JP2004020566A - 偏光分解光散乱パラメータの測定方法および装置 - Google Patents

偏光分解光散乱パラメータの測定方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全測定値に関する整合位相基準を保証して行列の散乱パラメータを決定する光デバイスの散乱行列の散乱パラメータを割り出し、これによりデバイスの全ての測定可能な特性が当該散乱パラメータから直接計算できるようにする方法と装置を提供する。
【解決手段】本発明による光デバイス(34)の散乱行列の散乱パラメータの割り出し方法は、光デバイスの複数のポート(40,42)へ光学的刺激を印加するステップを含む。光学的刺激は、複数のポートへ同時に印加する。複数のポートから出現する光学場はそこで大きさと位相を測定され、測定した出射光学場を用いて散乱パラメータを計算する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概ね光測定分野に関する。より詳しくは、本発明は光デバイスの偏光分解散乱行列(polarization−resolved scattering matrix)の散乱パラメータを割り出す方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コヒーレント周波数掃引ヘテロダイン網解析は、公知の光デバイスの特性測定用技術である。例えば、群遅延や損失や偏光依存損失(PDL)などの特性は全てヘテロダイン網解析を用いて得ることができる。偏光分解散乱パラメータが光デバイスの最も一般的かつ完全な特性をもたらすことも知られている。特に、光デバイスの全偏光分解散乱パラメータを一旦割り出してしまえば、群遅延やPDLなどの他の全ての測定可能なデバイスパラメータは直ちに計算することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
全測定値に関する整合位相基準を保証して行列の散乱パラメータを割り出す光デバイスの偏光分解散乱行列割り出し技術に対する必要性が存在する。全ての測定値に対する整合位相基準をもたらすことにより、光デバイスの全ての測定可能なパラメータは当該散乱パラメータから直接計算することができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による実施形態は、全測定値に関する整合位相基準を保証して行列の散乱パラメータを決定する光デバイスの散乱行列の散乱パラメータを割り出し、これによりデバイスの全ての測定可能な特性が当該散乱パラメータから直接計算できるようにする方法と装置を提供するものである。
【0005】
本発明による光デバイスの散乱行列の散乱パラメータの割り出し方法は、光デバイスの複数のポートへ光学的刺激を印加するステップを含む。光学的刺激は、複数のポートへ同時に印加する。複数のポートから出現する光学場(optical fields)はそこで振幅と位相を測定され、測定した出射光学場を用いて散乱パラメータを計算する。
【0006】
光デバイスのポートを同時に刺激した状態での測定を含む光デバイスのポートから出射する光学場の一連の測定を実行することで、位相整合測定を行なって散乱行列の四つの部分行列の全てを割り出せることが分かっている。測定値は位相整合しているため、光デバイスの全ての測定可能な特性は散乱パラメータから直接計算することができる。
【0007】
さらに、本発明は上記に加え或いは上記に代えて他の特徴と利点を備えた実施形態を提供する。これらの特徴と利点の多くは、以下の図面を参照して下記の説明から明らかにされる。
【0008】
【発明の実施の形態】
散乱行列(S行列)は光デバイス内で出射場を入射場へ関連付けており、図1,2を参照して理解することができる。特に図1,2は、2ポート光被測定デバイス(DUT)10と、当該デバイスのポート12,14における入射場と出射場を概略示すブロック線図であり、光学場a,aがそれぞれポート12,14へ入射し、光学場b,bがそれぞれポート12,14から出射する。入射場と出射場は、以下の散乱行列により互いに関連付けられる。
【0009】
【数1】
Figure 2004020566
【0010】
偏光分解散乱行列は出射場を入射場へ関連付けており、場の偏光を考慮する。かくして、図2に示す如く、場a,a,b,bはx方向とy方向の成分に分解され、場の偏光状態の完全な記述をもたらす。
【0011】
図2に例示した分解入射場ならびに分解出射場は、以下の一般的な偏光分解散乱行列により互いに関連付けられる。
【0012】
【数2】
Figure 2004020566
【0013】
この一般的偏光分解散乱行列が4個の4行4列の部分行列で出来上がっていることに注意されたい。従って、式(2)はまた以下の如く書き表すことができる。
【0014】
【数3】
Figure 2004020566
【0015】
式(3)の表現は、一般的偏光分解散乱行列が一群の偏光分解部分行列であると考えられることを示している。これらの各偏光分解部分行列は、DUT(被測定デバイス)10の伝送特性或いは反射特性を表わす。
【0016】
式(2)は以下の形式で書き表わすこともできる。
【0017】
【数4】
Figure 2004020566
【0018】
式(4)の表現の中で、各部分行列はDUT10の特定の偏光特性を表わしており、DUTに関する反射情報と伝送情報をもたらす。
【0019】
式(3),(4)は共に式(2)の一般的偏光分解散乱行列の有効な表現ではあるが、式(3)を用いることはしばしばより好都合である。何故なら多くの測定状況では、ユーザはDUTの伝送特性を反射特性から分離することに興味を持つことがあり、分離することは式(3)を用いることでより簡単に達成できるからである。従って、本明細書は主として式(3)の表現を専ら使用する。ただし、このことが発明を限定するものでないことは理解されるべきである。
【0020】
光DUTの偏光分解散乱行列を割り出すため、DUTを偏光分解測定装置内に配置する必要がある。測定装置はDUTに対し光学的刺激信号を印加し、DUTからの出力の振幅と位相を測定する。図3は、本発明を説明しやすくするように偏光分解S行列測定装置を概略示すブロック線図である。
【0021】
図3に示す如く、概ね参照符号30で示す測定装置は偏光合成器36,38を介してDUT34へ刺激信号を供給する掃引光源32を含む。偏光合成器36,38は、DUTの入力ポート40と出力ポート42へそれぞれ印加した刺激信号の偏光状態を制御する。DUT34のポート40,42からの出射場は、受信器44,46を用いてそれぞれ測定される。受信器は偏光感応型であり、各受信器は3個の出力を有する。各受信器(R1x又はR2x)からの出力の一つがx方向の出射場の成分を表わし、各受信器(R1y又はR2y)からの第2の出力がy方向の出射場の成分を表わし、各受信器(R1d又はR2d)からの第3の出力が偏光分岐出力を表わす。光スイッチ45が、DUT34のポート40,42のいずれが刺激信号を受信しているか割り出すべく作動可能である。
【0022】
図3は、DUTの入力ポート40と出力ポート42のそれぞれにおける基準面48,50を示してもいる。当業者には判ることであるが、偏光分解散乱行列はこれらの基準面において割り出される。
【0023】
光デバイスの散乱パラメータ(Sパラメータ)を割り出す既製技術は、完全に位相整合してはいない。このことは、一部の散乱パラメータに関する位相基準が他の散乱パラメータに関する位相基準とは異なることを意味している。その結果、全ての特性が散乱パラメータから直接計算できるとは限らない。特に、偏光分解散乱行列を割り出す従来の手順では、一度に4個の4行4列の部分行列のうちの一つが割り出される。部分行列を割り出すため、DUTは一度に一つのポートにて刺激を受け、受信器44,46の出力が4行4列の部分行列の成分を割り出すのに用いられる。4行4列の部分行列の4個全ての成分を割り出すのに、偏光合成器を刺激ポートにおいて少なくとも2つの異なる偏光状態に設定する必要がある。
【0024】
各散乱パラメータは、(振幅と位相をもった)複素数である。受信器は、局部LO(図3参照)の振幅と位相に対する振幅と位相を測定する。しかしながら、光周波数においては光学場の位相は測定基準面の厳密な位置の非常に強力な関数となる。例えば、光波長が一つだけの基準面の遷移は、位相遷移を360度だけ変化させる。また、図3に示す如く、掃引光源32の出力はスプリッタ54によりDUTを介する受信器への光路とLO光路へ分配される。LO光路を介する光路長に比べ、掃引光源32とDUTを介する受信器の間の光路長に少しでも相違がある場合は、位相遷移は光周波数の強力な関数となる。例えば、光路長の相違が100cmである場合、3GHzの光周波数における変化が位相遷移を360度変えることになる。この効果は、再現可能で整合性をもった測定にとって、光周波数が高度に再現可能であることが重要であることを示している。
【0025】
実際の測定システムにあっては、100cm以上の光路長は普通である。同時に、360度の位相遷移(すなわち位相の不確かさ)は高精度測定器では受容できないものである。一般に、0.1度以内の不確かさが求められる。位相測定における0.1度の不確かさのために、周波数の不確かさは1MHz以下である必要がある。
【0026】
光周波数の不確かさに関する要件が、部分行列の4個のSパラメータの測定に対し困難さを生み出す。この問題が発生するのは、4個のSパラメータが同じ位相基準によって規定されるからである。掃引光源を各入力偏光状態ごとに一回、測定範囲に亙って掃引した場合、掃引された光源の再現性(repeatability)は掃引間で約1MHzよりも良好なものでなければならない。代替的に、光源を測定範囲に亙って歩進させた場合、偏光合成器が二つの入力偏光状態をDUTにもたらす一方で、光源の周波数は1MHz以内に固定されたままでなくてはならない。歩進させた周波数測定が光源の再現性に関する要件を少なくするが、周波数歩進測定(stepped−frequency measurements)は光源を連続的に掃引すべきホモダイン網解析システムでは非実用的である。
【0027】
図4は、本発明の一実施形態による偏光分解S行列測定装置100を概略示すブロック線図である。測定装置100は、測定装置内30の光スイッチ45を光ゲート102,104とスプリッタ106で置き換えてある点で図3に示した測定装置30とは異なる。特に、スプリッタ106はスプリッタ54を介して掃引光源32から信号を受信し、分割された信号を偏光合成器36,38へ導く。光ゲート102,104は、それぞれ偏光合成器36,38への光路中にある。
【0028】
光ゲート102,104は、図3の測定装置30における如く、ゲート102,104のうち一方又は他方を閉じることで、DUT34のポート40又は42のいずれか一方に刺激を与える。加えて、ゲート102,104は両ゲートを同時に閉じることで両ポート40,42に同時に刺激を与えることができる。
【0029】
図4の測定装置100などの測定装置を用いることで、偏光分解散乱行列の4個全ての部分行列に対し位相整合測定を行なうことができる。特に、二つの部分行列S11,S21(式(1)参照)はDUTのポート40を刺激した状態で位相整合させた仕方で割り出され、部分行列S12,S22はDUTのポート42を刺激した状態で同様の仕方で割り出される。加えて、DUTの両ポートを同時に刺激すべく光ゲート102,104を共に閉じた状態で測定を行ない、全ての測定に関する位相基準を結び付けて測定が位相整合していることを保証できるようにする。特に、両ポートが同時に刺激できることで、受信器出力の比が各光周波数において計算できるようになる。この比から、部分行列内の全ての項目を基準の振幅と位相に対して計算することができる。このことで、測定装置内の掃引光源の周波数の必要な再現性を大幅に緩和することができる。この理由は、二つの偏光状態間の相対的位相遷移が光周波数における変化に対する絶対的位相遷移よりも格段に感応性をもたない(すなわち、DUTから出射する光の偏光状態が絶対位相が光周波数に対して感応的であるよりも光周波数に対する感応性が大幅に乏しい)ことにある。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、偏光分解散乱行列は図4の測定装置100内のDUT44の各ポートにおける三つの異なる偏光状態を用いて割り出される。この手法はR.C.Jonesにより最初に導入された技術に基づくものであり、全位相整合偏光分解散乱行列を得るのに必要な数学を以下に詳細に説明する。
【0031】
刺激条件
掃引光源32からの刺激信号の振幅及び偏光状態を考える。図4の偏光合成器36,38は、DUT34のポート40,42の基準面48,50にそれぞれ3個の異なる直線偏光状態をもたらすことができるものとする。この3個の状態は、x軸に対するそれらの角度によって規定される。DUTのポートjにおける偏光合成器jによりもたらされる三つの状態は、x軸に対するそれらの角度
φjkj
により与えられる。ここで、j=1,2と、k=1,3はポートjにおける偏光状態を示す添え字である。三つの全ての場合において刺激場の振幅を単位元に正規化した場合に、ポートjにおけるDUTに対する刺激を表わすベクトルは下記となる。
【0032】
【数5】
Figure 2004020566
【0033】
一般に、測定装置は不完全な構成要素を含み、各ポートにおける刺激の振幅と位相は周波数の関数と偏光状態の関数となろう。それ故、式(5)を一般化して各ポートごとに振幅と位相を含むようにする必要がある。
【0034】
かくして、式(5)は、
【数6】
Figure 2004020566
の如くになり、ここでAjkjは振幅|Ajkj|と位相ajkjをもった偏光状態kに関するポートjにおける複素換算係数で、i=√−1である。Ajkjの振幅と位相は両方とも、刺激信号の光周波数の関数であることに注意されたい。
【0035】
話を簡単にするため、ポートjにおける直線偏光を想定する。ただし、一般に式(5),(6)と後述する全ての結果は、式(5),(6)のφjkj項をeiθsinφでもって置換することで楕円偏光を含むよう一般化することができる。ここで、θは偏光状態の楕円度を決める角度である。
【0036】
このベクトル
【数7】
Figure 2004020566
は一般にJonesベクトルと呼ばれ、ajx,ajyをJonesパラメータと呼ぶことに注意されたい。
【0037】
受信器出力
受信器出力が、入力及び出力基準面におけるDUT出力のx及びy偏光成分の測定をもたらす。測定装置を較正し、これにより両受信器の出力がデバイス基準面48,50における出射光学場を直接測定するものとする。かくして、ポートiにおける受信器出力Rix,Riyは下式で与えられる。
【0038】
【数8】
Figure 2004020566
【0039】
測定条件
測定は、DUTの片方のポート又は両ポートへ印加される入力光刺激信号を用いてなされる。各ポートにおける3個の偏光状態(k=1,3)のそれぞれについて、この測定を繰り返す。
【0040】
偏光分解散乱行列の単一の反射又は伝送部分行列を測定するときは、DUTのポート40又は42だけを刺激し、すなわちj=1又はj=2である。部分行列の一部の組み合わせに対して、デバイスの刺激が先ずポート40において要求され、続いてポート42において要求され、すなわちj=1,2となる。
【0041】
整合光位相情報を含む偏光分解散乱行列の全整合2ポート特性には、同時に刺激するDUTの両ポートを用いた一連の測定が必要である。解析を一般化して両ポートを刺激する状況が含まれるよう、新たな添え字mを導入する。DUTのポート40を刺激するときは、m=j=1となる。DUTのポート42を刺激するときは、m=j=2となる。DUTの両ポートを同時刺激するときは、m=3となる。
【0042】
DUTの二つのポートのそれぞれには、三つの可能な偏光状態が存在する。かくして、DUTを、一度に一つのポートで刺激したとき6個の異なる刺激状態が存在し、すなわちポート40における三つの状態とポート42における三つの状態が存在する。加えて、両ポートを同時に刺激したときに、全部で9(すなわち3×3)個の異なる刺激の組み合わせが存在する。
【0043】
図4の測定装置は二つの受信器44,46を用い、DUTの両ポートにおける出射光学場を測定する。各受信器の出力は、各光周波数における3個の複素数(R,R,R)である。以下に示す如く、どの時点においてもこれらの出力のうちのせいぜい2つしか用いられない。2個の受信器からの2つの出力の測定には、各光周波数の入力信号と入力偏光の各組み合わせに関する4個の複素数を取得することが含まれる。
【0044】
各刺激条件に関するDUTの入力と出力に関する行列式を、下記に詳述する(jは刺激ポートであり、iは測定ポートである)。
【0045】
(a)DUTのポートを一つだけ刺激
DUTの入力ポートを一つだけ刺激したときの受信器の出力は、3個の入力偏光状態のそれぞれについて式(3),(6),(7)から得られる。
【0046】
【数9】
Figure 2004020566
【0047】
これらの式では、受信器出力に関する表記が四つの添え字を含むよう一般化してあることに注意されたい。第1の添え字iは測定を行なった箇所の受信器を表わし、第2の添え字jは、その特定の測定に対して刺激を印加した箇所のポートを表わし、第3の添え字はその特定の測定に対する入力の偏光状態を表わし、第4の添え字は受信器出力を表わす。例えば、R123xは、ポート2における偏光状態3に関する受信器1の出力のx偏光成分である。
【0048】
簡約化のため、上記三つの式を以下の如く書き直すことにする。
【0049】
【数10】
Figure 2004020566
【0050】
(b)DUTの両ポートを同時に刺激
DUTを両ポートで同時に刺激した条件下では、m=3である。DUTの両ポートが同じ光源から同時に刺激されるため、両ポートに印加した刺激の光周波数は同一である。この種の条件下で線形重ね合わせを仮定するに、二つの同時刺激に関する出力は個別に作用する二つの刺激のそれぞれについて得られるであろう出力を単純加算することで得ることができる。
【0051】
【数11】
Figure 2004020566
【0052】
この式では、式の左側の受信器出力は5個の添え字を有する。第1の添え字iは、測定を行なったポートを表わす。第2の添え字(この場合値3をもったm)は、刺激を印加したポートを表わす。この添え字は値3を有していて、両ポートを同時に刺激したことを表わしている。第3及び第4の添え字k,kは、それぞれポート1,2における偏光状態を表わし、第5の添え字は受信器出力を表わす。
【0053】
両入力ポートにおける刺激の偏光状態(全部で9)の、両測定ポートについて全ての可能な組み合わせを合算すると、全部で36個の異なる受信器出力が存在する。
【0054】
式(8),(9)から、受信器出力に関する行列式は下記の如く書き表される。
【0055】
【数12】
Figure 2004020566
【0056】
又はより簡約化した形式では、下記の如くになる。
【0057】
【数13】
Figure 2004020566
【0058】
測定された出力の比
測定受信器からの測定されたJonesパラメータ出力の比を、ここで定義する。これらは複素数の比であり、それ自体複素数である。
【0059】
(a)DUTの一つのポートを刺激
先ず、一度にDUTの一つのポートだけを刺激した状態での測定比群を定義する。これらの比C1は各受信器のx偏光出力の同一受信器によるy偏光出力に対する比である。かくして、式(8)からは、C1は、
【数14】
Figure 2004020566
となる。
【0060】
12個のC1パラメータが存在する。これらの12個のパラメータのうち、6個が各受信器に関連する。各受信器ごとに、DUTに対する2個の入力ポートのそれぞれの3個の偏光状態のそれぞれにC1パラメータが存在する。
【0061】
(b)DUTの両ポートを同時に刺激
C1パラメータはここで、DUTの両ポートを同時に刺激(すなわち、ここではm=3)したときの状況へ一般化する。両ポートを刺激したときに、C1パラメータをC2パラメータでもって置換する。式(11)を用い、C2は下記の如くとなる。
【0062】
【数15】
Figure 2004020566
【0063】
18個の可能なC2パラメータが存在するが、それは2個の受信器と9個の入力偏光の可能な組み合わせが存在するからである。
【0064】
行列の定義
2つのポートのそれぞれに3個の異なる入力偏光状態をもった測定に関連する幾つかの行列Mを、ここで定義する。4個のM行列が存在し、一つずつが式(3)における4個の散乱部分行列のそれぞれに関連している。
【0065】
部分行列[Sij]に関連するM行列を、以下の如く定義する。
【0066】
【数16】
Figure 2004020566
【0067】
偏光分解散乱行列の成分を割り出す行列式
既知の入力偏光状態と測定した受信器出力から偏光分解S行列の成分の割り出しに用いる一連の行列式をここで生成する。先ず、DUTが一つのポートでだけ刺激を受け、単一反射或いは単一伝送のパラメータを測定する比較的簡単なケースを考える。これに続き、より一般的なケースを考える。
【0068】
(a)単一の偏光分解部分行列の割り出し
割り出す部分行列[Sij]は、下記により与えられる。
【0069】
【数17】
Figure 2004020566
【0070】
ここで、i=1又は2、j=1又は2である。この割り出しについては、DUTの一つのポートだけを刺激し、測定装置内の唯一の受信器だけを用いる。DUTは3個の異なる偏光状態k=1,3を用いてポートjにて刺激し、ポートiにおける受信器の出力は部分行列の成分の割り出しに用いる。割り出しステップには、四つのステップが存在する。
【0071】
最初の三つのステップでは、受信器出力を刺激の三つの偏光状態のそれぞれについて記録する。これら3個の偏光状態のそれぞれについて、受信器の測定したJonesパラメータ出力の比を計算する。この比はパラメータである。C1ijkjは式(12)である。各受信器から2つのJonesパラメータ出力の比を取ることで、受信器出力の絶対位相は必要なくなる。
【0072】
4番目のステップは、3個の偏光状態kの一つについて受信器からの一つの出力を用いる。これは重要な測定であり、何故ならそれは受信器出力の絶対位相を必要とするからである。それは、測定される部分行列全体における絶対位相の基準として役立つ。
【0073】
部分行列[Sij]の成分が上記に概括した4個のステップから割り出されるようにする行列式を、ここに示す。このための開始点は、式(12)である。式(12)は、下記の如く書き直すことができる。
【0074】
【数18】
Figure 2004020566
または
Figure 2004020566
【0075】
式(17)は測定手順の最初の三つのステップを簡約化したものである。
【0076】
第4のステップでは、受信器からの一つの出力を3個の偏光状態kの一つについて記録し、この測定は任意である。式(8)から、2つの受信器出力は、下記となる。
【0077】
【数19】
Figure 2004020566
【0078】
これらの2つの出力のうちの一つだけを用いる必要があり、それは一旦出力を選択すれば他方の出力は冗長になるからである。x偏光状態は式(18)で与えられる如く任意に選択される。
【0079】
式(17),(18)を組み合わせることで、次式が得られる。
【0080】
【数20】
Figure 2004020566
【0081】
代替的に、x偏光受信器出力ではなくy偏光受信器出力を選択した場合、式(17),(19)を組み合わせ、次式が得られる。
【0082】
【数21】
Figure 2004020566
【0083】
式(20),(21)は等価であり、正確に同じ結果をもたらそう。部分行列の成分に関する行列式を見出す第3の手法を、ここに提示する。第3の手法は、x偏光受信器出力とy偏光受信器出力の両方を用いる。これら2つの受信器出力は、3個の入力偏光状態kの一つにて得られる。この偏光状態の選択は任意に行なわれ、第3の偏光状態(k=3)が割り当てられる。
【0084】
これらの条件下、式(17),(18),(19)は下記の如く書き直すことができる。
【0085】
【数22】
Figure 2004020566
【0086】
式(22)が式(17)の第3行を明示的に含まないことに、注意されたい。これは、式(17)の第3行の全情報が式(22)の第3行と第4行に含まれていて、それ故に冗長であるからである。式(22)は、下記の如く書き直すことができる。
【0087】
【数23】
Figure 2004020566
【0088】
ただし、
【数24】
Figure 2004020566
であり、[T]と[U]はそれぞれ式(20),(21)により与えられる。
【0089】
式(23)は式(20),(21)と等価であり、厳密に同じ結果をもたらす。一般に、式(23)は、その受信器出力に対する対称性が故に式(20),(21)よりも用いるのがより便利である。
【0090】
式(20),(21),(23)は全て形式
【数25】
Figure 2004020566
で表わされる。ただし、[R]は受信器出力を含む1行4列のベクトルであり、[V]は受信器出力の比と測定に用いた偏光状態に関する情報を含む成分配列を含む4行4列の正方行列であり、[A]は4個の(複素)偏光分解散乱パラメータを含む1行4列のベクトルである。
【0091】
かくして、(複素)2行2列の部分行列の全ての成分は、式(25)を解くことで、すなわち4行4列の行列を逆行列演算することで見出すことができる。
【0092】
(b)単一の偏光独立部分行列の割り出し
一部のDUTにとって、全偏光分解散乱行列を割り出す必要はないかも知れない。例えば、回折格子などの一部のファイバデバイスの特性は偏光には依存しておらず、全偏光分解測定は必要ないかも知れない。この種の装置にとっては、一つの偏光状態のみを用いてDUTを刺激することが必要である。この種の条件下では、式(20),(21),(23)は、
【数26】
Figure 2004020566
へ縮められる。ここで、下付き文字dは受信器からの偏光分岐出力を表わす。偏光に依存しない測定が役立つよう、偏光分散出力Rijkjdは一般に入力端における偏光状態kに依存しないものである必要がある。
【0093】
(c)2つの偏光分解部分行列の同時割り出し
2つのポートの一方へ刺激を印加した状態で部分行列のうちの2つを同時に割り出す場合をここで考える。この例は、刺激をポート40に印加した状態での部分行列S11及び部分行列S21の同時割り出しと、刺激をポート42に印加した状態での部分行列S22及び部分行列S12の同時割り出しである。
【0094】
2つの部分行列を得る簡単な方法は、測定装置内の両受信器を用いる前述の技術を用いるものである。部分行列の一つを得るため、先ず受信器の一つからの出力を用いて式(20),(21),(23)を適用する。次に、他の部分行列を得るため、他の受信器からの出力を用いて式(20),(21),(23)を再度適用する。2つの部分行列を得るのにこの技法を用いた場合、測定された部分行列は必ずしも整合位相基準をもたない。
【0095】
整合位相基準を保証するため、両受信器における式(20),(21),(23)の基準測定値は同じ刺激信号から得るべきである。換言すれば、これらの測定値は同じ入力偏光状態と入力光源の同じ掃引について得る必要がある。
【0096】
2つの部分行列を得るため2つの行列計算を用いる代わりに、単一の行列式で同時に2つの部分行列のパラメータを得ることが可能である。2つの部分行列の成分についての行列式は、式(17),(18),(19)に直接従う。式(17),(18),(19)の適用において、一つのポートだけを刺激するので、測定中ずっとjを固定するものと了解される。添え字iは、DUTの入力端か又は出力端における受信器のどちらに言及するかに応じて値1又は2を有し得る。
【0097】
かくして、式(17),(18),(19)は以下の如く書き表すことができる。
【0098】
【数27】
Figure 2004020566
【0099】
ここで、i=1,2である。
【0100】
式(27)は、下記の如く書き表すことができる。
【0101】
【数28】
Figure 2004020566
【0102】
式(28)は式(25)の形式に書き直すことができ、その場合[R]は受信器出力を含む1行8列のベクトルであり、[V]は受信器からの出力比と測定に用いた偏光状態に関する情報を含む成分配列を含む8行8列の正方行列であり、[A]は2つの部分行列の4個の(複素)偏光分解散乱sパラメータを含む1行8列のベクトルであることに注意されたい。
【0103】
かくして、2つの(複素)2行2列の部分行列の全ての成分は、行列式(25)を解くことで見出すことができる。これには、8行8列の行列の逆行列演算が含まれる。
【0104】
(d)2つの偏光独立部分行列の同時割り出し
上記に指摘したように、一部のDUTにとって全偏光分解分散行列を割り出す必要はないかも知れない。2つの偏光独立部分行列は、一つの入力偏光状態だけを用いて見出すことができる。偏光独立部分行列について、式(28)は式(24)により簡単に置換することができる。
【0105】
(e)4個の偏光分解部分行列の同時割り出し
ここで、偏光分解散乱行列における4個全ての部分行列割り出しを考える。
【0106】
1.整合位相基準を用いない単純な方法
4個全ての部分行列を得る単純な方法は、2つの部分行列を得る前述の技術に基づくものである。本方法では、刺激信号を先ずDUTの2つのポートの一方へ印加する。次に、式(20),(21),(23)を二回用いて4個の部分行列のうち2つを得る。(代替的に、式(28)を一回用い、同じ2つの部分行列を得ることもできる。)次に、他方のポートへ刺激を印加し、その手順を繰り返し、他の2つの部分行列を見出す。
【0107】
上記の如く、整合位相基準を部分行列の各対ごとに確定することができる。しかしながら、この手法は4個全ての部分行列間に整合位相基準をもたらすことは出来ない。
【0108】
2.4個全ての部分行列に整合位相基準をもたらす方法
特定の測定において4個全ての部分行列間に整合位相基準が必要な場合、両ポートを同時に刺激した状態でDUT上で多数の測定値を採取する必要がある。この最も一般的な測定は、以下の如く着手することができる。
【0109】
整合位相基準をもたらす測定技法を規定するため、両ポートを刺激した状態でどれ位の数の測定を行なわねばならないかを決定する必要がある。原理上は、デバイスを偏光状態の9個(各ポートに3個)の異なる組み合わせを用いて刺激することが可能である。ただし、これらの全ての組み合わせは必要ではない。
【0110】
整合位相基準を用いて4個全ての部分行列を割り出す一つの手法は、前述の方法を用いて2対の部分行列を得るとともに、これらの方法を適合させ両ポートを刺激した状態で最小数の測定を含ませることにある。
【0111】
4個全ての部分行列を可能にする公式を得る鍵は、入力偏光状態の一つの組み合わせならびに光源の単一掃引について、両受信器を用いて全ての測定値は基準測定値の単一群を基準とすることを保証することにある。これを達成することのできる測定の可能な多数の組み合わせが存在することが分かっており、その一つを以下に説明する。
【0112】
本方法には、五つのステップが存在する。
【0113】
ステップ1;ポート40へ光学的刺激を印加し、光源を3個の異なる偏光状態について掃引する。両受信器からの両偏光分解出力を記録する。
【0114】
ステップ2;ポート42に印加した光学的刺激をもってこの手順を繰り返す。再度、両受信器からの両偏光分解出力を記録する。
【0115】
ステップ3;受信器出力を用い、式(12)で与えられるC1パラメータを計算する。
【0116】
ステップ4;両ポートへ光学的刺激を同時に印加し、入力ポートにおける偏光状態と出力ポートにおける一つの偏光状態の(任意でもよい)一つの組み合わせについて光源を掃引する。
【0117】
ステップ5;全てのデータを用い、全偏光分解S行列を解く。
【0118】
本方法に用いる式は、下記の通りである。すなわち、DUTの両ポートを同時に刺激したときに、受信器出力は式(11)から次の如くになる。
【0119】
【数29】
Figure 2004020566
【0120】
全偏光分解s行列の成分は、式(17),(29),(30)を組み合わせることで見出される。
【0121】
【数30】
Figure 2004020566
【0122】
[0]1×4は1行4列の零行列であり、[T],[U]はそれぞれ式(20),(21)により与えられる。式(31)が式(25)の形で書き直すことができ、ここで[R]は受信器出力を含む1行16列のベクトルであり、[V]は受信器からの出力比と測定に用いた偏光状態に関する情報を含む成分配列を含む16行列16列の正方行列であり、[A]は2つの部分行列の四つの(複素数)偏光分解sパラメータを含む1行16列のベクトルである。
【0123】
かくして、全(複素)4行4列の偏光分解散乱行列の全ての成分を、行列式(25)を解くことで見出すことができる。これには、16行16列の行列の逆行列演算が含まれる。
【0124】
図5は、本発明の一実施形態による光デバイスの偏光分解散乱行列を割り出す方法200のステップを示すフローチャートである。図5に示す如く、先ず2つの偏光を有する光学的刺激を光デバイスの一対のポートの一方へ印加し、出射光学場の振幅と位相を測定(ステップ202)する。次に光学的刺激を一対のポートの第2のポートへ印加し、出射光学場の振幅と位相を測定(ステップ204)する。次に光学的刺激を両ポートに同時に印加し、出射光学場の振幅と位相を測定(ステップ206)する。次に、偏光分解散乱行列をステップ202,204,206(ステップ208)で測定した出射場から計算する。ステップ202〜206は、図5に示したシーケンスだけでなくどんなシーケンスでも実行することができることは言うまでもない。
【0125】
これまでの説明内容は本発明の例示的実施形態を構成しているが、本発明が多くの点でそこから逸脱することなく変形できることは言うまでもない。本発明は多くの仕方で変形できるため、本発明が特許請求の範囲が要求する範囲においてのみ限定さるべきであることは言うまでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明しやすくするように偏光独立散乱行列により表わした光学的被測定デバイス(DUT)の入射場と出力場を概略示すブロック線図である。
【図2】本発明をさらに説明しやすくするように偏光分解散乱行列により表わした光学的被測定デバイス(DUT)の入射場と出力場を概略示すブロック線図である。
【図3】本発明をさらに説明しやすくするように偏光分解S行列測定装置を概略示すブロック線図である。
【図4】本発明の一実施形態による偏光分解S行列測定装置を概略示すブロック線図である。
【図5】本発明の別の実施形態による光デバイスの偏光分解散乱行列を割り出す方法のステップを示すフローチャートである。
【符号の説明】
,a,b,b 光学場
10 2ポート光学的被測定デバイス(DUT)
12,14 ポート
30 測定装置
32 掃引光源
34 DUT(光デバイス)
36,38 偏光合成器
40 入力ポート(第1のポート)
42 出力ポート(第2のポート)
44,46 受信器
45 光スイッチ
48 第1の基準面
50 第2の基準面
54,106 スプリッタ
100 偏光分解S行列測定装置
102 光ゲート(第1の光スイッチ、切替手段)
104 光ゲート(第2の光スイッチ、切替手段)

Claims (10)

  1. 光デバイスの散乱行列の散乱パラメータを割り出す方法であって、
    光デバイスの複数のポートに光学的刺激を印加するステップであって、複数のポートへの光学的刺激の同時印加を含むステップと、
    複数のポートから生ずる光学場を振幅と位相について測定するステップと、
    前記測定した光学場を用いて前記散乱パラメータを計算するステップを含む方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記散乱行列は偏光分解散乱行列からなり、前記印加ステップが異なる偏光状態を有する光学的刺激の前記複数のポートへの印加を含む方法。
  3. 請求項2記載の方法であって、
    前記印加ステップが、前記複数のポートへの少なくとも三つの偏光状態からなる光学的刺激の印加を含む方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法であって、
    複数のポートは第1と第2のポートからなり、前記測定ステップが、前記第1のポートを前記光学的刺激により刺激する間の第1の一連の測定の実行と、前記第2のポートを前記光学的刺激により刺激する間の第2の一連の測定の実行と、前記第1及び第2のポートを前記光学的刺激により同時に刺激する間の第3の一連の測定の実行を含む方法。
  5. 請求項4記載の方法であって、
    前記第1の一連の測定が前記散乱行列の4個の部分行列のうちの第1の2つを割り出す第1の一連の位相整合測定を含み、前記第2の一連の測定が前記散乱行列の4個の部分行列のうちの第2の2つを割り出す第2の一連の位相整合測定を含み、前記第3の一連の測定が第1及び第2の一連の位相整合測定が位相整合していることを保証する方法。
  6. 光デバイスの散乱行列の散乱パラメータを割り出す装置であって、
    前記光デバイスの第1及び第2のポートへ刺激信号を供給する光源と、
    前記光デバイスの前記第1及び第2のポートから出射する光学場を測定する受信器と、
    前記光源と前記光デバイスの間にあって、刺激信号を前記第1のポートだけか前記第2のポートだけか前記第1及び第2のポートの両方へ同時か選択的に供給する光学的切替手段を備える装置。
  7. 請求項6記載の装置であって、
    前記切替手段が、前記光源から前記第1のポートへの第1の光路内の第1の光スイッチと、前記光源から前記第2のポートへの第2の光路内の第2の光スイッチを含む装置。
  8. 請求項6又は7に記載の装置であって、
    該装置が前記光デバイスの偏光分解散乱行列の散乱パラメータを割り出し、該装置がさらに前記第1及び第2の光路内にあって異なる偏光状態を有する光学的刺激信号を前記第1及び第2のポートへ供給する第1及び第2の偏光合成器を含む装置。
  9. 請求項8記載の装置であって、
    前記第1及び第2の基準面がそれぞれ前記第1及び第2のポートに関連付けてあり、前記偏光分解散乱行列の前記散乱パラメータを前記第1及び第2の基準面に関する前記測定値を用いて割り出す装置。
  10. 請求項6又は7に記載の装置であって、
    前記受信器は、前記散乱行列の4個の部分行列のうちの第1の2つを割り出すように、前記第1のポートだけを前記刺激信号により刺激する間に第1の一連の位相整合測定を行い、前記散乱行列の4個の部分行列のうちの第2の2つを割り出すように、前記第2のポートだけを前記刺激信号により刺激する間に第2の一連の位相整合測定を行い、前記第1及び第2の一連の位相整合測定が位相整合保証するように、前記第1及び第2のポートを前記刺激信号により同時に刺激する間に、第3の一連の位相整合測定を行う装置。
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