JP2004024571A - 床ずれ用パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】吸湿性、抗菌性、脱臭性などに優れ、安価であり、焼却・廃棄処分した場合であっても環境に悪影響を及ぼさない、新規な床ずれ防止パッドを提供すること。
【解決手段】茶11を原材料に含む通気性シート10と、梅の種を炭化させた梅炭20とを積層させた床ずれ防止パッド1である。原材料の茶は、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻が好適に用いられる。また、梅の種は、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだものを有効利用できる。
【選択図】 図1
【解決手段】茶11を原材料に含む通気性シート10と、梅の種を炭化させた梅炭20とを積層させた床ずれ防止パッド1である。原材料の茶は、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻が好適に用いられる。また、梅の種は、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだものを有効利用できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝たきり老人等の床ずれ(褥瘡)に対処するため、体の下に敷いたり、体にあてがったりして使用する、床ずれ用パッドの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寝たきり老人等の介護において、床ずれ(褥瘡)を予防、治療することは重要な問題である。床ずれは、身体の特定の部分が長時間圧迫されたり摩擦を起こすことにより、血流が悪くなって酸素や栄養が供給されず、次第に皮膚や筋肉が崩れていく状態である。
この床ずれを予防、治療するための方法として、栄養の改善、マッサージ等とともに、床ずれ用パッドの使用が行われている。
【0003】
床ずれ用パッドは、体の下、特に床ずれの起きやすい腰、ひじ、かかと等の下に敷いたり、あてがったりして使用するものである。
従来の床ずれ用パッドとしては、素材にムートン(子羊の毛皮)や、ウレタンフォーム、パイル地を用いたもの、1mm以下の細かい発泡スチロールを詰め入れたもの、あるいは綿を積層させたシート等が知られている。これらは主に、体圧を分散させること(クッション機能)により、身体が圧迫されることを防ぐものである。
【0004】
また、別の床ずれ防止用パッドとして、特開2000−274号公報には、活性炭等の炭素系物質に対して内面材、外面材を付設し面状に形成した衛生用資材が開示されている。この衛生用資材は、床ずれを起こしやすい部位に当て置くことにより、湿気を吸収して皮膚の清潔・乾燥を保ち、また、炭素系物質が抗菌性を有するため、褥瘡由来菌を吸着して除菌し、その増殖を防ぐものであり、その結果、床ずれの予防、治療に有効に作用する旨が記載されている。
【0005】
上記の床ずれ用パッドは、若干の効果は得られるものの不十分であり、その吸湿性、抗菌性をより向上させることが望まれている。
また、床ずれ部位あるいはその近傍に細菌、雑菌が繁殖すると、臭いを発生する場合があるため、その臭いを効果的に脱臭できることも望まれている。
【0006】
さらに、床ずれ用パッドは、介護する過程で頻繁に交換するものである。そのため、安価であり、かつ焼却・廃棄処分にした場合でも有害物質を排出せず、あるいは生分解性を有する等、環境に悪影響を及ぼさないことが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記従来の状況に鑑み、吸湿性、抗菌性、脱臭性などに優れ、安価であり、焼却・廃棄処分した場合であっても環境に悪影響を及ぼさない、新規な床ずれ用パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の床ずれ用パッドは、請求項1として、茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを積層させたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む通気性シートの一方の面に、梅の種を炭化させた梅炭を積層させたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む複数枚の通気性シートにより、梅の種を炭化させた梅炭を挟み込むように積層させたことを特徴とする。
【0012】
上記請求項1〜4の構成によれば、梅炭が、床ずれ部位の湿気・水分を吸収する。ただし、ある程度以上吸収すると逆に水分を放出し(調湿性)、皮膚の過剰な乾燥による硬化を防ぐ。そして、その適度な乾燥状態を保ったまま、茶に含まれるカテキン類が、床ずれ部位やその近傍、あるいは吸収した汗・血液、リンパ液等の体液中で繁殖する細菌を効果的に除菌し、脱臭して、最終的には床ずれを予防・治療することにもなる。
【0013】
また、請求項5は、請求項1〜4のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、さらに高吸水性樹脂を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項6は、請求項1〜4のいずれか記載の床ずれ用パッドに、高吸水性樹脂からなるマットを組み合わせたことを特徴とする。
【0015】
上記請求項5、6の構成によれば、高吸水性樹脂が、水分を効果的に吸収して清潔な乾燥状態を保つとともに、クッション性をも有するため、体圧を分散して床ずれを予防する。
【0016】
また、請求項7は、請求項1〜6のいずれか記載の床ずれ用パッドを、さらに通気性の表地で袋状に被覆したことを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、床ずれ用パッドの取り扱い性が向上する。
【0018】
また、請求項8は、請求項1〜7のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、通気性シートが、茶を含む原料を抄造して得られた紙であることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、通気性シートの形態が特定される。ここで、抄造には、抄造機を用いる場合、手漉きで行う場合のいずれをも含む。
【0020】
また、請求項9は、請求項1〜8のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、原材料の茶が、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻であることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、産業廃棄物として排出される茶殻が有効利用される。
【0022】
また、請求項10は、請求項1〜9のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、梅の種が、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだ梅の種であることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、梅干しなどの製造の過程で廃棄物として排出される梅の種が、有効利用される。また、梅の種に含まれる塩分(NaCl、MgCl2など)が、その潮解性のため水分をより効果的に吸収する。
【0024】
さらに、請求項11は、請求項1〜10のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、梅炭は、平均粒径5〜3mmに粉砕されていることを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、梅炭の有する調湿性を高め、また、床ずれ用パッド全体を柔軟なものにして肌に対する感触を良くするため梅炭の粒径が最適化される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを備えて概略構成される。
【0027】
まず、茶を含む通気性シートについて述べる。原材料の茶は、一般的に知られた茶葉を用いることができる。特に、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻は好適に用いられる。茶殻は、緑茶や紅茶、ウーロン茶等を製造するときに大量に発生し、現在は産業廃棄物として処分されているが、本発明により、その有効利用を図ることができる。また、茶殻は、抗菌性・脱臭性を有するタンニン(カテキン)を6000〜8000mg/100gも含有しているため、床ずれ部位やその近傍、あるいは吸収した水分・体液中で繁殖する細菌、雑菌に有効に作用する。また、カテキン類の他にも、ビタミンE(20〜30mg/100g)、β−カロチン(10〜20mg/100g)、遊離酸(50〜100mg/100g)、食物繊維(3500〜4500mg/100g)等の有用な成分を含んでおり、パッドとして患者の体にあてがうことについて何ら支障はなく、場合によっては皮膚から上記成分を吸収させることも可能である。
【0028】
上記茶を含む通気性シートとして、茶を含む原料を抄造して得られた紙が好適に用いられる。この紙は、従来の紙の製法に準じて製造することができ、例えば、各種パルプ、こうぞ、みつまた等の紙原料に、細砕した茶を混合し、必要に応じて着色剤、繊維、サイズ剤等を配合し、丸網抄紙機、長網抄紙機等の各種抄紙機や、手漉きによる抄造によって得ることができる。
【0029】
上記の抄紙中の茶の割合は、特に限定されるものではないが、多過ぎると紙の強度が落ちる場合があり、少な過ぎると抗菌性が十分に得られないので、これらのバランスを考慮して適宜設定される。
【0030】
上記の抄紙の他にも、茶を含有し、かつ通気性を有するようなシート状のものであれば適用可能である。例えば、通常の紙を茶の抽出液に浸漬して染めたもの、紙の表面に茶の抽出液を塗布したもの、あるいは織布やガーゼを茶の抽出液に浸漬したもの、織布やガーゼに対して茶の抽出液を塗布したもの、さらには茶の微粉末を混合した原料を紡糸して得た繊維からなる織布等を挙げることができる。
【0031】
次に、梅炭について述べる。梅炭は、梅の種を炭化させて得ることができる。炭化させる方法は、一般的な木炭等の製造法に準じて行うことができる。すなわち、梅の種を、回分式・連続式の炭化炉等に充填し、数百度で数時間程度処理することによって炭化させることができる。得られた梅炭は多孔質であり、抗菌性、調湿性を有している。調湿性とは、例えば30℃、湿度72〜74%程度では吸湿し、30℃、湿度39〜44%程度では逆に放湿する、というように、環境に応じて吸・放湿を繰り返して湿度を一定に保とうとする性質をいう。この性質によって、皮膚表面やその近傍が適度な乾燥状態となり、梅炭自体あるいは通気性シートに含まれるカテキン類が、吸湿した水分・体液中での雑菌、細菌の繁殖を防ぎ(抗菌性)、また脱臭することができる。
【0032】
上記の梅の種としては、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだ梅を好適に用いることができる。例えば、生梅を塩漬けにして梅干を製造し、その梅干から種を取り除いて梅肉ペースト等を製造するが、その際の梅の種を採用することができる。梅加工で副生する梅種は、現在廃棄物として年間数百トン発生しており、本発明によってこの有効利用を図ることができる。また、NaCl、MgCl2等の塩分を含んでいるので、潮解性を有している。したがって、床ずれ部位の水分を速やかに吸収することができ、床ずれの予防、治療効果がより高まる。
【0033】
上記の梅炭は、必要に応じて粉砕して用いることができる。梅炭を粒状に粉砕することにより、抗菌性、調湿性等の機能を高めることができる。また、床ずれ用パッドとして使用した場合に、全体が柔軟に変形するため、肌に対する当りが強くならず、使用感に優れる。具体的な梅炭の平均粒径は、特に限定されないが、5〜3mm程度とすることが好ましい。
【0034】
また本発明は、上述の、茶を含む通気性シート及び梅炭に加えて、高吸水性樹脂を備えることができる。これにより、高吸水性樹脂が、より多くの水分・体液を速やかに吸収するため、床ずれを好適に予防でき、また床ずれによる傷口を乾燥させて悪化させない。さらに、高吸水性樹脂自体が弾力性(クッション性)を有するため、患者の体圧を分散させて局部の圧迫を防ぐことができる。高吸水性樹脂としては、従来知られた材料から適宜選択して用いることができ、具体例として、でんぷん系、セルロース系、ポリアクリル酸系、ポバール系、ポリオキシエチレン系等の樹脂が挙げられる。
【0035】
以上のような、茶を原材料に含む通気性シート、梅炭、及び必要に応じて高吸水性樹脂等から本発明に係る床ずれ用パッドを構成するが、その組み合わせ方は特に限定されず、パッドの使用形態等を考慮して適宜決定することができる。具体例として、図1に実施の形態(1)における断面図を示す。この例では、茶11を含む通気性シート10の一方の面に、梅炭20を積層させて床ずれ用パッド1を構成している。なお、梅炭20は、通気性シート10の表面に直接付着させても良いし、各種バインダーとともに積層させても良いが、梅炭20の調湿性をできるだけ阻害しないようにすることが好ましい。
【0036】
図2には、本発明の実施の形態(2)を示す。この実施形態は、茶11を含む2枚の通気性シート10、10’により、梅炭20を挟み込むように積層させた例である。表面に梅炭20が露出しないため、取り扱い性に優れている。なお、この床ずれ用パッド1の周囲は、通気性シート10、10を互いに縫製したり接着させたりして一体化しても良い。また、この実施形態に限定されず、通気性シート10、10’は、それぞれが複数枚の通気性シートを積層させたもので構成されても良い。
【0037】
図3は、本発明の実施の形態(3)である。この例では、茶11を含む通気性シート10の一方の面に、梅炭20を積層させ、さらに高吸水性樹脂のマット40を積層させて床ずれ用パッド1を構成している。なお、ここでマットとは、高吸水性樹脂からなる面状体の意味であり、いわゆるシートの形態をも含む概念である。また、マットの具体的な製法は特に限定されないが、例えば、繊維状の高吸水性樹脂を不織布様に加工することによって好適に得ることができる。この不織布様のマットは、通気性が高く、また繊維の集合体であるためクッション性にも優れている。
【0038】
高吸水性樹脂を備える場合は、図3の例に限定されず、例えば、繊維状や粒状とした高吸水性樹脂を、梅炭と同様に、茶を含む通気性シートの表面上に均一に分散させたり、あるいは茶を含む通気性シートと梅炭との積層体を、高吸水性樹脂のマット(シート)によって袋状に被覆した構成等にすることもできる。
【0039】
図4は、本発明の実施の形態(4)である。この例では、通気性シート10の一方の面に梅炭20を積層させ、さらにその積層体を、通気性の表地30で袋状に被覆している。表地30としては、種々の素材を用いることができ、例えば天然繊維、合成繊維からなる網状のもの(細密ネット)や、スポンジ、タオル地、織布等を挙げることができる。上記細密ネットは、表面が撥水性であれば、内部で水分を吸収しつつも表面はさらさらとした感触を保つことができ、逆に表面が親水性であれば、水分の吸収性がより高まるので、それらを適宜選択して使用する。なお、表地30の周囲は、融着、接着、縫製等の手段により閉じられている。また、表地30の種類によっては、表地30と、通気性シート10及び梅炭20とを別体に構成して取り外し可能とし、床ずれ用パッドを廃棄する際にそれらを分別して廃棄できるようにしても良い。
【0040】
さらに、上記構成に加え、必要に応じて様々な素材と組み合わせることができる。例えば、非透水性のシートを身体に接する側とは反対の面に積層させたり、肌触りに優れる織布(さらさらシート)を身体に接する側の表面に積層させる等の手段が挙げられる。
【0041】
以上のような床ずれ用パッドは、円盤型や、U字型等の適宜形状とされ、床ずれ患者の体の下に敷いたり、あてがう等して使用される。使用後に処分する場合には、焼却しても有害物質を発生せず、また、基本的に、原材料が天然由来のものなので、廃棄しても環境に悪影響を与えない。
【0042】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。
(実施例1)
まず、緑茶の製造過程で排出された茶殻を、1mm角以下に細断した後、製紙用パルプであるケナフパルプに対して5重量%配合し、融解・叩解して適度なフリーネスに調整し、長網抄紙機を用いて紙を製造した。得られた紙は、秤量37.5g/m2であり通気性を有していた。
次に、梅干の製造過程で得られた塩分を含む梅の種を、炭化炉中で600℃で2時間処理し、平均粒径3mmに粉砕して梅炭を得た。
そして、上記の、茶を原材料とする紙(直径20cm円形)を2枚重ね、それを表裏に2組用いて、梅炭50gを挟み込み、紙の周縁5mm程を表裏のり付けして封入した。さらに、その封入したものを、ポリエステル製の細密ネットで袋状に被覆して開口部を熱融着により閉じ込み、目的の床ずれ用パッドを作製した。
得られた床ずれ用パッドを、30人の床ずれ患者に使用してもらったところ、23人において軽快した如く観察された。
【0043】
【発明の効果】
以上、本発明の床ずれ用パッドは、梅炭を用いることにより皮膚表面やその近傍を適度な乾燥状態に保つことができる。さらに、茶に含まれるカテキン類が、吸湿した水分・体液中の細菌・雑菌に対して優れた抗菌性・脱臭性を発揮し、結果として床ずれを有効に予防・治療することが可能となる。
特に、塩分を含む梅の種から得た梅炭は、塩の潮解性のために床ずれ部位の水分をすばやく吸収することができる。
また、従来廃棄物とされてきた茶殻や梅の種を有効利用でき、安価で、かつ環境保護にも資するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(1)における断面図である。
【図2】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(2)における断面図である。
【図3】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(3)における断面図である。
【図4】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(4)における断面図である。
【符号の説明】
1 床ずれ用パッド
10 通気性シート
10’ 通気性シート
11 茶
20 梅炭
30 表地
40 高吸水性樹脂のマット
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝たきり老人等の床ずれ(褥瘡)に対処するため、体の下に敷いたり、体にあてがったりして使用する、床ずれ用パッドの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寝たきり老人等の介護において、床ずれ(褥瘡)を予防、治療することは重要な問題である。床ずれは、身体の特定の部分が長時間圧迫されたり摩擦を起こすことにより、血流が悪くなって酸素や栄養が供給されず、次第に皮膚や筋肉が崩れていく状態である。
この床ずれを予防、治療するための方法として、栄養の改善、マッサージ等とともに、床ずれ用パッドの使用が行われている。
【0003】
床ずれ用パッドは、体の下、特に床ずれの起きやすい腰、ひじ、かかと等の下に敷いたり、あてがったりして使用するものである。
従来の床ずれ用パッドとしては、素材にムートン(子羊の毛皮)や、ウレタンフォーム、パイル地を用いたもの、1mm以下の細かい発泡スチロールを詰め入れたもの、あるいは綿を積層させたシート等が知られている。これらは主に、体圧を分散させること(クッション機能)により、身体が圧迫されることを防ぐものである。
【0004】
また、別の床ずれ防止用パッドとして、特開2000−274号公報には、活性炭等の炭素系物質に対して内面材、外面材を付設し面状に形成した衛生用資材が開示されている。この衛生用資材は、床ずれを起こしやすい部位に当て置くことにより、湿気を吸収して皮膚の清潔・乾燥を保ち、また、炭素系物質が抗菌性を有するため、褥瘡由来菌を吸着して除菌し、その増殖を防ぐものであり、その結果、床ずれの予防、治療に有効に作用する旨が記載されている。
【0005】
上記の床ずれ用パッドは、若干の効果は得られるものの不十分であり、その吸湿性、抗菌性をより向上させることが望まれている。
また、床ずれ部位あるいはその近傍に細菌、雑菌が繁殖すると、臭いを発生する場合があるため、その臭いを効果的に脱臭できることも望まれている。
【0006】
さらに、床ずれ用パッドは、介護する過程で頻繁に交換するものである。そのため、安価であり、かつ焼却・廃棄処分にした場合でも有害物質を排出せず、あるいは生分解性を有する等、環境に悪影響を及ぼさないことが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記従来の状況に鑑み、吸湿性、抗菌性、脱臭性などに優れ、安価であり、焼却・廃棄処分した場合であっても環境に悪影響を及ぼさない、新規な床ずれ用パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の床ずれ用パッドは、請求項1として、茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを積層させたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む通気性シートの一方の面に、梅の種を炭化させた梅炭を積層させたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む複数枚の通気性シートにより、梅の種を炭化させた梅炭を挟み込むように積層させたことを特徴とする。
【0012】
上記請求項1〜4の構成によれば、梅炭が、床ずれ部位の湿気・水分を吸収する。ただし、ある程度以上吸収すると逆に水分を放出し(調湿性)、皮膚の過剰な乾燥による硬化を防ぐ。そして、その適度な乾燥状態を保ったまま、茶に含まれるカテキン類が、床ずれ部位やその近傍、あるいは吸収した汗・血液、リンパ液等の体液中で繁殖する細菌を効果的に除菌し、脱臭して、最終的には床ずれを予防・治療することにもなる。
【0013】
また、請求項5は、請求項1〜4のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、さらに高吸水性樹脂を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項6は、請求項1〜4のいずれか記載の床ずれ用パッドに、高吸水性樹脂からなるマットを組み合わせたことを特徴とする。
【0015】
上記請求項5、6の構成によれば、高吸水性樹脂が、水分を効果的に吸収して清潔な乾燥状態を保つとともに、クッション性をも有するため、体圧を分散して床ずれを予防する。
【0016】
また、請求項7は、請求項1〜6のいずれか記載の床ずれ用パッドを、さらに通気性の表地で袋状に被覆したことを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、床ずれ用パッドの取り扱い性が向上する。
【0018】
また、請求項8は、請求項1〜7のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、通気性シートが、茶を含む原料を抄造して得られた紙であることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、通気性シートの形態が特定される。ここで、抄造には、抄造機を用いる場合、手漉きで行う場合のいずれをも含む。
【0020】
また、請求項9は、請求項1〜8のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、原材料の茶が、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻であることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、産業廃棄物として排出される茶殻が有効利用される。
【0022】
また、請求項10は、請求項1〜9のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、梅の種が、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだ梅の種であることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、梅干しなどの製造の過程で廃棄物として排出される梅の種が、有効利用される。また、梅の種に含まれる塩分(NaCl、MgCl2など)が、その潮解性のため水分をより効果的に吸収する。
【0024】
さらに、請求項11は、請求項1〜10のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、梅炭は、平均粒径5〜3mmに粉砕されていることを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、梅炭の有する調湿性を高め、また、床ずれ用パッド全体を柔軟なものにして肌に対する感触を良くするため梅炭の粒径が最適化される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の床ずれ用パッドは、茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを備えて概略構成される。
【0027】
まず、茶を含む通気性シートについて述べる。原材料の茶は、一般的に知られた茶葉を用いることができる。特に、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻は好適に用いられる。茶殻は、緑茶や紅茶、ウーロン茶等を製造するときに大量に発生し、現在は産業廃棄物として処分されているが、本発明により、その有効利用を図ることができる。また、茶殻は、抗菌性・脱臭性を有するタンニン(カテキン)を6000〜8000mg/100gも含有しているため、床ずれ部位やその近傍、あるいは吸収した水分・体液中で繁殖する細菌、雑菌に有効に作用する。また、カテキン類の他にも、ビタミンE(20〜30mg/100g)、β−カロチン(10〜20mg/100g)、遊離酸(50〜100mg/100g)、食物繊維(3500〜4500mg/100g)等の有用な成分を含んでおり、パッドとして患者の体にあてがうことについて何ら支障はなく、場合によっては皮膚から上記成分を吸収させることも可能である。
【0028】
上記茶を含む通気性シートとして、茶を含む原料を抄造して得られた紙が好適に用いられる。この紙は、従来の紙の製法に準じて製造することができ、例えば、各種パルプ、こうぞ、みつまた等の紙原料に、細砕した茶を混合し、必要に応じて着色剤、繊維、サイズ剤等を配合し、丸網抄紙機、長網抄紙機等の各種抄紙機や、手漉きによる抄造によって得ることができる。
【0029】
上記の抄紙中の茶の割合は、特に限定されるものではないが、多過ぎると紙の強度が落ちる場合があり、少な過ぎると抗菌性が十分に得られないので、これらのバランスを考慮して適宜設定される。
【0030】
上記の抄紙の他にも、茶を含有し、かつ通気性を有するようなシート状のものであれば適用可能である。例えば、通常の紙を茶の抽出液に浸漬して染めたもの、紙の表面に茶の抽出液を塗布したもの、あるいは織布やガーゼを茶の抽出液に浸漬したもの、織布やガーゼに対して茶の抽出液を塗布したもの、さらには茶の微粉末を混合した原料を紡糸して得た繊維からなる織布等を挙げることができる。
【0031】
次に、梅炭について述べる。梅炭は、梅の種を炭化させて得ることができる。炭化させる方法は、一般的な木炭等の製造法に準じて行うことができる。すなわち、梅の種を、回分式・連続式の炭化炉等に充填し、数百度で数時間程度処理することによって炭化させることができる。得られた梅炭は多孔質であり、抗菌性、調湿性を有している。調湿性とは、例えば30℃、湿度72〜74%程度では吸湿し、30℃、湿度39〜44%程度では逆に放湿する、というように、環境に応じて吸・放湿を繰り返して湿度を一定に保とうとする性質をいう。この性質によって、皮膚表面やその近傍が適度な乾燥状態となり、梅炭自体あるいは通気性シートに含まれるカテキン類が、吸湿した水分・体液中での雑菌、細菌の繁殖を防ぎ(抗菌性)、また脱臭することができる。
【0032】
上記の梅の種としては、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだ梅を好適に用いることができる。例えば、生梅を塩漬けにして梅干を製造し、その梅干から種を取り除いて梅肉ペースト等を製造するが、その際の梅の種を採用することができる。梅加工で副生する梅種は、現在廃棄物として年間数百トン発生しており、本発明によってこの有効利用を図ることができる。また、NaCl、MgCl2等の塩分を含んでいるので、潮解性を有している。したがって、床ずれ部位の水分を速やかに吸収することができ、床ずれの予防、治療効果がより高まる。
【0033】
上記の梅炭は、必要に応じて粉砕して用いることができる。梅炭を粒状に粉砕することにより、抗菌性、調湿性等の機能を高めることができる。また、床ずれ用パッドとして使用した場合に、全体が柔軟に変形するため、肌に対する当りが強くならず、使用感に優れる。具体的な梅炭の平均粒径は、特に限定されないが、5〜3mm程度とすることが好ましい。
【0034】
また本発明は、上述の、茶を含む通気性シート及び梅炭に加えて、高吸水性樹脂を備えることができる。これにより、高吸水性樹脂が、より多くの水分・体液を速やかに吸収するため、床ずれを好適に予防でき、また床ずれによる傷口を乾燥させて悪化させない。さらに、高吸水性樹脂自体が弾力性(クッション性)を有するため、患者の体圧を分散させて局部の圧迫を防ぐことができる。高吸水性樹脂としては、従来知られた材料から適宜選択して用いることができ、具体例として、でんぷん系、セルロース系、ポリアクリル酸系、ポバール系、ポリオキシエチレン系等の樹脂が挙げられる。
【0035】
以上のような、茶を原材料に含む通気性シート、梅炭、及び必要に応じて高吸水性樹脂等から本発明に係る床ずれ用パッドを構成するが、その組み合わせ方は特に限定されず、パッドの使用形態等を考慮して適宜決定することができる。具体例として、図1に実施の形態(1)における断面図を示す。この例では、茶11を含む通気性シート10の一方の面に、梅炭20を積層させて床ずれ用パッド1を構成している。なお、梅炭20は、通気性シート10の表面に直接付着させても良いし、各種バインダーとともに積層させても良いが、梅炭20の調湿性をできるだけ阻害しないようにすることが好ましい。
【0036】
図2には、本発明の実施の形態(2)を示す。この実施形態は、茶11を含む2枚の通気性シート10、10’により、梅炭20を挟み込むように積層させた例である。表面に梅炭20が露出しないため、取り扱い性に優れている。なお、この床ずれ用パッド1の周囲は、通気性シート10、10を互いに縫製したり接着させたりして一体化しても良い。また、この実施形態に限定されず、通気性シート10、10’は、それぞれが複数枚の通気性シートを積層させたもので構成されても良い。
【0037】
図3は、本発明の実施の形態(3)である。この例では、茶11を含む通気性シート10の一方の面に、梅炭20を積層させ、さらに高吸水性樹脂のマット40を積層させて床ずれ用パッド1を構成している。なお、ここでマットとは、高吸水性樹脂からなる面状体の意味であり、いわゆるシートの形態をも含む概念である。また、マットの具体的な製法は特に限定されないが、例えば、繊維状の高吸水性樹脂を不織布様に加工することによって好適に得ることができる。この不織布様のマットは、通気性が高く、また繊維の集合体であるためクッション性にも優れている。
【0038】
高吸水性樹脂を備える場合は、図3の例に限定されず、例えば、繊維状や粒状とした高吸水性樹脂を、梅炭と同様に、茶を含む通気性シートの表面上に均一に分散させたり、あるいは茶を含む通気性シートと梅炭との積層体を、高吸水性樹脂のマット(シート)によって袋状に被覆した構成等にすることもできる。
【0039】
図4は、本発明の実施の形態(4)である。この例では、通気性シート10の一方の面に梅炭20を積層させ、さらにその積層体を、通気性の表地30で袋状に被覆している。表地30としては、種々の素材を用いることができ、例えば天然繊維、合成繊維からなる網状のもの(細密ネット)や、スポンジ、タオル地、織布等を挙げることができる。上記細密ネットは、表面が撥水性であれば、内部で水分を吸収しつつも表面はさらさらとした感触を保つことができ、逆に表面が親水性であれば、水分の吸収性がより高まるので、それらを適宜選択して使用する。なお、表地30の周囲は、融着、接着、縫製等の手段により閉じられている。また、表地30の種類によっては、表地30と、通気性シート10及び梅炭20とを別体に構成して取り外し可能とし、床ずれ用パッドを廃棄する際にそれらを分別して廃棄できるようにしても良い。
【0040】
さらに、上記構成に加え、必要に応じて様々な素材と組み合わせることができる。例えば、非透水性のシートを身体に接する側とは反対の面に積層させたり、肌触りに優れる織布(さらさらシート)を身体に接する側の表面に積層させる等の手段が挙げられる。
【0041】
以上のような床ずれ用パッドは、円盤型や、U字型等の適宜形状とされ、床ずれ患者の体の下に敷いたり、あてがう等して使用される。使用後に処分する場合には、焼却しても有害物質を発生せず、また、基本的に、原材料が天然由来のものなので、廃棄しても環境に悪影響を与えない。
【0042】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。
(実施例1)
まず、緑茶の製造過程で排出された茶殻を、1mm角以下に細断した後、製紙用パルプであるケナフパルプに対して5重量%配合し、融解・叩解して適度なフリーネスに調整し、長網抄紙機を用いて紙を製造した。得られた紙は、秤量37.5g/m2であり通気性を有していた。
次に、梅干の製造過程で得られた塩分を含む梅の種を、炭化炉中で600℃で2時間処理し、平均粒径3mmに粉砕して梅炭を得た。
そして、上記の、茶を原材料とする紙(直径20cm円形)を2枚重ね、それを表裏に2組用いて、梅炭50gを挟み込み、紙の周縁5mm程を表裏のり付けして封入した。さらに、その封入したものを、ポリエステル製の細密ネットで袋状に被覆して開口部を熱融着により閉じ込み、目的の床ずれ用パッドを作製した。
得られた床ずれ用パッドを、30人の床ずれ患者に使用してもらったところ、23人において軽快した如く観察された。
【0043】
【発明の効果】
以上、本発明の床ずれ用パッドは、梅炭を用いることにより皮膚表面やその近傍を適度な乾燥状態に保つことができる。さらに、茶に含まれるカテキン類が、吸湿した水分・体液中の細菌・雑菌に対して優れた抗菌性・脱臭性を発揮し、結果として床ずれを有効に予防・治療することが可能となる。
特に、塩分を含む梅の種から得た梅炭は、塩の潮解性のために床ずれ部位の水分をすばやく吸収することができる。
また、従来廃棄物とされてきた茶殻や梅の種を有効利用でき、安価で、かつ環境保護にも資するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(1)における断面図である。
【図2】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(2)における断面図である。
【図3】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(3)における断面図である。
【図4】本発明の床ずれ用パッドの実施の形態(4)における断面図である。
【符号の説明】
1 床ずれ用パッド
10 通気性シート
10’ 通気性シート
11 茶
20 梅炭
30 表地
40 高吸水性樹脂のマット
Claims (11)
- 茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを備えてなる床ずれ用パッド。
- 茶を原材料に含む通気性シートと、梅の種を炭化させた梅炭とを積層させてなる床ずれ用パッド。
- 茶を原材料に含む通気性シートの一方の面に、梅の種を炭化させた梅炭を積層させてなる床ずれ用パッド。
- 茶を原材料に含む複数枚の通気性シートにより、梅の種を炭化させた梅炭を挟み込むように積層させてなる床ずれ用パッド。
- 請求項1〜4のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、さらに高吸水性樹脂を備えたことを特徴とする床ずれ用パッド。
- 請求項1〜4のいずれか記載の床ずれ用パッドに、高吸水性樹脂からなるマットを組み合わせたことを特徴とする床ずれ用パッド。
- 請求項1〜6のいずれか記載の床ずれ用パッドを、さらに通気性の表地で袋状に被覆したことを特徴とする床ずれ用パッド。
- 請求項1〜7のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、通気性シートが、茶を含む原料を抄造して得られた紙であることを特徴とする床ずれ用パッド。
- 請求項1〜8のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、原材料の茶が、茶飲料を製造する過程で生ずる茶殻であることを特徴とする床ずれ用パッド。
- 請求項1〜9のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、梅の種が、梅を加工する際に生ずる、塩分を含んだ梅の種であることを特徴とする床ずれ用パッド。
- 請求項1〜10のいずれか記載の床ずれ用パッドにおいて、梅炭は、平均粒径5〜3mmに粉砕されていることを特徴とする床ずれ用パッド。
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Cited By (2)
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JP2017086745A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | ヘルメット潜水株式会社 | 介護用マットレス |
JP2018029566A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | サントリーホールディングス株式会社 | 茶殻によるガレート型カテキン類の低減方法 |
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2002
- 2002-06-26 JP JP2002185821A patent/JP2004024571A/ja not_active Withdrawn
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