JP2004021818A - ストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストレージアクセスフローをラベルネットワーク内で分離転送可能なストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置の提供。
【解決手段】サーキットネットワーク3上に、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ識別子と送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子を定義してなる識別子対応テーブル(61)を蓄積する識別子対応データベース6を設け、第1及び第2のCUG識別子付与手段41及び51が、ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、その送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6から対応するCUG識別子を知得し、そのCUG識別子をストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子に設定する特徴。
【選択図】図1
【解決手段】サーキットネットワーク3上に、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ識別子と送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子を定義してなる識別子対応テーブル(61)を蓄積する識別子対応データベース6を設け、第1及び第2のCUG識別子付与手段41及び51が、ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、その送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6から対応するCUG識別子を知得し、そのCUG識別子をストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子に設定する特徴。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置に関し、詳しくは、複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送方法、及びその実施に直接使用するストレージアクセスフロー転送システム装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の送信元ストレージ要素を収容する一のストレージネットワークから、複数の送信先ストレージ要素を収容する他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送する場合、一般に、上記一のストレージネットワークに含まれる複数の送信元ストレージ要素が発した全てのストレージアクセスフローは、同じラベル識別子を付与された単一のフローに統合される(カプセル化される)ようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、ラベルネットワークを構成するラベルルータやラベルスイッチなどの各種ネットワーク要素が本来的に具備する機能を用いて、例えば、ストレージアクセスフローに対する優先制御、アクセス制限、流量制限、或いは流量測定を行った場合、その各種制御(又は測定)の対象は、専ら上記同じラベル識別子を付与された単一のストレージアクセスフローに限られ、その単一のフローを構成する各ストレージアクセスフローに対しては、上記各種制御を個別に行うことができなかった。
【0004】
これは即ち、上記単一のストレージアクセスフローは、ラベルネットワーク内においてはカプセル化された状態にあり、単にラベル識別子を指標としただけでは、その単一のストレージアクセスフローを個々のストレージアクセスフローに分離することができないためである。
【0005】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0006】
即ち、本発明の第1の目的は、一対のストレージネットワーク間のストレージアクセスフローをラベルネットワーク内において分離して転送することの可能なストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0007】
本発明の第2の目的は、分離された各ネットワークアクセスフローに対する各種制御をラベルネットワーク内において個別に行うことの可能なストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0008】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかとなろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明方法においては、ラベルネットワーク上の任意の領域に、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ識別子と送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義し、複数のストレージネットワークとラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられたネットワーク変換手段におけるラベル識別子付与手段に、ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、その送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして識別子対応テーブルから対応する送信先ラベル識別子を知得し、その送信先ラベル識別子をストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定し、ストレージアクセスフローに設定された送信先ラベル識別子に基づいて当該ストレージアクセスフローを転送する、という特徴的構成手法を講じる。
【0010】
一方、本発明装置においては、ラベルネットワーク上の任意の領域に、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ識別子と送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースを設け、複数のストレージネットワークとラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられたネットワーク変換手段におけるラベル識別子付与手段に、▲1▼ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、▲2▼その送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして識別子対応データベースから対応する送信先ラベル識別子を知得し、▲3▼その送信先ラベル識別子をストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する一連の機能手段を具備させる、という特徴的構成手段を講じる。
【0011】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0012】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送方法であって、前記ラベルネットワーク上の任意の領域に、前記ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す送信元ストレージ識別子と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースを設け、前記複数のストレージネットワークと前記ラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられた複数のネットワーク変換手段にそれぞれ具備される、前記ストレージネットワークから前記ラベルネットワークへ与えられる前記ストレージアクセスフローに前記ラベル識別子を付与するラベル識別子付与手段において、前記ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子を取得し、その取得した前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子をキーとして、前記識別子対応データベースにおける前記識別子対応テーブルから対応する前記送信先ラベル識別子を知得し、その知得した前記送信先ラベル識別子を、前記ストレージアクセスフローに付与すべき所要の前記ラベル識別子として設定し、前記ラベルネットワーク上に設けられたラベル管理手段において、前記ストレージアクセスフローに設定された前記送信先ラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを前記ストレージネットワークへ向け転送してなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0013】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の優先制御を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0014】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎のアクセス制限を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0015】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、第2又は第3の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の流量制限を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0016】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の流量測定を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0017】
一方、本発明システム装置の第1の特徴は、複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送システム装置であって、前記複数のストレージネットワークと前記ラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられ、前記ストレージネットワークから前記ラベルネットワークへ与えられる前記ストレージアクセスフローに前記ラベル識別子を付与するラベル識別子付与手段をそれぞれ具備する複数のネットワーク変換手段と、前記ラベルネットワーク上の任意の領域に設けられ、前記ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す送信元ストレージ識別子と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースと、前記ラベルネットワーク上に設けられ、前記複数のネットワーク変換手段における前記ラベル識別子付与手段により前記ストレージアクセスフローに付与される前記ラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを前記ストレージネットワークへ向け転送するラベル管理手段とを有し、前記ネットワーク変換手段における前記ラベル識別子付与手段が、前記ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子を取得し、その取得した前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子をキーとして、前記識別子対応データベースにおける前記識別子対応テーブルから対応する前記送信先ラベル識別子を知得し、その知得した前記送信先ラベル識別子を、前記ストレージアクセスフローに付与すべき所要の前記ラベル識別子として設定する一連の機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0018】
本発明システム装置の第2の特徴は、上記本発明システム装置の第1の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に優先制御を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0019】
本発明システム装置の第3の特徴は、上記本発明システム装置の第1又は第2の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎にアクセス制限を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0020】
本発明システム装置の第4の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2又は第3の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に流量制限を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0021】
本発明システム装置の第5の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に流量測定を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、装置例及びこれに対応する方法例を順に挙げて説明する。
【0023】
(装置例)
まず、図1は、本発明の一装置例に係るストレージアクセスフロー転送システム装置の構成を複数のストレージネットワークの構成と共に示す図であり、図2は、図1に示される識別子対応データベースに蓄積される識別子対応テーブルの一例を示す図である。
【0024】
同図に示すように、まず、この装置例に係るストレージアクセスフロー転送システム装置αにおいては、複数のストレージネットワー中における一のストレージネットワークとしての第1のストレージネットワーク1から、他のストレージネットワークとしての第2のストレージネットワーク2に対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークであるサーキットネットワーク3を経由して転送するものとする。
【0025】
ここで、第1のストレージネットワーク1は、複数の送信元ストレージ要素として、パーソナルコンピュータやワークステーションなどからなる第1,第2,…,第nのコンピュータシステム11,12,…,1nを収容してなり、これら第1,第2,…,第nのコンピュータシステム11,12,…,1nには、それぞれ「WWN−C1」,「WWN−C2」,…,「WWN−Cn」なる送信元ストレージ識別子が事前に与えられているものとする(WWN:World Wide Name.nは有限の自然数。以下同じ)。
【0026】
また、第2のストレージネットワーク2は、複数の送信先ストレージ要素として、テープライブラリ装置やディスクアレイ装置などからなる第1,第2,…,第nのストレージシステム21,22,…,2nを収容してなり、これら第1,第2,…,第nのストレージシステム21,22,…,2nには、それぞれ「WWN−S1/LUN1」,「WWN−S2/LUN2」,…,「WWN−Sn/LUNn」なる送信先ストレージ識別子が事前に与えられているものとする(LUN:Logical Unit Number)。
【0027】
以上の前提構成において、第1及び第2のストレージネットワーク1及び2とサーキットネットワーク3との接続点には、それぞれ、第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5(本発明にいう「複数のネットワーク変換手段」)が設けられる。
【0028】
さらに、これら第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5には、それぞれ、第1及び第2のストレージネットワーク1及び2からサーキットネットワーク3へ与えられるストレージアクセスフローにラベル識別子を付与する第1及び第2のCUG識別子付与部(それぞれ本発明にいう「ラベル識別子付与手段」。CUG:Closed Users Group)41及び51が具備される。
【0029】
なお、上記第1及び第2のCUG識別子付与部41及び51は、所要のラベル識別子をストレージアクセスフローのヘッダ情報として付与するものであり、そのヘッダ情報付与に際しての具体的な手法としては、例えば、代表的なFCラベル(FCIP:Fiber Channel over Internet Protocol)の他、iFCP(internet Fiber Channel Protocol)や、mFCP(metro Fiber Channel Protocol)などのプロトコルを適用することが可能である。
【0030】
また、上記第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5には、それぞれ、サーキットネットワーク3から第1及び第2のストレージネットワーク1及び2へ与えられるストレージアクセスフローからラベル識別子を除去する第1及び第2のCUG識別子除去部42及び52が具備される。
【0031】
一方、サーキットネットワーク3上の任意の領域には、識別子対応データベース6が設けられ、当該識別子対応データベース6には、図2に示すように、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す上記送信元ストレージ識別子(「WWN−C1」,「WWN−C2」,…,「WWN−Cn」)と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す上記送信先ストレージ識別子(「WWN−S1/LUN1」,「WWN−S2/LUN2」,…,「WWN−Sn/LUNn」)との組み合せ毎(図示のシリアル番号毎)に、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子(本発明にいう「送信先ラベル識別子」)を定義してなる識別子対応テーブル61が蓄積される。
【0032】
なお、上記識別子対応テーブル61に設定される送信元ストレージ識別子としては、それが第2のストレージネットワーク2におけるストレージシステム(21,22,…,2n)を示すものである場合には、上記LUN(1〜n)に代えて、対応する第1のストレージネットワーク1におけるコンピュータシステム(11,12,…,1n)に対するシーケンス番号を示す「Seq(1〜n)」が割り当てられる。
【0033】
また、ストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子としては、第1のストレージネットワーク1に対しては「A(1〜n)」が、第2のストレージネットワーク2に対しては「B(1〜n)」が、それぞれ割り当てられるものとする。
【0034】
他方、サーキットネットワーク3上には、第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5における第1及び第2のCUG識別子付与部41及び51によりストレージアクセスフローに付与されるラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを第1及び第2のストレージネットワーク1及び2へ向け転送するサーキット管理装置(本発明にいう「ラベル管理手段」)7が設けられる。
【0035】
以上の基本構成において、第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5におけるCUG識別子付与部41及び51は、▲1▼ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、▲2▼その取得した送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6における識別子対応テーブル61から対応するCUG識別子を知得し、その知得したCUG識別子を、ストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する一連の機能手段を具備する。
【0036】
また、サーキット管理装置7は、ストレージアクセスフローの転送に際し、CUG識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に、その優先制御、アクセス制限、流量制限、及び流量測定を並列的又は選択的に実行する機能手段を具備し、当該機能手段は、ラベルルータやラベルスイッチ或いはラベルネットワーク管理ツールなどの実装機能により具現化される。
【0037】
(方法例)
続いて、以上のように構成された装置例により実施されるストレージアクセスフロー転送方法の具体例を説明する。
【0038】
まず、第1のストレージネットワーク1に収容された第1のコンピュータシステム11(送信元ストレージ識別子:WWN−C1)が、第2のストレージネットワーク2に収容された第2のストレージシステム22(送信先ストレージ識別子:WWN−S2/LUN2)にアクセスを行い、同時に、第1のストレージネットワーク1に収容された第2のコンピュータシステム12(送信元ストレージ識別子:WWN−C2)が、第2のストレージネットワーク2に収容された第1のストレージシステム21(送信先ストレージ識別子:WWN−S1/LUN1)にアクセスを行う場合を考える。
【0039】
このとき、第1のネットワーク変換装置4における第1のCUG識別子付与部41は、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からそれぞれ送信されたストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をそれぞれ取得し、さらに、その取得した送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6における識別子対応テーブル61から対応するCUG識別子をそれぞれ知得する。
【0040】
即ち、第1のCUG識別子付与部41は、第1のコンピュータシステム11から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−C1」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−S2/LUN2」であることから、上記識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「B2(シリアル番号:1)」であることを知得する。
【0041】
これと同時に、第1のCUG識別子付与部41は、第2のコンピュータシステム12から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−C2」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−S1/LUN1」であることから、同識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「B1(シリアル番号:3)」であることを知得する。
【0042】
そして、第1のCUG識別子付与部41は、以上のようにして知得したCUG識別子「B2」及び「B1」を、それぞれ、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12の各ストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する。
【0043】
この結果、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からの各ストレージアクセスフローには、それらの送信先となるストレージネットワーク(第2のストレージネットワーク2)が同じでありながら、それぞれ値の異なるCUG識別子が付与され、これにより、従来では不可能とされていた各ストレージネットワークの分離が可能となる。
【0044】
そして、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からの各ストレージアクセスフローに関するルーティングが、これらに設定された各CUG識別子「B2」及び「B1」に基づいて、サーキット管理装置7によりそれぞれ実行される。
【0045】
そして以下、上記各ストレージアクセスフローは、対応する第2のネットワーク変換装置5における第2のCUG識別子除去部52により各CUG識別子「B2」及び「B1」をそれぞれ除去された後に、第2のストレージネットワーク2を介して、第2及び第1のストレージシステム22及び21にそれぞれ転送されるようになる。
【0046】
このとき、サーキット管理装置7は、例えば外部からの設定などに応じ、CUG識別子により特徴付けられる第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からの各ストレージアクセスフロー毎に、所要の優先制御、アクセス制限、流量制限、及び流量測定を、並列的又は選択的に実行することができる。
【0047】
次に、第2のストレージネットワーク2に収容された第1のストレージシステム21(送信元ストレージ識別子:WWN−S1/Seq1)が、第1のストレージネットワーク1に収容された第2のコンピュータシステム12(送信先ストレージ識別子:WWN−C2)にアクセスを行い、同時に、第2のストレージネットワーク2に収容された第2のストレージシステム22(送信元ストレージ識別子:WWN−S2/Seq2)が、第1のストレージネットワーク1に収容された第1のコンピュータシステム11(送信先ストレージ識別子:WWN−C1)にアクセスを行う場合を考える。
【0048】
このときも、先の例の場合と同様に、第2のネットワーク変換装置5における第2のCUG識別子付与部51が、第1及び第2のストレージシステム21及び22からそれぞれ送信されたストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をそれぞれ取得し、さらに、その取得した送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6における識別子対応テーブル61から対応するCUG識別子をそれぞれ知得する。
【0049】
即ち、第2のCUG識別子付与部51は、第1のストレージシステム21から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−S1/Seq1」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−C2」であることから、上記識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「A2(シリアル番号:4)」であることを知得する。
【0050】
それと同時に、第2のCUG識別子付与部51は、第2のストレージシステム22から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−S2/Seq2」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−C1」であることから、同識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「A1(シリアル番号:2)」であることを知得する。
【0051】
そして、第2のCUG識別子付与部51は、以上のようにして知得したCUG識別子「A2」及び「A1」を、それぞれ、第1及び第2のストレージシステム21及び22の各ストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する。
【0052】
この結果、第1及び第2のストレージシステム21及び22からの各ストレージアクセスフローには、それらの送信先となるストレージネットワーク(第1のストレージネットワーク1)が同じでありながら、それぞれ値の異なるCUG識別子が付与され、これにより、従来では不可能とされていた各ストレージネットワークの分離が可能となる。
【0053】
そして、第1及び第2のストレージシステム21及び22からの各ストレージアクセスフローに関するルーティングが、これらに設定された各CUG識別子「A2」及び「A1」に基づいて、サーキット管理装置7によりそれぞれ実行される。
【0054】
そして以下、上記各ストレージアクセスフローは、対応する第1のネットワーク変換装置4における第1のCUG識別子除去部42により各CUG識別子「A2」及び「A1」をそれぞれ除去された後に、第1のストレージネットワーク1を介して、第2及び第1のコンピュータシステム12及び11にそれぞれ転送されるようになる。
【0055】
このとき、サーキット管理装置7は、例えば外部からの設定などに応じ、CUG識別子により特徴付けられる第1及び第2のストレージシステム21及び22からの各ストレージアクセスフロー毎に、所要の優先制御、アクセス制限、流量制限、及び流量測定を、並列的又は選択的に実行することができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態につき、その装置例及びこれに対応する方法例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定されるものではなく、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、一対のストレージネットワーク間のストレージアクセスフローをラベルネットワーク内において分離して転送することが可能となり、これに伴って、その分離された各ネットワークアクセスフローに対する優先制御、アクセス制限、流量制限、或いは流量測定などの各種制御をラベルネットワーク内において個別に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一装置例に係るストレージアクセスフロー転送システム装置の構成を複数のストレージネットワークの構成と共に示す図である。
【図2】図1に示した識別子対応データベースに蓄積される識別子対応テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
α…ストレージアクセスフロー転送システム装置
1…第1のストレージネットワーク
11〜1n…第1〜第nのコンピュータシステム
2…第2のストレージネットワーク
21〜2n…第1〜第nのストレージシステム
3…サーキットネットワーク
4…第1のネットワーク変換装置
41…第1のCUG識別子付与部
42…第1のCUG識別子除去部
5…第2のネットワーク変換装置
51…第2のCUG識別子付与部
52…第2のCUG識別子除去部
6…識別子対応データベース
61…識別子対応テーブル
7…サーキット管理装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置に関し、詳しくは、複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送方法、及びその実施に直接使用するストレージアクセスフロー転送システム装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の送信元ストレージ要素を収容する一のストレージネットワークから、複数の送信先ストレージ要素を収容する他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送する場合、一般に、上記一のストレージネットワークに含まれる複数の送信元ストレージ要素が発した全てのストレージアクセスフローは、同じラベル識別子を付与された単一のフローに統合される(カプセル化される)ようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、ラベルネットワークを構成するラベルルータやラベルスイッチなどの各種ネットワーク要素が本来的に具備する機能を用いて、例えば、ストレージアクセスフローに対する優先制御、アクセス制限、流量制限、或いは流量測定を行った場合、その各種制御(又は測定)の対象は、専ら上記同じラベル識別子を付与された単一のストレージアクセスフローに限られ、その単一のフローを構成する各ストレージアクセスフローに対しては、上記各種制御を個別に行うことができなかった。
【0004】
これは即ち、上記単一のストレージアクセスフローは、ラベルネットワーク内においてはカプセル化された状態にあり、単にラベル識別子を指標としただけでは、その単一のストレージアクセスフローを個々のストレージアクセスフローに分離することができないためである。
【0005】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0006】
即ち、本発明の第1の目的は、一対のストレージネットワーク間のストレージアクセスフローをラベルネットワーク内において分離して転送することの可能なストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0007】
本発明の第2の目的は、分離された各ネットワークアクセスフローに対する各種制御をラベルネットワーク内において個別に行うことの可能なストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0008】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかとなろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明方法においては、ラベルネットワーク上の任意の領域に、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ識別子と送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義し、複数のストレージネットワークとラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられたネットワーク変換手段におけるラベル識別子付与手段に、ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、その送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして識別子対応テーブルから対応する送信先ラベル識別子を知得し、その送信先ラベル識別子をストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定し、ストレージアクセスフローに設定された送信先ラベル識別子に基づいて当該ストレージアクセスフローを転送する、という特徴的構成手法を講じる。
【0010】
一方、本発明装置においては、ラベルネットワーク上の任意の領域に、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ識別子と送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースを設け、複数のストレージネットワークとラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられたネットワーク変換手段におけるラベル識別子付与手段に、▲1▼ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、▲2▼その送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして識別子対応データベースから対応する送信先ラベル識別子を知得し、▲3▼その送信先ラベル識別子をストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する一連の機能手段を具備させる、という特徴的構成手段を講じる。
【0011】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0012】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送方法であって、前記ラベルネットワーク上の任意の領域に、前記ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す送信元ストレージ識別子と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースを設け、前記複数のストレージネットワークと前記ラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられた複数のネットワーク変換手段にそれぞれ具備される、前記ストレージネットワークから前記ラベルネットワークへ与えられる前記ストレージアクセスフローに前記ラベル識別子を付与するラベル識別子付与手段において、前記ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子を取得し、その取得した前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子をキーとして、前記識別子対応データベースにおける前記識別子対応テーブルから対応する前記送信先ラベル識別子を知得し、その知得した前記送信先ラベル識別子を、前記ストレージアクセスフローに付与すべき所要の前記ラベル識別子として設定し、前記ラベルネットワーク上に設けられたラベル管理手段において、前記ストレージアクセスフローに設定された前記送信先ラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを前記ストレージネットワークへ向け転送してなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0013】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の優先制御を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0014】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎のアクセス制限を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0015】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、第2又は第3の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の流量制限を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0016】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送が、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の流量測定を伴ってなる、ストレージアクセスフロー転送方法の構成採用にある。
【0017】
一方、本発明システム装置の第1の特徴は、複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送システム装置であって、前記複数のストレージネットワークと前記ラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられ、前記ストレージネットワークから前記ラベルネットワークへ与えられる前記ストレージアクセスフローに前記ラベル識別子を付与するラベル識別子付与手段をそれぞれ具備する複数のネットワーク変換手段と、前記ラベルネットワーク上の任意の領域に設けられ、前記ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す送信元ストレージ識別子と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースと、前記ラベルネットワーク上に設けられ、前記複数のネットワーク変換手段における前記ラベル識別子付与手段により前記ストレージアクセスフローに付与される前記ラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを前記ストレージネットワークへ向け転送するラベル管理手段とを有し、前記ネットワーク変換手段における前記ラベル識別子付与手段が、前記ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子を取得し、その取得した前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子をキーとして、前記識別子対応データベースにおける前記識別子対応テーブルから対応する前記送信先ラベル識別子を知得し、その知得した前記送信先ラベル識別子を、前記ストレージアクセスフローに付与すべき所要の前記ラベル識別子として設定する一連の機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0018】
本発明システム装置の第2の特徴は、上記本発明システム装置の第1の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に優先制御を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0019】
本発明システム装置の第3の特徴は、上記本発明システム装置の第1又は第2の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎にアクセス制限を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0020】
本発明システム装置の第4の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2又は第3の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に流量制限を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0021】
本発明システム装置の第5の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記ラベル管理手段が、前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に流量測定を実行する機能手段を具備してなる、ストレージアクセスフロー転送システム装置の構成採用にある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、装置例及びこれに対応する方法例を順に挙げて説明する。
【0023】
(装置例)
まず、図1は、本発明の一装置例に係るストレージアクセスフロー転送システム装置の構成を複数のストレージネットワークの構成と共に示す図であり、図2は、図1に示される識別子対応データベースに蓄積される識別子対応テーブルの一例を示す図である。
【0024】
同図に示すように、まず、この装置例に係るストレージアクセスフロー転送システム装置αにおいては、複数のストレージネットワー中における一のストレージネットワークとしての第1のストレージネットワーク1から、他のストレージネットワークとしての第2のストレージネットワーク2に対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークであるサーキットネットワーク3を経由して転送するものとする。
【0025】
ここで、第1のストレージネットワーク1は、複数の送信元ストレージ要素として、パーソナルコンピュータやワークステーションなどからなる第1,第2,…,第nのコンピュータシステム11,12,…,1nを収容してなり、これら第1,第2,…,第nのコンピュータシステム11,12,…,1nには、それぞれ「WWN−C1」,「WWN−C2」,…,「WWN−Cn」なる送信元ストレージ識別子が事前に与えられているものとする(WWN:World Wide Name.nは有限の自然数。以下同じ)。
【0026】
また、第2のストレージネットワーク2は、複数の送信先ストレージ要素として、テープライブラリ装置やディスクアレイ装置などからなる第1,第2,…,第nのストレージシステム21,22,…,2nを収容してなり、これら第1,第2,…,第nのストレージシステム21,22,…,2nには、それぞれ「WWN−S1/LUN1」,「WWN−S2/LUN2」,…,「WWN−Sn/LUNn」なる送信先ストレージ識別子が事前に与えられているものとする(LUN:Logical Unit Number)。
【0027】
以上の前提構成において、第1及び第2のストレージネットワーク1及び2とサーキットネットワーク3との接続点には、それぞれ、第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5(本発明にいう「複数のネットワーク変換手段」)が設けられる。
【0028】
さらに、これら第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5には、それぞれ、第1及び第2のストレージネットワーク1及び2からサーキットネットワーク3へ与えられるストレージアクセスフローにラベル識別子を付与する第1及び第2のCUG識別子付与部(それぞれ本発明にいう「ラベル識別子付与手段」。CUG:Closed Users Group)41及び51が具備される。
【0029】
なお、上記第1及び第2のCUG識別子付与部41及び51は、所要のラベル識別子をストレージアクセスフローのヘッダ情報として付与するものであり、そのヘッダ情報付与に際しての具体的な手法としては、例えば、代表的なFCラベル(FCIP:Fiber Channel over Internet Protocol)の他、iFCP(internet Fiber Channel Protocol)や、mFCP(metro Fiber Channel Protocol)などのプロトコルを適用することが可能である。
【0030】
また、上記第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5には、それぞれ、サーキットネットワーク3から第1及び第2のストレージネットワーク1及び2へ与えられるストレージアクセスフローからラベル識別子を除去する第1及び第2のCUG識別子除去部42及び52が具備される。
【0031】
一方、サーキットネットワーク3上の任意の領域には、識別子対応データベース6が設けられ、当該識別子対応データベース6には、図2に示すように、ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す上記送信元ストレージ識別子(「WWN−C1」,「WWN−C2」,…,「WWN−Cn」)と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す上記送信先ストレージ識別子(「WWN−S1/LUN1」,「WWN−S2/LUN2」,…,「WWN−Sn/LUNn」)との組み合せ毎(図示のシリアル番号毎)に、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子(本発明にいう「送信先ラベル識別子」)を定義してなる識別子対応テーブル61が蓄積される。
【0032】
なお、上記識別子対応テーブル61に設定される送信元ストレージ識別子としては、それが第2のストレージネットワーク2におけるストレージシステム(21,22,…,2n)を示すものである場合には、上記LUN(1〜n)に代えて、対応する第1のストレージネットワーク1におけるコンピュータシステム(11,12,…,1n)に対するシーケンス番号を示す「Seq(1〜n)」が割り当てられる。
【0033】
また、ストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子としては、第1のストレージネットワーク1に対しては「A(1〜n)」が、第2のストレージネットワーク2に対しては「B(1〜n)」が、それぞれ割り当てられるものとする。
【0034】
他方、サーキットネットワーク3上には、第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5における第1及び第2のCUG識別子付与部41及び51によりストレージアクセスフローに付与されるラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを第1及び第2のストレージネットワーク1及び2へ向け転送するサーキット管理装置(本発明にいう「ラベル管理手段」)7が設けられる。
【0035】
以上の基本構成において、第1及び第2のネットワーク変換装置4及び5におけるCUG識別子付与部41及び51は、▲1▼ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子を取得し、▲2▼その取得した送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6における識別子対応テーブル61から対応するCUG識別子を知得し、その知得したCUG識別子を、ストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する一連の機能手段を具備する。
【0036】
また、サーキット管理装置7は、ストレージアクセスフローの転送に際し、CUG識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に、その優先制御、アクセス制限、流量制限、及び流量測定を並列的又は選択的に実行する機能手段を具備し、当該機能手段は、ラベルルータやラベルスイッチ或いはラベルネットワーク管理ツールなどの実装機能により具現化される。
【0037】
(方法例)
続いて、以上のように構成された装置例により実施されるストレージアクセスフロー転送方法の具体例を説明する。
【0038】
まず、第1のストレージネットワーク1に収容された第1のコンピュータシステム11(送信元ストレージ識別子:WWN−C1)が、第2のストレージネットワーク2に収容された第2のストレージシステム22(送信先ストレージ識別子:WWN−S2/LUN2)にアクセスを行い、同時に、第1のストレージネットワーク1に収容された第2のコンピュータシステム12(送信元ストレージ識別子:WWN−C2)が、第2のストレージネットワーク2に収容された第1のストレージシステム21(送信先ストレージ識別子:WWN−S1/LUN1)にアクセスを行う場合を考える。
【0039】
このとき、第1のネットワーク変換装置4における第1のCUG識別子付与部41は、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からそれぞれ送信されたストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をそれぞれ取得し、さらに、その取得した送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6における識別子対応テーブル61から対応するCUG識別子をそれぞれ知得する。
【0040】
即ち、第1のCUG識別子付与部41は、第1のコンピュータシステム11から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−C1」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−S2/LUN2」であることから、上記識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「B2(シリアル番号:1)」であることを知得する。
【0041】
これと同時に、第1のCUG識別子付与部41は、第2のコンピュータシステム12から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−C2」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−S1/LUN1」であることから、同識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「B1(シリアル番号:3)」であることを知得する。
【0042】
そして、第1のCUG識別子付与部41は、以上のようにして知得したCUG識別子「B2」及び「B1」を、それぞれ、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12の各ストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する。
【0043】
この結果、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からの各ストレージアクセスフローには、それらの送信先となるストレージネットワーク(第2のストレージネットワーク2)が同じでありながら、それぞれ値の異なるCUG識別子が付与され、これにより、従来では不可能とされていた各ストレージネットワークの分離が可能となる。
【0044】
そして、第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からの各ストレージアクセスフローに関するルーティングが、これらに設定された各CUG識別子「B2」及び「B1」に基づいて、サーキット管理装置7によりそれぞれ実行される。
【0045】
そして以下、上記各ストレージアクセスフローは、対応する第2のネットワーク変換装置5における第2のCUG識別子除去部52により各CUG識別子「B2」及び「B1」をそれぞれ除去された後に、第2のストレージネットワーク2を介して、第2及び第1のストレージシステム22及び21にそれぞれ転送されるようになる。
【0046】
このとき、サーキット管理装置7は、例えば外部からの設定などに応じ、CUG識別子により特徴付けられる第1及び第2のコンピュータシステム11及び12からの各ストレージアクセスフロー毎に、所要の優先制御、アクセス制限、流量制限、及び流量測定を、並列的又は選択的に実行することができる。
【0047】
次に、第2のストレージネットワーク2に収容された第1のストレージシステム21(送信元ストレージ識別子:WWN−S1/Seq1)が、第1のストレージネットワーク1に収容された第2のコンピュータシステム12(送信先ストレージ識別子:WWN−C2)にアクセスを行い、同時に、第2のストレージネットワーク2に収容された第2のストレージシステム22(送信元ストレージ識別子:WWN−S2/Seq2)が、第1のストレージネットワーク1に収容された第1のコンピュータシステム11(送信先ストレージ識別子:WWN−C1)にアクセスを行う場合を考える。
【0048】
このときも、先の例の場合と同様に、第2のネットワーク変換装置5における第2のCUG識別子付与部51が、第1及び第2のストレージシステム21及び22からそれぞれ送信されたストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をそれぞれ取得し、さらに、その取得した送信元ストレージ識別子及び送信先ストレージ識別子をキーとして、識別子対応データベース6における識別子対応テーブル61から対応するCUG識別子をそれぞれ知得する。
【0049】
即ち、第2のCUG識別子付与部51は、第1のストレージシステム21から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−S1/Seq1」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−C2」であることから、上記識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「A2(シリアル番号:4)」であることを知得する。
【0050】
それと同時に、第2のCUG識別子付与部51は、第2のストレージシステム22から送信されたストレージアクセスフローより取得した送信元ストレージ識別子が「WWN−S2/Seq2」であり、送信先ストレージ識別子が「WWN−C1」であることから、同識別子対応テーブル61を参照することにより、そのストレージアクセスフローに付与すべきCUG識別子が「A1(シリアル番号:2)」であることを知得する。
【0051】
そして、第2のCUG識別子付与部51は、以上のようにして知得したCUG識別子「A2」及び「A1」を、それぞれ、第1及び第2のストレージシステム21及び22の各ストレージアクセスフローに付与すべき所要のラベル識別子として設定する。
【0052】
この結果、第1及び第2のストレージシステム21及び22からの各ストレージアクセスフローには、それらの送信先となるストレージネットワーク(第1のストレージネットワーク1)が同じでありながら、それぞれ値の異なるCUG識別子が付与され、これにより、従来では不可能とされていた各ストレージネットワークの分離が可能となる。
【0053】
そして、第1及び第2のストレージシステム21及び22からの各ストレージアクセスフローに関するルーティングが、これらに設定された各CUG識別子「A2」及び「A1」に基づいて、サーキット管理装置7によりそれぞれ実行される。
【0054】
そして以下、上記各ストレージアクセスフローは、対応する第1のネットワーク変換装置4における第1のCUG識別子除去部42により各CUG識別子「A2」及び「A1」をそれぞれ除去された後に、第1のストレージネットワーク1を介して、第2及び第1のコンピュータシステム12及び11にそれぞれ転送されるようになる。
【0055】
このとき、サーキット管理装置7は、例えば外部からの設定などに応じ、CUG識別子により特徴付けられる第1及び第2のストレージシステム21及び22からの各ストレージアクセスフロー毎に、所要の優先制御、アクセス制限、流量制限、及び流量測定を、並列的又は選択的に実行することができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態につき、その装置例及びこれに対応する方法例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定されるものではなく、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、一対のストレージネットワーク間のストレージアクセスフローをラベルネットワーク内において分離して転送することが可能となり、これに伴って、その分離された各ネットワークアクセスフローに対する優先制御、アクセス制限、流量制限、或いは流量測定などの各種制御をラベルネットワーク内において個別に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一装置例に係るストレージアクセスフロー転送システム装置の構成を複数のストレージネットワークの構成と共に示す図である。
【図2】図1に示した識別子対応データベースに蓄積される識別子対応テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
α…ストレージアクセスフロー転送システム装置
1…第1のストレージネットワーク
11〜1n…第1〜第nのコンピュータシステム
2…第2のストレージネットワーク
21〜2n…第1〜第nのストレージシステム
3…サーキットネットワーク
4…第1のネットワーク変換装置
41…第1のCUG識別子付与部
42…第1のCUG識別子除去部
5…第2のネットワーク変換装置
51…第2のCUG識別子付与部
52…第2のCUG識別子除去部
6…識別子対応データベース
61…識別子対応テーブル
7…サーキット管理装置
Claims (10)
- 複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送方法であって、
前記ラベルネットワーク上の任意の領域に、前記ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す送信元ストレージ識別子と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースを設け、
前記複数のストレージネットワークと前記ラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられた複数のネットワーク変換手段にそれぞれ具備される、前記ストレージネットワークから前記ラベルネットワークへ与えられる前記ストレージアクセスフローに前記ラベル識別子を付与するラベル識別子付与手段において、
前記ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子を取得し、
その取得した前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子をキーとして、前記識別子対応データベースにおける前記識別子対応テーブルから対応する前記送信先ラベル識別子を知得し、
その知得した前記送信先ラベル識別子を、前記ストレージアクセスフローに付与すべき所要の前記ラベル識別子として設定し、
前記ラベルネットワーク上に設けられたラベル管理手段において、
前記ストレージアクセスフローに設定された前記送信先ラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを前記ストレージネットワークへ向け転送する、
ことを特徴とするストレージアクセスフロー転送方法。 - 前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送は、
前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の優先制御を伴う、
ことを特徴とする請求項1に記載のストレージアクセスフロー転送方法。 - 前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送は、
前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎のアクセス制限を伴う、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のストレージアクセスフロー転送方法。 - 前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送は、
前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の流量制限を伴う、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のストレージアクセスフロー転送方法。 - 前記ラベル管理手段における前記ストレージアクセスフローの転送は、
前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎の流量測定を伴う、
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のストレージアクセスフロー転送方法。 - 複数のストレージネットワーク中における一のストレージネットワークから他のストレージネットワークに対するストレージアクセスフローを、ラベル識別子によるルーティングを行うラベルネットワークを経由して転送するためのストレージアクセスフロー転送システム装置であって、
前記複数のストレージネットワークと前記ラベルネットワークとの各接続点にそれぞれ設けられ、前記ストレージネットワークから前記ラベルネットワークへ与えられる前記ストレージアクセスフローに前記ラベル識別子を付与するラベル識別子付与手段をそれぞれ具備する複数のネットワーク変換手段と、
前記ラベルネットワーク上の任意の領域に設けられ、前記ストレージアクセスフローの送信元ストレージ要素を示す送信元ストレージ識別子と、当該ストレージアクセスフローの送信先ストレージ要素を示す送信先ストレージ識別子との組み合せ毎に、そのストレージアクセスフローに付与すべき送信先ラベル識別子を定義してなる識別子対応テーブルを蓄積する識別子対応データベースと、
前記ラベルネットワーク上に設けられ、前記複数のネットワーク変換手段における前記ラベル識別子付与手段により前記ストレージアクセスフローに付与される前記ラベル識別子に基づいて、当該ストレージアクセスフローを前記ストレージネットワークへ向け転送するラベル管理手段と、を有し、
前記ネットワーク変換手段における前記ラベル識別子付与手段は、
前記ストレージアクセスフローの流入に伴って、当該ストレージアクセスフローから前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子を取得し、
その取得した前記送信元ストレージ識別子及び前記送信先ストレージ識別子をキーとして、前記識別子対応データベースにおける前記識別子対応テーブルから対応する前記送信先ラベル識別子を知得し、
その知得した前記送信先ラベル識別子を、前記ストレージアクセスフローに付与すべき所要の前記ラベル識別子として設定する、一連の機能手段を具備する、
ことを特徴とするストレージアクセスフロー転送システム装置。 - 前記ラベル管理手段は、
前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に優先制御を実行する機能手段を具備する、
ことを特徴とする請求項6に記載のストレージアクセスフロー転送システム装置。 - 前記ラベル管理手段は、
前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎にアクセス制限を実行する機能手段を具備する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のストレージアクセスフロー転送システム装置。 - 前記ラベル管理手段は、
前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に流量制限を実行する機能手段を具備する、
ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載のストレージアクセスフロー転送システム装置。 - 前記ラベル管理手段は、
前記ストレージアクセスフローの転送に際し、前記送信先ラベル識別子により特徴付けられる各ストレージアクセスフロー毎に流量測定を実行する機能手段を具備する、
ことを特徴とする請求項6、7、8又は9に記載のストレージアクセスフロー転送システム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002178607A JP2004021818A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | ストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002178607A JP2004021818A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | ストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004021818A true JP2004021818A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31176279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002178607A Pending JP2004021818A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | ストレージアクセスフロー転送方法及びシステム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004021818A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146808A1 (ja) | 2012-03-28 | 2013-10-03 | 日本電気株式会社 | コンピュータシステム、及び通信経路変更方法 |
JP2014154937A (ja) * | 2013-02-05 | 2014-08-25 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | トラフィック制御システム及びトラフィック制御方法 |
-
2002
- 2002-06-19 JP JP2002178607A patent/JP2004021818A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013146808A1 (ja) | 2012-03-28 | 2013-10-03 | 日本電気株式会社 | コンピュータシステム、及び通信経路変更方法 |
JP2014154937A (ja) * | 2013-02-05 | 2014-08-25 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | トラフィック制御システム及びトラフィック制御方法 |
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