JP2004017417A - 二軸押出機のスクリュ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】重ね合わせた4枚のニーディングディスク1の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目及び4枚目のニーディングディスク1の挟角が、それぞれ45度、135度及び90度に実質的に設定されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二軸押出機のスクリュ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、ポリマーブレンド、フィラーコンパウンド、マスターバッチコンパウンド等に二軸押出機が使用されている。この種の二軸押出機は、2本のスクリュ21を備え、図12に示すように一般的にフィード部10、混練・混合部11及び排出部12を形成している。フィード部10は、フルフライトのスクリュ形状を有し、押出機に投入された原料を前方つまり混練・混合部11に向けて送る。混練・混合部11は、複数枚のニーディングディスク1を重ね合わせて配置させ、処理目的に応じて直交、順送り、逆送り形状で構成したものを適当な形状の組み合わせにして所要の混練・混合を行わせる。排出部12は、フルフライトのスクリュ形状を有し、原料を押出機のダイスから排出させ、又は次工程に送る。
【0003】
混練・混合部11が、複数枚のニーディングディスク1を直交状態で重ね合わせた直交ニーディングディスク部30を備え、対向するニーディングディスク1同士を噛み合わせるものでは、一対のスクリュ21,21の同方向回転により、原料に前後への送り作用を生じさせることなく、比較的強い混練・混合作用が得られる。このとき、前後に隣接するニーディングディスク1同士の挟角が、実質的に90度に設定されている。しかして、直交ニーディングディスク部30は、原料の温度上昇を抑制しながら比較的強い混練・混合作用を得る場合などに採用される。
【0004】
一方、複数枚のニーディングディスクを順送り形状で構成するものも知られている。これは、複数枚のニーディングディスクに順次に等角度の挟角を与えるものであり、両スクリュ軸の同方向回転により、前方つまり排出部に向かう原料の送り作用を生じる。この場合、混練・混合部11における原料の混練・混合が若干浅くなる。他方、複数枚のニーディングディスクを順送り形状とは逆位相で配置して逆送り形状で構成したものは、両スクリュ軸の同方向回転により、後方つまりフィード部に向かう原料の送り作用を生じる。この場合、原料が混練・混合部11にせき止められて、強力な混練・混合が得られる。
【0005】
ところで、2本のスクリュが同方向に同速度で回転すると、対向するニーディングディスクとシリンダとで囲まれた空間が一時的に存在するようになり、このとき、原料が圧縮され、囲まれていない空間部分より高い圧力が発生する。そして、この囲まれた空間部の高い圧力をニーディングディスクの長径部(山頂部)で受けることにより、スクリュにサイドフォースが発生する。ここで、サイドフォースは、スクリュの軸線に直角方向にニーディングディスクに作用する荷重である。
【0006】
特に、直交ニーディングディスク部30は、ニーディングディスク1を90度づつ位相をずらせた構成であり、例えば5枚のニーディングディスク1の組み合わせでは、図10,図11に示すように最初の1枚目のニーディングディスク1の長径部1aを上下に(0度)、2枚目は長径部1aを水平に(90度)、3枚目は0度に、4枚目は90度に、5枚目は0度に組み合わせた形状である。
【0007】
これによれば、前述したように原料に前後への送り作用を生じさせることなく、比較的強い混練・混合機能が得られるが、大きなサイドフォースFが生ずるという技術的課題がある。すなわち、図13に示す直交ニーディングディスク部30のA’−A’,B’−B’,C’−C’,D’−D’,E’−E’断面を示す図14のように、5対の対向するニーディングディスク1のそれぞれの間に、シリンダ20とで囲まれた空間(斜線で示す)が一時的かつ同時に存在して、この部分に高い圧力が発生する。これにより、ニーディングディスク1の長径部1aで高い圧力を同時に受けてサイドフォースFが発生し、しかも対向するニーディングディスク1の数の積になつてサイドフォースFが大きく生ずる。
【0008】
サイドフォースFが大きくなると、サイドフォースFが発生する混練・混合部11のスクリュ21とシリンダ20とが強く接触しながら回転することになり、スクリュ21の外径摩耗やシリンダ20の内径摩耗の発生原因となる。これらの摩耗が大きくなると、二軸押出機の混練・混合性能の低下を生ずるのみならず、大きな曲げ荷重がスクリュ21の軸21aに作用して、スクリュ軸21aに折損を生ずることにもなる。
【0009】
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、原料に前後への送り作用を生じさせることなく、直交ニーディングディスクと実質的に同じ混練・混合度合いを得ながら、大きなサイドフォースが生ずることを抑制させたニーディングディスク部を備える二軸押出機のスクリュ構造とすることにより、スクリュの外径摩耗やシリンダの内径摩耗を抑制させて、混練・混合性能の早期低下を防止すると共に、スクリュ軸の折損を良好に防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、一対のスクリュ21のそれぞれに、長径部1aと短径部1bとを有するニーディングディスク1の4枚以上を重ね合わせて装備させ、両スクリュ21の同方向回転により、対向するニーディングディスク1同士を噛み合わせる二軸押出機のスクリュ構造において、
重ね合わせた4枚のニーディングディスク1の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目及び4枚目のニーディングディスク1の挟角が、それぞれ45度、135度及び90度に実質的に設定されていることを特徴とする二軸押出機のスクリュ構造である。
請求項2の発明は、5枚目のニーディングディスク1が、1枚目に対する挟角を0度として配置されていることを特徴とする請求項1の二軸押出機のスクリュ構造である。
請求項3の発明は、一対のスクリュ21のそれぞれに、長径部1aと短径部1bとを有するニーディングディスク1の5枚以上を重ね合わせて装備させ、両スクリュ21の同方向回転により、対向するニーディングディスク1同士を噛み合わせる二軸押出機のスクリュ構造において、
重ね合わせた5枚のニーディングディスク1の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目、4枚目及び5枚目のニーディングディスク1の挟角が、回転方向aと反対方向に、それぞれ90度、45度、135度及び0度に実質的に設定されていることを特徴とする二軸押出機のスクリュ構造である。
請求項4の発明は、一対のスクリュ21のそれぞれに、長径部1aと短径部1bとを有するニーディングディスク1の5枚以上を重ね合わせて装備させ、両スクリュ21の同方向回転により、対向するニーディングディスク1同士を噛み合わせる二軸押出機のスクリュ構造において、
重ね合わせた5枚のニーディングディスク1の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目、4枚目及び5枚目のニーディングディスク1の挟角が、回転方向aと反対方向に、それぞれ90度、135度、45度及び0度に実質的に設定されていることを特徴とする二軸押出機のスクリュ構造である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施の形態について図1〜図7を参照して、従来と同一機能部分には同一符号を付して説明する。
先ず、ニーディングディスク1が装備される二軸押出機の概略について説明する。二軸押出機は、図6に示すように、シリンダ20内に回転自在に配置した2本のスクリュ21をモータ等の回転駆動装置22及び減速機23を介して回転させ、シリンダ20の上流側の供給部24から供給させた原料であるプラスチック原料をスクリュ21によつて溶融・混練させ、下流部のダイス26からコンパウンドとして押し出す。27は、脱揮口である。
【0012】
一対のスクリュ21は、図3に示すようにフルフライトのフィード部10と排出部12との間に、混練・混合部11を備えている。混練・混合部11は、楕円形状のニーディングディスク1を複数枚重ね合わせて構成され、4枚以上のニーディングディスク1を重ね合わせたニーディングディスク部13を有している。ニーディングディスク部13は、各スクリュ21においてニーディングディスク1のピースを中心軸線X−X回りの角度を適当に変えて、周方向に位相をずらせて組み合わせてあり、長径部1a(山頂部)は不連続をなしている。このニーディングディスク部13は、一対のスクリュ21で90度の位相差を与えて噛み合い可能としてニーディングディスク1を対向させて、シリンダ20内に位置している。なお、2本のスクリュ21の中心軸線X−Xはシリンダ20内で平行である。
【0013】
実際には、図1に示すようにニーディングディスク1の中心部にはスプラインを有する貫通孔1cが形成され、ニーディングディスク1は、スクリュ軸21aの凹部にスプラインを係合させて相対回転不可能に取付けられ、スクリュ21と共に一方向(回転方向a)に同方向回転する。このスクリュ軸21aは、スプライン状に形成させ、或いは貫通孔1cに多角形断面等の円形以外の異形断面形状を与えて形成される。
【0014】
ニーディングディスク1は、図1に示す側面視によりほぼ楕円形状をなし、長径部1a及び長径部1aと直交方向の短径部1bを有し、平面図である図2にも表れるように、長径部1aの先端部がそれぞれ山頂部を形成している。この長径部1aが、スクリュ21の中心軸線X−Xから最も突出している。
【0015】
そして、混練・混合部11の一部(図上で排出部12側)となるニーディングディスク部13は、実際には5枚のニーディングディスク1を配置して構成され、フィード部10側となる一端に位置する1枚目を0度として、回転方向aと反対方向に順次に45度、135度、90度及び0度に実質的に設定されている。すなわち、図7からも分かるように1枚目のニーディングディスク1の長径部1aの方向を基準つまり0度として、回転方向aと反対方向に、1枚目と2枚目との間の挟角が45度、2枚目と3枚目との間の挟角が90度、3枚目と4枚目との間の挟角が45度、4枚目と5枚目との間の挟角が90度になつている。
【0016】
従つて、1枚目のニーディングディスク1の長径部1aの方向を基準つまり0度として、ニーディングディスク1の2枚目の挟角は回転方向aに135度であり、3枚目の挟角は回転方向aに45度であり、4枚目の挟角は回転方向aに90度であり、5枚目の挟角は0度である。なお、一対のスクリュ21に設けられて対向するニーディングディスク1,1同士は、位相が90度ずれて噛み合いが可能である。
【0017】
かくして、中心軸線方向に隣接するニーディングディスク1の挟角が45度をなすのは、図7からも分かるように1枚目▲1▼と2枚目▲2▼との間及び3枚目▲3▼と4枚目▲4▼との間のみで、かつ、逆向きであり、他の挟角は90度であるから、原料に前後への送り作用を事実上生じさせない。
【0018】
なお、混練・混合部11のニーディングディスク部13となる5枚のニーディングディスク1以外のニーディングディスク1は、任意に、順送り、逆送り形状として組み合わせることができ、これらのニーディングディスク1を設けることなく、5枚のニーディングディスク1のみでニーディングディスク部13の全部を構成することも可能である。
【0019】
次に作用について説明する。
供給部24からシリンダ20に投入させた原料は、回転駆動装置22によつて回転されるスクリュ21のフィード部10によつて移送され、混練・混合部11において複数枚のニーディングディスク1によつて混練される。混練・混合部11を通過した原料は、スクリュ21の排出部12によつて下流に送られ、ダイス26から外部へと流出する。
【0020】
そのとき、混練・混合部11の一部を構成するニーディングディスク部13では、5枚のニーディングディスク1が原料に前後への送り作用を事実上生じさせないため、混練・混合強さについては直交ニーディングディスクとほとんど同じに得られながら、サイドフォースFの発生が抑制される。5枚のニーディングディスク1の内、同時にサイドフォースFが発生するのは、90度づつずれているものである。
【0021】
すなわち、5対の対向するニーディングディスク1の内、図5に斜線で示す箇所に、シリンダ20とで囲まれた空間が一時的かつ同時に存在して、この部分に高い圧力が発生し、ニーディングディスク1の長径部1aで高い圧力を同時に受けて、サイドフォースFが生ずる。従つて、サイドフォースFは、1枚目、4枚目及び5枚目のニーディングディスク1に同時に生じ、また、直交する2枚目及び3枚目のニーディングディスク1にも、同時にサイドフォースFが生ずる。
【0022】
このため、サイドフォースFは、最大で、3対の対向するニーディングディスク1の間に同時に生じる。従つて、サイドフォースFが5対のニーディングディスクの間に同時に生じる直交ニーディングディスクと比較して、サイドフォースの最大値が40%低減する。これにより、スクリュ21の外径摩耗やシリンダ20の内径摩耗を抑制させて、ニーディングディスク部13における混練・混合性能の低下を防止すると共に、スクリュ21の軸21aの折損を防止することが可能になる。
【0023】
表1に、二軸押出機において、直交ニーディングディスク部(30)とニーディングディスク部13とを交換し、ニーディングディスク部13及び直交ニーディングディスク部(30)の入口(供給部24付近)及び出口(ダイス26付近)の原料である溶融樹脂の温度差及び圧力差を測定した結果の1例を示す。同表から分かるように、ニーディングディスク部13と直交ニーディングディスク部(30)とで、温度差及び圧力差は同程度であり、ニーディングディスク部13の5枚のニーディングディスク1による混練・混合強さが、同じ枚数の直交ニーディングディスクによるものと同程度であることが分かる。
【0024】
【表1】
【0025】
なお、上記第1実施の形態にあつては5枚目のニーディングディスク1を装備させたが、5枚目のニーディングディスク1を省略し、4枚のニーディングディスク1によつてニーディングディスク部13を構成しても、挟角が90度をなす部分が1箇所減少するのみであり、原料に前後への送り作用を事実上生じさせない点では変化がない。このため、4枚のニーディングディスク1を備える直交ニーディングディスク部(30)と比較して、ニーディングディスク部13における混練・混合性能の低下を防止しながら、サイドフォースFの低減化が可能である。従つて、5枚目のニーディングディスク1を省略し、上記第1実施の形態とほぼ同様の作用を得ることが可能である。
【0026】
また、上記第1実施の形態のニーディングディスク部13は、混練・混合部11の排出部12側に配置したが、フィード部10側にニーディングディスク部13を配置して同様の作用を得ることもできる。更に、ニーディングディスク部13のニーディングディスク1は、前後を逆にして配置することも可能であり、排出部12側の端部のものを1枚目として配置しても、同様の作用を得ることができる。
【0027】
ところで、上記第1実施の形態のニーディングディスク部13は、重ね合わせた5枚のニーディングディスク1の挟角を、一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に45度、135度、90度及び0度に実質的に設定させたが、これに代えて挟角を次の角度にすることも可能である。すなわち、図8に示す構造例のように、重ね合わせた5枚のニーディングディスク1の挟角を、一端に位置する1枚目を0度として、回転方向aと反対方向に順次に135度、45度、90度及び0度に実質的に設定させる。
【0028】
これによつても、図5に示す5対の対向するニーディングディスク1と比較して、2枚目と3枚目とを位置交換した点のみが相違するので、斜線で示す箇所に生ずるサイドフォースFが同様の数で発生する。これにより、上記第1実施の形態と同様の作用を得ることができる。この場合でも、4枚目と5枚目との間の挟角は90度であるから、5枚目のニーディングディスク1を省略し、上記第1実施の形態とほぼ同様の作用を得ることができる。但し、複数枚のニーディングディスク1の挟角を0度、135度、45度、90度及び0度に設定するものは、挟角を回転方向aに測定すれば、上記第1実施の形態と同じ数値配列である0度、45度、135度、90度及び0度になる。
【0029】
従つて、挟角の測定方向を問わず、重ね合わせた4枚のニーディングディスク1の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目及び4枚目のニーディングディスク1の挟角を、それぞれ45度、135度及び90度に実質的に設定させることにより、上記第1実施の形態と同様の作用を得ることができる。
【0030】
次に、本発明の第2実施の形態について図9を参照して説明する。第2実施の形態にあつては、重ね合わせた5枚のニーディングディスク1の挟角を、一端に位置する1枚目を0度として、回転方向aと反対方向に順次に90度、45度、135度及び0度、又は90度、135度、45度及び0度に実質的に設定させてある。1枚目は、フィード部10側又は排出部12側のいずれにも配置することができる。
【0031】
これによれば、図5に示す5対の対向するニーディングディスク1において、1枚目(▲1▼)、4枚目(▲4▼)、2枚目(▲2▼)、3枚目(▲3▼)、5枚目(▲5▼)の順に配置したもの(以下、これを第1構造例という。)、又は1枚目(▲1▼)、4枚目(▲4▼)、3枚目(▲3▼)、2枚目(▲2▼)、5枚目(▲5▼)の順に配置したもの(以下、これを第2構造例という。)に相当する。
【0032】
第1構造例によれば、中心軸線方向に隣接するニーディングディスク1の挟角が、図7からも分かるように順次に90度、+45度、90度、−45度になる。第2構造例によれば、中心軸線方向に隣接するニーディングディスク1の挟角が順次に90度、−45度、90度、+45度になる。かくして、第1,2構造例において、隣接するニーディングディスク1の挟角が45度をなすのは、2枚目と3枚目との間及び4枚目と5枚目との間のみで、かつ、逆向きであり、他の挟角は90度であるから、原料に前後への送り作用を事実上生じさせない。
【0033】
一方、サイドフォースFは、図5に示す上記1実施の形態と同様の数で発生する。これにより、上記1実施の形態と同様の作用を得ることができる。但し、4枚目と5枚目との間の挟角は45度であるから、5枚目のニーディングディスク1を省略した場合には、原料に前後への送り作用を生じてしまう。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る二軸押出機のスクリュ構造によれば、次の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、重ね合わせた4枚のニーディングディスクによる送り作用を生じさせることなく、混練・混合強さを直交ニーディングディスクと同程度に得ながら、大きなサイドフォースが生ずることを抑制させることにより、スクリュの外径摩耗やシリンダの内径摩耗を抑制させると共に、スクリュ軸の折損を防止することができる。
【0035】
請求項3,4の発明によれば、重ね合わせた5枚のニーディングディスクによる送り作用を生じさせることなく、混練・混合強さを直交ニーディングディスクと同程度に得ながら、大きなサイドフォースが生ずることを抑制させることにより、スクリュの外径摩耗やシリンダの内径摩耗を抑制させると共に、スクリュ軸の折損を防止することができる。
【0036】
そして、スクリュの外径摩耗量やシリンダの内径摩耗量の減少により、スクリュ又はシリンダ材料に高価な耐摩耗材料を使用することなく、良好な混練・混合性能を長期間維持することができると共に、摩耗した金属粉の原料への混入量が著しく減少し、後工程の異物ろ過スクリーンの交換頻度が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るニーディングディスク部を示す側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じくスクリュを示す平面図。
【図4】同じくニーディングディスク部を示す図。
【図5】同じく図4に示す各部の断面図。
【図6】同じく二軸押出機を一部切開して示す正面図。
【図7】同じくニーディングディスク部を模式的に示す図。
【図8】同じく他の構造例に係るニーディングディスク部を示す側面図。
【図9】本発明の第2実施の形態に係るニーディングディスク部を示す側面図。
【図10】従来のニーディングディスク部を示す側面図。
【図11】同じく正面図。
【図12】同じくスクリュを示す平面図。
【図13】同じくニーディングディスク部を示す図。
【図14】同じく図11に示す各部の断面図。
【符号の説明】
1:ニーディングディスク、1a:長径部、1b:短径部、10:フィード部、11:混練・混合部、12:排出部、13:ニーディングディスク部、20:シリンダ、21:スクリュ、a:回転方向、X−X:中心軸線、F:サイドフォース。
Claims (4)
- 一対のスクリュ(21)のそれぞれに、長径部(1a)と短径部(1b)とを有するニーディングディスク(1)の4枚以上を重ね合わせて装備させ、両スクリュ(21)の同方向回転により、対向するニーディングディスク(1)同士を噛み合わせる二軸押出機のスクリュ構造において、
重ね合わせた4枚のニーディングディスク(1)の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目及び4枚目のニーディングディスク(1)の挟角が、それぞれ45度、135度及び90度に実質的に設定されていることを特徴とする二軸押出機のスクリュ構造。 - 5枚目のニーディングディスク(1)が、1枚目に対する挟角を0度として配置されていることを特徴とする請求項1の二軸押出機のスクリュ構造。
- 一対のスクリュ(21)のそれぞれに、長径部(1a)と短径部(1b)とを有するニーディングディスク(1)の5枚以上を重ね合わせて装備させ、両スクリュ(21)の同方向回転により、対向するニーディングディスク(1)同士を噛み合わせる二軸押出機のスクリュ構造において、
重ね合わせた5枚のニーディングディスク(1)の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目、4枚目及び5枚目のニーディングディスク(1)の挟角が、回転方向(a)と反対方向に、それぞれ90度、45度、135度及び0度に実質的に設定されていることを特徴とする二軸押出機のスクリュ構造。 - 一対のスクリュ(21)のそれぞれに、長径部(1a)と短径部(1b)とを有するニーディングディスク(1)の5枚以上を重ね合わせて装備させ、両スクリュ(21)の同方向回転により、対向するニーディングディスク(1)同士を噛み合わせる二軸押出機のスクリュ構造において、
重ね合わせた5枚のニーディングディスク(1)の一端に位置する1枚目を0度として、中心軸線方向に順次に位置する2枚目、3枚目、4枚目及び5枚目のニーディングディスク(1)の挟角が、回転方向(a)と反対方向に、それぞれ90度、135度、45度及び0度に実質的に設定されていることを特徴とする二軸押出機のスクリュ構造。
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