JP2004011604A - 内燃機関用吸気装置 - Google Patents

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小澤  正和
Shuya Mikami
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Abstract

【課題】吸気充填率の低下や音圧レベルの増加なしにエアクリーナ吸気拡張室内の別付けアウトレットホースを無くし、部品点数削減、組み付け工数削減を計り、製造が容易な内燃機関用エアクリーナを提供することを目的とする。
【解決手段】吸気拡張室の第1の部材及び第2の部材に一体に成形された吸気誘導板を設け、吸気拡張室の第1の部材と第2の部材を組み合わせることにより吸気流路を形成し、吸入空気の流速を保つように吸気絞り弁側の出口に導く。その結果、アウトレットホースが無くともアウトレットホース付きと同様の、エンジンシリンダ内への空気充填率が得られ、内燃機関の出力向上が図れる。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼル、ガソリン等の内燃機関の吸気系に設けられる吸気装置に関し、例えば空気を濾過して供給するエアクリーナに適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸気系には、吸気絞り弁、吸気量検出センサ、及び機関シリンダ等を粉塵等から保護するため吸入空気を濾過するためエアクリーナが設けられている。このエアクリーナを収納するエアクリーナケース内には、内燃機関の吸気音低減策として、エアクリーナ内に導入された吸入空気を吸気絞り弁に向けて供給する部分に拡がって形成された、吸気拡張室を設けることがある。この吸気拡張室の働きは、吸入空気が大気圧から吸気管負圧になる際、段階的に圧力を変化させることで、圧力変化によって発生する音を緩和させるものである。
【0003】
一方、内燃機関の燃焼室内への空気充填率を向上させるため吸気管の長さを長くすることが望まれる。すなわち内燃機関の一定の運転条件において、吸気管の長さを長くすると吸入空気の慣性力により内燃機関シリンダ内への空気充填率が向上し、機関出力が向上する。
【0004】
そのため、吸気管の吸気絞り弁より上流部での吸気管長を長くするため、吸気拡張室のスペースも有効利用して、吸気絞り弁の上流側にある吸気拡張室内の吸気出口側にアウトレットホースと呼ばれる吸気管とほぼ同一の断面積を有する筒状体を、吸気拡張室の吸気入口側に向けて取り付けることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記エアクリーナは、エアクリーナケースとは別に成形されたアウトレットホースを吸気拡張室内の吸気出口に別途取り付ける必要がある。そのため前記アウトレットホースを吸気拡張室内の吸気出口部分に確実に固定する必要があり、構造が複雑化するという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記の点に鑑み、吸気拡張室を有する吸気装置において、前記アウトレットホースを用いない簡易な構成においても長い吸気管長を確保し、機関の空気充填率が高く、その結果として機関出力の向上を図れる吸気装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明では以下のような技術的手段を講じた。
【0008】
本発明の請求項1記載の吸気装置によれば、吸気絞り弁を有する内燃機関に吸入空気を供給する内燃機関用吸気装置において、導入された吸入空気の圧力変化を抑制して、吸気音を低減するため設けられ吸気経路にて拡がって形成された吸気拡張室内に、前記吸入空気拡張室における前記吸入空気入口部から前記吸入空気出口部との間に設置され、吸気拡張室筐体を構成する樹脂材によって一体的に形成された吸気誘導板を備えたことにより、前記吸気拡張室内に吸入された空気を吸気入口部から吸気出口部に至るまで所定の流速を保ったまま誘導できる。これにより前記アウトレットホースが無い簡易な構成でも前記アウトレットホース付きと同様に機関の空気充填率が高くなり機関出力の向上を図れる。
【0009】
本発明の請求項2記載の吸気装置では、前記吸気誘導板および前記筐体によって形成される吸気通路の断面幅が、前記吸気出口の断面幅と略同等であるため、吸入空気の流れ速度が、吸気流路を流れている間均一になり、前記吸気拡張室内に吸入された空気を前記吸気入口から前記吸気出口までの流速を保ったまま誘導できる。これにより前記アウトレットホースが無い簡易な構成でも前記アウトレットホース付きと同様に機関の空気充填率が高くなり機関出力の向上を図れる。
【0010】
本発明の請求項3記載の吸気装置によると、前記吸気誘導路を構成する前記吸気誘導板が一体的に成形された前記筐体が、第1の部材と、第2の部材とを有し、前記筐体が、当該の第1の部材と第2の部材とを組み合わせた時に、前記吸気誘導板および前記筐体によって前記吸気通路を形成する構造である。これにより本発明の請求項2記載の吸気装置と同様の効果が図れる。
【0011】
本発明の請求項4記載のエアクリーナによると、前記吸気拡張室内の前記吸気入口部と前記吸気誘導板の間に設置された吸気拡張用スリット部を除き、前記第1の部材と前記第2の部材とを組み合わせた際できる吸気流路の隙間が3mm以下とすることで、前記吸気誘導板および前記筐体によって形成される吸気流路の前記吸気入口から前記吸気出口までの空気の漏れ量を一定以下にして、吸入空気の流速を保ったまま誘導できる。これにより本発明の請求項3記載の吸気装置と同様の効果が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態の一実施例にかかる吸気装置が適用された内燃機関用吸気系装置の全体構成を示す概略図である。
【0014】
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等内燃機関では、燃焼室に供給する空気は、先ず、吸気絞り弁5、吸入空気量検出センサ(図示略)、及び内燃機関6シリンダ内部7を汚したり傷をつける恐れの有る粉塵等をエアクリーナ1によって濾過する。エアクリーナ1内では先ず吸入された空気をフィルタエレメント3にて濾過する。濾過された空気は吸気音を緩和するために形成された吸気拡張室11bに送られる。そして吸気拡張室11b内の吸入空気を所定の流速に保ちながら導くために形成された吸気流路2を経由して吸気出口113よりエアクリーナ1の下流に送られる。その後濾過された空気は密閉された吸気管4を通り吸気絞り弁5に導かれ、そこで運転要求にあわせて流量を制御される。さらにその濾過された空気はサージタンク(図示略)、インマニ(図示略)等を通じて、内燃機関6のシリンダ7に分配され、燃料と混合されて燃焼する。
【0015】
本発明の実施例を図2〜図6にて説明する。図2は本発明の実施例における、吸気拡張室の吸気入口側からみた外観図を示し、図3は吸気入口方向斜めからみた空気拡張室の分解図を示したものである。図4は図2入空気出口方向正面から見た吸気拡張室の平面図である。図5は図4の吸気拡張室のV−V断面を示したものである。図6は図4の吸気拡張室のVI−VI断面を示したものである。
【0016】
エアクリーナ1は空気を濾過するフィルタエレメント3と、濾過前後の空気が混ざりあわないように下流部へ導くエアクリーナケース11によって構成される。さらにエアクリーナケース11は大気が吸気管4に吸入される際発生する吸気音を低減するためにフィルタエレメント3の下流部に拡がって形成された空気拡張室11bをもつ。この吸入空気拡張室11bの働きは、吸入空気が大気圧から吸気管負圧になる際、段階的に圧力を変化させることで、圧力変化によって発生する音を緩和させるものである。空気拡張室11bはエアクリーナケース11の外壁118とエアクリーナケース11をフィルタエレメント室と吸気拡張室11bとを仕切る隔壁111にて閉空間が形成されている。この吸気拡張室11bの空気の出入りができる場所は隔壁111にある吸気入口112と吸気絞り弁5側に空気を排出するエアクリーナケース11の外壁118に設けられた吸気出口113の2箇所のみである。
【0017】
ここでエアクリーナケース11は樹脂材の成形により作られ、全面が囲まれた箱状の形状を形成するために、吸気拡張室筐体上部114、吸気拡張室筐体下部115等、2部品以上の部品を組み合わせることによって構成されている。この2部品以上の部品を組立てる方法は、振動溶着、又は超音波溶着によって気密が保たれるように接合される。なお、パッキン等シール材を接合面に挟んでねじ締めする方法でもよく、ねじの替わりにリベット、接着剤等を用いてもよい。フィルタエレメント交換口の蓋部(図示略)は容易に取り外し可能な様に、ねじ締めの他バックル等で固定する事も可能である。さらにエアクリーナケース11の吸気拡張室11bの内側には吸気誘導板116、117がそれぞれ吸気拡張室筐体上部114と吸気拡張室筐体下部115と一体的に樹脂で成形されている。そしてその吸気誘導板116、117は吸気拡張室筐体上部114と吸気拡張室筐体下部115が箱状に組立てられた際、吸気誘導板116、117、もしくは外壁118の内面が組み合わさって吸入空気を導く吸気流路2aを形成するように配置されている。吸気流路2aと隔壁111の間には吸気拡張用スリット119があり、この吸気拡張用スリット119を介して吸気流路2aと吸気拡張室11bが連通することにより、吸入空気が拡張して吸気音を緩和させる。次に吸入された空気は吸気流路2a、吸気出口113、吸気管4を通じ、吸気絞り弁5を経由して内燃機関6のシリンダ7内に吸引され混合された燃料とともに燃焼される。
【0018】
ここで本実施例の吸気装置においては、エアクリーナ1に吸引された空気がフィルタエレメント3を通過して吸気拡張室11bの吸気入口112に吸引されると、エアクリーナケース11と一体に成形された吸気誘導板116、117と吸気拡張室の外壁118により形成された吸気流路2aにて吸気入口112から吸気出口113へ吸気誘導板116、117に沿うように誘導される。この吸入空気の流れは、吸気誘導板116、117が無い場合と比べ、一定の幅の通路を一定の方向性をもって通過していくので、空気の流速を保ったまま流れる。そのため、空気に慣性力がついて、内燃機関6側への空気充填効果が向上する。ここで吸気誘導板116、117は、上下2分割に成型された吸気拡張室筐体上部114、同下部115とそれぞれ一体に成形されており、筐体を上下結合した際、吸気誘導板116、117も上下結合して一体となる。そのため従来のようなアウトレットホースを別途取り付けることなく吸入空気を誘導する流路が形成されるため、簡易な構造でアウトレットホース付きと同様な効果を得ることができる。
【0019】
次に,本実施例の効果を図12〜図15を用いて説明する。
【0020】
図12は、アウトレットホース有りの吸気装置とアウトレットホース無しの吸気装置の内燃機関への空気充填率を確認した実験結果の比較である。空気充填率は体積効率という指標で示している。図示された実験の結果ではエンジン回転3500rpm近傍でアウトレットホース有りの吸気装置はアウトレットホース無しの吸気装置に対し空気充填率が向上していることが判る。図13はアウトレットホース有りの吸気装置とアウトレットホース無しの吸気装置の吸入音を確認した実験結果の比較である。図示された実験の結果ではアウトレットホース有りの吸気装置はアウトレットホース無しの吸気装置に比較して、エンジン回転のほぼ全域において音圧レベルが低くなっていることが判る。図14は本発明の実施例である吸気誘導板116、117付きの吸気装置とアウトレットホース有りの吸気装置の内燃機関への吸入空気充填率を確認した実験結果の比較である。空気充填率は体積効率という指標で示している。図14より本発明の実施例がアウトレットホース付の吸気装置と同様の空気充填率が得られていることが判る。図15は本発明の実施例である吸気誘導板116、117付きの吸気装置とアウトレットホース有りの吸気装置の吸入音を確認した実験結果の比較である。図15より本発明の実施例がアウトレットホース付きの吸気装置と同様の低い音圧レベルに収まっていることがわかる。
【0021】
次に本発明実施例の第1変形例を図7〜図10にて説明する。図7は吸入空気入口方向斜めからみた空気拡張室の分解図を示したものである。図8は図7を吸入空気出口方向正面から見た空気拡張室の平面図である。図9は図8の空気拡張室のIX−IX断面を示したものである。図10は図8の空気拡張室のX−X断面を示したものである。
【0022】
本発明実施例の第1変形例は吸気誘導板120、121、122、123にて構成されていることを除いて前記実施例と同様の構成・構造を持つ。前記実施例では吸気誘導板116、117と、外壁118にて吸気流路2aが形成されているが本第1変形例では、吸気拡張室11bを仕切る誘導板が吸気誘導板120と121で形成されるものと吸気誘導板122と123で形成されるものと2個所となって、外壁118とともに、吸気流路2bを構成する。これによりエアクリーナケース11の形状にかかわらず、吸気流路2bの断面幅や流路形状の設定に自由度が増し、吸気流路2bの断面幅を吸気出口部113の断面幅と同等に設定できるため、前記実施例で述べたような効果が得られやすくなる。
【0023】
次に本発明実施例の第2変形例を図11にて説明する。図11は図8の空気拡張室のIX−IX断面を示したものである。
【0024】
第2変形例では、上下2分割に成形されたエアクリーナケース11の吸気拡張室筐体上部114と吸気拡張室筐体下部115を上下結合した際、吸気誘導板120と121の間、および122と123の間に隙間124が設定されていることが上記第1変形例と異なる。これは吸気拡張室筐体上部114と吸気拡張室筐体下部115を結合してエアクリーナケース11を生産することを考慮したものである。すなわちエアクリーナケース上部114とエアクリーナケース115の合わせ面11aの寸法に対し、誘導板120、121、122、123がそれぞれ突き当たらない寸法とすれば、合わせ面11aが確実に突き当たるようになり、11aが隙間無く結合でき、充分な気密性と強度が得られる。これにより、合わせ面11aに対する吸気誘導板120、121、122、123の寸法ばらつきを許容しても、吸気拡張室筐体上部114と吸気拡張室筐体下部115の結合が確実になるので容易に生産することができるようになる。なお、本発明の効果である空気充填率向上性を考慮して隙間124は3mm以下とした。前記隙間が3mm〜0mmまでは隙間0mmと同様の空気充填率、および吸気音の音圧レベルが得られるが、隙間124が3mmを超えると隙間の幅が大きくなるに従い徐々に空気充填率が低下しはじめ、吸気音の音圧レベルも上昇しはじめる。なお、この隙間124には吸気拡張用スリット119は含まない。
【0025】
次に,本発明第2変形例の効果を図16、図17を用いて説明する。
【0026】
図16は本発明第2変形例である吸気誘導板120と121の間、および122と123の間に隙間124が3mmの寸法で設定されている吸気装置とアウトレットホース有りの吸気装置の内燃機関への吸入空気充填率を確認した実験結果の比較である。空気充填率は体積効率という指標で示している。図16より本発明第2変形例が前記実施例同様、アウトレットホース付の吸気装置と同様の空気充填率が得られていることが判る。図17は本発明第2変形例である吸気誘導板120と121の間、および122と123の間に隙間124が3mmの寸法で設定されている吸気装置とアウトレットホース有りの吸気装置の吸入音を確認した実験結果の比較である。図17より本発明第2変形例がアウトレットホース付きの吸気装置と同様の低い音圧レベルに収まっていることがわかる。
【0027】
以上のように本発明によれば、空気拡張室を有する吸気装置において、前記アウトレットホースを用いない簡易な構成においても長い吸入管長を確保し、機関の吸入空気充填率が高く、その結果として機関出力の向上を図れる吸気装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関する内燃機関用吸気装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明、実施例の吸入空気入口側から見た外観図である。
【図3】図2に示した外観図を吸入空気入口側から見た内部構造図である。
【図4】図2に示した外観図を吸入空気出口側から見た平面図である。
【図5】図2に示した平面図をV−V方向から見た断面図である。
【図6】図2に示した平面図をVI−VI方向から見た断面図である。
【図7】本発明の実施例に関する第1変形例の吸入空気入口側から見た内部構造図である。
【図8】本発明の実施例に関する第1変形例の吸入空気出口側から見た平面図である。
【図9】図8に示した第1変形例の平面図をIX−IX方向から見た断面図である。
【図10】図8に示した第1変形例の平面図をX−X方向から見た断面図である。
【図11】本発明の実施例に関する第2変形例のX−X方向から見た断面図である。
【図12】内燃機関用吸気装置におけるアウトレットホース有り、無しでの空気充填率の比較実験結果。
【図13】内燃機関用吸気装置におけるアウトレットホース有り、無しとの音圧レベルの比較実験結果を示す説明図である。
【図14】本発明の実施例とアウトレットホース有りとの空気充填率の比較実験結果を示す説明図である。
【図15】本発明の実施例とアウトレットホース有りとの音圧レベルの比較実験結果を示す説明図である。
【図16】第11図および第12図の実施第2変形例とアウトレットホース有りとの空気充填率の比較実験結果を示す説明図である。
【図17】第11図および第12図の実施第2変形例とアウトレットホース有りとの音圧レベルの比較実験結果を示す説明図である。
【図18】従来構造であるアウトレットホース付きの構成を示す概要図である。
【図19】第18図のアウトレットホース付きの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…エアクリーナ、
11…エアクリーナケース、
11a…合わせ面、
11b…吸気拡張室、
111…隔壁、
112…吸気入口、
113…吸気出口、
114…吸気拡張室筐体上部、
115…吸気拡張室筐体下部、
116、117…吸気誘導板、
118…外壁、
119…吸気拡張用スリット、
120、121、122、123…吸気誘導板、
124…隙間、
2…吸気誘導路、
2a、2b…吸気流路、
3…フィルタエレメント、
4…吸気管、
5…吸気絞り弁、
6…内燃機関、
7…シリンダ内部7、
801…吸気拡張室上部、
802…吸気拡張室下部、
803…吸気入口、
804…吸気出口、
810…アウトレットホース、
811…アウトレットホース結合部。

Claims (4)

  1. 吸気絞り弁を有する内燃機関に吸入空気を供給する内燃機関用吸気装置において、
    導入された吸入空気の圧力変化を抑制して吸気音を低減するために吸気経路中にて拡がって形成された吸気拡張室を有する樹脂材によって成形された筐体と、
    前記吸気拡張室における吸気入口部と吸気出口部との間に設置され、前記吸気拡張室内に吸入された空気を前記吸気入口部から前記吸気出口部に至るまで所定の流速を保ち誘導する吸気誘導路を前記筐体とともに形成する吸気誘導板を備え、
    前記吸気誘導板は、前記筐体を構成する樹脂材によって一体的に成形されていることを特徴とする内燃機関用吸気装置。
  2. 前記吸気誘導路の断面幅が、前記吸気出口部の断面幅と略同等であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用吸気装置。
  3. 前記筐体が、前記吸気誘導板が一体的に成形された第1の部材と第2の部材とから構成され、前記第1の部材と第2の部材とを組み合せることで、前記第1の部材及び第2の部材の吸気誘導板と前記筐体とによって前記吸気通路を形成する構造であることを特徴とする請求項2記載の内燃機関用吸気装置。
  4. 前記第1の部材と前記第2の部材とを組み合わせた際に、第1の部材の吸気誘導板と第2の吸気誘導板との間に隙間が形成されるように構成されており、該隙間が、3mm以下となるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の内燃機関用吸気装置。
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