JP2004023698A - アンテナ装置 - Google Patents

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Nobutaka Kidera
木寺 信隆
Koji Igawa
井川 耕司
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Abstract

【課題】誘電体基板と、この誘電体基板の一方の面に設けられた放射導体と、他方の面に設けられた接地導体および伝送線路とを有し、容易に作製でき、回路としての集積度を向上でき、円偏波した電波の送信または受信を効率よく行うアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置10は、誘電体基板12の第1面上の放射導体14の領域と対向する誘電体基板12の第2面上の対応領域16a内に先端部が位置するコプレーナ伝送線路18と、コプレーナ伝送線路18を対応領域16a内でブリッジ状に横断し、コプレーナ伝送線路18の両側に位置する接地導体18同士を接続するブリッジ状導体20を有する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波の送信および受信の少なくとも一方を行うアンテナ装置であって、特に通信用や放送用の、円偏波したマイクロ波またはミリ波領域の電波の送信または受信を行うのに適するアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、マイクロ波やミリ波領域の電波が通信用また放送用として広く用いられつつある。この電波の送受信装置には、ダイポールアンテナと比べて容易に作製でき、しかも、機械的に安定し、他の回路と一体的に組み込むことができる点からパッチアンテナが好適に用いられている。
パッチアンテナは、周知のように誘電体基板の一方の面に矩形または円形状のパッチ状の放射導体を設け、他方の面に、放射導体より広い導体膜を接地導体として設けたものが一般的である。
【0003】
一方、パッチアンテナにおける放射導体への給電は、例えば、誘電体基板を貫通し、この貫通部分に導体を設けた貫通孔(スルーホールまたはビアホール)を介して放射導体と反対側から行う方式の他、“A Microstrip Patch Antenna with Coplanar Feed Line”(W.Menzel and W.Grabherr, IEEE MICROWAVE AND GUIDED WAVE LETTERS, Vol.1, No.11, November 1991)や“Analysis of an Aperture Coupled Microstrip Antenna”(IEEE Transactions on Antenna and Propagation, Vol.AP−34,No.8,pp.977−984,Aug.1986)に開示されるように、貫通孔を用いることなく放射導体へ給電する方式も例示される。
上記“A Microstrip Patch Antenna with Coplanar Feed Line”の開示するパッチアンテナは、誘電体基板の第1面にパッチ状の放射導体を設け、第1面と対向する第2面に接地導体を設け、さらに、上記放射導体の領域と対向する第2面上の対応領域において先端部がスロットと接続されたコプレーナ伝送線路( 共平面伝送線路) を設けた構成のアンテナである。放射導体への給電は、供給される高周波信号を放射導体とスロット間で電磁的に結合させて行う。
【0004】
一方、特開平9−219618号公報では、縮退分離素子をそれぞれ備えた第1のパッチアンテナと第2のパッチアンテナとを、地導体板を両側から挟むように誘電体基板を介して配置し、この第1のパッチアンテナと第2のパッチアンテナから電波が放射される際に地導体板に流れるイメージ電流が互いにキャンセルするように構成したパッチアンテナを開示している。
ここで、縮退分離素子とは、放射導体の形状によって縮退した共振周波数を分離するための素子であり、例えば、放射導体の形状の一部に設けられた切り込みまたは突起をいう。
当該公報によると、電波の放射特性を水平面内で無指向性にするともに、直線偏波を支配的に放射するパッチアンテナを改良して、円偏波動作を良好に実現して円偏波した電波を良好に放射することができるとされている。
また、この円偏波動作を実現する方法として、放射導体への給電を2つ以上の給電位置に供給し、この給電位置に供給する高周波信号に位相差を設ける方法も知られている(「小型・平面アンテナ」、羽石操、平澤一紘、鈴木康夫共著、社団法人電子情報通信学会刊、第5章)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の誘電体基板に貫通孔を設けて給電を行うパッチアンテナは、誘電体基板に貫通孔を開けるための加工を施し、さらに加工された貫通孔に導体を設けるために半田付け等の加工を行わなければならず、加工の点からパッチアンテナを効率良く製作することができない構成となっていた。
【0006】
一方、貫通孔を設けることなく放射器に給電する方式のパッチアンテナでは、円偏波動作の実現と、パッチアンテナの効率の良い製作および回路としての集積度の向上とを両立することが困難な構成となっていた。
特開平9−219618号公報の開示するパッチアンテナは、円偏波動作を実現するものの、第1のパッチアンテナを設けた誘電体基板と第2のパッチアンテナを設けた誘電体基板とを、この誘電体基板の間に地導体板を配置しつつ積層した多層基板の構成となっているため、ミリ波のように波長の短い電波を用いるアンテナにおいて、基板同士の正確な位置合わせを必要とする多層基板の構成では、効率良くアンテナを製作することはできない。
円偏波動作を実現するために、放射導体の2つ以上の給電位置に位相差を設けて高周波信号を供給する方法では、高周波信号を分岐し、この分岐した高周波信号間に位相差を設けるため、位相器が別途必要となり、給電のための回路が複雑となる他、基板上に他の回路と一体的に組み込む際の占有面積も増大し集積度の向上の障害となっている。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、誘電体基板と、この誘電体基板の一方の面に設けられたパッチ状の放射導体と、この誘電体基板の他方の面に設けられた接地導体とを有するアンテナ装置であって、円偏波した電波の送信および受信の少なくとも一方を効率よく行うことができ、回路としての集積度を向上でき、かつ、効率良く製作できるアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、誘電体基板と、
この誘電体基板の一対の対向面のうち第1面に設けられた放射導体と、
第1面と対向する前記誘電体基板の第2面に設けられ、第1面上の前記放射導体の領域と対向する第2面上の対応領域内に先端部が位置する信号線導体と、
この信号線導体を離間して挟むようにこの信号線導体の両側に隣接する第2面に設けられた接地導体と、を有し、
前記信号線導体と前記接地導体により共平面伝送線路が構成されるとともに、前記信号線導体を前記対応領域内でブリッジ状に横断し、前記信号線導体の両側に隣接する前記接地導体同士を接続するブリッジ状導体が、第2面に設けられたことを特徴とするアンテナ装置を提供する。
【0009】
なお、前記アンテナ装置は、円偏波動作を行うことが好ましく、この場合、前記ブリッジ状導体が、前記接地導体に発生する表面電流の電流経路の一部を成すのが好ましい。
また、前記放射導体が矩形形状を成す場合、第2面における前記信号線導体の中心線と対向する第1面上の対応線を中心対応線としたとき、この中心対応線と交叉する前記矩形形状の一辺が、前記中心対応線の直交方向に対して傾斜するように、前記放射導体と前記共平面伝送線路とを設けるのが好ましい。これにより、前記放射導体の円偏波動作を行わせることができる。
【0010】
なお、前記誘電体基板は例えばガラス基板で構成される。あるいは、合成樹脂材料やセラミック材料からなる基板で構成されてもよい。また、前記誘電体基板は、複数の誘電体基板が積層された多層の構成であってもよい。
また、本発明におけるアンテナ装置は、例えば、マイクロ波またはミリ波領域の円偏波した電波の送信および受信の少なくとも一方を行う。
マイクロ波とは、1〜30(GHz)の周波数帯域の電波であり、ミリ波は、30〜300GHzの周波数帯域の電波である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のアンテナ装置を添付の図面に示される好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明のアンテナ装置の一実施形態であるアンテナ装置10の概略の構成を示す斜視図であり、図2は、図1に示すA−A’断面線に沿って切断したアンテナ装置10の断面図である。図3はアンテナ装置10の正面図であり、図4はアンテナ装置10の背面の構成を示す斜視図である。
なお、アンテナ装置10について、以降では、電波の送信について説明するが、アンテナにおける電波の送受の可逆性利用して電波の受信にも適用でき、円偏波を持つ電波を効率よく受信することができる。
【0013】
アンテナ装置10は、誘電体基板12と、誘電体基板12の一対の対向面のうち一方の面(第1面)に設けられたパッチ形状の放射導体14と、一対の対向面のうち他方の面(第2面)に設けられた接地導体16およびコプレーナ伝送線路(共平面伝送線路)18と、第2面に設けられたブリッジ状導体20と、コプレーナ伝送線路18の一端に設けられた高周波コネクタ22と、を有するアンテナ装置である。
アンテナ装置10は、高周波コネクタ22を介して接続された信号発生器24から供給される電力によって放射導体14から円偏波した電波を放射するように構成されている。
なお、図1〜図4では、導体の部分を灰色で示し、図3および4では、高周波コネクタ22を省略している。
【0014】
誘電体基板12は、互いに対向する一対の対向面(第1面および第2面)を有する誘電体基板である。誘電体基板12は、光学的に透明性を有する(可視光の透過率が0%超)ガラス板を用いてもよく、フッ素樹脂等の合成樹脂材料やセラミック材料等によって構成された誘電体基板を用いてもよく、一対の対向面を有する誘電体基板であれば特に制限されない。
誘電体基板12は一つの誘電体基板の他に、2つの誘電体基板を積層したものを用いてもよい。例えば、一方の面に放射導体14が設けられ、他方の面に接地導体16およびコプレーナ伝送線路18が設けられていない誘電体基板と、一方の面に接地導体16およびコプレーナ伝送線路18が設けられ、他方の面に放射導体14が設けられていない誘電体基板とを、上記他方の面同士を密着するように積層し、誘電体基板12として構成してもよい。この場合、積層時の位置合わせを容易にする点から、透明性を有するガラス板を用いることが好ましい。
【0015】
放射導体14は、誘電体基板12の第1面に設けられた薄膜導体または厚膜導体または金属箔等の導伝膜によって構成されたパッチ形状の導体であり、電波を放射し、あるいは、到来した電波を受信するアンテナ素子である。
放射導体14の形状は、図1に示すように、正方形形状の一部分が切り欠かれた略正方形形状を成し、後述する縮退分離素子14a,14bが設けられている(図3参照)。放射導体14の形状は、略正方形形状に制限されず、上記正方形形状に替えて長方形等の矩形、三角形、五角形、…円形等を用いたパッチ形状であってもよい。
放射導体14には、正方形形状の対向する一対の頂点の角が切り欠かれた形状を成して縮退分離素子14a,b(図3参照)が設けられることが好ましく、放射導体14から放射される電波の電界のベクトルを旋回させる円偏波動作を効率よく行うことができる。
縮退分離素子14a,bは、パッチ形状の角に切り込みを設けたもの、あるいは突起を設けたものであってもよく、本発明においては特に制限されず、公知の縮退分離素子、例えば「小型・平面アンテナ」(羽石操、平澤一紘、鈴木康夫共著、社団法人電子情報通信学会刊、第5章、pp. 142−164)を用いることができる。
【0016】
誘電体基板12の第1面と対向する対向面には、薄膜導体または厚膜導体または金属箔等の導伝膜によって導体膜19が形成され、この導体膜19を用いて接地導体16とコプレーナ伝送線路18とが構成されている。
接地導体16は、導体膜19によって第2面上に部分的に設けられている。
一方、コプレーナ伝送線路18は、導体膜19に設けられた一対のスリット18a間の導体を信号線(信号線導体)18bとし、一対のスリット18bの両側を接地導体16で挟まれた伝送線路である。すなわち、コプレーナ伝送線路18は、信号線18bを離間して挟むようにこの信号線18bの両側に接地導体16が隣接した伝送線路であり、接地導体16は、放射導体14に対する接地導体として機能する他、コプレーナ伝送線路18において、信号線18bに対する接地導体として機能する。
【0017】
コプレーナ伝送線路18は、マイクロストリップ伝送線路のように給電や接地のためのビアホールまたはスルーホールを必要とせず、誘電体基板12の片方の面で構成することができ、しかも、周波数分散が小さいといった利点を有する。なお、コプレーナ伝送線路18のスリット18aの幅gと信号線18bの幅s(図3参照)を、誘電体基板12の比誘電率εr および誘電体基板12の厚さに応じて設定することで、所望の特性インピーダンスを持った伝送線路を構成することができる。コプレーナ伝送線路18の特性インピーダンスは、“MicrostripLines and Slotlines”(K.C.Gupta 他著、Artech House Publishers 刊、Chapter 7)に述べられているように、スリット18aの幅g、信号線18bの幅s、誘電体基板12の比誘電率εr および誘電体基板12の厚さを用いて近似的に求めることができる。
【0018】
一方、コプレーナ伝送線路18の信号線18bの先端部は、第1面上の放射導体14の領域と対向する第2面上の対応領域16a(図4中の破線で囲まれた領域)内に位置し、図5(a)に示すように、信号線18bの先端部に開放端(オープンスタブ)18cが設けられている。一般に、信号線の端がオープンスタブの場合、信号線を伝播する高周波信号はオープンスタブにおいて反射されるが、コプレーナ伝送線路18ではオープンスタブ18cが放射導体14の対応領域16aに位置するため、放射導体14のパッチ形状に応じて定まる所定の周波数(共振周波数)に対応して、信号発生器24から供給された高周波信号の上記周波数の信号成分が放射導体14に電磁的に結合される。こうして、信号発生器24からの高周波信号は、コプレーナ伝送線路18を介して所定の周波数の信号成分が放射導体14に給電される。
このように、信号線18bと放射導体14との間で、所定の周波数の信号成分が電磁的に結合するので、スルーホールやビアホール等の貫通孔を用いることを不要とする。
【0019】
なお、信号線18bの先端部には、オープンスタブ18cが設けられるが、図5(b)に示すようにオープンスタブ18cとともにスロット18eが設けられた構成としてもよい。
さらに、図5(c)に示すように、オープンスタブ18cの替わりにショートスタブ18fが設けられた構成としてもよい。
なお、スロット18eが設けられる場合、図5(b)に示すように、スロット18eにおける間隔g0 は、1.0μm以上であることが好ましく、コプレーナ伝送線路のスリット18aの幅g以上であることがより好ましい。スロット18eの横幅L0 (図5(b)参照)はコプレーナ伝送線路18の幅s+2g以上であり、放射導体14の横幅L1 (図3参照)と同等あるいはそれ以下であることが好ましい。例えば、0.05〜10mmである。
スロット18eの形状は矩形であるが、矩形の形状に制限されず、三角形、五角形…等の多角形または円形であってもよい。
【0020】
コプレーナ伝送線路18には、図4に示すように、ブリッジ状導体20が設けられている。
ブリッジ状導体20は、コプレーナ伝送線路18における信号線18bを対応領域16a(図4参照)内でブリッジ状に跨いで横断し、信号線18bの両側に位置する接地導体16同士を接続する導体部材である。ブリッジ状導体20は、上述したように縮退分離素子14a,14bを有する放射導体14において、円偏波した電波を効率よく放射するために機能する。
【0021】
すなわち、放射導体14は、上述したように縮退分離素子14a,14bを有し、円偏波した電波を放射するが、図6(a)に示すように放射導体14上では信号線18bのオープンスタブ18cに対応する放射導体14の対応位置を略中心として円弧状に流れる表面電流が生じることによって円偏波した電波を放射する。一方、接地導体16では、上記表面電流と対を成すように、表面電流が円弧状に流れる。
従って、円偏波した電波を発生させる放射導体14における表面電流は、接地導体16に生じる表面電流と対を成すため、放射導体14において円偏波した電波を効率良く放射するには、接地導体16上で表面電流を円弧状に効率良く流すことが必要である。
【0022】
ブリッジ状導体20は、図6(b)に示すように、上記接地導体16上に流れる表面電流を効率よく円弧状に流す経路の一部を成す。
なお、ブリッジ状導体20における材料は導体であればよく、材料は特に制限されない。
ブリッジ状導体20の寸法も特に制限されないが、例えば、図4に示すように幅w、長さLb 、高さhおよび厚さtを定めた場合、幅wは1μm以上、長さLb はコプレーナ伝送線路18の幅幅s+2g以上であればよい。高さhは1μm以上、好ましくは1μm〜1mm、より好ましくは0.1〜0.8mmであるとよい。厚さtは機械的強度を保持できる限りにおいて制限はなく、例えば、0.01μm以上であり、より好ましくは1μm〜1mmであるとよい。
また、ブリッジ状導体20の設置位置も対応領域16a内であれば特に制限されない。さらに、ブリッジ状導体20の近傍(高周波信号の伝播波長λ以内の範囲)のコプレーナ伝送線路18上に同様のブリッジ状導体を設けてもよい。また、オープンスタブ18cの部分を覆うようにブリッジ状導体を設けてもよい。
【0023】
ブリッジ状導体20は、空中に浮かせて信号線18bを横断する構成となっているが、信号線18b上に誘電体を配し、この誘電体を支持部材としてこの誘電体上にブリッジ状導体20を配して信号線18bをブリッジ状に横断する構成としてもよい。
なお、ブリッジ状導体20は、上述したように放射導体14の表面電流に対応して接地導体16に発生する表面電流がコプレーナ伝送線路18を横断する電流経路の一部として機能するものであるが、コプレーナ伝送線路18の両側に位置する接地導体16同士を同電位とする機能、すなわち、エアーブリッジとしての機能も付随的に有する。
【0024】
エアーブリッジとは、例えば、金等の細線(数10μm程度の直径)をコプレーナ伝送線路の一方の接地導体から空中配線して他方の接地導体と接続して構成されたものであり、一般的には、コプレーナ伝送線路の長手方向に所定の長さ(高周波信号の伝播波長λの4分の1程度)の間隔をおいて設けられるものである。このエアーブリッジは、コプレーナ伝送線路における伝送効率を向上させるために、特に、コプレーナ伝送線路の曲がり部分や分岐部分で発生する高次モードの電波の生成を抑制するために、両側に位置する接地導体同士を同電位とするように機能する。
このように、ブリッジ状導体20は、エアーブリッジとして機能するが、円偏波した電波を放射する際に接地導体16に発生する表面電流の電流経路の一部を成すことを主な機能とする。
【0025】
高周波コネクタ22は、信号発生器24から供給された高周波信号を信号線18bに供給するように、誘電体基板12の端に設けられたコネクタである。アンテナ装置10を信号処理回路に接続する場合、高周波コネクタ22を介さずにコプレーナ伝送線路18で直接回路に接続してもよい。高周波コネクタ22は接続の便宜のためのものである。
アンテナ装置10は以上のように構成される。
【0026】
アンテナ装置10では、信号発生器24から供給された高周波信号が、高周波コネクタ22を介して信号線18bに供給され、高周波信号がコプレーナ伝送線路18を伝播する。
コプレーナ伝送線路18を伝播する高周波信号は、信号線18bの先端部に到達すると、オープンスタブ18c、あるいは、スロット18eが設けられている場合にはスロット18eにおいて強い電界を生成し、これが対向する放射導体14に電磁的に作用して結合し、放射導体14に給電される。
一方、放射導体14は縮退分離素子14a,14bが設けられているので、円偏波した電波が放射される。その際、図6(a)に示すような表面電流が放射導体14に発生するとともに、図6(b)に示すような表面電流が接地導体16に発生する。一方、放射導体14の領域と対向する対応領域16a内にはブリッジ状導体20が設けられているので、表面電流はブリッジ状導体20を電流経路の一部として円弧状に流れる。
こうして放射導体14から円偏波した電波が効率良く放射される。
【0027】
なお、図1に示すアンテナ装置10では、縮退分離素子14a、14bを用いて円偏波した電波を放射するが、本発明では円偏波動作を以下の方法で実現してもよい。
【0028】
例えば、コプレーナ伝送線路18の伝送方向と放射導体14との配置関係において、図7(a)〜(d)に示すような傾斜角度θを設けて、円偏波した電波を効率よく放射させてもよい。すなわち、コプレーナ伝送線路18の信号線18bの中心線と対応する第1面上の線を中心対応線Cとし、この中心対応線Cと交叉する略正方形形状を成す放射導体14の一辺Dが、中心対応線Cの直交方向に対して傾斜角度θ傾斜してもよい。なお、図7(a)〜(d)では、ブリッジ状導体20は省略されている。
【0029】
ここで、傾斜角度θは、0度より大きく90度より小さく、好ましくは30〜60度である。特に、傾斜角度θを45度にすることで、コプレーナ伝送線路18において高周波信号が供給されて生成される直線電界を、放射導体14上で円偏波の動作に必要な2つの直交成分に分解することができ、効率よく円偏波した電波を放射することができる。
【0030】
このように傾斜角度θを設けることで、図7(b)または(d)に示すような縮退分離素子を持たない放射器14’であっても、円偏波動作を実現することができる。
この場合、放射導体14への給電を行うコプレーナ伝送線路18のオープンスタブ18cの位置は、円偏波動作の効率の向上と共に、アンテナインピーダンスの整合を最適にするように選択され、図8(a)および(b)に示すように放射器14の中心位置から距離d1 またはd2 ずれた構成とする。
一方、ブリッジ状導体20も、図8(c)および(d)に示すように、信号線18bの先端から距離pずれた構成とする。
なお、図8(a)および(b)では、ブリッジ状導体20は省略されている。
【0031】
円偏波動作は、図7(a)および(b)に示すように、放射導体14,14’をコプレーナ伝送線路18の中心線の対応中心線Cに対して右側にオフセットすることで、右旋円偏波動作を可能とし、図7(c)および(d)に示すように、対応中心線Cに対して放射導体14,14’を左側にオフセットすることで、左旋円偏波動作を可能とする。
【0032】
なお、アンテナ装置10における放射導体14と、接地導体16および信号線18bを成す導体膜19の、ガラス板である誘電体基板12への形成は、例えば、厚膜を形成する場合、低融点ガラス粉末を含んだ導電ペーストを公知のスクリーン印刷法を用いて塗布し、この後焼成炉にて熱処理を施して厚膜を形成する。また、金属箔貼付法を用いてもよい。一方、薄膜を形成する場合、スパッタリング法やCVD(Chemical Vapor Deposition )法等の公知の堆積法を用いて薄膜を形成する。
コプレーナ伝送線路18における一対のスリット18aおよび放射導体14のパッチ形状は、上記スクリーン印刷法を用いた場合、数10μmのオーダーの精度でパターニングにより所定の形状の厚膜を作製することができる。一方、薄膜を形成した場合、形成した薄膜をフォトリソグラフィーとエッチング(金属腐食法)を用いて形状加工し、サブμm〜μmの精度で所定の形状の薄膜を作製することができる。
【0033】
アンテナ装置10は、誘電体基板12を一層の基板で構成したものであるが、本発明では、図9に示すように、誘電体基板12aの一方の面に放射導体14を、誘電体基板12bの一方の面に接地導体16と信号線18bを有するコプレーナ伝送線路18をそれぞれ形成し、誘電体基板12a,12bの他方の面同士を密着して積層したものであったもよい。この場合、2つの誘電体基板12a,12bの間に空気層が形成されて誘電率が変化しないように、2つの誘電体基板12a,12bの密着度を高める必要がある。特に、比誘電率が高い誘電体基板を用いる場合、誘電体基板12a,12b間に形成される空気層による誘電率の影響は大きくなるため、密着度を一層高める必要がある。例えば、真空チャンバやオートクレーブを用いて接着するとよい。あるいは、ガラス基板のような表面平滑度の高いものを誘電体基板として用いる場合、加圧して密着した後、封止用樹脂26を用いて外周部を封止するとよい。
【0034】
この場合、コプレーナ伝送線路および放射導体のそれぞれの寸法が2つの誘電体基板の比誘電率を考慮して設定されていれば、2つの誘電体基板が異なる誘電体材料であってもよい。また、誘電体基板は複数枚(2つ以上)を積層した構成としてもよい。勿論、誘電体基板を固体層の誘電体として用いる替わりに、空気等の気層や液体を満たした液層を誘電体の一部として用いてもよい。
複数枚の誘電体基板を積層した構成の場合、放射導体14のパッチ形状と略同等か若干大きいあるいは若干小さい誘電体基板を、積層する複数枚の誘電体基板の一部分として用いることができ、放射導体14からの放射効率を制御することもできる。
【0035】
また、アンテナ装置10の構成を複数個組み合わせることで、アレイアンテナとして動作させ、高利得の放射パターンを作ることができる。例えば、特開2000−188511公報に開示する逆Fアレイアンテナに本願発明のアンテナ装置を適用することができる。
また、特開2001−189616号公報で開示するマイクロ波用ガラスアンテナに適用することもできる。
【0036】
【実施例】
本発明のアンテナ装置の効果を確認するために、下記表1に示すように、アンテナ装置(実施例1〜3、比較例1〜4)を作製した。
【0037】
アンテナ装置の誘電体基板は、図9に示す2層の誘電体基板12a、12bで構成し、誘電体基板12a、12b共に、基板厚さが0.76mm、比誘電率が6.8、誘電体損tanDが0.02の、市販品のガラス板(旭硝子株式会社製、商品名AS)を用いた。放射導体14または14’、接地導体16およびコプレーナ伝送線路18の信号線18bは、低融点粉末ガラスを含有するAgペーストを用いてスクリーン印刷法により塗布し、この後焼成して形成した。焼成後の膜厚は略5μm、比抵抗は3.0μΩ・cmであった。コプレーナ伝送線路18は、上記ガラス板の比誘電率および誘電体損から特性インピーダンス50Ωとなるように信号線の幅sおよびスリットの幅gをそれぞれs=1.8mm、g=0.3mmとし、放射導体14または14’のL1 をL1 =28.2mmとした。
【0038】
誘電体基板12aのガラス板の大きさは40mm□とし、誘電体基板12bのガラス板の大きさは100mm□とした。また、コプレーナ伝送線路の線路長L2 (図3参照)をL2 =45mmとした。
誘電体基板12aと誘電体基板12bとを密着・加圧し、ホットメルト樹脂(ヘンケルジャパン(株)製、商品名 ホットメルトスティック)を封止用樹脂26として使用して誘電体基板12aの外周部を封止した。
また、ブリッジ状導体20を設ける場合、いずれも、w=20.0mm、t=0.1mm、h=0.5mm、La =5.0mm、Lb =3.0mm(図4参照)とし、距離p=10.0mm(図8(c)、(d)参照)とした。
実施例2、実施例3、比較例3および比較例4における縮退分離素子のΔS(図3参照)をΔS=3.0mmとした。
各寸法は、アンテナ装置10における動作周波数が2.0GHzとなるように設計されたものである。
【0039】
円偏波動作の向上の確認は、信号発生器24として、Sweeper (8563E Agilent社製)を用い、作製したアンテナ装置を送信アンテナとして作動させて電波を電波暗室内で放射させ、一方、右旋および左旋円偏波アンテナ(アドバンテスト社製TR17205LおよびTR17205)を受信アンテナとして電波を受信させ、放射パターンを測定した。
円偏波動作の特性を、反射特性が最小となる周波数のボアサイト(利得が最大となるアンテナの方向)における円偏波の放射パターンの右旋左旋特性差を用いて表し、表1に示した。
なお、アンテナ装置の放射導体14または14’とコプレーナ伝送線路18の形態は、実施例1は図11(a)に示す形態、比較例1は図11(b)に示す形態、比較例2は図11(c)に示す形態、実施例2は図3に示す形態、比較例3は図3に示す形態からブリッジ状導体20を除いた形態、実施例3は図11(d)に示す形態、比較例4は図11(e)に示す形態である。
【0040】
【表1】
Figure 2004023698
【0041】
図12(a)は、実施例1におけるアンテナ装置の反射損失の特性を示し、図12(b)はこの反射損失が最小となり、放射電力が最大となる周波数における放射パターンを右旋偏波および左旋偏波の別に示している。
図13(a)は、実施例2におけるアンテナ装置の反射損失の特性を示し、図13(b)は周波数1.93GHz(図13(a)に示す反射損失の逆数をとったときの第2のピーク周波数)における放射パターンを右旋偏波および左旋偏波の別に示している。
図14(a)は、比較例3におけるアンテナ装置の反射損失の特性を示し、図14(b)はこの反射損失が最小となり、放射電力が最大となる周波数における放射パターンを右旋偏波および左旋偏波の別に示している。
図15(a)は、実施例3におけるアンテナ装置の反射損失の特性を示し、図15(b)は周波数2.0GHz(図15(a)に示す反射損失の逆数をとったときの第2のピーク周波数)における放射パターンを右旋偏波および左旋偏波の別に示している。
【0042】
表1に示す実施例1および比較例1、2におけるボアサイトの右旋左旋特性差(右旋偏波の利得から左旋偏波の利得を差し引いた「右旋−左旋偏波利得差」)によると、傾斜角度θをつけ、さらに、ブリッジ状導体20を設けることで、円偏波動作は効率よく向上することがわかる。
表1に示す実施例2、比較例3における「右旋−左旋偏波利得差」によると、傾斜角度θが0度の場合でも縮退分離素子を設け、さらに、ブリッジ状導体を設けることで、円偏波動作を効率よく実現することができることがわかる。特に、比較例3では、縮退分離素子を設けても円偏波動作をしないが、実施例2のようにブリッジ状導体を設けることで、円偏波動作は効率よく向上することがわかる。
【0043】
図13(a)および図14(a)は、ブリッジ状導体を設けた実施例2およびブリッジ状導体を設けていない比較例3における反射損失の特性を表すが、この特性が大きく変化していることがわかる。これより、ブリッジ状導体を設けたことによりコプレーナ伝送線路と放射導体との電磁結合が良好に行われ、交差偏波識別特性が発現して、図13(b)に示すように右旋および左旋の偏波の利得差が生じ、円偏波動作が効率よく行われることがわかる。
従来から、縮退分離素子を設けることで、共振周波数の縮退分離が生じることが知られているが(“電磁界シミュレーションを用いた方形円偏波マイクロストリップアンテナの解析” 田口 光雄他著、社団法人電子情報通信学会技術研究報告A・P2001−185)、コプレーナ伝送線路と放射導体を対向する面に設ける構成のアンテナ装置では、図13(a)および図14(a)に示すように、ブリッジ状導体を設けない場合、縮退分離が発生しない(反射損失の逆数をとったときのピーク周波数が分離しない)が、ブリッジ状導体を設けることで、縮退分離が発生し(反射損失の逆数をとったときのピーク周波数が分離する)、円偏波動作を実現する。
【0044】
表1に示す実施例3、比較例4における「右旋−左旋偏波利得差」によると、ブリッジ状導体を設け、縮退分離素子を設け、さらに、傾斜角度θを45度とすることで、39.1dBという極めて大きな「右旋−左旋偏波利得差」を得ることができ、円偏波動作を一層効率よく行うことがわかる。
【0045】
以上、本発明のアンテナ装置について説明したが、本発明は上記実施例や実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、アンテナ装置は、第1面に設けられた放射導体の領域に対応する第2面の対応領域内において、ブリッジ状導体が誘電体基板の第2面に設けられた共平面伝送線路の信号線導体をブリッジ状に跨いで横断し、信号線導体の両側に位置する接地導体同士を接続するので、円偏波動作を効率よく行い円偏波した電波を効率よく送信あるいは受信することができる。
しかも、アンテナ装置は、誘電体基板の一方の面に放射導体を、他方の面に接地導体および共平面伝送線路を設け、貫通孔を不要とする簡単な構成のため、円偏波動作を効率よく行うアンテナ装置を、従来に比べて容易に作製することができる他、放射導体への給電を電磁結合によって行うので、回路としての集積度も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ装置の一実施形態であるアンテナ装置の概略の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すアンテナ装置をA−A’断面線に沿って切断したアンテナ装置の断面図である。
【図3】図1に示すアンテナ装置の正面図である。
【図4】図1に示すアンテナ装置の背面の構成を示す斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明のアンテナ装置における共平面伝送線路の形態を示す図である。
【図6】(a)および(b)は、本発明のアンテナ装置に発生する表面電流を説明する図である。
【図7】(a)〜(d)は、本発明のアンテナ装置における放射導体と共平面伝送線路との配置を説明する図である。
【図8】(a)〜(d)は、本発明のアンテナ装置における共平面伝送線路の先端部とブリッジ状導体の位置を説明する図である。
【図9】本発明のアンテナ装置の他の実施形態であるアンテナ装置の概略の断面図である。
【図10】図9に示すアンテナ装置の作製方法を説明する図である。
【図11】(a)および(d)は、本発明のアンテナ装置における放射導体と共平面伝送線路との配置例を示す図であり、(b)、(c)および(e)は、従来のアンテナ装置における放射導体と共平面伝送線路との配置例を示す図である。
【図12】(a)は、本発明におけるアンテナ装置における反射損失の周波数特性の一例を示す図であり、(b)は(a)に示す反射損失が最小となる周波数のときの放射パターンを示す図である。
【図13】(a)は、本発明におけるアンテナ装置における反射損失の周波数特性の他の例を示す図であり、(b)は周波数1.93GHzのときの放射パターンを示す図である。
【図14】(a)は、従来のアンテナ装置における反射損失の周波数特性の一例を示す図であり、(b)は(a)に示す反射損失が最小となる周波数のときの放射パターンを示す図である。
【図15】(a)は、本発明におけるアンテナ装置における反射損失の周波数特性の他の例を示す図であり、(b)は周波数2.0GHzのときの放射パターンを示す図である。
【符号の説明】
10 アンテナ装置
12 誘電体基板
14,14’ 放射導体
16 接地導体
16a 対応領域
18 共平面伝送線路(コプレーナ伝送線路)
18a スリット
18b 信号線
18c 開放端(オープンスタブ)
18e スロット
19 導体膜
20 ブリッジ状導体
22 高周波コネクタ
24 信号発生器
26 封止用樹脂

Claims (1)

  1. 誘電体基板と、
    この誘電体基板の一対の対向面のうち第1面に設けられた放射導体と、
    第1面と対向する前記誘電体基板の第2面に設けられ、第1面上の前記放射導体の領域と対向する第2面上の対応領域内に先端部が位置する信号線導体と、
    この信号線導体を離間して挟むようにこの信号線導体の両側に隣接する第2面に設けられた接地導体と、を有し、
    前記信号線導体と前記接地導体により共平面伝送線路が構成されるとともに、前記信号線導体を前記対応領域内でブリッジ状に横断し、前記信号線導体の両側に隣接する前記接地導体同士を接続するブリッジ状導体が、第2面に設けられたことを特徴とするアンテナ装置。
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