JP2004016515A - Av機器鑑賞用椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作部による操作を体感者の体や頭を移動させることなく行えるようにし、操作部によって椅子にもたれた状態に適したスピーカーや振動部材の調節を行うことができるAV機器鑑賞用椅子を提供する。
【解決手段】人が着座するための座部2及び座部2に着座した人の肘を掛けるための肘掛け部3とを有する椅子本体1を備える。該椅子本体1にAV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくAV機器から送られてくる信号を機械的振動に変換し椅子本体1に着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を設ける。前記肘掛け部3の後端部上面に肘当て面19を形成し、且つ肘掛け部3の肘当て面19に肘を当てて着座した人の手指部と対応する箇所にスピーカーや振動部材を操作するための操作部4を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】人が着座するための座部2及び座部2に着座した人の肘を掛けるための肘掛け部3とを有する椅子本体1を備える。該椅子本体1にAV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくAV機器から送られてくる信号を機械的振動に変換し椅子本体1に着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を設ける。前記肘掛け部3の後端部上面に肘当て面19を形成し、且つ肘掛け部3の肘当て面19に肘を当てて着座した人の手指部と対応する箇所にスピーカーや振動部材を操作するための操作部4を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、AV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくこの信号に基づいて着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を備えたAV機器鑑賞用椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、人が着座するための椅子本体を備え、該椅子本体にCDプレイヤーやテレビジョン、パーソナルコンピュータ等のAV機器から送られてくる音を出力するスピーカーと、AV機器から送られてくる音に基づいて着座した人の体を振動させる振動部材を設けたAV機器鑑賞用椅子が知られている。上記AV機器鑑賞用椅子には着座した際に肘を掛けるための肘掛け部が設けられており、該肘掛け部にはスピーカーと振動部材との操作を行うための操作部が設けられている。
【0003】
上記により、体感者は肘掛け部に肘を掛けたリラックスした状態で着座することができ、またこの着座した状態において操作部を操作することで、AV機器から出力された信号を椅子本体に設けたスピーカーで聞いたり、振動部材により音に同調した臨場感のある振動を体感したりしていた。
【0004】
しかしながら、上記のAV機器鑑賞用椅子の操作部は、肘掛け部に肘を掛けた状態で着座した体感者の手よりもかなり前方に位置する箇所に配設されているため、体感者が操作部を操作する場合は、体感者の頭や体を前方に移動させて肘を動かす必要があり、非常に面倒であった。また、このように体感者が操作時に頭や体を動かした場合、操作時の着座状態と、操作後の椅子にもたれた着座状態とが異なってしまうため、操作部でスピーカーの音量や、振動部材の振動強さ等を操作したとしても操作後の椅子にもたれた状態に適した調節を行うことができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作部による操作を体感者の体や頭を移動させることなく行えるようにし、操作部によって椅子にもたれた状態に適したスピーカーや振動部材の調節を行うことができるAV機器鑑賞用椅子を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
人が着座するための座部2及び座部2に着座した人の肘を掛けるための肘掛け部3とを有する椅子本体1を備え、該椅子本体1にAV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくAV機器から送られてくる信号を機械的振動に変換し椅子本体1に着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を設けたAV機器鑑賞用椅子において、前記肘掛け部3の後端部上面に肘を当てるための肘当て面19を形成し、且つ肘掛け部3の肘当て面19に肘を当てて着座した人の手指部と対応する箇所にスピーカーや振動部材を操作するための操作部4を設けて成ることを特徴とするものである。 このような構成とすることで、操作部4を操作する際に体感者の肘を動かして操作部4を操作する必要がなくなり、これによって頭や体を移動させることがなくなる。また、操作部4操作時の体感者と着座した体感者の位置を同じにすることができるため、スピーカーや振動部材を操作後の椅子本体1にもたれた状態に適した設定に正確に調節することができる。
【0007】
また請求項2記載のAV機器鑑賞用椅子は請求項1記載のAV機器鑑賞用椅子において、上記操作部4を肘掛け部3に対して着脱自在に取付けて成ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、操作部4を操作する際に使用者の手元に持ってくることができ、これによって操作部4が視認し易くなって操作が容易になり、またより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができる。
【0009】
また請求項3記載のAV機器鑑賞用椅子は請求項1又は2記載のAV機器鑑賞用椅子において、上記操作部4の肘掛け部3に対する取付け角度イが可変となるように設定して成ることを特徴とするものである。
【0010】
このように操作部4の取付け角度イを可変とすることで、操作部4を体感者が手に持つことなく使用することができ便利であり、また体感者の体格や着座姿勢に合わせて最も操作し易く且つ最も見易い角度で操作部4を取付けることができ、これによってより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態におけるAV機器鑑賞用椅子は外部のCDプレイヤーやテレビジョン、パーソナルコンピュータのようなAV機器(図示せず)に電気的に接続して使用されるものであり、図1に示すような外観を有している。なお、AV機器はAV機器鑑賞用椅子に設けてあっても良いものとする。また、以下に示す実施形態においては、スピーカーと振動部材との両方を設けた例を示したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカーだけを設けたAV機器鑑賞用椅子であっても良いし、また振動部材だけを設けたAV機器鑑賞用椅子であっても良いものとする。以下具体的構成について説明する。
【0012】
AV機器鑑賞用椅子は主体を図1に示すような椅子本体1で構成している。椅子本体1には図示は省略するが、AV機器に電気的に接続されると共にAV機器から送られてきた音を制御するための音制御装置が設けられている。また音制御装置は、AV機器と椅子本体1との間に電気的に介在し、該音制御装置に設けられた入力端子や接続コード(図示せず)を介して椅子本体1の振動部材に電気的に接続されている。
【0013】
椅子本体1は、床面に載置されるベース部5を有しており、ベース部5には人(以下体感者と称す)が着座するための座部2と、背中を支持するための背もたれ部6と、肘を掛けるための肘掛け部3と、頭部をもたれさせるための枕部7とが一体に設けられている。
【0014】
背もたれ部6は上方に行く程後方に位置するように後傾しており、体感者がリラックスした状態で着座できるように形成されている。背もたれ部6の上方には枕部7が設けられており、枕部7は幅方向における中央部が後方に位置するように湾曲している。枕部7の両端部にはスピーカー(図示せず)を備えたスピーカー部8が形成されている。スピーカーは図示しない増幅器などを介して後述する音制御装置に電気的に接続されており、また椅子本体1に着座した体感者の耳を向くように配設されており、これにより、椅子本体1に着座した体感者はスピーカーから出力される臨場感のある音を体感することができる。
【0015】
背もたれ部6の下部両端部には背もたれ部6から前方に突出するように配設された体感者が肘をかけるための肘掛け部3、3が設けられている。各肘掛け部3の後端部上面は体感者が肘を当てるための肘当て面19となっており、また体感者が肘当て面19に肘を当てた際に略前腕に対応する箇所は前腕を当てるための前腕当て面20となっており、また上記肘当て面19に肘を当てた際に手指部分に対応する箇所は手指当て面21となっている。また、両肘掛け部3、3上面は前方に行く程下方に位置するように傾斜しており、また肘掛け部3の先端は前後方向における座部2の先端と略重なる箇所にまで伸びている。
【0016】
また、座部2及び背もたれ部6には夫々体感者の膝の裏側部分と腰部とを振動させるための振動部材が設けられている。振動部材は音制御装置から送られてくる音響信号を機械的振動に変換するものであり、すなわちAV機器から送られてくる信号(電気信号)を機械的振動に変換するトランスデューサーを搭載したものである。
【0017】
上記構成によりAV機器から送られてきた信号は、音制御装置を介して、一部は増幅器等を通りスピーカーから出力される。また、一部は図示しないローパスフィルタによってAV機器から送られてきた音の高域をカットして音源信号となり、該音源信号は増幅器によって増幅されて振動用音響信号となり、振動部材で機械的振動に変換して体感者の腰部や膝の裏側部分を振動させる。これにより、AV機器から出力される音に同調した振動を椅子本体1に着座した体感者に伝えることができ、振動部材による臨場感のある振動と、スピーカーからの出力された音とを体感することが可能となる。
【0018】
また、一方の肘掛け部3a(体感者が右肘をかけるための肘掛け部3)には音制御装置にコード9を介して接続され、音制御装置を操作する、すなわちスピーカーの音量や切換え等の調節を行うスピーカーの操作や、振動の強さや入り切り等の調節を行う振動部材の操作を行うAV機器鑑賞用椅子を操作する平面視楕円形を有する板状の操作部4が設けられており、該操作部4は操作部4を肘掛け部3に肘を掛けて(肘当て面19に肘を当てて)着座した体感者の略手指に対応した個所(手指当て面21)に位置するように配設されている。
【0019】
詳述すると、肘掛け部3a上面の前端部の肘掛け部3に肘を掛けて着座した体感者の略手指が位置する箇所、すなわち手指当て面21に図2に示すような操作部用トレイ10をねじのような固着手段11によって固着しており、該操作部用トレイ10の上面には操作部4を上方より嵌め込み自在に収納できる平面視において操作部4と略同一形状(楕円形)を有する収納溝12が形成されている。上記操作部用トレイ10の収納溝12に操作部4を嵌め込んで収納することで、操作部4は前述したように肘掛け部3に肘を掛けて着座した人の手指近傍に位置するように配設され、また該操作部4は肘掛け部3に対して着脱自在に取付けられることとなる。
【0020】
このように操作部4を配設することで、操作部4を操作する際に体感者の肘を動かして操作部4を操作する必要がなくなり、これによって体感者は頭や体を移動させることがなくなり、操作部4操作時においてもリラックスした着座状態を維持することができる。また、操作部4操作時の体感者と着座した体感者の位置を同じにすることができるため、スピーカーや振動部材を操作部4操作後の椅子本体1にもたれた体感者に適した設定に正確に調節することができる。
【0021】
また、上記のように操作部4を肘掛け部3に対して着脱自在に取付けたことで、操作部4を操作する際に使用者の手元に持ってくることができ、これによって操作部4が視認し易くなって操作が容易になり、またより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができる。
【0022】
次に上記実施形態とは異なる図3〜5に実施形態を示す。本実施形態においては、操作部4の肘掛け部に対する取付け角度イが可変となるように設定する点に特徴があり、上記実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
【0023】
本実施形態における操作部用トレイ10は図3に示すように上面に収納溝12を設けた略直方体形状を有するトレイ本体13と、トレイ本体13の上端部外側面に周設された鍔部14とからなり、このトレイ本体13の後端の下端部には外側方に伸びる軸15が設けられている。収納溝12には上記実施形態と同様に着脱自在に操作部4が収納されている。またトレイ本体13下面の前後方向中央部における両側端部には図4に示すようにコ字状に形成されたついたて片16の両端部が前後方向に回動自在となるように連結されている。 肘掛け部3には図5に示すように操作部用トレイ10を収納するための平面視略長方形状のトレイ受け溝17がその長手方向が肘掛け部3の前後方向と一致するように形成されており、その底上面の幅方向中央における前部には側面視三角形状の三角片18が前後方向に複数(3つ)並べて配設されている。またトレイ受け溝17の両側面の前部には前述した操作部用トレイ10に設けられた軸15の両端部が連結され、これにより操作部用トレイ10はトレイ受け溝17に対して前後方向(矢印イ)に回動自在となっている。
【0024】
操作部4の肘掛け部3に対する取付け角度イを変更する場合について説明する。まず操作部4上面が体感者に見える状態(図3中の破線の状態)に取付け角度イを変更する場合は、図3の実線の状態にある操作部用トレイ10を軸15を中心に前端部が上方に位置するように回動させることで行われる。この際、ついたて片16の先端は三角片18を乗り越える毎に三角片18後面の下端部に当たり、操作部用トレイ10をより起立させた状態で支持できるようになる。これによって操作部用トレイ10はついたて片16と操作部用トレイ10の下面後部との間に為す角度αを段階的に小さくすることができ、すなわち操作部用トレイ10の取付け角度イを段階的に変更することが可能となる。また、取付け角度イを図中破線の状態から実線の状態に戻す場合は、体感者がついたて部16を角度αが180度となるように手で引き上げて、ついたて部16を持ったまま操作部用トレイ10をトレイ受け溝17に載置することで行われる(図中実線の状態)。上記のように操作することで、操作部用トレイ10に収納された操作部4の取付け角度イは変更することができる。
【0025】
このように操作部4の取付け角度イを可変とすることで、体感者の体格や着座姿勢に合わせて最も操作し易く且つ最も見易い角度で操作部4を取付けることができ、これによってより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができ、また操作部4を体感者が手に持つことなく使用することができ便利である。また椅子本体1の背もたれ部6を座部2やベース部5に対して角度を変更できるようにしたAV機器鑑賞用椅子、すなわち背もたれ部6がリクライニングするように設定した椅子本体1を有するAV機器鑑賞用椅子において、上記のように操作部4の取付け角度イを可変となるように設定することがさらに好ましく、このようにすることで、体感者に合わせて背もたれ部6の角度を変更でき、尚且つこの変更した背もたれ部6の倒す角度に対応して操作部4の取付け角度イを変更することができ、便利である。
【0026】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、操作部を操作する際に体感者の肘を動かして操作部を操作する必要がなくなり、これによって体感者は頭や体を移動させることがなくなり、操作部操作時においてもリラックスした着座状態を維持することができる。また、操作部操作時の体感者と着座した体感者の位置を同じにすることができるため、スピーカーや振動部材を操作後の椅子本体にもたれた状態に適した設定に正確に調節することができる。
【0027】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、操作部を操作する際に使用者の手元に持ってくることができ、これによって操作部が視認し易くなって操作が容易になり、またより一層体や頭を動かすことなく操作部を操作することができる。
【0028】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、体感者は体格や着座姿勢に合わせて最も操作し易く且つ最も見易い角度で操作部を取付けることができ、これによってより一層体や頭を動かすことなく操作部を操作することができ、尚且つこの場合、操作部を体感者が手に持つことなく使用することができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すAV機器鑑賞用椅子の斜視図である。
【図2】同上の肘掛け部を示す要部拡大図である。
【図3】図1の実施形態とは異なる実施形態を示す操作部トレイの説明図である。
【図4】同上の操作部トレイの下面図である。
【図5】同上のトレイ受け溝を示す平面視説明図である。
【符号の説明】
1 椅子本体
2 座部
3 肘掛け部
4 操作部
イ 取付け角度
【発明の属する技術分野】
本発明は、AV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくこの信号に基づいて着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を備えたAV機器鑑賞用椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、人が着座するための椅子本体を備え、該椅子本体にCDプレイヤーやテレビジョン、パーソナルコンピュータ等のAV機器から送られてくる音を出力するスピーカーと、AV機器から送られてくる音に基づいて着座した人の体を振動させる振動部材を設けたAV機器鑑賞用椅子が知られている。上記AV機器鑑賞用椅子には着座した際に肘を掛けるための肘掛け部が設けられており、該肘掛け部にはスピーカーと振動部材との操作を行うための操作部が設けられている。
【0003】
上記により、体感者は肘掛け部に肘を掛けたリラックスした状態で着座することができ、またこの着座した状態において操作部を操作することで、AV機器から出力された信号を椅子本体に設けたスピーカーで聞いたり、振動部材により音に同調した臨場感のある振動を体感したりしていた。
【0004】
しかしながら、上記のAV機器鑑賞用椅子の操作部は、肘掛け部に肘を掛けた状態で着座した体感者の手よりもかなり前方に位置する箇所に配設されているため、体感者が操作部を操作する場合は、体感者の頭や体を前方に移動させて肘を動かす必要があり、非常に面倒であった。また、このように体感者が操作時に頭や体を動かした場合、操作時の着座状態と、操作後の椅子にもたれた着座状態とが異なってしまうため、操作部でスピーカーの音量や、振動部材の振動強さ等を操作したとしても操作後の椅子にもたれた状態に適した調節を行うことができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作部による操作を体感者の体や頭を移動させることなく行えるようにし、操作部によって椅子にもたれた状態に適したスピーカーや振動部材の調節を行うことができるAV機器鑑賞用椅子を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
人が着座するための座部2及び座部2に着座した人の肘を掛けるための肘掛け部3とを有する椅子本体1を備え、該椅子本体1にAV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくAV機器から送られてくる信号を機械的振動に変換し椅子本体1に着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を設けたAV機器鑑賞用椅子において、前記肘掛け部3の後端部上面に肘を当てるための肘当て面19を形成し、且つ肘掛け部3の肘当て面19に肘を当てて着座した人の手指部と対応する箇所にスピーカーや振動部材を操作するための操作部4を設けて成ることを特徴とするものである。 このような構成とすることで、操作部4を操作する際に体感者の肘を動かして操作部4を操作する必要がなくなり、これによって頭や体を移動させることがなくなる。また、操作部4操作時の体感者と着座した体感者の位置を同じにすることができるため、スピーカーや振動部材を操作後の椅子本体1にもたれた状態に適した設定に正確に調節することができる。
【0007】
また請求項2記載のAV機器鑑賞用椅子は請求項1記載のAV機器鑑賞用椅子において、上記操作部4を肘掛け部3に対して着脱自在に取付けて成ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、操作部4を操作する際に使用者の手元に持ってくることができ、これによって操作部4が視認し易くなって操作が容易になり、またより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができる。
【0009】
また請求項3記載のAV機器鑑賞用椅子は請求項1又は2記載のAV機器鑑賞用椅子において、上記操作部4の肘掛け部3に対する取付け角度イが可変となるように設定して成ることを特徴とするものである。
【0010】
このように操作部4の取付け角度イを可変とすることで、操作部4を体感者が手に持つことなく使用することができ便利であり、また体感者の体格や着座姿勢に合わせて最も操作し易く且つ最も見易い角度で操作部4を取付けることができ、これによってより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態におけるAV機器鑑賞用椅子は外部のCDプレイヤーやテレビジョン、パーソナルコンピュータのようなAV機器(図示せず)に電気的に接続して使用されるものであり、図1に示すような外観を有している。なお、AV機器はAV機器鑑賞用椅子に設けてあっても良いものとする。また、以下に示す実施形態においては、スピーカーと振動部材との両方を設けた例を示したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカーだけを設けたAV機器鑑賞用椅子であっても良いし、また振動部材だけを設けたAV機器鑑賞用椅子であっても良いものとする。以下具体的構成について説明する。
【0012】
AV機器鑑賞用椅子は主体を図1に示すような椅子本体1で構成している。椅子本体1には図示は省略するが、AV機器に電気的に接続されると共にAV機器から送られてきた音を制御するための音制御装置が設けられている。また音制御装置は、AV機器と椅子本体1との間に電気的に介在し、該音制御装置に設けられた入力端子や接続コード(図示せず)を介して椅子本体1の振動部材に電気的に接続されている。
【0013】
椅子本体1は、床面に載置されるベース部5を有しており、ベース部5には人(以下体感者と称す)が着座するための座部2と、背中を支持するための背もたれ部6と、肘を掛けるための肘掛け部3と、頭部をもたれさせるための枕部7とが一体に設けられている。
【0014】
背もたれ部6は上方に行く程後方に位置するように後傾しており、体感者がリラックスした状態で着座できるように形成されている。背もたれ部6の上方には枕部7が設けられており、枕部7は幅方向における中央部が後方に位置するように湾曲している。枕部7の両端部にはスピーカー(図示せず)を備えたスピーカー部8が形成されている。スピーカーは図示しない増幅器などを介して後述する音制御装置に電気的に接続されており、また椅子本体1に着座した体感者の耳を向くように配設されており、これにより、椅子本体1に着座した体感者はスピーカーから出力される臨場感のある音を体感することができる。
【0015】
背もたれ部6の下部両端部には背もたれ部6から前方に突出するように配設された体感者が肘をかけるための肘掛け部3、3が設けられている。各肘掛け部3の後端部上面は体感者が肘を当てるための肘当て面19となっており、また体感者が肘当て面19に肘を当てた際に略前腕に対応する箇所は前腕を当てるための前腕当て面20となっており、また上記肘当て面19に肘を当てた際に手指部分に対応する箇所は手指当て面21となっている。また、両肘掛け部3、3上面は前方に行く程下方に位置するように傾斜しており、また肘掛け部3の先端は前後方向における座部2の先端と略重なる箇所にまで伸びている。
【0016】
また、座部2及び背もたれ部6には夫々体感者の膝の裏側部分と腰部とを振動させるための振動部材が設けられている。振動部材は音制御装置から送られてくる音響信号を機械的振動に変換するものであり、すなわちAV機器から送られてくる信号(電気信号)を機械的振動に変換するトランスデューサーを搭載したものである。
【0017】
上記構成によりAV機器から送られてきた信号は、音制御装置を介して、一部は増幅器等を通りスピーカーから出力される。また、一部は図示しないローパスフィルタによってAV機器から送られてきた音の高域をカットして音源信号となり、該音源信号は増幅器によって増幅されて振動用音響信号となり、振動部材で機械的振動に変換して体感者の腰部や膝の裏側部分を振動させる。これにより、AV機器から出力される音に同調した振動を椅子本体1に着座した体感者に伝えることができ、振動部材による臨場感のある振動と、スピーカーからの出力された音とを体感することが可能となる。
【0018】
また、一方の肘掛け部3a(体感者が右肘をかけるための肘掛け部3)には音制御装置にコード9を介して接続され、音制御装置を操作する、すなわちスピーカーの音量や切換え等の調節を行うスピーカーの操作や、振動の強さや入り切り等の調節を行う振動部材の操作を行うAV機器鑑賞用椅子を操作する平面視楕円形を有する板状の操作部4が設けられており、該操作部4は操作部4を肘掛け部3に肘を掛けて(肘当て面19に肘を当てて)着座した体感者の略手指に対応した個所(手指当て面21)に位置するように配設されている。
【0019】
詳述すると、肘掛け部3a上面の前端部の肘掛け部3に肘を掛けて着座した体感者の略手指が位置する箇所、すなわち手指当て面21に図2に示すような操作部用トレイ10をねじのような固着手段11によって固着しており、該操作部用トレイ10の上面には操作部4を上方より嵌め込み自在に収納できる平面視において操作部4と略同一形状(楕円形)を有する収納溝12が形成されている。上記操作部用トレイ10の収納溝12に操作部4を嵌め込んで収納することで、操作部4は前述したように肘掛け部3に肘を掛けて着座した人の手指近傍に位置するように配設され、また該操作部4は肘掛け部3に対して着脱自在に取付けられることとなる。
【0020】
このように操作部4を配設することで、操作部4を操作する際に体感者の肘を動かして操作部4を操作する必要がなくなり、これによって体感者は頭や体を移動させることがなくなり、操作部4操作時においてもリラックスした着座状態を維持することができる。また、操作部4操作時の体感者と着座した体感者の位置を同じにすることができるため、スピーカーや振動部材を操作部4操作後の椅子本体1にもたれた体感者に適した設定に正確に調節することができる。
【0021】
また、上記のように操作部4を肘掛け部3に対して着脱自在に取付けたことで、操作部4を操作する際に使用者の手元に持ってくることができ、これによって操作部4が視認し易くなって操作が容易になり、またより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができる。
【0022】
次に上記実施形態とは異なる図3〜5に実施形態を示す。本実施形態においては、操作部4の肘掛け部に対する取付け角度イが可変となるように設定する点に特徴があり、上記実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
【0023】
本実施形態における操作部用トレイ10は図3に示すように上面に収納溝12を設けた略直方体形状を有するトレイ本体13と、トレイ本体13の上端部外側面に周設された鍔部14とからなり、このトレイ本体13の後端の下端部には外側方に伸びる軸15が設けられている。収納溝12には上記実施形態と同様に着脱自在に操作部4が収納されている。またトレイ本体13下面の前後方向中央部における両側端部には図4に示すようにコ字状に形成されたついたて片16の両端部が前後方向に回動自在となるように連結されている。 肘掛け部3には図5に示すように操作部用トレイ10を収納するための平面視略長方形状のトレイ受け溝17がその長手方向が肘掛け部3の前後方向と一致するように形成されており、その底上面の幅方向中央における前部には側面視三角形状の三角片18が前後方向に複数(3つ)並べて配設されている。またトレイ受け溝17の両側面の前部には前述した操作部用トレイ10に設けられた軸15の両端部が連結され、これにより操作部用トレイ10はトレイ受け溝17に対して前後方向(矢印イ)に回動自在となっている。
【0024】
操作部4の肘掛け部3に対する取付け角度イを変更する場合について説明する。まず操作部4上面が体感者に見える状態(図3中の破線の状態)に取付け角度イを変更する場合は、図3の実線の状態にある操作部用トレイ10を軸15を中心に前端部が上方に位置するように回動させることで行われる。この際、ついたて片16の先端は三角片18を乗り越える毎に三角片18後面の下端部に当たり、操作部用トレイ10をより起立させた状態で支持できるようになる。これによって操作部用トレイ10はついたて片16と操作部用トレイ10の下面後部との間に為す角度αを段階的に小さくすることができ、すなわち操作部用トレイ10の取付け角度イを段階的に変更することが可能となる。また、取付け角度イを図中破線の状態から実線の状態に戻す場合は、体感者がついたて部16を角度αが180度となるように手で引き上げて、ついたて部16を持ったまま操作部用トレイ10をトレイ受け溝17に載置することで行われる(図中実線の状態)。上記のように操作することで、操作部用トレイ10に収納された操作部4の取付け角度イは変更することができる。
【0025】
このように操作部4の取付け角度イを可変とすることで、体感者の体格や着座姿勢に合わせて最も操作し易く且つ最も見易い角度で操作部4を取付けることができ、これによってより一層体や頭を動かすことなく操作部4を操作することができ、また操作部4を体感者が手に持つことなく使用することができ便利である。また椅子本体1の背もたれ部6を座部2やベース部5に対して角度を変更できるようにしたAV機器鑑賞用椅子、すなわち背もたれ部6がリクライニングするように設定した椅子本体1を有するAV機器鑑賞用椅子において、上記のように操作部4の取付け角度イを可変となるように設定することがさらに好ましく、このようにすることで、体感者に合わせて背もたれ部6の角度を変更でき、尚且つこの変更した背もたれ部6の倒す角度に対応して操作部4の取付け角度イを変更することができ、便利である。
【0026】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、操作部を操作する際に体感者の肘を動かして操作部を操作する必要がなくなり、これによって体感者は頭や体を移動させることがなくなり、操作部操作時においてもリラックスした着座状態を維持することができる。また、操作部操作時の体感者と着座した体感者の位置を同じにすることができるため、スピーカーや振動部材を操作後の椅子本体にもたれた状態に適した設定に正確に調節することができる。
【0027】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、操作部を操作する際に使用者の手元に持ってくることができ、これによって操作部が視認し易くなって操作が容易になり、またより一層体や頭を動かすことなく操作部を操作することができる。
【0028】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、体感者は体格や着座姿勢に合わせて最も操作し易く且つ最も見易い角度で操作部を取付けることができ、これによってより一層体や頭を動かすことなく操作部を操作することができ、尚且つこの場合、操作部を体感者が手に持つことなく使用することができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すAV機器鑑賞用椅子の斜視図である。
【図2】同上の肘掛け部を示す要部拡大図である。
【図3】図1の実施形態とは異なる実施形態を示す操作部トレイの説明図である。
【図4】同上の操作部トレイの下面図である。
【図5】同上のトレイ受け溝を示す平面視説明図である。
【符号の説明】
1 椅子本体
2 座部
3 肘掛け部
4 操作部
イ 取付け角度
Claims (3)
- 人が着座するための座部及び座部に着座した人の肘を掛けるための肘掛け部とを有する椅子本体を備え、該椅子本体にAV機器から送られてくる信号を出力するスピーカーもしくAV機器から送られてくる信号を機械的振動に変換し椅子本体に着座した人の体を振動させる振動部材のうち少なくともいずれか一方を設けたAV機器鑑賞用椅子において、前記肘掛け部の後端部上面に肘を当てるための肘当て面を形成し、且つ肘掛け部の肘当て面に肘を当てて着座した人の手指部と対応する箇所にスピーカーや振動部材を操作するための操作部を設けて成ることを特徴とするAV機器鑑賞用椅子。
- 上記操作部を肘掛け部に対して着脱自在に取付けて成ることを特徴とする請求項1記載のAV機器鑑賞用椅子。
- 上記操作部の肘掛け部に対する取付け角度が可変となるように設定して成ることを特徴とする請求項1又は2記載のAV機器鑑賞用椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176443A JP2004016515A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | Av機器鑑賞用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002176443A JP2004016515A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | Av機器鑑賞用椅子 |
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Family Applications (1)
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JP2002176443A Withdrawn JP2004016515A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | Av機器鑑賞用椅子 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100895701B1 (ko) * | 2008-03-13 | 2009-04-30 | 광주광역시 남구 | 벤치 |
AT514926B1 (de) * | 2013-12-10 | 2015-05-15 | Joanneum Res Forschungsgmbh | Sitzmöbel mit berührungsloser Abtastung der Fingerbewegungen des darin sitzenden Operators zur Steuerung von elektrischen und elektronischen Geräten |
-
2002
- 2002-06-17 JP JP2002176443A patent/JP2004016515A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100895701B1 (ko) * | 2008-03-13 | 2009-04-30 | 광주광역시 남구 | 벤치 |
AT514926B1 (de) * | 2013-12-10 | 2015-05-15 | Joanneum Res Forschungsgmbh | Sitzmöbel mit berührungsloser Abtastung der Fingerbewegungen des darin sitzenden Operators zur Steuerung von elektrischen und elektronischen Geräten |
AT514926A4 (de) * | 2013-12-10 | 2015-05-15 | Joanneum Res Forschungsgmbh | Sitzmöbel mit berührungsloser Abtastung der Fingerbewegungen des darin sitzenden Operators zur Steuerung von elektrischen und elektronischen Geräten |
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