JP2004013333A - 特急品の生産枠決定システム - Google Patents
特急品の生産枠決定システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004013333A JP2004013333A JP2002163289A JP2002163289A JP2004013333A JP 2004013333 A JP2004013333 A JP 2004013333A JP 2002163289 A JP2002163289 A JP 2002163289A JP 2002163289 A JP2002163289 A JP 2002163289A JP 2004013333 A JP2004013333 A JP 2004013333A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- input
- express
- production
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 127
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims abstract description 40
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 30
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 claims abstract description 20
- 239000000047 product Substances 0.000 description 55
- 238000012384 transportation and delivery Methods 0.000 description 15
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 2
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 2
- 238000013439 planning Methods 0.000 description 2
- 239000011265 semifinished product Substances 0.000 description 2
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/30—Computing systems specially adapted for manufacturing
Landscapes
- General Factory Administration (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】特急品の数量と製造工期との関係情報を得るのに要する時間を短くして、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定する特急品の生産枠決定システムを得る。
【解決手段】通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、製造ラインの仕掛数量情報102および能力情報101と、製品の完了品に至るまでの所要工程数情報103と、特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報104とを入力するための入力手段105と、特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段106と、特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段107とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、製造ラインの仕掛数量情報102および能力情報101と、製品の完了品に至るまでの所要工程数情報103と、特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報104とを入力するための入力手段105と、特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段106と、特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段107とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数の製造工程を経て完成に至る製品、特に半導体ウエハ、液晶ディスプレイパネル、プラズマCRTなど、製造工程が数百工程にも及ぶ被製造物の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を、適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体ウエハ、液晶ディスプレイパネル、プラズマCRTなどを製造するラインにおいては、加工工程数が数十から数百工程にも及び、その一般的な製造工期は、数十日ないし数ヶ月を要する場合が多い。
【0003】
このため、製造ラインには、常に仕掛品(半製品ともいう)が多数存在しており、しかも、これらの仕掛品は、製造ラインに投入された時期も、出荷される時期も、様々であるという特徴がある。
【0004】
また、このような製造工期の長い製品に関しては、顧客からの短納期・短工期生産の要望が特に強いことが多いが、製造ラインの設備などの製造資源には、おのずと限界がある。
【0005】
たとえば、製造ライン内の仕掛数量が増大すれば、仕掛品の一単位あたりに割り当てられる製造資源は減少するので、一日あたりの工程進捗数は減少する。すなわち、仕掛品一単位あたりの一日毎の工程進捗数が減少することは、製造工期が伸張することを意味している。
【0006】
あるいは、仕掛数量が増大しないまでも、一日あたりの工程進捗数を多く取らなければならない製品、つまり、約束した工期が短工期である製品ばかりが製造ラインに存在すれば、仕掛品同士で製造資源の取り合いが生じて、結果的には、短工期で生産することができなくなる。
【0007】
そこで、一般的には、通常の工程進捗速度で生産させる製品(以下、「通常品」という)とは別に、顧客から特に短工期で生産を望まれている製品(以下、「特急品」という)に対して製造工期および生産数量を特別扱いし、高付加価値の製品として受注・生産する場合が多い。
【0008】
このように、より多くの受注を獲得するためには、できるだけ短工期の特急品をできるだけ多く生産することを顧客に約束できることが望ましいが、現実的に実行不可能な計画を作ることは、避けなければならない。
【0009】
すなわち、「約束を守れる工期」および「約束を守れる数量」を速やかに判断して、これらを受注活動や生産計画に反映させることが重要となる。
従来技術の代表的なものとして、たとえば特開2001−100832号公報や特開2000−293595号公報があげられる。
【0010】
上記公報に記載された従来システムは、まず、最初に能力枠あるいは受注可能枠を設けておき、顧客からの注文情報をこの枠に対して引き当て処理を行うことで納期回答を行うようになっている。
【0011】
しかしながら、半導体ICのような同一顧客企業から同一品目の大量注文が行われる製品においては、発注数量の全てを等しい納期で注文するのではなく、たとえばサンプル出荷のために、発注量の一部については、短納期で要求されることがある。つまり、短納期で納入可能な数量はどの程度の量で、その納期はどの程度の期間になるか、ということを速やかに回答する必要がある。
【0012】
しかし、上記公報記載の従来システムのように、あらかじめ設定された枠に対して納期回答を行うシステムでは、様々な投入計画案を作成し、各投入計画案に対して枠を引き当て直すという試行錯誤を繰り返しながら、納期回答しなければならないので、迅速に納期回答することが困難である。
【0013】
また、他の従来システムとして、たとえば特許第2692407号に開示された生産スケジューリング装置の場合には、対象となる生産工場の計画期間内において、特急品が発生する比率に関する情報を前もって設定格納しておき、この情報と工場の日別保有能力との大小関係から、負荷の山積み、山崩しを行い、投入すべきものおよび時期を取り決めるようになっている。
【0014】
しかしながら、この従来システムにおいても、特急品の比率をあらかじめ設定していなくてはならないので、特急品の比率を変化させた場合の納期情報を得ることは困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の特急品の生産枠決定システムは以上のように、たとえば特開2001−100832号公報や特開2000−293595号公報に記載のシステムの場合には、あらかじめ設定された枠に対して納期回答を行うために、様々な投入計画案に対して枠を引き当て直すという試行錯誤を繰り返す必要があるので、迅速に納期回答することができないという問題点があった。
【0016】
また、たとえば特許第2692407号に記載の従来システムの場合には、特急品の比率をあらかじめ設定する必要があるので、特急品の比率を変化させた場合の納期情報を得ることができないという問題点があった。
【0017】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、特急品の数量と製造工期との関係情報を得るのに要する時間をできるだけ短くして、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る特急品の生産枠決定システムは、多数の製造工程を経て完成に至る製品の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、製造ラインの仕掛数量情報および能力情報と、製品の完了品に至るまでの所要工程数情報と、特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報とを入力するための入力手段と、特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段と、特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段とを備えたものである。
【0019】
また、この発明に係る特急品の生産枠決定システムは、第1の入力手段を有する製造工場と、第2の入力手段を有する経営幹部と、計算手段および表示手段を有する営業部門と、製造工場、経営幹部および営業部門を相互接続するネットワークとを備え、仕掛数量情報、能力情報および所要工程数情報は、第1の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、生産性悪化の許容範囲情報は、第2の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、表示手段は、計算手段の計算結果を表示するものである。
【0020】
また、この発明に係る特急品の生産枠決定システムは、入力手段および計算手段を有する製造会社と、表示手段を有する顧客と、製造会社および顧客を相互接続するインターネット網とを備え、仕掛数量情報、能力情報、所要工程数情報および生産性悪化の許容範囲情報は、入力手段から計算手段に入力されて演算され、計算手段により計算結果は、インターネット網を介して表示手段に送信されて表示されるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を概略的に示すブロック構成図である。
【0022】
図1において、101〜104は特急品の生産枠決定システムにあらかじめ入力される各種情報であり、101は製造ラインの能力情報、102は製造ラインの仕掛数量情報、103は製品の完了品に至るまでの所要工程数情報、104は特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報である。
【0023】
105は上記各種情報101〜104を入力するための入力手段であり、コンピュータの端末により構成されている。
【0024】
106は特急品数・工期との関係を計算する計算手段(以下、単に「計算手段」ともいう)であり、入力手段105を介して取り込まれた各種情報101〜104に基づいて、特急品の数量と、そのときの特急品の製造工期との関係を計算する。
【0025】
107は特急品数・工期との関係を図示する表示手段(以下、単に「表示手段」ともいう)であり、計算手段106により算出された特急品数・工期との関係をモニタ上に図示する。
【0026】
次に、図2の説明図を参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1による計算手段106および表示手段107の処理動作について説明する。
図2は表示手段107に表示される関係図形を示しており、図2において、横軸は特急品の比率[%]、縦軸は特急品の製造工程[日]を示している。
【0027】
まず、計算手段106の演算処理動作について説明する。
ここで、製造ラインの全ての半製品(仕掛品)の総数をWIPとし、製造ライン内の全ての仕掛品に占める特急品の割合(特急品比率)を
【数1】
とし、製造ラインの能力(すなわち、1日あたりでの処理可能な総延べ工程数)をTpとする。
【0028】
また、製造ラインの最初(ライン投入)から最後(完成品)までに要する工程数をPsとし、特急品の増大による生産性悪化の許容範囲係数をα(1以上の任意の値)とする。
【0029】
さらに、特急品の製造工期を
【数2】
とし、標準品の製造工期をCTNとし、このときの製造ラインの全製品の平均工期をCTとする。
【0030】
このとき、「製造ラインの能力Tp」は、「全特急品の進捗工程数」と「全標準品の進捗工程数」との和であるから、以下の式(1)のように表すことができる。
【0031】
【数3】
【0032】
一方、「ライン平均工期CT」は、「特急品の工期
【数4】
」と「標準品の工期CTN」とに対して、それぞれ特急品と標準品との数量比の重みで平均した加重平均値であるから、以下の式(2)のように表すことができる。
【0033】
【数5】
【0034】
また、このときの製造ラインでの、1製品・1日あたりに進捗する平均工程数Zは、以下の式(3)のように表すことができる。
【0035】
【数6】
【0036】
したがって、上記式(1)〜式(3)から、標準品の製造工期CTNを消去して、
【数7】
の関係式について整理すると、以下の式(4)を得ることができる。
【0037】
【数8】
【0038】
ここで、式(4)を満足する条件とは、以下の式(5)で表される。
【0039】
【数9】
【0040】
この場合、式(5)から明らかなように、製造ラインの中には、標準品よりも早い工期の特急品が存在しない状況となってしまう。
そこで、上記式(1)の左辺に、特急品の増大による生産性悪化の許容範囲係数αを乗算すると、以下の式(6)が得られる。
【0041】
【数10】
【0042】
式(6)を上記式(2)および式(3)ともに整理すると、以下の式(7)が得られる。
【0043】
【数11】
【0044】
式(7)は、製造ライン内の仕掛に占める特急品の割合
【数12】
[%]と、そのときの特急品製造工期
【数13】
[日]との関係を示している。
【0045】
図2は上記関係を図示したものであり、特急品の製造工期
【数14】
[日]を縦軸にとり、製造ライン内の仕掛に占める特急品の割合
【数15】
[%]を横軸にとり、WIP=2500、Tp=10923、Ps=32、α=1.1の場合での関係を例示している。
【0046】
次に、図3に示す詳細なブロック構成図を参照しながら、この発明の実施の形態1について具体的に説明する。
図3において、1は製造工場、2は経営幹部、3は営業部門であり、それぞれ、ネットワーク4を介して接続されている。なお、ネットワーク4は、LANやイントラネットなどの有線・無線を問わない手段で構成される。
【0047】
製造工場1には、製造に関する各種情報11と、入力手段12とが設けられている。
入力手段12は、製造工場1において各種情報11を入力するために設置されている。
【0048】
各種情報11には、前述(図1参照)の能力情報101、仕掛数量情報102および所要工程数情報103が含まれる。また、入力手段12は、前述の入力手段105に対応しており、ネットワーク4に接続されている。
【0049】
経営幹部2には、特急品の増大による生産性悪化の許容範囲情報21と、入力手段22とが設けられている。
入力手段22は、経営状況に鑑みた判断結果に基づき、経営幹部2において生産性悪化の許容範囲情報21を入力するために設置されている。
【0050】
生産性悪化の許容範囲情報21は、図1内の生産性悪化の許容範囲情報104と同様のものである。また、入力手段22は、前述の入力手段105に対応しており、ネットワーク4に接続されている。
【0051】
営業部門3には、コンピュータからなる特急品数・工期関係計算手段31と、表示手段32とが設けられている。
各種情報11および生産性悪化の許容範囲情報21は、ネットワーク4を介して、営業部門3内の計算手段31に入力される。
【0052】
特急品数・工期関係計算手段31は、図1内の計算手段106に対応しており、ネットワーク4に接続されている。また、表示手段32は、図1内の表示手段107に対応している。
【0053】
営業部門3内の計算手段31は、入力情報に基づいて特急品の数量と製造工期との関係情報を算出し、表示手段32を介して営業担当者に表示させる。
これにより、営業部門3内の営業担当者は、顧客から製造注文を受ける際に、顧客から要求された短納期製品の製造工期と生産数量を速やかに回答することができる。
【0054】
すなわち、特急品の数量と製造工期との関係情報を試行錯誤を繰り返すことなく得ることができ、この結果、迅速に受注活動を推進することができる。
【0055】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、製造工場1内の各種情報11と経営幹部2内の生産性悪化の許容範囲情報21とを、営業部門3に入力して計算を実行したが、製造会社内において入力処理および計算処理を実行し、計算結果を顧客側に送信して表示させてもよい。
【0056】
図4は製造会社での計算結果を顧客に送信するようにしたこの発明の実施の形態2を具体的に示すブロック構成図である。
図2において、5は製造会社、6は顧客であり、それぞれインターネット網7を介して相互接続されている。
【0057】
製造会社5には、各種情報51と、コンピュータからなる入力手段52と、特急品数・工期関係計算手段53とが設けられている。
製造会社5内の各種情報51には、図1内の全情報すなわち、能力情報101、仕掛数量情報102、所要工程数情報103および生産性悪化の許容範囲情報104が含まれる。
【0058】
また、入力手段52および特急品数・工期関係計算手段53は、それぞれ、図1内の入力手段105および計算手段106に対応している。
計算手段53は、インターネット網7に接続されたWebサーバ上に設置されている。
【0059】
顧客6には、コンピュータからなる表示手段61が設けられている。表示手段61は、図1内の表示手段107に対応しており、インターネット網7を介して計算手段53に接続されている。
【0060】
製造会社5において、各種情報51(能力情報、仕掛数量情報、所要工程数情報、生産性悪化の許容範囲情報)は、入力手段52を介して計算手段53に入力される。
【0061】
計算手段53は、あらかじめ格納された演算ソフトウエアを用いて、特急品の数量と製造工期との関係を計算し、顧客6からの要求に応じた計算結果を、インターネット網7を介して顧客に送信する。
【0062】
すなわち、顧客6は、コンピュータからなる表示手段61を操作して、インターネット網7を介して製造会社5のWebサーバにアクセスし、Webサーバ上の計算手段53の計算結果(特急品の数量と製造工期との関係情報)を表示手段61に表示させることにより、瞬時に閲覧することができる。
【0063】
これにより、顧客6は、特急品の数量と製造工期との関係情報を、発注の際に速やかに活用することができる。
【0064】
また、インターネット網7を用いることにより、特急品の数量と製造工期との関係情報を直接顧客6に提示して、顧客6が自ら発注の際に特急品の数量と製造工期を指定することができ、これにより、顧客6と製造会社5との間での問い合わせや納期回答のやりとりを合理化することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、多数の製造工程を経て完成に至る製品の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、製造ラインの仕掛数量情報および能力情報と、製品の完了品に至るまでの所要工程数情報と、特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報とを入力するための入力手段と、特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段と、特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段とを備え、特急品の数量と製造工期との関係情報を得るのに要する時間を短くしたので、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムが得られる効果がある。
【0066】
また、この発明によれば、第1の入力手段を有する製造工場と、第2の入力手段を有する経営幹部と、計算手段および表示手段を有する営業部門と、製造工場、経営幹部および営業部門を相互接続するネットワークとを備え、仕掛数量情報、能力情報および所要工程数情報は、第1の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、生産性悪化の許容範囲情報は、第2の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、表示手段は、計算手段の計算結果を表示するようにしたのでので、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムが得られる効果がある。
【0067】
また、この発明によれば、入力手段および計算手段を有する製造会社と、表示手段を有する顧客と、製造会社および顧客を相互接続するインターネット網とを備え、仕掛数量情報、能力情報、所要工程数情報および生産性悪化の許容範囲情報は、入力手段から計算手段に入力されて演算され、計算手段により計算結果は、インターネット網を介して表示手段に送信されて表示されるようにしたので、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定するとともに、顧客と製造会社との間のやりとりを合理化した特急品の生産枠決定システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における製造ライン内の仕掛に占める特急品の割合と製造工期との関係の表示例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1を具体的に示すブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2を具体的に示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 製造工場、2 経営幹部、3 営業部門、4 ネットワーク、5 製造会社、6 顧客、7 インターネット網、11、51 各種情報、12、22、52、105 入力手段、21 生産性悪化の許容範囲情報、31、53、106
計算手段、32、61、107 表示手段。
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数の製造工程を経て完成に至る製品、特に半導体ウエハ、液晶ディスプレイパネル、プラズマCRTなど、製造工程が数百工程にも及ぶ被製造物の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を、適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体ウエハ、液晶ディスプレイパネル、プラズマCRTなどを製造するラインにおいては、加工工程数が数十から数百工程にも及び、その一般的な製造工期は、数十日ないし数ヶ月を要する場合が多い。
【0003】
このため、製造ラインには、常に仕掛品(半製品ともいう)が多数存在しており、しかも、これらの仕掛品は、製造ラインに投入された時期も、出荷される時期も、様々であるという特徴がある。
【0004】
また、このような製造工期の長い製品に関しては、顧客からの短納期・短工期生産の要望が特に強いことが多いが、製造ラインの設備などの製造資源には、おのずと限界がある。
【0005】
たとえば、製造ライン内の仕掛数量が増大すれば、仕掛品の一単位あたりに割り当てられる製造資源は減少するので、一日あたりの工程進捗数は減少する。すなわち、仕掛品一単位あたりの一日毎の工程進捗数が減少することは、製造工期が伸張することを意味している。
【0006】
あるいは、仕掛数量が増大しないまでも、一日あたりの工程進捗数を多く取らなければならない製品、つまり、約束した工期が短工期である製品ばかりが製造ラインに存在すれば、仕掛品同士で製造資源の取り合いが生じて、結果的には、短工期で生産することができなくなる。
【0007】
そこで、一般的には、通常の工程進捗速度で生産させる製品(以下、「通常品」という)とは別に、顧客から特に短工期で生産を望まれている製品(以下、「特急品」という)に対して製造工期および生産数量を特別扱いし、高付加価値の製品として受注・生産する場合が多い。
【0008】
このように、より多くの受注を獲得するためには、できるだけ短工期の特急品をできるだけ多く生産することを顧客に約束できることが望ましいが、現実的に実行不可能な計画を作ることは、避けなければならない。
【0009】
すなわち、「約束を守れる工期」および「約束を守れる数量」を速やかに判断して、これらを受注活動や生産計画に反映させることが重要となる。
従来技術の代表的なものとして、たとえば特開2001−100832号公報や特開2000−293595号公報があげられる。
【0010】
上記公報に記載された従来システムは、まず、最初に能力枠あるいは受注可能枠を設けておき、顧客からの注文情報をこの枠に対して引き当て処理を行うことで納期回答を行うようになっている。
【0011】
しかしながら、半導体ICのような同一顧客企業から同一品目の大量注文が行われる製品においては、発注数量の全てを等しい納期で注文するのではなく、たとえばサンプル出荷のために、発注量の一部については、短納期で要求されることがある。つまり、短納期で納入可能な数量はどの程度の量で、その納期はどの程度の期間になるか、ということを速やかに回答する必要がある。
【0012】
しかし、上記公報記載の従来システムのように、あらかじめ設定された枠に対して納期回答を行うシステムでは、様々な投入計画案を作成し、各投入計画案に対して枠を引き当て直すという試行錯誤を繰り返しながら、納期回答しなければならないので、迅速に納期回答することが困難である。
【0013】
また、他の従来システムとして、たとえば特許第2692407号に開示された生産スケジューリング装置の場合には、対象となる生産工場の計画期間内において、特急品が発生する比率に関する情報を前もって設定格納しておき、この情報と工場の日別保有能力との大小関係から、負荷の山積み、山崩しを行い、投入すべきものおよび時期を取り決めるようになっている。
【0014】
しかしながら、この従来システムにおいても、特急品の比率をあらかじめ設定していなくてはならないので、特急品の比率を変化させた場合の納期情報を得ることは困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の特急品の生産枠決定システムは以上のように、たとえば特開2001−100832号公報や特開2000−293595号公報に記載のシステムの場合には、あらかじめ設定された枠に対して納期回答を行うために、様々な投入計画案に対して枠を引き当て直すという試行錯誤を繰り返す必要があるので、迅速に納期回答することができないという問題点があった。
【0016】
また、たとえば特許第2692407号に記載の従来システムの場合には、特急品の比率をあらかじめ設定する必要があるので、特急品の比率を変化させた場合の納期情報を得ることができないという問題点があった。
【0017】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、特急品の数量と製造工期との関係情報を得るのに要する時間をできるだけ短くして、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る特急品の生産枠決定システムは、多数の製造工程を経て完成に至る製品の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、製造ラインの仕掛数量情報および能力情報と、製品の完了品に至るまでの所要工程数情報と、特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報とを入力するための入力手段と、特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段と、特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段とを備えたものである。
【0019】
また、この発明に係る特急品の生産枠決定システムは、第1の入力手段を有する製造工場と、第2の入力手段を有する経営幹部と、計算手段および表示手段を有する営業部門と、製造工場、経営幹部および営業部門を相互接続するネットワークとを備え、仕掛数量情報、能力情報および所要工程数情報は、第1の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、生産性悪化の許容範囲情報は、第2の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、表示手段は、計算手段の計算結果を表示するものである。
【0020】
また、この発明に係る特急品の生産枠決定システムは、入力手段および計算手段を有する製造会社と、表示手段を有する顧客と、製造会社および顧客を相互接続するインターネット網とを備え、仕掛数量情報、能力情報、所要工程数情報および生産性悪化の許容範囲情報は、入力手段から計算手段に入力されて演算され、計算手段により計算結果は、インターネット網を介して表示手段に送信されて表示されるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を概略的に示すブロック構成図である。
【0022】
図1において、101〜104は特急品の生産枠決定システムにあらかじめ入力される各種情報であり、101は製造ラインの能力情報、102は製造ラインの仕掛数量情報、103は製品の完了品に至るまでの所要工程数情報、104は特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報である。
【0023】
105は上記各種情報101〜104を入力するための入力手段であり、コンピュータの端末により構成されている。
【0024】
106は特急品数・工期との関係を計算する計算手段(以下、単に「計算手段」ともいう)であり、入力手段105を介して取り込まれた各種情報101〜104に基づいて、特急品の数量と、そのときの特急品の製造工期との関係を計算する。
【0025】
107は特急品数・工期との関係を図示する表示手段(以下、単に「表示手段」ともいう)であり、計算手段106により算出された特急品数・工期との関係をモニタ上に図示する。
【0026】
次に、図2の説明図を参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1による計算手段106および表示手段107の処理動作について説明する。
図2は表示手段107に表示される関係図形を示しており、図2において、横軸は特急品の比率[%]、縦軸は特急品の製造工程[日]を示している。
【0027】
まず、計算手段106の演算処理動作について説明する。
ここで、製造ラインの全ての半製品(仕掛品)の総数をWIPとし、製造ライン内の全ての仕掛品に占める特急品の割合(特急品比率)を
【数1】
とし、製造ラインの能力(すなわち、1日あたりでの処理可能な総延べ工程数)をTpとする。
【0028】
また、製造ラインの最初(ライン投入)から最後(完成品)までに要する工程数をPsとし、特急品の増大による生産性悪化の許容範囲係数をα(1以上の任意の値)とする。
【0029】
さらに、特急品の製造工期を
【数2】
とし、標準品の製造工期をCTNとし、このときの製造ラインの全製品の平均工期をCTとする。
【0030】
このとき、「製造ラインの能力Tp」は、「全特急品の進捗工程数」と「全標準品の進捗工程数」との和であるから、以下の式(1)のように表すことができる。
【0031】
【数3】
【0032】
一方、「ライン平均工期CT」は、「特急品の工期
【数4】
」と「標準品の工期CTN」とに対して、それぞれ特急品と標準品との数量比の重みで平均した加重平均値であるから、以下の式(2)のように表すことができる。
【0033】
【数5】
【0034】
また、このときの製造ラインでの、1製品・1日あたりに進捗する平均工程数Zは、以下の式(3)のように表すことができる。
【0035】
【数6】
【0036】
したがって、上記式(1)〜式(3)から、標準品の製造工期CTNを消去して、
【数7】
の関係式について整理すると、以下の式(4)を得ることができる。
【0037】
【数8】
【0038】
ここで、式(4)を満足する条件とは、以下の式(5)で表される。
【0039】
【数9】
【0040】
この場合、式(5)から明らかなように、製造ラインの中には、標準品よりも早い工期の特急品が存在しない状況となってしまう。
そこで、上記式(1)の左辺に、特急品の増大による生産性悪化の許容範囲係数αを乗算すると、以下の式(6)が得られる。
【0041】
【数10】
【0042】
式(6)を上記式(2)および式(3)ともに整理すると、以下の式(7)が得られる。
【0043】
【数11】
【0044】
式(7)は、製造ライン内の仕掛に占める特急品の割合
【数12】
[%]と、そのときの特急品製造工期
【数13】
[日]との関係を示している。
【0045】
図2は上記関係を図示したものであり、特急品の製造工期
【数14】
[日]を縦軸にとり、製造ライン内の仕掛に占める特急品の割合
【数15】
[%]を横軸にとり、WIP=2500、Tp=10923、Ps=32、α=1.1の場合での関係を例示している。
【0046】
次に、図3に示す詳細なブロック構成図を参照しながら、この発明の実施の形態1について具体的に説明する。
図3において、1は製造工場、2は経営幹部、3は営業部門であり、それぞれ、ネットワーク4を介して接続されている。なお、ネットワーク4は、LANやイントラネットなどの有線・無線を問わない手段で構成される。
【0047】
製造工場1には、製造に関する各種情報11と、入力手段12とが設けられている。
入力手段12は、製造工場1において各種情報11を入力するために設置されている。
【0048】
各種情報11には、前述(図1参照)の能力情報101、仕掛数量情報102および所要工程数情報103が含まれる。また、入力手段12は、前述の入力手段105に対応しており、ネットワーク4に接続されている。
【0049】
経営幹部2には、特急品の増大による生産性悪化の許容範囲情報21と、入力手段22とが設けられている。
入力手段22は、経営状況に鑑みた判断結果に基づき、経営幹部2において生産性悪化の許容範囲情報21を入力するために設置されている。
【0050】
生産性悪化の許容範囲情報21は、図1内の生産性悪化の許容範囲情報104と同様のものである。また、入力手段22は、前述の入力手段105に対応しており、ネットワーク4に接続されている。
【0051】
営業部門3には、コンピュータからなる特急品数・工期関係計算手段31と、表示手段32とが設けられている。
各種情報11および生産性悪化の許容範囲情報21は、ネットワーク4を介して、営業部門3内の計算手段31に入力される。
【0052】
特急品数・工期関係計算手段31は、図1内の計算手段106に対応しており、ネットワーク4に接続されている。また、表示手段32は、図1内の表示手段107に対応している。
【0053】
営業部門3内の計算手段31は、入力情報に基づいて特急品の数量と製造工期との関係情報を算出し、表示手段32を介して営業担当者に表示させる。
これにより、営業部門3内の営業担当者は、顧客から製造注文を受ける際に、顧客から要求された短納期製品の製造工期と生産数量を速やかに回答することができる。
【0054】
すなわち、特急品の数量と製造工期との関係情報を試行錯誤を繰り返すことなく得ることができ、この結果、迅速に受注活動を推進することができる。
【0055】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、製造工場1内の各種情報11と経営幹部2内の生産性悪化の許容範囲情報21とを、営業部門3に入力して計算を実行したが、製造会社内において入力処理および計算処理を実行し、計算結果を顧客側に送信して表示させてもよい。
【0056】
図4は製造会社での計算結果を顧客に送信するようにしたこの発明の実施の形態2を具体的に示すブロック構成図である。
図2において、5は製造会社、6は顧客であり、それぞれインターネット網7を介して相互接続されている。
【0057】
製造会社5には、各種情報51と、コンピュータからなる入力手段52と、特急品数・工期関係計算手段53とが設けられている。
製造会社5内の各種情報51には、図1内の全情報すなわち、能力情報101、仕掛数量情報102、所要工程数情報103および生産性悪化の許容範囲情報104が含まれる。
【0058】
また、入力手段52および特急品数・工期関係計算手段53は、それぞれ、図1内の入力手段105および計算手段106に対応している。
計算手段53は、インターネット網7に接続されたWebサーバ上に設置されている。
【0059】
顧客6には、コンピュータからなる表示手段61が設けられている。表示手段61は、図1内の表示手段107に対応しており、インターネット網7を介して計算手段53に接続されている。
【0060】
製造会社5において、各種情報51(能力情報、仕掛数量情報、所要工程数情報、生産性悪化の許容範囲情報)は、入力手段52を介して計算手段53に入力される。
【0061】
計算手段53は、あらかじめ格納された演算ソフトウエアを用いて、特急品の数量と製造工期との関係を計算し、顧客6からの要求に応じた計算結果を、インターネット網7を介して顧客に送信する。
【0062】
すなわち、顧客6は、コンピュータからなる表示手段61を操作して、インターネット網7を介して製造会社5のWebサーバにアクセスし、Webサーバ上の計算手段53の計算結果(特急品の数量と製造工期との関係情報)を表示手段61に表示させることにより、瞬時に閲覧することができる。
【0063】
これにより、顧客6は、特急品の数量と製造工期との関係情報を、発注の際に速やかに活用することができる。
【0064】
また、インターネット網7を用いることにより、特急品の数量と製造工期との関係情報を直接顧客6に提示して、顧客6が自ら発注の際に特急品の数量と製造工期を指定することができ、これにより、顧客6と製造会社5との間での問い合わせや納期回答のやりとりを合理化することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、多数の製造工程を経て完成に至る製品の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、製造ラインの仕掛数量情報および能力情報と、製品の完了品に至るまでの所要工程数情報と、特急品の増大によって引き起こされる製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報とを入力するための入力手段と、特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段と、特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段とを備え、特急品の数量と製造工期との関係情報を得るのに要する時間を短くしたので、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムが得られる効果がある。
【0066】
また、この発明によれば、第1の入力手段を有する製造工場と、第2の入力手段を有する経営幹部と、計算手段および表示手段を有する営業部門と、製造工場、経営幹部および営業部門を相互接続するネットワークとを備え、仕掛数量情報、能力情報および所要工程数情報は、第1の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、生産性悪化の許容範囲情報は、第2の入力手段からネットワークを介して計算手段に入力され、表示手段は、計算手段の計算結果を表示するようにしたのでので、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定することのできる特急品の生産枠決定システムが得られる効果がある。
【0067】
また、この発明によれば、入力手段および計算手段を有する製造会社と、表示手段を有する顧客と、製造会社および顧客を相互接続するインターネット網とを備え、仕掛数量情報、能力情報、所要工程数情報および生産性悪化の許容範囲情報は、入力手段から計算手段に入力されて演算され、計算手段により計算結果は、インターネット網を介して表示手段に送信されて表示されるようにしたので、特急品の生産枠を適正且つ速やかに決定するとともに、顧客と製造会社との間のやりとりを合理化した特急品の生産枠決定システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における製造ライン内の仕掛に占める特急品の割合と製造工期との関係の表示例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1を具体的に示すブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2を具体的に示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 製造工場、2 経営幹部、3 営業部門、4 ネットワーク、5 製造会社、6 顧客、7 インターネット網、11、51 各種情報、12、22、52、105 入力手段、21 生産性悪化の許容範囲情報、31、53、106
計算手段、32、61、107 表示手段。
Claims (3)
- 多数の製造工程を経て完成に至る製品の製造ラインにおいて、通常品よりも早い製造工期で工程進捗をさせる必要のある特急品の生産枠を決定するシステムであって、
前記製造ラインの仕掛数量情報および能力情報と、前記製品の完了品に至るまでの所要工程数情報と、前記特急品の増大によって引き起こされる前記製造ラインの生産性悪化の許容範囲情報とを入力するための入力手段と、
前記特急品の数量と製造工期との関係を計算する計算手段と、
前記特急品の数量と製造工期との関係を図示する表示手段と
を備えたことを特徴とする特急品の生産枠決定システム。 - 第1の入力手段を有する製造工場と、
第2の入力手段を有する経営幹部と、
前記計算手段および前記表示手段を有する営業部門と、
前記製造工場、前記経営幹部および前記営業部門を相互接続するネットワークとを備え、
前記仕掛数量情報、前記能力情報および前記所要工程数情報は、前記第1の入力手段から前記ネットワークを介して前記計算手段に入力され、
前記生産性悪化の許容範囲情報は、前記第2の入力手段から前記ネットワークを介して前記計算手段に入力され、
前記表示手段は、前記計算手段の計算結果を表示することを特徴とする請求項1に記載の特急品の生産枠決定システム。 - 前記入力手段および前記計算手段を有する製造会社と、
前記表示手段を有する顧客と、
前記製造会社および前記顧客を相互接続するインターネット網とを備え、
前記仕掛数量情報、前記能力情報、前記所要工程数情報および前記生産性悪化の許容範囲情報は、前記入力手段から前記計算手段に入力されて演算され、
前記計算手段により計算結果は、前記インターネット網を介して前記表示手段に送信されて表示されることを特徴とする請求項1に記載の特急品の生産枠決定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163289A JP2004013333A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 特急品の生産枠決定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163289A JP2004013333A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 特急品の生産枠決定システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004013333A true JP2004013333A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30431813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002163289A Pending JP2004013333A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 特急品の生産枠決定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004013333A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100848762B1 (ko) * | 2004-10-04 | 2008-07-28 | 샤프 가부시키가이샤 | 표시 장치 및 전자 기기 |
-
2002
- 2002-06-04 JP JP2002163289A patent/JP2004013333A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100848762B1 (ko) * | 2004-10-04 | 2008-07-28 | 샤프 가부시키가이샤 | 표시 장치 및 전자 기기 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Beamon | Supply chain design and analysis:: Models and methods | |
US20060212323A1 (en) | Production management system | |
US7693593B2 (en) | Production planning method and production planning system | |
US7818082B2 (en) | Method and apparatus for planning a manufacturing schedule using an adaptive learning process | |
US6819967B2 (en) | Relational database for producing bill-of-materials from planning information | |
US7099726B2 (en) | Production planning system | |
US20050273369A1 (en) | Recall support system, recall support method, and programs therefor | |
US7039481B2 (en) | Production planning system | |
JP2006503352A (ja) | プランニング、スケジューリングおよびサプライ・チェーン・マネジメントを改善するためのシステムおよび方法 | |
JP2000077289A (ja) | 製造予測管理システム | |
JP6766024B2 (ja) | 受注管理システム、受注管理装置及び受注管理プログラム | |
US20070117230A1 (en) | Computer readable storage medium for work-in-process schedules | |
US6850904B2 (en) | Relational database for producing bill-of-materials from planning information | |
JPH08212261A (ja) | 仕掛計画立案装置 | |
JPH05143613A (ja) | 生産計画システム | |
JP7392725B2 (ja) | 交渉システム、交渉方法および交渉プログラム | |
JP2004013333A (ja) | 特急品の生産枠決定システム | |
JP4617926B2 (ja) | 販売生産一貫計画データ処理装置、販売生産一貫計画データ処理方法及び販売生産一貫計画データ処理プログラム | |
JP2006178920A (ja) | 生産配分シミュレーション方法及び装置並びに生産方法 | |
TWI784311B (zh) | 管理裝置、管理系統、及管理程式 | |
JP2006318046A (ja) | 情報管理システムおよび情報管理方法 | |
JP2023046204A (ja) | 製造管理装置、製造管理方法、及び製造管理プログラム | |
JP4318162B2 (ja) | 生産日程計画管理方法及び生産日程計画管理プログラム | |
Wang et al. | A matheuristic for making order acceptance decisions in multi-product, multi-stage manufacturing systems | |
US20120035973A1 (en) | Computerized dynamic capacity management system and method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060425 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060530 |