JP2004026237A

JP2004026237A - Bio-degradable molded vessel and method for manufacturing the same

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Publication number: JP2004026237A
Application number: JP2002186162A
Authority: JP
Inventors: Rumi Shinohara; 篠原　るみ
Original assignee: Nissei Co Ltd
Current assignee: Nissei Co Ltd
Priority date: 2002-06-26
Filing date: 2002-06-26
Publication date: 2004-01-29
Anticipated expiration: 2022-06-26
Also published as: JP4121788B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bio-degradable molded vessel for reliably preventing exposure of a bio-degradable foaming material, and adequately being used even in the presence of water. <P>SOLUTION: In the bio-degradable molded vessel, a covering film mainly consisting of a bio-degradable plastic and at least hydrophobic is affixed to a surface of a bio-degradable foamed article mainly consisting of starch or a derivative thereof and molded in a predetermined shape. A lip part covering film 20 mainly consisting of a bio-degradable plastic and at least hydrophobic is adhered so as to cover the exposed bio-degradable foamed article of a lip part 11 of the bio-degradable molded vessel. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デンプンを主原料とし、生分解性を有する生分解性成形容器およびその製造方法に関するものであり、特に、例えば、食品等の水分の多い物を入れる場合や、水、湿気の多い環境下で使用する場合でも好適に使用することができる生分解性成形容器およびその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、使用後に廃棄される使い捨ての容器としては、ポリスチレン製の容器等のプラスチック容器や紙・パルプ成形物が主流となっている。これは、容器の用途にもよるが、一般的に上記使い捨ての容器の材料には、ある程度の耐久性や強度が要求されるとともに、成形の容易さも要求されるためである。
【０００３】
上記プラスチック容器であるポリスチレン製の容器は、ポリスチレンからなるシートを容器形状に成形した後、リップ部で切断することにより製造することができる。そして、上記ポリスチレン製の容器は、素材自体が耐水性を持っているため、特別な処理を行なう必要がない。しかし、リップ部は、切断したのみであるので、例えば、食品用途の容器として使用した場合には、口当たりが悪い。
【０００４】
また、紙・パルプ製の容器は、容器表面に耐水性のフィルム等をラミネート、または、コーティングしている。しかし、紙・パルプ製の容器は、内部（中身）は水に弱い紙であるので、切断面が水に接触しない処理を行なう必要がある。そこで、一般に、紙・パルプ製の容器では、肉厚が薄くしなやかであることを利用して、容器を成形する際にリップ部を外側にカールさせる処理を行なっている。これにより、内部の紙が水や水蒸気と接触することを最小限に抑えている。また、上記リップ部をカールさせているために、口当たりがよい。しかしながら、リップ部をカールさせるために、例えば、蓋材でシールする場合には、シール幅が狭くなるために、蓋材のシール不良を引き起こし易い。
【０００５】
しかしながら、上記プラスチック容器および紙・パルプ容器の何れにおいても、使い捨ての容器として利用するには、次に述べるような種々の問題点を抱えている。
【０００６】
まず、ポリスチレン製の容器等のプラスチック容器は、焼却処理に際して非常な高温が発生して焼却炉を痛めたり、ダイオキシン類のような環境汚染物質を副生したりするという問題点を招来する。また、プラスチック成形物を埋め立て処分したとしても、プラスチックが自然環境ではほとんど分解されないために、一度埋め立てた場所では、再度プラスチックを埋め立てるようなことは不可能である。しかも近年廃棄物の量が増大しているため、埋め立て場所の確保も年々困難となりつつある。加えてプラスチック成形物が容易に分解されないことから、自然環境を継続的かつ長期間に渡って汚染することにもなり得る。
【０００７】
一方、紙・パルプ成形品においては、焼却処分が容易である上に、自然環境でも分解されるので、この点においてはプラスチック成形品よりも優れている。ところが、紙・パルプの原料となる樹木は、その成長サイクルが長いため、大量の紙・パルプの消費は森林資源を大幅に減少させてしまうことになる。森林資源の減少は、その地域の環境を大幅に破壊してしまうのみならず、大規模に見れば、森林による二酸化炭素の吸収効果が大幅に損なわれ、大気中の二酸化炭素の増大による地球温暖化に拍車をかけることにもなる。
【０００８】
そこで、近年、微生物を利用して生分解することができる容器が開発され脚光を浴びている。この生分解性の容器では、各種生分解性プラスチックやデンプンなどの天然高分子を主原料として成形物を成形しているので、処分が容易であり、上述した各種問題点の発生を回避することが可能である。
【０００９】
上記生分解性成形容器としては、例えば、本願発明者らによって、国際公開番号ＷＯ　０２／２２３５３　Ａ１に記載されている生分解性成形物が提案されている。
【００１０】
上記ＷＯ　０２／２２３５３　Ａ１では、デンプンおよびその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物と、その表面に貼り付けられる、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している被覆フィルムとからなる生分解性成形物が提案されている。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記本願発明者等が提案している上記ＷＯ　０２／２２３５３　Ａ１に開示の生分解性成形物を、実用化するべくさらに検討した結果、用途によっては、耐水性や耐湿性に劣る場合があることが分かった。これは、例えば、上記生分解性成形物の製造方法によっては、生分解性発泡成形物が部分的に露出する場合がある。例えば、被覆フィルムで覆った生分解性発泡成形物を成形するために、リップ部でカットした場合、リップ部断面において生分解性発泡成形物が露出することとなる。このような場合、上記生分解性成形物を、例えば、水や水蒸気と接触する機会が多い食品用の容器として使用する場合、容器表面のリップ部における生分解性発泡成形物の露出している部分が水や水蒸気と接触してしまい、容器が軟化や変形を起こす場合がある。そこで、上記生分解性成形容器を、例えば、食品用の容器として使用する場合には、耐水性をより向上させることが好ましい。しかし、この生分解性成形容器は、紙・パルプ製のように薄く、しなやかな素材ではないので、リップ部をカールして耐水性や耐湿性を向上させることは困難である。
【００１２】
従って、より確実に生分解性発泡材料の露出を防止するとともに、水の存在下でも好適に使用することができる生分解性成形容器およびその製造方法が求められている。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭意検討した結果、露出している生分解性成形容器のリップ部を処理する方法を見出して、本発明を完成させるに至った。
【００１４】
すなわち、本発明の生分解性成形容器の製造方法は、上記の課題を解決するために、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物に、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼着されている生分解性成形容器の製造方法であって、上記生分解性成形容器のリップ部における生分解性発泡成形物の露出した部分を覆うように、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有しているリップ部被覆フィルムを接着する接着工程を含むことを特徴としている。
【００１５】
上記リップ部とは、例えば、生分解性発泡成形物（以下、発泡成形物と称する）の成形と同時に、または発泡成形物を成形してその後に、発泡成形物の表面を、生分解性プラスチックを主成分とするとともに少なくとも疎水性を有している被覆フィルムによって覆った成形容器において、被覆フィルムの端にあたる、発泡成形物が露出している部分およびその近傍を示している。
【００１６】
また、上記リップ部被覆フィルムとは、成形容器のリップ部を覆うためのフィルムである。このリップ部被覆フィルムは、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有するものであればよく、上記被覆フィルムと同じものであってもよく、異なっていてもよい。
【００１７】
上記接着とは、具体的には、例えば、リップ部被覆フィルムを、リップ部の発泡成形物を覆うように、熱をかけることにより接着したり、生分解性の接着剤を用いて接着することである。すなわち、本発明にかかる接着とは、溶着、融着および接着剤による接着等を示すものである。なお、上記溶着、融着の具体的な方法としては、熱シール、インパルスシール、高周波シール等が挙げられる。
【００１８】
上記発泡成形物は、デンプンまたはその誘導体を主成分としている。そのため、上記発泡成形物に水や水蒸気が接触すると、該発泡成形物に含まれるデンプンまたはその誘導体が溶出したり、成形容器が吸水または吸湿して、軟化したり、変形したりする恐れがある。
【００１９】
上記の構成によれば、成形容器のリップ部、すなわち、リップ部に露出している発泡成形物がリップ部被覆フィルムで覆われているので、該発泡成形物が水や水蒸気と接触することを防止することができる。これにより、上記発泡成形物が水や水蒸気と接触することによる、成形容器の軟化、変形を防止することができるとともに、デンプンの溶出を防止することができる。従って、例えば、食品を入れる用途のような、水や水蒸気が多い環境下でも、好適に使用することができる成形容器を製造することができる。
【００２０】
また、リップ部にリップ部被覆フィルムを接着しているので、リップ部に丸みを帯びさせることができる。従って、例えば、上記製造方法によって製造した成形容器を食品用途として使用する場合には、従来と比べて、口当たりがよい成形容器を提供することができる。
【００２１】
さらに、リップ部を上記リップ部被覆フィルムで覆うことにより、該リップ部被覆フィルムが、リップ部の両面（内側と外側との面）、すなわち、露出している生分解性発泡成形物の近傍に貼着されている被覆フィルムと重なって接着されるので、リップ部の両面ではフィルムがそれぞれ２重になる。これにより、リップ部の強度を向上させることができる。
【００２２】
また、発泡成形物を被覆している被覆フィルムの端を覆うことができる。そのため、被覆フィルムと発泡成形物とが剥離すること（デラミ）を防止することができる。
【００２３】
また、上記リップ部被覆フィルムは、上記発泡成形物を覆っている被覆フィルムと異なるフィルムであってもよい。この場合、例えば、イージーピール性や、強固な接着性等の性質を有するリップ部被覆フィルムを用いることで、成形容器の特性をより向上させることができる。
【００２４】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、さらに、上記接着工程の前に、筒状のリップ部被覆フィルムを、生分解性成形容器の少なくともリップ部に被せる被覆工程と、上記リップ部被覆フィルムを熱収縮させる加熱工程とを行う構成がより好ましい。
【００２５】
ここで、リップ部被覆フィルムは、熱をかけることにより収縮するフィルムである。上記の構成によれば、筒状のリップ部被覆フィルムを用いることにより、簡単に、リップ部を覆うことができるので、リップ部の処理を短時間で行うことができる。
【００２６】
また、本発明の生分解性成形容器の製造方法は、さらに、上記接着工程の前に、筒状のリップ部被覆フィルムを、複数の生分解性成形容器の少なくともリップ部に被せる被覆工程と、上記リップ部被覆フィルムを熱収縮させる加熱工程と、上記複数の生分解性成形容器のリップ部を覆っているリップ被覆フィルムを、互いに分離する分離工程とを行う構成がより好ましい。
【００２７】
上記分離するとは、切り離したり、切り取ることも含まれるものとする。
【００２８】
上記の構成によれば、複数の成形容器のリップ部にリップ部被覆フィルムを被せた後、熱収縮させることにより、一度に上記複数の容器のリップ部にリップ部被覆フィルムを固定することができる。これにより、効率よく成形容器のリップ部を処理することができる。
【００２９】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、さらに、上記接着工程の前に、上記生分解性成形容器のリップ部に、テープ状のリップ部被覆フィルムを巻きつける、巻きつけ工程を行う構成がより好ましい。
【００３０】
上記の構成によれば、上記テープ状のリップ部被覆フィルムをリップ部に沿って巻きつけることにより、より確実に露出している生分解性発泡成形物を覆うことができる。
【００３１】
さらに、テープ状のリップ部被覆フィルムをリップ部に沿って巻きつければよいので、様々なリップ形状の容器に対して適用が可能となる。
【００３２】
また、発泡成形物に被覆フィルムを貼り付ける際に発生する余剰の被覆フィルムを加工して、テープ状のリップ部被覆フィルムとする場合には、余剰の被覆フィルム用いることができるので、生分解性成形容器のコストを下げることができる。
【００３３】
また、例えば、上記被覆フィルムと比べて、厚さの厚いリップ部被覆フィルムを用いた場合には、リップ部の強度をより向上させることができる。
【００３４】
また、様々な幅のリップ部被覆フィルムを用いることができる。そのため、用途に応じて、リップ部を被覆する幅を調整することが簡単である。
【００３５】
なお、上記巻きつけ工程は、上記接着工程の前に行ってもよく、また、巻きつけ工程を上記接着工程と同時に行っても良い。上記巻きつけ工程と接着工程とを同時に行う場合には、作業時間を短縮することができるので、生産効率を上げることができる。
【００３６】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、さらに、上記リップ部の内側の面に、該内側の面の形状と略同形状かつ該内側の面の幅よりも大きさの大きいリップ部被覆フィルムを接着した後、該リップ部被覆フィルムをリップ部の外側の面と接着する構成がより好ましい。
【００３７】
上記リップ部の内側の面とは、成形容器の内側（内容物を入れる側）のリップ部の面のことである。上記の構成によれば、内側の面にリップ部被覆フィルムを熱収縮させることなく、接着しているので、平坦（フラット）な、内側の面を形成することができる。また、リップ部の内側の全面を簡単に覆うことができる。これにより、リップ部の内側の面に、リップ部被覆フィルムと被覆フィルムとのつなぎ目がない。このため、上記方法により成形容器を製造することにより、より口当たりがよい成形容器を得ることができる。
【００３８】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、上記の課題を解決するために、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物に、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼着されている生分解性成形容器の製造方法であって、製造される生分解性成形容器のリップ部を、最終的に求める大きさよりも大きく成形する成形工程と、上記最終的に求められる大きさよりも大きいリップ部の生分解性発泡成形物を除去する除去工程と、上記リップ部における生分解性発泡成形物の露出した部分を被覆フィルムで覆う被覆工程と、上記覆った被覆フィルムを接着するフィルム接着工程とを含むことを特徴としている。
【００３９】
なお、リップ部の最終的に求める大きさとは、最終的に製造される生分解性成形容器のリップ部の大きさを示している。
【００４０】
上記の構成では、上記成形容器を製造する際、最終的に求める大きさよりも大きくリップ部を成形するようになっている。そして、最終的に求められる大きさよりも大きいリップ部の被覆フィルムを用いて、リップ部における発泡成形物の露出している部分を覆うようになっている。これにより、上記被覆フィルムで発泡成形物の露出している部分を完全に覆うことができるので、水や水蒸気と接触することがない。従って、耐水性および耐湿性がより向上した成形容器を提供することができる。また、リップ部を被覆フィルムで覆うので、例えば、上記成形容器を、直接口が接するような食品用容器として使用する場合でも、従来と比べて、口当たりがよい。
【００４１】
また、上記の構成では、発泡成形物を覆っている被覆フィルムの端の部分をそのまま利用することができるので、余分なコストがかからない。また、リップ部の内側の面を覆っている被覆フィルムの端を、そのままリップ部の外側の被覆フィルムと接着させて上記発泡成形物を覆う場合には、容器の表側（リップ部の内側）に段差ができない。これにより、例えば、蓋材を用いて上記容器をシールする場合でも、容易にシールすることができる。また、蓋材を剥がす際には、処理したリップ部のフィルムが剥がれ難い。
【００４２】
本発明の生分解性成形容器は、上記の課題を解決するために、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物に、生分解性プラスチックを主成分とする少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼着されている生分解性成形容器であって、上記生分解性成形容器のリップ部が、生分解性プラスチックを主成分とする少なくとも疎水性を有しているリップ部被覆フィルムで覆われていることを特徴としている。
【００４３】
上記の構成によれば、上記成形容器のリップ部を、リップ部被覆フィルムで接着しているので、デンプンまたはその誘導体を主成分とする発泡成形物が水や水蒸気と接触することを防止することができる。従って、成形容器からデンプンが溶出したり、水または水蒸気がリップ部から成形容器に入ることにより発泡成形物が軟化、変形することを防止することができる。
【００４４】
また、上記リップ部をリップ部被覆フィルムで接着することにより、例えば、上記成形容器に直接口が触れるような容器として使用する場合には、従来の成形容器と比べて、口当たりがよい。
【００４５】
本発明の生分解性成形容器は、上記の課題を解決するために、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物と、上記生分解性発泡成形物に、生分解性プラスチックを主成分とするとともに少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼着されている生分解性成形容器であって、上記生分解性成形容器のリップ部が、上記被覆フィルムで覆われていることを特徴としている。
【００４６】
上記の構成によれば、上記成形容器のリップ部を、被覆フィルムで覆っているので、デンプンまたはその誘導体を主成分とする発泡成形物が水や水蒸気と接触することを防止することができる。従って、成形容器からデンプンが溶出したり、水または水蒸気がリップ部から成形容器に入ることにより発泡成形物が軟化、変形することを防止することができる。
【００４７】
また、上記リップ部を被覆フィルムで覆うことにより、例えば、食品用容器として使用する場合には、従来の成形容器と比べて、口当たりがよい。
【００４８】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態１〕
本発明の実施の一形態について図１ないし図６に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【００４９】
（生分解性成形容器）
本実施の形態にかかる生分解性成形容器は、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物の表面に、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼り付けられている生分解性成形容器であって、上記生分解性成形容器のリップ部が、生分解性プラスチックを主成分とする少なくとも疎水性を有しているリップ部被覆フィルムで覆われている構成である。
【００５０】
上記リップ部とは、例えば、生分解性発泡成形物（以下、発泡成形物と称する）の成形と同時に、または発泡成形物を成形してその後に、発泡成形物の表面を、生分解性プラスチックを主成分とするとともに少なくとも疎水性を有している被覆フィルムによって覆った成形容器において、被覆フィルムの端にあたる、発泡成形物が露出している部分およびその近傍を示している。
【００５１】
具体的には、該成形容器の一例として、どんぶり形状の容器（どんぶり型容器とする）を挙げると、該どんぶり型容器は、上記発泡成形物である容器本体と、その表面を被覆するように直接、略密着して貼り付けられている被覆フィルムとを有している。あるいは、上記どんぶり型容器においては、容器本体と被覆フィルムとの間に介在し、該被覆フィルムを容器本体の表面に貼り付けるための接着剤層を有していてもよい。
【００５２】
（生分解性発泡成形物）
本実施の形態にかかる成形容器の本体となる上記発泡成形物は、デンプンまたはその誘導体を主成分としており、これら成形用原料を発泡させてなるものである。発泡させる方法としては、特に限定されるものではないが、具体的には水蒸気発泡により成形されることがより好ましい。
【００５３】
上記成形用原料の主原料として用いられるデンプンとしては特に限定されるものではない。例えば、馬鈴薯、トウモロコシ（コーン）、タピオカ、米、小麦、さつまいもなど、主要穀物として世界的に生産されている農産物から容易に得られるデンプンを好適に用いることができる。上記デンプンは、特定の農産物から製造されたものであってもよいし、複数の農産物から製造されたものを混合してもよい。
【００５４】
また、上記デンプンの誘導体は、生分解性を阻害しない範囲でデンプンを修飾したものを指し、具体的には、たとえばα化デンプン、架橋デンプン、変性デンプン等が挙げられる。さらに、上記修飾されていないデンプンと上記デンプンの誘導体とを混合した混合物を用いることもできる。したがって、広義には、本発明におけるデンプンとは、何ら修飾されていないデンプン（狭義のデンプン）と、上記デンプンの誘導体と、これらの混合物を含むことになる。なお、以下の説明では特に断らない限り「デンプン」と記載していれば広義のデンプンを指すものとする。
【００５５】
また、上記成形用原料には、上記デンプン以外に、各種添加剤が含まれていてもよい。この添加剤としては、具体的には、増量剤、強度調整剤、可塑剤、乳化剤、安定剤、離型剤、均質性調整剤、保湿剤、ハンドリング調整剤、導電率調整剤、誘電損失調整剤、膨化剤、着色剤などが挙げられる。
【００５６】
これら添加剤は、上記成形容器の製造効率を向上させたり、製造過程における問題点を回避したりするような製造過程上で利点のあるものや、得られる成形容器の品位を向上させたり、成形容器のコストを低減したりするといった完成品である成形容器において利点のあるものを挙げることができる。これら添加剤は、発泡成形物および成形容器の品質を大幅に低下させないようなものであれば、特に限定されるものではない。
【００５７】
（被覆フィルム）
本発明にかかる成形容器においては、上記発泡成形物の表面に対して、生分解性プラスチックからなる被覆フィルムが貼り付けられる。この被覆フィルムは、少なくとも疎水性を有しているので、上記発泡成形物に貼り付けることで、該発泡成形物に少なくとも耐水性および耐湿性を付与することができる。また、該被覆フィルムは、さらにガスバリア性、断熱性、耐磨耗性、強度の向上、柔軟性などを与えるものであることがより好ましい。
【００５８】
特に、本発明にかかる成形容器を密閉性の高い保存容器等に用いる場合には、内部に収容される収容物の酸化や吸湿を回避する必要があるので、被覆フィルムは、ガスバリア性を付与できるもの、すなわちガスバリア性を有するものであることが非常に好ましい。
【００５９】
また、特に、本発明にかかる成形容器をカップめん容器などに用いる場合には、内部に収容される収容物の熱による成形容器の変形や溶融を回避する必要があるので、被覆フィルムは、高い耐熱性を有するものであることが好ましい。具体的には、被覆フィルムは、軟化開始温度が１３０℃以上であることが好ましく、軟化開始温度が１５０℃以上であることがより好ましい。また、被覆フィルムは、融点が１７０℃以上であることが好ましく、融点が２００℃以上であることがより好ましい。さらに、被覆フィルムは、軟化開始温度が１３０℃以上であり、かつ、融点が１７０℃以上であることが特に好ましく、軟化開始温度が１５０℃以上であり、かつ、融点が２００℃以上であることが最も好ましい。これらにより、内部に収容される収容物の熱等の熱による成形容器の変形や溶融を回避することができる。
【００６０】
上記被覆フィルムの原料としては、生分解性を発揮できるとともに、少なくとも上記発泡成形物の表面に貼り付けた後に耐水性および耐湿性、好ましくはガスバリア性などを発揮できる材料であれば特に限定されるものではない。
【００６１】
具体的には、たとえば、３−ヒドロキシ酪酸−３−ヒドロキシ吉草酸共重合体、ポリ−ｐ−ヒドロキシベンズアルデヒド（ＰＨＢ）、ポリブチレンサクシネート（ＰＢＳ）、ポリカプロラクトン（ＰＬＣ）、酢酸セルロース系（ＰＨ）重合体、ポリエチレンサクシネート（ＰＥＳｕ）、ポリエステルアミド、変性ポリエステル、ポリ乳酸（ＰＬＡ）、マタービー（登録商標、イタリア・ノバモント社：デンプンを主成分とし、生分解性を有するポリビニルアルコール系樹脂や脂肪族ポリエステル系樹脂などを副成分としている）、セルロース・キトサン複合物などのいわゆる「生分解性プラスチック」として公知の種々の材料が挙げられる。これら原料は一種類のみ用いられてもよく、２種類以上の複合物として用いられてもよい。また、これら生分解性プラスチックには、生分解性の可塑剤、フィラーなどの副原料が添加されていてもよい。
【００６２】
さらに、上記各原料（生分解性プラスチック）に対してデンプンを混合して被覆フィルムを作成してもよい。この場合、上記生分解性プラスチック対デンプンの混合比としては、被覆フィルムの疎水性などの各種機能を低下させない限り特に限定されるものではないが、たとえば、重量比で１：１程度の混合比を好ましく用いることができる。
【００６３】
加えて、上記被覆フィルムには、種々の添加剤が加えられていてもよい。具体的な添加剤としては、たとえば、着色剤や、耐水性および耐湿性、ガスバリア性などを向上させ得る添加剤、貼り付け時の軟化における各種特性を向上させる添加剤などが挙げられるが特に限定されるものではない。
【００６４】
上記被覆フィルムの厚み（膜厚）は特に限定されるものではないが、発泡成形物に貼り付けられる前であれば、０．０１ｍｍ以上数ｍｍ以下の範囲内のフィルムまたはシートとなっていればよい。
【００６５】
（生分解性成形容器の製造方法）
本実施の形態にかかる成形容器の製造方法について説明する。本実施の形態にかかる成形容器の製造方法は、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物と、上記生分解性発泡成形物の表面に、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼り付けられている生分解性成形容器の製造方法であって、上記生分解性成形容器のリップ部における生分解性発泡成形物の露出した部分を覆うように、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有しているリップ部被覆フィルムを接着する接着工程を含む方法である。
【００６６】
この成形容器は、生分解し易いデンプンおよびその誘導体を主成分とした発泡成形物の表面に、複数枚の上記被覆フィルムを焼成と同時に、または、焼成後に貼り付けている。
【００６７】
本実施の形態にかかる成形方法としては、具体的には、例えば、▲１▼成形型に被覆フィルムと成形原料とを同時に入れ、焼成と同時に被覆フィルムを発泡成形物表面に貼り付けた後に、余剰のフィルムを切り取る、▲２▼成形型に成形原料を入れ発泡成形物を焼成し、表面に被覆フィルムを貼り付けた後に、余剰フィルムを切り取る等の方法が挙げられる。そして、これらの製造方法によって、製造された途中段階の成形容器のリップ部は、水に溶解しやすい発泡成形物が部分的に露出している。
【００６８】
そこで、これらの製造方法によって、得られた途中段階の成形容器のリップ部を以下に説明するような処理により、耐水性および耐湿性をより一層向上させた、本実施の形態にかかる成形容器を製造することができる。
【００６９】
（リップ部処理方法）
本実施の形態にかかる成形容器は、リップ部における発泡成形物の露出している部分を、リップ部被覆フィルムで覆うようになっている。上記リップ部被覆フィルムとしては、生分解性プラスチックを主成分とするとともに少なくとも疎水性を有しているフィルムであれば特に限定されるものではないが、リップ部に要求される性質（例えば、シール強度等）に適したフィルムを選択することがより好ましい。上記リップ部被覆フィルムの具体例としては、上記被覆フィルムと同じものが挙げられる。また、上記リップ部被覆フィルムは、熱をかけることにより収縮するフィルムがより好ましく、具体的には、例えば、インフレーションフィルム、無延伸フィルム、シュリンクフィルム等が好適に使用される。
【００７０】
以下に、リップ部をリップ部被覆フィルムで覆う方法の一例について説明する。なお、リップ部をリップ部被覆フィルムで覆う方法は、以下の説明の方法に限定されるものではない。
【００７１】
（第１の方法）
第１の方法は、使用するリップ部被覆フィルム（以下、フィルムと称する）を筒状に加工しておき、この筒状のフィルムを、複数のリップ部が未処理である成形容器に被せて、加熱することにより固定して、該フィルムを互いに分離した後に、該フィルムを成形容器に接着する方法である。具体的には、接着工程の前に、筒状の上記リップ部被覆フィルムを、重ねた複数の生分解性成形容器のリップ部に被せる被覆工程と、上記フィルムを熱収縮させる加熱工程と、上記複数の生分解性成形容器のリップ部を覆っているリップ被覆フィルムを、互いに分離する分離工程とを行う方法である。
【００７２】
なお、フィルムは、筒状に接着したものを使用するか、または、筒状に成形加工したフィルム、例えば、輪状のダイから射出した、つなぎ目のないインフレーションフィルム等を用いることがより好ましい。
【００７３】
具体的には、図１（ａ）〜図１（ｇ）を参照して説明する。まず、リップ部が未処理である成形容器（以下、リップ部未処理容器と称する）を複数個重ねる。このとき、重ねる向きとしては、例えば、全て同じ向きとなるように重ねればよい。次に、図１（ａ）に示すように、上記リップ部未処理容器１０の最大直径よりも大きい筒状のフィルム２０を上記複数個重ねたリップ部未処理容器１０に被せる（被覆工程）。このとき、筒状のフィルム２０は、複数個重ねたリップ部未処理容器１０の全てのリップ部１１が覆われていれば良い。
【００７４】
そして、図１（ｂ）に示すように、筒状のフィルム２０で覆った複数のリップ部未処理容器１０をシュリンクトンネル（加熱炉）に通すことにより、各リップ部未処理容器１０の周囲に筒状のフィルム２０を熱収縮させて固定する（加熱工程）。なお、上記各リップ部未処理容器１０の周囲に筒状のフィルム２０を熱収縮させて固定する方法としては、上記シュリンクトンネルに通す方法に限定されるものではなく、例えば、熱風を吹きつけることにより、上記筒状のフィルム２０を固定してもよい。
【００７５】
次に、図１（ｃ）に示すように、各リップ部未処理容器１０の間のフィルム２０をカットする（分離工程）。これにより、図１（ｄ）に示すように、それぞれのリップ部未処理容器１０のリップ部１１がフィルム２０で覆われることとなっている。このとき、リップ部１１の断面は、図１（ｅ）に示すように、フィルム２０がリップ部１１の周辺を覆っている。このとき、フィルム２０はリップ部１１に接着されていない。
【００７６】
そして、図１（ｆ）に示すように、それぞれのリップ部未処理容器１０を再びシュリンクトンネルに通した後、熱シールによりリップ部１１にフィルム２０を接着する（接着工程）。上記熱シールとしては、具体的には、例えば、インパルスシール、高周波シール等が挙げられる。これにより、図１（ｇ）に示すように、リップ部１１がフィルム２０にて接着された成形容器を製造することができる。
【００７７】
上記第１の方法を用いることにより、複数のリップ部未処理容器１０のリップ部１１を一度に処理することができる。
【００７８】
また、上記の説明では、複数の成形容器を重ねて、リップ部の処理を行っている。しかし、１個の成形容器のみを用いて、上述したリップ部の処理を行っても良い。この場合には、筒状のフィルム２０をリップ部未処理容器１０のリップ部１１のみに被せればよいので、分離工程を行う必要がない。なお、複数の成形容器を重ねた状態で、リップ部の処理を行う場合には、生産効率を向上させることができる。
【００７９】
なお、上記の被覆工程では、複数の容器の全部をフィルム２０で覆ってもよく、また、リップ部のみをフィルム２０で覆っても良い。
【００８０】
また、上記接着工程では、フィルムを被覆フィルムに溶着させることにより、接着しているが、特に限定されるものではなく、生分解性の接着剤等を用いて接着してもよい。上記接着剤については後述する。
【００８１】
また、複数の成形容器同士の取り離しについては、上記分離工程の後に行っても良く、また、上記接着工程が終了した後で行ってもよい。
【００８２】
（第２の方法）
第２の方法は、テープ状（リボン状）に加工したフィルム２０をリップ部未処理容器１０の周囲に巻きつけた後に、該フィルム２０を接着する方法である。具体的には、接着工程の前に、上記生分解性成形容器のリップ部に、テープ状のリップ部被覆フィルムを巻きつける、巻きつけ工程を行う方法である。
【００８３】
上記フィルム２０をテープ状に加工する方法としては、特に限定されるものではない。また、上記フィルム２０の厚さとしては、リップ部１１において露出している発泡成形物を被覆できる厚さであれば特に限定されるものではなく、製造する成形容器の種類およびリップ部１１の広さにより、適宜設定すればよい。
【００８４】
具体的には、図２（ａ）〜図２（ｅ）を参照して説明する。まず、図２（ａ）に示すように、テープ状に加工したフィルム２０をリップ部１１の一部に固定し、リップ部未処理容器１０を回転させることにより、フィルム２０をリップ部１１に巻きつける（巻きつけ工程）。このときのリップ部１１の断面は、図２（ｂ）に示すように、フィルム２０の一部が接しているのみである。
【００８５】
上記フィルム２０をリップ部１１の一部に固定する方法としては、具体的には、例えば、熱シールや生分解性の接着剤等により固定すればよく、特に限定されるものではない。
【００８６】
そして、上記フィルム２０で覆ったリップ部未処理容器１０をシュリンクトンネルに通すことにより、上記フィルム２０を熱収縮させて、リップ部未処理容器１０のリップ部１１に上記フィルム２０を固定する（加熱工程）。なお、上記加熱工程において、上記リップ部未処理容器１０のリップ部１１にフィルム２０を固定する方法としては、上記シュリンクトンネルに通す方法に限定されるものではなく、例えば、熱風を吹きつけることにより、上記フィルム２０を固定してもよい。このとき、リップ部１１の断面は、図２（ｃ）に示すように、フィルム２０がリップ部１１を覆っているが、フィルム２０はリップ部１１に接着されてはいない。
【００８７】
そして、図２（ｄ）に示すように、リップ部１１を覆っているフィルム２０を、熱シールによりリップ部１１に接着する（接着工程）。上記熱シールとしては、具体的には、例えば、インパルスシール、高周波シール等が挙げられる。これにより、図２（ｅ）に示すように、リップ部１１がフィルム２０にて接着された成形容器を製造することができる。
【００８８】
なお、上記接着剤としては、生分解性を有し、かつリップ部１１に対してフィルム２０を接着することが可能なものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、たとえば、デンプンやタンパク質を主原料とする天然性の各種糊や結着剤、これらにＰＶＡ（ポリビニルアルコール）を混合したものなど、水性の接着剤；水に難溶性または不溶性であり、熱変性によって固まるタンパク質；上記フィルム２０の融点以下で溶融可能な低融点生分解性プラスチック（一般に合成品）、およびこれらの混合物などの低融点の接着剤；常温で流動性を有する熱硬化性の接着剤；などが挙げられる。
【００８９】
また、上記巻きつけ工程では、リップ部未処理容器１０を回転させて、リボン状のフィルム２０を巻きつけているが、例えば、リップ部未処理容器１０を固定しておき、上記フィルム２０をリップ部未処理容器１０の周りを回すことにより、該フィルム２０を巻きつけてもよい。
【００９０】
また、上記巻きつけ工程において、生分解性の接着剤を用いて、上記フィルム２０をリップ部１１に巻きつけても良い。具体的には、例えば、上記フィルム２０の一方の面（巻きつける面）に上記接着剤を塗布しておき、該フィルム２０をリップ部１１に巻きつけてもよい。また、予め、リップ部１１に上記接着剤を塗布しておき、上記フィルム２０を巻きつけても良い。
【００９１】
なお、上記第２の方法における接着工程では、熱シールによって、フィルムを接着しているが、例えば、上記接着剤を併用してフィルムを接着してもよく、また、接着剤のみでフィルムを接着してもよい。
【００９２】
また、上記第２の方法において、図３（ａ）〜図３（ｄ）に示すように、巻きつけ工程を行う際、フィルム２０をリップ部１１に沿って折り曲げて固定しておき、残りの部分を巻きつけていくことにより、上記加熱工程を省略することが可能となる。具体的には、図３（ａ）に示すように、巻きつけ工程において、フィルム２０をリップ部１１における生分解性発泡成形物が露出している部分を覆うように固定する。そして、リップ部未処理容器１０を回転させて、リボン状のフィルム２０を巻きつける。これにより、図３（ｂ）に示すように、フィルム２０は、リップ部１１の生分解性発泡成形物が露出している部分を覆うように巻きつくこととなる。そして、図３（ｃ）に示すように、リップ部１１を覆っているフィルム２０を、熱シールにより、リップ部１１に接着する（接着工程）。これにより、図３（ｄ）に示すように、リップ部１１がフィルム２０にて接着された成形容器を製造することができる。
【００９３】
このように、巻きつけ工程において、フィルム２０をリップ部１１に沿った状態で固定することにより、加熱工程を省略することができるので、リップ部１１の処理を早くすることができる。従って、成形容器の生産効率を上げることができる。
【００９４】
（第３の方法）
上記第３の方法は、テープ状（リボン状）に加工したフィルム２０をリップ部未処理容器１０の周囲に巻きつけながら、該フィルム２０を接着する方法である。上記テープ状のフィルム２０は、上記第２の方法で使用するフィルム２０と同じものを用いればよい。
【００９５】
具体的には、図４（ａ）〜図４（ｃ）を参照して説明する。まず、図４（ａ）に示すように、上記フィルム２０をリップ部１１の一部に固定する。上記フィルム２０をリップ部１１の一部に固定する方法としては、具体的には、例えば、熱シールや生分解性の接着剤等により固定すればよく、特に限定されるものではない。なお、上記接着剤は、第２の方法で説明されている接着剤を用いればよい。
【００９６】
そして、図４（ｂ）に示すように、上記リップ部未処理容器１０を回転させながら、リップ部１１にフィルム２０を巻きつけるとともに、巻きつけられた上記フィルム２０を熱ローラにて挟み込むことにより接着する（接着工程）。これにより、図４（ｃ）に示すように、リップ部１１がフィルム２０にて接着された成形容器を製造することができる。
【００９７】
なお、上記第３の方法の接着工程では、熱ローラを用いて上記フィルム２０を接着している例について説明したが、さらに、上記第２の方法の巻きつけ工程で説明したように、例えば、上記フィルム２０の一方の面（巻きつける面）に生分解性の接着剤を塗布しておいてもよい。また、上記フィルム２０を巻きつけるリップ部１１に予め、上記接着剤を塗布しておいても良い。また、上記接着剤のみでフィルムを接着してもよい。
【００９８】
（第４の方法）
第４の方法では、リップ部１１の内側の面に、該リップ部１１と略同形状かつ大きさの大きいフィルム２０を接着した後、リップ部１１の外側の面に上記フィルム２０を接着する方法である。ここで、上記リップ部１１の形状と略同形状かつ大きさの大きいフィルムとは、成形容器のリップ部１１と略同形状をしているフィルムであり、上記リップ部１１の一方の面の幅よりも大きく、かつ、発泡成形物の露出部を覆えてリップ部１１の他方の面まで回りこめる程度に大きいフィルムのことである。
【００９９】
リップ部１１には、内側の面と外側の面とがある。具体的には、上記内側の面（成形容器の天面と称することもある）とは、成形容器の内側（内容物を入れる側）のリップ部１１の面のことである。一方、外側の面とは、成形容器の外側（容器表面）のリップ部１１の面のことである。
【０１００】
以下の説明では、成形容器のリップ部１１の面が輪形である、どんぶり形状の容器について説明するが、成形容器の形状としては、特に限定されるものではない。また、リップ部１１が容器の外側に突き出した形をしている例について説明する。
【０１０１】
具体的には、図５（ａ）〜図５（ｆ）を参照して説明する。まず、図５（ａ）に示すように、リップ部未処理容器１０のリップ部１１の内側の面に、輪形に加工したフィルム２０を載置する。このとき、該フィルム２０は、図５（ｂ）に示すように、リップ部１１上に載置されているとともに、フィルム２０の一部が、リップ部１１から容器の外側にはみ出している。また、上記フィルムを輪形に加工する方法としては、公知の方法を用いればよく、特に限定されるものではない。
【０１０２】
そして、図５（ｃ）に示すように、上記リップ部１１に載置されたフィルム２０を接着する（第１接着工程）。上記第１接着工程において、フィルム２０を接着させる方法としては、具体的には、例えば、インパルスシール、高周波シール、生分解性の接着剤を用いて接着する等の方法が挙げられる。なお、上記接着剤は、第２の方法で説明されている接着剤を用いればよい。
【０１０３】
次に、フィルム２０をリップ部１１の内側の面に接着したリップ部未処理容器１０を、シュリンクトンネルに通すことにより、フィルム２０で、発泡成形物が露出している部分を覆う。なお、上記発泡成形物が露出している部分を覆う方法としては、上記シュリンクトンネルに通す方法に限定されるものではなく、例えば、熱風を吹きつけることにより、上記フィルム２０で発泡成形物の露出している部分を覆ってもよい。
【０１０４】
そして、図５（ｅ）に示すように、リップ部１１の外側の面（リップ部の裏側と称することもある）を、上記フィルム２０を用いて接着する（第２接着工程）。これにより、図５（ｆ）に示すように、リップ部１１がフィルム２０にて接着された成形容器を製造することができる。
【０１０５】
なお、上記の説明では、まず、フィルム２０を、リップ部の内側の面を接着した後で、リップ部の外側の面を接着している。しかし、接着する順序としては、どちらを先に行っても良く、例えば、まず、リップ部１１の外側の面を接着した後で、リップ部１１の内側の面を接着してもよい。フィルム２０をリップ部１１の内側の面に先に接着することにより、しわや段差のないフラットな天面を形成することができ、例えば、蓋材等により封止する際に良好なシール性を付与することが可能である。このため、内側の面にフィルム２０を先に接着することがより好ましい。
【０１０６】
また、フィルム２０の形状は、製造する成形容器の形によって適宜変更すればよい。例えば、製造する成形容器のリップ部１１が正方形である場合には、フィルム２０も上記リップ部１１と同様に正方形状に加工すればよい。
【０１０７】
このように、上記第１〜第４の方法により、リップ部１１を処理することにより、本発明にかかる成形容器を製造することができる。この成形容器は、リップ部１１がフィルム２０で覆われているので、発泡成形物が露出していない。従って、発泡成形物が水や水蒸気と接触することを防止することができるので、耐水性および耐湿性をより一層向上させることができるとともに、例えば、上記発泡成形物が水や水蒸気と接触することによって、成形容器が軟化したり、変形したりすることがない。
【０１０８】
また、本実施の形態の成形容器の製造方法は、上記図１〜図５に示すように、リップ部が成形容器の開口部から外側に広がるように傾斜して形成されている場合に、特に好適である。上記リップ部が成形容器の開口部から外側に広がるように形成されている場合には、▲１▼蓋材をシールし易い、▲２▼成形容器の強度を強くすることができる、▲３▼持ちやすい等の利点がある。上記▲１▼について、上記成形容器を、例えば、カップめん容器等の食品用途として用いる場合、成形容器を蓋材でシールすることがある。この場合、上記リップ部が成形容器の外側に広がった形状になっていることにより、蓋材をシールし易くなる。上記▲２▼について、リップ部を外側に広がった形状とすることにより、成形容器の開口部周辺の強度を強くすることができるので、開口部が歪むことを抑制することができる。上記▲３▼について、上記リップ部を外側に広がった形状とすることにより、持ちやすい成形容器の形状となる。
【０１０９】
なお、リップ部の形状としては、特に限定されるものではなく、上記の形状以外にも、例えば、リップ部が開口部から傾斜していない形状や、成形容器の開口部から内側に広がるように傾斜して形成されている形状であってもよい。また、上記開口部とは、成形容器の上面を示している。
【０１１０】
また、上記成形容器を例えば、カップめん等の容器に直接口をつけて食する、食品を入れる容器として使用した場合には、リップ部１１がフィルム２０で覆われており、該フィルム２０により、成形容器の縁に丸みが形成されることとなり、口当たりがよい。また、例えば、上記成形容器を蓋材等により封止した場合、該蓋材を上記成形容器から外す場合に、リップ部１１をフィルム２０で覆っていることにより、発泡成形物に貼り付いている被覆シートが剥がれることがない。
【０１１１】
また、上記の方法では、リップ部１１を覆うフィルムの厚さを簡単に変更することができるので、例えば、比較的厚いフィルムを用いて、リップ部の全面を覆うことにより、より一層口当たりを良くすることができる。
【０１１２】
なお、上記リップ１１部の処理方法で説明した、シュリンクトンネルの加熱温度、インパルスシールの加熱条件等の諸条件については、特に限定されるものではなく、例えば、用いる生分解性発泡成形物、被覆フィルムおよびフィルム２０の種類や、成形容器の形状等によって適宜設定すればよい。
【０１１３】
また、例えば、上記説明したリップ部１１の処理方法を複数回行っても良い。具体的には、例えば、第１の方法を行なった後に、第２の方法を行なっても良い。
【０１１４】
〔実施の形態２〕
本発明の他の実施の形態について図６ないし図７に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態１にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【０１１５】
本実施の形態にかかる生分解性成形容器の製造方法は、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物の表面に、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼り付けられている生分解性成形容器の製造方法であって、製造される生分解性成形容器のリップ部を、最終的に求める大きさよりも大きく成形する成形工程と、上記最終的に求められる大きさよりも大きいリップ部の生分解性発泡成形物を除去する除去工程と、上記リップ部における生分解性発泡成形物の露出した部分を被覆フィルムで覆う被覆工程と、上記覆った被覆フィルムを接着するフィルム接着工程とを含む方法である。
【０１１６】
すなわち、本実施の形態にかかる生分解性成形容器は、デンプンまたはその誘導体を主成分とする所定形状に成形された生分解性発泡成形物と、上記生分解性発泡成形物の表面に、生分解性プラスチックを主成分とするとともに少なくとも疎水性を有している被覆フィルムが貼り付けられている生分解性成形容器であって、上記生分解性成形容器のリップ部が、上記被覆フィルムで覆われている構成である。
【０１１７】
以下に、生分解性発泡成形物を覆っている被覆フィルムを用いて、リップ部を処理している構成について説明する。
【０１１８】
（第５の方法）
第５の方法は、以下のようにして、リップ部を処理する方法である。すなわち、まず、リップ部が未処理の生分解性成形容器（以下、成形容器と称する）のリップ部を、最終的に製造される成形容器のリップ部よりも大きく成形しておき、成形されたリップ部と最終的に製造される成形容器のリップ部との差分（差）の、生分解性発泡性成形物（以下、発泡成形物と称する）およびリップ部の外側（裏側）の被覆フィルムを除去する。そして、上記成形されたリップ部と最終的に製造される成形容器のリップ部との差分にあるリップ部の内側（天面）の被覆フィルム、すなわち、除去した発泡成形物を覆っていたリップ部の内側の被覆フィルムを用いて、露出している生分解性発泡成形物を覆うようになっている。
【０１１９】
具体的には、図６（ａ）〜図６（ｆ）を参照して説明する。図６（ａ）に示すように、リップ部が未処理の成形容器（以下、リップ部未処理容器と称する）１０を作製する際に、未処理リップ部１２を、最終的に製造される成形容器のリップ部１１よりも大きく作製する（成形工程）。つまり、上記成形工程のリップ部未処理容器１０の未処理リップ部１２には、最終的に製造されるリップ部１１の発泡成形物を覆うだけの被覆フィルムが含まれている。
【０１２０】
次に、図６（ｂ）に示すように、上記最終的に製造されるリップ部１１の生分解性発泡成形物を覆うだけの、未処理リップ部１２の内側の面（上側）の被覆フィルムを残すように切り込みを入れる。つまり、未処理リップ部１２とリップ部１１の間に切り込みを入れる。そして、図６（ｃ）に示すように、未処理リップ部１２の、余分な、発泡成形物および外側の面（下側）の被覆フィルムを除去する（除去工程）。
【０１２１】
次に、図６（ｄ）に示すように、上記除去工程により、露出している発泡成形物を覆うための被覆フィルムを残したリップ部未処理容器１０を、シュリンクトンネルに通し、被覆フィルムを収縮させることにより、露出している発泡成形物を覆う（被覆工程）。なお、上記発泡成形物が露出している部分を覆う方法としては、上記シュリンクトンネルに通す方法に限定されるものではなく、例えば、熱風を吹きつけることにより、上記被覆フィルムで発泡成形物が露出している部分を覆ってもよい。
【０１２２】
次に、図６（ｅ）に示すように、露出している発泡成形物を覆っている被覆フィルムを、熱シールによって、リップ部に接着する（フィルム接着工程）。上記熱シールとしては、具体的には、例えば、インパルスシール、高周波シール等が挙げられる。これにより、図６（ｆ）に示すように、リップ部１１が被覆フィルムにて接着された成形容器を製造することができる。
【０１２３】
なお、上記の説明では、リップ部１１の内側の面の被覆フィルムを用いて、リップ部の露出している発泡成形物を覆っている。この構成とすることにより、成形容器の内側の面（表面）に被覆フィルムによる段差ができないため、例えば、上記成形容器を蓋材を用いてシールする際、シールを容易に行なうことができる。しかし、未処理リップ部１２の外側の面の被覆フィルムを用いて覆っても良い。具体的には、上記除去工程において、未処理リップ部１２の外側の面の被覆フィルムを残すように切り込みを入れ、未処理リップ部１２の余分な発泡成形物および内側の面の被覆フィルムを除去すればよい。
【０１２４】
また、上記フィルム接着工程では、熱シールによって、被覆フィルムを接着しているが、例えば、接着剤を併用したり、接着剤のみで被覆フィルムを接着してもよい。
【０１２５】
（第６の方法）
第６の方法は、以下のようにして、露出している発泡成形物を被覆フィルムで覆う方法である。すなわち、まず、リップ部未処理容器の未処理リップ部を、最終的に製造される成形容器のリップ部よりも大きく成形しておき、成形された未処理リップ部と最終的に製造される成形容器のリップ部との差分（差）の、発泡成形物のみを除去する。そして、上記未処理リップ部と最終的に製造される成形容器のリップ部との差分の被覆フィルム、すなわち、除去した発泡成形物を覆っていた被覆フィルムを用いて、露出している生分解性発泡成形物を覆うようになっている。
【０１２６】
具体的には、図７（ａ）〜図７（ｇ）を参照して説明する。まず、図７（ａ）に示すように、リップ部未処理容器１０を作製する際に、リップ部を、最終的に製造される成形容器のリップ部１１よりも大きく成形する（成形工程）。このときのリップ部を未処理リップ部１２と称する。つまり、上記成形工程におけるリップ部未処理容器１０の未処理リップ部１２には、最終的に製造されるリップ部１１の露出している発泡成形物を覆うだけの被覆フィルムが含まれている。
【０１２７】
そして、図７（ｃ）に示すように、余分な発泡成形物を除去する（除去工程）。ここで、余分な発泡成形物とは、未処理リップ部１２と最終的に製造される成形容器のリップ部１１との差分（差）の発泡成形物のことである。
【０１２８】
次に、図７（ｄ）に示すように、未処理リップ部１２の内側と外側との被覆フィルムを、露出している発泡成形物側、すなわち、互いの被覆フィルムの向かい合っている面の反対側の面（外面）を合わせるように巻き込む。上記互いの被覆フィルムを巻き込む際には、例えば、熱風を吹きつけながら巻き込みを行なうと、容易に被覆フィルムを巻き込むことができる。
【０１２９】
そして、図７（ｅ）に示すように、上記互いの被覆フィルムを巻き込みながら、被覆フィルムの外面同士を熱ローラで接着する。最後に、図７（ｆ）に示すように、リップ部１１の上下から熱シールでしっかりと接着する（フィルム接着工程）。上記熱シールとしては、具体的には、例えば、インパルスシール、高周波シール等が挙げられる。これにより、図７（ｇ）に示すように、リップ部１１が被覆フィルムにて接着された成形容器を製造することができる。
【０１３０】
なお、上記フィルム接着工程では、熱シールによって、被覆フィルムを接着しているが、例えば、接着剤を併用したり、接着剤のみで被覆フィルムを接着してもよい。
【０１３１】
以上のように、本実施の形態にかかる成形容器は、発泡成形物を覆っている被覆フィルムを用いて、リップ部１１の露出している発泡成形物を覆う構成である。
【０１３２】
これにより、上記被覆フィルムで発泡成形物の露出面を完全に覆うことができるので、水や水蒸気との接触がない。従って、耐水性および耐湿性がより向上した成形容器を提供することができる。また、リップ部を被覆フィルムで覆うので、例えば、上記成形容器を、直接口が接するような食品用容器として使用する場合でも、従来と比べて、口当たりがよい。
【０１３３】
また、上記の構成では、発泡成形物を覆っている被覆フィルムの端の部分をそのまま利用することができるので、余分なコストがかからない。また、リップ部の内側の被覆フィルムの端をそのまま、リップ部の外側の被覆フィルムと接着させることにより、上記発泡成形物を覆う場合には、容器の表側（リップ部の内側）に段差ができない。これにより、例えば、蓋材を用いて上記容器をシールする場合でも容易に行うことができる。また、蓋材を剥がす際には、処理したリップ部のフィルムが剥がれ難い。
【０１３４】
なお、例えば、よりリップ部１１の耐水性および耐湿性を高めるために、例えば、上記説明した、第５の方法または第６の方法によって、リップ部１１を処理した後、上記第１の方法〜第４の方法の少なくとも１つの方法を用いて、さらにリップ部を処理してもよい。
【０１３５】
また、本発明の成形容器は、所定形状に成形された発泡成形物と、その表面に貼り付けられる被覆フィルムとを含み、該被覆フィルムが、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有している成形容器であって、上記発泡成形物は、デンプンまたはその誘導体を主成分とし、これに水を混合して得られるスラリー状またはドウ状の成形用原料を水蒸気発泡させることによって成形されたものであり、上記成形容器のリップ部１１がリップ部被覆フィルム２０で覆われている構成であってもよい。
【０１３６】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【０１３７】
【発明の効果】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、以上のように、生分解性成形容器のリップ部における生分解性発泡成形物の露出した部分を覆うように、生分解性プラスチックを主成分とし、少なくとも疎水性を有しているリップ部被覆フィルムを接着する接着工程を含む構成である。
【０１３８】
上記の構成によれば、成形容器のリップ部、すなわち、リップ部に露出している発泡成形物がリップ部被覆フィルムで覆われているので、該発泡成形物が水や水蒸気と接触することを防止することができる。これにより、上記発泡成形物が水や水蒸気と接触することによる、成形容器の軟化、変形を防止することができるとともに、デンプンの溶出を防止することができるという効果を奏する。また、リップ部にリップ部被覆フィルムを接着しているので、リップ部に丸みを帯びさせることができる。従って、例えば、食品用途として使用する場合には、従来と比べて、口当たりがよい成形容器を提供することができるという効果を併せて奏する。
【０１３９】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、さらに、上記接着工程の前に、筒状の上記リップ部被覆フィルムを、複数の生分解性成形容器のリップ部に被せる被覆工程と、少なくともリップ部を加熱することにより、上記リップ部被覆フィルムを収縮させる加熱工程と、上記複数の生分解性成形容器を、互いに分離する分離工程とを行うことにより、一度に上記容器のリップ部にリップ部被覆フィルムを固定することができる。これにより、効率よく成形容器のリップ部を処理することができる。
【０１４０】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、さらに、上記接着工程の前に、上記生分解性成形容器のリップ部に、テープ状のリップ部被覆フィルムを巻きつける、巻きつけ工程を行うことにより、より確実に露出している生分解性発泡成形物を覆うことができる。
【０１４１】
本発明の生分解性成形容器の製造方法は、以上のように、製造される生分解性成形容器のリップ部を、最終的に求める大きさよりも大きく成形する成形工程と、上記最終的に求められる大きさよりも大きいリップ部の生分解性発泡成形物を除去する除去工程と、上記リップ部における生分解性発泡成形物の露出した部分を被覆フィルムで覆う被覆工程と、上記覆った被覆フィルムを接着するフィルム接着工程とを含む構成である。
【０１４２】
従って、例えば、上記成形容器を、直接口が接するような食品用容器として使用する場合でも、従来と比べて、口当たりがよいという効果を奏する。
【０１４３】
また、上記の構成では、容器の表側（リップ部の内側）に段差ができない。これにより、例えば、蓋材を用いて上記容器をシールする場合でも容易に行なうことができるという効果を奏する。
【０１４４】
本発明の生分解性成形容器は、以上のように、上記生分解性成形容器のリップ部が、生分解性プラスチックを主成分とする少なくとも疎水性を有しているリップ部被覆フィルムで覆われている構成である。
【０１４５】
それゆえ、成形容器からデンプンが溶出したり、水または水蒸気がリップ部から成形容器に入ることにより発泡成形物が軟化、変形することを防止することができるという効果を奏する。
【０１４６】
本発明の生分解性成形容器は、以上のように、上記生分解性成形容器のリップ部が、上記被覆フィルムで覆われている構成である。
【０１４７】
それゆえ、成形容器からデンプンが溶出したり、水または水蒸気がリップ部から成形容器に入ることにより発泡成形物が軟化、変形することを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）〜（ｄ）は、複数の重ねた生分解性成形容器にリップ部被覆フィルムで覆った後で、個々の生分解性成形容器のリップ部を処理する方法を順に説明する斜視図であり、（ｅ）〜（ｇ）は、上記処理を順に説明する部分断面図である。
【図２】本発明の他のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）は、リップ部被覆フィルムを生分解性成形容器に巻きつける処理の構成を示す斜視図であり、（ｂ）〜（ｅ）は、上記処理を順に説明する部分断面図である。
【図３】本発明の他のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）は、リップ部被覆フィルムを生分解性成形容器に巻きつける他の処理の構成を示す斜視図であり、（ｂ）〜（ｄ）は、上記処理を順に説明する部分断面図である。
【図４】本発明のさらに他のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）は、リップ部被覆フィルムを生分解性成形容器に巻きつけるとともに熱ローラにて処理する方法の構成を示す斜視図であり、（ｂ）〜（ｃ）は、上記処理を順に説明する部分断面図である。
【図５】本発明のさらに他のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）は、最終的に製造される生分解性成形容器のリップ部よりも大きいリップ部被覆フィルムを上記容器に巻きつけて処理する方法の構成を示す斜視図であり、（ｂ）〜（ｆ）は、上記処理を順に説明する部分断面図である。
【図６】本発明のさらに他のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）は、製造される生分解性成形容器の構成を示す斜視図であり、（ｂ）〜（ｆ）は、上記リップ部の処理方法を順に説明する部分断面図である。
【図７】本発明のさらに他のリップ部の処理方法を説明する図面であり、（ａ）は、製造される生分解性成形容器の構成を示す斜視図であり、（ｂ）〜（ｇ）は、上記リップ部の処理方法を順に説明する部分断面図である。
【符号の説明】
１０　　未処理成形容器
１１　　リップ部
１２　　未処理リップ部
２０　　フィルム（リップ部被覆フィルム）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a biodegradable molded container having starch as a main raw material and having biodegradability, and a method for producing the same. The present invention relates to a biodegradable molded container that can be suitably used even when used in an environment, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Generally, as a disposable container to be discarded after use, a plastic container such as a polystyrene container or a paper / pulp molded product is mainly used. This is because, depending on the use of the container, the material of the disposable container generally requires a certain degree of durability and strength, and also requires ease of molding.
[0003]
A container made of polystyrene, which is the above-mentioned plastic container, can be manufactured by forming a sheet made of polystyrene into a container shape, and then cutting the sheet at a lip. The polystyrene container does not require any special treatment because the material itself has water resistance. However, since the lip portion is only cut, when it is used, for example, as a container for food use, it has a poor palatability.
[0004]
Further, the container made of paper or pulp has a water-resistant film or the like laminated or coated on the surface of the container. However, since the inside of the container made of paper and pulp is made of paper that is weak to water, it is necessary to perform a process that does not allow the cut surface to come into contact with water. Therefore, in general, in a paper / pulp container, a process of curling the lip portion outward is performed at the time of molding the container by utilizing the thinness and flexibility of the container. This minimizes contact of the paper inside with water or water vapor. In addition, since the lip is curled, the mouth feel is good. However, when the lip is curled, for example, when sealing is performed with a lid material, the sealing width is narrowed, so that poor sealing of the lid material is likely to occur.
[0005]
However, any of the above plastic containers and paper / pulp containers has various problems as described below in order to be used as a disposable container.
[0006]
First, a plastic container such as a container made of polystyrene causes a problem that an extremely high temperature is generated during the incineration process and damages the incinerator or produces by-products of environmental pollutants such as dioxins. Further, even if a plastic molded product is landfilled, the plastic is hardly decomposed in the natural environment, so it is impossible to refill the plastic at the place where it was once landfilled. Moreover, since the amount of waste has been increasing in recent years, it is becoming more difficult every year to secure landfill sites. In addition, since the plastic moldings are not easily decomposed, they can pollute the natural environment continuously and for a long time.
[0007]
On the other hand, paper and pulp molded products are easier to incinerate and decompose in the natural environment, and are superior to plastic molded products in this respect. However, the trees used as raw materials for paper and pulp have a long growth cycle, and the consumption of a large amount of paper and pulp greatly reduces forest resources. Decreasing forest resources not only severely destroys the local environment, but also, on a large scale, significantly impairs the ability of forests to absorb carbon dioxide and increases global warming by increasing atmospheric carbon dioxide. It will also spur the transition.
[0008]
Therefore, in recent years, containers that can be biodegraded using microorganisms have been developed and are in the spotlight. In this biodegradable container, a molded product is molded using natural polymers such as various biodegradable plastics and starch as a main raw material, so that disposal is easy and the occurrence of the various problems described above is avoided. Is possible.
[0009]
As the biodegradable molded container, for example, the present inventors have proposed a biodegradable molded product described in International Publication No. WO 02/22353 A1.
[0010]
In WO 02/22353 A1 described above, a biodegradable foamed molded product molded into a predetermined shape mainly composed of starch and a derivative thereof, and a biodegradable plastic adhered to the surface of which is mainly composed of There has been proposed a biodegradable molded product comprising a coating film having the following.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, as a result of further study for practical use of the biodegradable molded product disclosed in WO 02/22353 A1 proposed by the inventors of the present invention, depending on the application, water resistance and moisture resistance may be poor. I found it. For example, depending on the method for producing the biodegradable molded article, the biodegradable foam molded article may be partially exposed. For example, when the biodegradable foam molded article covered with the covering film is cut at the lip, the biodegradable foam molded article is exposed in the lip section. In such a case, when the biodegradable molded article is used, for example, as a food container having a lot of contact with water or water vapor, the biodegradable foam molded article is exposed at the lip portion of the container surface. The part may come into contact with water or water vapor, and the container may be softened or deformed. Therefore, when the biodegradable molded container is used, for example, as a container for food, it is preferable to further improve the water resistance. However, since this biodegradable molded container is not a thin and flexible material such as made of paper or pulp, it is difficult to curl the lip to improve water resistance and moisture resistance.
[0012]
Accordingly, there is a need for a biodegradable molded container and a method for producing the same, which can more reliably prevent the exposure of the biodegradable foam material and can be suitably used in the presence of water.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above problems, and as a result, have found a method of treating the exposed lip portion of the biodegradable molded container, and have completed the present invention.
[0014]
That is, in order to solve the above problems, the method for producing a biodegradable molded container of the present invention provides a biodegradable foam molded article molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component. What is claimed is: 1. A method for producing a biodegradable molded container comprising a plastic as a main component and a coated film having at least hydrophobic property attached thereto, wherein the biodegradable foamed molded product at a lip portion of the biodegradable molded container is provided. Is characterized by including an adhesion step of adhering at least a hydrophobic lip covering film which is mainly composed of biodegradable plastic and covers at least the exposed portion.
[0015]
The lip portion means, for example, simultaneously with molding of a biodegradable foamed molded product (hereinafter referred to as a foamed molded product), or after molding a foamed molded product, and then applying the surface of the foamed molded product to a biodegradable plastic. In the molded container covered with a coating film having at least hydrophobicity as a main component, a portion where the foamed molded product is exposed, which corresponds to an end of the coating film, and its vicinity are shown.
[0016]
Further, the lip covering film is a film for covering the lip of the molded container. The lip portion covering film is mainly composed of biodegradable plastic and has at least hydrophobic properties, and may be the same as the above-mentioned covering film or may be different.
[0017]
Specifically, the bonding means, for example, bonding the lip covering film by applying heat or using a biodegradable adhesive so as to cover the foam molded product of the lip. It is. That is, the bonding according to the present invention refers to welding, fusion, bonding with an adhesive, and the like. In addition, as a specific method of the above-mentioned welding and fusion, a heat seal, an impulse seal, a high-frequency seal, and the like can be given.
[0018]
The foamed molded product contains starch or a derivative thereof as a main component. Therefore, when water or water vapor comes into contact with the foamed molded product, starch or a derivative thereof contained in the foamed molded product may be eluted, or the molded container may absorb water or moisture, and may be softened or deformed. .
[0019]
According to the above configuration, the lip portion of the molding container, that is, the foam molded product exposed on the lip portion is covered with the lip portion covering film, so that the foam molded product comes into contact with water or water vapor. Can be prevented. Thereby, softening and deformation of the molding container due to contact of the foam molded product with water or steam can be prevented, and starch elution can be prevented. Therefore, for example, it is possible to manufacture a molded container that can be suitably used even in an environment with a large amount of water or water vapor, such as a use for putting food.
[0020]
Further, since the lip portion covering film is adhered to the lip portion, the lip portion can be rounded. Therefore, for example, when the molded container manufactured by the above-mentioned manufacturing method is used for food use, it is possible to provide a molded container that is more palatable than before.
[0021]
Further, by covering the lip portion with the lip portion covering film, the lip portion covering film is brought into contact with both sides (inside and outside surfaces) of the lip portion, that is, in the vicinity of the exposed biodegradable foamed molded product. The film is doubled on both sides of the lip portion because the film overlaps and is adhered to the attached covering film. Thereby, the strength of the lip can be improved.
[0022]
In addition, the edge of the covering film covering the foam molded article can be covered. For this reason, it is possible to prevent the coating film and the foamed molded product from peeling (delamination).
[0023]
Further, the lip portion covering film may be a film different from the covering film covering the foam molding. In this case, for example, the characteristics of the molded container can be further improved by using a lip covering film having properties such as easy peelability and strong adhesiveness.
[0024]
The method for producing a biodegradable molded container according to the present invention further comprises, before the bonding step, a step of coating a tubular lip portion covering film on at least the lip portion of the biodegradable molded container; It is more preferable to perform a heating step of heat shrinking the film.
[0025]
Here, the lip portion covering film is a film that contracts when heat is applied. According to the above configuration, by using the tubular lip portion covering film, the lip portion can be easily covered, so that the processing of the lip portion can be performed in a short time.
[0026]
Further, the method for producing a biodegradable molded container of the present invention further includes, before the bonding step, a covering step of covering a tubular lip portion covering film on at least the lip portions of the plurality of biodegradable molded containers, It is more preferable to perform a heating step of thermally shrinking the lip covering film and a separating step of separating the lip covering films covering the lips of the plurality of biodegradable molding containers from each other.
[0027]
The term “separation” includes separation and cutting.
[0028]
According to the above configuration, after covering the lip portions of the plurality of molded containers with the lip portion covering film, by heat shrinking, the lip portion covering films can be fixed to the lip portions of the plurality of containers at once. . Thereby, the lip portion of the molded container can be efficiently processed.
[0029]
The method for producing a biodegradable molded container of the present invention further comprises a step of winding a tape-shaped lip covering film around the lip of the biodegradable molded container before the bonding step. Is more preferred.
[0030]
According to the above configuration, by winding the tape-shaped lip covering film along the lip, the exposed biodegradable foamed molded product can be more reliably covered.
[0031]
Furthermore, since the tape-shaped lip covering film only needs to be wound along the lip, it can be applied to various lip-shaped containers.
[0032]
In addition, when processing the excess coating film generated when attaching the coating film to the foamed molded product to form a tape-shaped lip portion coating film, the excess coating film can be used, so that the biodegradable The cost of the molded container can be reduced.
[0033]
Further, for example, when a lip portion covering film having a larger thickness than that of the above-mentioned covering film is used, the strength of the lip portion can be further improved.
[0034]
Also, lip covering films of various widths can be used. Therefore, it is easy to adjust the width covering the lip portion according to the application.
[0035]
The winding step may be performed before the bonding step, or the winding step may be performed simultaneously with the bonding step. When the winding step and the bonding step are performed at the same time, the working time can be shortened, so that the production efficiency can be increased.
[0036]
The method for producing a biodegradable molded container according to the present invention further comprises coating the inside surface of the lip portion with a lip portion having substantially the same shape as the inside surface and a size larger than the width of the inside surface. After the film is bonded, it is more preferable that the lip covering film is bonded to the outer surface of the lip.
[0037]
The inside surface of the lip portion is the surface of the lip portion inside (on the side where contents are put) the molded container. According to the above configuration, since the lip portion covering film is adhered to the inner surface without being thermally shrunk, a flat (flat) inner surface can be formed. Further, the entire inner surface of the lip portion can be easily covered. Thus, there is no seam between the lip covering film and the covering film on the inner surface of the lip. Therefore, by producing a molded container by the above method, a more palatable molded container can be obtained.
[0038]
The method for producing a biodegradable molded container according to the present invention comprises, in order to solve the above-mentioned problems, forming a biodegradable plastic into a biodegradable foam molded article molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component. A method for producing a biodegradable molded container to which a coating film having at least hydrophobic properties is adhered as a main component, wherein a lip portion of a biodegradable molded container to be produced is finally obtained in a desired size. A molding step of molding larger than the above, a removing step of removing the biodegradable foamed molded product of the lip portion larger than the finally required size, and an exposed portion of the biodegradable foamed molded product in the lip portion. It is characterized by including a covering step of covering with a covering film, and a film bonding step of bonding the covered film.
[0039]
The final size of the lip indicates the size of the lip of the finally produced biodegradable molded container.
[0040]
With the above configuration, when manufacturing the molded container, the lip portion is molded to be larger than the size finally required. Then, a portion of the lip portion where the foam molding is exposed is covered with a lip portion covering film larger than the size finally required. Thereby, the exposed portion of the foamed molded product can be completely covered with the covering film, and therefore does not come into contact with water or water vapor. Accordingly, it is possible to provide a molded container having improved water resistance and moisture resistance. Further, since the lip portion is covered with the covering film, for example, even when the above-mentioned molded container is used as a food container in which the mouth is in direct contact, the mouth feel is better than before.
[0041]
Further, in the above configuration, since the end portion of the covering film covering the foamed molded product can be used as it is, no extra cost is required. When the end of the coating film covering the inner surface of the lip portion is directly adhered to the coating film on the outer side of the lip portion to cover the foam molded product, the end of the coating film is placed on the front side of the container (inside the lip portion). There is no step. Thus, for example, even when the container is sealed with a lid material, the container can be easily sealed. Further, when the lid material is peeled off, the processed film of the lip portion is hardly peeled off.
[0042]
The biodegradable molded container of the present invention, in order to solve the above problems, a biodegradable foam molded article molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component, a biodegradable plastic as a main component A biodegradable molded container to which a coating film having at least hydrophobic property is adhered, wherein the lip portion of the biodegradable molded container has at least hydrophobic property mainly composed of a biodegradable plastic. It is characterized by being covered with a lip portion covering film.
[0043]
According to the above configuration, since the lip portion of the molded container is adhered with the lip portion covering film, it is possible to prevent the foam molded product mainly composed of starch or its derivative from coming into contact with water or steam. Can be. Therefore, it is possible to prevent the foamed molded product from being softened or deformed due to the dissolution of starch from the molding container or the entry of water or steam from the lip portion into the molding container.
[0044]
Also, by bonding the lip with a lip covering film, for example, when the container is used as a container in which the mouth comes into direct contact with the molded container, the mouth feel is better than a conventional molded container.
[0045]
The biodegradable molded container of the present invention is, in order to solve the above-described problems, a biodegradable foam molded article molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component, and the biodegradable foam molded article. A biodegradable molded container to which a coating film having a biodegradable plastic as a main component and having at least hydrophobicity is adhered, wherein the lip portion of the biodegradable molded container is It is characterized by being covered with.
[0046]
According to the above configuration, since the lip portion of the molding container is covered with the covering film, it is possible to prevent the foamed molded product mainly composed of starch or a derivative thereof from coming into contact with water or steam. Therefore, it is possible to prevent the foamed molded product from being softened or deformed due to the dissolution of starch from the molding container or the entry of water or steam from the lip portion into the molding container.
[0047]
Also, by covering the lip portion with a covering film, for example, when used as a food container, it is more palatable than a conventional molded container.
[0048]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[Embodiment 1]
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
[0049]
(Biodegradable molded container)
The biodegradable molded container according to the present embodiment has a biodegradable plastic as a main component on a surface of a biodegradable foamed molded product molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component, and has at least a hydrophobic property. A biodegradable molded container to which a coating film having a biodegradable plastic is attached, wherein the lip portion of the biodegradable molded container has at least hydrophobic property mainly composed of a biodegradable plastic. This is a configuration covered with a lip portion covering film.
[0050]
The lip portion means, for example, simultaneously with molding of a biodegradable foamed molded product (hereinafter referred to as a foamed molded product), or after molding a foamed molded product, and then applying the surface of the foamed molded product to a biodegradable plastic. In the molded container covered with a coating film having at least hydrophobicity as a main component, a portion where the foamed molded product is exposed, which corresponds to an end of the coating film, and its vicinity are shown.
[0051]
Specifically, as an example of the molded container, a bowl-shaped container (hereinafter referred to as a bowl-shaped container) is given. The bowl-shaped container is formed by covering the surface of the container body, which is the foamed molded product, with the surface thereof. And a covering film which is directly adhered in close contact. Alternatively, the bowl-type container may include an adhesive layer interposed between the container body and the covering film, and for attaching the covering film to the surface of the container body.
[0052]
(Biodegradable molded foam)
The foamed molded product serving as the main body of the molded container according to the present embodiment contains starch or a derivative thereof as a main component, and is made by foaming these molding materials. The method of foaming is not particularly limited, but specifically, it is more preferable that the foam is formed by steam foaming.
[0053]
The starch used as the main raw material of the molding raw material is not particularly limited. For example, starch easily obtained from agricultural products produced worldwide as main grains such as potato, corn (corn), tapioca, rice, wheat and sweet potato can be suitably used. The starch may be manufactured from a specific agricultural product, or may be a mixture of a plurality of agricultural products.
[0054]
The above-mentioned starch derivative refers to a starch modified in a range that does not inhibit biodegradability, and specifically includes, for example, pregelatinized starch, cross-linked starch, and modified starch. Further, a mixture of the unmodified starch and the starch derivative may be used. Therefore, in a broad sense, the starch in the present invention includes starch that has not been modified at all (starch in a narrow sense), derivatives of the above-mentioned starch, and mixtures thereof. In the following description, "starch" refers to starch in a broad sense unless otherwise specified.
[0055]
In addition, the molding raw material may contain various additives in addition to the starch. Specific examples of the additives include a bulking agent, a strength adjuster, a plasticizer, an emulsifier, a stabilizer, a release agent, a homogeneity adjuster, a humectant, a handling adjuster, a conductivity adjuster, and a dielectric loss adjuster. Agents, swelling agents, coloring agents and the like.
[0056]
These additives improve the production efficiency of the above-mentioned molded container, or have an advantage in the production process such as avoiding problems in the production process, or improve the quality of the molded container obtained, or There are advantageous molded containers that are finished products such as reducing the cost of the container. These additives are not particularly limited as long as they do not significantly reduce the quality of the foamed molded product and the molded container.
[0057]
(Coating film)
In the molded container according to the present invention, a covering film made of a biodegradable plastic is attached to the surface of the foam molded article. Since this coating film has at least hydrophobicity, it can impart at least water resistance and moisture resistance to the foamed molded article by sticking to the foamed molded article. Further, it is more preferable that the coating film further provides gas barrier properties, heat insulation properties, abrasion resistance, improvement in strength, flexibility, and the like.
[0058]
In particular, when the molded container according to the present invention is used for a highly sealed storage container or the like, it is necessary to avoid oxidation or moisture absorption of the contents contained therein, so that the coating film can impart gas barrier properties. It is very preferable that the material has a gas barrier property.
[0059]
In particular, when the molded container according to the present invention is used for a cup noodle container or the like, it is necessary to avoid deformation or melting of the molded container due to the heat of the contents contained therein. It is preferable to have the property. Specifically, the coating film preferably has a softening start temperature of 130 ° C or higher, more preferably 150 ° C or higher. Further, the coating film preferably has a melting point of 170 ° C. or higher, more preferably 200 ° C. or higher. Furthermore, it is particularly preferable that the coating film has a softening start temperature of 130 ° C. or higher and a melting point of 170 ° C. or higher, and a softening start temperature of 150 ° C. or higher and a melting point of 200 ° C. or higher. Is most preferred. Thus, deformation and melting of the molded container due to heat, such as heat of an object accommodated therein, can be avoided.
[0060]
The raw material of the coating film is not particularly limited as long as it can exhibit biodegradability and at least water and moisture resistance after being attached to the surface of the foam molded article, preferably a gas barrier property. Not something.
[0061]
Specifically, for example, 3-hydroxybutyric acid-3-hydroxyvaleric acid copolymer, poly-p-hydroxybenzaldehyde (PHB), polybutylene succinate (PBS), polycaprolactone (PLC), cellulose acetate (PH) ) Polymer, polyethylene succinate (PESu), polyester amide, modified polyester, polylactic acid (PLA), Matterby (registered trademark, Novamont, Italy): Polyvinyl alcohol resin or fat containing starch as a main component and having biodegradability And a material known as "biodegradable plastic" such as a cellulose-chitosan composite. These raw materials may be used alone or in combination of two or more. In addition, auxiliary materials such as a biodegradable plasticizer and a filler may be added to these biodegradable plastics.
[0062]
Further, starch may be mixed with each of the above-mentioned raw materials (biodegradable plastic) to form a coated film. In this case, the mixing ratio of the biodegradable plastic to starch is not particularly limited as long as various functions such as hydrophobicity of the coating film are not reduced. For example, a mixing ratio of about 1: 1 by weight is used. Can be preferably used.
[0063]
In addition, various additives may be added to the coating film. Specific additives include, for example, colorants, additives that can improve water resistance and moisture resistance, gas barrier properties, and the like, and additives that improve various properties in softening at the time of application, but are particularly limited. It is not done.
[0064]
The thickness (thickness) of the coating film is not particularly limited, but as long as the film or sheet is in a range of 0.01 mm or more and several mm or less before being attached to the foamed molded product. Good.
[0065]
(Production method of biodegradable molded container)
A method for manufacturing a molded container according to the present embodiment will be described. The method for producing a molded container according to the present embodiment comprises: a biodegradable foam molded article molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component; and a biodegradable foam molded article on the surface of the biodegradable foam molded article. What is claimed is: 1. A method for producing a biodegradable molded container, comprising a plastic as a main component and a coated film having at least hydrophobic property, wherein a biodegradable foamed molded product at a lip portion of the biodegradable molded container is provided. Is a method including a bonding step of bonding a lip covering film, which is mainly composed of biodegradable plastic and has at least hydrophobicity, so as to cover the exposed portion of the lip.
[0066]
In this molded container, a plurality of the above-mentioned coated films are adhered to the surface of a foam molded product mainly composed of starch and a derivative thereof which is easily biodegradable, simultaneously with or after firing.
[0067]
As the molding method according to the present embodiment, specifically, for example, (1) after the coating film and the molding raw material are simultaneously placed in a molding die, and the coating film is attached to the foam molded product surface simultaneously with firing, (2) a method in which a molding material is put into a molding die, a foamed molded product is baked, a coated film is attached to the surface, and then the surplus film is cut out. The lip portion of the molded container at an intermediate stage produced by these production methods partially exposes a foam molded product that is easily dissolved in water.
[0068]
Therefore, by using these manufacturing methods, the lip portion of the molded container obtained in the middle stage is further improved in water resistance and moisture resistance by a treatment as described below. Can be manufactured.
[0069]
(Lip treatment method)
In the molded container according to the present embodiment, the exposed portion of the foam molded article in the lip portion is covered with the lip portion covering film. The lip portion covering film is not particularly limited as long as it is a film containing a biodegradable plastic as a main component and having at least a hydrophobic property. It is more preferable to select a film suitable for strength and the like. Specific examples of the lip covering film include the same as the above-mentioned covering film. The lip covering film is more preferably a film that shrinks when heated, and specifically, for example, an inflation film, a non-stretched film, a shrink film, or the like is suitably used.
[0070]
Hereinafter, an example of a method of covering the lip portion with the lip portion covering film will be described. The method of covering the lip with the lip covering film is not limited to the method described below.
[0071]
(First method)
In the first method, a lip portion covering film (hereinafter, referred to as a film) to be used is processed into a tubular shape, and the tubular film is covered with a molding container having a plurality of untreated lip portions. This is a method of fixing by heating, separating the films from each other, and then bonding the films to a molding container. Specifically, before the bonding step, a coating step of covering the lip portions of the stacked biodegradable molded containers with the tubular lip covering film, a heating step of thermally shrinking the film, And separating the lip covering films covering the lip portions of the plurality of biodegradable molded containers from each other.
[0072]
As the film, it is more preferable to use a film adhered in a cylindrical shape, or to use a film formed into a cylindrical shape, for example, a seamless blown film injected from a ring-shaped die.
[0073]
Specifically, description will be given with reference to FIGS. 1 (a) to 1 (g). First, a plurality of molded containers having unprocessed lip portions (hereinafter, referred to as unprocessed lip portion containers) are stacked. At this time, the overlapping directions may be, for example, all the same. Next, as shown in FIG. 1A, a cylindrical film 20 having a diameter larger than the maximum diameter of the lip-untreated container 10 is placed on the lip-untreated container 10 in which a plurality of lip parts are stacked (coating step). At this time, the tubular film 20 only needs to cover all the lip portions 11 of the plurality of stacked lip portion untreated containers 10.
[0074]
Then, as shown in FIG. 1 (b), by passing a plurality of lip-untreated containers 10 covered with a tubular film 20 through a shrink tunnel (heating furnace), the periphery of each lip-untreated container 10 is formed. The tubular film 20 is fixed by heat shrinkage (heating step). The method of fixing the tubular film 20 around the untreated containers 10 by heat shrinking is not limited to the method of passing through the shrink tunnel, but, for example, blowing hot air. Thereby, the cylindrical film 20 may be fixed.
[0075]
Next, as shown in FIG. 1C, the film 20 between the lip portion untreated containers 10 is cut (separation step). Thereby, as shown in FIG. 1D, the lip portions 11 of the respective lip-untreated containers 10 are covered with the film 20. At this time, as shown in FIG. 1E, the cross section of the lip portion 11 is covered with the film 20 around the lip portion 11. At this time, the film 20 is not bonded to the lip portion 11.
[0076]
Then, as shown in FIG. 1 (f), after each lip portion untreated container 10 is passed through the shrink tunnel again, the film 20 is bonded to the lip portion 11 by heat sealing (bonding step). Specific examples of the heat seal include an impulse seal and a high-frequency seal. Thereby, as shown in FIG. 1G, a molded container in which the lip portion 11 is bonded with the film 20 can be manufactured.
[0077]
By using the first method, the lip portions 11 of the plurality of untreated lip portions 10 can be processed at one time.
[0078]
In the above description, the processing of the lip portion is performed by stacking a plurality of molding containers. However, the above-described processing of the lip portion may be performed using only one molding container. In this case, it is only necessary to cover the lip portion 11 of the unprocessed lip portion container 10 with the tubular film 20, so that there is no need to perform a separation step. In the case where the lip portion is processed in a state where a plurality of molded containers are stacked, production efficiency can be improved.
[0079]
In the above-mentioned covering step, all of the plurality of containers may be covered with the film 20, or only the lip portion may be covered with the film 20.
[0080]
In the above-mentioned bonding step, the film is bonded to the covering film by welding, but the bonding is not particularly limited, and the film may be bonded using a biodegradable adhesive or the like. The adhesive will be described later.
[0081]
Further, the separation of the plurality of molded containers may be performed after the above-described separation step, or may be performed after the above-mentioned bonding step is completed.
[0082]
(Second method)
The second method is a method in which a film 20 processed into a tape shape (ribbon shape) is wound around the lip-untreated container 10, and then the film 20 is bonded. Specifically, a method of performing a winding step of winding a tape-shaped lip covering film around the lip of the biodegradable molded container before the bonding step.
[0083]
The method for processing the film 20 into a tape shape is not particularly limited. The thickness of the film 20 is not particularly limited as long as it can cover the foamed product exposed at the lip portion 11. Thus, it may be set appropriately.
[0084]
Specifically, description will be given with reference to FIGS. 2 (a) to 2 (e). First, as shown in FIG. 2A, the film 20 processed into a tape shape is fixed to a part of the lip portion 11, and the film 20 is wound around the lip portion 11 by rotating the unprocessed lip portion container 10. Attach (winding process). At this time, the cross section of the lip portion 11 is such that only a part of the film 20 is in contact as shown in FIG.
[0085]
As a method of fixing the film 20 to a part of the lip portion 11, specifically, for example, a method of fixing with a heat seal or a biodegradable adhesive or the like is not particularly limited.
[0086]
Then, the uncoated lip container 10 covered with the film 20 is passed through a shrink tunnel, whereby the film 20 is thermally contracted, and the film 20 is fixed to the lip portion 11 of the uncoated lip container 10 (heating). Process). In the heating step, the method of fixing the film 20 to the lip portion 11 of the lip-untreated container 10 is not limited to the method of passing the film through the shrink tunnel, for example, by blowing hot air. The film 20 may be fixed. At this time, as shown in FIG. 2C, the cross section of the lip 11 has the film 20 covering the lip 11, but the film 20 is not bonded to the lip 11.
[0087]
Then, as shown in FIG. 2D, the film 20 covering the lip portion 11 is bonded to the lip portion 11 by heat sealing (bonding step). Specific examples of the heat seal include an impulse seal and a high-frequency seal. Thereby, as shown in FIG. 2E, a molded container in which the lip portion 11 is adhered with the film 20 can be manufactured.
[0088]
The adhesive is not particularly limited as long as it has biodegradability and can bond the film 20 to the lip portion 11. Specifically, for example, for example, Aqueous adhesives such as natural glues and binders made mainly of starch and protein, and mixtures of these with PVA (polyvinyl alcohol); hardly soluble or insoluble in water, and solidified by heat denaturation Protein; low melting point biodegradable plastic (generally synthetic) that can be melted below the melting point of the film 20, and a low melting point adhesive such as a mixture thereof; a thermosetting adhesive having fluidity at room temperature; Is mentioned.
[0089]
In the winding step, the untreated lip container 10 is rotated to wind the ribbon-shaped film 20. For example, the untreated lip container 10 is fixed, and the film 20 is lipped. The film 20 may be wound by turning around the untreated container 10.
[0090]
In the winding step, the film 20 may be wound around the lip portion 11 using a biodegradable adhesive. Specifically, for example, the adhesive may be applied to one surface (the surface to be wound) of the film 20 and the film 20 may be wound around the lip portion 11. Alternatively, the adhesive may be applied to the lip portion 11 in advance, and the film 20 may be wound.
[0091]
In the bonding step in the second method, the films are bonded by heat sealing. For example, the films may be bonded together with the above adhesive, or the films may be bonded only with the adhesive. May be.
[0092]
In addition, in the second method, as shown in FIGS. 3A to 3D, when performing the winding step, the film 20 is bent and fixed along the lip portion 11, and the remaining film is fixed. By winding the portion, the heating step can be omitted. Specifically, as shown in FIG. 3A, in the winding step, the film 20 is fixed so as to cover a portion of the lip portion 11 where the biodegradable foamed molding is exposed. Then, the lip portion untreated container 10 is rotated, and the ribbon-shaped film 20 is wound. As a result, as shown in FIG. 3B, the film 20 is wound around the lip portion 11 so as to cover the exposed portion of the biodegradable foam. Then, as shown in FIG. 3C, the film 20 covering the lip portion 11 is bonded to the lip portion 11 by heat sealing (bonding step). Thereby, as shown in FIG. 3D, a molded container in which the lip portion 11 is bonded with the film 20 can be manufactured.
[0093]
As described above, by fixing the film 20 along the lip portion 11 in the winding step, the heating step can be omitted, so that the processing of the lip portion 11 can be accelerated. Therefore, the production efficiency of the molded container can be increased.
[0094]
(Third method)
The third method is a method of bonding the film 20 processed in a tape shape (ribbon shape) while winding the film 20 around the lip-untreated container 10. The tape-shaped film 20 may be the same as the film 20 used in the second method.
[0095]
Specifically, description will be given with reference to FIGS. 4 (a) to 4 (c). First, as shown in FIG. 4A, the film 20 is fixed to a part of the lip portion 11. As a method of fixing the film 20 to a part of the lip portion 11, specifically, for example, a method of fixing with a heat seal or a biodegradable adhesive or the like is not particularly limited. Note that the adhesive described in the second method may be used as the adhesive.
[0096]
Then, as shown in FIG. 4B, the film 20 is wound around the lip portion 11 while rotating the lip-untreated container 10, and the wound film 20 is sandwiched between heat rollers. Adhere (adhesion process). Thereby, as shown in FIG. 4C, a molded container in which the lip portion 11 is adhered with the film 20 can be manufactured.
[0097]
In the bonding step of the third method, an example in which the film 20 is bonded using a heat roller has been described. However, as described in the winding step of the second method, for example, A biodegradable adhesive may be applied to one surface (the surface to be wound) of the film 20. Alternatively, the adhesive may be applied to the lip portion 11 around which the film 20 is wound. Further, the film may be bonded only with the above adhesive.
[0098]
(Fourth method)
In the fourth method, a film 20 having substantially the same shape and size as the lip portion 11 is bonded to the inner surface of the lip portion 11, and then the film 20 is bonded to the outer surface of the lip portion 11. It is. Here, the film having substantially the same shape and size as the shape of the lip portion 11 refers to a film having substantially the same shape as the lip portion 11 of the molded container, and the width of one surface of the lip portion 11. It is a film that is larger than the film and is large enough to cover the exposed portion of the foamed molded product and roll around to the other surface of the lip portion 11.
[0099]
The lip portion 11 has an inner surface and an outer surface. Specifically, the inner surface (sometimes referred to as the top surface of the molding container) is the surface of the lip portion 11 inside the molding container (on the side where contents are put). On the other hand, the outer surface is the surface of the lip portion 11 outside the container (surface of the container).
[0100]
In the following description, a bowl-shaped container in which the surface of the lip portion 11 of the molded container is annular is described, but the shape of the molded container is not particularly limited. Further, an example in which the lip 11 protrudes outside the container will be described.
[0101]
Specifically, description will be given with reference to FIGS. 5 (a) to 5 (f). First, as shown in FIG. 5A, a film 20 processed into a ring shape is placed on the inner surface of the lip portion 11 of the untreated lip portion container 10. At this time, as shown in FIG. 5B, the film 20 is placed on the lip portion 11 and a part of the film 20 protrudes from the lip portion 11 to the outside of the container. A known method may be used as a method of processing the film into a ring shape, and is not particularly limited.
[0102]
Then, as shown in FIG. 5C, the film 20 placed on the lip portion 11 is bonded (first bonding step). As a method of bonding the film 20 in the first bonding step, specifically, for example, a method of bonding using an impulse seal, a high-frequency seal, a biodegradable adhesive, or the like can be used. Note that the adhesive described in the second method may be used as the adhesive.
[0103]
Next, the unexposed lip container 10 in which the film 20 is adhered to the inner surface of the lip portion 11 is passed through a shrink tunnel, so that the film 20 covers the exposed portion of the foam molded product. The method of covering the exposed portion of the foam molded article is not limited to the method of passing the foam molded article through the shrink tunnel. For example, by exposing the foam molded article to the film 20 by blowing hot air. May be covered.
[0104]
Then, as shown in FIG. 5E, the outer surface of the lip portion 11 (sometimes referred to as the back side of the lip portion) is bonded using the film 20 (second bonding step). Thereby, as shown in FIG. 5F, a molded container in which the lip portion 11 is bonded with the film 20 can be manufactured.
[0105]
In the above description, first, the film 20 is bonded to the inner surface of the lip, and then the outer surface of the lip is bonded. However, either order may be applied first. For example, the outer surface of the lip portion 11 may be first bonded, and then the inner surface of the lip portion 11 may be bonded. By adhering the film 20 to the inner surface of the lip portion 11 first, a flat top surface without wrinkles or steps can be formed. For example, when sealing with a lid material or the like, good sealing properties can be obtained. It is possible to give. For this reason, it is more preferable that the film 20 is first adhered to the inner surface.
[0106]
The shape of the film 20 may be appropriately changed depending on the shape of the molded container to be manufactured. For example, when the lip portion 11 of the molded container to be manufactured is square, the film 20 may be processed into a square shape similarly to the lip portion 11 described above.
[0107]
As described above, by processing the lip portion 11 by the first to fourth methods, the molded container according to the present invention can be manufactured. In this molded container, since the lip portion 11 is covered with the film 20, the foam molded product is not exposed. Therefore, since the foam molded article can be prevented from coming into contact with water or steam, the water resistance and moisture resistance can be further improved, and for example, the foam molded article comes into contact with water or steam. Thereby, the molded container is not softened or deformed.
[0108]
In addition, the method for manufacturing a molded container according to the present embodiment is particularly effective when the lip portion is formed so as to be inclined outward from the opening of the molded container as shown in FIGS. It is suitable. When the lip is formed so as to extend outward from the opening of the molding container, (1) the lid is easily sealed, (2) the strength of the molding container can be increased, (3). There are advantages such as easy holding. Regarding the above item (1), when the molded container is used for food applications such as cup noodle containers, the molded container may be sealed with a lid material. In this case, since the lip has a shape that spreads out of the molded container, the lid is easily sealed. Regarding the above (2), by forming the lip portion in an outwardly extending shape, the strength around the opening of the molding container can be increased, so that the opening can be suppressed from being distorted. Regarding the above (3), by forming the lip portion outwardly, the shape of the molded container becomes easy to hold.
[0109]
The shape of the lip is not particularly limited.In addition to the above-mentioned shapes, for example, a shape in which the lip is not inclined from the opening, or a shape in which the lip extends inward from the opening of the molding container. The shape may be formed to be inclined. In addition, the opening indicates the upper surface of the molded container.
[0110]
Also, when the above-mentioned molded container is used as a container for putting food, for example, by directly putting a mouth on a container such as cup noodles, the lip portion 11 is covered with a film 20, and the lip portion 11 is formed by the film 20. The roundness is formed at the edge of the container, and the mouthfeel is good. Also, for example, when the molding container is sealed with a lid material or the like, and when the lid material is removed from the molding container, the lip portion 11 is covered with the film 20 so that the lip portion 11 is attached to the foam molding. The cover sheet does not come off.
[0111]
Further, in the above method, the thickness of the film covering the lip portion 11 can be easily changed, so that, for example, by using a relatively thick film to cover the entire surface of the lip portion, the mouth feel is further improved. can do.
[0112]
The various conditions, such as the heating temperature of the shrink tunnel and the heating conditions of the impulse seal, described in the method for treating the lip 11 are not particularly limited. What is necessary is just to set suitably according to the kind of a film and the film 20, the shape of a shaping container, etc.
[0113]
Further, for example, the above-described processing method of the lip portion 11 may be performed a plurality of times. Specifically, for example, after performing the first method, the second method may be performed.
[0114]
[Embodiment 2]
The following will describe another embodiment of the present invention with reference to FIGS. For the sake of convenience, members having the same functions as those described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0115]
The method for producing a biodegradable molded container according to the present embodiment comprises, on the surface of a biodegradable foamed molded product molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component, a biodegradable plastic as a main component, A method for producing a biodegradable molded container to which a coating film having at least hydrophobic property is attached, wherein a lip portion of the produced biodegradable molded container is molded to be larger than a finally required size. Forming step, a removing step of removing the biodegradable foamed molded product of the lip portion larger than the finally required size, and covering an exposed portion of the biodegradable foamed molded product in the lip portion with a covering film. The method includes a coating step and a film bonding step of bonding the covered film.
[0116]
That is, the biodegradable molded container according to the present embodiment includes a biodegradable foam molded product molded into a predetermined shape mainly containing starch or a derivative thereof, and a biodegradable foam molded product on the surface of the biodegradable foam molded product. What is claimed is: 1. A biodegradable molded container comprising a degradable plastic as a main component and a coating film having at least hydrophobic property attached thereto, wherein a lip portion of the biodegradable molded container is covered with the coating film. It is a configuration that has been implemented.
[0117]
Hereinafter, a configuration in which a lip portion is treated using a coating film covering a biodegradable foam molded product will be described.
[0118]
(Fifth method)
The fifth method is a method of processing the lip portion as described below. That is, first, a lip portion of a biodegradable molded container whose lip portion is untreated (hereinafter, referred to as a molded container) is formed larger than a lip portion of a molded container to be finally manufactured. The difference (difference) between the lip portion and the lip portion of the molded container to be finally manufactured is defined as the biodegradable foamable molded product (hereinafter referred to as a foamed molded product) and the coating film on the outside (back side) of the lip portion. Remove. Then, the covering film on the inner side (top surface) of the lip portion, which is the difference between the formed lip portion and the lip portion of the finally manufactured molded container, that is, the lip portion covering the removed foam molded product Is used to cover the exposed biodegradable foam molding.
[0119]
Specifically, description will be given with reference to FIGS. 6 (a) to 6 (f). As shown in FIG. 6A, when producing a molded container 10 having an untreated lip (hereinafter, referred to as a lip-untreated container) 10, the untreated lip 12 is formed into a molding to be finally manufactured. It is made larger than the lip 11 of the container (molding step). That is, the unprocessed lip portion 12 of the unprocessed lip portion container 10 in the above-described forming step includes a covering film that only covers the foam molded product of the lip portion 11 that is finally manufactured.
[0120]
Next, as shown in FIG. 6 (b), a coating film on the inner surface (upper side) of the untreated lip portion 12, which only covers the biodegradable foam molded product of the lip portion 11 finally manufactured. Make a notch to leave. That is, a cut is made between the unprocessed lip portion 12 and the lip portion 11. Then, as shown in FIG. 6 (c), the excess foam molded product and the outer covering film (lower side) of the untreated lip portion 12 are removed (removing step).
[0121]
Next, as shown in FIG. 6 (d), the unprocessed lip portion container 10 leaving the covering film for covering the exposed foam molded product by the above-described removing step is passed through a shrink tunnel, and the covering film is removed. By shrinking, the exposed foam molding is covered (coating step). The method of covering the exposed portion of the foam molded article is not limited to the method of passing through the shrink tunnel. For example, by blowing hot air, the foam molded article is exposed by the covering film. May be covered.
[0122]
Next, as shown in FIG. 6E, the covering film covering the exposed foamed product is bonded to the lip portion by heat sealing (film bonding step). Specific examples of the heat seal include an impulse seal and a high-frequency seal. Thereby, as shown in FIG. 6F, a molded container in which the lip portion 11 is adhered with the covering film can be manufactured.
[0123]
Note that, in the above description, the foamed molded product with the exposed lip portion is covered by using the coating film on the inner surface of the lip portion 11. With this configuration, no step can be formed on the inner surface (surface) of the molded container by the covering film. Therefore, for example, when the molded container is sealed using a lid material, sealing can be easily performed. However, the outer surface of the untreated lip portion 12 may be covered with a covering film. Specifically, in the above-mentioned removing step, a cut is made so as to leave the covering film on the outer surface of the untreated lip portion 12, and the excess foam molded product of the untreated lip portion 12 and the covering film on the inner surface are removed. do it.
[0124]
In the film bonding step, the coating film is bonded by heat sealing. However, for example, an adhesive may be used in combination, or the coating film may be bonded using only the adhesive.
[0125]
(Sixth method)
The sixth method is a method of covering an exposed foamed product with a covering film as described below. That is, first, the unprocessed lip portion of the unprocessed lip container is formed larger than the lip portion of the finally manufactured molded container, and the formed unprocessed lip portion is finally formed. Only the difference between the lip portion of the container and the foam molded product is removed. Then, using the covering film of the difference between the untreated lip portion and the lip portion of the finally manufactured molded container, that is, using the covering film covering the removed foam molded product, the exposed biodegradable It covers the foamed molded product.
[0126]
Specifically, description will be given with reference to FIGS. 7A to 7G. First, as shown in FIG. 7 (a), when producing the lip-untreated container 10, the lip is formed larger than the lip 11 of the molded container to be finally manufactured (molding step). The lip at this time is referred to as an unprocessed lip 12. That is, the unprocessed lip portion 12 of the unprocessed lip portion container 10 in the above-described forming step includes a covering film that only covers the foamed molded product where the lip portion 11 finally manufactured is exposed.
[0127]
Then, as shown in FIG. 7C, an excess foam molded product is removed (removal step). Here, the excess foam molded product is a foam molded product having a difference (difference) between the untreated lip portion 12 and the lip portion 11 of the finally produced molded container.
[0128]
Next, as shown in FIG. 7D, the coating films on the inner side and the outer side of the untreated lip portion 12 are placed on the exposed foam molded product side, that is, on the opposite sides of the facing surfaces of the coating films. Roll in so that the side surfaces (outer surfaces) match. When the above-mentioned covering films are rolled in, for example, by rolling while blowing hot air, the covering films can be rolled up easily.
[0129]
Then, as shown in FIG. 7 (e), the outer surfaces of the covering films are adhered to each other with a heat roller while the covering films are wound. Finally, as shown in FIG. 7 (f), the lip 11 is firmly bonded by heat sealing from above and below (film bonding step). Specific examples of the heat seal include an impulse seal and a high-frequency seal. Thereby, as shown in FIG. 7 (g), it is possible to manufacture a molded container in which the lip portion 11 is bonded with the covering film.
[0130]
In the above-mentioned film bonding step, the covering film is adhered by heat sealing. However, for example, an adhesive may be used in combination, or the covering film may be adhered only with the adhesive.
[0131]
As described above, the molded container according to the present embodiment is configured to cover the foamed molding with the lip portion 11 exposed using the covering film covering the foamed molding.
[0132]
Thereby, since the exposed surface of the foamed molded product can be completely covered with the covering film, there is no contact with water or water vapor. Accordingly, it is possible to provide a molded container having improved water resistance and moisture resistance. Further, since the lip portion is covered with the covering film, for example, even when the above-mentioned molded container is used as a food container in which the mouth is in direct contact, the mouth feel is better than before.
[0133]
Further, in the above configuration, since the end portion of the covering film covering the foamed molded product can be used as it is, no extra cost is required. Further, when the foam molding is covered by bonding the end of the coating film inside the lip portion to the coating film outside the lip portion as it is, no step can be formed on the front side of the container (inside the lip portion). . Thus, for example, even when the container is sealed with a lid material, it can be easily performed. Further, when the lid material is peeled off, the processed film of the lip portion is hardly peeled off.
[0134]
For example, in order to further increase the water resistance and moisture resistance of the lip portion 11, for example, after the lip portion 11 is processed by the above-described fifth method or the sixth method, the first method to The lip may be further processed using at least one of the fourth methods.
[0135]
Further, the molded container of the present invention includes a foam molded article molded into a predetermined shape and a coating film attached to the surface thereof, and the coating film has a biodegradable plastic as a main component and has at least hydrophobicity. The foamed molded product has a starch or a derivative thereof as a main component, and is formed by steam-foaming a slurry-like or dough-like molding raw material obtained by mixing water. In this case, the lip portion 11 of the molding container may be covered with a lip portion covering film 20.
[0136]
The present invention is not limited to the embodiments described above, and various modifications are possible within the scope shown in the claims, and embodiments obtained by appropriately combining technical means disclosed in different embodiments. Is also included in the technical scope of the present invention.
[0137]
【The invention's effect】
As described above, the method for producing a biodegradable molded container of the present invention comprises a biodegradable plastic as a main component so as to cover an exposed portion of the biodegradable foamed molded product in the lip portion of the biodegradable molded container. And a bonding step of bonding at least a lip covering film having hydrophobicity.
[0138]
According to the above configuration, the lip portion of the molding container, that is, the foam molded product exposed on the lip portion is covered with the lip portion covering film, so that the foam molded product comes into contact with water or water vapor. Can be prevented. Thereby, it is possible to prevent softening and deformation of the molding container due to the contact of the foam molded product with water and water vapor, and to prevent elution of starch. Further, since the lip portion covering film is adhered to the lip portion, the lip portion can be rounded. Therefore, for example, when used for food applications, it is also possible to provide a molded container that is more palatable compared to conventional ones.
[0139]
The method for producing a biodegradable molded container according to the present invention further comprises, before the bonding step, a step of covering the lip portions of the plurality of biodegradable molded containers with the tubular lip covering film, By heating the portion, a heating step of shrinking the lip coating film, and a separation step of separating the plurality of biodegradable molded containers from each other, the lip portion to the lip of the container at once The covering film can be fixed. Thereby, the lip portion of the molded container can be efficiently processed.
[0140]
The method for producing a biodegradable molded container of the present invention further comprises, before the bonding step, winding a tape-shaped lip portion covering film around the lip portion of the biodegradable molded container. Thereby, the exposed biodegradable foamed molded product can be more reliably covered.
[0141]
As described above, the method for producing a biodegradable molded container of the present invention comprises, as described above, a molding step of molding the lip portion of the produced biodegradable molded container to a size larger than the finally required size. A removing step of removing the biodegradable foamed molded product of the lip portion larger than the size to be obtained, a covering step of covering the exposed portion of the biodegradable foamed molded product in the lip portion with a covering film, And a film bonding step of bonding.
[0142]
Therefore, for example, even when the above-mentioned molded container is used as a food container in which the mouth is in direct contact, an effect is obtained that the mouthfeel is better than before.
[0143]
Further, in the above configuration, a step cannot be formed on the front side of the container (inside the lip portion). Thereby, for example, even when the container is sealed with a lid material, the container can be easily sealed.
[0144]
As described above, the biodegradable molded container of the present invention is such that the lip portion of the biodegradable molded container is covered with a lip covering film having at least hydrophobic property mainly composed of biodegradable plastic. Configuration.
[0145]
Therefore, there is an effect that the foamed molded product can be prevented from being softened and deformed due to the dissolution of starch from the molded container or the entry of water or steam from the lip portion into the molded container.
[0146]
As described above, the biodegradable molded container of the present invention has a configuration in which the lip portion of the biodegradable molded container is covered with the covering film.
[0147]
Therefore, there is an effect that the foamed molded product can be prevented from being softened and deformed due to the dissolution of starch from the molded container or the entry of water or steam from the lip portion into the molded container.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a view for explaining a method for treating a lip portion according to the present invention, wherein (a) to (d) show individual lip portions after being covered with a lip portion covering film in a plurality of stacked biodegradable molded containers. It is a perspective view explaining the method of processing the lip part of a biodegradable molded container in order, and (e)-(g) is a fragmentary sectional view explaining the above processing in order.
FIG. 2 is a view for explaining another processing method of a lip portion of the present invention, and FIG. 2 (a) is a perspective view showing a configuration of a process of winding a lip portion covering film around a biodegradable molded container; (b) to (e) are partial cross-sectional views illustrating the above processing in order.
FIG. 3 is a view for explaining another lip treatment method of the present invention, and FIG. 3 (a) is a perspective view showing a configuration of another treatment for winding a lip covering film around a biodegradable molded container. , (B) to (d) are partial cross-sectional views for sequentially explaining the above processing.
FIG. 4 is a view for explaining still another lip treatment method of the present invention, in which (a) is a configuration of a method of wrapping a lip covering film around a biodegradable molding container and treating with a hot roller. (B) to (c) are partial cross-sectional views for sequentially explaining the above processing.
FIG. 5 is a view for explaining still another lip treatment method according to the present invention, wherein (a) shows a lip covering film larger than the lip of a finally produced biodegradable molded container. It is a perspective view which shows the structure of the method of winding around a container and processing, and (b)-(f) is partial sectional drawing explaining the said process in order.
FIG. 6 is a view for explaining still another method for treating a lip portion of the present invention, wherein (a) is a perspective view showing a configuration of a biodegradable molded container to be manufactured, and (b) to (f). () Is a partial cross-sectional view for sequentially explaining the processing method of the lip portion.
FIGS. 7A and 7B are views for explaining still another lip treatment method according to the present invention, wherein FIG. 7A is a perspective view showing a configuration of a biodegradable molded container to be manufactured, and FIGS. () Is a partial cross-sectional view for sequentially explaining the processing method of the lip portion.
[Explanation of symbols]
10 Unprocessed molded container
11 Lip part
12 Untreated lip
20 film (lip covering film)

Claims

Biodegradation in which a biodegradable foamed molded product mainly formed of starch or a derivative thereof and having a biodegradable plastic as a main component and at least a hydrophobic property is adhered thereto. A method for producing a moldable container, comprising:
An adhesive for bonding a lip covering film, which is mainly composed of a biodegradable plastic and has at least a hydrophobic property, so as to cover an exposed portion of the biodegradable foam molded product in the lip of the biodegradable molded container. A method for producing a biodegradable molded container, comprising the steps of:

Before the above bonding process,
A covering step of covering the lip portion of the biodegradable molded container with a tubular lip portion covering film,
2. The method for producing a biodegradable molded container according to claim 1, wherein a heating step of thermally shrinking the lip portion covering film is performed.

Before the above bonding process,
A tubular lip covering film, a covering step of covering at least the lip of a plurality of biodegradable molded containers,
A heating step of thermally shrinking the lip portion covering film,
2. The method for producing a biodegradable molded container according to claim 1, wherein a separating step of separating the lip covering films covering the lip portions of the plurality of biodegradable molded containers from each other is performed.

The method for producing a biodegradable molded container according to claim 1, wherein a winding step of winding a tape-shaped lip covering film around the lip portion of the biodegradable molded container is performed.

After adhering a lip covering film having substantially the same shape as the inner surface and a size larger than the width of the inner surface to the inner surface of the lip, the lip covering film is attached to the lip. The method for producing a biodegradable molded container according to claim 1, wherein the container is bonded to an outer surface.

Biodegradation in which a biodegradable foamed molded product mainly formed of starch or a derivative thereof and having a biodegradable plastic as a main component and at least a hydrophobic property is adhered thereto. A method for producing a moldable container, comprising:
A molding step of molding the lip portion of the biodegradable molded container to be manufactured larger than the size finally required,
A removing step of removing the biodegradable foam molded product of the lip portion larger than the finally required size,
A covering step of covering the exposed portion of the biodegradable foam molded article in the lip with a covering film,
And a film bonding step of bonding the covered film.

Biodegradation in which a biodegradable foamed molded product formed into a predetermined shape mainly composed of starch or a derivative thereof is bonded with a coating film having at least hydrophobic property mainly composed of biodegradable plastic. A molded container,
A biodegradable molded container characterized in that a lip portion of the biodegradable molded container is covered with a lip covering film having a biodegradable plastic as a main component and having at least hydrophobicity.

A biodegradable foam molded article molded into a predetermined shape containing starch or a derivative thereof as a main component,
A biodegradable molded container, on the surface of the biodegradable foam molded product, a coating film having a biodegradable plastic as a main component and having at least hydrophobicity is attached,
A biodegradable molded container, wherein a lip portion of the biodegradable molded container is covered with the covering film.