JP2004008682A - ゴルフパターヘッド - Google Patents

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デヴィッド ウィットラム
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Abstract

【課題】フェイスの途中に取り替え可能なソールを挿入してパターヘッドのウェイトを変えられるようにする。
【解決手段】本パターは比較的薄いフェイスと、中央部より厚く、そして重いヒール部とトー部と、ソールの中央部から出来ている。ソールの中央部はカットアウトされている。カットアウト部は、パターのバックサーフェイスからフェイスに向かって伸びる、向かい合い、平行な窪みエッジを有する。インサートは、適当な場所にインサートを保持するために、窪みエッジにかみ合い、カットアウト部にはめ込むために設計されている。ソールはフラット又は、湾曲しており、またインサートはソールと一致する底面を有する。ネックは、パターヘッドとシャフトを受け止めるホーゼルを連結する。ホーゼルは、パターのトップサーフェイスと角度が一致するように切断された、外部のエンドを有する。
【選択図】     図10

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブ、特にパターヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
様々な種類のゴルフクラブが、いろいろな素材からいろいろな形をともなって発展を遂げてきた。パターのデザインはとぎれなく変わり続けてきた。本質的にすべてのパターは、クラブシャフトを受け止め連結する為のホーゼルと、ブレードの連結部と、ボールを打つ為のブレードを有している。インパクト時のサイドスピンやボールの横滑りを抑えながら、トップスピンをかけてボールをまっすぐに打ち出すことを正確に為すこと意図して、ブレードは様々な角度からでも垂直であり、そして様々なウェイトを分布させている。
【0003】
パターは様々な素材から作られている。一般的に、パターは鋳造若しくは旋盤によって金属から形成される。また、一部に合成物、プラスチック又は、木が、使われているものもある。パターのブレードに沿って分布されたウェイトは、有効に影響する。あるパターは、下部のエッジに沿ってウェイトを集中させ、あるものは上方のエッジに集中させ、またあるものはパターのセンター又は、エンドに向かってウェイトを集中させている。
【0004】
図1〜3には、現代の先行技術によるパター10を示してある。パター10はパターシャフトを受け止めるホーゼルによってパターヘッドが連結されたオフセットネック14を有するパターヘッド12が付いている。(図には示していない) ホーゼルは基本的に、ホーゼルのセンターラインと直角に交わるレシーヴィングエンド・シャフトを有する円筒形のチューブである。ネック14の横断面は普通、長方形から円形の間である。
【0005】
パターヘッド12は、フラット又は、わずかにカーブしたソール18を有する。フラットなフェイス19とソール18の角度は、概ね90°である。パターヘッド12は、相当厚いヒール22と、トー24がついた、薄い中央部20を有する。
【0006】
こうした従来のパターを持つプレーヤーは、色々なパターヘッドの特質、特に中央部20と、ヒール22とトー24の間のウェイトの関係を修正又は、選択することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ある環境下で、パターのウェイトバランス、そして総重量を様々な条件と様々なプレーヤーに適応させるために変化させることが望まれる。
【0008】
望んだラインに沿って、望んだ距離までボールを安定して進め、もしサイドスピンが起きても、最小限に抑え、もしパット時にパターがグリーンの表面にふれたとしても、インパクトの時にボールに横滑りや、ねじれを大きくさせないことが、パターには引き続き必要とされ、そして望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題、そしてその他の問題は、垂直から約5°の角度の傾斜を付けたフラットなフェイスを有するパターと、センターセクションと二つのエンドセクションを有するフェイスと、均一で、比較的薄いセンターセクションと、そして、フェイスの裏側の大半の素材があらかじめ形成されたエンドセクションを備えた、様々なソールプレートを挿入するシステムである本発明によって克服される。パターはヒールからトーの部分において概ね10から13インチの半径で適度に湾曲するアーチと、概ね20から26インチのセンターセクションの範囲で、約2から3インチの半径で適度に湾曲したソールを有する。ソールの中央部は、大部分がソール上方に延長されたエンドとともに、切り取られている。延長部は、約0.375から0.750インチの間隔でパターフェイスのトップエッジの前面に配置されたホーゼルのセンターラインを伴って、ホーゼルとパターフェイスの上部を連結している。
【0010】
インターロッキング法はカットアウト部のエンドに施されており、したがって様々な素材のインサートをパターに固定することが出来る。インサートはそれに適する比較的軽いウェイトの素材から形成されている。パターを想起すると、ステンレススチールなどの比較的重い素材から形成されている。重量の軽いソールインサートは、ソールプレートからブレードのトップまで重心を拡大させつつ、パターの重心を持ち上げることがわかった。このことがトップスピンを増大させ、パターのフェイスとボールが最初に接触する際の横滑りを低減させ、大きなスウィートスポットによってサイドスピンを低減させることがわかった。
【0011】
インサートに適した典型的な軽量素材は、アルミニウム、銅、又はエポキシ、アクリル、アセチルなどの様々なプラスティック、グラファイト、チタニウム、木、ゴム又はそれらの結合体である。インサートは電気メッキ、塗装、若しくはクリアコーティング、陽極処理などをされえる。パターのボディはステンレススティール、真鍮又は、それらの結合体のような比較的重く、丈夫で、そして摩擦抵抗のある素材から形成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
中央部とエンド部の間に様々なウェイトを付ける改良されたパターの詳細は、図4から10に示されている。それらに示してあるように、斬新な本パターはネック32とホーゼル34を含めたパターヘッド30を有する。ネック32は、最大限強度を残す一方で、ウェイトをなるべく減らす為、縦方向の窪み33をネック32に沿って、フロントとバックの両方又は、どちらか一方に有する。
【0013】
ゴルファーに、ボールをパットしようと意図した方向に対して、垂直方向に照準を示すため、パターヘッド30は、できるだけフラットに形成されたトップサーフェイス38を有する。概ねフラットなフェイス40と、ソール42は、パターヘッドのフロントサーフェイスとボトムサーフェイスを形成する。ソール42はフラットか、若しくは凸型であることが望まれる。フェイス40はソール42と、概ね3から4.5°の角度が付いていることが望ましい。バックサーフェイス44は不均一に形成され、パターヘッドを仕上げている。
【0014】
フェイス40からバックサーフェイス44間のパターヘッド30の中央部46は比較的薄く、それ故パターヘッドのウェイトの大部分は、フェイス40とバックサーフェイス44の間と、ソール42とトップサーフェイス38の間の厚いヒール48とトー50に集中する。
【0015】
図10で最もよく分かるように、ソール42は窪みエッジ52が、バックサーフェイス44まで伸びており、それぞれ平行にカットアウトされている。できれば窪みエッジ52は、バックサーフェイス44に垂直であることが望ましい。
【0016】
インサート54は、(図10に最もよく示されているように)カットアウト部にある窪みエッジ52の間にスライドするような形に設計された、エッジ56を有している。インサート54のウェイトは、ヒール48とトー50と対応して中央部46のウェイトを変化させるために、その体積と素材両者を変えることが出来る。多くのプレーヤーは、ボールがフェイスの中央からずれたところに当たり、ツイストするというパターの傾向を軽減する為、比較的軽いインサート54を好む。また別のプレーヤーは、フェイスに沿って、より均一にウェイトが分布した堅い感触を好む。通常、パターヘッド30は概ね275から400グラムのウェイトであり、そしてインサート54は、概ね2から150グラムのウェイトである。インサート54はカットアウト部に通常接着剤による接着、半田付、スウェイギングなどでしっかりと装着される。このインサートは適切な道具を用いれば、技術者や製作所の従業員によって、これをはずし、様々なウェイトのインサートに取り替えることが可能である。
【0017】
インサート54に使われえる典型的な素材は、アルミニウム、アセチル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などのプラスチック、銅、グラファイト、スティール、劣化ウラン、タングステン、真鍮、チタニウム、木、ラバー、プラスチックを詰めたファイバー、発砲プラスチックなどである。インサートは、もし望むならば、電気メッキ、塗装、その他の方法で覆うことが出来る。通常、インサートは、概ね2から150グラムのウェイトであり、比較的軽いウェイトのインサートでは、アルミニウムとアセチル樹脂が好まれ、比較的重いインサートでは、劣化ウラン、スチール、タングステンが好まれ、こうしたインサートはDelrinという登録商標で販売されている。
【0018】
インサートとパターヘッドは、鋳造やコンピュータ制御機械による製作など、適切な方法で生産される。インサートには、ある適切な寸法がある。インサートは、幅概ね0.25から2インチ、長さ概ね0.5から3.5インチ、そして厚さ概ね0.0625から0.5インチのものが、最良の結果を供与するものとして望ましい。最良の結果を得るために、ヒールとトーの部分はフェイスからバック、ソールからトップまでを計ったときに、少なくとも1.5インチの厚みがあることが望ましい。一般的に、フェイス中央部の厚みは、概ね0.2から0.5インチが望ましい。一般にフェイスとインサートの厚みは、ヒールとトーの部分の厚みと一致させるために、それぞれ概ね20%以下であるべきである。
【0019】
本発明のその他の応用、ヴァリエーション、分岐は、上記の開示を読むことによって、こうした技術を生じる。これらは添付した請求項において明示され、本発明の範囲の中に含まれると意図する。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
【0021】
ある環境下で、パターのウェイトバランス、そして総重量を様々な条件と様々なプレーヤーに適応させるために変化させることができる。
【0022】
また、望んだラインに沿って、望んだ距離までボールを安定して進め、もしサイドスピンが起きても、最小限に抑え、もしパット時にパターがグリーンの表面にふれたとしても、インパクトの時にボールに横滑りや、ねじれを大きくさせないことがことが出来る。重量の軽いソールインサートは、ソールプレートからブレードのトップまで重心を拡大させつつ、パターの重心を持ち上げるため、このことがトップスピンを増大させ、パターのフェイスとボールが最初に接触する際の横滑りを低減させ、大きなスウィートスポットによってサイドスピンを低減させるので、インサートの大きさ、ウェイト、素材などを選択することによって、よりそのパターの性能を向上させることができる。
【0023】
また、このインサートを、技術者や製作所の従業員によって、適切な道具を用い、これをはずせば、様々なウェイトのインサートに取り替えることが可能であるので、パターを使用するプレイヤーの好みによって色々なパターヘッドの特質、特に中央部とヒールとトーの間のウェイトの関係を修正又は、選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術によるパターの平面図である。
【図2】図1の先行技術によるパターの背面立面図である。
【図3】図1の先行技術によるパターのトーエンド図である。
【図4】本発明のパターの平面図である。
【図5】図4のパターの背面立面図である。
【図6】図4のパターのトーエンド図である。
【図7】図4のパターの底面図である。
【図8】図4のパターのフェイスの立面図である。
【図9】図4のパターのヒールの立面図である。
【図10】図4のパターにソールを挿入する所を表した後方からの図である。
【符号の説明】
10.パター
12.パターヘッド
14.ネック
18.ソール
19.フェイス
20.中央部
22.ヒール部
30.パターヘッド
32.ネック
33.縦方向の窪み
34.ホーゼル
38.トップサーフェイス
40.フェイス
42.ソール
44.バックサーフェイス
46.中央部
48.ヒール部
50.トー部
52.窪みエッジ
54.インサート
56.エッジ

Claims (13)

  1. ゴルフボールを打つためのフェイスと、
    ゴルフグリーンの表面と隣接する位置関係にあるソールと、
    バックサーフェイスと、
    前記ソールと実質的に平行に配置されているトップサーフェイスと、
    前記トップサーフェイスから前記フェイスの前方に位置づけられたホーゼルまで伸びる、該ホーゼルを支持するためのエロンゲーティッドネックとを備え、
    前記ホーゼルは、パターシャフトを受け止めるための開口部を有し、
    前記ホーゼルは、前記トップサーフェイスと平行に配置されたエッジを有し、
    パターヘッドは、前記フェイスと前記バックサーフェイスとの間の中央部における厚さが、ヒールとトーの部分の厚さよりも少なくとも約20%以下であり、
    前記ソールは、前記ヒールとトーの部分の厚さより少なくとも概ね20%以下の薄い前記中央部を有し、
    前記ソールは、前記バックサーフェイスから前記フェイスに向かうカットアウト部を有し、
    該カットアウト部は、平行な窪みエッジを有し、
    さらに、前記窪みエッジ内にスライドするように設計されたエッジをし、前記カットアウト部の少なくともいくつかを塞ぐように設計されたインサートを備える、
    ゴルフパターヘッド。
  2. 前記インサートの素材の密度が、前記パターヘッドの素材の密度と異なる、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  3. 前記インサートをともなった前記パターヘッドの全てのウェイトが、概ね275から400グラムであり、そして前記インサートのウェイトが、概ね5から150グラムである、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  4. 前記インサートの幅が概ね0.25から2インチで、厚さが概ね0.0625から0.5インチで、そして長さが概ね0.5から3インチである、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  5. 前記パターヘッドがステンレススチールから形成され、そして前記インサートがアルミニウムから形成される、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  6. 前記ネックが、延長部分と平行な少なくともひとつの窪みがある、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  7. 前記ヒールとトーの部分のフェイスからバックサーフェイスまでの厚さが、少なくとも概ね1インチである、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  8. 前記ヒールとトーの部分のソールからトップサーフェイスまでの厚さが、少なくとも概ね1.5インチである、請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
  9. ゴルフボールを打つためのフェイスと、
    ゴルフグリーンと隣接する位置関係にあるソールと、
    バックサーフェイスと、
    前記ソールと実質的に平行に配置されているトップサーフェイスと、
    前記トップサーフェイスから前記フェイスの前方に位置づけられたホーゼルまで伸びる、該ホーゼルを支持するためのエロンゲーティッドネックとを備え、
    前記ネックは前記エロンゲーティッドネックに沿って少なくともひとつの窪みを有し、
    前記ホーゼルは、パターシャフトを受け止めるための開口部を有し、
    該開口部は、前記トップサーフェイスと平行に配置され、
    前記パターヘッドは、中央部のフェイスからバックサーフェイスまでの厚さが、ヒールからトーの部分の厚さより少なくとも20%以下であり、
    前記ソールは、前記中央部において、概ね0.0625から0.5インチの間の厚みを有し、そして前記ヒールとトーの部分において、少なくとも概ね三つの前記中央部の厚みを有し、
    前記ソールは、前記バックサーフェイスから前記フェイスまで伸びたカットアウト部を有し、
    該カットアウト部は、前記バックサーフェイスから伸びた、平行な窪みエッジを有し、
    さらに、前記カットアウト部を埋めるように設計され、前記窪みエッジへとスライドさせるように設計されたエッジを有するインサートを備えた、
    ゴルフパターヘッド。
  10. 前記インサートの素材の密度が、前記パターヘッドの素材の密度と異なる、請求項9に記載のゴルフパターヘッド。
  11. 前記インサートも含めた前記パターヘッド全体の重量が、概ね275から400グラムで、また前記インサートの重量が概ね5から150グラムである、請求項9に記載のゴルフパターヘッド。
  12. 前記インサートがアルミニウム、アセチル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などのプラスチック、銅、グラファイト、スチール、劣化ウラン、タングステン、真鍮、チタニウム、木、ラバー、プラスチックを満たしたファイバー、プラスチック、そして、これらの混合物や結合体で構成されるグループから、選択された素材で形成される、請求項9に記載のゴルフパターヘッド。
  13. 前記パターヘッドがステンレススチールから形成され、並びに前記インサートがアルミニウムから形成される、請求項9に記載のゴルフパターヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010099488A (ja) * 2004-09-07 2010-05-06 Nike Inc ゴルフ・クラブ・ヘッドまたは他のボール打撃装置の構造
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