JP2004023114A - 通信トラヒック予測方法およびその装置 - Google Patents

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川野 弘道
Yoko Hoshiai
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Abstract

【課題】従来の重回帰式モデル、カルマンフィルタ表現モデルの問題点を解決した通信トラヒック予測方法を提供する。
【解決手段】日毎に測定される通信トラヒックの統計量の時系列データと、月情報、曜日情報を含む通信トラヒック測定日の暦上の属性を示すカレンダー情報をニューロネットワークヘの入力とし、k日先までの通信トラヒックを予測する方法であって、予測値と実績値とを逐次統計的に比較することで、統計量の構造変化に伴なう、予測式の見直しの有無の検定を行い、予測式見直しが必要と判定された場合には、予測パラメータの学習を行うことで統計量の構造変化に追随する時系列予測方法であり、長期間の実績データ保存、説明変数間の独立性及び線形性を必要としない。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日々変動する通信トラヒック(通信需要や売上高)等の予測方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の日々変動する通信トラヒック(通信需要や売上高)予測では、月、曜日、休日、料金改定前後等の、通信トラヒック予測対象日の暦上の属性を示すカレンダー情報と、日々に測定された通信トラヒック量の時系列データとにより、いわゆる数量化理論I類を用いた予測方法が用いられてきた。
この数量化理論I類を用いた予測方法は、例えば「1990年電子情報通信学会秋季全国大会、B−393、“数量化I類による日々トラヒック予測方法”、松田、枝野著」、「1991年OR学会春季発表会、“数量化I類のカルマンフィルタ表現を用いた日トラヒック予測方法”井出著」に詳しく記述されている。前者の方法は、月、曜日、休日、料金改定前後等の、通信トラヒック予測対象日の暦上の属性を示すカレンダー情報を質的変数とする説明変数とし、日々に測定された通信トラヒック量の時系列データを被説明変数とする重回帰式に帰着する。後者の方法は、前者の重回帰式をカルマンフィルタ表現モデルに拡張し、予測データと実績データとの誤差に基いて誤差が一定範囲内に収まるように重回帰式における偏回帰係数の修正を行う逐次予測方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の重回帰式モデルの問題点は、長期間の実績データを保存するための大きな記憶容量が必要であることと、過去のデータを同じ重みで分析するため、統計量の時間的構造変化に追随できない点にあり、後者のカルマンフィルタ表現モデルは前者の問題点は解決しているが、カレンダー情報に代表される説明変数間の独立性と線形性を前提としており、構造変化による独立性と線形性の変化にも対処できない。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、記憶容量の削減、統計量の時間的構造変化への追従、変数間の独立性と線形性を意識する必要がないという特徴を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、日毎に測定される通信トラヒックの統計量の時系列データと、月情報、曜日情報を含む通信トラヒック測定日の暦上の属性を示すカレンダー情報をニューロネットワークヘの入力とし、k日先までの通信トラヒックを予測する方法であって、予測値と実績値とを逐次統計的に比較することで、統計量の構造変化に伴なう、予測式の見直しの有無の検定を行い、予測式見直しが必要と判定された場合には、予測パラメータの学習を行うことで統計量の構造変化に追随することを特徴とする時系列予測方法であり、長期間の実績データ保存、説明変数間の独立性及び線形性を必要としない。
【0005】
第2の発明は、第1の発明の通信トラヒック予測方法において、学習用時系列P、P、・・・・Pに対し、階差ΔPをとり、“数15”とし
【数15】
ΔP=P−Pi−1
新たな時系列ΔP、ΔP、・・・・ΔPを生成し、“数16”、“数17”、“数18”を計算し、“数18”を標準化時系列ΔQとして“数15”に代わる学習用時系列として使用する機能を備えて構成したものである。
【数16】
μ=(ΣΔP)/n
【数17】
σ=Σ(ΔP−μ)/(n−1)
【数18】
ΔQ=(ΔP−μ)/σ
【0006】
第3の発明は、第1の発明の通信トラヒック予測方法において、学習用時系列ΔQ、ΔQ、・・・・ΔQに対し、月情報、曜日情報を含む通信トラヒック測定日の暦上の属性を示すカレンダー情報をM(1月)、M(2月)、・・・・、M12(12月)、W(月)、W(火)、・・・・、W(日又は祝日)を対応付け、さらに、ΔQに対し“数19”、“数20”を対応づけ、これらのデータをニューロネットワークの入力として使用する機能を備えて構成したものである。
【数19】
=過去7日間の時系列ΔQi−6,・・・・ΔQの平日平均
【数20】
=過去7日間の時系列ΔQi−6,・・・・ΔQの土日祝日平均
【0007】
第4の発明は、第1の発明の通信トラヒック予測方法において、学習用時系列ΔQ、ΔQ、・・・・ΔQに対し、第3の発明の入力を使ってフィードフォワード型ニューロネットワークで誤差伝播法により学習を行ったニューロネットワークに対し、予測日をi=1,2,,,,kと逐次更新させ、第n+i日目の暦上の属性及び予測値X’n+i、Y’n+iを用いて予測値ΔQ’n+1、ΔQ’n+2、・・・・ΔQ’n+k及び“数21”により目的とするk日先までの予測値ΔP’n+1、ΔP’n+2、・・・・ΔP’n+kを求める機能を備えて構成したものである。
【数21】
P’n+i=P’n+i−1+ΔQ’n+i×σ/μ
【0008】
第5の発明は、第4の発明の手順で求めた予測値P’n+iに対し、第n+i日にPn+iを観測した時点でPn+iを学習データとして誤差伝播法により学習を行い、逐次学習を行う機能を備えて構成したものである。
【0009】
第6の発明は、第1の発明の通信トラヒック予測方法において、第4の発明の手順で“数21”として求めた予測値P’n+iに対し、第n+i日にPn+iを観測した時点で“数22”、“数23”、“数24”、“数25”、“数26”、“数27”を算出し、“式6”を満足した時にのみ第5の発明の逐次学習を行う機能を備えて構成したものである。
【数22】
Δεn+i=P’n+i−Pn+i
ただし、Pn+iは第n+i日における実績トラヒック、P’n+iはn日に予測した第n+i日のトラヒック。
【数23】
Pr1(P’n+i)=N(Δεn+i,μ1,σ1)
ただしN(Δεn+i,μ1,σ1)はΔεn+iが平均μ1、分散σ1の正規分布に属する確率で、μ1、σ1は学習用時系列で求めた予測誤差の平均と分散。
【0010】
【数24】
Pr2(P’n+i)=1−N(Δεn+i,μ1,σ1)
【数25】
λ=Pr1(P’n+1)Pr1(P’n+2)・・Pr1(P’n+i)/Pr2(P’n+1)Pr2(P’n+2)・・Pr2(P’n+i
【数26】
=β/(1−α)
ただしαは逐次学習が必要であるのにもかかわらず、必要でないと判断する誤り率(第1種の誤り確率)。βは逐次学習が必要でないのにもかかわらず、必要であると判断する誤り率(第2種の誤り確率)。
【数27】
=(1−β)/α
[式4]λ<C
[式5]C<λ<C
[式6]C<λ
【0011】
第7の発明は、第6の発明の手順で“式6”を満足した時にのみ“数28”で与えられるデータを学習用データとしてニューロネットワークの再学習を行う機能を備えて構成したものである。
【数28】
D={P|C<λ<C,1≦i≦k}
【0012】
第8の発明は、通信トラヒック予測対象日の暦上の属性を示すカレンダー情報を入力するカレンダー情報入力部と、日毎に測定される通信トラヒックの統計量の時系列データを入力する時系列データ入力部と、入力された前記時系列データの標準化及び統計量の作成を行う前処理部と、ニューロネットワークにより通信トラヒックの予測を行う通信トラヒック予測部と、前記通信トラヒック予測部の出力結果を目的とする通信トラヒックに変換する後処理部と、予測値と実績値を用いた確率比検定を行うことでニューロネットワーク再学習の可否を判断するニューロネットワーク再学習検定部と、を備えた通信トラヒック予測装置である。
【0013】
上述のように、従来技術と比較して、第1の発明は過去の時系列データを保存しておく必要が無いことと説明変数と被説明変数との線形性、説明変数間の独立性を考慮する必要が無いこと、予測値と実績値とを逐次統計的に比較することで、時系列の構造変化に追随できることに特徴がある。
また、第2の発明では、学習用時系列データに対する前処理として、トレンド成分の除去、ニューロネットワークによる学習効率を上げるためのデータの標準化を行っている。
第3の発明では、トレンド成分を予測するための入力データの作成を行っている。
第4、5の発明では、学習用時系列データを使った誤差伝播法によるニューロネットワークの作成と、ニューロネットワークを用いたトラヒック予測を行っている。
第6、7の発明では、予測値と実績値とを逐次統計的に比較することで、ニューロネットワークの見直しの可否の判断を行っている。
第8の発明は、本発明の通信トラヒック予測を行うための装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態である通信トラヒック予測装置を示す図である。同図において、数字符号1は通信トラヒック予測対象日の暦上の属性を示すカレンダー情報入力部、2は日毎に測定される通信トラヒックの統計量の時系列データ入力部、3は2で入力された時系列データの標準化及び統計量の作成を行う前処理部、4はニューロネットワークによる通信トラヒック予測部、5は4の出力結果を目的とする通信トラヒックに変換する後処理部を示している。
【0015】
カレンダー情報入力部1は入力された通信トラヒック予測対象日の暦上の属性を通信トラヒック予測部4におけるニューロネットワークヘ入力する装置である。
時系列データ入力部2は学習時には前記第2の発明の学習用時系列P、P、・・・・Pを、予測時には第n日(最新)の通信トラヒックを入力する装置である。
前処理部3は、時系列データ入力部2に入力されたデータに対して前記第2の発明の標準化処理を行い“数18”の算出と前記第3の発明の“数19”、“数20”を算出する装置である。
通信トラヒック予測部4は、カレンダー情報入力部1への入力データ及び前処理部3で計算された数値をニューロネットワークに入力することで第n+i日の標準化された統計量を予測する装置である。
後処理部5は、通信トラヒック予測部4により予測された標準化された統計量を通信トラヒックに変換する装置である。
ニューロネットワーク再学習検定部6は予測値と実績値を用いた確率比検定を行うことでニューロネットワーク再学習の可否を判断する装置である。
【0016】
図2は第n日(最新)から第n+k日までの通信トラヒックを予測する手順を示す。同図において、S0〜S7との符号表示は、処理の各ステップを示すもので、以下の説明中のステップ0〜ステップ7との記載と対応している。
【0017】
ステップ0
時系列データ入力部2に入力された第n日(最新)の通信トラヒックデータPに対し第n−1日(昨日)の通信トラヒックデータPn−1との階差ΔPをとり、“数29”とし
【数29】
ΔP=P−Pn−1
“数29”に対し標準化処理を行い標準化データΔQ“数30”を計算する。
【数30】
ΔQ=(ΔP−μ)/σ
尚、μ、σは、学習用時系列を用いて前記第2の発明の“数16”、“数17”として既に計算済。
【0018】
ステップ1
第n−7日、第n−6日、、、第n−1日の通信トラヒックデータPn−7、Pn−6、、、Pn−1に対し、その階差ΔPn−6、、、ΔPn−1を“数31”として計算する。
【数31】
ΔPn−i=Pn−i−Pn−i−1
“数31”に対し標準化処理を行い標準化データΔQ“数32”を計算する。
【数32】
ΔQn−i=(ΔPn−i−μ)/σ
“数32”に対し“数33”、“数34”を計算する。
【数33】
=過去7日間の時系列ΔQn−6,・・・・ΔQの平日平均
【数34】
=過去7日間の時系列ΔQn−6,・・・・ΔQの土日祝日平均
【0019】
ステップ2
カレンダー情報入力部1に入力された通信トラヒック予測対象日の暦上の属性に基づきn+1日(翌日)の暦上の属性と、ステップ1で算出した“数33”、“数34”をニューロネットワークの入力とし、n+1日(翌日)の統計量ΔQ’n+1を予測する。
【0020】
ステップ3
後処理部でΔQ’n+1を“数35”に変換しn+1日(翌日)の通信トラヒックとする。
【数35】
P’n+1=P+ΔQ’n+1×σ/μ
【0021】
ステップ4
第n+k日までの通信トラヒックを予測したか否かの判断を行い、否の場合には、通信トラヒックデータの最新予測値Pn+iを最新日のトラヒックデータと見なしてステップ0の処理へもどる。是の場合はステップ5へ進む。
【0022】
ステップ5
第n+i日において実績トラヒックPn+iを測定し、第n日に予測した第n+i日のトラヒックP’n+iとの予測誤差“数36”を計算する。ただし1≦i≦k。
【数36】
Δεn+i=P’n+i−Pn+i
【0023】
ステップ6
“数36”に対し統計量“数37”、“数38”を算出する。
【数37】
Pr1(P’n+i)=N(Δεn+i,μ1,σ1)
ただしN(Δεn+i,μ1,σ1)はΔεn+iが平均μ1、分散σ1の正規分布に属する確率で、μ1、σ1は学習用時系列で求めた予測誤差の平均と分散。
【数38】
Pr2(P’n+i)=1−N(Δεn+i,μ1,σ1)
“数37”、“数38”を用いて確率比“数39”を算出する。
【数39】
λi=Pr1(P’n+1)Pr(P’n+2)・・Pr1(P’n+i)/Pr2(P’n+1)Pr2(P’n+2)・・Pr2(P’n+i
【0024】
ステップ7
第1種の誤り確率α(=0.01)、第2種の誤り確率β(=0.01)を使って“数40”、“数41”を算出する。
【数40】
=β/(1−α)
【数41】
=(1−β)/α
【0025】
“式7”、“式8”、“式9”に基づき、“式7”を満足する場合は、時系列の構造変化は生じておらずニューロネットワークの見直しは不必要ない。“式8”を満足する場合は、時系列の構造変化によるニューロネットワークの見直し判断保留とし、実績値Pn+iを保存する。“式9”を満足する場合は、時系列の構造変化が生じ、ニューロネットワークの見直しが必要と判断し、“数42”による学習を実行し、ステップ0〜ステップ6の処理を行いk日先までの予測の再計算を行う。
[式7]λ<C
[式8]C<λ<C
[式9]C<λ
【数42】
D={P|C<λ<C,1≦i≦k}
【0026】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、長期間の実績データを保存するための大きな記憶容量が不要であることと、統計量の時間的構造変化に追随できること、説明変数間の独立性と線形性を前提としないことにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の通信トラヒック予測装置を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の通信トラヒック予測の手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1…カレンダー情報入力部、2…時系列データ入力部、3…前処理部、4…通信トラヒック予測部、5…後処理部、6…ニューロネットワーク再学習検定部、
S0〜S8…処理のステップ

Claims (8)

  1. 日毎に測定される通信トラヒックの統計量の時系列データと、月情報、曜日情報を含む通信トラヒック測定日の暦上の属性を示すカレンダー情報をニューロネットワークの入力とし、日毎に測定される通信トラヒックのk日先までの通信トラヒックを予測する方法であって、予測値と実績値との差を逐次統計的に検定することで、時系列の構造変化に伴う、ニューロネットワーク再学習の有無の判断を行い、再学習が必要と判定された場合には、ニューロネットワークの学習を行うことで時系列の構造変化に追随することを特徴とする通信トラヒック予測方法。
  2. 請求項1記載の通信トラヒック予測方法において、学習用時系列P、P、・・・・Pに対し、階差ΔPをとり、“数1”とし
    Figure 2004023114
    新たな時系列ΔP、ΔP、・・・・ΔPを生成し、“数1”を用いて“数2”、“数3”、“数4”を計算し“数4”を標準化時系列ΔQとして“数1”に代わる学習用時系列とすることを特徴とする通信トラヒック予測方法。
    Figure 2004023114
    Figure 2004023114
    Figure 2004023114
  3. 請求項1記載の通信トラヒック予想方法において、学習用時系列ΔQ、ΔQ、・・・・ΔQに対し、月情報、曜日情報を含む通信トラヒック測定日の暦上の属性を示すカレンダー情報M(1月)、M(2月)、・・・・、M12(12月)、W(月)、W(火)、・・・・、W(日又は祝日)を対応付け、さらに、ΔQに対し“数5”、“数6”を対応づけ、これらのデータをニューロネットワークの入力とすることを特徴とする通信トラヒック予測方法。
    Figure 2004023114
    Figure 2004023114
  4. 請求項3記載の通信トラヒック予測方法において、学習用時系列ΔQ、ΔQ、・・・・ΔQを用いて、請求項3で記載した入力を使ってフィードフォワード型ニューロネットワークで誤差伝播法により学習を行ったニューロネットワークに対し、予測日をi=1,2,,,,kと逐次更新させ、第n+i日目の暦上の属性及び予測値X’n+i、Y’n+iを用いて予測値ΔQ’n+1、ΔQ’n+2、・・・・ΔQ’n+k及び“数7”により目的とするk日先までの予測値ΔP’n+1、ΔP’n+2、・・・・ΔP’n+kを求めることを特徴とする通信トラヒック予測方法。
    Figure 2004023114
  5. 請求項4記載の通信トラヒック予測方法において、請求項4に記載する手順で求めた予測値P’n+iに対し、第n+i日にPn+iを観測した時点でPn+iを学習データとして誤差伝播法により学習を行い、逐次学習を行うことを特徴とする通信トラヒック予測方法。
  6. 請求項5記載の通信トラヒック予測方法において、請求項4に記載する手順で“数7”として求めた予測値P’n+iに対し、第n+i日にPn+iを観測した時点で“数8”、“数9”、“数10”、“数11”、“数12”、“数13”を算出し、“式3”を満足した時にのみ請求項5で記載したニューロネットワークの再学習を行うことを特徴とする通信トラヒック予測方法。
    Figure 2004023114
    ただし、Pn+iは第n+i日における実績トラヒック、P’n+iはn日に予測した第n+i日のトラヒック。
    Figure 2004023114
    分布に属する確率で、μ1、σ1は学習用時系列で求めた予測誤差の平均と分散。
    Figure 2004023114
    Figure 2004023114
    Figure 2004023114
    ただしαは再学習が必要であるのにもかかわらず、必要でないと判断する誤り率(第1種の誤り確率)。βは再学習が必要でないのにもかかわらず、必要であると判断する誤り率(第2種の誤り確率)。
    Figure 2004023114
    [式1]
    λ<C
    [式2]
    <λ<C
    [式3]
    <λ
  7. 請求項6記載の通信トラヒック予測方法において、請求項6に記載する手順で“式3”を満足した時にのみ“数14”で与えられるデータを学習用データとしてニューロネットワークの再学習を行うことを特徴とする通信トラヒック予測方法。
    Figure 2004023114
  8. 通信トラヒック予測対象日の暦上の属性を示すカレンダー情報を入力するカレンダー情報入力部と、日毎に測定される通信トラヒックの統計量の時系列データを入力する時系列データ入力部と、入力された前記時系列データの標準化及び統計量の作成を行う前処理部と、ニューロネットワークにより通信トラヒックの予測を行う通信トラヒック予測部と、前記通信トラヒック予測部の出力結果を目的とする通信トラヒックに変換する後処理部と、予測値と実績値を用いた確率比検定を行うことでニューロネットワーク再学習の可否を判断するニューロネットワーク再学習検定部と、を備えたことを特徴とする通信トラヒック予測装置。
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