JP2004023774A - Cdma移動通信システムの基地局送信制御システム、基地局送信制御方法及び移動端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セクタ0、1、2ごとのPilot信号のSIRをフレーム又はスロットごとに測定するPilot信号SIR測定ステップS1と、Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする加算ステップS2と、加算値と所定のしきい値とを比較し加算値が所定のしきい値を超えたら、加算を中止する比較ステップS3と、不加算セクタ2からの送信停止を要求する不加算セクタ送信停止要求ステップS4と、基地局12、13が基地局送信制御信号を受信し、基地局制御装置11へ送信する基地局送信制御信号送信ステップS5と、基地局制御装置11において、不加算セクタ2からの送信を停止する送信ON/OFF制御信号を送信する送信ON/OFF制御信号送信ステップS6と、不加算セクタ2からの送信を停止する不加算セクタ送信停止ステップS7と、を備える。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA移動通信システムに関し、特に回線品質の維持に必要なセクタ以外からの送信を停止させる移動通信システム、CDMA移動通信方法及び移動端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式を用いた移動通信システムでは、複数の移動端末と基地局の基地局装置との間の通信において同一の周波数を利用する。同一周波数で出来るだけ多くの移動端末と通信を行うためには、各回線毎に必要最小限の送信電力に制御する必要がある。そのため、個別CHの通信においては特に高速な送信電力制御が行われ、回線容量を増加させようとしている。
【0003】
一方、同一周波数で呼の切断およびデータの瞬断なしにハンドオーバーするためには、複数のセクタから同一の移動端末に対しデータを送信する必要がある。また、ダイバーシチハンドオーバーの処理には処理時間がかかり、移動端末の受信環境にあわせて高速にハンドオーバーを行なうのは不可能であり、実際は必要以上のセクタを同時にダイバーシチハンドオーバーに加え、ほとんど受信SIRの得られないセクタからも送信を行なっている。
【0004】
また、6セクタや7セクタ、それ以上の数のセクタからほぼ同じレベルで信号が受信できるようなエリアにおいては、それぞれのセクタからの信号が独立にフェージングを受ける都合上、高速に各セクタからの受信SIRが変化し、ハンドオーバーの追加/削除の処理はその変化に追従できない。そのため、全てのセクタダイバーシチハンドオーバーに追加しようとすると、必要以上のセクタから送信を行う結果となり、ますますそのエリアにおける回線品質が劣化してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、このような高速なハンドオーバーが行なえないことによる回線容量の減少および回線品質の劣化、呼切断の発生等を、防止するため、高速なセクタ送信制御を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムは、基地局のセクタから送信するPilot信号のSIR(Signal to Interference Ratio)を測定し、前記SIRの大きい順に順次加算して加算値とし、前記加算値が所定のしきい値を超えたら、加算されなかった前記セクタからの送信を停止することを特徴とする。
【0007】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムは、移動端末と、前記移動端末へPilot信号をセクタごとに異なる拡散コードで送信する基地局と、前記基地局を制御する基地局制御装置とを有するCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムであって、前記移動端末が、前記基地局のセクタごとのPilot信号のSIRを測定するPilot信号SIR測定手段と、前記Pilot信号SIR測定手段で測定した前記Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする加算手段と、前記加算値と所定のしきい値とを比較し、前記加算値が前記所定のしきい値を超えたら、加算を中止する比較手段と、前記セクタのうちで加算されなかった不加算セクタからの送信停止を要求する送信停止信号を含む基地局送信制御信号を送信する不加算セクタ送信停止要求手段と、を備え、前記基地局制御装置が、前記不加算セクタからの送信を停止する送信ON/OFF制御信号を前記基地局へ送る送信ON/OFF制御信号送信手段を備え、前記基地局が、前記基地局送信制御信号を受信し、前記基地局送信制御信号を前記基地局制御装置へ送信する基地局送信制御信号送信手段と、前記不加算セクタからの送信を停止する不加算セクタ送信停止手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムは、基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRを測定し、前記SIRが相対的に小さい前記セクタからの送信を停止するように制御することを特徴とする。
【0009】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムは、基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRを測定し、前記SIRが最小である前記セクタからの送信を停止するように制御することを特徴とする。
【0010】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムは、前記Pilot信号のSIRが、スロットまたはフレーム毎に測定されることを特徴とする。
【0011】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムは、前記Pilot信号のSIRが、前記Pilot信号の強度、前記Pilot信号の受信電力、前記Pilot信号の受信レベル、前記Pilot信号の受信電界強度、前記Pilot信号のSINR(Signal to Interference−plus−Noisepower Ratio)、前記Pilot信号のSNR(Signal to Noise Ratio)で表現される値を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法は、基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRを測定するステップと、前記SIRの大きい順に順次加算して加算値とするステップと、前記加算値が所定のしきい値を超えたら、加算されなかった前記セクタからの送信を停止するステップと、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法は、基地局のセクタごとのPilot信号のSIRを測定する、移動端末におけるPilot信号SIR測定ステップと、測定した前記Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする、前記移動端末における加算ステップと、順次加算された前記加算値と所定のしきい値とを比較し、前記加算値が前記所定のしきい値を超えたら加算を中止する、前記移動端末における比較ステップと、前記比較ステップにおいて、加算されない前記セクタである不加算セクタからの送信停止を要求する送信停止信号を含む基地局送信制御信号を送信する、前記移動端末における不加算セクタ送信停止要求ステップと、前記基地局送信制御信号を受信し、前記基地局送信制御信号を基地局制御装置へ送信する、前記基地局における基地局送信制御信号送信ステップと、前記不加算セクタからの送信を停止する送信ON/OFF制御信号を前記基地局へ送信する、前記基地局制御装置における送信ON/OFF制御信号送信ステップと、前記不加算セクタからの送信を停止する、前記基地局における不加算セクタ送信停止ステップと、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法は、前記Pilot信号のSIRが、スロットまたはフレーム毎に測定されることを特徴とする。
【0015】
本発明のCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法は、前記Pilot信号のSIRが、前記Pilot信号の強度、前記Pilot信号の受信電力、前記Pilot信号の受信レベル、前記Pilot信号の受信電界強度、前記Pilot信号のSINR、前記Pilot信号のSNRで表現される値を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明のCDMA移動通信システムの移動端末は、基地局のセクタから送信されるPilot信号のSIRを測定し、前記SIRの大きい順に順次加算して加算値とし、前記加算値が所定のしきい値を超えたら、加算されなかった前記セクタからの送信停止を前記基地局へ要求することを特徴とする。
【0017】
本発明のCDMA移動通信システムの移動端末は、基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRが、最小である前記セクタからの送信を停止するように前記基地局へ要求することを特徴とする。
【0018】
本発明のCDMA移動通信システムの移動端末は、基地局のセクタからのPilot信号のSIRを測定するPilot信号SIR測定手段と、前記Pilot信号SIR測定手段で測定した前記Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする加算手段と、前記加算値と所定のしきい値とを比較し、前記加算値が前記所定のしきい値を超えたら、加算を中止する比較手段と、前記セクタのうちで加算されなかった不加算セクタからの送信停止を要求する送信停止信号を含む基地局送信制御信号を送信する不加算セクタ送信停止要求手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明のCDMA移動通信システムの移動端末は、前記Pilot信号のSIRが、スロットまたはフレーム毎に測定されることを特徴とする。
【0020】
本発明のCDMA移動通信システムの移動端末は、前記Pilot信号のSIRが、前記Pilot信号の強度、前記Pilot信号の受信電力、前記Pilot信号の受信レベル、前記Pilot信号の受信電界強度、前記Pilot信号のSINR、前記Pilot信号のSNRで表現される値を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のCDMA移動通信システムの移動端末は、前記所定のしきい値が、復調に必要な値であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
《概要》本発明は、スロットまたはフレーム毎に、各セクタからのPilot信号のSIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉電力比)を測定し、回線品質の維持に必要なセクタ以外からの送信を停止させることにより、回線容量の増加、回線品質の劣化防止、呼切断の防止を行なうものである。
【0023】
CDMAを用いた移動通信システムにおいて、移動端末が個別CH(トラフィックチャネル)にて通信中に複数のセクタとダイバーシチハンドオーバーを行なっている際に、移動端末は各セクタからのPilot信号のSIRを受信フレームまたはスロット毎に算出し、そのSIRを大きい順に順次加算し、その加算値があるしきい値を超えた時点で、それよりもSIRの小さいセクタでの送信を停止する制御を行なうものである。
【0024】
《構成》図1は、本発明の一実施形態のCDMA移動通信システムを示す構成図である。図1を参照すると、本発明に使用される移動通信システムは、基地局制御装置11と、基地局12、13と、移動端末20とを含んで構成される。
【0025】
移動端末20は、周辺の基地局12、13からのPilot信号をサーチし、そのPilot信号のSIRから復調に必要なセクタを選別し、基地局送信制御信号として送信を行なうセクタと行なわないセクタとを指定し、基地局12、13に送信する。また、移動端末20は基地局12、13が送信する下り個別CHの復調、上り個別CHの送信も同時に行なう。
【0026】
基地局12、13は、Pilot信号を各セクタ毎に異なる拡散コードで送信している。また、移動端末20から送信した信号を受信し、基地局制御装置11に中継する。さらに、基地局制御装置11が送信する送信ON/OFF制御信号に応じて移動端末20に対して送信する個別CHの送信を開始/停止する。
【0027】
基地局制御装置11は、基地局12、13経由で受信した移動端末20からの基地局送信制御信号を元に送信ON/OFF制御信号を生成し、移動端末20がダイバーシチハンドオーバーを行なっている基地局12、13を含む全ての基地局に送信ON/OFF制御信号を送信する。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態における移動端末20を示すブロック図である。図2を参照すると、移動端末20は、アンテナ21と、送信部22と、受信部23と、ベースバンド部24と、サーチャ25と、フィンガ261、262、26nと、制御部27と、復調部28と、を含んで構成される。
【0029】
受信部23は、アンテナ21にて受信した高周波信号をベースバンド信号に変換し、サーチャ25及びフィンガ261、262、26nに出力する。
【0030】
サーチャ25は、受信したベースバンド信号から周辺の基地局12、13などが送信するPilot信号をサーチし、見つけ出したPilot信号の遅延情報及びPilot信号SIRを制御部27に渡す。サーチャ25は、このPilot信号のSIRをフレーム又はスロットごとに算出する。
【0031】
フィンガ261、262、26nは、主に個別CHの逆拡散を行うが、逆拡散に必要なタイミング情報を、サーチャ25から制御部27を経由して受け取り、そのタイミングでベースバンド信号に逆拡散をかける。
【0032】
復調部28は、フィンガ261、262、26nが出力した逆拡散結果を合成し、受信データを出力する。
【0033】
制御部27は、サーチャ25からのPilot遅延情報及びPilot信号SIRをフィンガ261、262、26nに設定すると同時に、Pilot信号SIRの大きい方から順に加算していき、復調に必要な予め設定された所定のしきい値よりもPilot信号SIRの加算値が大きくなるところで加算を中止し、それまでに加算したセクタを送信するセクタ、加算されなかったPilot信号SIRの弱いセクタを送信しないセクタとし、基地局送信制御信号を生成すると共に、基地局送信制御信号をベースバンド部24に送る。
【0034】
ベースバンド部24は、送信データと基地局送信制御信号から送信ベースバンド信号を生成し個別CHの拡散を行ない送信部22に出力する。
【0035】
送信部22は、ベースバンド部24からの信号を変調し、高周波に周波数変換しアンテナ21に出力する。
【0036】
《動作》次に、本発明の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態におけるCDMA移動通信システムの動作例を示すフローチャートである。
【0037】
移動端末20が、図1のように基地局12のセクタ0及び基地局13のセクタ1、セクタ2とダイバーシチハンドオーバーによって接続されている。この時、移動端末20はそれぞれのセクタからのPilot信号を受信しその信号SIRを受信フレームまたはスロット毎に測定する(Pilot信号のSIR測定ステップS1)。
【0038】
ある瞬間、各セクタのPilot信号SIRの大きさが、
基地局12のセクタ0>基地局13のセクタ1>基地局13のセクタ2
であったとする。次に、SIRの大きい順に順次加算する(つまり、大きい順に一つずつ加算する)。この場合には、まず、基地局12のセクタ0のSIRと、基地局13のセクタ1のSIRとを加算した合計である加算値を求める(加算ステップS2)。
【0039】
次に、基地局12のセクタ0のSIRと、基地局13のセクタ1のSIRとの加算値と、予め設定してあったしきい値とを比較する。言い換えれば、大きいSIRの順に順次一つずつ加算するたびに、予め設定してあったしきい値と比較することになる。
【0040】
ここで、基地局12のセクタ0のSIRと、基地局13のセクタ1のSIRとを加算した合計(例えば、SIRの場合、真数にして加算する)である加算値が、予め設定したしきい値を超える場合、加算を中止し(比較ステップS3)、移動端末20は基地局12、13に対し基地局送信制御信号を送信し、基地局13のセクタ2(つまり、加算の対象にならなかった不加算セクタで、SIRが相対的に小さいセクタであり、この場合はSIRが最小のセクタである。)の送信停止を要求する(不加算セクタ送信停止要求ステップS4)。なお、基地局12のセクタ0のSIRと、基地局13のセクタ1のSIRとを加算して加算値を求めた時点で、予め設定した所定のしきい値を超えたので、基地局13のセクタ2のSIRは加算しない。
【0041】
移動端末20の送信した基地局送信制御信号は基地局12、13を介して基地局制御装置11に送られる(基地局送信制御信号送信ステップS5)。
【0042】
一方、ダイバーシチハンドオーバー中の移動端末20の送信する信号はClosed Loopによる電力制御が行なわれているため、ハンドオーバーに含まれるすべての基地局装置で受信できる訳ではなく、最低どこか1つの基地局のひとつのセクタで受信されることとなる。
【0043】
そのため、移動端末20の送信する基地局送信制御信号は一旦、基地局制御装置11まで送られ、その信号を受信した基地局制御装置11がハンドオーバー中の基地局装置(ここでは基地局12及び基地局13)に対し送信ON/OFF制御信号を送信する(送信ON/OFF制御信号送信ステップS6)。送信ON/OFF制御信号を受信した基地局12、13は、移動端末20への個別CHでの送信を開始及び/又は停止する。この例では、送信ON/OFF制御信号には基地局13のセクタ2の送信を停止するように指定されており、その結果、基地局13のセクタ2の送信が停止される(不加算セクタ送信停止ステップS7)。以上、説明した送信ON/OFF制御信号によるセクタの送信制御は、通話中も連続して行われる。
【0044】
従って、移動端末20にてダイバーシチハンドオーバーに含まれる基地局装置の各セクタからのPilot信号のSIRを測定し、ダイバーシチハンドオーバーに含まれる全てのセクタで送信しなくとも個別CHの復調に必要なSIRが得られることがPilot信号のSIRの計算により判別し、移動端末20から基地局制御装置11に対して送信が必要ないセクタへの送信停止制御を行い、その制御をうけた基地局制御装置11が基地局12、13に対し送信停止の制御を行うことで、移動端末20に対する不必要な送信がなくなり、その結果、移動端末20以外の他の移動端末への干渉が減り、全体としての回線容量の増加につながる。つまり、Pilot信号のSIRが、相対的に小さいセクタからの送信を停止するように制御するものである。
【0045】
また、必要以上のセクタからの信号が受信できてしまうような場所で発生する、ダイバーシチハンドオーバーのセクタ追加/削除の処理速度が遅いことによる呼切断に対し、全てのセクタをダイバーシチハンドオーバーに加えつつ、スロットまたはフレーム毎に送信させるセクタの制御が行なえるので呼切断が発生しにくくなる効果がある。
【0046】
次に図2を用いて移動端末20の動作を説明する。
【0047】
基地局12、13が送信した高周波信号は、移動端末20のアンテナ21で受信され、受信部23で周波数変換され、ベースバンド信号に変換された後、サーチャ25及びフィンガ261、262、26nに出力される。ベースバンド信号を入力されたサーチャ25は、その信号からPilotをサーチしそのPilot遅延情報及びPilot信号SIRを制御部27に送る。
【0048】
制御部27では、サーチャ25からのPilot信号のSIRのうち、現在ハンドオーバーに含まれている基地局からのPilot信号SIRを大きい順に加算し、その加算値があらかじめ設定してある所定のしきい値を超えた時点で、それまでの基地局(セクタ)を送信有効にする基地局(セクタ)、それよりもSIRの小さい基地局(セクタ)を送信停止にする基地局(セクタ)とし、それらの情報を元に基地局送信制御信号を生成する。
【0049】
基地局送信制御信号は、ベースバンド部24にて送信信号を生成する際にあらかじめ指定された位置に基地局送信制御信号として挿入される。生成された送信信号は更にベースバンド部24あにて拡散され、送信ベースバンド信号として送信部22に出力される。
【0050】
送信部22では、入力された送信ベースバンド信号を変調し高周波に周波数変換しアンテナ21に出力する。アンテナ21に入力された高周波信号は空中に信号を送信する。
【0051】
移動端末20は、以上説明した一連の動作をフレームまたはスロットごとに行うことで高速なセクタ送信制御を実現する。
【0052】
Pilot信号のSIRを加算することで説明したが、SIRの他に、強度、受信電力、受信レベル、受信電界強度、SINR(Signal to Interference−plus−Noisepower Ratio:信号対干渉電力+雑音電力比)、SNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)などで表現される値も含まれる。
【0053】
【発明の効果】
第1の効果は、移動通信システム全体の回線容量を増加させられるということである。その理由は、ダイバーシチハンドオーバー中の移動端末が、回線品質の維持に必要のないセクタを各セクタからPilot信号のSIRから判別し、そのセクタからの送信をスロットまたはフレーム毎に制御することによって、基地局のセクタからの不必要な送信を抑制できるからである。
【0054】
第2の効果は、たくさんのセクタからの信号が受信できるにもかかわらず発生する呼切断を防ぐことである。その理由は、たくさんのセクタから同じようなレベルで移動端末に信号が到達するようなエリアにおいて、フェージングの影響で常に最も強く受信できるセクタが変化し、この変化の速度にダイバーシチハンドオーバーのセクタ追加/削除が間に合わず発生してしまう呼切断に対し、受信できうる全てのセクタをダイバーシチハンドオーバーに加えつつ、スロットまたはフレーム毎に各セクタからのPilot信号のSIRを測定し、その時に強いセクタから順に必要なセクタだけ送信を行ない、その他のセクタからの送信を停止することによって、擬似的に高速なハンドオーバーが行なえることとなり、呼切断を防ぐことができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のCDMA移動通信システムを示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における移動端末を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるCDMA移動通信システムの動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 基地局制御装置
12、13 基地局
20 移動端末
21 アンテナ
22 送信部
23 受信部
24 ベースバンド部
25 サーチャ
261、262、26n フィンガ
27 制御部
28 復調部
Claims (16)
- 基地局のセクタから送信するPilot信号のSIR(Signal to Interference Ratio)を測定し、前記SIRの大きい順に順次加算して加算値とし、前記加算値が所定のしきい値を超えたら、加算されなかった前記セクタからの送信を停止することを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局送信制御システム。
- 移動端末と、前記移動端末へPilot信号をセクタごとに異なる拡散コードで送信する基地局と、前記基地局を制御する基地局制御装置とを有するCDMA移動通信システムの基地局送信制御システムであって、
前記移動端末が、
前記基地局のセクタごとのPilot信号のSIRを測定するPilot信号SIR測定手段と、
前記Pilot信号SIR測定手段で測定した前記Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする加算手段と、
前記加算値と所定のしきい値とを比較し、前記加算値が前記所定のしきい値を超えたら、加算を中止する比較手段と、
前記セクタのうちで加算されなかった不加算セクタからの送信停止を要求する送信停止信号を含む基地局送信制御信号を送信する不加算セクタ送信停止要求手段と、を備え、
前記基地局制御装置が、
前記不加算セクタからの送信を停止する送信ON/OFF制御信号を前記基地局へ送る送信ON/OFF制御信号送信手段を備え、
前記基地局が、
前記基地局送信制御信号を受信し、前記基地局送信制御信号を前記基地局制御装置へ送信する基地局送信制御信号送信手段と、
前記不加算セクタからの送信を停止する不加算セクタ送信停止手段と、を備えることを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局送信制御システム。 - 基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRを測定し、前記SIRが相対的に小さい前記セクタからの送信を停止するように制御することを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局送信制御システム。
- 基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRを測定し、前記SIRが最小である前記セクタからの送信を停止するように制御することを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局送信制御システム。
- 前記Pilot信号のSIRが、
スロットまたはフレーム毎に測定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システム。 - 前記Pilot信号のSIRが、
前記Pilot信号の強度、前記Pilot信号の受信電力、前記Pilot信号の受信レベル、前記Pilot信号の受信電界強度、前記Pilot信号のSINR(Signal to Interference−plus−Noisepower Ratio)、前記Pilot信号のSNR(Signal to Noise Ratio)で表現される値を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のCDMA移動通信システムの基地局送信制御システム。 - 基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRを測定するステップと、
前記SIRの大きい順に順次加算して加算値とするステップと、
前記加算値が所定のしきい値を超えたら、加算されなかった前記セクタからの送信を停止するステップと、
を備えることを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法。 - 基地局のセクタごとのPilot信号のSIRを測定する、移動端末におけるPilot信号SIR測定ステップと、
測定した前記Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする、前記移動端末における加算ステップと、
順次加算された前記加算値と所定のしきい値とを比較し、前記加算値が前記所定のしきい値を超えたら加算を中止する、前記移動端末における比較ステップと、前記比較ステップにおいて、加算されない前記セクタである不加算セクタからの送信停止を要求する送信停止信号を含む基地局送信制御信号を送信する、前記移動端末における不加算セクタ送信停止要求ステップと、
前記基地局送信制御信号を受信し、前記基地局送信制御信号を基地局制御装置へ送信する、前記基地局における基地局送信制御信号送信ステップと、
前記不加算セクタからの送信を停止する送信ON/OFF制御信号を前記基地局へ送信する、前記基地局制御装置における送信ON/OFF制御信号送信ステップと、
前記不加算セクタからの送信を停止する、前記基地局における不加算セクタ送信停止ステップと、
を備えることを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法。 - 前記Pilot信号のSIRが、
スロットまたはフレーム毎に測定されることを特徴とする請求項7又は8に記載のCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法。 - 前記Pilot信号のSIRが、
前記Pilot信号の強度、前記Pilot信号の受信電力、前記Pilot信号の受信レベル、前記Pilot信号の受信電界強度、前記Pilot信号のSINR、前記Pilot信号のSNRで表現される値を含むことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載のCDMA移動通信システムの基地局送信制御方法。 - 基地局のセクタから送信されるPilot信号のSIRを測定し、前記SIRの大きい順に順次加算して加算値とし、前記加算値が所定のしきい値を超えたら、加算されなかった前記セクタからの送信停止を前記基地局へ要求することを特徴とするCDMA移動通信システムの移動端末。
- 基地局のセクタから送信するPilot信号のSIRが、最小である前記セクタからの送信を停止するように前記基地局へ要求することを特徴とするCDMA移動通信システムの移動端末。
- 基地局のセクタからのPilot信号のSIRを測定するPilot信号SIR測定手段と、
前記Pilot信号SIR測定手段で測定した前記Pilot信号のSIRの大きい順に順次加算して加算値とする加算手段と、
前記加算値と所定のしきい値とを比較し、前記加算値が前記所定のしきい値を超えたら、加算を中止する比較手段と、
前記セクタのうちで加算されなかった不加算セクタからの送信停止を要求する送信停止信号を含む基地局送信制御信号を送信する不加算セクタ送信停止要求手段と、
を備えることを特徴とするCDMA移動通信システムの移動端末。 - 前記Pilot信号のSIRが、
スロットまたはフレーム毎に測定されることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載のCDMA移動通信システムの移動端末。 - 前記Pilot信号のSIRが、
前記Pilot信号の強度、前記Pilot信号の受信電力、前記Pilot信号の受信レベル、前記Pilot信号の受信電界強度、前記Pilot信号のSINR、前記Pilot信号のSNRで表現される値を含むことを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載のCDMA移動通信システムの移動端末。 - 前記所定のしきい値が、
復調に必要な値であることを特徴とする請求項11又は13に記載のCDMA移動通信システムの移動端末。
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