JP2004008968A - 乾燥装置 - Google Patents

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Tadafumi Yasuda
安田 忠文
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Abstract

【課題】装置が簡易かつ小型である、寿命判定可能な乾燥装置を提供する。
【解決手段】透湿性容器12に充填された乾燥剤4の内部に設置された湿度センサチップ15により、乾燥剤4の内部の湿度が測定され、予め調べられた乾燥剤4の内部の湿度と乾燥剤4の内部の粒子の吸湿能力との相関関係から、乾燥装置11の寿命が判定される。本発明において、湿度センサチップ15は、セラミック基板に電極パターンを印刷した表面に感湿性の被膜を形成することにより構成できるため、物質が水分と反応することによる物質の体積変化を測定する歪計よりも構成を簡易にすることができる。また、湿度センサチップでは、天秤状またはヤジロベー状の大掛かりな機械的構成要素が用いられていない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥装置に関し、特に屋外防水筐体などの結露防止に用いる乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、屋外防水筐体などの結露防止として、シリカゲルなどの乾燥剤を透湿性のあるシート状物質で包んだ乾燥装置が用いられていた。しかしながら、乾燥装置中の乾燥剤が寿命に達したかどうか、即ちその吸湿能力が残っているかどうかを外部から容易に判定することはできなかった。
【0003】
そこで特開昭55−147123号公報には、物質の吸湿による物理的変化により、外部から寿命判定が可能な乾燥装置が提案されている。図6はこの乾燥装置中の吸着容器1の拡大断面図である。図6を参照して、吸着容器1は、容器本体2と、金網3と、乾燥剤4と、支持材5と、検知素子6と、導線7とを有している。この乾燥装置によれば、水分は、金網3から容器本体2内に入り、時間経過とともに乾燥剤中の水分濃度が均一化するように乾燥剤内部へ移動し、検知素子6まで達する。検知素子6中には、例えばCaHが入っており、これが水分と反応してCa(OH)が生成され、体積膨張が起こる。この体積膨張によって検知素子中の歪計は歪を生じ、その抵抗値の変化が測定されること等によって、乾燥剤がその吸湿能力の限界まで吸湿し、寿命に達したと判定されると上記公報に記載されている。
【0004】
また、特開昭59−139915号公報には、支点で支えられた天秤状またはヤジロベー状に置かれた支持棒の片方に乾燥剤を包装した物が吊るされ、他方には錘が設置された構成により外部から寿命判定を行うことのできる乾燥装置が提案されている。この乾燥装置によれば、乾燥剤がその吸湿能力の限界にまで吸湿した場合に、包装した乾燥剤の位置または支持棒の位置または支持棒の傾斜によって、乾燥剤がその吸湿能力の限界まで吸湿し、寿命に達したと判定されると上記公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開昭55−147123号公報に開示された乾燥装置では、検知素子は、物質が水分と反応することによる物質の体積変化を歪計により測定する構成をとるために、装置が複雑であるという問題があった。
【0006】
また、特開昭59−139915号公報に開示された乾燥装置では、天秤状またはヤジロベー状の機械的構成要素を用いるため、構成が大型であり、さらに天秤状またはヤジロベー状の支持棒が周囲の壁や部品などに触れないようにする必要があるため、乾燥装置全体が大型化するという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、装置が簡易かつ小型である、寿命判定可能な乾燥装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一の乾燥装置は、透湿性部分を有する容器と、前記容器に充填された乾燥剤と、前記乾燥剤内部に設置された湿度センサとを備える。
【0009】
本発明の一の乾燥装置によれば、透湿性部分を有する容器に充填された乾燥剤の内部に設置された湿度センサにより、乾燥剤内部の湿度が測定される。乾燥装置中の乾燥剤では、始めに、乾燥剤の表面部に存在する粒子が吸湿して寿命に達し、次に、乾燥剤の内部に向かって、寿命に達した粒子と隣合う粒子が次々に吸湿し、寿命に達していくと考えられる。したがって、乾燥剤の表面部の粒子が寿命に達した場合でも、乾燥剤内部の粒子はまだ吸湿能力を有しているので、乾燥装置は寿命に達していないと考えられる。本乾燥装置は、乾燥剤内部の湿度が測定され、予め調べられた乾燥剤内部の湿度と乾燥剤内部の粒子の吸湿能力との相関関係から、乾燥剤装置の寿命が判定される。また、湿度センサは、セラミック基板に電極パターンを印刷した表面に感湿性の被膜を形成することにより構成できるため、物質が水分と反応することによる物質の体積変化を測定する歪計よりも構成を簡易にすることができる。また、湿度センサでは、天秤状またはヤジロベー状の大掛かりな機械的構成要素が用いられていない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の構成の簡易化および小型化が図られる。
【0010】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、容器を収納する筐体と、湿度センサに接続され、湿度センサの出力信号を表示するための表示器とをさらに備える。表示器は筐体の外に配置される。
【0011】
この構成により、容器を収納する筐体の外部に、湿度センサの出力信号が表示され、乾燥剤の内部の湿度が得られるので、扉を設けた場合でも、乾燥装置の寿命判定の際に筐体の扉は開閉されることなく、筐体内の乾燥状態が保持される。
【0012】
本発明の他の乾燥装置は、透湿性部分を有する容器と、容器に充填された乾燥剤とを備え、乾燥剤は、吸湿によって変化可能な可変乾燥剤を含み、容器は、可変乾燥剤の変化を識別可能な非透湿性部分を有する。
【0013】
本発明の他の乾燥装置によれば、非透湿性部分に存在する乾燥剤粒子は、乾燥装置の透湿性部分と直接接していないために、隣合う粒子が寿命に達して吸湿できなくなった後で、水蒸気を吸湿し寿命に達する。一方、乾燥剤の内部に存在する粒子は、乾燥装置外部と直接接していないために、隣合う粒子が寿命に達して吸湿できなくなった後で、水蒸気を吸湿し寿命に達する。以上の理由から、非透湿性部分に存在する乾燥剤粒子は、乾燥剤の内部に存在する粒子に近い条件にあると考えられる。したがって、非透湿性部分に存在する可変乾燥剤の変化の程度により、乾燥剤内部の粒子の吸湿能力が判断される。そして、この結果から、乾燥装置の寿命が判定される。
【0014】
本乾燥装置は、乾燥剤中に存在する可変乾燥剤の変化により寿命が判定できるので、歪計などのセンサ装置が不要であり、天秤状またはヤジロベー状のような機械的構成要素を含まない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の構成の簡易化および小型化が図られる。
【0015】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、非透湿性部分は、可変乾燥剤の変色を識別するための可視光を透過する。
【0016】
この構成により、可変乾燥剤の変化が色で確認されるため、外部からの目視により寿命判定がなされ、寿命判定がより容易となる。
【0017】
本発明のさらに他の乾燥装置は、透湿性部分を一方端に有し、一方端から他方端に延在する容器と、容器に充填された乾燥剤とを備え、乾燥剤は、吸湿によって変化可能な可変乾燥剤を含み、容器は、可変乾燥剤の変化を識別可能な非透湿性部分を有し、非透湿性部分は、容器の一方端から他方端に延びている。
【0018】
本発明のさらに他の乾燥装置によれば、延在する容器中では、水分の移動経路に沿って乾燥剤が吸湿し寿命に達する。また、乾燥剤中の可変乾燥剤は、付近の乾燥剤粒子が吸湿し始めるのとほぼ同時に吸湿して変化する。したがって、可変乾燥剤も付近の乾燥剤粒子と同じように水分の移動経路に沿って変化が進行していく。これにより、全ての可変乾燥剤が変化した場合に全ての乾燥剤が寿命に達したと判定される。
【0019】
本乾燥装置は、乾燥剤中に存在する可変乾燥剤の変化により寿命が判定されるので、歪計などのセンサ装置が不要であり、天秤状またはヤジロベー状のような機械的構成要素を含まない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
【0020】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、非透湿性部分は、可変乾燥剤の変色を識別するための可視光を透過する。
【0021】
この構成により、可変乾燥剤の変化が色で確認されるため、外部からの目視により寿命判定がなされ、寿命判定がより容易である。
【0022】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、容器の透湿性部分は、開口部分である。
【0023】
この構成により、透湿性部分の構成が省略されるため、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が一層図られる。
【0024】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、別の容器と、別の容器に充填された乾燥剤とを備える。
【0025】
この構成によれば、容器および別の容器内の各乾燥剤の吸湿変化を互いに関連づけることにより、容器内の乾燥剤の吸湿変化を識別することで、別の容器内の乾燥剤の寿命を判定することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における乾燥装置の構成を示す模式図である。図1を参照して、乾燥装置11は、乾燥剤4と、湿度センサチップ15と、透湿性容器12とを有する。
【0027】
透湿性容器12中に乾燥剤4が充填され、乾燥剤4の内部には湿度センサチップ15が設置されている。この乾燥装置11は、筐体18内部を乾燥させるために筐体18内に設置されている。湿度センサチップ15は、導線16を介して筐体18の外部に設置された出力信号表示部17に接続されている。
【0028】
乾燥剤4としては、例えば、シリカゲル、ゼオライト、活性アルミナ、生石灰、塩化カルシウムなどが使用される。透湿性容器12の材質としては、例えば、和紙、不織布、金属のメッシュなどが使用される。湿度センサチップ15としては、例えば、セラミック基板に電極パターンを印刷した表面に感湿性の被膜を形成して、感湿性の被膜抵抗が湿度により変化するのを利用したもの等が使用される。
【0029】
次に、本実施の形態の乾燥装置の寿命判定動作について説明する。
図1を参照して、湿度センサチップ15は乾燥剤4の内部に設置され、乾燥剤4の内部の湿度を測定し、湿度センサチップ15の出力信号は出力信号表示部17に表示される。
【0030】
乾燥装置11中の乾燥剤4では、始めに、乾燥剤4の表面部に存在する粒子が水蒸気Hを吸湿して寿命に達する。次に、乾燥剤4の内部に向かって、寿命に達した粒子と隣合う粒子が次々に吸湿し、寿命に達していくと考えられる。したがって、乾燥剤4の表面部の粒子が寿命に達した場合でも、乾燥剤4の内部の粒子はまだ吸湿能力を有しているので、乾燥装置11は寿命に達していないと考えられる。そこで、湿度センサチップ15により乾燥剤4の内部の湿度が測定され、乾燥剤4の内部の粒子が吸湿能力を有しているか否かによって、乾燥装置11の寿命が判定される。また、予め乾燥装置が寿命に達したときの乾燥剤4の内部の湿度が設定されていれば、湿度センサチップ15により測定される湿度の測定値がこの湿度の設定値を超えたときに、乾燥装置11が寿命に達したと判定され、出力信号表示部17に寿命に達したとの警告が表示される。さらに、出力信号表示部17は筐体18の外部に設置され、筐体18の外部に湿度センサチップ15の出力信号が表示される。
【0031】
以上のように、本実施の形態における乾燥装置によれば、湿度センサチップ15は、例えば、セラミック基板に電極パターンを印刷した表面に感湿性の被膜を形成するような簡易な構成とすることができる。このため、湿度センサチップ15は、物質が水分と反応することによる物質の体積変化を測定する構成をとる歪計よりも簡易な構成とすることができる。また、湿度センサチップ15には、天秤状またはヤジロベー状のような大掛かりな機械的構成要素が用いられていないので、寿命判定可能な乾燥装置の小型化が図られる。また、筐体18の外部に出力信号表示部17が設置されることにより、扉19が開閉されることなく乾燥装置の吸湿状態が管理され、寿命判定がなされるので、筐体18内の乾燥状態が保持される。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における乾燥装置の構成を示す模式図である。図2を参照して、乾燥装置11は、乾燥剤4と、可変乾燥剤21と、容器13とを有する。容器13は、透湿性板材14と非透湿性透明板材20とから構成されている。
【0032】
容器13中には乾燥剤4と可変乾燥剤21が移動しないように隙間無く充填されている。容器13は、例えば上部に適当な大きさの非透湿性透明板材20を有し、この部分から内部の可変乾燥剤の変色が目視により確認される。また、この非透湿性透明板材20以外の容器13部分が透湿性板材14とされている。乾燥装置11は、筐体18内部を乾燥させるために筐体18内に設置されている。
【0033】
透湿性板材14の材質としては、容器内の乾燥剤の移動を避けるため、水蒸気Hを透過し、かつ堅いケース状のものが使用される。非透湿性透明板材20としては、容器内の乾燥剤の移動を避けるため、例えば透明プラスチック板材などの、水蒸気Hを透過せず、可視光Pを透過し、かつ堅いケース状のものが用いられる。可変乾燥剤21としては、例えば、シリカゲルにCo(コバルト)化合物を加えた青ゲルと呼ばれるもの、粒子状生石灰の表面に着色剤を塗布したものなど、吸湿により色変化するものが使用される。
【0034】
なお、青ゲルは、吸湿により青色から赤色に変色する性質を有する。また、粒子状生石灰の表面に着色剤を塗布したものは、吸湿により生石灰が消石灰に変化するとこなごなになる。これにより粒子内部の色が露出することで、表面の着色部が全体的な色としてみたときに希釈化される。
【0035】
次に、本実施の形態の乾燥装置の寿命判定動作について説明する。
図3は、図2の点線部分における可変乾燥剤の変色の様子をあらわす模式図である。図3を参照して、まず、非透湿性透明板材20を除く透湿性板材14を介して、乾燥剤4および可変乾燥剤21により水蒸気Hが吸湿され(図3(a))、最表面部の第一層目に存在する、可変乾燥剤21の粒子(以下、可変乾燥剤粒子と称する)が変色し、変色した可変乾燥剤22となる。この状態では、可変乾燥剤粒子の第一層目に対応する深さまで、乾燥剤4の粒子(以下、乾燥剤粒子と称する)が寿命に達している(図3(b))。第一層目の可変乾燥剤粒子に対応する深さの乾燥剤粒子が寿命に達すると、次に、第二層目の可変乾燥剤粒子に対応する深さまで水分が浸透する。これにより、第二層目の可変乾燥剤粒子が変色する。この状態では、可変乾燥剤粒子の第二層目に対応する深さまで乾燥剤粒子が寿命に達している。この際、非透湿性透明板材20の図中真下に存在する第一層目の可変乾燥剤粒子のうち、透湿性板材14の図中真下に位置する第一層目の可変乾燥剤粒子と隣合っている粒子も変色する(図3(c))。さらに、この現象を繰り返すことによって、乾燥剤粒子が表面部から内部へ向かって徐々に寿命に達する。同様にして、非透湿性透明板材20の図中真下に存在する第一層目の可変乾燥剤粒子も、非透湿性透明板材20の内方に向かって徐々に変色する。この結果、非透湿性透明板材20の図中真下に存在する全ての可変乾燥剤粒子が変色したと確認されるときに乾燥装置11が寿命に達したと判定される。(図3(d))。
【0036】
また、図2では、容器13として非透湿性透明板材20を図中上面の一部にのみ配置したものが用いられたが、透湿性部分と非透湿性部分を有する容器であって、非透湿性部分から可変乾燥剤の変色が識別されるものであれば、例えば、図4のような構成の容器が用いられてもよい。
【0037】
図4は、図2で用いた容器の下面および側面をも非透湿性板材にした場合における、乾燥装置の構成および可変乾燥剤の変色の様子を示す模式図である。
【0038】
図4(a)を参照して、乾燥装置11は、乾燥剤4と、可変乾燥剤21と、容器13とを有する。容器13は、上面に配置された透湿性板材14と、側面および下面に配置された非透湿性板材24と、例えば上面中央部に配置された適当な大きさの非透湿性透明板材20とにより構成されている。透湿性板材14および非透湿性板材24としては、容器13内の乾燥剤4および可変乾燥剤21の移動を避けるため、堅いケース状のものが使用される。
【0039】
次に、図4の乾燥装置における寿命判定動作について説明する。
図4を参照して、水分Hは透湿性板材14のみから吸湿され(図4(a))、透湿性板材14の図中真下に位置する第一層目の可変乾燥剤21の粒子(以下、可変乾燥剤粒子と称する)が変色する。この状態では、可変乾燥剤粒子の第一層目に対応する深さまで、乾燥剤4の粒子(以下、乾燥剤粒子と称する)が寿命に達している(図4(b))。第一層目の可変乾燥剤粒子に対応する深さの乾燥剤粒子が寿命に達すると、次に、容器13の上部から第二層目の可変乾燥剤粒子に対応する深さまで水分が浸透する。これにより、第二層目の可変乾燥剤粒子が変色する。この状態では、可変乾燥剤粒子の第二層目に対応する深さまで乾燥剤粒子が寿命に達している。この際、非透湿性透明板材20の図中真下に存在する第一層目の可変乾燥剤粒子のうち、透湿性板材14の図中真下に位置する第一層目の可変乾燥剤粒子と隣合っている粒子も変色する。さらに、この現象を繰り返すことによって(図4(c)、(d))、非透湿性透明板材20の図中真下に存在する全ての可変乾燥剤粒子が変色したと確認されるときに、乾燥装置11が寿命に達したと判断される。(図4(e))。
【0040】
以上のように、本実施の形態2における乾燥装置によれば、可変乾燥剤21の変色により寿命が判定できるので、歪計などのセンサ装置が不要であり、天秤状またはヤジロベー状のような機械的構成要素を含まない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における乾燥装置の構成および寿命判定動作を示す模式図である。図5(a)を参照して、乾燥装置11は、乾燥剤4と、可変乾燥剤21と、非透湿性透明チューブ25とを有する。非透湿性透明チューブ25としては、例えば、一方端が開口されたガラス製またはビニール製のもの等が用いられる。非透湿性透明チューブ25中には乾燥剤4および可変乾燥剤21が充填され、可変乾燥剤21の変色が非透湿性チューブ25の外部から確認可能とされている。乾燥装置11は、筐体18内部を乾燥させるために筐体18内に設置されている。筐体18内には、乾燥装置11以外に、乾燥剤4が充填された非透湿性容器27が設置されている。非透湿性容器27は、水蒸気Hを透過しない材質、例えばプラスチックで構成されている。
【0041】
本実施の形態では、乾燥装置11のみでも筐体18内を乾燥させられるとともに、可変乾燥剤21の変色によって非透湿性透明チューブ25内の乾燥剤4の寿命判定が可能である。しかし、乾燥装置11以外に、乾燥剤4が充填された非透湿性容器27をさらに設置することにより、筐体18内の乾燥能力を向上できるとともに、乾燥装置11によって非透湿性容器27中の乾燥剤4の寿命判定も可能になる。
【0042】
本実施の形態では、非透湿性透明チューブ25内の乾燥剤4と非透湿性容器27内の乾燥剤4とで同じ乾燥剤が用いられてもよい。また、非透湿性透明チューブ25内の乾燥剤4と非透湿性容器27内の乾燥剤4との互いの寿命に達する速さの対応関係を予め調べることができるのであれば、非透湿性透明チューブ25内の乾燥剤4と非透湿性容器27内の乾燥剤4とに互いに異なる種類の乾燥剤が用いられてもよい。また、本実施の形態では、非透湿性透明チューブ25と非透湿性容器27では同じ深さになされているが、深さが異なる容器でもよい。乾燥剤4および可変乾燥剤21は、非透湿性透明チューブ25中で移動しないように隙間無く充填されている。
【0043】
次に、本実施の形態の乾燥装置の寿命判定動作について説明する。
非透湿性透明チューブ25内に充填されている可変乾燥剤21の変色は外部から目視される。また、非透湿性透明チューブ25と非透湿性容器27は、ともに非透湿性板材で構成されているので、それぞれの中に充填された乾燥剤4は同じ条件である(図5(a))。したがって、非透湿性透明チューブ25と非透湿性容器27との各々に充填された乾燥剤4は、それぞれが上部から水蒸気Hを同じ速さで吸湿し、同じ速さで寿命に達する(図5(b))。なお、図5(b)中の破線は乾燥剤4が寿命に達した深さを示していて、破線上は寿命に達した乾燥剤26である。非透湿性透明チューブ25内の可変乾燥剤21が全て変色した時点で、非透湿性透明チューブ25および非透湿性容器27中の各乾燥剤4が寿命に達したと判定される(図5(c))。
【0044】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、非透湿性透明チューブ25中に充填された可変乾燥剤21の変色により、非透湿性容器27中の乾燥剤4の寿命が判定できるので、歪計などのセンサ装置が不要であり、機械的構成要素を含まない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
【0045】
なお、本実施の形態において、乾燥剤4は、シリカゲル等に限定されるものではなく、水蒸気を吸収する性質を有するものであればよい。また、可変乾燥剤21として吸湿すると変色するものが用いられたが、吸湿による変化が認識されるものであればよい。
【0046】
実施の形態1では、全体が透湿性である容器が用いられたが、本発明はこのような容器に限定されるものではなく、容器の一部に水蒸気を透過する透湿性部分を有すればよい。
【0047】
実施の形態2では、一部に適当な大きさの非透湿性透明板材を含む透湿性板材と非透湿性板材からなる容器が用いられたが、容器中の一部に水蒸気を透過する透湿部分と水蒸気を透過しない非透湿部分を有し、非透湿部分から可変乾燥剤の変化が識別されるものであればよい。
【0048】
実施の形態3では、非透湿性透明チューブが用いられたが、水蒸気を透過する透湿性部分を一方端に有し、一方端から他方端に延在する容器であって、可変乾燥剤の変化を識別可能な非透湿性部分が容器の一方端から他方端に延びている特徴を有する容器であればよい。また、実施の形態3では非透湿性容器を用いたが、容器の材質は非透湿性のものに限られるものではない。
【0049】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明の一の乾燥装置によれば、透湿性部分を有する容器に充填された乾燥剤の内部に設置された湿度センサにより、乾燥剤内部の湿度が測定され、予め調べられた乾燥剤内部の湿度と乾燥剤内部の粒子の吸湿能力との相関関係から、乾燥剤装置の寿命が判定される。また、湿度センサは、セラミック基板に電極パターンを印刷した表面に感湿性の被膜を形成することにより構成できるため、物質が水分と反応することによる物質の体積変化を測定する歪計よりも構成を簡易にすることができる。また、湿度センサでは、天秤状またはヤジロベー状の大掛かりな機械的構成要素が用いられていない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
【0051】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、容器を収納する筐体と、湿度センサに接続され、湿度センサの出力信号を表示するための表示器とをさらに備える。表示器は筐体の外に配置される。この構成により、容器を収納する筐体の外部に、湿度センサの出力信号が表示され、乾燥剤内部の湿度が得られるので、乾燥装置の寿命判定の際にも筐体の扉は開閉されることなく、筐体内の乾燥状態が保持される。
【0052】
本発明の他の乾燥装置によれば、非透湿性部分に存在する乾燥剤粒子は、乾燥剤の内部に存在する粒子に近い条件にあると考えられる。したがって、非透湿性部分に存在する可変乾燥剤の変化の程度により、乾燥剤内部の粒子の吸湿能力が判断される。そして、この結果から、乾燥装置の寿命が判定される。本乾燥装置は、乾燥剤中に存在する可変乾燥剤の変化により寿命が判定できるので、歪計などのセンサ装置が不要であり、天秤状またはヤジロベー状のような機械的構成要素を含まない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
【0053】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、非透湿性部分は、可変乾燥剤の変色を識別するための可視光を透過する。この構成により、可変乾燥剤の変化が色で確認されるため、外部からの目視により寿命判定がなされ、寿命判定がより容易となる。
【0054】
本発明のさらに他の乾燥装置によれば、可変乾燥剤も付近の乾燥剤粒子と同じように水分の移動経路に沿って変化が進行していく。これにより、全ての可変乾燥剤が変化した場合に全ての乾燥剤が寿命に達したと判定される。本乾燥装置は、乾燥剤中に存在する可変乾燥剤の変化により寿命が判定されるので、歪計などのセンサ装置が不要であり、天秤状またはヤジロベー状のような機械的構成要素を含まない。したがって、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が図られる。
【0055】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、非透湿性部分は、可変乾燥剤の変色を識別するための可視光を透過する。この構成により、可変乾燥剤の変化が色で確認されるため、外部からの目視により寿命判定がなされ、寿命判定がより容易である。
【0056】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、容器の透湿性部分は、開口部分である。この構成により、透湿性部分の構成が省略されるため、寿命判定可能な乾燥装置の簡易化および小型化が一層図られる。
【0057】
上記本発明の乾燥装置において好ましくは、別の容器と、別の容器に充填された乾燥剤とを備える。この構成によれば、容器および別の容器内の各乾燥剤の吸湿変化を互いに関連づけることにより、容器内の乾燥剤の吸湿変化を識別することで、別の容器内の乾燥剤の寿命を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における乾燥装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態2における乾燥装置の構成を示す模式図である。
【図3】図2の点線部分における可変乾燥剤の変色の様子をあらわす模式図である。
【図4】図2で用いた容器の下面および側面をも非透湿性透明板材にした場合における乾燥装置の構成および可変乾燥剤の変色の様子を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態3における乾燥装置の構成および寿命判定動作を示す模式図である。
【図6】特開昭55−147123号公報に掲載された乾燥装置中の吸着容器1の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 吸着容器、2 容器本体、3 金網、4 乾燥剤、5 支持材、6 検知素子、7 導線、11 乾燥装置、12 透湿性容器、13 容器、14 透湿性板材、15 湿度センサチップ、16 導線、17 出力信号表示部、18 筐体、19 扉、20 非透湿性透明板材、21 可変乾燥剤、22 変色した可変乾燥剤、24 非透湿性板材、25 非透湿性透明チューブ、26 寿命に達した乾燥剤、27 非透湿性容器。

Claims (8)

  1. 透湿性部分を有する容器と、前記容器に充填された乾燥剤と、前記乾燥剤内部に設置された湿度センサとを備える、乾燥装置。
  2. 前記容器を収納する筐体と、
    前記湿度センサに接続され、前記湿度センサの出力信号を表示するための表示器とをさらに備え、
    前記表示器は前記筐体の外に配置される、請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 透湿性部分を有する容器と、
    前記容器に充填された乾燥剤とを備え、
    前記乾燥剤は、吸湿によって変化可能な可変乾燥剤を含み、
    前記容器は、前記可変乾燥剤の変化を識別可能な非透湿性部分を有する、乾燥装置。
  4. 前記非透湿性部分は、前記可変乾燥剤の変色を識別するための可視光を透過する、請求項3に記載の乾燥装置。
  5. 透湿性部分を一方端に有し、一方端から他方端に延在する容器と、前記容器に充填された乾燥剤とを備え、
    前記乾燥剤は、吸湿によって変化可能な可変乾燥剤を含み、
    前記容器は、前記可変乾燥剤の変化を識別可能な非透湿性部分を有し、
    前記非透湿性部分は、前記容器の一方端から他方端に延びている、乾燥装置。
  6. 前記非透湿性部分は、前記可変乾燥剤の変色を識別するための可視光を透過する、請求項5に記載の乾燥装置。
  7. 前記容器の透湿性部分は、開口部分である、請求項5または6に記載の乾燥装置。
  8. 別の容器と、前記別の容器に充填された乾燥剤とを備える、請求項5から7までのいずれか1項に記載の乾燥装置。
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