JP2004011947A - 旋回型低NOx燃焼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料と空気との混合を促進し、燃焼時間の確保を達成するRQL燃焼方式による低NOx燃焼器を提供する。
【解決手段】フレームチューブ(8)と、フレームチューブの接線方向から1次空気を噴出してこれを燃焼室内で旋回させる1次空気噴出管(12)と、燃焼室の軸方向に燃料を噴出する燃料供給管(14)と、を備えた旋回型低NOx燃焼器であって、前記フレームチューブには、前記上流端面の中心を軸方向に貫通して燃焼室内に突出し、2次空気を燃焼室内に供給する円管状の2次空気供給管(16)がさらに設けられている。2次空気供給管の外側とフレームチューブ内周面との間には1次空気と燃料とが混合した燃料ガスが旋回しながら酸素不足雰囲気下で1次燃焼を行うための1次燃焼空間(6a)が形成され、2次空気供給管の下流側には1次燃焼後の燃焼ガスと2次空気との混合ガスが過剰酸素雰囲気下で2次燃焼を行うための2次燃焼空間(6b)が形成されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼器にかかり、より詳細には、燃料と空気との混合を促進するとともに、燃焼室内での燃料ガスの滞留時間を確保してその燃焼を促進し、燃焼排ガス中のNOxの低減を図ることができる小型かつ簡易な構造のRich−Quick Quench−Lean(RQL)燃焼方式による低NOx燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では環境保護のために、ガスタービンの燃焼排ガス中のNOx(窒素酸化物)の低減が義務付けられており、そのため、最近では▲1▼予混合希薄燃焼方式によって希薄燃焼を行うメインバーナと拡散燃焼方式によって保炎を行うパイロットバーナとを組み合わせた予混合希薄燃焼方式の燃焼器や、▲2▼Rich−Quick Quench−Lean燃焼方式(過濃−急冷−希薄:RQL燃焼方式)の燃焼器が開発されている。
【0003】
上記▲1▼の予混合希薄燃焼方式の燃焼器は、メインバーナにおいて燃料を十分な量の空気と予混合しこれを希薄燃焼させ高温火炎の発生を防止し、高温燃焼時に大量に発生するNOxの低減を図るものである。
また上記▲2▼のRQL燃焼方式の燃焼器は、1次燃焼域で酸素不足状態(過濃)の燃料ガスを部分的に燃焼させた後にその燃焼ガスに大量の2次空気を追加してこれを急激に希釈・冷却し、2次燃焼領域でその過剰酸素状態(希薄)の燃料ガスを燃焼させることで発生するNOxの低減を図るものである。
【0004】
RQL燃焼方式の燃焼器を図3を用いてより詳しく説明すると、この燃焼器30の円筒状のフレームチューブ31には、その中間位置に流路断面積を小さくする絞り部32が設けられ、絞り部32の上流側には1次燃焼を行うための1次燃焼空間33が、絞り部32の下流側には2次燃焼を行う2次燃焼空間34が形成されている。
このフレームチューブ31の上流端には1次燃焼空間33に軸方向に空気を供給する1次空気噴出管35が連結され、1次空気噴出管35の内部には先端部に噴出ノズルを備えた燃料供給管36が同軸に配置されている。燃料供給管36は1次燃焼空間33の手前にまでのびており、また1次空気噴出管35内の1次空気流路には、1次空気を周方向に旋回させるためのスワールベーン(swirl vanes)37が取り付けられている。
さらに、絞り部32には外部から大量の空気を2次燃焼空間34内に供給するための2次空気供給管38が取り付けられている。
【0005】
スワールベーン37によって旋回を与えられた1次空気は1次空気噴出管35から1次燃焼空間33に噴射されて導入され、同じく1次燃焼空間内に向けて噴出ノズルから噴出された燃料を巻き込んでこれを攪拌・混合する。このとき生成される燃料ガスは燃料濃度が高くなるように、すなわち高当量比となるようになっている。
生成された燃料濃度が過度に高い燃料ガスは酸素不足雰囲気下(高当量比)で1次燃焼(部分燃焼)を行った後に2次燃焼空間に向かう。その際、絞り部32に取り付けられた2次空気供給管38から大量の空気が供給され、2次燃焼空間では過剰酸素雰囲気下(低当量比)で2次燃焼が行われる。
【0006】
RQL燃焼方式の燃焼器は、このように酸素不足状態(過濃)の燃料ガスを部分的に燃焼させた後に、その燃焼ガスに大量の2次空気を追加してこれを急激に希釈・冷却し、2次燃焼領域でその過剰酸素状態(希薄)の燃焼ガスを燃焼させることによってNOxの低減を図るものである。
【0007】
すなわち燃料と空気(酸素)との当量比と火炎温度およびサーマルNOx生成速度との関係を示した図4のグラフからも分かるように、燃焼排ガス中のNOxは、当量比0.85〜1.15の範囲で、また高温燃焼時に急速に生成する。そのためRQL燃焼方式の燃焼器は、「過濃雰囲気下での1次燃焼→追加空気(2次空気)による希釈・急冷→希薄雰囲気下での2次燃焼」といった燃焼方式により、NOxが急激に生成する条件範囲での燃焼時間をできるだけ短くして発生するNOxの低減を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した予混合希薄燃焼方式の燃焼器では、燃料と空気が予め混合されているため、混合気の自発点火や逆火のおそれがあり、これらが発生すると、NOxの急増、振動燃焼等を引き起こし、燃焼器の性能が悪化するばかりでなく、機器に損傷を与えるおそれもあった。
【0009】
一方RQL燃焼方式の燃焼器では、1次燃焼空間の軸方向長さが短く、空気と燃料とが1次燃焼するための充分な滞留時間の確保が困難であった。そのため従来のRQL燃焼方式の燃焼器では滞留時間の確保と燃焼器の小型化の要請を両立することは困難であった。
さらに、従来のRQL燃焼方式の燃焼器では燃料と空気の混合も従来の拡散燃焼方式と同様であったため、充分な混合がえられずに、局所的に低NOxに効果的な当量比が形成されない領域が発生するおそれがあった。
【0010】
本発明はかかる問題点を解決するために、創案されたものである。すなわち、本発明は、燃料と空気との混合を促進するとともに、燃焼室内での燃料ガスの滞留時間を確保してその燃焼を促進し、RQL燃焼方式によるNOxの低減を達成することができる小型かつ簡易な構造の低NOx燃焼器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するため本発明の旋回型低NOx燃焼器は、上流端面(2)を閉口し下流端面(4)を開口した円筒形の燃焼室(6)を内部に有するフレームチューブ(8)と、該フレームチューブに連結され、かつ、燃焼室内に向けその接線方向から1次空気を噴出してこれを燃焼室内で旋回させる1次空気噴出管(12)と、前記上流端面の径方向外側に連結され、かつ、燃焼室の軸方向に燃料を噴出する燃料供給管(14)と、を備えた旋回型低NOx燃焼器であって、前記フレームチューブには、前記上流端面の中心を軸方向に貫通して燃焼室内に突出し、2次空気を燃焼室内に供給する円管状の2次空気供給管(16)がさらに設けられ、燃焼室内に突出した2次空気供給管の外側とフレームチューブ内周面との間には1次空気と燃料とが混合した燃料ガスが旋回しながら酸素不足雰囲気下で1次燃焼を行うための1次燃焼空間(6a)が形成され、2次空気供給管の下流側には1次燃焼後の燃焼ガスと2次空気との混合ガスが過剰酸素雰囲気下で2次燃焼を行うための2次燃焼空間(6b)が形成されている、ことを特徴とする。
【0012】
RQL燃焼方式では、リッチ(高当量比)ゾーンにおいては燃料と1次空気を効率よく混合し、NOxが多量に発生する当量比領域を形成せず、かつ、酸素と燃料とを充分に反応(燃焼)させること、リーン(低当量比)ゾーンにおいては燃焼ガスと2次空気とを素早く均一に混合することが重要である。
上記本発明の構成によれば、リッチゾーンとなる1次燃焼空間で周方向に旋回する1次空気の流れに軸方向に燃料を噴射することで空気と燃料との混合が促進される。すなわち、軸方向に噴出された燃料と旋回する1次空気とは垂直をなし、これにより燃料はせん断されてその流れが攪拌されるため、空気と燃料との急速混合が促進され、均一な燃料ガス(空気と燃料との混合ガス)の生成が達成される。
また、燃料ガスは2次空気供給管の外側の1次燃焼空間内で、フレームチューブ内周面に沿って旋回しながらその1次燃焼(リッチ燃焼)を行うため、火炎の滞留時間が確保され酸素不足雰囲気下で目的の反応を達成させることができる。さらに、1次燃焼空間には渦巻状の旋回火炎が形成されるため、周方向の燃焼の均一性も得ることができる。
以上のように本発明によれば、燃料と空気との混合を促進し、燃料ガスの滞留時間を確保してその燃焼を促進し、RQL燃焼方式によるNOxの低減を達成することができる小型かつ簡易な構造のガスタービン用低NOx燃焼器が提供される。
【0013】
また好ましい実施例によれば、前記2次空気供給管(16)内の2次空気流路には、2次空気を旋回させて2次燃焼空間(6b)へ供給するためのスワールベーン(18)が設けられている。
【0014】
周方向に旋回する1次燃焼後の燃焼ガスに、旋回させた大量の2次空気を2次空気供給管から供給することで、燃焼ガスと2次空気との急速混合が達成される。急速混合により急激に希釈・冷却され、過剰酸素状態(希薄:低当量比)となった燃焼ガスは、2次燃焼空間で2次燃焼(リーン燃焼)を行う。これにより、燃焼排ガス中のNOxの低減を図ることができる。
【0015】
ここで、前記フレームチューブ(8)にはその内径を漏斗状に滑らかに減少させる漏斗部(22)が形成され、1次燃焼空間(6a)の内径は2次燃焼空間(6b)の内径よりも大きくなっており、かつ、前記2次空気供給管(16)は2次燃焼空間の手前にまでのびている、ことが好ましい。
【0016】
1次燃焼空間の内径を大きくすることで1次燃焼空間には大きな旋回流が形成されるため、1次燃焼空間における混合・燃焼がさらに促進される。
また2次空気には1次燃焼空間の中心に配置された2次空気供給管に設けられたスワールベーンによって旋回がかけられるため、噴出後に2次燃焼空間内でその流れが広がる一方、1次燃焼後の燃焼ガスは漏斗部においてその流路の径が絞られながら2次空気に向かう。このように燃焼ガスの流れ方向を変化させ、かつ、旋回する燃焼ガスと2次空気とを合流させることにより両者を素早く均一に混合することができる。
【0017】
なお、前記スワールベーン(18)による2次空気の旋回方向は1次空気の旋回方向と逆方向とする、こともできる。
【0018】
1次空気と2次空気との旋回方向を逆向きにし、2次燃焼空間内に大きな気流乱れを生じさせることにより燃焼ガスと2次空気とを攪拌し、その混合をさらに促進することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0020】
図1は本発明の旋回型低NOx燃焼器の軸方向断面図であり、図2は図1のP−P位置における径方向断面である。
【0021】
この燃焼器はガスタービンに用いられるものであって、上流側にはエンジン内部に取り入れた空気を圧縮する圧縮機が、下流側には燃焼ガスにより駆動されるガスタービンが配置されている(図示せず)。
またこの燃焼器は、高速に導入される圧縮空気と燃料とをその内部で十分に混合しながら燃焼させ、タービンの要求する高圧圧縮ガスを発生させるものであり、RQL燃焼方式により燃焼排ガス中のNOxの低減を実現するものである。
【0022】
燃焼器10は、図1に示したように、上流端面2を閉口し下流端面4を開口する円筒形のフレームチューブ8によりその外形が構成されている。フレームチューブ8は空気と燃料との混合ガス(燃料ガス)の燃焼が行われる円筒形の燃焼室6を内部に有している。
フレームチューブ8にはその内径を漏斗状に滑らかに減少させる漏斗部22が形成され、1次燃焼空間6aとなる上流側の燃焼室の内径は2次燃焼空間6bとなる下流側の燃焼室の内径よりも大きくなっている。
【0023】
また、フレームチューブ8の側面には図示しない圧縮機で圧縮された空気を燃焼室に向けて高速で噴出する4本の1次空気噴出管12がフレームチューブの接線方向から等間隔に接続されている。1次空気噴出管12から噴出された空気はフレームチューブ内周面に沿って流れ、旋回流αとなって上流から下流に向かう。
【0024】
さらにフレームチューブ8の上流端面2の径方向外側位置には、燃焼室の軸方向に燃料を噴出する燃料供給管14が4本接続されている。ここで、燃料は旋回流αの層流境界層付近に向けて噴出される。
【0025】
また、フレームチューブ8には、その上流端面2の中心を軸方向に貫通して燃焼室内に突出し、燃焼室内の2次燃焼空間手前までのびた円管状の2次空気供給管16が設けられている。2次空気供給管は、2次燃焼空間に向けて大量の空気を噴出する。この2次空気供給管16内の2次空気流路には、2次空気を旋回させるために軸方向に対して傾斜した状態で放射状に並べられた複数のベーンからなるスワールベーン18が取り付けられている。
【0026】
次に上述した構成の燃焼器10内での、空気と燃料との混合、1次燃焼空間6aでの1次燃焼、2次燃焼空間6bでの2次燃焼の機構について説明する。
【0027】
1次空気噴出管12から燃焼室の接線方向に噴出された空気は、2次空気供給管16とフレームチューブ内周面との間に形成された1次燃焼空間6aをフレームチューブ内周面に沿って流れ、旋回流αとなって上流から下流に向かう。
一方、燃料供給管14からフレームチューブ8の燃焼室の軸方向に、旋回流αの層流境界層付近に向けて噴出された燃料は、旋回流によってせん断されて1次空気と混合される。すなわち旋回流αが噴射された燃料を巻き込むことでこれを攪拌し、均一燃料ガスの生成を促進する。また気体が流れる表面、すなわち燃焼室の内周面が主流方向に凹面状に湾曲しているため、その表面の層流境界層には遠心力による不安定現象からテイラー渦に類似する渦(ゲルトラ渦)が発生し、この渦によっても空気と燃料との均一混合が一層促進され、燃料濃度に濃淡のある領域の局所的な発生も防ぐことができる。
【0028】
1次空気と燃料との均一混合により生成された燃料ガスは、燃料濃度が過度に高く、すなわち高当量比となっている。生成された高当量比の燃料ガスは酸素不足雰囲気下で1次燃焼(部分燃焼:リッチ燃焼)を行う。その際、1次燃焼空間には旋回流による旋回火炎が形成されるため、燃料ガスが1次燃焼するための充分な滞留時間が確保され、従来の軸方向に火炎が形成されるRQL燃焼方式の燃焼器の問題を解消することができる。
さらに、旋回型の燃焼器では燃料ガスの滞留領域Xが燃料供給管14とフレームチューブとの連結箇所近傍の燃焼室の隅に形成されるため、旋回火炎の保炎性も向上するといったメリットもある。
【0029】
1次燃焼を行った燃料ガス(「燃焼ガス」という。)は、旋回しながら2次燃焼空間へ向かう。その際前述のようにフレームチューブ8にはその内径を漏斗状に滑らかに減少させる漏斗部22が形成されているため、燃焼ガスはその流路面積を一定区間で狭めながら下流側に流れる。
【0030】
下流側に流れた燃焼ガスには2次燃焼空間の手前で大量の空気が2次空気供給管16から追加して供給される。2次空気供給管16から供給される空気は、2次空気供給管内の2次空気流路に設けられたスワールベーン18により旋回流αと逆向きの旋回β(螺旋状の回転)が与えられている。
【0031】
スワールベーン18によって旋回がかけられた2次空気はその流れを広げ、1次燃焼後の燃焼ガスは漏斗部においてその流れを狭める。このように軸方向に対して異なる角度で流れ、かつ、旋回方向を反対方向とする燃焼ガスと2次空気とを2次燃焼空間手間で合流してやることにより気流乱が発生するため、その攪拌によって両者は素早く均一に混合される。
これにより燃焼ガスは、急激に希釈・冷却されて過剰酸素状態(希薄:低当量比)となり、2次燃焼空間で過剰酸素雰囲気下(低当量比)の2次燃焼(リーン燃焼)が行われる。
【0032】
以上のように本発明の燃焼器によれば、旋回型の燃焼器にRQL燃焼方式を採用することで、従来のRQL燃焼器では困難であった ▲1▼燃料と空気との急速混合の促進、▲2▼燃焼室内での燃料ガスの滞留時間確保による燃焼促進、▲3▼小型かつ簡易な構造のRQL燃焼器の提供、を実現することができる。
【0033】
なお本発明は上述した実施形態及び実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更できることは勿論である。例えば、2次空気供給管から噴出する2次空気の旋回を燃焼ガスの旋回方向と一致させることもできる。
【0034】
【発明の効果】
上述したように、本発明では、燃料と空気との混合を促進するとともに、燃焼室内での燃料ガスの滞留時間を確保してその燃焼を促進し、RQL燃焼方式によるNOxの低減を達成する小型かつ簡易な構造の低NOx燃焼器を提供することことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旋回型低NOx燃焼器の軸方向断面図である。
【図2】図1のP−P位置における径方向断面である。
【図3】従来のRQL燃焼方式の燃焼器の概念図である。
【図4】燃料と空気(酸素)との当量比と火炎温度およびサーマルNOx生成速度との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
2 上流端面
4 下流端面
6 燃焼室
6a 1次燃焼空間
6b 2次燃焼空間
8 フレームチューブ
10 燃焼器
12 1次空気噴出管
14 燃料供給管
16 2次空気供給管
18 スワールベーン
22 漏斗部
30 燃焼器30
31 フレームチューブ31
32 絞り部32
33 1次燃焼空間
34 2次燃焼空間
35 1次空気噴出管
36 燃料供給管
37 スワールベーン
38 2次空気供給管
X 滞留領域

Claims (4)

  1. 上流端面(2)を閉口し下流端面(4)を開口した円筒形の燃焼室(6)を内部に有するフレームチューブ(8)と、該フレームチューブに連結され、かつ、燃焼室内に向けその接線方向から1次空気を噴出してこれを燃焼室内で旋回させる1次空気噴出管(12)と、前記上流端面の径方向外側に連結され、かつ、燃焼室の軸方向に燃料を噴出する燃料供給管(14)と、を備えた旋回型低NOx燃焼器であって、
    前記フレームチューブには、前記上流端面の中心を軸方向に貫通して燃焼室内に突出し、2次空気を燃焼室内に供給する円管状の2次空気供給管(16)がさらに設けられ、
    燃焼室内に突出した2次空気供給管の外側とフレームチューブ内周面との間には1次空気と燃料とが混合した燃料ガスが旋回しながら酸素不足雰囲気下で1次燃焼を行うための1次燃焼空間(6a)が形成され、2次空気供給管の下流側には1次燃焼後の燃焼ガスと2次空気との混合ガスが過剰酸素雰囲気下で2次燃焼を行うための2次燃焼空間(6b)が形成されている、ことを特徴とする旋回型低NOx燃焼器。
  2. 前記2次空気供給管(16)内の2次空気流路には、2次空気を旋回させて2次燃焼空間(6b)へ供給するためのスワールベーン(18)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の旋回型低NOx燃焼器。
  3. 前記フレームチューブ(8)にはその内径を漏斗状に滑らかに減少させる漏斗部(22)が形成され、1次燃焼空間(6a)の内径は2次燃焼空間(6b)の内径よりも大きくなっており、かつ、前記2次空気供給管(16)は2次燃焼空間の手前にまでのびている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回型低NOx燃焼器。
  4. 前記スワールベーン(18)による2次空気の旋回方向は1次空気の旋回方向と逆方向である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の旋回型低NOx燃焼器。
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