。
ビデオカメラ3により撮影されたカラー静止画像は、画像入力部11に入力される。次に、画像は代表値演算部12に送られ、ここで、代表値が求められる。代表値は、白煙と判断される領域における輝度の平均値、あるいは白煙と判断される領域における特定箇所の輝度として求められる。例えば、冷却塔1の直上を中心に選択した領域(選択領域)の輝度の平均として求められる。求められた代表値は入力輝度変換部13に送られる。
【0018】
入力輝度変換部13では、画像の輝度が変換される。輝度の変換は、図3に示す通常の入出力輝度、つまり256階調の入力に対し256階調の出力(1対1)をするのに対し、図4に示すように、代表値(白煙平均輝度)を中心とした一定の範囲(a−b)の輝度を強調、例えば、入力「1」に対し出力を「5」とすることにより行われる。入力輝度に対する出力輝度の変換するための設定量(勾配)は「5」に限らず適宜設定される。
【0019】
図5はビデオカメラ3による入力画像をイメージ的に示したものであり、この画像の輝度を輝度強調した画像をイメージ的に表したものを図6に示す。これらの図からわかるように、入力画像では目的対象物である白煙31と背景32の色差が鮮明でないのに対し、輝度強調したものは、目的対象物である白煙31よりも暗い色は一層暗く、明るい色は一層明るく表されるので、白煙31が際立って表れる。図5、6において、33は画面上に表された冷却塔、34、35は同じく画面上に表された周辺の建物、36、37は輝度が異なる雲であり、38は白煙31と重なり、かつ白煙31と同程度の輝度の雲である。
【0020】
輝度強調された画像は、色成分分解部14に送られる。色成分分解部14では、輝度強調された画像がRGB成分に分解される。各色成分に分解した画像を図7、8、9に示す。図7はR画像、図8はG画像、図9はB画像である。背景32が青空とすると青成分の強度が強いことになるのでB画像での空は高輝度にて表示される。白に近い白煙31は各色での成分が強いことになるので、各色画像ともに高輝度で表示される。この例では、白煙31が微妙に赤成分に偏っているものとする。よって、B画像から判断するのは困難である。しかし、青空である背景色において赤成分は少ないので低輝度で表示される。従って、R画像では白煙と背景との輝度差がより明確となり、処理する上で認識率が向上する。
分解されたRGBの各成分はそれぞれR画像処理部15、G画像処理部16、B画像処理部17に送られ、2値化処理がなされる。
【0021】
色成分分解部14からのR画像、G画像、B画像は色相画像生成部18にも送られる。ここで、RGBの各輝度の割合から色相が求められる。色相画像を図10に示す。各色成分に分解することで色相を算出することが可能となる。色相は色の違いを数値で表すものであり、赤成分が強いと低い数値、青成分が強いと高い数値となって表れる。緑成分、又は白や黒といった各色成分が均等であるものはそれらの中間の値を取る。その結果、R画像では判別が難しかった色の違いを明確にすることで、より高い認識率が得られる。例えば、曇天などにおいては、たとえRGB成分に分解したとしても、白煙であることの認識は難しい。しかし、色相を加味することにより、図10に示すように白煙31の部分と他の部分との色の構成が明らかに異なることから、白煙の認識が可能となる。
色相画像は色相画像処理部19に送られ、ここで2値化処理がなされる。
【0022】
R画像処理部15、G画像処理部16、B画像処理部17、色相画像処理部19からの2値化処理画像は各処理領域交差部20に送られる。ここで、交差部を取ることにより白煙が認識される。つまり、各画像で白煙と認識された部分を重ね合わせることにより、白煙が認識される。色相を使うことにより、RGBが像だけでは白煙かどうか判別できなかったものまで判別できるようになる。その結果を、各色成分による交差領域として図11に示す。しかし、この図に示すように、白煙31と輝度が同程度の雲37、38は依然として画面に残る。
【0023】
各処理領域交差部20では、次に、図11に示した画像から、最初に代表値を算出するために白煙を選択した、その選択領域の中心を任意ピクセルとして、これを含む領域のみを選択する。つまり、任意ピクセルを含む領域から離れている雲37等は除外されるのである。白煙31と輝度が同等で白煙31と重なっている雲38は依然として残る。その画像を図12に示す。
【0024】
この画像は動体抽出部である差分抽出部21に送られると共に、前画像保存部22に送られて保存される。差分抽出部21では、この今回の画像(図13に示す後画像31)と、前画像保存部28に保存されている、Δt時間前の処理画像(図14に示す前画像41)との差分抽出がなされる。つまり、前画像41と後画像31との差分画像を求めることにより、白煙認識の精度が向上するのである。白煙と例えば雲とでは、白煙は刻々と動いているのに対し雲の動きはゆっくりであるので、たとえ輝度では区別できなくても、両者の違いは識別できる。
【0025】
図15には、図13に示した後画像31と図14に示した前画像41とを重ねた画像を時系列画像の差分として示す。この図に示すように、変化の大きい部分(白煙31の部分)は面積が大きく、変化の小さい部分(雲38)は面積が小さく表される。そこで、続くノイズ処理部21により、収縮膨張処理により面積の小さい領域及びノイズを除去する。図16にノイズ処理した後の画像42を示す。
なお、差分抽出は、最初の処理においては前画像が保存されていないので、差分抽出はできず、この処理はスキップされる。
【0026】
次に、寸法矩形生成部24において、ノイズ処理を終了して抽出された図16に示す画像42に対し、図17に示すように最小領域の矩形43を生成する。そして、この寸法矩形43を各処理領域交差部20で得られた画像(図11)との交差領域を求め、それを白煙と認識する。
【0027】
この後、求められた白煙の画像は、画像出力表示部26にて画面に表示される。図18には、最終的に得られたその白煙画像44を示す。オペレータ等はこの画像を見て白煙の状況を監視することができる。また、領域交差部25で得られた白煙画像は実寸法演算部27送られ、白煙の実寸法が演算される。白煙の実寸法は、ピクセルの数で表したり、図18に示すように画面上に縦横の実寸法h,wを明示することにより表したりすることができる。なお、カラービデオカメラ3を90°向きを変えて二台配置しておくことにより、立体的な形状(例えば、風にたなびく白煙)、大きさを把握することができる。
【0028】
白煙の大きさが所定の寸法以上であれば、警報器7を鳴らす。また、冷却塔1が白煙防止装置6を備えており、白煙防止装置6を作動することが可能であれば、制御装置5を介して白煙防止装置6が作動される。白煙防止装置6としては、例えば、白煙防止時には、充填体の一部を湿乾式充填体に切り換えることにより、そこから排出されるドライ/ウェットエアと湿式充填体部からのウェットエアとを混合させることにより白煙を防止するものなどがあげられる。
【0029】
上記の実施例は、白煙を検出し、精度を向上させるためのすべての構成を備えたものであり、背景の状況など、例えば雲一点ない青空などである場合には、輝度強調しなくても白煙の検出はできる。つまり、入力輝度変換部13を省略した演算装置として実現することもできる。また、動体処理に関する部分、つまり差分抽出部21、前画像保存部22を省略した演算装置として実現することもできる。更に、白煙と雲等との動きの違いから動体処理のみにより白煙を認識することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
第1の発明に係る白煙検出方法によれば、白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像をR,G,B成分に分解する一方、分解した色成分画像から色相画像を得、色成分画像と色相画像との交差を取るようにしたので、R,G,B画像では判別できない色の違いを認識することができ、白煙の認識精度が向上する。
【0031】
第2の発明に係る白煙検出方法によれば、第1の発明において、更に、動体抽出処理を施すようにしたので、白煙と他のもの、例えば雲とが動きの速さの違いにより識別されるので、白煙の認識の精度が向上する。
【0032】
第3の発明に係る白煙検出方法によれば、第1又は第2の発明において、撮影したカラー画像を輝度強調処理し、輝度強調処理した画像をR,G,B成分に分解し、分解した色成分を色相処理して白煙を検出するようにしたので、白煙とその他の部分との明るさの違いは一層明瞭となり、白煙の認識精度が向上する。
【0033】
第4の発明に係る白煙検出装置によれば、白煙を含む領域を撮影する撮影手段と、撮影した画像から白煙を認識する白煙認識手段とからなり、当該白煙認識手段が、前記撮影手段で撮影した画像を入力する画像入力部と、入力した画像をR,G,B成分に分解する色成分分解部と、入力した画像に色相処理を施す色相画像処理部と、前記色成分分解部から得られる画像と前記色相画像処理部とから得られる画像を交差させる交差部と、交差部で抽出された画像を白煙と認識して表示する画像表示部とからなり、白煙認識手段により、色成分分解画像、色相画像を得、これらの交差領域を取ることにより、白煙を認識するようにしたので、白煙の認識精度が向上する共に、オペレータによる白煙の認識がより容易となる。
【0034】
第5の発明に係る白煙検出装置によれば、第4の発明において、前記白煙認識手段が、画像を保存する画像保存部と、撮影し画像と前記画像保存部に保存されている画像との差分を抽出することにより白煙を認識する動体抽出部を有するものとしたので、白煙と他のもの、例えば雲等との違いが動きの速さの違いで識別されるので、白煙の認識精度が向上する。
【0035】
第6の発明に係る白煙検出装置よれば、第4又は第5の発明において、白煙認識手段が、撮影した画像を輝度強調する輝度変換部を有するものとしたので、白煙をより鮮明に認識することができる。
【0036】
第7の発明に係る白煙検出装置によれば、第4乃至第6のいずれかの発明において、白煙認識手段は、白煙の実際の寸法を算出する実寸法演算部を有するものとしたので、白煙の大きさを実寸法として把握することができ、その後の処理が的確に行い得るようになる。
【0037】
第8の発明に係る白煙検出装置によれば、第4乃至7のいずれか発明に係る白煙検出装置により検出された白煙が所定の大きさ以上の場合には、警報を発する、白煙防止装置を作動させる、のいずれか一方又は両方を行なうようにしたので、白煙の発生に対する対処が迅速に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る白煙検出装置の一実施形態の概略図である。
【図2】本発明に係る白煙検出装置の一実施形態のブロック図である。
【図3】通常の入力輝度に対する出力輝度を示す線図である。
【図4】入力輝度を輝度強調した場合の線図である。
【図5】ビデオカメラによる入力画像を示すイメージ図である。
【図6】図5に示した画像を輝度強調した後のイメージ図である。
【図7】色分解したR画像のイメージ図である。
【図8】色分解したG画像のイメージ図である。
【図9】色分解したB画像のイメージ図である。
【図10】色相処理した画像のイメージ図である。
【図11】色成分による交差領域を取ったイメージ図である。
【図12】任意ピクセルを含む領域を示すイメージ図である。
【図13】今回撮影された画像(後画像)のイメージ図である。
【図14】前回撮影された画像(前画像)のイメージ図である。
【図15】時系列画像の差分を示すイメージ図である。
【図16】ノイズ処理した画像のイメージ図である。
【図17】寸法矩形を組み込んだイメージ図である。
【図18】表示画面にされた画像のイメージ図である。
【符号の説明】
1 冷却塔
2 白煙
3 ビデオカメラ
4 自動認識装置
5 制御装置
6 白煙防止装置
7 警報器
13 入力輝度変換部
14 色成分分解部
18 色相画像生成部
21 差分抽出部
22 前画像保存部
26 画像出力表示部
31 白煙
Claims (8)
- 白煙を含む領域をカラー画像で撮影し、撮影したカラー画像をR,G,B成分に分解する一方、分解した色成分画像から色相画像を得、色成分画像と色相画像との交差を取ることにより白煙を認識することを特徴とする白煙検出方法。
- 更に、動体抽出処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の白煙検出方法。
- 撮影したカラー画像を輝度強調処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の白煙検出方法。
- 白煙を含む領域を撮影する撮影手段と、撮影した画像から白煙を認識する白煙認識手段とからなり、
当該白煙認識手段は、
前記撮影手段で撮影した画像を入力する画像入力部と、入力した画像をR,G,B成分に分解する色成分分解部と、R,G,B成分から色相画像を得る色相画像生成部と、前記色成分分解部から得られる画像と前記色相画像生成部とから得られる画像を交差させる交差部と、交差部で抽出された画像を白煙と認識して表示する画像表示部とからなることを特徴とする白煙検出装置。 - 前記白煙認識手段は、画像を保存する画像保存部と、撮影し画像と前記画像保存部に保存されている画像との差分を抽出することにより白煙を認識する動体抽出部を有することを特徴とする請求項4に記載の白煙検出装置。
- 前記白煙認識手段は、撮影した画像を輝度強調する輝度変換部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の白煙検出装置。
- 前記白煙認識手段は、白煙の実際の寸法を算出する実寸法演算部を有することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の白煙検出装置。
- 検出された白煙が所定の大きさ以上の場合には、警報を発する、白煙防止装置を作動させる、のいずれか一方又は両方を行なうことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の白煙検出装置。
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