JP2004010397A - ポーラスコンクリート用混和剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポーラスコンクリート用混和剤、それら混和剤を含有するポーラスコンクリート用セメント組成物、及びポーラスコンクリート硬化体を提供する。
【解決手段】ケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤。水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物。水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体。
【選択図】 なし
【解決手段】ケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤。水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物。水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポーラスコンクリート用混和剤、それら混和剤を含有するポーラスコンクリート用セメント組成物、及びポーラスコンクリート硬化体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポーラスコンクリートと称される透水性のあるコンクリートは、10〜35%の連続した空隙を有するコンクリートである。主に、排水性のあるコンクリート舗装材料、緑化や植物栽培用のコンクリート、水質浄化コンクリート、吸音性コンクリートなどの分野に広く用いられている。
【0003】
これらポーラスコンクリートはセメントペーストもしくはモルタルを粗骨材に均一にまぶし成形することによって製造される。
【0004】
特開2001−64059号では多糖類又はそのアルキル化若しくはヒドロキシアルキル化誘導体の一部又は全部の水酸基の水素原子が、特定構造を有する疎水性置換基と親水性置換基で置換されている多糖誘導体を含有する透水性コンクリート用混和剤が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ポーラスコンクリートは、所定の形状の型枠内又は型枠で仕切られた場所に打設される時にコンクリート表面や型枠に振動締め固めを行い成型する。この際、セメントペーストないしモルタルが下部へ流れ空隙を閉塞させ、空隙の連続性を損ない、透水性の低下と強度の低下をもたらす。
【0006】
本願発明の目的は、セメントペーストの骨材への付着性、均一性を保ちつつ、連続した空隙を形成させ、強度の高いポーラスコンクリートを得ることが出来る混和剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は第1観点として、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤、
第2観点として、ケイ酸塩がケイ酸リチウムである第1観点に記載の混和剤、第3観点として、シリカゾルが粒子径1〜150nmのシリカ粒子を含有する水性シリカゾルである第1観点に記載の混和剤、
第4観点として、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第5観点として、骨材(B)が、粗骨材(B1)の単独物又は粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比が100:0〜75:25である第4観点に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第6観点として、減水剤(D)を更に含有する第4観点又は第5観点に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第7観点として、水硬性結合材(C)と水(W)のW/C重量比が0.15〜0.35である第4観点乃至第6観点のいずれか一つに記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第8観点として、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体、
第9観点として、骨材(B)が、粗骨材(B1)の単独物又は粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比が100:0〜75:25である第8観点に記載のポーラスコンクリート硬化体、及び
第10観点として、減水剤(D)を更に含有する第8観点又は第9観点に記載のポーラスコンクリート硬化体である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明はケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤である。
【0009】
上記ケイ酸塩は水ガラス(ケイ酸ナトリウム)や珪酸リチウム等の水性ケイ酸塩が挙げられる。これらケイ酸塩はSiO2/M2Oモル比(Mはナトリウム又はリチウム)として2.0〜8.0が好ましい。
【0010】
上記シリカゾルは粒子径1〜150nmのシリカ粒子を含有する水性シリカゾルが用いられる。このシリカゾルの製造方法は、特に限定されたものではなく公知の方法で製造することができる。例えば、水ガラス等のケイ酸塩の水溶液に硫酸、塩酸、酢酸、クエン酸等を加える方法、あるいは水ガラス等のケイ酸塩の水溶液を脱陽イオン処理することで得られるケイ酸又はそのオリゴマーを加熱熟成する方法が挙げられる。
【0011】
本願発明ではケイ酸塩又はシリカゾル(A)はSiO2濃度1〜50重量%の水性液として用いることができる。
【0012】
本願発明に用いられるケイ酸塩又はシリカゾル(A)の添加量は、水硬性結合材の重量に対して、ケイ酸塩又はシリカゾル中のSiO2固形分に換算して0.01〜5.0重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%である。
【0013】
本願発明では、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物を得ることが出来る。
【0014】
また、本願発明においてポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物中に添加されたシリカゾルは、ポーラスコンクリート硬化体中ではコロイド状シリカ粒子として存在する。即ち、空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体は、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有するものである。
【0015】
本願発明で使用する水硬性結合材(C)は、普通ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメントと高炉スラグ、普通ポルトランドセメントとシリカヒューム、又は普通ポルトランドセメントとフライアッシュを使用することができる。
【0016】
本願発明で使用されるポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメント及び早強ポルトランドセメントを用いることも可能であるが、アルミナ分が10重量%以下で実質的にアルミナセメントを含まないセメントである。
【0017】
本願発明で使用する水硬性結合材は普通ポルトランドセメントを単独で用いることができる。そして、普通ポルトランドセメントに、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカフュームなどを添加した混合セメントを使用する事が出来る。
【0018】
高炉スラグ微粉末、シリカヒューム、フライアッシュを一部セメントに置換した混合セメントの混合比率は特に限定されない。通常は、高炉スラグ微粉末、シリカヒューム、及びフライアッシュは普通ポルトランドセメントに対して重量割合で5〜60%の割合で含有することができる。
【0019】
また、本願発明では水/セメント重量比の低減のために減水剤、高性能減水剤を用いることが好ましい。使用する減水剤(D)は、特に限定されないがメラミン系、ナフタレン系などの高性能減水剤、ポリカルボン酸系の高性能AE減水剤が好ましい。
【0020】
メラミン系減水剤はメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩であり、ナフタレン系の減水剤はβ−ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩である。
【0021】
ポリカルボン酸系化合物は、末端にカルボキシル基を有するポリマー系セメントコンクリート用減水剤であって、ポリカルボン酸化合物、ポリカルボン酸エーテル、ポリカルボン酸エステル、カルボン酸エステル架橋ポリマー等が例示される。これらのポリカルボン酸としては、例えば不飽和二重結合を有するカルボン酸のラジカル共重合物、不飽和二重結合を有するカルボン酸とオレフィン又はメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート等の不飽和二重結合を有するカルボン酸のエステル化物のラジカル重合物、カルボキシル基含有重合体にアルキレンイミン及び/又はアルキレンオキサイドを付加したもの、オレフィンとエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物を共重合したものの加水分解物、オレフィンと無水マレイン酸との共重合体やスチレン又はその他の共重合性モノマーと無水マレイン酸との共重合体などの加水分解物が挙げられる。
【0022】
本願発明では減水剤の使用量は、水硬性結合材に対して固形分に換算して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%の範囲である。
【0023】
本願発明ではポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物において、水/セメント重量比(W/C)は0.15〜0.35である。
【0024】
本願発明に用いられる骨材(B)は、粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比は100:0〜75:25である。
【0025】
粗骨材(B1)は粒子径5〜20mm程度の砕石、川砂利、再生骨材及びこれらの混合物等を用いる事が出来る。
【0026】
また、細骨材(B2)を空隙率10〜35%を保持できる範囲において添加することができる。細骨材は、粒子径5〜0.075mm程度の砕砂、川砂、珪砂及びこれらの混合物等を用いることができ、最大粒径は2mm以下のものが好ましい。細骨材の添加量は、粗骨材に対して0〜25容積%である。細骨材の添加により、乾燥による収縮および収縮ひび割れの発生を抑制することができる。
【0027】
また、任意成分として、AE剤、起泡剤、遅延剤、硬化促進剤、保水剤、高分子増粘剤、水溶性高分子、樹脂エマルション、膨張剤、繊維、等を添加する事が出来る。
【0028】
本願発明で得られるポーラスコンクリートは、硬化体中で空隙10〜35%、結合材5〜30%、粗骨材50〜60%の容積比率を示す。
【0029】
【実施例】
下記材料を準備した。
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント製)
粗骨材:砕石2005(表乾密度2.68g/cm3、実績率60.0%)
減水剤:メラミン系減水剤、アクセリート100(日産化学工業(株)製)
ナフタレン系減水剤、マイティ150(花王(株)製)
ポリカルボン酸系減水剤、レオビルド8000S(エヌエムビー(株)製)
水性ケイ酸塩:3号水ガラス(SiO2/Na2O=3.22、富士化学(株)製)
ケイ酸リチウム、リチウムシリケート35(SiO2/Li2O=3.5、日産化学工業(株)製)
水性シリカゾル:スノーテックスS(粒子径8〜11nm、日産化学工業(株)製)
実施例1
普通ポルトランドセメント、水、混和剤(水性ケイ酸塩及び水性シリカゾル)、及び減水剤を50Lパン型強制練りコンクリートミキサーに投入し、2分間練り混ぜてセメントペーストを調整する。その後、粗骨材を投入し、90秒間練り混ぜてポーラスコンクリートを得た。練り上がったポーラスコンクリートは、10cmφ×20cmの型枠に詰め、振動テーブル上にて6000vpmの振動で10秒間振動締め固めを行った。
【0030】
コンクリート組成物の上記成分:普通ポルトランドセメント(C1)、水(W)、粗骨材(B1)、3号水ガラス(A1)、ケイ酸リチウム(A2)、スノーテックスS(A3)、メラミン系減水剤(D1)、ナフタレン系減水剤(D2)、及びポリカルボン酸系減水剤(D3)の配合は表1に記載の割合で行った。
【0031】
なお、3号水ガラス(A1)、ケイ酸リチウム(A2)、スノーテックスS(A3)、メラミン系減水剤(D1)、ナフタレン系減水剤(D2)、及びポリカルボン酸系減水剤(D3)の添加量は、それらの固形分で表示した。そして、表1及び表2中の配合量はすべてkg表示とした。
【0032】
実験No.1〜9までは本願発明の組成物であり、実験番号10〜12は比較のための組成物である。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
実施例2
上記No.1からNo.12の配合組成のセメント組成物を型枠に打設し、7日間湿空養生した後に脱型し、20℃の水中で養生した。
【0035】
それらセメント硬化体を以下の試験項目で評価し、その結果を表3と表4に記載した。
【0036】
圧縮強度試験:JIS A−1108に準じた方法で試験体端面をキャッピングした後、材齢7日の圧縮強度(N/mm2)を測定した。
【0037】
空隙率:日本コンクリート工学協会の「エココンクリート研究委員会報告書、ポーラスコンクリートの空隙率測定方法(案)」に準じて連続空隙率(%)を測定した。
【0038】
測定方法は、まずノギスで試験体の直径、高さを測定して供試体の容積V1を算出する。次いで、10cmφ高さ20cmの円柱型枠内で硬化したポーラスコンクリートを脱型後24時間供試体を水中で飽水させた後、水中重量W1を測定する。供試体を水中から取り出し、気中で乾燥させ、その重量が一定となったときの重量W2を測定する。連続空隙率(%)=(1−(W2−W1)/V1)×100 の式によって測定を行った。
【0039】
均一性の評価試験:練り上がったポーラスコンクリートをJIS Z8801に規定する呼び寸法4.75mmのふるい(直径20cm)に採取し、振動テーブル上にて6000vpmの振動で60秒間振動させた。落下したセメントペーストの重量を測定し、振動によって落下したセメントペーストの重量%を算出した。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
水硬性結合材、減水剤、及び骨材(細骨材と粗骨材)からなるコンクリート組成物に、ケイ酸塩やシリカゾルを組み合わせる配合組成は従来より知られている。しかし、骨材として粗骨材のみ、或いは粗骨材を主成分とする骨材を用いてコンクリート組成物を作成し、粗骨材と粗骨材の隙間を空隙として、その空隙を利用して透水作用等を持たせるものがポーラスコンクリートである。このポーラスコンクリートは従来のコンクリートと異なり、粗骨材と粗骨材が点で接している。これらポーラスコンクリートを製造する際に、硬化時に型枠の上下で材料分離が発生せずに、上層でも下層でも粗骨材と粗骨材の隙間にセメント成分が流れ込んで空隙を埋めずに、コンクリート組成物を硬化させる必要がある。それによって、適度の間隙と十分な強度が有られるものである。この様に骨材として粗骨材を主成分とするセメント組成物を硬化させる際は、粗骨材の粒子表面にセメント成分等の結合材が空隙を埋めずに付着している必要がある。
【0042】
本願発明の組成物では水硬性結合材と粗骨材からなるセメント組成物は、点接着の為に十分に強度を向上させる必要があり、W/Cの低いセメント組成物を作成し、初期流動性の確保の為に減水剤を添加することが好ましい。
【0043】
しかし、試験番号No.10〜12のサンプルより判るように、W/Cの低いセメント組成物を作成し添加剤として減水剤のみを添加した組成物では空隙率の数値は21%程度の数値を示すものの、均一性の評価で材料分離の傾向があり、圧縮強度も低い。これは得られた硬化体が全体に渡って、均一に連続した空隙を有しているものではなく、上層では大きな空隙があり、下層では閉塞しているためと考えられる。
【0044】
本願発明ではケイ酸塩又はシリカゾルからなる混和剤を必須成分として用い、それらに減水剤を組み合わせることにより、粗骨材の粒子表面にセメント成分を均一に付着させ粗骨材粒子の表面からセメント成分が流れ落ちるのを防止できることが判明した。これはケイ酸塩又はシリカゾルからなる混和剤を加えることにより、適度なチキソトロピックな性状となり、粗骨材表面へのセメント成分の被覆に適した状態になったためと考えられる。
【0045】
従来のコンクリートは砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、及びセメントを混ぜ、すき間を作らないで硬化させるものであるが、ポーラスコンクリートではすき間を有する様に硬化させるために上記の様なセメント性状が必要になる。
【0046】
この様な性状を発揮させるためにケイ酸塩又はシリカゾルからなる混和剤が必須成分であることを見出した。
【0047】
本願発明で示された構成はポーラスコンクリートを得るために適するものである。
【0048】
【発明の効果】
本願発明ではコンクリート組成物を製造する際に、水硬性結合材、粗骨材にケイ酸塩やシリカゾルを加え混練することにより、セメントペーストが粗骨材の表面に均一に付着し、型枠に流し込み振動締め固めを行っても、粗骨材表面に付着したセメントペーストが下部に流れることはなく、硬化体の下層と上層で不均一化が起こらないので、硬化体下部で空隙を閉塞させることはない。従って得られたセメント硬化体は粗骨材粒子同士がセメント成分で結合されているために水が移動できる程度の連続した空隙を有する。
【0049】
得られたポーラスコンクリート硬化体は、空隙率10〜35%を有し、それら空隙は水が移動できる程度の十分な連続した空隙である。得られたポーラスコンクリート硬化体は十分な圧縮強度を有するものである。
【0050】
このような性質を利用して、排水性のあるコンクリート舗装材料、緑化や植物栽培用のコンクリート、水質浄化コンクリート、吸音性コンクリートなどの分野に使用することが可能である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポーラスコンクリート用混和剤、それら混和剤を含有するポーラスコンクリート用セメント組成物、及びポーラスコンクリート硬化体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポーラスコンクリートと称される透水性のあるコンクリートは、10〜35%の連続した空隙を有するコンクリートである。主に、排水性のあるコンクリート舗装材料、緑化や植物栽培用のコンクリート、水質浄化コンクリート、吸音性コンクリートなどの分野に広く用いられている。
【0003】
これらポーラスコンクリートはセメントペーストもしくはモルタルを粗骨材に均一にまぶし成形することによって製造される。
【0004】
特開2001−64059号では多糖類又はそのアルキル化若しくはヒドロキシアルキル化誘導体の一部又は全部の水酸基の水素原子が、特定構造を有する疎水性置換基と親水性置換基で置換されている多糖誘導体を含有する透水性コンクリート用混和剤が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ポーラスコンクリートは、所定の形状の型枠内又は型枠で仕切られた場所に打設される時にコンクリート表面や型枠に振動締め固めを行い成型する。この際、セメントペーストないしモルタルが下部へ流れ空隙を閉塞させ、空隙の連続性を損ない、透水性の低下と強度の低下をもたらす。
【0006】
本願発明の目的は、セメントペーストの骨材への付着性、均一性を保ちつつ、連続した空隙を形成させ、強度の高いポーラスコンクリートを得ることが出来る混和剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は第1観点として、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤、
第2観点として、ケイ酸塩がケイ酸リチウムである第1観点に記載の混和剤、第3観点として、シリカゾルが粒子径1〜150nmのシリカ粒子を含有する水性シリカゾルである第1観点に記載の混和剤、
第4観点として、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第5観点として、骨材(B)が、粗骨材(B1)の単独物又は粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比が100:0〜75:25である第4観点に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第6観点として、減水剤(D)を更に含有する第4観点又は第5観点に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第7観点として、水硬性結合材(C)と水(W)のW/C重量比が0.15〜0.35である第4観点乃至第6観点のいずれか一つに記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物、
第8観点として、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体、
第9観点として、骨材(B)が、粗骨材(B1)の単独物又は粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比が100:0〜75:25である第8観点に記載のポーラスコンクリート硬化体、及び
第10観点として、減水剤(D)を更に含有する第8観点又は第9観点に記載のポーラスコンクリート硬化体である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明はケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤である。
【0009】
上記ケイ酸塩は水ガラス(ケイ酸ナトリウム)や珪酸リチウム等の水性ケイ酸塩が挙げられる。これらケイ酸塩はSiO2/M2Oモル比(Mはナトリウム又はリチウム)として2.0〜8.0が好ましい。
【0010】
上記シリカゾルは粒子径1〜150nmのシリカ粒子を含有する水性シリカゾルが用いられる。このシリカゾルの製造方法は、特に限定されたものではなく公知の方法で製造することができる。例えば、水ガラス等のケイ酸塩の水溶液に硫酸、塩酸、酢酸、クエン酸等を加える方法、あるいは水ガラス等のケイ酸塩の水溶液を脱陽イオン処理することで得られるケイ酸又はそのオリゴマーを加熱熟成する方法が挙げられる。
【0011】
本願発明ではケイ酸塩又はシリカゾル(A)はSiO2濃度1〜50重量%の水性液として用いることができる。
【0012】
本願発明に用いられるケイ酸塩又はシリカゾル(A)の添加量は、水硬性結合材の重量に対して、ケイ酸塩又はシリカゾル中のSiO2固形分に換算して0.01〜5.0重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%である。
【0013】
本願発明では、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物を得ることが出来る。
【0014】
また、本願発明においてポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物中に添加されたシリカゾルは、ポーラスコンクリート硬化体中ではコロイド状シリカ粒子として存在する。即ち、空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体は、水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有するものである。
【0015】
本願発明で使用する水硬性結合材(C)は、普通ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメントと高炉スラグ、普通ポルトランドセメントとシリカヒューム、又は普通ポルトランドセメントとフライアッシュを使用することができる。
【0016】
本願発明で使用されるポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメント及び早強ポルトランドセメントを用いることも可能であるが、アルミナ分が10重量%以下で実質的にアルミナセメントを含まないセメントである。
【0017】
本願発明で使用する水硬性結合材は普通ポルトランドセメントを単独で用いることができる。そして、普通ポルトランドセメントに、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカフュームなどを添加した混合セメントを使用する事が出来る。
【0018】
高炉スラグ微粉末、シリカヒューム、フライアッシュを一部セメントに置換した混合セメントの混合比率は特に限定されない。通常は、高炉スラグ微粉末、シリカヒューム、及びフライアッシュは普通ポルトランドセメントに対して重量割合で5〜60%の割合で含有することができる。
【0019】
また、本願発明では水/セメント重量比の低減のために減水剤、高性能減水剤を用いることが好ましい。使用する減水剤(D)は、特に限定されないがメラミン系、ナフタレン系などの高性能減水剤、ポリカルボン酸系の高性能AE減水剤が好ましい。
【0020】
メラミン系減水剤はメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩であり、ナフタレン系の減水剤はβ−ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩である。
【0021】
ポリカルボン酸系化合物は、末端にカルボキシル基を有するポリマー系セメントコンクリート用減水剤であって、ポリカルボン酸化合物、ポリカルボン酸エーテル、ポリカルボン酸エステル、カルボン酸エステル架橋ポリマー等が例示される。これらのポリカルボン酸としては、例えば不飽和二重結合を有するカルボン酸のラジカル共重合物、不飽和二重結合を有するカルボン酸とオレフィン又はメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート等の不飽和二重結合を有するカルボン酸のエステル化物のラジカル重合物、カルボキシル基含有重合体にアルキレンイミン及び/又はアルキレンオキサイドを付加したもの、オレフィンとエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物を共重合したものの加水分解物、オレフィンと無水マレイン酸との共重合体やスチレン又はその他の共重合性モノマーと無水マレイン酸との共重合体などの加水分解物が挙げられる。
【0022】
本願発明では減水剤の使用量は、水硬性結合材に対して固形分に換算して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%の範囲である。
【0023】
本願発明ではポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物において、水/セメント重量比(W/C)は0.15〜0.35である。
【0024】
本願発明に用いられる骨材(B)は、粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比は100:0〜75:25である。
【0025】
粗骨材(B1)は粒子径5〜20mm程度の砕石、川砂利、再生骨材及びこれらの混合物等を用いる事が出来る。
【0026】
また、細骨材(B2)を空隙率10〜35%を保持できる範囲において添加することができる。細骨材は、粒子径5〜0.075mm程度の砕砂、川砂、珪砂及びこれらの混合物等を用いることができ、最大粒径は2mm以下のものが好ましい。細骨材の添加量は、粗骨材に対して0〜25容積%である。細骨材の添加により、乾燥による収縮および収縮ひび割れの発生を抑制することができる。
【0027】
また、任意成分として、AE剤、起泡剤、遅延剤、硬化促進剤、保水剤、高分子増粘剤、水溶性高分子、樹脂エマルション、膨張剤、繊維、等を添加する事が出来る。
【0028】
本願発明で得られるポーラスコンクリートは、硬化体中で空隙10〜35%、結合材5〜30%、粗骨材50〜60%の容積比率を示す。
【0029】
【実施例】
下記材料を準備した。
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント製)
粗骨材:砕石2005(表乾密度2.68g/cm3、実績率60.0%)
減水剤:メラミン系減水剤、アクセリート100(日産化学工業(株)製)
ナフタレン系減水剤、マイティ150(花王(株)製)
ポリカルボン酸系減水剤、レオビルド8000S(エヌエムビー(株)製)
水性ケイ酸塩:3号水ガラス(SiO2/Na2O=3.22、富士化学(株)製)
ケイ酸リチウム、リチウムシリケート35(SiO2/Li2O=3.5、日産化学工業(株)製)
水性シリカゾル:スノーテックスS(粒子径8〜11nm、日産化学工業(株)製)
実施例1
普通ポルトランドセメント、水、混和剤(水性ケイ酸塩及び水性シリカゾル)、及び減水剤を50Lパン型強制練りコンクリートミキサーに投入し、2分間練り混ぜてセメントペーストを調整する。その後、粗骨材を投入し、90秒間練り混ぜてポーラスコンクリートを得た。練り上がったポーラスコンクリートは、10cmφ×20cmの型枠に詰め、振動テーブル上にて6000vpmの振動で10秒間振動締め固めを行った。
【0030】
コンクリート組成物の上記成分:普通ポルトランドセメント(C1)、水(W)、粗骨材(B1)、3号水ガラス(A1)、ケイ酸リチウム(A2)、スノーテックスS(A3)、メラミン系減水剤(D1)、ナフタレン系減水剤(D2)、及びポリカルボン酸系減水剤(D3)の配合は表1に記載の割合で行った。
【0031】
なお、3号水ガラス(A1)、ケイ酸リチウム(A2)、スノーテックスS(A3)、メラミン系減水剤(D1)、ナフタレン系減水剤(D2)、及びポリカルボン酸系減水剤(D3)の添加量は、それらの固形分で表示した。そして、表1及び表2中の配合量はすべてkg表示とした。
【0032】
実験No.1〜9までは本願発明の組成物であり、実験番号10〜12は比較のための組成物である。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
実施例2
上記No.1からNo.12の配合組成のセメント組成物を型枠に打設し、7日間湿空養生した後に脱型し、20℃の水中で養生した。
【0035】
それらセメント硬化体を以下の試験項目で評価し、その結果を表3と表4に記載した。
【0036】
圧縮強度試験:JIS A−1108に準じた方法で試験体端面をキャッピングした後、材齢7日の圧縮強度(N/mm2)を測定した。
【0037】
空隙率:日本コンクリート工学協会の「エココンクリート研究委員会報告書、ポーラスコンクリートの空隙率測定方法(案)」に準じて連続空隙率(%)を測定した。
【0038】
測定方法は、まずノギスで試験体の直径、高さを測定して供試体の容積V1を算出する。次いで、10cmφ高さ20cmの円柱型枠内で硬化したポーラスコンクリートを脱型後24時間供試体を水中で飽水させた後、水中重量W1を測定する。供試体を水中から取り出し、気中で乾燥させ、その重量が一定となったときの重量W2を測定する。連続空隙率(%)=(1−(W2−W1)/V1)×100 の式によって測定を行った。
【0039】
均一性の評価試験:練り上がったポーラスコンクリートをJIS Z8801に規定する呼び寸法4.75mmのふるい(直径20cm)に採取し、振動テーブル上にて6000vpmの振動で60秒間振動させた。落下したセメントペーストの重量を測定し、振動によって落下したセメントペーストの重量%を算出した。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
水硬性結合材、減水剤、及び骨材(細骨材と粗骨材)からなるコンクリート組成物に、ケイ酸塩やシリカゾルを組み合わせる配合組成は従来より知られている。しかし、骨材として粗骨材のみ、或いは粗骨材を主成分とする骨材を用いてコンクリート組成物を作成し、粗骨材と粗骨材の隙間を空隙として、その空隙を利用して透水作用等を持たせるものがポーラスコンクリートである。このポーラスコンクリートは従来のコンクリートと異なり、粗骨材と粗骨材が点で接している。これらポーラスコンクリートを製造する際に、硬化時に型枠の上下で材料分離が発生せずに、上層でも下層でも粗骨材と粗骨材の隙間にセメント成分が流れ込んで空隙を埋めずに、コンクリート組成物を硬化させる必要がある。それによって、適度の間隙と十分な強度が有られるものである。この様に骨材として粗骨材を主成分とするセメント組成物を硬化させる際は、粗骨材の粒子表面にセメント成分等の結合材が空隙を埋めずに付着している必要がある。
【0042】
本願発明の組成物では水硬性結合材と粗骨材からなるセメント組成物は、点接着の為に十分に強度を向上させる必要があり、W/Cの低いセメント組成物を作成し、初期流動性の確保の為に減水剤を添加することが好ましい。
【0043】
しかし、試験番号No.10〜12のサンプルより判るように、W/Cの低いセメント組成物を作成し添加剤として減水剤のみを添加した組成物では空隙率の数値は21%程度の数値を示すものの、均一性の評価で材料分離の傾向があり、圧縮強度も低い。これは得られた硬化体が全体に渡って、均一に連続した空隙を有しているものではなく、上層では大きな空隙があり、下層では閉塞しているためと考えられる。
【0044】
本願発明ではケイ酸塩又はシリカゾルからなる混和剤を必須成分として用い、それらに減水剤を組み合わせることにより、粗骨材の粒子表面にセメント成分を均一に付着させ粗骨材粒子の表面からセメント成分が流れ落ちるのを防止できることが判明した。これはケイ酸塩又はシリカゾルからなる混和剤を加えることにより、適度なチキソトロピックな性状となり、粗骨材表面へのセメント成分の被覆に適した状態になったためと考えられる。
【0045】
従来のコンクリートは砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、及びセメントを混ぜ、すき間を作らないで硬化させるものであるが、ポーラスコンクリートではすき間を有する様に硬化させるために上記の様なセメント性状が必要になる。
【0046】
この様な性状を発揮させるためにケイ酸塩又はシリカゾルからなる混和剤が必須成分であることを見出した。
【0047】
本願発明で示された構成はポーラスコンクリートを得るために適するものである。
【0048】
【発明の効果】
本願発明ではコンクリート組成物を製造する際に、水硬性結合材、粗骨材にケイ酸塩やシリカゾルを加え混練することにより、セメントペーストが粗骨材の表面に均一に付着し、型枠に流し込み振動締め固めを行っても、粗骨材表面に付着したセメントペーストが下部に流れることはなく、硬化体の下層と上層で不均一化が起こらないので、硬化体下部で空隙を閉塞させることはない。従って得られたセメント硬化体は粗骨材粒子同士がセメント成分で結合されているために水が移動できる程度の連続した空隙を有する。
【0049】
得られたポーラスコンクリート硬化体は、空隙率10〜35%を有し、それら空隙は水が移動できる程度の十分な連続した空隙である。得られたポーラスコンクリート硬化体は十分な圧縮強度を有するものである。
【0050】
このような性質を利用して、排水性のあるコンクリート舗装材料、緑化や植物栽培用のコンクリート、水質浄化コンクリート、吸音性コンクリートなどの分野に使用することが可能である。
Claims (10)
- ケイ酸塩又はシリカゾル(A)からなり、且つ空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体の製造に用いられる混和剤。
- ケイ酸塩がケイ酸リチウムである請求項1に記載の混和剤。
- シリカゾルが粒子径1〜150nmのシリカ粒子を含有する水性シリカゾルである請求項1に記載の混和剤。
- 水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はシリカゾル(A)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物。
- 骨材(B)が、粗骨材(B1)の単独物又は粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比は100:0〜75:25である請求項4に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物。
- 減水剤(D)を更に含有する請求項4又は請求項5に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物。
- 水硬性結合材(C)と水(W)のW/C重量比が0.15〜0.35である請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載のポーラスコンクリート硬化体を製造するための組成物。
- 水硬性結合材(C)、ケイ酸塩又はコロイド状シリカ(A1)、及び骨材(B)を含有する空隙率10〜35%の連続した空隙を有するポーラスコンクリート硬化体。
- 骨材(B)が、粗骨材(B1)の単独物又は粗骨材(B1)と細骨材(B2)の混合物であり、(B1):(B2)の容積比が100:0〜75:25である請求項8に記載のポーラスコンクリート硬化体。
- 減水剤(D)を更に含有する請求項8又は請求項9に記載のポーラスコンクリート硬化体。
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2002
- 2002-06-05 JP JP2002164079A patent/JP2004010397A/ja active Pending
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