JP2004017300A

JP2004017300A - Surface coated rattan material and rattan product using the same

Info

Publication number: JP2004017300A
Application number: JP2002171282A
Authority: JP
Inventors: Masaji Ueda; 上田　正次
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-06-12
Filing date: 2002-06-12
Publication date: 2004-01-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a surface coated rattan material, which is completed in order to inexpensively supply a rattan product equal to or superior to a rattan product using skin rattan high in cost, low in supply quantity and difficult to handle in spite of high popularity, enhanced in the yield of rattan to be reduced in costs, realized in the enhancement of quality to reduce the costs of the rattan product expensive heartofore or to impart value added, does not cause warpage, corrosion or spoilage and enhanced in handleability or durability, and a rattan product using the same. <P>SOLUTION: Rattan is longitudinally divided to be processed into a strip like material with a predetermined width being a rattan strip and an enamel substance constituting the surface of this rattan strip is removed. At least the surface from which the enamel substance is removed of the rattan strip and the side surface exposed by the longitudinal division of the rattan strip are coated with a polymer material. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、籐材料の歩留りを向上させて原価の低減を図ったり、品質の向上を実現させて、従来比較的高価であった籐製品のコストの低下や付加価値の付与を実現する表面被覆籐材料及びこれを用いた籐床材、籐敷物又はマット・ラグである籐製品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
籐は、インドネシアやフィリピン諸島などの熱帯、亜熱帯を中心にした地域に自生するヤシ化の植物であるが、その性質は軽く強靭で弾力に富んでおり、又、水につけると、柔らかくなって編みやすくなるため、古来より、家具や生活用品、更に敷物等の種々の製品を形成する素材として広く応用されている。
【０００３】
ところで、一口に籐といっても、その加工の形態によって種々の種類の素材に細分化されるものであるが、代表的なものとしては、例えば、「丸芯」と呼ばれる籐素材は、籐（丸籐）の皮を剥いで中心にある「民」と呼ばれる柔らかい部分を取り出したものであり、現在籐素材の中で最も多く用いられ、主として籠やインテリア製品等の小物入れを中心とした生活用品に応用されている。
【０００４】
又、「皮籐」と呼ばれる籐素材は、上質の籐（丸籐）の皮をはいでその皮を素材として利用したものであり、籐の皮を構成する「ほうろう質（象牙質）」と呼ばれる成分によって、硬く、滑らかで、しかもその表面が竹のような光沢を有することから、主として椅子の背や座などの装飾に応用されたり、床材等の敷物やマット・ラグなどに応用されたりする素材であるが、最近では前記丸芯よりも、独特の風合いを有するこの皮籐を用いた籐製品の人気が高くなっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この皮籐を用いた籐製品は、丸芯を用いた籐製品と比較して非常に高価であり、又、市場への供給量も少ないため、一般の需用者にとって、おいそれと購入し難いものとなっている。
【０００６】
この皮籐を用いた製品がこのように高価となる最も大きな原因としては、素材としての皮籐の製造工程における歩留まりの悪さが挙げられる。
【０００７】
即ち、皮籐は、主にセガ籐と呼ばれるスマトラ産の丸籐の皮をはいで製造するものであるが、その製造工程の前に、まず、セガ籐の中で太さが約６ｍｍ〜１５ｍｍ程度のものを選別し、更に表皮に汚れや傷のないもの選別する必要がある。
【０００８】
そして、この選別規格に合格するセガ籐は１００ｋｇ中２ｋｇ前後しかなく、しかもその合格したセガ籐を皮籐に加工する際に生ずるロスにより、実際に皮籐として市場に流通するものはその半分程度となるため、計算上９９％のセガ籐が利用されていないことになる。
【０００９】
このため、皮籐を素材とした籐製品は、高価なものとなるばかりか、市場への供給量も少なくなるのであり、一般の需用者が当該製品を入手することは困難となるのである。
【００１０】
加えて、前述のごとく、皮籐は、主に椅子の背や座などの装飾に応用されたり、床材等の敷物に応用されたりする素材であるところ、その素材が反ったり、表面に汚れが生ずると商品価値が著しく低下するものであるが、皮籐は天然素材であるため、縦割りによって露出する側面から湿気を容易に吸収し、伸縮による反りや腐食が生じやすく、このため皮籐を用いた籐製品には、日々の手入れが要求されるのであり、取り扱いが困難なことからも、一般の需用者が当該製品を購入し難い原因となっている。
【００１１】
本発明者は、前記技術的課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップであって、この籐ストリップは、その表面に存するほうろう質が取り除かれており、しかも、少なくともほうろう質を取り除いた当該表面及び縦割りによって露出する側面が、高分子材料により被覆されていることを特徴とする表面被覆籐材料を開発するに至ったのである。
【００１２】
即ち、本発明者は、皮籐の代替品として、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップについて、その表面に存するほうろう質を取り除き、ほうろう質のかわりに高分子材料で籐ストリップを被覆することにより、表面に傷や汚れが有って、規格に合格せず、不良品として廃棄されていた籐を有効に利用することができるとの知見を得たのである。
【００１３】
又、本発明者は、籐ストリップの表面に存するほうろう質を取り除き、ほうろう質のかわりに高分子材料で籐ストリップを被覆することにより、比較的柔らかい中心素材（民）を保護することができる上、あたかもほうろう質が存在するかのように、滑らかな触感と表面光沢を発現させることができるとの知見を得たのである。
【００１４】
しかも、本発明者は、籐ストリップの少なくともほうろう質を取り除いた表面及び縦割りによって露出する側面を高分子材料により被覆することにより、湿気が吸収され難くなる結果、反りや腐食が生じ難くなるため、耐久性や取り扱い性が向上するとの知見も得たのである。
【００１５】
加えて、本発明者は、籐のほうろう質を取り除き、その部位を高分子材料で被覆することにより形成された籐材料は、通常の皮籐よりも表面が美麗であり、しかも材料間のバラツキが無く、品質が安定して、均一の品質の籐製品を多量に得ることができるという知見も得たのである。
【００１６】
特に、本発明者は、籐ストリップの表面に存するほうろう質を取り除き、ほうろう質のかわりに高分子材料で籐ストリップを被覆することにより、簡単に且つ美麗に仕上げることができるうえ、使用感に優れ、快適に利用できるとの知見を得たのである。
【００１７】
そして、上述の如く、本発明の表面被覆籐材料は、材料間のバラツキが無く、品質が安定するという特性を有するため、従来の天然製品を用いた籐製品の製造工程では、材料間のバラツキにより採用することが非常に困難であった製造工程の「オートメーション化」をなし得ることができるのであり、これにより、人件費が一層削減され、安価でしかも大量に籐製品を製造することができるのである。
【００１８】
即ち、本発明は、人気が高いにもかかわらず、高価で供給量が少なく、しかも取り扱いが困難な皮籐を用いた籐床材、籐敷物又はマット・ラグである籐製品と同等以上の籐製品を安価に供給すべく完成されたものであり、籐材料の歩留りを向上させて原価の低減を図ったり、品質の向上を実現させて、従来比較的高価であったこれらの籐製品のコストの低下や付加価値の付与を実現する上、反りや腐敗の発生が無く、取扱性や耐久性を向上させた表面被覆籐材料及びこれを用いた籐製品を提供することを目的とする。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明における表面被覆籐材料は、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップであって、この籐ストリップは、その表面を構成するほうろう質が取り除かれており、しかも、少なくともほうろう質を取り除いた当該表面及び縦割りによって露出する側面が、高分子材料により被覆されていることを特徴とするものである。
【００２０】
即ち、本発明は、歩留まりが悪いため、高価で、しかも市場への供給量が少ない皮籐の代替素材として、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップであり、その表面に存するほうろう質を取り除き、ほうろう質のかわりに高分子材料で籐ストリップを被覆することにより、表面に傷や汚れが有って、従来規格に合格せず、不良品として廃棄されていた籐を有効に利用して歩留まりを向上し、籐の有効な活用を実現したものである。
【００２１】
つまり、本発明は、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップを用い、この籐ストリップの表面を構成するほうろう質を取り除き、ほうろう質に存する汚れや傷を除去することによって、これまで汚れや傷があることを理由として規格外とされ、廃棄処分とされていた籐を有効な籐素材として活用することを鑑みて完成されたものである。
【００２２】
しかしながら、籐の表面に存する硬いほうろう質を取り除くと、籐素材の強度が著しく低下するため、籠やインテリア製品等の小物に利用する場合はともかく、椅子の背や座或いは床材や敷物更にマット・ラグなどのある程度の強度が必要なものに利用することができなくなるといった問題が生ずる。
【００２３】
又、籐の表面に存する硬いほうろう質を取り除くと、表面の光沢や滑らかさが失われ、しかも湿気を一層吸収しやすくなるため、商品価値が低下するといった問題も生ずる。
【００２４】
そのため、本発明においては、籐ストリップの表面を構成するほうろう質を取り除いた上で、少なくともほうろう質を取り除いた前記表面及び縦割りによって露出する側面を高分子材料で被覆することにより、籐表面の光沢や滑らかさを復元し、しかも、籐ストリップに高分子材料の被覆による強度の向上及び湿気を吸収し難くなる特性の付与を実現したものである。
【００２５】
以下、本発明の表面被覆籐材料及びこれを用いた籐製品について順に詳細に説明する。
【００２６】
本発明の表面被覆籐材料は、例えば籐を縦割りする工程、縦割りした籐を所定幅の帯状体に加工して籐ストリップを形成する工程、籐の表面を覆うほうろう質を取り除く工程及び籐ストリップの少なくとも表面及び側面を高分子材料で被覆する工程を経由して製造される。
この場合、これらの工程はその順を任意に変更しても良いのである。
【００２７】
ここで、籐を縦割りする工程における「縦割り」とは、籐を長さ方向に分割する作業のことをいい、一般的には、求められる籐ストリップの幅に応じて、籐の断面を４〜１０分割程度に分割することをいう。
【００２８】
次に、この縦割りした籐は、その断面が略扇形となっているため、その表面に相対する部位を平らに加工し、所定幅の帯状体に加工して籐ストリップを形成する。
【００２９】
そして、本発明においては、籐の表面を覆うほうろう質を取り除く工程において、ほうろう質を取り除くと共に籐の表面に存する傷や汚れを除去するのであるが、このほうろう質を取り除く方法としては、特に限定されるものではなく、一般的には籐表面を研磨することによって行われる。
【００３０】
なお、このほうろう質を取り除く工程は、必ずしも籐ストリップを形成した後に行う必要はなく、籐を縦割りする前の状態で行っても良く、縦割りした後に行っても良いのである。
【００３１】
ところで、籐の種類によって、例えば、ロンチ籐と呼ばれる種の如く、その表面にほうろう質を有さないものもあり、本発明において、このような表面にほうろう質を有さない籐を用いる場合にあっては、このほうろう質を取り除く工程が不要となることはいうまでもない。
【００３２】
そして、本発明においては、このほうろう質を取り除いた籐ストリップの少なくとも表面及び縦割りによって露出する側面を高分子材料で被覆することにより、籐ストリップの表面に光沢や滑らかさを復元し、しかも強度や耐湿性を付与するのである。
【００３３】
ところで、本発明において、籐ストリップの少なくとも表面及び側面を高分子材料で被覆するにあたり、その好ましい例としては、下塗り工程において塗料として酸化チタンのような後述する機能性付与剤を含有する塗料を用いて酸化チタンコートを行い、これによって、目止め処理と籐素材に機能性を付与した後、着色工程において均一で自然な色を目指して籐素材の良さを発現させるのが望ましい。
【００３４】
この場合、前記の下塗り工程や着色工程は１回の塗工で不十分なときは、２回の重ね塗りや３回の重ね塗り等、複数回の重ね塗りによって、目止め処理を確実に行ったり、籐素材に機能性を付与したり、均一で自然な色に着色すれば良いのである。
【００３５】
なお、本発明で用いられる籐ストリップを被覆するための高分子材料としては、籐ストリップに光沢や滑らかさを復元し、しかも機械的強度や耐湿性を付与するものであれば、特に限定されるものではなく、目的に応じた特性を付与し得る高分子材料を適宜選択して用いることができるが、一般的には、例えば、天然樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、フロロカーボン等のフッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート、アルキド樹脂、アミノ樹脂又はエポキシ樹脂等から選択された少なくとも１種以上の樹脂、或いは天然ゴムや合成ゴム、特に硬質ゴムが挙げられるが、籐ストリップに優れた光沢や滑らかさを付与、復元し、しかも機械的強度や耐湿性を付与、向上させるなどの観点から、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂又はフロロカーボン等のフッ素樹脂から選ばれた少なくとも１種が最も好適に用いられる。
【００３６】
ここで、籐ストリップの表面を高分子材料により被覆するのは、表面の光沢や滑らかさを復元し、更に表面に強度と耐湿性を付与するためであるが、本発明においては、縦割りにより露出した側面も高分子材料により被覆することにより、籐ストリップに一層強度や耐湿性を付与することができる結果、表面に傷が発生したり、汚れが沈着することを防止して耐久性が向上したり、又、湿気を吸収することによる反りや腐食も防止することができるのである。
【００３７】
なお、籐ストリップの裏面については、例えば籐床材、籐敷物又はマット・ラグなどを形成する際においては、これらの籐床材等の裏面にゴムシートや織布或いは不織布等を接着して敷物を形成する場合もあるため、必ずしも高分子材料で被覆する必要はないが、本発明の表面被覆籐材料においては、裏面を高分子材料で被覆することを妨げるものではなく、一層耐湿性等を向上させるために、裏面も高分子材料で被覆することが好ましい。
【００３８】
ところで、本発明において、籐ストリップを高分子材料で被覆する方法としては、特に制限されるものではなく、一般的には、はけ塗り、吹き付け、噴霧又は浸漬等の方法を挙げることができる。
【００３９】
本発明の表面被覆籐材料は、前記工程により形成されるものであるが、所望により、籐ストリップ及び／又は高分子材料に、機能性付与剤を担持して、この機能性付与剤の発現する特性に応じた機能を当該表面被覆材料に付与し、商品価値を一層高めることが望ましい。
【００４０】
更に詳しくは、この機能性付与剤としては、脱臭作用、消臭作用、吸水・湿度調節作用、電磁波吸収作用、滅菌作用、防黴作用、小動物忌避作用、殺虫作用、脱酸素作用、芳香作用、マイナスイオン発生作用、遠赤外線放射作用又は光触媒作用等の種々の機能を発現する１種或いは２種以上の物質を混合したものが挙げられるのであり、本発明において、その活性を喪失するものでなければ公知の物質を適宜用いることができる。
【００４１】
又、本発明において、これらの機能性付与剤は、液体状、粉末状、粒子状、マイクロカプセル等の任意の形態を用いることができるのであり、更に、必要に応じて界面活性剤等の添加剤を加えてもよい。
【００４２】
この具体的な機能性付与剤の例としては、まず、室内の水分、ホルムアルデヒドやアルキルベンゼン等のシックハウスの原因となる有害物質や生活臭の原因となる物質を吸着し、脱臭作用や消臭作用或いは吸水・湿度調整作用を有する機能性付与剤としては、これらの物質を吸着、保持する物質であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば酸化カルシウムや酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属や遷移金属の酸化物、水酸化物或いは塩化物、更にシリカゲル、ゼオライト、パーライト、パーミキュライト、アルミナ、活性炭、活性白土等を挙げることができるのであり、本発明においては、これらの物質から選ばれた少なくとも１種以上を用いることができる。
【００４３】
又、本発明においては、必要に応じて、フェノール、過マンガン酸カリウム、植物抽出液等の化学的吸着作用や生活臭を分解して消臭効果を発現する物質を適宜添加しても良いのである。
【００４４】
本発明において、電磁波吸収作用を有する機能性付与剤としては、黒炭等の電磁波を好適に吸収するものや、金属繊維や炭素繊維等の電磁波を熱エネルギーに変換するものなどを挙げることができる。
【００４５】
殺菌作用や防黴作用、或いは小動物を忌避したり、殺虫する作用を有する機能性付与剤としては、殺菌剤、防黴剤、小動物忌避剤、殺虫剤等を用いることができるのであり、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば橙皮油、レモン油、ベルガモット油、ういきょう油、松葉油、ハッカ油、テレビン油、樟脳油等の如き柑橘類の精油、リモネン等の如きテルペン類、カラシ、わさび等及びこれらに含まれる辛味成分（カプサイシンや安息香酸デナトニウム等）、その他、木酢油、天然ゴム、ケロシン、カプリンアルデヒド、カプリルアルデヒド、シラトール、酢酸、タンニン又は植物抽出油等を挙げることができるのであり、本発明においては、これらの物質から選ばれた少なくとも１種以上を用いることができる。
【００４６】
本発明において、脱酸素作用を有する機能性付与剤としては、鉄粉に代表される金属粉等を挙げることができる。
【００４７】
本発明において、芳香作用を有する機能性付与剤としては、既知の芳香剤を適宜選択して用いることができる。
【００４８】
本発明において、マイナスイオン発生作用を有する機能性付与剤としては、空気放電による電離作用によってマイナスイオンを発生させたり、天然放射線による放射線の空中飛程での空気のイオン化によってマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生作用を挙げることができるのであり、このような作用によりマイナスイオンを好適に発生するマイナスイオン発生作用の好ましい例としてはトルマリンやレアアース鉱石等を挙げることができる。
【００４９】
本発明において、遠赤外線放射作用を有する機能性付与剤としては、遠赤外線領域近辺の波長範囲を有する電磁波を好適に放射する機能を有するものであれば特に限定されるものではないが、中でも遠赤外線を放射する非金属の無機質固体（遠赤外線放射セラミック）が好ましく、具体的には、金属の酸化物、炭化物、窒化物及び炭酸塩から選ばれた少なくとも１種以上を適宜選択して用いることができる。
【００５０】
なお、遠赤外線放射セラミックにおける前記金属としては、特に制限されるものではないが、例えばＡｌ、Ｂｅ、Ｖ、Ｆｅ、Ｙ、Ｃｏ、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｓｉ、Ｓｎ、Ｔｉ、Ｃｒ、Ｃｅ、Ｚｒ、Ｃａ、Ｔａ又はＮｂ等から選ばれた少なくとも１種の金属を挙げることができる。
【００５１】
そして、光触媒作用を有するものとしては、光吸収によって触媒反応を起こし、籐材料や高分子材料に吸着された微粒子成分を分解し得るものであれば特に限定されるものでないのである。
【００５２】
又、本発明において、光触媒反応は反応系に光エネルギーが加わるので、反応系自身としては自由エネルギーが減少する場合と増加する場合の双方があり、一般に後者を光触媒反応とは区別して取り扱う場合もあるが、本発明における光触媒反応は双方の場合を特に区別する必要はない。
【００５３】
具体的な光触媒の例としては、例えば、ＴｉＯ_２、ＺｎＯ、ＳｒＴｉＯ_３、ＣｄＳ、ＣｄＯ、ＣａＰ、ＩｎＰ、Ｉｎ_２Ｏ_３、ＣａＡｓ、ＢａＴｉＯ_３、Ｋ_２ＮｂＯ_３、Ｆｅ_２Ｏ_３、Ｔａ_２Ｏ_５、ＷＯ_３、ＳａＯ_２、Ｂｉ_２Ｏ_３、ＮｉＯ、Ｃｕ_２Ｏ、ＳｉＣ、ＳｉＯ_２、ＭｏＳ_２、ＭｏＳ_３、ＩｎＰｂ、ＲｕＯ_２及びＣｅＯ_２等を挙げることができるのであり、本発明においてはこれらの光触媒から選ばれた少なくとも１種以上を用いることができる。
【００５４】
次に、本発明の籐製品を説明するが、本発明の籐製品は、前記本発明の表面被覆籐材料を用いて形成されたことを特徴とするものであって、この籐製品が籐床材、籐敷物又はマット・ラグから選ばれた少なくとも１種である。
【００５５】
即ち、本発明の籐床材、籐敷物又はマット・ラグからなる籐製品は、歩留まりを向上させ、原料コストを低減させた本発明の表面被覆籐材料を用いてなる製品であるため、廉価で、しかも取扱性が簡便であり、又、耐久性に優れ、更に、表面被覆籐材料に担持された機能性付与剤により、商品価値が高められたものとなるのである。
【００５６】
そして、本発明の表面被覆籐材料においては、皮籐と比較して、その表面が美麗であり、しかも品質が均一であるため、非常に高級感がある上、耐久性に優れ、極めて落ち着いた雰囲気の籐製品となるのである。
【００５７】
この籐製品を形成するにあたっては、本発明の表面被覆籐材料を編んだり、種々の基材に貼り付けたり、紐や糸で結合したりすることにより、所望の籐製品に形成すれば良いのであり、又、最終的な籐製品としては、籐床材、籐敷物又はマット・ラグが挙げられる。
【００５８】
即ち、籐床材、籐敷物又はマット・ラグには、耐久性の観点から極めて高い機械的強度が要求されるが、本発明の籐床材、籐敷物又はマット・ラグは機械的強度が極めて高いため傷が付き難く、又、水廻りの耐久性や耐湿性に優れ、腐食や腐敗更に汚れが生じ難いことから、手入れが簡単で、しかも取り扱いが至極容易になるのである。
【００５９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【００６０】
本発明の表面被覆籐材料は、籐を縦割りにする工程、縦割りした籐を所定幅の帯状体に加工して籐ストリップを形成する工程、籐の表面を覆うほうろう質を取り除く工程及び籐ストリップの少なくとも表面及び側面を高分子材料で被覆する工程を経由して製造される。
以下、これらの工程を図面に基づいて説明する。
【００６１】
図１及び図２に示すように、本発明の表面被覆籐材料を形成するには、まず、籐１を縦割りにし、断面が略扇形の前駆体２を形成する。
【００６２】
次いで、図３に示すように、前駆体２の裏面側における部位３が平らになるように切削加工を行い、所定幅の帯状体に加工して籐ストリップ４を形成する。
【００６３】
そして、本発明においては、図４に示すように籐ストリップ４の表面を覆うほうろう質５を取り除くことにより、籐ストリップ４の表面に存する傷や汚れを除去するのであるが、このほうろう質５を取り除く方法としては、特に限定されるものではなく、一般的には籐ストリップ４の表面を研磨することにより行われる。
【００６４】
なお、このほうろう質５を取り除く工程は、必ずしも籐ストリップ４を形成した後に行う必要はなく、籐１を縦割りする前の状態で行っても良く、また縦割りした後に行っても良いのである。
【００６５】
そして、このほうろう質５を取り除いた籐ストリップ４の少なくとも表面及び縦割りによって露出する側面を、図５示すように、高分子材料６により被覆することによって、籐ストリップ４の表面に光沢や滑らかさを復元し、しかも機械的強度や耐湿性更に耐久性を著しく向上させたり、塗料を用いて自然の色に着色して本発明の表面被覆籐材料７を形成するのである。
【００６６】
なお、この場合において、前記籐ストリップ４及び／又は高分子材料６には、機能性付与剤を担持させても良く、この機能性付与剤としては、脱臭作用、消臭作用、吸水（湿）作用、脱酸素作用、小動物忌避作用、殺虫作用、芳香作用、遠赤外線放射作用又はマイナスイオン発生作用等の種々の機能を発現する１種或いは２種以上の物質を混合したものが挙げられるのであり、本発明においては、これらの機能性付与剤は、液体状、粉末状、粒子状、マイクロカプセル等の任意の形態を用いることができるのであり、更に、必要に応じて界面活性剤等の添加剤を加えてもよいのである。
【００６７】
そして、本発明に係る籐製品は、前記本発明の表面被覆籐材料を用いて製造された籐製品であり、例えば、籠やインテリア製品等の小物、椅子や机等の家具を初めとした籐製品、特に、その特性を活かした籐床材、籐敷物又はマット・ラグとして形成されるのである。
【００６８】
実施例
籐としてスマトラ産のセガ籐を用い、この表面を構成するほうろう質を研磨手段により取り除いた後、これを６分割に縦割りし、幅約５ｍｍの帯状の籐ストリップに加工し、次いで、この籐ストリップの全体をポリウレタン樹脂で被覆することにより、本発明の表面被覆籐材料を得た。
【００６９】
比較例
スマトラ産のセガ籐の皮をはいで皮籐を作成した。
【００７０】
籐製品（マット）の作成にあたって、前記実施例の表面被覆籐材料については、太さや長さ等の品質が均一なため、オートメーション化が容易であることから、まず、図６に示す如きの平織機８を用いて平織りし、長尺状の籐床材９を得た後、図７に示すように、この長尺状の籐床材９を縦４０ｃｍ、横４０ｃｍにカットしてタイル状の籐床材１０を製造した。
【００７１】
なお、図８（ａ）は図７のタイル状の籐床材１０のａ−ａ断面図であり、図８（ｂ）は、図７のタイル状の籐床材１０のｂ−ｂ断面図である。
【００７２】
そして、このタイル状の籐床材１０は、図９及び図１０に示すように、その裏面に滑止め用のポリウレタン製ゴムシート１１（厚さ３．５ｍｍ）をポリウレタン系の接着剤１２を用いて張り付けて、図１０の断面図に示す、滑止め付きタイル状籐床材１３を製造した。
【００７３】
ところで、本発明においては、この籐床材１３に対して、図１１に示す如く、所望により前記した各種の機能性付与剤１４を担持させることができるのであり、この場合、例えば塗料に光触媒としての酸化チタンを含有させ、これを前記籐床材１３の表面に塗工、乾燥して酸化チタン被膜をその表面に担持させたりすることができる。
【００７４】
更に、本発明においては、前記籐床材１３に対して、所望の着色用塗料を用いて天然素材の色に着色を施しても良く、このように、着色塗膜１５を施す場合にあっては、前記籐床材１３の表面に直接塗布、乾燥しても良く、又、図１２に示すように、前述の機能性付与剤１４を担持させた上から塗布、乾燥して着色しても良いのであり、いずれを選択するかは任意である。
【００７５】
なお、図１３（ａ）は、この籐床材１３の表面を示す正面図であり、図１３（ｂ）は、この籐床材１２の裏面を示す裏面図である。
【００７６】
そして、この籐床材１３は、タイル状に加工されているため、床面等への敷設が容易であり、又、裏面に貼り付けたゴムシート１１により、接着剤等を用いて床面等に貼り付けなくてもズレが生じ難いといった特性も有するのである。
【００７７】
この籐床材１３を脱衣所の床面に敷設した状態の具体例を図１４に示す。
【００７８】
一方、比較例の皮籐を用いて籐床材を作成するにあたっては、太さや長さ等の品質にバラツキがあったため、平織機による平織りが困難ないし不可能である。
そのため、従来行われている手作業によって籐床材を作成した。
【００７９】
具体的には、手作業により、皮籐の所定個所に数十カ所穴を開け、当該穴にひもを通して、各皮籐をつなぎ、その後、タイル状体（縦４０ｃｍ、横４０ｃｍ）にカットすることによって図１５（ａ）に示す如きの籐床材１６を製造した。
【００８０】
なお、この皮籐を用いて作成した籐床材１６は湿気を吸収し易いため、その裏面に不織布等の調湿シート１７を貼り付ける必要がある。
【００８１】
そのため、この皮籐を用いて作成した籐床材１６は、そのまま床面に敷き設すると滑りやすく、位置ズレを容易に生ずるため、図１５（ｂ）に示すように、その裏面に滑止め用粘着剤層１８を一部ないし全体に設ける必要がある。
【００８２】
従って、この皮籐を用いて作成した籐床材１６を市場に供するには、この滑止め用粘着剤層１８を保護するために、その表面に離型シート１９を積層する必要がある。
【００８３】
ここで、実施例の表面被覆籐材料を用いて作成した籐床材と、比較例の皮籐を用いて作成した籐床材とを比較し肉眼で観察したところ、明らかに、実施例の籐床材の表面は、比較例の籐床材の表面に比べて、汚れや傷がなく非常に美麗であり、又、均一で鮮明な光沢があり、しかも表面の色彩にバラツキが無く、品質が均一であることが認められた。
【００８４】
又、実施例の籐床材と比較例の籐床材とを温度５０℃、相対湿度９０％の恒温槽に３０日間投入した後（耐湿熱試験）、肉眼で観察したところ、実施例のものは変化が認められなかったが、比較例のものは反りが発生し、しかも染みの発生も認められた。
【００８５】
更に、前記耐湿熱試験を行った実施例の籐床材上に、身長１７０ｃｍ、体重６８Ｋｇの靴を履いた男性が載り、踵部分に全体重を掛けて３回転した後、その表面を肉眼で観察したところ、異常は認められなかった。
【００８６】
一方、前記耐湿熱試験を行った比較例の籐床材についても、実施例の場合と同一人物が同様の試験を行ったところ、皮籐の一部が割れ、捲れたようになっていることが認められた。
【００８７】
以上のことより、本発明の籐製品においては、従来の皮籐等を用いた製品と比較して、機械的強度が極めて高いため傷が付き難く、又、耐久性や耐湿性に優れ、腐食や腐敗更に汚れが生じ難いことから、手入れが簡単であり、取り扱い性が良好であることが認められた。
【００８８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、人気が高いにもかかわらず、高価で供給量が少なく、しかも取り扱いが困難な皮籐を用いた籐製品と同等以上の籐製品を廉価に供給すべく完成されたものであり、籐の歩留りを著しく向上させて原価の低減を図ったり、品質の向上を実現させて、従来高価であった籐製品のコストの低下や付加価値の付与を実現し得る上、反りや腐食更に腐敗の発生が無く、取扱性や耐久性が著しく向上するなどの効果を奏するのである。
【００８９】
即ち、本発明においては、皮籐の代替品として、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップであり、その表面に存するほうろう質を取り除き、ほうろう質のかわりに高分子材料で籐ストリップを被覆することにより、表面に傷や汚れが有って規格に合格せず、不良品として廃棄されていた籐をも有効に利用することができるのであり、これにより、籐の歩留まりを向上させて、廉価な籐材料を提供できるなどの効果を有するのである。
【００９０】
又、本発明においては、皮籐の代替品として、籐を縦割りし、所定幅の帯状体に加工してなる籐ストリップであり、その表面に存するほうろう質を取り除き、このほうろう質の変わりに高分子材料で籐ストリップを被覆することにより、比較的柔らかい中心素材（民）を保護することができる上、あたかもほうろう質が存在するかのように、滑らかな触感と表面光沢とを発現させることができるなどの効果を発現するのである。
【００９１】
しかも、本発明においては、籐ストリップの少なくともほうろう質を取り除いた表面及び縦割りによって露出する側面を高分子材料により被覆することにより、湿気が吸収され難くなる結果、反りや腐食更に腐敗が生じ難くなるため、取り扱い性や耐久性が著しく向上するなどの効果も奏するのである。
【００９２】
加えて、本発明において、籐のほうろう質を取り除き、高分子材料で被覆することによりできあがった籐材料は、通常の皮籐よりも表面が美麗であり、しかも材料間の品質のバラツキが少なく、均一の品質の籐製品を多量に得ることができるという効果も発現するのである。
【００９３】
更に、本発明の表面被覆籐材料は、皮籐と比較して、その表面が美麗であり、しかも品質が均一であるため、この籐材料を用いた籐製品は非常に格調高い高級感が発生する上、非常に落ち着いた雰囲気が発現するなどの効果を有するのである。
【００９４】
そして、本発明の表面被覆籐材料を用いた籐製品は、廉価で、しかも取扱が簡便であり、又、耐久性に優れる上、その表面が美麗であり、しかも品質が均一であるため、この籐材料を用いた籐製品は非常に格調高い高級感が存在する上、落ち着いた雰囲気を発現するなどの効果を有するのである。
【００９５】
又、本発明において、籐ストリップ及び／又は高分子材料には、機能性付与剤が担持されていることにより、その機能の発現によって商品価値が一層高められるなどの効果を奏するのである。
【００９６】
特に、本発明の籐製品は、従来の皮籐等を用いた製品と比較して、強度が高いため傷が付き難く、又、耐湿性に優れ、腐食や汚れが生じにくいことから、手入れが簡単であり、従来、取り扱い性が困難なことから敬遠されがちであった床材等の敷物としても好適に用いることができるなどの効果を奏するのである。
【００９７】
そして、本発明の表面被覆籐材料は、材料間のバラツキが無く、品質が安定するという特性を有するため、従来の天然製品を用いた籐製品の製造工程では、材料間のバラツキにより採用することが非常に困難であった製造工程の「オートメーション化」をなし得ることができるのであり、これにより、人件費が一層削減され、一層廉価で、しかも大量に籐製品を製造することができるなどの効果も奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、セガ籐を例示する斜視図である。
【図２】図２は、セガ籐を縦割りにし、略扇形の前駆体を形成する状態を示す斜視図である。
【図３】図３は、略扇形の前駆体における裏側の切削部位を示す斜視図である。
【図４】図４は、略扇形の前駆体における裏側の切削部位を切削して得た籐ストリップのほうろう質を取り除く状態を示す斜視図である。
【図５】図５は、籐ストリップの表面を高分子材料で被覆した表面被覆籐材料の表面一部を切り欠いた状態を示す斜視図である。
【図６】図６は、表面被覆籐材料を平織機で平織りして長尺状の籐床材を製造する工程を示す斜視図である。
【図７】図７は、タイル状の籐床材の斜視図である。
【図８】図８において、（ａ）図は図７のａ−ａ断面図である。図８において、（ｂ）図は図７のｂ−ｂ断面図である。
【図９】図９は、タイル状の籐床材の裏面にゴムシートを張り合わせる状態を示す斜視図である。
【図１０】図１０は、ゴムシートを張り合わせたタイル状籐床材の断面図である。
【図１１】図１１は、ゴムシートを張り合わせたタイル状籐床材の表面に機能性付与剤を担持させたものの断面図である。
【図１２】図１２は、更にその上を天然素材の色に着色した状態を示すタイル状籐床材の断面図である。
【図１３】図１３において、（ａ）図は表面を天然素材の色に着色したタイル状籐床材の表面図である。図１３において、（ｂ）図はその裏面図である。
【図１４】図１４は、脱衣所にタイル状の籐床材を敷設した状態を示す斜視図である。
【図１５】図１５において、（ａ）図は皮籐を用いた従来のタイル状籐床材の斜視図である。図１５において、（ｂ）図はその裏面の斜視図である。
【符号の説明】
１　　籐
４　　籐ストリップ
５　　ほうろう質
６　　高分子材料
７　　表面被覆籐材料
８　　平織機
９　　長尺状の籐床材
１０　タイル状の籐床材
１１　ゴムシート
１３　滑止め付きタイル状の籐床材
１４　機能性付与剤（酸化チタン被膜）
１５　着色塗膜[0001]
[Industrial applications]
The present invention provides a surface-coated rattan that improves the yield of rattan materials to reduce costs and improves quality, thereby lowering costs and adding added value to conventionally expensive rattan products. The present invention relates to a material and a rattan floor material, a rattan rug or a mat rug using the same.
[0002]
[Prior art]
Rattan is a coconut plant that grows naturally in tropical and subtropical areas such as Indonesia and the Philippine Islands, but its properties are light, strong and elastic, and when it is soaked in water, it becomes soft. Since it is easy to knit, it has been widely applied as a material for forming various products such as furniture, daily necessities, and rugs since ancient times.
[0003]
By the way, wicker can be divided into various types of materials depending on the form of processing, but a typical example is a wicker material called "round core". (Round rattan) Peeled off the skin and extracted a soft part called "min" in the center. Currently used most often among rattan materials, mainly for small items such as baskets and interior products. It is applied to daily necessities.
[0004]
The rattan material called “skin rattan” is made from the skin of high-quality rattan (round rattan) and the skin is used as a material. It is hard, smooth and its surface has luster like bamboo, so it is mainly applied to the decoration of the back and seat of a chair, it is applied to rugs such as flooring, mats and rugs, etc. Recently, rattan products using this leather rattan having a unique texture have become more popular than the round core.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, rattan products using leather wicker are very expensive compared to rattan products using round cores, and the supply to the market is small, making it difficult for ordinary consumers to purchase them. It has become.
[0006]
The biggest cause of such a high price of the product using the wicker is the low yield in the manufacturing process of the wicker as a material.
[0007]
That is, leather wicker is manufactured mainly from Sumatra round wicker skin called Sega rattan, but before the manufacturing process, first, the thickness is about 6 mm to 15 mm in Sega wicker. It is necessary to sort out those having a certain degree, and further, those which have no dirt or scratches on the epidermis.
[0008]
And only about 2kg of Sega rattan that passes this sorting standard is about 2kg out of 100kg, and due to the loss that occurs when processing the passed SEGA rattan into wicker, about half of the wicker actually distributed on the market as wicker is used. Therefore, 99% of Sega rattan is not used in the calculation.
[0009]
For this reason, a rattan product made of leather wicker is not only expensive, but also has a small supply to the market, making it difficult for ordinary consumers to obtain the product.
[0010]
In addition, as described above, wicker is a material that is mainly applied to decorations such as chair backs and seats, and is applied to floor coverings and other rugs. If wrinkles occur, the commercial value will drop significantly. However, since wicker is a natural material, it easily absorbs moisture from the side exposed by vertical division, and is likely to warp and corrode due to expansion and contraction. Since daily care is required for rattan products using, the difficulty in handling is a factor that makes it difficult for general consumers to purchase the products.
[0011]
The present inventor has conducted intensive studies in order to solve the above technical problem, and as a result, a rattan strip obtained by dividing rattan vertically and processing it into a belt-shaped body having a predetermined width, and the rattan strip has a surface thereof. The development of a surface-coated rattan material characterized in that the enamel present in the surface is removed, and at least the surface from which the enamel has been removed and the side exposed by the vertical split are coated with a polymer material. It has been reached.
[0012]
That is, as an alternative to leather wicker, the present inventor removed a wicker strip present on the surface of a wicker strip obtained by vertically dividing a wicker and processing it into a belt-shaped body having a predetermined width, and replacing the enamel with a polymer. By coating the rattan strips with the material, we obtained the knowledge that we can effectively use rattan that has been discarded as a defective product because it has scratches and dirt on the surface and does not pass the standard. .
[0013]
In addition, the present inventor can protect the relatively soft central material (people) by removing enamel present on the surface of the rattan strip and coating the rattan strip with a polymer material instead of enamel. It has been found that a smooth feel and surface gloss can be exhibited as if an enamel is present.
[0014]
Moreover, the present inventor has found that by coating at least the surface of the rattan strip from which the enamel has been removed and the side surfaces exposed by the vertical split with a polymer material, moisture is less likely to be absorbed, so that warpage and corrosion are less likely to occur. It was also found that durability and handleability were improved.
[0015]
In addition, the present inventors have found that the rattan material formed by removing the enamel of rattan and coating the site with a polymer material has a more beautiful surface than normal wicker, and furthermore, there is a variation between the materials. It was also found that there was no product, and that the quality was stable and that a large amount of rattan products of uniform quality could be obtained.
[0016]
In particular, the present inventor can easily and beautifully finish by removing enamel present on the surface of the rattan strip and coating the rattan strip with a polymer material instead of enamel, thereby providing excellent usability. We found that we could use it comfortably.
[0017]
And, as described above, the surface-coated rattan material of the present invention has the characteristic that there is no variation between the materials and the quality is stable, so in the conventional manufacturing process of rattan products using natural products, the variation between the materials causes "Automation" of the manufacturing process, which was very difficult to adopt, can be achieved, thereby further reducing labor costs, making it possible to produce rattan products inexpensively and in large quantities. .
[0018]
That is, the present invention provides a rattan product that is at least equivalent to a rattan product that is a rattan flooring material, a rattan rug or a mat rug that is expensive, has a small supply, and is difficult to handle, despite its popularity. It was completed to be supplied at low cost, and by improving the yield of rattan materials to reduce costs, and by improving the quality, it was possible to reduce the cost of these relatively expensive rattan products. It is an object of the present invention to provide a surface-coated rattan material having improved added handleability and durability without causing warpage or decay, and a rattan product using the same.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the surface-coated rattan material according to the present invention is a rattan strip obtained by vertically dividing rattan and processing it into a belt-shaped body having a predetermined width. And at least the surface from which the enamel has been removed and the side surfaces exposed by the vertical division are covered with a polymer material.
[0020]
In other words, the present invention is a rattan strip obtained by dividing a rattan vertically and processing it into a strip having a predetermined width as an alternative material for the wicker rattan, which is expensive because of a low yield, and has a small supply to the market, By removing enamel on the surface and coating the rattan strip with a polymer material instead of enamel, the surface has scratches and dirt, it did not pass the standard conventionally and was discarded as a defective product The use of rattan has been effectively used to improve the yield, and the rattan has been effectively used.
[0021]
That is, the present invention uses rattan strips obtained by vertically dividing rattan and processing them into a belt-shaped body having a predetermined width, removing enamel which constitutes the surface of the rattan strip, and removing dirt and scratches present in the enamel. It was completed in view of utilizing rattan, which had been discarded and discarded because it had dirt and scratches, as an effective rattan material.
[0022]
However, removing the hard enamel material on the rattan surface significantly reduces the strength of the rattan material, so when using it for small items such as baskets or interior products, the back or seat of a chair or flooring or rug or mat A problem arises in that it cannot be used for lugs or the like requiring a certain strength.
[0023]
Further, if hard enamel is removed from the surface of the rattan, the gloss and smoothness of the surface are lost, and moisture is more easily absorbed, so that the commercial value is reduced.
[0024]
Therefore, in the present invention, after removing the enamel which constitutes the surface of the rattan strip, at least the surface from which the enamel has been removed and the side surfaces exposed by the vertical division are coated with a polymer material, so that the rattan surface is removed. It restores the luster and smoothness, and at the same time, improves the strength of the rattan strip by coating it with a polymer material and imparts characteristics that make it difficult to absorb moisture.
[0025]
Hereinafter, the surface-coated rattan material of the present invention and rattan products using the same will be described in detail in order.
[0026]
The surface-coated rattan material of the present invention includes, for example, a step of vertically dividing rattan, a step of processing the vertically divided rattan into a belt-shaped body having a predetermined width to form a rattan strip, a step of removing enamel covering the rattan surface, and a step of removing rattan. Manufactured via coating at least the surface and sides of the strip with a polymeric material.
In this case, the order of these steps may be arbitrarily changed.
[0027]
Here, the "vertical split" in the process of vertically splitting rattan refers to the work of dividing the rattan in the length direction, and generally, according to the required width of the rattan strip, the cross section of the rattan is cut. It means dividing into about 4 to 10 divisions.
[0028]
Next, since the vertically divided rattan has a substantially fan-shaped cross section, a portion opposed to the surface is processed flat and processed into a belt-shaped body having a predetermined width to form a rattan strip.
[0029]
In the present invention, in the step of removing the enamel from the surface of the rattan, the enamel is removed, and at the same time, the scratches and dirt present on the surface of the rattan are removed. It is generally not done by polishing the rattan surface.
[0030]
The step of removing enamel is not necessarily performed after the rattan strip is formed, but may be performed before the rattan is vertically divided or may be performed after the rattan is vertically divided.
[0031]
By the way, depending on the type of rattan, for example, there is one having no enamel on its surface, such as a seed called launch rattan, and in the present invention, when using a rattan having no enamel on such a surface, Needless to say, the step of removing the enamel is unnecessary.
[0032]
In the present invention, by coating at least the surface of the rattan strip from which the enamel has been removed and the side surfaces exposed by the vertical division with a polymer material, the surface of the rattan strip can be restored to its luster and smoothness, and the strength can be improved. And moisture resistance.
[0033]
By the way, in the present invention, when coating at least the surface and the side surface of the rattan strip with a polymer material, as a preferred example, a paint containing a functionalizing agent described later such as titanium oxide is used as a paint in the undercoating step. It is desirable to apply titanium oxide coating, thereby providing a filler and a function to the rattan material, and then develop the goodness of the rattan material in order to achieve a uniform and natural color in the coloring step.
[0034]
In this case, when the undercoating step and the coloring step are not enough with one coating, the sealing treatment is surely performed by multiple coatings such as two coatings or three coatings. Or add functionality to the rattan material or color it in a uniform and natural color.
[0035]
The polymer material for coating the rattan strip used in the present invention is not particularly limited as long as it restores luster and smoothness to the rattan strip and imparts mechanical strength and moisture resistance. Rather, it is possible to appropriately select and use a polymer material capable of imparting characteristics according to the purpose, but in general, for example, a natural resin, a polyurethane resin, an acrylic resin, a fluororesin such as fluorocarbon, polyester Resin, at least one resin selected from polycarbonate, alkyd resin, amino resin, epoxy resin, or the like, or natural rubber or synthetic rubber, particularly hard rubber, which imparts excellent luster and smoothness to rattan strips From the viewpoint of restoring and imparting and improving mechanical strength and moisture resistance, polyurethane resin, acrylic resin or At least one selected from fluororesins such Lolo carbon is most preferably used.
[0036]
Here, the reason why the surface of the rattan strip is coated with the polymer material is to restore the gloss and smoothness of the surface and to impart strength and moisture resistance to the surface. By coating the exposed side surfaces with a polymer material, the rattan strips can be further strengthened and moisture-resistant, resulting in improved durability by preventing surface scratches and dirt deposits. Also, warping and corrosion due to moisture absorption can be prevented.
[0037]
For the back side of the rattan strip, for example, when forming rattan flooring, rattan rugs or mats / rugs, a rubber sheet, a woven fabric or a non-woven fabric is adhered to the back side of these rattan flooring materials or the like. Although it is not always necessary to coat with a polymer material, the surface-coated rattan material of the present invention does not prevent the back surface from being coated with a polymer material, and further improves moisture resistance and the like. In order to improve the performance, it is preferable that the back surface is also coated with a polymer material.
[0038]
In the present invention, the method of coating the rattan strip with the polymer material is not particularly limited, and generally includes methods such as brushing, spraying, spraying, or dipping.
[0039]
The surface-coated rattan material of the present invention is formed by the above-described process. If desired, a rattan strip and / or a polymer material may be loaded with a functionalizing agent to express the functionalizing agent. It is desirable to impart a function according to the properties to the surface coating material to further enhance the commercial value.
[0040]
More specifically, the functionalizing agent includes a deodorizing action, a deodorizing action, a water absorption / humidity adjusting action, an electromagnetic wave absorbing action, a sterilizing action, a fungicidal action, a small animal repellent action, an insecticidal action, a deoxygenating action, an aroma action, Examples thereof include one or a mixture of two or more substances that exhibit various functions such as a negative ion generating action, a far-infrared radiation action, and a photocatalytic action. In the present invention, the substance must not lose its activity. A known substance can be used as needed.
[0041]
In the present invention, these functionalizing agents can be used in any form such as liquid, powder, particles, microcapsules and the like. Agents may be added.
[0042]
As an example of this specific function-imparting agent, first, indoor water, harmful substances such as formaldehyde and alkylbenzene that cause sick house and substances that cause life odor are adsorbed, and deodorizing action or deodorizing action or Functionality-imparting agents having a water-absorbing / humidity-adjusting action are not particularly limited as long as they are substances that adsorb and retain these substances. Specifically, for example, alkaline earths such as calcium oxide and magnesium oxide Oxides, hydroxides or chlorides of metals and transition metals, silica gel, zeolite, perlite, permiculite, alumina, activated carbon, activated clay, and the like can be mentioned. In the present invention, selected from these substances At least one kind can be used.
[0043]
Further, in the present invention, if necessary, a substance exhibiting a deodorizing effect by decomposing a chemical adsorption action or a living odor such as phenol, potassium permanganate, and plant extract may be appropriately added. is there.
[0044]
In the present invention, examples of the function-imparting agent having an electromagnetic wave absorbing action include those that suitably absorb electromagnetic waves such as black charcoal and those that convert electromagnetic waves such as metal fibers and carbon fibers into heat energy.
[0045]
As a functionalizing agent having a bactericidal action, a fungicidal action, or a repellent or insecticidal action for small animals, a bactericide, a fungicide, a small animal repellent, an insecticide, and the like can be used, and particularly limited. Although not specifically mentioned, specifically, citrus essential oils such as orange peel oil, lemon oil, bergamot oil, coconut oil, pine needle oil, peppermint oil, turpentine oil, camphor oil, etc., and terpenes such as limonene , Mustard, wasabi, etc. and the pungent components contained in them (capsaicin, denatonium benzoate, etc.), and others, wood vinegar oil, natural rubber, kerosene, caprinaldehyde, caprylaldehyde, silatol, acetic acid, tannin or vegetable extract oil. In the present invention, at least one selected from these substances can be used.
[0046]
In the present invention, examples of the functionalizing agent having a deoxidizing effect include metal powders represented by iron powders.
[0047]
In the present invention, a known fragrance can be appropriately selected and used as the functional imparting agent having the fragrance action.
[0048]
In the present invention, as the function-imparting agent having a negative ion generating action, a negative ion that generates negative ions by ionizing action by air discharge or negative ions that generate ion by air ionization in the air range of radiation by natural radiation. An ion generating action can be given, and preferable examples of the negative ion generating action that preferably generates negative ions by such action include tourmaline and rare earth ores.
[0049]
In the present invention, the functional imparting agent having a far-infrared radiation effect is not particularly limited as long as it has a function of suitably emitting electromagnetic waves having a wavelength range near the far-infrared region. A non-metallic inorganic solid that emits infrared rays (far-infrared radiation ceramic) is preferable. Specifically, at least one selected from metal oxides, carbides, nitrides, and carbonates is appropriately selected and used. Can be.
[0050]
The metal in the far-infrared radiation ceramic is not particularly limited, but for example, Al, Be, V, Fe, Y, Co, Cu, Ni, Si, Sn, Ti, Cr, Ce, Zr, At least one metal selected from Ca, Ta, Nb, and the like can be given.
[0051]
The photocatalytic substance is not particularly limited as long as it can cause a catalytic reaction by light absorption to decompose the fine particle component adsorbed on the rattan material or the polymer material.
[0052]
In the present invention, the photocatalytic reaction adds light energy to the reaction system.Therefore, the reaction system itself has both a case where the free energy is reduced and a case where the free energy is increased. However, the photocatalytic reaction in the present invention does not need to be particularly distinguished between the two cases.
[0053]
As a specific example of the photocatalyst, for example, TiO ₂ , ZnO, SrTiO ₃ , CdS, CdO, CaP, InP, In ₂ O ₃ , CaAs, BaTiO ₃ , K ₂ NbO ₃ , Fe ₂ O ₃ , Ta ₂ O ₅ , WO ₃ , SaO ₂ , Bi ₂ O ₃ , NiO, Cu ₂ O, SiC, SiO ₂ , MoS ₂ , MoS ₃ , InPb, RuO ₂ And CeO ₂ In the present invention, at least one selected from these photocatalysts can be used.
[0054]
Next, a rattan product of the present invention will be described. The rattan product of the present invention is characterized by being formed using the surface-coated rattan material of the present invention. It is at least one selected from rugs or mats and rugs.
[0055]
That is, the rattan flooring material of the present invention, rattan products consisting of rattan rugs or mats and rugs are products made using the surface-coated rattan material of the present invention with improved yield and reduced raw material costs, Moreover, the handleability is simple, the durability is excellent, and the commercial value is enhanced by the functionality imparting agent carried on the surface-coated rattan material.
[0056]
And, in the surface-coated rattan material of the present invention, as compared with leather rattan, the surface is beautiful and the quality is uniform, so it has a very high quality feeling, is excellent in durability, and is extremely calm It becomes a rattan product with an atmosphere.
[0057]
In forming this rattan product, the surface-coated rattan material of the present invention may be knitted, attached to various substrates, or bound with a string or thread to form a desired rattan product. Also, final rattan products include rattan flooring, rattan rugs or mat rugs.
[0058]
That is, rattan flooring, rattan rugs or mats / rugs require extremely high mechanical strength from the viewpoint of durability, but the rattan flooring, rattan rugs or mats / rugs of the present invention have extremely high mechanical strength. Since it is high, it is difficult to be scratched, and has excellent durability around water and moisture resistance, and is hardly corroded, decomposed or stained, so that it is easy to care for and extremely easy to handle.
[0059]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings, but the present invention is not limited to the embodiments.
[0060]
The surface-coated rattan material of the present invention includes a step of vertically dividing rattan, a step of processing the vertically divided rattan into a belt-like body having a predetermined width to form a rattan strip, a step of removing enamel covering the rattan surface, and a rattan. Manufactured via coating at least the surface and sides of the strip with a polymeric material.
Hereinafter, these steps will be described with reference to the drawings.
[0061]
As shown in FIGS. 1 and 2, in order to form the surface-coated rattan material of the present invention, first, the rattan 1 is divided vertically, and a precursor 2 having a substantially fan-shaped cross section is formed.
[0062]
Next, as shown in FIG. 3, a cutting process is performed so that the portion 3 on the back surface side of the precursor 2 is flattened and processed into a band having a predetermined width to form a rattan strip 4.
[0063]
In the present invention, as shown in FIG. 4, the enamel 5 covering the surface of the rattan strip 4 is removed to remove scratches and dirt on the surface of the rattan strip 4. The removing method is not particularly limited, and is generally performed by polishing the surface of the rattan strip 4.
[0064]
Note that the step of removing the enamel 5 does not necessarily need to be performed after the rattan strip 4 is formed, but may be performed in a state before the rattan 1 is vertically divided, or may be performed after the rattan 1 is divided vertically. .
[0065]
Then, as shown in FIG. 5, at least the surface of the rattan strip 4 from which the enamel 5 has been removed and the side surfaces exposed by the vertical division are coated with a polymer material 6 to give the surface of the rattan strip 4 a luster or smoothness. In addition, the surface-coated rattan material 7 of the present invention is formed by restoring the mechanical strength, moisture resistance, and durability, or by coloring it with a paint to a natural color.
[0066]
In this case, the rattan strip 4 and / or the polymer material 6 may carry a function-imparting agent. Examples of the function-imparting agent include a deodorizing effect, a deodorizing effect, and water absorption (wet). One or a mixture of two or more substances exhibiting various functions such as action, deoxygenation action, small animal repellent action, insecticidal action, aroma action, far infrared radiation action or negative ion generation action. In the present invention, these functionalizing agents can be used in any form such as liquid, powder, particles, microcapsules and the like. An agent may be added.
[0067]
And the rattan product according to the present invention is a rattan product manufactured using the surface-coated rattan material of the present invention.For example, small items such as baskets and interior products, rattan products including furniture such as chairs and desks, particularly It is formed as a rattan flooring, rattan rug or mat rug utilizing its characteristics.
[0068]
Example
After using Sega rattan Sega rattan as the rattan and removing the enamel which constitutes this surface by grinding means, it is vertically divided into 6 parts and processed into a strip-shaped rattan strip with a width of about 5 mm. The surface-coated rattan material of the present invention was obtained by coating the entire strip with a polyurethane resin.
[0069]
Comparative example
The leather wicker was made from Suma rattan skin.
[0070]
In preparing the rattan product (mat), the surface-coated rattan material of the above embodiment is uniform in thickness and length and the like, so that automation is easy. First, a plain weaving machine as shown in FIG. 8, to obtain a long rattan flooring material 9, as shown in FIG. 7, cut this long rattan flooring material 9 into 40 cm long and 40 cm wide to make a tile-shaped rattan flooring. The flooring 10 was manufactured.
[0071]
8A is a sectional view taken along line aa of the tile-shaped rattan flooring material 10 of FIG. 7, and FIG. 8B is a sectional view taken along line bb of the tile-shaped rattan flooring material 10 of FIG. 7. It is.
[0072]
As shown in FIGS. 9 and 10, the tile-shaped rattan flooring 10 is made of a polyurethane rubber sheet 11 (thickness: 3.5 mm) on the back surface thereof using a polyurethane-based adhesive 12. Then, the non-slip tiled rattan flooring 13 shown in the sectional view of FIG. 10 was manufactured.
[0073]
By the way, in the present invention, as shown in FIG. 11, the above-mentioned various functionalizing agents 14 can be carried on the rattan flooring material 13 if desired. Of titanium oxide, and this is applied to the surface of the rattan flooring 13 and dried to carry a titanium oxide film on the surface.
[0074]
Furthermore, in the present invention, the rattan flooring 13 may be colored to the color of the natural material by using a desired coloring paint. May be directly applied to the surface of the rattan flooring 13 and dried, or, as shown in FIG. It is good, and it is optional to choose which one.
[0075]
FIG. 13A is a front view showing the front surface of the rattan floor material 13, and FIG. 13B is a rear view showing the rear surface of the rattan floor material 12.
[0076]
And since this rattan floor material 13 is processed into a tile shape, it can be easily laid on the floor surface or the like, and the rubber sheet 11 stuck on the back surface can be used for the floor surface or the like using an adhesive or the like. It also has the property that deviation is unlikely to occur even if it is not attached to the substrate.
[0077]
FIG. 14 shows a specific example of a state where the rattan floor material 13 is laid on the floor of a dressing room.
[0078]
On the other hand, when a rattan flooring is made using the leather wicker of the comparative example, since the quality such as the thickness and the length varies, it is difficult or impossible to perform plain weaving with a plain weaving machine.
For this reason, rattan flooring was created by conventional manual work.
[0079]
More specifically, dozens of holes are drilled manually at predetermined locations on the rattan, and the strings are passed through the holes to connect the rattan, and then cut into tiles (40 cm long, 40 cm wide). Thus, a rattan flooring material 16 as shown in FIG. 15A was manufactured.
[0080]
It should be noted that the rattan flooring material 16 made of the leather rattan easily absorbs moisture, so it is necessary to attach a humidity control sheet 17 such as a nonwoven fabric to the back surface.
[0081]
Therefore, the rattan flooring material 16 made using the leather wicker is slippery when it is laid on the floor as it is, and it easily shifts in position. As shown in FIG. It is necessary to provide the pressure-sensitive adhesive layer 18 partially or entirely.
[0082]
Therefore, in order to put the rattan flooring material 16 made of the leather rattan on the market, it is necessary to laminate a release sheet 19 on the surface thereof in order to protect the non-slip adhesive layer 18.
[0083]
Here, the rattan flooring material created using the surface-coated rattan material of the example and the rattan flooring material created using the leather wicker of the comparative example were compared and observed with the naked eye. The surface of the flooring material is very beautiful without dirt and scratches compared to the surface of the rattan flooring material of the comparative example, and it has a uniform and clear gloss, and there is no variation in the surface color, and the quality is low. It was found to be uniform.
[0084]
Further, after the rattan flooring material of the example and the rattan flooring material of the comparative example were put into a thermostat at a temperature of 50 ° C. and a relative humidity of 90% for 30 days (moisture and heat resistance test), they were visually observed. No change was observed, but in the case of the comparative example, warpage occurred, and stains were also observed.
[0085]
Furthermore, on the rattan flooring of the example in which the above-mentioned wet heat resistance test was carried out, a man wearing shoes of 170 cm in height and weighing 68 Kg was put on the heel part, and after three rotations, the surface was visually inspected. Upon observation, no abnormalities were observed.
[0086]
On the other hand, also for the rattan flooring material of the comparative example in which the moisture heat test was performed, when the same person as in the example performed the same test, a part of the leather rattan was broken and turned up. Was observed.
[0087]
As described above, in the rattan product of the present invention, the mechanical strength is extremely high as compared with the product using the conventional wicker and the like, so that it is hard to be scratched, and is excellent in durability and moisture resistance, corrosion and Since it is hard to cause spoilage and taint, it was recognized that care was easy and handleability was good.
[0088]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, despite its popularity, it has been completed in order to supply a low-cost rattan product equivalent to or higher than a rattan product using a wicker rattan, which is expensive, has a small supply, and is difficult to handle. It is possible to significantly improve the yield of rattan to reduce costs, improve quality, reduce costs and add value to traditionally expensive rattan products, and warp. There is no effect of corrosion or decay, and there is an effect that the handleability and durability are remarkably improved.
[0089]
That is, in the present invention, as an alternative to leather wicker, it is a rattan strip obtained by vertically dividing rattan and processing it into a belt-shaped body having a predetermined width, removing enamel present on the surface thereof, and replacing it with enamel. By coating the rattan strip with a molecular material, it is possible to effectively use rattan that has not been passed the standards due to scratches and dirt on the surface and that has been discarded as a defective product. This has the effect of improving the yield and providing an inexpensive rattan material.
[0090]
Further, in the present invention, as an alternative to leather wicker, it is a rattan strip obtained by dividing rattan vertically and processing it into a band-shaped body having a predetermined width, removing enamel present on the surface, and replacing this enamel. By coating the rattan strip with a polymer material, it is possible to protect the relatively soft center material (people) and to develop a smooth feel and surface gloss as if enamel is present. That is, the effects such as the ability to be produced are exhibited.
[0091]
Moreover, in the present invention, by covering at least the surface of the rattan strip from which the enamel has been removed and the side faces exposed by the vertical division with a polymer material, moisture is less likely to be absorbed, so that warpage, corrosion and further decay are less likely to occur. Therefore, effects such as remarkable improvement in handleability and durability are also exerted.
[0092]
In addition, in the present invention, the enamel of rattan is removed, and the rattan material obtained by coating with a polymer material has a more beautiful surface than ordinary leather rattan, and furthermore, there is little variation in quality between the materials, The effect is that a large amount of rattan products of uniform quality can be obtained.
[0093]
Furthermore, since the surface-coated rattan material of the present invention has a more beautiful surface and uniform quality as compared with leather rattan, a rattan product using this rattan material produces a very luxurious luxury. In addition, it has the effect of producing a very calm atmosphere.
[0094]
A rattan product using the surface-coated rattan material of the present invention is inexpensive, easy to handle, has excellent durability, has a beautiful surface, and has uniform quality. The rattan product using the material has a very high-quality feeling and has an effect of expressing a calm atmosphere.
[0095]
In addition, in the present invention, since the rattan strip and / or the polymer material carry the function-imparting agent, there is an effect that the commercial value is further enhanced by the expression of the function.
[0096]
In particular, the rattan product of the present invention has a higher strength and is less likely to be scratched as compared with a product using a conventional leather rattan or the like. In addition, the present invention has an effect that it can be suitably used as a rug such as a flooring material which has been apt to be avoided because of its difficulty in handling.
[0097]
And, since the surface-coated rattan material of the present invention has the characteristic that there is no variation between the materials and the quality is stable, in the conventional manufacturing process of rattan products using natural products, it may be adopted due to the variation between the materials. This makes it possible to "automate" the manufacturing process, which was very difficult, and this has the effect of reducing labor costs, making it possible to manufacture rattan products at lower cost and in large quantities. To play.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a SEGA rattan.
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which Sega rattan is vertically divided to form a substantially fan-shaped precursor.
FIG. 3 is a perspective view showing a cut portion on the back side of the substantially fan-shaped precursor.
FIG. 4 is a perspective view showing a state in which enamel is removed from a rattan strip obtained by cutting a rear cut portion of a substantially fan-shaped precursor.
FIG. 5 is a perspective view showing a state in which a part of the surface of the surface-coated rattan material in which the surface of the rattan strip is coated with a polymer material is cut off.
FIG. 6 is a perspective view showing a process of manufacturing a long-sized rattan floor material by plain-weaving a surface-coated rattan material with a plain weaving machine.
FIG. 7 is a perspective view of a tile-like rattan flooring.
8A is a sectional view taken along a line aa in FIG. 7; FIG. 8, FIG. 8B is a sectional view taken along line bb of FIG.
FIG. 9 is a perspective view showing a state in which a rubber sheet is attached to the back surface of a tile-like rattan flooring material.
FIG. 10 is a sectional view of a tile-shaped rattan flooring to which a rubber sheet is attached.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a tile-like rattan flooring material on which a rubber sheet is adhered and a functionalizing agent is carried on the surface thereof.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a tile-like rattan flooring showing a state in which the floor is further colored with a natural material.
FIG. 13 (a) is a surface view of a tile-like rattan flooring whose surface is colored with a natural material. In FIG. 13, (b) is a rear view thereof.
FIG. 14 is a perspective view showing a state in which a tile-shaped rattan flooring material is laid in a dressing room.
FIG. 15 (a) is a perspective view of a conventional tile-like rattan flooring using leather rattan. In FIG. 15, (b) is a perspective view of the back surface.
[Explanation of symbols]
1 rattan
4 Rattan strips
5 Enamel
6 High polymer material
7 Surface-coated rattan material
8 Plain loom
9 Long rattan flooring
10 Tile rattan flooring
11 Rubber sheet
13 Non-slip tile-shaped rattan flooring
14 Functionality-imparting agent (titanium oxide film)
15 Colored coating

Claims

A rattan strip obtained by dividing rattan vertically and processing it into a belt-shaped body having a predetermined width, wherein the rattan strip has an enamel material constituting its surface removed, and at least the surface from which the enamel material has been removed. And a surface-coated rattan material, wherein the side surfaces exposed by the vertical division are coated with a polymer material.

The surface-coated rattan material according to claim 1, wherein the entire rattan strip is coated with a polymer material.

The surface-coated rattan material according to claim 1 or 2, wherein the rattan strip and / or the polymer material carry a function-imparting agent.

Functionality imparting agent has deodorizing effect, deodorizing effect, water absorption / humidity adjusting effect, electromagnetic wave absorbing effect, sterilizing effect, antifungal effect, small animal repellent effect, insecticidal effect, deoxygenating effect, aroma effect, negative ion generating effect, far The surface-coated rattan material according to any one of claims 1 to 3, which is a substance that exhibits at least one function of an infrared radiation action or a photocatalysis action.

A rattan product formed using the surface-coated rattan material according to any one of claims 1 to 4, wherein the rattan product is a rattan flooring, rattan rug or mat rug.