JP2004009604A - 繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂注入速度の調整を容易にすることにより含浸欠陥の発生を抑制し、樹脂注入速度を速くすることにより製造サイクルを短縮すること。
【解決手段】第1型2と、第1型2とでキャビティー3を形成する第2型1と、キャビティー3の中で流動性樹脂の流れを1次元方向に案内する複数の樋12と、第1型2の側に配置され流れをその流れの方向に対して交叉する2次元方向B1,B2に拡散させる注入口群とから構成されている。第1型のキャビティー3を形成する面は、それの面の法線の方向に変形自在である。樋12は、粘性抵抗が大きい流動性樹脂を第1型2の成形面に沿って1次元的に流動しながらその1次元方向Aに直交する成分B1,B2を持って多数の注入口群から2次元方向に拡散し、注入口群17から2次元方向に拡散し、全体として2次元面内で大域的に均等的に拡散して、含浸欠陥の発生を有効に抑制する
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法に関し、特に、多様な構造体の製造に好適である繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維強化樹脂(FRP)の用途は、多方面に拡がっている。カーボン繊維ロッドは、釣り竿、ゴルフパターに有用に用いられている。多層化繊維強化樹脂は、ボート、ヨットのような船体構造に有用に用いられている。航空機の機体、風車の翼のような大型の構造物に対する繊維強化樹脂の利用が望まれる。
【0003】
構造化物体の強度の保証又はその物性の安定のためには、繊維強化樹脂の中に泡、空洞が製造プロセスで生じて入り込むことがないことが重要である。型の中に敷かれている繊維層に流動性樹脂を流し込んでその繊維層に流動性樹脂を含浸させる工程で空洞を層中に生じさせない技術として、特開昭60−83826号で開示されているように、真空成形方法が知られている。型の内面と真空フィルムで閉じられるモールドキャビティーの中は一方側で真空引きが行われ他方側から流動性樹脂が注入され、キャビティーの中で空気は流動性樹脂により置換され、泡、空洞がない繊維強化樹脂構造体が製造される。
【0004】
流動性がある樹脂が繊維層に空間的に均一に分散して配分されるように、真空成形技術が改良される必要がある。そのような改良技術として、米国特許第4,902,215号又は米国特許第5,904,972号が知られている。これらの公知技術の共通点は、図9に抽象化されて概念的に示されるように、型101と真空フィルム102との間に形成されるキャビティーに格子状穴を持つ構造特にナイロンネット103を敷き、図10に示されるように、樹脂注入用ホース104に開けた多くの穴から流動性樹脂105を注入し、キャビティーの端部106から真空引き107を行い、ナイロンネット103の格子状網目を透過させて樹脂を基層の繊維マット108に含浸させることである。ナイロンネット103は、流動性樹脂の2次元の拡散均一性を与えるために用いられている。
【0005】
中空化され軽量化されるが構造上強度が高い半円筒形状、扁平楕円体中空形状(の半分)のFRP製品を製造する場合には、流動速度が均一になり難く、図10に示されるように、流動性樹脂が均一に流れず樹脂が繊維層に含浸されない未含浸部位108が発生しやすく、含浸欠陥が生じやすい。
【0006】
注入される樹脂の流動性と拡散性とを同時的に改善することにより含浸欠陥の発生を抑制することが求められる。樹脂注入速度を速くすることにより製造サイクルを短縮することが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、樹脂注入速度の調整を容易にすることにより含浸欠陥の発生を抑制する繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、樹脂注入速度を速くすることにより製造サイクルを短縮することができる繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0009】
本発明による繊維強化樹脂構造体の製造装置は、第1型(2)と、第1型(2)とでキャビティー(3)を形成する第2型(1)と、キャビティー(3)の中で流動性樹脂の流れを1次元方向に案内する複数の案内通路(樋12)と、案内通路(12)に対向し案内通路(12)の第1型(2)の側に配置され流れをその流れの方向に対して交叉する2次元方向(B1,B2)に拡散させる注入口群(17)とから構成されている。注入口群は、キャビティー(3)の中で第1型(2)の面に形成される繊維層(9又は10)の面に形成され、第2型(1)のキャビティー(3)を形成する面はそれの面の法線の方向に変形自在である。注入口群(17)の要素である複数の注入口は1次元方向に配列されている。流動性樹脂は、真空化されるキャビティー(3)の中で第2型(1)の変形自在な面に押されて、繊維層(10)に浸透する前に繊維層(10)の面上で、障害物に邪魔されずに面内方向に概ね自由に流動して2次元的に拡散し、繊維層(10)に均一に浸透する。第2型(1)として、透明樹脂フィルム又は透明樹脂シート(12)が適正である。案内通路(12)としては、塩化ビニール管の半割りが適正である。
【0010】
案内通路(12)は、粘性抵抗が大きい流動性樹脂を第1型(2)の成形面に沿って1次元的に流動しながらその1次元方向(A)に直交する成分(B1,B2)を持って多数の注入口群から2次元方向に拡散し、注入口群(17)から2次元方向に拡散し、全体として2次元面内で大域的に均等的に拡散する。粘性抵抗が大きい流動性樹脂は、第2型(1)を介して大気圧に押され真空化されるキャビティーに押し出されて拡散する。流動性樹脂は、第1型(2)の成形面に押し付けられて、面状の硬化樹脂に変容する。
【0011】
第2型(1)は光透過性(公知)であり、作業員は樹脂の拡散の状況を見ながら、注入位置、注入圧力(注入後期で大気圧以下であることが好ましい)を自己の判断で制御して、その拡散の均一性を調整することができる。
【0012】
案内通路(12)は、半円筒状の管であり、管は繊維層に向かって開放されていることが重要である。注入口群は、案内通路(12)が延びる方向に延びて案内通路(12)に接合する接合体(13)として構成され、成形工程の段取りを容易にする。注入口群の要素である注入口は、案内通路(12)と接合体(13)の間に形成される隙間(17)として形成される。接合体(13)は波面(14)を有し、隙間(17)は案内通路(12)の両側の端面と波面(14)との間に形成される。接合体(13)は、1面が波面を持つ棒状の板として形成され、低コストで準備される。このような棒板は、透明シートとともに繰り返して用いられ得る。
【0013】
繊維層(10)は、通常は多層化されより強化される。繊維層(10)は、格子状に繊維群が延びマトリックス状に織られているマトリックス繊維から形成される。2つの繊維層(10)の間にサンドイッチ発泡体が介設されることが好ましい。
【0014】
本発明による繊維強化樹脂構造体の製造方法は、第1型(2)に繊維層(10)を形成する第1ステップと、繊維層(10)の面に流動性性樹脂を供給する案内通路(12)を配置する第2ステップと、案内通路(12)と繊維層(10)を第1型(2)との間にシート(1)で被覆して第1型(2)とシート(1)の間にキャビティー(3)を形成する第3ステップと、案内通路(12)に流動性樹脂を導入する第4ステップと、案内通路(12)から案内通路(12)により案内されて流動する流動性樹脂の案内方向に対して2次元方向に流動性樹脂を拡散させる第5ステップと、流動性樹脂を繊維層(10)に浸透させる第6ステップと、キャビティー(3)を低圧化する第7ステップとから構成されている(複数のこれらのステップは、順不同である。)。
【0015】
第4ステップは、流動性樹脂をシート(1)を貫通させて流動性樹脂を案内通路(12)に導入するステップである。案内通路(12)と繊維層(10)の間に凹凸面を有する板(13)を配置するステップが有効に追加される。流動性樹脂は、案内通路(12)と板(13)の凹凸面との間に形成される複数の隙間から2次元方向に拡散する。この2次元方向は、既述の1次元方向の成分を有している。流動性樹脂は、第1型(2)を通して導入することは可能である。
【0016】
第4ステップは、案内通路(12)に流動性樹脂を複数位置で導入するステップである。導入口(4)の複数化は、拡散効率を向上させ、且つ、拡散による分散を均一化することができる。複数の導入口(4)のうちの任意の導入口の開閉制御によりその均一化が促進される。このようなステップに続いて、風車翼が形成される。本発明の成形方法は、大きい強度が要求され且つ大型である成形物体の成形であり、特に、速い生産速度が要求される成形物体の成形に適している。そのような成形物体として、航空機翼、特に、風車翼が好適に例示される。発電効率を高めることが求められる風車翼は、略円筒体が軸心線のまわりに捻られて製造される大型の構造体である。公知の製造方法と異なり、ネットを介さずに繊維積層(9)の表面を直接に流動して繊維積層に直接的に浸透し、均一拡散と浸透速度を上昇させる。風車翼のスケールを示すことは、本発明の実施のために示唆的である。風車翼の半径方向長さは36m以上であり、円周方向幅は3m以上である。又は、風車翼の半径方向長さは50m以上であり、円周方向幅は10m以上である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図に対応して、本発明による繊維強化樹脂構造体の製造装置の実施の形態は、真空用シートが不変形成形型とともに用いられる。その真空用シート(変形成形型)1は、図1に示されるように、不変形成形型2とによりキャビテイー3を構成する。キヤビティー3は、真空ポンプ(図示されず)により真空化される。真空用シート1は、透明又は半透明である。
【0018】
真空用シート1には、図2に示されるように、複数の樹脂注入口4が配置されている。真空用シート1と樹脂注入口4は密着していて、真空用シート1と樹脂注入口4との間で空気漏れはない。フレキシブルである樹脂供給ホースの注入口端5は、樹脂注入口4に着脱自在である。注入口端5が樹脂注入口4に差し込まれれば樹脂注入口4と注入口端5が導通し、注入口端5が樹脂注入口4から抜かれれば樹脂注入口4と注入口端5が導通しない形式のカップリングが用いられることが好ましい。
【0019】
図3〜図5と図1とは、本発明による繊維強化樹脂構造体の製造方法の実施の形態を示している。不変形成形型2は、図3に示されるように、工場の床面6に載置されている。不変形成形型2には、半円筒面状の凹面7が形成されている。図4に示されるように、凹面7に離型剤が塗られ離型剤層8が凹面7に形成されている。
【0020】
図5に示されるように、離型剤層8に繊維で形成される繊維積層9が形成される。繊維積層9は、図6に示されるように、複数層の繊維層10と複数層の発泡樹脂層11とが複合して多層化した積層構造を有している。繊維層10の繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、炭素チューブが用いられる。
【0021】
繊維積層9の最上層の層面に、複数の樹脂拡散促進注入口群形成樋12が配列される。複数の樹脂分散促進注入口群形成樋12は、同一円筒面上に略等間隔で円周方向に並び、それぞれに軸方向に延びている。樹脂拡散促進注入口群形成樋12と繊維積層9との間に、それぞれに樋受け13が介設されて配置される。1つの樹脂拡散促進注入口群形成樋12に対して、1つの樋受け13が配置されている。樋受け13は、繊維積層9の上面に接着剤で軽く固定される。
【0022】
樋受け13は、図7に示されるように、それの上面側が波面14に又は凹凸面状に形成されている。半割り状の(半円筒状の)樹脂拡散促進注入口群形成樋12の両端面は、樋受け13の波面14に対して接平面15を形成している。接平面15は、繊維積層9の面にあり軸方向に向く直線16に対して平行ではなく、小さい角度で傾斜していることが好ましい。樹脂拡散促進注入口群形成樋12と樋受け13との間に形成される複数の隙間の集合である注入口群17の1つ1つの隙間の断面積は、互いに同じでなく、少しずつ異なっていることが好ましい。隣り合う波面の頂点領域の間隔Djは、同じでなく異なっていることが好ましい。断面積又は間隔のこのように相違は、樹脂拡散促進注入口群形成樋12の中に導入される流動性樹脂が隙間17から流出する量を調整して均一化する。凹凸面は、滑らかな波面に限られず、断面上で三角形を形成するジグザグ面に代替され得る。樋12と樋受け13とは一体化され得る。この場合、そのような樋受けに多数の穴が開けられて、注入口群の注入口17が形成され得る。
【0023】
繊維積層9を形成する多層形成工程の次の工程は、繊維積層9と樹脂拡散促進注入口群形成樋12の上側に真空用シート1を被せる手作業のシート被覆工程である。不変形成形型2の両側上面にシール帯18を置いて、繊維積層9と樹脂拡散促進注入口群形成樋12とシール帯18の上側に真空用シート1が載せられる。図示されない吸引口から空気を吸い込むことにより、真空用シート1と凹面7との間の空気が吸引されて排出され、真空用シート1と凹面7の間にキヤビティー3が形成される。
【0024】
シート被覆工程の次の工程は、キヤビティー3に流動性樹脂を注入する注入工程である。図2に示される樹脂注入口4は、図8に示されるように、1本の樹脂拡散促進注入口群形成樋12に1箇所又は複数箇所に配置されて設けられている。樹脂注入口4から導入される流動性樹脂は、樹脂拡散促進注入口群形成樋12の中で軸方向Aに両方向に流れる。流動性樹脂は、樹脂拡散促進注入口群形成樋12から強い粘性抵抗を受けて樹脂拡散促進注入口群形成樋12の中で流れながら、軸方向Aと凹面7の法線に直交する両方向B1,B2に押し出されてキヤビティー3に注入される。
【0025】
キヤビティー3は真空状態であり、流動性樹脂は真空用シート1を介して大気圧を受けて円滑にキヤビティー3に侵入する。隣り合う注入口群17から押し出される流動性樹脂の複流は、拡散し且つ混ざり合い、更に、大気圧に押されて、繊維積層9に染み込むように深層まで浸透する。樹脂拡散促進注入口群形成樋12から注入された流動性樹脂は2次元的に拡散し、次に、3次元的に拡散して、繊維積層9の中に均等に浸透し、空気は抜かれ、繊維積層9と繊維積層9に浸透した樹脂とから構成される繊維強化樹脂は気泡を含まない。このように高拡散率で浸透する流動性樹脂の浸透速度は速く、生産サイクルが短縮される。
【0026】
このように形成された繊維強化樹脂は、真空用シート1を介して大気圧に押されながら、自然に、又は、積極的加熱環境で硬化して、硬い繊維強化樹脂構造体に変容する。
【0027】
注入工程では、1本の樹脂拡散促進注入口群形成樋12の複数の注入口4の開閉度を制御して、全体的に流れ量を均一化することができる。その制御は、作業員が透明シート1の外側から流れ状況を見ながら判断することが望ましい。実施の既述の形態のFRP構造体は、完全半円筒として記述されているが、樹脂成形技術特にインサート射出成形技術の一般的特徴として、多様に複合化される内外曲面を持つ複雑なFRP構造体の成形が可能である。そのようなFRP成形方法は、硬さと弾性(柔軟性)が同時に要求されるボート、ヨット、船舶、車体、航空機機体、船舶回転翼、風車のような曲面形成構造体のために有益に利用され得る。
【0028】
本発明による繊維強化樹脂構造体の製造装置は、拡散均一性がよく、次世代風車のような大型又は超大型の構造体の成形に特に好適である。
【0029】
【発明の効果】
本発明による繊維強化樹脂構造体の製造装置、及び、その製造方法は、3次元的に均一に流動性樹脂を拡散させて構造強化を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による繊維強化樹脂構造体の製造装置の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図2は、図1の一部の詳細を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明による繊維強化樹脂構造体の製造方法の工程を示す断面図である。
【図4】図4は、図2の工程の次の工程を示す断面図である。
【図5】図5は、図3の工程の次の工程を示す断面図である。
【図6】図6は、積層構造を示す断面図である。
【図7】図7は、側面断面図である。
【図8】図8は、図1の平面図である。
【図9】図9は、公知の成形装置を示す断面図である。
【図10】図10は、図9の側面断面図である。
【符号の説明】
1…第1型(シート、透明シート)
2…第1型
3…キャビティー
9又は10…繊維層
12…案内通路
13…接合体(板)
14…波面
17…注入口群(注入口、隙間)
A1…次元方向
B1,B2…2次元方向

Claims (15)

  1. 第1型と、
    前記第1型とでキャビティーを形成する第2型と、
    前記キャビティーの中で流動性樹脂の流れを1次元方向に案内する複数の案内通路と、
    前記案内通路に対向し前記案内通路の前記第1型の側に配置され前記流れを前記流れの方向に対して交叉する2次元方向に拡散させる注入口群とを具え、
    前記注入口群は前記キャビティーの中で前記第1型の面に形成される繊維層の面に形成され、
    前記第2型の前記キャビティーを形成する面はそれの面の法線の方向に変形自在であり、
    前記注入口群の要素である複数の注入口は前記1次元方向に配列され。
    前記キャビティーは真空化される
    繊維強化樹脂構造体の製造装置。
  2. 前記第2型は光透過性である
    請求項1の繊維強化樹脂構造体の製造装置。
  3. 前記案内通路は、半円筒状の管であり、前記管は前記繊維層に向かって開放されている
    請求項1又は2の繊維強化樹脂構造体の製造装置。
  4. 前記注入口群は、
    前記案内通路が延びる方向に延びて前記案内通路に接合する接合体であり、
    前記注入口群の注入口は、前記案内通路と前記接合体の間に形成される隙間として形成される
    請求項3の繊維強化樹脂構造体の製造装置。
  5. 前記接合体は波面を有し、前記隙間は前記案内通路と前記波面との間に形成される
    請求項4の繊維強化樹脂構造体の製造装置。
  6. 前記繊維層は多層化されている
    請求項1〜5から選択される1請求項の繊維強化樹脂構造体の製造装置。
  7. 第1型に繊維層を形成する第1ステップと、
    前記繊維層の面に流動性樹脂を供給する案内通路を配置する第2ステップと、前記案内通路と前記繊維層を前記第1型との間にシートで被覆して前記第1型と前記シートの間にキャビティーを形成する第3ステップと、
    前記案内通路に流動性樹脂を導入する第4ステップと、
    前記案内通路から前記案内通路により案内されて流動する前記流動性樹脂の案内方向に対して2次元方向に前記流動性樹脂を拡散させる第5ステップと、
    前記流動性樹脂を前記繊維層に浸透させる第6ステップと、
    前記キャビティーを低圧化する第7ステップとを含み、
    複数の前記ステップは順不同である
    繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  8. 前記第4ステップは、前記流動性樹脂を前記シートを貫通させて前記案内通路に導入するステップである
    請求項7の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  9. 前記案内通路と前記繊維層の間に凹凸面を有する板を配置するステップを更に具え、
    前記流動性樹脂は、前記案内通路と前記板の凹凸面との間に形成される複数の隙間から前記2次元方向に拡散する
    請求項8の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  10. 前記第4ステップは、前記案内通路に流動性樹脂を複数位置で導入するステップである
    請求項7〜9から選択される1請求項の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  11. 前記シートは透明又は半透明である
    請求項7〜10から選択される1請求項の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  12. 複数位置で前記流動性樹脂の注入量を調整するステップ
    を更に具える請求項7〜9から選択される1請求項の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  13. 前記繊維層を用いて風車翼を形成するステップ
    を更に具える請求項7〜12から選択される1請求項の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  14. 前記風車翼の半径方向長さは36m以上であり、円周方向幅は3m以上である
    請求項13の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  15. 前記風車翼の半径方向長さは50m以上であり、円周方向幅は10m以上である
    請求項13の繊維強化樹脂構造体の製造方法。
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