JP2004009587A - Thick film paste printing machine and coating method of thick film paste - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は厚膜ペースト印刷機および厚膜ペーストの塗布方法に係り、特に好ましいスクレッパー構造を具備する厚膜ペースト印刷機およびそれを用いた厚膜ペーストの塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
厚膜ペースト印刷機を用いた厚膜ペーストの塗布方法はスクリーン印刷と称せられて広く用いられている。
【0003】
この技術は例えば、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)やプラズマ・アドレス・液晶表示板(PALCパネル)等に代表される放電表示装置や、蛍光表示管(VFD)等に平板型の画像表示装置を製造するに際して、リブ状壁、電極、誘電体(絶縁体)層、或いは蛍光体層等を形成するために用いられる。
【0004】
これらの用途において、被印刷物での膜面欠陥が発生すると、厚膜ペーストのスクリーン印刷によって形成される各部材の機能にばらつきを生じ、歩留りが低下してしまう。
【0005】
例えば、AC型PDPの誘電体形成のおいては放電むらを招き、リブ状壁形成においては、PDPおよびPALCパネルの放電空間形状のばらつきに起因する放電むらや、リブグリッドVFDのグリッド形状ばらつきに起因する蛍光むらを招くこととなる。
【0006】
以下、図3を参照して従来技術を説明する。被印刷物8上にスクリーン枠7によって支持されたスクリーン1が裁置されている。従来のスクレッパー機構は、スクリーン1と平行に水平方向に移動可能な駆動部13に、一個のスクレッパー9がスクレッパー駆動機構19と共に取り付けられ、スキージ2がスキージ駆動機構12と共に取り付けられている。
【0007】
図3(A)において、スキージ2がスキージ駆動機構12によって上昇し、スクレッパー9がスクレッパー駆動機構19によって下降してスクリーン1と所定の間隔を維持している。この状態で駆動部13が図で左側から右側に移動することによりペーストコートが行われて、スクリーン1上に一様にペーストが塗布された状態にする。
【0008】
次に、図3(B)において、スキージ2がスキージ駆動機構12によって下降し、スクレッパー9がスクレッパー駆動機構19によって上昇している。この状態で駆動部13が図で右側から左側に移動することにより、スクリーン1上のパターンが被印刷物8に印刷される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した従来技術の厚膜ペースト印刷法では、図3(C)に示すように、スクリーン上へのペーストコート時にペースト6内にピンホール(気泡)10などの欠陥が発生する。
【0010】
このよう状態では、ピンホール10などの欠陥がそのまま被印刷物において膜面欠陥につながり不良となってしまい、歩留り低迷の要因となってしまう。
【0011】
このために、スクリーンへのペーストコートの2回塗布や、スキージによるペースト印刷の2度刷りを行っているが、印刷作業に要する時間が伸びてしまうため、生産性の低下を誘因してしまい、早急に短時間でコート膜面の欠陥を低減する方策が求められていた。
【0012】
したがって本発明の目的は、印刷作業に要する時間が伸びることにより生産性が低下するような問題を回避して、ペースト内にピンホール(気泡)などの欠陥を発生させない厚膜ペースト印刷機を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、印刷作業に要する時間が伸びることにより生産性が低下するような問題を回避して、ペースト内にピンホール(気泡)などの欠陥を発生させない厚膜ペーストの塗布方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、厚膜ペーストをコートするスクレッパー構造を具備する厚膜ペースト印刷機において、前記スクレッパー構造には複数個、例えば2個のスクレッパーが設けられている厚膜ペースト印刷機にある。
【0015】
この厚膜ペースト印刷機において、前記複数個のスクレッパーの押し込み量が、各々調整可能な構造となっていることが好ましい。さらにスクレッパーの先端とスクリーンとの隙間が進行方向に対し、前段のスクレッパーより後段のスクレッパー方が小さく設定されていることが好ましい。また、前記複数のスクレッパーはスクリーンに沿って同時に移動することができる。
【0016】
本発明の他の特徴は、厚膜ペーストをコートするスクレッパー構造を具備する厚膜ペースト印刷機を用いて厚膜ペーストを塗布する方法において、前記スクレッパー構造には複数個、例えば2個のスクレッパーが設けられている厚膜ペーストの塗布方法にある。
【0017】
この厚膜ペーストの塗布方法において、スクレッパーの先端とスクリーンとの隙間が進行方向に対し、前段のスクレッパーより後段のスクレッパー方を小さい状態で厚膜ペーストをコートすることが好ましい。また、前記複数のスクレッパーはスクリーンに沿って同時に移動させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は本発明の実施の形態を示す図である。
【0019】
被印刷物8上にスクリーン枠7によって支持されたスクリーン1が裁置されている。本発明のスクレッパー機構は、スクリーン1と平行に水平方向に移動可能な駆動部3に、第一スクレッパー4が第一スクレッパー駆動機構14と共に取り付けられ、第二スクレッパー5が第二スクレッパー駆動機構15と共に取り付けられ、スキージ2がスキージ駆動機構12と共に取り付けられている。
【0020】
第一スクレッパー駆動機構14、第二スクレッパー駆動機構15およびスキージ駆動機構12はエヤシリンダー機構となっており、第一スクレッパー4、第二スクレッパー5およびスキージ2をそれぞれ独自に、図で垂直方向に、上下動させることができるようになっている。またこれらの駆動機構はネジ機構を用いることもできる。
【0021】
一方、駆動部3はスクリーン1と平行に設けられたスライドシャフトスクリュウ機構(図示省略)との組み合わせにより、図で水平方向に、スクリーンに沿って移動できるようになっている。
【0022】
図1(A)において、スキージ2がスキージ駆動機構12によって上昇し、第一スクレッパー4が第一スクレッパー駆動機構14により下降し、第二スクレッパー5が第二スクレッパー駆動機構15により下降している。
【0023】
図で示すように、第二スクレッパー5とスクリーン1との間隔は第一スクレッパー4とスクリーン1との間隔よりも小になっている。この状態で駆動部3が図で左側から右側に移動することによりペーストコートが行われて、スクリーン1上に一様にペーストが塗布された状態にする。
【0024】
次に、図1(B)において、スキージ2がスキージ駆動機構12によって下降し、第一および第二スクレッパー4,5が第一および第二スクレッパー駆動機構14,15によってそれぞれ上昇している。この状態で駆動部3が図で右側から左側に移動することにより、スクリーン1上のパターンが被印刷物8に印刷される。
【0025】
このように本実施の形態では、スキージ3により被印刷物に塗布するスクリーン印刷法用印刷機において、スクレッパーとして第一スクレッパー4と第二スクレッパー5の2枚を装着しており、その2枚のスクレッパーのスクリーン1に対する押し込み量をそれぞれ設定が出来る構造となっている。
【0026】
又、その押し込み量は、ペーストコート方向に対し前面側の第一スクレッパー4の押し込み量を後方側の第二スクレッパー5の押し込み量より0.5〜1.0mm小さく設定している。すなわち第一スクレッパー4とスクリーン1との間隔を第二スクレッパー5とスクリーン1との間隔よりも0.5〜1.0mm大きくしている。
【0027】
また上記したように、第一スクレッパー4と第二スクレッパー5は、同一駆動部3に設置されており同一方向、同一速度で可動進行する。
【0028】
このような本実施の形態によれば、図1(C)に示すように、スクリーン1上に供給された厚膜用ペースト6は、第一スクレッパー4にてスクリーン上にコートされる。
【0029】
第一スクレッパー4にてスクリーン1上にコートされた厚膜用ペースト6は、表面を第一スクレッパー4よりもスクリーンに対する押し込み量を深くして設置してある(すなわち、第一スクレッパーよりもスクリーンに近づけてある)第二スクレッパー5にて掻き取られながら、第二スクレッパー5で再度、スクリーン1上に厚膜用ペースト6をコートする。このようなコートにより、スクリーン上へのペーストコート時にペースト6内にピンホール(気泡)などの欠陥の発生を抑制することができる。
【0030】
図2は本発明の他の実施の形態を示す図である。図1のスクレッパー構造では、第一スクレッパー4を第一スクレッパー駆動機構14で駆動し、第二スクレッパー5を第二スクレッパー駆動機構15で駆動していたが、この図2のスクレッパー構造では、第一および第二スクレッパー4,5を共通スクレッパー駆動機構16で駆動している。
【0031】
図1の実施の形態では、それぞれのスクレッパーの高さ位置を任意に変更することにより、それぞれのスクレッパーの押し込み量を独自に設定することができる利点がある。
【0032】
一方、第一スクレッパー4と第二スクレッパー5との相対的な高さの位置が定まっているような場合は、図2の実施の形態のスクレッパー構造は一個のスクレッパー駆動機構なので簡素化できる利点がある。
【0033】
尚、これらの実施の形態では、複数のスクレッパーとして2個のスクレッパーを用いた例を説明したが、3個以上のスクレッパーを用いることもできる。
【0034】
この場合も、スクレッパーの先端とスクリーンとの隙間が進行方向に対し、前段のスクレッパーより後段のスクレッパー方が順に小さくなるように設定される。すなわち、前段よりも後段に向かって押し込み量を順に大きくなるように設定する。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、ペーストをスクリーン上にコートするスクレッパーが複数枚装備されていることにより、また、各々の押し込み量が変えられる構造を有していることにより、第一スクレッパーのペーストコート時、ペースト中の気泡などでペーストコート膜面にピンホールなどの欠陥が生じても、第二のスクレッパーがペーストをコートすることにより、前記ピンホールなどの欠陥個所にペーストを充填、欠陥個所を修復が可能となる。
【0036】
これにより、ペーストコート膜面の均一化・欠陥個所の低減を実施でき、被印刷物へ塗布された膜面の品質を向上することができる。
【0037】
又、第一スクレッパーと第二スクレッパーが同時に可動するため印刷工程の所要時間が長くなることなく、上記効果を出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図3】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 スクリーン
2 スキージ
3 駆動部
4 第一スクレッパー
5 第二スクレッパー
6 ペースト
7 スクリーン枠
8 被印刷物
9 スクレッパー
10 ピンホール(気泡)
12 スキージ駆動機構
13 駆動部
14 第一スクレッパー駆動機構
15 第二スクレッパー駆動機構
16 共通スクレッパー駆動機構
19 スクレッパー駆動機構[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a thick film paste printing machine and a method of applying a thick film paste, and more particularly to a thick film paste printing machine having a preferable scraper structure and a method of applying a thick film paste using the same.
[0002]
[Prior art]
A method of applying a thick film paste using a thick film paste printing machine is widely called as screen printing.
[0003]
This technology uses, for example, a discharge display device typified by a plasma display panel (PDP) or a plasma address liquid crystal display panel (PALC panel), or a flat image display device such as a fluorescent display tube (VFD). In manufacturing, it is used for forming a rib-like wall, an electrode, a dielectric (insulator) layer, a phosphor layer, or the like.
[0004]
In these applications, when a film surface defect occurs on a printing substrate, the function of each member formed by screen printing of a thick film paste is varied, and the yield is reduced.
[0005]
For example, in the formation of a dielectric of an AC type PDP, uneven discharge is caused. In the formation of a rib-shaped wall, uneven discharge caused by uneven discharge space shapes of the PDP and PALC panels and uneven grid shape of the rib grid VFD are caused. This results in non-uniform fluorescence.
[0006]
Hereinafter, the related art will be described with reference to FIG. The
[0007]
In FIG. 3A, the
[0008]
Next, in FIG. 3B, the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional thick film paste printing method, defects such as pinholes (bubbles) 10 occur in the
[0010]
In such a state, a defect such as the pinhole 10 is directly connected to a film surface defect in the print target, resulting in a defect, which causes a decrease in yield.
[0011]
For this reason, paste coat is applied twice to the screen or paste printing is performed twice with a squeegee. However, since the time required for the printing operation is increased, the productivity is reduced. There has been an urgent need for measures to reduce defects on the coat film surface in a short time.
[0012]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a thick-film paste printing machine which avoids a problem that productivity is reduced due to an increase in time required for a printing operation and does not cause defects such as pinholes (bubbles) in the paste. It is to be.
[0013]
Another object of the present invention is to provide a method of applying a thick film paste which avoids a problem that productivity is reduced due to an increase in time required for a printing operation and does not cause defects such as pinholes (bubbles) in the paste. It is to provide.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
A feature of the present invention resides in a thick film paste printer having a scraper structure for coating a thick film paste, wherein the scraper structure is provided with a plurality of, for example, two scrapers.
[0015]
In this thick-film paste printing machine, it is preferable that the push-in amounts of the plurality of scrapers are each adjustable. Further, it is preferable that the gap between the tip of the scraper and the screen is set smaller in the traveling direction than in the preceding scraper. Also, the plurality of scrapers can move simultaneously along the screen.
[0016]
Another feature of the present invention is a method of applying a thick film paste using a thick film paste printer having a scraper structure for coating a thick film paste, wherein the scraper structure has a plurality of, for example, two scrapers. There is a method of applying the thick film paste provided.
[0017]
In this method of applying a thick film paste, it is preferable to coat the thick film paste in a state where the gap between the tip of the scraper and the screen is smaller in the advancing direction than in the preceding scraper. Also, the plurality of scrapers can be moved simultaneously along the screen.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of the present invention.
[0019]
The
[0020]
The first
[0021]
On the other hand, the
[0022]
In FIG. 1A, the
[0023]
As shown in the figure, the distance between the
[0024]
Next, in FIG. 1B, the
[0025]
As described above, in the present embodiment, in the printing machine for screen printing, in which the
[0026]
The pushing amount is set such that the pushing amount of the
[0027]
Further, as described above, the
[0028]
According to this embodiment, as shown in FIG. 1C, the
[0029]
The thick-
[0030]
FIG. 2 is a diagram showing another embodiment of the present invention. In the scraper structure of FIG. 1, the
[0031]
In the embodiment shown in FIG. 1, there is an advantage that the pushing amount of each scraper can be set independently by arbitrarily changing the height position of each scraper.
[0032]
On the other hand, when the relative height position between the
[0033]
In these embodiments, an example in which two scrapers are used as a plurality of scrapers has been described, but three or more scrapers can be used.
[0034]
Also in this case, the gap between the tip of the scraper and the screen is set so that the size of the scraper in the subsequent stage is smaller in the traveling direction than the size of the scraper in the preceding stage. That is, the pushing amount is set so as to increase in order from the front to the rear.
[0035]
【The invention's effect】
The present invention is characterized in that a plurality of scrapers for coating the paste on the screen are provided, and that each of the scrapers has a structure in which the indentation amount can be changed. Even if defects such as pinholes occur on the paste coat film surface due to bubbles or the like, by coating the paste with the second scraper, the defect portions such as the pinholes can be filled with the paste, and the defect portions can be repaired. Become.
[0036]
Thereby, the paste coat film surface can be made uniform and the number of defects can be reduced, and the quality of the film surface applied to the printing substrate can be improved.
[0037]
Further, since the first scraper and the second scraper move simultaneously, the above-mentioned effect can be obtained without increasing the time required for the printing process.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing another embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a conventional technique.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS
12 squeegee drive mechanism 13
Claims (9)
Priority Applications (1)
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JP2002167107A JP2004009587A (en) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | Thick film paste printing machine and coating method of thick film paste |
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