JP2004023448A - 一斉通報制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の一斉通報制御方法は、全PHS端末を接続するまでに多くの時間を要してしまうという問題点があったが、本発明は、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できる一斉通報制御方法を提供する。
【解決手段】各副制御装置2が配下の無線基地局3毎に一斉呼出を送信して各PHS端末4との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末4に関する受付及び認証要求を入出力制御部12に送信し、入出力制御部12が副制御装置2に呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、副制御装置2が、無線基地局3を介してPHS端末4に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、入出力制御部12がPHS端末4からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を送信して、PHS端末4を接続状態にし、一斉呼出から特定時間経過すると、統合制御装置1から通報電文を送信する一斉通報制御方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】各副制御装置2が配下の無線基地局3毎に一斉呼出を送信して各PHS端末4との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末4に関する受付及び認証要求を入出力制御部12に送信し、入出力制御部12が副制御装置2に呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、副制御装置2が、無線基地局3を介してPHS端末4に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、入出力制御部12がPHS端末4からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を送信して、PHS端末4を接続状態にし、一斉呼出から特定時間経過すると、統合制御装置1から通報電文を送信する一斉通報制御方法である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PHS方式の無線通信システムにおける一斉通報制御方法に係り、特に接続時間を短縮できる一斉通報制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、一般的なPHS方式の無線通信システムの機器構成について図2を使って説明する。図2は、一般的なPHS方式の無線通信システムの機器構成を示すブロック図である。
一般的なPHS方式の無線通信システムは、図2に示すように、移動端末であるPHS端末4と、複数のPHS端末4との無線通信を行う無線基地局(図では、Base Station:BS)3と、複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う副制御装置(図では、Sub Control Station:SCS)2と、無線通信システム全体を制御し、特に複数の副制御装置2及びその配下の複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う統合制御装置(図では、Control Station:CP)1と、副制御装置2に接続されているコンソール卓(図では、Base Console:BC)5と、PBX6と、PBX内線電話機7と、内線電話機8とから構成されている。
【0003】
そして、統合制御装置1の内部には、統合制御装置1全体の制御及び通話路交換接続制御等を行う主制御部(図では、Main Control Processor:MCP)11と、無線基地局3への入出力制御によりPHS端末4との通信制御を行うPS制御タスクであるところの複数の入出力制御部(図では、Communication Control Processor:CCP)12とを具備している。
また、副制御装置2の内部には、無線基地局3との接続インタフェースであるところのBSインタフェース(図では、BSIF)21を具備している。
【0004】
図2に示した無線通信システムにおける一斉通報機能の接続シーケンスについて、図3を使って説明する。図3は、従来の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
一斉通報機能とは、内線電話機8又はPBX内線電話機7から一斉通報発信を指示する為の特番がダイヤルされた場合、又はコンソール卓5で一斉通報を指示する為のボタン(一斉通報ボタン)が押下された場合などに、全PHS端末4及び内線電話機8に対して同時に同一の情報を送信する機能であり、例えば、災害発生時や緊急連絡などの際に使用される機能である。
【0005】
従来の一斉通報制御方法による一斉通報のシーケンスは、図3に示すように、例えばコンソール卓(図ではBC)5からの一斉通報ボタン押下による信号(一斉通報要求)が統合制御装置1の主制御部(MCP)11で認識されると、受付処理として、主制御部(MCP)11から一斉呼出の指示電文が各入出力制御部(CCP)12に送信され、各入出力制御部12から一斉呼出の指示電文が配下の無線基地局3毎に副制御装置(SCS)2を介して無線基地局(BS)3に送信されて、無線基地局3から各PHS端末4に無線送信される。
【0006】
そして、一斉呼出の指示電文を受信したPHS端末4では、鳴動が発せられ、返信電文が無線送信され、無線基地局3、副制御装置2、入出力制御部12を介して主制御部11に送信され、主制御部11が返信電文を受け付けて受付処理が完了する。
そして、主制御部11では次のステップである接続処理として、受付電文と認証要求が入出力制御部12に送信され、入出力制御部12では、これを受けて、呼処理開始信号であるCALLPROC(CALLPROCeeding)を副制御装置2に送信してから、認証要求を送信し、更に音声・データ識別信号で音声を指定する信号を送信し、副制御装置2が音声モードに設定される。
そして、副制御装置2及び無線基地局3では、入出力制御部12からのCALLPROC及び認証要求をそのまま送信し、PHS端末4に無線送信される。
【0007】
PHS端末4では、受信した認証要求に対して、認証応答を返信し、無線基地局3、副制御装置2、入出力制御部12を介して主制御部11が認証応答を受け取り、認証確認が完了し、1つのPHS端末4に対する接続処理が完了したと認識する。
【0008】
そして、以降は、統合制御装置1と副制御装置2とを接続するハイウェイを時分割制御する時分割スイッチ(Time SWitch:TSW)接続制御を用いて、認証確認が完了したPHS端末4に対して呼出中であることを知らせるALERT(ALERTing)信号と接続要求であるCONNECT信号を入出力制御部12に送信し、副制御装置2、無線基地局3を介してPHS端末4に送信してから、通話中状態となったPHS端末4に対して一斉通報の電文(例えば、BC音声)が主制御部11から送信され、PHS端末4で一斉通報の音声が聴取できるようになっている。
【0009】
尚、一斉通報に関する従来技術としては、平成9年9月19日公開の特開平9−247082号「一斉通報システム」(出願人:日本無線株式会社、発明者:関谷 亨)がある。
この従来技術は、親局から1〜nの移動局に一斉通報を行う際、親局は予め定められた特定番号を送出し、基地局が特定番号を受け取ると、1〜nのスロットを用いて1〜nの移動局に特定番号及び1〜nのスロットの何れか1つである共通使用スロット情報を含むメッセージを送出し、移動局ではメッセージに含まれる特定番号から一斉通報であることを認識して、共通使用スロット情報で指定された共通使用スロットを用いて着信動作を行う一斉通報システムであり、これにより、複数の移動局に対して同時にメッセージを送信できるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の一斉通報制御方法では、1つのPHS端末4を通話状態にもっていくために、主制御部11とPHS端末4との間で図3に示したデータのやり取りが必要であり、複数のPHS端末4に対して通報する場合にはその数だけやり取りが行われるので、全PHS端末4を接続するまでに多くの時間を要してしまうという問題点があった。
【0011】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できる一斉通報制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、携帯機と、携帯機との無線通信を行う無線基地局と、無線基地局を介して携帯機の通信制御を行う副制御装置と、副制御装置2と対になって有線接続される入出力制御部と主制御部とを具備し副制御装置間の交換制御を行う統合制御装置とを有する無線通信システムにおける一斉通報制御方法であって、
統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、主制御部が、一斉呼出を各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、
各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、
各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を入出力制御部に送信し、
副制御装置と入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、
入出力制御部が副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、
副制御装置が、無線基地局を介してPHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、
入出力制御部が副制御装置を介してPHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を副制御装置を介してPHS端末に送信して、PHS端末を接続状態にし、
統合制御装置の主制御部で特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に全てのPHS端末に向けて通報電文を送信するものなので、
全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る一斉通報制御方法は、統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、主制御部が、一斉呼出を各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を入出力制御部に送信し、副制御装置と入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、入出力制御部が副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、副制御装置が、無線基地局を介してPHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、入出力制御部が副制御装置を介してPHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を副制御装置を介してPHS端末に送信して、PHS端末を接続状態にして、統合制御装置の主制御部で特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に全てのPHS端末に向けて通報電文を送信するものなので、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できるものである。
【0014】
本発明の実施の形態に係る一斉通報制御方法を実現する無線通信システム(本システム)の機器構成は、図2に示した従来の無線通信システムの機器構成と全く同様であり、携帯機であるPHS端末4と、複数のPHS端末4との無線通信を行う無線基地局(BS)3と、複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う副制御装置(SCS)2と、無線通信システム全体を制御し、特に複数の副制御装置2及びその配下の複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う統合制御装置(CP)1と、副制御装置2に接続されているコンソール卓(BC)5と、PBX6と、PBX内線電話機7と、内線電話機8とから構成されている。
【0015】
そして、統合制御装置1の内部には、統合制御装置1全体の制御及び通話路交換接続制御等を行う主制御部(MCP)11と、無線基地局3への入出力制御によりPHS端末4との通信制御を行うPS制御タスクであるところの複数の入出力制御部(CCP)12とを具備し、副制御装置2の内部には、無線基地局3との接続インタフェースであるところの複数のBSインタフェース(BSIF)21を具備している。
【0016】
そして、統合制御装置1内の各入出力制御部12と副制御装置2とが対になるように有線接続されている。
また、副制御装置2内の各BSインタフェース21と無線基地局3とが有線接続されている。
【0017】
尚、本発明の一斉通報制御方法を実現するために、一斉通報時の本システムの各部の制御動作が従来のそれとは異なっている。
【0018】
次に、本発明の一斉通報制御方法を実現する無線通信システムにおける一斉通報機能の接続シーケンスについて、図3に示した従来のシーケンスと比較しながら、図1を使って説明する。図1は、本発明の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
本発明の一斉通報制御方法による一斉通報のシーケンスは、図1に示すように、例えばコンソール卓(図ではBC)5からの一斉通報ボタン押下による信号(一斉通報要求)が統合制御装置1の主制御部(MCP)11で認識されると、主制御部(MCP)11から一斉呼出の指示電文が各入出力制御部(CCP)12に送信される。ここまでは、従来と同様である。
【0019】
そして、この時、本発明の特徴部分として、主制御部(MCP)11において特定時間をカウントするタイマーを起動する。図1では、特定時間を例えば15秒としている。
【0020】
そして、受付処理として、従来は入出力制御部12によって一斉呼出の指示電文が無線基地局3毎に作成されて送信されていたのに対して、本発明では、入出力制御部12から対になる副制御装置(SCS)2には一斉呼出の指示電文が1つだけ送信され、副制御装置(SCS)2内のBSインタフェース21によって配下の無線基地局(BS)3毎に電文が作成されて送信され、無線基地局3を介して各PHS端末4に無線送信されるようになっている。
【0021】
これにより、入出力制御部12から副制御装置2に送信される一斉呼出の指示電文の数が軽減され、また入出力制御部12の負荷も軽減されることになる。
【0022】
そして、一斉呼出の指示電文を受信したPHS端末4では、鳴動が発せられ、返信電文が無線送信され、無線基地局3を介して副制御装置2で受信されて受付処理が完了し、従来は主制御部11から入出力制御部12に受付電文と認証要求を送信したのに対して、本発明では、返信電文を受信した副制御装置2から入出力制御部12に受付電文と認証要求が送信される。
【0023】
これにより、PHS端末4からの返信電文は、副制御装置2までしか送信されないため、従来、返信電文が副制御装置2から入出力制御部12を介して主制御部11まで送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減され、また、入出力制御部12における伝送負荷、及び主制御部11における受付電文と認証要求の送信負荷が軽減されることになる。
【0024】
そして、受付電文と認証要求を受信した入出力制御部12では、従来はCALLPROCと認証要求と音声・データ識別信号を副制御装置2に送信していたのに対し、本発明では入出力制御部12から副制御装置2にCALLPROCと認証要求送信を指示する専用の電文を送信し、副制御装置2のBSインタフェース21が無線基地局3に対して、呼処理開始信号であるCALLPROCと認証要求を送信し、無線基地局3では、副制御装置2からのCALLPROC及び認証要求をそのまま送信し、PHS端末4に無線送信されるようになっている。
また、この時、副制御装置2では、一斉通報であるという認識の元で音声モード固定に設定される。
【0025】
これにより、入出力制御部12から副制御装置2にはCALLPROCと認証要求送信を指示する専用の電文だけしか送信されないため、従来、CALLPROCと認証要求が入出力制御部12から副制御装置2に送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減され、また入出力制御部12におけるCALLPROCと認証要求と音声・データ識別信号の送信負荷が軽減されることになる。
【0026】
PHS端末4では、受信した認証要求に対して、認証応答を返信し、無線基地局3、副制御装置2を介して、入出力制御部12が認証応答を受け取って認証確認を完了し、従来は主制御部11から入出力制御部12に接続要求であるCONNECT信号を送信したのに対して、本発明では、認証応答を受信した入出力制御部12から副制御装置2にCONNECT信号だけが送信され、無線基地局3を介してPHS端末4に送信されてPHS端末4が通話中状態になる。
【0027】
これにより、PHS端末4からの認証応答電文は、入出力制御部12までしか送信されないため、従来、認証応答電文が入出力制御部12から主制御部11まで送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減され、また、本発明ではALERT信号の送信は行わず、CONNECT信号のみが入出力制御部12から発信されるため、従来、呼出中であることを知らせるALERT信号と接続要求のCONNECT信号が主制御部11から送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減される。
また、入出力制御部12における伝送負荷、及び主制御部11におけるALERT信号とCONNECT信号の送信負荷が軽減されることになる。
【0028】
そして、統合制御装置1の主制御部11では、一斉呼出の指示電文を入出力制御部(CCP)12に送信してから一定時間(例えば15秒)をカウントしていたタイマが、タイムアップになると、統合制御装置1と副制御装置2とを接続するハイウェイを時分割制御する時分割スイッチ(Time SWichi:TSW)接続制御を用いて、通話中状態となっている全てのPHS端末4に向けて、一斉通報の電文(例えば、BC音声)を送信するようになっている。
【0029】
上記制御により、PHS端末4では通話中状態になってから、しばらくの間無音状態になり、一斉通報の電文を受信して、一斉通報の音声が聴取できるようになる。
【0030】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、個々のPHS端末4との接続処理を統合制御装置1の入出力制御部(CCP)12との間で行い、更に、PHS端末4への送信電文は、入出力制御部(CCP)12からの指示によって、BSインタフェース(BSIF)21から送信電文が送信されるので、複数のPHS端末4に対して一斉に接続処理を行うことができるので、従来主制御部(MCP)11を介在して接続していたときに比べて、短時間で複数のPHS端末4を接続できる効果がある。
【0031】
また、統合制御装置1の主制御部(MCP)11では、ほぼ全PHS端末4が接続されるであろう時間をタイマでカウントし、登録されているPHS端末4に対しては、全て無条件にTSW接続処理を行い、一斉電文を送信するので、全PHS端末に対して短時間で通報電文を送信できる効果がある。
【0032】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、従来は一斉呼出電文を(ページング着信)を入出力制御部12から各無線基地局3へ送信するように、無線基地局3の台数分だけ送信していたのを、本発明では、入出力制御部12から副制御装置2へ1つの一斉呼出電文のみ送信し、副制御装置2のBSインタフェース21で各無線基地局3へ送信するように制御したので、入出力制御部12から副制御装置2に送信される一斉呼出(通報)の指示電文の数が軽減され、また入出力制御部12の負荷も軽減できる効果がある。
【0033】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、PHS端末4から一斉呼出の指示電文に対する返信電文が無線送信されると、従来は主制御部11まで転送されて、受付処理が完了したが、本発明では、返信電文は副制御装置2までしか転送されず、返信電文を受信した副制御装置2から入出力制御部12に受付電文と認証要求が送信されるので、やり取りされる電文の数が軽減され、主制御部11における受付電文と認証要求の送信負荷を軽減できる効果がある。
【0034】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、従来は入出力制御部12から副制御装置2にCALLPROCとそれに続いて認証要求を、更にそれに続いて音声/データ識別(音声)を送信していたのを、本願では、入出力制御部12から副制御装置2にCALLPROCと認証要求送信を指示する専用の電文だけしか送信せず、副制御装置2のBSインタフェース21でCALLPROCと認証要求の2電文を生成し無線基地局3へ送信するので、やり取りされる電文の数が軽減され、入出力制御部12におけるCALLPROCと認証要求と音声・データ識別信号の送信負荷が軽減され、全PHS端末を短時間で接続状態にすることができる効果がある。
【0035】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、従来は入出力制御部12から副制御装置2に音声/データ識別信号で音声に切り替える指示を送信し、副制御装置2が音声モードに切り替わっていたが、本願では、一斉通報であるという認識の元で音声モード固定に設定されるので、音声/データ識別信号の送信負荷を軽減できる効果がある。
【0036】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、入出力制御部12で認証応答を受信したときに、従来のようにALERTを返さず、CONNECTだけを副制御装置2に送信するので、やり取りされる電文の数(データ量)を軽減できる効果がある。
【0037】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、通常の通話のための接続制御と異なり、全てに統合制御装置1の主制御部11が介在する必要性がないので、下位の入出力制御部12や副制御装置2(BSインタフェース21)に役割を分担させたので、やり取りされる電文の数(データ量)を軽減でき、また上位の構成の処理負荷を軽減でき、システム全体としての処理能力を向上し、短時間で、一斉通報機能の実現ができる効果がある。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、主制御部が、一斉呼出を各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を入出力制御部に送信し、副制御装置と入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、入出力制御部が副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、副制御装置が、無線基地局を介してPHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、入出力制御部が副制御装置を介してPHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を副制御装置を介してPHS端末に送信して、PHS端末を接続状態にして、統合制御装置の主制御部で特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に全てのPHS端末に向けて通報電文を送信する無線通信システムにおける一斉通報制御方法としているので、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報でき、一斉通報機能を有する無線通信システムとしての効率及び信頼性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
【図2】一般的なPHS方式の無線通信システムの機器構成を示すブロック図である。
【図3】従来の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1…統合制御装置(CS)、 2…副制御装置(SCS)、 3…無線基地局(BS)、 4…PHS端末、 5…コンソール卓(BC)、 6…PBX、 7…PBX内線電話機、 8…内線電話機、 11…主制御部(MCP)、 12…入出力制御部(CCP)、 21…BSインタフェース(BSIF)
【発明の属する技術分野】
本発明は、PHS方式の無線通信システムにおける一斉通報制御方法に係り、特に接続時間を短縮できる一斉通報制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、一般的なPHS方式の無線通信システムの機器構成について図2を使って説明する。図2は、一般的なPHS方式の無線通信システムの機器構成を示すブロック図である。
一般的なPHS方式の無線通信システムは、図2に示すように、移動端末であるPHS端末4と、複数のPHS端末4との無線通信を行う無線基地局(図では、Base Station:BS)3と、複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う副制御装置(図では、Sub Control Station:SCS)2と、無線通信システム全体を制御し、特に複数の副制御装置2及びその配下の複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う統合制御装置(図では、Control Station:CP)1と、副制御装置2に接続されているコンソール卓(図では、Base Console:BC)5と、PBX6と、PBX内線電話機7と、内線電話機8とから構成されている。
【0003】
そして、統合制御装置1の内部には、統合制御装置1全体の制御及び通話路交換接続制御等を行う主制御部(図では、Main Control Processor:MCP)11と、無線基地局3への入出力制御によりPHS端末4との通信制御を行うPS制御タスクであるところの複数の入出力制御部(図では、Communication Control Processor:CCP)12とを具備している。
また、副制御装置2の内部には、無線基地局3との接続インタフェースであるところのBSインタフェース(図では、BSIF)21を具備している。
【0004】
図2に示した無線通信システムにおける一斉通報機能の接続シーケンスについて、図3を使って説明する。図3は、従来の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
一斉通報機能とは、内線電話機8又はPBX内線電話機7から一斉通報発信を指示する為の特番がダイヤルされた場合、又はコンソール卓5で一斉通報を指示する為のボタン(一斉通報ボタン)が押下された場合などに、全PHS端末4及び内線電話機8に対して同時に同一の情報を送信する機能であり、例えば、災害発生時や緊急連絡などの際に使用される機能である。
【0005】
従来の一斉通報制御方法による一斉通報のシーケンスは、図3に示すように、例えばコンソール卓(図ではBC)5からの一斉通報ボタン押下による信号(一斉通報要求)が統合制御装置1の主制御部(MCP)11で認識されると、受付処理として、主制御部(MCP)11から一斉呼出の指示電文が各入出力制御部(CCP)12に送信され、各入出力制御部12から一斉呼出の指示電文が配下の無線基地局3毎に副制御装置(SCS)2を介して無線基地局(BS)3に送信されて、無線基地局3から各PHS端末4に無線送信される。
【0006】
そして、一斉呼出の指示電文を受信したPHS端末4では、鳴動が発せられ、返信電文が無線送信され、無線基地局3、副制御装置2、入出力制御部12を介して主制御部11に送信され、主制御部11が返信電文を受け付けて受付処理が完了する。
そして、主制御部11では次のステップである接続処理として、受付電文と認証要求が入出力制御部12に送信され、入出力制御部12では、これを受けて、呼処理開始信号であるCALLPROC(CALLPROCeeding)を副制御装置2に送信してから、認証要求を送信し、更に音声・データ識別信号で音声を指定する信号を送信し、副制御装置2が音声モードに設定される。
そして、副制御装置2及び無線基地局3では、入出力制御部12からのCALLPROC及び認証要求をそのまま送信し、PHS端末4に無線送信される。
【0007】
PHS端末4では、受信した認証要求に対して、認証応答を返信し、無線基地局3、副制御装置2、入出力制御部12を介して主制御部11が認証応答を受け取り、認証確認が完了し、1つのPHS端末4に対する接続処理が完了したと認識する。
【0008】
そして、以降は、統合制御装置1と副制御装置2とを接続するハイウェイを時分割制御する時分割スイッチ(Time SWitch:TSW)接続制御を用いて、認証確認が完了したPHS端末4に対して呼出中であることを知らせるALERT(ALERTing)信号と接続要求であるCONNECT信号を入出力制御部12に送信し、副制御装置2、無線基地局3を介してPHS端末4に送信してから、通話中状態となったPHS端末4に対して一斉通報の電文(例えば、BC音声)が主制御部11から送信され、PHS端末4で一斉通報の音声が聴取できるようになっている。
【0009】
尚、一斉通報に関する従来技術としては、平成9年9月19日公開の特開平9−247082号「一斉通報システム」(出願人:日本無線株式会社、発明者:関谷 亨)がある。
この従来技術は、親局から1〜nの移動局に一斉通報を行う際、親局は予め定められた特定番号を送出し、基地局が特定番号を受け取ると、1〜nのスロットを用いて1〜nの移動局に特定番号及び1〜nのスロットの何れか1つである共通使用スロット情報を含むメッセージを送出し、移動局ではメッセージに含まれる特定番号から一斉通報であることを認識して、共通使用スロット情報で指定された共通使用スロットを用いて着信動作を行う一斉通報システムであり、これにより、複数の移動局に対して同時にメッセージを送信できるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の一斉通報制御方法では、1つのPHS端末4を通話状態にもっていくために、主制御部11とPHS端末4との間で図3に示したデータのやり取りが必要であり、複数のPHS端末4に対して通報する場合にはその数だけやり取りが行われるので、全PHS端末4を接続するまでに多くの時間を要してしまうという問題点があった。
【0011】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できる一斉通報制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、携帯機と、携帯機との無線通信を行う無線基地局と、無線基地局を介して携帯機の通信制御を行う副制御装置と、副制御装置2と対になって有線接続される入出力制御部と主制御部とを具備し副制御装置間の交換制御を行う統合制御装置とを有する無線通信システムにおける一斉通報制御方法であって、
統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、主制御部が、一斉呼出を各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、
各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、
各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を入出力制御部に送信し、
副制御装置と入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、
入出力制御部が副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、
副制御装置が、無線基地局を介してPHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、
入出力制御部が副制御装置を介してPHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を副制御装置を介してPHS端末に送信して、PHS端末を接続状態にし、
統合制御装置の主制御部で特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に全てのPHS端末に向けて通報電文を送信するものなので、
全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る一斉通報制御方法は、統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、主制御部が、一斉呼出を各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を入出力制御部に送信し、副制御装置と入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、入出力制御部が副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、副制御装置が、無線基地局を介してPHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、入出力制御部が副制御装置を介してPHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を副制御装置を介してPHS端末に送信して、PHS端末を接続状態にして、統合制御装置の主制御部で特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に全てのPHS端末に向けて通報電文を送信するものなので、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報できるものである。
【0014】
本発明の実施の形態に係る一斉通報制御方法を実現する無線通信システム(本システム)の機器構成は、図2に示した従来の無線通信システムの機器構成と全く同様であり、携帯機であるPHS端末4と、複数のPHS端末4との無線通信を行う無線基地局(BS)3と、複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う副制御装置(SCS)2と、無線通信システム全体を制御し、特に複数の副制御装置2及びその配下の複数の無線基地局3との通信を介して各PHS端末4間の通信制御を行う統合制御装置(CP)1と、副制御装置2に接続されているコンソール卓(BC)5と、PBX6と、PBX内線電話機7と、内線電話機8とから構成されている。
【0015】
そして、統合制御装置1の内部には、統合制御装置1全体の制御及び通話路交換接続制御等を行う主制御部(MCP)11と、無線基地局3への入出力制御によりPHS端末4との通信制御を行うPS制御タスクであるところの複数の入出力制御部(CCP)12とを具備し、副制御装置2の内部には、無線基地局3との接続インタフェースであるところの複数のBSインタフェース(BSIF)21を具備している。
【0016】
そして、統合制御装置1内の各入出力制御部12と副制御装置2とが対になるように有線接続されている。
また、副制御装置2内の各BSインタフェース21と無線基地局3とが有線接続されている。
【0017】
尚、本発明の一斉通報制御方法を実現するために、一斉通報時の本システムの各部の制御動作が従来のそれとは異なっている。
【0018】
次に、本発明の一斉通報制御方法を実現する無線通信システムにおける一斉通報機能の接続シーケンスについて、図3に示した従来のシーケンスと比較しながら、図1を使って説明する。図1は、本発明の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
本発明の一斉通報制御方法による一斉通報のシーケンスは、図1に示すように、例えばコンソール卓(図ではBC)5からの一斉通報ボタン押下による信号(一斉通報要求)が統合制御装置1の主制御部(MCP)11で認識されると、主制御部(MCP)11から一斉呼出の指示電文が各入出力制御部(CCP)12に送信される。ここまでは、従来と同様である。
【0019】
そして、この時、本発明の特徴部分として、主制御部(MCP)11において特定時間をカウントするタイマーを起動する。図1では、特定時間を例えば15秒としている。
【0020】
そして、受付処理として、従来は入出力制御部12によって一斉呼出の指示電文が無線基地局3毎に作成されて送信されていたのに対して、本発明では、入出力制御部12から対になる副制御装置(SCS)2には一斉呼出の指示電文が1つだけ送信され、副制御装置(SCS)2内のBSインタフェース21によって配下の無線基地局(BS)3毎に電文が作成されて送信され、無線基地局3を介して各PHS端末4に無線送信されるようになっている。
【0021】
これにより、入出力制御部12から副制御装置2に送信される一斉呼出の指示電文の数が軽減され、また入出力制御部12の負荷も軽減されることになる。
【0022】
そして、一斉呼出の指示電文を受信したPHS端末4では、鳴動が発せられ、返信電文が無線送信され、無線基地局3を介して副制御装置2で受信されて受付処理が完了し、従来は主制御部11から入出力制御部12に受付電文と認証要求を送信したのに対して、本発明では、返信電文を受信した副制御装置2から入出力制御部12に受付電文と認証要求が送信される。
【0023】
これにより、PHS端末4からの返信電文は、副制御装置2までしか送信されないため、従来、返信電文が副制御装置2から入出力制御部12を介して主制御部11まで送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減され、また、入出力制御部12における伝送負荷、及び主制御部11における受付電文と認証要求の送信負荷が軽減されることになる。
【0024】
そして、受付電文と認証要求を受信した入出力制御部12では、従来はCALLPROCと認証要求と音声・データ識別信号を副制御装置2に送信していたのに対し、本発明では入出力制御部12から副制御装置2にCALLPROCと認証要求送信を指示する専用の電文を送信し、副制御装置2のBSインタフェース21が無線基地局3に対して、呼処理開始信号であるCALLPROCと認証要求を送信し、無線基地局3では、副制御装置2からのCALLPROC及び認証要求をそのまま送信し、PHS端末4に無線送信されるようになっている。
また、この時、副制御装置2では、一斉通報であるという認識の元で音声モード固定に設定される。
【0025】
これにより、入出力制御部12から副制御装置2にはCALLPROCと認証要求送信を指示する専用の電文だけしか送信されないため、従来、CALLPROCと認証要求が入出力制御部12から副制御装置2に送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減され、また入出力制御部12におけるCALLPROCと認証要求と音声・データ識別信号の送信負荷が軽減されることになる。
【0026】
PHS端末4では、受信した認証要求に対して、認証応答を返信し、無線基地局3、副制御装置2を介して、入出力制御部12が認証応答を受け取って認証確認を完了し、従来は主制御部11から入出力制御部12に接続要求であるCONNECT信号を送信したのに対して、本発明では、認証応答を受信した入出力制御部12から副制御装置2にCONNECT信号だけが送信され、無線基地局3を介してPHS端末4に送信されてPHS端末4が通話中状態になる。
【0027】
これにより、PHS端末4からの認証応答電文は、入出力制御部12までしか送信されないため、従来、認証応答電文が入出力制御部12から主制御部11まで送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減され、また、本発明ではALERT信号の送信は行わず、CONNECT信号のみが入出力制御部12から発信されるため、従来、呼出中であることを知らせるALERT信号と接続要求のCONNECT信号が主制御部11から送信されていた分だけ、やり取りされる電文の数が軽減される。
また、入出力制御部12における伝送負荷、及び主制御部11におけるALERT信号とCONNECT信号の送信負荷が軽減されることになる。
【0028】
そして、統合制御装置1の主制御部11では、一斉呼出の指示電文を入出力制御部(CCP)12に送信してから一定時間(例えば15秒)をカウントしていたタイマが、タイムアップになると、統合制御装置1と副制御装置2とを接続するハイウェイを時分割制御する時分割スイッチ(Time SWichi:TSW)接続制御を用いて、通話中状態となっている全てのPHS端末4に向けて、一斉通報の電文(例えば、BC音声)を送信するようになっている。
【0029】
上記制御により、PHS端末4では通話中状態になってから、しばらくの間無音状態になり、一斉通報の電文を受信して、一斉通報の音声が聴取できるようになる。
【0030】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、個々のPHS端末4との接続処理を統合制御装置1の入出力制御部(CCP)12との間で行い、更に、PHS端末4への送信電文は、入出力制御部(CCP)12からの指示によって、BSインタフェース(BSIF)21から送信電文が送信されるので、複数のPHS端末4に対して一斉に接続処理を行うことができるので、従来主制御部(MCP)11を介在して接続していたときに比べて、短時間で複数のPHS端末4を接続できる効果がある。
【0031】
また、統合制御装置1の主制御部(MCP)11では、ほぼ全PHS端末4が接続されるであろう時間をタイマでカウントし、登録されているPHS端末4に対しては、全て無条件にTSW接続処理を行い、一斉電文を送信するので、全PHS端末に対して短時間で通報電文を送信できる効果がある。
【0032】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、従来は一斉呼出電文を(ページング着信)を入出力制御部12から各無線基地局3へ送信するように、無線基地局3の台数分だけ送信していたのを、本発明では、入出力制御部12から副制御装置2へ1つの一斉呼出電文のみ送信し、副制御装置2のBSインタフェース21で各無線基地局3へ送信するように制御したので、入出力制御部12から副制御装置2に送信される一斉呼出(通報)の指示電文の数が軽減され、また入出力制御部12の負荷も軽減できる効果がある。
【0033】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、PHS端末4から一斉呼出の指示電文に対する返信電文が無線送信されると、従来は主制御部11まで転送されて、受付処理が完了したが、本発明では、返信電文は副制御装置2までしか転送されず、返信電文を受信した副制御装置2から入出力制御部12に受付電文と認証要求が送信されるので、やり取りされる電文の数が軽減され、主制御部11における受付電文と認証要求の送信負荷を軽減できる効果がある。
【0034】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、従来は入出力制御部12から副制御装置2にCALLPROCとそれに続いて認証要求を、更にそれに続いて音声/データ識別(音声)を送信していたのを、本願では、入出力制御部12から副制御装置2にCALLPROCと認証要求送信を指示する専用の電文だけしか送信せず、副制御装置2のBSインタフェース21でCALLPROCと認証要求の2電文を生成し無線基地局3へ送信するので、やり取りされる電文の数が軽減され、入出力制御部12におけるCALLPROCと認証要求と音声・データ識別信号の送信負荷が軽減され、全PHS端末を短時間で接続状態にすることができる効果がある。
【0035】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、従来は入出力制御部12から副制御装置2に音声/データ識別信号で音声に切り替える指示を送信し、副制御装置2が音声モードに切り替わっていたが、本願では、一斉通報であるという認識の元で音声モード固定に設定されるので、音声/データ識別信号の送信負荷を軽減できる効果がある。
【0036】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、入出力制御部12で認証応答を受信したときに、従来のようにALERTを返さず、CONNECTだけを副制御装置2に送信するので、やり取りされる電文の数(データ量)を軽減できる効果がある。
【0037】
本発明の実施の形態の一斉通報制御方法によれば、通常の通話のための接続制御と異なり、全てに統合制御装置1の主制御部11が介在する必要性がないので、下位の入出力制御部12や副制御装置2(BSインタフェース21)に役割を分担させたので、やり取りされる電文の数(データ量)を軽減でき、また上位の構成の処理負荷を軽減でき、システム全体としての処理能力を向上し、短時間で、一斉通報機能の実現ができる効果がある。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、主制御部が、一斉呼出を各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を入出力制御部に送信し、副制御装置と入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、入出力制御部が副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、副制御装置が、無線基地局を介してPHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、入出力制御部が副制御装置を介してPHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を副制御装置を介してPHS端末に送信して、PHS端末を接続状態にして、統合制御装置の主制御部で特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に全てのPHS端末に向けて通報電文を送信する無線通信システムにおける一斉通報制御方法としているので、全PHS端末を短時間で接続状態にして一斉通報でき、一斉通報機能を有する無線通信システムとしての効率及び信頼性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
【図2】一般的なPHS方式の無線通信システムの機器構成を示すブロック図である。
【図3】従来の一斉通報制御方法を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1…統合制御装置(CS)、 2…副制御装置(SCS)、 3…無線基地局(BS)、 4…PHS端末、 5…コンソール卓(BC)、 6…PBX、 7…PBX内線電話機、 8…内線電話機、 11…主制御部(MCP)、 12…入出力制御部(CCP)、 21…BSインタフェース(BSIF)
Claims (1)
- 携帯機と、前記携帯機との無線通信を行う無線基地局と、前記無線基地局を介して前記携帯機の通信制御を行う副制御装置と、前記副制御装置2と対になって有線接続される入出力制御部と主制御部とを具備し前記副制御装置間の交換制御を行う統合制御装置とを有する無線通信システムにおける一斉通報制御方法であって、
前記統合制御装置が、一斉通報の要求を受けると、前記主制御部が、一斉呼出を前記各入出力制御部に送信し、予め定めた特定時間のカウントを開始し、
前記各入出力制御部が、対になる副制御装置に一斉呼出を送信し、
前記各副制御装置が配下の無線基地局毎に一斉呼出を送信して各PHS端末との受付処理を行い、アイドル状態のPHS端末に関する受付及び認証要求を前記入出力制御部に送信し、
前記副制御装置と前記入出力制御部との有線接続を時分割で切り替える時分割スイッチ接続を用いて、
前記入出力制御部が前記副制御装置に対して、呼処理開始信号及び認証要求の送信を指示する電文を送信し、
前記副制御装置が、無線基地局を介して前記PHS端末に呼処理開始信号及び認証要求を送信し、音声モードで動作し、
前記入出力制御部が前記副制御装置を介して前記PHS端末からの認証応答を受信したなら、接続要求信号を前記副制御装置を介して前記PHS端末に送信して、前記PHS端末を接続状態にし、
前記統合制御装置の前記主制御部で前記特定時間のカウントがタイムアップになったら、一斉に前記全てのPHS端末に向けて通報電文を送信する
ことを特徴とする一斉通報制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2002175737A JP2004023448A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 一斉通報制御方法 |
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