JP2004008502A - Game machine - Google Patents

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Fumihiro Okado
岡戸 文宏
Kikuo Kazaoka
風岡 喜久夫
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a game machine which can realize a main control means with a higher versatility. <P>SOLUTION: The waiting time of the main control board C is set by a waiting time setting area 27 provided (contained) in an initialization area 26. As a result, the waiting time can be optionally changed simply by altering the set values and integer values previously stored in the waiting time setting area 27. This enables the realization of the main control board C with a higher versatility without providing any delay circuit in the main control board C as in the prior art. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、スロットマシンあるいはコイン遊技機などの遊技機に係り、特に、遊技機を立ち上げる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等に代表される遊技機は、主に、遊技の制御を行う主制御基板と、この主制御基板から送信される各種コマンドに基づいて動作する各種のサブ制御基板(払出制御基板、表示用制御基板、効果音制御基板、ランプ制御基板等)と、これらに接続される表示装置や払出装置と、球の発射装置等の各種装置とによって構成されている。
【0003】
パチンコ機の電源を投入してからこれらの基板を立ち上げるまでの立ち上げ時間が基板ごとに異なるので、主制御基板が最初に立ち上がって他のサブ制御基板がまだ立ち上がらない場合が発生する。その場合には、主制御基板からのコマンドをサブ制御基板が受け付けずに、パチンコ機が動作しない、あるいは誤動作を起こすという問題がある。そこで、主制御基板を最後に立ち上げるべく主制御基板に遅延回路を設けることで、上記問題を解決している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サブ制御基板の立ち上げに時間がかかりすぎると、主制御基板に遅延回路を設けても主制御基板が先に立ち上がってしまう。また、サブ制御基板の立ち上げ時間に応じて遅延回路の構成が異なってしまうので、汎用性の高い主制御基板を備えたパチンコ機を実現することが困難となる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、汎用性の高い主制御手段を実現することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、遊技の制御をするための主制御手段を備えた遊技機であって、前記主制御手段は、遊技の制御に関わる制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される制御情報に基づいて初期設定処理を行う初期設定手段とを備え、前記初期設定手段は、電源を投入してから前記主制御手段を立ち上げるまでの立ち上げ時間を設定する立ち上げ時間設定手段を含むことを特徴とするものである。
【0007】
〔作用・効果〕請求項1に記載の発明によれば、電源を投入してから主制御手段に備えられた初期設定手段が、主制御手段に同じく備えられた記憶手段に記憶されている制御情報に基づいて初期設定処理を行う。この初期設定手段に含まれた立ち上げ時間設定手段が立ち上げ時間を設定するので、立ち上げ時間設定手段によって設定された立ち上げ時間の値に応じて主制御手段を立ち上げることができる。また、一般の主制御手段は、記憶手段と初期設定手段とからなるので、従来のように主制御手段に遅延回路を設けなくても立ち上げ時間を任意に変えることができ、汎用性の高い主制御手段を実現することができる。なお、本明細書中の『初期設定処理』とは、後述する演算処理手段が動作するのに必要な設定処理である。また、『立ち上げ処理』とは、一連の初期設定処理に含まれる処理である。
【0008】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
【0009】
(1)請求項1に記載の遊技機において、前記遊技機は、前記主制御手段から出力される信号に基づいて遊技を制御する副制御手段を備え、主制御手段と前記副制御手段とは信号線を介して、主制御手段から副制御手段への方向のみ通信可能に接続されていることを特徴とする遊技機。
【0010】
(2)請求項1に記載の遊技機において、前記遊技機は、前記主制御手段から出力される信号に基づいて遊技を制御する副制御手段を備え、主制御手段と前記副制御手段とは信号線を介して、双方向に通信可能に接続されていることを特徴とする遊技機。
【0011】
前記(1),(2)の発明は、主制御手段と副制御手段とが信号線を介して、主制御手段から副制御手段への方向のみ通信可能に接続されて構成されている遊技機にも、主制御手段と副制御手段とが信号線を介して、双方向に通信可能に接続されて構成されている遊技機にも有用である。なお、副制御手段として、例えば、賞球や貸球の払出を制御する払出制御手段や、図柄の変動表示を制御する表示用制御手段や、効果音の出力を制御する効果音制御手段や、ランプの点灯を制御するランプ制御手段などがある。
【0012】
(3)前記(1)または(2)に記載の遊技機において、前記遊技機は、前記副制御手段を複数個備え、それらの副制御手段のなかで立ち上がりの終了が最も遅い副制御手段の立ち上げよりも、前記主制御手段の立ち上げがさらに遅く終了するように、前記立ち上げ時間設定手段は主制御手段の立ち上げ時間を設定することを特徴とする遊技機。
【0013】
遊技機の電源を投入してから副制御手段を立ち上げるまでの副制御手段の立ち上げ時間は各々の副制御手段ごとに異なるが、前記(3)の発明によれば、副制御手段のなかで立ち上がりの終了が最も遅い副制御手段の立ち上げよりも、主制御手段の立ち上げがさらに遅く終了するように、立ち上げ時間設定手段が主制御手段の立ち上げ時間を設定することで、各々の副制御手段の立ち上がりが全て終了してから主制御手段を立ち上げるように制御することができる。
【0014】
(4)前記(3)に記載の遊技機において、前記主制御手段は、それの立ち上げ後に動作許可に関する信号を各々の前記副制御手段にそれぞれ出力し、前記副制御手段は、前記動作許可に関する信号を受信するまで制御の進行を待機することを特徴とする遊技機。
【0015】
前記(4)の発明によれば、各々の副制御手段の立ち上がりが全て終了してから主制御手段が立ち上がった後に、主制御手段が動作許可に関する信号を各々の副制御手段にそれぞれ出力し、副制御手段が主制御手段からその動作許可に関する信号を受信するまで、制御の進行を待機することで、上記信号の受信後に複数の副制御手段が一斉に通常の動作を行う。従って、副制御手段ごとに立ち上げ時間が異なっても、各副制御手段の動作タイミングを調整して、電源投入後に遊技機を正常に動作させることができる。
【0016】
なお、前記(4)の発明の他に、各副制御手段の動作タイミングを調整するには、例えば、主制御手段と副制御手段との間で、それぞれの立ち上げが終了した際に立ち上げ終了の信号を双方向に通信し合う方法がある。しかし、かかる方法は、前記(2)の発明に係る遊技機のように主制御手段と副制御手段との間で双方向に通信可能に構成されている遊技機に適用することができるが、前記(1)の発明に係る遊技機のように主制御手段から副制御手段への方向のみ通信可能に構成されている遊技機に適用することができない。さらに、副制御手段の数が多くなると、動作タイミングの調整処理が煩雑になる。また、双方向に信号を出力して立ち上げが終了したことを互いに確認するので、その確認動作のために遊技機を実際に動作させるまでに時間がかかってしまう。
【0017】
前記(4)の発明によれば、主制御手段から副制御手段へ通信することができれば、通信の方向については双方向でも一方方向のみでも限定されないので、前記(1),(2)の発明に係る遊技機のいずれにおいても適用することができる。また、立ち上げが終了したことを主制御手段・副制御手段の双方が確認する必要がなく主制御手段からの動作許可に関する信号を副制御手段が受信するのみなので、遊技機を実際に動作させる時間を低減させることができる。
【0018】
(5)請求項1、または前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、前記主制御手段は、遊技の制御について演算処理を行う演算処理手段を備えるとともに、前記演算処理手段と記憶手段と初期設定手段とを互いに別々に備えることを特徴とする遊技機。
【0019】
(6)請求項1、または前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、前記主制御手段は、遊技の制御について演算処理を行う演算処理手段を備えるとともに、前記演算処理手段は、前記初期設定手段を備えることを特徴とする遊技機。
【0020】
(7)請求項1、または前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、前記主制御手段は、遊技の制御について演算処理を行う演算処理手段を備えるとともに、前記演算処理手段は、前記記憶手段を備えることを特徴とする遊技機。
【0021】
(8)前記(7)に記載の遊技機において、前記演算処理手段は、前記記憶手段の他に、前記初期設定手段をさらに備えることを特徴とする遊技機。
【0022】
前記(5)〜(8)の発明は、演算処理手段と記憶手段と初期設定手段とを互いに別々に備えた主制御手段を有する遊技機にも、初期設定手段を具備する演算処理手段を備えた主制御手段を有する遊技機にも、記憶手段を具備する演算処理手段を備えた主制御手段を有する遊技機にも、記憶手段と初期設定手段とを具備する演算処理手段を備えた主制御手段を有する遊技機にも有用である。特に、前記(7),(8)の発明に係る、少なくとも記憶手段を具備する演算処理手段は、いわゆる『ワンチップマイコン』と呼ばれているものである。このように、演算処理手段をワンチップマイコン化することで、制御情報(例えば制御プログラム)を不正にあるいは不当に記憶手段に書き込んで記憶するのを防止することができる。
【0023】
(9)請求項1、または前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、前記主制御手段は、遊技の制御について演算処理を行う演算処理手段を備え、前記記憶手段に記憶される前記制御情報は、前記演算処理手段の処理に同期する最小時間単位のシステムクロックであって、そのシステムクロックと前記記憶手段あるいは前記初期設定手段に記憶されている設定値とに基づいて、前記立ち上げ時間設定手段は主制御手段の立ち上げ時間を設定することを特徴とする遊技機。
【0024】
(10)前記(9)に記載の遊技機において、前記システムクロックを整数倍した前記演算処理手段の基準クロックと前記設定値とを乗算した値を、前記立ち上げ時間として設定することを特徴とする遊技機。
【0025】
前記(9)の発明によれば、記憶手段あるいは初期設定手段に設定値を予め記憶するのみで、記憶手段に制御情報として記憶され、かつ、演算処理手段の処理に同期する最小時間単位のシステムクロックと、この設定値とに基づいて、立ち上げ時間を簡易に設定することができる。特に、前記(10)の発明によれば、そのシステムクロックを整数倍した演算処理手段の基準クロックと設定値とを乗算するだけで、立ち上げ時間を簡易に設定することができる。
【0026】
(11)請求項1、または前記(1)から(10)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
【0027】
前記(11)の発明によれば、遊技媒体を適切に貸し出すことができる遊技機を提供することができる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0028】
(12)請求項1、または前記(1)から(11)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
【0029】
前記(12)の発明によれば、遊技媒体を適切に貸し出すことができるスロットマシンを提供することができる。なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0030】
(13)請求項1、または前記(1)から(12)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
【0031】
前記(13)の発明によれば、遊技媒体を適切に貸し出すことができる、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供することができる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機(権利物とも呼ばれる)や、コイン遊技機、スロットマシン等の他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
【0033】
図1は、本実施例のパチンコ機の概略正面図であり、図2はパチンコ機の遊技盤の概略正面図である。本実施例のパチンコ機Pは、図1に示すように、遊技盤1と、球を貯留する上受け皿2および下受け皿3と、球を遊技盤1へ発射するための発射ハンドル4とを備えている。遊技盤1は、前面枠1aに嵌め込まれたポリカーボネート製の透明板1bに覆われている。
【0034】
図2に示すように、遊技盤1の周囲には、球が入賞することにより5個から15個の球が払い出される複数の普通入賞口5が設けられている。また、遊技盤1の中央には、複数種類の識別情報としての図柄等を表示する液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」と略す)6が設けられている。このLCD6の表示画面は、例えば、縦方向に3分割されており、つまり、上段,中段,下段の3段で構成されており、3分割された各段の表示領域において、それぞれ右から左へ横方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行われる。
【0035】
LCD6の上方には、表面に「○」と「×」との普通図柄が表示された2つのLED(発光ダイオード)9a,9bで構成された普通図柄表示装置9が配設されている。この普通図柄表示装置9では、遊技領域に打ち込まれた球がLCD6の両側に配設されたゲート10を通過した場合に、「○」と「×」とのLED9a,9bを交互に点灯させる変動表示が行われる。かかる変動表示が「○」のLED9aで終了した場合には、当りとなってLCD6の下方の普通電動役物7が所定時間(例えば0.5秒間)二点鎖線で示すように開放され、この普通電動役物7に球が入り易くなる。
【0036】
LCD6の下方に配設された普通電動役物7には、図柄作動口(第1種始動口)7aが設けられ、球がこの図柄作動口7aを通過することにより、前記したLCD6の変動表示が開始される。図柄作動口7aの下方には、特定入賞口(大入賞口)8が設けられている。この特定入賞口8は、LCD6の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過するまで、あるいは、球が10個入賞するまで)開放される入賞口である。
【0037】
この特定入賞口8内には、Vゾーン8aが設けられており、特定入賞口8の開放中に、球がVゾーン8a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口8の閉鎖後、再度、その特定入賞口8が所定時間(又は、特定入賞口8に球が所定個数入賞するまで)開放される。この特定入賞口8の開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)である。
【0038】
なお、第3種パチンコ遊技機において所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、LCD6の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。
【0039】
また、パチンコ機Pは、図3に示すように、このパチンコ機P全体を制御する主制御基板Cと、この主制御基板Cからの送信コマンドに従って動作する各種のサブ制御基板(例えば、払出制御基板H等)とを備えている。図3は、パチンコ機の電気的構成を示したブロック図であり、特に、パチンコ機の遊技内容の制御を行う主制御基板と、賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板との電気的構成を示したブロック図である。なお、この主制御基板Cは、本発明における主制御手段に、この払出制御基板Hは、本発明における払出制御手段に、このサブ制御基板は、副制御手段にそれぞれ相当する。
【0040】
パチンコ機Pの主制御基板Cは、演算装置であるワンチップマイコンとしてMPU11が搭載されている。このMPU11には、そのMPU11により実行される各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM12と、そのROM12内に記憶される制御プログラムの実行に当って各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM13と、割込回路やタイマ回路やデータ送受信回路等の各種回路とが内蔵されている。図4〜図7に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶されており、後述するシステムクロックTも、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶されている。また、MPU11には、後述する初期設定エリア26が内蔵されている。ROM12内に記憶される制御プログラムは、本発明における制御情報に相当する。従って、ROM12で本発明における記憶手段を構成する。また、MPU11は、本発明における演算処理手段に相当する。
【0041】
MPU11は入出力ポート14に接続されている。入出力ポート14は、賞球払出用モータ15によって賞球および貸球の払出制御を行う払出制御基板Hに、複数本の信号線を介して、双方向通信可能に接続されている。その他、入出力ポート14は、複数の普通入賞スイッチ16、第1種始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ18、10カウントスイッチ19、賞球カウントスイッチ20、他の入出力装置21、後述する電源基板50に設けられた電源切断監視回路50bおよびクリアスイッチ50cにそれぞれ接続されている。
【0042】
複数の普通入賞スイッチ16は、遊技盤1に設けられた複数の普通入賞口5へ入賞した球をそれぞれ検出するためのスイッチであり、各普通入賞口5の入口近傍に設けられている。第1種始動口スイッチ17は、図柄作動口(第1種始動口)7aを通過した球を検出するためのスイッチであり、図柄作動口7aの近傍に設けられている。普通入賞スイッチ16のいずれかまたは第1種始動口スイッチ17によって球が検出されると、主制御基板Cから払出制御基板Hへ賞球の払出に関するコマンドが送信され、払出制御基板Hによって5個の賞球が払い出される。
【0043】
Vカウントスイッチ18は、特定入賞口8内のVゾーン8aへ入賞した球を検出するためのスイッチである。また、10カウントスイッチ19は、特定入賞口8内のVゾーン8a以外へ入賞した球を検出するためのスイッチである。Vカウントスイッチ18または10カウントスイッチ19により球が検出されると、主制御基板Cから払出制御基板Hへ賞球の払出に関するコマンドが送信され、払出制御基板Hによって15個の賞球が払い出される。
【0044】
賞球カウントスイッチ20は、賞球払出用モータ15によって払い出された賞球を検出するためのスイッチであり、賞球払出用モータ15とともに払出ユニットSに搭載されている。賞球払出用モータ15は賞球を払い出すためのモータである、賞球払出用モータ15の駆動は、払出制御基板Hによって制御される。
【0045】
払出制御基板Hは、賞球や貸球の払出制御を行うものであり、演算装置であるワンチップマイコンとしてMPU22が搭載されている。MPU22には、そのMPU22により実行される制御プログラムや固定値データなどを記憶したROM23と、ワークメモリ等として使用されるRAM24と、割込回路やタイマ回路やデータ送受信回路等の各種回路とが内蔵されている。図4,図8に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM24内に記憶されている。
【0046】
MPU22は入出力ポート25に接続されている。入出力ポート25は、上述した主制御基板Cに接続されている。その他、入出力ポート25は、他の入出力装置21と、払出ユニットSに搭載された賞球払出用モータ15および賞球カウントスイッチ20と、電源基板50に設けられた電源切断監視回路50bおよびクリアスイッチ50cとに接続されている。
【0047】
主制御基板CのRAM13はバックアップエリア13aを、払出制御基板HのRAM24はバックアップエリア24aをそれぞれ備えている。これらのRAM13,24には、パチンコ機Pの電源オフ後においても、電源基板50からバックアップ電圧が供給されており、データを保持(バックアップ)できるように構成されている。
【0048】
バックアップエリア13a,24aは、電源が切断された場合(停電等の発生により電源が切断された場合を含む)、電源の再投入時に、パチンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるために、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のスタックポインタや各レジスタやI/O等の値を記憶しておくためのエリアである。各バックアップエリア13a,24aへの書き込みは、NMI割込処理(図4参照)によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア13a,24aに書き込まれた各値の復帰は、電源投入時(停電解消による電源入を含む。以下、同様)の初期化処理(主制御基板CのRAM13では図6参照,払出制御基板HのRAM24では図8参照)において実行される。なお、MPU11,22の各NMI(Non Maskable Interrupt)端子(ノンマスカブル端子)には、電源切断時(停電による場合を含む。)に、後述する電源切断監視回路50bから出力される電源切断信号51が入力されるように構成されており、電源切断の発生により、図4の電源切断時処理(NMI割込処理)が即座に実行される。
【0049】
電源基板50は、パチンコ機Pの各部に電力を供給するための電源部50aと、電源切断監視回路50bと、クリアスイッチ50cとを備えている。電源切断監視回路50bは、電源切断時(停電等の発生による電源切断を含む。)に、主制御基板CのMPU11、および払出制御基板HのMPU22の各NMI端子へ電源切断信号51を出力するための回路である。電源切断監視回路50bは、電源部50aから出力される最も大きい電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に電源切断(停電等によるものを含む。)の発生と判断して、電源切断信号51を主制御基板Cおよび払出制御基板Hへ出力するように構成されている。この電源切断信号51の出力によって、主制御基板Cおよび払出制御基板Hは、電源切断の発生を認識し、電源切断時処理(図4のNMI割込処理)を実行する。
【0050】
なお、電源部50aは、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる電源切断時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されているので、主制御基板Cおよび払出制御基板Hは、電源切断時処理を正常に実行することができる。
【0051】
クリアスイッチ50cは、主制御基板CのRAM13および払出制御基板HのRAM33にバックアップされているデータをクリアするためのスイッチであり、押しボタンタイプのスイッチで構成されている。このクリアスイッチ50cが押下された状態でパチンコ機Pの電源が投入されると、主制御基板Cおよび払出制御基板Hによって、それぞれのRAM13,24のデータがクリアされる。
【0052】
続いて、MPU11内の初期設定エリア26について、以下に説明する。
【0053】
初期設定エリア26は、初期設定処理を行う機能を備えており、主制御基板CのROM12、および払出制御基板HのROM23にプログラムが不正に書き込まれたか否かを確認するセキュリティチェックを行う機能をも備えている。初期設定エリア26は、本発明における初期設定手段に相当する。
【0054】
初期設定エリア26には、ウエイト時間設定エリア27が内蔵されている。ウエイト時間設定エリア27は、パチンコ機Pの電源を投入してから主制御基板Cを立ち上げるまでのウエイト時間を設定するものであり、MPU11に同期する最小時間単位であるシステムクロックTから基準クロックTを設定するとともに、ウエイト時間tを設定するための設定値mを設定する機能を備えている(図9参照)。ウエイト時間は、本発明における立ち上げ時間に相当する。従って、ウエイト時間設定エリア27は、本発明における立ち上げ時間設定手段に相当する。
【0055】
次に、上記のように構成されたパチンコ機Pで実行される各処理について、図4〜図8のフローチャート、および図9の説明図を参照して説明する。図4は、パチンコ機Pの電源切断時に主制御基板Cおよび払出制御基板Hで実行されるNMI割込処理のフローチャートである。このNMI割込処理により、電源切断時の主制御基板Cおよび払出制御基板Hの状態がバックアップエリア13a,24aに記憶される。
【0056】
パチンコ機Pの電源が切断されると、電源切断監視回路50bから電源切断信号51が主制御基板Cおよび払出制御基板HのMPU11,22のNMI端子に出力される。すると、MPU11,22は、実行中の制御を中断して、図4のNMI割込処理を開始する。以下に、主制御基板Cおよび払出制御基板HのそれぞれのNMI割込処理について説明する。なお、電源切断信号51が出力された後の所定時間は、各制御基板C,Hの処理が実行可能なように電源基板50の電源部50aから電力供給がなされており、この所定時間内にNMI割込処理が実行される。
【0057】
NMI割込処理において、まず、ステップS1では、各レジスタおよびI/O等の値をスタックエリアに書き込む。ステップS2では、スタックポインタの値をバックアップエリア13a,24aへ書き込んでデータを退避させる。さらに、ステップS3では、停電発生情報をバックアップエリア13a,24aへ書き込んで、停電の発生等による電源切断時の状態を記憶する。その後、ステップS4では、主制御基板C,払出制御基板Hに対してそれぞれ定められたその他の電源切断処理を実行する。そして、電源が完全に切断されて処理できなくなるまで、処理をループする。
【0058】
次に、パチンコ機Pの主制御基板Cにおいて実行されるメイン処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。パチンコ機Pの主な制御は、このメイン処理によって実行される。メイン処理は以下のように実行される。まず、ステップS11では、割込を禁止する。その後、ステップS12では、図6に示す初期設定処理を実行する。ここで、図6のフローチャートを参照して、パチンコ機Pの電源投入時に主制御基板Cのメイン処理の中で実行される初期設定処理(ステップS12)について説明する。『初期設定処理』とは、上述したように本発明における演算処理手段であるMPU11が動作するのに必要な設定処理であって、『立ち上げ処理』を含む。
【0059】
この初期設定処理では、バックアップが有効であれば、バックアップエリア13aに記憶された各データを元の状態に戻し、遊技の制御を電源が切断される前の状態から続行する。一方、バックアップが有効でなかったり、あるいは、バックアップが有効であっても電源投入時にクリアスイッチ50cが押下された場合には、RAMクリアおよび初期化処理を実行する。なお、バックアップが有効の場合にはバックアップエリア13aに記憶された各データを元の状態に戻す処理がステップS47,S48にて行われる。また、これらの初期設定処理は、初期設定エリア26によって行われ、ROM23への図示を省略するセキュリティチェックも、初期設定処理の段階で初期設定エリア26によって行われる。
【0060】
まず、ステップS41ではスタックポインタを設定する。ステップS42ではクリアスイッチ50cがオンされているか否かを確認し、クリアスイッチ50cがオンされていなければステップS43に進み、クリアスイッチ50cがオンされていればステップS44に進む。ステップS43では、バックアップが有効であるか否かを確認する。この確認は、RAM13の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しくなければバックアップデータは破壊されているので、そのバックアップは有効ではない。ステップS43にてバックアップが有効であれば、ステップS46に進み、動作タイミング調整処理(図7参照)に移行し、この立ち上げ処理を終了し、さらにステップS47,S48にて主制御基板Cの状態を電源切断前の状態に復帰させる処理に移行する。一方、ステップS42にてクリアスイッチ50cがオンされていたり、あるいは、ステップS43にてバックアップが有効でなかったりすれば、ステップS44にて動作タイミング調整処理(図7参照)を実行して、この立ち上げ処理を終了し、ステップS45にてRAMクリアおよび初期化処理を実行して、RAM13およびI/O等の各値を初期化する。このステップS45の処理終了後は、図5のステップS13の処理が実行される。
【0061】
なお、動作タイミング調整処理(ステップS44,S46)は、各サブ制御基板(払出制御基板、表示用制御基板、効果音制御基板、ランプ制御基板等)が立ち上げ処理の終了後に遊技の制御を開始するタイミングがほぼ同一となるように、そのタイミングを調整するための処理である。この処理については、図7で詳しく後述する。
【0062】
バックアップが有効の場合におけるステップS47,S48の処理について説明する。まず、ステップS47では、バックアップエリア13aからスタックポインタの値を読み出して、これをスタックポインタへ書き込み,電源切断前の状態、すなわちNMI割込処理発生前の状態に戻す。次に、ステップS48では、バックアップエリア13aへ退避した各レジスタやI/O等のデータをそのバックアップエリア13aから読み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む。この後、ステップS49では、割込状態を、電源切断発生時に実行される図4の処理で記憶しておいた電源切断前の状態、すなわちNMI割込発生前の状態に戻す。NMI割込リターンを実行して処理を電源切断前に実行していたところへ戻して、制御を電源切断前の状態から続行する。
【0063】
図5のフローチャートに戻って主制御基板Cのメイン処理について、引き続き説明する。前記のステップS12(初期設定処理)の後に、ステップS13では、タイマ割込の設定処理を行う。そして、割込が発生可能な状態にした上で、ステップS14では、各割込を許可状態とし通常シーケンスを開始する。この割込の許可後に、ステップS15では、後述するステップS25の特別図柄変動処理や、後述するステップS27の表示データ作成処理や、後述するステップS28のランプ・情報処理等により、前回の処理で更新された出力データを一度に各ポートへ出力するポート出力処理を実行する。
【0064】
さらに、ステップS16では、大当たりを決定するための大当たり乱数カウンタや、確認用キー乱数カウンタ26等の値を「+1」更新する乱数更新処理を実行する。ステップS17では、記憶タイマ減算処理を実行する。記憶タイマ減算処理は、大当たり判定の保留球が所定以上あり、かつ、LCD6において図柄の変動表示中である場合に、図柄の変動表示の時間短縮を行うものである。
【0065】
ステップS18では、スイッチ監視処理、つまり、INT割込で読み込まれた各スイッチの状態に応じて、遊技領域へ打ち込まれた球の普通入賞口5や特定入賞口8、図柄作動口7aへの入賞、ゲート10への通過、さらには賞球の払い出し等に関する処理を行うものである。ステップS20では、図柄カウンタ更新処理、つまり、LCD6で行われる変動表示の結果、停止表示される図柄を決定するためのカウンタの更新処理が行われる。また、ステップS21では、前記のステップS20で更新されたカウンタの値に基づいて、後述するステップS25での特別図柄変動処理で使用される大当たり図柄や、ハズレ図柄、さらにはリーチ図柄等が決定される。
【0066】
次いで、ステップS23では、普通図柄変動処理を実行する。つまり、「○」と「×」との2つのLED9a,9bで構成された普通図柄表示装置9の変動表示を行うとともに、その変動表示の結果、「○」のLED9aで変動表示が終了した場合には当りとなって普通電動役物7の図柄作動口7aを所定時間(例えば0.5秒)開放する当り処理を実行する。その後、ステップS24では、状態フラグをチェックし、LCD6において図柄変動中(図柄の変動開始または変動表示中)であればステップS25に進む。ステップS25では、特別図柄変動処理を実行する。つまり、球が図柄作動口7aに入賞するタイミングで読み取った大当たり乱数カウンタの値に基づいて、大当たりか否かの判定が行われるとともに、LCD6において特別図柄の変動処理を実行する。一方、前記のステップS24で状態フラグをチェックした結果が大当たり中であればステップS26に進み、ステップS26では、特定入賞口8を開放する等の大当たり処理を実行する。さらに、前記のステップS24で状態フラグをチェックした結果が図柄変動中でも大当たり中でもなければステップS25,S26をスキップしてステップS27に進む。
【0067】
ステップS27では、表示データ作成処理を実行する。つまり、図柄の変動表示以外にLCD6に表示されるデモデータや、普通図柄表示装置9の2つのLED9a,9bの表示データ等を作成する。ステップS28では、ランプ・情報処理、つまり、保留球のランプデータをはじめ、各種のランプデータを作成する。ステップS29では、効果音処理、つまり、遊技の状態に応じた効果音データを作成する。なお、これらの表示データおよび効果音データは、前記したポート出力処理(ステップS15)やタイマ割込処理によって払出制御基板Hやその他の制御基板へ出力(送信)される。
【0068】
前記のステップS29(効果音処理)の終了後に、ステップS30では、次のステップS15の処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間の間、大当たりを決定するための大当たり乱数カウンタの初期値を更新する乱数初期値更新処理を繰り返し実行する。前記のステップS15〜S29の各処理は定期的に実行する必要があるので、ステップS31では、前回のステップS15の処理の実行からの経過時間をチェックする。チェックの結果、前回のステップS15の処理の実行から所定時間(例えば2ms)経過していればステップS15に進む。一方、所定時間経過していなければ前記ステップS30へ戻り、ステップS30での乱数初期値更新処理、つまり、大当たり乱数カウンタの初期値を更新処理の実行を繰り返す。ここで、前記のステップS15〜S29の各処理の実行時間は、遊技の状態に応じて変化するので、次のステップS15の処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間は、一定の時間ではない。よって、かかる残余時間を使用して前記ステップS30での乱数初期値更新処理を繰り返し実行することにより、大当たり乱数カウンタの初期値をランダムに更新することができる。
【0069】
図7は、パチンコ機Pの主制御基板Cにおいて、図5の初期設定処理の中で実行される動作タイミング調整処理(ステップS44,S46)のフローチャートである。動作タイミング調整処理は、主制御基板Cを含めた各制御基板(払出制御基板、表示用制御基板、効果音制御基板、ランプ制御基板等)について立ち上げ処理の終了後の動作の開始タイミングを調整するものである。
【0070】
まず、ステップS51では、ウエイト時間設定エリア27によって設定された主制御基板Cのウエイト時間が経過したか否かを確認する。ウエイト時間が経過していなければ、ウエイト時間が経過するまで、処理をループする。つまり、主制御基板Cは、ウエイト時間が経過するまで、その進行をウエイト(待機)する。
【0071】
ウエイト時間設定エリア27によるウエイト時間tの設定について、図9の説明図を参照して説明する。ウエイト時間設定エリア27には、MPU11に同期する最小時間単位であるシステムクロックTから基準クロックTを設定するための整数値nが予め記憶されているとともに、ウエイト時間tを設定するための設定値mが予め記憶されている。また、ROM12には、システムクロックTが、制御プログラムの一部として予め記憶されている。整数値n,設定値mとも整数で表され、これらの値は設定変更可能である。基準クロックTは、システムクロックTの整数値n倍で表すことができ(T=n×T)、ウエイト時間tは、基準クロックTの設定値m倍で表すことができる(t=m×T)。すなわち、基準クロックTと設定値mとを乗算した値が、ウエイト時間tとなる。例えば、システムクロックの周波数が8MHz(システムクロックの周期が125nsec)、整数値nが8000、設定値mが3000のとき、システムクロックは1msec(=125nsec×8000)で、ウエイト時間は3sec(=1msec×3000)と設定される。
【0072】
なお、主制御基板Cのウエイト時間は、ウエイト時間の最も遅いサブ制御基板のウエイト時間に基づいて設定される。すなわち、最も遅いサブ制御基板の立ち上げよりも、主制御基板Cの立ち上げがさらに遅くするように、ウエイト時間設定エリア27で整数値nと設定値mとを予め設定して記憶して、それらの値からウエイト時間を設定すればよい。
【0073】
ステップS51にてウエイト時間が経過すれば、ステップS52に進み、各サブ制御基板へ動作許可コマンドを送信する処理に移行する。各サブ制御基板は、この動作許可コマンドを受信すると、立ち上げ処理が既に完了しているとして、通常時における遊技の制御を開始する。
【0074】
図8は、払出制御基板Hのメイン処理のフローチャートである。まず、ステップS61ではスタックポインタを設定する。ステップS62ではクリアスイッチ50cがオンされているか否かを確認し、クリアスイッチ50cがオンされていなければステップS63に進み、クリアスイッチ50cがオンされていればステップS64に進む。ステップS63では、バックアップが有効であるか否かを確認する。この確認は、RAM24の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しくなければバックアップデータは破壊されているので、そのバックアップは有効ではない。ステップS63にてバックアップが有効であれば、ステップS68に進み、主制御基板Cから送信される動作許可コマンドを受信するまで制御の進行を待機して、動作許可コマンドを受信すれば、この立ち上げ処理を終了し、さらにステップS69,S70にて払出制御基板Hの状態を電源切断前の状態に復帰させる処理に移行する。一方、ステップS62にてクリアスイッチ50cがオンされていたり、あるいは、ステップS63にてバックアップが有効でなかったりすれば、ステップS64にて主制御基板Cから送信される動作許可コマンドを受信するまで制御の進行を待機して、動作許可コマンドを受信すれば、この立ち上げ処理を終了する。
【0075】
ステップS64にて動作許可コマンドを受信すれば、制御の進行を開始する。具体的には、ステップS65にてRAMクリアおよび初期化処理を実行して、RAM24およびI/O等の各値を初期化する。ステップS66では割込を許可して、ステップS67では払出制御基板Hのメイン処理で実行される各処理を実行し、この処理を繰り返す。これにより、払出制御基板Hは、立ち上げ処理後の制御の進行タイミングを主制御基板Cのタイミングに合わせることができる。
【0076】
バックアップが有効の場合におけるステップS69,S70の処理について説明する。まず、ステップS69では、バックアップエリア24aからスタックポインタの値を読み出して、これをスタックポインタへ書き込み,電源切断前の状態、すなわちNMI割込処理発生前の状態に戻す。次に、ステップS70では、バックアップエリア24aへ退避した各レジスタやI/O等のデータをそのバックアップエリア24aから読み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む。この後、ステップS71にて割込状態を、電源切断発生時に実行される図4の処理で記憶しておいた電源切断前の状態、すなわちNMI割込発生前の状態に戻す。NMI割込リターンを実行して処理を電源切断前に実行していたところへ戻して、制御を電源切断前の状態から続行する。このように、バックアップが有効な場合にも、払出制御基板Hは、立ち上げ処理後の制御の進行タイミングを主制御基板Cのタイミングに合わせることができる。
【0077】
他のサブ制御基板(表示用制御基板、効果音制御基板、ランプ制御基板等)についても、図8のフローチャートと同じ制御の流れで行うことができる。
【0078】
上述したパチンコ機Pの構成によれば、パチンコ機の電源の投入後、主制御基板C内の初期設定エリア26が、主制御基板C内に同じく備えられたROM12に記憶されている制御プログラムの一部であるシステムクロックに基づいて初期設定処理を行う。初期設定エリア26内に備えられたウエイト時間設定エリア27がウエイト時間を設定するので、ウエイト時間設定エリア27に予め記憶された設定値や整数値を変更するだけで、ウエイト時間を任意に変えることができ、このウエイト時間の値に応じて主制御基板Cを立ち上げることができる。また、一般の主制御基板Cに限らず各制御基板は、ROM12のような記憶手段と、初期設定処理する初期設定エリア26のような初期設定手段とからなるので、従来のように主制御基板Cに遅延回路を設けなくてもウエイト時間を任意に変えることができ、汎用性の高い主制御基板Cを実現することができる。
【0079】
また、ROM12に記憶されている制御プログラムからウエイト時間を設定するように制御プログラムを書き換えることも可能であるが、制御プログラムを不正にあるいは不当にROM12に書き込んで記憶したと初期設定エリア26が認識し、そのROM12をセキュリティチェックによりチェックするので、そのチェックのために立ち上げに時間がかかるが、本実施例の場合には、ROM12に記憶されているデータを書き換えずに、つまりソフトウエアを操作せずに、従来からある初期設定エリア26を利用して、その初期設定エリア26のウエイト時間設定エリア27からウエイト時間を設定するので、立ち上げ時間を短縮することができるという別異の効果をも奏する。さらに、前者の場合には、制御プログラムを書き換える際での間違いが、いわゆる『バグ』が生じ易いが、後者である本実施例の場合には、そのバグの発生を抑えることができるという別異の効果をも奏する。
【0080】
また、ウエイト時間設定エリア27に設定値を予め記憶するのみで、MPU11に同期する最小時間単位のシステムクロックと、この設定値とに基づいて、ウエイト時間を簡易に設定することができる。特に、本実施例によれば、そのシステムクロックを整数倍したMPU11の基準クロックと設定値とを乗算するだけで、ウエイト時間を簡易に設定することができる。
【0081】
また、パチンコ機Pの各制御基板は、機種変更されるたびに各種機能が追加されるので、その影響で各種機能ごと、または各制御基板ごとに立ち上げ時間はそれぞれ異なる。パチンコ機Pの遊技は各制御基板でそれぞれ分担して制御されるので、制御の開始タイミングを調整して、各制御基板が遊技の制御を一斉に開始することができるようにすることが望ましい。その際、各制御基板が双方向に立ち上げ処理の完了を確認し合って、全ての制御基板が立ち上げ処理を完了したことを確認した上で遊技の制御を開始するように構成することも考えられるが、制御が極めて困難となる。
【0082】
つまり、これらの基板の数が多くなると、動作タイミングの調整処理が煩雑になる。また、双方向に信号を出力して立ち上げが終了したことを互いに確認するので、その確認動作のために遊技機を実際に動作させるまでに時間がかかってしまう。さらには、双方向に信号を確認し合うので、本実施例のように主制御基板Cとサブ制御基板との間で双方向に通信可能に構成されている場合には適用可能であるが、主制御基板Cからサブ制御基板への方向のみ通信可能に構成されている場合には適用することができない。
【0083】
そこで、サブ制御基板のなかで立ち上がりの終了が最も遅いサブ制御基板の立ち上げよりも、主制御基板Cの立ち上げがさらに遅く終了するように、主制御基板Cのウエイト時間を設定することで、サブ制御基板の立ち上がりが全て終了してから主制御基板Cを立ち上げるように制御することができる。さらには、サブ制御基板の立ち上がり全て終了してから主制御手段が立ち上がった後に、つまり主制御基板Cのウエイト時間が経過した後に、主制御基板Cが動作許可コマンドを各サブ制御基板にそれぞれ出力し、サブ制御基板が主制御基板Cからの動作許可コマンドを受信するまで、制御の進行を待機することで、コマンド受信後にサブ制御基板が一斉に通常の動作を行う。従って、サブ制御基板ごとに立ち上げ時間が異なっても、各サブ制御基板の動作タイミングを調整して、電源投入後にパチンコ機Pを正常に動作させることができる。
【0084】
このような手法の場合、主制御基板Cからサブ制御基板へ通信することができれば、通信の方向については双方向でも一方方向のみでも限定されないので、主制御基板Cとサブ制御基板との間で双方向に通信可能に構成されている場合、主制御基板Cからサブ制御基板への方向のみ通信可能に構成されている場合のいずれにおいても適用することができる。また、立ち上げが終了したことを主制御基板C・サブ制御基板の双方が確認する必要がなく主制御基板Cからの動作許可コマンドをサブ制御基板が受信するのみなので、パチンコ機Pを実際に動作させる時間を低減させることができる。
【0085】
また、本実施例に係るMPU11は、ROM12,RAM13を具備するワンチップマイコンであるので、例えば制御プログラムを不正にあるいは不当に記憶手段に書き込んで記憶するのを防止することができる。
【0086】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0087】
(1)上述した実施例では、パチンコ機Pは、主制御基板Cとサブ制御基板との間で双方向に通信可能に構成されていたが、主制御基板Cからサブ制御基板への方向のみ通信可能に構成されていてもよい。
【0088】
(2)上述した実施例では、MPU11は、ROM12,RAM13,初期設定エリア26を備えていたが、図10(a)に示すように、MPU11はROM12,RAM13のみ備え、払出制御基板Cが初期設定エリア26を備えてもよい。また、MPU11はワンチップマイコンであったが、図10(b),(c)に示すように、MPU11がROM12,RAM13を備えず、払出制御基板CがROM12,RAM13を備えてもよい。
【0089】
(3)上述した実施例では、ウエイト時間を設定する設定値がウエイト時間設定エリア27に記憶されていたが、ROM12に設定値を記憶し、ウエイト時間を設定するときにROM12から設定値を読み出してもよい。また、ウエイト時間を設定する方法については、システムクロックと設定値とに基づいて設定する方法に限定されない。さらに、システムクロック以外の制御プログラムのデータに基づいてウエイト時間を設定してもよい。
【0090】
(4)上述した実施例では、主制御基板Cに初期設定エリア26を備えるとともに、初期設定エリア26内にウエイト時間設定エリア27を備えたが、サブ制御基板、例えば払出制御基板Hにも同様の構成を採ってもよい。
【0091】
(5)本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
【0092】
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定されるものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0093】
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
【0094】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、初期設定手段に含まれた立ち上げ時間設定手段が立ち上げ時間を設定するので、立ち上げ時間設定手段を操作するだけで立ち上げ時間を任意に変えることができるとともに、従来のように主制御手段に遅延回路を設けずに汎用性の高い主制御手段を実現することができる。
【0095】
また、記憶手段に記憶されている制御情報(例えば制御プログラム)から立ち上げ時間を設定するように制御情報を書き換える場合には、制御情報を不正にあるいは不当に記憶手段に書き込んで記憶したと初期設定手段が認識し、その記憶手段をチェックするので、そのチェックのために立ち上げに時間がかかるが、本発明の場合には、記憶手段に記憶されている各情報を書き換えずに初期設定手段の立ち上げ時間設定手段から立ち上げ時間を設定するので、前者の場合と比較して立ち上げ時間を短縮することができるという別異の効果をも奏する。さらに、前者の場合には、制御情報を書き換えの際の間違いが、いわゆる『バグ』が生じ易いが、後者(本発明)の場合には、そのバグの発生を抑えることができるという別異の効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパチンコ機の概略正面図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の概略正面図である。
【図3】パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図4】主制御基板および払出制御基板で実行されるNMI割込処理のフローチャートである。
【図5】主制御基板で実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図6】パチンコ機の電源投入時に主制御基板のメイン処理の中で実行される初期設定処理のフローチャートである。
【図7】主制御基板の初期設定処理の中で実行される動作タイミング調整処理のフローチャートである。
【図8】払出制御基板で実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図9】ウエイト時間の設定する説明に供する図である。
【図10】(a)〜(c)は、変形例に係る払出制御基板のブロック図である。
【符号の説明】
11 … MPU(演算処理手段)
12 … ROM(記憶手段)
13 … RAM(記憶手段)
26 … 初期設定エリア(初期設定手段)
27 … ウエイト時間設定エリア(立ち上げ時間設定手段)
C … 主制御基板(主制御手段)
H … 払出制御基板(払出制御手段)
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko machine, a slot machine or a coin gaming machine, and more particularly to a technique for starting up a gaming machine.
[0002]
[Prior art]
A gaming machine represented by a pachinko machine or the like mainly includes a main control board for controlling a game, and various sub-control boards (payout control board, display control board) which operate based on various commands transmitted from the main control board. Control board, sound effect control board, lamp control board, etc.), a display device and a payout device connected thereto, and various devices such as a ball launching device.
[0003]
Since the start-up time from when the power of the pachinko machine is turned on until the start-up of these boards is different for each board, there is a case where the main control board starts up first and other sub-control boards do not start up yet. In this case, there is a problem that the pachinko machine does not operate or malfunctions because the sub-control board does not receive a command from the main control board. Therefore, the above problem is solved by providing a delay circuit on the main control board in order to start up the main control board last.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, if it takes too much time to start up the sub-control board, the main control board will start up first even if a delay circuit is provided on the main control board. Further, since the configuration of the delay circuit differs depending on the rise time of the sub-control board, it becomes difficult to realize a pachinko machine equipped with a highly versatile main control board.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and it is an object of the present invention to provide a gaming machine capable of realizing a highly versatile main control unit.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the following configuration to achieve such an object.
That is, the invention according to claim 1 is a gaming machine including a main control unit for controlling a game, wherein the main control unit stores control information related to control of the game, Initial setting means for performing initial setting processing based on control information stored in the storage means, wherein the initial setting means sets a start-up time from power-on to start-up of the main control means. It is characterized by including a start-up time setting means for performing the operation.
[0007]
According to the first aspect of the present invention, after the power is turned on, the initial setting means provided in the main control means is controlled by the control means stored in the storage means also provided in the main control means. Perform initial setting processing based on the information. Since the start-up time setting means included in the initial setting means sets the start-up time, the main control means can be started according to the value of the start-up time set by the start-up time setting means. In addition, since the general main control means includes the storage means and the initial setting means, the start-up time can be arbitrarily changed without providing a delay circuit in the main control means as in the prior art, and the versatility is high. Main control means can be realized. Note that the “initial setting process” in this specification is a setting process necessary for an arithmetic processing unit described later to operate. The “start-up process” is a process included in a series of initial setting processes.
[0008]
In addition, this specification also discloses the invention related to the following gaming machines.
[0009]
(1) In the gaming machine according to claim 1, the gaming machine includes a sub-control unit for controlling a game based on a signal output from the main control unit, and the main control unit and the sub-control unit A gaming machine characterized in that it is communicably connected only from the main control means to the sub-control means via a signal line.
[0010]
(2) In the gaming machine according to claim 1, the gaming machine includes a sub-control unit for controlling a game based on a signal output from the main control unit, and the main control unit and the sub-control unit A gaming machine, characterized in that it is communicably connected via a signal line.
[0011]
The invention of (1) and (2) is a gaming machine in which the main control means and the sub-control means are connected via a signal line so as to be communicable only in the direction from the main control means to the sub-control means. In addition, the present invention is also useful for a gaming machine in which the main control means and the sub-control means are connected so as to be capable of bidirectional communication via signal lines. In addition, as the sub-control means, for example, a payout control means for controlling the payout of prize balls and rental balls, a display control means for controlling the fluctuation display of symbols, a sound effect control means for controlling the output of sound effects, There are lamp control means for controlling lighting of the lamp.
[0012]
(3) In the gaming machine described in the above (1) or (2), the gaming machine includes a plurality of the sub-control means, and among the sub-control means, a sub-control means whose start-up is the latest one is the slowest. A gaming machine, wherein the start-up time setting means sets the start-up time of the main control means so that the start-up of the main control means ends later than the start-up.
[0013]
The start-up time of the sub-control means from when the power of the gaming machine is turned on to when the sub-control means is started is different for each sub-control means, but according to the invention of the above (3), among the sub-control means, The rise time setting means sets the rise time of the main control means so that the rise of the main control means finishes later than the rise of the sub-control means whose rise end is the slowest. The control can be performed so that the main control means is started after all the sub-control means start up.
[0014]
(4) In the gaming machine described in (3), the main control unit outputs a signal relating to operation permission to each of the sub-control units after startup thereof, and the sub-control unit outputs the operation permission signal. A game machine which waits for the progress of control until a signal regarding the control is received.
[0015]
According to the invention of the above (4), after the rise of each of the sub-control means has been completed and the main control means has risen, the main control means outputs an operation permission signal to each of the sub-control means, By waiting for the progress of the control until the sub-control means receives a signal regarding the operation permission from the main control means, the plurality of sub-control means perform a normal operation at once after receiving the signal. Therefore, even if the start-up time is different for each sub-control means, the operation timing of each sub-control means can be adjusted and the gaming machine can be operated normally after the power is turned on.
[0016]
In addition to the invention of the above (4), in order to adjust the operation timing of each sub-control means, for example, the start-up between the main control means and the sub-control means when each start-up is completed There is a method of communicating the end signal bidirectionally. However, such a method can be applied to a gaming machine configured to be capable of bidirectional communication between the main control means and the sub-control means, such as the gaming machine according to the invention of (2), It cannot be applied to a gaming machine configured to be able to communicate only in the direction from the main control means to the sub-control means, such as the gaming machine according to the invention (1). Further, when the number of sub-control means increases, the operation timing adjustment processing becomes complicated. In addition, since signals are bidirectionally output to confirm that the start-up has been completed, it takes time to actually operate the gaming machine for the confirmation operation.
[0017]
According to the invention of the above (4), as long as communication can be performed from the main control means to the sub control means, the communication direction is not limited to bidirectional or only one direction, and thus the invention of the above (1) and (2). It can be applied to any of the gaming machines according to the above. Also, since it is not necessary for both the main control means and the sub-control means to confirm that the start-up is completed, the sub-control means only receives a signal relating to the operation permission from the main control means, so that the gaming machine is actually operated. Time can be reduced.
[0018]
(5) In the gaming machine according to any one of (1) to (4), the main control unit includes an arithmetic processing unit that performs an arithmetic process for controlling a game, and the arithmetic process. A game machine comprising means, storage means, and initial setting means separately from each other.
[0019]
(6) In the gaming machine according to any one of (1) to (1) to (4), the main control unit includes an arithmetic processing unit that performs an arithmetic process for controlling a game, and the arithmetic process. A game machine comprising the initial setting means.
[0020]
(7) In the gaming machine according to any one of (1) to (4), the main control unit includes an arithmetic processing unit that performs an arithmetic process for controlling a game, and the arithmetic process. A game machine comprising the storage means.
[0021]
(8) The gaming machine according to (7), wherein the arithmetic processing unit further includes the initial setting unit in addition to the storage unit.
[0022]
According to the inventions of (5) to (8), the gaming machine having the main control unit separately provided with the arithmetic processing unit, the storage unit, and the initial setting unit also includes the arithmetic processing unit having the initial setting unit. A gaming machine having a main control means, a gaming machine having a main control means having a processing means having a storage means, and a main control having a processing means having a storage means and an initial setting means. It is also useful for gaming machines having means. In particular, the arithmetic processing means having at least the storage means according to the inventions (7) and (8) is a so-called "one-chip microcomputer". In this way, by using a one-chip microcomputer for the arithmetic processing means, it is possible to prevent the control information (for example, a control program) from being illegally or improperly written and stored in the storage means.
[0023]
(9) In the gaming machine according to any one of (1) or (1) to (8), the main control unit includes an arithmetic processing unit that performs an arithmetic process for controlling a game, and the storage unit includes: The stored control information is a system clock in a minimum time unit synchronized with the processing of the arithmetic processing unit, and is based on the system clock and a setting value stored in the storage unit or the initial setting unit. A gaming machine wherein the start-up time setting means sets a start-up time of the main control means.
[0024]
(10) In the gaming machine according to (9), a value obtained by multiplying a reference clock of the arithmetic processing unit, which is an integral multiple of the system clock, by the set value is set as the start-up time. A gaming machine.
[0025]
According to the invention of the above (9), a system in a minimum time unit which is stored as control information in the storage means only by previously storing the set value in the storage means or the initial setting means and is synchronized with the processing of the arithmetic processing means The start-up time can be easily set based on the clock and the set value. In particular, according to the invention of (10), the start-up time can be easily set only by multiplying the set value by the reference clock of the arithmetic processing means obtained by multiplying the system clock by an integer.
[0026]
(11) The gaming machine according to any one of (1) to (10), wherein the gaming machine is a pachinko machine.
[0027]
According to the invention of (11), it is possible to provide a gaming machine capable of appropriately renting out game media. In addition, the pachinko machine has an operation handle as a basic configuration, fires a ball in a predetermined game area in accordance with the operation of the operation handle, and the ball wins an operation port arranged at a predetermined position in the game area ( Another requirement is that the identification information (symbols and the like) dynamically displayed on the display device is fixedly stopped after a predetermined time as a necessary condition for passing through the operation gate. In addition, when a special game state occurs, a variable winning device (specific winning opening) disposed at a predetermined position in the game area is opened in a predetermined mode to enable a ball to win, and a value corresponding to the winning number is obtained. A value (including data written on a magnetic card as well as a prize ball) is given.
[0028]
(12) The gaming machine according to any one of (1) to (11), wherein the gaming machine is a slot machine.
[0029]
According to the invention of (12), it is possible to provide a slot machine capable of appropriately renting out game media. Note that the basic configuration of the slot machine is as follows: "variable display means for determining and displaying the identification information after dynamically displaying an identification information string composed of a plurality of pieces of identification information is provided for operating the starting operation means (for example, the operation lever). The dynamic display of the identification information is started due to the operation, and the dynamic display of the identification information is stopped due to the operation of the stop operation means (for example, the stop button) or after a predetermined time has elapsed. A game machine having special game state generating means for generating a special game state advantageous to the player, on the condition that the fixed identification information at the time is the specific identification information. In this case, coins and medals are typical examples of the game medium.
[0030]
(13) The gaming machine according to any one of (1) to (12), wherein the gaming machine is a combination of a pachinko machine and a slot machine. .
[0031]
According to the invention of the above (13), it is possible to provide a combination of a pachinko machine and a slot machine, which can appropriately lend game media. As a basic configuration of the united product, "variable display means for dynamically displaying an identification information string composed of a plurality of identification information and then confirming and displaying the identification information is provided. The dynamic display of the identification information is started due to the operation, and the dynamic display of the identification information is stopped due to the operation of the stop operation means (for example, a stop button) or after a predetermined time has elapsed, A special game state generating means for generating a special game state advantageous to the player on the condition that the fixed identification information at the time of the stop is the specific identification information, and using a ball as a game medium, The game machine is configured so that a predetermined number of balls are required at the start of the dynamic display of information, and many balls are paid out when a special game state occurs.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In this embodiment, a pachinko machine, which is a kind of a ball-and-ball game machine, will be described as an example of a game machine, in particular, a first-type pachinko game machine. Note that it is naturally possible to use the present invention for other gaming machines such as a third-type pachinko gaming machine (also referred to as a right), a coin gaming machine, and a slot machine.
[0033]
FIG. 1 is a schematic front view of a pachinko machine of the present embodiment, and FIG. 2 is a schematic front view of a game board of the pachinko machine. As shown in FIG. 1, the pachinko machine P of this embodiment includes a game board 1, an upper tray 2 and a lower tray 3 for storing balls, and a firing handle 4 for firing balls to the game board 1. ing. The game board 1 is covered with a transparent plate 1b made of polycarbonate fitted into the front frame 1a.
[0034]
As shown in FIG. 2, around the game board 1, there are provided a plurality of ordinary winning openings 5 from which 5 to 15 balls are paid out when the balls are won. In the center of the game board 1, a liquid crystal display (hereinafter simply referred to as "LCD") 6 for displaying a plurality of types of design information as identification information is provided. The display screen of the LCD 6 is, for example, divided into three in the vertical direction, that is, is composed of three stages of an upper stage, a middle stage, and a lower stage. The symbols are displayed while being scrolled in the horizontal direction.
[0035]
Above the LCD 6, a normal symbol display device 9 composed of two LEDs (light emitting diodes) 9a and 9b on the surface of which normal symbols "O" and "X" are displayed is arranged. In the ordinary symbol display device 9, when the ball hit into the game area passes through the gates 10 provided on both sides of the LCD 6, the variation that the LEDs 9a and 9b of "o" and "x" are alternately turned on. Display is performed. When the variation display is completed by the LED 9a of “○”, the ordinary electric accessory 7 below the LCD 6 is opened as indicated by a two-dot chain line for a predetermined time (for example, 0.5 second). Usually, the ball easily enters the electric accessory 7.
[0036]
The ordinary motorized accessory 7 disposed below the LCD 6 is provided with a symbol operation port (first-type start port) 7a, and when the ball passes through the symbol operation port 7a, the above-mentioned fluctuation display of the LCD 6 is performed. Is started. A specific winning port (large winning port) 8 is provided below the symbol operating port 7a. When the display result after the change of the LCD 6 matches one of the predetermined symbol combinations, the specific winning opening 8 becomes a big hit and a predetermined time (for example, 30 seconds after the lapse of 30 seconds) so that the ball can easily win. The winning opening is opened until the player wins or until 10 balls are won.
[0037]
The specific winning opening 8 is provided with a V zone 8a. When the ball passes through the V zone 8a while the specific winning opening 8 is open, a continuation right is established and the specific winning opening 8 is closed. Thereafter, the specific winning opening 8 is opened again for a predetermined time (or until a predetermined number of balls are won in the specific winning opening 8). The opening and closing operation of the specific winning opening 8 can be repeated up to 16 times (16 rounds), and the state in which the opening and closing operation can be performed is a state in which a so-called predetermined game value is given (special game state). is there.
[0038]
It should be noted that a state in which a predetermined game value is provided in the third-type pachinko gaming machine (special game state) is a state in which the display result after the fluctuation of the LCD 6 matches one of a predetermined combination of symbols. It means that the winning opening is opened for a predetermined time. If the ball wins inside the specific winning opening while the specific winning opening is being opened, the special winning opening provided separately from the specific winning opening is opened for a predetermined time and a predetermined number of times.
[0039]
As shown in FIG. 3, the pachinko machine P includes a main control board C for controlling the entire pachinko machine P, and various sub-control boards that operate in accordance with a transmission command from the main control board C (for example, a payout control). Substrate H, etc.). FIG. 3 is a block diagram showing the electrical configuration of the pachinko machine. In particular, the main control board for controlling the game content of the pachinko machine and the payout control board for controlling the payout of prize balls and lending balls. FIG. 2 is a block diagram showing a typical configuration. The main control board C corresponds to main control means in the present invention, the payout control board H corresponds to payout control means in the present invention, and the sub-control board corresponds to sub-control means.
[0040]
The MPU 11 is mounted on the main control board C of the pachinko machine P as a one-chip microcomputer which is an arithmetic unit. The MPU 11 stores a ROM 12 storing various control programs executed by the MPU 11, fixed value data, and the like, and temporarily stores various data during execution of the control programs stored in the ROM 12. , And various circuits such as an interrupt circuit, a timer circuit, and a data transmission / reception circuit. 4 to 7 are stored in the ROM 12 as a part of the control program, and are stored in a system clock T described later. 1 Are also stored in the ROM 12 as part of the control program. The MPU 11 has a built-in initialization area 26 described later. The control program stored in the ROM 12 corresponds to control information in the present invention. Therefore, the storage means in the present invention is constituted by the ROM 12. Further, the MPU 11 corresponds to an arithmetic processing unit in the present invention.
[0041]
The MPU 11 is connected to the input / output port 14. The input / output port 14 is connected via a plurality of signal lines to a payout control board H that controls the payout of the winning balls and the lending balls by a winning ball payout motor 15 so as to be capable of two-way communication. In addition, the input / output port 14 includes a plurality of normal winning switches 16, a first-type starting port switch 17, a V count switch 18, a 10 count switch 19, a prize ball count switch 20, another input / output device 21, and a power supply board described later. The power switch 50 is connected to a power-off monitoring circuit 50b and a clear switch 50c.
[0042]
The plurality of normal prize switches 16 are switches for respectively detecting balls that have won the plurality of normal prize holes 5 provided on the game board 1, and are provided near the entrances of the respective normal prize holes 5. The first-type starting port switch 17 is a switch for detecting a ball passing through the symbol operating port (first-type starting port) 7a, and is provided near the symbol operating port 7a. When a ball is detected by one of the normal winning switch 16 or the first-type start-up switch 17, a command related to paying out a prize ball is transmitted from the main control board C to the payout control board H. Prize balls are paid out.
[0043]
The V count switch 18 is a switch for detecting a ball that has won the V zone 8a in the specific winning opening 8. The 10-count switch 19 is a switch for detecting a prize winning ball other than the V zone 8a in the specific winning opening 8. When a ball is detected by the V count switch 18 or the 10 count switch 19, a command relating to the payout of a prize ball is transmitted from the main control board C to the payout control board H, and the payout control board H pays out 15 prize balls. .
[0044]
The prize ball count switch 20 is a switch for detecting a prize ball paid out by the prize ball payout motor 15, and is mounted on the payout unit S together with the prize ball payout motor 15. The prize ball payout motor 15 is a motor for paying out prize balls. The drive of the prize ball payout motor 15 is controlled by a payout control board H.
[0045]
The payout control board H controls the payout of prize balls and rental balls, and has an MPU 22 as a one-chip microcomputer as an arithmetic unit. The MPU 22 incorporates a ROM 23 storing a control program executed by the MPU 22 and fixed value data, a RAM 24 used as a work memory and the like, and various circuits such as an interrupt circuit, a timer circuit, and a data transmission / reception circuit. Have been. 4 and 8 are stored in the ROM 24 as a part of the control program.
[0046]
The MPU 22 is connected to the input / output port 25. The input / output port 25 is connected to the main control board C described above. In addition, the input / output port 25 includes another input / output device 21, a prize ball payout motor 15 and a prize ball count switch 20 mounted on the payout unit S, a power cutoff monitoring circuit 50 b provided on the power supply board 50, and It is connected to the clear switch 50c.
[0047]
The RAM 13 of the main control board C has a backup area 13a, and the RAM 24 of the payout control board H has a backup area 24a. A backup voltage is supplied from the power supply board 50 to the RAMs 13 and 24 even after the power of the pachinko machine P is turned off, so that the data can be retained (backed up).
[0048]
The backup areas 13a and 24a are used to return the state of the pachinko machine P to the state before the power is turned off when the power is turned off (including when the power is turned off due to the occurrence of a power failure or the like) and when the power is turned on again. An area for storing the values of the stack pointer, registers, I / O, and the like when the power is turned off (including when a power failure occurs; the same applies hereinafter). Writing to the backup areas 13a and 24a is executed when the power is turned off by the NMI interrupt process (see FIG. 4). Conversely, each value written to the backup areas 13a and 24a is restored when the power is turned on (when the power is turned off). (The same applies to the following.) In the initialization process (see FIG. 6 for the RAM 13 of the main control board C and FIG. 8 for the RAM 24 of the payout control board H). Note that, at the NMI (Non Maskable Interrupt) terminals (non-maskable terminals) of the MPUs 11 and 22, a power-off signal 51 output from a power-off monitoring circuit 50b, which will be described later, when the power is turned off (including a case due to a power failure). When the power is turned off, the power-off processing (NMI interrupt processing) shown in FIG. 4 is immediately executed.
[0049]
The power supply board 50 includes a power supply unit 50a for supplying power to each unit of the pachinko machine P, a power-off monitoring circuit 50b, and a clear switch 50c. The power-off monitoring circuit 50b outputs a power-off signal 51 to each of the NMI terminals of the MPU 11 of the main control board C and the MPU 22 of the payout control board H when the power is turned off (including the power-off due to the occurrence of a power failure or the like). Circuit for The power-off monitoring circuit 50b monitors the largest voltage of 24 VDC, which is the largest voltage output from the power supply unit 50a, and when the voltage becomes less than 22 volts, turns off the power (including a power failure or the like). ), And outputs a power-off signal 51 to the main control board C and the payout control board H. By the output of the power-off signal 51, the main control board C and the payout control board H recognize the occurrence of the power-off, and execute the power-off processing (NMI interrupt processing in FIG. 4).
[0050]
In addition, even after the DC stable voltage of 24 volts becomes less than 22 volts, the power supply unit 50a outputs the output of 5 volts, which is the drive voltage of the control system, for a period of time sufficient to execute the power-off processing. Since it is configured to maintain the normal value, the main control board C and the payout control board H can execute the power-off processing normally.
[0051]
The clear switch 50c is a switch for clearing data backed up in the RAM 13 of the main control board C and the RAM 33 of the payout control board H, and is constituted by a push button type switch. When the power of the pachinko machine P is turned on while the clear switch 50c is pressed, the data in the RAMs 13 and 24 are cleared by the main control board C and the payout control board H.
[0052]
Next, the initial setting area 26 in the MPU 11 will be described below.
[0053]
The initial setting area 26 has a function of performing an initial setting process, and has a function of performing a security check for confirming whether or not a program has been improperly written in the ROM 12 of the main control board C and the ROM 23 of the payout control board H. It also has. The initial setting area 26 corresponds to an initial setting unit in the present invention.
[0054]
A wait time setting area 27 is built in the initial setting area 26. The wait time setting area 27 is for setting a wait time from when the power of the pachinko machine P is turned on to when the main control board C is started, and the system clock T which is a minimum time unit synchronized with the MPU 11. 1 From the reference clock T 2 And a function for setting a set value m for setting the wait time t (see FIG. 9). The wait time corresponds to the start-up time in the present invention. Therefore, the wait time setting area 27 corresponds to the start-up time setting means in the present invention.
[0055]
Next, each process executed by the pachinko machine P configured as described above will be described with reference to the flowcharts of FIGS. 4 to 8 and the explanatory diagram of FIG. FIG. 4 is a flowchart of the NMI interrupt process executed by the main control board C and the payout control board H when the power of the pachinko machine P is turned off. By the NMI interrupt processing, the states of the main control board C and the payout control board H when the power is turned off are stored in the backup areas 13a and 24a.
[0056]
When the power of the pachinko machine P is turned off, a power-off signal 51 is output from the power-off monitoring circuit 50b to the NMI terminals of the MPUs 11 and 22 of the main control board C and the payout control board H. Then, the MPUs 11 and 22 suspend the control being executed and start the NMI interrupt processing of FIG. Hereinafter, the respective NMI interrupt processes of the main control board C and the payout control board H will be described. During a predetermined time after the power-off signal 51 is output, power is supplied from the power supply unit 50a of the power supply board 50 so that the processing of the control boards C and H can be performed. An NMI interrupt process is executed.
[0057]
In the NMI interrupt processing, first, in step S1, the values of each register and I / O are written in the stack area. In step S2, the value of the stack pointer is written to the backup areas 13a and 24a to save the data. Further, in step S3, the power failure occurrence information is written in the backup areas 13a and 24a, and the state at the time of power failure due to the occurrence of a power failure or the like is stored. After that, in step S4, other power-off processings respectively defined for the main control board C and the payout control board H are executed. Then, the processing is looped until the power is completely cut off and processing cannot be performed.
[0058]
Next, a main process executed in the main control board C of the pachinko machine P will be described with reference to a flowchart of FIG. The main control of the pachinko machine P is executed by this main processing. The main processing is executed as follows. First, in step S11, an interrupt is prohibited. Thereafter, in step S12, an initial setting process shown in FIG. 6 is executed. Here, with reference to the flowchart of FIG. 6, the initialization process (step S12) executed in the main process of the main control board C when the power of the pachinko machine P is turned on will be described. The "initial setting process" is a setting process necessary for the operation of the MPU 11 as the arithmetic processing means in the present invention as described above, and includes a "start-up process".
[0059]
In this initial setting process, if the backup is valid, each data stored in the backup area 13a is returned to the original state, and the control of the game is continued from the state before the power is turned off. On the other hand, if the backup is not valid, or if the clear switch 50c is pressed when the power is turned on even if the backup is valid, the RAM clearing and initialization processing is executed. If the backup is valid, a process of returning each data stored in the backup area 13a to the original state is performed in steps S47 and S48. Further, these initial setting processes are performed by the initial setting area 26, and a security check not shown in the ROM 23 is also performed by the initial setting area 26 at the stage of the initial setting process.
[0060]
First, in step S41, a stack pointer is set. In step S42, it is confirmed whether or not the clear switch 50c is turned on. If the clear switch 50c is not turned on, the process proceeds to step S43, and if the clear switch 50c is turned on, the process proceeds to step S44. In step S43, it is confirmed whether the backup is valid. This determination is made based on whether or not the keyword written in a predetermined area of the RAM 13 is correctly stored. If the keyword is correctly stored, the backup is valid. Conversely, if the keyword is not correct, the backup data is destroyed, and the backup is not valid. If the backup is valid in step S43, the process proceeds to step S46, shifts to the operation timing adjustment process (see FIG. 7), ends this start-up process, and further, in steps S47 and S48, the state of the main control board C. Then, the process proceeds to a process of restoring the state before the power is turned off. On the other hand, if the clear switch 50c is turned on in step S42, or if the backup is not valid in step S43, the operation timing adjustment processing (see FIG. 7) is executed in step S44, The raising process is terminated, and a RAM clear and initialization process is executed in step S45 to initialize the values of the RAM 13 and the I / O. After the end of the process in step S45, the process in step S13 in FIG. 5 is executed.
[0061]
In the operation timing adjustment processing (steps S44 and S46), each sub-control board (payout control board, display control board, sound effect control board, lamp control board, etc.) starts the game control after the start-up processing ends. This is a process for adjusting the timings so that the timings are substantially the same. This processing will be described later in detail with reference to FIG.
[0062]
The processing of steps S47 and S48 when the backup is valid will be described. First, in step S47, the value of the stack pointer is read from the backup area 13a, written to the stack pointer, and returned to the state before the power was turned off, that is, the state before the occurrence of the NMI interrupt process. Next, in step S48, the data of each register, I / O, etc. saved to the backup area 13a is read from the backup area 13a, and these data are written to the original registers, I / O, etc. Thereafter, in step S49, the interrupt state is returned to the state before the power-off stored in the processing of FIG. 4 executed when the power-off occurs, that is, the state before the NMI interrupt occurs. An NMI interrupt return is executed to return the processing to the point where the processing was executed before the power was turned off, and the control is continued from the state before the power was turned off.
[0063]
Returning to the flowchart of FIG. 5, the main processing of the main control board C will be described continuously. After step S12 (initial setting process), in step S13, a timer interrupt setting process is performed. Then, after making the state in which an interrupt can be generated, in a step S14, the respective interrupts are permitted and the normal sequence is started. After the interruption is permitted, in step S15, the special symbol is updated in the previous process by the special symbol change process in step S25 described later, the display data creation process in step S27 described later, the ramp / information processing in step S28 described later, and the like. A port output process of outputting the output data to each port at a time is executed.
[0064]
Further, in step S16, a random number updating process for updating the value of the jackpot random number counter for determining the jackpot, the key random number counter 26 for confirmation and the like by "+1" is executed. In step S17, a storage timer subtraction process is performed. The storage timer subtraction processing is for shortening the time required for the variable display of symbols when the number of reserved balls for jackpot determination is equal to or more than a predetermined value and the symbol 6 is being displayed for variable display.
[0065]
In step S18, according to the switch monitoring process, that is, according to the state of each switch read by the INT interrupt, the ball hit into the game area wins the normal winning opening 5, the specific winning opening 8, and the symbol operating opening 7a. , The passage to the gate 10, and the payout of payout balls. In step S20, a symbol counter updating process, that is, a counter updating process for determining a symbol to be stopped and displayed as a result of the variable display performed on the LCD 6, is performed. In step S21, based on the value of the counter updated in step S20, a jackpot symbol, a losing symbol, a reach symbol, and the like used in a special symbol variation process in step S25 described later are determined. You.
[0066]
Next, in a step S23, a normal symbol variation process is executed. In other words, when the fluctuation display of the ordinary symbol display device 9 composed of the two LEDs 9a and 9b of "O" and "X" is performed, and the fluctuation display is finished as a result of the fluctuation display by the LED 9a of "O" Is executed, and the symbol operation port 7a of the ordinary electric accessory 7 is opened for a predetermined time (for example, 0.5 seconds). Thereafter, in step S24, the state flag is checked, and if the symbol is being changed on the LCD 6 (the start of the change of the symbol or the change is being displayed), the process proceeds to step S25. In step S25, a special symbol change process is executed. In other words, based on the value of the jackpot random number counter read at the timing when the ball wins the symbol operation port 7a, it is determined whether or not a jackpot has occurred, and a special symbol change process is executed on the LCD 6. On the other hand, if the result of checking the status flag in step S24 is that the big hit is in progress, the process proceeds to step S26. In step S26, a big hit process such as opening the specific winning opening 8 is executed. If the result of checking the status flag in step S24 is neither a symbol change nor a big hit, steps S25 and S26 are skipped and the process proceeds to step S27.
[0067]
In step S27, a display data creation process is performed. That is, in addition to the variable display of the symbol, demonstration data displayed on the LCD 6 and display data of the two LEDs 9a and 9b of the ordinary symbol display device 9 are created. In step S28, various types of lamp data including lamp data processing, that is, lamp data of a reserved ball, are created. In step S29, sound effect processing, that is, sound effect data according to the state of the game is created. The display data and the sound effect data are output (transmitted) to the payout control board H and other control boards by the port output processing (step S15) and the timer interrupt processing described above.
[0068]
After the end of step S29 (sound effect processing), in step S30, the initial value of the jackpot random number counter for determining the jackpot is updated for the remaining time until the execution timing of the next step S15 arrives. The random number initial value updating process is repeatedly executed. Since the processes in steps S15 to S29 need to be executed periodically, in step S31, the elapsed time from the previous execution of the process in step S15 is checked. As a result of the check, if a predetermined time (for example, 2 ms) has elapsed from the previous execution of the processing in step S15, the process proceeds to step S15. On the other hand, if the predetermined time has not elapsed, the process returns to step S30, and the execution of the random number initial value update processing in step S30, that is, the update processing of the initial value of the jackpot random number counter is repeated. Here, the execution time of each of the above-described steps S15 to S29 varies according to the state of the game, so the remaining time until the execution timing of the next step S15 arrives is not a fixed time. . Therefore, the initial value of the jackpot random number counter can be updated at random by repeatedly executing the random number initial value updating process in step S30 using the remaining time.
[0069]
FIG. 7 is a flowchart of the operation timing adjustment processing (steps S44, S46) performed in the main control board C of the pachinko machine P in the initial setting processing of FIG. The operation timing adjustment process adjusts the start timing of the operation after the start-up process of each control board (the payout control board, the display control board, the sound effect control board, the lamp control board, etc.) including the main control board C. Is what you do.
[0070]
First, in step S51, it is confirmed whether or not the wait time of the main control board C set by the wait time setting area 27 has elapsed. If the wait time has not elapsed, the process is looped until the wait time has elapsed. That is, the main control board C waits (waits) its progress until the wait time elapses.
[0071]
The setting of the wait time t by the wait time setting area 27 will be described with reference to the explanatory diagram of FIG. The wait time setting area 27 includes a system clock T which is a minimum time unit synchronized with the MPU 11. 1 From the reference clock T 2 Is set in advance, and a set value m for setting the wait time t is stored in advance. The ROM 12 has a system clock T 1 Are stored in advance as part of the control program. Both the integer value n and the set value m are represented by integers, and these values can be changed. Reference clock T 2 Is the system clock T 1 Can be represented by n times the integer value of (T 2 = N × T 1 ), The wait time t is equal to the reference clock T 2 (T = m × T) 2 ). That is, the reference clock T 2 The value obtained by multiplying the value by the set value m is the wait time t. For example, when the frequency of the system clock is 8 MHz (the cycle of the system clock is 125 nsec), the integer n is 8000, and the set value m is 3000, the system clock is 1 msec (= 125 nsec × 8000), and the wait time is 3 sec (= 1 msec). × 3000).
[0072]
The wait time of the main control board C is set based on the wait time of the sub-control board having the slowest wait time. That is, the integer value n and the set value m are set and stored in advance in the wait time setting area 27 so that the start of the main control board C is further delayed than the start of the slowest sub control board. The wait time may be set from those values.
[0073]
If the wait time has elapsed in step S51, the process proceeds to step S52, and the process proceeds to a process of transmitting an operation permission command to each sub-control board. Upon receiving the operation permission command, each sub-control board determines that the start-up processing has already been completed and starts control of the game in a normal state.
[0074]
FIG. 8 is a flowchart of the main processing of the payout control board H. First, in step S61, a stack pointer is set. In step S62, it is confirmed whether or not the clear switch 50c is turned on. If the clear switch 50c is not turned on, the process proceeds to step S63. If the clear switch 50c is turned on, the process proceeds to step S64. In the step S63, it is confirmed whether or not the backup is valid. This determination is made based on whether or not the keyword written in a predetermined area of the RAM 24 is correctly stored. If the keyword is correctly stored, the backup is valid. Conversely, if the keyword is not correct, the backup data is destroyed, and the backup is not valid. If the backup is valid in step S63, the flow advances to step S68 to wait for the progress of the control until the operation permission command transmitted from the main control board C is received. The process is terminated, and the process shifts to a process of returning the state of the payout control board H to a state before power-off in steps S69 and S70. On the other hand, if the clear switch 50c is turned on in step S62, or if the backup is not valid in step S63, control is performed until an operation permission command transmitted from the main control board C is received in step S64. When the operation permission command is received while waiting for the progress of the process, the start-up process is terminated.
[0075]
If the operation permission command is received in step S64, the control starts. More specifically, in step S65, a RAM clear and initialization process is executed to initialize each value of the RAM 24 and I / O. In a step S66, the interruption is permitted, and in a step S67, each processing executed in the main processing of the payout control board H is executed, and this processing is repeated. Thereby, the payout control board H can adjust the control progress timing after the start-up processing to the timing of the main control board C.
[0076]
The processing of steps S69 and S70 when the backup is valid will be described. First, in step S69, the value of the stack pointer is read from the backup area 24a, written to the stack pointer, and returned to the state before the power was turned off, that is, the state before the occurrence of the NMI interrupt process. Next, in step S70, data of each register, I / O, and the like saved to the backup area 24a are read from the backup area 24a, and these data are written to the original registers, I / O, and the like. Thereafter, in step S71, the interrupt state is returned to the state before the power-off stored in the processing of FIG. 4 executed when the power-off occurs, that is, the state before the NMI interrupt occurs. An NMI interrupt return is executed to return the processing to the point where the processing was executed before the power was turned off, and the control is continued from the state before the power was turned off. As described above, even when the backup is valid, the payout control board H can adjust the timing of the control after the startup processing to the timing of the main control board C.
[0077]
The other sub-control boards (display control board, sound effect control board, lamp control board, etc.) can also be performed in the same control flow as the flowchart of FIG.
[0078]
According to the configuration of the pachinko machine P described above, after the power of the pachinko machine is turned on, the initial setting area 26 in the main control board C is stored in the ROM 12 provided in the main control board C. Initial setting processing is performed based on a part of the system clock. Since the wait time setting area 27 provided in the initial setting area 26 sets the wait time, the wait time can be arbitrarily changed only by changing the set value or the integer value previously stored in the wait time setting area 27. The main control board C can be started up according to the value of the wait time. Further, not only the general main control board C but also each control board includes a storage unit such as the ROM 12 and an initial setting unit such as an initial setting area 26 for performing an initial setting process. The wait time can be arbitrarily changed without providing a delay circuit in C, and a highly versatile main control board C can be realized.
[0079]
It is also possible to rewrite the control program from the control program stored in the ROM 12 so as to set the wait time. However, the initialization area 26 recognizes that the control program has been written or stored in the ROM 12 illegally or improperly. Then, since the ROM 12 is checked by the security check, it takes time to start up for the check. However, in the case of this embodiment, the data stored in the ROM 12 is not rewritten, that is, the software is operated. Instead of using the conventional initial setting area 26 and setting the wait time from the wait time setting area 27 of the initial setting area 26, another effect that the start-up time can be shortened is provided. Also play. Furthermore, in the former case, a mistake in rewriting the control program is liable to cause a so-called “bug”, whereas in the latter case, the occurrence of the bug can be suppressed. It also has the effect of
[0080]
Further, the wait time can be easily set based on the minimum time unit system clock synchronized with the MPU 11 and the set value only by storing the set value in the wait time setting area 27 in advance. In particular, according to the present embodiment, the wait time can be easily set only by multiplying the set value by the reference clock of the MPU 11 obtained by multiplying the system clock by an integer.
[0081]
Further, since various functions are added to each control board of the pachinko machine P every time the model is changed, the start-up time differs for each of the various functions or for each of the control boards due to the effect. Since the game of the pachinko machine P is shared and controlled by each control board, it is desirable to adjust the control start timing so that each control board can simultaneously start the control of the game. At that time, each control board may confirm the completion of the start-up processing in both directions, and after confirming that all the control boards have completed the start-up processing, start the game control. Probably, but very difficult to control.
[0082]
That is, as the number of these substrates increases, the operation timing adjustment processing becomes complicated. In addition, since signals are bidirectionally output to confirm that the start-up has been completed, it takes time to actually operate the gaming machine for the confirmation operation. Further, since signals are confirmed bidirectionally, the present invention is applicable to the case where the main control board C and the sub-control board are configured to be capable of bidirectional communication as in the present embodiment. This cannot be applied to a case where communication is possible only in the direction from the main control board C to the sub control board.
[0083]
Therefore, by setting the wait time of the main control board C such that the rise of the main control board C ends later than the rise of the sub control board whose rise end is the latest among the sub control boards. The control can be performed so that the main control board C is started up after all the rises of the sub control board are completed. Further, after the main control means has started up after all the rises of the sub-control boards have been completed, that is, after the wait time of the main control board C has elapsed, the main control board C outputs an operation permission command to each sub-control board. Then, by waiting for the progress of the control until the sub-control board receives the operation permission command from the main control board C, the sub-control boards perform a normal operation all at once after receiving the command. Therefore, even if the start-up time differs for each sub-control board, it is possible to adjust the operation timing of each sub-control board and operate the pachinko machine P normally after turning on the power.
[0084]
In such a method, if communication can be performed from the main control board C to the sub-control board, the communication direction is not limited to bidirectional or only one-way. In the case where the communication device is configured to be able to communicate bidirectionally, the present invention can be applied to any case where communication is possible only in the direction from the main control board C to the sub control board. Further, since it is not necessary for both the main control board C and the sub-control board to confirm that the start-up is completed, the sub-control board only receives the operation permission command from the main control board C. The operating time can be reduced.
[0085]
Further, since the MPU 11 according to the present embodiment is a one-chip microcomputer including the ROM 12 and the RAM 13, it is possible to prevent a control program from being illegally or improperly written and stored in the storage means.
[0086]
The present invention is not limited to the above embodiment, but can be modified as follows.
[0087]
(1) In the above-described embodiment, the pachinko machine P is configured to be capable of bidirectional communication between the main control board C and the sub control board, but only in the direction from the main control board C to the sub control board. It may be configured to be communicable.
[0088]
(2) In the above-described embodiment, the MPU 11 includes the ROM 12, the RAM 13, and the initial setting area 26. However, as illustrated in FIG. 10A, the MPU 11 includes only the ROM 12, the RAM 13, and the payout control board C includes the initial control. A setting area 26 may be provided. Further, although the MPU 11 is a one-chip microcomputer, as shown in FIGS. 10B and 10C, the MPU 11 may not include the ROM 12 and the RAM 13 and the payout control board C may include the ROM 12 and the RAM 13.
[0089]
(3) In the above-described embodiment, the set value for setting the wait time is stored in the wait time setting area 27. However, the set value is stored in the ROM 12, and the set value is read from the ROM 12 when setting the wait time. You may. Further, the method of setting the wait time is not limited to the method of setting based on the system clock and the set value. Further, the wait time may be set based on data of a control program other than the system clock.
[0090]
(4) In the above-described embodiment, the main control board C is provided with the initial setting area 26, and the initial setting area 26 is provided with the wait time setting area 27. However, the sub-control board, for example, the payout control board H is similarly provided. May be adopted.
[0091]
(5) The present invention may be applied to a pachinko machine or the like of a type different from the above-described embodiment. For example, once a jackpot has been hit, a pachinko machine (commonly known as a twice-rights item or a three-times right item) can increase the jackpot expectation value until a jackpot condition occurs a plurality of times (for example, two or three times). ). Further, the pachinko machine may be implemented as a pachinko machine which enters a special game state on condition that a ball is won in a predetermined area after the big hit symbol is displayed. Further, in addition to the pachinko machine, the present invention may be implemented as various game machines such as an arrangement ball type pachinko machine, a sparrow ball, and a game machine in which a so-called pachinko machine and a slot machine are combined.
[0092]
In the slot machine, for example, a symbol is fluctuated by operating the operation lever in a state where a coin is inserted and a symbol valid line is determined, and the symbol is stopped and determined by operating a stop button. is there. Therefore, the basic concept of the slot machine is as follows: "variable display means for variably displaying a symbol row composed of a plurality of symbols and then displaying the symbols in a fixed manner is provided, and the symbol is caused by the operation of the starting operation means (for example, the operation lever). Is started, and the fluctuation of the symbol is stopped due to the operation of the stop operation means (for example, the stop button) or after a predetermined time has elapsed, and the fixed symbol at the time of the stop is the specific symbol. And a special game state generating means for generating a special game state advantageous to the player "as a necessary condition. In this case, coins and medals are typical examples of the game medium.
[0093]
In addition, as a specific example of a gaming machine in which a pachinko machine and a slot machine are integrated, a variable display means for confirming and displaying a symbol after variably displaying a symbol row including a plurality of symbols is provided, and a handle for hitting a ball is provided. Those not provided. In this case, after throwing in a predetermined amount of balls based on a predetermined operation (button operation), a change in the symbol is started, for example, due to operation of an operation lever, and, for example, due to operation of a stop button, or With the passage of time, the fluctuation of the symbol is stopped, and a jackpot state advantageous to the player is generated on condition that the final symbol at the time of the stop is a so-called jackpot symbol, and a lower tray is provided to the player. A large number of balls are paid out.
[0094]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, the start-up time is set by the start-up time setting means included in the initial setting means. In addition to being arbitrarily changeable, it is possible to realize a highly versatile main control unit without providing a delay circuit in the main control unit as in the related art.
[0095]
Further, when the control information is rewritten so as to set the start-up time from the control information (for example, a control program) stored in the storage means, it is initially assumed that the control information is incorrectly or improperly written and stored in the storage means. Since the setting unit recognizes and checks the storage unit, it takes time to start up for the check. In the case of the present invention, however, the initial setting unit does not rewrite each piece of information stored in the storage unit. Since the start-up time is set by the start-up time setting means, there is another effect that the start-up time can be reduced as compared with the former case. Further, in the former case, a mistake in rewriting the control information is liable to cause a so-called “bug”, whereas in the latter case (the present invention), the occurrence of the bug can be suppressed. It also works.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view of a pachinko machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic front view of a game board of the pachinko machine.
FIG. 3 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine.
FIG. 4 is a flowchart of an NMI interrupt process executed by a main control board and a payout control board.
FIG. 5 is a flowchart of a main process executed by a main control board.
FIG. 6 is a flowchart of an initial setting process executed in the main process of the main control board when the power of the pachinko machine is turned on.
FIG. 7 is a flowchart of an operation timing adjustment process executed in an initial setting process of a main control board.
FIG. 8 is a flowchart of a main process executed by a payout control board.
FIG. 9 is a diagram provided for explanation of setting a wait time.
FIGS. 10A to 10C are block diagrams of a payout control board according to a modified example.
[Explanation of symbols]
11 MPU (arithmetic processing means)
12 ROM (storage means)
13 RAM (storage means)
26… Initial setting area (initial setting means)
27… wait time setting area (startup time setting means)
C: Main control board (main control means)
H ... payout control board (payout control means)

Claims (1)

遊技の制御をするための主制御手段を備えた遊技機であって、
前記主制御手段は、遊技の制御に関わる制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される制御情報に基づいて初期設定処理を行う初期設定手段とを備え、
前記初期設定手段は、電源を投入してから前記主制御手段を立ち上げるまでの立ち上げ時間を設定する立ち上げ時間設定手段を含むことを特徴とする遊技機。
A gaming machine provided with main control means for controlling a game,
The main control unit includes a storage unit that stores control information related to game control, and an initial setting unit that performs an initial setting process based on the control information stored in the storage unit.
A gaming machine, wherein the initial setting means includes a start-up time setting means for setting a start-up time from when the power is turned on to when the main control means is started.
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