【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目次情報であるＴＯＣ（Ｔａｂｌｅ Ｏｆ Ｃｏｎｔｅｎｔｓ）情報が記録されたＣＤ（コンパクトディスク）等のディスク状情報記録媒体を再生するディスク再生方法及びディスク再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知のごとく、例えば音楽用のＣＤ等のディスクの再生（音出し）において、各曲の再生を速やかに実行するために、曲の再生前に目次情報であるＴＯＣ情報を読み込む必要がある。このＴＯＣ情報は、最小曲番号、最大曲番号、最大再生時間、各曲の開始絶対時刻の情報からなっている。また、ディスクによっては、各曲のテキスト情報が記録されているものもある。通常、ＴＯＣ情報を正常に読み取った後に曲の再生を開始する。
【０００３】
以下、例えば音楽用のＣＤ等のディスクを再生するディスク再生装置を例に、従来のＴＯＣ情報読み込み方法について説明する。
【０００４】
まず、従来のディスク再生装置について説明する。図５は、従来の一般的なディスク再生装置の構成を示すブロック図である。この図に示すディスク再生装置は、スピンドルモータ５０１、ピックアップ５０２、スレッドモータ５０３、サーボＬＳＩ５０４、マイクロコンピュータ（以下、マイコンと言う）５０５、ショックプルーフ回路５０７、メモリ５０８、ＤＡＣ（デジタル／アナログコンバータ）５０９を備えている。なお、図示しないが、ディスク配置箇所に対して光を照射する光照射手段も備えている。
【０００５】
スピンドルモータ５０１は、サーボＬＳＩ５０４からのスピンドルドライブ信号（以下、ＳＰＤ信号と言う）の供給により動作してディスク５０６を回転させる。ピックアップ５０２は、ディスク５０６に記録されている情報を光学的に読み取る。ピックアップ５０２には、サーボＬＳＩ５０４からのフォーカスドライブ信号（以下、ＦＯＤ信号と言う）によりフォーカス調整を行いトラッキングドライブ信号（以下、ＴＲＤ信号と言う）によりトラッキング調整を行う２軸デバイス（図示略）が設けられている。スレッドモータ５０３は、サーボＬＳＩ５０４からのスレッドモータドライブ信号（以下、ＴＶＤ信号と言う）によりピックアップ５０２をディスク５０６の半径方向に移動させてピックアップ５０２の位置調整を行う。
【０００６】
サーボＬＳＩ５０４は、マイコン５０５からのコマンド制御、ピックアップ５０２からのフォーカスエラー信号（以下、ＦＥ信号と言う）、トラッキングエラー信号（以下、ＴＥ信号と言う）、アイパターン信号（以下、ＲＦ信号と言う）を読み込み、フォーカス、トラッキング、スピンドル、スレッドの各サーボ制御を行う。また、ピップアップ５０２にて読み取られたディスク５０６上の音声データを音声データ信号としてショックプルーフ回路５０７に供給する。
【０００７】
マイコン５０５は、サーボＬＳＩ５０４からのサブＱコードによりサーボＬＳＩ５０４を制御する。ショックプルーフ回路５０７は、サーボＬＳＩ５０４から供給された音声データ信号を倍速かつ間欠的にメモリ５０８に書き込む。また、このメモリ５０８への書き込みと並行してメモリ５０８から音声データ信号を通常速度で連続的に読み出す。また、メモリ５０８が音声データ信号で満杯となった場合には、音声データ信号の蓄積量をマイコン５０５に通知し、音声データ信号の書き込みを中断する。その後、メモリ５０８に空きが生じると、書き込みを中断した位置から再度書き込みを実行する。ＤＡＣ５０９は、ショックプルーフ回路５０７から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。
【０００８】
以上のような構成要素からなる従来のディスク再生装置の動作について説明する。図５に示すように、サーボＬＳＩ５０４から出力されるＦＯＤ信号と、ＴＲＤ信号と、ＴＶＤ信号とによりピックアップ５０２の位置調整が行われる。ピックアップ５０２の位置調整が行われた後、ディスク５０６上の音声データの読み取りが行われ、電気信号に変換されてサーボＬＳＩ５０４から音声データ信号として出力される。
【０００９】
そして、サーボＬＳＩ５０４からの音声データ信号がショックプルーフ回路５０７に供給されて、メモリ５０８に対して倍速かつ間欠的に書き込みが行われる。また、メモリ５０８への書き込みと並行してメモリ５０８から音声データ信号が通常速度で連続的に読み出される。メモリ５０８が音声データ信号で満杯となった場合には、音声データ信号の書き込みが中断される。その後、メモリ５０８に空きが生じると、書き込みが中断された位置から再度書き込みが行われる。メモリ５０８から読み出されたデジタル音声信号がＤＡＣ５０９でアナログ音声信号に変換されて出力される。
【００１０】
次に、ディスク５０６からピックアップ５０２を介して得られる、ディスク内周側のリードインエリアに記録されている目次情報であるＴＯＣ情報について説明する。ＴＯＣ情報を記録するＴＯＣエリアには、ディスク５０６の最小曲番号、最大曲番号、最大再生時間、各曲の開始絶対時刻の順でそれぞれ連続３データずつ記録されており、これらのデータ群が３グループ記録されている。つまり、各情報に対して９データが存在する。なお、ディスク５０６には、ＴＯＣ情報と同様に絶対再生時刻も記録されているが、この絶対再生時刻は実際の音声データが記録されているプログラムエリアに存在する。
【００１１】
図６は、従来のディスク再生方法を説明するための概略図である。この図において、ディスク再生装置は、再生開始に際してディスク内周においてサーボ動作を開始する（図６（１））。その後、サーボ動作開始位置がＴＯＣエリア上であればその位置からＴＯＣ情報の読み込みを開始し、ＴＯＣエリア上でなければＴＯＣエリアにピックアップ５０２を移動させてＴＯＣ情報の読み込みを開始する（図６（２））。そして、ディスク上の全曲のＴＯＣ情報を読み込んだ後（図６（３））、ユーザが指定した目的曲あるいは自動指定した目的曲（例えば第２曲）の開始絶対時刻（以下、再生開始Ａ−ＴＩＭＥと言う）へピックアップ５０２を移動させて、再生を開始するとともに音声出力を開始する（図６（４））。なお、このようなＴＯＣ読み込み方法として、例えば特開平６−１９５９４５号公報で開示されたものがある。
【００１２】
図７は、従来のＴＯＣ読み込み方法を示すフローチャートである。この図に示すフローチャートは、サブＱコード取り込み後、ＴＯＣデータを保持するまでの例を示したものである。
【００１３】
まず、ステップＳ６０１で正常なサブＱコードであるか否かを判定する。この判定において、正常なサブＱコードであれば、ステップＳ６０２でそのサブＱコードから現在のピックアップ５０２の位置がＴＯＣエリアであるかプログラムエリアであるかを判定する。この判定において、現在のピックアップ５０２の位置がプログラムエリアであれば、ステップＳ６０８でディスク内周側へトラックジャンプ、つまりピックアップ５０２を移動させる。
【００１４】
これに対して、現在のピックアップ５０２の位置がＴＯＣエリアであれば、ステップＳ６０３で最小ＴＮＯ番号（最小曲番号）、ステップＳ６０４で最大ＴＮＯ番号（最大曲番号）、ステップＳ６０５でリードアウト時間（最大再生時間）、ステップＳ６０６で各曲の開始絶対時刻を順次判定し、それぞれのデータをステップＳ６０９で保持する。各データを保持した後、ステップＳ６１０で全ＴＯＣデータの取り込みが完了したか否かを判定する。
【００１５】
次いで、ステップＳ６０７でＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過したか否かを判定する。この判定において、ＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過していなければ、ステップＳ６０１に戻り、ＴＯＣ取り込みを継続する。これに対して、全ＴＯＣデータの取り込みが完了したか又はＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過したら、ＴＯＣ取り込み処理を終了する。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のディスク再生装置においては、次ような問題がある。例えば音楽用のＣＤの場合、ＴＯＣ情報を正常に取り込んだ後に曲の再生を開始するので、傷やトラック数が９９曲で且つＣＤ−ＴＥＸＴが存在するディスクでは、全ＴＯＣ情報の取り込みに時間が（例えば１０秒以上）かかることから、音声データの出力開始までに時間がかかり、ユーザが装置の故障と誤認識してしまう虞がある。特に、ＭＰ３（ＭＰＥＧ１ Ｌａｙｅｒ３）に代表される圧縮オーディオでは、各曲の目次情報がフォルダ階層構造になっているため、音声データの出力開始までに１分以上かかることがある。
【００１７】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、音声データの出力開始までにかかる時間の短縮化を図ることができるようなディスク再生方法及びディスク再生装置を提供することを目的とする。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明のディスク再生方法は、目次情報であるＴＯＣ情報が記録されたディスク状情報記録媒体からＴＯＣ情報を読み込むディスク再生方法であって、最初にＴＯＣ情報のうち曲の再生開始位置情報のみを読み込み、読み込んだ再生開始位置情報に基づく再生開始位置から音声データを読み込み、読み込んだ音声データを読み出し速度よりも速い速度でメモリに書き込む一方、前記メモリから前記音声データを読み出して音声出力するとともに、音声出力している間に残りのＴＯＣ情報を読み込むことを特徴とする。
【００１９】
請求項２に係る発明のディスク再生プログラムは、目次情報であるＴＯＣ情報が記録されたディスク状情報記録媒体からＴＯＣ情報を読み込むディスク再生プログラムであって、ＴＯＣ情報のうち曲の再生開始位置情報のみを読み込む再生開始位置情報取得手順と、取得した再生開始位置情報に基づく再生開始位置から音声データを読み込んで読み出し速度よりも速い速度でメモリに書き込み蓄積する音声データ読み込み手順と、前記メモリへの音声データの蓄積開始と共に前記音声データを読み出して音声出力する音声出力手順と、前記メモリの最大容量又は所定量まで前記音声データを蓄積した時点で前記再生開始位置情報以外の残りのＴＯＣ情報を読み込むＴＯＣ情報取得手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００２０】
請求項３に係る発明の記録媒体は、請求項２記載のディスク再生プログラムが記録されたことを特徴とする。
【００２１】
請求項４に係る発明のディスク再生装置は、請求項３記載の記録媒体と、前記記録媒体に記録されたディスク再生プログラムに従って前記ディスク状情報記録媒体に記録されたデータを再生するコンピュータと、を具備することを特徴とする。
【００２２】
本発明によれば、全てのＴＯＣ情報を取得してから音声データを出力するのではなく、ＴＯＣ情報の取り込み時、最初に取得した曲の再生開始位置情報に基づきその曲へアクセスし、音声データを出力する。さらに、音声データを読み出し速度よりも速い速度でメモリに書き込み、音声データがメモリの最大容量又は所定量に達した時点で再度ＴＯＣエリアへアクセスして残りのＴＯＣ情報を取得する。つまり、音声データをメモリに記憶させて音声出力している間に必要なＴＯＣ情報を取り込む。したがって、ＴＯＣ情報の取り込みに時間がかかる場合でも素早く音声出力することができるので、ユーザが装置の故障と誤認識するような状況を回避することができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態のディスク再生装置は、図５の従来のディスク再生装置と略同じ構成を採るが、本発明のディスク再生方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体としてＲＯＭ２０２をマイコン２０１内に備えている点に違いがある。また、図５の従来のディスク再生装置と共通する部分には同じ符号を付けてその説明を省略する。
【００２４】
図１において、マイコン２０１は、ＲＯＭ２０２に書き込まれたディスク再生プログラムに従って装置各部を制御する。図２は、ＲＯＭ２０２に書き込まれたディスク再生プログラムによるディスク再生方法を説明するための概略図である。
【００２５】
まず、マイコン２０１は、再生開始に際して、サーボＬＳＩ５０４を制御してディスク内周においてサーボ動作を開始する（図２（１））。その後、サーボ動作開始位置がＴＯＣエリア上であればその位置からＴＯＣ情報の読み込みを開始し、ＴＯＣエリア上でなければＴＯＣエリアにピックアップ５０２を移動させてＴＯＣ情報の読み込みを開始する（図２（２））。
【００２６】
次に、ディスク５０６上のＴＯＣ情報を順次読み込み、最初に曲の再生開始Ａ−ＴＩＭＥ情報を見つけると、この時点で再生開始Ａ−ＴＩＭＥに相当する位置にピックアップ５０２を移動させて再生を開始する（図２（３））。例えば最初に取り込んだ再生開始Ａ−ＴＩＭＥが第３曲の再生開始Ａ−ＴＩＭＥであった場合、第３曲の開始位置より再生が開始され、音声出力が開始される。なお、最初にどの曲の再生開始Ａ−ＴＩＭＥが取り込まれるかは再生の都度異なる。
【００２７】
また、音声出力を行いながら、音声データをメモリ５０８にその最大容量まで（メモリフルの状態になるまで）蓄積させる（図２（４））。そして、メモリ５０８がメモリフルの状態になると、メモリ５０８に蓄積された音声データを出力しながらＴＯＣエリアにピックアップ５０２を移動させて、改めてＴＯＣ情報の読み込みを行う（図２（５））。このように、音声出力開始までの時間が全ＴＯＣ情報を読み込むのにかかる時間だけ短縮される。なお、音声データの蓄積はメモリ５０８の最大容量まで行わず、所定量まで行うようにしても良い。
【００２８】
次に、このようなディスク再生方法を図３及び図４に示すフローチャートを参照して説明する。まず、サブＱコード取り込み後、ステップＳ３０１で正常なサブＱコードであるか否かを判定する。この判定において、正常なサブＱコードであれば、ステップＳ３０２でそのサブＱコードから現在のピックアップ５０２の位置がＴＯＣエリアであるかプログラムエリアであるかを判定する。この判定において、現在のピックアップ５０２の位置がプログラムエリアであれば、ステップＳ３０５でディスク内周側にトラックジャンプする。
【００２９】
一方、ピックアップ５０２の位置がＴＯＣエリアであれば、ステップＳ３０３へ移行し、各曲の開始絶対時刻であるか否かを判定する。この判定において、各曲の開始絶対時刻であれば、ステップＳ３０６で開始絶対時刻の取得を行う。これに対して、各曲の開始絶対時刻でなければ、ステップＳ３０４でＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過したか否かを判定する。この判定において、ＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過していなければ、ステップＳ３０１に戻り、ＴＯＣ取り込みを継続する。これに対して、ＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過していれば、ＴＯＣ取り込み処理を終了する。
【００３０】
上記ステップＳ３０６で開始絶対時刻の取得を行った後、ステップＳ３０７で取得した開始絶対時刻に相当する位置へトラックジャンプする。トラックジャンプした後、ステップＳ３０８で再生を開始する。再生開始後、ステップＳ３０９で音声データをメモリ５０８に蓄積すると同時に音声出力を行う。そして、ステップＳ３１０でメモリ５０８が満杯（メモリフル）であるか否かを判定し、メモリ５０８に空きがあれば、ステップＳ３０９に戻り音声データの蓄積を継続する。これに対して、メモリ５０８が満杯の場合、ステップＳ３１１へ移行し、正常なサブＱコードであるか否かを判定する。この判定において、正常なサブＱコードであれば、ステップＳ３１２でそのサブＱコードから現在のピックアップ５０２の位置がＴＯＣエリアであるかプログラムエリアであるかを判定する。この判定において、現在のピックアップ５０２の位置がプログラムエリアであれば、ステップＳ３１８でディスク内周側へトラックジャンプ、つまりピックアップ５０２を移動させる。
【００３１】
これに対して、現在のピックアップ５０２の位置がＴＯＣエリアであれば、ステップＳ３１３で最小ＴＮＯ番号（最小曲番号）、ステップＳ３１４で最大ＴＮＯ番号（最大曲番号）、ステップＳ３１５でリードアウト時間（最大再生時間）、ステップＳ３１６で各曲の開始絶対時刻を順次判定し、それぞれのデータをステップＳ３１９で保持する。そして、ステップＳ３２０で全ＴＯＣデータの取り込みが完了したか否かを判定する。
【００３２】
次いで、ステップＳ３１７でＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過したか否かを判定する。この判定において、ＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過していなければ、ステップＳ３１１に戻り、ＴＯＣ取り込みを継続する。これに対して、全ＴＯＣデータの取り込みが完了したか又はＴＯＣ取り込み開始からの時間が規定時間を経過したら、ＴＯＣ取り込み処理を終了する。
【００３３】
このように本実施の形態によれば、全てのＴＯＣ情報を取得してから音声データを出力するのではなく、ＴＯＣ情報の読み込み開始直後に、最初に取得した曲の開始絶対時刻情報に基づきその曲の開始位置（絶対アドレス）にトラックジャンプするようにし、さらに音声データを倍速でメモリ５０８に記憶するとともに通常速度で音声出力する一方、メモリ５０８が満杯又は所定量に達した時点で再度ＴＯＣエリアへアクセスして残りのＴＯＣ情報を取得する。つまり、音声データをメモリ５０８に記憶し、音声出力している間に必要なＴＯＣ情報を取り込む。
【００３４】
したがって、ＴＯＣ情報の取り込みに時間がかかる場合でも素早く音声出力することができるので、ユーザが装置の故障と誤認識するような状況を回避することができる。
【００３５】
なお、本実施の形態のディスク再生装置では、記録媒体としてＲＯＭ２０２を用いていたが、これに限定されるものではなく、プログラムを記録することができる媒体であればどのようなものであっても良い（例えば、通常のＲＡＭ、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど）。当然ながら装置側には、各種媒体に応じた読み取り装置を設ける必要がある。
【００３６】
また、本実施の形態のディスク再生装置では、ＴＯＣ情報のうち曲の再生開始位置情報のみを読み込んだ時点から曲の再生を開始するようにしていたが、ＴＯＣ情報を取得中にイントロディース再生をするようにしても良い。
【００３７】
【発明の効果】
上述した説明から明らかなように、本発明によれば、ＴＯＣ情報の読み込み開始直後に、最初に取得した曲の再生開始位置情報に基づきその曲の開始位置から音声データを読み込むので、音声データの出力開始までにかかる時間を短縮することができ、ユーザが装置の故障と誤認識するような状況を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図２】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置におけるディスク再生方法を説明するための概略図である。
【図３】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置におけるディスク再生方法を説明するためのフローチャートである。
【図４】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置におけるディスク再生方法を説明するためのフローチャートである。
【図５】従来のディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図６】従来のディスク再生装置におけるディスク再生方法を説明するための概略図である。
【図７】従来のディスク再生装置におけるディスク再生方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
２０１ マイコン
２０２ ＲＯＭ
５０１ スピンドルモータ
５０２ ピックアップ
５０３ スレッドモータ
５０４ サーボ ＬＳＩ
５０６ ディスク
５０７ ショックプルーフ回路
５０８ メモリ
５０９ ＤＡＣ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a disk reproducing method and a disk reproducing apparatus for reproducing a disk-shaped information recording medium such as a CD (Compact Disk) on which TOC (Table Of Contents) information as table of contents information is recorded.
[0002]
[Prior art]
As is well known, for example, in the reproduction (sound output) of a disk such as a music CD, it is necessary to read the TOC information, which is the table of contents information, before reproducing the music in order to quickly reproduce each music. The TOC information includes information on a minimum music number, a maximum music number, a maximum reproduction time, and a start absolute time of each music. Some discs record text information of each music piece. Normally, the reproduction of the music is started after the TOC information is normally read.
[0003]
Hereinafter, a conventional TOC information reading method will be described by taking a disc reproducing apparatus for reproducing a disc such as a music CD as an example.
[0004]
First, a conventional disc reproducing apparatus will be described. FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a conventional general disk reproducing apparatus. The disc reproducing apparatus shown in this figure includes a spindle motor 501, a pickup 502, a thread motor 503, a servo LSI 504, a microcomputer (hereinafter, referred to as a microcomputer) 505, a shock proof circuit 507, a memory 508, and a DAC (digital / analog converter) 509. It has. Although not shown, light irradiating means for irradiating light to the disk arrangement location is also provided.
[0005]
The spindle motor 501 operates by supplying a spindle drive signal (hereinafter, referred to as an SPD signal) from the servo LSI 504 to rotate the disk 506. The pickup 502 optically reads information recorded on the disk 506. The pickup 502 is provided with a two-axis device (not shown) for performing focus adjustment using a focus drive signal (hereinafter, referred to as FOD signal) from the servo LSI 504 and performing tracking adjustment using a tracking drive signal (hereinafter, referred to as TRD signal). Have been. The sled motor 503 adjusts the position of the pickup 502 by moving the pickup 502 in the radial direction of the disk 506 by a sled motor drive signal (hereinafter, referred to as a TVD signal) from the servo LSI 504.
[0006]
The servo LSI 504 controls a command from the microcomputer 505, a focus error signal (hereinafter, referred to as an FE signal) from the pickup 502, a tracking error signal (hereinafter, referred to as a TE signal), and an eye pattern signal (hereinafter, referred to as an RF signal). And performs servo control of focus, tracking, spindle, and thread. The audio data on the disk 506 read by the pip-up 502 is supplied to the shock proof circuit 507 as an audio data signal.
[0007]
The microcomputer 505 controls the servo LSI 504 based on the sub-Q code from the servo LSI 504. The shock proof circuit 507 writes the audio data signal supplied from the servo LSI 504 to the memory 508 at double speed and intermittently. Also, in parallel with the writing to the memory 508, the audio data signal is continuously read from the memory 508 at a normal speed. When the memory 508 is full of audio data signals, the storage amount of the audio data signals is notified to the microcomputer 505, and the writing of the audio data signals is interrupted. Thereafter, when there is a free space in the memory 508, the writing is executed again from the position where the writing was interrupted. The DAC 509 converts a digital audio signal output from the shock proof circuit 507 into an analog audio signal.
[0008]
The operation of the conventional disk reproducing apparatus having the above components will be described. As shown in FIG. 5, the position of the pickup 502 is adjusted based on the FOD signal, the TRD signal, and the TVD signal output from the servo LSI 504. After the position of the pickup 502 is adjusted, the audio data on the disk 506 is read, converted into an electric signal, and output from the servo LSI 504 as an audio data signal.
[0009]
Then, the audio data signal from the servo LSI 504 is supplied to the shock proof circuit 507, and the write is performed intermittently in the memory 508 at double speed and intermittently. In addition, the audio data signal is continuously read from the memory 508 at a normal speed in parallel with the writing to the memory 508. When the memory 508 is full with the audio data signal, the writing of the audio data signal is interrupted. Thereafter, when the memory 508 becomes empty, writing is performed again from the position where the writing was interrupted. The digital audio signal read from the memory 508 is converted into an analog audio signal by the DAC 509 and output.
[0010]
Next, TOC information, which is table of contents information recorded in the lead-in area on the inner peripheral side of the disk and obtained from the disk 506 via the pickup 502 will be described. In the TOC area where the TOC information is recorded, three consecutive data are recorded in the order of the minimum tune number, the maximum tune number, the maximum reproduction time, and the absolute start time of each tune of the disc 506. Group records. That is, there are nine data for each information. Note that the absolute reproduction time is recorded on the disk 506 as well as the TOC information, but this absolute reproduction time exists in the program area where the actual audio data is recorded.
[0011]
FIG. 6 is a schematic diagram for explaining a conventional disk reproducing method. In this figure, the disk reproducing apparatus starts a servo operation on the inner periphery of the disk at the start of reproduction (FIG. 6 (1)). Thereafter, if the servo operation start position is on the TOC area, reading of the TOC information is started from that position, and if not, the pickup 502 is moved to the TOC area to start reading of the TOC information (FIG. 6 ( 2)). Then, after reading the TOC information of all the songs on the disc (FIG. 6 (3)), the absolute start time of the target song specified by the user or the target song automatically specified (for example, the second song) (hereinafter, reproduction start A- Then, the pickup 502 is moved to TIME to start reproduction and audio output (FIG. 6 (4)). Incidentally, as such a TOC reading method, there is a method disclosed in, for example, JP-A-6-195945.
[0012]
FIG. 7 is a flowchart showing a conventional TOC reading method. The flowchart shown in this figure shows an example from the time when the sub Q code is fetched to the time when the TOC data is held.
[0013]
First, at step S601, it is determined whether or not the sub Q code is normal. In this determination, if it is a normal sub-Q code, it is determined in step S602 whether the current position of the pickup 502 is in the TOC area or the program area from the sub-Q code. In this determination, if the current position of the pickup 502 is the program area, in step S608, a track jump to the inner circumference side of the disk, that is, the pickup 502 is moved.
[0014]
On the other hand, if the current position of the pickup 502 is the TOC area, the minimum TNO number (minimum music number) in step S603, the maximum TNO number (maximum music number) in step S604, and the lead-out time (maximum) in step S605. (Reproduction time), the starting absolute time of each music piece is sequentially determined in step S606, and each data is held in step S609. After each data is stored, it is determined in step S610 whether or not all TOC data has been captured.
[0015]
Next, in step S607, it is determined whether the time from the start of the TOC capture has exceeded a specified time. In this determination, if the time from the start of the TOC capture has not elapsed the specified time, the process returns to step S601, and the TOC capture is continued. On the other hand, when the import of all the TOC data is completed or when the time from the start of the TOC import has passed the specified time, the TOC import process ends.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional disk reproducing apparatus has the following problem. For example, in the case of a music CD, the reproduction of music is started after the TOC information is normally imported. Therefore, in the case of a disc having 99 tracks with scratches or tracks and a CD-TEXT, it takes time to import all the TOC information. Since it takes (for example, 10 seconds or more), it takes a long time to start outputting the audio data, and the user may erroneously recognize that the device has failed. In particular, in compressed audio represented by MP3 (MPEG1 Layer3), since the table of contents information of each music has a folder hierarchical structure, it may take one minute or more to start outputting audio data.
[0017]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a disk reproducing method and a disk reproducing apparatus capable of shortening the time required to start outputting audio data. I do.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
A disc reproducing method according to the first aspect of the present invention is a disc reproducing method for reading TOC information from a disc-shaped information recording medium on which TOC information serving as table of contents information is recorded. Only information is read, audio data is read from the reproduction start position based on the read reproduction start position information, and the read audio data is written to the memory at a speed higher than the reading speed, while the audio data is read from the memory to output audio. And reading the remaining TOC information while outputting the voice.
[0019]
A disc reproducing program according to claim 2 is a disc reproducing program for reading TOC information from a disc-shaped information recording medium on which TOC information serving as table of contents information is recorded. Reading audio data from the playback start position based on the obtained playback start position information, and reading and writing the audio data into the memory at a speed higher than the reading speed; and reading the audio data into the memory. An audio output procedure for reading and outputting the audio data at the start of data storage, and a TOC for reading remaining TOC information other than the reproduction start position information at the time when the audio data is stored up to the maximum capacity of the memory or a predetermined amount. The information acquisition procedure is executed by a computer.
[0020]
A recording medium according to a third aspect of the present invention is characterized by recording the disk reproduction program according to the second aspect.
[0021]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a disk reproducing apparatus comprising: the recording medium according to the third aspect; and a computer that reproduces data recorded on the disk-shaped information recording medium according to a disk reproducing program recorded on the recording medium. It is characterized by having.
[0022]
According to the present invention, instead of outputting audio data after obtaining all TOC information, when the TOC information is fetched, the tune is accessed based on the reproduction start position information of the tune obtained first, and the audio data is obtained. Is output. Further, the audio data is written to the memory at a speed higher than the reading speed, and when the audio data reaches the maximum capacity of the memory or a predetermined amount, the TOC area is accessed again to acquire the remaining TOC information. That is, the necessary TOC information is fetched while the audio data is stored in the memory and the audio is output. Therefore, even when it takes time to capture the TOC information, the voice can be output quickly, so that a situation in which the user erroneously recognizes that the apparatus has failed can be avoided.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a disk reproducing apparatus according to an embodiment of the present invention. The disk reproducing apparatus according to the present embodiment has substantially the same configuration as the conventional disk reproducing apparatus shown in FIG. 5, but the ROM 202 is replaced by the microcomputer 201 as a recording medium on which a program for realizing the disk reproducing method according to the present invention is recorded. There is a difference in the point of being prepared. In addition, the same reference numerals are given to portions common to the conventional disk reproducing apparatus of FIG. 5, and the description thereof will be omitted.
[0024]
In FIG. 1, a microcomputer 201 controls each unit of the apparatus in accordance with a disk reproducing program written in a ROM 202. FIG. 2 is a schematic diagram for explaining a disk reproducing method based on a disk reproducing program written in the ROM 202.
[0025]
First, at the time of starting reproduction, the microcomputer 201 controls the servo LSI 504 to start a servo operation on the inner periphery of the disk (FIG. 2 (1)). Thereafter, if the servo operation start position is on the TOC area, reading of TOC information is started from that position, and if not, the pickup 502 is moved to the TOC area to start reading of TOC information (FIG. 2 ( 2)).
[0026]
Next, the TOC information on the disk 506 is sequentially read, and when the reproduction start A-TIME information of the music is first found, the pickup 502 is moved to a position corresponding to the reproduction start A-TIME at this point to start reproduction. (FIG. 2 (3)). For example, if the playback start A-TIME captured first is the playback start A-TIME of the third music, the reproduction is started from the start position of the third music, and the audio output is started. It should be noted that the first playback start A-TIME of the tune to be loaded differs for each playback.
[0027]
Further, while outputting the sound, the sound data is stored in the memory 508 up to its maximum capacity (until the memory becomes full) (FIG. 2 (4)). Then, when the memory 508 is full, the pickup 502 is moved to the TOC area while outputting the audio data stored in the memory 508, and the TOC information is read again (FIG. 2 (5)). As described above, the time until the start of the audio output is reduced by the time required to read all the TOC information. The storage of the audio data may not be performed up to the maximum capacity of the memory 508 but may be performed up to a predetermined amount.
[0028]
Next, such a disk reproducing method will be described with reference to flowcharts shown in FIGS. First, after capturing the sub-Q code, it is determined in step S301 whether or not the sub-Q code is normal. In this determination, if it is a normal sub-Q code, it is determined in step S302 whether the current position of the pickup 502 is the TOC area or the program area from the sub-Q code. In this determination, if the current position of the pickup 502 is the program area, a track jump is made to the inner circumferential side of the disc in step S305.
[0029]
On the other hand, if the position of the pickup 502 is the TOC area, the process proceeds to step S303, and it is determined whether or not it is the absolute start time of each song. In this determination, if it is the absolute start time of each song, the absolute start time is obtained in step S306. On the other hand, if it is not the absolute start time of each song, it is determined in step S304 whether or not the time from the start of the TOC fetch has exceeded a specified time. In this determination, if the time from the start of the TOC capture has not exceeded the specified time, the process returns to step S301 to continue the TOC capture. On the other hand, if the specified time has elapsed since the start of the TOC capture, the TOC capture process ends.
[0030]
After the acquisition of the absolute start time in step S306, the track jump is performed to a position corresponding to the absolute start time acquired in step S307. After the track jump, the reproduction is started in step S308. After the start of the reproduction, the audio data is stored in the memory 508 at the same time as the audio output in step S309. Then, in step S310, it is determined whether or not the memory 508 is full (memory full). If there is a free space in the memory 508, the process returns to step S309 to continue accumulating audio data. On the other hand, if the memory 508 is full, the process shifts to step S311 to determine whether or not the sub-Q code is normal. In this determination, if it is a normal sub-Q code, it is determined in step S312 whether the current position of the pickup 502 is in the TOC area or the program area from the sub-Q code. In this determination, if the current position of the pickup 502 is the program area, a track jump is made to the disk inner peripheral side, that is, the pickup 502 is moved in step S318.
[0031]
On the other hand, if the current position of the pickup 502 is the TOC area, the minimum TNO number (minimum music number) in step S313, the maximum TNO number (maximum music number) in step S314, and the lead-out time (maximum) in step S315. (Reproduction time), the start absolute time of each music piece is sequentially determined in step S316, and the respective data is held in step S319. Then, in step S320, it is determined whether or not the import of all the TOC data has been completed.
[0032]
Next, in step S317, it is determined whether or not the time from the start of the TOC capture has exceeded a specified time. In this determination, if the time from the start of the TOC capture has not exceeded the specified time, the process returns to step S311 to continue the TOC capture. On the other hand, when the import of all the TOC data is completed or when the time from the start of the TOC import has passed the specified time, the TOC import process ends.
[0033]
As described above, according to the present embodiment, the audio data is not output after all the TOC information is obtained, but immediately after the reading of the TOC information is started, based on the absolute start time information of the first obtained music. A track jump is made to the start position (absolute address) of the music, and the voice data is stored in the memory 508 at double speed and voice is output at the normal speed. To access the remaining TOC information. That is, the audio data is stored in the memory 508, and necessary TOC information is fetched while outputting the audio.
[0034]
Therefore, even when it takes time to capture the TOC information, the voice can be output quickly, so that a situation in which the user erroneously recognizes that the apparatus has failed can be avoided.
[0035]
In the disc reproducing apparatus of the present embodiment, the ROM 202 is used as a recording medium. However, the present invention is not limited to this, and any medium that can record a program can be used. Good (eg, normal RAM, flash memory, flexible disk, hard disk, optical disk, magneto-optical disk, etc.). Needless to say, it is necessary to provide a reading device corresponding to various media on the device side.
[0036]
Further, in the disc reproducing apparatus of the present embodiment, the reproduction of the music is started from the time when only the reproduction start position information of the music is read out of the TOC information. However, the introductory reproduction is performed while the TOC information is being acquired. You may do it.
[0037]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, immediately after the start of reading the TOC information, the audio data is read from the start position of the song based on the reproduction start position information of the first acquired song. The time required until the start of output can be shortened, and a situation in which the user erroneously recognizes that the apparatus has failed can be avoided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a disc reproducing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram for explaining a disk reproducing method in the disk reproducing apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a flowchart for explaining a disc reproducing method in the disc reproducing apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart for explaining a disk reproducing method in the disk reproducing apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a conventional disk reproducing apparatus.
FIG. 6 is a schematic diagram for explaining a disk reproducing method in a conventional disk reproducing apparatus.
FIG. 7 is a flowchart for explaining a disk reproducing method in a conventional disk reproducing apparatus.
[Explanation of symbols]
201 microcomputer 202 ROM
501 Spindle motor 502 Pickup 503 Thread motor 504 Servo LSI
506 Disk 507 Shock proof circuit 508 Memory 509 DAC
