JP2004024823A - ゴルフクラブのドライバーヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は胴体に溶接で接合される打球板の構造を改善してトップライン部位のペイントが鱗のように剥離したり剥げるのを防止し、打球時に打球板に伝達された力を上下左右へ均一に分散させて溶接部位に亀裂が発生するのを防止し、また、これにより溶接部分の強性および打球の方向性向上を図られるゴルフクラブドライバーヘッドを提供する。
【解決手段】前方が開口部が設けられ、該開口部の側縁にシャフトを連結するホセル11が設けられゴルフクラブのた胴体10と、該胴体10の前方に溶接により接合された打球板20とを備えたゴルフクラブのドライバーヘッドであって、前記打球板20の縁に内側へ突出した折曲部21が曲面状に形成され、前記打球板20の折曲部21が胴体10に溶接により接合され、前記折曲部21と胴体10の溶接部位Wに研磨処理が施され、前記溶接部位Wを含む胴体10にペインテイングにより仕上げ処理が施されたことを特徴とするゴルフクラブのドライバーヘッド。
【選択図】 図3
【解決手段】前方が開口部が設けられ、該開口部の側縁にシャフトを連結するホセル11が設けられゴルフクラブのた胴体10と、該胴体10の前方に溶接により接合された打球板20とを備えたゴルフクラブのドライバーヘッドであって、前記打球板20の縁に内側へ突出した折曲部21が曲面状に形成され、前記打球板20の折曲部21が胴体10に溶接により接合され、前記折曲部21と胴体10の溶接部位Wに研磨処理が施され、前記溶接部位Wを含む胴体10にペインテイングにより仕上げ処理が施されたことを特徴とするゴルフクラブのドライバーヘッド。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフクラブのドライバーヘッド(driver head)に関する。より詳しくは、胴体に溶接により接合された打球板(face)の構造を改善してトップライン部位のペイントが鱗のように剥離したり剥がれるのを防止し、また、打球時に打球板に伝達された力を上下左右に均一に分散させて、溶接部位に亀裂(crack)が発生することを防止できるようにして、溶接部分の強性および打球の方向性についての向上を図ったゴルフクラブのドライバーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ゴルフクラブはグリップとシャフトおよびゴルフ球を打撃するヘッドから構成され、このように構成されたゴルフクラブはその使用目的によってウッド(wood)、アイアン(iron)、パター(putter)などに分類されている。
【0003】
このようなゴルフクラブは柿の木から発展して材料工学の発達により強度が高い金属で製造されており、とくに最近ではチタニウムのような新素材を利用して同じ重さでありながらもクラブヘッドをより大きくして打撃の正確度および打球の飛距離の向上を図っている。
【0004】
従来のゴルフクラブドライバーヘッドは、打球板を平面に切断し、胴体と溶接して製作し、また、美観上打球板と胴体の溶接部位を隠すためにペインティングにより仕上げ処理が施される。
【0005】
また、従来のゴルフクラブドライバーヘッドとして、立ち上げ部の後端周縁部と中空部材の前端周縁部とを突き合わせ状態に溶接されているものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−215783号公報(第3−4頁、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6は従来のドライバーヘッドの各部位別名称を示した正面の例示図、図7は従来のドライバーヘッドの各部位別名称を示した底面の例示図である。図6〜7において、参照符号50は上部分ないしはクラウン(crown)を示し、参照符号51は末端部位(top line)を示し、参照符号52はソール板(sole radius)を示し、参照符号53はヒール(heel)部を示し、参照符号54はホセル(HOSEL)を示し、参照符号56はトー(toe)部を示し、参照符号57は前側縁(leading edge)を示し、参照符号58はネック部を示し、参照符号60は翼の後縁(trailing edge)を示し、参照符号61はトー部を示し、参照符号62はフェース板(bulger)を示し、参照符号63はヒール部を示し、参照符号64はソール(sole)ないしは底を示し、参照符号65はウェイトポート(weight port)を示し、参照符号66はホセル(HOSEL)を示し、参照符号70は打球板を示し、参照符号71は胴体を示す。
【0008】
図6〜7を参照すると、従来のゴルフクラブドライバーヘッドは、平面形の打球板と胴体の上部分50が直角に溶接されていて打球板の末端部位51までペインテイング処理をするため、ドライバーを使用するにしたがって打球板の末端部位に塗った塗料ないしはペイントが剥げて美観がよくなく、打球時に打球板に伝達された力が胴体の上部分に直接伝達されて、溶接部位に容易に亀裂が発生する場合がある。このように従来のドライバーヘッドは、ペイントが剥げたり、溶接部位に亀裂が発生する場合には、ドライバーヘッドとしての機能を喪失するようになる。
【0009】
すなわち、ドライバーヘッドをスチールで製作する場合には、鋳造(casting)が可能であり、ペインテイング以外の方法で仕上げ処理を施すことができる。しかし、ドライバーヘッドの容積を増大させるために、チタニウム(titanium)素材でドライバーヘッドを製作する場合、チタニウム素材のドライバーヘッドは一般的に3〜4ピースの部材を連結し、溶接接合することにより完成するのである。
【0010】
しかしながら、ドライバーヘッドにおいて溶接した部位(welding line)は、チタニウム原板に比べて微細な気泡(hole)があるため、塗装以外の被覆(plating)処理を施すことが難しい。
【0011】
そのため、美観を引き立てるためには溶接部位を含み胴体全体にペインティングが不可避であるが、従来の構造ではペイントが鱗のように剥離したり剥がれる場合が生じた。
【0012】
また、胴体と打球板が直角に溶接されているため、打球時に2トンの力が直線的に伝達され、このように打球板に伝達された力が消滅しないので、溶接部位に亀裂が発生することが頻発した。
【0013】
つぎに、従来のゴルフクラブのドライバーヘッドの製作技法およびそれにともなう問題点を添付図面により説明する。
【0014】
図8におけるとおり、打球板2を平面形態に切断し、このように平面状に切断された打球板2を図9のとおり胴体1に溶接して接合する。
【0015】
図8の打球板2と図8の胴体1とを図面9のように直角に溶接するが、溶接部位3をペーパーで研摩して外観上美麗に仕上げられ、接合部位の跡を隠すために溶接部位3の末端部分まで塗料ないしはペイントにより仕上げ処理が施される。
【0016】
また、胴体1と溶接棒の材料が異なるため、相当期間使用すると微細な跡の斑が生じるので、その部分を隠すためにペイント仕上げが溶接部位3の末端までは必須である。
【0017】
しかし、打球板2と胴体1のクラウンが接合されたトップラインないしは末端部位の部位にドライバー使用者がテイーショット(T−shot)をする場合、ティーの上に立てて置いた球の下部分を打つ場合やポットショット(pot shot)になって打球板2の上端部分にゴルフ球が当たった場合には、トップラインの部位のペイントが剥げて、ドライバーの美観を損なうという問題点がある。また、図10におけるとおり、ドライバーの打球時に2トンの力Pが打球板2に加えられるが、この際、力が打球板に上下に直線的に伝達されて打球板2の上部そして下底ないしはソールに直角に伝達された力が相殺されないため、溶接部位3に頻繁に亀裂が発生するという問題点があった。
【0018】
一方、従来よりドライバーヘッドの素材としてチタニウムが広く用いられ、シャフト(shaft)の材質が日増しに高級化されており、画期的に軽く、強くかつ弾力を有するシャフトが生産されているため、近年のドライバーヘッドは機能面において、製造業者各社の製品は大同小異である。このため、近来消費者のドライバーヘッドの選択基準は、よりデザインの優れた製品を選好する方へ意識が変わった。
【0019】
したがって、ゴルフクラブのドライバーヘッドに亀裂が発生して使用が不可能になる場合もあるが、ややペイントが剥げたり傷が生じただけでもユーザは欠点と見なして新たに購入する傾向がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、叙上の従来のゴルフクラブのドライバーヘッドの問題点を解消し、胴体に溶接で接合される打球板の構造を改善してトップラインないしは末端部位(top line)部位のペイントが鱗のように剥離したり剥げるのを防止できるようにしたゴルフクラブドライバーヘッドを提供することにある。
【0021】
前記目的を達成するために本発明は、打球板の縁に内側へ突出する折曲部を曲面状に形成して、その折曲部が胴体に溶接により接合され、前記折曲部と胴体の溶接部位に研摩処理が施されたのち、前記溶接部位を含む胴体に塗装ないしはペインテイングにより仕上げ処理が施されたことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドについて詳細に説明する。
【0023】
本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドは、図1〜図5に示したとおり、前方に開口部OPが設けられ、該開口部OPの側縁にシャフトを連結するホセル(HOSEL)11を備えた胴体10と、該胴体10の前方に溶接で接合される打球板(face)20とを備えたドライバーヘッドにおいて、前記打球板20の縁に内側へ突出する折曲部21が曲面状に形成され、前記打球板20の折曲部21が胴体10に溶接により接合され、前記折曲部21と胴体10の溶接部位Wとに研摩処理が施され、前記溶接部位Wを含む。胴体10に塗装により仕上げ処理が施されたことをその構成上の特徴としている。
【0024】
ここで、前述のとおり従来の図7のように打球板70は、打球板の形状により単純に左右の長さに合わせて平面に切断したが、図1に示したとおり、本発明による打球板20は曲面の折曲部21を構成できる程広く切断したのち、打球板20の形態による金型を製作して従来より広く切断された打球板20の原板を金型に嵌入しプレス(press)機械により圧力を加えて折曲部21を一体に形成する。
【0025】
前記打球板20は、知られているように、チタニウム素材で製作されるが、打球板20の折曲部21を成型するときに一度のプレス工程で成型せずに数度にわたるプレス工程を経て成型するのが望ましく、一方、打球板20の折曲部21の成型時に折曲部21は90°だけ折り曲げるのが望ましい。
【0026】
この際、打球板(face)20の折曲部21を90°に折り曲げると、打球時に打球板20の反発力が最も大きくなり、一方、折曲部21の角度が90°より小さいと成型時にクラックが発生すると共に打球時に打球板20の反発力が減るようになり、そして折曲部21の角度が90°より大きいと反発力が小さくなる。したがって、前述のとおり打球時に打球板20の反発力を大きくするためには成型時に折曲部21の角度を90度に折り曲げるのが望ましい。
【0027】
従来の場合、図7に示したとおり、従来の胴体71と打球板70が鍛造(forged)成型でないながらも鍛造成型されたように加工するが、製品の品質が鍛造成型製品におよばなく、本発明で打球板20を製作する場合には製作技法が基本的に鍛造で成型されるため、溶接部分と打球の方向性がよい製品になる。
【0028】
本発明により曲面形の折曲部21を有する打球板20を作るためには、従来の打球板70の広さに曲面形の折曲部21を作るための幅程切断したのち、打球板20の形態とデザイナーの意図どおりに製作された金型に挿入して高圧で圧縮すると図2のような打球板20が形成される。
【0029】
このように構成された本発明において打球板20の縁に成型された曲面形の折曲部21は、図3におけるとおり、胴体10に溶接で接合される。
【0030】
前記打球板20の折曲部21と胴体10の溶接が終わると、溶接部位Wをグラインデイングして綺麗に仕上げをしたのち、溶接部位Wを含み胴体10をペインテイングで仕上げ処理すると、本発明によるゴルフクラブのドライバーヘッドの製作が完了する。
【0031】
この際、打球板(face)20の縁に曲面形に折曲成型された折曲部21の末端部分までは塗装をしなくてもよいため、トップライン内側から塗装することが可能である。このように、塗装により仕上げ処理すると、トップライン部位の塗料なしはペイントが剥げたり鱗のように剥離することがなくなる。図4において点線部分Aはペイントを塗らなくてもよい部分を示している。
【0032】
したがって、本発明では、図4から見られるとおり、折曲部21により打球板20の末端部分までは塗装ないしはペインテイング処理を施さなくてもドライバーヘッドの製作が可能であるため、使用者がミスショットをしてもトップライン部位のペイントが剥がれるおそれがなくなるという利点がある。
【0033】
また、本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドの場合、打球時に打球板20に伝達された力Pが、図3におけるとおり、折曲部21により曲面が分散されて打球板20に沿って上・下および左・右に伝達される力Pが曲線に沿って消滅するため、溶接部位Wに亀裂が発生することが減少するという利点がある。
【0034】
さらに、本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドは前述のとおりペイントが剥げたりまたは溶接部位の亀裂の発生を防止することができるので、打球時に頻繁にドライバーヘッドを替える必要がなくなる。
【0035】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドの場合、トップライン部位のペイントが鱗のように剥離したり剥がれるのを防止することができ、打球の方向性に対する向上を図られる非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製作された形態の斜視図である。
【図2】本発明のドライバーヘッドの製作過程を示した断面図である。
【図3】本発明のドライバーヘッドの平面図である。
【図4】本発明のドライバーヘッドの平面図である。
【図5】本発明による打球板の背面例示図である。
【図6】従来のドライバーヘッドの各部位を示した正面の例示図である。
【図7】従来のドライバーヘッドの各部位を示した底面の例示図である。
【図8】従来のドライバーヘッドの形態を示した斜視図である。
【図9】従来のドライバーヘッドの製作過程を示した断面図である。
【図10】従来のドライバーヘッドの製作過程を示した断面図である。
【符号の説明】
10 胴体
11、54、66 ホセル
20 打球板
21 折曲部
50 クラウン
51 末端部位
52 ソール板
53、63 ヒール部
56、61 トー部
57 前側縁
58 ネック部
60 翼の後縁
62 フェース板
64 ソール(底)
65 重さポート
W 溶接部位
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフクラブのドライバーヘッド(driver head)に関する。より詳しくは、胴体に溶接により接合された打球板(face)の構造を改善してトップライン部位のペイントが鱗のように剥離したり剥がれるのを防止し、また、打球時に打球板に伝達された力を上下左右に均一に分散させて、溶接部位に亀裂(crack)が発生することを防止できるようにして、溶接部分の強性および打球の方向性についての向上を図ったゴルフクラブのドライバーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ゴルフクラブはグリップとシャフトおよびゴルフ球を打撃するヘッドから構成され、このように構成されたゴルフクラブはその使用目的によってウッド(wood)、アイアン(iron)、パター(putter)などに分類されている。
【0003】
このようなゴルフクラブは柿の木から発展して材料工学の発達により強度が高い金属で製造されており、とくに最近ではチタニウムのような新素材を利用して同じ重さでありながらもクラブヘッドをより大きくして打撃の正確度および打球の飛距離の向上を図っている。
【0004】
従来のゴルフクラブドライバーヘッドは、打球板を平面に切断し、胴体と溶接して製作し、また、美観上打球板と胴体の溶接部位を隠すためにペインティングにより仕上げ処理が施される。
【0005】
また、従来のゴルフクラブドライバーヘッドとして、立ち上げ部の後端周縁部と中空部材の前端周縁部とを突き合わせ状態に溶接されているものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−215783号公報(第3−4頁、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6は従来のドライバーヘッドの各部位別名称を示した正面の例示図、図7は従来のドライバーヘッドの各部位別名称を示した底面の例示図である。図6〜7において、参照符号50は上部分ないしはクラウン(crown)を示し、参照符号51は末端部位(top line)を示し、参照符号52はソール板(sole radius)を示し、参照符号53はヒール(heel)部を示し、参照符号54はホセル(HOSEL)を示し、参照符号56はトー(toe)部を示し、参照符号57は前側縁(leading edge)を示し、参照符号58はネック部を示し、参照符号60は翼の後縁(trailing edge)を示し、参照符号61はトー部を示し、参照符号62はフェース板(bulger)を示し、参照符号63はヒール部を示し、参照符号64はソール(sole)ないしは底を示し、参照符号65はウェイトポート(weight port)を示し、参照符号66はホセル(HOSEL)を示し、参照符号70は打球板を示し、参照符号71は胴体を示す。
【0008】
図6〜7を参照すると、従来のゴルフクラブドライバーヘッドは、平面形の打球板と胴体の上部分50が直角に溶接されていて打球板の末端部位51までペインテイング処理をするため、ドライバーを使用するにしたがって打球板の末端部位に塗った塗料ないしはペイントが剥げて美観がよくなく、打球時に打球板に伝達された力が胴体の上部分に直接伝達されて、溶接部位に容易に亀裂が発生する場合がある。このように従来のドライバーヘッドは、ペイントが剥げたり、溶接部位に亀裂が発生する場合には、ドライバーヘッドとしての機能を喪失するようになる。
【0009】
すなわち、ドライバーヘッドをスチールで製作する場合には、鋳造(casting)が可能であり、ペインテイング以外の方法で仕上げ処理を施すことができる。しかし、ドライバーヘッドの容積を増大させるために、チタニウム(titanium)素材でドライバーヘッドを製作する場合、チタニウム素材のドライバーヘッドは一般的に3〜4ピースの部材を連結し、溶接接合することにより完成するのである。
【0010】
しかしながら、ドライバーヘッドにおいて溶接した部位(welding line)は、チタニウム原板に比べて微細な気泡(hole)があるため、塗装以外の被覆(plating)処理を施すことが難しい。
【0011】
そのため、美観を引き立てるためには溶接部位を含み胴体全体にペインティングが不可避であるが、従来の構造ではペイントが鱗のように剥離したり剥がれる場合が生じた。
【0012】
また、胴体と打球板が直角に溶接されているため、打球時に2トンの力が直線的に伝達され、このように打球板に伝達された力が消滅しないので、溶接部位に亀裂が発生することが頻発した。
【0013】
つぎに、従来のゴルフクラブのドライバーヘッドの製作技法およびそれにともなう問題点を添付図面により説明する。
【0014】
図8におけるとおり、打球板2を平面形態に切断し、このように平面状に切断された打球板2を図9のとおり胴体1に溶接して接合する。
【0015】
図8の打球板2と図8の胴体1とを図面9のように直角に溶接するが、溶接部位3をペーパーで研摩して外観上美麗に仕上げられ、接合部位の跡を隠すために溶接部位3の末端部分まで塗料ないしはペイントにより仕上げ処理が施される。
【0016】
また、胴体1と溶接棒の材料が異なるため、相当期間使用すると微細な跡の斑が生じるので、その部分を隠すためにペイント仕上げが溶接部位3の末端までは必須である。
【0017】
しかし、打球板2と胴体1のクラウンが接合されたトップラインないしは末端部位の部位にドライバー使用者がテイーショット(T−shot)をする場合、ティーの上に立てて置いた球の下部分を打つ場合やポットショット(pot shot)になって打球板2の上端部分にゴルフ球が当たった場合には、トップラインの部位のペイントが剥げて、ドライバーの美観を損なうという問題点がある。また、図10におけるとおり、ドライバーの打球時に2トンの力Pが打球板2に加えられるが、この際、力が打球板に上下に直線的に伝達されて打球板2の上部そして下底ないしはソールに直角に伝達された力が相殺されないため、溶接部位3に頻繁に亀裂が発生するという問題点があった。
【0018】
一方、従来よりドライバーヘッドの素材としてチタニウムが広く用いられ、シャフト(shaft)の材質が日増しに高級化されており、画期的に軽く、強くかつ弾力を有するシャフトが生産されているため、近年のドライバーヘッドは機能面において、製造業者各社の製品は大同小異である。このため、近来消費者のドライバーヘッドの選択基準は、よりデザインの優れた製品を選好する方へ意識が変わった。
【0019】
したがって、ゴルフクラブのドライバーヘッドに亀裂が発生して使用が不可能になる場合もあるが、ややペイントが剥げたり傷が生じただけでもユーザは欠点と見なして新たに購入する傾向がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、叙上の従来のゴルフクラブのドライバーヘッドの問題点を解消し、胴体に溶接で接合される打球板の構造を改善してトップラインないしは末端部位(top line)部位のペイントが鱗のように剥離したり剥げるのを防止できるようにしたゴルフクラブドライバーヘッドを提供することにある。
【0021】
前記目的を達成するために本発明は、打球板の縁に内側へ突出する折曲部を曲面状に形成して、その折曲部が胴体に溶接により接合され、前記折曲部と胴体の溶接部位に研摩処理が施されたのち、前記溶接部位を含む胴体に塗装ないしはペインテイングにより仕上げ処理が施されたことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドについて詳細に説明する。
【0023】
本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドは、図1〜図5に示したとおり、前方に開口部OPが設けられ、該開口部OPの側縁にシャフトを連結するホセル(HOSEL)11を備えた胴体10と、該胴体10の前方に溶接で接合される打球板(face)20とを備えたドライバーヘッドにおいて、前記打球板20の縁に内側へ突出する折曲部21が曲面状に形成され、前記打球板20の折曲部21が胴体10に溶接により接合され、前記折曲部21と胴体10の溶接部位Wとに研摩処理が施され、前記溶接部位Wを含む。胴体10に塗装により仕上げ処理が施されたことをその構成上の特徴としている。
【0024】
ここで、前述のとおり従来の図7のように打球板70は、打球板の形状により単純に左右の長さに合わせて平面に切断したが、図1に示したとおり、本発明による打球板20は曲面の折曲部21を構成できる程広く切断したのち、打球板20の形態による金型を製作して従来より広く切断された打球板20の原板を金型に嵌入しプレス(press)機械により圧力を加えて折曲部21を一体に形成する。
【0025】
前記打球板20は、知られているように、チタニウム素材で製作されるが、打球板20の折曲部21を成型するときに一度のプレス工程で成型せずに数度にわたるプレス工程を経て成型するのが望ましく、一方、打球板20の折曲部21の成型時に折曲部21は90°だけ折り曲げるのが望ましい。
【0026】
この際、打球板(face)20の折曲部21を90°に折り曲げると、打球時に打球板20の反発力が最も大きくなり、一方、折曲部21の角度が90°より小さいと成型時にクラックが発生すると共に打球時に打球板20の反発力が減るようになり、そして折曲部21の角度が90°より大きいと反発力が小さくなる。したがって、前述のとおり打球時に打球板20の反発力を大きくするためには成型時に折曲部21の角度を90度に折り曲げるのが望ましい。
【0027】
従来の場合、図7に示したとおり、従来の胴体71と打球板70が鍛造(forged)成型でないながらも鍛造成型されたように加工するが、製品の品質が鍛造成型製品におよばなく、本発明で打球板20を製作する場合には製作技法が基本的に鍛造で成型されるため、溶接部分と打球の方向性がよい製品になる。
【0028】
本発明により曲面形の折曲部21を有する打球板20を作るためには、従来の打球板70の広さに曲面形の折曲部21を作るための幅程切断したのち、打球板20の形態とデザイナーの意図どおりに製作された金型に挿入して高圧で圧縮すると図2のような打球板20が形成される。
【0029】
このように構成された本発明において打球板20の縁に成型された曲面形の折曲部21は、図3におけるとおり、胴体10に溶接で接合される。
【0030】
前記打球板20の折曲部21と胴体10の溶接が終わると、溶接部位Wをグラインデイングして綺麗に仕上げをしたのち、溶接部位Wを含み胴体10をペインテイングで仕上げ処理すると、本発明によるゴルフクラブのドライバーヘッドの製作が完了する。
【0031】
この際、打球板(face)20の縁に曲面形に折曲成型された折曲部21の末端部分までは塗装をしなくてもよいため、トップライン内側から塗装することが可能である。このように、塗装により仕上げ処理すると、トップライン部位の塗料なしはペイントが剥げたり鱗のように剥離することがなくなる。図4において点線部分Aはペイントを塗らなくてもよい部分を示している。
【0032】
したがって、本発明では、図4から見られるとおり、折曲部21により打球板20の末端部分までは塗装ないしはペインテイング処理を施さなくてもドライバーヘッドの製作が可能であるため、使用者がミスショットをしてもトップライン部位のペイントが剥がれるおそれがなくなるという利点がある。
【0033】
また、本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドの場合、打球時に打球板20に伝達された力Pが、図3におけるとおり、折曲部21により曲面が分散されて打球板20に沿って上・下および左・右に伝達される力Pが曲線に沿って消滅するため、溶接部位Wに亀裂が発生することが減少するという利点がある。
【0034】
さらに、本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドは前述のとおりペイントが剥げたりまたは溶接部位の亀裂の発生を防止することができるので、打球時に頻繁にドライバーヘッドを替える必要がなくなる。
【0035】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明のゴルフクラブのドライバーヘッドの場合、トップライン部位のペイントが鱗のように剥離したり剥がれるのを防止することができ、打球の方向性に対する向上を図られる非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製作された形態の斜視図である。
【図2】本発明のドライバーヘッドの製作過程を示した断面図である。
【図3】本発明のドライバーヘッドの平面図である。
【図4】本発明のドライバーヘッドの平面図である。
【図5】本発明による打球板の背面例示図である。
【図6】従来のドライバーヘッドの各部位を示した正面の例示図である。
【図7】従来のドライバーヘッドの各部位を示した底面の例示図である。
【図8】従来のドライバーヘッドの形態を示した斜視図である。
【図9】従来のドライバーヘッドの製作過程を示した断面図である。
【図10】従来のドライバーヘッドの製作過程を示した断面図である。
【符号の説明】
10 胴体
11、54、66 ホセル
20 打球板
21 折曲部
50 クラウン
51 末端部位
52 ソール板
53、63 ヒール部
56、61 トー部
57 前側縁
58 ネック部
60 翼の後縁
62 フェース板
64 ソール(底)
65 重さポート
W 溶接部位
Claims (2)
- 前方に開口部が設けられ、該開口部の側縁にシャフトを連結するホセル(11)が設けられたゴルフクラブの胴体(10)と、該胴体(10)の前方に溶接により接合された打球板(20)とを備えたゴルフクラブのドライバーヘッドであって、前記打球板(20)の縁に内側へ突出した折曲部(21)が曲面状に形成され、前記打球板(20)の折曲部(21)が胴体(10)に溶接により接合され、前記折曲部(21)と胴体(10)の溶接部位(W)に研磨処理が施され、前記溶接部位(W)を含む胴体(10)にペインテイングにより仕上げ処理が施されたことを特徴とするゴルフクラブのドライバーヘッド。
- 前記打球板(20)の折曲部(21)が90°だけ折り曲げられたことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブのドライバーヘッド。
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