JP2004011566A - マグネットポンプ - Google Patents

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Yoshiyuki Sano
佐野 喜之
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Seikow Chemical Engr and Machinery Ltd
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Seikow Chemical Engr and Machinery Ltd
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Abstract

【課題】主軸及びすべり軸受け面に生じる静電気を外部に放電してこれらの面に腐食が生じないようにし、超純水を取り扱うポンプとして、長時間の運転でも取り扱われる超純水の純度に悪影響を与えることのない高性能のマグネットポンプを提供する。
【解決手段】ポンプ室3後方の隔壁4に固定された主軸5に、ポンプ室内で回転するインペラー8を有する回転部7を、すべり軸受け6を介して回転自在に支持したマグネットポンプにおいて、主軸前端部にアース線15を接続してポンプ外に導出した。
【選択図】       図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マグネットポンプに関するものであり、さらに詳しくは、インペラーに回転を伝達するための回転軸がポンプ室後壁を貫通しないシールレス構造で、特に、超純水を取り扱うのに好適するマグネットポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
横軸型のマグネットポンプとして、図2に示すように、ブラケット1の前部にフロントケーシング2を取着してポンプ室3を形成し、ブラケット1に取着した椀状の隔壁4内に固定された主軸5に、すべり軸受け6を介して回転部7を回転支持し、この回転部7は、ポンプ室3内にあってその前部にインペラー8を装着し、隔壁4の内側にあって後部にインナーマグネット9を装着したもので、このインナーマグネット9に対応して隔壁4の外側にアウターマグネット10を配装して磁気的に結合したマグネットカップリングを構成し、アウターマグネット10をモータ等の原動機11に連結した構成のものが提案されている。
【0003】
このような構成のマグネットポンプでは、原動機11の回転でアウターマグネット10を回転させると、この回転するアウターマグネット10の磁界内にあってインナーマグネット9が同じ方向に非同期回転してポンプ作用を発揮するもので、この際の薬液の流動は、吸液口12からインペラー8の中心部向けに吸入され、インペラー8で径方向に加圧されてインペラー8外周に対応してケーシングに設けた吐出口13から吐出される。
【0004】
このように、マグネットカップリングを適用したマグネットポンプは、インペラー8を駆動する従動側のインナーマグネット9が、隔壁4を隔てて駆動側のアウターマグネット10と磁気的に回転駆動され、主軸5が隔壁4を貫通しない構造にできるため、主軸5が隔壁4を貫通する部分をシールするような軸封装置が不要であることから、マグネットポンプは液漏洩のないノーメンテナンスポンプとして、腐食性の強い薬液の移送等に多用されている。
【0005】
そして、この種のマグネットポンプの接液部分は、合成樹脂材料やセラミック材料で構成され、金属基材の全面は合成樹脂のライニング層14で被覆されており、耐薬品性や耐熱性が要求される場合に、ライニング層14に用いる合成樹脂材料としては、PTFE(ポリ4フッ化エチレン)、PFA(4フッ化エチレンとパーフロロアルキルビニルエーテルとの共重合体)、PVDF(2フッ化樹脂)などのフッ素系合成樹脂が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記するようなマグネットポンプで、特に、超純水を取り扱うポンプの内部構造として、主軸と、この主軸に回転部を支持するすべり軸受けを、SiC(炭化珪素セラミック)製とした場合、一定の使用時間を経過してから主軸とすべり軸受けを観察すると、これらの表面に白く変色したところが見られることがある。
【0007】
この変色の原因としては、ポンプ内を流動する極めて電気抵抗の高い(18MΩ−cm程度とされる)超純水が、ポンプ内を流動して主軸及びすべり軸受け面との摩擦により、これらの面に静電気が発生し、この静電気と超純水内に含まれる酸素による電池作用で、主軸及びすべり軸受け面に初期の腐食現象が生じたものと考えられる。これは異物として超純水の純度に影響を与える虞れがある。
【0008】
そこで、本発明の課題は、主軸及びすべり軸受け面に生じる静電気を外部に放電することにより、主軸及びすべり軸受け面に腐食が生じないようにし、超純水を取り扱うポンプとして、長時間の運転でも取り扱われる超純水の純度に影響を与えることのない高性能のマグネットポンプを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のマグネットポンプは、ポンプ室後方の隔壁に固定された主軸に、ポンプ室内で回転するインペラーを有する回転部を、すべり軸受けを介して回転自在に支持したマグネットポンプにおいて、主軸前端部にアース線を接続してポンプ外に導出したことを特徴とする。
【0010】
このように構成した本発明によれば、主軸及びすべり軸受けが炭化珪素セラミック製とされる超純水を取り扱うポンプにおいては、超純水が、ポンプ内を流動して主軸及びすべり軸受け面との摩擦により主軸及びすべり軸受け面に静電気が発生しても、これは逐次、主軸前端部に移動してアース線を介してポンプ外に放電されるので、主軸及びすべり軸受けに蓄電される静電気に起因する電池作用で、主軸及びすべり軸受け面に異物を生じることがなく、取り扱われる超純水の純度に影響を与えることがない。
【0011】
本発明において、主軸前端部にアース線を接続する手法については、特に、制約はないが、主軸が炭化珪素セラミック製の場合は、アース線の芯線が撚り線からなり、撚り線を構成する各素線端部をほぐして主軸外周面に展開状に接触させた状態で、当該部分に、熱収縮性チューブを被着して一括して主軸面に各撚り線を圧着接続した構成とするのが好ましい。
【0012】
この場合は、主軸自体には全く加工を加える必要がないので、アース線の接続をし易くする。また、撚り線を構成する各素線は、主軸外周面に分散して圧着接続されるので、主軸表層面に生じる静電気を効率よく放電させることができる。
【0013】
また、アース線をポンプ外に導出するために、主軸前端部に被着した熱収縮性チューブ上にカバー部材を被着し、該カバー部材の前端に、アース線を貫通固定したシールド継ぎ手を結合し、該シールド継ぎ手を、ポンプの吸液口部に設けた支持体に取着するとともに、吸液口前面にフランジ継ぎ手を配し、該フランジ継ぎ手に、アース線を貫通固定したシールド継ぎ手を取着してアース線を外部に導出させた構成にすると、支持体に対しては、カバー部材とシールド継ぎ手が一体で主軸前端部を確かり支持するとともに、アース線も両方のシールド継ぎ手間で確かり固定される。なお、アース線は、ポンプの吸液口部内にあって取り扱い薬液中に曝されるが、両方のシールド継ぎ手間のアース線には、熱収縮性チューブ等を被装しておけば、アース線の保護も簡単に完全にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の実施の形態を示すマグネットポンプの要部の断面図である。
【0016】
なお、図1において、前述の図2と共通、若しくは対等部分については、同一符号を付けて説明する。
【0017】
図1において、ブラケット(図示せず)の前部にフロントケーシング2を取着してポンプ室3を形成し、ブラケットに取着した椀状の隔壁4内に主軸5を設け、この主軸5に、すべり軸受け6を介して回転部7を回転支持している。この回転部7は、ポンプ室3内にあって前部にインペラー8を装着し、隔壁4の内側にあって後部にインナーマグネット9を装着したもので、インナーマグネット9に対応して隔壁4の外側にアウターマグネット(図示せず)を配装し、このアウターマグネットをモータ等の原動機(図示せず)に連結している。このようなマグネットポンプの基本構成は、図2に示すような、従来の横軸型のマグネットポンプとして公知のものである。
【0018】
本発明に係るマグネットポンプでは、超純水を取り扱うマグネットポンプとして著効を発揮するように、主軸5及びすべり軸受け6は、炭化珪素セラミック製としている。この場合、超純水が、ポンプ内を流動して主軸5及びすべり軸受け6面との摩擦で主軸5及びすべり軸受け6面に発生する静電気を放電するために、主軸前端部にアース線15を接続してポンプ外に導出している。
【0019】
アース線15として実施の形態では、多数のステンレス素線16を撚った撚り線を用い、主軸5への接続は、各ステンレス素線16の端部をほぐして主軸外周面に展開状に接触させた状態で、当該部分に、熱収縮製チューブ17を被着させて一括して主軸5面に各ステンレス素線16を圧着接続している。
【0020】
こうして、主軸5自体には全く加工を加えることなく、主軸5へのアース線15の接続をし易くしている。
【0021】
また、撚り線を構成する各ステンレス素線16は、主軸5周面に分散して圧着接続されるので、主軸5の表層面に生じる静電気を効率よく放電させることができる。
【0022】
主軸5に接続したアース線15は、吸液口12を経てポンプ外に導出させている。このために、主軸前端部をポンプの吸液口12側に支持する支持体18に、シールド継ぎ手19を介してアース線15を確かり固定するとともに、吸液口12前面にフランジ継ぎ手20を配し、このフランジ継ぎ手20を貫通させて外部に導出している。
【0023】
ここで、前記支持体18に取着するシールド継ぎ手19は、ステンレス素線16を主軸前端部に圧着接続するために、主軸前端部に被着した熱収縮性チューブ17上にカバー部材21を被着し、このカバー部材21の前端にシールド継ぎ手19を直列状に結合してシールド継ぎ手19を支持体18に取着している。こうして主軸前端部は、カバー部材21とシールド継ぎ手19が一体になって支持体18に確かり支持される。
【0024】
また、前記フランジ継ぎ手20は、ポンプの吸液口12に対して吸液管24を連結する際に両者間に挟装されるもので、このフランジ継ぎ手20側では、フランジ継ぎ手20に、その半径方向に貫通孔22を設け、この貫通孔22にシールド継ぎ手23の一部を外部から挿入した形で取着されており、両方のシールド継ぎ手19、23間におけるアース線15は直角に折曲され、吸液口12内では軸心方向に延び、フランジ継ぎ手20内ではその半径方向に延びて貫通孔22を経てシールド継ぎ手23で確かり固定されてポンプ外に導出している。
【0025】
なお、アース線15の固定に用いる両方のシールド継ぎ手19,23は、それぞれに中穴を有する雄ねじ体と雌ねじ体からなり、雄ねじ体のねじ部には、テーパねじが形成され、また、このねじ部には、軸心方向に複数の切れ目が設けられていて、中穴にアース線15挿通して両ねじ体の螺合関係を深めることによってアース線15を周りから締め付けて固定するもので、構造的には公知のものである。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、主軸及びすべり軸受け面に静電気が発生しても、これを逐次、アース線を介してポンプ外に放電させるので、特に、超純水を取り扱う場合に、静電気が主軸及びすべり軸受けに蓄電されることに起因する電池作用で、これらの表面に異物を生じることがなくなり、超純水の純度に影響を与えることのない高性能のマグネットポンプが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すマグネットポンプの要部の断面図である。
【図2】従来のマグネットポンプの断面図である。
【符号の説明】
1 ブラケット
2 フロントケーシング
3 ポンプ室
4 隔壁
5 主軸
6 軸受け
7 回転部
8 インペラー
9 インナーマグネット
10 アウターマグネット
11 原動機
12 吸液口
13 吐出口
14 ライニング層
15 アース線
16 ステンレス素線
17 熱収縮製チューブ
18 支持体
19 シールド継ぎ手
20 フランジ継ぎ手
21 カバー部材
24 吸液管
22 貫通孔
23 シールド継ぎ手

Claims (3)

  1. ポンプ室後方の隔壁に固定された主軸に、ポンプ室内で回転するインペラーを有する回転部を、すべり軸受けを介して回転自在に支持したマグネットポンプにおいて、主軸前端部にアース線を接続してポンプ外に導出したことを特徴とするマグネットポンプ。
  2. アース線の芯線が撚り線からなり、撚り線を構成する各素線端部をほぐして主軸外周面に展開状に接触させた状態で、当該部分に、熱収縮性チューブを被着して一括して主軸面に各素線を圧着接続したことを特徴とする請求項1記載のマグネットポンプ。
  3. 主軸前端部に被着した熱収縮性チューブ上にカバー部材を被着し、該カバー部材の前端に、アース線を貫通固定したシールド継ぎ手を結合し、該シールド継ぎ手を、ポンプの吸液口部に設けた支持体に取着するとともに、吸液口前面にフランジ継ぎ手を配し、該フランジ継ぎ手に、アース線を貫通固定したシールド継ぎ手を取着してアース線をポンプ外に導出したことを特徴とする請求項1又は2記載のマグネットポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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