JP2004010402A

JP2004010402A - Fiber-containing gypsum board and its manufacturing process

Info

Publication number: JP2004010402A
Application number: JP2002164313A
Authority: JP
Inventors: Akira Owada; 大和田　彰; Tomoki Iwanaga; 岩永　朋来; Yoshikatsu Harada; 原田　至克
Original assignee: A&A Material Corp
Current assignee: A&A Material Corp
Priority date: 2002-06-05
Filing date: 2002-06-05
Publication date: 2004-01-15
Anticipated expiration: 2022-06-05
Also published as: JP4213405B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a lightweight, fiber-containing gypsum board showing an excellent workability and having a nail holding power of ≥5 N/mm, by using gypsum as an essential component and mixing it with calcium silicate hydrate obtained beforehand through hydrothermal synthesis as a weight-reduction material, and its manufacturing process. <P>SOLUTION: The fiber-containing gypsum board comprises, by mass, 5-40% calcium silicate hydrate, 33-80% gypsum dihydrate, 2-12% reinforcement fiber and 10-50% inorganic filler and has a nail holding power of ≥5 N/mm and an apparent density of 0.7-1.2 g/cm<SP>3</SP>. The calcium silicate hydrate is obtained beforehand by performing hydrothermal synthesis of a calcareous raw material and a siliceous raw material. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般建築物及び耐火構造材料等に用いられる繊維含有石膏板及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
石膏板は、曲げ強度、寸法安定性に優れた不燃性材料であり、内装材として防火、耐火構造材料などに広く利用されている。例えば、特開昭６３−１９５１８１号公報には、半水石こう、凝結遅延剤および補強繊維を温水中に投入してスラリーとし、このスラリー中の固形分を抄造してなるシートを冷却養生することを特徴とする石こう板の製造方法が開示されている。
【０００３】
また、特開昭６４−２４０６１号公報には、ＩＩ型無水石こう４０〜９６重量％、短繊維２〜３０重量％、保水性材料２〜３０重量％および石こう硬化促進剤をＩＩ型無水石こうに対して０．１〜２．５重量％を主成分とするスラリーを抄造したのち、硬化させることを特徴とする無水石こう抄造板の製造方法が開示されている。上述のように、石膏板の構成原料としてはα、β−半水石膏のような半水石膏やＩＩ型無水石膏が使用されるのが一般的である。
【０００４】
更に、特開昭６２−１７６９４９号公報には、水熱合成された珪酸カルシウム水和物、せっこう、合成樹脂、補強繊維の混合物からなることを特徴とする珪酸カルシウム・せっこう複合体が開示されている。この公報に記載されている珪酸カルシウム・せっこう複合体は、酢酸樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン等の合成樹脂エマルジョンをバインダーとして使用するタイプのものである。該公報に記載されている珪酸カルシウム・せっこう複合体は、密度が０．４〜０．５ｇ／ｃｍ^３程度の低密度品であり、釘保持力は不十分である。
【０００５】
また、石膏板は、焼き石膏と水等を主原料としたものを芯としてその表裏面を紙で覆って成形してなる石膏ボードと、焼き石膏等の水和性性と補強繊維等からなる主原料に水を加えて混練して得られた原料スラリーを紙で覆うことなく成形してなる繊維含有石膏板とに分けられており、そのうち、石膏ボードは、安価な防火、耐火構造材として内装下地や被覆材に用いられている。石膏ボードは、比較的軽量で、現場加工性に優れてはいるものの、石膏ボードの強度は７Ｎ／ｍｍ^２前後と余り高くはなく、また、釘保持性等の釘特性に欠け、広義での施工性には難があると言わざるを得ない。また、石膏ボードは、その補強効果を担う表面紙及びそれに付着している接着剤が近年廃棄物分別処理の障害となっており、リサイクルの観点から改善の余地があると考えられる。
【０００６】
また、繊維含有石膏板は、石膏ボードと比較して高価ではあるが、高強度を有し、曲面を含めた表面化粧材等に利用されている。しかし、汎用品の見掛け密度は比較的高く、釘関連の特性について、特に、釘打ちの際の釘圧入抵抗が高くなり好ましくない。
【０００７】
従来では、上記のような石膏ボードや、オートクレーブを用いて高温高圧にて養生硬化せしめるケイ酸カルシウム系材料が比較的軽量であり、多く使用されているが、その殆どが釘保持力が低いか、あるいは釘圧入抵抗が高く、釘打ち性に欠けるなどといった欠点を有している。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、石膏を主成分とし、配合する軽量化材として予め水熱合成して得られたケイ酸カルシウム水和物を混合し、さらに無機質充填材を混合することにより、釘保持力が５Ｎ／ｍｍ以上を有し、軽量で、かつ施工性に優れた繊維含有石膏板及びその製造方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、石膏を主成分とする材料において、その構成原料に予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成してなるケイ酸カルシウム水和物を混入し、その配合物に水を加えスラリーとしたものを所定の形状に成形することにより、軽量かつ優れた施工性を有する繊維含有石膏板を得られることを見出し、本発明を完成させた。
【００１０】
即ち、本発明の繊維含有石膏板は、予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物５〜４０質量％、二水石膏３３〜８０質量％、補強繊維２〜１２質量％、及び無機質充填材１０〜５０質量％を含有してなる繊維含有石膏板であって、釘保持力が５Ｎ／ｍｍ以上で且つ見掛け密度が０．７〜１．２ｇ／ｃｍ^３の範囲内であることを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の繊維含有石膏板は、無機質充填材が、少なくとも粉末度が８０００ｃｍ^２／ｇを超えるかまたは平均粒子径が１５μｍ未満を満足する微細充填材２〜１０質量％、少なくとも粉末度が８０００〜３０００ｃｍ^２／ｇの範囲内または平均粒子径１５〜５０μｍの範囲内を満足する充填材５〜３０質量％、及び少なくとも粉末度が３０００ｃｍ^２／ｇ未満または平均粒子径が５０μｍを超えるかを満足する粗粒充填材２〜３５質量％、ただし、微細充填材＋充填材＋粗粒充填材の合計量は１０〜５０質量％の範囲内である、より構成されることを特徴とする。
【００１２】
更に、本発明の繊維含有石膏板の製造方法は、予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物５〜４０質量％、水和性石膏を水和後の質量に換算して３３〜８０質量％、補強繊維２〜１２質量％、及び無機質充填材１０〜５０質量％を含有してなる配合物に水を加えてスラリーとし、該スラリーを脱水成形した後に養生硬化することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の繊維含有石膏板の製造方法は、予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物５〜４０質量％、水和性石膏を水和後の質量に換算して３３〜８０質量％、補強繊維２〜１２質量％、及び無機質充填材１０〜５０質量％を含有してなる配合物に水を加えてスラリーとし、該スラリーを流し込み成形した後に養生硬化することを特徴とする。
【００１４】
更に、本発明の繊維含有石膏板の製造方法は、無機質充填材が、少なくとも粉末度が８０００ｃｍ^２／ｇを超えるかまたは平均粒子径が１５μｍ未満を満足する微細充填材２〜１０質量％、少なくとも粉末度が８０００〜３０００ｃｍ^２／ｇの範囲内または平均粒子径１５〜５０μｍの範囲内を満足する充填材５〜３０質量％、及び少なくとも粉末度が３０００ｃｍ^２／ｇ未満または平均粒子径が５０μｍを超えるかを満足する粗粒充填材２〜３５質量％、ただし、微細充填材＋充填材＋粗粒充填材の合計量は１０〜５０質量％の範囲内である、より構成されることを特徴とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の繊維含有石膏板は、予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物５〜４０質量％、二水石膏３３〜８０質量％、補強繊維２〜１２質量％、及び無機質充填材１０〜５０質量％を含有してなる繊維含有石膏板であって、釘保持力が５Ｎ／ｍｍ以上で且つ見掛け密度が０．７〜１．２ｇ／ｃｍ^２の範囲内であることを特徴とする。
【００１６】
本発明の繊維含有石膏板において、予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物は、軽量化材として作用するものであり、その割合は、５〜４０質量％、好ましくは７〜３５質量％の範囲内である。なお、ケイ酸カルシウム水和物の割合が５質量％未満であると、所望の見掛け密度が得られないばかりか、釘保持力が向上しないため好ましくなく、また、該割合が４０質量％を超えると、見掛け密度が低くなり過ぎたり、十分な強度が得られないばかりか、脱水成形の際に水抜けが悪化し、水割れ等の原因となるために好ましくない。
【００１７】
ここで、本発明でいうケイ酸カルシウム水和物は、石灰質原料とケイ酸質原料とを水と混合し、高温高圧下での水熱合成にて生成させることができる。石灰質原料としては生石灰、消石灰等が挙げられ、ケイ酸質原料としては、珪石、珪藻土、シリカフューム等が挙げられ、特に珪石が好適である。該ケイ酸カルシウム水和物の合成において、石灰質原料とケイ酸質原料の配合比（ＣａＯ／ＳｉＯ_２のモル比）は通常０．５〜１．５、好ましくは０．５〜１．１の範囲内であり、これらを質量比で５〜２０倍、好ましくは８〜１６倍の水に分散混合し、水熱合成することにより得られたものである。なお、水熱合成条件は従来用いられている方法に準じるものであるが、原料スラリーを攪拌することのできる圧力容器内にて１５０〜２３０℃、好ましくは１７０〜２１０℃の範囲内で温度設定し、１〜２０時間、好ましくは５〜１５時間程度にわたり行うことができる。なお、ケイ酸カルシウム水和物としては、例えばトバモライト及びゾノトライト等が得られる。
【００１８】
次に、本発明の繊維含有石膏板において、二水石膏の割合は、３３〜８０質量％、好ましくは４０〜８０質量％の範囲内である。ここで、二水石膏の割合が３３質量％未満であると、バインダーとしての強度確保が満足できず、所定の強度及び釘保持力が得られないために好ましくなく、また、該割合が８０質量％を超えると、繊維含有石膏板の硬さが過度になり、釘圧入抵抗が増加して釘打ち性が損なわれるために好ましくない。
【００１９】
また、本発明の繊維含有石膏板において、補強繊維の割合は、２〜１２質量％、好ましくは３〜１０質量％の範囲内である。ここで、補強繊維の割合が２質量％未満であると、製品強度の低下や釘保持力が低下するために好ましくなく、また、該割合が１２質量％を超えると、製品の表面精度が低下し、美麗で良好な製品表面が得られないために好ましくない。なお、補強繊維としては、例えば木質パルプ、各種麻類等の天然繊維、ガラス繊維、ロックウール、セラミックウール、炭素繊維等の無機繊維、人造パルプ、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、アクリル、レーヨン等の合成繊維が挙げられ、繊維含有石膏板の曲げ強度及び耐衝撃性能の観点から、木質パルプまたは木質パルプと合成繊維を併用することが好適である。
【００２０】
更に、本発明の繊維含有石膏板において、無機質充填材の割合は、１０〜５０質量％、好ましくは１０〜４０質量％の範囲内である。ここで、無機質充填材の割合が１０質量％未満であると、繊維含有石膏板の硬さが過度になり、釘圧入抵抗が増加して釘打ち性が損なわれるために好ましくなく、また、該割合が５０質量％を超えると、繊維含有石膏板の強度確保が満足できず、所定の強度及び釘保持力が得られないために好ましくない。
【００２１】
なお、本発明の繊維含有石膏板においては、無機質充填材は、粒度を選定することにより、繊維含有石膏板の適度な充填化を図り、繊維含有石膏板の曲げ強度を向上させることができ、また、繊維含有石膏板の持つ強度発現力を十分に引き出すことにより十分な釘保持力を得ることができる。
【００２２】
即ち、本発明の繊維含有石膏板においては、無機質充填材を、少なくとも粉末度が８０００ｃｍ^２／ｇを超えるかまたは平均粒子径が１５μｍ未満を満足する微細充填材、少なくとも粉末度が８０００〜３０００ｃｍ^２／ｇの範囲内または平均粒子径１５〜５０μｍの範囲内を満足する充填材％、及び少なくとも粉末度が３０００ｃｍ^２／ｇ未満または平均粒子径が５０μｍを超えるかを満足する粗粒充填材から構成することが好ましい。
【００２３】
まず、少なくとも粉末度が８０００ｃｍ^２／ｇを超えるかまたは平均粒子径が１５μｍ未満を満足する微細充填材の割合は、２〜１０質量％、好ましくは２〜８質量％の範囲内である。微細充填材は、繊維含有石膏板の硬さに影響を与えるものであり、微細充填材の割合が２質量％未満であると、十分な強度を持つ製品が得られないために好ましくなく、また、該割合が１０質量％を超えると繊維含有石膏板自体が硬くなり、釘を打ち込む際の抵抗、つまり釘圧入抵抗が高くなり、良好な施工性が得られなくなるために好ましくない。ここで、微細充填材としては例えば、微粉砕した珪石、石灰石、スラグ、フライアッシュ、珪藻土、アタパルジャイト、ベントナイト、セピオライト、カオリン、ゼオライト、粘土類、シリカフューム等を例示することができる。これらは必要に応じて１または２種以上を併用して使用できる。
【００２４】
次に、少なくとも粉末度が８０００〜３０００ｃｍ^２／ｇの範囲内または平均粒子径が１５〜５０μｍの範囲内を満足する充填材の割合は、５〜３０質量％、好ましくは１０〜３０質量％の範囲内である。この充填材は、微細充填材と粗粒充填材の補完的な役割を果たし、充填材の割合が５質量％未満であったり、３０質量％を超えると、製品の強度が低下する原因となるために好ましくない。充填材としては、例えば珪石、珪藻土、石灰石、スラグ、フライアッシュ、タルク、セピオライト、粘土類、鉱物等の粉末を例示することができる。これらは必要に応じて１種または２種以上を併用して使用することができる。
【００２５】
また、少なくとも粉末度が３０００ｃｍ^２／ｇ未満または平均粒子径が５０μｍを超えるかを満足する粗粒充填材の割合は、２〜２５質量％、好ましくは８〜２２質量％の範囲内である。粗粒充填材の割合が２質量％未満であると、ひび割れ等の欠陥が生じ易くなるために好ましくなく、また、該割合が２５質量％を超えると繊維含有石膏板自体の強度が低下してしまうため好ましくない。粗粒充填材としては、例えば珪石、石灰石、スラグ、フライアッシュ、ワラストナイト、マイカ、鉱物粉末、無機質板スクラップ等の粉末を例示することができ、これらは必要に応じて１種または２種以上を併用して使用することができる。
【００２６】
なお、上述の微細充填材、充填材、及び粗粒充填材の合計量は、１０〜５０質量％、好ましくは１０〜３５質量％の範囲内である。上記充填材の合計量が１０質量％未満であると、充填材の配合効果が発現しないために好ましくなく、また、該合計量が５０質量％を超えると、製品強度が低下し、釘保持力の低下を招くため好ましくない。
【００２７】
上述のような割合を有する本発明の繊維含有石膏板は、釘保持力が５Ｎ／ｍｍ以上、好ましくは７Ｎ／ｍｍ以上である。ここで、釘保持力が５Ｎ／ｍｍ未満であると、実施行において十分な釘保持力とは言えず、比較的容易に釘が抜けてしまう危険性が極端に高まるために好ましくない。なお、本明細書に記載の「釘保持力」は下記のようにして求めたものである：
釘保持力は、繊維含有石膏板に打ち込んだ釘を引き抜く際に要した引っ張り荷重（単位：Ｎ）の最大値を繊維含有石膏板の厚さ（単位：ｍｍ）で除した値である。
【００２８】
また、本発明の繊維含有石膏板の見掛け密度は、０．７〜１．２ｇ／ｃｍ^３、好ましくは０．８〜１．１ｇ／ｃｍ^３の範囲内にある。なお、見掛け密度が０．７ｇ／ｃｍ^３未満の場合には、繊維含有石膏板自体発現できる強度が限られ、低強度となってしまうために好ましくなく、また、見掛け密度が１．２ｇ／ｃｍ^３を超えると、釘圧入抵抗が増し、釘打ち性を失ってしまうために好ましくない。
【００２９】
上記繊維含有石膏板は、予め石灰質原料とケイ酸質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物５〜４０質量％、水和性石膏を水和後の質量に換算して３３〜８０質量％、補強繊維２〜１２質量％、及び無機質充填材１０〜５０質量％を含有してなる配合物に水を加えてスラリーとし、該スラリーを脱水成形するか、または流し込み成形し、養生することを特徴として製造することができる。なお、水和性石膏は水和して二水石膏に変化するが、その際の質量変化は分子量の比から算出することができる。水和性石膏のうち、α−半水石膏及びβ−半水石膏の分子量は１４５．１５であり、ＩＩ型無水石膏の分子量は１３６．１４である。一方、二水石膏の分子量は１７２．１７であるから、本発明による繊維含有石膏板に含まれる二水石膏の所定量を得るために必要な水和性石膏の量は前記分子量の比に基づいて算出することができる。
【００３０】
ここで、本発明の製造方法に使用される水和性石膏は、α−半水石膏、β−半水石膏及びＩＩ型無水石膏である。水和性石膏の配合割合は、水和後の質量に換算して３３〜８０質量％、好ましくは４０〜８０質量％の範囲内である。ここで、水和性石膏の配合割合が水和後の質量に換算して３３質量％未満であると、バインダーとしての強度確保が満足できず、所定の強度及び釘保持力が得られないために好ましくなく、また、該配合割合が水和後の質量に換算して８０質量％を超えると、繊維含有石膏板の硬さが過度になり、釘圧入抵抗が増加して釘打ち性が損なわれるために好ましくない。なお、α、β−半水石膏を使用する場合は、少量の硬化遅延剤を使用することができ、該硬化遅延剤には例えばクエン酸、フタル酸、酒石酸等の使用が好適である。ＩＩ型無水石膏を使用する場合は少量の硬化促進剤を使用することができ、該硬化促進剤には、例えば硫酸ナトリウム等のアルカリ金属硫酸塩が好適である。
【００３１】
なお、硬化遅延剤及び該硬化促進剤の添加については、各種原料を混合した配合物に水を加えてスラリーとする際、加える水に当該分量の硬化遅延剤あるいは硬化促進剤を溶解せしめることで、均一な効果を得ることができる。
【００３２】
本発明の製造方法において、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成することにより得られたケイ酸カルシウム水和物の配合割合は、５〜４０質量％、好ましくは７〜３５質量％の範囲内である。なお、ケイ酸カルシウム水和物の配合割合が５質量％未満であると、所望の見掛け密度が得られないばかりか、釘保持力が向上しないため好ましくなく、また、該配合割合が４０質量％を超えると、見掛け密度が低くなり過ぎたり、十分な強度が得られないばかりか、脱水成形の際水抜けが悪化し、水割れ等の原因となるために好ましくない。なお、ケイ酸カルシウム水和物の配合における形態は、スラリー、湿潤粉体及び乾燥粉体のいかなる形でも良いが、ほとんどの場合、水熱合成後の合成水と混合されたスラリーの形で配合するのが効率が良い。
【００３３】
また、本発明の製造方法において、補強繊維の配合割合は、２〜１２質量％、好ましくは３〜１０質量％の範囲内である。ここで、補強繊維の配合割合が２質量％未満であると、製品強度の低下や釘保持力が低下するために好ましくなく、また、該配合割合が１２質量％を超えると、製品の表面精度が低下し、美麗で良好な製品表面が得られないために好ましくない。
【００３４】
更に、本発明の製造方法において、無機質充填材の配合割合は、１０〜５０質量％、好ましくは１０〜４０質量％の範囲内である。ここで、無機質充填材の配合割合が１０質量％未満であると、繊維含有石膏板における骨材効果、柔軟性が失われるといった充填材の配合効果が失われるために好ましくなく、また、該配合割合が５０質量％を超えると、成形時の水割れ、ヒビ発生の原因となり、また、繊維含有石膏板として十分な強度が発現できなくなるばかりか、釘打ちの際キレツ等の発生の原因となるために好ましくない。
【００３５】
なお、本発明の製造方法においては、無機質充填材は、粒度を選定することにより、繊維含有石膏板の適度な充填化を図り、繊維含有石膏板の曲げ強度を向上させることができ、また、繊維含有石膏板の持つ強度発現力を十分に引き出すことにより十分な釘保持力を得ることができる。
【００３６】
即ち、本発明の繊維含有石膏板の製造方法においては、無機質充填材を、少なくとも粉末度が８０００ｃｍ^２／ｇを超えるかまたは平均粒子径が１５μｍ未満を満足する微細充填材、少なくとも粉末度が８０００〜３０００ｃｍ^２／ｇの範囲内または平均粒子径１５〜５０μｍの範囲内を満足する充填材％、及び少なくとも粉末度が３０００ｃｍ^２／ｇ未満または平均粒子径が５０μｍを超えるかを満足する粗粒充填材から構成することが好ましい。
【００３７】
まず、少なくとも粉末度が８０００ｃｍ^２／ｇを超えるかまたは平均粒子径が１５μｍ未満を満足する微細充填材の配合割合は、２〜１０質量％、好ましくは２〜８質量％の範囲内である。微細充填材は、繊維含有石膏板の硬さに影響を与えるものであり、微細充填材の配合割合が２質量％未満であると、十分な強度を持つ製品が得られないために好ましくなく、また、該配合割合が１０質量％を超えると繊維含有石膏板自体が硬くなり、釘を打ち込む際の抵抗、つまり釘圧入抵抗が高くなり、良好な施工性が得られなくなるために好ましくない。
【００３８】
次に、少なくとも粉末度が８０００〜３０００ｃｍ^２／ｇの範囲内または平均粒子径が１５〜５０μｍの範囲内を満足する充填材の配合割合は、５〜３０質量％、好ましくは１０〜３０質量％の範囲内である。この充填材は、微細充填材と粗粒充填材の補完的な役割を果たし、充填材の配合割合が５質量％未満であったり、３０質量％を超えると、製品の強度が低下する原因となるために好ましくない。
【００３９】
また、少なくとも粉末度が３０００ｃｍ^２／ｇ未満または平均粒子径が５０μｍを超えるかを満足する粗粒充填材の配合割合は、２〜２５質量％、好ましくは８〜２２質量％の範囲内である。粗粒充填材の配合割合が２質量％未満であると、ひび割れ等の欠陥が生じ易くなるために好ましくなく、また、該配合割合が２５質量％を超えると繊維含有石膏板自体の強度が低下してしまうため好ましくない。
【００４０】
なお、上述の微細充填材、充填材、及び粗粒充填材の合計量は、１０〜５０質量％、好ましくは１０〜３５質量％の範囲内である。上記充填材の合計量が１０質量％未満であると、充填材の配合効果が発現しないために好ましくなく、また、該合計量が５０質量％を超えると、製品強度が低下し、釘保持力の低下を招くため好ましくない。
【００４１】
本発明の繊維含有石膏板の製造方法は、大別して脱水を伴わない成形方法である流し込み成形と、脱水成形とに区別され、上述のような配合割合の原料を有するスラリーを、例えば前者の流し込み成形法、後者としては、例えば丸網式抄造法、長網式抄造法、フローオン式のような抄造法、及びモールドプレス法のような加圧脱水成形法等のような慣用の成形方法にて成形し、その後養生するものである。なお、成形後或いは成形中に必要に応じて加圧することで所望の見掛け密度に調整することもできる。
【００４２】
即ち、本発明の製造方法においては、水和性石膏、ケイ酸カルシウム水和物、補強繊維、及び無機質充填材を加えた配合物に、更に、硬化促進剤、硬化遅延剤を必要に応じて加え、それを水と混合してスラリーとし、該スラリーを成形し、養生硬化することにより繊維含有石膏板を得ることができるものである。
【００４３】
なお、ケイ酸カルシウム水和物の量が規定範囲内の上限に近い場合は、粉体原料全体の水比を調整する際、ケイ酸カルシウム水和物スラリーの余剰水量を、必要に応じて減じる必要がある。該ケイ酸カルシウム水和物の状態によっては該ケイ酸カルシウム水和物スラリーの粘性が高まり、最終的水比の調整が困難になる場合があるため、流し込み成形法を用いて製造する場合は該ケイ酸カルシウム水和物の配合割合が１５質量％以下にするのが好適である。
【００４４】
なお、本発明の製造方法において、成形体の養生は、自然養生、湿潤養生及び冷却養生が実施できる。原料となる水和性石膏に半水石膏を使用した場合は、石膏成分のより完全に近い水和が終了する時間内は、乾燥を防ぐため湿潤状態雰囲気を確保しての養生が不可欠となる。ただし、無処置にて湿度が十分に保たれた状態が維持される空間を得られる場合はこの限りではない。なお、原料となる水和性石膏にＩＩ型無水石膏を使用した場合は、上記自然養生あるいは湿潤養生でも問題ないが、水和反応をより促進させるため冷却養生を行うことが好ましい。
【００４５】
上述のようにして軽量かつ高い釘保持力を有する繊維含有石膏板を得ることができる。特に、従来の石膏ボードと違い、表面紙や接着剤及び有機合成成分等を使用していないため、廃材としての処理も比較的容易となるため、廃棄物処理、リサイクルの観念からも有意義であると考えられる。
【００４６】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例
表１に示す割合で、β−半水石膏、ＩＩ型無水石膏、炭酸カルシウム、微粉珪石、珪石、ワラストナイト、ケイ酸カルシウム水和物及び補強繊維（木質パルプ、ポリビニルアルコール）を水と混合し、原料スラリーとした。ただし、β−半水石膏の硬化遅延剤としては少量の酒石酸を添加した。また、ＩＩ型無水石膏を使用した場合の硬化促進剤は少量の硫酸ナトリウムを使用した。
【００４７】
なお、トバモライト系ケイ酸カルシウム水和物は、石灰質原料として生石灰を３５質量％と、ケイ酸質原料として粉末珪石を６５質量％（ＣａＯ／ＳｉＯ_２モル比＝０．５）使用し、これに質量比で１０倍の水を加えてスラリーを調製し、得られたスラリーをオートクレーブ中１８０℃で５時間水熱反応させることにより得られたものである。また、ゾノトライト系ケイ酸カルシウム水和物は、石灰質原料として生石灰を５２質量％と、ケイ酸質原料として粉末珪石を４８質量％（ＣａＯ／ＳｉＯ_２モル比＝１．０）使用し、これに質量比で１５倍の水を加えてスラリーを調製し、得られたスラリーをオートクレーブ中２００℃で５時間水熱反応させることにより得られたものである。
【００４８】
また、使用した充填材は下記の通りである：
微粉末珪石：ブレーン値９０００ｃｍ^２／ｇの微粉珪砂
石灰石粉末：奥多摩工業社製、ブレーン値３５００ｃｍ^２／ｇ
珪石：秩父鉱業社製、ブレーン値４０００ｃｍ^２／ｇの粉末珪石
ワラストナイト：インド産ケモリットＡ−６０、ブレーン値２０００ｃｍ^２／ｇ
【００４９】
これを流し込み成形機にて型枠成形したグリーンシート（本発明品７）、或いはフローオン抄造機にて脱水原料フイィルムとして抄き上げ、グリーンシートを作製した。その後該グリーンシートを必要に応じてプレスにて脱水加圧し、生板を得た。
得られたグリーンシートまたは生板を一定期間養生することによって本発明品及び比較品の繊維含有石膏板を得た。
【００５０】
なお、β−半水石膏を使用した場合の硬化遅延剤の添加量は、原料石膏の乾燥質量に対し０．１質量％の割合で添加した。その後作製したグリーンシートを湿潤状態で約２４時間〜４８時間養生し、所望の硬化体を得た。
また、ＩＩ型無水石膏を使用した場合の硬化促進剤の添加量は、原料石膏の乾燥質量に対し０．２質量％の割合で添加し、その後作製したグリーンシートを約１０℃の湿潤状態で７日間養生した。
得られた繊維含有石膏板について、見掛け密度、曲げ強度及び釘特性の評価を行った。得られた結果を表１に併記する。
【００５１】
【表１】

【００５２】
【表２】

【００５３】
なお、繊維含有石膏板の見掛け密度は、該繊維含有石膏板を４０℃±２℃に調整した恒温乾燥機中にて恒量になるまで乾燥した後、乾燥後の材料体積をノギス等により求め、乾燥質量（ｇ）／材料体積（ｃｍ^３）なる式にて算出したものである。また、曲げ強度は、上記方法にて得られた乾燥品を用い、ＪＩＳＡ５４３０に準拠して測定したものである。また、釘圧入抵抗値は、釘を繊維含有石膏板に垂直に圧入した際の最大荷重をその材料の厚さで除した値、であり、その値が高くなれば、釘を打ち込む際の抵抗が大きく、釘の曲がりや材料の破壊を招く原因となることを意味する。なお、釘圧入抵抗値及び釘保持力は、Ｎ４５鉄丸釘を使用して測定したものである。
【００５４】
本発明品１〜８においては、十分な曲げ強度を有し、軽量かつ良好な釘特性を有する材料が得られている。
比較品１〜３では、無機質充填材の比率が発明の範囲と違うため、製造中のグリーンシートにヒビや水割れが若干発生したため、強度が低下しただけでなく、釘保持力も低下した。
比較品４、６については、グリーンシートのヒビ、水割れが著しく、良好な成形体が得られなかった。
比較品５、８については、石膏成分が過多であり、高密度の材料となったため、釘圧入値が高くなった。
比較品７については、無機質充填材が５０質量％を超えているため、曲げ強度及び釘保持力が低下した。
比較例９、１０については、充填材の比率が違い、プレスによる加圧力が適正でないため、見掛け密度が増加し、またヒビ割れも若干発生したため強度も低く、所望の釘保持力が得られなかった。
比較品１１、１２については、従来の石膏ボード及び繊維強化石膏板であり、低釘保持力あるは高密度のための高釘圧入抵抗を示すものである。
【００５５】
【発明の効果】
本発明によれば、軽量で、且つ良好な釘特性を有する繊維含有石膏板を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fiber-containing gypsum board used for general buildings and fireproof structural materials, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
The gypsum board is a non-combustible material excellent in bending strength and dimensional stability, and is widely used as an interior material for fireproofing, fireproof structural materials, and the like. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 63-195181 discloses a method in which hemihydrate gypsum, a setting retarder and a reinforcing fiber are added to warm water to form a slurry, and a sheet obtained by making a solid content in the slurry is cooled and cured. A method for producing a gypsum board characterized by the above is disclosed.
[0003]
JP-A 64-24061 discloses that type II anhydrous gypsum 40 to 96% by weight, short fiber 2 to 30% by weight, water retention material 2 to 30% by weight, and gypsum hardening accelerator in type II anhydrous gypsum. On the other hand, the manufacturing method of the anhydrous gypsum papermaking board characterized by making the slurry which makes 0.1 to 2.5 weight% a main component, and making it harden | cure is disclosed. As described above, as a constituent material of the gypsum plate, it is common to use hemihydrate gypsum such as α, β-hemihydrate gypsum and type II anhydrous gypsum.
[0004]
Further, JP-A-62-176949 discloses a calcium silicate / gypsum composite comprising a hydrothermally synthesized calcium silicate hydrate, gypsum, a synthetic resin, and a mixture of reinforcing fibers. Has been. The calcium silicate / gypsum complex described in this publication is of a type using a synthetic resin emulsion such as an acetic acid resin emulsion or an acrylic resin emulsion as a binder. The calcium silicate / gypsum complex described in the publication has a density of 0.4 to 0.5 g / cm. ³ This is a low-density product with a sufficient nail holding power.
[0005]
The gypsum board is composed of gypsum board formed by covering the front and back surfaces with paper, using baked gypsum and water as the main raw materials, and hydrating properties such as baked gypsum and reinforcing fibers. It is divided into fiber-containing gypsum board that is formed without adding paper to the main raw material and kneading the raw material slurry. Of these, gypsum board is an inexpensive fireproof and fireproof structural material. It is used for interior bases and covering materials. Gypsum board is relatively lightweight and has excellent on-site processability, but the strength of gypsum board is 7 N / mm ² It is not so high as the front and rear, and lacks nail properties such as nail retention, and it must be said that there is difficulty in workability in a broad sense. In addition, the gypsum board has a surface paper that bears its reinforcing effect and the adhesive adhering to it has recently become an obstacle to waste separation treatment, and there is room for improvement from the viewpoint of recycling.
[0006]
Moreover, the fiber-containing gypsum board is expensive compared with the gypsum board, but has high strength and is used for a surface decorative material including a curved surface. However, the apparent density of the general-purpose product is relatively high, and the nail-related characteristics are not preferable because the nail press-fitting resistance is particularly high when nailing.
[0007]
Conventionally, calcium silicate materials that are cured and cured at high temperature and high pressure using a gypsum board as described above and autoclaves are relatively lightweight and are often used, but most of them have low nail holding power. Or, there are drawbacks such as high nail press-fitting resistance and lack of nailing performance.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to mix a calcium silicate hydrate obtained by hydrothermal synthesis in advance as a lightening material to be blended, with gypsum as a main component, and further mix with an inorganic filler, thereby creating a nail. An object of the present invention is to provide a fiber-containing gypsum board having a holding power of 5 N / mm or more, which is lightweight and excellent in workability, and a method for producing the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the material mainly composed of gypsum, the present inventors mixed calcium silicate hydrate formed by hydrothermal synthesis of a calcareous raw material and a siliceous raw material in advance into its constituent raw materials, and water was added to the blend. In addition, it was found that a fiber-containing gypsum board having light weight and excellent workability can be obtained by forming the slurry into a predetermined shape, and the present invention has been completed.
[0010]
That is, the fiber-containing gypsum board of the present invention is a calcium silicate hydrate 5 to 40% by mass, dihydrate gypsum 33 to 80% by mass obtained by hydrothermal synthesis of a calcareous raw material and a siliceous raw material in advance. A fiber-containing gypsum board containing 2 to 12% by mass of reinforcing fibers and 10 to 50% by mass of an inorganic filler, having a nail holding power of 5 N / mm or more and an apparent density of 0.7 to 1.2 g. / Cm ³ It is in the range of.
[0011]
In the fiber-containing gypsum board of the present invention, the inorganic filler has at least a fineness of 8000 cm. ² 2 to 10% by mass of a fine filler satisfying / g or satisfying an average particle size of less than 15 μm, at least a fineness of 8000 to 3000 cm ² / G or a filler satisfying an average particle diameter of 15 to 50 μm, and a fineness of at least 3000 cm. ² / G or coarse particle filler satisfying whether the average particle diameter exceeds 50 μm, the total amount of fine filler + filler + coarse filler is in the range of 10 to 50 mass% It is characterized by being comprised.
[0012]
Furthermore, the manufacturing method of the fiber containing gypsum board of this invention is 5-40 mass% of calcium silicate hydrate obtained by carrying out the hydrothermal synthesis | combination of a calcareous raw material and a siliceous raw material beforehand, and water-soluble gypsum is water. Water is added to a composition containing 33 to 80% by mass, 2 to 12% by mass of reinforcing fibers, and 10 to 50% by mass of an inorganic filler in terms of the mass after addition, and the slurry is dehydrated. It is characterized by curing and curing after molding.
[0013]
Moreover, the manufacturing method of the fiber containing gypsum board of this invention is 5-40 mass% of calcium silicate hydrates obtained by carrying out the hydrothermal synthesis | combination of a calcareous raw material and a siliceous raw material beforehand, and water hydrating gypsum. Water is added to a composition containing 33 to 80% by mass, 2 to 12% by mass of reinforcing fibers, and 10 to 50% by mass of an inorganic filler in terms of mass after addition, and the slurry is poured. It is characterized by curing and curing after molding.
[0014]
Furthermore, in the method for producing the fiber-containing gypsum board of the present invention, the inorganic filler has at least a fineness of 8000 cm. ² 2 to 10% by mass of a fine filler satisfying / g or satisfying an average particle size of less than 15 μm, at least a fineness of 8000 to 3000 cm ² / G or a filler satisfying an average particle diameter of 15 to 50 μm, and a fineness of at least 3000 cm. ² / G or coarse particle filler satisfying whether the average particle diameter exceeds 50 μm, the total amount of fine filler + filler + coarse filler is in the range of 10 to 50 mass% It is characterized by being comprised.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The fiber-containing gypsum board of the present invention comprises calcium silicate hydrate 5 to 40% by mass, dihydrate gypsum 33 to 80% by mass, reinforcing fiber obtained by hydrothermal synthesis of a calcareous material and a silicate material in advance. A fiber-containing gypsum board containing 2 to 12% by mass and 10 to 50% by mass of an inorganic filler, having a nail holding power of 5 N / mm or more and an apparent density of 0.7 to 1.2 g / cm ² It is in the range of.
[0016]
In the fiber-containing gypsum board of the present invention, calcium silicate hydrate obtained by hydrothermal synthesis of a calcareous raw material and a siliceous raw material in advance acts as a weight reducing material, and the proportion thereof is 5 It is in the range of ˜40% by mass, preferably 7 to 35% by mass. In addition, it is not preferable that the ratio of the calcium silicate hydrate is less than 5% by mass, not only the desired apparent density is not obtained, but also the nail holding power is not improved, and the ratio exceeds 40% by mass. This is not preferable because the apparent density becomes too low and sufficient strength cannot be obtained, and water drainage deteriorates during dehydration molding, causing water cracking and the like.
[0017]
Here, the calcium silicate hydrate as referred to in the present invention can be produced by mixing a calcareous raw material and a siliceous raw material with water and hydrothermal synthesis under high temperature and high pressure. Examples of the calcareous raw material include quick lime and slaked lime, and examples of the siliceous raw material include quartzite, diatomaceous earth, silica fume and the like. Silica stone is particularly preferable. In the synthesis of the calcium silicate hydrate, the mixing ratio of the calcareous raw material and the siliceous raw material (CaO / SiO ₂ Is in the range of 0.5 to 1.5, preferably 0.5 to 1.1, and these are dispersed and mixed in water at a mass ratio of 5 to 20 times, preferably 8 to 16 times. However, it was obtained by hydrothermal synthesis. The hydrothermal synthesis conditions are in accordance with a conventionally used method, but the temperature is set within a range of 150 to 230 ° C., preferably 170 to 210 ° C. in a pressure vessel capable of stirring the raw slurry. And about 1 to 20 hours, preferably about 5 to 15 hours. As calcium silicate hydrate, for example, tobermorite and zonotrite are obtained.
[0018]
Next, in the fiber-containing gypsum board of the present invention, the proportion of dihydrate gypsum is 33 to 80% by mass, preferably 40 to 80% by mass. Here, when the proportion of dihydrate gypsum is less than 33% by mass, it is not preferable because securing the strength as a binder cannot be satisfied, and a predetermined strength and nail holding force cannot be obtained. If the ratio exceeds 50%, the hardness of the fiber-containing gypsum board becomes excessive, and the nail press-fitting resistance increases and the nailability is impaired.
[0019]
Moreover, in the fiber containing gypsum board of this invention, the ratio of a reinforcing fiber is 2-12 mass%, Preferably it exists in the range of 3-10 mass%. Here, if the ratio of the reinforcing fibers is less than 2% by mass, it is not preferable because the product strength is reduced and the nail holding force is decreased. If the ratio exceeds 12% by mass, the surface accuracy of the product is decreased. However, it is not preferable because a beautiful and good product surface cannot be obtained. Examples of reinforcing fibers include wood fibers, natural fibers such as various hemp, glass fibers, rock wool, ceramic wool, carbon fibers and other inorganic fibers, artificial pulp, polyvinyl alcohol, polypropylene, polyethylene, polyester, acrylic, rayon. From the viewpoint of the bending strength and impact resistance of the fiber-containing gypsum board, it is preferable to use wood pulp or wood pulp and synthetic fiber in combination.
[0020]
Furthermore, in the fiber-containing gypsum board of the present invention, the proportion of the inorganic filler is 10 to 50% by mass, preferably 10 to 40% by mass. Here, when the proportion of the inorganic filler is less than 10% by mass, the hardness of the fiber-containing gypsum board becomes excessive, which is not preferable because nail press-fitting resistance is increased and the nailability is impaired. If the ratio exceeds 50% by mass, it is not preferable because the strength of the fiber-containing gypsum board cannot be ensured and the predetermined strength and nail holding force cannot be obtained.
[0021]
In addition, in the fiber-containing gypsum board of the present invention, the inorganic filler can achieve appropriate filling of the fiber-containing gypsum board by selecting the particle size, and can improve the bending strength of the fiber-containing gypsum board, In addition, a sufficient nail holding force can be obtained by sufficiently drawing out the strength expression force of the fiber-containing gypsum board.
[0022]
That is, in the fiber-containing gypsum board of the present invention, the inorganic filler has at least a fineness of 8000 cm. ² / G or a fine filler satisfying an average particle size of less than 15 μm, at least a fineness of 8000 to 3000 cm ² % Of filler satisfying the range of / g or the average particle size of 15 to 50 μm, and at least a fineness of 3000 cm ² / G or a coarse filler satisfying whether the average particle diameter exceeds 50 μm.
[0023]
First, at least fineness is 8000cm ² The ratio of the fine filler that exceeds / g or satisfies the average particle diameter of less than 15 μm is in the range of 2 to 10% by mass, preferably 2 to 8% by mass. The fine filler affects the hardness of the fiber-containing gypsum board, and if the proportion of the fine filler is less than 2% by mass, it is not preferable because a product having sufficient strength cannot be obtained. If the ratio exceeds 10% by mass, the fiber-containing gypsum plate itself becomes hard, and the resistance when driving the nail, that is, the nail press-fitting resistance is increased, and good workability cannot be obtained. Here, examples of the fine filler include finely ground silica, limestone, slag, fly ash, diatomaceous earth, attapulgite, bentonite, sepiolite, kaolin, zeolite, clays, silica fume, and the like. These may be used alone or in combination of two or more as required.
[0024]
Next, at least the fineness is 8000 to 3000 cm ² The ratio of the filler satisfying the range of / g or the average particle diameter of 15 to 50 μm is 5 to 30% by mass, preferably 10 to 30% by mass. This filler plays a complementary role between the fine filler and the coarse filler, and if the proportion of the filler is less than 5% by mass or exceeds 30% by mass, the strength of the product is reduced. Therefore, it is not preferable. Examples of the filler include powders of silica, diatomaceous earth, limestone, slag, fly ash, talc, sepiolite, clays, minerals, and the like. These may be used alone or in combination of two or more as required.
[0025]
Also, at least fineness is 3000cm ² The ratio of the coarse filler satisfying whether the average particle diameter is less than / g or the average particle diameter exceeds 50 μm is 2 to 25% by mass, preferably 8 to 22% by mass. If the ratio of the coarse filler is less than 2% by mass, defects such as cracks are likely to occur, which is not preferable. If the ratio exceeds 25% by mass, the strength of the fiber-containing gypsum board itself decreases. Therefore, it is not preferable. Examples of the coarse filler include powders such as silica, limestone, slag, fly ash, wollastonite, mica, mineral powder, and inorganic board scrap, and these may be one or two as required. The above can be used in combination.
[0026]
In addition, the total amount of the above-mentioned fine filler, filler, and coarse filler is 10 to 50% by mass, preferably 10 to 35% by mass. When the total amount of the filler is less than 10% by mass, the blending effect of the filler is not manifested, and when the total amount exceeds 50% by mass, the product strength is reduced and the nail holding power is reduced. This is not preferable because it causes a decrease in the temperature.
[0027]
The fiber-containing gypsum board of the present invention having such a ratio has a nail holding power of 5 N / mm or more, preferably 7 N / mm or more. Here, if the nail holding force is less than 5 N / mm, it cannot be said that the nail holding force is sufficient in practice, and the risk that the nail will come off relatively easily increases, which is not preferable. The “nail holding force” described in the present specification was determined as follows:
The nail holding force is a value obtained by dividing the maximum value of the tensile load (unit: N) required for pulling out the nail driven into the fiber-containing gypsum board by the thickness (unit: mm) of the fiber-containing gypsum board.
[0028]
The apparent density of the fiber-containing gypsum board of the present invention is 0.7 to 1.2 g / cm. ³ , Preferably 0.8 to 1.1 g / cm ³ It is in the range. The apparent density is 0.7 g / cm ³ If it is less than 1, the strength that can be expressed by the fiber-containing gypsum board itself is limited, and it is not preferable because it becomes low strength. ³ Exceeding this is not preferable because nail press-fitting resistance increases and nailability is lost.
[0029]
The fiber-containing gypsum board is 5-40% by mass of calcium silicate hydrate obtained by hydrothermal synthesis of a calcareous raw material and a siliceous raw material in advance, and the hydrated gypsum is converted to the mass after hydration. 33 to 80% by mass, 2 to 12% by mass of reinforcing fibers, and 10 to 50% by mass of an inorganic filler, water is added to form a slurry, and the slurry is dehydrated or cast. And can be manufactured with the characteristic of curing. Hydrated gypsum hydrates and changes to dihydrate gypsum, and the mass change at that time can be calculated from the ratio of molecular weights. Among the hydrating gypsum, the molecular weight of α-hemihydrate gypsum and β-hemihydrate gypsum is 145.15, and the molecular weight of type II anhydrous gypsum is 136.14. On the other hand, since the molecular weight of dihydrate gypsum is 172.17, the amount of hydratable gypsum necessary for obtaining a predetermined amount of dihydrate gypsum contained in the fiber-containing gypsum board according to the present invention is based on the ratio of the molecular weight. Can be calculated.
[0030]
Here, the hydratable gypsum used in the production method of the present invention is α-hemihydrate gypsum, β-hemihydrate gypsum, and type II anhydrous gypsum. The mixing ratio of the hydratable gypsum is 33 to 80% by mass, preferably 40 to 80% by mass in terms of the mass after hydration. Here, if the blending ratio of the hydratable gypsum is less than 33% by mass in terms of the mass after hydration, securing the strength as a binder cannot be satisfied, and the predetermined strength and nail holding power cannot be obtained. In addition, when the blending ratio exceeds 80% by mass in terms of the mass after hydration, the hardness of the fiber-containing gypsum board becomes excessive, the nail press resistance increases, and the nailability is impaired. This is not preferable. When α, β-hemihydrate gypsum is used, a small amount of a curing retardant can be used, and for example, citric acid, phthalic acid, tartaric acid and the like are preferable. When using type II anhydrous gypsum, a small amount of a curing accelerator can be used, and an alkali metal sulfate such as sodium sulfate is suitable for the curing accelerator.
[0031]
In addition, about the addition of a hardening retarder and this hardening accelerator, when adding water to the mixture which mixed various raw materials to make a slurry, the said amount of hardening retarder or a hardening accelerator is dissolved in the added water. A uniform effect can be obtained.
[0032]
In the production method of the present invention, the blending ratio of calcium silicate hydrate obtained by hydrothermal synthesis of a calcareous raw material and a siliceous raw material in advance ranges from 5 to 40% by mass, preferably from 7 to 35% by mass. Is within. In addition, it is not preferable that the blending ratio of the calcium silicate hydrate is less than 5% by mass, not only because the desired apparent density is not obtained, but also the nail holding power is not improved, and the blending ratio is 40% by mass. If it exceeds 1, the apparent density becomes too low, sufficient strength cannot be obtained, water drainage deteriorates during dehydration molding, and it causes water cracking and the like, which is not preferable. The form of calcium silicate hydrate can be any form of slurry, wet powder and dry powder, but in most cases, it is mixed in the form of a slurry mixed with synthetic water after hydrothermal synthesis. It is efficient to do.
[0033]
Moreover, in the manufacturing method of this invention, the mixture ratio of a reinforcing fiber is 2-12 mass%, Preferably it exists in the range of 3-10 mass%. Here, if the blending ratio of the reinforcing fiber is less than 2% by mass, it is not preferable because the strength of the product is reduced and the nail holding power is decreased. If the blending ratio exceeds 12% by mass, the surface accuracy of the product is not preferable. Is unfavorable because the surface is lowered and a beautiful and good product surface cannot be obtained.
[0034]
Furthermore, in the manufacturing method of this invention, the mixture ratio of an inorganic filler is 10-50 mass%, Preferably it exists in the range of 10-40 mass%. Here, when the blending ratio of the inorganic filler is less than 10% by mass, it is not preferable because the blending effect of the filler such as the aggregate effect and flexibility in the fiber-containing gypsum board is lost, and the blending is not preferable. If the ratio exceeds 50% by mass, it will cause water cracking and cracking during molding, and will not be able to exhibit sufficient strength as a fiber-containing gypsum board, and may also cause cracks and the like when nailing. Therefore, it is not preferable.
[0035]
In the production method of the present invention, the inorganic filler can be appropriately filled with the fiber-containing gypsum board by selecting the particle size, and can improve the bending strength of the fiber-containing gypsum board. A sufficient nail holding force can be obtained by sufficiently drawing out the strength expression force of the fiber-containing gypsum board.
[0036]
That is, in the method for producing a fiber-containing gypsum plate of the present invention, the inorganic filler is at least 8000 cm in fineness. ² / G or a fine filler satisfying an average particle size of less than 15 μm, at least a fineness of 8000 to 3000 cm ² % Of filler satisfying the range of / g or the average particle size of 15 to 50 μm, and at least a fineness of 3000 cm ² / G or a coarse filler satisfying whether the average particle diameter exceeds 50 μm.
[0037]
First, at least fineness is 8000cm ² / G or the blending ratio of the fine filler satisfying an average particle diameter of less than 15 μm is in the range of 2 to 10% by mass, preferably 2 to 8% by mass. The fine filler affects the hardness of the fiber-containing gypsum board, and if the blending ratio of the fine filler is less than 2% by mass, it is not preferable because a product having sufficient strength cannot be obtained. On the other hand, if the blending ratio exceeds 10% by mass, the fiber-containing gypsum board itself becomes hard, and the resistance when driving the nail, that is, the nail press-fitting resistance becomes high, and good workability cannot be obtained.
[0038]
Next, at least the fineness is 8000 to 3000 cm ² / G or a blending ratio of the filler satisfying an average particle diameter of 15 to 50 μm is 5 to 30% by mass, preferably 10 to 30% by mass. This filler plays a complementary role of fine filler and coarse filler, and if the blending ratio of the filler is less than 5% by mass or exceeds 30% by mass, the strength of the product is reduced. This is not preferable.
[0039]
Also, at least fineness is 3000cm ² / G or the blending ratio of the coarse filler satisfying whether the average particle diameter exceeds 50 μm is in the range of 2 to 25% by mass, preferably 8 to 22% by mass. If the blending ratio of the coarse filler is less than 2% by mass, defects such as cracks are likely to occur, which is not preferable. If the blending ratio exceeds 25% by mass, the strength of the fiber-containing gypsum board itself decreases. This is not preferable.
[0040]
In addition, the total amount of the above-mentioned fine filler, filler, and coarse filler is 10 to 50% by mass, preferably 10 to 35% by mass. When the total amount of the filler is less than 10% by mass, the blending effect of the filler is not manifested, and when the total amount exceeds 50% by mass, the product strength is reduced and the nail holding power is reduced. This is not preferable because it causes a decrease in the temperature.
[0041]
The manufacturing method of the fiber-containing gypsum board of the present invention is roughly classified into casting molding, which is a molding method not involving dehydration, and dehydration molding. For example, the former casting of a slurry having a raw material with a blending ratio as described above is used. As the molding method, the latter includes, for example, conventional molding methods such as a round mesh papermaking method, a long mesh papermaking method, a papermaking method such as a flow-on method, and a pressure dehydration molding method such as a mold press method. And then cured. In addition, it can also adjust to a desired apparent density by pressurizing as needed after shaping | molding or during shaping | molding.
[0042]
That is, in the production method of the present invention, a curing accelerator and a curing retarder are added as necessary to a formulation in which hydratable gypsum, calcium silicate hydrate, reinforcing fiber, and inorganic filler are added. In addition, the fiber-containing gypsum board can be obtained by mixing it with water to form a slurry, molding the slurry, and curing and curing.
[0043]
In addition, when the amount of calcium silicate hydrate is close to the upper limit within the specified range, when adjusting the water ratio of the whole powder raw material, the excess water amount of the calcium silicate hydrate slurry is reduced as necessary. There is a need. Depending on the state of the calcium silicate hydrate, the viscosity of the calcium silicate hydrate slurry may increase and it may be difficult to adjust the final water ratio. The blending ratio of calcium silicate hydrate is preferably 15% by mass or less.
[0044]
In addition, in the manufacturing method of this invention, the curing of a molded object can implement natural curing, wet curing, and cooling curing. When hemihydrate gypsum is used as the raw hydrating gypsum, it is indispensable to maintain a moist atmosphere to prevent drying during the time when hydration of the gypsum component is more complete. . However, this is not the case when it is possible to obtain a space that maintains a sufficiently maintained humidity without treatment. In addition, when type II anhydrous gypsum is used for the hydrating gypsum used as a raw material, there is no problem with the above-described natural curing or wet curing, but cooling curing is preferably performed to further promote the hydration reaction.
[0045]
As described above, a fiber-containing gypsum board having a light weight and a high nail holding force can be obtained. In particular, unlike conventional gypsum board, because it does not use surface paper, adhesives, organic synthetic components, etc., it is relatively easy to dispose of it as waste material, which is also meaningful from the perspective of waste treatment and recycling. it is conceivable that.
[0046]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
Example
Β-Hemihydrate gypsum, Type II anhydrous gypsum, calcium carbonate, fine silica, silica, wollastonite, calcium silicate hydrate and reinforcing fiber (wood pulp, polyvinyl alcohol) are mixed with water in the proportions shown in Table 1. The raw material slurry was obtained. However, a small amount of tartaric acid was added as a set retarder for β-hemihydrate gypsum. Further, a small amount of sodium sulfate was used as a curing accelerator when using type II anhydrous gypsum.
[0047]
The tobermorite calcium silicate hydrate is 35% by mass of quicklime as a calcareous material and 65% by mass of powdered silica as a siliceous material (CaO / SiO ₂ (Molar ratio = 0.5) was used, and 10 times by mass water was added thereto to prepare a slurry. The resulting slurry was hydrothermally reacted at 180 ° C for 5 hours in an autoclave. is there. The zonotlite-based calcium silicate hydrate is 52% by mass of quick lime as a calcareous material and 48% by mass of powdered silica as a siliceous material (CaO / SiO 2). ₂ (Molar ratio = 1.0) was used, and a slurry was prepared by adding water 15 times by mass to this, and the obtained slurry was hydrothermally reacted in an autoclave at 200 ° C. for 5 hours. is there.
[0048]
The fillers used are as follows:
Fine powder silica: Brain value 9000cm ² / G fine silica sand
Limestone powder: Okutama Kogyo, Brain value 3500cm ² / G
Silica stone: Chichibu Mining Co., Ltd., Brain value 4000cm ² / G powdered silica
Wollastonite: Indian Chemolit A-60, Brain value 2000cm ² / G
[0049]
This was green sheet (invention product 7) which was mold-formed with a casting machine, or made into a dehydrated raw material film with a flow-on paper machine to produce a green sheet. Thereafter, the green sheet was dehydrated and pressurized with a press as necessary to obtain a green plate.
The obtained green sheet or green board was cured for a certain period of time to obtain the fiber-containing gypsum board of the present invention and the comparative product.
[0050]
In addition, the addition amount of the curing retarder when β-hemihydrate gypsum was used was added at a ratio of 0.1 mass% with respect to the dry mass of the raw gypsum. Thereafter, the produced green sheet was cured in a wet state for about 24 to 48 hours to obtain a desired cured product.
Moreover, the addition amount of the hardening accelerator when using type II anhydrous gypsum is added at a ratio of 0.2% by mass with respect to the dry mass of the raw material gypsum, and the green sheet thus prepared is in a wet state at about 10 ° C. Cured for 7 days.
The apparent density, bending strength, and nail characteristics of the obtained fiber-containing gypsum board were evaluated. The obtained results are also shown in Table 1.
[0051]
[Table 1]

[0052]
[Table 2]

[0053]
In addition, the apparent density of the fiber-containing gypsum board is obtained by drying the fiber-containing gypsum board to a constant weight in a thermostatic dryer adjusted to 40 ° C. ± 2 ° C., and then determining the material volume after drying with a caliper or the like, Dry mass (g) / material volume (cm ³ ). Moreover, bending strength is measured based on JISA5430 using the dry product obtained by the said method. The nail press resistance value is a value obtained by dividing the maximum load when the nail is press-fitted vertically into the fiber-containing gypsum board by the thickness of the material. If the value becomes higher, the resistance when driving the nail is increased. Means that it causes bending of nails and destruction of materials. Note that the nail press-fit resistance value and the nail holding force were measured using N45 iron round nails.
[0054]
In the products 1 to 8 of the present invention, materials having sufficient bending strength, light weight and good nail properties are obtained.
In Comparative products 1 to 3, since the ratio of the inorganic filler was different from the scope of the invention, cracks and water cracks were slightly generated in the green sheet being manufactured, so that not only the strength was reduced but also the nail holding power was reduced.
In Comparative Products 4 and 6, cracks and water cracking of the green sheet were remarkable, and good molded articles could not be obtained.
About the comparative products 5 and 8, since the gypsum component was excessive and it became a high-density material, the nail press-fit value became high.
About the comparative product 7, since the inorganic filler exceeded 50 mass%, bending strength and nail holding power fell.
For Comparative Examples 9 and 10, the ratio of the fillers is different and the pressing force by the press is not appropriate, so the apparent density increases and some cracks are generated, so the strength is low and the desired nail holding force cannot be obtained. It was.
Comparative products 11 and 12 are a conventional gypsum board and a fiber reinforced gypsum plate, which show low nail holding power or high nail press-fit resistance for high density.
[0055]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a fiber-containing gypsum board that is lightweight and has good nail properties.

Claims

Calcium silicate hydrate 5 to 40% by mass, dihydrate gypsum 33 to 80% by mass, reinforcing fiber 2 to 12% by mass, and inorganic filling obtained by hydrothermal synthesis of calcareous material and silicate material in advance A fiber-containing gypsum board containing 10 to 50% by mass of a material, having a nail holding power of 5 N / mm or more and an apparent density of 0.7 to 1.2 g / cm ^3. A fiber-containing gypsum board.

The inorganic filler has a fineness of at least 8000 cm ² / g or a fine filler satisfying an average particle size of less than 15 μm, 2 to 10% by mass, and at least a fineness of 8000 to 3000 cm ² / g. 5 to 30% by mass of filler satisfying the particle diameter in the range of 15 to 50 μm, and 2 to 35% by mass of coarse filler satisfying at least whether the fineness is less than 3000 cm ² / g or the average particle diameter exceeds 50 μm. However, the fiber-containing gypsum board according to claim 1, wherein the total amount of the fine filler + filler + coarse filler is in the range of 10 to 50 mass%.

5-40% by mass of calcium silicate hydrate obtained by hydrothermal synthesis of calcareous raw material and silicic acid raw material in advance, 33-80% by mass in terms of hydrated gypsum after hydration, A fiber-containing gypsum characterized by adding water to a composition comprising 2 to 12% by mass of reinforcing fibers and 10 to 50% by mass of an inorganic filler to form a slurry, which is dehydrated and cured and then cured. A manufacturing method of a board.

5-40% by mass of calcium silicate hydrate obtained by hydrothermal synthesis of calcareous raw material and silicic acid raw material in advance, 33-80% by mass in terms of hydrated gypsum after hydration, A fiber-containing gypsum characterized in that water is added to a composition comprising 2 to 12% by mass of reinforcing fibers and 10 to 50% by mass of an inorganic filler to form a slurry, which is cast and molded after being cast. A manufacturing method of a board.

The inorganic filler has a fineness of at least 8000 cm ² / g or a fine filler satisfying an average particle size of less than 15 μm, 2 to 10% by mass, and at least a fineness of 8000 to 3000 cm ² / g. 5 to 30% by mass of filler satisfying the particle diameter in the range of 15 to 50 μm, and 2 to 35% by mass of coarse filler satisfying at least whether the fineness is less than 3000 cm ² / g or the average particle diameter exceeds 50 μm. However, the manufacturing method of the fiber containing gypsum board of Claim 3 or 4 comprised from which the total amount of a fine filler + filler + coarse-grain filler exists in the range of 10-50 mass%.