JP2004023354A - 通信ネットワークシステム及びその端末サービス識別方法、通信装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク上の端末装置が使用する通信アドレスに基づき、端末装置が利用しているサービスを識別する。
【解決手段】端末301がネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれるデータに基づいて所定のサービスを利用可能か否かを判別し、所定のサービスが利用可能な場合、通信アドレスに端末301が利用するサービスの種類を示す情報を設定し、その通信アドレスに設定されたサービスの種類を示す情報に基づき、端末301が利用しているサービスの種類を識別する。
【選択図】 図3
【解決手段】端末301がネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれるデータに基づいて所定のサービスを利用可能か否かを判別し、所定のサービスが利用可能な場合、通信アドレスに端末301が利用するサービスの種類を示す情報を設定し、その通信アドレスに設定されたサービスの種類を示す情報に基づき、端末301が利用しているサービスの種類を識別する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークシステム及びその端末サービス識別方法、通信装置、プログラム、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットで用いられる通信プロトコルとしてIPv4(Internet Protocol Version 4)が存在する。このIPv4で規定されるインターネット上のアドレスは32ビット長であり、約43億のアドレスを表現可能である。
【0003】
また、IPv4はインターネットを支える基本技術として約20年以上に渡り使用され続けているが、近年、インターネットに接続する機器の増大によりアドレス数の不足が懸念されている。
【0004】
そこで、このアドレス数の不足を解消し、またIPv4の運用経験から得られた教訓を生かして設計された新しいインターネットプロトコルがIPv6である。このIPv6がIPv4と最も大きく異なる点としては、アドレスが128ビット長となり、2の128乗という大変広大なアドレス空間を表現可能となった点があげられる。
【0005】
また、IPv6のアドレスは、その設計方針の1つとして、下位64ビットに端末のネットワークインタフェースで用いるネットワークインタフェース固有の番号(例えばMedium Access Control Address(MAC−48))を反映したデータ(64−bit extended unique identifier(EUI−64(tm)))を書き込むことを規定している(Hinden,R. and S.Deering, ”IPv6 Addressing Architecture”,RFC2373,July 1998の2.4節)。このネットワークインタフェースを特定できる固有の番号を反映した64ビットのデータを「インタフェース識別子」と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のIPv6アドレスにより複数の機器がネットワークに接続されている場合、各々の機器を判別するには、機器を判別する固有の番号が必要である。そこで、機器に固有の番号として、ネットワークインタフェース固有の番号であるインタフェース識別子を用い、そのインタフェース識別子により、ネットワークに接続された各々の機器を判別する方法が考えられる。
【0007】
しかし、ネットワークに接続する機器やネットワークインタフェースの全てがEUI−64で表現可能なネットワークインタフェースを使用するわけでもなく、表現可能なネットワークインタフェースであってもEUI−64を使用するとは限らない。また、T.Narten, R.Draves, ”Privacy Extensions for Stateless Address Autoconfiguration in IPv6”, RFC3041, January 2001 に示されているように、IPv6アドレスの下位64ビットを意図的にランダムに設定する提案もなされており、このIPv6アドレスのみからIPv6アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であると特定することは不可能であった。
【0008】
まして、ネットワークに接続された機器が複数のサービスを利用可能である場合、ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに基づいてその機器が利用しているサービスを判別できないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ネットワーク上の端末装置が使用する通信アドレスに基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の端末装置がネットワークに接続され、ネットワーク上で通信を行う通信ネットワークシステムにおいて、ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別手段と、前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定手段とを有し、前記通信アドレスに設定されたサービスを示す情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明は、複数の端末装置がネットワークに接続され、ネットワーク上で通信を行う通信ネットワークシステムの端末サービス識別方法であって、ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別工程と、前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定工程とを有し、前記通信アドレスに設定されたサービスを示す情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
本実施形態では、通信プロトコルにIPv6を、通信アドレスとしてIPv6アドレスを仮定する。これは、端末固有の情報を通信アドレスの一部として使用する通信プロトコルとしてIPv6が最も知名度が高いためであり、本発明の適用範囲として、通信プロトコルをIPv6に特定するものではない。
【0014】
本実施形態を説明する前に、インターネットプロトコルであるIPv6アドレスの構造及びグローバルアドレスのフォーマットについて説明する。
【0015】
図1は、IPv6で規定されるアドレスの構造を示す図である。このIPv6アドレスは128ビットよりなり、上位64ビットをネットワーク部、下位64ビットをホスト部と称す。ここで、ネットワーク部はパケットを転送する際に用いる情報であり、ホスト部は端末(正確にはネットワークインタフェース)を示す情報である。尚、IPv6アドレスの構造はHinden,R. and S.Deering, ”IPv6 Addressing Architecture”,RFC2373,July 1998で詳細に定義されているため、詳細な説明は割愛する。
【0016】
上述のホスト部は、多くの場合、インタフェース識別子と呼ばれる情報が挿入される。このインタフェース識別子は全ネットワーク上で一意の識別子である。また、イーサネット(登録商標)で用いるインターネット接続用のネットワークインタフェース、例えばイーサネット(登録商標)ボードやPCMCIAイーサネット(登録商標)カードには、MAC−48という48ビットのネットワークインタフェース固有の固定情報が割り振られている。このMAC−48は、IEEE, ”Guidelines for 64−bit Global Identifier(EUI−64) Registration Authority”, http://standards.ieee.org/regauth/oui/tutorials/EUI64.html, March 1997で示す規則に従い、64ビットのインタフェース識別子に変換される。
【0017】
図2は、IPv6グローバルアドレスのネットワーク部のフォーマットを示す図である。図2に示すように、現在、TLA(Top Level Aggregation)、pTLA(pseudoTLA)、sTLA(sub−TLA)の3つのフォーマットが定義されている。TLAは、地域インターネットレジストリからインターネットサービスプロバイダに割り当てる際のアドレスフォーマットであり、先頭から16ビットが指定される。ここで、FPはアドレス形式プレフィックス(001)、続くTLA IDは最上位階層集約子、RESは予約領域である。このRESフィールドに続く24ビットをNLA ID(Next Level Aggregation:次階層集約子)と呼ぶ。このTLAを取得したインターネットサービスプロバイダは先頭からNLA IDまでの48ビットをIPv6ネットワークに参加する組織に割り当てる。そして、組織では、続く16ビットを各組織が組織内のサブネットワークに割り当てる。この16ビットをSLA ID(Site Level Aggregation:サイト階層集約子)と呼ぶ。
【0018】
しかしながら、このTLAで割り当てられるIPv6アドレス空間は広大であるため、IPv6立ち上げ当初は「スロースタート」として、先頭から35ビットで指定されるsTLAをインターネットサービスプロバイダに割り当てることになっている。例えば、ファストネットは2001:0340::/35である。このsTLAに対して6boneというIPv6の実験用に用いられていたフォーマットをpTLAと呼ぶ。
【0019】
尚、本実施形態では、このインターネットサービスプロバイダに割り当てられたアドレス、即ちTLAなら上位16ビット、pTLAなら上位24ビット、sTLAなら上位35ビットを「インターネットサービスプロバイダ特定部」と称することにする。
【0020】
[第1の実施形態]
次に、アドレス形式がIPv6であるとき、通信アドレスのみから端末が利用しているサービスの種類を判別する方法について説明する。ここでは、例えば図3に示すような状況、即ち、端末301がインターネットサービスプロバイダ302に接続され、インターネットサービスプロバイダ302はインターネット304に接続し、インターネット304には、更にメーカー側端末303が接続されている状況を想定して説明する。
【0021】
既に説明したように、インターネットサービスプロバイダ302は、先頭からNLA IDまでのフィールドを組織に割り当てている。ここで、組織に対してSLA IDの使用に制限をかける。この制限としては、例えばSLA IDの上位3ビットは使用禁止であり、デフォルトで「000」を埋め込むことなどである。ここで、「000」はサービスがないことを示し、残りの001〜111の7パターンで、7つのサービスを示すことにする。この制限を、「端末サービス特定サービス」と称することにする。
【0022】
インターネットサービスプロバイダ302は、このようにしてサービスの種類を表現するための領域を上位64ビットのインターネットサービスプロバイダ特定部以外に確保する。この領域を「端末サービス判別部」と称することにする。本実施形態では、端末サービス判別部としてSLA IDの上位3ビットを使用すると仮定する。しかし、上位64ビット内でインターネットサービスプロバイダ特定部以外であれば、端末サービス判別部はどのビットでもかまわないし、3ビットより多くてもかまわない。例えば、端末サービス判別部が1ビットであれば1つしかサービスを表現できないが、2ビットであれば3つ、3ビットであれば7つ、4ビットであれば15のサービスが表現可能となる。但し、端末サービス判別部として使用する領域をアドレス割り当て用途に用いることは不可能となる。
【0023】
図4は、端末301の構成を示すブロック図である。図4において、401はCPUであり、後述するROMに格納されたプログラムに従って端末301全体を制御する。402はRAMであり、CPU401が処理を実行時に作業領域として使用されたり、各種テーブル等が定義されている。403はROMであり、CPU401が実行するプログラムや制御データ等が格納されている。404はネットワークインタフェースであり、インターネットサービスプロバイダ302との間でモデムを用いたダイヤルアップ接続や常時接続を制御する。
【0024】
図5は、第1の実施形態におけるインターネットサービスプロバイダ特定部と端末サービス判別部の構成を示す図である。尚、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダのインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータは、ROM403に予め格納されているものとする。また、ROM403が書き換え可能なフラッシュROMであれば、ネットワークを介して、或いは通信媒体を介してデータをダウンロードし、最新のデータにアップデートすることも可能である。更に、ROM403に格納するのではなく、インターネット上のサーバ上に格納されている場合には、必要に応じて端末301がそのサーバにアクセスして最新のデータを取得するようにしても良い。
【0025】
また、図5には、1つのインターネットサービスプロバイダに接続する場合のデータを示したが、複数のインターネットサービスプロバイダに接続可能な場合は、インターネットサービスプロバイダ毎にインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータが格納されているものとする。
【0026】
次に、ユーザが使用する端末301において、通信アドレスのネットワーク部に端末サービス判別部を設定する処理について説明する。
【0027】
図6は、端末サービス判別部の設定処理を示すフローチャートである。まず、端末301内のCPU401はROM403からルーチンプログラムを読み込み、ステップS601へ進み、ルーチンを開始する。ステップS601において、CPU401はネットワークインタフェース404を使用し、不図示のルータなどを介してIPv6アドレスの上位64ビット(ネットワーク部)の情報を取得し、RAM402に保存する。そして、ステップS602において、端末301内のCPU401は、図5に示すROM403に予め格納されているインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータを参照し、取得したネットワーク部の端末サービス判別部のデータが使用不可能かチェックし、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダか否かを判別する。ここで、ネットワーク部の端末サービス判別部が使用不可能な場合には、CPU401は何もせずに、この処理を終了する。
【0028】
また、ステップS602において、端末301が接続したインターネットサービスプロバイダが、ネットワーク部の端末サービス判別部が使用可能なインターネットサービスプロバイダであると判別した場合にはステップS603へ進み、端末301はネットワーク部の端末サービス判別部に利用するサービスの種類を示すデータを設定するか否かを決定する。
【0029】
例えば、図5に示す「サービス1」を画像ストリーム(一定の通信帯域を保証してほしい)、「サービス2」を音声ストリーム(遅延時間を一定にしてほしい)、「サービス3」を印刷データストリーム(高スループットが望ましいが、実時間性は問わない)とする。ここで、端末301が動画を再生可能な端末である場合は、サービス1を選択する。端末301がIP電話の場合は、サービス2を選択する。端末301がネットワークプリンタの場合は、サービス3を選択する。尚、サービスの種類を通信に対する要求から分けたが、サービスの種類に特に制限はない。例えば、固有のアプリケーション毎に(サービス1はMicrosoft社製Word用、サービス2はMicrosoft社製Excel用)としても良いし、他の分け方でも問題ない。
【0030】
上述のステップS603において、端末サービス判別部にサービスの種類を示すデータを設定すると決定したならば、端末301のCPU401はステップS602で判定されたインターネットサービスプロバイダ302が指定するネットワーク部の端末サービス判別部に当該サービスを示すデータを設定する。
【0031】
例えば、第1の実施形態では、図5に示すROM403内のデータを参照し、インターネットサービスプロバイダ302に対応する端末サービス判別部の場所を示す「49−51」というデータより、上位49ビット目から51ビット目、即ち、SLA IDの上位3ビットの値を、図5に示すサービスの種別を示す値である「001」〜「111」の何れかに設定することで、サービスの種類を示すこととする。次に、サービスの種類を設定するとステップS605において、CPU401はRAM402に保存した上位64ビットに端末サービス判別部を設定したデータと任意のホスト部のデータ(64ビット)より128ビットのアドレスを生成してRAM402内に保存し、終了する。
【0032】
尚、第1の実施形態では、端末サービス判別部の位置を「49−51」としたが、他の表現方法でもかまわない。
【0033】
また、上述のステップS602において、端末301が端末サービス判別部を使用しない、即ち端末サービス特定サービスを受けないならばステップS606へ進み、端末301は端末サービス判別部を無効(サービスなし)に設定する。例えば、第1の実施形態では、図5に示すROM403に予め格納されたデータを参照して、インターネットサービスプロバイダ302に対応する端末サービス判別部の場所を示すビットである「49−51」により、上位49ビット目から51ビット目、即ちSLA IDの上位3ビットの値を、図5に示す無効の場合の値である「000」と設定することで、無効を示す。そして、CPU401はRAM402内の上位64ビットに端末サービス判別部を無効にしたデータを作成し、RAM402に保存し、終了する。
【0034】
次に、例えばメーカー側端末303がインターネット304、インターネットサービスプロバイダ302を介して通信相手(例えば、端末301)にアクセスし、端末301のIPv6アドレスからサービスの種類を判別する処理について説明する。尚、メーカー側端末303は、通信相手である端末301と通信する際に、端末301が使用しているIPv6アドレスを取得可能であり、端末301が使用しているIPv6アドレスをRAM内に記録しておくものとする。
【0035】
また、メーカー側端末303の構成は図4に示した端末301の構成と同じであり、図5に示したインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータをROM403に予め格納しているものとする。
【0036】
図7は、通信相手が利用しているサービスの種類を判別する処理を示すフローチャートである。まずステップS701において、メーカー側端末303のCPU401はRAM402に記録した端末301のIPv6アドレスのインターネットサービスプロバイダ特定部を参照し、続くステップS702において、参照したインターネットサービスプロバイダ特定部より、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダか否かを判定する。具体的には、メーカー側端末303のCPU401は、RAM402に記録した端末301の通信アドレスの上位64ビットとROM403に格納されているインターネットサービスプロバイダ特定部(図5)とを比較し、一致すれば、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダであると判定する。もちろん、ROM403にある図5に示すデータは更新可能であり、その方法はエディターで書き換えても良いし、他のデータベース内のデータを参照して更新しても良い。
【0037】
ここで、端末301のIPv6アドレスより端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダ302であると判定したならばステップS703へ進み、CPU401はROM403内にある図5に示すデータの端末サービス判別部を参照する。図5に示す例では、「49−51」とあり、これは上位49ビット目から51ビット目のビットが端末サービス判別部であることを示している。ここで、端末サービス判別部が有効、つまり、CPU401が端末サービス判別部を参照し、そこの値が「000」以外であればステップS704へ進み、CPU401はROM403内の図5に示すデータと端末301のIPv6アドレスの端末サービス判別部を比較し、サービスを判別し、処理を終了する。また、無効、そこの値が「000」であればステップS705へ進み、サービスの判別は不可能なので、処理を終了する。
【0038】
以上説明した方法により、メーカー側端末303は端末301が使用しているIPv6アドレスの上位64ビットから、端末301が利用しているサービスの種類を判別することが可能となる。
【0039】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態を詳細に説明する。
【0040】
第2の実施形態では、端末で用いるサービスを特定することと、ネットワークインタフェースを特定することを同時に行う場合について説明する。ここでは、例えば図8に示すような状況、即ち、端末801がインターネットサービスプロバイダ802に接続され、インターネットサービスプロバイダ802はインターネット804に接続し、インターネットサービスプロバイダ802内にはインターネットサービスプロバイダ802内で使用されている端末801に関する情報を格納するサーバ805を有し、インターネット804には、更にメーカー側端末803が接続されている状況を想定して説明する。
【0041】
図9は、インターネットサービスプロバイダ内のサーバの構成を示す図である。図9において、901〜904は図4に示した端末301(図8に示す第2の実施形態では端末801)或いはメーカー側端末303(同様にメーカー側端末803)の401〜404と同様であり、その説明は省略する。905はハードディスク(HDD)であり、詳細は後述する端末801に関する情報を格納する大容量記憶装置である。
【0042】
図10は、メーカー側端末803のROM403内に格納されているデータを示す図である。図10に示すように、端末サービス判別部として上位50ビット目〜51ビット目の2ビットが指定されている。この2ビットが「00」ならば無効を、「01」〜「11」ならばそれぞれ「サービス1」、「サービス2」、「サービス3」を示している。更に、「サービス1」は、画像ストリーム(一定の通信帯域を保証してほしい)、「サービス2」は音声ストリーム(遅延時間を一定にしてほしい)、「サービス3」は印刷データストリーム(高スループットが望ましいが、実時間性は問わない)とする。
【0043】
また、通信アドレスの下位64ビットにインタフェース識別子を使用しているか否かを示す、インタフェース識別子使用判別部の場所として上位49ビット目を指定している。このビットが「0」ならば無効を、「1」ならば有効を示している。
【0044】
インターネットサービスプロバイダ802は、インターネットサービスプロバイダ802内から発信されるインターネットプロトコルを監視し、端末サービス判別部及びインタフェース識別子使用判別部をチェックする。端末サービス判別部が「00」でない場合或いはインタフェース識別子使用判別部が「0」でない場合、そのIPv6アドレスをサーバ805に記録する。つまり、上位49ビット目から51ビット目までが「000」以外の場合、サーバ805に通信アドレスを記録する。
【0045】
もちろん、インターネットサービスプロバイダ802はインターネットプロトコルを監視するのではなく、別方法でインターネットサービスプロバイダ802内から発信される通信アドレスをサーバ805に記録してもかまわない。要は、インターネットサービスプロバイダ802内で使用されている端末801の通信アドレスを記録できれば問題ない。
【0046】
これにより、インターネットサービスプロバイダ802は、端末801がどのサービスを利用しているかを通信アドレスのみから知ることが可能となる。これにより、例えば端末801が「サービス1」の画像ストリーム(一定の通信帯域を保証してほしい)を利用しているならば通信帯域を保証する処理を行い、また「サービス2」の音声ストリーム(遅延時間を一定にしてほしい)を利用しているならば遅延を少なくする処理を行い、「サービス3」の印刷データストリーム(高スループットが望ましいが、実時間性は問わない)を利用しているならば、スループットを多くする処理を行えば良いということがわかる。
【0047】
このように、インターネットサービスプロバイダ802はユーザに対してよりニーズに応じた通信処理サービスを提供することが可能となる。
【0048】
第1の実施形態では、メーカー側端末303は端末301と直接通信する必要があったが、第2の実施形態ではメーカー側端末803はサーバ805に接続し、サーバ805内に記録されているIPv6アドレスをチェックする。このチェック方法としては、例えばメーカー側端末803はサーバ805内のIPv6アドレスのデータ群をダウンロードし、ダウンロードした通信アドレスのデータ群に対してメーカー側端末803が以下の作業を行う。
【0049】
まず端末サービスを特定するために、メーカー側端末803内のCPU401は、ROM403内にある図10に示すデータを参照し、通信アドレス内の端末サービス特定部の場所を取得する。これにより、端末サービス特定部の場所が判明すれば、後は図7に示したフローチャートに従い端末のサービスを特定する。ここで、第2の実施形態では、端末サービス特定部のデータが「01」であればサービス1、「10」であればサービス2、「11」であればサービス3であると判別する。
【0050】
次に、通信アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であるか否かを判別するために、メーカー側端末3内のCPU401はROM403内に格納されている図10に示すデータを参照し、インタフェース識別子使用判別部の場所を取得する。第2の実施形態では、49ビット目である。その後、通信アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であるか否かを判別する。第2の実施形態の場合、データが「1」であれば下位64ビットはインタフェース識別子であり、「0」であればインタフェース識別子であるか不明と判別する。
【0051】
以上のようにして、メーカー側端末803は、端末801と通信することなく、端末801での端末サービスを特定することが可能となる。また、端末801が使用している通信アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であるか判別することが可能となる。更に、インターネットサービスプロバイダ802は、端末801が利用しているサービスを把握可能となるため、サービスに応じた通信処理サービスを提供することが可能となる。
【0052】
上述の2つの判別部のデータが有効であった場合、つまり端末サービスを特定でき、インタフェース識別子を使用していると判別した場合、端末801を製作したメーカーは以下のようなことが可能となる。
【0053】
例えば、メーカー側端末803内にインタフェース識別子と、当該インタフェース識別子を使用している製品の対応表があれば、端末801が自社製品であるか否か、またどのサービスを利用しているか判別することが可能となる。
【0054】
以上説明したように、実施形態によれば、従来、ポート番号(例えばHTTP通信なら80番)といったインターネットプロトコル上のプロトコルが使用する番号による(プロトコル=サービスという観点からの)判別方法や、より詳細な判別が必要な場合には、通信中のデータの解析を行うといった大変負荷のかかる処理を行い、サービスの判別を行うしかなかったが、通信アドレスにサービスの種類を書き込み、その通信アドレスのみを参照することによりサービスを判別できるので、ポート番号と独立したサービスを表現することが可能となり、また通信中のデータを解析するといった処理も必要ないので、簡便、かつ計算処理の負荷を低減することが可能となる。
【0055】
また、通信アドレスのみから、端末が使用しているサービスの種類を判別することが可能となる。その結果、メーカー側端末は対象の端末がどのサービスを利用しているか判別することが可能となり、インターネットサービスプロバイダは、ユーザに対して、サービスに応じた通信処理サービスを提供することが可能となる。
【0056】
更に、メーカー側端末は、対象の端末がどの製品であるか、またどのサービスを利用しているか判別することが可能となり、サービスを提供する対象の端末に対して、特定の処理を行うことが可能となる。
【0057】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0058】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0059】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0060】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0061】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク上の端末装置が使用する通信アドレスに基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IPv6で規定されるアドレスの構造を示す図である。
【図2】IPv6グローバルアドレスのネットワーク部のフォーマットを示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。
【図4】図3に示す端末301の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態におけるインターネットサービスプロバイダ特定部と端末サービス判別部の構成を示す図である。
【図6】端末サービス判別部の設定処理を示すフローチャートである。
【図7】通信相手が利用しているサービスの種類を判別する処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。
【図9】インターネットサービスプロバイダ内のサーバの構成を示す図である。
【図10】メーカー側端末803のROM403内に格納されているデータを示す図である。
【符号の説明】
301 端末
302 インターネットサービスプロバイダ
303 メーカー側端末
304 インターネット
401 CPU
402 RAM
403 ROM
404 ネットワークインタフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークシステム及びその端末サービス識別方法、通信装置、プログラム、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットで用いられる通信プロトコルとしてIPv4(Internet Protocol Version 4)が存在する。このIPv4で規定されるインターネット上のアドレスは32ビット長であり、約43億のアドレスを表現可能である。
【0003】
また、IPv4はインターネットを支える基本技術として約20年以上に渡り使用され続けているが、近年、インターネットに接続する機器の増大によりアドレス数の不足が懸念されている。
【0004】
そこで、このアドレス数の不足を解消し、またIPv4の運用経験から得られた教訓を生かして設計された新しいインターネットプロトコルがIPv6である。このIPv6がIPv4と最も大きく異なる点としては、アドレスが128ビット長となり、2の128乗という大変広大なアドレス空間を表現可能となった点があげられる。
【0005】
また、IPv6のアドレスは、その設計方針の1つとして、下位64ビットに端末のネットワークインタフェースで用いるネットワークインタフェース固有の番号(例えばMedium Access Control Address(MAC−48))を反映したデータ(64−bit extended unique identifier(EUI−64(tm)))を書き込むことを規定している(Hinden,R. and S.Deering, ”IPv6 Addressing Architecture”,RFC2373,July 1998の2.4節)。このネットワークインタフェースを特定できる固有の番号を反映した64ビットのデータを「インタフェース識別子」と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のIPv6アドレスにより複数の機器がネットワークに接続されている場合、各々の機器を判別するには、機器を判別する固有の番号が必要である。そこで、機器に固有の番号として、ネットワークインタフェース固有の番号であるインタフェース識別子を用い、そのインタフェース識別子により、ネットワークに接続された各々の機器を判別する方法が考えられる。
【0007】
しかし、ネットワークに接続する機器やネットワークインタフェースの全てがEUI−64で表現可能なネットワークインタフェースを使用するわけでもなく、表現可能なネットワークインタフェースであってもEUI−64を使用するとは限らない。また、T.Narten, R.Draves, ”Privacy Extensions for Stateless Address Autoconfiguration in IPv6”, RFC3041, January 2001 に示されているように、IPv6アドレスの下位64ビットを意図的にランダムに設定する提案もなされており、このIPv6アドレスのみからIPv6アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であると特定することは不可能であった。
【0008】
まして、ネットワークに接続された機器が複数のサービスを利用可能である場合、ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに基づいてその機器が利用しているサービスを判別できないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ネットワーク上の端末装置が使用する通信アドレスに基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の端末装置がネットワークに接続され、ネットワーク上で通信を行う通信ネットワークシステムにおいて、ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別手段と、前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定手段とを有し、前記通信アドレスに設定されたサービスを示す情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明は、複数の端末装置がネットワークに接続され、ネットワーク上で通信を行う通信ネットワークシステムの端末サービス識別方法であって、ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別工程と、前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定工程とを有し、前記通信アドレスに設定されたサービスを示す情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
本実施形態では、通信プロトコルにIPv6を、通信アドレスとしてIPv6アドレスを仮定する。これは、端末固有の情報を通信アドレスの一部として使用する通信プロトコルとしてIPv6が最も知名度が高いためであり、本発明の適用範囲として、通信プロトコルをIPv6に特定するものではない。
【0014】
本実施形態を説明する前に、インターネットプロトコルであるIPv6アドレスの構造及びグローバルアドレスのフォーマットについて説明する。
【0015】
図1は、IPv6で規定されるアドレスの構造を示す図である。このIPv6アドレスは128ビットよりなり、上位64ビットをネットワーク部、下位64ビットをホスト部と称す。ここで、ネットワーク部はパケットを転送する際に用いる情報であり、ホスト部は端末(正確にはネットワークインタフェース)を示す情報である。尚、IPv6アドレスの構造はHinden,R. and S.Deering, ”IPv6 Addressing Architecture”,RFC2373,July 1998で詳細に定義されているため、詳細な説明は割愛する。
【0016】
上述のホスト部は、多くの場合、インタフェース識別子と呼ばれる情報が挿入される。このインタフェース識別子は全ネットワーク上で一意の識別子である。また、イーサネット(登録商標)で用いるインターネット接続用のネットワークインタフェース、例えばイーサネット(登録商標)ボードやPCMCIAイーサネット(登録商標)カードには、MAC−48という48ビットのネットワークインタフェース固有の固定情報が割り振られている。このMAC−48は、IEEE, ”Guidelines for 64−bit Global Identifier(EUI−64) Registration Authority”, http://standards.ieee.org/regauth/oui/tutorials/EUI64.html, March 1997で示す規則に従い、64ビットのインタフェース識別子に変換される。
【0017】
図2は、IPv6グローバルアドレスのネットワーク部のフォーマットを示す図である。図2に示すように、現在、TLA(Top Level Aggregation)、pTLA(pseudoTLA)、sTLA(sub−TLA)の3つのフォーマットが定義されている。TLAは、地域インターネットレジストリからインターネットサービスプロバイダに割り当てる際のアドレスフォーマットであり、先頭から16ビットが指定される。ここで、FPはアドレス形式プレフィックス(001)、続くTLA IDは最上位階層集約子、RESは予約領域である。このRESフィールドに続く24ビットをNLA ID(Next Level Aggregation:次階層集約子)と呼ぶ。このTLAを取得したインターネットサービスプロバイダは先頭からNLA IDまでの48ビットをIPv6ネットワークに参加する組織に割り当てる。そして、組織では、続く16ビットを各組織が組織内のサブネットワークに割り当てる。この16ビットをSLA ID(Site Level Aggregation:サイト階層集約子)と呼ぶ。
【0018】
しかしながら、このTLAで割り当てられるIPv6アドレス空間は広大であるため、IPv6立ち上げ当初は「スロースタート」として、先頭から35ビットで指定されるsTLAをインターネットサービスプロバイダに割り当てることになっている。例えば、ファストネットは2001:0340::/35である。このsTLAに対して6boneというIPv6の実験用に用いられていたフォーマットをpTLAと呼ぶ。
【0019】
尚、本実施形態では、このインターネットサービスプロバイダに割り当てられたアドレス、即ちTLAなら上位16ビット、pTLAなら上位24ビット、sTLAなら上位35ビットを「インターネットサービスプロバイダ特定部」と称することにする。
【0020】
[第1の実施形態]
次に、アドレス形式がIPv6であるとき、通信アドレスのみから端末が利用しているサービスの種類を判別する方法について説明する。ここでは、例えば図3に示すような状況、即ち、端末301がインターネットサービスプロバイダ302に接続され、インターネットサービスプロバイダ302はインターネット304に接続し、インターネット304には、更にメーカー側端末303が接続されている状況を想定して説明する。
【0021】
既に説明したように、インターネットサービスプロバイダ302は、先頭からNLA IDまでのフィールドを組織に割り当てている。ここで、組織に対してSLA IDの使用に制限をかける。この制限としては、例えばSLA IDの上位3ビットは使用禁止であり、デフォルトで「000」を埋め込むことなどである。ここで、「000」はサービスがないことを示し、残りの001〜111の7パターンで、7つのサービスを示すことにする。この制限を、「端末サービス特定サービス」と称することにする。
【0022】
インターネットサービスプロバイダ302は、このようにしてサービスの種類を表現するための領域を上位64ビットのインターネットサービスプロバイダ特定部以外に確保する。この領域を「端末サービス判別部」と称することにする。本実施形態では、端末サービス判別部としてSLA IDの上位3ビットを使用すると仮定する。しかし、上位64ビット内でインターネットサービスプロバイダ特定部以外であれば、端末サービス判別部はどのビットでもかまわないし、3ビットより多くてもかまわない。例えば、端末サービス判別部が1ビットであれば1つしかサービスを表現できないが、2ビットであれば3つ、3ビットであれば7つ、4ビットであれば15のサービスが表現可能となる。但し、端末サービス判別部として使用する領域をアドレス割り当て用途に用いることは不可能となる。
【0023】
図4は、端末301の構成を示すブロック図である。図4において、401はCPUであり、後述するROMに格納されたプログラムに従って端末301全体を制御する。402はRAMであり、CPU401が処理を実行時に作業領域として使用されたり、各種テーブル等が定義されている。403はROMであり、CPU401が実行するプログラムや制御データ等が格納されている。404はネットワークインタフェースであり、インターネットサービスプロバイダ302との間でモデムを用いたダイヤルアップ接続や常時接続を制御する。
【0024】
図5は、第1の実施形態におけるインターネットサービスプロバイダ特定部と端末サービス判別部の構成を示す図である。尚、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダのインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータは、ROM403に予め格納されているものとする。また、ROM403が書き換え可能なフラッシュROMであれば、ネットワークを介して、或いは通信媒体を介してデータをダウンロードし、最新のデータにアップデートすることも可能である。更に、ROM403に格納するのではなく、インターネット上のサーバ上に格納されている場合には、必要に応じて端末301がそのサーバにアクセスして最新のデータを取得するようにしても良い。
【0025】
また、図5には、1つのインターネットサービスプロバイダに接続する場合のデータを示したが、複数のインターネットサービスプロバイダに接続可能な場合は、インターネットサービスプロバイダ毎にインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータが格納されているものとする。
【0026】
次に、ユーザが使用する端末301において、通信アドレスのネットワーク部に端末サービス判別部を設定する処理について説明する。
【0027】
図6は、端末サービス判別部の設定処理を示すフローチャートである。まず、端末301内のCPU401はROM403からルーチンプログラムを読み込み、ステップS601へ進み、ルーチンを開始する。ステップS601において、CPU401はネットワークインタフェース404を使用し、不図示のルータなどを介してIPv6アドレスの上位64ビット(ネットワーク部)の情報を取得し、RAM402に保存する。そして、ステップS602において、端末301内のCPU401は、図5に示すROM403に予め格納されているインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータを参照し、取得したネットワーク部の端末サービス判別部のデータが使用不可能かチェックし、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダか否かを判別する。ここで、ネットワーク部の端末サービス判別部が使用不可能な場合には、CPU401は何もせずに、この処理を終了する。
【0028】
また、ステップS602において、端末301が接続したインターネットサービスプロバイダが、ネットワーク部の端末サービス判別部が使用可能なインターネットサービスプロバイダであると判別した場合にはステップS603へ進み、端末301はネットワーク部の端末サービス判別部に利用するサービスの種類を示すデータを設定するか否かを決定する。
【0029】
例えば、図5に示す「サービス1」を画像ストリーム(一定の通信帯域を保証してほしい)、「サービス2」を音声ストリーム(遅延時間を一定にしてほしい)、「サービス3」を印刷データストリーム(高スループットが望ましいが、実時間性は問わない)とする。ここで、端末301が動画を再生可能な端末である場合は、サービス1を選択する。端末301がIP電話の場合は、サービス2を選択する。端末301がネットワークプリンタの場合は、サービス3を選択する。尚、サービスの種類を通信に対する要求から分けたが、サービスの種類に特に制限はない。例えば、固有のアプリケーション毎に(サービス1はMicrosoft社製Word用、サービス2はMicrosoft社製Excel用)としても良いし、他の分け方でも問題ない。
【0030】
上述のステップS603において、端末サービス判別部にサービスの種類を示すデータを設定すると決定したならば、端末301のCPU401はステップS602で判定されたインターネットサービスプロバイダ302が指定するネットワーク部の端末サービス判別部に当該サービスを示すデータを設定する。
【0031】
例えば、第1の実施形態では、図5に示すROM403内のデータを参照し、インターネットサービスプロバイダ302に対応する端末サービス判別部の場所を示す「49−51」というデータより、上位49ビット目から51ビット目、即ち、SLA IDの上位3ビットの値を、図5に示すサービスの種別を示す値である「001」〜「111」の何れかに設定することで、サービスの種類を示すこととする。次に、サービスの種類を設定するとステップS605において、CPU401はRAM402に保存した上位64ビットに端末サービス判別部を設定したデータと任意のホスト部のデータ(64ビット)より128ビットのアドレスを生成してRAM402内に保存し、終了する。
【0032】
尚、第1の実施形態では、端末サービス判別部の位置を「49−51」としたが、他の表現方法でもかまわない。
【0033】
また、上述のステップS602において、端末301が端末サービス判別部を使用しない、即ち端末サービス特定サービスを受けないならばステップS606へ進み、端末301は端末サービス判別部を無効(サービスなし)に設定する。例えば、第1の実施形態では、図5に示すROM403に予め格納されたデータを参照して、インターネットサービスプロバイダ302に対応する端末サービス判別部の場所を示すビットである「49−51」により、上位49ビット目から51ビット目、即ちSLA IDの上位3ビットの値を、図5に示す無効の場合の値である「000」と設定することで、無効を示す。そして、CPU401はRAM402内の上位64ビットに端末サービス判別部を無効にしたデータを作成し、RAM402に保存し、終了する。
【0034】
次に、例えばメーカー側端末303がインターネット304、インターネットサービスプロバイダ302を介して通信相手(例えば、端末301)にアクセスし、端末301のIPv6アドレスからサービスの種類を判別する処理について説明する。尚、メーカー側端末303は、通信相手である端末301と通信する際に、端末301が使用しているIPv6アドレスを取得可能であり、端末301が使用しているIPv6アドレスをRAM内に記録しておくものとする。
【0035】
また、メーカー側端末303の構成は図4に示した端末301の構成と同じであり、図5に示したインターネットサービスプロバイダ特定部及び端末サービス判別部のデータをROM403に予め格納しているものとする。
【0036】
図7は、通信相手が利用しているサービスの種類を判別する処理を示すフローチャートである。まずステップS701において、メーカー側端末303のCPU401はRAM402に記録した端末301のIPv6アドレスのインターネットサービスプロバイダ特定部を参照し、続くステップS702において、参照したインターネットサービスプロバイダ特定部より、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダか否かを判定する。具体的には、メーカー側端末303のCPU401は、RAM402に記録した端末301の通信アドレスの上位64ビットとROM403に格納されているインターネットサービスプロバイダ特定部(図5)とを比較し、一致すれば、端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダであると判定する。もちろん、ROM403にある図5に示すデータは更新可能であり、その方法はエディターで書き換えても良いし、他のデータベース内のデータを参照して更新しても良い。
【0037】
ここで、端末301のIPv6アドレスより端末サービス特定サービスを提供しているインターネットサービスプロバイダ302であると判定したならばステップS703へ進み、CPU401はROM403内にある図5に示すデータの端末サービス判別部を参照する。図5に示す例では、「49−51」とあり、これは上位49ビット目から51ビット目のビットが端末サービス判別部であることを示している。ここで、端末サービス判別部が有効、つまり、CPU401が端末サービス判別部を参照し、そこの値が「000」以外であればステップS704へ進み、CPU401はROM403内の図5に示すデータと端末301のIPv6アドレスの端末サービス判別部を比較し、サービスを判別し、処理を終了する。また、無効、そこの値が「000」であればステップS705へ進み、サービスの判別は不可能なので、処理を終了する。
【0038】
以上説明した方法により、メーカー側端末303は端末301が使用しているIPv6アドレスの上位64ビットから、端末301が利用しているサービスの種類を判別することが可能となる。
【0039】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態を詳細に説明する。
【0040】
第2の実施形態では、端末で用いるサービスを特定することと、ネットワークインタフェースを特定することを同時に行う場合について説明する。ここでは、例えば図8に示すような状況、即ち、端末801がインターネットサービスプロバイダ802に接続され、インターネットサービスプロバイダ802はインターネット804に接続し、インターネットサービスプロバイダ802内にはインターネットサービスプロバイダ802内で使用されている端末801に関する情報を格納するサーバ805を有し、インターネット804には、更にメーカー側端末803が接続されている状況を想定して説明する。
【0041】
図9は、インターネットサービスプロバイダ内のサーバの構成を示す図である。図9において、901〜904は図4に示した端末301(図8に示す第2の実施形態では端末801)或いはメーカー側端末303(同様にメーカー側端末803)の401〜404と同様であり、その説明は省略する。905はハードディスク(HDD)であり、詳細は後述する端末801に関する情報を格納する大容量記憶装置である。
【0042】
図10は、メーカー側端末803のROM403内に格納されているデータを示す図である。図10に示すように、端末サービス判別部として上位50ビット目〜51ビット目の2ビットが指定されている。この2ビットが「00」ならば無効を、「01」〜「11」ならばそれぞれ「サービス1」、「サービス2」、「サービス3」を示している。更に、「サービス1」は、画像ストリーム(一定の通信帯域を保証してほしい)、「サービス2」は音声ストリーム(遅延時間を一定にしてほしい)、「サービス3」は印刷データストリーム(高スループットが望ましいが、実時間性は問わない)とする。
【0043】
また、通信アドレスの下位64ビットにインタフェース識別子を使用しているか否かを示す、インタフェース識別子使用判別部の場所として上位49ビット目を指定している。このビットが「0」ならば無効を、「1」ならば有効を示している。
【0044】
インターネットサービスプロバイダ802は、インターネットサービスプロバイダ802内から発信されるインターネットプロトコルを監視し、端末サービス判別部及びインタフェース識別子使用判別部をチェックする。端末サービス判別部が「00」でない場合或いはインタフェース識別子使用判別部が「0」でない場合、そのIPv6アドレスをサーバ805に記録する。つまり、上位49ビット目から51ビット目までが「000」以外の場合、サーバ805に通信アドレスを記録する。
【0045】
もちろん、インターネットサービスプロバイダ802はインターネットプロトコルを監視するのではなく、別方法でインターネットサービスプロバイダ802内から発信される通信アドレスをサーバ805に記録してもかまわない。要は、インターネットサービスプロバイダ802内で使用されている端末801の通信アドレスを記録できれば問題ない。
【0046】
これにより、インターネットサービスプロバイダ802は、端末801がどのサービスを利用しているかを通信アドレスのみから知ることが可能となる。これにより、例えば端末801が「サービス1」の画像ストリーム(一定の通信帯域を保証してほしい)を利用しているならば通信帯域を保証する処理を行い、また「サービス2」の音声ストリーム(遅延時間を一定にしてほしい)を利用しているならば遅延を少なくする処理を行い、「サービス3」の印刷データストリーム(高スループットが望ましいが、実時間性は問わない)を利用しているならば、スループットを多くする処理を行えば良いということがわかる。
【0047】
このように、インターネットサービスプロバイダ802はユーザに対してよりニーズに応じた通信処理サービスを提供することが可能となる。
【0048】
第1の実施形態では、メーカー側端末303は端末301と直接通信する必要があったが、第2の実施形態ではメーカー側端末803はサーバ805に接続し、サーバ805内に記録されているIPv6アドレスをチェックする。このチェック方法としては、例えばメーカー側端末803はサーバ805内のIPv6アドレスのデータ群をダウンロードし、ダウンロードした通信アドレスのデータ群に対してメーカー側端末803が以下の作業を行う。
【0049】
まず端末サービスを特定するために、メーカー側端末803内のCPU401は、ROM403内にある図10に示すデータを参照し、通信アドレス内の端末サービス特定部の場所を取得する。これにより、端末サービス特定部の場所が判明すれば、後は図7に示したフローチャートに従い端末のサービスを特定する。ここで、第2の実施形態では、端末サービス特定部のデータが「01」であればサービス1、「10」であればサービス2、「11」であればサービス3であると判別する。
【0050】
次に、通信アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であるか否かを判別するために、メーカー側端末3内のCPU401はROM403内に格納されている図10に示すデータを参照し、インタフェース識別子使用判別部の場所を取得する。第2の実施形態では、49ビット目である。その後、通信アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であるか否かを判別する。第2の実施形態の場合、データが「1」であれば下位64ビットはインタフェース識別子であり、「0」であればインタフェース識別子であるか不明と判別する。
【0051】
以上のようにして、メーカー側端末803は、端末801と通信することなく、端末801での端末サービスを特定することが可能となる。また、端末801が使用している通信アドレスの下位64ビットがインタフェース識別子であるか判別することが可能となる。更に、インターネットサービスプロバイダ802は、端末801が利用しているサービスを把握可能となるため、サービスに応じた通信処理サービスを提供することが可能となる。
【0052】
上述の2つの判別部のデータが有効であった場合、つまり端末サービスを特定でき、インタフェース識別子を使用していると判別した場合、端末801を製作したメーカーは以下のようなことが可能となる。
【0053】
例えば、メーカー側端末803内にインタフェース識別子と、当該インタフェース識別子を使用している製品の対応表があれば、端末801が自社製品であるか否か、またどのサービスを利用しているか判別することが可能となる。
【0054】
以上説明したように、実施形態によれば、従来、ポート番号(例えばHTTP通信なら80番)といったインターネットプロトコル上のプロトコルが使用する番号による(プロトコル=サービスという観点からの)判別方法や、より詳細な判別が必要な場合には、通信中のデータの解析を行うといった大変負荷のかかる処理を行い、サービスの判別を行うしかなかったが、通信アドレスにサービスの種類を書き込み、その通信アドレスのみを参照することによりサービスを判別できるので、ポート番号と独立したサービスを表現することが可能となり、また通信中のデータを解析するといった処理も必要ないので、簡便、かつ計算処理の負荷を低減することが可能となる。
【0055】
また、通信アドレスのみから、端末が使用しているサービスの種類を判別することが可能となる。その結果、メーカー側端末は対象の端末がどのサービスを利用しているか判別することが可能となり、インターネットサービスプロバイダは、ユーザに対して、サービスに応じた通信処理サービスを提供することが可能となる。
【0056】
更に、メーカー側端末は、対象の端末がどの製品であるか、またどのサービスを利用しているか判別することが可能となり、サービスを提供する対象の端末に対して、特定の処理を行うことが可能となる。
【0057】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0058】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0059】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0060】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0061】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク上の端末装置が使用する通信アドレスに基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IPv6で規定されるアドレスの構造を示す図である。
【図2】IPv6グローバルアドレスのネットワーク部のフォーマットを示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。
【図4】図3に示す端末301の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態におけるインターネットサービスプロバイダ特定部と端末サービス判別部の構成を示す図である。
【図6】端末サービス判別部の設定処理を示すフローチャートである。
【図7】通信相手が利用しているサービスの種類を判別する処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。
【図9】インターネットサービスプロバイダ内のサーバの構成を示す図である。
【図10】メーカー側端末803のROM403内に格納されているデータを示す図である。
【符号の説明】
301 端末
302 インターネットサービスプロバイダ
303 メーカー側端末
304 インターネット
401 CPU
402 RAM
403 ROM
404 ネットワークインタフェース
Claims (9)
- 複数の端末装置がネットワークに接続され、ネットワーク上で通信を行う通信ネットワークシステムにおいて、
ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別手段と、
前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定手段とを有し、
前記通信アドレスに設定されたサービスを示す情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 前記判別手段は、前記通信アドレスに含まれる所定の領域のデータに基づいて所定のサービスを利用可能か否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
- 前記通信アドレスに、ネットワーク上に接続された端末装置に対して各種サービスを提供するサービス提供装置を特定する特定情報を含み、前記設定手段は前記特定情報により特定されるサービス提供装置との間の通信に使用される通信アドレスに、利用するサービスを示す情報を設定することを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
- 前記サービス提供装置は各々の端末装置との間の通信に使用される通信アドレスに関する情報を記憶する記憶手段を有し、インターネットを介して前記サービス提供装置に接続される任意の端末装置が前記通信アドレスに関する情報を取得し、取得した情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする請求項3に記載の通信ネットワークシステム。
- 前記通信アドレスは、IPv6で用いられる通信アドレスであることを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
- 複数の端末装置がネットワークに接続され、ネットワーク上で通信を行う通信ネットワークシステムの端末サービス識別方法であって、
ネットワーク上で通信を行うための通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別工程と、
前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定工程とを有し、
前記通信アドレスに設定されたサービスを示す情報に基づき、端末装置が利用しているサービスを識別することを特徴とする通信ネットワークシステムの端末サービス識別方法。 - 通信アドレスに含まれる情報に基づき所定のサービスを利用可能か否かを判別する判別手段と、
前記所定のサービスが利用可能な場合に、利用するサービスを示す情報を前記通信アドレスに設定する設定手段とを有すること特徴とする通信装置。 - コンピュータを、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の通信ネットワークシステム或いは請求項7に記載の通信装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項8に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2002174143A Withdrawn JP2004023354A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 通信ネットワークシステム及びその端末サービス識別方法、通信装置、プログラム、記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004023354A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008099251A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | ネットワーク機器 |
JP2009524953A (ja) * | 2006-01-25 | 2009-07-02 | ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 | サービスアドレス指定のための方法、システム、およびアプリケーション |
JP4782799B2 (ja) * | 2004-12-17 | 2011-09-28 | エヌエイチエヌ コーポレーション | 通信ネットワークシステム及びこれを用いたサービス間のデータ送受信方法。 |
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2002
- 2002-06-14 JP JP2002174143A patent/JP2004023354A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4782799B2 (ja) * | 2004-12-17 | 2011-09-28 | エヌエイチエヌ コーポレーション | 通信ネットワークシステム及びこれを用いたサービス間のデータ送受信方法。 |
JP2009524953A (ja) * | 2006-01-25 | 2009-07-02 | ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 | サービスアドレス指定のための方法、システム、およびアプリケーション |
JP4699530B2 (ja) * | 2006-01-25 | 2011-06-15 | ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 | サービスアドレス指定のための方法、システム、およびアプリケーション |
JP2008099251A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | ネットワーク機器 |
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