JP2004019088A - Oil solution for polyester fiber for industrial material - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
[発明の属する技術分野]
本発明は産業資材用ポリエステル繊維油剤に関し、さらに詳しくは、製糸・加工工程における操業性に優れ、且つゴムとの接着性に優れる産業資材用ポリエステル繊維油剤に関するものである。
【0002】
[従来の技術]
ポリエステル繊維は、その力学的性質や熱的性質が優れていること、及びコスト面の優位性からタイヤ、ベルト、シート及びホース等のゴム構造物の補強材料として、広く使用されるようになってきた。しかしながら、ポリエステルは、分子構造上、接着性を誘起すると考えられる官能基がほとんどなく、表面が不活性であり、特にゴムとの接着はナイロンやレーヨンに比較して不十分である。
このポリエステル繊維とゴムとの接着を得るためには、エポキシ化合物、イソシアネート化合物をそれぞれもしくは併用して処理後、レゾルシン/ホルマリン/ラテックス(RFL)を処理する方法が知られている。又、ポリエステル繊維は潤滑性、集束性、制電性等を付与し、製糸、加工を円滑に行うため、紡糸直後に油剤を付与することが不可欠である。この油剤が繊維と接着剤との接着に影響を与えることも知られており、特定の油剤が提案されている。
例えば、炭素数8〜22の脂肪族アミンのエチレンオキサイド付加物、多価アルコール及び多価アルコールのエチレンオキサイド付加物とジメチルポリシロキサンを併用する方法(特開昭60−110980号)、チオジプロピオン酸と炭素数12〜18の一価アルコールとのジエステル化合物、分子量が1200〜3000の硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物及び特定の構造を有する変性オルガノシロキサンを併用する方法(特開平7−279045号)が提案されている。
【0003】
[発明が解決しようとする課題]
近年、接着処理工程が高速となったことから、特開昭60−110980号,特開平7−279045号では繊維と接着剤との十分な接着が得られなくなった。本発明の目的とするところはゴムとの接着性に優れる産業資材用ポリエステル繊維油剤を提供することにある。
【0004】
[課題を解決するための手段]
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、産業資材用ポリエステル繊維を特定の化合物(A)と特定の界面活性剤(B)を含有する油剤であり、その油剤が付着した繊維に速やかに接着剤溶液が濡れ、浸透して行くことができる産業資材用ポリエステル繊維油剤が接着処理工程高速下の繊維と接着剤との接着向上に効果があることを見出し、本発明に至った。
【0005】
すなわち、本発明は、多価アルコール、ポリアミン、多価カルボン酸の単独またはそれらの組み合わせにアルキレンオキサイドを付加して得られ、且つ1分子中に3個以上の活性水素を有する化合物(A)を5〜90重量%、スルホネート及び/又はサルフェート系アニオン界面活性剤(B)を5〜20重量%含有する油剤であり、その油剤が付着した布と水との動的濡れ張力が80mN以上であることを特徴とするポリエステル繊維油剤である。
【0006】
本発明の化合物(A)は出発物質が多価アルコール、ポリアミン、多価カルボン酸の単独またはそれらの組み合わせであるが、多価アルコールの例としては、グリセリン,トリメチロールプロパン,ペンタエリスリトール,ソルビタン,ソルビトール,ヒマシ油,硬化ヒマシ油等、ポリアミンの例としては、エチレンジアミン,ヘキサメチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラミン,ペンタエチレンヘキサミン,ポリエチレンイミン等、多価カルボン酸の例としては、プロパントリカルボン酸,ブタントリカルボン酸,トリメリット酸等が挙げられる。
【0007】
本発明の化合物(A)にはアルキレンオキサイドが付加されており、アルキレンオキサイドの例としては、エチレンオキサイド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキサイド等が挙げられるが、エチレンオキサイド又はエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの混合物が好ましい。プロピレンオキサイド,ブチレンオキサイドになると接着向上効果が小さくなる。
本発明の化合物(A)中のエチレンオキサイド又はエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの混合物の含有量は30重量%以上が好ましい。更に、好ましくは40重量%以上である。エチレンオキサイド又はエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの混合物の含有量が30重量%未満では接着性向上効果が小さくなるので好ましくない。
【0008】
本発明の化合物(A)は多価アルコール、ポリアミン、多価カルボン酸の単独またはそれらの組み合わせを出発物質とし、アルキレンオキサイドを付加して得られた化合物の活性水素に脂肪酸を反応させて、部分エステル化することができる。ただし、1分子中に3個以上の活性水素を残す必要がある。1分子中の活性水素が3個未満になると接着向上効果が小さくなり、好ましくない。
本発明の化合物(A)の例としては、グリセリンエチレンオキサイド付加物、グリセリンエチレンオキサイドプロピレンオキサイド混合付加物、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加物、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドプロピレンオキサイド混合付加物、ペンタエリスリトールモノオレイン酸エステルエチレンオキサイド付加物、ペンタエリスリトールエチレンオキサイドプロピレンオキサイド混合付加物、ソルビタンモノオレイン酸エステルエチレンオキサイド付加物、ソルビタンモノラウリン酸エステルエチレンオキサイド付加物、ソルビトールジオレイン酸エステルエチレンオキサイド付加物、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、エチレンジアミンエチレンオキサイド付加物、ヘキサメチレンジアミンエチレンオキサイド付加物、ジエチレントリアミンエチレンオキサイド付加物、トリエチレンテトラミンエチレンオキサイド付加モノオレイン酸エステル化物、ペンタエチレンヘキサミンエチレンオキサイド付加ジオレイン酸エステル化物、ポリエチレンイミンエチレンオキサイド付加トリオレイン酸エステル化物、プロパントリカルボン酸エチレンオキサイド付加物、ブタントリカルボン酸エチレンオキサイド付加物、トリメリット酸エチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0009】
本発明の化合物(A)は油剤中に5〜90重量%含まれる。5重量%未満では接着向上効果が小さく、90重量%を越えると潤滑性が悪くなり、好ましくない。
【0010】
本発明に使用されるスルホネート及び/又はサルフェート系アニオン界面活性剤(B)の例としては、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩、アルキルベンゼンスルホネートナトリウム塩、アルカン(炭素数12,13)スルホネートナトリウム塩、セカンダリーアルキル(炭素数12,14)サルフェートナトリウム塩、ラウリルサルフェートナトリウム塩等が挙げられる。
本発明のスルホネート及び/又はサルフェート系アニオン界面活性剤(B)は油剤中に5〜20重量%含まれ、好ましくは5〜15重量%含まれる。5重量%未満では接着向上効果が小さく、20重量%を越えると潤滑性が悪くなり、製糸性、加工性が低下するので好ましくない。
【0011】
本発明では化合物(A)と界面活性剤(B)の合計の付着量が繊維に対して0.01〜1.0重量%付着していることが好ましい。0.01重量%未満でも、1.0重量を越えても接着向上効果が小さくなり、好ましくない。
【0012】
さらに、本発明は上記条件を満足する油剤で、且つその油剤が付着した布と水との動的濡れ張力が80mN以上であることが重要な要件である。
本発明の油剤の水に対する動的濡れ張力とは下記条件で作製した試料を使い、(株)レスカ社製の動的濡れ性試験器WET−6000を用いて、下記条件に設定して測定した値(単位はmN:ミリニュートン)を言う。
(測定用試料の作製方法)
ポリエステルタフタ(84dTex/36f、セミダル)を縦30センチートル、横20センチメートルの大きさに裁断し、マングル(TSUJIIDYEING MACHINE MFG. CO., LTD.製VARAIOUS TEXTILEFINISHING MACHINES型式VPM−1使用)を用いて目標油剤付着量0.8%となるようにDip Nipした後、(株)大栄科学精器製作所製ピンテンター型ベーキング試験装置型式DK−5Eを用いて105℃×2分間の乾燥処理を行った。得られた試料を縦2.5センチメートル、横1.5センチメートルの大きさの短冊状にカットしたものを付着張力測定用試料とした。
尚、Dip Nipに使用したDip溶液の形態は、処理剤を水で希釈したもの、低粘度鉱物油のようなソルベントで希釈したもの、いずれの形態でも構わない。
本測定に使用する水は協和科学(株)社製KYOWA CBVP SURFACE TENSION METER(25℃,白金プレート)で測定した表面張力が65mN/cmを示す蒸留水である。
動的濡れ張力が80mN未満のときは接着剤の繊維への濡れ・浸透性が低下し、接着向上効果が小さくなるため、好ましくない。
【0013】
以上に述べたように、本発明で用いられる繊維油剤は特定の成分を含有し、且つ動的濡れ張力が特定範囲内であることを必須の要件とするものであるが、本発明の目的を損なわない範囲内であれば、公知のエステル系潤滑剤、非イオン系界面活性剤、アニオン活性剤、酸化防止剤等の成分を配合してよい。
【0014】
なお本発明で油剤を付着せしめる方法は、通常一般公知の方法をそのまま採用することができる。例えば、原油そのまま,低粘度鉱物油等溶剤希釈,水エマルション化したいずれかの状態で、ローラー給油、計量ノズル給油、スプレー、浸漬法などの給油方法で繊維に付着することができる。原油そのままで付着する場合は原油の粘度を落とし、繊維に均一に付着するよう、原油を加温する場合もある。その付着場所も、紡糸直後延伸前、延伸後巻取前、加工工程があり、特に限定されるものでない。
【0015】
[実施例]
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。なお、実施例における接着力は以下の方法により測定したものである。
(接着力測定方法)
(a)ポリエステル繊維の作成
固有粘度が0.94のポリエチレンテレフタレートチップから溶融紡糸法により紡糸口金より紡出された未延伸糸条に、油剤を繊維重量に対して油剤付着量が0.8重量%となるように油剤原油を計量ノズル給油、230℃で延伸し、1100dTex/192fのヤーンを得た。
(b)コードの作成
上記の方法で得られた1100dTex/192filのヤーン2本を、下撚40回/10cm、上撚40回/10cmの撚数で撚糸してコードとし、 第一接着処理剤(エポキシ化合物/ブロックドイソシアネート=3/7(固形分))に浸漬後熱処理、第二接着処理剤(通常のRFL)に浸漬後熱処理を行い、接着剤処理コードを得た。
(c)接着力の測定
処理コードをゴム中に1cmの長さ埋め込み150℃で30分加硫した。常温でゴムからコードを300mm/分で引き抜くのに要する力をN/cmで
示した。
【0016】
本発明の油剤(実施例)と比較油剤(比較例)に使用している成分(重量%)を表1、表2、表3に示す。
【0017】
【表1】
但し、表1中のPOEはポリオキシエチレン、EOはエチレンオキサイドを示し、( )内数字はエチレンオキサイドの付加モル数を表す。
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
ア:水に対する動的濡れ張力(mN)
イ:接着力(N/cm)
ウ:製糸性
【0021】
表4の実施例1〜4と比較例1〜5の比較で明らかなように、本発明の方法により得られたポリエステル繊維はゴムとの接着が大きく向上している。
一方、活性水素数が3個未満である比較例1、2、4、またスルホネート、サルフェート系アニオン界面活性剤を含有していない比較例5、さらに動的濡れ張力が80mN未満である比較例3も接着は改良されていない。
【0022】
[発明の効果]
以上に詳述した様に、本発明によればポリエステル繊維とゴムとの接着性を向上させることができ、タイヤ、ベルト、ホースなどに好適なゴム補強用ポリエステル繊維を提供することが可能になる。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a polyester fiber oil agent for industrial materials, and more particularly, to a polyester fiber oil agent for industrial materials having excellent operability in a yarn-making and processing step and excellent adhesion to rubber.
[0002]
[Conventional technology]
Polyester fiber has been widely used as a reinforcing material for rubber structures such as tires, belts, sheets and hoses because of its excellent mechanical and thermal properties and its superiority in cost. Was. However, polyester has almost no functional groups which are considered to induce adhesiveness due to its molecular structure, and its surface is inactive. In particular, adhesion to rubber is insufficient compared to nylon or rayon.
In order to obtain the adhesion between the polyester fiber and the rubber, there is known a method in which an epoxy compound and an isocyanate compound are used individually or in combination and then treated with resorcin / formalin / latex (RFL). In addition, in order to impart lubricity, bundling property, antistatic property, and the like to the polyester fiber and to smoothly perform the spinning and processing, it is essential to apply an oil agent immediately after spinning. It is also known that this oil agent affects the adhesion between the fiber and the adhesive, and a specific oil agent has been proposed.
For example, a method of using an ethylene oxide adduct of an aliphatic amine having 8 to 22 carbon atoms, a polyhydric alcohol and an ethylene oxide adduct of a polyhydric alcohol in combination with dimethylpolysiloxane (JP-A-60-110980), thiodipropion A method in which a diester compound of an acid and a monohydric alcohol having 12 to 18 carbon atoms, an ethylene oxide adduct of a hydrogenated castor oil having a molecular weight of 1200 to 3000, and a modified organosiloxane having a specific structure are used in combination (Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-279045). ) Has been proposed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, the speed of the bonding process has been increased, and therefore, in JP-A-60-110980 and JP-A-7-279045, it has been impossible to obtain sufficient adhesion between the fiber and the adhesive. An object of the present invention is to provide a polyester fiber oil agent for industrial materials having excellent adhesion to rubber.
[0004]
[Means for solving the problem]
The present inventors have conducted intensive studies in order to solve the above-mentioned problems. As a result, the polyester fiber for industrial materials is an oil agent containing a specific compound (A) and a specific surfactant (B), and the oil agent adheres. The present invention has found that polyester fiber oils for industrial materials that can quickly wet and penetrate the adhesive fiber into the woven fibers are effective in improving the adhesion between the fibers and the adhesive under the high-speed bonding process. Reached.
[0005]
That is, the present invention provides a compound (A) obtained by adding an alkylene oxide to a polyhydric alcohol, a polyamine, or a polycarboxylic acid alone or in combination thereof, and having three or more active hydrogens in one molecule. An oil agent containing 5 to 90% by weight and 5 to 20% by weight of a sulfonate and / or sulfate-based anionic surfactant (B), and has a dynamic wetting tension of 80 mN or more between a cloth to which the oil agent is attached and water. It is a polyester fiber oil agent characterized by the above-mentioned.
[0006]
In the compound (A) of the present invention, the starting material is a polyhydric alcohol, a polyamine, or a polycarboxylic acid alone or in combination thereof. Examples of the polyhydric alcohol include glycerin, trimethylolpropane, pentaerythritol, sorbitan, Examples of polyamines such as sorbitol, castor oil, and hydrogenated castor oil include ethylenediamine, hexamethylenediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine, pentaethylenehexamine, and polyethyleneimine. Examples of polycarboxylic acids include propanetricarboxylic acid and butane. Tricarboxylic acid, trimellitic acid and the like can be mentioned.
[0007]
The compound (A) of the present invention has an alkylene oxide added thereto. Examples of the alkylene oxide include ethylene oxide, propylene oxide, and butylene oxide, and ethylene oxide or a mixture of ethylene oxide and propylene oxide is preferable. . When propylene oxide or butylene oxide is used, the effect of improving adhesion is reduced.
The content of ethylene oxide or a mixture of ethylene oxide and propylene oxide in the compound (A) of the present invention is preferably at least 30% by weight. Further, it is preferably at least 40% by weight. If the content of ethylene oxide or a mixture of ethylene oxide and propylene oxide is less than 30% by weight, the effect of improving the adhesiveness is undesirably reduced.
[0008]
The compound (A) of the present invention is obtained by reacting a fatty acid with the active hydrogen of a compound obtained by adding an alkylene oxide, using a polyhydric alcohol, a polyamine, or a polycarboxylic acid alone or in combination thereof as a starting material. Can be esterified. However, it is necessary to leave three or more active hydrogens in one molecule. When the number of active hydrogen atoms in one molecule is less than 3, the effect of improving adhesion is reduced, which is not preferable.
Examples of the compound (A) of the present invention include glycerin ethylene oxide adduct, glycerin ethylene oxide propylene oxide mixed adduct, trimethylolpropane ethylene oxide adduct, trimethylolpropane ethylene oxide propylene oxide mixed adduct, pentaerythritol monoolein Acid ester ethylene oxide adduct, pentaerythritol ethylene oxide propylene oxide mixed adduct, sorbitan monooleate ethylene oxide adduct, sorbitan monolaurate ester ethylene oxide adduct, sorbitol dioleate ethylene oxide adduct, castor oil ethylene oxide Adduct, hydrogenated castor oil ethylene oxide adduct, ethylenediamine ethylene oxide Adduct, hexamethylenediamine ethylene oxide adduct, diethylene triamine ethylene oxide adduct, triethylene tetramine ethylene oxide adduct monooleate, pentaethylene hexamine ethylene oxide adduct dioleate, polyethylene imine ethylene oxide adduct trioleate , Propanetricarboxylic acid ethylene oxide adduct, butanetricarboxylic acid ethylene oxide adduct, trimellitic acid ethylene oxide adduct, and the like.
[0009]
The compound (A) of the present invention is contained in the oil agent in an amount of 5 to 90% by weight. If it is less than 5% by weight, the effect of improving adhesion is small, and if it exceeds 90% by weight, the lubricity deteriorates, which is not preferable.
[0010]
Examples of the sulfonate and / or sulfate anionic surfactant (B) used in the present invention include dioctyl sulfosuccinate sodium salt, alkylbenzene sulfonate sodium salt, alkane (C12,13) sulfonate sodium salt, and secondary alkyl. (C12,14) Sulfate sodium salt, lauryl sulfate sodium salt and the like can be mentioned.
The sulfonate and / or sulfate anionic surfactant (B) of the present invention is contained in the oil agent in an amount of 5 to 20% by weight, preferably 5 to 15% by weight. If it is less than 5% by weight, the effect of improving the adhesion is small, and if it exceeds 20% by weight, the lubricity deteriorates, and the yarn formability and processability are undesirably reduced.
[0011]
In the present invention, the total amount of the compound (A) and the surfactant (B) is preferably 0.01 to 1.0% by weight based on the fiber. If it is less than 0.01% by weight or more than 1.0% by weight, the effect of improving the adhesion is undesirably reduced.
[0012]
Further, it is an important requirement of the present invention that the oil agent satisfy the above conditions and that the dynamic wetting tension between the cloth to which the oil agent adheres and water is 80 mN or more.
The dynamic wetting tension of the oil agent of the present invention with respect to water was measured using a sample prepared under the following conditions and using a dynamic wetting tester WET-6000 manufactured by Resca Corporation under the following conditions. Value (unit is mN: millinewton).
(Method of preparing sample for measurement)
A polyester taffeta (84dTex / 36f, semi-dal) is cut into a size of 30 centimeters in length and 20 centimeters in width, and a mangle (using TSUJIDYEING MACHINE MFG. CO., LTD. VARAIOUS TEXTILEFINISHING MACHINES model VPM-1 using VPM-1). After the dip nip was performed so that the amount of the oil agent adhered was 0.8%, a drying treatment was performed at 105 ° C. × 2 minutes using a pin tenter type baking tester model DK-5E manufactured by Daiei Kagaku Seiki Seisaku-sho, Ltd. The obtained sample was cut into a strip having a size of 2.5 cm in length and 1.5 cm in width and used as a sample for measuring the adhesion tension.
The form of the Dip solution used for Dip Nip may be any of a treatment agent diluted with water and a treatment agent diluted with a solvent such as a low-viscosity mineral oil.
The water used for this measurement is distilled water having a surface tension of 65 mN / cm measured by KYOWA CBVP SURFACE TENSION METER (25 ° C., platinum plate) manufactured by Kyowa Kagaku Co., Ltd.
When the dynamic wetting tension is less than 80 mN, the wetting and penetration of the adhesive into the fiber is reduced, and the effect of improving the adhesion is undesirably reduced.
[0013]
As described above, the fiber oil agent used in the present invention contains a specific component, and the essential requirement is that the dynamic wetting tension be within a specific range. As long as the composition does not impair, components such as known ester lubricants, nonionic surfactants, anionic surfactants, and antioxidants may be added.
[0014]
In the present invention, as a method for attaching the oil agent, a generally known method can be employed as it is. For example, in any state of crude oil as it is, diluted with a solvent such as low-viscosity mineral oil, or water-emulsified, it can be attached to the fiber by an oiling method such as roller oiling, metering nozzle oiling, spraying, or dipping. When the crude oil adheres as it is, the crude oil may be heated so as to lower the viscosity of the crude oil and uniformly adhere to the fiber. There are no particular limitations on the location of the attachment, immediately before spinning, before stretching, before stretching and before winding, and in the processing step.
[0015]
[Example]
Hereinafter, the present invention will be described with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto. The adhesive strength in the examples was measured by the following method.
(Adhesion strength measurement method)
(A) Preparation of Polyester Fiber An unstretched yarn spun from a spinneret by a melt spinning method from a polyethylene terephthalate chip having an intrinsic viscosity of 0.94, and an oil agent is applied in an amount of 0.8 wt. % Was fed to the metering nozzle and stretched at 230 ° C. to obtain a yarn of 1100 dTex / 192f.
(B) Preparation of cord Two 1100 dTex / 192fil yarns obtained by the above method are twisted at a twist number of 40 turns / 10 cm and a twist rate of 40 turns / 10 cm to form a cord. (Epoxy compound / blocked isocyanate = 3/7 (solid content)), heat treatment after immersion, and heat treatment after immersion in a second adhesive treatment agent (normal RFL) to obtain an adhesive treatment code.
(C) Measurement of Adhesion Force The cord was embedded in rubber for a length of 1 cm and vulcanized at 150 ° C. for 30 minutes. The force required to pull out the cord from the rubber at a normal temperature at 300 mm / min is shown in N / cm.
[0016]
The components (% by weight) used in the oil agent of the present invention (Example) and the comparative oil agent (Comparative Example) are shown in Tables 1, 2 and 3.
[0017]
[Table 1]
However, POE in Table 1 indicates polyoxyethylene, EO indicates ethylene oxide, and the number in parentheses indicates the number of moles of ethylene oxide added.
[0018]
[Table 2]
[0019]
[Table 3]
[0020]
[Table 4]
A: Dynamic wetting tension against water (mN)
B: Adhesive strength (N / cm)
C: Yarn-forming property [0021]
As is clear from the comparison between Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 5 in Table 4, the polyester fiber obtained by the method of the present invention has significantly improved adhesion to rubber.
On the other hand, Comparative Examples 1, 2, and 4 in which the number of active hydrogens was less than 3, Comparative Example 5 in which the sulfonate and the sulfate-based anionic surfactant were not contained, and Comparative Example 3 in which the dynamic wetting tension was less than 80 mN Nor is the adhesion improved.
[0022]
[The invention's effect]
As described in detail above, according to the present invention, it is possible to improve the adhesion between polyester fiber and rubber, and to provide a rubber reinforcing polyester fiber suitable for tires, belts, hoses and the like. .
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